ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

この作品は執筆を終了しています。

進撃の巨人Another ――番外編―― 第2話 『私も見つけよう、安心する場所』

    • Good
    • 9

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2013/10/11(金) 20:28:13

    進撃の巨人Another ――番外編―― 第2話


    ――――前回までのあらすじ――――

    訓練兵生活も3年目を迎えた4人目の刺客――――「ユーク・トラス」

    いつもどおりアニとは基本的に行動を共にするも

    立体機動訓練中に襲われた豪雨で2人ともびしょ濡れに…

    アニが雨に打たれたせいで耳垂れを起こし、ユークが手厚く“看護”した.......のだが!

    そこには104期訓練兵最凶の騒動姫(ライオット・プリンセス)・ミカサが潜んでいた!!

    無邪気(?)なミカサに吹聴され、食堂は黄色やら様々な色の声で大混乱!?

    ちょっと都合が悪い2人は、ミカサに振り回され続けることに――――


    ――――――――
    ――――
    ――

  2. 2 : : 2013/10/11(金) 20:28:36

    ――――食堂――――

    ユーク「っていう感じだったと思うんだけど…(前作ちょっと長くて3行じゃ無理だな)」

    エレン「まぁ、大体あってるんじゃないか?」

    クリスタ「ユークは誰に話してるの?」

    ユーク「いいや、単なる回想だよ」

    アニ「……」ムスッ

    クリスタ「アニッたら、まだむくれてるね」
  3. 3 : : 2013/10/11(金) 20:28:51

    ユーク「…もう済んだことなんだから、噂は放っておこうってこの前、話したじゃないか」

    アニ「……(私たちが、これ以上近すぎないようにしようってことなんだけど)」ハァ

    アニ「(確かに、私もユークのことを“家族のようなもの”だって喋っちゃったのは、いけなかったかもしれないけど)」

    アニ「(でも、ミカサに見られるとは不覚だった)」

    ユーク「まぁ、さっさとこの話も締めて、話題変えよう」

    アニ「(アイツだってそうだ。なんでそんな平静を保ってるんだ。
    私だけ取り乱してるのは、なんかムカつくなぁ)」イライラ

    ユーク「そういえば、この前、コニーがまた仕出かしてくれてね――――」


  4. 4 : : 2013/10/11(金) 20:29:54

    ――――その夜 男子寮 自室――――


    スースー グーグー スピーーー


    ユーク「(ちょっと眠れない…)」パチリ

    ユーク「(全く、ミカサが騒動を起こしやすいことは知っていたが、
         こちらに火の粉が飛んでくるとは、油断していた)」ゴロリ

    ユーク「(…ミカサの言葉の意味…妙に引っかかる)」
  5. 5 : : 2013/10/11(金) 20:31:53

    ユーク「(このままじゃ眠れないし、ちょっと抜け出して、外の空気吸って来よう…か…な…?)」



    ――――天井――――
        
            ミカサ「……」

    ユーク「……」

            ミカサ「……」
  6. 6 : : 2013/10/11(金) 20:32:29

    ユーク「……(幻覚だ。やっぱ寝よう)」

            ミカサ「コンバンハ」コソコソ

    ユーク「…(やっぱり本物か)」ゴロリ

            ミカサ「無視しないでほしい」
  7. 7 : : 2013/10/11(金) 20:33:49

    ユーク「…なんで天井に張り付いているんだ?」コソコソ

            ミカサ「これは、私の故郷が遥か昔伝承していた
                ShiNoBi――忍――の業(わざ)」ドロン

    ユーク「…君は誰から伝承されたんだい?」

            ミカサ「秘密」

    ユーク「君のその『ドロン』っていうのも関連が?」

            ミカサ「えぇ、『ドロン』は忍ぶ様子を表す」
  8. 8 : : 2013/10/11(金) 20:34:22
    期待
  9. 9 : : 2013/10/11(金) 20:34:39

    ユーク「その『忍ぶ』っていうのがよくニュアンスとしてわからないなぁ」

            ミカサ「まぁ、特有の文化なので、わからなくても無理はない」

    ユーク「…で、教えてくれないの?」

            ミカサ「なんでも、すぐに教えを乞うのは良くない。
                知と業は見て盗むもの」

    ユーク「ふーん」

            ミカサ「貴方ならすぐに理解できるだろう」シュタ
  10. 10 : : 2013/10/11(金) 20:35:03

    ユーク「何しに来たの?大体見当ついてるけど、一応聞いておくよ」

    ミカサ「勿論、エレンの寝顔を観察しに来た」

    ユーク「うん。予想通り過ぎて、何も言うことないよ。で、目的は達成できたのかい?」

    ミカサ「えぇ、今日もエレンの可愛い寝顔が見れて満足」ホッコリ

    ユーク「(今日“も”ねぇ。今まで意識してなかったから見破れなかったけど、
         今まで感じてきた気配もミカサのものだったか)」
  11. 11 : : 2013/10/11(金) 20:35:27

    ユーク「目的を果たしたのなら、もう帰ったら?」

    ミカサ「そんな、連れないことを言わないでほしい。貴方にもちょっと用事ができた」

    ユーク「へぇ、一体なんだい?明日も早いんだから、手短に済ませよね」モゾモゾ

    ミカサ「...人と話すときはちゃんと向かい合って話すべき。貴方だって親に教わったはず」グイグイ

    ユーク「…ちょっと眠くてね…揺らさないで」グラグラ

    ミカサ「…ならば、そうしてればいい。私から“出迎える”」モゾモゾ
  12. 12 : : 2013/10/11(金) 20:35:42

    ユーク「!?何、入って来てるの、ミカサ?」

    ミカサ「…強硬策」

    ユーク「…いや、そんなの知らんよ。早く出てって」グイグイ

    ミカサ「…私に布団に入られるとまずいことでもあるの?」モゾモゾ

    ユーク「いや、男女的な意味でだよ、常考」

    ミカサ「別に遠慮することはない。ユークのことはちゃんと知ってるから」
  13. 13 : : 2013/10/11(金) 20:36:03

    ユーク「いや、それこそ知らんよ。こっちが遠慮する。はよ出ろ」グググ

    ミカサ「話を聞く姿勢を見せない貴方の言い分は聞かない」モゾモゾ

    ユーク「潜り込むなら、君の大好きなエレンの布団にしとけ」グググ

    ミカサ「エレンの布団は十分堪能した。ので、次は貴方」モゾモゾ

    ユーク「なんだそれは、ただの痴女じゃないか」グググ

    ミカサ「それは、心外だ。悲しい」ホロリ
  14. 14 : : 2013/10/11(金) 20:36:27

    ユーク「また、それか。この馬鹿力、インチキも大概にしろ…くっそ、全然追い出せない…」グググ

    ミカサ「ユーク、抵抗しても無駄。私に狙われた時点でTHE ENDだから」

    ユーク「ちょ、もう入ってくんな…ちょ、あーーーー」(小声)



