このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
エレン 「今何ていいました・・・?」
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- 1 : 2013/12/25(水) 23:48:46 :
- 初SSです。何はともあれお見苦しいです。字数、台詞の多さ、
行区切り、行区切り、それから行区切り、心情描写、全てにおいて
何も掴みかけていない状況で誤字脱字も
懸念されますが自己満足だけで書かせていただきました。
以下簡易的注意点です
・モロなネタバレはテレビ放映済みの範囲まで考慮すればありませんが
一応原作全巻未読の方は注意です。
・キャラ崩壊。こんな事いわねーよって事を次々まくしたてます。
原作設定無視。これはちげーよって事もかなりあると思います。
・原作では一応不詳のままで通されていますが当SSでは
ハンジさんは女性として描かれています。残念ながらよく見られる
兵長カップリングではなくあまり見かけないほうのエレンとの抱き合わせで。
・性的描写有りです。思い切った描写はまだ無理があるので避けていますが
所々直球な表現も用いていますので嘔吐してしまいそうな方はまたも注意
・まだ慣れていない為、その他色々おかしなやり方をしているかもしれません
以上で大丈夫そうな方はいつでも戻れる準備をして、
出来たらお読み頂けるとすごく嬉しかったりします。
時系列
エレンの身柄引き渡し先が一応調査兵団の元へと決定して暫く後、
ちょいの間の巨人化実験より後のお話です。
壁外遠征より少し前になりますね。
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- 2 : 2013/12/25(水) 23:50:56 :
- エレン「今・・・何て言いました?」
ハンジ「あれ?・・え~っと・・監視役だから・・リヴァイ・・か、
エルヴィン団長から何か聞いてないかな??一応守秘事項では
あるけど・・・」
エレン「いえ・・何も・・・というかすみません、ふざけているのでは無いと
解っていますがもう一度聞いても宜しいですか?」
ハンジ「うん、そうだね、私もいきなりこれを言われたら流石に冗談だと
疑がっちゃうだろうしもう一回言おうか。エレン、君の巨人化の因子を
探る為の実験の一環として私と性行為を行って欲しい。」
エレン「・・・っ!?」
ハンジ「あ~、性行為というよりそのものずばり目的はだね、子孫を繁栄
させるためのアレだよ?やり方は・・・えっと、教えなくても知ってるよね。」
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- 3 : 2013/12/25(水) 23:53:18 :
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時間を跨いでとある宿舎の一室
エレン「はぁ・・色々と調べられるから覚悟をしておけということは
リヴァイ兵長から聞かされていたのですが。まさかこんな・・・」
ハンジ「いやあ、ひょっとして実験動物みたいに体中メスで切って
開かれたりするとか想像しちゃってたのかな?それはちょっと早計だね。」
エレン「(それしか想像してなかった・・)」
ハンジ「いくら君の、ひいては巨人の再生能力がずば抜けているからといって
無闇に傷つけるわけにはいかないよ。もし治癒の度合いに個体差があって
それが非常に大きいとしたら最悪実験によってつけられた君の傷が
癒えない可能性だってある。また何を糧として失われた手足を彼らが
再構成させているのかさえも謎のままだ。そんな段階ではとても解剖実験なんて。」
エレン「(つまりそれが解明されてさえいれば・・・)」
ハンジ「第一いくらそれを秘密裏に行おうとしてもそんな事をすれば
君自身が何と言おうと彼女が黙っていない。違うかな」
エレン「・・・・」
ハンジ「調査兵団にとって、いいや、人類にとって彼女がどれだけ大きな戦力となるか、
それは私だけでなく兵団を知る全員がよく理解している。それをわざわざ
自分達の手で壊したりなんてしないよ。憲兵のお偉方にでも君の身柄が
