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Heart 〜第六話 赤目の訪問者〜
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- 1 : 2014/03/18(火) 20:35:40 :
- Heart第六話です!
明日投稿開始します!
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- 2 : 2014/03/18(火) 20:36:02 :
- http://www.ssnote.net/archives/12189←第五話
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- 3 : 2014/03/18(火) 20:41:00 :
- 期待です!
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- 4 : 2014/03/18(火) 20:41:17 :
- きちゃい
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- 6 : 2014/03/19(水) 20:25:58 :
さぁ始めよう
残虐で
残酷で
悲しくて
寂しくて
怖くて
恐ろしくて
絶望の
戦争を始めよう
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- 7 : 2014/03/19(水) 20:26:17 :
- Heart 〜第六話 赤目の訪問者〜
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- 8 : 2014/03/19(水) 20:26:32 :
〜2020年1月〜
楠木国際空港
「にっしても急だな〜」
短い髪、男らしい顔
紫吹長門
王紋下を宿した魔術師
「仕方ないわよ。仕事なんだから」
長門とは違い高い声が聞こえる
ツインテールに大人っぽい顔
赤いコートを羽織った少女
羽崎凛
王臣章を宿した魔術師
長門「仕事ってお前…学生の本分は学校だろ…」
凛「仕方ないでしょ。私にとって学校はバイトみたいなものよ」
長門「学校がバイトだと…」
凛「うっさいわよ」
他愛ない話が続く
長門「イギリスか〜いいな〜」
凛「よかないわよ!忙しくなりそうなんだから」
長門「冗談だよ…お土産頼むな〜」
凛「えぇ。松尾君の分のついでにね」
長門「ついでとか言うなよな」
凛「ふふっ。冗談よ」
長門(かっ可愛い…羽崎って笑うと可愛いな…)
凛「どうかしたの?」
長門「いや…なんでも…それより!
壮太が謝ってたぞ来れなくて悪いって」
凛「仕方ないわよ。部活なんだから」
壮太はサッカー部に所属している
エースだ
楠木発ロンドン行き…
凛「あっ出発みたいね」
長門「そーみたいだな」
凛「じゃあ」
長門「あぁじゃあな」
そう言い暫くの別れを告げた
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- 9 : 2014/03/19(水) 20:26:48 :
壮太「長門、もー帰るのか?」
長門「あぁ。姉ちゃんが飯待っててくれてるしな」
壮太「そっかー美香さんによろしくな〜」
長門「オッケー」
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- 10 : 2014/03/19(水) 20:28:23 :
ザーザー
雨が降っている
長門「傘さしてんのに濡れるから雨は嫌いなんだ」
ザーザー
ガタッ!
傘が傘がぶつかる
?「おっと失礼」
長門「いえこちらこそすみません…」
パシャパシャ
水たまりを踏み跳ねた水がズボンにかかる
長門「最悪だ…ビショビショじゃねーか…」
長門は文句を言いながら早足で家に向かう
ザーザー
消えて行く長門の後姿を目に写す
?「ははっ幸せそーで何よりだ。
でもその幸せのために人がどれだけの血を流すことになるのかな」
男の姿は長門とは逆の方向に消えて行く
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- 11 : 2014/03/19(水) 20:29:19 :
- すいません上は自分です
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- 12 : 2014/03/19(水) 23:12:11 :
- 面白いですね
頑張ってね
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- 13 : 2014/03/20(木) 18:39:35 :
- >>12ありがとうございます!
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- 14 : 2014/03/21(金) 10:55:07 :
- 今日の5時頃に投稿します!
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- 15 : 2014/03/21(金) 17:03:25 :
長門「ただいま〜」
美香「おかえり〜。ご飯できてるよ」
長門「あぁ」
長門は服を着替え早速飯に食らいつく
美香「もー行儀悪いよ」
長門「うん」
長門は軽く流すだけで飯に集中する
一方の美香は上品に食べている
長門「ご馳走さん」
美香「お粗末様」
長門「宿題してくるわ」
美香「はーい」
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- 16 : 2014/03/21(金) 17:04:49 :
宿題を1時間で終え雨の上がった楠木町をぶらぶらと散歩する
長門「羽崎元気かな〜」
長門はふとロンドンに旅立った凛のことを思い出す
長門はカツカツと音を立てノンビリと歩く
カツカツカツ
長門の目の前から黒いコートを羽織った男が歩いてくる
コートは凛の物と似ているが少し異なっている
カツカツカツ
長門と男はすれ違う
その瞬間
?「こんばんは紫吹長門君」
長門「…誰?」
?「さぁ誰でしょう」
長門「…刀…お前何者だ?」
?「知りたいか?」
長門「別に。ただお前から嫌な雰囲気が漂っている」
長門は直感的に帯刀しているこの男に警戒心を抱いた
?「おおっと。帯刀してるだけで警戒とは失礼だな」
長門「そう言うなら俺に向かって殺気を飛ばすのはやめたらどーだ?」
?「へぇ〜。ただのガキだと思ってたが…どうやら少しはマシならしい」
長門「もう一度聞くぞ。お前は何者だ?」
?「さぁな」
長門「そうかよ!」
長門は足に魔力を込め男に向かって走る!!!