    ミカサ「随分、大人しくなった。いいこと」

    ユーク「抵抗できないことがわかったから、もういい」
  15. 15 : : 2013/10/11(金) 20:36:48

    ミカサ「で、どんな気分?」

    ユーク「そんなこと聞くなんて、誘ってるとしか思えないんだけど?意地が悪いな」

    ミカサ「何とでも言えばいい、で?」

    ユーク「…落ち着かないよ。いくらミカサが強いって言っても、女の子なんだから、俺だって当然、緊張する」ドキドキ
  16. 16 : : 2013/10/11(金) 20:37:13

    ミカサ「…ちょっとだけ嬉しい。じゃあ、貴方のお願い1つだけ聞くって言ったら?」

    ユーク「さっさと布団から出て行ってください」(棒)

    ミカサ「…遠慮なんかしなくてもいい」ギュ

    ユーク「半分嬉しいけど、手を握らないで。エレンに言いつけちゃうよ?」

    ミカサ「そうしたら、貴方も状況が不利になる。今の私と貴方は一蓮托生」

    ユーク「この程度の脅し文句は通じないか、まぁ何となくわかってたよ」

    ミカサ「なら、もう少し、我慢していて」
  17. 17 : : 2013/10/11(金) 20:37:32

    ユーク「…ミカサ、寂しいの?」

    ミカサ「…なんでそう思うの?」

    ユーク「…君が意味もなく、俺の布団に潜り込むのには何かきっかけや
        意図があったはずだと思うんだけど」

    ミカサ「…エレンはずっと、鈍感だから」

    ユーク「…やっぱ、それがミカサの心の隙間の原因だね」
  18. 18 : : 2013/10/11(金) 20:37:55

    ミカサ「別にユークのことが恋愛的に好きというわけではないけど、私も少し寂しくなることはある」

    ユーク「別に構わないけど、こんなことしておいて君ちょっと酷いこと言ってるのってわかってるかい?」

    ミカサ「ごめんなさい。だから追い出さないで」ギュ

    ユーク「…まぁ、もう少しくらいなら一緒にいてあげるから、元気だしなよ」ナデナデ


  19. 19 : : 2013/10/11(金) 20:38:07

    ミカサ「ありがとう。もう大丈夫」

    ユーク「どういたしまして、二度とないことを祈ってるよ(ようやく解放されたか)」

    ミカサ「それじゃ、私も最後にエレンの寝顔をもう一度見て帰るとする、それじゃ」ドロン

    ユーク「はいはい、気を付けてね。おやすみ」バサッ

    ユーク「…Zzz――――」スピースピー


  20. 20 : : 2013/10/11(金) 20:38:24

    ――――翌日 食堂――――

    ユーク「(あの時はそこまで頭働いてなかったけど、よくよく考えたらまずかったな)」

    ユーク「(少し、寝不足かも)」フアーー

    ライナー「おう、ユーク、なんだか眠そうだな」

    ユーク「あぁ、ちょっと眠れなくてな(お前らもあれだけ話してたのによく寝てたよな)」

    ライナー「訓練に支障を来すなよ?」

    ユーク「わかってる。気を付けるよ」
  21. 21 : : 2013/10/11(金) 20:38:41

    ライナー「今日は、アニとは食べないのか?」

    ユーク「あぁ、今日はミーナに任せるよ」

    ライナー「じゃあ、俺達はあっちで食べることにしようぜ!」

    ユーク「コニーたちも誘うか」


    オーイ コニー イッショニ クオウゼー

    イイゼー 

    ワイワイ ワイワイ


  22. 22 : : 2013/10/11(金) 20:40:02
    次の場面もあげようか(審議中)
  23. 23 : : 2013/10/11(金) 21:37:13
    あげてほしいなー
  24. 24 : : 2013/10/11(金) 22:26:26
    じゃあ、あげます。

    2話目ももう完結まで手が届いてます
  25. 25 : : 2013/10/11(金) 22:27:19
    頑張ってください!!
  26. 26 : : 2013/10/11(金) 22:27:33

    ――――女子側――――

    アニ「お花見?」

    ミカサ「そう、私の故郷にはそういった風習があった。ここに来てからは全然、
        お花見を楽しんでこられなかったので、是非、同期の皆とドンチャン騒ぎしたい」

    ミーナ「なんか最後の方、ちょっと弾けてた気がするけど、私も賛成だよ。
        お花を見ながら宴会するって素敵だし楽しそうじゃない?」

    クリスタ「え?何々?何の話してたの?」ピョンピョン
  27. 27 : : 2013/10/11(金) 22:27:43

    ユミル「面白そうな話なら私も噛ませろよ」

    サシャ「“食べ物の匂い”がしたのでやってきました」

    アニ「(サシャの今の発言はどっちの意味だろ…)」モグモグ


  28. 28 : : 2013/10/11(金) 22:28:30

    ミカサ「――――というわけで、立体機動の訓練の時、エレンといい感じに
        桜が並んでいる場所を見つけた」

    ミカサ「シートを広げれば、10人程度なら皆座れるくらいの広さもあった。
        桜もちょうど今頃に開花しているはず。ので皆でドンチャンしよう!」オーー!

    ユミル「楽しそうだな、私も乗ったぜ、その話。勿論、クリスタも行くよな?」オーー!

