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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

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もうひとりの英雄

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  1. 1 : : 2019/07/06(土) 13:20:30
    どうも、しばらく息を潜めすぎて根っから止まっていた初代狐の嫁入りことアイザックシュナイダーです。

    え?他作品の兵器流用するな?
    そんな事無いですよーだって邪聖剣烈舞踊毎晩以下略とかは使って無いですからそんなもの無いですって。

    っといきなり意味不明な脱線をしてしまいましたね。


    皆さんこんにちは、初代狐の嫁入りでございます。

    覚えている方ほとんど居られないかと思いますが、実は私…全然有名でも何でもないので言う事無いですね。

    私が最後の投稿をしてから早二ヶ月。

    もうすっかり前の作品のコンセプト失ったので…消しました。

    今回はスタイルを変え、Play Station4で発売された「進撃の巨人2」のオリキャラシステム、それを元に書こうと思います。

    書くというよりは打ち込むですかね。まあどうでもいいでしょう。

    しかしながら、私も今年で社会人になり、平日は毎日仕事の日々です。

    余裕があるかは分かりません、というか全然余裕ありません。

    ですが、できるだけ多く書けるように、頑張ろうと思います。

    書くというよりは以下略。


    と、言うわけで、「もうひとりの英雄」開始でございます。

    駄作にも良作にも、どう転ぼうが書きます。

    書くと以下略。


    それでは、よろしくお願い申し上げます。

    To be continue…
  2. 2 : : 2019/07/06(土) 14:03:03
    きっ・た・い(ノ´▽`)ノ♪
  3. 3 : : 2019/07/07(日) 01:50:30
    …変わらない日常…

    今日もまた、傷だらけの調査兵団を見ては、大人達の陰口を聞き、囲まれた自由の中、母に頼まれた夕飯の材料を買いに歩く。

    壁の外に、特に興味を持たぬまま、一日の終わりを告げるように陽が沈む。


    ように思った。


    しかし、日常というものはいとも簡単に崩れ去るのだ。



    巨人が、現れた。



    「クロノ!!」

    クロノ「!!父さん、母さん!!壁が…」

    「分かってる、すぐ逃げるぞ!!」

    「!!あなたぁっ!!!!」

    母さんの悲鳴のような叫びが聞こえた。

    と同時に、俺の身体は父親に投げ飛ばされていた。


    俺がいた場所には、巨大な紛石が佇んでいた。

    その下から流れる液体、それは…

    「おい少年!!早く逃げるんだ、着いてこい!!」


    駐屯兵に手を引かれるままに、紛石を横目に見ながら俺は走った。


    そうか…父さんと母さんは、あの石に…


    石…誰が…



    顔を捻り、視界の隅に映ったのは巨人だった。

    全身を硬い装甲の様な皮膚で覆われている巨人。


    視界の隅で上手く見えなかった筈だが、何故かくっきりはっきりとその姿が見えた。


    パニックによって失っていた感情が戻ってきたのは、避難船の上だった。

    あれが…あいつが…奴が…俺の家族を…


    「駆逐…してやる…」


    憎しみに湧く心と頭に、見知らぬ少年の声が響く。


    「この世から…フ-…」



    エレン「一匹っ…残らず…!!」



    あの日の少年、その誓いは、クロノの耳にも響いた。


    そうだよ…奴のせいで…家族も故郷も…すべての自由も失った…



    クロノ「殺す…ぶっ殺す…絶対に…」


    その呟きを聞いた者はいなかった。


    そして彼らは、それぞれの誓いを胸に、3年後の848年、訓練兵団入団を迎える。

  4. 4 : : 2019/07/07(日) 01:51:08
    期待
  5. 5 : : 2019/07/07(日) 21:15:51
    ー848年 南方訓練兵団 入団式

    私は満を持して、この日を迎えた。

    開拓地での労働、兄弟も友達も親もいない完全な独り身だった私は、周りの大人達と上手くやっていく必要があった。

    いつしか一人称も"俺"から"私"に変わっていた。


    昔の私が見たらどう思うだろう。

    ”何を大人達に媚びているんだ”
    ”そんなに大人達が怖いのか”