渡ってしまえばその限りでは無いけどね。」
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- 4 : 2013/12/25(水) 23:56:38 :
- エレン「(まだオレはあいつの御守がないと生きてすらいけないのか・・)」
ハンジ「ーすまない、話を戻そう。えっと・・エレン。改まって変な事を
聞いてしまってすまないがまず私からいくつか質問させてもらうけど・・
・・いいかな?」
エレン「はい、何でしょう?」
ハンジ「さっきその・・子孫繁栄がどうのって話をしたわけだけど
よく考えたらさ、君ら104期だと・・座学でもひょっとして行為のやり方までは
教えられてなかったんじゃないかな・・?」
エレン「ッッ!・・・」
ハンジ「あ・・、すまないね、答えづらいと思うけどそれによっては
当然私とこれから何をすることになるのか説明しなきゃいけないから。
・・・ああ、当然君にも拒否する権利はあるからね!・・でもその場合
誰か別の人員に役割が移るだけになるけどね・・」
エレン「えっ・・と・・その、仰るとおり、兵団の座学ではあの・・
子供を残すのに何をしたらいいのかまでは・・・ただ女性兵との
性的な接触は厳罰だったので・・」
ハンジ「・・・自己処理のやり方だけ教わったとか?」
エレン「はっ・・・はいっ・・・・」
ハンジ「あーー・・・・(まーそれは解るけど・・・でも生殺しでしょそれじゃ・・・
第一それくらいじゃ・・・)」
エレン「あっ、で、でもっ!訓練兵時代にやり方知ってるって
自慢してる奴が居て・・!親のやってるところ見たとか何とか・・
そ、それで・・その・・・やり方なら・・・知ってます・・・」
ハンジ「・・・・(あ、やっぱりね)」
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- 8 : 2013/12/26(木) 00:04:30 :
- ハンジ「そ、そっかー、じゃあどうすればいいのかについては
説明しなくってもいっか(苦笑)じゃあそうだね・・・」
エレン「・・・」ソワソワ
ハンジ「私の申し出に君が応じるかどうかはまず置いておいて、
恐らく君にも結構聞きたいことがあると思うからね。
いくらでも聞いてくれ、私が答えられる範囲でならいくらでも答えてあげよう」
エレン「た、助かります。ええと、でも聞きたい事しか思い浮かばないのですが・・
まず、そもそもなんでそのそういった・・性・・行為なんですか?」
ハンジ「いい質問だっ!」バンッ
エレン「!!?ッ」ビクッ
ハンジ「いや、君には何度も、それこそ耳にタコが出来るほど問いただされたと
思うけれど、君が君のお父さんと最後の接触を果たした際の供述を
考察して我々はある一つの推測を立てたんだよ。あ、我々といっても
ほぼ私一人の推測なんだけどね?」
エレン「はぁ・・・」
ハンジ「エレン、君が巨人化の力を得られたのは恐らく後天的な
きっかけあっての物だ。そして君の父親であり医師でもある
グリシャ・イェーガー、彼が君に打ったとされる注射器のようなものが
どうかんがえても怪しい。というかそれくらいしか考えれらない。」
エレン「それくらいなら俺でも解りますが・・・」
ハンジ「そうだね。そして君はその後すっかり意識を失っていたと聞く。
その後の事は何も覚えていない。」
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- 9 : 2013/12/26(木) 00:05:57 :
- ハンジ「私の仮説はここからだ。おそらくソレは・・・
何かの病の免疫剤かなにかではなかったのかと推測している。
君のお父さんは過去に大きな流行病から町を救うのに
大きく貢献していたと聞く。詳しいことは解らないが・・・」
エレン「・・・・」
ハンジ「・・と、伝染病やなにか、つまり先天的に君に
巨人化の要因があったのではないとして話を進める上でじゃあ何か
それを簡単に確かめる方法が無いか考えた。答えは簡単だった。
病気が伝染るようなことをあえてしてみればいい。」
エレン「そんな!風邪を伝染すみたいな感覚でそんな実験を立案したんですか!?