    クリスタ「うん、今からとっても楽しみになっちゃった」ワクワク

    ミーナ「私も、勿論行くよ。アニも行くよね?」オーー!
  29. 29 : : 2013/10/11(金) 22:29:10

    アニ「え?私は別にどっちでもいいよ」シレッ

    ミーナ「えぇー!皆で行ったら楽しいし、行こうよ!ね?」グイグイ

    アニ「わかったから、揺らさないで。まだ食べ終わってないんだから」グラグラ

    ミカサ「でも、私たちだけで行っても、少々、面白い味に欠ける。
        ので男子たちも数人誘おうと思うのだけど、皆、構わない?」

    ミーナ「うん!いいんじゃない?荷物持ちも頼みたいし」
  30. 30 : : 2013/10/11(金) 22:29:31

    クリスタ「誰を誘うかの予定はあるの?」

    ミカサ「大丈夫。皆、それぞれに引っ張られて餌を垂らせば、自然とついてくる」ニヤリ

    ミカサ「(おそらく、メンバーは女子6人と、釣られる男子は8人)」

    ミーナ「じゃあ、早速誘いに行こう!皆、行くよー!!」

    ユミル「なぁ、クリスタは誰か誘いたいのか?」

    クリスタ「うーん…エレンとかアルミンとかがいいんじゃない?」
  31. 31 : : 2013/10/11(金) 22:29:45

    ユミル「そうか、そうか(あいつらならまぁ、心配も少ないか…?)」

    サシャ「いやぁ、お弁当たのしみですねぇ」ジュルリ

    ミーナ「サシャってば、そればっかり…ちゃんと男子誘いに行くよ?」グイグイ

    サシャ「はいはい!わかってますよ、ちゃんと。それじゃ、私はコニーにでも声掛けに行きます」
  32. 32 : : 2013/10/11(金) 22:30:00

    アニ「......」

    ミカサ「…アニは誰か誘いにいかないの?」

    アニ「私が誰を誘うのさ?」

    ミカサ「…わかってるくせに」クスリ

    アニ「…は?」ギロリ

    ミカサ「そう怖い顔せず、素直に誘いに行くといい。断られたりなんてしない。
        のであとはアニの勇気次第」ガンバッテ

    アニ「…はぁ(ミカサが何を言っているのか、さっぱりわからないよ)」

    アニ「(でも、私が誘いに行って不自然じゃない奴と言ったら…)」チラ


  33. 33 : : 2013/10/11(金) 22:30:14

    ――――男子側――――

    ユーク「――――面白いだろ?今度は何を仕出かしてくれるか楽しみだ!」

    コニー「おい、ユーク!俺そんなにバカじゃねぇよ」

    ライナー「いや、事実だぞ?コニー、自覚がないだけだ」ワッハッハ

    エレン「俺もコニーのおバカな行動にはちょっと期待してるんだぞ?」ワハハ
  34. 34 : : 2013/10/11(金) 22:30:33

    アルミン「こらこら、エレンも。その辺にしてあげなよ」

    ジャン「お?なんか女子たちがこっちに近づいてきてるぞ?」

    マルコ「何か用事でもあるのかな?」

    サシャ「コニー!お花見でお弁当食べましょう!」

    コニー「は?どういうことだよ?」
  35. 35 : : 2013/10/11(金) 22:30:47

    ミーナ「ちょっと、サシャ。それだけじゃちゃんと伝わらないって」

    ユーク「どこかに行くの?」

    クリスタ「そ!そゆこと!お花見だよ!!」ピョンピョン

    ユミル「おい、クリスタ。お前のもちゃんとした説明になってねぇよ。
        ミカサ、代表して説明してやってくれ」
  36. 36 : : 2013/10/11(金) 22:31:17

    ミカサ「わかった。皆、ちょっと聞いてほしい。この前の立体機動訓練中に
        エレンとちょうど大人数でお花見ができそうな場所を見つけた」

    ミカサ「開花時期も今頃で多分、満開になっているだろうから、是非お弁当を
        持って、お花見に出かけようと提案したところ、男子も誘うことに
    なった」

    ミカサ「ので、お誘いに来た、ということ」

    エレン「あぁ、そういえばそんなところ前に見つけたな。忘れてたよ」
  37. 37 : : 2013/10/11(金) 22:31:59

    ミカサ「それで、ちょうどこの場にいる貴方たち8人を誘って14人で
        行こうと思っているのだけど、皆、都合は大丈夫?」

    ユーク「じゃあ、残りの6人の女子はここにいる皆?」

    ミカサ「そういうこと。それで、どうするの?」

    クリスタ「エレン、アルミン一緒に行って遊ぼうよ!」キャッキャッ

    ユミル「クリスタが頼んでるんだから、ちゃんと付き合ってやれよ?」

    エレン「俺は、別に構わないぞ?」

    アルミン「僕も、行きたいな(クリスタから誘ってくるのも意外だな)」
  38. 38 : : 2013/10/11(金) 22:32:19

    ライナー「勿論、俺も参加させてもらう!」

    ユミル「ベルトルさんも来るだろ?」

    ベルトルト「(まぁ、これくらいなら別に構わないかな?)うん、わかったよ」

    ユミル「よしっ、きたっ!」パチン

    クリスタ「ふふふ、ユミルテンション高いね」

    ユミル「まぁ、私もこういうイベントは好きだからな。
        (第2の人生だし、思いっきり遊んでも罰は当たんねぇだろ)」
  39. 39 : : 2013/10/11(金) 22:32:33

