このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
ハンジ「エレェェエエエエン!!!!」
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- 1 : 2013/12/31(火) 02:30:08 :
- さて、今回は予定通り、ハンジさん×エレンで
前々回の話の続きからいきたいと思います。
お惚気全開で進行すると思われますので
苦手な、嘔吐必至な方は気を付けて、というか
見ないようにしてください。執筆終了まで
今回はかなり長く掛かってしまうかもしれません。
以下、簡易テンプレ的注意点です
・モロなネタバレがあります。原作全巻見ていれば問題はありませんが
念のためお気を付け下さい。
・キャラ崩壊。こんな事いわねーよって事を次々まくしたてます。
原作設定無視。これはちげーよって事もかなりあると思います。
ギャグ要素、パロディ要素を思い出したように誤爆させ、
時にメタなネタに走ります。
・原作では一応不詳のままで通されていますが当SSでは
ハンジさんは女性として描かれています。残念ながらよく見られる
兵長カップリングではなくエレンとの奇行種カップリングです
・性的描写有りです。思い切った描写はまだ無理があるので避けていますが
結構直球な表現も用いていますので嘔吐してしまいそうな方はまたも注意
・まだ慣れていない為、その他色々おかしなやり方をしているかもしれません
以上で大丈夫そうな方はいつでも戻れる準備をして、
出来たらお読み頂けるとすごく嬉しかったりします。
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- 2 : 2013/12/31(火) 02:33:35 :
- -調査兵団・廃城拠点門前-
エレン「ハァ・・・ハァ・・・・久々に命の危険ってヤツを・・・
ハァ・・しかも壁の内側で・・・!」
ズドドッ ズドドッ ズドドッ・・!
エレン「・・・?・・・蹄音・・?もう真っ暗だぞ・・
松明は見えないが・・・ここに向かってきてるのか・・?」
若干警戒を強めるエレン
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- 3 : 2013/12/31(火) 02:34:31 :
-
「・・・・ぁぁぁぁ」
エレン「・・・・・???」
徐々に近づいてくる様子だが、もしもその馬が
兵団専用馬であった場合、そのトップスピードは
時速70、80キロは出るとされている。馬上の主が
何か雄たけびを上げているようで縮まっていく
距離の分、徐々にその音量は上がっていく。
「ぅわあああ・・・・!!!!」
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- 4 : 2013/12/31(火) 02:35:19 :
- ハンジ「エレェェエエエエン!!!!」
エレン「はっ・・・ハンジさん!!!??」ィィッ!?
ズドン!!! バシュ!!! ギュィッ!!!
エレン「!!!???」
驚きに硬直するエレンの体、その両脇スレスレに、
2本のアンカーとそれに付随するワイヤーが飛来し、
木製の分厚い城門にアンカーが打ち込まれる
状況を瞬時に理解したエレンは身を引きつつも、
両腕を前に突き出し、大声を上げた
エレン「ハンジさん!!止まっ・・・!!!」
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- 5 : 2013/12/31(火) 02:36:21 :
- ギュァアアアアア
ズドゴッ!!
エレン「あぐっぅ!!??」メキメキ
ハンジ「うゎあああああ!!エレン!!エレン!!!!
エレぇええん!!!」ギュウウゥウ
エレン「カハッ・・・ハッ・・・ジ・・・・さ・・・!!
息が・・・・ッ!!」
ハンジ「はっ・・!!!」バッ
我に返りやっとエレンの拘束を解く
エレン「ぅっ・・!ゲほッ!!ごほっ・・」
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- 6 : 2013/12/31(火) 02:37:36 :
- ハンジ「エレンッ!!!体はなんとも無い!!?倒れて
2日目を覚まさなかったんだって!!?
お見舞いにいけなくてほんっっ・・とにすまないっッ!!!」ウゎアア
エレン「は・・ハンジさん・・・!」ハハ・・・
ハンジ「エレン・・・!!!ぅわあああああ!!!
無事でよかった~~~!!!!もう、
もう決して離すもんかっっ!!」ギュウウゥ
エレン「ぅっ・・」
ハンジ「気を失ってる間もずっとうなされて・・・!!
悶絶していたと聞いているっ・・!!本当に・・!
すまない事をした!!きっと怖い夢を
見てしまったんだろう!!?今日から暫くの間
ずっと私が添い寝してあげるからぁぁぁあ!!」
エレン「っは・・はは・・別に大したことはありませんよ・・
確かに激痛を伴う悪夢ではありましたが
怖いなんて・・・・」
(思い出されるのは先ほどのアルミンの笑顔)
エレン「ヒッ・・!!!うゎ・・あああ!!」ガバッ
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- 9 : 2013/12/31(火) 02:58:11 :
- ハンジ「っへ?!」ギュウウ
エレン「ぅう・・まだ・・城の中に奴が・・!!
奴が・・・!!」ガクガクブルブル
ハンジ「エレンが・・!!私に抱きついている!!?
ぃ・・いや・・・とてもこの状況は嬉しいけど
・・それよりエレン・・?君のその怯え方はその・・
尋常じゃない。」
エレン「う・・うぅ・・」ブルブル
ハンジ「何か困った事があったなら
私に言ってみて欲しいんだけど・・?」クソッカワイイナ・・
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- 10 : 2013/12/31(火) 02:59:19 :
- エレン「あっ・・・アルミン・・アルミンが・・・!!(ハッ!!)」
エレン「いけない!!ハンジさん!!アルミンの奴に・・!!」
リヴァイ「オイ・・・・夜中にギャアギャアと・・
こないだの事といいお前らは夜にだけ
盛る猫か何かか。」
エレン「へいちょっ・・・え!?ど、どこに・・・」キョロキョロ
リヴァイ「上だ。馬鹿。」
エレン「っぁ・・・」上を見上げる
そこには上階の窓を開け淵に腰掛けているリヴァイの姿があった
ハンジ「やぁこんばんわ!!リヴァイ!!でもどっちかっていうと
今の君のほうが塀の上にちょこんと
座っているチェシャ猫みたいでかわいいな!」
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- 11 : 2013/12/31(火) 03:01:46 :
- リヴァイ「俺が笑い顔だけ残して暗闇に消える幻獣に見えるのか?
お前、一段と目が悪くなったな。」
エレン「兵長が笑い顔を残して暗闇に・・・」ゾワッ・・・!!
リヴァイ「おい・・・」
エレン「っそ、、ソレよりも兵長、その・・!!
どうしましょう!!?」
リヴァイ「・・どうする、とは?何の事だ。」
エレン「こ、このままでは恐らく前回の
ハンジ分隊長来訪の件まで明るみに・・!」
リヴァイ「もうそういう段階じゃねえよ。お前の馴染み・・・
アルミンとかいったか。馬鹿みてえな名前だが・・・
あいつは恐らく全てお前らの事を見通している。
その上で暗にこの事は周囲にも無関心を決め込むと
俺に伝えてきやがった。」
エレン「・・・あ・・アルミンが・・?!」
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- 12 : 2013/12/31(火) 03:03:35 :
- リヴァイ「口を噤んでくれるってのは此方としては
有難い話だが・・あいつ・・かなりの曲者だろう。
エルヴィンが気にしていたからどれ程腕が立つのかと
思ってはいたが・・・こっち専門とはな。ともかく
ああいう手合いを敵に回すな。色々と厄介な事になる」
エレン「もう充分その厄介さは身に染みました・・・」ブルブル
リヴァイ「それからな・・何があったかは聞かないが・・
あいつらはもう帰ったぞ。夜だから松明があっても
危険な事に変わりはないからな、
一泊していっても構わないと言ったんだが
・・お前、そこにいて顔を合わせなかったのか」
エレン「!?いえ・・その、お恥ずかしい話
暫く城内を転々と逃げ回っていたので・・・
でもそうですか。。帰ったんですか・・」フィーー・・;
リヴァイ「お前・・一体何をしてたんだ」
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- 13 : 2013/12/31(火) 03:05:38 :
- ハンジ「あ、あの~・・さっきから話がみえないんだけど、
2、3聞いちゃっていーかな?」
リヴァイ「・・・・なんだ」
ハンジ「私がここに来てエレンに会ってるのって・・・その、
そんなにバレちゃまずい事なの・・?」
リヴァイ「おい・・・・そりゃまさか冗談でいってるのか?
俺が今武装を解除してなかったら今すぐに
立体機動に移ってお前を蹴っ飛ばしにいくところだぞ」
ハンジ「ぁ、いや・・だってさ・・あの・・エルヴィン団長にも
普通にバレちゃってるよ・・・?」
リヴァイ「 」
エレン「 」
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- 14 : 2013/12/31(火) 03:11:40 :
- ハンジ「いや・・、エレンに会いにいった次の日だけど、
もう早速本部に帰還した時点でミケには匂いで
バレててね、いや~~あの時のミケの顔は傑作だったなぁ!!
まるで身内の知られざる性癖を知ってしまったかのような
気まずさに満ち溢れた顔だった!!」
エレン「~~~!!」(顔真赤)キィィヤァァァ
ハンジ「いつもはもっと近くで匂い嗅ぐのに、
そこまで寄らなくても分かるってくらいの顔で、
眉間に皺がよっててさぁ!!」アッハハ!!
ハンジ「そんでエルヴィンだけど、開口一番、
”朝帰りか。ミケから話は聞いてるが・・
どうだ、楽しかったか?”だってさ!!!!」ギャハハハハ
バン!バン!
リヴァイ「 」(モノクロ化)
ハンジ「それでさ!、すっげー怒られると思って
覚悟してたんだよ!!そしたらさぁ~!!」
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- 17 : 2013/12/31(火) 15:39:32 :
- -以下回想-
エルヴィン「君の功績は兵団に多大な利益をもたらしても居るし、
何より古くからの戦友でもある・・あまり口うるさく
言いたくは無いんだが・・場合が場合だ。」
エルヴィン「エレンの処遇については君だって
分かっている筈だ・・彼自身が人類反撃の最後の
切り札にして、巨人の進撃を食い止める唯一の砦なのだ・・
それほど重要な存在でありながら次回の遠征で
成果が上げられなければ良くて実験動物として
命を絶たれ、悪くて即時処分とさえいわれている。
これほど周囲の目が過敏になっている状況で・・・」
ミケ「・・・・」キマズイ・・・
エルヴィン「何かあっては正直困る。一つ聞くが・・・
君とエレンは・・その、共に想い合ってそうした
行為に及んだのか?」
ハンジ「!」
エルヴィン「君の無理強いでは無いのかと聞いて・・」
ハンジ「私はそうだよ。」
エルヴィン「・・・!」
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- 18 : 2013/12/31(火) 15:41:47 :
-
ハンジ「自分勝手な判断だと想うけどエレンもきっと・・・
けれどそれはあくまで私の目測だから、
思い込みである可能性だって否定できない。
エレンの気持ちは正直エレンに聞いてみなければ
分からないと想う。だから・・なんだったら
エレンをリヴァイに連れてきてもらって直接聞いてみて
くれてもいい。」
ミケ「(こいつがここまで・・・・)」
ハンジ「私はエレンが好きだよ。大好きといっていい。
彼の居ない世界なんて考えられない程にね。
だから次の遠征は絶対成功させると誓っているしーー・・」
ハンジ「彼の生存に全てを懸けてみせる。それが私の命であってもね。」
エルヴィン「(ハー・・・)」
ミケ「(団長が溜息を・・?!)」
エルヴィン「分かった・・・君がそういう冗談を言わないことは
よく知っている。だが・・やるならせめて
周囲に知れないようにやってくれ。まあ・・
特別作戦班の面々に関しては致し方無しとしてもだ・・」
ハンジ「!(え、お許し出ちゃうの!?)」
エルヴィン「君もそろそろ落ち着くべき年頃だ・・・
せめてもの節度はもってやってくれ・・・
(ハァ・・・)」
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- 19 : 2013/12/31(火) 15:44:32 :
- ハンジ「ってな具合でさ!どうしても会いたいなら
とりあえず溜まってる仕事の方を片付けたら3日間の
外出許可をくれるって話になってね!」ヒャッホウ!
エレン「は・・はは・・」
ハンジ「そんな矢先さ!君が疲弊して倒れたって耳にしたのは!!
タイミング悪くも私のほうはそこからが激務のピークでね・・
断腸の想いでお見舞いにいくことすら出来なかったんだ・・!」
リヴァイ「これ以上あいつのストレスを増やしてくれるなよ・・・
ただでさえ最近後退気味だってのに・・・」
ハンジ「ねえアレ、地毛なのかな!?
前から気になってたんだけど、
そこだけはガード硬くってね・・!
しかも記憶の限りじゃ昔からあのボリュームが
変わってないんだよ!!これはど~考えても
あやしい・・・・!!
・・ああ、でもいい忘れたけど
外出許可とはいっても当然行き先で許されるのはここ
だけなんだよね。」
-
- 20 : 2013/12/31(火) 15:45:42 :
- ハンジ「そこでもう一つ聞きたいんだけど・・、」
リヴァイ「・・・・」(もうどうでもよくなってきた)
ハンジ「泊めてもらうのはエレンの部屋でいいとして・・・
お風呂ってここはどうなってるのかな?」
エレン「(今さらっと言った・・・)」
リヴァイ「・・・・・ついこの間まで廃城だった場所に
まともに使える浴場なんかねーよ。
金桶で作った風呂釜があるだけだ。場所は裏庭だが・・」
ハンジ「おっ!!?いいじゃんそれで充分だ!!いや~
エレンの復帰を聞いて急いで宿舎行ったらもう
さっきのいまで連れ帰ったとかいわれるんだもん!!
松明も持たずに夕方飛び出して来てもうヘトヘトだ~~!」グッ
エレン「えっ??」
ハンジ「ほらっ!!行くぞエレン!!
裏庭だからこのまま行っちゃおう!!」ダダダ
-
- 21 : 2013/12/31(火) 16:49:20 :
- リヴァイ「もう少ししたら夕餉の支度を終えたペトラが使う時間・・・
と俺は言いたかったんだが・・・聞かずに飛び出したのは
あいつらだからな・・・」オラシラネ
リヴァイ「まあ・・状況を理解してもらうには
手っ取り早いか・・・」ヤレヤレ
バタン
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- 22 : 2013/12/31(火) 16:49:54 :
- -廃城拠点裏庭・簡易風呂桶-
ハンジ「おっ!ラッキ!!もー薪焚かれてるじゃん~~!!
風情もあって、いい・感じっ!」ドスン
(荷物を下ろし、武装も解除)
ガチャ・・・カチカチ・・
エレン「さっきの追突の衝撃が物凄かったとおもったら
荷物まで背負ってたんですね・・・」
ハンジ「三日お世話になるんじゃね~、慌ててはいても着替えくらい
持ってこないと。あ、タオル貸したげるよ、ホラ」
エレン「あ、ありがとうござ・・え?タオル?!」
ハンジ「何でそんな驚くの?」キョトン
エレン「っ・・・あ・・あのやっぱりその・・」
ハンジ「んん・・?WW」
エレン「一緒には」
ハンジ「 いるんですかって!!?」
エレン「~~~!」(彼の体温は42℃あります)
シュウゥウウ
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- 23 : 2013/12/31(火) 16:51:39 :
- ハンジ「あっはは!!エレン!湯気!湯気でてるよ!!ほらおでこ・・・」ジュワ
手を当てた瞬間・・・
ハンジ「・・・って、あっづい!!!
巨人なみに熱くなってるよエレン!!
なにそれ一体どーなんてんの!!?」アッハハ
エレン「あっ・・大丈夫ですか手・・・!」
(ハンジの手を掴もうとした矢先)
ハンジ「とう。」がっ
エレン「なっ・・?」
ハンジ「じゃ、ちゃっちゃと脱いじゃおうか!?」ガしっ・・・
羽交い絞めの姿勢からエレンの裾へとハンジの手が伸び・・
-
- 24 : 2013/12/31(火) 16:53:27 :
- -2分後-
ハンジ「女の私が素っ裸になってるんだからさー!
あんたがはずかしがってどうすんのエレンWW」
タオル持参だが一切隠さず肩掛け
エレン「は、ハンジさん、タオルあるんだから隠してくださいよ!」
不器用な巻き方で腰だけ隠している
ハンジ「え~~?隠すってったって・・この大きさじゃねえ・・
上?下?どっちを隠して欲しいのエレンは??
もっとも・・・」
エレン「~~・・・」
ハンジ「こないだはそのどっちの部分もあんなに
必死に舐めてくれてたのに・・・ね?」(流し目)
エレン「!!!」ボン!
エレン、オーバーヒート
ハンジ「あっ!?ぇ、エレン!?ちょっと大丈・・」ガシッ・・
ジュゥ・・・
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- 25 : 2013/12/31(火) 16:54:26 :
- ハンジ「ぁああああっつ!!!流石に地肌は洒落にならない!!
あっつ!あっつ!!風呂・・まだ風呂の方が
ぬるいはずだ・・・!!」ぐいっ・・
ハンジ「こなっ・・くそ!!」
エレンを風呂釜まで担ぎ込み
ザバァン!!・・・・ビシャビシャ・・・
ハンジ「あ・・・薪焚いてあるけどまだ
そこまで煮えてなかったんだ・・・・・でも
もうなんか見る見る熱くなってるぞ・・・」
エレン「~~・・・・」ジュワアアアァ
ハンジ「・・・・変にからかうと危ないかもね
・・コレ・・・・もしアレしてる最中にでも
この熱量が・・・・」ゾゾッ
ハンジ「あ~~ッ!寒くなってきた!とっとと入ろう!」
ザブン
ハンジ「は~・・エレンあったか~」ホッコリ
-
- 26 : 2013/12/31(火) 16:56:48 :
- -ほぼ同時刻・城内炊事場-
エルド「後は出来上がるまで火にかけとくだけだな。
食糧庫にストック分の芋を取りに行ってくれ。
それが済んだらいつもどおり先に風呂にしていい。
薪も焚いといたから頃合だろう」
ペトラ「了解。・・・でもどうしたんだろう兵長。
さっきいきなりやってきて明日の朝食に使う分の
切りかけまで鍋に放り込んでったけど・・・」
エルド「きっと腹が減ってるんだろう。エレンと
二人乗りで向こうから帰ってきたばっかりだしな。
じゃあパンも余分に持って来てもらうか」
ペトラ「・・沢山食べて貰わないとね!!」ニパァァ
エルド「・・そうだな」
-
- 27 : 2013/12/31(火) 17:00:36 :
- -廃城拠点裏庭・簡易風呂桶-
エレン「・・・ん・・・・あ・・?」チャプッ・・
エレン「(とても・・暖かい・・?ああ・・風呂か・・・
なんか窮屈だな・・・背中に・・・)」
ムニュ
何かとても柔らかいものが押し付けられている感触に
段々と覚醒していく意識が違和感を覚え始め・・
それと同時に自分が気を失う直前誰が随伴していたかを思い出し
エレン「!!!!?」ガバッ
ゴチン!!!
ハンジ「ぐえっ!!!」
エレン「っ!!?ハンジさん!!?」
狭い浴槽で振り返ると、そこには口を押さえて悶絶
しているハンジの姿が。今の今までエレンを体の前方で
抱きかかえて頭の上に自分の顎を乗せている姿勢だったらしい。
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- 28 : 2014/01/01(水) 11:36:39 :
- ハンジ「し・・舌出してたらやばかった・・・」
エレン「い・・いきなり動いたのは謝ります・・!
でも・・・!」
ハンジ「エレンは私とお風呂に入りたくないの・・?」キョトン
エレン「は・・入りたくないわけじゃ・・ただ・・
はずかしいというかなんというか・・
あ、あとハンジさん・・」
ハンジ「んっ??」
エレン「風呂はいる時くらい・・ゴーグル外したらどうです・・?
あと頭・・」
ハンジ「あ、忘れてた~☆ありがと、エレン」
髪を下ろし、ゴーグルはずし
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- 29 : 2014/01/01(水) 11:38:06 :
- エレン「・・・」ソワソワ
ハンジ「何かな??W」
エレン「いえ・・あまり髪まで下ろしているハンジさんを
見る機会はないので・・・」
ハンジ「よく見ておこうって??!WWいやぁ、
エレンは本当に見てて飽きないな~!なんなら、
夜ベッドの上ですきなだけ見せてあげるよ???」
エレン「変な言い方しないでくださいっ・・!」カァァ
ハンジ「あっ!おっきくなっちゃった!!WW」
エレン「~~・・・!!」
ハンジ「おっと・・・
(またさっきみたいになってはかなわないな・・!)」
ハンジ「ゴメンよ、エレン。少しからかい過ぎたね、
ねっ、またさっきみたいに抱っこしていい??」
エレン「・・ぃぃですけど・・あんまり押し付けないで
下さいよ・・・風呂の中だと・・
頭がグラグラしてくるので・・・」
-
- 30 : 2014/01/01(水) 11:39:28 :
- ハンジ「わかったわかった」ぎゅっ
エレン「(しっかりひっついてる・・・)」
ハンジ「フ~ンフフ~・・♪」
エレン「・・・・・」
背中に胸が当たる・・・
ハンジ「フ~ンフッフ~フフフフ~フ~♪」
エレン「・・・・・」
鎖骨も当たってる・・
ハンジ「~えものを~ほふる~いぇ~が~♪♪」
エレン「(音痴だ・・・)」
腰部にハンジさんの股間が当たる・・・
エレン「あの・・ハンジさん・・」
ハンジ「なんだい~」
エレン「歌わないで下さい・・
顎が頭に当たってるので震えて
くすぐったいです」
-
- 31 : 2014/01/01(水) 11:40:54 :
- ハンジ「え~・・・風呂では歌うものだろ~・・??
それともアレかな・・?サビの部分を歌われたから
opの”あの”シーンを思い浮かべちゃったのかなぁっ?」ニェッ
エレン「メタな発言はやめてください!!」
ハンジ「すごいよねーーっWWエレンの記念すべき討伐一体目は
あんなリヴァイみたいな倒し方じゃなかったのにWW
私が止めたのに独断先行した挙句怒鳴られてたしねW」
エレン「じっ!!時系列無視ですよ!!ネタバレですよ!!?」ウゎアア
ハンジ「ゴメンゴメン。でも悲しいけどこれ、ssなのよね」
エレン「・・・」
-
- 32 : 2014/01/01(水) 11:43:20 :
- ハンジ「まあ・・しょうもない冗談はこれくらいにして・・・」
スッ・・
エレンの頭から顎をおろし、
エレンの顔の横へ自らの顔を持ってくる
ハンジ「エレン、改めて言うよ、
こないだは・・その・・悪かった・・
ごめんね・・・。君がそこまで衰弱してしまうとも
知らずに・・舞い上がってしまって・・」
-
- 33 : 2014/01/01(水) 11:44:28 :
- エレン「ずるいですよ・・ハンジさんは・・
一人で盛り上がって・・かとおもったら
いきなり真面目になったり・・
そんな風に言われてオレが・・・」
ハンジ「そうだ、エレン。君の言うとおり私は
とてもずるい。だからこうして君が無下にできない
やり方でしか誠意を伝える事ができない。
こんな私を許してくれる?」
エレン「・・・いいですよ・・・別に・・・
それに許すも何も、最初からそれについては
怒ったりなんてしてませんから・・」
ハンジ「!!本当!!わ~~嬉しい!嬉しいよ!!
君に嫌われずに済んでこんなに嬉しいことは
無いよ!!心の閊えがとれた!!」
エレン「わ、うわッくすぐったい!!
顎でゴリゴリしないでください!!」
-
- 34 : 2014/01/01(水) 11:45:41 :
- 丁度その時であった
カコン!!
ペトラ「 」
エレン「 」
ハンジ「~~♪?」
-
- 35 : 2014/01/01(水) 11:46:55 :
- 裏口にはブラシを持ち大き目のタオルで
裸である体前面を隠し、
威嚇体勢に入った梟のように
まん丸な目で固まるペトラの姿が。
取り落とした桶がカラコロと転がる音が
むなしく裏庭に響いた
ペトラ「・・・・」
エレン「・・・・」
-
- 36 : 2014/01/01(水) 11:48:31 :
-
ペトラ「ぇ・・・・?アレ・・エエエエ、
エレン入ってたの!???だってこの時間・・え?!?」
(エレン・・とその後ろに・・・・・・)
ハンジ「?」ニコニコ
ペトラ「(誰ッ!!!???)」
エレン「あっ、あのこれはっ・・!!」
ペトラ「ご、ごゆっくりぃいいい!!」ヒィィィヤアア
バタン!!ペタペタペタ!!
ヘイチョ~~~!!!!!>ヘイチョ~~~!!!>ヘイチョ~・・・
エレン「あっ・・・!そうかハンジさん今・・・!」
ハンジ「何々?そんなに普段と違うの?
たったコレだけで?」グッ
髪を自分で掴み上げ
エレン「ぜ、全然印象違いますよっ・・!!
(うっ・・やっぱり改めてまじまじ見ると
美人だ・・・・!!)」
ハンジ「Wじゃあこのままで夕飯までいってみよっか
WWおもしろそうだWW」
-
- 37 : 2014/01/01(水) 11:50:03 :
- -城内-
ペタペタペタ
オルオ「・・・・?何の音だ・・?」
ペトラ「へいチョ~~~~!!!!!」ペタペタペタ
進撃のペトラ(半裸)
オルオ「ッッッツ!!?」ガりっ
(声にならない叫び)
エルド「おいペトラ廊下を走・・・おわあ!!?」
(後ろ丸見えだぞ!!)
グンタ「何事だっ・・・!ぅおっ!」
(不覚にもオレの巨人が立体起動!)
-
- 38 : 2014/01/01(水) 11:52:47 :
- -城内・リヴァイ部屋-
バダン!!
リヴァイ「っ!!?(ビクッ)」バッ
立体機動装置研磨中・・・・
ペトラ「へっ!!へいっ!!へいちょっ・・・!!
お風呂場に・・!!お風呂場にぃ!!」
リヴァイ「おい・・・ペトラ」
ペトラ「お風呂場にっ・・エレンと混浴してる
女の人がっっ!!!」
リヴァイ「ペトラ」
ペトラ「はひゃっ!?」
リヴァイ「お前・・・!チッ・・コレを早く着ろ!!」
壁にかけてあった隊服と普段着用のズボンを
放り投げ踵を返す
ペトラ「は・・?え・・?・・・・・っ!!!!!!」
ようやく自分の現在の姿を再認識したペトラは
慌てて渡されたズボンとリヴァイの隊服を纏う
ペトラ「あ、あああああ!すすす、すみません!!へっ・・
兵長に私なんてモノを・・・・!!!」
しかしあまりに丈が違いすぎるのでパツパツ
リヴァイ「それだけ動転してる所を見りゃ・・
何を見たのか分かる。見たんだな・・?アレを。」
ペトラ「はっ・・はいっ・・・?あのアレって・・」
リヴァイ「(てっきり風呂にまで入ればそれらしい
所まで行くと思ったんだが・・・)
なんでもねえ・・・・。飯の時間には分かる。
服は後で返せばいい・・・間違っても
その服を着てくるんじゃねえぞ・・
着替えて来い」
ペトラ「はっ・・はいっ・・!
(・・・兵長の匂いがする・・!)」スゥハァ・・・
-
- 39 : 2014/01/01(水) 11:56:43 :
- -城内炊事場から食堂兼居間までの通路-
-夕飯移動中-
エルド「なんだったんださっきのは・・・・!」
カチャカチャ・・・
オルオ「(口が痛ぇ・・・!)」
カタカタ・・・
グンタ「・・・・・」アンナノミセラレタラ
ガチャガチャ
-食堂兼居間入り口-
エレン「あ」
ハンジ「お」
バッタリ
エルド「 」
オルオ「 」
グンタ「 」
・・・・
・・・
・・
・
3人「誰だ!!!??」
-
- 40 : 2014/01/01(水) 11:57:33 :
- -食堂兼居間-
本日のお品書き
季節の芋を取り入れた贅沢芋のシチュー
(人参含有率10%玉葱含有率5%
その他近隣で取れた野草類他)
パン
以上
-
- 41 : 2014/01/01(水) 11:58:39 :
-
一同「分隊長っ!!??!?!?」
ハンジ「~♪」ニッコニコ
エルド「馬鹿な・・・!!!」
オルオ「・・・・!」ドキドキ
グンタ「・・・・」ソワソワ
ペトラ「//////」イッショニオフロ・・イッショニオフロ!!
ハンジ「ぶっはWWW!!!なにそのリアク!!まじウケる!!!」
エルド「口を開けばいつもの分隊長だ・・・」ゲンナリ↓
エレン「はっ・・はは・・」
-
- 42 : 2014/01/01(水) 12:03:11 :
- リヴァイ「おい・・とっとと食わねえか・・
ただでさえ芋ばかりで美味くねえ飯が
更に美味くなくなるだろうが・・・」
グンタ「そ、そうだな・・冷める前に・・・
頂くとしよう・・」ソワソワ
ハンジ「んぉっ・・!いや!、これおいしいよ!!
本部で食わされる奴よりずっとぅんまい!!