    きっとこう思うに違いない。

    流されることが嫌いな性格だったから。


    だが独りになって、気付いた事がある。

    周りに流されることが嫌いな性格と言ったが、よく考えれば、自分もあの囲まれた自由に流され、それ以上を求めていなかった。

    それに気付いたからこそ、私は大人達相手に上手く立ち回れたのかもしれない。


    しかし、それも今日までだ。


    クロノは、昔と比べてかなり伸びた髪を後ろで結いまとめ、訓練地に入る。




    キース「そうか!馬鹿みたいな名前だなぁ!!」

    恫喝が飛ぶ入団式。

    予想していた光景だった、これが軍隊。


    教官キース・シャーディスは、新兵を一人ひとり怒鳴りつけ、時には体罰を食らわす事もあった。

    第一、恫喝される人たちの言う事には、”決意”が感じられなかった。


    やはりここには、あの日の恐怖を知る者は少ないのだろう。

    現に、私を含めた数人は恫喝を受けていない。

    きっと彼らも、地獄を見てきたのだろう。


    私の様に…大切な人の赤い血が流れる、あの光景を…


  6. 6 : : 2019/07/14(日) 01:57:36
    期待!
  7. 7 : : 2019/07/16(火) 10:37:04
    キサマノナマエハ‼
    フカシタサシャ·ブラウスデス‼
    シヌスンゼンマデメシヌキダァ‼
    エエエエッ‼‼


    ライナー「オイ、お前」

    クロノ「ん?」

    ガタイが良いやつだ…十代とは思えん

    ライナー「俺はライナー・ブラウン、ウォールマリア南東の村の出身だ」

    …自己紹介しろと言う目線だ

    いきなり話してくるとは…人当たりが良いのか何なのか…

    クロノ「クロノ・リンクス、シガンシナ区から来た」

    ライナー「!!」

    クロノ「?どうした」

    ライナー「あっ…イヤ、何でも無い」

    不思議な男だ。

    ライナー「しかしシガンシナ区って事は…やはり巨人に…」

    ご名答である。

    だがさっきの驚き方は…まあいっか。

    クロノ「思ってる通りだよ、巨人が憎くて俺はここに来た…特に鎧の巨人は…」

    ライナー「…そうか、辛かったろうな」

    クロノ「まあね、でもそんな事は言っていられない…て言うかもう夕飯の時間だぜ?行こう」

    ライナー「そうだな」


    今日はもうおとなしく過ごせるだろう…と思っていたが…

    エレン「エレン・イェーガー、医者のイェーガーの息子だ」

    トーマス「シガンシナ区出身なのか?!じゃあ巨人も見たのか!?」

    巨人の事を聞いてどうなる…と言いたいところだが、まあ気持ちは分からなくもない

    存在もイメージ出来ない敵に殺されるのは御免だからな


    コニー「じゃあ、普通の巨人は!」

    エレン「っ!!」

    ガタンッ!!

    机の揺れる大きな音が響く。

    そこでは、エレン・イェーガーが青ざめた顔で立ち上がっていた。


    …同じだ

    開拓地で、両親について聞かれた時の自分もそうだった

    恐怖と憎悪が入り混じった感情

    それを抑えるか、それとも憎悪で覆い尽くすか

    エレン・イェーガーの場合、それは後者のようだな


    エレン「俺は…調査兵団に入って…とにかく巨人を駆逐するっ!!」

    その後めちゃくちゃ喧嘩してた。

    俺はそそくさと食堂を出て部屋に行ったが。

    エレン・イェーガーに突っかかっていたあいつ…ジョン・ホルスタインだったか?

    ライナー「ジャン・キルシュタインだろ?」

    クロノ「おう…ところで…」

    ベルトルト「あ、初めてだったね…ベルトルト・フーバーだ、よろしく」

    クロノ「おう…」

    二人共、やけに虚ろな目をしている…

    クロノ「疲れてるのか?」

    ベルトルト「え…あぁ、そうだね、ここまで来るのに時間掛かったし…」

    ライナー「確かにな、俺らのいた所から訓練所まで、馬車が途中からしか無かった。だいぶの距離を歩いた」

    クロノ「それなら早く寝た方が良い、通過儀礼でもあの仕打ちだったなら訓練はもっとキツイだろう」

    ライナー「それもそうだな…俺たちは残りのメンバーが来たら寝るが、お前はどうする?」

    クロノ「寝起きが悪いタイプでな、先に寝床に入る」

    ライナー「そうか、ロウソクは消しとけよ、また明日だな」

    クロノ「ああ、また明日…」


    クロノ「手帳どこだ…あった、えーと…」


    ライナー・ブラウン

    人当たりが良く、周りの人々と気軽に話しかける印象。
    巨人の話になると若干動揺している節があるが、特に怪しくはないだろう。
    身体が全体的にデカイ。
    とても十代とは思えない。

    ベルトルト・フーバー

    どちらかというと消極的なのだろうか、あまり言葉を発しない。
    身長がかなり高く、体格もしっかりしている。
    やけに虚ろな目をしているが、疲れによるものだろう。


  8. 8 : : 2019/07/16(火) 18:11:02
    ーチーピピピ…

    昨日早めに寝たおかげか、他の同期よりも早く目が覚めた。

    …ベルトルト・フーバーだったか…何故片腕倒立をしているんだ?