    サシャ「コニー、行きますよね?」

    コニー「おう!弁当食べたら何かして遊ぼうぜ!!」

    ミカサ「それなら、なにかボールを持っていこう」

    サシャ「ジャンも、来ますよね?」

    ジャン「そうだな、ミカサもいることだし、是非付き合ってやろうじゃねぇか」

    マルコ「またまた素直じゃないんだから、ジャンも」

    ジャン「へっ、うっせーなぁ」ヘラヘラ
  40. 40 : : 2013/10/11(金) 22:32:47

    ミーナ「じゃあ、マルコもOKってことだよね?」

    マルコ「勿論、僕もお供させてもらうよ!今から楽しみだ!」ワクワク

    ミーナ「ふふ、マルコも結構やんちゃで子供っぽいんだね」


    ハハハ ウフフ


    アニ「……」
  41. 41 : : 2013/10/11(金) 22:33:02

    ミカサ「どうしたの、アニ?あなたも直接誘わないと」ヒソヒソ

    アニ「…わかったってば」



    アニ「ユーク」

    ユーク「なんだ、アニ?」

    アニ「…アンタも来るんでしょ?」

    ユーク「…そのつもりだけど?」

    アニ「…そう、ならいいや。ありがと。話は終わり」クル

    ユーク「?」
  42. 42 : : 2013/10/11(金) 22:33:21

    ミカサ「…アニ、もっとちゃんと話をしなければ意味がない。のでもっとハキハキすべき」ヒソヒソ

    アニ「…一体何だって言うんだい?(意味わかんないよ)」

    ミカサ「…はぁ(アニもまた自覚が足りない)」ヤレヤレ

    アニ「…アンタに呆れられるようなこと、した覚えないんだけど?」

    ミカサ「(まだ、時間が足りないのだろう)」シーン
  43. 43 : : 2013/10/11(金) 22:34:23

    ユーク「そういえば、日時は?準備とかも人手要るだろ?」

    ミカサ「今週末の休暇を予定している。出発は10時でちょうどいいと思う」

    ミカサ「お弁当の具材は女子たちで作るから、男子たちは主に行き帰りの荷物持ちを
        頼みたいのだけど、構わないだろうか?」

    ライナー「よし、それくらい任せとけ!」

    ミカサ「それじゃ、私たちはお弁当の相談をしてくるので、これで失礼する。行こう皆」

    コニー「今からお花見楽しみだぜ!」

    ユーク「(まぁ、最期の1年間だし、皆の…いい思い出作りになるだろうな)」


  44. 44 : : 2013/10/11(金) 22:35:13
    仕上げてきます。

    それまでお楽しみください
  45. 45 : : 2013/10/11(金) 22:36:05
    おもしろすぎだー!
    毎回たのしみにしてます٩(✿˙ω˙✿)۶
    ミカサとユークのやりとり楽しいw
  46. 46 : : 2013/10/11(金) 22:40:50
    ありがとう。主観的に書いてるからどうしても「この会話面白いの?ネタ伝わってるの?」
    ていう感じて悶々としながら書いてます

    誤字脱字だけは徹底してるのでそこは自慢です(エヘン

    ワードの原文見返したら、まだ丁度半分の地点だったんですよね

    原文はお花見から帰ってきましたが、締めでちょっと悩んでます。どうしよっかなぁ
  47. 47 : : 2013/10/12(土) 00:12:14

    たった今、完成した。投下しよう。そうしよう(確信!)
  48. 48 : : 2013/10/12(土) 00:19:22

    ――――お花見当日――――

    クリスタ「よし、お弁当完成したね!!」

    ミカサ「皆、お疲れ様、何とか時間に間に合ってよかった」

    アニ「早起きだから、少し眠いね」フアァァ

    サシャ「おなかすきましたぁ」グゥーー

    ユミル「てめぇはあんだけつまみ食いしてだろうが、遅れたのもてめぇのせいって
        言ってもいいんだよ」ガミガミ

    クリスタ「もう、ユミルやめてあげて、折角これから楽しみに行くんだから」

    ミカサ「男子たちもちょうど来たようだから、早速出かけるとしよう」


  49. 49 : : 2013/10/12(土) 00:19:38

    ユーク「おはようみんな、荷物は大丈夫かい?」

    ミカサ「えぇ、ちょうど包み終えたところ、揃っているようだし、早速出かけるとしよう。」

    ミカサ「男子たちは荷物をお願い」

    クリスタ「お願いねー!」

    ミーナ「ねー!」

    ライナー「よし、じゃあ野郎ども、いくぞー!」オーー!


    ガヤガヤ ワイワイ

    ズカズカ スタスタ


  50. 50 : : 2013/10/12(土) 00:19:53

    ――――森の会場――――

    ミカサ「着いた。ここ」

    ミーナ「結構、歩いたねぇ」ヘロヘロ

    クリスタ「足がくたびれちゃったよぉ」クタクタ

    アニ「…アンタらへばるの早いよ。普段訓練してるんだろ?」

    ミーナ「訓練の時とは違う疲れも感じてるんだよぉ」

    クリスタ「ずっとしゃべりながら来たもんね。その時は余裕でも次第に
        疲労が蓄積しちゃってたんだよ」
  51. 51 : : 2013/10/12(土) 00:20:09

