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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

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ミカサ「最終章・vsタイタンファミリー編6、決戦開始」

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  1. 1 : : 2014/12/28(日) 14:57:21
    前作はこちらから↓
    http://www.ssnote.net/archives/28368
    最終決戦スタートです。今回は主人公エレンがほとんど(もしかしたら全く)登場しません。
  2. 2 : : 2014/12/28(日) 15:34:23
    【現在公開可能な情報】

    〇これまでのあらすじ

    タイタンファミリーのアジトから脱出し、再戦に向けて修業を始めたエレン達。そんな中、オーディンはヒストリアを生贄にラグナロクの第一段階を始め、東京が巨人に埋め尽くされてしまう。その後、イェーガーファミリーのアジトへロキ、フレイ、フレイヤの三人が迫る。ロキを倒し、彼らを退けたエレン達は、エレンの傷が癒えるまでの間、東京に散在する敵を倒すべく、アジトを発つ。
  3. 3 : : 2014/12/28(日) 19:04:06
    一番!
    期待です!
  4. 4 : : 2014/12/28(日) 19:23:11
    >>3
    期待ありがとうございます!
  5. 5 : : 2014/12/28(日) 19:54:30
    -イェーガー家-

    アナウンサー『...東京に突如現れた巨人。これに対し、臨時政府は...』

    カルラ「巨人が現れてから一週間だったかしら。エレン...いつ帰ってるのかしら。」



    -東京都狛江市-

    アルミン「じゃあ、ここからは各自別行動だね。」

    トーマス「一人ずつで動くことで敵の戦力を散らすんだったな。」

    リヴァイ「さっさと散らばるぞ。」

    アルミン「あ、はい。皆さん、お気をつけて。」

    ミケ「お前こそな。」

    タッタッタッタッ



    東京都心部へと近づくアルミン達。彼らは、狛江市からそれぞれ単独で東京都心部へと向かい始める。

    アルミンは、狛江市から一番近い世田谷区から突入しようとしていた。

    アルミン「(ミカサから聞いてはいたけど、23区外には全く巨人がいない。タイタンファミリーが巨人を23区内に引き留めているのか?それとも、まだ東京都内には多くの生存者が...)」

    アルミン「(余計なこと考えちゃだめだ。僕らがオーディンを倒すことが、残った人たちを助けることにも繋がるのだから...)」

    タッタッタッタッ



    アルミン「(あの看板...あそこを越えれば世田谷区。つまり、奴らのテリトリー...)」

    ズシンッ! ズシンッ!

    アルミン「あちゃ、いきなり遭っちゃったよ...巨人に。」

    アルミンは立ち止まる。彼を見つけた7メートル級の巨人は、彼を捕食すべく歩き出す。

    アルミン「剣を使うのは苦手だけど、やっぱりやるしかないか。」

    アルミン「開匣!」

    ドシュドシュゥ

    アルミンは二つの匣兵器を開けると、彼の両手に銃が、腰には二本のブレードが現れた。

    ズシンッ! ズシンッ!

    巨人が世田谷区を出た瞬間、アルミンは銃身を地面へと向ける。そして、引き金を引くと...

    ボッ!

    アルミンは空へと飛びあがった。

    アルミン「(エレンみたいに速くは飛べないか。でも、こいつ相手にはこれで十分!)」

    巨人はアルミンへと手を伸ばす。しかし、アルミンは銃の推進力を利用して、その腕を容易く回避する。

    ボッ!

    アルミン「うなじの後ろに回り込めた!後は...」シャァ

    アルミンは銃をホルダーにしまい、代わりにブレードを手にする。

    アルミン「うなじを斬るだけ!」

    ザシュッ!

    うなじを斬られた巨人は、地面にうつ伏せになって倒れた。
  6. 6 : : 2014/12/28(日) 20:14:31
    アルミン「ふぅ、これで討伐数1だね。」

    アルミンはそう言いながら、匣兵器を匣の中に戻した。

    アルミン「これも、ハンジさんの用意のお陰かな。」





    -前日の作戦会議-

    アルミン「あの、一つ質問しても良いかな?」

    ミカサ「どうぞ。」

    アルミン「東京都内には巨人がたくさんいるよね。だから、巨人との戦いは不可避だと思うんだけど、僕みたいな武器だと、巨人を倒すのは難しいと思う。だから、どうすればいいかなって...」

    コニー「アルミンの武器はダイナマイトか。」

    アルミン「今は銃だよ。でも炎の特性上、殺傷能力は低め。」

    ミカサ「確かに、アルミンの武器は巨人を倒すのに向いていない。他にも、トーマス、オルオ、エルドのような打撃系の武器や、サシャ、ぺトラのような武器も巨人とは相性が悪い。」

    ハンジ「でも心配はいらないよ。私が巨人もスパッと斬っちゃう超硬質ブレードを造ったからね。」

    アルミン「ブレードですか?」

    ハンジ「うん。リヴァイみたいなタイプのね。しかも、匣にしまえるようにしてあるから、余計な荷物にもならないよ。」

    アルミン「でも、うまく扱えるかな...」

    ミカサ「大丈夫。みんな、2000年前は上手に扱っていた。アルミンとトーマス以外は。」

    アルミン「な...」

    トーマス「俺もっすか...」





    アルミン「何だかんだ言って、うまく使えた。僕も少しは前世の記憶があるってことかな?さてと...」

    テクテクテク

    アルミン「これで、世田谷区に入った訳だ。気合いを入れなおそう。」

    ???「侵入者発見!俺が一番最初に戦果を挙げるのは俺だ!」

    アルミンが世田谷区に入ったとき、機動力に優れているコニー、リヴァイや同じく世田谷区からの突入予定だったサシャ、ぺトラ、エルドは東京23区内に既に侵入し終えていた。

    そして、この内サシャ、エルドを除く四人は既に敵に発見されていた。
  7. 7 : : 2014/12/28(日) 20:17:07
    【現在公開可能な情報】

    〇超硬質ブレード

    ハンジが造った巨人の硬い肉を容易に切り裂くブレード。リヴァイの者と形が似ており両手持ち仕様となっている。普段は匣に入っているが、匣兵器ではなく、死ぬ気の炎による特殊能力はない。
  8. 8 : : 2014/12/28(日) 22:43:28
    テクテクテク

    アルミン「(人のいる気配が全くしない。でも、当然か...)」

    アルミン「...!?」

    ???「く・び・い・た・だ・き!」

    ブンッ スカッ

    ???「あれ、避けられちゃった。もしかして、"周"を使える感じ?」

    アルミン「まあね。(何だ今のスピード...周の範囲内に捉えたら、次の瞬間には背後にいた。)」

    マグニ「お先に名乗っとくぜ。俺はタイタンファミリー・トール直属兵、マグニ。よろしくな。」

    アルミン「僕はアルミン・アルレルト。君を倒す。」

    ドシュゥ

    アルミンは進撃匣を開匣した。

    マグニ「お、てことは雨の守護者だな。なら、お前を倒して、手柄頂きだ!」ボウッ

    アルミン「(オレンジの炎、属性は大空か。)」

    マグニ「いくぜ!」

    シャッ

    マグニが動き出した瞬間、彼はアルミンの懐に潜りこんでいた。

    マグニ「おら!」

    ブンッ ザシュッ

    アルミン「(武器は鉄製の鉤爪か。とにかく、距離をとらないとまずい!)」

    ボッ

    アルミンは銃の推進力を利用し、後ろへと下がる。だが...

    マグニ「逃がすか!」

    シャッ

    再びアルミンの懐に潜り込んだマグニは蹴りを繰り出す。

    ガッ

    ズザァァ

    アルミン「(威力は軽いか。でも、こうも速く動かれては太刀打ちできない。ここは...)」

    カチッ

    アルミンは今まで用いていたものとは別の弾を銃に込める。ちなみに、銃に込める弾はアルミンが進撃匣を手にするまで使用していた花火である。

    ズガン!

    マグニ「当たるか!ってあれ...」

    モクモクモクモク

    マグニ「(煙幕!?くそ、あいつはどこだ!)」
  9. 9 : : 2014/12/28(日) 22:54:12
    【現在公開可能な情報】

    〇マグニ

    年齢:18
    誕生日:8月6日(獅子座)
    血液型:O型
    身長:173cm
    体重:56kg
    性別:男
    所属:タイタンファミリー・トール直属兵
    属性:大空
    自称:タイタンファミリーのスピードスター
    モデル:性格等はハンター×ハンターのヂートゥ
    見た目はフェアリーテイルのレーサーhttp://www.tv-tokyo.co.jp/anime/fairytail2013/images/c_racer.gif

    超高速の動きと鉤爪を駆使して戦う男。単純なスピードで言えば七神兵最速のトールを凌ぐ。大空の属性の特徴の内、調和の力を完全に捨て、推進力のみを追い求めた結果このスピードを手にした。筋力はあまりなく、攻撃のスピードも高速であるにもかかわらず威力は低い。何でも一番乗りになりたがる。
  10. 10 : : 2014/12/29(月) 12:39:42
    もしかしてトーマスが守護者(?)になったのはミカサにとっては想定外だったんですか?

    あと、2000年前の嵐の守護者は誰だったのですか?

    期待です
  11. 11 : : 2014/12/29(月) 13:09:00
    >>10
    期待ありがとうございます。
    ミカサは守護者を誰にするかを最初から決めていたわけではないので、想定外という訳ではありません。
    2000年前の嵐の守護者はミカサです。
  12. 12 : : 2014/12/29(月) 13:14:28
    期待っ!!!!!!!!!
  13. 13 : : 2014/12/29(月) 13:30:24
    モクモクモクモク

    マグニ「(小賢しいことしやがって。こんなもん、煙の中から出ちまえば意味ないんだよ!)」シャッ

    マグニ「よし、出れた」

    ズガン!

    ボウッ

    青色の炎の弾丸が、マグニの頭部に命中した。

    マグニ「いた!(くない...?)」

    アルミン「ダメじゃないか。煙の中から不用意に出たりしたら、射撃の格好の餌食だよ。」

    マグニ「どこだ!」キョロキョロ

    マグニ「う、上か!」

    アルミン「煙から出たときこそ細心の注意を払わないと。君、馬鹿だろ?」

    マグニ「何だと!」

    アルミン「今ので色々わかったよ。君が馬鹿だってこと。それと、動きは早くても反射神経は並...いや、並以下か。」

    タッ

    アルミンは地面へと降り立った。その時だった。

    マグニ「調子に乗るなぁ!!!」ダッ

    マグニがアルミンへと一直線に走り出す。だが、そのスピードはお世辞にも速いとは言えないものだった。

    マグニ「え...何で?」

    ズガン!

    アルミンが放った弾丸が、再びマグニの頭部に命中した。

    マグニ「いたく...!?(意識が...遠のく...)」グラッ

    ドサッ

    アルミン「僕の進撃匣は青炎銃(せいえんじゅう)と言ってね、濃縮した雨属性の炎の弾を撃ちだすことができるんだ。この弾は殺傷能力はないけど、食らった者のあらゆる身体の機能を沈静化させる。僕はこの弾を、堕落弾って名付けてるんだ。」

    アルミン「後、敵の攻撃を受けて、ダメージが不自然に少なかったときは、自分の身体に何か異常がないか確かめてから動いたほうが良いよ。でないと、こうなっちゃうから。」

    マグニ「うる...せぇ...(身体が動かねぇ。)」

    アルミン「念のため、もう一発撃っておくね。おやすみ、お馬鹿さん。」

    ズガン!
  14. 14 : : 2014/12/29(月) 13:30:51
    >>12
    ありがとうございます!
  15. 15 : : 2014/12/29(月) 13:37:42
    【現在公開可能な情報】

    〇青炎銃(せいえんじゅう)

    属性:雨
    使用者:アルミン

    雨の進撃匣。二丁拳銃であり、込める弾によって、弾丸の効果が変わる。弾にはアルミンが今まで使用してきた花火や、前の匣である雨ダイナマイトが用いられる。使用できる弾の代表例は以下のようになる。

    ・通常弾(普通の弾も撃てる)
    ・煙弾
    ・閃光弾
    ・飛行用の弾
    ・爆裂弾(爆発を引き起こす)
    ・堕落弾(詳しい説明は後ほど)
  16. 16 : : 2014/12/29(月) 16:53:55
    アルミン「ふぅ...(やった。直属兵を一人で倒せた。僕たちは確実に強くなってる。これなら、勝てるかも...)」

    アルミン「(それにしても、巨人の気配がないな。戦闘中に邪魔してくることも考えてたんだけど...!?)」

    ブシャッ!

    アルミンの右肩を、一発の弾丸が貫いた。

    アルミン「く...(周を使ってなければ、頭を撃たれてた。一体、どこから...)」タッタッタッタッ

    アルミンは狙いを定められないよう不規則に動きながら周囲を見回す。

    アルミン「(あのビルか?距離は大体...150メートル。とにかく、一旦隠れよう。)」



    スキールニル「隠れちゃったか。ここにいることはバレてるみたいだねぇ。」

    アルミンを狙撃した男は、東京駅にてエレン達を尾行していたスキールニルであった。本来、尾行は彼の得意分野ではない。そのため、彼はミカサに尾行を感付かれてしまっている。

    しかし、射撃において、彼はスペシャリストである。その技量は、タイタンファミリー一との呼び声も高い。

    スキールニル「さて、場所を移すか。お前が馬鹿かどうか、試させてもらうぜ。」

    タッタッタッタッ



    スキールニルが場所替えを行おうとしていた頃、杉並区ではリヴァイが二体の巨人を屠っていた。

    リヴァイ「(不思議な感覚だ。身体がいつもより軽い。いや、今まで思い通りに動かし切れていなかったようにも感じる。)」

    自分の身に起きたささやかな異常を確認するリヴァイに、新たに一体の巨人が襲い掛かる。しかし...

    ザシュッ!

    巨人は、手も足も出せないままうなじを削ぎ落とされ、絶命した。

    リヴァイ「(一番おかしいのは、巨人を相手にした時だ。こんな化け物を相手取るのは初めての筈なのに、どこかに慣れを覚えている。そして、巨人を倒すたびに、自分の身体がさらに軽くなっていく。)」

    彼の前に、今度は三体の巨人が現れる。しかし、今のリヴァイが相手では、巨人は時間稼ぎすら果たせない。

    ザシュザシュザシュ!

    リヴァイ「(さすがに不気味に思えてきた。しかし...悪くない感覚だ。)」

    リヴァイが人類最強としての力を"取り戻そうとしていた"時、彼の頭上に一つの目玉が浮かんでいた。



    オッタル「僕の目が捉えた男、かなり強いね。」

    フノス「へぇ。なら、慎重にいかないとねぇ。」

    ニョルズ「...」

    フノス「オッタル、その男から目を離しちゃダメよ。」

    オッタル「オーケー。」

    フノス「この戦いを狩りとするなら、狩る側は私たち。確実に、獲物を追い込んでいきましょう。」
  17. 17 : : 2014/12/29(月) 17:02:51
    【現在公開可能な情報】

    〇スキールニル

    年齢:25
    誕生日:12月7日(射手座)
    血液型:A型
    身長:172cm
    体重:60kg
    性別:男
    所属:タイタンファミリー・フレイ直属兵
    属性:嵐
    自慢:縁日の射的で一発で全ての景品を手に入れたこと
    モデル:暗殺教室のレッドアイ
    http://blog-imgs-55.fc2.com/p/l/a/platinumblondekureo/2012-11-6-1.jpg

    タイタンファミリーのナンバー1スナイパー。射撃の技術はかなり高く、相手が弾丸に気付いて避けようとしない限りは100パーセントの命中率を誇る。場合によっては、尾行などの任務を行うこともある。実は頭が悪い。
  18. 18 : : 2014/12/29(月) 21:24:32
    -世田谷区、ビルの屋上-

    スキールニル「(あれから10分、俺がさっきまでいたビルに、結局ヤツは来なかったか。どうやらヤツは馬鹿じゃなかったみたいだ。仕方ねぇ、次の獲物を...)」

    スキールニルが射撃姿勢を解き、起き上がろうとした瞬間...

    カッ

    頭に何かが触れたのを感じた。彼はとっさに後ろを振り向く。

    そこには銃口があった。

    アルミン「自分の射撃ポイントがバレたのを利用し、敵がそこに来たところを狙い撃つ。悪くない作戦だけど、次の射撃ポイントが丸わかりだよ。」

    スキールニル「こ、殺さないで...」

    アルミン「大丈夫。」

    ズガン!

    アルミン「お馬鹿仲間と一緒に、眠ってもらうだけだから。」



    -同刻、2キロ南東-

    タッタッタッタッ

    ぺトラ「(巨人の気配が急になくなった。この周辺には生存者はいないってことかしら。)」

    タッタッタッタッ ピクッ

    ぺトラ「...誰か、居るみたいね。」

    テクテクテク

    ?????「周が使えるのか。せっかく奇襲の機会を伺ってたのにな...」

    ぺトラ「悪いけど、私の仲間はみんな使えるわよ。」

    ?????「前は使えなかったと聞いていたんだが...この短期間で覚えたのか。」

    ぺトラ「あなた、見ない顔だけど、直属兵ってところかしら?」

    ヘイムダル「ああ。俺の名はヘイムダル、ユミル直属兵だ。女、お前の名は?」

    ぺトラ「名乗る気はないわ。だって...」

    ドシュゥ

    ぺトラは匣を開匣する。

    ぺトラ「私の生業は暗殺だもの。」

    ヘイムダル「それは恐い。」ボウッ
  19. 19 : : 2014/12/29(月) 21:49:23
    ヘイムダルの炎は青。つまり、雨属性の炎であった。

    ぺトラ「恐いなら、黙って怯えてなさい!」ビュッ

    ぺトラは3本の嵐の炎が灯ったナイフを投げつける。

    ヘイムダル「...避ける必要もないな。」

    ピキピキピキ

    キンキン!

    ぺトラ「(透明な壁...どこから?)」

    ヘイムダル「氷壁(アイスウォール)」

    ぺトラ「!?」

    ヘイムダル「自身の前に氷の壁を創り出し、盾とする技だ。お前のナイフでは壊せん。」

    ぺトラ「氷の壁、まさかあなた、零地点突破を使えるの!?」

    ヘイムダル「零地点突破?何だそれは。」

    ぺトラ「(知らない?ということは、これは零地点突破とは別の能力?それとも、知らずに使っているだけ?)」

    ヘイムダル「零地点突破が何か、気になるところではあるが、先ずはお前を倒すことを優先しよう。」

    ピキピキピキ

    ヘイムダル「氷刃(アイスエッジ)」

    ヒュンヒュンヒュンヒュン

    氷の刃がぺトラに襲い掛かる。ぺトラはそれを確実に回避する。それだけではない...

