この作品は執筆を終了しています。
ー The Left Heroes ー ep:1
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- 1 : 2014/01/18(土) 22:50:41 :
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ご覧いただきありがとうございます!
・兵長が班員の遺品を整理するお話です。読み切りシリーズ物の第1作目です。
・シリーズを通じて、7巻までのネタバレがあります。注意してください。
・その他捏造設定てんこ盛りです。笑
楽しんでいただけたら嬉しいです。
では、どうぞよろしくお願いします(´◡͐`)
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- 2 : 2014/01/18(土) 22:56:36 :
エレン「…ここに来るの、久しぶりですね。」
リヴァイ「…ああ。」
俺たちは、旧調査兵団本部の前にいた。
第57回壁外調査の後に何日か滞在してからになるから、実に半年ぶりくらいになるだろうか。
手入れされていた草木はすっかり荒れ、外壁には伸びたツタが絡み放題になっている。
『…中も埃だらけだろう。』
以前ここに来たとき、エルドとグンタがそう話していたことを思い出す。
リヴァイ「おい、エレン。」
エレン「はい!!」
リヴァイ「…早急に取り掛かるぞ。」
ここに来たのは掃除のためではなく、壁外調査で命を落とした班員の遺品の整理をするためだ。
彼らの残した品を遺族に返すのも、残された兵士の大切な役目の一つである。
まずは…
重い部屋の扉を開ける。
積もりに積もったチリが、入ってきた空気で舞い上がった。
…グンタの部屋だ。
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- 3 : 2014/01/18(土) 23:15:57 :
1番最初に目に入るのは、壁にかかっている古い軍服。まずそれを壁から降ろし、丁寧に埃を払う。
次に机の上の本を、機械的に木箱に詰めていく。
ーーー俺にとって、部下の死をこれほど強く感じる瞬間はない。
グンタ『リヴァイ兵士長!本日よりお世話になります、グンタ・シュルツです!兵長のお力になれるよう、精一杯尽力致します!』
グンタの声が頭に響く。
やはり、この作業だけは慣れねえな…
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- 4 : 2014/01/18(土) 23:57:06 :
ふと、机の隅に置いてあるものに目が止まった。
…球体の中に、綺麗なブルーの液体が入っている。
持ち上げて左右に傾けると、液体の中に沈んでいた小さな砂のような粒が揺れ、周りの光を集めてキラキラと輝いた。
・
・
・
ペトラ『グンタ!その手に持ってるの、すっごく綺麗ね。なんていうの?』
グンタ『これか?これは海だ。』
エルド『うみ?』
グンタ『ああ。海はこの壁の外の世界に広がってる、とてつもなく大きな湖みたいなものさ。それをイメージして祖父が作った置き物だよ。』
エレン『グンタさん、海のこと知ってるんですか!?』
グンタ『少しな。俺の祖父はこの世界が壁で覆われる前、海で軍人として働いていたんだ。』
エレン『う、海で働いていたんですか!?すっげえ!!!』
オルオ『なんだ、お前ら海も知らねえのか?まあ仕方ねえか。お前らはまだ俺の域に達してねえから…』
ペトラ『へえ。ねえグンタ、うみ、ってどのくらい広いの?』
オルオ『…』
グンタ『海の広さははかりきれないくらい広いんだ。船で何日も何日も航行しても、陸地が見えないことだってあったそうだよ。』
エレン『何日も…!アルミンにも教えてやりたいな。』
グンタ『俺は海をこの目で見て、祖父をもう一度海に連れて行ってやるのが夢だったんだ。…今は祖父は死んでしまったけど、海を見るという夢だけは持ち続けようと思っているよ。』
ペトラ『グンタ…そのときは、みんな一緒に行こうよ!』
エルド『俺も見てみたいなあ、その海、ってやつをよ。』
オルオ『しゃあねえなあ。行ってやるよ。』
エレン『俺も海を見るのが夢なんです!あの、俺の幼馴染も連れていっていいですか?』
グンタ『ああ、もちろん!兵長も一緒に来てくださいますよね?』
・
・
・
…俺はあの時、どう答えたんだったかな。
『海』は、手の中で輝きを放ち続けている。
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- 5 : 2014/01/19(日) 13:25:12 :
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ー 数日後 ー
グンタ母「…わざわざ遠いところまで、ありがとうございます。」
リヴァイ「いえ…」
白髪の混じったグンタの母親が、茶を出してくれる。
部屋にはグンタの部屋にあったのと同じような軍服が掛かっていた。
グンタ父「しかし、まさか兵長殿直々にグンタの遺品を届けてくださるなんて…」
リヴァイ「…近くに寄る用があったので。」
そう言って茶を一口飲む。ミントのような爽やかな香りが鼻を抜けた。
リヴァイ「一つ、お願いがあるのですが。」
グンタ父「なんでしょう?」
リヴァイ「…グンタさんが持っていた、この置き物をいただいてもよろしいでしょうか。」
木箱の一番上に入れてあった、あの置き物を取り出す。
グンタ父「もちろん。これはあの子が特に大切にしていたものです。兵長殿に形見として持っていただけるなんて、あの子もとても喜ぶと思います。ぜひ、お持ちください。」
グンタ母「ええ。綺麗でしょう、それ。あの子の代わりに、側においてくださいな。」
リヴァイ「…ありがとうございます。」
しばしの静寂の後、グンタの父親が口を開いた。
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- 6 : 2014/01/19(日) 13:51:58 :
- 涙ぐんだのはグンタの分だ
↑早口言葉
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- 7 : 2014/01/19(日) 20:42:08 :
- >>6 さま
コメントありがとうございます☻
早口言葉3回目で涙ぐんだのはグンダの分だになっちゃいました…地味にむずかしい。笑
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- 8 : 2014/01/19(日) 22:07:47 :
グンタ父「…グンタから、祖父と海の話を聞かれたのですか?」
リヴァイ「…少しだけ。」
グンタ父「そうですか…あの子は昔からおじいちゃんっ子でね。どこへ行くにも私の父の後ろをついて歩くような子でした。」
グンタ父「グンタがまだ幼い頃、私の父があの子に海の話をするのを何度も聞きました。あの子はいつも目をキラキラと輝かせて続きをせがんでいたのを、つい昨日のことのように思い出します。」
グンタ父「調査兵団に入ってあなたにお仕えするようになって、あの子は前にも増して生き生きとしていました。帰ってくるなり、普段の生活のことや壁の外の世界のことを、私や家内、私の父に話してくれたんです。…子供の頃と同じ、キラキラした瞳でね。」
グンタ父「自分は巨人を絶滅させて、人類がどこにでも行ける世界になったら、海の近くに家族みんなで住むんだ。そんな未来は、もうすぐそこまできてる…それが大人になってからのあの子の口癖でした。」
グンタ父「…リヴァイ兵長殿。巨人が絶滅して、人類がどこにでも行ける世界になったら、どうかその時は、海へ行ってみてください。そして、あの子のことを思い出してやってください。」