    ライナー「ようやく、到着か、結構長かった」

    ベルトルト「山岳訓練並みに山道を歩いたね」

    アルミン「はぁはぁ、疲れたぁ」クタァ ベチャァ

    エレン「アルミン、そんなことじゃ巨人に勝てねぇぞ!」ワハハ

    ジャン「エレン、てめぇだってさっき少し弱音吐いてたじゃねぇか」ケラケラ

    エレン「うっせぇよ、もう大丈夫だっての!」
  52. 52 : : 2013/10/12(土) 00:20:23

    ユーク「はいはい、こんなところでまでいがみ合うな、鬱陶しい」イライラ

    マルコ「ジャンも大概にね。それよりユーク、辛辣だよ。イラついてるの?」

    ユーク「そんなでもないよ」フーー

    ミカサ「さっき、足を滑らせてしまったから?」

    マルコ「あぁ、あの時『ずぼっ』って思いっきり、足が地面に抜かれたからね」

    ユーク「…ちょっと痛かったんだよ(ほんとはカッコ悪かったからだけど)」ツーン
  53. 53 : : 2013/10/12(土) 00:20:35

    ミカサ「でも、ちゃんとアニに手を貸してもらっていたでしょ?」

    ユーク「そうだったね。改めてありがとう、アニ」

    アニ「別に…普通のことだから」

    ユーク「…そうかもな」

    ミカサ「(…また、これで終わりか)」
  54. 54 : : 2013/10/12(土) 00:20:55

    サシャ「お弁当、まだ食べないんですか?」ワクワク

    クリスタ「サシャ、おなか空いてるの分かるけど落ち着いて?」

    ミーナ「私も、歩き疲れてちょうどおなかへっちゃったぁ」ペタン

    ミカサ「それじゃあ、時間もいいし早速お昼にしよう」

    ミカサ「ライナー、荷物から敷物とって広げてくれる?」
  55. 55 : : 2013/10/12(土) 00:21:11

    ライナー「はいよ、それっ」バサッ

    ユミル「おぉー、これは結構広いなぇ、クリスタ一緒に座ろうぜぇ」

    クリスタ「うん、いいよー」チョコン

    ライナー「(女神の隣!)」

    アルミン「(誰がとるか!)」

    コニー「おう、クリスター、隣座るぜー!」ストン

    クリスタ「うん、いいよー!」
  56. 56 : : 2013/10/12(土) 00:21:22

    コニー「弁当、なんだろうなぁ」ワクワク

    クリスタ「ふふふ、もうすぐわかるよ?」

    ライナー「(ちょ、コニー!!)」ガク

    アルミン「(あぁ、コニィィ)」ガックシ

    コニー「♪」ワクワク

    ユミル「(バカだからこその活躍だな)」ウッシッシ ケラケラ
  57. 57 : : 2013/10/12(土) 00:21:35

    ユミル「おーい!ベルトルさん、隣座れよ!」チョイチョイ

    ベルトルト「わかったよ、お邪魔します」スッ

    マルコ「ミーナ、隣いいかな?」ニコ

    ミーナ「うん、勿論いいよ!」ニコ

    ミカサ「(エレンの隣は渡さない)」チョコン

    エレン「(俺も、すっかり腹減ったなぁ)」ソワソワ
  58. 58 : : 2013/10/12(土) 00:21:57

    ジャン「(ミカサの隣は取れなかったが、まぁマルコもいるしいいか)」(割と落ち着きがある)

    サシャ「おなかすきましたぁ」グテーン

    ユーク「アニは何か作ったのか?」

    アニ「…まぁ、食べてからのお楽しみだよ」フフ
  59. 59 : : 2013/10/12(土) 00:22:08

    ミカサ「じゃあ、皆座ったことだし、お弁当を開けよう」


    「「「せーの、じゃじゃーん!!」」」パカッ

    「「「おぉ!!美味そうだ!!」」」


    ミカサ「それじゃ、皆、手を合わせて」スッ

    ミカサ「いただきます」

    「「「いただきまーす!」」」


  60. 60 : : 2013/10/12(土) 00:22:27

    席は以下のような円
    ___________________________
    |                           |(敷物の枠)
    |     エレン  ミカサ  ユーク  アニ     | 桜
    |                           | 
    |  アルミン  お弁当    お弁当   ミーナ   | 桜
    |                           | 
    | ベルトルト  お弁当    お弁当   マルコ   | 桜
    |                           | 
    |  ユミル   お弁当    お弁当   ジャン   | 桜
    |                           | 
    |   クリスタ  コニー  ライナー  サシャ    | 桜
    |___________________________|

        桜    桜    桜    桜    桜


  61. 61 : : 2013/10/12(土) 00:23:03
    あれ?2回投稿しちゃった?
  62. 62 : : 2013/10/12(土) 00:23:22

    ライナー「クリスタは何を作ったんだ?」

    クリスタ「えっとね、卵焼きと、ポテトサラダだよ!食べてみて!」

    ライナー「おう!美味いなこれ、料理上手だな、クリスタ!」

    ユミル「へっ!当たり前だろ。クリスタのクリスタが料理下手なわけないだろ(私がちょっと教えたからな)」

    クリスタ「ありがとう!ライナー、嬉しいな!」パァァ ニコニコ

    クリスタ「(ほんとはユミルに教えてもらわなきゃ、大変だったんだけどね)」テヘッ

    ライナー「(あぁ、可愛いなぁ)」デレデレ
  63. 63 : : 2013/10/12(土) 00:23:39

    ミーナ「私はおにぎりとコメ粉パンをつくったよ。皆、食べてみてー!!」

    マルコ「うん、いけるねこれ!おいしいよ」モグモグ

    ジャン「あぁ、申し分ねぇ味だ」パクパク

    ミーナ「ほんと?よかったぁ」ニコニコ

    サシャ「いやぁ、ご飯がおいしいです!!」ガツガツ
  64. 64 : : 2013/10/12(土) 00:23:50

    ユミル「ベルトルさん!この焼き魚食ってみてくれよ。冷めても味は保証するぜ!」スッ

    ベルトルト「へぇー、じゃあいただきます」パクッ

    ベルトルト「うん、冷めてるのにここまでおいしいとは、ユミルやるね!」パクパク

    ユミル「おうよ!ちょいと工夫があってな――――」


  65. 65 : : 2013/10/12(土) 00:24:28

    ユーク「アニは、結局何作ったんだろ?」キョロキョロ

    アニ「探してみな。アンタなら私の味、覚えてるんじゃない?」クス

    ミカサ「ユーク、アニは…」

    アニ「あ、ミカサ待ちな。ユークに当てさせるから」

    ミカサ「分かった。ユークさぁどれでしょう?」

    エレン「いつの間にか、ミカサに取って代わられたな、アニ」ハハハ

    アニ「全く、油断も隙も無いんだから」フフ
  66. 66 : : 2013/10/12(土) 00:24:48

    ユーク「うーん、どれだぁ」パクパク

    アルミン「ユーク、ちゃんと当てられるかな、エレン?」

    エレン「さぁ、どうだろうなぁ?」

    アニ「……」ソワソワ ドキドキ

    ミカサ「……」クス
  67. 67 : : 2013/10/12(土) 00:25:23

    ユーク「…あ!わかった!こっちの卵入りおにぎりとシチューが入ったロールパンだな?」

    ユーク「というより、主に仕事は具だろうけど」

    アニ「!!当たりだよ。よく分かったね」ホッ

    ユーク「おにぎりの仕様に記憶があってな、昔、作ってくれたことあっただろ?」

    ユーク「このパンの中に入ってるシチューもアニが当番の時に食堂で食べた味
        だったから、これもアニの作ったものだと結び付けたんだ」
  68. 68 : : 2013/10/12(土) 00:25:44

    アニ「すごいね、そこまで知らてれると、少し照れるじゃないか」

    ミカサ「流石ユーク、アニも安心したようで何より」ニコ

    エレン「ミカサは何作ったんだ?」

    アルミン「僕もミカサの料理食べたいな」

    ミカサ「アルミンもありがとう。私はそこの――――」


  69. 69 : : 2013/10/12(土) 00:30:00

    ――――食後 休憩中――――

    コニー「さーて、食べ終わったし、皆!遊びに行こうぜ!!」タタッ

    サシャ「私も行きまーす」スタタ

    マルコ「僕も遊んでこようかな、ミーナとジャンも行かないかい?」

    ミーナ「そうだね。少し休めたし、腹ごなしだー!」ワーーーイ

    ジャン「しゃあねーな、付き合ってやるよ、エレン、行くぞ!」

    エレン「おう!ジャンには負けねぇからな!!」タッタッタ
  70. 70 : : 2013/10/12(土) 00:30:17

    アルミン「いってらっしゃい、エレン。僕はもう少しここで休んでるから」フリフリ

    エレン「おう、アルミンも早く来いよー?」

    ライナー「俺達も出るか」

    ベルトルト「そうだね」

    ユミル「じゃあ、私たちも行くぞ、クリスタ!」

    クリスタ「よーし、がんばるよー!」オーー!