    ビュビュッ!

    ヘイムダル「回避しながらの攻撃か、大した身のこなしだ。だが...」

    ピキピキピキ

    ヘイムダル「氷壁は破れない。それに、狙いもでたらめだぞ。」

    ぺトラ「それで良いのよ。」

    ヘイムダル「?」

    ぺトラ「(やっぱり投げナイフでの攻撃では破れそうにないわね。あれを破るには近づくしか...)」

    ダッ

    ぺトラはヘイムダルへと接近する。

    ヘイムダル「近づかせん!氷槍(アイスランス)!」

    ズァァァ

    巨大な氷の槍が現れ、ぺトラに襲い掛かる。しかし、氷の槍は彼女の身体に辿り着く前に...

    スパスパスパッ

    切断された。

    ヘイムダル「(何だ?女は何もしていない。なのに、何故氷槍が...)」

    ぺトラ「(氷への延焼は無し...と言うことは)あなたの氷、零地点突破の氷じゃないのね。」

    ヘイムダル「さっきから言っているだろう。零地点突破など知らんと。」

    ぺトラ「それもそうね...でも、ただの氷なら...」

    ボウッ

    ぺトラから赤い炎の線が伸びた。

    ぺトラ「恐れるに足らず。」
  20. 20 : : 2014/12/29(月) 21:59:19
    【現在公開可能な情報】

    〇切り裂きナイフ(スクアルタトーレ・コルテッロ)

    属性:嵐
    使用者:ぺトラ

    ハンジ作、ナイフ型匣兵器。このナイフにはぺトラが今まで使っていたものと同様に、端の部分にワイヤーが接続されている。ナイフとワイヤーは両方とも死ぬ気の炎を灯すことができ、強力な切れ味を発揮する。ぺトラの炎は普通の炎で言う発火点が低く、延焼しやすいのが特徴で、ナイフやワイヤーで切断した物体に、嵐の炎を燃え移らせることが可能。
  21. 21 : : 2014/12/29(月) 23:22:24
    ヘイムダル「(嵐の炎が線上に伸びている?いや、ワイヤーに炎が灯っているのか。)」

    ぺトラ「行くわよ!」ダッ

    ぺトラがヘイムダルへと再び接近する。

    ヘイムダル「氷刃!」

    ヒュンヒュンヒュンヒュン

    スパスパスパスパッ

    ヘイムダル「(厄介なワイヤーだ!)」

    ヘイムダル「氷壁!」

    ヘイムダルは氷の壁を展開し、防御態勢に入る。

    ぺトラ「はぁ!」

    ガキィン!

    ぺトラの渾身の一振りは、氷壁を破壊するには至らなかった。だが...

    パキパキ

    ぺトラ「(ヒビが入った。もう一撃入れれば...)」ガバァ

    ぺトラ「壊せる!」

    パリィィン!

    ぺトラ「もらった!」

    ヘイムダル「氷鎚(アイスハンマー)!」

    ドスゥゥゥン!

    上空から突如現れた、巨大な氷のハンマーに、ぺトラは潰されてしまった。

    ぺトラ「な...ごふっ!」

    ヘイムダル「確かにお前の言う通り、俺の氷はただの氷だ。俺は雨の炎により、水の分子運動を沈静化させ、氷を創り出している。そして、空気中に水は無限に散在する。」

    ヘイムダル「だから、俺は手元からだけでなく、半径30メートル内のどこからでも氷を創り出せる。最も、動きを操作することができるのは自分が触れている氷に限るがな。」

    ぺトラ「ふふふっ...面白い能力ね。」ムクッ

    ヘイムダル「まだ起き上がる体力が残っていたか。」

    ぺトラ「当然でしょ?だって...」

    ボアッ!

    ぺトラ「こんなんじゃ全然足らないんだもの。」ニヤァ

    ぺトラ「もっと虐めて!そして...虐めさせて!」

    ヘイムダル「こいつ...狂ったか。」
  22. 22 : : 2014/12/29(月) 23:45:11
    ぺトラ・ラル。

    彼女はサディストであり、マゾヒストでもある。彼女は戦いにおいて、自分と他人の両方の苦痛に快感を感じる、戦闘狂であった。

    彼女のこの異常性は、リング争奪戦以降、なりを潜めていたが、氷鎚による攻撃を受けたことにより、再び目覚めることとなった。

    ぺトラ「さぁ、楽しむわよ!」ダッ

    ヘイムダル「氷刃!氷槍!」

    ヒュンヒュンヒュンヒュン ズァァァ

    スパスパスパスパスパッ

    ヘイムダル「(やはり通らないか。なら...)」

    ヘイムダルが右手を振り上げる。

    ヘイムダル「氷流星(アイスメテオ)!」

    氷の塊が遥か上空へと浮かび上がる...直後

    ドドドドドドド!

    地面へと急降下した。その威力は弾丸に匹敵する。

    ぺトラ「良い!良い!最高よ!」ブシャブシャ

    ぺトラは氷流星の攻撃を浴びながら、尚もヘイムダルに接近する。

    ヘイムダル「(何なんだ何なんだ!くそ...落ち着け...)」

    ピキピキピキ

    ヘイムダル「氷壁!(この女は氷壁を一撃で壊すことはできない。二撃目が来る前にさっきと同様に、氷鎚で潰せば...)」

    ぺトラ「次は、あなたが味わう番よ!」

    シュッ

    ぺトラがナイフを振るう。すると、氷壁は一撃で崩れ去った。

    ヘイムダル「何だと...」

    痛みを、死を、恐れるどころか楽しむぺトラは、ある意味では死ぬ気であるとも言える。そのため、彼女は平常時の倍近い力を手に入れていた。

    ぺトラ「あはっ!」

    ズバッ!

    ぺトラのナイフが、ヘイムダルの腹を切り裂いた。

    ドサッ

    ヘイムダル「ここまで...か...」

    ぺトラ「何言ってるの?ここからよ...」ニコッ

    ヘイムダル「な、何をする気だ...止めろ...」

    ぺトラ「先ずは...目かな♪」

    ズブッ

    ヘイムダル「ぎゃあああああああ!」
  23. 23 : : 2014/12/29(月) 23:56:12
    【現在公開可能な情報】

    〇ヘイムダル

    年齢:16
    誕生日:1月21日(水瓶座)
    血液型:A型
    身長:174cm
    体重:65kg
    性別:男
    所属:タイタンファミリー・ユミル直属兵
    属性:雨
    気にしていること:氷を操るのにスケートが苦手なこと
    モデル:家庭教師ヒットマンリボーン・フェイトオブヒート3のジェラーロ
    http://ecx.images-amazon.com/images/I/710vQ%2BCRFeL._AA1500_.jpg

    雨の炎の沈静の力で水分子の運動を沈静化させ、温度を下げることで凍結させて氷を創り出し、それを操って戦う。攻撃手段は多彩で、目立った弱点はない万能型。ただし、炎(本物)には弱い。ユミルは普段アジトにいないため、彼女との関係は希薄である。ぺトラの快楽に付き合わされることとなった残念な男。
  24. 24 : : 2014/12/30(火) 00:08:29
    ペトラキチガイ伝説復活したか
  25. 25 : : 2014/12/30(火) 09:47:24
    ヘイムダル!? 僕が北欧神話の神様で3番目に好きな神様だ。

    やっぱり このシリーズのペトラはこうでなくちゃw
  26. 26 : : 2014/12/30(火) 09:56:22
    はっきり言って相手のキャラオーディンくらいしか覚えてない←
  27. 27 : : 2014/12/30(火) 14:44:18
    >>25
    そんな彼をこんな残念な目に遭わせてしましました(笑)
    >>26
    七神兵は覚えて欲しいです。他は最悪どうでもいいので(笑)
  28. 28 : : 2014/12/30(火) 15:57:39
    -大田区-

    タッタッタッタッ

    コニー「う~ん。おかしい。」

    大田区から23区へ突入したコニー。彼は鈍感ながらも、異常に気付いていた。

    コニー「まだ一体も巨人を見ていない。もっとうじゃうじゃ居るもんだと思ってたんだけどな...」

    コニーは周を使いながら、タイタンファミリーのアジトへと向かっていた。

    コニー「(こうも何も起きないと、退屈だよなぁ。任務は敵戦力の無力化だし、だれか出てきてくれないかなぁ...)」

    ゾクッ!

    コニー「な!?」バッ

    コニーは突然悪寒を感じ、後ろへ下がった。

    コニー「何だ今の...殺気なのか?」

    コニーは周囲を見回す。しかし、誰も居ない。

    コニー「(周の範囲内に誰かが入り込んだ様子もない。つまり、この殺気は周の外から放たれているもの、それなのに、こんなにも鋭い。そんなことが出来るヤツってことは...ん。)」

    コニーは、周の範囲内に何者かが入り込んだのを感じた。

    それから十数秒後、先ほどの殺気の主がコニーの前に姿を現した。

    コニー「おいおい、いきなりあんたが相手かよ。冗談きついぜ。」

    コニーの前に現れたのは、嵐の七神兵・フレイである。

    フレイ「待っていたぞ。コニー・スプリンガー。貴様がこの大田区に足を踏み入れた時からな。」

    コニー「ずっと見られてたってわけか。しゃーねぇ。早速伝えとくか。」

    フレイ「?」

    コニーは右腕に付けていた腕時計を口元に近づける。

    コニー「ハンジさん、七神兵・フレイと遭遇しました。」

    フレイ「(あの腕時計、無線機か。)」

    ハンジ『オーケー!君が記念すべき七神兵遭遇第一号だよ!』

    コニー「やっぱりそうっすか。」

    ハンジ『私が手筈通りに進めておくから、先ずは、君一人で彼と戦ってくれ。』

    コニー「了解っす!」

    フレイ「増援要請といったところか...」

    コニー「ずるい?」

    フレイ「いや、賢明な判断だ。もっとも...」ボウッ

    フレイの右手からレーヴァテインが現れる。

    フレイ「何人来ようと負ける気はないがな。」
  29. 29 : : 2014/12/30(火) 16:46:49
    えーと…オーディンとユミルとフレイとロキとトールと…イズン?ANDイズーナ…他忘れたw
  30. 30 : : 2014/12/30(火) 17:53:23
    >>29
    忘れているのはフレイヤです。
  31. 31 : : 2014/12/30(火) 18:24:52
    コニー「へぇ、そうかい。でも俺は...」ボウッ

    ドシュゥゥ

    コニーは進撃匣を開匣する。すると、一本のブレードが現れた。

    コニー「一人でも勝つつもりだぜ。一応増援は呼んだけどな。」

    フレイ「ならば、やってみろ!」ダッ

    最初に動き出したのはフレイであった。

    コニー「...(一の型、日輪)」

    フレイ「はぁ!」シュッ

    シュシュシュシュシュ

    レーヴァテインによる絶え間ない斬撃がコニーに襲い掛かる。しかし彼は的確に、全ての斬撃を躱していた。

    極光太陽流一の型、日輪。この技は、自分を中心として半径1メートルの領域のみに全神経を集中させることで、敵の攻撃に対する反応速度を上げる技である。

    しかし、この技は確実に攻撃を回避する技ではない。そのため、一週間前のコニーならばフレイの斬撃を全て躱すことはできなかった。今のコニーが斬撃を躱し続けられるのは、一週間の修行の成果であった。

    フレイ「(このまま攻め続けてもきりがないな。ここは...下がるか。)」バッ

    コニー「(ふぅ、はっきり言って助かったぜ。この技を使ってる最中は反撃できないからな。攻め続けられれば、いつ綻びが来るか分からない。これじゃあ、防御技の癖に諸刃の剣だよ。)」

    コニー「(さて、さっきみたいになるのも嫌だし、今度はこっちから攻めるとするか。)」ダッ

    コニーが動き出す。しかし、その動きは...

    フラフラフラ

    フレイ「貴様、ふざけているのか!」ダッ

    ブンッ

    フレイが斬りかかる。しかし、外してしまった。

    コニー「もらい!」

    ズバッ!

    フレイ「ぐあっ!」

    コニー「動きが読めなかったろ?今のは六の型、紅焔って言ってな。炎の揺らめきみてぇに不規則に動いて相手に接近する技だ。」

    フレイ「く...少し貴様をなめ過ぎていたようだ。だが、貴様にこれを躱せるかな?」

    フレイ「紅の業火(ヘルフィアンマ)」

    ボアッ!

    レーヴァテインの形が崩れるとともに、赤い炎の波が発生する。

    コニー「うおおおお!やべぇぇぇ!」

    タッタッタッタッ

    ドオウッ!

    巨大な炎の波は周辺の建物ごとコニーを飲み込んだ。

    フレイ「...やはり避けられなかったか。」

    コニー「くっそぉ...」

    紅の業火を食らったコニーは傷だらけになっていた。

    フレイ「タフさも増しているようだが、この技を避けられないようでは勝ち目などないぞ。」

    コニー「じゃあもう一回来いよ!次は避けてやるからよ。」

    フレイ「ほう...面白い冗談だ。」
  32. 32 : : 2014/12/30(火) 19:49:10
    そうだ!フレイヤだ!
    教えていただきありがとうございます!
    あとコニーの技大好きです!学校でやって引かれてますw
  33. 33 : : 2014/12/30(火) 22:00:46
    >>32
    引かれちゃってますか(笑)
    コニーの技は今でも使われている技の中ではかなり始めの方から出ているので、一際愛着があるので嬉しいです。
  34. 34 : : 2014/12/30(火) 22:34:25
    フレイ「ならば、もう一度食らわせてやろう。紅の業火!」

    ボアッ!

    再び赤い炎の波がコニーを飲み込もうとする。

    コニー「極光(アウローラ)」ボソッ

    コニーはそう呟いた直後、跳んだ。

    フレイ「な...にぃ!!!」

    それを見たフレイは驚きの声をあげた。何故なら、コニーは約20メートルも垂直に跳躍したからである。

    タッ

    コニーは近くにあった四階建てビルの屋上に着地した。

    コニー「へへん、どうだ!俺様の超絶ジャンプは!」

    フレイ「馬鹿な...そうか。それが進撃匣の力と言うわけか。」

    コニー「あれ、もうわかっちまったか。」

    フレイ「エレン・イェーガーに一人でロキを倒せるほどの力を与えた匣...これぐらいは想像の範中だ。」

    コニー「ちぇ、もっとビックリするかと思ったのによ。」

    フレイ「残念がることはない、一度は驚いたさ。だが、種さえわかれば、後は対処するだけ...」

    コニー「そう簡単にいくかよ!」

    コニーは屋上から地上へと降り立つ。

    コニー「行くぜ!極光(アウローラ)!」

    ダッ!!

    着地と同時に、コニーはフレイ目掛けて跳んだ。

    そのスピードはすさまじく、フレイに反応する暇を与えないままコニーは彼の懐に潜り込んだ。

    コニー「三の型、昇日!」

    ガッ!

    フレイは空中へと打ち上げられた。だが...

    クルッ

    ズザァァ

    すぐに体勢を立て直し、無駄なく地面へと着地する。さらに...

    フレイ「紅の業火!」

    ボアッ!

    コニー「ぬおっ!」

    ドオウッ!

    コニーは炎の波に飲み込まれてしまった。

    コニー「ぐ...この...」

    フレイ「そういう仕組みかコニー・スプリンガー。」

    コニー「ああ?」

    フレイ「貴様の極光という技の正体、見破らせてもらった。」
  35. 35 : : 2014/12/30(火) 22:41:46
    【現在公開可能な情報】

    〇青天のブレード(ラーメ・ディ・セレーノ)

    属性:晴
    使用者:コニー

    晴の進撃匣。開匣すると刀身に晴の炎を纏った一本のブレードが現れる。固有能力として極光(アウローラ)があるが、この技については作中で説明する。ちなみに、替え刃がある。
  36. 36 : : 2014/12/31(水) 00:53:55
    僕はフレイをよく忘れますw
    北欧神話で好きな神様は1番がトールで2番はロキです。
  37. 37 : : 2014/12/31(水) 15:54:51
    >>36
    ロキもお亡くなりになりましたから残っているのはトールだけですね。
    フレイはよく出るので忘れないでください(笑)
  38. 38 : : 2014/12/31(水) 16:23:27
    コニー「ほほ~。じゃあ言ってみろよ。」

    フレイ「その技は、自分自身を活性化させることで、一瞬だけ身体能力を爆発的に上げる技だな。」

    コニー「...」

    フレイ「持続時間は1秒程と見た。そして、一度使うと10秒ほど使えなくな...」

    コニー「ぷっ...」

    フレイ「違うのか?」

    コニー「え、いや、そ、そうだ。」

    フレイ「(絶対違うな。しかし、全て間違っているというわけでもないだろう。一つずつ確かめていこう。)」

    フレイ「それとお前、バレバレだぞ。」

    コニー「え、何が?お前の予測が合ってるのは本当だぜ。」

    フレイ「お前のウソもバレバレだが、俺が言っているのは...」

    クルッ

    フレイが振り向く。そこに居たのは、剣を今にも振り下ろそうとしているミケだった。

    フレイ「お前のことだ!」

    スパッ!

    レーヴァテインに切り裂かれたミケは、身体を真っ二つにされた。

    ミケ「知っているとも!」

    フレイ「!?」

    ザシュッ

    フレイ「ぐおっ!く...」バッ

    フレイはミケから距離を取った。

    フレイ「さっき俺が切り裂いたのは幻覚か。」

    グンタ「そういうことだ。」

    コニー「あんた達が増援っすか。」

    フレイ「不意を突かれたよ。だが、雑魚が何人来ようと同...」フラッ

    ミケ「効いてきたか。」

    フレイ「(こいつ...雨の炎を使うのか。しかも、かなり強烈だ...)」

    ミケ「俺の匣、狼の爪(ギアード・ディ・ルーヴォ)の刃はのこぎりみたいにギザギザしていてな。切れ味は鈍いが、傷の浅さの割にダメージは大きく、一回の斬撃で敵に流し込める炎の量も多い。」

    フレイ「うぐ...(傷も負いすぎた。意識が......仕方がない、使うか。)」

    フレイは何とか意識を保ちながら、自分の右手を口元に持っていった。

    ガリッ

    カッ!!!