何故だろう!謎の旨味成分が・・!」パクパク
リヴァイ「配給されてる食材はおんなじ筈なんだがな
・・野草だけか、違う具があるとすりゃ。後・・」
ハンジ「リヴァイ?料理はね、食材じゃないんだ。
愛なの、愛。わかる?作った人の愛情が
たぁ~っぷりなんだよ・・?」ニェッ。
ペトラ「ッッ!!」ビグン
エレン「(凄ぇ底意地の悪そうな笑顔だ・・!)」カチャカチャ
ムグムグ
-
- 43 : 2014/01/01(水) 12:34:32 :
- ハンジ「リヴァイ!パンおかわり!!」
リヴァイ「ねぇよ。芋でも食ってろ」
ハンジ「ちぇっ・・やっぱりここもパンは
余剰分なしかぁ・・・」
エレン「(こうして見ていると・・・
なんか・・ハンジさんは・・・)」ジィーー
エレン「(どこと無く似ているかもしれない・・)」ジィー
エレン「(母さんに・・・・)」ジィー
-
- 44 : 2014/01/01(水) 12:34:58 :
- ハンジ「シチューにお肉が入ればもう
言う事無しなんだけどねー・・」
エレン「(髪を下ろしてるから・・?いや・・
そもそも顔は全然似ていないが・・・)」
グンタ「それは言わない約束ですよ・・・」ハハハ
ペトラ「その逐肉を確保する為の領地でさえも・・
私達調査兵団が領地奪還を果たせるか
否かにかかってきてますから・・・」
エレン「(雰囲気が似てる・・?いや・・
明るさは似たり寄ったりだが・・それも・・
アレ・・?じゃあどこが・・・)」ジィ~
-
- 45 : 2014/01/01(水) 22:12:58 :
- グンタ「・・・・」
ハンジ「ん~~?エレンどうしたの?
さっきから手が止まってるよ」
エレン「あっ!!?は、はいっ!美味しいです!?」
ハンジ「はっは~・・・エレンもお子ちゃまだな~・・」
エレン「はっ・・?はい・・?」
ハンジ「色の濃いお野菜が取り残されてるよ~?WW」ニンジンガ
エレン「こっ・・!これは一番最後に
食べようと思って・・!!」
グンタ「・・・・」
リヴァイ「そいつ・・・食事も喉を通らず、ずっと
お前の顔を凝視してたぞ」ズズッ
エレン「リヴァイ兵長ッ!!?」ガタッ
ハンジ「え!本当?!いやー照れちゃうな!もうずっと
この格好でいようかな??」
エレン「・・でもハンジさん・・・眼鏡ないと
よく見えてないんじゃ・・・
(結構目が合ってた筈なのに
じっと見てても気づかれてなかったし)」
ハンジ「バレたか・・・」スチャ
(室内用メガネON)
-
- 46 : 2014/01/01(水) 22:14:13 :
- ハンジ「おっ!エレンの顔が良く見える!やっぱり
コレは外せないか・・はい、エレン?」カチャ
エレン「??」
ハンジ「あ~~ん☆」ツイッ~
エレン「ゴふッッ!」
エルド「!?」
ペトラ「!!?」アワワワ//
リヴァイ「きたねえ!!!!おいエレン!!
飛び散ったのを直ぐに拭け!!」ゲキオコ!!
エレン「っ・・ああっ!す、すみません!!!」フキフキ
ハンジ「何だよつれないなエレンは~、
みんなの前では恥ずかしくて
こんなこともできないって?」ケタケタ
エレン「あっ・・うわっ!!!・・」がッ!!
ハンジ「おりょ?」グイッ・・
-
- 48 : 2014/01/01(水) 22:16:40 :
- エレン「す、すみません、ちょっともうなんか・・
!は、腹一杯ですから・・!先に部屋に戻らせて
貰います!!あっ・・その、残した分は明日朝に
全て食べますから・・・!!すみません!!!」ダダッ
ハンジ「あっ、ちょっとぉエレン!!
私もまだ全部食べてないって!!」
バタン・・タッタッタッタ・・
一同「・・・・・・」カチャカチャ・・・
リヴァイ「ペトラ・・・あいつは明日のパン抜きだ。
その冷めたシチューの残りを心行くまで
堪能してもらえ。鍋のほうに残ってる
人参の割り増しも忘れるな」モグモグ
(シチューの残りをパンの断片で拭取り)
ペトラ「ぅっ・・了解・・」
リヴァイ「俺は部屋に戻る。まだ装置を磨いてる
最中だったからな」ジロリ
(舐めるように平らげられた綺麗な皿)
ペトラ「あっ・・!すみませんその・・!服は
後で洗って返しますのでその・・!!
すみません!!」
バタン
-
- 50 : 2014/01/01(水) 22:21:07 :
- オルオ「(・・・服・・?)」
グンタ「なあおい、それよりよ・・・」
エルド「ああ・・・エレンと分隊長・・あれは・・その」
オルオ「・・・・」
ペトラ「それしかないでしょ・・だって・・・
一緒にお風呂入ってたんだよ・・?」
オルオ「まじか!!」ガバッ
グンタ「(驚きのあまり兵長リスペクトが外れている)」
エルド「じゃあ・・・この間の一晩続いた断末魔は・・?」
ペトラ「いっ・・・言わせないでよ!!」モジモジ
グンタ「きっと今夜あたりはまた
さぞかしお楽しみな事だろうよ」ヤレヤレ
-
- 51 : 2014/01/01(水) 22:22:34 :
- ペトラ「(上官との禁断の恋っっ・・!
なんて羨ましいのエレン・・・!!?
何故・・何故私と兵長と・・こうまで
違ってしまったというの・・?!?)」ヌレルッ!!
エルド「(凄い怨嗟と羨望に満ちた顔だ)」
オルオ「だがしかし・・・俺達はちょっと事実を
勘違いしていたというだけで・・」
グンタ「ああ・・・・」
エルド「羨ましいというより寧ろ・・」
ペトラ「二日目を覚まさないほどのハードワークって・・・」
一同「どんなプレイだよ・・・・!!」
-
- 58 : 2014/01/01(水) 22:39:01 :
- -城内地下室・エレン部屋-
ハンジ「も~・・エレンはあわてんぼだな・・そんなに
夜のお勤めが待ちきれないのかい?」
エレン「もうそれについては面倒くさいから否定しませんっ!
オレだってハンジさんとそういうこと
するのはそりゃ楽しみですよ!?
けど・・!けど!」ゥワァァ!!
ハンジ「やっぱり照れくさいって?」
エレン「あ、当たり前じゃないですか!!
ひ、人前で・・あ~~んとか・・・
ま、まるで・・」
ハンジ「まるで恋人か家族みたい??」
エレン「っ・・・~・・!!」(真赤っか)
ハンジ「さっきのは開き直れるけど
コレは無理なんだね^^;
(本当、エレンは面白いなあ)」
-
- 59 : 2014/01/01(水) 22:41:16 :
- ハンジ「エレン、一つそれについて真面目な事でも
あるから今のうちに話をしておこう。
・とはいっても、最初にエレンには聞いて
確認してあるけど・・・」
エレン「はい・・」
ハンジ「もうアレだけ沢山しちゃってるから
今更なんだけど・・場合によっては
君と私、冗談抜きに暫くしたら
家族になっちゃうかもしれないんだよね」
エレン「っ・・!//いえ・・まあ・・
理解はしているつもりでしたが・・
やはりまずいでしょうか。//」
ハンジ「まずいって言うか私は全然、凄く嬉しいけどね。
最初に君をその気にさせようとした時
でっち上げた実験の話は勿論冗談だけど、
私は・・・君となら家族を増やす事だって
本気で望んでいる。そのためなら
ミカサとだって仲良くやっていきたい。
そこまで考えているんだ、実のところ」
エレン「あいつが何言い出すか分かりませんが・・
そうなった場合一番怖いのはあいつです・・」
-
- 60 : 2014/01/01(水) 22:43:04 :
- ハンジ「なら一夫多妻だ!ミカサが本妻!私は・・
愛人でもなんでもいいよ、とにかく君が
傍に居て、生きてさえ居てくれればいい。」
エレン「また突拍子も無い事を・・・」ヤレヤレデスヨ
ハンジ「それでも、私は本気だ。」
エレン「(むー・・・)」
エレン「(なんか気まずくなってきたな・・)」
エレン「・・一つ、いいですか?」
ハンジ「ん?何だい」
エレン「ハンジさんって歳いくつですか?」
ピシッ
-
- 61 : 2014/01/01(水) 22:44:39 :
-
エレン「・・・!?」
(何だ・・今の音・・?ハンジさんの
メガネのあたりから軋むような音が・・)
ハンジ「ん~~・・いやぁエレン・・・
まあ気になるのは仕方ないというかまあ
どうしようもないけれど・・女性にそれを
真正面から聞けるんだね君は・・・」
(苦笑・滝のような汗)
エレン「え・・?いや・・あの・・別に言い辛かったら
結構ですので・・あ・・でも兵長ってたしか
30過ぎてるっていってましたっけ・・??
という事は同期ではないにしてもハンジさ・・」
ハンジ「うっ!うわぁああ!計算するな!!
計算するなぁあ!!!」ガバッ!!
エレン「わっ、ちょっとハンジさん!?」
-
- 62 : 2014/01/01(水) 22:46:48 :
- ハンジ「そりゃあ皆からこの歳になるまで
巨人偏愛だの奇行種だの言われてずっと
気にしない振りして過ごしちゃきたけどさっ・・!
正直少しくらい気にしてたんだよ~~!!」ゥワアア!!
エレン「ちょっ・・ハンジさん・・・落ち着いて!」
ハンジ「そんなところへ来て分隊長なんて鞘に
収まった挙句性別まで不詳扱いだよ!!!
誰も寄り付くはずが無いし浮いた話の
一つも無かったんだよ~!!」ァァァァ!!
エレン「(・・まさか・・みんなの前で
わざわざあんな事したのって・・・)」
ハンジ「ぅぅ・・」グスっ
エレン「ちょ・・本当に泣かなくっても・・!」
ハンジ「~~・・」グズグズ
エレン「(あ~・・これはマジ泣きだ・・
初めて見る貴重な光景だけど・・仕方ないっ)」
-
- 63 : 2014/01/01(水) 22:50:07 :
- グイッ
ハンジ「んぐ!!?」
ハンジの片腕をひき、後頭部に右手を
回しながらのキス。それも教えられた
訳でもない、舌を入れながらのディープキス。
眼鏡をしたままだった為、少々煩わしさも
あった筈だがエレンの乱暴な性格の現れた、
実に不器用なディープキスが10秒以上続き、
息苦しくなったところで素もぐりの息継ぎのように
唐突に顔を離した
-
- 64 : 2014/01/01(水) 22:52:37 :
- エレン「ぶはっ・・・ハッ・・眼鏡・・
外し忘れてました・・(苦笑)
痛くなかったですか?」
ハンジ「へいき・・・・・;///」
エレン「っはは・・本当に・・
おとなしくなるもんですね//
オレがこの間された時と同じだ・・
でもこれでおあいこですよ」アハハ//
ハンジ「・・・・や・・やられたよ・・
ちょっと・・君に・・本気でグラッと
きてしまった・・・」ドキドキドキ
エレン「ちょっとそれ・・
今まで本気じゃなかったって事ですか!?」ムム
ハンジ「そういうんじゃないよ///
何て言えばいいのかな・・そう!
”攻め”と”受け”だよ!
本来そのポジションは私が占領しなきゃ
いけない所なんだ・・!」
-
- 65 : 2014/01/01(水) 22:57:22 :
- エレン「(段々元気が戻ってきた・・!)」
ハンジ「でも・・エレン、まさか君に
一本取られるなんて思いもしなかったよ
てっきり照れてそんな事できると
思わなかったのに君ときたら
いきなりあんな」
エレン「あれ以上泣きじゃくるハンジさん
を見たくなかっただけですよ(苦笑)」
ハンジ「んなっっ・・!」ムァッ!!
エレン「ハンジさんには笑っていて欲しいんです。
月並みな言葉で申し訳ありませんが
笑顔が一番良く似合います。」
ハンジ「君は羞恥心の基準がちょっとおかしい。
そんな台詞はふつう赤面もせずに
言えることじゃぁ~ないよ。さっきも
あんな事で取り乱してみんなの前から
逃げ出したかと思えば・・・
あんな強引で乱暴な・・ボソボソ」
エレン「いや・・よく考えたら今ここにいるのって
オレとハンジさんだけですしね・・
恥ずかしがるのも変なのかなって・・
そう思ったんです。それにもしハンジさんと
オレが恋人同士になるのなら・・」
ハンジ「!!?」
-
- 66 : 2014/01/01(水) 23:01:09 :
- エレン「なっ・・何驚いてるんですか!?」
ハンジ「エレン・・・君は本当にエレンなの・・?」
エレン「な、何ですか当たり前のことを・・・」
ハンジ「いや、だっておかしいよ!
昨日の今日まで私に迫られるだけであんなに
慌ててた君が・・なに?!何なんだ!
コレは一体!!これじゃあ・・・
ハン×エレじゃなくて
エレ×ハンになっちゃうよ!!?」
エレン「エレファン・・?
それは鼻が長い空想上の
動物かなにかですか?
アルミンの持ってた本で見たこと
ありますけどあんな動物
居るわけありませんよ」ハハ
ハンジ「その小ネタも無理がある!!」
エレン「ど・・どうしろと・・・」
-
- 67 : 2014/01/01(水) 23:04:23 :
- ハンジ「(一体どうなってしまったんだエレンは・・・
このまま今夜はエレンの外門と内門を
一気に攻め落とすつもりが・・・
このまま行くと私の方が危ない・・?!
くそっ・・・折角3日しかない
チャンスだというのに・・!)」グヌヌ・・・!
エレン「(なんか凄い焦ってるなぁ・・)
あの・・ハンジさん。」
ハンジ「はっ・・?!はひ?!(裏声)」
エレン「そろそろ夜も遅いんですけど・・・
その・・・どうします?」
ハンジ「ど、どどど、どうするって??何が!?
(ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバい!!)」
エレン「えと・・だから、ヤるんですか?
今・・・ここで・・」
ハンジ「デリカシーの欠片もねぇよ!!」ウワァァァ!!
バンっ・・
全速力で地下室を後に
エレン「あ・・(オレ・・なんかまずい事いっちゃったかな・・)」
エレン「(・・でもなんか・・あぁ・・眠く・・・)」
-
- 68 : 2014/01/01(水) 23:06:22 :
- -城内廊下-
ハンジ「(なんだ・・こんな状況のせいなのか・・・
私自身も混乱している・・?)」
リヴァイ「・・おいお前、エレンと地下に
しけこんだんじゃなかったのか」ヌッ
ハンジ「うわっ」ビックリシタァ!!
リヴァイ「丁度いい・・・お前に聞きたい事があった。
ちょっと来い」グイ
ハンジ「は!?え、ちょっ・・リヴァイ!」オットト
-
- 69 : 2014/01/01(水) 23:08:03 :
- -城内・リヴァイ部屋-
ペトラ「あっひゃひゃ・・あれ・・?
へいちょ・・・なんれすか・・?
ぶんたいちょーまで連れてきて」
リヴァイ「・・・・・」
ハンジ「なにこれ」
リヴァイ「知るか。俺が聞きたいから
連れて来たんだろうが」
ハンジ「あの・・・一応待機命令中とはいっても、
酒盛りはまずいんじゃない?
完全に出来上がってんじゃん・・」
リヴァイ「飲ませてねぇよ。そもそもここには
消毒用以外の酒は置いてねえ」
ハンジ「・・・とすると・・・
・・・・まさか・・・・」
リヴァイ「どうした、何がまさかだ。」
-
- 70 : 2014/01/01(水) 23:10:39 :
- ハンジ「あのさ・・・夕飯の当番って誰」
リヴァイ「作ったのはペトラ、エルドの二人だ。
食材の調達と補充はエレンだったが・・
奴は病み上がりだったからな・・
それもペトラだ。」
ハンジ「ちょっ・・・と待った!」
リヴァイ「何だ?」
ハンジ「今、調達と補充って言った??」
リヴァイ「ああ、言った。」
ハンジ「食料はさ・・配給されてる奴だけ
使ってるんじゃないの?」
リヴァイ「基本そうだが・・・それだけじゃ
味気ないからとグンタの奴が田舎で
教わったとかいう食える野草と
キノコを・・・」
ハンジ「キノコって言った!!!」ぁぁぁ
-
- 71 : 2014/01/01(水) 23:12:08 :
- リヴァイ「なんなんだお前は一々・・・・・」
メンドクセー・・・
ハンジ「なんなんだじゃないよ!リヴァイこそ
どうしてそんな平然としてられるんだ!!
・・・キノコだよ!!?キノコ!!」
リヴァイ「キノコがどうした。確かに
毒のある奴なら食ったらマズイかもしれねえが
何度も確認済みだ。見た目も同じ奴だったし味も・・」
ハンジ「今日のはいつもより少し美味しかった・・違う?」
-
- 72 : 2014/01/01(水) 23:13:48 :
- リヴァイ「おい・・・・まさか」
ハンジ「毒キノコだったらマズイとは限らないんだよ!
むしろ旨味成分豊富で喰ったら
案外美味い毒キノコもある!!
それは熟練者でも容易に判断できないほど
外見だって似てる。主に神経系に作用する
類の奴だけどね!!第一・・・」
ハンジ「この手の話でキノコが出てきたら
もうそれは最悪のオチだろ・・!」
リヴァイ「・・何が言いたい」
ハンジ「・・・多分夕食を食った全員の人格が
おかしくなるオチだ・・これは・・・
現にエレンもやっぱりなんかおかしかった!
ただ・・全部食ってたわけじゃないしキノコ
部分にそんなに当たってなかったから
あの程度で済んだんだろうね・・しかし・・」チラッ
ペトラ「いひひひひひひ!!」(小刻みな震え)
ハンジ「完食の上具として大量に入ってた暁には・・!」
(うわぁ☆キマっちゃってる)
-
- 73 : 2014/01/01(水) 23:16:11 :
- リヴァイ「 」バッ
ハンジ「・・・・」ガシッ・・・
リヴァイ「離せ」グイグィ
ハンジ「い~や~だw」
ドゴッ!!!
(つうこんのいちげき!!)
ハンジ「グハァッ!!」ミッ・・ミゾオチガッ!!
リヴァイ「こういうのは一晩待てば元に戻る
お約束だな?悪いが雲隠れさせてもらうぞ」
リヴァイは にげだした!
リヴァイは いなくなった・・・
-
- 74 : 2014/01/01(水) 23:47:02 :
- -城内地下室・エレン部屋-
ハンジ「ぐっ・!クソぅ・・!クソぅっ・・!
女のお腹を思いっきり蹴りやがって
リヴァイの奴ぅ・・!!」
ハンジ「お~~い・・エレェ~ン・・?」ソロソロ
エレン「~・・・・」スヤァ・・
ハンジ「寝てる・・・・」
ハンジ「お~い・・・エレ~ン・・」ツンツン
エレン「ひゃっ・・ゃめてください・・
ハンジさっ・・ムグムグ・・」zzz
ハンジ「っはぁ~・・・・!!;
良かったぁぁぁあ・・・!
一時はどうなるかと・・・」ヘナヘナ~・・・
-
- 75 : 2014/01/01(水) 23:48:04 :
- エレン「zzz」
ハンジ「うん・・・しっかし、やはりエレンは
寝ててもかわいいな。」キリッ
ハンジ「話の流れとしては城内回ってみても
いいんだけど・・もうこんな時間か・・
私ももう流石にお疲れだぁ・・」ファア
(懐中時計開閉、眼鏡外し)
ハンジ「約束通り、添い寝してあげなきゃね」イソイソ
ハンジ「お休み、エレン・・・」チュ
(額に口付け)
-
- 83 : 2014/01/03(金) 00:53:20 :
-
-翌日昼-
-城内地下室・エレン部屋-
エレン「・・・・んが・・・・・
あ・・・・」
ハンジ「・・・スー・・・スーー・・」
エレン「・・・・・・」
エレン「・・・・寝顔は更に別人だ・・・・」
エレン「絵に残しておきたい位だな・・・ん?」
ハンジ持参の懐中時計が目に入る
エレン「時計だ・・今一体・・・」
エレン「っ!!昼回ってるじゃねえか!
ま、まずい!いくら待機中とはいえ・・!
庭掃除もう始まってるぞ・・・」チラッ
ハンジ「・・・スー・・スー・・・」
エレン「お、起こさないように行こう・・
(行ってきま~す・・)」
-
- 84 : 2014/01/03(金) 00:57:41 :
- -中庭-
ペトラ「・・・・・・」ズゥゥゥン・・・
ザッザッ・・
落ち葉駆逐中・・・
オルオ「・・・;」ブチッ・・ブチッ・・
雑草駆逐中・・・
エルド・・・;」ワッシャワッシャ
壁面の水垢駆逐中・・・
エレン「・・おっ・・!遅くなりました!!
オレも手伝います!!」
グンタ「あ、ああ・・別に構わん。
俺らも今さっき始めたとこだからな・・」
エレン「へっ・・?いや・・そういえば
兵長は・・・というかなんですか
この・・重苦しい雰囲気は・・
何かあった・・・・」
オルオ「(馬鹿ッ・・聞くなッ!!(小声))」
-
- 85 : 2014/01/03(金) 00:59:14 :
- ペトラ「うへッ・・・うへへへへ・・・・
もっ・・もう終わりだ・・終わりだぉ・・」
エレン「(なっ・・・何があったんだ一体・・?!
っていうか笑い方ヤベぇ!!)」ダオ?
グンタ「(おい・・!エレン・・そういえば
お前と分隊長、途中で部屋に戻ったが・・
その後何とも無かったのか・・!?(小声)」
エレン「(ぇ・・・何ともって・・
そのあとは・・ええと・・(小声)」
エレン「(部屋戻って・・ハンジさんと
話をしてたらハンジさんが泣き出したから・・
えっと・・・確か・・・)」
(鮮明に思い出されたディープキス)
エレン「ッ!!!!」
グンタ「(・・・何かあったんだな・・(小声))」
-
- 86 : 2014/01/03(金) 01:02:40 :
- エレン「(な、何かペトラさんのあの状態と
関係が?!(小声))」
グンタ「(昨日のシチューだ・・!ホラ・・
いつもお前にとってきてもらってた
オレが教えた食える種類のキノコが
あっただろ・・昨日の晩の分は
ペトラの奴が採取しに行ってたんだが・・(小声))」
エレン「(・・まさか・・(小声))」
グンタ「(ぁあ・・そもそもお前に教えたのと同じポイント
で同じ朽木から採ればアレにそっくりな
奴なんて生えちゃいなかったんだが・・
よりによってあいつ、正反対の方角にある
森でそれを採ってきたらしくてな・・(小声))」
エレン「(どっ・・・毒だったんですか!!?(小声))」
グンタ「(ああ、猛毒だ!!死ぬ類の毒じゃないが、
食ってから暫くすると色彩が鋭敏になり、
見えないものや聞こえないものが
感じ取れるようになっちまう!
おまけに鎮痛剤に使われる麻薬並の
高揚感と倦怠感、場合によっては
強烈な吐き気を催す(小声))」
エレン「・・・(うわぁ・・・)」
-
- 87 : 2014/01/03(金) 01:05:48 :
- グンタ「(現物をオレが調理前に見てれば待ったを
かけられたんだが・・、調理後では
見た目で判別が付かなかったんで
俺は独断で残して何とか
事なきを得たけどな(小声))」
エレン「(気づいてたんなら何で黙ってたんですか!!
下手すれば全員死んでたかも
しれないんですよ!!?(小声))」
グンタ「(そこまで決定的な違和感が無いんだ!
しかも毒のあるほうが何故か少々美味い
ときてる!それに猛毒とはいえ、食っても
死にはしないのは分かってる上に、アレと
パンしかない食卓で、確証もないのに
毒かもしれないから口を付けるな
なんて言えるか!(小声))」
エレン「(ちょっと待ってください、じゃあ
残してなかったエルドさんと
オルオさんは・・?(小声))」
-
- 88 : 2014/01/03(金) 01:07:54 :
- グンタ「(あいつらは吐き気だけで済んだ
らしいから、同様に便所と
仲良くなるだけで済んだ。
しかし問題はペトラだ(小声))」
エレン「(・・・ゴクリ)」
グンタ「(詳しくは知らんが兵長の部屋で
あんな様子で放心状態で居るのを
つい先ほど回復したエルドが発見した。
兵長を呼びに行ったら部屋の扉が
開いていたらしい(小声))」
エレン「(つい先ほどって・・そ、
そういえば兵長は・・!(小声))」
グンタ「(あぁ・・その肝心の兵長なんだが・・
城内どこを探しても居ないんだ(小声))」
エレン「えぇっ!!!それっ・・・!!
一大事じゃあないですか!!
早く探さないと!!!」
グンタ「!おい馬鹿、大声出すな!!」
ペトラ「っ!!!;;;うゎ・・ああああ!
私がっ・・・!私があんな事をっ・・・
うわああ・・・!兵長っ!!
へいちょぉおぁぁ!!!」ウワァァアン!!
エレン「(まっ・・マジ泣き!!)」
-
- 89 : 2014/01/03(金) 01:22:01 :
- ガコッ・・
ハンジ「んあ~・・おはようさん~・・あ、
エレ~ン・・お早う。」ガシガシ
エレン「ハッ・・ハンジさん・・お早うって
もう昼ですよ!ああ、もうほら!
顔洗ってきてくださいってば」
ハンジ「あれぇ・・?リヴァイは・・?」
ペトラ「!!!!」
エレン「あっっっ」
ペトラの号泣はハンジが顔を洗い終わるまで続いた
-
- 90 : 2014/01/03(金) 01:23:41 :
- かくかくしかじか
ハンジ「あ~・・ナルホドナルホド。うん、いや
昨日私はリヴァイに連れられて部屋まで
行ったからね、大体どんな事に
なってたかは、分かってるよ。」
ペトラ「あっ・・!あの!!!私、途中までは
意識あったんですけど・・途中からが
どうしても思い出せなくて・・!!
!!私!兵長にひょっとして
とんでもない事を・・!?!」
ハンジ「安心して、別に変な事はしてないから。
(笑い方はすっげぇヤバい事になってたけど)
リヴァイも、その後私が食事の事を
問いただした後に逃げただけだからさ。」
エレン「え・・!?逃げたって兵長がですか!?」
ハンジ「そだよ。」
エレン「一体なんでまた・・!」
-
- 91 : 2014/01/03(金) 01:27:08 :
- ハンジ「いや、エレン、君ね・・・;
自分が食べたのと同じ食事を摂った
部下が、目の前で奇跡の梨の妖精みたいに
震えながら笑ってるのを見て、
さぁ、自分もこれから
こうなるかもしれないって分かったら
それは当然どこかに隠れるでしょ??
しかも班を束ねる長としての
面子もあるんだからさ・・・」
エレン「兵長なら・・・迷わず看病すると信じますが」
ハンジ「ミイラ取りがミイラになっちゃったら
そうも言ってられないでしょ」
エレン「・・・」ウムム;・・・
ハンジ「・・・ま、どこに居るのかは
大体分かってるけどね。」
踵を返し城門をくぐる
エレン「ちょっ・・どこへ行くんですか
ハンジさん!!」
ハンジ「ん・・?君の部屋さ。
ちょっと荷物を取りに。」
そう言い残し城内へ消えていった。
-
- 92 : 2014/01/03(金) 01:30:11 :
- エルド「大体分かってるって・・
いったいどこに・・城内は地下含め
全て探したんだが・・」
エレン「ちょっ・・エルドさん!!
地下含めっって・・!!
オレの部屋に来たんですか!?
なっ・・なんで起こしてくれなかっ・・・」ハッ
エルド「起こせるか・・!あんな幸せそうに
二人して寝てる所をな。まるで
仲の良い姉弟みたいだったぞ」
エレン「ぁっ・・・ぁあ・・//」シュゥウウ
グンタ「そんなことより兵長だ。だとしたら
一体どこに消えたって言うんだ?
馬も繋がれたたままだったぞ」
オルオ「ああ・・城内くまなく探した筈だ。」
ペトラ「あぁ~・・兵長・・・
帰ってきて下さい兵長・・!」
ガクガクブルブル
-
- 94 : 2014/01/03(金) 16:50:05 :
- -数分後-
ハンジ「や~お待たせ~」ガッチャガッチャ
エレン「あっ・・ハンジさ・・え?
何で武装してるんですか」
ハンジ「よく見ろよ、ブレードは着けてない。
さっ、エレン、見に行ってみよっか」抱きあげっ
エレン「ぅわっ!ちょっとハンジさん!?」
パシュッ!!×2 キュィィイイ・・・・!!!
ハンジ「じゃっ、ちょっくら見に行ってくるよ~~」バイナラ~
エレン「うわわっ」
エルド「はぁ・・そういうことか・・・」
-
- 95 : 2014/01/03(金) 16:50:56 :
- -廃城屋上・屋根上ー
ハンジ「お、いたいたW」
エレン「兵長の寝てるとこ
なんて初めて見ました・・!」
屋根の上でケープに包まり、
転落防止に立体機動装置のアンカーを
屋根の天辺に繋いで眠るリヴァイの姿が
そこにはあった。
ハンジ「いつもだったら顔に肉って
書いてやるところだけど、・・御覧、
凄いクマだ・・今日ばかりは
ちょっかいを出すのは止してあげよう。」
エレン「当然ですよ・・;そんな事したら
本当に殺されます・・」
ハンジ「よし・・戻ろう。皆には
屋根の上にミノムシリヴァイが
生息しているのを確認した折だけでも
伝えとけば充分でしょ。」ヨッコイセ
-
- 96 : 2014/01/03(金) 16:54:39 :
- -中庭-
ペトラ「へっ・・兵長の寝顔を!!?」ガバッ
(ペトラ復活!!)
エレン「は・・はい・・・でも相当疲れて
そうだったのでそのままそっとして
おくことにしました・・
(ペトラさんよだれ・・)」
ペトラ「エルド・・・あの」エヘ、エヘ
エルド「ガスの無駄遣いだ。許可しないぞ」キッパリ
ペトラ「チィッ!」マダナニモイッテナイジャン!ムキー!!