いくらなんでも単純過ぎます!それに一緒に
3年間暮らした兵団の連中には何の変化も・・」
ハンジ「・・・;(病原菌扱いされることに抵抗はないんだ・・・)」
ハンジ「や、何もそれでいきなり私ないし君と接触を果たした人間に
巨人化の力が芽生えて・・!なんて突飛なことは考えちゃいないよ。
それに兵団で一緒に過ごしたとは言ってもそれが病原菌の一種だと仮定して
空気感染はしないものかもしれない。もっとも女の子との接触が
禁じられてたのなら君がもし・・・・」
エレン「オレにそんな趣味はありませんっっ!!」
ハンジ「ごめんごめん、度々話が逸れちゃうね、それでまあ君と
接触をするうえで口腔、局部等の部位で密接な接触を図ることで
大分そんな何かが伝染する可能性だって大きくなるかも知れない。
それで実はこっちが本題なんだけど・・・」
エレン「・・・?」
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- 10 : 2013/12/26(木) 00:08:55 :
- ハンジ「そんな推論の数々が当たっていなかったとしてもだ、
エレン。君自身の身体に巨人化の最大の鍵が隠されているのは
紛れも無い事実だ。」
エレン「まあ・・・それはそうなのかもしれませんが・・・」
ハンジ「そうなのかも、じゃなくて、そうなんだよ。何たって君以外に
今のところ自分が巨人になれる!って言う人が居ない。
そもそも君が居なければ人間が巨人になる、ということすら
誰も思いつきはしなかったんだ。」
エレン「それは・・返す言葉がありません・・・」
ハンジ「さあ、そこでようやく本題だ。君に全く被害を与えずに
君の体組織やその構造を調べるには・・・まず何をしたらいいか。
安直に考えて真っ先に上がったのがそう、性行為からの子作りだ。
これなら伝染の実験と遺伝の実験同時に済む。君の体から作られた
新しい命にもその手がかりが見えるかもしれない。」
エレン「(言いたいことはわかるけど、でも・・・・)」
ハンジ「分かってる。そんな事をするにしたってまず時間が掛かりすぎる。
途方も無く気が遠くなる話だ。君と私がたとえそんな事をしたとして、
子をもうける間もなくまた超大型巨人が現れてウォールマリアと
ウォールシーナを破壊しにくるかも解らない。」
ハンジ「そうでなかったとしても君という存在自体が人類全体から見れば
どちらかというとかなり畏怖の強い目で見られている。
実はこの実験提案自体、超が付く極秘事項だしね。」
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- 11 : 2013/12/26(木) 00:11:54 :
- エレン「あ、あのっ、じゃあもうひとつ、何で・・あのっ・・・
相手が分隊長なんですか・・?」
ハンジ「そう硬くならないで、いつも見たいにハンジさん、でいいからさ。
君、気づいてないかもしれないけど私に初めて会った時より
だいぶ怯えた目をしているよ」
エレン「しっ、質問に答えてください!」
ハンジ「おっとごめんw うんうん、良い質問その2だね」
エレンの頭にポンと手を置き
エレン「っ!」
ハンジ「いや、それは当然こんな話が持ち上がった時には他でもない
相思相愛の仲であるあの・・・・」
エレン「あいつとオレは・・そんなっ・・・・!!」
ハンジ「・・まだ誰とは言ってないんだけど(ニヤニヤ)」
エレン「あっ・・!違っ・・!」
ハンジ「いいよいいよ、君の想像で間違いなく合ってるから。
じゃあ・・・なんで彼女じゃダメなのか、わかるかな?」
エレン「え・・それは・・・・兵士としての義務が果たせなくなるからでは・・・」
ハンジ「正~解。なんだ、ちゃんとそういうことは理解できるんだ
エレンは?君の言うとおり、彼女は人類にとって絶対に
欠けることの許されない大きな戦力だ。彼女は間違いなく
君との交配を拒否しないと思うけど、当然子供を身篭りでもしたら
巨人討伐どころではない。」
エレン「(あいつならそれでもヤりそうな気がするとは・・・言わないでおこう)」
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- 12 : 2013/12/26(木) 00:13:52 :
- ハンジ「そういった意味で彼女はこの任に適役じゃない。当然実験の内容も
彼女にだけは何があっても絶対秘匿だよ。君と接触を図ることになる女性が
・・・どうなるかあまり想像したくないからね」
エレン「じゃっ、じゃあそれでも女性兵は他にいるじゃないですか!」
ハンジ「そこで今言ったことが縛りになってきてしまうんだよ。
正直これだけ極秘且つ秘密裏に行いたい実験だとそれは調査兵団内部、
それもできれば私やリヴァイや団長なんかの知る範囲だけに留めておきたい。
それから私はこれで実働部隊とはすこし距離を置いてる
分隊長の身の上だ。その・・体型が多少変わってもある程度までは
ごまかしが利くし何より・・・」
恥ずかしそうにエレンから目をそらし
エレン「何です?」
ハンジ「どうもこんな成りと趣味のせいなのか、その・・・結構私の性別を
把握できてない人が多いらしいんだよね・・」
エレン「(自覚してたのか・・・!?)