    ミケ「やっぱり使ってきたか。」

    コニー「バルドルの話だと、巨人化するとダメージは約8割回復するらしいですよ。」

    グンタ「2割分削れただけでも十分なアドバンテージだ。それより、こいつはどのくらいのサイズか...」

    コニー・ミケ・グンタ「!!!?」

    三人はフレイの姿に驚きを露わにした。何故なら...

    フレイ(巨)「グルルルル」

    目の前にいたのは、巨人ではなく、全長15メートルのトラであったからだ。
  39. 39 : : 2014/12/31(水) 16:29:23
    【現在公開可能な情報】

    〇狼の爪(ギアード・ディ・ヌーヴォ)

    属性:雨
    使用者:ミケ

    ハンジ作、剣型匣兵器。この剣の特徴はのこぎりのような刃であり、切れ味こそ悪いが相手に大きなダメージを与える。また、与えた傷が治りにくいのも長所といえる。さらに、相手を切り付けたときに相手に触れる面積が普通の刃より大きいため、一度により多くの沈静の炎を流し込むことができる。
  40. 40 : : 2015/01/01(木) 00:06:31
    あけましておめでとうございます
    今年もss頑張ってください
  41. 41 : : 2015/01/01(木) 03:17:53
    あけましておめでとうございます。
    虎だとォ!?
  42. 42 : : 2015/01/01(木) 13:37:44
    >>40
    あけましておめでとうございます。
    今年も頑張ります。
    >>41
    あけましておめでとうございます。
    羊のほうが良かったですか?
  43. 43 : : 2015/01/01(木) 13:48:25
    あけましておめでとうございます!!
    羊だと威厳が無くなるのでいいですよw
  44. 44 : : 2015/01/01(木) 13:57:09
    -杉並区-

    リヴァイ「(巨人の数が減ってきたな。)」

    テクテクテク

    約20体の巨人を駆逐したリヴァイは、杉並区の街中を歩いていた。

    リヴァイ「...ん。誰かいるな。普通に考えれば、敵で間違いないか。早速、人間相手に腕試しとしよう。」

    タッタッタッタッ



    オッタル「やっぱり来たね。」

    フノス「予想通り、好戦的な男のようだね。」

    ニョルズ「...」

    フノス「オッタル、あれをやって。」

    オッタル「オーケー。」

    オッタル「共有眼球(シェアアイ)!」

    フノス「...!」

    ニョルズ「...」

    オッタル「いった?」

    フノス「ええ。相変わらずこの景色はすごいわね。」

    オッタル「まあな。なんて言ったって、100の目が見ている景色だもの。」



    タッタッタッタッ

    リヴァイは周で感知した敵の元へ向かうため、アスファルトの道を駆けていた。

    そして、彼は交差点を右折した。

    フノス「お、来たね。」

    リヴァイ「三人か。」

    ズズズズズズ

    リヴァイ「!?」

    リヴァイが後ろを振り向くと、彼の背後には黒い壁があった。

    リヴァイ「これは...!?」

    正面を向くと、そこにも壁があった。さらに言えば上にも、下にも...

    オッタル「チェックメイトだね。」

    フノス「ええ。これで終わりよ!」

    ジャキィン!

    リヴァイ「な!?」

    黒い壁の内側から、巨大な棘が飛び出す。

    フノス「あっけない...」
  45. 45 : : 2015/01/01(木) 13:58:00
    >>43
    あけましておめでとうございます。
    羊とか弱そうですね(笑)
  46. 46 : : 2015/01/01(木) 22:31:00
    フノス「...あら、避けられてたみたいね。」

    リヴァイ「...」

    リヴァイは、棘が自分の身体に達するよりも早く、黒い壁を斬り裂き、脱出していた。

    リヴァイ「斬れたことは斬れたが、結構な硬度だ。材質は...砂鉄だな。」

    フノス「正解。私は砂鉄を増殖させて操ることができるの。」

    リヴァイ「増殖...属性は雲か。隣の二人の能力は?」

    オッタル「教えるわけないね。」

    ニョルズ「...」

    リヴァイ「それもそうか。」

    リヴァイ「(さて、ここはどうするべきか...)」

    フノス「砂鉄槍(さてつそう)!」

    フノスの周囲に砂鉄でできた槍が創り出されると、それらはリヴァイに襲い掛かる。

    リヴァイ「ふん!」

    キンキンキン!

    リヴァイ「こんな柔な攻撃じゃあ...」

    バッ

    ニョルズ「...」

    リヴァイ「(今の攻撃は、こいつを俺に近づかせるための陽動か。)」

    ニョルズが使う武器はリヴァイよりも大きな大剣である。

    ニョルズ「...」

    ニョルズは無言でリヴァイに斬りかかった。

    ブオンッ!

    リヴァイ「(躱せたが...これほどのサイズの大剣を軽々扱いやがるとはな。しかも、刀身には嵐の炎を纏っていやがる。こいつは厄介だな。)」

    フノス「周り、見たほうが良いわよ。」

    リヴァイ「!?」

    リヴァイが周囲を見回すと、そこには無数の棘が宙に浮いていた。

    フノス「食らいな!」

    ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン

    キンキンキンキンザシュキンキンキンキンザシュ

    フノス「8割は弾かれたか。」

    オッタル「すごい剣技だ。一対一なら勝てなかった。」

    フノス「だからこその三対一よ。」

    リヴァイ「くっ...」

    タッタッタッタッ

    リヴァイはビルとビルの間の路地へと走っていった。

    フノス「ふ~ん。そうきたか...オッタル。」

    オッタル「分かってるよ。」
  47. 47 : : 2015/01/01(木) 22:42:55
    【現在公開可能な情報】

    〇ニョルズ

    年齢:?
    誕生日:7月19日(蟹座)
    身長:205cm
    体重:115kg
    性別:男
    所属:タイタンファミリー・フレイヤ直属兵
    属性:嵐
    素顔:謎
    モデル:甲冑のモデルです↓
    http://cache.cart-imgs.fc2.com/user_img/knightsofround/05445b5ec1b356704ef17272192a745e.jpg

    常に西洋の甲冑を装着している大男。2メートル弱ある大剣を軽々扱う怪力を持つ。常時無言であり、彼の声は誰も聞いたことがない。素顔は謎。
  48. 48 : : 2015/01/02(金) 12:27:38
    素顔は案外ピュアだったりしてw
  49. 49 : : 2015/01/02(金) 15:29:32
    ニョルズって聞くとタコを思う
  50. 50 : : 2015/01/02(金) 15:32:57
    リヴァイ「(これで連携はできないだろう。だが、問題は誰かが追ってきてくれるかだが...)」

    ドッドッドッドッ

    ニョルズ「...」

    リヴァイ「来たか。お前みたいなバカは嫌いじゃない。」

    ダッ

    リヴァイは立ち止まると同時にニョルズへと斬りかかった。

    ザシュッ!

    ニョルズ「...」

    リヴァイ「そんな甲冑じゃあ、俺の剣は防げんぞ。」

    ズズズズズズ

    リヴァイ「あ?」

    ドスッ!

    リヴァイは、突然地面から伸びてきた黒い棘に腹を貫かれた。

    リヴァイ「なん...で...」

    ニョルズ「...」ガバァ

    ニョルズが大きく剣を振り上げた。

    リヴァイ「(やられる...)かよ!」コォォォ

    ドウッ!

    リヴァイは右手から炎を放出し、ニョルズを吹き飛ばした。



    フノス「あいつ、手からも炎を出せるんだ。」

    オッタル「でも、僕たちが優勢であることに変わりはない。」

    フノス「まさか、百の目によって監視されているなんて、思いもしないでしょうね。」



    キンキンキンキン!

    リヴァイ「く...」

    リヴァイは砂鉄による攻撃を必死で凌いでいた。

    リヴァイ「(何故俺の居場所が分かる。この精度は周で感知できるレベルじゃない。)」

    ドッドッドッドッ

    ニョルズ「...」

    リヴァイ「お前まで来やがったか。」

    リヴァイは、畳みかけるように襲ってくる攻撃を凌ぎながらも、考えていた。

    何故フノス達が、自分の居場所を知り得ているのかを。

    リヴァイ「(ここまでの精度、何かカメラのようなもので監視されていると考えるのが自然だ。だが、そのカメラがどこにも見当たらない。別の方法があるのか...いや、カメラを幻覚で隠している?)」

    リヴァイが導き出したこの解答は正解であった。幻覚で隠している物体を見破るときは、周を使うのが主流である。彼が周を使えば、そのカメラの位置を把握することができる。しかし、それには問題があった。

    周を使っている間は他のことに死ぬ気の炎を使えなくなるのだ。つまり、その間は著しく戦闘能力が低下するということになる。

    リヴァイ「(周を使う暇を作らねぇと...)」
  51. 51 : : 2015/01/02(金) 15:37:43
    潔癖の炎で砂鉄溶かせますか!?
    それかニョルズの甲冑溶かせますか!?
    (ニョルズの中身みたい)
  52. 52 : : 2015/01/02(金) 15:43:37
    【現在公開可能な情報】

    〇フノス

    年齢:27
    誕生日:5月7日(牡牛座)
    血液型:B型
    身長:164cm
    体重:48kg
    性別:女
    所属:タイタンファミリー・フレイヤ直属兵
    属性:雲
    秘密:砂遊びが大好きなこと
    モデル:フェアリーテイルのカナ
    http://neoapo.com/images/character/8717/60fcca394b616d36f887b460bc571fb2.png

    砂鉄を増殖し、操作して武器とする。ニョルズ、オッタルとは戦いのときはいつもチームを組んでいる。慎重な性格である。本人は全く鍛えていないので、砂鉄がないと無力。
  53. 53 : : 2015/01/02(金) 15:46:33
    >>51
    どちらも濃縮した潔癖の炎を纏っている剣なら簡単に焼き切れますが、手から放出した潔癖の炎では溶かすのに1分ぐらいかかります。果たして、ニョルズの中身は判明するのか、期待せずに待っていてください(笑)
  54. 54 : : 2015/01/02(金) 17:10:44
    >>53
    そうですか……
    ニョルズの中身を見たい(本日2回目)
  55. 55 : : 2015/01/03(土) 15:46:04
    ニョルズ「...」ブオンッ

    ズズズズズズ

    リヴァイ「チッ...」バッ

    ニョルズの剣撃と、フノスの砂鉄攻撃によるコンビネーションを前に、リヴァイは劣勢となっていた。

    リヴァイ「(甲冑野郎の方は吹き飛ばせば何とかなるが、砂鉄はどうにもならねぇ...これじゃあ周が使えない...だが、このままじゃいつかやられる。)」

    ニョルズ「...」ガバァ

    ニョルズが大きく剣を振り上げリヴァイに斬りかかる。

    リヴァイ「こうなれば仕方がない。リスクを冒すまでだ!」

    コォォォ

    ドウッ!

    右手から潔癖の炎を放出し、再びニョルズを吹き飛ばした。

    リヴァイ「...(周)」



    フノス「ブレードに纏われていた炎が消えた?」

    オッタル「あいつ、周で僕の目を見つけるつもりだね。」

    フノス「つまり、監視されていることには気付いたってわけね。でも、周の最中あいつは無防備。自分の寿命を自分で縮めたわね。」

    フノス「槍雨・砂の舞(やりさめ・すなのまい)!」



    リヴァイの周囲が砂鉄で覆い尽くされる。

    ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン

    無数の砂鉄の棘がリヴァイに襲い掛かる。

    ザクザクザクザクザクッ

    リヴァイ「ぐあっ!」

    ドサッ



    フノス「言わんこっちゃない。ニョルズ、トドメを。」



    ドッドッドッドッ

    ニョルズ「...」ガバァ

    ザシュッ!

    ニョルズ「...」グラッ

    ドウンッ

    ニョルズが地面へとうつ伏せに倒れた。

    リヴァイ「今どき死んだふりなんかに騙される奴はいないと思っていたが、やってみるもんだな。」



    フノス「なにぃ!?」

    オッタル「死んだふり!?」



    リヴァイ「今すぐお前らのもとへ向かってもいいが、せっかく周を使ったんだ。お前らの目、全部壊してやるよ。」
  56. 56 : : 2015/01/03(土) 19:07:22
    死んだフリw確かに今どきやらないなww
  57. 57 : : 2015/01/03(土) 20:07:49
    リヴァイの死んだふりだとwww
  58. 58 : : 2015/01/03(土) 23:25:00
    リヴァイ「(それにしても、かなりラッキーだったな。)」

    リヴァイは、自分の運の良さを振り返っていた。

    リヴァイは元々、フノスの攻撃を全部避け切る気でいた。しかし、予想以上に逃げ場のない攻撃を繰り出されたため、彼は急遽作戦を変更し、致命傷を避けつつ攻撃を受け、倒れたふりをした。

    彼が予想したこの作戦の成功率は40パーセント。しかも、ここでいう成功とはカメラ越しで自分を見ているフノスが砂鉄による攻撃を止めることを指し、ニョルズを騙せるとは思っていなかった。

    リヴァイ「(これが、日本で言う"棚から牡丹餅"ってやつか。さて...)」

    ボウッ

    リヴァイはブレードが纏う炎を肥大化させた。

    リヴァイ「飛炎斬・九十九(つくも)!」

    ボボボボボボボボッ!

    リヴァイがブレードを振るうと、九十九の炎の刃が四方八方へと飛んで行った。

    ドンドンドンドンドンドン!

    リヴァイ「この爆発の仕方...監視カメラ自体が元々爆発する仕組みだったな。直接斬りに行かなくて助かったよ。」



    オッタル「馬鹿な!あの短時間で全ての目の位置を把握していたのか!?」

    フノス「もういいわ!奴は疲弊しているはず...私一人で十分...」

    ザシュッ

    フノス「え...ぎやぁぁぁ!!!」

    フノスの眼球から血が噴き出す。

    リヴァイ「うるせぇな。」

    ズバッ!

    フノスの首が切り落とされた。

    オッタル「いつの間にこんなところに...くそ!」

    ヒュンッ

    ドゴオッ!

    リヴァイは背後から爆撃を受けた。

    オッタル「どうだ!」

    リヴァイ「ほう、まだ一個残っていたか。だが、最後の切り札にしては弱すぎるな。」

    オッタル「く、くそぉ...」

    リヴァイ「最後の二つだ。」

    ザシュッ

    リヴァイはオッタルの両目を切り裂いた。そして、すかさず...

    ズバッ!

    首を切り落とした。

    リヴァイ「チッ...汚ねぇな。」フキフキ

    リヴァイは手についた返り血を拭き取ると、アジトのある方へと再び歩き始めた。
  59. 59 : : 2015/01/03(土) 23:36:33
    【現在公開可能な情報】

    〇オッタル

    年齢:15
    誕生日:9月30日(天秤座)
    血液型:B型
    身長:142cm
    体重:38kg
    性別:?
    所属:タイタンファミリー・フレイヤ直属兵
    属性:雲(霧)
    言っておきたいこと:NO MORE 映画泥棒
    モデル:ハンター×ハンターのコルトピ
    http://pic.prepics-cdn.com/mai3926/18239375.jpeg

    ニョルズ同様、素顔がよく分からない人。自身の目を増殖し、偵察機として飛ばすことができる。数の上限は100で、それ故技名は百眼(びゃくがん)である。増殖した眼球は爆発させることができるが、あくまで補助的なものであり威力は低い。また、飛ばした目も素早く動かすことはできない。多少だが霧の炎も使えるため、飛ばした目を幻覚を用いて見えないようにしている。
  60. 60 : : 2015/01/04(日) 12:48:19
    ありゃ……
    リヴァイ残忍…
  61. 61 : : 2015/01/04(日) 18:10:42
    死んだ後に紹介されるオッタルさんw
  62. 62 : : 2015/01/04(日) 18:30:28
    -大田区-

    ドゴオオオン!

    一棟のビルが崩れ落ちる。

    コニー「腕の一振りでビルを壊しやがった!」

    グンタ「あの姿...奴らは巨人以外にもなれるのか!?」

    フレイ(巨)「いや、このような姿になれるのは俺だけだ。」

    ミケ「ほう、しゃべれたか。」

    フレイ(巨)「何故俺の巨人化がこのような姿なのかは分からない。だが、なかなかいいものだぞ。」

    バッ

    フレイがコニー達に飛び掛かる。

    ミケ「逃げろ!」

    ドオオオン!

    コニー「大丈夫ですか!?」

    ミケ「ギリギリな...お前はやっぱり速いな。」

    グンタ「だが、驚くべきは奴だ。今の動き、全長15メートルに及ぶ巨体であることを感じさせない、身軽なものだった。」

    フレイ(巨)「その通り。俺は巨人化の唯一の弱点である動きの鈍重さがなく、人間以上の素早さで動くことができる。そして、リーチは10倍以上。お前ら三人などすぐに仕留めてやろう!」

    バッ

    フレイが跳ぶ。そして、コニーの前に着地した。

    コニー「(極光!)」

    ブオンッ!

    ドオオオン!

    フレイ(巨)「(こいつだけは面倒だな。だが、残り二人は...)」

    ミケ「うおおお!」

    ミケはフレイのうなじであると思われる部位へと斬りかかろうとしていた。

    シャッ

    ミケ「(後ろへ回り込んだだと!?)」

    フレイ(巨)「グオオ!」ブオンッ

    バキャッ!

    ミケ「ごふっ!」

    フレイ(巨)「さて、本物はどこかな...」

    ミケ「(バレていたのか!だが、場所はまだ把握され)」

    フレイ(巨)「さらに後ろか。」

    ミケ「!?」

    シャッ

    ブオンッ!

    バキャッ!

    ミケ「ぐああああ!」

    ズドオオン!

    ミケは近くのビルへと叩きつけられた。

    コニー「ミケさん!」

    フレイ(巨)「まだ完全には見抜けないが、時間の問題だろう。」

    グンタ「(こいつ、俺の幻覚を見破り始めている...単純な力も脅威だが、この冷静さ、幻覚への対応力...隙が無い...)」

    ミケ「ぐぬぬ...(勝ち目が...見当たらない...)」
  63. 63 : : 2015/01/05(月) 00:16:30
    コニー「ここは俺が何とかします!ミケさんは安全な所へ避難しててください!グンタさんは、サポートをお願いします!」

    ミケ「コニー!?」

    コニー「極光・纏(アウローラ・メーテレ)」

    フレイ(巨)「(極光・纏?ただの極光とは違うのか?)」

    コニー「はぁ!」

    ダッ!!!