長門(こいつは強い!けど…俺の感覚では羽崎の方が上だ!)
長門「はぁ!!!」
長門は拳を振りかぶる!
男はそれを悠々と避け後ろに飛ぶ
長門(早い!スピードだけならイェーガーより上かもしれねぇぞ)
?「ハンデをやろう」
長門「なに?」
?「もうわかってるとは思うが俺は魔術師だ」
長門「だろうな。今の動き足に魔力を込めた動きだろ?」
?「ご名答。お前と俺じゃ魔術師として戦っては差がありすぎる。
だからハンデを2つやる」
長門「随分と余裕だな」
?「1つ。俺は刀を使わない。素手で戦う。
2つ。魔術を使わない」
長門「なっ…」
?「これで少しはマシな戦いになるだろ」
長門「なめんじゃねーぞ!」
長門は手に魔力を込め
長門「火線!!!」
長門は男に向け火の玉を投げる!
火の玉は男に直撃!!!
長門「やったか?」
煙が消えて行く
?「おいおい。それでも羽崎凛の弟子か?」
長門「嘘だろ…」
男は避けるでもなく魔術で相殺するでもなくただ潰した
手のひらで長門の火の魔術を潰したのだ
?「考えごとしてる場合か?」
長門が男の声に気づいた時にはもう男は長門の目の前に来ていた
長門「くっ…」
?「パンチってのはこーやってするんだぜ」
男は長門の腹にパンチを繰り出す!
長門は直撃するもののなんとか後退する
長門「げほげほ…」
長門(なんだ…なにが起こった?)
?「紫吹長門君。助言をやろう」
長門「助言だと?」
?「空の魔術を使うといい」
長門「なっ…」
長門(なんだこいつ。何でそんなことまで知ってる…それにさっきも羽崎って…何なんだこいつ)
?「さぁどーする?」
長門(こいつの言う通りだ…空の魔術無しでどーこーできる奴じゃ…)
長門「いいぜ。見せてやるよ俺の空」
?「そいつは楽しみだ」
長門(長期戦はこっちが不利だ!あいつが俺の能力に気づく前に倒す!)
長門は手に白い光を纏わせ男に突っ込む!
?「突っ込むしか脳がねーのかお前は」
長門「はぁ!」
長門はアッパーを繰り出すが男はそれを後ろに避ける!
長門(よし!かかった!)
長門は足に魔力を込め男の後ろに回り込む!
この先方は対エレン戦の時に使ったものだ!
長門「はぁ!」
そして長門は男に向け蹴りを繰り出す!!!
バシっ!!!
長門に蹴り飛ばされたいきおい
もしくは蹴りを後ろに避けたことで時間差で発生した白い光に衝突するはずだった
それほどまでに完璧な動きで
範囲威力ともに後ろに避けるしか回避方法はなかったはずの蹴りだった
?「へぇー。描いた軌道に時間差で発生する空の魔術…おもしろい能力だな」
男は長門の蹴りを顔の付近で右腕で止めていた
長門(最悪だ…防がれた…それだけじゃねー空の魔術の仕組みもバレた!)
?「おしいな。その能力、使い手によっては世界屈指の魔術師になれただろうに」
男は長門の足を放り投げる
長門はなんとか体制を立て直して着地する
長門(認識が甘かった!あいつはイェーガー以上だ…羽崎と同じ域の強さだ!)
?「空の芸当を見せてもらった礼だ。いい物を見せてやろう」
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- 17 : 2014/03/21(金) 17:07:23 :
- 男は長門に向かって走り込み左手で裏拳!!!
しかし長門はそれを辛うじて避ける!!!
男は裏拳を繰り出した左手を地に着けて
?「神道流戦闘術3の型…
長門(まさか…!)