リヴァイ「…ええ、必ず。」
部屋に西日が差してきた頃、グンタの家を出た。
グンタの両親は俺の姿が見えなくなるまで見送ってくれたが、それが逆につらかった。
リヴァイ「…」
ポケットから、あの置き物を取り出す。
左右に揺らすと、夕日を浴びてキラキラと金色に輝いた。
…グンタ。
俺は必ず巨人を絶滅させて、
人類がどこにでも行ける世界を作る。
…そして、本物の海をこの目で見てやる。
だから、少し待ってろよ。
夕方の穏やか風が、俺の隣を通り抜ける。
ーーーはい、兵長。待っています。
ー fin ー
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- 9 : 2014/01/19(日) 22:26:50 :
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
はじめてのシリーズ物の第1作目だったので、試行錯誤しながらの執筆でした。
リヴァイ班のSSはいつか書いてみたいと思っていたので、楽しんで読んでいただけてましたら嬉しいです。
第2作目のスレッドはこちらです。
http://www.ssnote.net/archives/8263
あと3作、みなさんの心に響く作品になるよう尽力していきます。どうぞよろしくお願いします。
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- 10 : 2020/10/06(火) 10:09:18 :
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
http://www.ssnote.net/archives/80410
恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
http://www.ssnote.net/archives/86931
害悪ユーザーカグラ
http://www.ssnote.net/archives/78041
害悪ユーザースルメ わたあめ
http://www.ssnote.net/archives/78042
害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
http://www.ssnote.net/archives/80906
害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
http://www.ssnote.net/archives/81672
害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
http://www.ssnote.net/archives/81774
害悪ユーザー筋力
http://www.ssnote.net/archives/84057
害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
http://www.ssnote.net/archives/85091
害悪ユーザー空山
http://www.ssnote.net/archives/81038
【キャロル様教団】
http://www.ssnote.net/archives/86972
何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
http://www.ssnote.net/archives/86986
http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=18
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- 11 : 2020/10/26(月) 13:59:11 :
- http://www.ssnote.net/users/homo
↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️
http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️
⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
今回は誠にすみませんでした。
13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
>>12
みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました
私自身の謝罪を忘れていました。すいません
改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
本当に今回はすみませんでした。
⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️
http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi
⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ごめんなさい。
58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ずっとここ見てました。
怖くて怖くてたまらないんです。
61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
お願いです、やめてください。
65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
元はといえば私の責任なんです。
お願いです、許してください
67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
アカウントは消します。サブ垢もです。
もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
どうかお許しください…
68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
これは嘘じゃないです。
本当にお願いします…
79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ホントにやめてください…お願いします…
85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
それに関しては本当に申し訳ありません。
若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
お願いですから今回だけはお慈悲をください
89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
もう二度としませんから…
お願いです、許してください…
5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
本当に申し訳ございませんでした。
元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。
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ー The Left Heroes ー シリーズ
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