    コニーは一瞬でフレイの眼前へと迫った。

    フレイ(巨)「(効果は同じか。ならば、効果が切れたところを狙えば...)」ブオンッ!

    フレイがコニーへと前脚を振り下ろす。

    シャッ

    フレイ(巨)「(後ろに回り込まれた!?)」

    コニー「はあああ!」

    コニーはフレイのうなじ目掛けて斬りかかる。そして、刃がうなじへと届く寸前、フレイはうなじを左前脚で覆った。

    ザシュッ!

    コニー「ちっ...」バッ

    フレイ(巨)「(左手が...治るのに30秒はかかるな。いや、それよりも...)貴様、何故その機動力を維持できている。」

    コニー「答えは簡単。元々維持できるものなんだよ!」

    フレイは先程、コニーの極光という技の持続時間が1秒であると分析していた。そして、使用後は10秒間使えなくなると...

    持続時間に限界があり、使用後ある程度の間使えないという分析は正解である。だが、持続時間が1秒であるというのは間違いであった。

    極光。この技の持続時間はコニーが前もって設定できるのだ。そして、使用後、発動時間×10の間、使用不可となる。

    そして、この技の発動可能時間は、一日につき10分である。

    そして、コニーは1分以上継続して極光を使う場合、技名を極光・纏とした。

    今回の設定時間は3分である。そして、彼が極光・纏を発動してからまだ5秒も経っていなかった。

    コニー「まずは、機動力を削ぐ。」

    ダッ!!!

    フレイ(巨)「(止まっていてはやられる。ここは...)」

    バッ!

    ババババッ

    フレイが縦横無尽に街を駆け回り始めた。

    グンタ「な、なんて速さだ...」

    ミケ「コ、コニー?」

    フレイ(巨)「どうだ!俺の全速力に着いてこられるかな?」

    コニー「ああ。」

    フレイ(巨)「な!?」

    ザシュッ

    コニーが、フレイの右後ろ脚の腱を削ぎ落した。

    ズドオオン!

    コニー「今度こそ、うなじを削ぐ!」

    バッ!!!

    コニーがフレイの背後から斬りかかろうとした瞬間、フレイは体勢を立て直し、コニーと向かい合った。

    コニー「(そう簡単にはやられてくれねぇか。ここは一旦下が)」

    フレイ(巨)「嵐獣の咆哮(ハリケーンブレス)!」

    ゴオオオオオオオオ!!!

    コニーは、赤い炎の咆哮に吹き飛ばされた。
  64. 64 : : 2015/01/05(月) 09:12:42
    コニーいいいぃいぃぃ!!!?!?
    (コニーの技カッケー!!学校でやろ!)
  65. 65 : : 2015/01/05(月) 15:20:16
    >>64
    また引かれますよ(笑)
  66. 66 : : 2015/01/05(月) 15:38:51
    コニー「(このままじゃ数百メートルも吹き飛ばされちまう。何とか体勢を...)」

    コニーは体勢を立て直そうとする。しかし、彼の身体は全く動かなかった。

    身体が動かせないことに気付いたコニーは自分の身体の状態を確認した。

    彼の身体は、真っ赤に染まっていた。

    彼の身体は既に大量の嵐の炎に侵されていたのだ。

    コニー「嘘だろ...くそ...動け...動け...」

    コニー「動...」

    ズドオオン!

    コニーは、700メートル飛ばされた後にビルへと叩きつけられた。

    彼の意識は、闇へと沈んだ。



    フレイ(巨)「これで、奴はもう戦えない。後は、雑魚二人だけだ。」

    グンタ「(何だ、今の咆哮は...威力、速度、範囲、どれをとっても化け物だ。)俺達の負けだ...」

    ミケ「諦めるなグンタ!」

    グンタ「ミケさん!」

    ミケ「コニーならば、最後まで戦うはずだ。それなのに、年長の俺達が諦めていいのか!?」

    グンタ「そうですね...意地でも勝ちましょう!」

    ミケ「その意気だ!」

    フレイ(巨)「愚かだな...」



    -目黒区-

    サシャ「おやおや、まだお気付きでないようですね。周を使っていないんでしょうか...」

    サシャはとあるビルの屋上で弓を引き絞っていた。

    狙われているのは、トール直属兵のモージである。

    サシャ「まずは一人です。」

    パシュッ!
  67. 67 : : 2015/01/05(月) 16:09:20
    これはフラグか!?
    実は気づかれてたっていうフラグ!?
  68. 68 : : 2015/01/05(月) 18:42:30
    僕は学校でストリウム光線の真似をしても引かれない。何でだ?
  69. 69 : : 2015/01/05(月) 18:57:37
    >>68
    心が広い友達だね((温かい目
  70. 70 : : 2015/01/05(月) 22:23:17
    ヒュンッ

    サシャが放った矢は真っ直ぐにモージ目掛けて跳んで行った。

    そして、彼の足を射抜いた。

    サシャ「やりました!」

    サァァァァ

    サシャ「い!?」

    モージの姿は、霧となって消えた。

    サシャ「(幻覚!?それなら本体はどこに...)」

    ズガンズガンッ! バッ

    サシャ「...危ないですねぇ。」

    モージ「完全に騙せていると思っていたんだが...いつ気付いた?」

    サシャ「いつの間に屋上に!?」

    モージ「き、気付いてなかったのか?」

    サシャ「はい。」

    モージ「ならどうやって避けた。」

    サシャ「殺気がしたので何となく動きました。」

    モージ「な、なるほど。(何となくで避けられたのか。ショック...)」

    サシャ「一つ確認ですが、あなたは敵ということでよろしいんですね?」

    モージ「ああ。(敵じゃなきゃ銃で撃つなんてことはしないと思うが...)」

    サシャ「了解しました。それなら...」

    ドシュゥ

    サシャは進撃匣を開匣した。すると、サシャの手に弓が握られる。

    サシャ「先手必勝!」

    サシャの手から雷の炎の矢が現れると、すぐさまその矢を番え、瞬時に引いた。その間、0.5秒の早業である。

    サシャ「雷光の矢!」

    バチィッ!

    雷の速さを持つ矢が放たれる。その矢は、モージの身体を貫いた。だが...

    サァァァァ

    サシャ「また幻覚ですか。」

    モージ「その通り。」ズガンズガンッ

    バッ ピシュッ

    モージ「(やっぱり僕の位置が理解できているわけではない。つまり、これも何となく避けたわけだ。恐ろしいよ。だが、今回は掠った。このまま続ければいつか限界が来る。その時が...)」

    モージ「Your end.」
  71. 71 : : 2015/01/05(月) 22:35:43
    【現在公開可能な情報】

    〇モージ

    年齢:25
    誕生日:11月22日(蠍座)
    血液型:A型
    身長:177cm
    体重:67kg
    性別:男
    所属:タイタンファミリー・トール直属兵
    属性:霧
    ペット:猫15匹
    モデル:メタルギアソリッド3のリボルバー・オセロット
    http://stat.ameba.jp/user_images/20120224/20/cod--end/af/9b/j/o0227050011813925226.jpg

    決め台詞には英語を使いたがる男。幻覚で姿をくらましながら二丁拳銃で相手を撃つ戦法を主流としている。遠距離からの狙撃の腕も優秀で、本人はスキールニルよりも上だと豪語するが、事実かどうかは不明。
  72. 72 : : 2015/01/05(月) 23:00:20
    超今更ですがグループを作りました。
    http://www.ssnote.net/groups/1140
    特別コメントの禁止はしませんが、感想や質問等はそっちに書いていただければ幸いです。
  73. 73 : : 2015/01/06(火) 16:04:51
    サシャ「(恐らく、今見えている姿も幻覚ですね。本体はどこなんでしょう...)」

    サシャ「(......分かりません。)」ガクッ

    しょんぼりするサシャだが、何かを感じ取った。

    ズガンズガンッ バッ

    モージ「(今度は完全に避けたか。だが、いつまで持つかな。)」

    モージは連射を避けていた。

    その選択は正しい。彼が幻覚で姿が見えないことをいいことに、連射をしていた場合、サシャはその銃撃を避けつつ矢を放ち、彼の身体を射抜いていただろう。

    しかし、彼がそれを行わないことで、サシャは狙撃の機会を得られずにいた。

    サシャ「それなら、こんな感じでどうでしょう。」

    サシャは弓を屋上の地面へと向けた。

    ボウッ!

    モージ「飛べるのか!?」

    サシャは、屋上より15メートル上空で停止した。

    モージ「(馬鹿め。空中でも止まっていては恰好のtargetなのだよ!)」

    モージが銃を構える。すると、サシャも弓を構えた。

    モージ「何!?」

    サシャ「必殺...」ギリギリ

    サシャ「流星群!」

    ピシュピシュピシュピシュピシュピシュピシュピシュピシュピシュピシュピシュピシュピシュピシュピシュピシュピシュピシュピシュ

    無数の矢がモージのいるビルの屋上へと降り注ぐ。その様子はまるで流れ星であった。

    モージ「おおおおおおお!」

    ザクザクザクザクザクッ

    数本の矢が、モージの身体を射抜いた。

    モージ「unbelievable」

    ドサッ

    サシャ「まさかオルオさんとの戦いで使った即興の技が役に立つとは、思いもしませんでした。」

    ちなみに、モージを射抜いた矢は全て麻痺の効果を持つ電撃の矢であり、彼は麻痺により動けなくなっているだけである。

    サシャ「万が一動けるようになった場合のためにリングだけ回収して、次行きましょうか。」
  74. 74 : : 2015/01/06(火) 16:16:05
    【現在公開可能な情報】

    〇雷猟弓(アルコー・ディ・フールミネ)

    属性:雷
    使用者:サシャ

    雷の進撃匣。弓であり、効果の違う四種類の矢を放つことができる。矢の種類は以下の通り。

    ・雷光の矢
    雷の如きスピードを持つ矢
    ・電撃の矢
    電気ショックによる麻痺を引き起こす矢
    ・稲妻の矢
    雷の炎の硬化の力により強力な貫通能力を持った矢
    ・閃刻の矢
    マーキングをすることができる(詳細は後ほど)
  75. 75 : : 2015/01/06(火) 22:53:14
    -杉並区-

    ザシュッ ズドオン!

    トーマスは、やや不慣れなブレード捌きではあるものの、確実に巨人を倒して進んでいた。

    トーマス「ふぅ。何とかいけるな。巨人にやられるわけにはいかないし、気を付けていこうか。」

    ポタッ

    トーマス「ん?」

    ポタッ

    ポタポタッ

    ポタポタポタポタッ

    ザーーーーーー

    トーマス「な、急に降ってきやがった!待てよ、まさか巨人化しちまうんじゃ...」

    ザーーーーーー

    トーマス「普通の雨だ...」



    -世田谷区-

    ザーーーーーー

    アルミン「けっこう強いな...」

    タッタッタッタッ

    雨の中を走るアルミン。彼は一つの疑問と、それに対する仮説を持っていた。

    アルミン「(もし、僕の仮説が正しければ、そろそろ現れるはずだ。)」

    タッタッタッタッ

    アルミン「(どこにいる...)」

    タッタッタッ

    アルミン「!?(やっぱりいたか。)」

    テクテクテクテク

    アルミン「出てこい!いるんだろ!」

    ???「な~んだ。びっくりさせてやろうと思ったのに、つまんないの。」

    ????「切り替え切り替え。その分あいつをいたぶってやればいいのよ。」

    ???「それもそっか!じゃあ、お望み通り出てきてあげましょう。」

    タッ

    二つの影が、ビルの屋上から舞い降りた。

    イズン「世界樹の間で会った以来だね。」

    イズーナ「お久しぶり、アルミン・アルレルト。」

    アルミン「こちらこそ久しぶり...」
  76. 76 : : 2015/01/07(水) 16:28:01
    アルミン「早速だけど、一つ聞いていいかな。」

    イズン「良いわよ。」

    アルミン「君たちって、巨人を遠ざけることができるの?」

    アルミンは、自分がマグニやスキールニルと戦っていた時、近くに巨人が全くいないことを疑問に思っていた。

    彼らから離れると再び巨人が現れたが、しばらくすると再び巨人の気配が消えた。

    そして、この二人が現れた。

    これらのことから、彼はタイタンファミリーの人間が巨人を遠ざけているのではないかと言う仮説を立てた。

    イズーナ「できるできないの前に、そういう体質なの。」

    アルミン「体質?」

    イズーナ「まず、巨人は世界樹の木を恐れ、近寄ろうとしない性質を持っているの。トラウマにでもなってるのかな。」

    イズン「そして、その対象は世界樹本体だけでなく、世界樹の一部分にまで及ぶ。」

    アルミン「世界樹の樹液を注入された君たちも含まれるってことだね。」

    イズン「そういうこと。」

    アルミン「でも、七神兵じゃなくても巨人が近付いてこなかったけど。」

    イズーナ「彼らには世界樹の枝を持たせているわ。戦いに集中できるようにね。」

    アルミン「なるほど。スッキリしたよ。スッキリしたことだし...」

    アルミンが腕時計を口元に近付ける。

    アルミン「ハンジさん、七神兵・イズン&イズーナと遭遇しました。」

    イズン・イズーナ「???」

    ハンジ『りょうかーい!君は残念ながら二番目だよ。』

    アルミン「別に、順番なんてどうでも良いですよ。」

    ハンジ『ええ~。とにかく、手筈通り進めておくから、一先ず一人で頑張って。』

    アルミン「はい。」

    イズン「独り言...あいつ、キモいね。」

    イズーナ「本当だね。」

    アルミン「な...」ガーン
  77. 77 : : 2015/01/07(水) 23:41:00
    -イェーガーファミリーアジト-

    ハンジ「アルミンの近くにいる味方は...あちゃ~、みんな結構遠いねぇ。とにかく、近いほうから連絡するか。」



    -世田谷区-

    ザーーーーーー

    ザクッ ザクッ ザクッ

    ぺトラ「た~のし~な~♪」

    物言わぬ肉塊となったヘイムダルにぺトラはまだナイフを刺し続けていた。

    ピピピッ ピピピッ

    腕時計が鳴り出した。

    ぺトラ「はいはい。」

    ハンジ『ぺトラ?アルミンのところに七神兵が現れたから、今すぐ援護に向かって。』

    ぺトラ「え~。今楽しんでる最中なのに。」

    ハンジ『なるほど。君の悪い癖が出ちゃったってわけか。』

    ぺトラ「そうなんですよ。」

    ハンジ『出ちゃったものは仕方がないから、まずその遊びは止めて、アルミンのところに向かって。』

    ぺトラ「...分かりました。」

    ハンジ『渋々言われると心配なんだけど。本当に了解した?』

    ぺトラ「もちろんです。」

    ハンジ『信じるよ。場所は...そこから北北西に4キロだから。』

    ぺトラ「了解です。」



    ハンジ「さて、次は...」



    -杉並区-

    ザーーーーーー

    トーマス「アルミンのところに七神兵ですか!?」

    ハンジ『うん。君に向かってほしいんだ。場所は、そこから南東に3キロちょっと。』

    トーマス「了解!」

    タッタッタッタッ
  78. 78 : : 2015/01/08(木) 21:50:18
    -世田谷区-

    ザーーーーーー

    アルミン「(敵とはいえ、女の子にキモいって言われるのはけっこうショックだな...気を取り直して...)」

    ドシュゥゥ

    アルミンが進撃匣を開匣し、青炎銃を手に取った。

    アルミン「開戦だよ。」ズガンッ!

    アルミンが開戦の狼煙として堕落弾を放った。だが、二人に容易く避けられてしまう。

    イズン「おっそー!」

    堕落弾の弾速は基本的には通常の弾速よりも遅い。それに加え、堕落弾には使う本人に対して厄介な性質があった。

    それは、込める炎を増やして沈静能力を上げれば上げるほど、弾速が遅くなるという欠点である。

    アルミン「(中距離で当てるのは無理っぽいな。でも、接近戦では勝ち目はないし...)」

    ズガンズガンッ!

    ドゴゴオン!

    爆裂弾により引き起こされた爆発が、二人を巻き込んだ。だが...

    イズーナ「こんな爆発、全然効かないわ!」

    二人は爆煙から出ると同時に、アルミンへと接近する。

    イズーナ「えい!」シュッ

    ボッ! スカッ

    イズーナの繰り出した蹴りは空振りに終わった。

    イズン「あら、飛べたの。でも、逃がさないわよ。」

    イズン・イズーナの二人が身体を密着させた。

    イズン・イズーナ「「双星神の子守唄(ブルーララバイ)」」

    ドオオウ!

    アルミン「うわ!」ボッ!

    アルミンは辛うじて難を逃れる。

    アルミン「!?」

    逃げた先には、攻撃態勢に入った二人が待ち構えていた。

    イズン「いっせーの...」

    イズン・イズーナ「「でっ!!」」

    バキャッ!

    アルミン「がはっ!!!」

    ドサッ

    イズーナ「追い打ちよ!」シュッ

    ボッ! スカッ

    イズーナ「あちゃ。また避けられちゃった。」
  79. 79 : : 2015/01/09(金) 20:20:53
    アルミン「(まさか、双星神の子守唄を囮として使ってくるなんて...)」

    アルミン「(相手は七神兵。出し惜しみする必要なんてない。あの技を使おう...)」



    -杉並区-

    タッタッタッタッ

    トーマスはアルミンの援護に向かうために駆けていた。

    しかし...

    ピタッ

    彼は突然止まった。

    トーマス「最悪だ...」ボソッ

    彼の前には、一人の少女が道の真ん中に立っていた。

    彼女の名前はミーミル。ユミル直属兵である。

    ミーミル「敵を確認。排除します。」

    トーマス「(剣士か...)急いで仲間のもとへ行かなきゃならないんだ。女だろうと容赦はしないぜ。」



    -世田谷区-

    タッタッタッタッ

    ぺトラ「次の相手は楽しませてくれるかな~♪」

    ぺトラ「ダメよ。次はアルミンとかエレンの守護者がいるんだもの。さっきみたいなことをしたら引かれる...抑えないと...」

    ???「抑えなくてもいいんじゃない?」

    ぺトラ「!?」

    背後からの突然の声に、ぺトラはすぐさま前へと跳び距離をとった。

    ぺトラ「トール...」

    トール「て言うか、抑える余裕なんて与える気ないけど。」

    ぺトラ「...あなた、さっきどうやって周を掻い潜ったの?」

    トール「掻い潜ってなんかいないよ。俺はただ、あんたが反応するよりも前にあんたの背後まで近付いただけだぜ...」

    ぺトラ「な!?(なんてスピードなの...)」

    トール「さて、悪いけどあんたは瞬殺させてもらう。」

    ぺトラ「(とにかく、連絡を...)」

    ぺトラが腕時計を口元に近付けた瞬間だった。

    トール「雷光(ゴッド・スプリンター)」

    シュッ

    ドゴッ!