体を支えている左手を利用し男は長門に回し蹴り!!!
?「風花(かざは)!!!」
長門はもろに食らい後ろに飛ばされ地面を転がる
長門(何であいつがイェーガーの技を…!)
?「どうした?そんなに今の技が珍しいか?」
長門「神道流戦闘術3の型風花…そいつはイェーガーの技だ…」
?「イェーガーの技?いや違うな。これはエレン•イェーガーだけの技じゃない」
長門「どういうことだ…」
長門は顔を男の方へと上げる
男の瞳はさっきまでの黒色とは違い赤くなっていた
?「お前が知る必要はねーよ」
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- 18 : 2014/03/21(金) 17:07:38 :
- とりあえず今日はここで終わりです!
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- 19 : 2014/03/22(土) 18:19:47 :
- リヴァイかな…
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- 20 : 2014/03/23(日) 19:57:20 :
- 再開します!
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- 21 : 2014/03/23(日) 19:57:33 :
長門は再び空の光を纏わす
?「もーいいか」
長門「…もういい?」
?「あぁ。お前の力はわかった。だからもういいんだよ」
長門「どういうことだよ?」
?「お前の知りたがってたことのいくつかを教えてやろう」
長門(どういうつもりだ?さっきまでとは違う…全然戦意が感じられない…)
?「俺の名は王下商会第1師団団長、如月新月」
長門「…王下商会?」
如月「あぁ。こいつを見ろ」
そう言い如月新月と名乗る男はコートのチャックを開け
シャツの左側を少し下にずらす
長門「…王臣…章…?」
如月の左の鎖骨辺りに“1”と記された王臣章がある
模様は長門達との菫とは違う
朝顔の模様である
如月「そうだ。王下商会とは王臣章を宿した5人を中心に存在する魔術組織だ」
長門「その魔術組織が俺になんの用だ?」
如月「紋章を宿した者を“ハート”と呼んでな
お前は見事そのハートのお仲間入りしたってわけで…
この先お前は俺達にとって利となるか害となるか…
その調査とお前の力を図ることを上から指示されて来た」
長門「上…お前が1ってことはお前がトップじゃないのか?」
如月「王臣章を宿した5人を中心にとは言ったが商会を仕切ってるのは俺達の主だ」
長門「…」
如月「でだ。長門。俺達の所へ来い」
長門「はっ…?」
如月「お前の力はまだ淡い…がその能力に伸びしろ…俺達にとってお前は必要な人材と判断した」
長門「お前みたいに得体のしれない奴について行くと思うか?」
如月「だろうな。だから時間をやる」
長門「時間?」
如月「2週間お前に時間をやる。その間に起こる出来事を含めて考え…俺達の所へ来るかどうか…お前の意思で決めろ」
長門「俺の意思で…」
如月「ほらっ」
如月は長門にハガキのような物を投げる
如月「そいつは商会の魔術師が作った特殊なアイテムでな。
魔力を込めた本人の次に触れた者が以外が触れると燃えてなくなる仕組みとなっている」
如月がそう説明したハガキのような物には地図が記されていた
如月「俺がさっき魔力を込めたからお前以外の人間が触れた時点で燃えてなくなる
気をつけて扱えよ」
長門「2週間後…俺の意思が変わらずお前らの所へは行かなかった場合は?」
如月「その時は好きにしろ。その紙も…お前自身も…好きにするといい」
長門「あくまで強制はしないってか」
如月「無理に連れて行って素直に言うことを聞くたまじゃねーだろ?」
長門「まぁな…」
如月「それなら自分で考え自分の意思に従った方が俺達の所へ来た時の扱いが簡単だ」
長門「そうかよ。まぁ残念ながらお前達の所へ行くことはないだろーけどな」
如月「はっ。威勢のいいことだ」
如月は少し笑いながらそう言い長門と反対の方向へと足を進める
如月「じゃあな」
別れの言葉を告げ如月は姿を消した
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- 22 : 2014/03/23(日) 20:00:11 :
長門「王下商会…」
1人残された長門はそう呟く
長門(如月新月…あいつは強い…けど俺には羽崎凛っていう天才を師に持つんだ。あいつらの所へなんか行くかよ!)
長門は自分にそう言い聞かせ家へと戻って行った
第六話完
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- 23 : 2014/03/25(火) 17:02:39 :
- http://www.ssnote.net/archives/12929第七話です!
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- この作品はシリーズ作品です
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Heart~世界に抗う魔術師達~ シリーズ
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