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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

RAINー8 「完成」

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  1. 1 : : 2014/01/12(日) 18:21:21
    RAINー8です。


    いつの間にか9話目(プロローグ込み)……


    第1章はあと1~3話位で終わります。


    RAINシリーズ
    http://www.ssnote.net/series/241
  2. 2 : : 2014/01/12(日) 18:25:02
    きたぁぁ!
    きたいっす!
  3. 3 : : 2014/01/12(日) 18:30:46
    >>2

    あざす!!
  4. 4 : : 2014/01/12(日) 18:38:36
    きたいだぜぇ!!!
  5. 5 : : 2014/01/12(日) 19:10:14
    >>4

    あざす!
  6. 6 : : 2014/01/13(月) 03:03:29
    期待
  7. 7 : : 2014/01/13(月) 11:27:10
    パァン!!(サシャ語で期待!!と言う)。
  8. 8 : : 2014/01/13(月) 12:19:40
    期待!
  9. 9 : : 2014/01/13(月) 19:27:18
    期待!!!!!←気ままに支援www
  10. 10 : : 2014/01/13(月) 21:44:58
    期待!!
  11. 11 : : 2014/01/13(月) 22:52:53
    期待!
  12. 12 : : 2014/01/14(火) 00:51:54
    皆あざす!!!
  13. 13 : : 2014/01/14(火) 00:55:25
    エレンは金属の台の上で目を覚ました。


    縄はもう縛られていなく台に肘をつき起き上がろうとする………



    が、腕……いや、全身に力が入らずに体はビクともしない。


    「っく…………」


    少しだけ持ち上がった体はそのまま台に落ちる。
  14. 14 : : 2014/01/14(火) 00:57:58
    目を閉じた瞬間にすぐ前にあった出来事が思い返されていく。




    長い刃物を降り下ろされたと同時に


    赤く噴き出し、その勢いが止まらない自分の血。





    その光景が目に焼き付いて離れない。
  15. 15 : : 2014/01/14(火) 01:05:19
    ーーーいったい……何回………11回…………か?



    思い出したくないことなのにエレンの頭からは離れない。



    まぁ確かに団長が刃物を降り下ろした回数は11回だ……




    気配に気付きハッと目を開ける。
  16. 16 : : 2014/01/14(火) 01:07:41
    「おはよう。起きたのか……」



    ニヤニヤと不気味に笑いながら近づいてくる団長。


    恐怖からなのかエレンはゴクッと唾を飲み込む。


    「……………」


    エレンは喋ろうとするが声は出ず部屋にはコツコツという団長達の足音が響いていた。
  17. 17 : : 2014/01/14(火) 01:29:21
    「どうだい…………?」


    ペリッペリペリ


    と音を立てながら傷………いや刻まれた文字の上に重ねられた布を剥がしていく。



    「うぐあぁぁあああああ」



    皮膚に血でベタッとくっついた布。


    エレンはグッと歯を食い縛るもそこからは声が漏れる。
  18. 18 : : 2014/01/14(火) 16:31:44
    布を剥がし終えるとそこには深く刻みこまれた







    『狩人』





    という文字があった。
  19. 19 : : 2014/01/14(火) 16:34:40
    「多分その傷は二度と消えることのないだろう…」



    「その傷を見る度に思いだせ……」



    「大人しく従わなかった君が悪いんだよ。」




    団長は布を女医師に渡しながら低く恐怖を感じるような声でエレンに囁き続ける。
  20. 20 : : 2014/01/14(火) 16:36:56
    「もっと、もっと、綺麗に刻まなければならない。わかってるね?」



    エレンが全てを理解しているかのように語りかける。




    女医師はワゴンから変な薬の入った注射器2本と短い刃物を持ってきて団長に手渡しをした。
  21. 21 : : 2014/01/14(火) 16:37:11
    *結構真面目にグロ注意です。
  22. 22 : : 2014/01/14(火) 16:40:19
    ーーーまた何かを………!



    そう思ってエレンは痛む体を無理矢理動かし抵抗する。



    が、またあの男4人に羽交い締めにされて動けなくなってしまう。



    「抵抗はしない方がいい………」



    ゆっくり落ち着いた声で話しながらエレンの左頬にやさしく手を当てる。
  23. 23 : : 2014/01/14(火) 16:41:18
    ーーーー…………?


    困惑して、油断したその時だ。




    ズブッ




    という音とともにまた、血が飛び散る。
  24. 24 : : 2014/01/14(火) 16:42:21
    今度は前とは比べものにならなかった。



    しっかり見開いてしまった



    その


    『目』






    に注射器を入れられたのだ。
  25. 25 : : 2014/01/14(火) 16:43:51
    目を閉じる訳にはいかず


    変な液体が目の中に入れられるのを



    じっと耐えるしかない。



    そして今度は



    グッ



    と注射器を抜かれる。
  26. 26 : : 2014/01/14(火) 16:45:13
    その作業を片目もやらされる。



    エレンはもう叫ぶ気力もなく



    ただただ両目から血を流し



    呆然と台の上に寝っ転がっていた。
  27. 27 : : 2014/01/14(火) 16:48:52
    「さて………続いて行こうか………」



    今度は短い刃物で傷の方に触れて行く。



    そして…あの時に彫られた



    『狩人』



    という文字をさらに深く綺麗にゆっくり整えて行く。
  28. 28 : : 2014/01/14(火) 16:50:23
    あれから一体何時間こんなことをしていたのだろうか……