  71. 71 : : 2013/10/12(土) 00:30:45

    ミカサ「私たちはもう少し休憩していましょう」

    ユーク「そうだな」

    アニ「うん」

    ユーク「アニ、やっぱり料理上手だったな」

    アルミン「うん、あのシチューパンおいしかったよ、勿論、卵おにぎりもね」

    アニ「ありがと。作った甲斐があったよ」

    ミカサ「えぇ、アニの料理の腕は見習いたい」
  72. 72 : : 2013/10/12(土) 00:31:08

    ユーク「今度、女の子同士で教えてあげたら?」

    アニ「…気が向いたらね」フフ

    ミカサ「えぇ、その時には是非、教えてほしい」

    ミカサ「もっと美味しいのものをエレンに食べさせてあげたい」

    アニ「アンタ、そればっかだね」

    アルミン「これが、ミカサのいい所でもあるから」

    ユーク「よかったな、ミカサ」
  73. 73 : : 2013/10/12(土) 00:31:24

    ミカサ「でも、早起きしたからまだ、少し眠い」ゴシゴシ

    アルミン「少し、横になってたら?」

    ミカサ「えぇ、そうする。それじゃあユーク、膝を貸してくれる?」

    ユーク「え?」

    アルミン「…なんで突然ユークに頼んだの?」

    ミカサ「いや、これと言って“他意”はない」
  74. 74 : : 2013/10/12(土) 00:32:14

    ミカサ「ただ、ユークの膝枕が本当に気持ちがよいのか知りたいので」チラ

    アニ「…(ドキリ)」

    アルミン「(あぁ、そういうこと。ミカサも意地悪なやり方に出たなぁ)」

    ユーク「俺は、別に構わないけど、それこそ機会があるときにエレンに頼んだらどうだい?」

    ミカサ「エレンにはまた違う機会に頼む。ので今はユークに頼みたい。ダメ?」ウワメヅカイ

    ユーク「(うわ、露骨に仕掛けてきた。変に断っても悪いし、まぁいいか)」チラ

    アニ「……」ツーン

    ユーク「(アニ、ちょっと機嫌悪い?)いいや、ミカサさえよければ…どうぞ」

    ミカサ「ありがとう」クス ゴロン
  75. 75 : : 2013/10/12(土) 00:32:37

    アニ「……」

    ミカサ「……」

    アルミン「ミカサ、で、どうだい?」

    ミカサ「いい感じ」

    ユーク「それじゃ、よくわからないな」

    ミカサ「太ももがいい感じに柔らかくて、このまま寝てしまいそう」

    ユーク「じゃあ、寝てれば?(ミカサ、静かになるし…)」ナデナデ
  76. 76 : : 2013/10/12(土) 00:33:02

    ミカサ「これは…撫でてもらえるとは予想外…エレンなら尚よかった」

    ユーク「…一言多いよ。ごめんなさいね、俺はエレンじゃなくて」ナデナデ

    アニ「……(ムスッ)」

    アニ「(……?何で私、イラついてるの?)」ブンブン

    ミカサ「では、暫く静かにしていよう。おやすみなさい」スースー

    アルミン「…僕たちも少し静かにしてよっか」

    ユーク「そうだな」
  77. 77 : : 2013/10/12(土) 00:33:18

    ミカサ「……」スースー


    ヒューーーン


    ユーク「!?」

    アニ「?」キョロキョロ

    アルミン「あ!アニ、ボールが!」
  78. 78 : : 2013/10/12(土) 00:33:57

    ユーク「危ない!アニ!」スタッ  ゴチン


    パシッ


    ユーク「危ないなぁ、ボールの行方にはちゃんと注意してくれよ、お前ら?」ポーン

    ジャン「あぁ、すまんな。ライナーのやつ蹴り飛ばし過ぎだ」パシッ

    マルコ「大丈夫だった、君たち?」

    アルミン「うん、ユークが反射よくとってくれたから、アニに当らずに済んだよ」

    ジャン「そうだったか、アニもすまないな。(やっべぇ、危機一髪)」ペコリ
  79. 79 : : 2013/10/12(土) 00:34:18

    マルコ「僕も誤っておくよ、ごめんね。ライナーにちゃんと注意しておくから」ペコリ

    アニ「別にいいよ、“実害”はなかったんだし」ヒラヒラ

    アルミン「…早く戻った方がいいよ」

    ジャン「?あぁ、それじゃな」タッタッタ

    マルコ「?またね」タッタッタ


  80. 80 : : 2013/10/12(土) 00:34:46

    アルミン「ユーク」

    ユーク「?」

    アニ「あんた、さっさと謝った方がいいよ」

    ユーク「?」

    アルミン「……」チラ

    アニ「……」チラ

    ユーク「......!」チラ



    ミカサ「......ぐぐ」ズキズキ
  81. 81 : : 2013/10/12(土) 00:35:17

    ミカサ「......ぐぐ」ズキズキ

    ユーク「あ!……その、すまない、ミカサ」

    ミカサ「…別にいい、今日の私は少し機嫌がいい。ので今は許そう」ジンジン

    ユーク「(……“今は”!?)」

    ミカサ「その代わり、もう少しだけ、膝枕をしていてもらう。
        帰りもおぶってもらうことにする、いい?」

    ユーク「ハ、ハイ、勿論デス(…死なずには…済むか?)」

    ミカサ「それじゃ、また失礼する」ゴロン

    ユーク「……」

    アルミン「(ユーク、咄嗟にアニを助けたために…災難だったね)」

    アニ「(また、ユークに助けられた……うーん)」


  82. 82 : : 2013/10/12(土) 00:36:01

    ――――夕暮れ時――――

    ライナー「はぁーー、遊び疲れたな!」クタクタ

    クリスタ「楽しかったね!」ヘトヘト

    ユミル「だらしねぇな、お前ら!」

    コニー「全くだぜ!」

    ライナー「バカは元気なんだよ」

    ユミル「おい!それは私がコニーと同格だって言いてぇのか?あぁん?」

    コニー「全く、心外だぜ。ユミルと一緒にされちゃあな」

    ユミル「おい、てめぇが言うんじゃねぇよ」
  83. 83 : : 2013/10/12(土) 00:36:15


    ワーワー ギャーギャー

    ドカドカ バキバキ


    ユーク「あっちは騒がしいな。もう帰るっていうのに」

    アルミン「治めて早く帰ろうか。日が暮れてきた。門限だよ」


    オーイ オマエラー カエルゾー

    シタクシロー ハーイ

  84. 84 : : 2013/10/12(土) 00:36:41

    ユーク「ミカサも起きて!帰るよ」ユサユサ

    ミカサ「うん。わかった」パチリ

    アニ「アンタ、ほんとに寝てたのかい?」

    ミカサ「えぇ、ユークの膝枕はとても良かった。アニもきっと既に心を奪われてるはず」

    アニ「はぁ?何言ってんだい」

    ミカサ「(そのうち解る、そのうちに)」


  85. 85 : : 2013/10/12(土) 00:36:55

    ――――兵舎前――――

    エレン「ふぅーー、着いたな」

    ミーナ「帰りは下り坂メインだったけど、それでも疲れたね」

    ライナー「皆、部屋に戻ったらちゃんとストレッチしとけよ。明日に響くぞ?」

    ジャン「へぇーい」

    マルコ「ジャン、ストレッチ手伝うよ」

    ジャン「おう!じゃあ、頼むわぁ」クタクタ
  86. 86 : : 2013/10/12(土) 00:37:21

    ユーク「はい、ミカサ到着」スッ

    ミカサ「うん、ありがとう。楽だった」シュタ

    エレン「結局、何でユークはミカサをおぶってたんだ?」

    ミカサ「罰ゲームの一種」

    ユーク「エレンが変わってくれるって言ってくれれば、もっと簡単に問題は解決したんだけどね」

    エレン「え?やだよ。疲れてるのに帰り道、人おぶるなんて」ケラッ
  87. 87 : : 2013/10/12(土) 00:37:35

    アルミン「はぁ、やっぱりエレンだねぇ」ヤレヤレ

    アニ「…全くだ」ヤレヤレ

    ユーク「はぁ…はは」ヤレヤレ

    ミカサ「……」ニコニコ

    エレン「なんだよお前ら、みんなして溜息ついて?」

    ユーク「エレンには、到底分からないよ」ヤレヤレ

    ミカサ「(ユーク、それは貴方も同じ)」


  88. 88 : : 2013/10/12(土) 00:37:57

    ミカサ「それじゃ、女子の皆は洗い物があるから食堂へ集合、男子は荷物を片づけて」


    ハーイ イクゾー


    ミカサ「ユーク、“仕事”は最後までね?」ピョン

    ユーク「はいはい、解りましたよ(騒動)お姫様」ズシ

    ミカサ「そんな、お姫様だなんて」テレテレ
  89. 89 : : 2013/10/12(土) 00:37:58
  90. 90 : : 2013/10/12(土) 00:38:09