グンタ「そうか・・しかしそれなら・・」
エルド「そうだな・・いつもならもう少し
掃除を続けるところだが・・少しくらい
早めに切り上げてもいいだろう・・
こんな日くらいは。」
-
- 97 : 2014/01/03(金) 16:56:37 :
- エレン「あ・・・それならオレは薪を
取りに行って来ます・・!
ずっと寝込んでましたから・・・
働かせてください」
ハンジ「~~♪」ニコニコ
エレン「・・・一緒に・・来るんですか?」
ハンジ「あったりまえじゃん~
私が何の為に来たと思ってるの。
それにほら・・・監視役のリヴァイが
今はおねむなんだよ?変わりに私が君の
監視の任に付くのは
至極当然なんじゃないかな」チラッ
エルド「(はいはい、もう、分かってますよ)
行って来いエレン。もし途中で兵長が
目を覚ましたらオレから伝えておく。」
エレン「りょ、了解です・・じゃあ馬を一頭
借りていきますね」
-
- 98 : 2014/01/03(金) 16:58:06 :
- ハンジ「エレン~二人乗りしよ~~!」
エレン「な、なんで!!ハンジさん、
乗ってきた馬がいるじゃないですか!」
ハンジ「いいジャン~~!
薪なら全部私が背負うからさぁ~!」
あ~だこ~だ
エルド「(しかしまあ・・・)」
エルド「(あの人も本当に変わったな・・
エレン、お前のお陰かもしれんな。
毎回分隊長の顔を見るたびにいつ長話が
始まるかとビクビクするのが
俺達の日常だったが・・
あんなふうに笑っていてくれるなら
あの人も・・・)」
ペトラ「エルド・・・何じっと
見つめてるの・・・?」
エルド「おわっ!!」
オルオ「それよりも・・もう戻って
休んでもいいか・・まだ頭が
ガンガンするんだが・・・」
グンタ「おい、ペトラ、次があっちゃ困るからな、
お前が昨日採ってきたのと
正しい奴の見分け方を・・」懐からキノコ
ペトラ「もうキノコはいいでしょ!!?
まだキノコネタ引っ張るつもり?!」ギャー!
オルオ「(あ・・頭いてぇ・・)」
-
- 99 : 2014/01/03(金) 17:07:24 :
-
-旧調査兵団本部より南西寄りの森-
ハンジ「・・と、ほら、多分こんなやつだ。
傘に白い斑点があるでしょ、
多分食べられる方は色と形自体は
近いけど斑点がない方だと思う。
・・・違う?」
エレン「は、はい!その通りです!
オレが教えてもらったのは!
・・しかしコレ・・・」
エレン「全然違うヤツじゃないですか・・!!」
ペトラサン・・
ハンジ「・・だね・・・知識があっても
判別付かないとかって書いてあったけど
一目瞭然だろこれ・・・
まあ、成長度合いで差があれば
その場合は形が大分違うから
そのせいか・・・」
-
- 100 : 2014/01/03(金) 17:08:37 :
- ハンジ「壁の外の文献だけど・・コレ、
毒キノコのクセに一部の国では
幸福のシンボルとして親しまれてたとか、
戦争の前に戦意高揚の為にあえて食したとか、
配管工が食べて巨人化したとかいう
ワケの分からない逸話がいっぱいあるんだよ。
見た目が衝撃的だからたまたま覚えてたけどね」
エレン「コレ食っただけで巨人化できるなら
巨人兵団なんてのが今頃組織されてても
おかしくありませんよ。」ハハ;
ハンジ「君はそういう冗談も言えるんだねエレン^^;
ちょっと意外だ。」
-
- 101 : 2014/01/03(金) 17:10:28 :
- 薪になりそうな木を探す事約小一時間
エレン「そろそろ一休みしますか?」
ハンジ「あ、そうだエレン、聞き忘れてたけど、
ひとつ聞いていいかな」
エレン「何ですか?」
ハンジ「昨日の事だけどさあ」
エレン「!!っ」ガバッ
ハンジ「あっ・・そっぽ向いた」
ハンジ「よかった・・・W
聞く前に答えが聞けた。
その反応は肝心の所までは
覚えてるって顔だねぇW」
-
- 102 : 2014/01/03(金) 17:18:38 :
- エレン「いや、あの・・
やめましょう、ペトラさんも
そうですけど、意識はあっても、
どうかしてたんですよオレ・・・」
ハンジ「じゃあ、どこまで覚えてたのか、
正気に戻ったエレンの口から聞かせて?W
どこまで覚えてるのかな~?ん?W」
エレン「・・・する・・ところまでです・・」
ハンジ「何々??もっと大きな声で!」ニヤニヤ
エレン「オレがハンジさんに無理やり
キスするところまでですッッ!」ドンッ!!
(心臓を捧げよ!!)
ハンジ「うんうん、やっぱエレンは
そうでなくっちゃね!!
良かった、君は間違いなく
エレンだよ!」オ~ヨシヨシ
-
- 103 : 2014/01/03(金) 17:20:24 :
- エレン「あ、あの、でもその先は実を言うと
本当に覚えてないんですが・・・
なんか酷い事とかしてないですよね・・?
オレ・・?」ソワソワ
ハンジ「その先は思い出さなくて良い。
っていうか思い出すな。命令だ」キッ
エレン「ヒッ・・」ビクッ
ハンジ「あんなの私のエレンじゃない。」ムスウッ
エレン「(一体何したんだ・・)」
-
- 104 : 2014/01/03(金) 17:22:38 :
- -薪を採り終え、一旦休憩中-
ハンジ「そっか・・じゃあ
そんなに起きた時間は私も
エレンも変わらなかったんだね。」
エレン「ええ・・ただオレ達が寝てる最中に
エルドさんが兵長を探すのに一回
地下に降りてきたみたいなんですけど、
あまりに気持ちよさそうに寝てたから
起こせなかったと・・」
ハンジ「エルドにも一応町に恋人居るらしい
からね~そういう所にも気が使えるんだ
あいつは。」
エレン「いえ・・・恋人っていうか・・
仲の良い姉・・弟・・みたいだった
って言われました・・//」
-
- 105 : 2014/01/03(金) 18:17:49 :
- ハンジ「あ・・?ああ~!ああWW
いいねそれ・・・!ねえ、
エレンちょっと、君、呼び方がいつも
さんとか分隊長って付けるだけで
堅いからさ・・・試しにお姉さんって
呼んでみてよ!ホラホラ!!」
エレン「嫌ですよ!!恥ずかしい!!!!
それに上官なんですから
当然の呼び方じゃないですか!!」
ハンジ「い~~~~じゃん!!!
誰も居ないよ!!!ホラ、
呼んでごらんって!!
年の差的にも違和感ないし!」ハヤクハヤク!
エレン「ぅ・・!わ・・分かりましたよ、
よ、呼べばいいんですね?!い、一回
だけですからね!それから・・!」
ハンジ「それから?」
エレン「オレがそう呼んだら、ハンジさんにも
一つお願いを聞いてもらいますが
それでもいいですか?!」
ハンジ「へぇ~~??交換条件とは・・
エレンもたくましくなったねぇw
いいよ、私が出来ることなら
なんでも聞いてあげよう!
そのかわり目をみて言うんだぞ~!
そっぽ向いたらやり直しだからな!」
-
- 106 : 2014/01/03(金) 18:19:14 :
- エレン「っ・!!!くっ・・」ググ・・
ハンジ「~♪」
エレン「ハンジ・・ね、姉さん・・・」
ハンジ「~~!!!」ワァ!!!
ハンジ「ヒャホう!!やっぱり君は
最高にかわいいな!!もうアレだ!!
可愛い弟を抱っこさせてくれ!
抱っこ!!!ホラホラ!!!」ガバッ
エレン「わっ・・うわ・・!」
ハンジ「ン~♪不足していた
エレン分が一気に~・・って
、、そだ!お願いがあるって
言ってたね?条件は条件だ!
さあ言ってごらん??
私に君は何を望むのか!」
-
- 107 : 2014/01/03(金) 18:19:52 :
- エレン「えっ・・と・・その、
やっぱ・・・いいです・・」
(後ろから抱いて欲しかったなんて
とても言えない・・)
ハンジ「ほ~ら、遠慮すんなって・・・ん?
エレン、まさか・・・!
抱っこして欲しかったのか!!」カカッ!!
エレン「!!!」カァァ
ハンジ「更なる体温上昇を確認!
図星だね!!?そう言う事なら
思う存分心ゆくまで
抱っこしてあげよう!!」ホ~レホレホレ!!
頬擦り
エレン「都合よく嘘発見器みたいな
使い方しないでください!!」ウワワ
-
- 108 : 2014/01/03(金) 18:21:46 :
- -帰り道・馬上-
時間に余裕もあったため、馬は巡航速度を
大きく下回る速度で移動中
ハンジ「それで・・エレン、
さっきはなんとなくで
言っちゃったけど、君のお願いは
本当にコレでよかったのかな?」ニヤニヤ
エレン「いっ、いちいち言わせないで
下さいよもう!」
エレンが手綱を握り、現在未だ
ハンジが後方より抱きしめる
体勢は継続されているー・・・
エレン「(ぁあ・・・そうか・・・
そうだったんだ・・これが・・
この抱きしめてもらうときの
暖かさが・・・同じなんだ・・)」
ハンジ「言ってくれればいつだって
こうしてあげるのに~・・」
エレン「(母さんと・・・・)」
ハンジ「・・?エレ~ン?ちょと、聞いてる?」
エレン「・・・・・」
-
- 109 : 2014/01/03(金) 18:23:05 :
-
ハンジ「えいや!」ギュむっ!!
エレン「っわぁあ!!!どっ!!
どこ掴んでるんですかっ!!?
ハンジさん!!!!」オワァァ!!
ハンジ「無視はよくないなぁ、エレン。
こんなに私がからかおうと
必死になっているのに!」
エレン「いっ・・すみません、
色々と考え事をしてたもので」
ハンジ「真面目に返すなよーおもしろくない!」
エレン「はは・・;」
ハンジ「・・・・エレン、何か
悩み事でもあるの?
私でよければ相談に乗るけど・・
というか乗らせてくれなきゃ
暴れるぞ」
エレン「あ、いやあの・・悩みというか・・
極普通に当たり前の事なんですが
・・・ちょっと不安になってしまって」
ハンジ「・・不安?」
-
- 110 : 2014/01/03(金) 23:03:22 :
- エレン「はい。・・ほら、あと数十日後・・
規模の大きい壁外遠征があるって
話です・・・」
ハンジ「ああ、それのことね。」
エレン「兵長や他の先輩方から聞きました。
調査兵団において生存の上
任務から帰還する確立の圧倒的低さは
他の兵団の追随を許さないと。」
ハンジ「・・・」
エレン「自ら壁の外という巨人の
活動領域を目指し、巨人から
目を背けようとする兵士が多数を占める
他の兵団を除外して、唯一、自ら
巨人の世界へと身を投じていく
集団・・・しかしそんな兵団で
数年間経験を積んだ兵士であっても
どこで命を落とすか分からない・・・
それが壁外遠征だと・・・」
-
- 112 : 2014/01/03(金) 23:04:52 :
- ハンジ「・・・・その情報に誤りはない。
確かに壁外は地獄そのものだ。
エルヴィンと長い付き合いがあるくらいの
私でも実際、ここ最近で何度か
首がもげてもおかしくない事はあった。」ウンウン
エレン「(いや・・そもそもハンジさんは
壁の内側で・・しかも捕縛した
巨人相手に自ら接近しすぎて
首がもげそうになってる
って話だけど・・・)」
ハンジ「しかし自信を持ってくれ。
そして私達を頼ってほしい。
配置的にも君は次回の作戦
その最大の要となるのだから、
当然最も守りの堅い布陣に
守られる事になる。
一人の兵士として当然
自らの身を守り通す意識だけは
持って欲しいところだが、
それと仲間である私達を
信じるという事は・・」
-
- 116 : 2014/01/03(金) 23:11:10 :
- エレン「・・そうじゃないんです」
ハンジ「っ・・?」
エレン「それは・・オレ自身が命を
落とすかもしれないっていうのは
怖いところがあります、そして
それが決して許されない事である事も、
オレなりに理解はしてます。
けど今考えてたのは・・・
そういうことじゃないんです」
ハンジ「エレン・・・」
エレン「オレは今、ハンジさんを失うのが
自分が死ぬより怖いんです」
ハンジ「・・・・」
-
- 117 : 2014/01/03(金) 23:11:47 :
- 抱きしめた腕からエレンの震えが
確かに伝わってくる
エレン「訓練兵時代の同期で・・・
ハンナとフランツって奴らが居ました。
周りからバカップルとかお惚気夫婦とか
さんざ馬鹿にされて・・・」
ハンジ「・・・・」
エレン「兵団の規律って建前もあったから
実際そこまで踏み込んだ仲でも
なかったのかも知れませんが・・
それでも普段から皆の前で
平気でいちゃついてて・・」
ハンジ「・・・・」
エレン「オレ自身もそんな
あいつらの事が理解できず
まわりの奴らと一緒になって
馬鹿にしてました・・けど」
ハンジ「・・・・」
エレン「今はあいつらの気持ちが・・
こんなによく分かる・・・
失いたくない・・ずっと傍で
こうしていて欲しい・・・って」
ハンジ「・・・エレン。」
-
- 118 : 2014/01/03(金) 23:12:58 :
- エレン「は、はい?」
ハンジ「その・・兵団の規律について
話をしようか。・・・そもそも何で・・
大々的に兵士同士での踏み込みすぎた
恋愛や・・性的接触を禁じているか・・
君は理解しているかい?」
エレン「それは・・以前ハンジさんがオレに
してきた質問に関するものと
同じ答えだと・・・思います・・。
作戦行動に支障を来たす恐れが
あるからではないかと・・」
ハンジ「その通りだ。君はその辺よく
理解しているね。現にあのミカサですら
同様の状況に置かれた事があると聞く。」
エレン「・・・・」
-
- 119 : 2014/01/03(金) 23:14:42 :
- ハンジ「そしてそれは正解の内の
半分だ。いや・・もうその一言で
全て正解だといってしまっていいのかも
しれない・・しかし君が今言った意味だと、
それは大切な人を思うあまり
戦いに集中できなくなった挙句、
戦いの最中に大きな綻びを産んでしまう・・
そういう意味で言ったんだろう?」
エレン「・・・そうですが・・」
ハンジ「それだけじゃない。
当たり前の事で、実はこっちの方が
遥かに重要なんだが、それでどちらかが
命を落としてしまったとしても・・
当然戦いは続くんだ。そうなった場合、
想い人を亡くした一方は最悪・・・
自分の命すらどうでも良くなってしまう
・・・というケースがままある。」
エレン「・・・!」
ハンジ「聞けばそれに関しても
やはりミカサも同じような
結末に行き着く一歩手前だったと
君のもう一方の馴染みから聞いているよ」
エレン「ミカサが・・・・!?」
-
- 120 : 2014/01/03(金) 23:16:29 :
-
ハンジ「違ってたら申し訳無いけれど・・・
その訓練兵時代同期だったって言う二人、
ハンナ、とフランツでよかったかな?
その二人も・・・」
エレン「・・・・」
ハンジ「きっと同じ結末を
迎えてしまった・・・
そういうオチじゃないだろうか」
エレン「・・・・(無言で頷き)」
ハンジ「それは・・ご冥福を
祈らせてもらうよ・・
そうとしか最早言いようが無い。
そして私達がどんなに祈ろうが
彼らは決して進撃の手を
緩めようとはしない。」
エレン「・・・・」
-
- 121 : 2014/01/03(金) 23:17:38 :
- ハンジ「そんな規律の背景があるなか・・
君をこんな気持ちにさせてしまった
私自身も酷く軽率だったと理解してはいる。
けれどね、」
ギュッ・・・
エレン「・・!」
ハンジ「私も君と同じだ・・!
君を絶対に失いたくないし、
絶対に死なせるもんかと、
そう想っている・・・」
エレン「・・・ハンジ・・さん・・」
ハンジ「私は命を掲げても君を守る・・!
しかしコレだけはどうか約束して欲しい。」
エレン「・・・」
ハンジ「これは一方的な約束ではない、
互いにする大事な約束だ。
たとえ互いがどんな命の落し方
をしたとしても・・決して
自暴自棄になどならないと、
そう誓ってくれ・・!」
エレン「・・・」
-
- 122 : 2014/01/03(金) 23:19:51 :
-
ハンジ「大切な人が居なくなる悲しみは
何より大きい。それで共に
死を選ぶのも人間としてはある意味
当然の選択なのかもしれない。
しかし情緒の欠片も無い言い方を
させてもらうとすれば・・それは
結局共倒れでしかない・・・!
私はこの兵団に長く居る事で
そんな場面を幾度と無く
目の当たりにしてきた・・・!」
エレン「っ・・!しかしそれでは!
どちらか一方の為にもう一方が
命を賭すということも同じ事では
ないんですか?!」
ハンジ「全然違うよ・・いいかいエレン。
そのどちらか一方は・・!
命を投げ打ってまで助けたかった
相手の・・自殺の動機になる為に
死んだんじゃない。」
ハンジ「”生きて”ほしいから死んだんだ」
エレン「・・・」
-
- 123 : 2014/01/03(金) 23:21:17 :
- ハンジ「だが良かった・・
こんな当たり前の事だが君に
確認をしておいて・・
コレが理解できていれば
どちらか一方が泣いてもその
想いが無駄になる事は無いが・・
そうでなかった場合どちらの
思いも日の目を見ない。」
エレン「・・・・」
ハンジ「そして君はどうやら今の今まで
後者の人間だったようだ。」
エレン「ハンジさん・・・」
ハンジ「何?」
-
- 124 : 2014/01/03(金) 23:24:03 :
-
エレン「結婚しよ」ボソ
ハンジ「!!!??!??ッ」ビックゥ!
バラバラバラ
ハンジ「ああっ・・!薪が・・・!うわっ」
馬を繋ぎ、散乱した薪拾得中・・・
エレン「すみません・・ちょっと
真面目な会話が続きすぎて
ハンジさんの焦るところを見て
みたくなってしまって・・・」
ハンジ「冗談にしても限度がある!!
真面目な話をしてたと思ったら
いきなり君は・・・!
本当に心臓が止まるかと
思ったんだよ!しかも
”しよ”って・・!
お陰で折角集めた薪が全部
散っちゃったじゃないか!!」プンプン
-
- 125 : 2014/01/03(金) 23:24:46 :
- エレン「いえ・・それについては
冗談でも何でもないんですけど」
ハンジ「なっ・・・!」(赤~~っ)
ハンジ「エレン!?まだキノコが残ってるのか!!
正気に戻ったと想ったらまさかまだ・・・!」
エレン「オレは至って正気ですよ・・・
ほら・・・」
おでこをハンジに当て、ハンジの片腕を
自らの心臓まで持っていく
ハンジ「あっ・・スッごく熱い・・・それに
脈拍が・・・なんかすごいことに・・・」
-
- 126 : 2014/01/03(金) 23:26:16 :
-
エレン「ハンジさん・・、その、さっきの
お願いなんですが、やっぱり別のに
変えてもらっていいですか・・」
ハンジ「いっ・・いいけど・・別に・・
アレは私がそうしたくてそうしただけっ
・・だしね・・・じゃっ、じゃあ
本当のお願いは一体なにかな・・?」ドキドキドキ
エレン「あの・・・キスしてください。」
ハンジ「・・・//(ヤッパリキターーー!!!)」
エレン「・・・前の二回は・・なんか、
突然というか場当たり的だったので・・
今度は・・ちゃんとしたのを・・・」
ハンジ「いっ・・いい、いいけどエレン、
あの・・それって、今ここで?」
エレン「(できれば・・・)」コクン
ハンジ「(うわァァ・・・!やめろエレン!!
その上目遣いは殺傷能力が高すぎる!!
自我が・・!私の自我が
音を立てて崩れ落ちるっ!!)」
-
- 127 : 2014/01/03(金) 23:27:23 :
- エレン「ハンジさん、」
ハンジ「なっ・・何かな!(泣き笑い)」
エレン「凄いどもってますけど・・
無理だったらあの、別に・・」
ハンジ「むっ・・!無理なものがあるか!
コレは武者震いっていうやつだ!
エレンのほうこそ覚悟はいいのか!?」
エレン「かっ・・覚悟って・・キスの・・?」オズオズ
ハンジ「そっ・・それもあるけど・・君・・
私をここまで本気にさせたらその・・!
その先までイっちゃうよ!??!
それも屋外で!!いいの!?」ワキワキ
エレン「かっ・・覚悟してますからっ・・!」ドン!!
(心臓を捧げよ!!)
ハンジ「---」プツン
-
- 128 : 2014/01/03(金) 23:28:38 :
- エレン「・・・・」
ハンジ「・・・・」
ハンジ「・・・・あ・・、
眼鏡・・どうする・?外そうか・・?」
エレン「あ・・はい・・お願いします・・
後・・できたら髪も・・・・
下ろしてもらえますか・・?」ドキドキドキ
ハンジ「あ、うん・・・・」
眼鏡OFF、髪留め解除
エレン「・・・」
ハンジ「じゃ、じゃあ・・いくよ・・・」
エレン「おっ・・おねがいします」
-
- 129 : 2014/01/03(金) 23:29:54 :
- 互いに正面から抱き合う形で
それは始まった。一度目、二度目とは
明らかに違う状況で行われる口付け。
互いに完全に心の準備を済ませた上での
行為なので、互いの顔が重なるまで視線は
一切外れていなかった。
エレン「んっ・・・」
ハンジ「ふっ・・・・!」
-
- 130 : 2014/01/03(金) 23:30:36 :
-
口が塞がっていても落ち着いていれば
鼻で呼吸が出来る為、呼吸を
確保しながらの、互いの舌が絡み合う
濃密なキスは一分近く続いたが、
立っているのが億劫になり、
エレンの方からハンジの体を
押し倒す形になり、近くに生えていた
木の幹にもたれ掛かる形で、
ハンジは長座、エレンはその脚の間に
立膝をついてハンジに覆いかぶさる形に移行した。
途中、性的欲求が昂ぶった事もあって、
自然とエレンの掌がハンジの胸を
触りに行ったり、膝が股間へと
押し付けられたりするだけでなく、
ハンジ自身もエレンの背中を
指の腹で撫で回したりとした行為に
発展はしたものの
やはり屋外である事が自制に働きかけ、
どちらもそれより先に踏み込む事は
無かった。
-
- 131 : 2014/01/03(金) 23:32:06 :
- 口を離してからも無言で
数秒見つめ合い
ハンジ「・・・あの」
エレン「・・・あの」
完全に会話の出鼻がぶつかり、
そこからさらに数秒沈黙が続いた
ハンジ「・・・すごいね・・これ・・//」
エレン「ハイ・・・//」
ハンジ「エレン・・君が前みたいに
熱暴走しないか心配だったけど・・
知恵熱くらいで済んでるね・・今のところ・・」
エレン「そうですね・・
普通の人間としては多分これでも
充分異常なのかも知れませんが・・
それでも結構落ち着いてるとおもいます・・」
-
- 132 : 2014/01/03(金) 23:33:00 :
- ハンジ「でも流石に外では出来ないとはいえ・・
これじゃあ生殺しもいい所だよ・・」ヌレテル・・・
エレン「そ、そうですね・・
・・・オレも同意見です」スゴイカタクナッテル・・・
ハンジ「じゃあ・・帰ってご飯食べて、
お風呂入ったら・・
続きはその後にしようか・・?」
ドキドキドキドキ
エレン「は・・はい・・・頑張ります!」
ドキドキドキドキ
-
- 133 : 2014/01/03(金) 23:34:41 :
-
-馬上にて-
ハンジ「エレンはさー・・男の子と女の子、
どっちがいいの?」
エレン「はっ・??!いやあの・・・
質問の意図が分かりません!オレには
同性愛の趣味は・・・」
ハンジ「そーじゃないってWWもしも子供が
できるなら、って話だよ!」
エレン「・・・ああ・・そっちですか・・」
エレン「って、えええっ!!!?
ハンジさんまさか!!もう!!」
ハンジ「違うっての!エレン、焦りすぎ!
何でそんなの聞くかっていう事だけど
まあ・・・」
エレン「・・・・」
ハンジ「肝心の性行為自体は君も
私も最後までヤってしまってるから、
別に焦りすぎとかって話ではなくて
もう手遅れかもしれないんだけど、」
エレン「・・・・」アワワワ
-
- 134 : 2014/01/03(金) 23:37:19 :
- ハンジ「一説によると、性行為の行い方と
その時間によって男児、女児の産み分けが
出来るかもしれないって話があるんだ。」
エレン「え・・?産み分け?」
ハンジ「そう。というよりも行為の行い方と
その後の出産から取れた記録で
統計的にそう言われてるって
だけに過ぎないけど。」
エレン「・・・」
ハンジ「人間って言うのは他の動物に比べて
物凄く交尾時間が長い。何故か?
それは事を行おうとする際、
周囲に天敵が居ない場合が
殆どだからだ。」
ハンジ「でも人によっては終わるまでが
短かったりする事もある。
性的な刺激に免疫がなく、
体力や持続力が無かった場合
その傾向は実に顕著に現れる。
そんな場合は・・・」
エレン「・・・」
ハンジ「女の子が生まれる確率が
高いらしい。現代の医術レベルだと
どうしても原因は分からないそうだけど
早いと女の子、っていう統計は
大分的を射ているそうだよ」
-
- 135 : 2014/01/03(金) 23:46:38 :
- エレン「じゃ・・じゃあ」
ハンジ「この間の様子だけで判断すると
私に攻められてあっという間に
果てていた君の場合このケースが
当て嵌まるんじゃあないかな。
・・・てことだね」
ハンジ「逆に行為開始から最初の吐精まで
時間が長くかかっていたり、
女性側の絶頂が何度かあった場合は
男の子が多いっていう話だ。」
エレン「・・・・」シュゥゥウ
ハンジ「おわっ!!?ご、ゴメンゴメン!!
そこまで動転すると思わなかったんだ!
気を確かに!!?」
-
- 136 : 2014/01/03(金) 23:48:24 :
- こうして馬上で数回意識を失った
エレンはハンジと前後を交代する形となり、
夕方になる前には廃城へと到着することになる。
自らを待ち受ける残酷な世界がそこに
待ち受けているとも知らず・・
-廃城拠点・納屋-
ハンジ「ほぉうらっ!エレン!いつまで
放心状態やってんの!
もうお城に着いたよ!」
アレン「~~~」
(ハンジさんとオレの子供・・)
ハンジ「ちょっと刺激の強すぎる話だったか・・
・・・ん?」
ハンジ「・・馬がなんか多くなってないか・・?」
-
- 137 : 2014/01/03(金) 23:49:48 :
- -城内・居間-
アルミン「やあ、エレン!!
具合はすっかりよくなったみたいだね」
ミカサ「大丈夫!!?エレン」パァァァ
エレン「うわぁああああああ!!!!
でっ・・・出たぁあああああ!!!!!」
ギャャアアアア
ハンジ「ちょっ・・!エレンってば!!」がシッ
ミカサ「どうしのエレン!!?どこか痛むの!!?」がシィ!
全力で逃亡を図るエレンだが、
流石に両者のホールドからは逃れ得ない。
-
- 138 : 2014/01/03(金) 23:51:35 :
- ハンジ「(ちょっ・!落ち着きなってエレン!
そもそも、もうコソコソと
隠す理由も無いんだろ!?だったら
君がそんなに慌てる理由もない!
違うか?!(小声))」
エレン「(そっ・・それはある意味
そうかも知れませんが!今は
ミカサが目の前に居るんですよ!