    早起きして筋トレなら感心したが…どうやらこの状態で寝ているみたいだ。

    いったいどんな筋肉と体幹を持っているのか…


    クロノは、宿舎を出て井戸に向かう。

    まだ朧げな意識を、冷たい水が呼び起こす。


    …どうやら私の目覚めの悪さは予想以上だったようだ。

    ユミル「…誰?」

    すぐ隣の人間に気付かないとは…我ながら呆れる。

    クロノ「クロノ・リンクス…目覚めが悪くてな…気付かなかった」

    ユミル「気にしてねえよ、私はユミルだ」

    …?

    苗字がないのか、それとも知らないのか。

    ただ”ユミル”とだけ答えて、彼…にも見えない事は無い彼女は去っていった。


    正午

    立体起動装置適性検査

    エレン・イェーガーのあの結果…

    教官の表情が少し不思議に思ったが、あれでは兵士としてはやっていけないだろう。


    ジャン「よう!クロノだっけか?」

    クロノ「ん、そうだが…ジャン・キルシュタインだな?」

    ジャン「知っててくれたか!お前、結構素質あるんじゃねえか?って教官たちが言ってたぜ?」

    …確か憲兵志望だったか。

    クロノ「それは嬉しいが…私はあれが気になる」

    ジャン「?変わった一人称だな…エレン・イェーガーの事か、良いざまだな」

    クロノ「…少し心配だ」

    ジャン「ほっとけよ、才能が無かったんだよアイツには」

    才能の問題でも無いような気もするが…

    後で話しかけてみよう。
  9. 9 : : 2019/07/27(土) 19:20:13
    エレン「畜生…」

    ミカサ「エレン、失敗は誰にでもある、今は何が行けなかったのか考えるべき」

    アルミン「そうだよエレン、僕にだって出来たんだ」

    エレン「わかってるよそんなもん…だがジャンやライナーに聞いても、具体的な事は分かんねえし…本当に俺には才能が…」

    クロノ「立体起動と才能は関係ないと思うぞ」

    エレン「!えーっと…クロノだったか?」

    クロノ「ああ、クロノ・リンクスだ」

    ミカサ「確かに才能は関係ないかもしれない、けどそれがエレンの失敗の理由にはならない」

    クロノ「それはだな…エレン、少し肩の力を抜いたらどうだ?」

    エレン「肩の力を抜く?」

    クロノ「上半身に力が入りすぎているように見えたから、もう少し足腰の踏ん張りを効かせたらいいと思う」

    エレン「踏ん張りか…」

    ミカサ「確かに、さっきの検査でも足元がフラついていた」

    エレン「力の使い方か…」

    アルミン「僕も、体格が良くないから、少しでも身体を沈めるようにしてたんだ…それがコツだったのか…」

    クロノ「そうだと思う」


    これで上手く行くといいが…


  10. 10 : : 2019/08/08(木) 00:27:41
    クロノ(そういえば、倉庫の鍵当番忘れてたな)

    ・・・

    クロノ(これでよし)

    部屋に帰ろうと踵を返す。

    明日のエレンは、いったいどうなるか…と思い始めた瞬間。


    鍵を締めたはずの倉庫からノック音が聞こえる。

    中を確認した時はだれもいなかったはず。

    恐る恐る伸ばす手の先には鍵が、ない。


    クロノ「…誰か、いるのか?」

    ノックを返しながら、そう聞くが…

    ???「ノックなんか返さなくていい!!早く出してくれ!!」



    クロノ「…ジャン」

    ジャン「あ…危なかった…気付かなければ明日の朝まで…」

    クロノ「ひとりで暗闇で一枚の写し絵を握りしめ…ジャン」

    ジャン「なっっっなななな何もしっ…してねえぞ!!」

    そう言ってそそくさ帰っていった。


    後日、その写真をマルコに貸していたのは触れないでおこう。

    うん、ああいう時期はあるもんだ。

    むしろそれをすっ飛ばしてる私やエレンが…


    翌日、クロノの目覚めは早い。

    寝起きが悪いのは、訓練による疲労がすっ飛ばしたようだ。

    本当によく眠れる。

    昨日も、適性検査の後、合否関係なく基礎訓練を行った。

    初回サービスもなく、徹底的に身体を追い込んだ。


    それでも余裕を保ってる人は多い。


    素質か、気合いか…


    結果的にエレンは合格した。

    どうやら装置が故障していたらしい。


    だがそれでも、エレンは私の言葉を信じ、一時的であったが姿勢を保った。


    少し嬉しかった。

    少なくとも、あの瞬間私は信じられていた。


    ここでは、思っていた以上に強くなれる気がする。


    クロノは静かに決意し、今後の未来を見据えていた。


    いつか仇敵を討ち果たし、故郷を取り戻す。

    そんな未来を、彼は見ていた…


    To be continued…

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著者情報
Ryusei18Asuka

雷電(・-#)

@Ryusei18Asuka

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進撃の巨人~John Doe~ シリーズ

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