    ユーク「いや、そういうのいいから。わかってるでしょ?」スタスタ

    ミカサ「連れない。機嫌悪いの?」

    ユーク「別に、疲れただけさ」スタスタ

    ユーク「おーい、アニも行くよー!」フリフリ

    アニ「…わかった、今行くよ」タッタッタ


  91. 91 : : 2013/10/12(土) 00:38:23

    ――――食堂 夕食――――

    アニ「ユーク、今日は一緒に食べよう」

    ユーク「アニから誘われるのは久しぶりな気がする」

    アニ「基本的にアンタから声がかかるからね」

    アニ「私は誰と食べようと…1人だろうと、何だっていいんだよ」

    ユーク「…絶対、1人にはしないから」

    アニ「…わかってるよ、アンタのそういうところ」
  92. 92 : : 2013/10/12(土) 00:38:42

    ユーク「席とっておいて、配膳貰ってくる」スタスタスタ

    アニ「うん」


    コトン スチャ


    ユーク「で、用件は何?」

    アニ「用件があるって分かってるの?」
  93. 93 : : 2013/10/12(土) 00:38:51

    ユーク「何年一緒にいると思ってるんだ?『何かある』くらい察せる」

    アニ「そう….」

    ユーク「…?」

    アニ「…あのさ、ユーク――――」


  94. 94 : : 2013/10/12(土) 00:39:33

    ――――深夜 備品倉庫――――

    「『また膝枕して』だなんて、何を思ったの?」


    「…“また”じゃない。『言葉の綾』。この前はアンタが言うから仕方なく従っただけ」


    「じゃあ、言い方を直そう。なんで今度は自分から頼んできたの?」


    「…別に、何でもないよ…なんとなく…だ」
  95. 95 : : 2013/10/12(土) 00:39:59

    「…ミカサに妬いた?」クス


    「…そんなんじゃないよ…ただ」グッ


    「寂しくなった?」


    「…そういうことにしておく」


    「…そう。それでいいや」ナデナデ
  96. 96 : : 2013/10/12(土) 00:40:22

    「んっ、くすぐったい」モゾモゾ


    「…じゃあ、止める?」


    「…もうちょっとだけ、していて」スリスリ


    「……」ナデナデ



    「……」


  97. 97 : : 2013/10/12(土) 00:40:47

    ――――翌朝 食堂――――

    ミカサ「そして、“彼”は“彼女”の髪を撫でながら、『アニの髪、サラサラだ。心地いいな』
        といい、至福の時を楽しんでいた」ペラペラ

    ミカサ「“彼女”もまた、まるで猫のように“彼”の優しい手の心地よさに心酔していた」ウットリ

    ミカサ「あれは、“見ていた”私すらも癒された。機会があれば、また見てみたい」ウンウン
  98. 98 : : 2013/10/12(土) 00:41:11


    シーーーーン


    ミカサ「?」

    ユーク「......ミカサ、君…またか」

    アニ「……///」プルプル


    ザワザワ ヒソヒソ

    マタ アノ フタリカ

  99. 99 : : 2013/10/12(土) 00:41:32

    ミカサ「どうしたの、ユーク?鳩が豆鉄砲を食ったような唖然とした表情をして」

    ユーク「…どこにいた?“また”天井に張り付いていたのか?」

    ミカサ「誤解を生む言い方は止めてもらいたい。天井に張り付くなんてできない」フフフ

    ユーク「(どの口が言うか)じゃあ、外から?」アキレタ

    ミカサ「それは、秘密。(本当は屋根裏から見ていた)」シーッ

    ユーク「…もうそれは言及しない。これ以上はアニが羞恥心に耐えられない。
        『ので』覗きは止めてくれ」

    ミカサ「似てない。見られて困ることをコソコソとしなければいい」フッ
  100. 100 : : 2013/10/12(土) 00:41:56

    ユーク「(さり気なく『覗く』を『見る』に置換したな。
         きっとこれも言及するだけ徒労に終わる)」ハァ

    ユーク「あながち間違いではないが、止めてくれ」

    ミカサ「いや」フーーッ

    ユーク「そのサシャの真似、とことんムカつくな」イラッ

    ミカサ「……止めない」ニヤニヤ
  101. 101 : : 2013/10/12(土) 00:42:18

    ユーク「(ブチッ)よーし!表出ろ、ミカサ!話合いをしよう!(物理的に)」

    ミカサ「望むところ」スタスタ

    ユーク「今日は俺の威信に賭けて勝たせてもらうぞ!」ズイズイ

    アニ「……///」プスプス

    ユーク「あ、ミーナ!アニの世話、おねがーい」ヒラヒラ

    ミーナ「え!?ここで私に投げるの?ちょっとぉー!!」オロオロ
  102. 102 : : 2013/10/12(土) 00:42:46


    ウラァァァア!!

    フッ グルン ドシン

    グアァァァァア


    アルミン「ユークもたまに無茶な特攻仕掛けるよね」

    エレン「ライナー曰く、『男には引けない状況がある』だそうだ。
        ユークにとって今がそうなんじゃないか」モッグモッグ
  103. 103 : : 2013/10/12(土) 00:43:03

    アルミン「なんかエレン、悟ったように冷静にご飯食べてるね」

    エレン「ミカサに付き合ってたら、命がいくつあっても足りねぇよ。そういうことだ」モッグモッグ