ハンジさん、こいつを軽く
見すぎです!!(小声))」
ミカサ「・・・エレン、どうしたの一体・・」
エレン「・・?!え・・あ・・ミカサ・・?」
ミカサ「何・・?」
エレン「(この反応・・・まさか!)」
アルミン「いやぁエレン、何か色々と
”勘違い”してるみたいだね。
僕達は、君のお見舞いにきたのであって、
別に怯えさせるために来た訳じゃないんだ。
信じてくれ。」
アルミンの目には一切の偽りが
感じられ無かった。
-
- 139 : 2014/01/03(金) 23:53:37 :
- エレン「あ・・ああ・・、じゃあ・・
ちょっとアルミンだけ・・・
いいか・・・聞きたいことがある」ビクビク
ミカサ「?」
アルミン「・・分かったよ、僕が
答えられることならなんでも
答えよう。ミカサは少し
外してくれないか・・?」
ミカサ「なぜ?大事な話なら私も聞いておくべき」
エレン「あっ・・違ぇよ!そうじゃなくて!」
アルミン「ミカサ・・エレンはその・・
お、男同士でしか出来ないような
恥ずかしい話をしたいらしいんだ、
そんなの・・・・君が居たら・・
話し辛いだろう?//」テレテレ
エレン「っぉおい!!アルミン!!」ウワワ
-
- 140 : 2014/01/03(金) 23:56:28 :
- ミカサ「そうなの・・エレン・・・それは
済まなかった・・」シュン
ハンジ「だ、そうだよ、ほらミカサ、
丁度私からも君に聞きたい事が
あったんだ、よかったら
ちょっと話を聞かせて
貰えないだろうか?」
ミカサ「・・・はぁ・・」エレン・・・
エレン「おいアルミン!わざわざあんな
言い訳しなくたっていいだろ!」
アルミン「エレン。ミカサには
アレくらい分かりやすい牽制を
張らないと簡単には引き下がって
貰えないよ。君は・・この数日間
彼女がどんな目の色をして
君の名を口ずさみ続けていたか
知らないからそんな暢気で
居られるんだ。」
-
- 141 : 2014/01/04(土) 00:00:41 :
- エレン「そんな大げさな事が・・」
アルミン「いいや、大袈裟でもなんでもないよ。
ミカサにとってのエレン分欠乏は
ここ数日で限界に達しつつあった。
言わなかったけれど、君が倒れて
本部直近の宿舎に担ぎ込まれた時から
既にその発作は始まっていた。
それはもう中毒といっても
差し支えないほど病的な物だよ。」
エレン「・・・・」
アルミン「そしてとうとう壁外遠征の
布陣講習中にもその支障が出始めた。
水分が飛ぶまで煮詰めた黒豆のような
光の無い双眸をあさっての方向へ
向けながら君の名を何度も
何度も何度も何度も何度も
何度も何度も、そう、何度も
呼び続けるまでに至り・・」
エレン「・・・・」
アルミン「ついにはこうして君への
時間外特別面会許可が降りる程にまで
なった。」
-
- 142 : 2014/01/04(土) 00:04:00 :
- エレン「・・・アルミン」
アルミン「・・・何?」
エレン「それは嘘だろ。」
アルミン「・・・流石に鋭くなってるね・・
いや、確かに最後の方は言い過ぎた。
でも、ミカサが最近君と離れがちで
本調子でないのは事実だ。」
エレン「単刀直入に聞くぞ」
アルミン「分かってるけど、どうぞ」
エレン「ミカサは・・ハンジさんを
男だと思ってるだろ」
アルミン「・・・本人に直接確認しては
居ないけど・・カマをかけた感じでは
間違いなくそうだね。
あとさっきの反応も。もうエレンは
気が付いてると思うけど・・
僕は、ハンジ分隊長と君の関係は・・・
それなりに理解しているつもりだ。
それと誤解の無いように言っておくけど、
君にもその気があるのは充分分かって
いるから・・僕は君の気持ちを
”応援”している」
エレン「アルミン・・・」
-
- 145 : 2014/01/04(土) 15:31:10 :
- アルミン「だけど、言わずと知れた事で
問題はミカサだ・・そのために僕は
今日ここへ来た。彼女を連れてね。
この先ハンジ分隊長と仲良くやっていく
のが君の願いだというのなら・・・
コレは決して避けては
通れない問題だ。」
エレン「しかし一体どうすればいいんだ・・
オレには・・ミカサが何を考えて
いるのかさえ理解できない事がある」
アルミン「(エレンの場合・・ミカサに限らず
全ての異性の考えている事が
理解できて無いと思う。)」
エレン「アニとオレが格闘訓練に
打ち込んでいた時もやはり
あいつはどこか反応が
おかしかったし・・」
-
- 146 : 2014/01/04(土) 15:33:35 :
- アルミン「・・・・エレン、君がこれからする事は
大きく分けて3つだ。一つは
ハンジ分隊長の性別を正しく
ミカサに認識させる事・・
そして第二にエレンがハンジ分隊長を
どう想っているのか忌憚のない
意見でもって率直に伝える事、
そして三つ目・・・その上で
ミカサと君がどう接していくかを
はっきり、子供にでも
分かるように伝える事だ。」
エレン「そんな・・どの段階であいつが
変な気を起こしてもおかしくない
気がするんだが・・」
アルミン「それだけミカサのことを
理解できていれば充分だ。
彼女にとっては君が”世界の全て”
なんだ。君が兵団を寝返って人類に
仇を成すといえば何の躊躇いも無く
その力になるだろうし、
彼女にはそれが洒落で済まされない
程の戦力が備わっている。」
エレン「・・・・」
-
- 147 : 2014/01/04(土) 15:35:24 :
-
アルミン「だから・・
一緒になって考えて欲しい・・
君が・・ハンジ分隊長が・・
そしてミカサが・・3人一緒に
笑っていられる世界というのが
どうしたら実現できるのか」
アルミン「(僕の見立てでは・・ミカサの自意識と
エレンの意識は違うようでいて、
限りなく近い。ミカサはエレンに
依存してばかりではあるけど・・
それは恋仲に憧れるようなものでも、
求婚するような類のものでもない。)」
エレン「どうしたらって・・・
お前程の頭で分からない事をオレが・・」
アルミン「(ミカサにとってエレンはあって
当たり前、無くてはならない”家族”
なんだ。そこに唯一勝機がある・・)」
-
- 148 : 2014/01/04(土) 15:37:21 :
-
ハンジ「やあ、久しぶり。
エレンとはよく話すけれど・・・
実は君と私だけで話をするなんて
機会はあまりなかったね、ミカサ?」
ミカサ「ハイ・・私は・・入隊間もない
身の上で第四分隊と・・
あまり近しい作戦行動をとっては
いません・・ので」シレッ
ハンジ「そ、そう;でもあまり
堅苦しくならないでよ、
今はそういうの気にしなくて
いいからさ。私も君達も、
エレンの事が心配でお見舞いに来た。
その点では同じ仲間じゃないか」
ミカサ「はい、その点に関しては
私も・・エレンがとても心配です。
だから貴方に、第四分隊長、
ハンジ・ゾエ、貴方に一つ
お聞きしたい事がある」
-
- 149 : 2014/01/04(土) 15:38:58 :
-
その刹那
ミカサ「お前は、 エレンに
何をした。」
その場に居合わせた全員が
凍りついた。
ミカサの姿勢はハンジと
会話をしながらも全く変わった
風には見えないが・・そこから放たれる
殺気は尋常なものではなく、
既に抜剣体勢を整え、ブレードを
獲物の首筋に当てているのかと
思えるほどの凄まじい殺気を
その眼から振り撒いていた
実際ミカサがその気になれば・・・
本当に今の状態では抜剣から
切り払うまで一秒と少しで
済んでしまうだろう。
-
- 150 : 2014/01/04(土) 15:40:44 :
- ミカサ「答えろ・・・!貴・・
いやお前は・・エレンに・・・!」
エレン「ミッ・・・ミカサ!!!」
ミカサ「アルミンの説明では
訓練によるものということだった。・・
だがそれはどう考えても納得できない。」
アルミン「(しまった・・まさかいきなり
こうくるとは・・・)」
ハンジ「・・・・」
ミカサ「訓練兵時代の修練も
決して楽なものではなかった・・・
しかしエレンがそれで2日も
昏睡するなんて事は
滅多になかった・・」
ハンジ「・・・・」
-
- 151 : 2014/01/05(日) 18:57:19 :
-
しかし当の殺意を向けられているハンジは
ハンジ「・・・君は・・
本当にエレンの事を
心配しているんだね・・・
とても羨ましいよ・・・」
そして迷う事もなく
エレン「!!?」
ぎゅっ・・
ミカサ「っ・・?! ・?!?」
ミカサを抱きしめていた。
ミカサ「離っ・・離してください!
それに言葉の意味が理解
できません!貴方が何を
羨ましいと言ったのか・・
話を逸らさないで欲しい」
アルミン「(なんて無茶な事を・・・でも
お陰で口調に気を遣えない程
煮え滾ったミカサの怒りが
敬語を使える位に一気に冷めた。
・・・・自身の理解の範疇を
大きく超える現象に出くわすと
熊などの猛獣でも思考と行動を
停止してしまうという話は
耳にした事がある・・けれど
それよりも・・・!)」
-
- 152 : 2014/01/05(日) 18:58:06 :
- エレン「ハンジさん・・・」
アルミン「(エレン・・!気が付いて
いるか?(小声))」
エレン「(気が付いてるって・・
何がだ?(小声))」
アルミン「(ミカサの反応さ!!今見ての通り
しっかり正面から抱きしめられて
いるのに・・何も”それ”について
驚いたりしている風には
見えないぞ!(小声))」
エレン「(そ・・そういえば・・!(小声))」
アルミン「(まさかミカサは気づいていた・・?
それなら何故今まで・・!(小声))」
-
- 153 : 2014/01/05(日) 18:59:57 :
- ハンジ「何が羨ましいのかと聞かれれば・・
そうだな、エレンに対して。
君のように、自分のことを
二の次にして身を案じてくれる
人が居る事さ。私にも一応分隊の副隊長で
常日頃から身を案じてくれる奴は
居るけど・・・やっぱりこれと
それは少し場合が違うよね」
ミカサ「一つ目の質問にまだ答えて
貰っていない・・!貴方は一体
エレンに何をしたの!?」
ハンジ「・・・・まあ・・当然
そう思うよね・・・・
おーい、エレン!?」
エレン「・・・・・はっ・・はい」
ハンジ「こういうことなんだけど・・
私は正直隠し通せる自信が無い。
また隠し通せる物だとしても、
こんなに君の事を想ってくれている
ミカサを騙すなんて事はどうにも
良心の呵責に苛まれる。だから・・」
アルミン「!!?」
ハンジ「ありのままを全部素直に
いっちゃっていいかな??」ニヘラ
エレン「わっ・・・うわあああ!!
まッ・・・!待ってください!!!
あのその!!ミカサ!!
ちょっと待て!!」
ミカサ「!?・・え、エレン!?」
-
- 154 : 2014/01/05(日) 19:04:02 :
-
アルミン「(隠し通せる自信が無い・・?!
それ以上だ・・!ミカサの激昂を
混乱で塗り潰し、嘘を一切
言わないとする事で
懐疑心を紛らわせ、
緊張を解く事で
自然にエレンを介入させる
隙を作った!!ミカサの
頭に血が上りきって
いなければまだエレンの
介入でミカサを止める事が
できる・・・!やっている
事は至極単純だけど・・
あの状態のミカサを前にして
簡単にできる事ではない・・!
やっぱりあの人は・・・
普通じゃない!)」
ミカサ「離してエレン!私は分隊長に
聞いている!」
エレン「だから、本当にお前が
気にするような事じゃないんだって!
その・・なんていったらいいか」
リヴァイ「おい・・・随分騒がしいと思ったら
また客か・・?ここはいつから
観光地になったんだ・・・」
-
- 155 : 2014/01/05(日) 19:05:09 :
-
アルミン「りっ、リヴァイ兵士長!
あの・・!特別面会許可が下りたので、
エレン・イェーガーの面会に
立ち寄らせてもらいました!
これ、書簡です・・・」
リヴァイ「別に構わねーよそんなもん。
この時間に来たんだ。どうせ
一泊していく許可も下りてるんだろ。
許可を出したのはエルヴィンだな?」
アルミン「・・は、はい」
リヴァイ「一応規則だからな・・
受け取ってはおくが、何が
書いてあるかなんて開けなくても
分かる。お前らが今日辺り
来るだろうって事も知ってた。」
エレン「兵長!起きてたんですか?!」
リヴァイ「・・・ついさっきな。
まさか城で野宿をする羽目に
なるとは思わなかったが・・・
おい、ハンジ」
ハンジ「えっ??!な、何、?リヴァイ」
リヴァイ「昨日は悪かったな。
少し力を入れすぎた。」
-
- 156 : 2014/01/05(日) 19:07:43 :
- エレン「!!?」
エレン「(兵長が謝った・・!?
しかもハンジさんに・・?
何したんだいったい・・?!)」
エルド「お・・なんだなんだ、
随分にぎやかな事になってるな」
グンタ「今日は時間的に厳しくなるから
早めに済ませておけってのは
この事だったのか・・」
オルオ「チッ・・この城はいつから
託児所になったんだ・・?」
ペトラ「エレン~お風呂空いたよ~~」
-
- 157 : 2014/01/05(日) 19:09:07 :
- エレン「あ・・ハイ!すみません・・
あ、じゃあミカサ、お前先入れよ!
こういうのは女が先に入るべきだろ。」
ミカサ「私は・・・まだ聞きたい事を
聞いていない・・・」
エレン「いいからホラ、
はやく行けって・・・
あ、場所分からねえか・・
ほら、こっちだ!」グイグイ
ミカサ「あっ・・ちょっとエレン・・!」
アルミン「(ため息)一時は
どうなるかと思ったけど・・
口下手なりにエレンが何とか
強制的に引っ張ってってくれて
本当に助かった・・後は
ハンジ分隊長が・・・アレ?」
アルミン「(ハンジ分隊長は・・
どこに行ったんだろう?)」
-
- 158 : 2014/01/05(日) 19:10:06 :
- -廃城拠点裏庭・簡易風呂桶-
ミカサ「(あの女一体エレンに
何を・・・!)」
ハンジ「おーおーおっかない顔して!
せっかく美人さんなんだから、
ダメだよもっと笑顔見せて
あげなきゃ!エレンも
きっとその方が喜ぶよ!」
ミカサ「!!!?」ビクッ
そこにはいつの間にか音も無く
全裸のハンジが立っていた。
ハンジ「ホラ、タオル、貸したげるよ。
持ってきてないでしょ?」
ミカサ「・・・いい。結構だ。
それくらい自分で何とかする」
ハンジ「なんとかって・・折角の
綺麗な黒髪が痛んじゃうぞ」イソイソ
ザパッ・・・
ミカサ「何で入ってくるの・・・?」
ハンジ「なんでって・・いや・・
女同士だし、ほら、次はエレンと
あの子が一緒に入るでしょ。
出来るだけ一気に入っておかないと
夕飯までに全員入りきれないからね」
ハンジ「・・・それに・・
私に何か聞きたい事が
あったんじゃないかと
思ってね」
ミカサ「・・・・・」
-
- 159 : 2014/01/05(日) 19:11:39 :
- ミカサ「(こいつを今ここで締め上げて
何があったか聞き出すのは簡単だ・・
それで嘘を付くという事も
多分ないだろう。しかし・・
さっきエレンは明らかに
私がこの女から事実を
聞きだすことに拒絶の色を
強く出していた・・
・・それなら・・・)」
ミカサ「何があったかは・・改めて
貴方がエレンと一緒に居る時に
聞かせて頂く。エレンが
本気で嫌がる事を私は率先して
行うつもりは無い。」チャプ・・
ハンジ「わかったよ。まあ、
そのほうがいいだろうと
私も思うしね。しっかしミカサ、
君は」サワサワ
ハンジ「スッごい腹筋だな!
いや・・!惚れ惚れする
くらいに!どんな鍛え方したら
こんなになるんだ!?
それに結構胸もあるじゃない!」
ムニュムニュ
-
- 160 : 2014/01/05(日) 19:12:57 :
- ミカサ「なっ・・何をする!!;」ババッ
(この女・・理解不能だ!!)
ハンジ「ぇ~!いいじゃん!
触らせてぇ~!」
ミカサ「くっ・・!もう充分温まった・・!
私は先に行く!」ザパァ・・
ハンジ「あ、ミカサのタオルは右ね!
私のは左だかー」
バタン!!
ミカサ「(本当に訳が分からない・・!
訓練兵団時代にはよくユミルが
クリスタに似たようなことは
していたが・・・・--?)」
体の水気を切り、折角なので、
借りたタオルで体を拭き、脱いだ服を
着直している最中、一つの異常に気づく
-
- 161 : 2014/01/05(日) 19:14:20 :
- ミカサ「マフラーが・・・」
マフラーの端から一本の解れた糸が
出ているのに気が付く。そしてそれを
何となしに指で引っ張り引き抜こうと
したところ・・
ミカサ「-・・・?」
スルスルスル
ミカサ「・・・??!;
・・っ??!?;」
スルスルスルスル
糸の端が抜ける気配も無く、
端からスルスルと解れていく生地。
ミカサの意識は一転して
混乱の渦に叩き落される事になった。
ミカサ「(何・・?これは・・!?
このままでは・・!エレンから
貰った私の大事なマフラーが・・!?
全部解けてしまう・・・?!?!)」
-
- 162 : 2014/01/05(日) 19:15:28 :
- バタン
ハンジ「お・・・?おーい、
どしたの?早く服着ないと
風邪引いちゃう・・っよ!?」
バンッ・・・ダダダダ
ハンジ「お、おいおい!服!」ゥオオイ!
急いで眼鏡ON
-城内居間-
グンタ「そうか、じゃあお前らが
エレンの言ってた幼馴染って奴か。
此間は大変だったな。来た早々
エレンにぶっ倒れられて。」
エルド「どうもさっきはさっきで
また取り入った話になってた
みたいだが」
アルミン「え、ええ・・まあちょっと
色々あって・・」
バダン!!
一同「!?」
-
- 163 : 2014/01/05(日) 19:18:47 :
- ミカサ「ァッ・・アルミン!!!」ゼイハァ
一同「ッ!!?!!?」
ミカサの装備
カットシャツ
以上
アルミン「ミッ・・!ミミミミミカサ!!!!
君は今自分がどんな格好・・・!!」
ミカサ「そんな事は今、
どうでもいい・・・!
ちょっと・・きて・・!!」
アルミン「ぅわ、分かったけどホラ
これを・・!」
兵服を脱いでミカサに渡そうとしたその時
ハンジ「ぉ~い、ズボンズボン!って、
下着もはいてないじゃないの!
なんてサービス精神旺盛な!!」
ミカサ「っ・・・!」バッ・・
無言でハンジが持ってきたズボンを
掻っ攫い、アルミンを引き連れて
退散するミカサ
-
- 164 : 2014/01/05(日) 19:22:20 :
- オルオ「(危なくまた舌を
噛む所だった・・)」
グンタ「半裸でマラソンするのが
最近の流行りなのか?;」
ペトラ「・・・・」
-城内・廊下-
アルミン「そ・・それでミカサ・・
あんなに慌てて知らせに
来た用って・・」ソワソワドキドキ
カットシャツのみを
ボタンも留めずに羽織っている
ミカサがズボンに足を通す際、
ほんの一瞬ではあるが
シャツの隙間から形の良い乳房、
強靭な体幹を支える腹筋、そして
艶やかな黒毛が生え揃った恥部が
僕の視界につきささった。
今だ水分を湛えている黒髪が
とても艶かしい。
byアルミン
アルミン「~~・・・////」ドキドキドキ
(い・・一生忘れないようにしておこう)
-
- 165 : 2014/01/05(日) 19:23:57 :
- ミカサ「アルミン・・!これを
見て欲しい・・・!」ギュッ
アルミン「これ・・は・・マフラー?
これがどうか・・・・・、!」
(ほつれてる・・)
ミカサ「治せないの・・・!引っ張れば
引っ張っただけどんどん
解けてしまう・・!
このままでは・・!エレンの・・
エレンのくれた大事な
マフラーが・・・!」ジワァァ
アルミン「これは・・ちょっと僕も
服飾とかの知識は無いから下手に
手を付ける訳にいかないな・・・
あ・・!でもミカサ!特別作戦班で
裁縫が凄い得意って人がいるよ!!」
ミカサ「誰?!今すぐにこれをその人に・・!!」
-
- 166 : 2014/01/05(日) 19:26:44 :
- -城内リヴァイ部屋前-
ミカサ「・・・アルミン、
アルミンの言っている
これを治せそうな人間というのは
・・・まさか・・・」
アルミン「ああ、リヴァイ兵長さ。
あの人、対巨人戦の
実力だけでなく、
洗濯、掃除、裁縫関係も
凄いんだって、
エレンが言ってたん・・・」
ミカサ「・・・・」ギュッ
アルミン「ミ・・ミカサ?」
ミカサ「いい・・・・」
アルミン「いいって・・何がさ」
ミカサ「アイツに頼むくらい
なら・・!解けた
マフラーを毛玉に
纏めなおしてお守りに
した方がマシだ・・・!」グググ・・
-
- 167 : 2014/01/05(日) 20:05:25 :
- ドンッ・・
アルミン「っ!?」
ミカサ「っ!?」
突如として背後から二人の
肩に手を回したのは
ハンジ「や~や~二人共、
こんなところで何してんの??
リヴァイの奴になにか用かな?
・・・・ん?」
ミカサ「・・・・!;」
ハンジ「ありゃ、たーいへん、それ、
糸つれ起こしてるじゃん。
ちょっと貸してみなよ」ヒョイッ
ミカサ「!!!?」
アルミン「あっ・・・!
そっ・・それは・・!」
ミカサ「おい・・・!
今すぐその手を離せ・・・!
さもないと・・・」
ゴゴゴゴ
-
- 168 : 2014/01/05(日) 20:06:55 :
-
ハンジ「ん・?あ、
ちょっと待ってね、
こうして指の腹で
・・・んっと・・
ここかな・・?あっ!
ここだここだ!
誰か、ああ、君
丁度帯刀してるね、
ちょっとブレードだけ
貸してよ」
アルミン「はっ・・はい・・?」カチャッ・・・
ハンジ「これで・・よしっと!」プツッ
ミカサのマフラーはミカサが
引っ張った分、ほんの少しだけ
面積を狭めたが解れた部分は修復された。
ハンジ「はいっ・・、
応急処置で悪いけど、
これで糸つれがこれ以上侵食
する事はない。本格的に
補強したかったら、織物扱ってる
店にでも行って相談っ・・・」
ミカサ「っ・・!!!」ガバッ
ハンジ「へっ・・?!」ギュウゥゥ
突然、先程ハンジがそうしたように
ミカサはハンジの胸に飛び込んでいった。
-
- 169 : 2014/01/05(日) 20:07:58 :
-
ミカサ「あっ・・・・有難う・・!
有難う御座います・・・・!
貴方は・・貴方は
私の恩人だ・・!」ウワァァ
アルミン「(ミカサがエレン以外の人間に
抱きついて涙している・・!?)」
ハンジ「いたッ・・・・イタタタ!!
嬉しいけど痛いッ・・!
ちょっとミカサ!!腹筋と
上腕二頭筋肉の締め付けが・・!
ねえちょっと!!?」グワァアアアア!!!
メキメキメキ
エレン「お・・お前ら・・
(と、ハンジさん)
一体ここで何して・・」
-
- 170 : 2014/01/05(日) 20:09:04 :
- アルミン「ああ、その・・なんていうか」
ミカサ「エレン!!」パァァァ
メキメキメキ
エレン「・・・ミカサ!!
おいお前何して・・!ぁあっ!!!
ハンジさん!?」
エレン「おい!なんで止めねぇんだ
アルミン!!」
アルミン「あ、いやこれは・・」
エレン「ミカサがハンジさんに
ベアハッグをかけてるんだぞ!!?
ヤバイ!意識が飛びかけてる!」
-
- 171 : 2014/01/05(日) 20:10:13 :
- -数分後-
ハンジ「うぇッ!!げほッ!!ゴホ・・・!
はひゃ・・・し、死ぬかと思った・・」
エレン「ミカサ!!おいちゃんと
説明しろ!これは一体
どういうことなんだよ!」
ミカサ「すまない・・つい嬉しさのあまり
我を失ってしまって」シュン・・・
エレン「嬉しさ・・?」
ミカサ「こ、これっ・・・!」サッ
エレン「・・・?マフラー・・?」
ミカサ「治してもらった・・・!」
キラキラ
エレン「あぁ、ボロボロだなこれももう・・
いい加減新しいの町で探せよ・・
それくらいの賃金はあるだろう」
ミカサ「・・それは・・できない・・
だってこれは・・エレンが
私を家族にしてくれた時に
巻いてくれたもの。
そしておばさんの・・」
エレン「まあ分かっちゃいるけど・・
毎日してれば当然いつかは破いたり
解れたりするんだからな・・替えは
用意しといたほうがいいだろ」
ミカサ「別に寒いから着けているのではない」
エレン「じゃあなんで!」
アルミン「・・あの、エレン^^;」
-
- 172 : 2014/01/05(日) 20:13:50 :
- ハンジ「んっ、ああ、そういえば
エレンはどうしてここに?
何か用があったんじゃないの?」
エレン「・・!そうだった!
ほら、ミカサと・・
ハンジさん?が
風呂出たみたいでしたから・・
兵長に風呂済んだのか
聞きに来ようと思って・・」
ハンジ「いや・・エレン、リヴァイなら・・
真っ先に入ってるよ。風呂掃除
をした流れでそのままね。
性格考えれば分かるでしょ」
エレン「それもそうですね・・・」
アルミン「それじゃあいこうか、僕らも
早く入ってしまわないと
夕飯に間に合わない」
ハンジ「あ・・・髪留め風呂場に
おきっぱだ・・私もちょっと
取りにいかないと・・・」
-
- 173 : 2014/01/05(日) 20:27:43 :
- ミカサ「あっ・・あの・・っ・・!」
ハンジ「?」
ミカサ「さっきは本当に助かった。
何とお礼をしたらいいのか
分からない・・・
数々の非礼を
詫びたい・・・」ペコッ
エレン「・・?!」
ミカサ「しかしこれだけはエレンの
居る前で確認しておきたい・・
エレン」
エレン「・・な、何だよ」
ミカサ「本当に、何も分隊長に
酷い事なんてされていない、
それは事実?」
エレン「・・・ぁあ、命を賭けて
言ってやる。そんなことは
一つもない。」
ミカサ「・・・そう。」
-
- 174 : 2014/01/05(日) 20:28:32 :
- エレン「・・・おい、
アルミン行くぞ・・」
アルミン「あ、ああ・・」
ミカサ「・・・もっ・・もう一つ!!」
エレン「・・・今度は何だよ一体・・」
ミカサ「エレン・・・・・
その人の事は・・・
好き・・・・?」
エレン「!!」
アルミン「ッ!」
ハンジ「!」
-
- 175 : 2014/01/05(日) 20:29:59 :
- アルミンは一瞬自分の
目を疑った。もう何年も
見ていないとても優しい
目をした笑顔のミカサが
そこに確かに居たのだ。
そして少しの間を置く事もなく・・
エレン「-ああ・・!
大好きといってもいい」
エレンも一切迷いの無い、
普段見せない力強い
笑顔で答えた。
-
- 176 : 2014/01/05(日) 20:30:51 :
- ハンジ「・・・・・(良かった)」
その笑顔を目の当たりにしたハンジは
ただただそう思った。
ハンジ「(君を好きになって・・
私は本当に良かった・・!
こんなに澄んだ目で笑って
くれる素敵な人がそうそう
居るだろうか)」
ハンジ「(この目が昔の私のように
巨人への憎しみや怒りに
満ちて輝く様を見て、
恐らくリヴァイはエレンを
兵団に引き入れる事を
決意したのだろう。)」
-
- 177 : 2014/01/05(日) 20:31:44 :
- ハンジ「(確かにそれらの力は
絶大だ。恐怖を殺し、
痛みを消し、自らの死を
忘れさせる。だが、何かを
捨てる覚悟とは別に
こういう感情こそ
大事なんだと私は君に
思い知らされた。)」
胸を張ってそうミカサに告げたエレンは
無言でハンジの方へ振り返り、静かに
力強くその目を見つめた
ハンジ「私もエレンが好きだ。
どうしようもなく好きで
たまらないくらいに」
ハンジ「(そしてそれは・・・
彼女を見ていれば嫌でも
分かる。)」
-
- 178 : 2014/01/05(日) 20:32:33 :
- ミカサ「そう・・・よかった」
ハンジ「(彼女もまた、
失いたくない物、つまり
エレンがいたからこそ
あそこまで強くなれた。
そして新兵でありながら
精鋭班に即抜擢されるほどの
手腕を持ち、獲物を前にすれば
人間とは思えない程の
眼光を放つ、そんな彼女も)」
アルミン「ミカサが・・泣いてる・・」
ハンジ「(大切な人の為に
たったこれだけの事で
涙を流せる少女だ。)」
エレン「いやっ・・何泣いてんだよ
ミカサ!確かにオレは
この人を好きだと言ったが
それでお前とオレが家族である
事がどうこうなるわけじゃ・・」アセアセ
ミカサ「違う・・、これは・・
嬉し涙・・!エレンに
想い人が出来たのが
嬉しかったから・・!」
-
- 179 : 2014/01/05(日) 20:33:22 :
- ハンジ「だっ・・そうだ、ホラホラ
何か知らないけど
湿っぽいのは苦手だな~」
ガシッ
二人の肩に手を回して抱え込み
エレン「うわっ・・」
ミカサ「っ!?」
ハンジ「ミカサ?別に私は
エレンを一人で
独占しようって言うんじゃ
ないよ!君の方が
エレンとの付き合いは
ずっとずっと長いんだから、
求婚するならある意味君の方が
理に叶っていると
おもうけどな!」
ミカサ「っ///」ボッ
エレン「はっ・・ハンジさん!?」
-
- 180 : 2014/01/05(日) 20:34:12 :
- ミカサ「わっ・・わた、私は・・
エレンの家族っ・・であって
その・・、恋人なのでは・・」
ハンジ「うん?いや、私もその辺は
実はどうでもいいんだ!
本当に、エレンとこうして
想い合えているだけでいい。」
ミカサ「それは・・私も同じ・・
しいて言うならその上で・・
分隊長・・いや・・貴方に
頼みたい事がある」
ハンジ「・・??頼みたい事?」
ミカサ「エレンは・・
誰かが見張っていないと
絶対に、早死にする・・
注意力が散漫だ・・貴方にも
それを是非気をつけて
傍で見守って欲しい」
ミカサ「私は・・エレンが無事で
さえ居てくれれば、
それでいい。他に何も・・
求める物は無い」
-
- 181 : 2014/01/05(日) 20:44:34 :
- ハンジ「なら利害の一致だな!
っていうか考えている事は
結局一緒じゃないのw
ねえエレン??」
エレン「えっ・・はあ、まあ。」
ハンジ「気の抜けた返事だな~!
状況を理解しているかい?
エレン??これは
一歩間違えたら人死にが出る
修羅場だったんだけど」
エレン「えっ・??!いや、あの・・!」
ハンジ「ミカサがこんなに君を
大事に想ってくれている
人格者だから良かったような
ものの、もしこの子が
嫉妬に狂って君と私を
刺し殺した後自分も死ぬ!
なんて言い出す人間だったら
・・君も私も今こうして
生きちゃいないんだぞ!」ハハハ
ギュウゥ
ミカサ「わっ・・!私は
そんな事は決してしない!
私はエレンの家族っ・・!