    ぺトラ「がっ!」

    トール「神の審判(サンダー・ショット...)」

    ぺトラ「(しまっ...)」

    トール「700万ボルト。」

    バチィッ バリバリバリバリッ!
  80. 80 : : 2015/01/10(土) 00:07:23
    -杉並区-

    ザーーーーーー!

    リヴァイ「チッ...強くなってきやがった。」

    ピカッ! ゴロゴロゴロゴロ

    ビュオオオオ

    リヴァイ「強風に雷まで、まるで嵐だ。」



    ぺトラ「が......」ドサッ

    トール「即死しないところを見ると、あんたもそれなりに電気に耐える訓練はしてたみたいだな。」

    ぺトラ「ぅ...」

    トール「このまま放っておいても巨人に食われるだろうが、それはさすがに可哀想だ。トドメを刺しておいてやるよ。」

    ぺトラ「(そんな...こんなところで死ぬなんて...)」

    ぺトラは最後の力を振り絞って動こうとする。

    トール「未練はあるだろうけど、ここで死ぬのは仕方のないこと。だから、後悔なく逝きな...」

    ぺトラ「(リヴァイ兵長..."今回も"...先に逝くことになってしまい...申し訳ありません...)」

    トール「サンダー・ショット...」

    ぺトラ「(何で"今回も"なんて言ったのかな。でも、そんなことはもう...どうでもいいや...)」

    トール「一千万ボルト」



    -戻って、世田谷区アルミンサイド-

    ザーーーーーー!

    ビュオオオオ

    イズン「きゃっ!すごい風!」

    イズーナ「さっさと倒して、雨宿りしよ!」

    アルミン「そうだね。さっさと終わらせよう。」

    アルミンは、銃口を地面へと向けた。

    アルミン「子供の戯れ(ロ・スポート・ディ・バンビーニ)」

    ズガンッ!

    アルミンが放った弾丸が地面に当たった瞬間、雨の炎がドーム状に広がる。

    イズン「なに...これ...」

    瞬く間に、雨の炎はイズン・イズーナをも飲み込み、さらに広がって行く。

    最終的に、雨の炎のドームは半径100メートルほどの大きさになった。

    イズン「これは一体...」

    イズーナ「私たち、ドームの中に閉じ込められちゃったの?」

    アルミン「そういうこと。ようこそ、子供の部屋へ...」
  81. 81 : : 2015/01/10(土) 15:05:19
    アルミンかっけー!!学校でやる!
  82. 82 : : 2015/01/10(土) 17:44:59
    >>81
    またまた引かれますよ(笑)
  83. 83 : : 2015/01/10(土) 18:22:44
    イズン「子供の部屋?」

    イズーナ「何それ?何が始まるって言うの。」

    アルミン「今にわかるよ。」ニコッ

    イズン「教えなさい!」

    アルミン「本当にすぐわかるって。」ニコニコ

    イズーナ「あの笑顔...ムカつく。いくわよイズン!」

    イズン「もちろん!」

    ダッ

    二人がアルミンに接近する。

    イズン・イズーナ「「てやぁ!」」

    どご

    イズン「え!?」

    イズーナ「あれ!?」

    アルミン「いったいなあ...」

    バッ

    異常を感じた二人は後方へと下がり距離をとった...

    つもりだったが...

    イズン「全然下がれない!」

    イズーナ「蹴りの威力も明らかに落ちてたし、どうなってるのよ!」

    アルミン「子供になった気分はどうかな?」

    イズーナ「ちょっとあんた!いい加減説明しなさい!」

    アルミン「しょうがないな~。」ニヤニヤ

    イズーナ「はぁ?」ムカッ

    イズン「イズーナ、ここは我慢の時よ。」

    アルミン「簡単な話さ、君たちは子供になったんだ。正確に言えば...君たちの身体能力が5歳児の平均的な身体能力と同じになるまで沈静化されたんだ。」

    イズーナ「何ですって!?」

    イズン「そんなチート、あり得ない。何か弱点があるはず...」

    アルミン「弱点、そんなもの...」

    イズン「その効果、あんたも受けてるでしょ。さっきあんたは私たちの蹴りを受けて軽くだけど痛がってた。」

    イズーナ「そっか。普通なら五歳児の蹴りなんて痛くもかゆくもないものね。」

    アルミン「(五歳児の蹴りでも少しは痛いと思うんだけどなあ。でも、彼女たちは頭は悪いけど、洞察眼はけっこうあるみたいだし、隠してもバレるのは時間の問題...)」

    アルミン「その通り。僕も沈静の効果を受けている。今の僕の身体能力は君たちと全く同じだ。」

    イズーナ「それなら、数の多いこちらの方が有利ね。」

    アルミン「違うね。」

    イズーナ「え?」

    アルミン「それなら、武器を持ってる僕が勝つ。」

    イズン「な!?」

    スゥッ

    アルミンがイズン・イズーナに銃口を向けた。そして...

    ズガンズガンッ!
  84. 84 : : 2015/01/10(土) 18:31:15
    【現在公開可能な情報】

    〇子供の戯れ(ロ・スポート・ディ・バンビーニ)

    アルミンが使う技で、地面に堕落弾を撃つことで発動する。発動すると着弾点から半径100メートルを雨の炎のドームで包み込み、そのドームの中にいる人間を全員5歳児並の身体能力にする。どれだけ強くてもどれだけ弱くても、沈静後の身体能力は5歳児なので(5歳児よりも身体能力が低い場合は除く。)身体能力の低いアルミンはこの技でその弱点をカバーできる。
    このように、身体能力が著しく下がるが、五感や知能はそのままなので、強力な武器を持つ者、頭脳戦に長ける者が必然的に有利になる。ただし、身体能力は低下するものの剣術等の技術や死ぬ気の炎はそのままなので、素手や剣で戦うものに勝機が無いわけではない。
  85. 85 : : 2015/01/10(土) 19:23:27
    イズイズ南無阿弥陀仏
  86. 86 : : 2015/01/10(土) 19:58:25
    これ見てイズイズがパズドラで欲しくなった
  87. 87 : : 2015/01/10(土) 23:11:31
    >>86
    私はフレイヤが欲しいです。実用的な意味でですが。
  88. 88 : : 2015/01/10(土) 23:47:12
    二丁拳銃から放たれた弾丸を、二人はギリギリで避けた。

    アルミン「ええ!?避けれるの!?」

    イズン「(目とか反射神経とかは鈍ってないみたいね。)」

    イズーナ「(でも、そもそもの動きが遅いから確実に避け続けるのは無理。どうしたら...)」

    二人が考えている間に、アルミンが次弾を装填しようとする。

    イズン「(匣は使える...てことは!)炎よ!炎ならいつも通り使える!」

    アルミン「(バレたか!やっぱり洞察力は高いか...)」

    イズン「技は...」

    イズーナ「あれでしょ!」

    ダキッ

    二人は体を密着させた。

    アルミン「あの...」

    イズン・イズーナ「「ブルー」」

    アルミン「もう遅いよ。」ズガンッ

    ドゴオン!

    アルミンが放った爆裂弾の爆発が二人を吹き飛ばした。彼女達は地面へと突っ伏すも、辛うじて意識を残していた。

    イズン「イズーナ、分かってるよね。」ボソッ

    イズーナ「もちろん。」ボソッ

    二人が手をつなぎ、もう片方の手を口元に近付けた。

    アルミン「させるか!」

    アルミンが堕落弾を放つ。だが、間に合わなかった。

    ガリッ

    カッ!

    雨のドーム全体が、まばゆい光に包まれた。



    -杉並区-

    ザーーーーーー!

    雨は強いままだったが、雷と強風は止んでいた...

    シュシュシュシュシュ

    アルミンの援護へと向かう途中、ミーミルに足止めを食らっていたトーマス。

    彼は、ミーミルの鋭い突きの連撃を紙一重で避け続けていた。

    トーマス「いつまでも調子に乗ってじゃ...」

    トーマス「ねえ!」

    ドガッ!

    僅かなスキを突き、トーマスはミーミルを蹴り飛ばして攻撃をストップさせた。

    トーマス「(こいつ、思ったよりかなりやるな。ここは、開匣して置くか。)」

    ドシュゥゥ

    トーマスが嵐の進撃匣を開匣する。中から出てきたのは...

    ミーミル「マフラー...」

    トーマス「ああ。これが俺の進撃匣だ。」
  89. 89 : : 2015/01/11(日) 16:31:23
    トーマスの進撃匣の中身は真っ赤なマフラーであった。

    ミーミル「...推定脅威度0。」

    トーマス「はぁ!?」

    ミーミル「迅速に排除します。」ダッ

    シュッ

    ミーミルの疾風の如き突きをトーマスは紙一重で回避する。

    トーマス「馬鹿の一つ覚えかよ!」

    ミーミル「否。」

    ブンッ

    ミーミルが突き出していた剣をトーマスへと振り下ろした。

    シュッ

    トーマスは後方へと下がったことで、ミーミルの攻撃は掠っただけに留まった。だが...

    トーマス「熱っ!ってえ!?」

    ミーミル「火剣。」

    ボオッ!

    刀身が炎で覆われると同時にトーマスは斬りつけられた。

    トーマス「ぐ...」

    何とか致命傷になるのを避けたトーマスは、再び距離をとった。

    ミーミル「攻撃失敗。次こそ排除する。」

    ジュウウウ

    ミーミルの剣からは大量の湯気が立ち上っていた。

    トーマス「(あの剣に触れた雨が蒸発してんのか?)おい、その剣どうなってんだ?)」

    ミーミル「回答義務はない。」ダッ

    彼女の能力は、先ほどぺトラが対峙したヘイムダルとは全く逆の能力であった。

    彼女の炎は晴。そして、彼女は晴の炎によって自らの剣の分子運動を活性化させている。

    結果、彼女の剣の表面温度は超高温となり、鉄の発火温度を超えることで炎を出していた。

    しかし、あまり頭の良くないトーマスにそのことを知る由はなかった。

    トーマス「(まどろっこしいから一気に決めちまおう。)」

    ボウッ!

    ミーミル「!?」

    何も装着していないはずのトーマスの右拳が、嵐の炎に覆われた。
  90. 90 : : 2015/01/11(日) 16:42:42
    【現在公開可能な情報】

    〇ミーミル

    年齢:13
    誕生日:3月29日(牡羊座)
    血液型:AB型
    身長:150cm
    体重:41kg
    性別:女
    所属:タイタンファミリー・ユミル直属兵
    属性:晴
    好きな季節:冬
    モデル:フェアリーテイルのメルディ(天狼島編)
    http://pic.prepics-cdn.com/pib1303114156/10916412.jpeg

    晴の炎の活性の力で分子の運動を活性化させ、自身の剣の温度を上げることで剣に含まれる鉄を燃焼させ、炎を纏った剣で戦う。炎(本物)を使う数少ないキャラ。ヘイムダルと真逆の能力だが、血縁関係などの特別な関係は全くない。
  91. 91 : : 2015/01/11(日) 19:30:37
    通常、人体に直接炎を纏わせることはできない。

    炎を纏うには、匣兵器などでその部分を覆う必要がある。しかし、トーマスはまるで七神兵のように拳から直接炎を放出し、それを纏っていた。

    これが嵐の進撃匣、赤いマフラーの能力である。

    このマフラーは嵐の炎を蓄えることができる性質を持つ。そして、このマフラーに蓄積した炎は直接自分の身体のあらゆる部位から放出することができるようになるのだ。

    ダッ

    トーマスがミーミルに接近する。それに対し、ミーミルは迎撃する構えをとる。

    こうなれば、リーチが長いミーミルの方が有利である。しかしそれは、今までの話...

    ザッ

    トーマスはミーミルの間合いの一歩手前で停止した。それと同時に、正拳突きの構えをとる。

    トーマス「暴風突打(トルネードスピア)!」

    正拳突きが放たれた瞬間、拳の周りに赤い竜巻が発生する。

    ゴオオオオオオオ!

    その竜巻は一瞬で巨大になり、間合いの外にいたはずのミーミルをも吹き飛ばした。



    -世田谷区-

    アルミンの前には2体の7メートル級の女巨人がいた。

    イズン(巨)「この感覚、久しぶりね。」

    アルミン「(巨人化されてしまった。果たして、巨人化しても子供の戯れの効果は効いているのか?いや、よくよく考えたら、巨人化したらもとの身体能力なんてほとんど関係ない。となると...能力を解除しないと...)」

    アルミン「子供の戯れ...」

    イズーナ(巨)「さっそく死んで!」ブオンッ

    アルミン「解除!」

    ズドオオン

    イズーナが振り下ろした拳は、アスファルトの地面にめり込んだ。

    イズン(巨)「手ごたえなし。避けられちゃったみたいね。」

    イズーナ(巨)「うん。」

    アルミン「ふぅ...(危ない危ない。即殺されるところだった。)」

    アルミン「(増援はまだ来ないか...一人でこの二人を同時に相手にするのはかなり厳しい。ここは...)」

    ダッ

    アルミンが駆けだす。向かう先はビルの間の裏路地である。

    アルミン「(姿を隠し、死角から攻める。)」
  92. 92 : : 2015/01/11(日) 23:20:17
    キュートなイズンとイズーナが巨人化したらグロテスクになるのか……
  93. 93 : : 2015/01/12(月) 00:08:24
    >>92
    アニの女型の巨人みたいな感じですかね。
    大きさや髪は違いますが。
  94. 94 : : 2015/01/12(月) 00:26:35
    イズン(巨)「あいつ、隠れた!」

    イズーナ(巨)「仕方ないなあ...とりあえずちょっと待ってみよう。」



    タッタッタッタッ

    アルミン「(背中合わせになられたら厄介だったけど、そうはしないみたいだね。でも、お互いに向かい合って死角はつくらないようにしているか...でも、片方の死角に入ればもう片方がそれを伝えるまでタイムロスがある。そこを狙えば...)」

    タッタッタッタッ



    イズン(巨)「いい加減出てこんか~!」

    イズーナ(巨)「こそこそすんな~!」



    アルミン「(この辺でいいかな。ここからなら、イズーナ(多分)の死角だ。)」

    バッ!

    アルミンはビルの影から飛び出した。

    アルミン「(まずは足から...)」

    後方から青炎銃をイズーナの足へと向けるアルミン。だが...

    ブオンッ

    アルミン「え...」

    バキャッ

    イズーナの巨大なかかとが、アルミンへと叩き込まれた。

    アルミン「がはっ!!!」

    イズーナ(巨)「後ろからなんて卑怯じゃない。」

    アルミン「なんで...少なくともお前からは...死角なはずだ...)」

    イズーナ(巨)「気付いたからに決まってるでしょ。」

    イズン(巨)「それ、答えになってないよ。まあ答えなくていいんだけどね。」

    アルミン「くそ!」ズガンッ

    カッ!

    イズン(巨)「閃光弾!?」

    イズーナ(巨)「目が!」

    アルミンは、二人の目がくらんでいるうちに再びビルの影へと逃げ込んだ。

    アルミン「(危なかった。巨人の攻撃がこんなに重いなんて、もう一回食らったらやばい...イズンが追撃してこなかったのがラッキーだった...あれ?逃げる僕を追わなかったんだ?あの距離ならイズンに対しては目くらましにならないはずなのに...)」

    アルミン「(そうだ。考えてみればおかしいことだらけだ。一体どういう......そうか、分かったぞ!イズーナが死角にいる僕に攻撃できた理由が!)」
  95. 95 : : 2015/01/12(月) 15:42:25
    イズン(巨)「いい加減観念して出てきなさい!」

    イズーナ(巨)「も~、面倒くさいな~。あれ...出てきた。」

    アルミンは、イズンの目線近くにあるビルの屋上から姿を現した。

    アルミンは、イズンへと銃を向ける。

    イズン(巨)「やらせない!」ブオンッ

    ドゴオッ!

    イズンがアルミンを殴り飛ばした。

    アルミン「(やっぱり間に合わないか...あーあ、痛いのやなんだけどな...)」

    アルミンはそのまま彼方へと飛んでいくかに見えた。だが...

    ドオオン!

    イズーナ(巨)「!?」

    アルミンが予め背中に巻いていたダイナマイトが爆発した。爆風による風圧によってアルミンはその場に停止した。それと同時に、アルミンは青炎銃の引き金を引いた。

    ズガンッ! カッ!

    イズン(巨)「な!また閃光弾!?目が...」

    イズーナ(巨)「待ってて。今私が助けに」

    アルミン「無理でしょ。だって、君たちの五感は共有されているんだもの。」

    イズン・イズーナ(巨)「「!?」」

    ボッ!

    アルミンはイズンの首へと近付く。

    アルミン「このことに気付けた理由は二つ。一つはさっき僕がイズーナにかかとで攻撃されて閃光弾を撃った時だ。僕はボロボロなのに閃光弾が効いていないはずのイズンが追い打ちをかけないのはどうにもおかしくてね。それで、さっきの閃光弾がイズンにも効いたんじゃないかって思ったんだ。」

    説明をしながら、アルミンはイズンのうなじに着地した。

    アルミン「二つ目は、巨人化して早々にイズーナが拳を振り下ろした時だ。攻撃したのはイズーナなのに、イズンが手応えなしと言った。これが、感覚を共有していると言う結論に至った決め手となった。」

    スッ

    アルミンはうなじに銃口を当てる。

    イズン(巨)「この!」

    着地された感覚から、アルミンがうなじの上にいることを察知していた二人。イズンはアルミンを叩き潰そうする。

    アルミン「本日二度目だね。もう...」

    ズガンッ!