  104. 104 : : 2013/10/12(土) 00:43:18

    ――――表 訓練場――――

    ユーク「くっ、まだまだぁ!!」

    ミカサ「ふっ、動きはいいようだけど、頭に血が上っていて、戦略性が欠如している」

    ミカサ「それでは、到底、私には勝てない」

    ユーク「今は、矜持の為に戦ってるだけだから、それでいいんだよ」バッ
  105. 105 : : 2013/10/12(土) 00:43:26

    ミカサ「(サッ)まだ、甘い。これで終わりにしよう」ブン

    ユーク「ぐはっ!」ドサッ

    ミカサ「これで、また私の勝ち。まだ私に付き合ってもらう」スタスタ

    ユーク「くっそぅ、悔しい!!」グヌヌ


  106. 106 : : 2013/10/12(土) 00:44:00

    ――――食堂――――

    ミーナ「アニー?ちょっとしっかりしてよ!アニー!」ユサユサ

    アニ「……///」プシューー

    ミカサ「(でも正直なところ、アニが羨ましい。私も今度、エレンに膝枕を頼んでみよう…ふふ――――)」



    進撃の巨人Another ――番外編―― 第2話

    『私も見つけよう、安心する場所』



    La Fin.
  107. 107 : : 2013/10/12(土) 00:51:59
    中盤から一気に走り抜けました

    お付き合いいただきまして、ありがとうございます。

    第2話完結いたしましたが、1話のごとく本編そっちのけと思われてもいいくらい、長くなりました。

    キャラ達に勝手に会話させているとこんな感じになってしまうみたいですね

    そして投稿し終わって重大なミスに気が付きました。
    それは――――こいつらに桜を鑑賞させてなかったことでした。

    話題の本筋を1つ忘れてしまっていましたね、弁当のことばかりに注意を引かれ過ぎて

    今回は結局36ページ分も行きました。

    もうちょっと、番外編の方を進めておこうかと思います
  108. 108 : : 2013/10/12(土) 00:54:05
    超面白いです!

    次が楽しみです〜♪
  109. 109 : : 2013/10/12(土) 00:55:23
    ありがとう。たまたま風邪で休んでるからいいものの、日常的には時間あまりないんですよね。

    ゆっくり書き続けます

    応援ありがとうございます。
  110. 110 : : 2013/10/12(土) 01:09:08
    【投稿完了 / シリーズ名 / 話数 / タイトル / URL】

    【13/10/11 進撃の巨人Another ――番外編―― 第1話】
    http://www.ssnote.net/archives/845

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第8話 『本物』】
    http://www.ssnote.net/archives/805

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第7話 『捨てる』】
    http://www.ssnote.net/archives/800

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第6話 『側』】
    http://www.ssnote.net/archives/796

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第5話 『指令』】
    http://www.ssnote.net/archives/795

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第4話 『再び』】
    http://www.ssnote.net/archives/793

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第3話 『解散式の夜』】
    http://www.ssnote.net/archives/792

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第2話 『見たもの、見るもの』】
    http://www.ssnote.net/archives/791

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第1話 『4人目』】
    http://www.ssnote.net/archives/790
  111. 111 : : 2020/10/06(火) 13:20:40
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

▲一番上へ

名前
#

名前は最大20文字までで、記号は([]_+-)が使えます。また、トリップを使用することができます。詳しくはガイドをご確認ください。
トリップを付けておくと、あなたの書き込みのみ表示などのオプションが有効になります。
執筆者の方は、偽防止のためにトリップを付けておくことを強くおすすめします。

本文

2000文字以内で投稿できます。

0

投稿時に確認ウィンドウを表示する

著者情報
MyLo0922

My.Lo

@MyLo0922

この作品はシリーズ作品です

【進撃の巨人Another】 シリーズ

「進撃の巨人」カテゴリの人気記事
「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
「進撃の巨人」SSの交流広場
進撃の巨人 交流広場