ならばエレンの幸せを
喜ぶのは当然の事・・!」
エレン「お、おまえよく人前で
そんな恥ずかしい事言えるな」
-
- 182 : 2014/01/05(日) 20:45:02 :
- ハンジ「いや・・そういえば
話の腰を折って悪いけど・・
君らはさっさと風呂に
入らないと・・・時間的に
その、ヤバいかもよ」
エレン「ああっ!やばい!おい、
アルミン!風呂だ!着替え
持ってきたか!?」
アルミン「エレンの部屋に
置いてあるよ!急いで
とりに行こう」
ハンジ「私もさっさと髪留めだけ
取りに行こうかな。
じゃあミカサ、また
ご飯時にね♪」
ミカサ「マフラー、本当に
感謝している・・」ペコリ
-
- 183 : 2014/01/05(日) 20:45:47 :
- -廃城拠点裏庭・簡易風呂桶-
アルミン「最初から大番狂わせ
だったけど、どうにか
なし崩し的に一番難しい
問題が一気に片付いて
しまったね」
ザバァ
エレン「・・何の話だ?」
アルミン「この場面で語られる
としたらミカサの
話しかないだろ・・」
エレン「ああ・・そっちか。」
アルミン「そっちかって・・君は
もう少し事の重さを理解
したほうがいいよ。
さっき分隊長が言ったのは
半分場を和ませる為の
話術誘導だったけど、
展開しだいでは本当に
そうなっていたって
おかしくは無かった。」
-
- 184 : 2014/01/05(日) 20:47:51 :
- エレン「いくらなんでも
考えすぎだろ。」ワシャワシャ
アルミン「いや・・どうだろうね
・・けれどこれで
どうしても分からなかった
事が分かった。ミカサは・・」
エレン「?」
アルミン「君と異性が親しくする事
それ自体にはそこまで
激情に駆られる事は無いんだ。
それが得体の知れない仲なら
怪訝にくらいは思うかも
しれないが・・」
エレン「・・・」ザバッ
アルミン「エレンが先ほど
そうした様に自分の意思で
その想いを伝えたり、
エレンに実害が無いと分かれば
特にミカサにとっても問題は
無いんだ・・・」
エレン「アニのときにアレだけ
突っかかってきたのは・・・
オレがアニに危害を
加えられてると思った
・・・そういうことか。」
アルミン「かもしれないね。」
-
- 185 : 2014/01/05(日) 20:49:50 :
-
エレン「しかし・・・・
突然話を変えるけど
アルミンお前」
アルミン「何?」
エレン「もっと体鍛えろよ・・
後ろから見たらお前、
女みたいだぞ」
アルミン「!!!」カァァァ
アルミン「ひっ・!ひどいよ
エレン!!?僕自身
一番気にしているのに!
エレン「ミカサの腹筋を
見習えよ。いやまあ、
腹筋だけじゃなくて・・
あいつは全身オレより
ガタイいいけど。」
アルミン「ミカサ・・・の・・・」
カァァァ
脳内に投影されるのは比較的真新しい
永久記録シーンの一部・・・
アルミン「っ・・!」
アルミン・アルレルト、
立体起働に移ります!!
-
- 186 : 2014/01/05(日) 20:50:35 :
- エレン「うわっ・・!お前なに
起こってるんだよ!
まさかお前っ・・・!」
アルミン「ぁっ・・・!
こ、これは違うよっ!!!」
エレン「と、とっとと出るぞ
もう!夕飯に間に合わなく
なっちまう!」
ザバッ×2
アルミン「あ、そ、そうだね」ソロソロ
前を隠しなら
エレン「まだ収まんねーのかよ・・」
アルミン「うっ・・!うるさいな!
エレンが変な事言うから!」
エレン「オレはミカサの
腹筋の話しかしてねーよ;」
-
- 188 : 2014/01/05(日) 20:52:03 :
-
アルミン「っと・・ところでエレン、
今更なんだけど・・」
エレン「何だ?」
アルミン「今夜この城に一泊させて
もらう上で・・実は
どの部屋に宿泊をする
運びになっているか
聞いていないんだけど」
エレン「・・そういえばそうだな
・・・部屋なら建物の都合上
いくらでもあるが・・
ベッドは人数分しか使える
状態の物は無いぞ」
アルミン「そうなると・・自然と
僕らはエレンの部屋に?」
エレン「さあ、どうだろうな。
そのあたりはオレが許可を
下す事じゃない。」
エレン「(しかしオレの部屋って
ったって・・ベットは一つ
しかないし・・・そもそも)」
エレン「!!!!」
思い出されるのは薪集めの帰り道
ハンジと交わした今晩の御予定。
エレン・イェーガー、立体起(以下略)
アルミン「エレンも人の事
言えないじゃないか!!」バッ
ゲキオコプンプンマルダヨ!
エレン「バッ・・!これはちげぇよ!!」
-
- 190 : 2014/01/07(火) 01:32:07 :
-
=((┌(┌^o^)┐
※WRANING※
警告
┌(^q^┐)┐ ))=
ここから先、上級者に
とっては意に介さない程度
ではありますが若干露骨な
同性愛描写があります。
嘔吐必至な方は上記の
生き物が再度通過する
箇所まで飛ばす事を強く
推奨いたします。
-
- 191 : 2014/01/07(火) 01:33:18 :
-
アルミン「・・・」
エレン「・・・」
アルミン「・・ねえエレン」
エレン「何だよ・・」
アルミン「ハンジさんとその・・
何か恋人らしい事って
したの・・・?」
ドキドキドキ
エレン「---」真赤!
エレン「こ、恋人らしい事!?
なに言い出すかと
思ったら・・て、手を
握ったりとかキス
・・したり・・
とかの事か?!」
アルミン「・・・!//」ジィィィ
アルミンの目は明らかに
他の物を期待している・・!
-
- 192 : 2014/01/07(火) 01:34:22 :
- エレン「や・・止そうぜ
その話は・・!
いくらお前でも流石に
恥ず・・・・」
アルミン「お願いだよエレン、
僕だって男だよ!?
そういったことに、
凄く興味があるんだ!」
グイッ
アルミンがエレンの肩に掴みかかり
押し倒すような姿勢に。
二人ともシャツと下着しか
着用していないので見よう
によっては充分アウトである構図。
アルミン「ねえ、どんな風に
したのかだけでも
いいからさ!教えて
くれよエレン!」キラキラ
エレン「おい!止せって
アルミン!!
(しまったさっきから
ハンジさんの事で勃って
しまってたから・・!
しかもこいつの顔を
ずっと近くで見ていると
・・・・!)」
-
- 193 : 2014/01/07(火) 01:35:54 :
- アルミン「・・エレン、まさか君
本当に僕でこんなに
なってるの?」
エレン「バッ!馬鹿野郎!
これは思い出してたら
勃っちまったんだよ!
お前がハンジさんとの
事を思い出させるか・・」ハッ!
アルミン「思い出させる・・
から・・?じゃ、
じゃあやっぱりそれ
以上の行為に発展
したんだね!?
ねえ教えてよエレン!!」
エレン「ちっ・・違っ・・!
その・・本当に勘弁してくれ
アルミン・・!
後お前っ・・!
さっきから手が・・!」
-
- 194 : 2014/01/07(火) 01:37:01 :
-
力、体格、体重、全てにおいて
圧倒的にエレンの方が
アルミンに勝っているが、即座に
組み敷かれた体勢から振りほどく
事ができないのには理由があった。
アルミンは会話を続けながらも
手でエレンの性感帯を摩り続けて
刺激していた。その手つきは
とても性知識が無い者の動きとは
思えないほど滑らかだった
エレン「止めろっ・・!
男相手だって流石に
そこまでされれば変な
気が起きるって!!
・・ただでさえお前っ・・
そういう顔してるし・・!」
アルミン「素直に言って
くれないエレンが
いけないんだろ?それに
外見については僕も結構
気にしてたから・・
正直エレンに言われると
ショックだなぁ・・」
エレン「お前、訓練兵時代でも
クリスタを抜けば兵団の
一番人気だったからな・・」
(クソッ・・力が・・!)
ハァハァ
-
- 195 : 2014/01/07(火) 01:38:06 :
-
アルミン「あの頃は本当に自分の
容姿を呪ったよ。
・・しかし直ぐに諦めも
ついた。僕も男だから・・
皆が性欲をどれくらい
持て余してるかなんて
身を以って知ってたし。」
エレン「・・・」
アルミン「兵団の規律でそれの
ぶつけどころが無い
皆のせめてもの
気晴らしになればと
こうして効率良く
処理できる方法
まで模索してね。」
エレン「男なのにサシャより
男にモテるって
どういうことだよって
話だよな・・・
ライナーにすら顔に
盛大にぶっかけられ
てたしな(笑)あいつは
クリスタ一筋だと思ってた
からちょっと意外だ」
アルミン「アレは違うだろ・・
まあ、兵団の規則の
内では仕方ないこと
だったんだよ。本来今の
君のようにして異性と
関係が持てるならその方が
絶対にいいはずだけど、
訓練兵団の中にいてその
願望が叶う可能性は
殆どない。ハンナや
フランツの例は
また別としてね」
-
- 196 : 2014/01/07(火) 01:39:44 :
- エレン「・・・・」
アルミン「そんな触れもできない
妄想よりも、物的に、
直接的な快楽を与えてくれる
ものの方がずっと魅力に
思えてしまったんだろ・・
僕も幸い性的なことには
興味が強かった。
覚悟が出来てからは
そこまで気にしてなかったし
それはそれでいいけど」
エレン「こんな事は笑い話で
することじゃないんだが・・
アルミン、お前にいつか
告白するんだっていつも
口癖のように言ってて
解散式の翌日、
トロスト区で命を
落とした奴だって
居たんだぜ。男でな」
アルミン「それは・・本当に
笑えないや。性的に
興奮するのは理解できなくも
無いけど・・恋愛感情
とかはちょっと・・」
エレン「・・・」
徐々に緩む拘束に、
自然と体を起こすエレン
アルミン「・・ハンジさんとの
事、しっかり聞き
たかったんだけどなぁ
・・そんな話
してたらなんか・・
そんな気分でも
なくなって
しまったよ・・」
エレン「・・アルミン」
-
- 202 : 2014/01/07(火) 01:46:16 :
-
アルミン「でもちゃんといつか
聞かせてくれよ?
僕だってそれなりに
気にはしてるんだから」
エレン「いや・・正直に言って
しまうと・・今夜ハンジさんと
その・・そんな事する予定が
あったんだが・・というか
今日しかそのチャンスが
・・・」
アルミン「っ!!?本当!?エレン!?」
ガバッ
エレン「うゎ、おい!!」
(言うんじゃなかった!)
ガチャ
-
- 203 : 2014/01/07(火) 01:46:58 :
-
ペトラ「エレンー?もう食事
始まっちゃってるよ?
いつまでお風呂・・・」
エレン「」
アルミン「・・・。」
ペトラ「--・・」
ペトラ「( ^q^)b」グッ
キィ~・・・・・・バタン。
カサササササ・・・・
エレン「何だ今の間と去り際の
笑顔は!!?」
アルミン「み・・見られちゃったね//」
エレン「お前、絶対食事の時
そんな顔するなよ!?
間違いなく誤解される
から!!」
-
- 204 : 2014/01/07(火) 01:47:51 :
-
=((┌(┌^o^)┐
○警告解除○
┌(^q^┐)┐ ))=
-
- 205 : 2014/01/07(火) 01:48:42 :
-
-城内 食堂兼・居間-
エルド「3人増えただけで随分と
賑やかな食事風景だな・・」
ミカサ「エレン・・・好き嫌いは
駄目。後ではなく先に食べて」
エレン「後でも先でも食うんだから
かまわねえだろ?!」
アルミン「このシチュー、
美味しいですね・・!
野菜が少し違うんですか?」
ペトラ「配給品だけじゃ
物足りないから野草を
足してるの。あと味付けも少し
違うかな」
グンタ「誰かがヘマをしなければ
もう一品シチューの具が
豪勢だったんだがな・・」
キノコガ・・・
ペトラ「その話はもういいでしょ?!?」
ギャァァ!
オルオ「静かに食えねえのか
ペトラ・・そんなんじゃ
嫁の貰い手も付かねぇぜ」
-
- 206 : 2014/01/07(火) 01:49:52 :
-
ペトラ「(それはそうと・・
ねえ、アルミン、で
よかったっけ?(小声))」
アルミン「(は・・はい(小声))」
ペトラ「(・・・・・)」
アルミン「(^^;)」
ペトラ「(・・・攻めなの!!?
(小声))」キャァァ
アルミン「(ごっ・・ご想像に
お任せします//
(小声))」カァァ
エレン「ぉい!!そこ!!
なにヒソヒソやってん
ですか!!?」
-
- 207 : 2014/01/07(火) 01:50:54 :
-
リヴァイ「・・・・」カチャカチャ
ハンジ「いやぁ、いいね。
賑やかな食卓って」
モグモグ
リヴァイ「悪くはねえが・・
落ち着きに欠け過ぎだろ。」
ハンジ「同じ釜の飯を
食べるって事は
それだけで兵同士の
絆を深める事なんだ。
できるだけでも場が
賑やかであるに
越した事はない。」
リヴァイ「お前にしては珍しく
まともな事を言った
気がするが何か変な
モンでも食ったか」
ハンジ「いや。今日の献立には
例のアレも入って
ないしね。ただ・・・」
リヴァイ「・・ただ・・?」
ハンジ「・・なんでもない」
ハンジ「(帰ってきてから平気な
風にしていたけど・・
もう限界だ・・・!
今すぐにでもエレンを
襲ってしまいたい・・!)」
ジュルリ・・
エレン「っ・・」ゾクッ
-
- 208 : 2014/01/07(火) 01:55:17 :
-
ハンジ「(帰りの乗馬中に辛抱
できただけで充分
奇跡なのに・・)」
スッゲェヌレテタシ・・・
ハンジ「(だけど今晩はあの子らも
一緒にお泊りなんだろ・・?
エレンは一体どういう
気構えなんだろう・・
しかし2泊3日のリミットを
考えれば今夜が
ラストチャンスだ・・!)」
ハンジ「(っ・・!?
こうなったら・・もう
いっそのこと3・・・
いや、4Pかっ!?
アルミンも引き込んで!
エレンも可愛いが
あの子も結構可愛い顔
してるしな・・!)」
アルミン「!!?っ//」
ハンジ「(あ・・目が
合っちゃった。でも
今のは脈ありっぽい!?
いやいやいや、私には
エレンという・・)」
リヴァイ「・・なにも喋らずに
ころころと表情ばかり
変えやがって・・
気味が悪ィな・・・」
チッ
エレン「(目が泳ぎすぎです・・・!)」
-
- 209 : 2014/01/07(火) 01:58:34 :
-
リヴァイ「それにしてもお前が
来てからこいつは
本当に変わった。」
エレン「何度もそれは
聞いていますが・・」
リヴァイ「そういう方面じゃない。
食事中にする話じゃあ
ねえが・・お前が来るまで
こいつはな・・滅多にふ」
ハンジ「ちょっ!!ぁああ!!!
リヴァイ!!ストップ!!
ストップだから!!」
リヴァイ「何がストップだ。
本当の事だろうが
事実を伝えて何が悪い」
ハンジ「今まではそのっ・・!
忙しかったから
色々と面倒くさくって
そんなんなっちゃってた
んだって!!」
リヴァイ「面倒くさい?
今面倒くさいと言ったか?
それで周囲の奴らがく」
ハンジ「だぁあああ!!もう!
ホンッとゴメン!!
謝るから!! 本当にもう
許してリヴァイ!!
今度から絶対横着
しないから」
-
- 210 : 2014/01/07(火) 02:00:01 :
-
リヴァイ「・・・・」
ハンジ「・・だからエレンの
前ではどうか!!」
エレン「・・・そこまで
慌てられると凄い気に
なるんですが・・、、?」
(!!)
エレン「その慌て方はっ・・・
ハンジさんまさか・・!」
ハンジ「!!?;」
エレン「ハンジさんも初陣の時
空中で撒き散らしたって
ことですか!!??」
-
- 212 : 2014/01/07(火) 02:02:13 :
-
ペトラ「ブフゥッ!!!!」
オルオ「ゴフッ!!!」
リヴァイ「おい!!手前ら!!!
汚ぇだろうが!!!!
今すぐ拭け!!!!!」
オルオ「すっ!すみません!!!」
フキフキフキ
ペトラ「どうしてあんたそれ今
知ってるのよ!!!!」
フキフキフキ
エレン「さっきエルドさんに
聞きました!本当は
もっと先に話そうと
思ってたそうですが」
ペトラ「エルドォォ!!!!」カッ
-
- 229 : 2014/01/08(水) 01:55:00 :
- ハンジ「いや・・撒き散らして
ないけどね。」
グンタ「オレも撒き散らして
ないからな」
エレン「じゃあ一体・・・」
ハンジ「い、いいから!!
気にしなくて
いいから!!」
-食後-
リヴァイ「そういや泊まりの
段取りを済ませて
なかったな・・
いくらなんでも
あの地下室でお前ら
全員雑魚寝は無いだろ」
エレン「しかし兵長、
それ以外の部屋だと
ベッドが・・・」
リヴァイ「いや・・・一応使える
には使える部屋がある。
ペトラが元使ってた
部屋だが。ー・・ただ」
エレン「・・ただ・・?」
リヴァイ「結成当初の兵士で、
仲間を全員失った分隊長が
自害した部屋らしくてな。
夜な夜な音がして眠れない
から部屋を替えてくれと
言われて今は使ってない」
-
- 230 : 2014/01/08(水) 01:55:34 :
-
リヴァイ「話の流れでは
それしかねえな」
エレン「どうしたアルミン、
お前らしくない。
怖いのか?なんだったら
地下と代わってやっても
・・・」
リヴァイ「お前は取り決めが
あるから地下固定
なんだよ。忘れたのか」
アルミン「こっ・・こわいとか
じゃ・・無いけど・・
音がするって・・・
それだけで何か嫌
じゃないか!」
エレン「ライナーの鼾を
子守唄にして眠れる奴が
今更何言ってんだよ。
どうする?オレの部屋で
寝るか?」
-
- 231 : 2014/01/08(水) 01:56:21 :
-
ミカサ「私は・・いい。」キッパリ
アルミン「!!!!???」
(ミ・・・ミカサが・・?!)
ミカサ「私も・・できるならエレンを
傍で見守っていたい・・
けれど・・我慢する・・・!」
グググ(血の涙)
アルミン「(ミカサが・・・
く・・空気を
読んでる・・?!!)」
その言葉の意味するところを
完全に理解している周囲の人間は
ハンジ、エレン含め全員沈黙している
リヴァイ「・・・今更こんな
事を言うのも何なんだが
エレンの立場からして
エルヴィンが関わって
いなかったらお前らこれ、
兵法会議ものだからな」
(いや、まあ関わってても
充分アウトだが)
ハンジ「あっ・・うん・・
なんか・・ゴメン」
エレン「・・・///」
オルオ「・・・・;」
ペトラ「・・・」ワタシモヘイチョト・・
エルド「・・・」
グンタ「・・・」
-
- 232 : 2014/01/08(水) 01:57:33 :
- リヴァイ「それから・・此間の
件があるからな、
騒がしくするんじゃ
ねえぞ」
ハンジ「もっ、もういいだろ
リヴァイ!
ほっとけよ!」カァァ
エレン「・・・・//」シュゥゥウ
エレン・ハンジ、
食堂より退室
ハンジ「いやまいったね~・・
散々からかわれてしまった。
エレン、熱大丈夫??」
エレン「へ・・平気です・・」
ハンジ「ん。じゃあ折角だし、
手、つなごっか?ww」
エレン「は、はい。」オソルオソル
ガッ
-
- 233 : 2014/01/08(水) 01:58:38 :
- ガッ
ハンジ「おっ、あったかいw
熱いくらいだ」
エレン「・・・はは」
ハンジ「・・ふふっ」ニコッ
エレン「す・・素直に
笑わないで下さい;」
ハンジ「じゃどうしろっ
てのさ;w」
エレン「それになんで・・
ちょっと泣いてるん
ですか」
ハンジ「へ・・?本当?」
エレン「本当ですよ、ほら、」
拭って見せる
ハンジ「えっ・・本当だ。あれ・・
なんでだろw?」
エレン「オレに聞かないで下さいよ」
ハンジ「これはきっとアレだ。
泣きたい位に君の事を
大切に思ってるってことだよ
きっと。そうに違いない」
ウンウン
-
- 234 : 2014/01/08(水) 01:59:29 :
-
エレン「うまいことを言った
つもりですか?」
ハンジ「いや。単に私の好きな
歌の一節だよ。」
エレン「はぁ、そうですか;」
ハンジ「でもまあ・・色々と
ドタバタしてたからねえ。
二泊三日って聞いてたから
もっともっとエレンと
遊んじゃうぞー!って
張り切ってたのに彼らの
ダブルブッキングもあって
今日やっとゆっくり出来る
訳だから・・安心したのかも」
エレン「遊ぶって・・忙しくて
当然ですよ。待機命令中
とはいえそれだって
れっきとした兵団の
任務の一部なんですから」
マッタクモウ
ハンジ「もうエレンは
お堅いなー。私とやっと
二人でゆっくりできるん
だからさぁ。もっとこう、
喜びってのはないのかな」
ヤレヤレダゼ
-
- 235 : 2014/01/08(水) 02:00:31 :
- エレン「それは・・素直に
嬉しいですけど・・」
ハンジ「ん、よろしいー!」
ホオズリシテヤル!
エレン「は、ははw」
ハンジ「お?!今のは
照れなかったね!?
誰も見てないから?!
ねえねえ、今の笑い方
もう一回お願い!!
なんか可愛かった!」
スリスリスリ
エレン「ゃ、ヤですよ!
もう一回とか恥ずかしい!」
グギギ
ハンジ「チッ・・!エレンの
貴重なリアクションを
見逃した・・!」
-
- 236 : 2014/01/08(水) 02:03:23 :
-
※一応警告ですが以下
一際強めの性描写が入ります。
嘔吐誘発が危ぶまれる為
苦手な方は閲覧をお控えに
なる事を強くお勧めします※
-
- 237 : 2014/01/08(水) 02:04:14 :
- -城内地下・エレン部屋-
エレン「あ・・水無いんだった・・
すみません、汲んでこないと」
ハンジ「・・・・」
エレン「・・あの、ハンジさん?」
ハンジ「ゴメン、エレン」
エレン「・・・無理ですか?」
ハンジ「・・ぅん、もう限界」
エレン「///・・・じ、
じゃあ今日のき、
キスからやり直・・」
ハンジ「ッ」
ガバッ
エレン「っむぐっ!!?」
ハンジがエレンに覆いかぶさる形で
二人の長い夜が始まった。
エレンの体がベットへ深く沈み込む
-
- 238 : 2014/01/08(水) 02:05:23 :
- ハンジ「っ・・!っ・・!」
エレン「フッ・・んうっ・・!」
互いの荒い息遣いが、既に
高揚を初めて混乱し始めた聴覚を
揺らす。急激な体温の上昇と
意識の混濁が本来両耳に等しく送られる筈の
声量を右に左にと不安定に揺さぶる。
エレン「(ハンジさん・・
すごく熱い・・!)」
ハンジ「プハッ・・・」
エレン「・・・・っ;」
ハンジ「ゴメン・・ゆっくり
できるって言っておいて
こんなはじめ方で・・
でも・・もう駄目だw;
辛抱利かないっ・・・」
エレン「っ」
エレンの汗ばんだ首筋に
ハンジの舌が這い寄る。
-
- 239 : 2014/01/08(水) 02:07:02 :
-
エレン「はっ・・!うぁっ」
同時に股下へと手が伸びていく。
ハンジ「ふっ・・フゥッ・・ン・・」
先程アルミンにされたものとは違う、
本能で求め貪られるような手つきと
舌使いにエレンの性的興奮は
最大限に引きずり出され、即座に
己を勃ち上がらせる。
ハンジ「はッ・・ーはァッ・・ー
フッ・・ー」
首元への愛撫が終わってもそこへ
吹き付ける吐息は熱気を纏い続ける
一方で、ハンジの腰使いは更に
激しさを増していく。
エレン「ハ、ハンジさん・・
ほら・・下・・脱がないと
・・染みちゃいますよ」
ハンジ「はっ・・・ぁ、
ありがとう・・あ、
頭まわんないなもう・・」
ズル・・・
エレン「お、オレもです;
始めちゃったらもう
止まれないかもしれません」
-
- 240 : 2014/01/08(水) 02:08:17 :
-
ハンジ「も・・もういいよね
エレン・・もう・・」
エレン「ハンジさん・・それ
普通こっちが言わなきゃ
いけない言葉じゃ・・;」
ハンジ「昼真っからガマンしてたんだ・・!
冗談で返す気力ももうないよっ・・・」
エレン「それはオレも同じですよ・・」
ハンジ「いいよねっ?
挿れるだけだからっ!
ねえ、いいよね?!」
腰を前後させエレンの膝に押し付け
エレン「駄目な訳っ・・
ないじゃないですかっ・・
でも・・・!」グッ
ハンジ「っ・・?!」
-
- 241 : 2014/01/08(水) 02:09:56 :
- エレン「此間は殆どハンジさんに
もってかれちゃいました
からっ・・今度はオレが
頑張らせてもらいます
・・・!」
ハンジ「・・・!」ドキドキドキ
エレン「・・・・」ゴクッ・・
エレン「行きますよ・・!」
ハンジ「ああ、!もうこれ以上
焦らすなって!」
ずッ・・
控えめに毛が生え揃った恥部に
少しずつエレンが押し込まれていく
ハンジ「あっ・・!ぁあっ!
す、すっげー熱い!アッ、
熱いよエレン!」
エレン「ハンジさんも凄い
ことになってます・・
中・・こっちが火傷
しちまいそうです」ハァッ・・・
-
- 242 : 2014/01/08(水) 02:11:01 :
-
ハンジ「遠慮要らないからっ・・
ガンガン動いてっ!
今超キてるから!!」
エレン「もっ・・ハンジさん、
本当に此間の初めて
だったんですか・・?
いくらなんでも
がっつき過ぎです・・!」
ハンジ「そっ・・そんなこと
無いって・・!
普通だよ・・!皆
きっとこうだって・・!」
ハァハァ・・・!
エレン「(確かに巨人を目の前に
した時と比べたら・・
同じようなテンションだ・・)」
エレン「じゃっ・・じゃあ
動きますよっ・・!」
ハンジ「うん!来て、来て!
来て!本気で!」
-
- 243 : 2014/01/08(水) 02:12:18 :
- -城内・元ペトラ部屋-
アルミン「部屋の移転はついこの間
だったみたいだから・・・
幸い埃をはらったりする必要は
なさそうだね・・・」
ミカサ「・・・問題ない。」
アルミン「・・・けど・・これって
やっぱり・・・」
ベッドは当然一つ
アルミン「ミカサ、君はベッドを
使いなよ、僕は床で寝られる。」
ミカサ「何故?面積は充分二人
寝られる分確保できている。」
ポンポン
アルミン「でも・・ほら、ねえ。」
オズオズ
ミカサ「・・家族。」ズズズズ
アルミン「・・・・はい。」トボトボ
アルミン「(まあ・・ちょっと気分の
良くない話を聞いてしまって
いるから一緒に寝てもらえる
のは嬉しいけど・・)」
-
- 244 : 2014/01/08(水) 02:14:05 :
- ミカサ「・・・」ばざっ・・ポンポン
アルミン「(いっ・・今頃エレンは・・)」
エレンとハンジの顔が瞬時に
走馬灯のように脳内を駆け巡り、
直後、最も記憶に新しい鮮明な
異性の裸体がアルミンの
思考回路を埋め尽くす。
アルミン「っ・・!」ボッ
ミカサ「・・アルミン?」
アルミン「はっ!!?な、
なんだい!?」
ミカサ「シーツ、敷き終わった。」
そしてその裸体の主に語りかけられ、
頭が一瞬真っ白になる。
-
- 245 : 2014/01/08(水) 02:14:49 :
-
アルミン「あっ・・ご、ゴメンよ!
本当なら僕がやらなきゃ
いけないのに!」
ミカサ「全く構わない。それより
ランプの油が残り少ない。
消してしまってもいい?」
アルミン「あ、ああ、いいよ!