    アルミン「遅いよ。」

    最大出力の堕落弾は、うなじの中のイズンの意識を一瞬にして奪った。それと同時に、イズーナの意識も奪われた。

    そして、二体の巨人は地面へと突っ伏した。
  96. 96 : : 2015/01/12(月) 15:47:17
    【現在公開可能な情報】

    〇イズン・イズーナの巨人化

    二人は巨人化すると、五感を共有する。このことによって、巨人化時の弱点の一つである死角の増大をカバーすることができる。また、二人が同じ感覚を持つことでコンビネーション能力がさらに高まっているが、閃光弾や堕落弾などの神経系へのダメージを共有してしまうという大きな弱点もある。これらのことから、アルミンはイズン・イズーナにとって天敵であると言える。
  97. 97 : : 2015/01/12(月) 16:00:31
    二人で一人か
  98. 98 : : 2015/01/12(月) 22:21:26
    シュゥゥゥ

    二体の巨人の体から、大量の蒸気が上がっていた。

    アルミン「さすがに...巨人のパンチは...つら...い......」ドサッ

    数か所を骨折し、体力も尽きかけていたアルミンは膝をついた。

    アルミン「(あの二人は、ちゃんと倒れているだろうか。)」

    倒れている巨人のうなじに目を移すと、そこには意識を失っているイズンの姿があった。

    アルミン「大丈夫...そうだね...」

    一安心したアルミンが、目を閉じようとする。その時...

    ????「ラッキー。満身創痍の守護者発け~ん。」

    アルミン「な...」

    近付いてきたのは、大きな槍を持ち、鎧を着た大男だった。

    ヘーニル「俺の名はヘーニル。ユミル直属兵だ。」

    アルミン「あ...そう...」ズガンッ

    ドゴオオン

    アルミンが放った爆裂弾が、ヘーニルの胸を捉えた。だが...

    ヘーニル「効かねえなあ。」

    テクテクテクテク

    ヘーニルがゆっくりとアルミンに近付く。

    ズガンズガンッ! キンキン!

    アルミン「(普通の銃も当然ダメか。なら、堕落弾で...)」

    アルミンは堕落弾を装填し、引き金を引く。しかし、放たれたのは一般人の動きすら止められないほど低出力の弾だった。

    ヘーニル「なんだ今の?」

    アルミン「(ガス欠!?一端逃げないと...)」

    ズキンッ!

    アルミン「っ!!!(足が...折れてる...)」

    ヘーニル「動けないみたいだな。イズン様とイズーナ様に感謝しねーとな。」

    ヘーニルは槍の矛先をアルミンの頭部に向ける。

    ヘーニル「死ね。」

    タッタッタッタッ

    ヘーニル「?」

    トーマス「てめぇが死ね!」

    ドゴオッ!

    ヘーニル「ぬおっ!」

    ヘーニルは殴り飛ばされた。

    トーマス「遅れて悪いな、アルミン。」

    アルミン「トーマス!」
  99. 99 : : 2015/01/13(火) 07:33:07
    トーマス…お前がこんなかっこいいと思ったのは初めてだ!!原作者じゃ【ピーー】もんな!
  100. 100 : : 2015/01/13(火) 19:23:40
    >>99
    言わないで上げてください(笑)
  101. 101 : : 2015/01/13(火) 19:43:31
    トーマス「この二つの巨人の残骸は、イズンとイズーナのか...お前一人でやったのか?」

    アルミン「何とか。お陰でもう動けないよ。」

    トーマス「フォルセティがエレンさん達と来るまで我慢だな。」

    アルミン「うん...あ、トーマス!あいつ、まだ動けるみたいだ!」

    トーマス「...」

    トーマスは殴り飛ばしたヘーニルの方へ目を向ける。

    トーマス「思いっきり殴ったつもりだったが、まだ戦う余力があったか。」

    ヘーニル「余力がある?そんなもんじゃなねぇ。今の攻撃で俺が受けたダメージは0だ。」

    トーマス「ほう。(ハッタリ...には見えないな。)」

    アルミン「あの鎧、相当硬いようだね。」

    ヘーニル「気付いたか。俺の鎧には雷の炎が纏われていてな。この炎は攻撃的な性質を一つも持っていないが、その代わりに硬化の力がふんだんに引き出されている。それによりこの鎧は、どんな攻撃をも通さない最硬の鎧となる。」

    トーマス「最硬の鎧ね...なら、突き破ってやろうじゃねぇか!」

    ダッ!

    トーマスがヘーニルへと接近する。

    トーマス「暴風突打(トルネードスピア)!」

    ゴオオオオオオオ!

    ヘーニル「心地よいそよ風だ。」

    トーマス「な!?」

    ヘーニル「ふん!」ブオンッ

    バッ

    ヘーニルが振り下ろした槍を回避するため、トーマスは後ろへ下がる。

    トーマス「驚いたな。ここまで硬いとは。」

    ヘーニル「ははは!勝ち目がないことが分かったかな?」

    アルミン「顔を狙うんだ。鎧で覆われていないあの部分なら...」

    トーマス「いや、鎧をぶち破る。」

    ヘーニル「なに?」

    トーマス「気を付けな鎧野郎。次に出す俺の拳は、全てを貫く。最硬の鎧だろうとな。」
  102. 102 : : 2015/01/13(火) 19:57:17
    【現在公開可能な情報】

    〇ヘーニル

    年齢:42
    誕生日:11月13日(蠍座)
    血液型:B型
    身長:195cm
    体重:104kg
    性別:男
    所属:タイタンファミリー・ユミル直属兵
    属性:雷
    弱点:頭
    モデル:ワンピースのクリーク
    http://blog-imgs-45.fc2.com/n/c/i/ncis6247/blog_import_4f1633fde8dec.jpg

    雷の硬化の力によってダイヤモンドよりも硬い硬度を持つ鎧と、巨大な槍を持って戦う。頭部を覆っていないためそこが明らかに弱点である。また、鎧の防御力を過信して、敵の攻撃を防御しようとしないきらいがある。
  103. 103 : : 2015/01/13(火) 22:16:07
    まるで矛と盾みたいだ
  104. 104 : : 2015/01/13(火) 23:43:35
    >>103
    それを意識して書いてます(笑)
  105. 105 : : 2015/01/13(火) 23:57:46
    ヘーニル「ほう。やってみろ。」

    ヘーニルは槍を置き、仁王立ちして見せた。

    ヘーニル「どこからでも掛かってこい。」

    アルミン「チャンスだ。あいつが油断している内に、頭を攻撃してしまおう。」ヒソヒソ

    トーマス「そんなことしなくても勝てるさ。」

    グッ

    トーマスが右拳を強く握る。すると...

    スゥゥゥ

    マフラーの赤い色が少しずつ薄くなっていく。

    コオオオオオ

    アルミン「拳が...赤く輝いている...」

    ヘーニル「な、なんだそれは!?」

    トーマス「破壊拳(プーニョ・ディ・デストロジオーネ)。」

    テクテクテクテク

    トーマスがゆっくりとヘーニルに歩み寄る。

    ヘーニル「(この拳を受けてはいけない。俺の第六感がそう言っている。ここは...)」

    ガシッ

    ヘーニルは槍を握り、トーマスへと突き刺そうとした。

    ヘーニル「死ねぇ!」

    トーマスは槍を右手のひらで受け止めた。すると、槍は一瞬にして粉々に砕け、やがて跡形も無くなった。

    ヘーニル「なぁ!?」

    トーマス「俺の破壊拳(プーニョ・ディ・デストロジオーネ)は、俺が着けている赤いマフラーに込められた込められた全ての炎を右拳に集める技だ。この拳に触れたものは嵐の炎の作用によって分解される。物体の硬さに関わらず平等にだ。」

    ヘーニル「(こ、これではまるでフレイ様のレーヴァテインだ。それを、世界樹の力の恩恵を受けていないただの人間が扱うなんて...!)」

    トーマスはヘーニルに眼前に迫ると正拳突きの構えとる。

    ヘーニル「ひぃ!」

    ヘーニルが逃亡を図ろうとする。だが、時すでに遅し。

    スッ

    トーマスの正拳突きが、音も無くヘーニルの下腹部を貫いた。
  106. 106 : : 2015/01/14(水) 16:02:02
    なんかなるとみたい
  107. 107 : : 2015/01/14(水) 19:00:02
    トーマスうううぅぅ!!!すげぇ!!!
  108. 108 : : 2015/01/14(水) 23:33:04
    ヘーニル「し...死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬぅ!!!た、助けてくれぇ!!!」

    トーマス「結構元気じゃねぇか。」

    ヘーニル「頼む。お前らのことはもう襲わないから...」

    トーマス「(こいつ、とんだ小心者だな。)アルミン、血を止めてやってくれ。出血さえ止まれば死にはしないだろう。」

    アルミン「そうだね。でもその前に...」カチッ

    ヘーニル「へ?」

    アルミン「一発撃っておこう。」

    ズガンッ!

    トーマス「な...殺したのか?」

    アルミン「まさか。撃ったのは堕落弾だよ。」

    トーマス「なるほど。」

    アルミン「それで、僕は動けないからそいつをこっちまで運んでくれる?」



    アルミン「止血完了。」

    トーマス「それで、お前はこれからどうするんだ?今の止血に使った炎を見た感じじゃあ、戦いに使えるような炎はもう出せないだろ。」

    アルミン「うん。さっきガス欠を起こしてね。少しだけ回復した分も、堕落弾と止血に使っちゃったから、またガス欠だ。」

    トーマス「無理にやらなくてもよかったんだぞ。」

    アルミン「良いよ。どうせ足を折ってて動けないし、それに...僕達は命を取りに来たわけじゃないからね。」

    トーマス「...」

    アルミン「とりあえず、僕はここに残るよ。君は他へ向かってくれ。」

    トーマス「巨人が来たらどうするんだ?」

    アルミン「大丈夫。イズイズの近くに居れば、多分巨人に襲われることはないから。」

    トーマス「?...じゃあ、兵士に襲われた時は?」

    アルミン「その時はもう諦める。」

    トーマス「なら...」

    アルミン「さっきの僕みたいに君が行くことで救われる仲間もいるかもしれない。だから、行くんだ。」

    トーマス「...わーったよ。」

    テクテクテクテク

    トーマス「アルミン、またな。」

    アルミン「うん。」
  109. 109 : : 2015/01/15(木) 20:11:38
    ザーーー...

    ポタッ ポタッ

    ポタッ...

    先ほどまで降り続いていた雨が止んだ。

    アルミン達が東京23区に突入してからかなりの時間が経過したが、未だに敵兵に遭遇していない者がいた。

    ジャン、エルド、オルオの三人である。

    しかし、この三人にも敵の影が近付いていた...



    -品川区-

    オルオ「(巨人を倒しながら進んでたら、ここまで誰とも戦わずに来ちまった。いい加減誰か出てこねぇかな...ぬ!?)」

    オルオは、周の中に何者かが侵入したのを感じ取った。

    オルオ「(ようやく会えたぜ。早速直行だ!)」

    タッタッタッタッ

    走り出したオルオ。すると、一つの人影が...

    オルオ「見つけた!...て...エルドかよ!」

    エルド「なんだ、オルオか。ようやく敵と遭遇したと思ったら...」

    オルオ「それはこっちのセリフd」ガブッ

    オルオ「っ!!!」

    エルド「何をやっているんだか...」

    オルオ「うるせぇ!」

    エルド「しかし、お前もまだ敵と遭っていないということは、ここら辺はかなり警備が薄いらしいな。」

    オルオ「東の方から回り道しているから当然か...くそ、もっと敵の多いほうに行きたかったぜ。」

    エルド「そう言うな。それはそれで大変だぞ。」

    オルオ「黙ってるよりはマ...!?」

    エルド「...気付いたか。」

    オルオ「ああ。やっと戦えるみたいだな。」



    -中野区-

    ズドオオン

    地面へと倒れこむ巨人。その横を、ジャンは無言で通り過ぎていく。

    彼もまた、戦いたがっていた。

    そして、それに応えるかのように一人の男が彼に近付いていた。
  110. 110 : : 2015/01/15(木) 23:58:36
    -品川区-

    オルオ「やっと来たか。」

    オルオとエルドの前に現れたのは、以前フレイと共に晴のリングと雷のリングを奪いに襲い掛かってきたサーガだった。

    サーガ「誰かと思えば、以前会った調査兵団じゃないか。」

    エルド「戦ったことがあるのか。」

    オルオ「一応な。使う武器は二丁拳銃だ。」

    エルド「了解だ。なら、早速...開匣!」

    ドシュゥゥ

    オルオ「開匣!」

    ドシュゥゥ

    オルオの匣からはスタンロッドが、エルドの匣からは大きなハンマーが現れる。

    その瞬間...

    ズガンズガンッ!

    サーガの二丁拳銃が火を噴いた。

    ババッ

    二人は銃弾を回避し、一気に接近する。

    オルオ「おらっ!」

    ブンッ

    オルオの攻撃はサーガに回避される。だが、それは囮だった。

    オルオ「エルド!」

    エルド「おう!」

    ブオンッ! ドガァッ!

    サーガ「がっ!」

    オルオ「やったか!?」

    エルド「いや、衝撃をいなされた。だがまあ、及第点だろう。」

    オルオ「だな。」

    サーガ「及第点?何を言って...」

    ツー

    突然、サーガの左頬を一縷の血が伝った。

    ポタッ

    サーガ「(鼻血!?一体何故!?)」

    エルド「俺の匣の力が効いてきたようだな。」
  111. 111 : : 2015/01/16(金) 20:57:44
    サーガ「どういうこと?(晴の炎にこんな力はないはず...)」

    エルド「俺の匣、晴鉄槌(マルテッロ・ディ・セレーノ)は殴った相手の炎を活性化させ、暴走させることができる。」

    サーガ「なるほど。私の炎は嵐だから、分解の力で傷ができたってわけね。でも...」

    ボオウッ!

    サーガ「その分私の炎の量も大きくなってるようね!あんたのその匣、欠陥品じゃないの!?」

    ブシャッ!

    サーガ「!?」

    エルド「止めておけ。炎を大きくすれば大きくするほど、自分が傷付くことになるぞ。」

    サーガ「(炎が大きくなった分、しっかり代償を払わされるってわけか...いいわ!)」

    ズガンズガンッ!

    ババッ

    サーガ「この身体が壊れる前に、あんたらを殺す!」

    オルオ「おい、さっきと攻撃力が段違いだぞ!その能力を使ったのは失敗だったんじゃねぇのか!?」

    エルド「いや、あの手の奴には有効だ。」

    サーガ「死ね!」

    ズガンズガンッ ズガンズガンッ

    オルオ「うわっと!アブねぇ...だが、確かにその通りだな。」

    エルド「だろう。(こういう短気な奴にこの能力を使えば、敵は自ずと短期決戦に持ち込みたがる。自身の炎で少しずつ自分が弱っていく中、早く決着をつけようと焦りだす。)」

    バッ バッ

    オルオとエルドは確実に銃弾を回避しながらサーガへと接近する。

    エルド「(結果、攻撃が単調になる。弾道が見え見えだ!)」

    エルドがサーガの懐へと潜り込んだ。だが、そこにはサーガの銃が待ち構えていた。

    ズガンッ!

    サーガ「調子に乗るんじゃないよ!」

    エルド「それはこっちのセリフだ。」

    サーガ「な!?」

    エルドは晴鉄槌の柄の部分で銃弾を防いでいた。

    バッ

    オルオ「痺れな!」

    ガッ! ビリビリビリビリ

    オルオの匣、電気棒(ブリッツバー)から流れ出す電流がサーガの身体の自由を奪う。

    オルオ「形態変化(カンビオ・フォルマ)斬撃モード(モード・スパダ)」

    電気棒が纏う炎の形状が剣のようになる。

    オルオ「おらぁ!」

    ザシュッ!
  112. 112 : : 2015/01/16(金) 21:00:24
    【現在公開可能な情報】

    〇晴鉄槌(マルテッロ・ディ・セレーノ)

    属性:晴
    使用者:エルド

    ハンジ作、ハンマー型匣兵器。通常のハンマーより攻撃力が上がっているほか、殴った相手の炎を暴走させて自滅させることができる。この能力を使った場合、敵の炎の量も大きくなるので使いどころが肝心である。
  113. 113 : : 2015/01/17(土) 20:13:23
    サーガ「この...」ガクッ

    サーガは膝をついた。

    エルド「トドメを刺す必要はあるまい。行くぞ。」

    オルオ「へいへい。」

    サーガ「まだだ!私はまだ負けてない...」ボオウッ!

    サーガ「私はまだ戦え」

    ドクンッ

    サーガ「がはっ!!!」

    大量の血を吐くサーガ。彼女はやがて、意識を失った。

    オルオ「自分で自分にトドメを刺したか。」

    エルド「勿体無い...」



    -中野区-

    キンキンキン!

    ジャンが居る中野区でも戦いは始まっていた。彼の相手は...

    ブラギ「ぬんっ!」ブンッ

    ガギィッ!

    アルミンから雨のリングを奪い、コニーやサシャを苦しめたブラギである。

    ブラギ「中々やるではないか、雲の守護者。」

    ジャン「あんたも、思ってたより"弱くないな"。」

    ブラギ「挑発のつもりかね?」

    ジャン「いや、本音をそのまま言っただけだ。」

    ブラギ「面白い。ならばその力、私に見せてみろ!」

    ダッ

    キンキンキンキン

    ブラギは猛烈な剣撃をジャンに浴びせようとするが、ジャンはそれを両手のトンファーで確実に捌いていた。

    ブラギ「素晴らしい対処能力だ。だがこれでは防戦一方だぞ!」

    キンキンキンキン

    ブラギ「進撃匣とやらを使ったらどうだ!?」

    ジャン「んなもん、あんた如きに使う必要ねぇよ。」

    ブラギ「また本音というやつか!」ブンッ

    ガッ!

    ブラギの渾身の一振りを受け止め、ジャンは身体を仰け反らせてしまった。

    ブラギ「ならばここで終わりだ!雲の守護者!」

    シュッ

    ブラギが体勢を崩したジャンに剣を振り下ろす。だが、ブラギの剣は空を切った。

    ジャン「お前の攻撃、もう慣れた。」
  114. 114 : : 2015/01/18(日) 00:06:56
    ブラギ「慣れただと。一度避けた程度で調子に乗るな!」シュッ

    スカッ

    ジャン「こっちの番だ。」ヒュッ

    ドガッ!

    重いトンファーの一撃が、ブラギの腹へ叩き込まれる。

    ブラギ「ぐ...おお!」バッ

    ダッ

    ブラギは下がると同時に再びジャンに斬りかかる。

    スカッ

    ジャン「単調な太刀筋だ。」

    ブラギ「おのれ!」ブンッ

    キィン!