    突然手は止み団長はこういう。




    『完成だ……』




    と。エレンは薄れる意識の中その声を聞いていた。
  29. 29 : : 2014/01/14(火) 17:00:33
    フッと目が覚める。



    けれども目は見えない。さっき…



    あいつらに潰されたから…


    エレンは視界ゼロで体が痛むなか



    起き上がろうとする…
  30. 30 : : 2014/01/14(火) 23:37:13
    やべぇマジこえぇ
  31. 31 : : 2014/01/15(水) 01:49:00
    「もう……死んだ方が楽じゃねぇのか……?」



    「いや…ここで死んだら………ダメだ……」



    エレンの心の中で


    『死にたくない気持ち』と『死にたい気持ち』が対話する。
  32. 32 : : 2014/01/15(水) 01:55:37
    「死ねば何もかも忘れられる」



    「無理だ。ちゃんと生きなきゃ……駄目だ………」



    「生きてて何になる?」



    「それ……は……」


  33. 33 : : 2014/01/15(水) 19:58:54
    どんどん押されて行く『死にたくない気持ち』。


    ついに押されて負けたその気持ちから




    エレンは無理やり手を動かして近くに何か自殺できるようなものがないか探していた。
  34. 34 : : 2014/01/15(水) 22:24:45
    ーーーくっ………



    ガサガサやっているうちに指先に冷たい固いものが触れた。



    …ガラスだ…


    刃物よりか殺傷力は低いが充分………だろう
  35. 35 : : 2014/01/15(水) 22:26:54
    残り僅かしかない体力を全て出し



    ガラスを持った手を首にあてる…



    ーーこれで……頸動脈をきれば…………



    そう思った瞬間だった
  36. 36 : : 2014/01/15(水) 22:28:23
    ガチャ


    と音がなり団長が入ってくる。



    少し躊躇っていたエレンは団長が入って来るなり覚悟を決める。



    ーー……………やってやる……………




  37. 37 : : 2014/01/15(水) 22:30:47
    目をギュッとつぶる。


    もともと何も見えないがそれがいっそう暗くなっていく……



    手の震えをピタッと止めて





    バシュッ




    そんな音を響かせながらエレンは首を斬る。
  38. 38 : : 2014/01/15(水) 22:33:06
    その瞬間意識は飛んでいく


    ーーこれで……解放される……


    エレンはそうほぼ意識のない脳で思った。



    「おやおやおや。」


    血の上を歩きわざわざ音をたてて台に近づく団長。
  39. 39 : : 2014/01/15(水) 22:36:10
    「ガラス………まさか君は自殺しようとしたのかい?」



    もちろん返事はない。


    団長の後ろからは女が歩いてくる音がした。


    「……。適当にテープでも貼って命だけは伸ばさせろ」


    振り向いて雑に指示するとエレンの寝ている台を蹴り怒りを露にしながら部屋をでていった。
  40. 40 : : 2014/01/15(水) 22:39:07
    「あんたもバカだねぇ」



    手元からペリペリという音をさせながらエレンに向かって言う。



    ーー死ねなかった。


    そういう思いがエレンの心の中で響いていた。


    痛みももう感じず目は見えない。


    ーー………俺は……ジャン達を……信じる……

  41. 41 : : 2014/01/15(水) 22:41:32
    女医師のことなんてそっちのけで考えていると


    首に雑にテープが張られていく。


    「死のうなんてもう思わないことだね」


    冷たくいい放つとドアを雑に閉めながら女医師は出ていった。
  42. 42 : : 2014/01/15(水) 22:43:28
    ーージャン達を信じて…………


    ここで待つ…………


    例えこれ以上の痛みをくらっても……



    死にそうになっても…………



    俺はずっと待ち続ける……
  43. 43 : : 2014/01/15(水) 22:45:13
    そして生きて帰って…………



    兵長に


         『ただいま』



    って笑顔で言わなくちゃ………



    まだまだ2日もRAINにはいないけど……



    みんなは仲間だと……思ってくれてる……


  44. 44 : : 2014/01/15(水) 22:46:18
    だから



        『ごめんなさい』


    って



    『ありがとう』



    って…………言わなきゃ………



    疑ってごめんって………
  45. 45 : : 2014/01/15(水) 22:47:33
    皆を信じてる心が俺にあれば………





    『死のう』



    なんて思わなかったはず………いや


    絶対に。
  46. 46 : : 2014/01/15(水) 22:49:54
    例えもし、皆が俺のことを



    探してなくても………



    ここでまちつづけてやる……




           『お願い……』






    『早く……助けに来て……』
  47. 47 : : 2014/01/15(水) 22:50:56
    エレンの見えない両目からは



    スゥーっと涙が溢れた。



    RAINー9に続く
  48. 48 : : 2014/01/15(水) 22:56:50
    RAINー9
    http://www.ssnote.net/archives/7970



    もうこんなグロくはないはず……です

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