ごめんね!」
ミカサ「そんなに謝らなくていい。
アルミンは何も私に
悪い事をしていない」
アルミン「うん、まあそれは
そうだけどなんかね」
消灯。互いの顔も見えなくなる。
互いに広いとはいえないベッドの
中で一枚の毛布を被り、
仰向けで横になる。
-
- 246 : 2014/01/08(水) 02:17:17 :
- アルミン「・・・」
ミカサ「とても・・なつかしい
感じがする・・こんなに近くに
アルミンを感じるのは・・
あの頃以来だ」
アルミン「・・・そうだね・・
エレンが居ない分やっぱり
ミカサとしては寂しいかな」
ミカサ「エレンは今あの人と
一緒に居る。
邪魔したくはない。
それに・・・」
アルミン「?」
ミカサ「生きていると
分かっているだけで
私はとても、
安心できる。」
-
- 256 : 2014/01/10(金) 03:52:55 :
- アルミン「・・・本当にその通りだ。
僕もミカサも本気で一度
解散式翌日のあの日・・
エレンが死んだと思って
・・・一番大事な家族と
同時に生きる気力を
失ってしまった。」
アルミン「・・と思っていて、
実は生きていたと知った
時はこれ以上ないほどに
嬉しかったけれど・・
今度は人類の敵意に
晒されて殺されかける
憂目に会った。」
ミカサ「あの時アルミンが
説得してくれなければ・・
私達はその場で死ぬ事は
なかったとしても決して
今のように3人揃って
生きてはいられなった・・
本当に・・どんなに感謝を
しても、し足りない」
アルミン「別に・・それこそ
家族なんだから当然の
事さ。第一僕の説得
だけでは結果として
キッツ隊長の独断を
止める事は適わなかった。
指令が来なければ
あの場で第二射と同時に
総攻撃が開始される
だけだった・・・
そうなった場合の
事なんて・・」
-
- 257 : 2014/01/10(金) 03:53:38 :
- ミカサ「私も考えたくはない。
しかしこれだけは言わせて。
アルミンがあの場で身を挺して
説得に時間をかけてくれなければ・・
どの道間に合っては居なかった。
やはり私達はあなたに救われている」
アルミン「それも間違っては
居ないのかもしれないけど・・
やっぱりあの場では
あれが限界だった。説得という
手段は相手に思考能力が
無くなってしまっていたら
使い物にならないからね」
アルミン「(そして指令が居なければ
エレンは本気でミカサを
置いてあの場を去るつもり
だったんだろう。僕が
エレンの立場でもそうする。
それが分かって居るから・・)」
ミカサ「・・・・」
狭いベッドの中でかすかに当たる
ミカサの腕が震えているのが分かる。
ミカサ「しかしこうして
アルミンも傍に居て・・
エレンもちゃんと生きている。
本当に・・よかった・・」
アルミン「ああ・・そうだね」
-
- 258 : 2014/01/10(金) 03:54:17 :
-
ミカサ「アルミン。」
アルミン「なに?」
ミカサ「手を握ってもいい?」
アルミン「いいよ、」
未だ震えの引かないミカサの手と
僕の手が触れる。意外な事に
その手はとても柔らかく、優しい
手触りだった。少し僕よりも
体温の低い手が僕の掌の形を
確かめるように掴み取る。
ミカサ「アルミン、あったかい」
アルミン「そ、そうかい?これは迷信の
類だけど・・掌が冷たい人ほど
心の中は温かみに溢れている
そうだよ。だからこの場合だと
僕よりミカサの方が根は
優しいのかもしれないね」
ミカサ「それは・・きっと迷信だ。
アルミンが私よりも
思いやり深いのは
間違いない。」
アルミン「・・・」
ミカサ「・・・」
-
- 259 : 2014/01/10(金) 03:55:06 :
- アルミン「(きまずい・・・
無言になられると
どうしても・・今
思い出してはいけない
記憶の方へと・・・)」
ミカサ「・・・」
アルミン「・・・」ドキドキドキ
ミカサ「・・アルミン」
アルミン「なに?(れ、冷静に!)」
ミカサ「アルミンまで手が
震えてきた・・脈拍も凄く
早い。具合でも悪いの?」
アルミン「手を掴んだだけで
脈までわかるの!?」
ミカサ「こんなに激しく
なってくると流石に
わかる。・・大丈夫?」
アルミン「さ・・さあ、気のせい
・・じゃないかな」
ミカサ「・・・アルミン、まさか」
アルミン「(っ・・?!
気づかれた!!?)」
-
- 260 : 2014/01/10(金) 03:56:03 :
- ミカサ「手を握るの、嫌?」
アルミン「いっ、いやなもんか!!
全然嫌じゃない!
逆に嬉しい!」
即答。
アルミン「(しまった・・!
言わなくていいことまで
言ってしまった・・)」
ミカサ「アルミン・・・気のせいだったら
すまないが」
アルミン「何!?気のせいじゃないよ!?
あっ・・ゴメン?!(あっ・・
頭が回らない!!)」
ミカサ「もしかして落ち着かないの・・?」
アルミン「さ、流石に分かるかな。
でもほら、こんな風に女の子
と手まで繋いでこれ程近くに
寄ったのは本当に久しぶり
だったから・・どうしても
慣れないって言うか・・」
ミカサ「!」
アルミン「み・・ミカサ??」
ミカサ「すまない、少し驚いてしまった。
アルミンの口からそんな言葉が
聞けるとは思わなかったから・・」
アルミン「(しまった・・!絶対に
変だと思われた・・!)」
-
- 261 : 2014/01/10(金) 03:57:29 :
- ミカサ「ありがとう、そんな風に
言われたのは私も久しぶりだ」フフッ
アルミン「!?(ミカサが僕に向かって
微笑んだ!?・・しかしこんな
時に限って真っ暗じゃないか
・・!どんな顔だったか
見たかった・・・)」
ミカサ「私にはエレンだけ無事で
居てくれればいいと、
・・そう毎日思っていたから、
同じように私に好意を
抱いてくれている異性など
いないと思っていた。」
アルミン「あ・・・」
ミカサ「とても嬉しい」
アルミン「(も・・もしかして
好きですって意味として
捉えられた!!!?)」
アルミン「ミミ・・ミカサ・・あの僕っ・・」
-
- 262 : 2014/01/10(金) 03:58:26 :
-
丁度その時
パシンッ
アルミン「ぅゎっ!!?」ビクッ
ミカサ「っ?」
壁際の方向から何かを叩くような
音が鳴り響いた。音に驚き
身をすくめるアルミンと、
対照的に身を起こして
暗闇をじっと見つめるミカサ
部屋の内部は光源であるランプが無い以上
木窓で塞がれた窓枠から漏れ出る
僅かな月光しか暗闇を照らし出すものはなく、
音も無くベッドから飛び起きたミカサは
僅かに差し込む月光を頼りにまっすぐ窓へ
足を運ぶ
一陣の風が窓の外を吹きぬけたような音がしたその
数秒後、ミカサが勢い良く窓を開け放つ。
バンッ
ミカサ「・・・・」
-
- 263 : 2014/01/10(金) 03:59:34 :
-
先程まで微笑んでいたであろう
その顔は今では完全に
警戒態勢そのものといった顔に
なっており、まるで縄張りを見回る
ボス猫のような視線を、乗り出した窓から
四散させる
アルミン「・・・なにか見えた?」ソワソワ
ミカサ「・・・何も」
アルミン「・・ハァ・・」
ミカサ「ただ」
アルミン「何?」
ミカサ「音がしたのは気のせいでは
なかったし・・誰かに見られていたのは
間違いない。」
アルミン「(ミカサがそういうのだから
間違いないんだろうけど・・
勘弁してほしいなぁ・・;)」
ミカサ「そうではない。アルミン」チョイチョイ
アルミン「?なんだい・・?そこに何か・・」
木窓に触れるよう促すミカサ
アルミン「・・・!これは・・」
-
- 264 : 2014/01/10(金) 04:02:14 :
-
-廃城拠点・屋根上-
ペトラ「(ちょっと!まだそんな感じじゃ
なかったでしょ!?早いよ!(小声))」
オルオ「(知るか!灯りを消されてる以上
聞き耳で判断するしかなかったんだ!
あれはもういつ始まってもおかしく
なかっただろうが!(小声))」
ペトラ「(いずれにしてもこれでもう
いいはずでしょ。とっとと
帰って寝るわよ私は(小声))」
オルオ「(言われなくってもそのつもりだ
馬鹿馬鹿しい・・(小声))」
-
- 265 : 2014/01/10(金) 04:02:45 :
-
-小一時間前-
-城内リヴァイ部屋-
エルド「・・・すみません、もう一回いいですか」
(溜息)
リヴァイ「オレもあまり何度も
言いたくは無いんだが・・
詳しくはこいつに目を通して
各自理解しろ。」
取り出したのはアルミン持参の
エルヴィン発行と思しき封書
リヴァイ「封印までしてあるから
流石に少し大袈裟すぎると
思っていたが・・一応目を
通しておいて正解だった。」
そこに書かれていた内容は、大まかに言って
以下のような内容であった。
-
- 266 : 2014/01/10(金) 04:03:25 :
-
エレン、ハンジ分隊長両名については
精神衛生上の問題もあるので互いの関係に
一切干渉せぬようとの事、そしてその一方で
もしもミカサ・アッカーマン、及び
アルミン・アルレルトの両名が
一夜を共にするような環境が
整った際には”間違い”の起こらぬよう
要監視の事。
グンタ「・・・・なんだ・・コレ・・」
リヴァイ「先々を見通すのに長けた奴だって
認識はあったが・・こればかりは
一度あいつの頭を割って中身を
見て見たいと本気で思った」
オルオ「つまり何ですか・・俺達に
餓鬼が寝付くまでの監視を
しろって事ですか・・?
それで途中にもし
”おっ始め”たら
その邪魔をしろと・??」
リヴァイ「残念な事にそれで
殆ど合ってるな」
オルオ「兵長・・・、あのですね・・・」
リヴァイ「お前の言いたい事は嫌でも分かる。
だがコレは至極残念だが命令だ。
それも迷惑なことに団長命令だ。
俺だって正直御免被りたい」
-
- 267 : 2014/01/10(金) 04:04:54 :
- ペトラ「あの・・アルミン・・の方に
関してはその心配は無いん
じゃないかと・・」
リヴァイ「ほう。何故だ?」
ペトラ「何故って・・そのぅ・・」
オフロバデエレント・・・
(脳内(^q^)お花畑)
リヴァイ「・・・?つまり根拠は無いが
間違いは起きないと・・?」
ペトラ「やっぱり無理ですかね・・」
リヴァイ「あの年頃なんざそれしか
頭にねえだろ。顔で
判断できる事じゃない。
まあ・・・」
リヴァイ「エルヴィンの危惧はそこまで
的外れな事ではないというのも
事実なんだが。」
-
- 268 : 2014/01/10(金) 04:05:56 :
-
グンタ「・・といいますと?」
リヴァイ「もう片方は別として・・
問題はミカサ・アッカーマンだ。
端的に言って、あいつの身に
何か、とりわけ瘤付きになるような
事があればそれはそのまま
兵力損失を意味する事になる。
ここでこんな事を言うのも
なんなんだが・・」
リヴァイ「俺の身に何かあったら
恐らく高確率でいつかはあいつに
白羽の矢が立つだろうよ。」
グンタ「噂には聞いてますが・・」
エルド「それほどなんですか。・・彼女は」
リヴァイ「まだ直接的に戦闘の様子を
目の当たりにした訳じゃねえが、
初陣で負傷もしなかったばかりか
駐屯兵の精鋭連中から百人力の
お墨付きを貰った上に直後の作戦で
その精鋭達が命を落していく中
やはりほぼ無傷で生き残っている。
それも最前線でエレンに殆ど
密着しながらだ」
ペトラ「運だけで片付く話では無いですね・・」
-
- 269 : 2014/01/10(金) 04:06:57 :
- リヴァイ「だが自身の討伐数の申告と
周囲の報告で数が合っていない
部分もある。それも何故か
自己申告の方が少ない形でな。
おそらく兵団での自身のあり方は
どうでもいいタイプ・・
身内の事だけを考えるタチなんだろう。
事実審議所で俺がエレンを
どつきまわした際は憲兵の
介入など意にも介することなく、何時
報復に打って出てもおかしくない、
そんな面で睨み付けてきやがった。」
オルオ「そこでそんな判断も出来ないようでは
逆にそういった資質も無いのでは?」
リヴァイ「確かにあまり頭が回るタイプでは
無いそうだが、生き残る力で言えば
相当なものを持っている。
それだけに関しては確実に言える」
エルド「・・・で・・話を戻しますが・・」
-
- 270 : 2014/01/10(金) 04:08:13 :
- リヴァイ「つまりはそういうことだ。
だが監視とはいっても
一晩も張り付いていなくていい。
一度何かアプローチをかけて
向こうが此方の動向に気づきかけたら
その場で監視を止めにして
切り上げていい。」
リヴァイ「いくらいわくつきの部屋だなどと
言っては置いてもそれを本気に
するような奴らでもないだろ。
流石に見られている事くらいには
感付く筈だが・・一応バレないように
うまくやれとのお達しだ。この
任には2人程の少数で当たってもらう事に
なるが・・・」
オルオ「・・・」
ペトラ「・・・」
エルド「・・・」
グンタ「・・・」
リヴァイ「・・序列でケツ2からいくか。」
オルオ「かっ・・勘弁してくださいよ兵長!」
ペトラ「・・・」ズゥゥゥン↓
エルド「よし、決まりだな」
ソソクサ
グンタ「さて・・飯の準備を済ませよう」
ソソクサ
リヴァイ「悪いが・・俺も少し前日の
アレで疲れていてな・・
異論は無いな・・?」ジロリ
ペトラ「(うっ・・・・;)」グサリ
-
- 275 : 2014/01/12(日) 01:48:54 :
-
----
---
--
-
-時は戻って再度屋根上-
オルオ「・・・どうした、戻らないのか・・?」
ペトラ「あ、あんたこそ早く戻れば?!」
オルオ「・・・・・」
(19歳也の興味)
ペトラ「・・・・・」
(性欲をもてあます)
オルオ「・・正直に言うと・・
少し興味がある。」
ペトラ「・・利害一致ね・・」
オルオ「しかし一回ああして
しまった以上簡単には
監視は続行できんぞ・・
様子を見るに・・」チラッ
-
- 276 : 2014/01/12(日) 01:49:42 :
-
開け放たれた窓からアルミン、
ミカサの顔が一緒に出ており、
窓枠周辺を確認しているのが見て取れる。
ペトラ「過ぎてしまった事は
どうしようも無いわ。その上で
私達ができる事をやるのよ」
オルオ「(こいつ・・・普段より
断然協力的だ・・・)」
ペトラ「とりあえず間を置きましょう。
それから降下は出来るだけ
迅速且つ無音に。窓枠の位置まで
降下が済んだら即座に室内の様子を
確認し、少しでも危ないと感じたら
低めの圧で低速で上昇するわよ。」
オルオ「さっきのは焦って上げすぎたな。
下手をすると噴出音が部屋まで
届いていたかもしれん」
ペトラ「それよりも気をつけなきゃ
いけないのは巻取り音よ。
まあ・・一度ああしてしまった
以上・・向こうは完全に感づいて
いると仮定した方が
いいかもしれない」
-
- 277 : 2014/01/12(日) 01:50:58 :
-
-城内・元ペトラ部屋-
アルミン「これは・・・
木窓が・・・
(暖かい・・?)」
ミカサ「アルミン・・これは恐らく」
アルミン「・・監視されていたと
見るのが一番妥当かもね。
さて・・・そうなると」
ミカサ「・・・」
アルミン「一体何故・・?
(僕らがエレンにとって
唯一の身内だから?そう考えれば、
エレンがもしも何か妙な気を起こした際の
抑止力にも使えるから色々と
調べられるのも納得はいくけれど・・
分からないのは何故あんな事を・・)」
ミカサ「・・・」
アルミン「あ・・・・」
ミカサ「何・・?何か分かったの
アルミン?」
ギィッ
窓を半締めに
アルミン「す・・・凄く単純なことで
申し訳ないんだけど・・」
-
- 278 : 2014/01/12(日) 01:52:14 :
-
ミカサ「何?」
アルミン「ひょっとして兵団の規律の
一環とかで・・僕とミカサに
その・・男女の営みみたいな
事が起きないように見張られて
たんじゃ・・・」
ミカサ「・・・・!」
ミカサ「・・・・・・//;」
アルミン「(ミカサもやっぱり
女の子だったんだ・・!)」
アカクナッテル・・!
ミカサ「・・・・アルミン・・何か
失礼な事を考えていない?」
アルミン「そっ!そんな!えと、
そういう意味じゃなくって!
かわいいなって意味で・・あ!?!」
ミカサ「・・・・」
アルミン「(ぼっ・・僕は大馬鹿だ!!
聞かれてもいない心の声に
言い訳してしまった!)」
グワァァ
-
- 279 : 2014/01/12(日) 02:03:11 :
-
ミカサ「・・アルミン」
アルミン「な・・・なに、?ミカサ・・」
ミカサ「貴方に頼みがある」
アルミン「・・?」
そう口にするとミカサは持参した衣類等の
入った荷物入れへと足を運び・・
ミカサ「・・・」
パサッ・・・
アルミン「みっ・・・ミカサ!?
なっ・・何を!!」
-
- 280 : 2014/01/12(日) 02:03:53 :
- 何と服を脱ぎ始めた。
灯りは消されているものの、
半開きになっている窓枠から漏れ出る
月光によって部屋内に若干の
光源が確保されている事と、
暗闇に目が慣れてきたことで、
アルミンにもなんとなくだが、
カットシャツを脱ぎ去ったミカサの
背中が露になったことが伺える。
月明かりを反射する石壁から
届いた薄明かりで真っ白な背中が
暗闇に照らし出される。腹筋に
見劣りしないほど背筋や肩周りの
筋肉も隆々としていたがそんな事は
まったく気にならないほどアルミンの
視界にはその背中が扇情的に映っていた。
アルミンの問いかけにも答えずミカサは
そのままズボンに手を掛け・・・そして
-
- 281 : 2014/01/12(日) 02:05:16 :
- -10分後-
-廃城拠点・壁面-
ペトラ「そろそろ大丈夫でしょ・・
ゆっくり降りるわよ・・」
キリッ
オルオ「ああ・・(人の事言えないが
こいつ・・どんだけ
覗きたいんだよ・・
真面目そのものじゃねえか・・)」
-壁面・三階窓付近-
ペトラ「(灯りは・・やはり
付けて無い様ね・・・
中の様子は・・?(小声))」
オルオ「・・・・」
-・・・ッ・・・・・・・・
-っ・・んな・・・・
・・・ミ・・・-ッサ・・・・
ペトラ「(!!?)」バッ
オルオ「(!!?)」バッ
思わず顔を見合わせ、そして
直後再び窓に耳を押し付ける。
-
- 282 : 2014/01/12(日) 02:06:15 :
-
アルミン「ミカッ・・・さ・・?!ちょっと!
いき・・りどうしたって・・あっ!」
アルミン「そっ・・・・・なところ・・駄目だよ!
っ・・何・・って・・!」
アルミン「ふぁッ・・あっ・・・!」
オルオ「・・・・」ドッキドッキ
ペトラ「(ォ・・oh・・//)」
集中力MAX
オルオ「(なあ・・今更なんだが・・
(小声))」
ペトラ「(何よ!話しかけんな!!
ヤッてる真っ最中よ!?
(小声))」
オルオ「(あの金髪・・
男なんだよな?;(小声))」
ペトラ「(知るか!相手が女だろうと
イケメンに脳内変換するのみよ!
ホモは正義だ!(小声))」ゲヘヘヘ
ジュルリ・・
オルオ「(駄目だこいつ・・
早く何とかしないと・・!)」
・・・・
-
- 283 : 2014/01/12(日) 02:07:21 :
- オルオ「・・・?」
・・・ひた・・
・・・ひた・・・・ひた・・・
オルオ「(なあおいペトラ(小声))」
ペトラ「(何よ?!(小声))」
・・・ひた・・・・
オルオ「(何か・・聞こえ(小声))」
ペトラ「・・・?」
・・・ひた。
その音が不意に止んだと同時・・
二人が音のする方向を突き止め
目を向けたその上方で見たものは
-
- 284 : 2014/01/12(日) 02:08:32 :
-
<●> <●>
壁面に垂直に裸足で立っている
白いワンピースの女性の姿だった。
そして重力に従って此方に垂れる
黒髪の隙間から闇夜よりも
暗い双眸が二人を静かに、
静かに見つめていた・・・・
オルオ「」
ペトラ「」
ガクガクガク
そして
-
- 285 : 2014/01/12(日) 02:09:57 :
- ギィ・・・・
窓枠が開きその狭間から闇夜に
出でんとしたのは・・・
アルミン「あれ・・どうしたんですか
オルオさん、ペトラさん・・?
こんな夜中に・・?」
ペトラ「」
オルオ「」
ガクガクブルブル
アルミン「お手洗いは・・三階じゃあ
ありませんよ・・・?」
天使のような悪魔の笑顔。
(下方向からのライトアップで威力倍増。)
ペトラ・オルオ ( Д ) ゚ ゚
(ジョバァッ・・・)
ギィヤアアアアアアアアアアアアアアア
キュァアアア!!ギュヲッ
夜の帳に、まさしく絹を引き裂くと
形容するに相応しい二つの断末魔、
そしてその絶叫の副産物として
夜の古城に恐怖の雨が撒き散らされた。
-城内・リヴァイ部屋-
リヴァイ「あいつら・・・しくじりやがったな」チッ
二人の立体機動を駆使した決死の
逃走はそれまでのどんな修羅場を
潜り抜けた時のものより迅速だったという。
-
- 286 : 2014/01/12(日) 02:11:35 :
- -城内・元ペトラ部屋-
アルミン「ぅわああ・・・
顔にかかった・・!」
(ペトラさんのはともかく!)
ミカサ「ドッキリ・・大成功・・」ブラ~ン
アルミン「ミカサ、僕は洗面所で
顔を洗ってくるから・・君も
危ないから直ぐそこから
戻ってくるんだ」
ミカサ「分かった・・」コクッ
-
- 287 : 2014/01/12(日) 02:13:12 :
-
-10分後-
-城内・元ペトラ部屋-
アルミン「・・・もう戻ってきたんだ・・
早すぎない?」ゴシゴシ
ミカサ「そうでもない・・」
アルミン「それにしても・・・
そのワンピース・・その・・」
ミカサ「・・?」
アルミン「とても・・・似合っている。
・・綺麗だよ・・・」カァァ
白いワンピースは丈が合っておらず、
現在の身長ではかなり短めに見えるが
それでもセミロングの黒髪と相まって
見ている者に清楚且つ可憐なイメージを
抱かせる
ミカサ「-そう、。有難う。エレンが私を
家族に迎え入れてくれた時に
着ていた服・・そして」
ミカサ「父さんと母さんが殺された時に
着ていた服。つらい事を
思い出すからいつも捨てようと
思っていたが・・エレンに
一目見せてから捨てようと持ってきた
コレが・・こんな事で役に立って
しまった。」
-
- 288 : 2014/01/12(日) 02:15:35 :
- アルミン「そう・・なんだ・・・。
けどペトラさん達も酷いな・・
こんなに綺麗な姿なのに、あんな
必死の形相で逃げるなんて」
ミカサ「私というよりも・・寧ろアルミン
が出てきた時の方が酷かった。
修正前の顔は流石に私でも引く・・・」
アルミン「ひ、ひどいよミカサ・・!
あの顔だってあまりやりたく
無かったし、一人芝居も
すごく恥ずかしかったのに!」ガーン
ミカサ「アルミンの一人芝居は
素晴らしかったとみえて、
お陰で私は悠々とワイヤーを
手繰って下まで降りる事が出来た・・
一切気づかれる事なく。」
アルミン「そ、それよりも大丈夫なの、
あんな無茶して・・」
ミカサ「無茶、とは?」
アルミン「い、いや、だから立体機動装置を
あんな使い方して宙吊りに
なってたんだ、腹部一点釣り
なんて・・ミカサの腹筋でなければ
危なく内臓にまでダメージが
あったかもしれないよ」
-
- 289 : 2014/01/12(日) 02:16:46 :
- ミカサ「流石に少し疲れたけど、
あれくらいはなんともない」フン
アルミン「で・・あの使い方だと
まさかとは思うけどその後
手でワイヤーを手繰って
上まで登ったの?」
ミカサ「それでも良かったが
普通に登った方が
早かった・・」
アルミン「・・・・・(垂直な石壁を
この格好でよじ登ってきたのか)」
ミカサ「・・・」ファ・・・
アルミン「はぁ・・僕も流石に疲れた・・
ミカサ、今度こそ寝ようか?」
ミカサ「私もそうしたい。しかしその前に
・・・アルミン」
-
- 290 : 2014/01/12(日) 02:18:13 :
-
アルミン「・・?」
ミカサ「おやすみのキスを」んっ
アルミン「 」
アルミン「・・・ごめん、何て?」
ミカサ「・・・キスを」んっ。
アルミン「かっ!からかってるの!?
ミカサ!!!?僕を!」真赤ァァ
ミカサ「私はいたって真面目だ。
家族ならおやすみ前にキスをすると
言っていつも宿舎ではユミルが
クリスタに無理やりしていた。」
アルミン「あの二人は家族じゃないよ!?
っていうかそんな事ヤってたの
ユミルは!!しかも無理やりって
いっちゃってるよミカサ!」ウァァァ
ミカサ「・・してくれないの、アルミン」シュン・・・
アルミン「い、いやあのねミカサ、
本音を言うなら僕だってそれは
その・・!!でもそんな事しちゃったら」
ミカサ「何?してしまったら」
アルミン「その・・興奮してもっと君に
酷いことをしてしまうかもしれない。
そんなのミカサだって嫌だろう?!」
ミカサ「酷い事とは?」ズイッ
アルミン「~~~!!;;(エ、エレン
僕を助けてくれ!!!)」
-
- 292 : 2014/01/12(日) 02:21:45 :
-
-城内・地下エレン部屋-
エレン「っ・・・ハァ・・・っはッ・・」
ギッギッ・・・
ハンジ「んっ・・ああっ・・・!」
エレン「なんか・・今聞こえたような・・
ハンジっ・・さん、聞こえませんでした?
ハンジ「ぇっ・・な、何も聞こえや
しないっ・・って・・!あっ・・
こんなに激しくっ・・してる
んだから・・!」
エレン「それはそうとハンジさんっ・・!
あの・・これってその・・
中でいいですか・・」
ハンジ「今更っ・・何いってんだい・・」
グッ
組み敷かれた体勢で状態を起こし、
エレンに顔を肉薄させ、
-
- 293 : 2014/01/12(日) 02:22:17 :
-
ハンジ「思いっきり来なよ//
君は本能に従って中に
吐き出せばいいからっ・・!」
ニィッ
エレン「ハンジさんっ・・顔が・・
やらしすぎますっ・・」
ハンジ「っははっ・・よく言われる♪」
エレン「もっ・・限界です・・!
いっ・・いきますよ!ハンジさん!」
ハンジ「いっぱいキてよ!何回でも
受け止めてやるからッ!」
エレン「ーぅッ!!」ガクガク
ハンジ「ッふ・・!!」
-
- 294 : 2014/01/12(日) 02:23:22 :
- これ以上無い程きつく抱きしめ合った
二人の密着された局部を通じて
エレンの体温がそのまま液体となって
ハンジの体内深くに注ぎ込まれた。
ハンジ「うぁっ・・・!!あっ・・つい!!
熱すぎるってエレぇん!!
熱い熱い!ぁああああ」
エレン「えっ・・!あ、って
そんなに強く抱かれたら
離せないですって!」アセアセ
ハンジ「熱すぎるけどっ・・死ぬほど
気持ちいいんだっ・・!
ずっとこのままでいたい・・!」
エレン「ふぅっ・・フッ・・くぅっ・・!」
吐精を済ませたため本来なら硬さを
失う筈のその部分もハンジの抱擁が扇情的で
興奮が冷め切らないのかその硬さを維持している
ハンジ「っはは・・元気があって
何よりだ・・!昨日の分も
あるからね・・!その調子で
もっと頼むよエレン・・!」
エレン「がっ・・頑張ります!」
ハンジ「頑張んなくていいってW
やりたいようにっ・・ヤって
くれって・・な?W」ニコッ
エレン「は・・ハイッ!」
-
- 299 : 2014/01/13(月) 02:37:36 :
-
-城内・元ペトラ部屋-
アルミン「い・・や・・あの・・・」ジリジリ
ミカサ「アルミンがしないなら私がしよう」バッ
アルミン「”””!?」
チュッ
その接触はほぼ一秒にも満たない
ものだったが僕にとっては2秒から
3秒間ぐらいの時間触れ合っていたような
気さえした。予想していたより
さらに柔らかいミカサの唇。
アルミン「~~~~」グラグラ
ミカサ「・・・・・」
アルミン「(は・・初めて・・女子と
キスしてしまった・・!
それも家族同然に思っていた
ミカサと・・・)」
-
- 300 : 2014/01/13(月) 02:38:35 :
-
ミカサ「アルミン、貴方がさっき
言ったのはひょっとして」
アルミン「・・?」
ミカサ「子作りの事?」
アルミン「そっ・・そんな、
言い方がストレートすぎるよ!」
アワワワワ
ミカサ「・・これだけ分かり易ければ
相手にも伝わりやすいと思うけれど」
アルミン「伝わり易くちゃまずいことだって
あるんだ!もっとミカサは
恥じらいを持たないと駄目だよ!」
ミカサ「恥じらいくらいなら私にもある。」
ムム
アルミン「ミッ、ミカサはエレンしか
眼中に無いのかもしれないけど、
周りにはそれなりに君の事を
異性として意識している人だって
いるんだよ?(ジャンとか・・
・・・ジャンとか!)」
-
- 301 : 2014/01/13(月) 02:39:16 :
-
ミカサ「-アルミン。」
アルミン「それは君だったらもし
何か男の方が変な気を起こしたって
腕力で解決できるかもしれないけど
しかしそういう問題じゃあ・・」
ミカサ「アルミン。」
アルミン「っ・・あ・・何だい?ゴメンよ
つい必死になってしまって・・・」
ミカサ「私もエレンやアルミンと
同じ歳の女だ。確かに私は
他の人に比べてエレンの事しか
頭に無い傾向が強い。・・私にとって
それは・・当然の事で仕方の無い
事でもある。しかし」
ミカサ「それで他の誰にも意識が
向かない・・というわけでもない
・・ので」
アルミン「(・・のでって・・)」
ミカサ「決してあなたに異性を
感じないわけではない」
アルミン「///!」
-
- 302 : 2014/01/13(月) 02:40:45 :
-
-一年前-
-とある日の夜・訓練兵団女性兵宿舎-
ミカサ「・・・」
アニ「・・・」
ユミル「あー何て言ったら良いのかな・・
何だよ、前から思ってはいたんだけど
・・あの二人は除外するにしても
お前ら本当に誰も気になる奴とか
そういうのいないの?