    ジャン「別に、あんたも悪かねぇよ。でもな...」

    ドガッ! バキッ!

    ジャンは強烈な二連撃を叩き込む。

    ジャン「ミカサや雷のあいつに比べたら弱すぎる。」

    ブラギ「...(この眼。初めから私などには興味がなかったということか...)」

    ジャン「...咬み殺す。」

    ガガガガガガガガ!

    ドガッ!

    ブラギ「...恐れ入ったよ。雲の守護者...」フラッ

    ドサッ

    ジャン「さて、行くか...」

    テクテクテクテク

    ジャン「(出てこいトール。俺はお前を咬み殺すためにここに来た。)」



    -港区-

    サシャ「とりゃぁ!」

    ザシュッ

    ズドオオン

    サシャ「ふぅ、ブレードを使っての巨人の駆逐も大分慣れてきました。」

    男「...あんた、一体...」

    サシャ「......!」

    男「?」

    サシャ「人がいるぅぅぅぅぅ!!!!??」
  115. 115 : : 2015/01/18(日) 23:04:34
    男「そ、それはこっちのセリフですよ。と言うか、巨人を倒せるあなたは何者なんですか?」

    サシャ「...(マフィアですって、言っちゃダメなんですよね。)巨人殺しのスペシャリストと言っておきましょう。」

    男「巨人殺しのスペシャリスト!?」

    サシャ「え、ええ。」

    男「それならお願いがあります!私達を助けてください!」

    サシャ「私"達"?」

    男「地下鉄の駅に隠れていたんです。中にある食糧で何とか切り盛りしていたんですが、もう一日もすれば尽きてしまいそうで...それで、駅を出てすぐのコンビニから食糧を拝借しようと思ってました。」

    サシャ「だから外にいたんですね。」

    ズシン ズシン

    男「この音は!?」

    サシャ「急いでその地下鉄の駅に向かいましょう!食糧なら私が後で幾らでも取りに行きますから!」

    男「わ、分かりました!」

    タッタッタッタッ



    -白金台駅-

    男「みんな、助かるかもしれないぞ!」

    少年「本当!?」

    サシャが連れてこられたのは地下鉄のホーム。そこには20人程度の人達がいた。

    老人「はて、そちらの方は?」

    男「巨人殺しのスペシャリストだそうだ。」

    エエ!?キョジンゴロシノ!?

    サシャ「(すごい大事になってきましたね。)」

    老人「とてもそうは見えないが...」

    男「私もそう思いたいところだが、彼女が巨人を倒すのを目の前で見てしまったからね。信じるしかないよ。」

    少年「すっげぇ!」

    女「私達助かるの!?」

    男「改めてお願いします。私達を助けてください!え...と...お名前は...」

    サシャ「サシャです。」

    男「サシャさん!」

    少年「お願い!」

    サシャ「その...」

    サシャは頭を抱える。

    サシャ「(本当はこんなことしてる場合じゃないんですよね。でも...この人たちはやっぱり放っておけないし、出来ることなら助けたいです。)」

    サシャ「(ああでも私一人で出来るかなあ...う~ん...)」

    男「どうでしょうか?」

    サシャ「あの、私一人ではとてもじゃありませんが、あなたたち全員を守りながら23区から出るのは難しいです。」

    男「そんな...」

    サシャ「ですから、仲間に連絡してみますね。」

    男「え...あ、お願いします!!!」
  116. 116 : : 2015/01/18(日) 23:41:10
    サシャファイトーー!!
  117. 117 : : 2015/01/19(月) 20:07:56
    サシャ頑張れ
  118. 118 : : 2015/01/19(月) 20:30:17
    -イェーガーファミリーアジト-

    ハンジ「地下鉄に避難している人を助けたい?」

    サシャ『はい。増援をお願いできるでしょうか。』

    ハンジ「気は進まないな。私達にそんなことをしている余裕はないことはわかっているよね?」

    サシャ『はい。でも...』

    ハンジ「目の前で困っている人達を放っておけない。そうでしょ?」

    サシャ『はい!』

    ハンジ「君たちのそういうところ、私はすごく好きだよ。だから、今回は増援を手配してあげる。」

    サシャ『本当ですか!?』

    ハンジ「ああ。でも今回だけだからね。同じように地下に避難している人は大勢いると思うけど、彼らを全員救出しようなんて思わないでね。」

    サシャ『はい。ハンジさん、ありがとうございます。』

    ハンジ「どういたしまして。じゃ、一回切るね。」

    ブチッ

    ハンジ「もやもやした気持ちのまま戦われても困るし、これで良かったよね。さて、サシャと近いのは...お、ちょうど二人固まってるねぇ。彼らにお願いしようか。」



    -白金台駅-

    サシャ「増援を呼べました!これで皆さんを助けられます!」

    男「本当ですか!?」

    少年「やったー!!!」



    サシャ「(誰かが近付いてきますね。先程お願いした味方だと思いますが、一応警戒しておきましょう。)」

    コツコツコツ

    少年「足音だ!」

    コツコツコツ

    エルド「待たせたな、サシャ・ブラウス。」

    オルオ「全く面倒ごと寄越しやがって...」

    サシャ「エルドさん!オルオさん!」

    男「これはこれは、強そうな方たちだ。」

    サシャ「(私は弱そうだったってことでしょうか。)」

    エルド「状況は聞いている。すぐに出発するぞ。」

    サシャ「作戦とかは決めないんですか!?」

    オルオ「作戦も何も、こいつらが23区から出るまで俺達で護衛する。それ以外にはないだろ。」

    サシャ「それもそうですね。でもここから徒歩で23区を出るのは結構時間がかかりそうですよね。」

    オルオ「甘いな。」

    サシャ「はい!?」

    エルド「バスを一台、近場から拝借してきた。この人数ならば一台あれば十分以上だろう。」
  119. 119 : : 2015/01/20(火) 20:34:15
    ブオンッ

    駅の出口のバスにエンジンが掛けられた。

    ちなみに、周囲の巨人はエルドとオルオが掃討済みである。

    また幸運なことに、大型車の運転免許を持っている人がいたので運転手は彼に任せることになった。

    サシャ「皆さん、落ち着いて乗り込んでください。」

    ゾロゾロゾロ

    サシャ「上手くいくでしょうか...」

    エルド「そもそもバスのスピードは巨人よりも速い。前方に立ち塞がる巨人を俺達が倒しさえすれば問題なく成功するはずだ。」

    オルオ「俺達も乗るぞ。」

    サシャ「え、それじゃあ迎撃できませんよ。」

    オルオ「ちげぇよ。俺達の席は屋根の上だ。」

    サシャ「なるほど。」

    エルド「全員乗り終わったようだな。早速出発...」

    サシャ・エルド・オルオ「「「!!?」」」

    オルオ「誰か来るぞ!」

    エルド「運転手!急いで出発しろ!」

    運転手「は、はい!」

    ババッ

    三人はバスの屋根に飛び移った。

    ブロロロロ

    バスが発進したその時、三人は、バスを追いかけるフードを深く被った一人の女性を発見した。

    ????「逃がさないわ。」

    オルオ「サシャ、足止めしろ!」

    サシャ「了解です!」ピシュピシュッ!

    サシャが弓矢を放つ。だが...

    ズァァァ バシィン!

    突如地面から現れた蔦に弾かれてしまった。

    エルド「今の技...まさかあいつは...七神兵フレイヤ!?」

    フレイヤがじわじわとバスとの距離を詰めていく。

    オルオ「こんな時に七神兵かよ!バスで逃げ切れるのか!?」

    エルド「厳しいな。誰かがバスから降りて相手をするしか...」

    オルオ「七神兵を一人で相手すんのかよ。」

    サシャ「私がやります!」

    オルオ「お前はバスに乗ったまま攻撃してればいいんだ!降りる必要はねぇ!」

    サシャ「やらせてください。元はと言えば自分が言いだしたことですから。」

    フレイヤとバスの距離はさらに縮まっていく。

    エルド「迷っている暇はない...サシャ、任せた。」

    サシャ「はい。」

    バッ

    サシャがバスから降りる。その瞬間...

    ピシュピシュピシュピシュピシュ!

    一瞬にして十数本の矢を放った。しかし、フレイヤは全ての矢を蔦で弾き飛ばした。

    フレイヤ「悪いけど、通らせてもらうわ。」

    フレイヤがサシャとすれ違おうとした時...

    ドガッ!

    サシャの拳がフレイヤに命中した。結果、フレイヤは動きを止められた。

    サシャ「矢を防御したからといって油断してたのが見え見えでしたよ。」

    フレイヤ「ええ、油断してたわ。でも、けっこう良いパンチだったわよ。」
  120. 120 : : 2015/01/21(水) 20:32:11
    サシャ「(さてと...)」

    サシャ「ハンジさん。七神兵フレイヤに遭遇しました。」

    ハンジ『七神兵だって!?それで、避難の方は?』

    サシャ「そちらは...」

    ズァァァ

    フレイヤ「黙って通信なんてさせないわ。」

    サシャ「く...」

    ダッ

    サシャはフレイヤと距離を取る。しかし、フレイヤの緑の武器(フォース・オブ・プラント)はどこまでも伸び続ける。

    サシャ「(逃げるだけではどこまでも追ってきますか。なら...)」

    ギリギリギリ

    サシャ「稲妻の矢!」ビシュビシュビシュゥッ!

    サシャが放った矢が伸び続ける蔓を粉砕した。

    ハンジ『大丈夫?』

    サシャ「はい。避難の方はオルオさんとエルドさんに任せました。」

    ハンジ『君は一人ってわけか。それなら、さらに増援を呼ぶことにするよ。』

    サシャ「ありがとうございます。」

    ハンジ『でも、近場にはもう誰も居ないから増援はすぐには来ない。それまでの間、何とか一人で持ちこたえてくれ。』

    サシャ「了解です!」

    フレイヤ「遺言は済んだかしら?」

    ズァッ!

    ハンジとの通信の間にサシャに近付いていたフレイヤ。

    彼女の足元から木の枝がサシャの顔へと伸びる。サシャはそれを身をかがめて回避した。

    ポトポトポト

    木の枝についていた木の実がサシャの足元へと落下する。

    サシャ「!?」

    フレイヤ「爆発する実(ナッツボム)。」

    ボンボンボン!
  121. 121 : : 2015/01/22(木) 21:09:44
    -イェーガーファミリーアジト-

    ピピピッ ピピピッ

    ハンジ「やっぱり出ない。戦闘中なのか?それとも...ぺトラ...」

    ハンジ「次に近いのはミケとグンタか。彼らはフレイと戦っていたはずだけど...」

    ピピピッ ピピピッ



    -港区-

    サシャ「げほげほっ!」

    サシャは直撃を免れたものの、爆発に巻き込まれてしまった。

    サシャ「そんな技が使えるなんて、聞いてませんよ。」

    フレイヤ「あら。バルドル君も知らなかったのね。大した技じゃないから、普段は考えることも無いからかしら。」

    サシャ「十分厄介ですよ。」

    フレイヤ「どうも。」ズァァァ

    サシャ「稲妻の矢!」ビシュビシュビシュビシュゥッ!

    サシャは自身に襲い掛かる植物の槍を一つずつ撃ち落とす。だが、緑の武器の物量はサシャの連射速度を上回っていた。

    ダッ

    サシャはやむをえず射撃を止め緑の武器を回避する。



    -イェーガーファミリーアジト-

    ハンジ「何でミケもグンタも、さらにはコニーも出ないんだ!彼らがまだ戦闘中だとは思えないし、やっぱり...」

    ピピピッ

    ハンジ「(トーマス、君は出てくれよ...)」

    ピピ

    トーマス『増援ですか、ハンジさん!?』

    ハンジ「トーマスぅ!やっと出てくれたぁ...」

    トーマス『何かあったんですか?』

    ハンジ「説明はまたの機会。今から位置情報を送るからサシャの援護に向かってくれ。敵は七神兵フレイヤだ。」

    トーマス『分かりました。』

    ハンジ「あと、他の味方の状況とか分かる?」

    トーマス『アルミンの事なら分かりますよ。イズイズと一人でやり合って、戦えそうにないのでエレンさん達が来るまで休んでいるそうです。』

    ハンジ「分かった。サシャのところへ急いでくれ。」

    ブチッ

    ハンジ「アルミンが一時離脱か。となると、次に近いのは...」

    ハンジはモニターを見つめる。

    ハンジ「リヴァイか。」
  122. 122 : : 2015/01/23(金) 22:18:18
    タッタッタッタッ

    サシャ「(正面からやり合っても勝ち目はなさそうですね。あの緑の武器を何とかするには一気に吹き飛ばさないと...)」

    フレイヤ「逃がさないわよ。」

    ズォォォォ

    バッ バッ

    サシャは緑の武器を回避する。彼女の身のこなしは超人的なものだった。

    型破りな身のこなし。これこそが彼女の一番の長所である。

    サシャ「閃刻の矢!」ビシュビシュ!

    サシャが放った矢はそれぞれ動物のように動き回る植物に命中した。だが...

    フレイヤ「(変化がない。どういうこと?)」

    サシャ「行きますよ!!!」

    ピシュピシュピシュピシュピシュピシュピシュピシュピシュピシュ

    超高速の連射によって数十本の矢が放たれる。そして、そのうちの二本が、運よく防御の合間を縫ってフレイヤの身体に当たった。

    フレイヤ「(やっぱりダメージがない。何なのあの矢は...)」

    サシャ「マーキング完了です。」



    -杉並区-

    ピピピッ

    リヴァイ「どうしたクソメガネ?」

    ハンジ『リヴァイ!出てくれてよかった。でもクソメガネは酷いよ。』

    リヴァイ「何の用だ?」

    ハンジ『港区の方に応援に向かってほしい。サシャが七神兵フレイヤと戦っている。他にはトーマスを向かわせた。』

    リヴァイ「分かった。位置情報を送ってくれ。」

    ハンジ『ああ。それと、もう一つ頼みがあるんだけど...』

    リヴァイ「何だ?」

    ハンジ『ぺトラ、コニー、グンタ、ミケから応答がないんだ。グンタとミケは遠すぎるけど、他の二人は通り道みたいなところに居るから、様子を見てきてくれないかな。』

    リヴァイ「それは必要なことなのか?」

    ハンジ『二人がもう死んでいるのなら必要ないだろうね。でも、生きているなら価値はあるはずだ。』

    リヴァイ「...良いだろう。そいつらの位置情報も寄越せ。」
  123. 123 : : 2015/01/24(土) 14:23:35
    マーキング……だと!?
    逃げても置きかけるのか!?狩猟民怖い((ガタガタ
  124. 124 : : 2015/01/24(土) 19:22:13
    -港区-

    ビシュビシュビシュビシュ!

    フレイヤ「(さっきから何十本も矢を射ってくるけど、何も起こらない。)」

    ズァァァ

    バッ!

    フレイヤ「(本人は専守防衛。こっちの攻撃をしっかり躱してくる。でも...)このままじゃ、いつまで経っても終わらないわよ。」

    サシャ「終わりますよ。」

    フレイヤ「さっきから放ってる矢の力で?」

    サシャ「...隠しても無駄だと思うので、正直に言いましょう。」

    ギリギリギリ

    サシャ「正解です。」

    サシャは今までよりも倍近い大きさの矢を引き絞る。

    サシャ「稲妻の矢!」ビシュゥッ!

    サシャが放った矢をフレイヤが植物で防御しようとした時だった。稲妻の矢が分裂した。

    フレイヤ「!?」

    その数68。それぞれの矢が別々の蔓や枝を破壊していく。

    フレイヤ「(攻撃を受けているのはもしかしてさっきの...)」

    シュッ!

    分裂した68の矢の内、2本がフレイヤへと襲い掛かる。

    緑の武器で防御しようにも、ほとんどが分裂した矢によって破壊されており防御に使えるものは残っていない。

    フレイヤ「(避けるしか...)」ダッ

    フレイヤは2本の矢の軌道上から逃れる。だが...

    ヒョイッ

    フレイヤ「な!?」

    ドスドスッ!

    突然軌道を変えた矢の餌食となった。

    フレイヤ「(避ける方向を読まれていたとは思えない。ホーミング性能を持つ矢ってことね。その対象は、さっきの破壊力ゼロの矢を受けたもの全て...)」

    サシャ「(回復されては困るので、一気にいきます!)」

    コォォォ ビシュゥッ!

    サシャの全身全霊の炎が込められた矢がフレイヤへと放たれた。

    フレイヤ「...」ガリッ

    カッ!

    サシャの矢は、巨人化の衝撃波により掻き消された。そして、13メートル級の女巨人が姿を現した。
  125. 125 : : 2015/01/24(土) 19:28:34
    【現在公開可能な情報】

    〇閃刻の矢

    マーキング機能を持つ矢。この矢は攻撃力はゼロだが、命中したものをロックオンすることができる。ロックオンした対象へ弓を射る際は狙いをつける必要がなくなり、矢にはホーミング性能が付加される。また、分裂する矢を放ってマーキングした対象を同時に攻撃することも可能になる。
  126. 126 : : 2015/01/24(土) 20:02:31
    サシャ強ぇ
  127. 127 : : 2015/01/24(土) 21:01:46
    どうしてもフレイヤがパルテナでしか再生できない
  128. 128 : : 2015/01/24(土) 21:30:28
    >>127
    確かに雰囲気が近いかもしれませんね。
  129. 129 : : 2015/01/24(土) 21:53:17
    -世田谷区-

    リヴァイ「ぺトラ...」

    リヴァイはぺトラの隣に膝をつき、名前を呼ぶ。しかし、応答はない。

    呼吸もない。

    脈もない。

    リヴァイ「...っ。」スクッ

    リヴァイは無言でその場から去っていった。



    -港区-

    サシャ「巨人化しちゃいましたか...」

    フレイヤ(巨)「あなたが強かったものでつい...ね。」

    サシャ「まあ、関係ないですけど!」

    ギリギリギリ

    サシャ「雷光の矢!」ビシュッ!

    雷光の矢はサシャが放つ矢の中でも最速の矢である。だが...

    バシィン!

    巨人の手に弾かれた。

    サシャ「こっちならどうですか!?稲妻の矢!」ビシュッ!

    フレイヤはこれも手で弾こうとする。しかし、驚異的な貫通力を持つ雷光の矢はその手を貫いた。そしてその矢はフレイヤの喉元に迫る。

    ズギュルルルル

    サシャ「!?」

    フレイヤの首から突然数十本の木が生える。そして、その木々が稲妻の矢の前に立ちはだかった。

    ベキベキベキベキベキ...