お前らの年頃ならさ・・ふつー
恋に焦がれてみたりとか・・
ぶっちゃけてヤる事しか
考えてないんじゃぁねーの?」
ミーナ「お前らって・・時々思うけど
ユミルってさ・・中身いくつなのよ。」
ユミル「70過ぎのババアだよ。本当のところ。
体が若いってのも不思議な感じだけどな」
ミーナ「冗談にしても笑えないよ・・」
-
- 303 : 2014/01/13(月) 02:41:25 :
-
サシャ「唐突に女子会を開くと
言い出すから何かと思えば・・
そういう話ですか?・・・
私はてっきり次回のお肉の日に
向けての会合だと思って期待
していたのに・・」ゲンナリ
ユミル「なんだよお肉の日って;」
クリスタ「一月に一回配給に保存の利く
干し肉が出る日の事だよ。
サシャは毎月そのお肉をなんとかして
男の子達から接収する事を
生き甲斐にして毎日頑張ってるから・・
いくら交換条件で接収しているとはいっても
男子だって楽しみにしてるんだから
やめなさいって言ってるんだけど・・」
ユミル「あのマズいジャーキーか。
そこまでして食い物に固執する
っていうのも・・まあこいつ
らしいといえばそれまでだけどさ・・
交換条件ってなんなんだよ一体。」
サシャ「何も難しい事なんてありません!
男子は何故かとても理解に苦しむ事ですが
体の一部を触らせて差し上げるくらいで
簡単にお肉を謙譲してくれます!!」ムフー
bグッ
クリスタ「!!!?ッ」
ミーナ「!!!???ッ」
ユミル「!!!??!!??ッ」
ガタッ!!!!×3
サシャ「?、いえ、あの・・”!?”
が多すぎますけど・・特にユミル・・・」
-
- 304 : 2014/01/13(月) 02:43:18 :
-
クリスタ「サシャ!!!なんてことしてるの
貴方は!!!?お願いだから!
すぐにそれをやめて!!!」
メッ!!!
ユミル「どーりでおかしいと思ったんだ
こいつだけ毎回干し肉を
モリモリ食ってると思ったら
お持ち帰り分まで確保して
やがるから・・・まさかこいつが
・・・ウリとか・・・」ガクッ
ミーナ「サシャ!!流石にあなた
女を捨てすぎよ!そんなに食べ物が
欲しいなら私のを分けてあげるから!
あげるから・・・!」(涙目)
サシャ「何ですか皆さん一体・・・
触るだけでお肉をくれるって
言ってるんですよ・・寧ろ
その大草原のように
心の広い計らいに
感謝して然るべきなのでは?」
リカイフノウデス
ミーナ「サシャ・・あなたは燻製された
お肉と引き換えに大切なものを
失い続けてるのよ・・・」
ユミル「そこまでして干し肉の方を
選ぶこいつもこいつだが
こいつの無知に付け込む男も男だな・・
おい・・そいつの名前を言ってみろ」
バキバキ
サシャ「そっ・・それは言えません!!
依頼主との契約は絶対です!!
(・・でないと次回のお肉がッ!!)」
-
- 305 : 2014/01/13(月) 02:46:14 :
-
ユミル「・・・ハァ・・(溜息)
こいつも除外だなコレは・・
盛大に脱線した・・・
話を戻すが・・・お前ら本当に
誰も居ないのか?気になる奴とかさ」
ミカサ「・・私はエレン(ry ノシ
ユミル「お前がエレンなのは
みぃんな知ってる。」
キッパリ
ミカサ「・・・」ショボーン
ミーナ「(珍しくこういう話題にミカサが
ノって来た・・!?いや、ミカサが
エレンなのを知らない人は
一人もいないけど!)」
クリスタ「ユミル・・ミカサが仲間に
なりたそうにこっちをみてるよ・・・
かわいそうだからいれてあげようよ・・」
ユミル「なあ・・ミカサだぞ。例えるなら
キャベツしか食わない青虫を
話の輪にまぜて好きな食べ物を
語り合うのと同じ事だろ・・・
ハンナがここに居ない理由を
説明した方がいいのか?」
-
- 306 : 2014/01/13(月) 02:47:47 :
- クリスタ「うっ・・で、でも、
ミカサの場合は・・別にエレンと
恋人のように振舞ってるわけじゃ
ないんだよ?!」
ミカサ「こっ・・恋人なんて・・」カァァ//
ユミル「・・・」イラッ
ミーナ「でも確かに気にはなるな。
ミカサ、あなたは・・たとえば、
例えばだよ?エレンがこの世から
居なくなってしまったら・・」
ミカサ「!!!!!!」
ズズズズズズ
ミーナ「っ!!?」ビクッ
ミカサ「そんな事には・・
絶対にならないし・・
させない・・」ゴゴゴゴ
-
- 307 : 2014/01/13(月) 02:48:44 :
-
ミーナ「た、たとえばよ!例えば!
居なくなんてならないし、
ええと・・そうだなぁ・・なんて
言おう・・ああ!そうだ!
もしエレンがだよ、
あ・・あたしとつきあいたい
って言ったら・・ミカサはどうするの?」
ミカサ「・・・・!エレンが・・
ミーナと・・・?」ワナワナ
ユミル「本気で泣きそうな面するなよ」
ミーナ「だから例えばよ!!」
ミカサ「例えばと言われても・・
それでどうと聞かれても
・・私は・・エレンの想いを
尊重して・・・」オズオズ
ユミル「・・・・な?こういう
事になるんだよ」
ミーナ「あのね、ミカサ。皆が今貴方に
聞きたいと思ってるのは」
-
- 308 : 2014/01/13(月) 02:49:58 :
- ユミル「エレンじゃなくて”お前自身”
の事を聞いてるんだよ。
お前があいつを運命共同体
として見ているのは他の誰もが
よっくご存知なんだ。大方
エレンが巨人に喰われでもしたら
自分も同じ胃袋行きを
志願するんだろうな。」
クリスタ「ちょっとユミル、言いすぎよ!」
ユミル「冗談だよ。マジになるなって。」ワシャワシャ
クリスタ「あっ・・!止めてよ!
髪がクシャってなっちゃうでしょ!」
アァモウ!!
ユミル「それで・・だ、当然エレンの
意見を尊重するというのなら・・
エレン自身がお前以外の女と
一緒に居る事を望んだり、
一生独り身で居る事を望んだとしたら、
それを黙って見過ごすって事なんだろ?
だったらお前はどうする?って話だよ。」
ミーナ「エレンの他に誰か少しでも
意識した事のある男の子とかさ、
ミカサにはいないの??」ソワソワ
ミカサ「・・・意識と・・言われても
・・それそのものがどんな
感情なのか・・・私には」
-
- 309 : 2014/01/13(月) 02:53:02 :
-
ユミル「・・・・--(深い溜息)
おい・・これは相当な重症だぞ。
誰だよこいつを恋バナに混ぜて
やろうなんて言い出した御人好しは」
ジロリ
クリスタ「いっ・・!ちょっとそういう
恋愛とかに疎いだけでそんな病気
みたいにいったら可愛そうだよ!
ミカサだってエレンを想う気持ち
で言ったら普通にいる女の子と同じ
なんだから・・!」
ユミル「・・いやだからそのエレン限定を
のぞいた場合の話を今してたんだけどな。
あー・・じゃあアレだ。もうおもいきって
恋愛じゃなくてもいいや。ミカサ、」
ミカサ「何?」
ユミル「エレン以外の男で濡れる
事とかってお前無いの?」
ブッチャケ
クリスタ「ちょっ・・!!!!!
ユミル!!!」真赤
ミーナ「っ・・!わわわ!!!!!!」
真赤々
サシャ「・・・?」バリバリ
(昼食の残パンが乾燥したものを貪る音)
-
- 310 : 2014/01/13(月) 02:55:12 :
-
ミカサ「・・・?何を言っているの?
濡れ・・?私はエレンを前に
したくらいでそこまでなるほど
汗をかく体質ではない」
ナニイッテンダコイツ
ユミル「・・・なぁ・・こいつ本当に
座学もトップなのか・・・?
生理学習ってても分からないのかよ?」
クリスタ「ユミルは少し言い方が下品なのよ!」
キャァァ
ユミル「その品の無い言い回しを
私の女神様はしっかり理解してくれた
みてーだけどな。嬉しいよ
お前にそういう知識があったと知れて。」
ホッコリ
クリスタ「ぁあああああ///」カァァァァ
ユミル「なあなあ、この際おまえでもいいや
クリスタは誰が濡れ・・・」
クリスタ「イヤァアア!」バタン!!ダダダダ
クリスタがログアウトしました。
ユミル「・・・・」
ミカサ「ユミル、貴方とクリスタの
反応から考えてやっと分かったが
濡れるというのはまさか」
ユミル「あー、真面目に考えれば
流石に分かるか。でももういいよ、
どうせエレン相手でもお前は・・
”そういう”気分にはなった事が
無いってオチなんだろ?
流石にコレくらい生きてると
大体そんな事は分かるよ」
ミーナ「・・・・」
(会話に混ざれない・・)
アニ「・・・・」
(何時まで続くんだろうこれ)
-
- 311 : 2014/01/13(月) 02:56:40 :
-
ミカサ「これくらいといっても・・
貴方は私とそんなに歳が違わない
・・そうおもっていたが」
ユミル「と、思うだろ?」
ミカサ「・・・・」
ユミル「この世界なんてそんなものだ。
皆が思ってる常識も・・
この兵団のあり方にしてもそう。
壁に守られているとそう
思っている考え方でさえ・・」
アニ「・・・・・」
ユミル「いや・・なんでもない。
今のはちょっとふざけてみただけだ。
忘れてくれ。私は・・嫁を一人で
寝かせるわけにもいかねえしもう
帰るかな。」
ミカサ「ユミル。一つ聞きたい」
ユミル「何だ?」
ミカサ「その、性交に際して陰部が
濡れるのは行為を行う上で起きる
当然の生理現象だと・・座学では習った。
しかしそれは・・恋愛感情にも
同じように作用する物なの?」
ユミル「・・・いや・・お前さ・・
真面目に考えすぎだろ・・
普通に考えて・・好きな奴が
近くに居たら・・・
健全な少年少女なら
本能的に、あ、こいつと
子供作りたいな~って思うもんだろ?」
ミカサ「・・・・」ナルホド
ユミル「まあ、更に言うとこんな
話をストレートにすればさっきの
クリスタや、そこの」チラッ
ミーナ「///」
ユミル「そいつみたいになるのが
通常の反応なんだけど。
自分で言っておいてなんだが、
あまり人前でそういうのは
口にしない方がいいかもな。」ハハ
サシャ「ZZZZZ」
ユミル「さて・・戻るかな・・おい行くぞ」ガシッ
サシャ「ふがっ・・・・グぅ?」
ユミル「ともかく・・・お前にも
そういう相手が見つかるといいな。
ーと、そういう話でしたとさ。」
-
- 318 : 2014/01/14(火) 01:39:18 :
- 以下、続きます
あ・・・その、この場でまた
警告ですが・・・
※ ※
またまたこの辺りから恐らく
今までより更に露骨な性描写が
入ると予想されます。
※ ※
因みにアル×ミカとなります。
嘔吐必至な拙い性描写、
そして加えて上記カップリングが
苦手な方はご閲覧を控えます事を
お勧めいたします。
しかし・・どうも書きたい事を
まとめてしまっている為
カップリングが多岐に・・・
-
- 319 : 2014/01/14(火) 01:46:14 :
-
----
---
--
-
-時は戻って・元ペトラ部屋-
ミカサ「・・・・」ジィ~
アルミン「(いっ・・いくらこういう
場に居合わせた事がない
僕にでも流石に今がどんな
状況かくらい分かる・・・!
その相手がまさかミカサ
というのが最も驚きだけど・・
間違いない・・ミカサは・・
・・!行為に及ぼうと
している・・・!)」
ミカサ「(ユミルが言っていた
通りだ・・これは・・・
確かに自分の意識とは
別の・・)」
アルミン「(正直に言って・・僕に
拒絶の意思はない・・
ミカサの裸でさっきは
あんなに動転してしまったし
、もし寝床が一人部屋なら
あわよくばあの情景を
思い出して一人で処理して
しまっていたかも知れない。
そのくらい興奮もしていた。
・・・・しかし。
・・これで本当にいいのか
・・・?だってミカサは
あんなにエレンを・・・)」
ミカサ「アルミン・・・・」ススッ・・
アルミン「まっ・・待った!
ちょっと待つんだミカサ!」
-
- 320 : 2014/01/14(火) 01:47:35 :
-
ミカサ「どうしたの?」
アルミン「ミカサ・・君はその・・
勘違いをしているよ」
ミカサ「勘違い・・・?
何を・・・」
アルミン「僕じゃ・・エレンの
代わりには・・・
なれないよ・・・」
ミカサ「・・・・!」
アルミン「(言ってしまった・・
しかし・・!これで
・・これでいいんだ!
僕だってそれはとても
興味のある事だけど・・
それで家族であるミカサや
・・・エレンとの絆が今の
形と違うものになって
しまうくらいなら・・!
いっそ・・!)」
アルミン「エレンがハンジ分隊長と
一緒に居たい気持ちを
尊重する君はとても
立派だと思う。僕が
君の立場だったら絶対に
そんなの耐えられないよ。
-けれどね、だからって
僕に無理矢理意識を
向けなくったって君は・・」
-
- 321 : 2014/01/14(火) 01:49:49 :
- ミカサ「アルミン」
アルミン「・・・?」
ミカサ「勘違いは・・あなたの方だ」
アルミン「・・・!?」
ミカサ「あなたは・・
エレンの代わりでも
なんでもない。私にとって
あなたは・・!エレンと
“代らない”
たった一人の家族・・」
ミカサ「さっきアルミンも
言っていた。私も前以て
話していたと思うが・・
解散式翌日のあの日・・
あなたの口からエレンの
戦死を告げられたその時・・
私は目の前が何も見えなく
なっていた。」
ミカサ「物の例えなどではない。
本当に何も見えてなど
いなかった。いつもの
ように装置を使って
移動ができること自体が
奇跡のような状態だった。」
ミカサ「エレンという光を
無くして・・生きるのも
最早どうでもよくなって
捨鉢になった挙句
巨人に殺されるのも
それでいいと思ってしまう
所までいってしまった。」
アルミン「・・・・」
-
- 322 : 2014/01/14(火) 01:51:51 :
-
ミカサ「しかしその後だった。
後でそれがエレンであったと
知る事になるあの巨人に
助けられる、しかしその前に、
私は・・エレンのくれた
言葉を思い出し、直前まで
死を受け入れていた
自分を叱咤できた。
それは・・・誰の
お陰だったと思う?」
アルミン「・・・それが
僕だって言うの・・??!」
ミカサ「他に誰も・・
いないでしょ?
あなたは私の大事な家族」
ミカサ「エレンが例え
あなたの報告通り
命を落としていたのだと
しても私には未だ自分
だけでなくアルミン、
あなたという“家族”
がいる。そう思えたから
こそ・・私はあの場で
刃を振るう事ができた。
・・・私は・・・」
アルミン「・・・」
ミカサ「例えあの場でエレンに
救われる事が無くても、
あの場で死ぬつもりなど
その時点で綺麗に
無くなっていた。
あなたを・・一人に
していける筈も無い。」
アルミン「ミカサ・・・」
-
- 323 : 2014/01/14(火) 01:53:52 :
-
この気持ちは何だろう
・・僕は本当に今まで一人で
どんな勘違いをしていたと
いうのだろうか・・キッツ隊長の
説得を-・・三人の命の処遇を
エレンに託された“その時”に
とっくに気が付いていたはずなのに
・・それでもまだこれだけの
勘違いを・・していたなんて・・
ミカサは・・こんなに僕の事を・・
参ったな・・これは・・
泣いてしまいそうだ。
いや・・もう泣いているのか僕は
ミカサ「そして何としてでも
あの場を生き延びて
帰ったら・・戦いが収束した
その後にあなたにどうしても
伝えたい事があった。
それは“とても嬉しいことに”
エレンが生き延びていた
喜びから・・・すっかり
無かった事になってしまって
いたが・・」
アルミン「・・・・」グス・・
ミカサ「エレンに初めて想い人が
出来た今なら・・
その時の気持ちを
思い出す訳ではないが
私も正直にあなたに
こう言いたい。」
ミカサ「私と家族を作って欲しい。
あなたの事がとても好きだ・・
--アルミン」
ミカサの両腕が僕の肩にまわされる。
アルミン「ミカサ、君は・・・
一々言う事が・・・
実直過ぎるんだ・・
・・・//;真顔で・・・
言う事じゃないよ・・
泣いてる僕が馬鹿
みたいじゃないか・・・」
グスッ・・ヒグッ
-
- 324 : 2014/01/14(火) 01:56:11 :
- ミカサ「真顔に見えるの?
言いたい事が言えて
とても清清しい気分なので
私自身は笑っている
はずだけど」
アルミン「そうだね・・・
言われてみれば・・
とてもいい顔をしているよ。
エレンにも見せた事のない
くらいのね」ハハ・・
ミカサ「まだそういうことを
言うの?アルミン私は今」ムッ
アルミン「ゴメンよ・・悪かった・・でも
ミカサ??」
ミカサ「何?」
アルミン「しつこいようだけど
もう一度だけいいかな・・」
ミカサ「何度でも」
アルミン「・・・ww;」
アルミン「その・・僕なんかで
本当にいいのかい・・?」
ミカサ「“あなたが”いいんだ。」
アルミン「そういう冗談は・・
確かに言わないね。君なら」
(苦笑)
ミカサ「言わない。・・-冗談
だと思うなら」スッ
ミカサ「触ってみる?私は本気だ。」
グッ
-
- 325 : 2014/01/14(火) 01:58:05 :
- アルミン「っ!!!??」
ミカサに急に手をとられ、一瞬
驚きに身を竦めた僕だったが
直後それ以上の驚きと高揚、
そして緊張に襲われる事になった。
手をとられたのは一瞬の事だったし
僕とミカサの腕力の差では
反応も出来ない速さで
引っ張られたので考える時間すら
そもそもなかったが、それでも
手をとられた瞬間にはもしかしたら、
とその手の案内先を、先刻記憶に
焼き付けていた綺麗な碗型の胸部
では無いかと期待してしまった。
しかしその期待は大きく裏切られる
事になった。・・-それも僕の心臓に
とっては非常に悪い方へ。
引かれた手首を潜り込まされた
のは下穿きの内側にして股下。
つまり、ミカサの局部だった。
アルミン「ッ・・・ミッ・・!!
(うっわぁ・・マズイ
マズイ・・コレは・・・
心臓が暴れすぎて
破裂しそうだ!!)」
-
- 326 : 2014/01/14(火) 02:00:07 :
- 指先に触れる秘所を覆う程度に
生え揃った陰毛はしっとりと
確かに濡れていた。僕はこの部分を
先程この目で見ている。しかし
今指先に感じているその部分は、
先程とは違う要因で水気を滴らせている。
座学でも教わったから知っている。
これは--・・・
ミカサ「あなたを想って濡れている。
これが冗談ではない証拠。」
アルミン「っ・・!・・・」ドキドキドキドキ
ミカサ「あ・・・・すまない、
毛がそのままなのは趣味に
合わなかった・・・?」アセアセ
アルミン「なっ・・!そそ、
そんなことっ・・
ないッ・・!程よく
生え揃ってて・・
うん・・凄く
興奮するよ//」
バクバクバクバク
ミカサ「クリスタやミーナ、
アニなどは立体機動の
際にも摩れて気になるのが
嫌だというから全て
処理しているけれど
私やサシャ、ユミル
は特に気にもしないし、
面倒だから・・そのまま
にしてしまっている・・」
アルミン「(この場でそんな詳細な
匿秘事項を追い討ち
みたいに言わなくても!!
(涙目))」
-
- 327 : 2014/01/14(火) 02:04:27 :
- アルミン「ミカサ・・詳細な情報は
有難いんだけどその
面子はその・・」
ミカサ「あ・・・す、
済まなかった・・
どうしても
あの日の記憶が
強いものだったから・・
・・・しかしそれは
そうと」
アルミン「・・?」
ミカサ「アルミンも・・濡れている?」
ドキドキ
アルミン「男は濡れないよ!!?」
(泣)
ミカサ「冗談だ。さっき私の体を
廊下で凝視していたとき
既に下がすごいことに
なっていたのにはちゃんと
気が付いていた」(爆)
アルミン「ひっ・・・!酷いよ
ミカサ!!気が付いて
たのに素知らぬふりで
会話していたなんて!!?」
ミカサ「そもそもエレンに聞いて
知っていた。あなたの
性欲がとても旺盛で
あるということを。」
アルミン「(エレェェエエエエン!!!!)」
(号泣)
-
- 328 : 2014/01/14(火) 02:07:16 :
-
ミカサ「緊張はいくらか
解けた?私もこれが
初めてすることだから
実はとても緊張している。」
アルミン「・・・やっぱり・・
その・・するの?」
オロオロ
ミカサ「アルミン、そういう冗談は
流石に駄目だと思う。
私はもうあなたと性交しなければ
枕を高くして眠れない
ほど熱くなっているというのに」
フゥ
アルミン「そ、その淡々としたのを
どうにかしてよっ!!いや!
すごい興奮するんだけどさ!
何か違うよそれは!!!」
ミカサ「残念だがそれは無理。
普段の感じを無理にでも
崩そうとすれば・・」
アルミン「・・・・」ゴクリ
ミカサ「アルミン、あなたの
身の安全を保障できない。」
ゴゴゴゴ
アルミン「そ・・そのままで
結構です・・ハイ・・」
ガクガクブルブル
-
- 329 : 2014/01/14(火) 02:08:59 :
- ミカサ「気にしないで貰いたい
・・私は演じてこうして
いる訳ではない。
・・これで実は物凄く
恥かしいと思っている。
ここを誰かに触れられる
のも当然これが初めてだ」
アルミン「・・・はっ!」
会話に夢中で僕は未だ自らの右手が
ミカサの女性として一番大事な所
に触れたままなのをすっかり忘れていた。
直後それに気が付き、慌てて右手を引き抜く。
アルミン「ご、ゴメン・・長い事
触ってしまった」
ミカサ「いい。私が
そうしたのだから」
右手に残るミカサの体温と分泌液の
感触がますます僕の下半身に血流を
圧し掛けさせる。
ミカサ「アルミンも、
やっとその気になった?」
アルミン「いや・・僕はわりと
ずっとこうだったけど・・」
-
- 330 : 2014/01/14(火) 02:11:03 :
-
ミカサ「なら早くしよう。
また邪魔をされては
かなわない。正直
どんなものかとても
興味がある。」ワクワク
アルミン「いや・・あの様子じゃ
間違いなく戻っては
こないと思うけど・・」
ミカサ「アルミン、
もう待ちきれない」
ハヤクハヤク
アルミン「(目のハイライトと
唇が凄い事になってる・・)
ミカサってさ、こっちと
あっちで凄い差だよね・・
いや・・僕は目に光のない
君も大好きだけどさ」
ミカサ「メタなネタは
いいから早く」ズイッ
アルミン「ぁあ・・バレたら
完璧独房行きだなぁ・・
(涙)」
アルミン「い、行くよミカサ?
心の準備はいい?」
ミカサ「その準備なら
あの日からできている」
アルミン「・・・・」
僕はミカサの目を見ると、直後
自分のズボンを下ろし、先程から
膨張して痛いくらいのそこを下着も
脱ぎ去ってミカサの前に晒した。
ミカサも既に下には何も穿いていない。
僕もミカサも下半身裸、上半身だけ
カットシャツの半裸になった。
-
- 331 : 2014/01/14(火) 02:12:34 :
-
ミカサ「・・・・」//
アルミン「・・・」//
若干頬を朱に染めてはいるが
そこまで普段の様子と差が
見られないミカサの表情。
.....だが、長年近くで見てきた僕には
直ぐに分かる。
明らかに今までにない物への
期待と少しの不安、そして
生物的な欲求に従おうとする、
情欲の眼差しだ。
普段は努めて理知的に振舞う
ミカサだからこそ、僕にとって
そのギャップは計り知れない
ものだった。
先程までそんな気分には
全く浸れなかったのが嘘のように、
今はただ、目の前の幼馴染が
自分に欲情しているという事実に
本気で興奮していた。
アルミン「ミカサ・・・駄目だ。
もう・・僕も我慢
できそうにない^;」
グッ
ミカサ「・・・//」
ミカサに抵抗の意思があれば
腕も使わず肩の力だけで僕の
押し倒そうとする力なんてはじき返して
しまう事だろうけど、
まったくそんなそぶりも見せず、
非力な僕の腕に圧されるままに
肩を流して、僕に組み伏せられる
ミカサ。
ミカサ「もう充分にそこは
濡れている。アルミンが
入れたいと思うなら
今すぐにそうしていい・・」
アルミン「・・・!」ゴクッ・・
-
- 332 : 2014/01/14(火) 02:13:42 :
-
僕は今まで自分か同性の
手でしか使った事のない
僕自身に利き手を沿え、ゆっくりと
先程感触を確かめた秘部へとその
先端を捻じ込み、そして一気に
ズッ・・ヌヌ・・
ミカサ「・・・入った・・!アルミンが
私に入ってきた・・・!」
ドキドキ
アルミン「うっ。。。すごい締め付け
だとは覚悟してたけど
これは・・」ブルブルブル
ミカサ「アルミン・・?平気?
震え方が・・」
アルミン「ミカサ・・だめだ、
君の中、いっ。。。あっ!!」
ガクガク ビクッ・・
-----
-----
-
- 333 : 2014/01/14(火) 02:15:18 :
-
下半身が、熱に包まれた。
僕はミカサが期待していた行為に
腰を躍らせるまで耐えることも敵わず
それまでで最も大きな快感に飲まれた。
ビュ・・・ビュル・・・ビュ・・
いつもなら2、3度程で止んでしまう
痙攣に伴う射精はその回数を
どんどんと伸ばし、ついに6回程まで
自身の感覚の限りでは
出ていた感触だった。まるで
この時沢山出す為に普段から自分で
処理排泄していた量が
少なかったかのよう。
アルミン「ぁ・・・ぁあ・・」
ミカサ「ふっ・・//」
ミカサが目を閉じて体内に
流れ出る僕を感じ取っている
未だに信じられない。あの、
ライナーですら投げ飛ばしてしまう
ミカサが今すぐ目の前で僕の腕に
抱かれ、目を閉じ、その体に
子を設ける為の行為に
夢中になっているのだ。
はだけたカットシャツから覗く
腹筋、それから改めてみると
中々大きな胸が非常に僕を
その気にさせる。既に果てた
ばかりだったが、直ぐに
ミカサの中で僕は大きさを
増して行き・・
ミカサ「とても沢山出た・・
アルミン、気持ち良かった?」
ハァハァ
アルミン「今まで生きてきた中で
文句なしに一番
気持ちよかったよ・・」
ハハ・・・;
-
- 334 : 2014/01/14(火) 02:35:40 :
- ミカサ「そう・・。
よかった」
アルミン「ミカサ・・!涙が・・
いっ、痛いの!?」
ミカサ「大丈夫だ。全く痛みはない。
ただ・・色々なことを
思い出してしまって。」
アルミン「つらい事かい?」
ミカサ「そうでもあり・・
そうでもない・・」
アルミン「どっちだよ・・」
ミカサ「座学でもとっくに
習ってはいたけど実際に
はこれが初めての
子供を作るという
行為だったから・・
今思い出してみれば・・これでは
確かに教えようがない」
フフッ
アルミン「泣いてるのか笑っているのか
はっきりしてほしいな・・
それに話が全く見えないよ
・・;」
ミカサ「母さんと私が最後に
交わした会話らしい会話」
アルミン「・・?」
ミカサ「“子供はどうやったら
出来るのか”そんな問いを
返すのに戸惑っていたのが・・
私が見た最後の母さん、そして
父さんの笑顔だった」
ミカサ「だから・・・
好奇心とはまた
別としてあなたと
こうして結ばれる事が
出来たのを・・嬉しく
思っている・・」
アルミン「・・・・」
ミカサ「私・・やっと子供の
作り方を知ることができたよ
・・・お母さん・・」
-
- 341 : 2014/01/15(水) 22:48:07 :
-
アルミン「なんだか、初めての
貴重な経験だったのに、
すぐに出してしまって
ゴメンよ・・ここから動くのが
もっと気持ち良いらしい
んだけど」
ミカサ「全然構わない。アルミンが
それだけ気持ち良かった
という事でしょ?
それなら寧ろ私は嬉しい」
アルミン「でももう動けそうだ。
ミカサの中が気持ち
良過ぎて・・もう元気が
戻ってきた・・・(苦笑)」
ミカサの中はその見事な腹筋と、
引き締まった大腿部から想像して
いたようにとても強烈に僕を
締め付けてきていた。あまりに
それが強すぎて、まるで手で
握られているかのような
錯覚さえ覚える。
ミカサ「もう少しこのままで
居て欲しい。今・・
とても心地いいから」
アルミン「そ、そうだね//」
二人で繋がったまま僕がミカサに
覆いかぶさる形で抱き合う。
下半身は結合部で素肌が触れ合っているが
上半身は薄手のカットシャツ越しに
上気したミカサの体温を感じる。
-
- 342 : 2014/01/15(水) 22:49:10 :
-
肩や腹部など特に鍛え上げられた
部分に触れると自分の同位置と比べて
あまりにその密度の違いが
感じられるほど硬かったが
胸に当たった時は
対照的にとても柔らかい感触が
僕の胸に広がった。
アルミン「・・・」
ミカサ「エレンも・・今頃きっと
こうしているのだろうか」
アルミン「どうだろうね・・でも、
折角ミカサが気を利かせて
くれたんだから、そうして
貰えると有難いよね。」
ミカサ「エレンは熱くなれば
すぐ衝動に任せて動くから・・
こういうときは便利
なのかもしれない」
アルミン「はは・・w」
ミカサ「・・・・」
アルミン「っと・・ミカサ、重くない?
そろそろ退くよ・・?」
ミカサ「いい・・構わない。
アルミンは・・とても軽いから
乗せていても問題ない」フンス
アルミン「地味に傷つくなぁ・・(涙)」
-
- 343 : 2014/01/15(水) 22:51:44 :
-
カットシャツ越しに感じる
ミカサの腹筋に深呼吸と同時に
力が篭るのを感じ、とても
頼もしい感じがした。本来
この安心感は女性が男性に抱く
類の物だと思うので・・僕としては
複雑な感情だ。
アルミン「あと少しで・・
壁外への遠征だね。」
ミカサ「何としても結果を
残さなければならない。
未だエレンの処遇は
その結果に委ねられたまま
だから・・」
アルミン「5割・・つまり半分は
命を落すと団長は
言ってたけど・・僕は
それでもかなり優しい
数字を口にしていた
んじゃないかと思える。
僕は・・正直怖くて
仕方が無い。」
ミカサ「それでも・・やるしかない」
アルミン「・・そうだね。これが
最後の思い出にならない
ように死力を尽くして
見せるよ・・・」
ミカサ「・・・・アル」
リヴァイ「良い心がけだ。だが
壁外は根性論だけで
なんとかなる場所じゃない。
死にたくなければとにかく
馬と目測を失わない事だな」
アルミン「っ!!!!」
ミカサ 「!!!!!」
ビクッ!!
不意に扉の向こうから
リヴァイ兵長の声がした。流石に
急の事だったため、僕を包み込んでいる
ミカサの体内も、その驚きに
痙攣したのが分かった。
-
- 344 : 2014/01/15(水) 22:54:26 :
-
リヴァイ「安心しろ。扉を開ける
つもりもないし、開け
なくてもどうなってるかは
分かるつもりだ。邪魔する
気も無い。・・ただ」
リヴァイ「規則は規則だからな・・」
アルミン「(アワワワ・・・)」
ミカサ「・・・・・」
リヴァイ「普通なら独房か
懲罰房行きだが・・遠征も
近いしな。折角覚えさせた
布陣を代わりの奴に覚えさせる
のも手間だ。かわりに・・・」
リヴァイ「明日の庭掃除に二人とも
参加しろ。何となくだが
明日は俺の班の奴が二名ほど
欠員になりそうな気が
するからな・・」
アルミン「(・・・に・・庭掃除で済んだ・・?)」
リヴァイ「お楽しみを邪魔する気も
無いが・・あまり夜更かしするな。
明日一分でも遅刻してみろ」
アルミン「・・・;」
リヴァイ「エレンにこの事を仔細に
報告してやるからな」
カッ・・カッ・・カッ・・・
-
- 345 : 2014/01/15(水) 22:55:42 :
-
アルミン「(溜息)」ハァ・・
ミカサ「アルミン・・元気が無くなった。」
アルミン「あ・・ごめん、流石に
緊張しちゃって;扉一つ
向こうに兵長が居ると
思ったら流石にそのままでは
いられないよ・・・(苦笑)」
ミカサ「あいつの言う事なんて
気にする必要は無い。
私は別にあなたとの事も
エレンに隠すつもりは無い。
何故なら、エレンもあなたと
同じ家族だから。」
アルミン「う、うん、それは
確かにそうなんだけど・・
ちょっとまだ・・今は
恥ずかしいかなって・・」
ミカサ「あなたがそう思うなら私も
自分からエレンに言うのは
まだ止しておこう。しかし
・・・-アルミン」
アルミン「?」
-
- 346 : 2014/01/15(水) 23:02:17 :
-
ミカサ「私達は兵士だ。その上
憲兵や駐屯兵とは違う、
壁の外に・・危険に自ら
向かっていき、一番危険な
任務につかなければならない。」
アルミン「ああ・・・」
ミカサ「つまりこうしてあなたと
居られる時間はいつが最期に
なってもおかしくは無い。
私はエレンを守る為に決して死ぬ
積りも無いが・・」
ミカサ「それでもこの世界は残酷だ。
巨人であろうと人間であろうと・・
その時が来れば皆死んでしまう。」
アルミン「そう・・だね」
ミカサ「せめてそのときが来るまでに、
思い残す事がないように
生きていこう。自分の思って
いる事は・・伝えられる内に
伝えるべきだ。」
アルミン「ああ。じゃあ・・
ミカサ?僕からも・・」
ミカサ「?」
アルミン「っ」ぐっ
ミカサ「っ!」んぐっ
僕は何も前置きせずにミカサの
唇に自らの口を重ねた。
先程ミカサに不意打ちされた際の
感触を塗り潰すように舌を絡ませる。
キスに合わせて顔を動かす際
ミカサの黒髪が掻き分けられ、
一瞬だけ未だ真新しい頬の傷跡が
露になる。そうして長い口付けは
暫く続き、そして口を離す頃には
-
- 347 : 2014/01/15(水) 23:05:01 :
- ミカサ「アルミン・・すっかり元気を
取り戻した」ソビエタッテイル
アルミン「み・・みたいだね・・//」カァァ
ミカサの口付けはとにかく優しく、
猫の毛繕いの様に丁寧だった。
普段の無愛想な感じや怒り心頭に
達した際の殺伐とした雰囲気からは
想像もできないミカサの一面。それは
おおよそエレン相手でなければ
見せてすらくれないと思って
いたものだ。
アルミン「もう一回・・する・・?」
ドキドキドキ
ミカサ「しよう。私はしたい。」
ジィ・・
アルミン「そう言われてしまうと
流石に断れないよ//;
じゃあキスだけでなく
もう一つ。ミカサ。」
ミカサ「何?アルミン」
アルミン「僕も君が好きだ。
これは・・ちゃんと
言っておかないと
いけないと思って。
後だしみたいでなんか
悪いけど・・」
ミカサ「・・・ありがとう//・・」
そこから僕とミカサは先程早々に
済ませてしまった初体験を反芻するように
ゆっくりと時間をかけて体を重ね合い・・
その行為は結局朝まで続いてしまった
-
- 348 : 2014/01/15(水) 23:46:51 :
- -明け方・城内地下・エレン部屋-
ハンジ「どーなってんの君の体力は・・
私が一方的に攻め抜いてた
此間と全然違うじゃないの!」
ヨロヨロ・・~
エレン「け・・結局この時間まで
ぶっ続けでやって
しまいましたね・・」ハハ・・;
ハンジ「しかし大丈夫なのエレン?
また二日も寝込まれたら
嫌だよ私は」ジロリ
エレン「それなんですけど・・
一つ思ったんですが・・
あれは・・恐らくトロスト区
奪還作戦の時からの疲労の
蓄積なんじゃないかと
・・自分なりには
考えています。」
ハンジ「・・・ほー。」
エレン「あの時はそもそもその前に
巨人化して榴弾を防がざるを
得なかったりと、体調を
気にする余裕もなく連続して
巨人化していました。あれ
自体、結構体力を使ってる
みたいで・・直後鼻血も
出ていましたし。」
-
- 349 : 2014/01/15(水) 23:48:31 :
-
ハンジ「そこへ来て・・私は非常に
残念ながら見られ
なかったんだけど、その後
長時間に渉る全身巨人化を
行い、例の大岩による閉鎖
の作戦にあたったんだっけ」
エレン「・・・はい。部分的な一回でも
相当の消耗があったので・・
それがアレだけ重なったから
暫くその疲れが残って
いたんじゃないかと思うんです」
ハンジ「ナルホドねぇ・・・ウンウン、
兎に角興味が尽きないね・・
ああ早く君が巨人化するところを
間近で見たいよ!!
そういった意味では遠征が非常に
待ち遠しい!!」
エレン「いえ・・その許可はまず
降りないと思いますよ・・;
自分の独断でそれが許されるのは
本気で自分に命の危機が迫った時に
限定されていますし・・
その上でオレの配置はあの
特別作戦班の中です。
索敵陣形の中で最もその危険に
遭遇する率の低い箇所ですから・・」
-
- 350 : 2014/01/15(水) 23:49:02 :
-
ハンジ「まあ・・陣形に関しては・・
詳しくは言えないけど
エルヴィンが色々考えている
らしいから、それが今後
どうなるのか分からないけど
一つ言えるのは、エレン。」
エレン「は、はい。なんでしょう?」
ハンジ「壁外を舐めない方が良い。
巨人が一杯居てそれはもう
天国に近い場所だけれど
違う意味でも天国に最も
近い場所だと覚えておく事だ。」
エレン「(どちらにせよ天国だとは
思ってないんだが・・)」
ハンジ「そこまでして君が陣形の
本丸に置かれるということは、
それは君が一番重要且つ
危険に晒される可能性が
あると、そういうことを
表しているんだからね」
エレン「こ、心しておきます・・」
ハンジ「しかし・・・」
ハンジ「もう夜が明けちゃうな
・・(汗)」
懐中時計確認
-
- 351 : 2014/01/15(水) 23:51:28 :
- エレン「ここまで来るともう
寝る時間は無いですね・・
庭掃除に遅刻でも
しようものなら・・」
ゾクッ
ハンジ「ぁあ~、楽しかった
・・けど、やっぱりあと
一日欲しかったなぁ。
今回はエレンに負け越しだ・・」
エレン「で、でもハンジさんも
ちゃんと気持ちよかった
ですか?オレは確かに
最後まで体力続きましたけど、
自分の方が一杯一杯で、
正直ハンジさんがちゃんと
いけたか心配なんですけど・・」
ハンジ「何いってんの~。
もうイってイって
イきまくりだよ。
君に先攻を譲ったのは
本当に失敗だった。」
チッ!
エレン「ハハ・・(苦笑)」
ハンジ「しかし・・今頃さ~・・」
エレン「??」
ハンジ「あの二人も同じような
事になってたりしてww」
ニェッ
エレン「っ!!!?
ゲホッ!!ゲフッ・・!!
は・・な、何をいきなり
言い出すんですか!!
あの二人がそんな訳」
-
- 352 : 2014/01/16(木) 00:11:47 :
-
ハンジ「いやいやぁ・・実はさっき
チラッとあの、金髪の子、
アルミンだっけ、あの子と
夕飯中に目が合っちゃった
んだけど・・アレは相当
溜まってる様子だったな~
・・・」
エレン「ですが・・・アルミンと
ミカサに限って・・
ありえないですよ。
ええ。絶対に無いと思います」
ハンジ「・・・エレン、あのさ」
エレン「なんですか?」
ハンジ「君、本気でそうは
思ってないだろ・・?」
エレン「ぇっ・・な、なんでですか!」
ハンジ「・・きみさぁ、嘘つくとき
耳が真赤になってるよw」
エレン「えっ・・はっ・・!?」カァァ
ハンジ「アッはははw本当に
気付いてなかったんだ!?
丸分かりだぞ!マジで!」
エレン「っ・・・・・!!」ジワァ
ハンジ「ぇえ゛っ!?ちょと!
なんで?!泣くほど!?
ご、ごめんッてばエレン!!
わ、悪かった悪かった!!」
ドウドウ!!
エレン「違っ・・そうじゃ
無いんです・・!色々とその、
思い出してしまって・・」グスッ
ハンジ「?;??;」タジタジ
-
- 353 : 2014/01/16(木) 00:12:20 :
-
エレン「なっ、なんでも
ないですから気にしないで
下さいよ?本当に」ゴシゴシ
ハンジ「何でもったって・・君が
感極まった上落涙とか
中々お目にかかれないよ・・?
個人的に理由が凄く
気になるんだけど・・」
エレン「恥ずかしいので
言いたくありません!」
フンス!
ハンジ「しかも恥ずかし涙なんだ!?」
エレン「誰にでも言いたくない事は
ありますって!」
ハンジ「そ、そうだな。分かったよ、
詮索は止そう・・えっと
・・なんの話だっけww」
エレン「あいつらが今夜あたり
そっちの意味で仲良く
なってるんじゃ無いかって
話ですよね。それは個人的に
ちょっと考え辛いと・・・」」
-
- 354 : 2014/01/16(木) 00:14:33 :
-
ハンジ「まぁ・・付き合いが長い
君だからこそそう
思うんだろうけど・・
じゃあ逆に聞くけれど、
・・・なんで君はそう思うの?」
エレン「え・・あ・・いや、
何でと言われましても・・」
ハンジ「きっと君はミカサの性格
や人間性から考えてその
結論に至っているんだろう。
しかし、彼女も、そして彼も
男であり、女だ。しかも
君ら三人、シガンシナで
共に育った馴染みで、五年前の
惨劇を生き延びた仲なんだろう?」
エレン「ぇえ、まあ・・」
ハンジ「さらに彼に至っては
親類縁者は例の口減らし
同然の掃討作戦で命を
落としたと聞いている。
それから開拓地を経て
訓練兵団、そしてここへと
身を移すうちで・・
もっとも絆が深い繋がりが
あるのは君ら3人同士
じゃあないか。」
エレン「・・・」
ハンジ「それなら共に居たいと
思う気持ちだって
強くなるのは当然だと
私は思うね。私の場合は
身近なリヴァイやミケではなく、
それがたまたまこうして
エレンであったけれど」
-
- 355 : 2014/01/16(木) 00:16:20 :
-
エレン「自分でも・・多分
それは分かっていた
はずなんですけどね、
やっぱり子供の頃から
3人で家族同然にやってきた
からそれが違う形になるのが
想像できなかったのかも
しれません。」
ハンジ「うん・・まあそういうのは
分からなくも無いよ。
しかしここまで言って
おいてなんだけど・・
それすらも私が勝手に想像してる
ことでしかないからねー(笑)」
エレン「・・・;」
ハンジ「今頃本当に何事も
無く互いに不干渉を
決め込んで寝に入ってる
かも知れないし。・・・ただ
一つ気になってるんだけど・・」
エレン「?」
ハンジ「このお城が古城を改装して
使われてたってことは
知ってたけど、別に
リヴァイが言ってた
ような所謂いわくの付くような
話は・・私は聞いたことが
ないんだけどな」
エレン「・・・・」
ハンジ「・・・・」
エレン「それって・・・・」
ハンジ「ひょっとしたら
ひょっとするかもね」
-
- 360 : 2014/01/19(日) 17:27:23 :
- -翌朝-
-廃城拠点・中庭-
グンタ「・・・駄目だ。あいつら
体調不良の一点張りで部屋から
梃子でも動こうとしません。
ペトラに至っては“きっと来る”
とかなんとか訳の分からん事を
繰り返しうわ言の様に・・・」
リヴァイ「・・・・」
エルド「両名の部屋の外窓には何故か
洗い干された隊服がかけられているのが
確認されますが・・どうしますか?
立体機動で突入をかけますか」
リヴァイ「ほうっておけ。どうせ
使い物になる状態じゃねえよ。
何があったかは知らんがな・・」
ジロリ
アルミン「・・・;」キマズイ
ブチッ・・・ブチッ・・・
雑草駆逐中...
ミカサ「・・・#」ナニメンチキッテンダコラ
ブチッ・・メキメキッバリィ・・・
雑草駆逐中...
アルミン「(み、ミカサ・・眉間に
しわを寄せないで・・)」
-
- 361 : 2014/01/19(日) 17:29:37 :
グンタ「体調不良の理由を
問いただしても此間の
キノコの一点張りで
ごまかされるだけだし
・・一体どんな精神攻撃を
食らったって言うんだ・・」
エレン「(おい・・・!なんで
お前らまで罰則
くらってるような感じで
掃除手伝ってんだよ!
(小声))」
アルミン「(き・・聞かないで・・
(小声))」
エレン「(お前・・顔真赤だぞ
・・熱でもあんのか
(小声))」
ブチブチ・・
雑草駆逐中...
ハンジ「(これは間違いなく
ヤったな)」ニヘラ
ザッザッ・・・
落ち葉駆逐中...
ミカサ「(エレン、アルミンは
大仕事を終えて疲れている
ようだ。今はそっとしておいて
あげよう。(小声))」
ツヤツヤキラキラ
エレン「(お前・・なんか全身
艶っ艶してないか?
それに大仕事って
・・(小声))」
-
- 362 : 2014/01/19(日) 17:31:42 :
ハンジ「(んねー、んね~、
どうだった!?
(小声))」ニジリヨリ
アルミン「(は・・はい?(小声))」
ハンジ「(とぼけるつもりかい?
ミカサだよ!
ヤッたんだろ!?(小声))」
アルミン「(////ハ・・ハイ・・(小声))」
ハンジ「(で、どうだったのって!
(小声))」
アルミン「(凄く・・気持ち・・
良かったです・・後・・
あんなに愛情表現が
積極的だと・・思い
ませんでした・・
(小声))」
ハンジ「(ぇ~!!見たかった
なあ!で、全部で何回
くらいやったの!?
(小声))」
アルミン「(・・覚えてないです・・
朝までずっとでした
・・から////(小声))」
ハンジ「(なぁんだwじゃあ
やっぱり君もエレンも
同じだよwエレンもね、
朝まで止まんなくて
今朝は徹夜さw(小声))」
アルミン「(そ、そうなんですか・・//)」
ハンジ「(ミカサもそんなに
凄いのかぁ・・エレンも
混ぜてこれは是非4P・・!
(小声))」ジュル・・
リヴァイ「おい・・
手が止まってるぞ・・・」
ヌッ・・
ハンジ「っ!!!^^;」ビクッ
-
- 363 : 2014/01/19(日) 17:34:23 :
リヴァイ「エレン・・
見ての通りだ。実経験が
無かろうがなんだろうが
結局奴は性欲の権化だ。
気を付けてないと
そいつら二人とも
こいつに食われるぞ」
ハンジ「なっ・・!それちょっと
言い過ぎじゃない
リヴァイ!!?流石に
傷ついたよ!」
ミカサ「私は…エレンが一緒なら…
別に4人でも…」
エレン「みっ…ミカサ!?」ギョッ
アルミン「・・・・//」
ハンジ「おっ・・?!ミカサ、
ひょっとして、まんざら
でもないの・・?!」
コレハイケルカ!!?
エレン「ちょっ・・おい!アルミン!
なんか言ってくれよ!
なんかおかしな空気に・・!!」
アルミン「・・っえ!?あ・・何!?
ゴメン!聞こえなかった!」
ミカサ「そうすれば・・・
アルミンの子ができたら
次はエレン…!」
アルミン「!!!!!」ビクッ
エレン「えっ・・・?!!!?
ちょっ、お前ら
まさか・・ー!!」
-
- 364 : 2014/01/19(日) 17:36:03 :
- リヴァイ「口じゃなく手を
動かせと何度言ったら
分かる!!お前らもあまり
捗らないようだと庭掃除
要員として此処に拘留
するぞ!」
ハンジ「えっ!!?サボれば
まだここにいていいの!?」
バッ
リヴァイ「・・・・・本気で
そう思ってるのかお前」
アルミン「あの・・でも数日後に
遠征に備えての索敵陣形合同
練習がありますから・・
どっちにしてもそれは
難しいと思いますが…」
リヴァイ「分隊長様より
訓練兵上がりの新兵の方が
よっぽど近況を把握してる
ってのはどうなんだおい・・」
ハンジ「あー・・そいえばそれが
あったか・・・でもそれなら
今日私が帰ってもまた
すぐ会えるな!エレン!!」
パァァ
エレン「そう・・ですね・・//」
リヴァイ「(溜息)…お前じゃいくら
引き留めておいても
掃除が捗りそうにない…
もういい、止めだ。
とっとと朝餉にして帰り支度を
済ませろ。そっちの二人が
いる以上・・あいつらが
上から降りてくる気配もねぇ」
ハンジ「丸2日はあっちも
空けちゃってるし…
そうだね、そろそろ
お仕事モードに戻らないと。」
エレン「じゃ、じゃあオレも朝飯の
準備をーー・・」
ハンジ「一緒につくろー!
エ~レン♪」
ミカサ「人手が足りないなら
私も手伝おう…」
(エレン分充填効率良好)
アルミン「ぼ、僕も行くよ・・」
ヒトリニシナイデクレ・・
-
- 365 : 2014/01/19(日) 17:38:37 :
-
わいのわいの
エルド「しかし…気が楽になりましたね」
リヴァイ「主語が抜けてるが・・
何の事を言ってるのか
は分かる。それくらい俺も
一安心だ」
グンタ「前は始まるとどんなに短くても
一時間は誰か一名が案山子に
なる必要がありましたからね・・
エレン様々ですよ」
リヴァイ「その点については勲章を
くれてやりたいくらいだ。
人並みの恥じらいも
ようやく身に着いた
みたいだしな。あいつに
会いに来るようになってから
毎日風呂に入ってるんじゃ
ねえのか?」
エルド「いやまあ・・あの人も結構
多忙の身の上ですから・・
そればっかりは責められ
ませんよ。遠征前には決まって
身を清めてるってのも
ある意味奇行種でしたけど…」
リヴァイ「大好きな巨人に会えるって
はしゃいでたからだろ。
それが今は俺の班に来れば
会いに来れるって訳だ。」
グンタ「しかし・・―やっぱり
あの人変わりましたよ。
笑顔が以前とは別物です」
リヴァイ「なんだ・・惚れたのか?」
グンタ「ちっ、違いますよ!
そういう冗談は勘弁
してください兵長!!」
エルド「一時はどうなることかと
思いましたが・・団長の
知るところであるというなら
我々も安心してあの二人を
見守れます。」
-
- 366 : 2014/01/19(日) 17:41:57 :
リヴァイ「まあ・・こうなって
しまった以上、だ。今まで
築き上げた輸送ルートも
すべておしゃか。出発も
目的地も変わってしまったが
代りにシガンシナの地下室
という確固とした目標が
できたんだ。辿り着いて
蓋を開けて見ねえ
事にはぬか喜びも
できやしないが・・
それでも宛てがない
遠征よりいくらかは
その打開に繋がったと
言える。」
エルド「…」
グンタ「…」
リヴァイ「エルヴィンが毎回
士気向上の為とはいえ
使ってる決まり文句で
“我々の希望”ってのがあるが
…俺は正直その言葉が
あまり気に入らない。
広義に捉えられた結果
あらゆる事柄に
当て嵌まっちまうからだ。」
リヴァイ「例えば俺やお前らもそう。
偏に纏めて自由の翼だの
言われ、多大な期待のみを
背負わされている。
そうかと思えば俺個人を
指した場合でも何故かは
知らないが人類で最も強い
だの言われて、それはそれで
別の“我々の希望”扱いだ。
そして・・今その人類方々の
希望とやらは・・・全て
あいつに向いている…」
-
- 367 : 2014/01/19(日) 17:45:34 :
リヴァイ「それも他に居ないから、
という理由でだ。巨人と
化する事が出来る時点で
明らかにあいつには
状況打開の糸口が
あるってのに・・そうかと
思えば“なんだかよく
わからなくておっかないから”
という理由だけで簡単に
殺そうともする。」
リヴァイ「そんな連中に希望の
眼差しを貰っても正直な話
余り嬉しくは無いって話だが」
グンタ「…」
リヴァイ「俺たちはそんな連中に自らの
心臓を捧げることを信条として
やってる人間だ。次の
遠征…言うまでも無い事だが
確実に結果を残すぞ。」
エルド「無論です」
グンタ「それしか道は有りません」
リヴァイ「あんなバカ騒ぎを
帰ってきてからも無事
眺められるようにな…」
グンタ「兵長…失礼かもしれませんが」
リヴァイ「・・なんだ」
グンタ「今日はその・・
随分よく喋るんですね」
リヴァイ「…最近よく言われる」
-end-
-
- 368 : 2014/01/19(日) 17:48:25 :
- あとがき?
はい、今回のお話はこのあたりで
一旦区切りとさせて頂こうかと思います。
私個人としては、SSの自由度に惹かれながらも、
どうしても話の外堀は埋めていかないと
気が済まない性分ですので、できるだけ
キャラの基本構造やストーリーへの
大幅な介入はしとうござらんのでしたが、
(その癖一旦ギャグモードに入ればそんな
縛りはすべて吹き飛ばしてしまいますが)
気分と話の浮かび方次第によっては
他の方の作品のように
“もしもこうであったなら”
という方向性で遠征から先をすこし書いて
見るのも楽しそうだと思っています。
(あくまで私個人が)
書いてみれば見るほど話の枠は
広がる広がる。改めてこの作品の
虜になってしまっています。“進撃の巨人”
とってもイイです。なんといっても
キャラが魅力的。アニメと原作で
二度美味しいのも更なる魅力。紅白などで
無駄に知名度が上がってしまったのには
ひねくれ物の私としては複雑な心境ですが
(実写映画化の恐怖は今以て私の心を
不安という名の闇に駆らせています
実写だけは・・!実写だけは勘弁して下さい!)
この調子で原作、そしてアニメと益々
盛り上げていってほしいものです。ね!
さて、次を安価というものでお話し伺って
書こうと思ってはいたのですが・・
執筆中から次の話が浮かんでしまった
、というか前々からやってみたかった
コテコテのギャグものを既に少し
書いてしまったのでそれでとりあえずは
行こうかと思ってます。しかし、
発想も無限大ではないので、
もしこれらの私が書き散らかした
物々を見てこういうのやってみたら
どう?というのがある方居られましたら、
遠慮なく仰ってくださいまし。
あればの話ではありますが、
可能な限り参考にさせて頂きますので!
とにかく何か読んでくれている方々に
お返しがしたい!というのが本音です。
それではちょっとばかり
長くなってしまいましたが
ここまでお読みくださって頂けた事、
クレバスよりも深く感謝致します!
-
- 369 : 2014/01/19(日) 19:38:40 :
- 長い作品の執筆お疲れ様です!
最後まで楽しく読ませて頂きました
次回作も期待しております(^O^)/
-
- 370 : 2014/01/19(日) 19:47:13 :
- >>369
お久しぶりです!カンタさん!重ねて
閲覧頂き本当にありがとうございます!
カンタさんが長いと仰るのですから
一応これでも長編に区分される長さに
なってるんですね・・><;私は
こういうの初めてに等しいので
全然その辺の感覚がわからなくて。
カンタさんの消失も大変期待しております!
ミカサのダークっぷりと、えもいえない
暗さがいいです!DOD(PS2ソフト)
一作目の全エンディングに対応できる
位の鬱耐性も私自身兼ね備えていますので
どんな展開もバッチこいです!いつかきっと
おねがいしますね!
-
- 371 : 2014/01/19(日) 22:27:15 :
- 面白かったです
また、エレ×ハン?、ハン×エレ?書いてください!
お願いします
-
- 372 : 2014/01/19(日) 22:43:40 :
- そう言ってもらえると非常に
嬉しいです!!了解しました!
一応次書いてしまっているのが
訓練兵団時のものなので、
そちらでは無理に広げることは
できないため、こちらでひと段落
しましたら予定通り書いてみたいと思います!
結果としてハンジさんで3つは書いて
しまってますけど、そんな風に言って
もらえると凄く励みになります!
読んでる人から、もうハン×エレ飽きた!
って言われなくてすごく安心してます(笑)
-
- 373 : 2014/01/24(金) 03:31:05 :
- 遅れました
非常に面白かったです!
-
- 374 : 2014/01/27(月) 18:22:56 :
- 最後までご丁寧にコメント、
どうもありがとうございます!
こちらこそ、最近忙しいとはいえ、
お返事遅れて申し訳ありません!!
ここまでの一括りを纏められたのも偏に
コメント下さったざっくれぃさん達、閲覧者の
方々のお蔭ですので、とても感謝しています
-
- 375 : 2014/02/22(土) 01:31:23 :
- 夢馬さ~ん!!お久しぶりです!!
>>7のバリスタです(ωV_vω)ペコ
フォローしてくださり、本当にありがとうございます!!
すごく面白かったです!!夢馬さん文才ありますね、尊敬してます!
これからも頑張ってください(o`・ω・)o
長文失礼しました_(._.)_
-
- 376 : 2014/02/22(土) 13:11:06 :
- ああっ、お久しぶりです!
アイコンが卵型でなくなってたので
一瞬誰かわかりませんでした!
いえいえ、フォローなど微々たる事しかできず・・
こちらこそこんなに日が経ってまで
コメント頂けてうれしくて泣いちゃいそうです!
文才だなどととんでもない!誤字も多いし
計画性もなく書き連ねてるだけって感じです^^;
最近全然忙しくて書けないので精神的に
まいっちゃいます^;
ですが嬉しいお言葉で元気を頂きました!
ありがとうございます!!
-
- 377 : 2014/03/09(日) 01:56:07 :
- 長くて面白いなんてすごいお疲れです
-
- 378 : 2014/03/10(月) 17:47:34 :
- 遅くなりましたがお疲れ様でした。
とても面白かったです。
まず注意書きで全然描写が違うと
言ってますがかなり再現度高いと思いますし
夢馬さんのハンジはなんていうか
すごく生き生きとしてる気がします。
また次回のエレハンに大いに期待です
-
- 380 : 2015/01/08(木) 18:55:19 :
- あまり好きじゃなかったハンエレが好きになった
-
- 381 : 2015/01/08(木) 19:22:23 :
- >>380
くわっ(°Д°)さん!
このような更に字体の纏まっていない頃の物まで!
コメント有難うございます!
そうでした・・よくよく考えれば私は
ハンエレが楽しすぎてこういうssじみた
何かを書き始めたんでしたが・・
進撃キャラは何方も書くのが楽し過ぎて
それのみに留まらなくなっちゃってます;
本当、参っちゃいますよね・・´д` ;
他に浮気しなければハンエレだけで
5スレくらいいけそうなくらい
書きたいことがあるのに・・
ともあれです、こんな幼稚なもので
気の進まなかったジャンルを好きに
なって貰えるなど、光栄の極みです!
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- 著者情報
- この作品はシリーズ作品です
-
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