    フレイヤ(巨)「残念。届かなかったみたいね。」

    サシャ「な...体から木!?」

    フレイヤ(巨)「これだけじゃないわ。」

    ズギュルルルル

    フレイヤの全身から無数の木が生える。やがて、その木々は彼女の全身を鎧のように覆った。さらに...

    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

    サシャ「この揺れは何ですか!?」

    ビキィッ! ギュオオオオオオ

    地面から無数のアスファルトをぶち破って現れる。

    サシャ「と、東京のど真ん中に...ジャングルがあああ!!?」
  130. 130 : : 2015/01/25(日) 16:55:38
    サシャの周囲は数百の木々に覆われていた。

    サシャ「(驚いている場合じゃありませんね。この状況...)」

    メキメキメキ

    サシャ「相当やばいです!」

    ヒュンヒュンヒュンヒュン

    サシャの近くの木が一斉に彼女に襲い掛かった。

    サシャ「ひぃ!」ダッ!

    木々の合間に沿って回避するが、その先には別の木々が待ち構えている。

    まさに四面楚歌である。

    ????「何だありゃ...どうなってんだ?」



    -目黒区-

    コニー「放せぇぇぇぇ!!!」

    コニーは叫んでいた。彼は巨人に掴まれていた。

    フレイの攻撃で隣の区まで吹き飛ばされていた彼は、身体に走る激痛で目を覚ました。

    その時には既に、彼は巨人の手の中に居た。

    コニー「(こんな最期があるかよ...七神兵に殺されるのならまだしも、巨人に食われて終わりだなんて...)」

    少しずつ、巨人の大きな口が迫ってくる。

    コニー「くそ...くそぉぉぉぉぉ!!!」

    ザシュッ!

    コニー「え...」

    コニーを掴む手の力がなくなり、彼は巨人の手から零れ落ちた。そんな彼に、巨人の体が倒れこんできた。

    コニー「うおおおおおお!」ダダダダダ

    ズドォォォン

    コニー「危うく潰されるところだった...」

    リヴァイ「意外に元気じゃねぇか。」

    コニー「リヴァイ兵長!?」

    リヴァイ「ついて来い。」ダッ

    コニー「え...どこに行くんですか!?」

    コニーが足を前に踏み出そうとする。しかし...

    コニー「あれ...」ドサッ

    リヴァイ「...あ?」

    コニー「すいません。さっきのは火事場の馬鹿力だったみたいで...少し治療の時間をください。」
  131. 131 : : 2015/01/25(日) 19:13:54
    -港区-

    ヒュンヒュンヒュンヒュン

    サシャ「どひゃぁ!!!」

    バババババッ

    四方八方から襲い掛かる蔓の鞭を、サシャは叫びながらも躱し続ける。しかし...

    バチィン!

    サシャ「がっ...」

    とうとう攻撃を受け、仰け反るサシャに巨大な木の槍が襲い掛かる。

    ????「暴風突打(トルネードスピア)!」

    ゴオオオオオ!

    突如発生した赤い竜巻によって、木の槍は粉砕した。

    サシャ「トーマス!」

    トーマス「おいおい、これは一体どういう状況だ?」

    サシャ「フレイヤが巨人化して、植物を操る力も強くなったらしく...あ、後ろ!」

    トーマス「ちっ!」バッ

    ドオン!

    サシャ「全方向から攻撃されて、反撃の暇がなかったんです!」

    トーマス「なるほど。そういうことなら...」コオオオ

    トーマスの右拳が赤く光る。

    トーマス「俺に任せろ!」

    ドゴオオオオオ!

    先程よりもさらに大きな竜巻を発生させるトーマス。その竜巻により周囲の植物は全て吹き飛んだ。

    フレイヤ(巨)「あら、すごい。」

    トーマス「今だ!いくぞ!」

    サシャ「はい!」

    ギリギリギリ

    サシャ「稲妻の矢!」ビシュゥッ!

    フレイヤの喉元へと放たれた一本の矢。だが、その矢はフレイヤの身体を覆う木々によって防がれた。

    フレイヤ(巨)「あなたの弱点は決め手のなさよ。そんな威力の矢、至近距離でくらいでもしなければ恐れるに足らないわ。」

    トーマス「これならどうだ!」タッタッタッタッ

    トーマスはフレイヤに接近する。

    トーマス「破壊拳(プーニョ・ディ・デストロジオーネ)。」

    拳が赤く光る。そして、彼はフレイヤのうなじ目掛けて跳んだ。

    フレイヤ(巨)「ダメよ。」

    ズァァァァ バシィンッ!

    トーマス「がっ!」

    フレイヤの体から生えてきた大木にトーマスは叩き落とされた。

    フレイヤ(巨)「あなたは遅すぎる。いくら威力の高い拳を持っていても、それではうなじに届かないわ。」

    トーマス「く...そ...」

    ギュオオオオオ

    地面からも新たに木々が生え、トーマスが吹き飛ばした場所も元通りになってしまった。
  132. 132 : : 2015/01/25(日) 22:34:54
    サシャ「(結局、今の攻防で与えたダメージはゼロ...2人がかりでも歯が立たないなんて...)」

    フレイヤ(巨)「次はどんな手を打ってくるのかしら?」

    トーマス「(余裕ってか...調子に乗りやがって...)」

    フレイヤ(巨)「どうしたの?来ないならこっちから行くわよ。」

    ヒュンヒュンヒュンヒュン

    トーマス「この!」バッ

    サシャ「ひっ!」バッ

    再び防戦一方になる2人。

    トーマス「(活路がないんじゃ暴風突打を乱発するわけにもいかない...まずは活路を探さねぇと。)」

    サシャ「トーマス!下です!」

    トーマス「!?」

    ダッ ズァァァァ

    トーマスはサシャの声のお陰で、ぎりぎりで回避に成功する。

    トーマス「たすか」

    バチィン!

    トーマス「がっ!」

    地面からの攻撃に気を取られている隙に、蔓の鞭を食らってしまったトーマス。彼へ畳みかけるような追撃が襲う。

    バシバシバシバシバシ

    トーマス「があああ!!!」

    手も足も出せない彼に、トドメの巨大樹の槍が繰り出される。

    サシャ「稲妻の矢!」

    ベキィッ!

    その槍はサシャの矢によって粉砕され、トーマスは何とか難を逃れた。

    しかし、依然として形勢は最悪だった。

    フレイヤ(巨)「もう打つ手がないのかしら?」

    ????「そんなもん、幾らでもある。」

    ズバッ!

    突如現れた一つの人影が、フレイヤの両目を切り裂いた。
  133. 133 : : 2015/01/25(日) 23:32:22
    トーマスがクソ強い…w
    というか、雌型の両目をということはあの人…?
    とにかくめっちゃ期待です!
  134. 134 : : 2015/01/26(月) 19:40:04
    >>133
    みんな強くなりすぎちゃいました(笑)
    期待ありがとうございます。
  135. 135 : : 2015/01/26(月) 20:01:45
    ???「極光(アウローラ)!」

    もう一つの人影がフレイヤのうなじに斬りかかる。しかし、木の鎧によって防がれてしまう。

    シュゥッ!

    フレイヤの眼球から立ち上る蒸気は、すぐに消えてなくなった。

    フレイヤ(巨)「調査兵団兵長のリヴァイに...晴の守護者のコニーね。」

    リヴァイ「もう治ったのか。無駄に早いな。」

    コニー「二人とも大丈夫か?特にトーマス。」

    トーマス「心配いらねぇよ。まだまだいけるぜ。」

    リヴァイ「さしずめ大樹の巨人といったところか。その実力、拝見させてもらう。」

    ボッ!

    リヴァイの姿がフレイヤの眼前から消える。次の瞬間、彼はフレイヤの足元にいた。

    ザシュッ!

    フレイヤの右足の腱が削がれる。

    リヴァイ「左足もだ。」

    ザシュッ!

    フレイヤ(巨)「くっ!」ガクッ

    フレイヤは膝を突く。

    コニー「一人で巨人化した七神兵を翻弄している...すげぇ。」

    トーマス「あんなに強かったのか。」

    リヴァイ「おいおいどうした?そんなもんか?」ボウッ!

    リヴァイは一気にフレイヤのうなじの真上に躍り出ると同時に、両手の剣を逆手に持ち替える。

    リヴァイ「旋回炎舞!」

    回転しながらリヴァイはフレイヤのうなじに斬りかかる。

    コニー「やった!」

    サシャ「いえ、ここからです。」

    ズギュルルルル

    ガキィン!

    リヴァイの剣は、一瞬で生み出された数十本の大樹によって阻まれた。

    ギュオオオ!

    さらに、8本の木の槍がリヴァイに襲い掛かる。

    リヴァイ「ちっ...」ボウッ!

    フレイヤ(巨)「今のを躱すなんて流石に早いわね。」ムクッ

    リヴァイ「(やはり他の巨人よりも傷の回復が早いな。元々の回復力の高さが影響しているのか。だがそれよりも...)その防御力、厄介だな。」

    サシャ「そうなんです!さっきからあの防御のせいで攻撃が通らないんです!」

    リヴァイ「通る攻撃はないのか?」

    トーマス「俺の破壊拳なら恐らく通ります。でも、俺自身のスピードが遅くて当てられないんです。」

    リヴァイ「何だそんなことか。なら問題ねぇな。」

    トーマス「え!?」
  136. 136 : : 2015/01/26(月) 21:26:17
    まさか投げるのか?
  137. 137 : : 2015/01/27(火) 15:10:42
    >>136
    投げるのかトーマスを

  138. 138 : : 2015/01/27(火) 21:11:32
    >>136>>137
    その方法も一回考えました(笑)
  139. 139 : : 2015/01/27(火) 21:23:30
    トーマス「問題ないってどういうことすか!?」

    リヴァイ「お前は一人で戦っているのか?」

    トーマス「いえ。」

    リヴァイ「そうだろう。なら、苦手なことはそれが得意な奴に任せておけばいい。」

    トーマス「?」

    コニー「なるほど!兵長の言いたいことが分かりました!」

    サシャ「私もです!」

    トーマス「マジかよ!俺はわかんねー。」

    コニー「つまりだな...」

    ヒュンヒュンヒュンヒュン

    四人に蔓の鞭が襲い掛かる。

    ババババッ!

    四人はそれぞれバラバラに蔓の鞭を回避する。

    フレイヤ(巨)「悠長に話し合いをする暇なんて与えると思う?」

    ヒュンヒュンヒュンヒュン

    蔓の鞭や大樹の槍による攻撃が絶え間なく四人に襲い掛かる。

    リヴァイ「コニー!」

    コニー「はい!」

    リヴァイ「俺の考えていることは分かってるんだろう!今それを実行に移せ!」

    コニー「了解!」

    リヴァイ「サシャ!俺たちは全力でフレイヤの邪魔をするぞ!」

    サシャ「あいさー!」

    ボウッ!

    リヴァイがフレイヤの足元に急接近する。

    リヴァイ「ふん!」

    ザシュッ

    サシャ「雷光の矢!」

    ピシュピシュピシュピシュピシュピシュピシュピシュピシュピシュ

    トーマス「一体俺はどうすれば...」

    コニー「極光・纏(アウローラ・メーテレ)」

    トーマス「!?」

    ダッ!!!

    コニー「掴まれトーマス!!!」

    トーマス「え!?あ!」ガシッ

    コニー「いっくぞー!」

    ダッ!!!
  140. 140 : : 2015/01/28(水) 13:21:36
    コニーが思い切り地面を蹴る。2人は一瞬にしてフレイヤの背後に回り込んだ。

    フレイヤ(巨)「くっ...」

    フレイヤは振り向こうとする。

    ザシュザシュッ!

    フレイヤの両足の腱が再び削がれた。

    フレイヤ(巨)「なっ!」ガクッ

    リヴァイ「大人しくしてな。」

    コニー「うおおお!」

    ドンッ!!!

    2人は跳躍し、うなじの真後ろへと達した。

    コニー「後は頼んだ!トーマス!」

    トーマス「ああ。」

    コオオオオ

    トーマス「任せろ!」

    トーマスは正拳突きの構えに入る。

    トーマス「破壊拳(プーニョ・ディ・デストロジオーネ)!」

    シュッ

    トーマスの拳に触れた瞬間、大樹の鎧は音もなく崩壊する。

    そして、彼の拳は遂にフレイヤの表皮に達した。

    トーマス「果てろ!」

    フレイヤ(巨)「ガアアアアアア!」

    サシャ「やりました!」

    リヴァイ「まだだ!そいつの回復力は侮れない!そいつをうなじから引っぺがせ!」

    コニー「おっし!」

    ザシュッ!

    コニーの斬撃によってうなじから姿を露わにしたフレイヤ。彼女の手をトーマスが掴む。

    コニー「引っこ抜け!」

    トーマス「おらあああ!」

    ブチブチブチブチ

    ブチィッ!

    フレイヤの身体は完全に巨人の体から引き剥がされた。

    リヴァイ「...ふぅ。」

    サシャ「今度こそ勝利です!」
  141. 141 : : 2015/01/28(水) 15:31:59
    ペトラ死んでたのか...
  142. 142 : : 2015/01/28(水) 15:48:45
    フレイヤを抱えたトーマスはコニーとともにリヴァイの所へ向かう。

    ドサッ

    フレイヤの身体を地面に置く。すると...

    ズズズズズ

    トーマス「傷が塞がり始めてる!?」

    リヴァイ「構えろ!」

    フレイヤ「ゲホゲホッ!その必要は...ないわ...もう這う力も残ってないもの...」

    リヴァイ「信用できるか。」

    フレイヤ「そう。なら、好きにしなさい。」

    リヴァイ「そうさせてもらう。」スゥッ

    リヴァイがブレードを構える。

    サシャ「待ってください!トドメを刺す必要はないと思います!」

    リヴァイ「ああ?」

    コニー「俺達は人殺しに来たんじゃないんです!」

    リヴァイ「そのことなら心配するな。人殺しになるのは俺だけだ。」

    トーマス「そういう問題じゃないっす!」

    サシャ「私達はこれ以上、誰かが死ぬのは嫌なんです。例え敵であっても...」

    リヴァイ「甘いな。反吐が出る。エレンの野郎も十分甘いが、敵を殺すことへの覚悟はできていた。それに比べてお前らは...」

    コニー「エレンだって殺したくて殺してるわけじゃない!」

    リヴァイ「俺だって別に殺人狂じゃねぇよ。だがな、ここでこいつを生かしたら仲間が死ぬかもしれないんだ。しかし、こいつを殺しておくことでそいつは助かる。」

    トーマス「それは仮定の話であって...」

    リヴァイ「現に、ぺトラは死んだ。」

    三人「!?」

    リヴァイ「これはそういう戦いなんだ。コニー、お前なら分かるよな?一度死にかけたお前なら...」

    コニー「分かります。」

    トーマス「お前!」

    コニー「それでも、殺したくはないです。理屈とかじゃなく、単純な我が儘です。」

    リヴァイ「...それがお前らの選択か?」

    三人「はい!」

    リヴァイ「なら勝手にしろ。」

    三人「はい!」

    フレイヤ「まさか、助かることになるなんてね...」

    リヴァイ「ああ。全くだ。俺一人なら殺してた。」

    フレイヤ「それなら、あの三人に感謝しなきゃね。お互いに。」

    リヴァイ「ちっ...」

    サシャ「念のため電撃の矢で麻痺させておきます。よろしいですよね?」

    フレイヤ「言ったでしょう。好きにしなさいって。」

    サシャ「では...」ビシュッ!

    ビリビリビリ!
  143. 143 : : 2015/01/28(水) 19:31:20
    リヴァイ「ハンジ、七神兵フレイヤを倒した。」

    ハンジ『本当かい!?さすがリヴァイだ。そうそう、こっちからも一つ報告がある。』

    リヴァイ「報告?」

    ハンジ『ああ。エレンの治療が終了した。』

    コニー「おっ!」

    ハンジ『間もなく彼が出発する。到着は30分後ぐらいかな。それまでもうひと頑張りお願いするよ。』

    トーマス「任せてください!」

    サシャ「頑張ります!」

    ハンジ『じゃあ切るね。』

    ブチッ

    トーマス「いよいよエレンさんが...」

    リヴァイ「あいつが来る前にもう一人ぐらい七神兵を狩っておこう。」

    サシャ「簡単に言いますね。こっちはもうヘトヘト...!?」

    リヴァイ「気が付いたか。どうやら探しにいく手間が省けたようだな。」





    続く...
  144. 144 : : 2015/01/28(水) 19:38:11
    続きはこちらから↓
    http://www.ssnote.net/archives/30860
  145. 145 : : 2023/08/13(日) 15:42:25
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    ●トロのフリーアカウント(^ω^)●
    http://www.ssnote.net/archives/90991
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    http://www.ssnote.net/users/mikasaanti
    2 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 16:43:56 このユーザーのレスのみ表示する
    sex_shitai
    toyama3190

    oppai_jirou
    catlinlove

    sukebe_erotarou
    errenlove

    cherryboy
    momoyamanaoki
    16 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 19:01:59 このユーザーのレスのみ表示する
    ちょっと時間あったから3つだけ作った

    unko_chinchin
    shoheikingdom

    mikasatosex
    unko

    pantie_ero_sex
    unko

    http://www.ssnote.net/archives/90992
    アカウントの譲渡について
    http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3654

    36 : 2021年11月6日 : 2021/10/13(水) 19:43:59 このユーザーのレスのみ表示する
    理想は登録ユーザーが20人ぐらい増えて、noteをカオスにしてくれて、管理人の手に負えなくなって最悪閉鎖に追い込まれたら嬉しいな

    22 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:37:51 このユーザーのレスのみ表示する
    以前未登録に垢あげた時は複数の他のユーザーに乗っ取られたりで面倒だったからね。

    46 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:45:59 このユーザーのレスのみ表示する
    ぶっちゃけグループ二個ぐらい潰した事あるからね

    52 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:48:34 このユーザーのレスのみ表示する
    一応、自分で名前つけてる未登録で、かつ「あ、コイツならもしかしたらnoteぶっ壊せるかも」て思った奴笑

    89 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 21:17:27 このユーザーのレスのみ表示する
    noteがよりカオスにって運営側の手に負えなくなって閉鎖されたら万々歳だからな、俺のning依存症を終わらせてくれ

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