ハンジ「ねえ・・・、エレン?君は・・・私がこんな話を持ちかけた時に
とても慌てていたけれど、ひょっとして」
エレン「~~~~!!!分っ・・ハンジさんがっ!女性であることは大分前から
理解してましたッ・・・!あの・・・あれから何度か腕に
しがみつかれた時に・・胸が・・・」
ハンジ「あっ・・・そっか・・いやあ、私って身長もエレンと同じくらいに
そこそこあるし、胸にしたってあるようでない程度だから
・・てっきりエレンにも・・・」
エレン「そんなことはありませんっ!!断言します!!
ハンジさんは充分女性らしさに満ち溢れてますッ 」
ハンジ「そんなに力強く言われたのは初めてだよ;(苦笑)
(彼は時々全く言動が読めなくなるな・・)」
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- 13 : 2013/12/26(木) 00:16:25 :
- エレン「あと・・やっぱり同性とは匂いが違いますからそれで
流石に気が付きます・・・」
ハンジ「匂いってwミケじゃないんだからw」
エレン「いえ、同期のクリスタなんて樹海での立体機動訓練中でも
残り香で追跡できそうなくらい良い匂いがするって皆言ってますよ。」
ハンジ「なんかそれこわいな」
エレン「(巨人を目の前にした分隊長より怖いものなんて
そうそう無い気もするが・・やはりこれも黙っておこう。)」
ハンジ「・・・・・・しかしなんかこういう会話も暫くしてないから
凄く照れちゃうな・・同性だと長期メンバーでも
ナナバやなんかとしか話は合わないし・・・・」
エレン「あの人女だったんですか!!!?」ガタッ
ハンジ「(あっちは気が付かなかったんだ!!)」
エレン「クリスタの話ではとにかく素敵な人って単語しか出てこなかった上に
ライナーの奴が酷く落ち込んでたからてっきり・・・・」
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- 14 : 2013/12/26(木) 00:18:32 :
- ハンジ「・・はは・・それでエレン。大体解ったかな?
なぜこの様な運びに成ったかは。」
エレン「はい・・、建前の上では充分理解しました。しかしハンジさんは・・・」
ハンジ「待った、その質問は先に私からさせてくれないか?
エレン・・・君は・・私のことをどう思う?」
エレン「え・・・、と、どうって・・・・」
ハンジ「さっきは本気でああいってくれてたのかもしれないけど
改めて君に聞きたい。私は・・・女性として君の目に
魅力的に映っているかい?とても重要なことなんだ。
正直に答えてくれ・・・」
エレン「あっ・・その・・!」
ハンジ「いきなりこんなこと言われて答えに詰まるのも無理は無い。
第一君と私はこういうことでもなければ殆ど会話する機会も
なかった間柄だ。だからこれは恋愛感情とかだけで
聞いてるんじゃない。つまりはもっと生々しい話だね・・・・」
エレンの右手を掴み、ぐっと引き寄せ自らの左胸に当てながら
エレン「っ!!!」
右手から伝わるのは掌に収まりきるくらいの初めて触れる柔らかさと、
呼吸が乱れていてもおかしくないと思えるほど早く鳴動する脈拍
ハンジ「私は今これだけ昂ぶってるけど・・君は私で興奮できる・・・の・・」
ハンジはエレンの返事を聞くまでもなく隆起したその局部を見て
口をつぐんだ、そして間髪入れず、
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- 15 : 2013/12/26(木) 00:20:15 :
- ハンジ「ぶっ・・・!っは!!っはははは!!ははははははは!!!」
エレン「なっ!・・・・そんなに笑わなくてもっ!!」
ハンジ「・・・・ぁーー!・・・いやぁ、ゴメンよ・・・
悪かった・・・!・・・エレン?」
エレン「・・・なんですか」ムスゥ
がっ
雰囲気の欠片もない抱きつき方をした次の瞬間
ハンジの顔がエレンの顔に重なる。とっさの接触であったため
エレンは完全に虚を突かれ、一瞬互いの歯がぶつかってしまうが、
すぐに状況を理解したエレンは歯が当たらないよう口を開いたところで
ハンジはさっと顔を離し、まるで何事もなかったかのように
ハンジ「ありがとね」ニコッ
エレン「はっ・・・・!!あ・・・っ・・
はい ・・・どういたしまして・・」
ハンジ「どういたしましてって!!!(爆笑)」
エレン「~~!!!(顔真赤)」
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- 16 : 2013/12/26(木) 00:21:23 :
- 調査兵団廃城拠点・地下室
エレン「結局なし崩しになってしまった・・・
明日ちゃんとした返答をと言われはしたものの・・・・」
ー先程の接吻を一瞬だけ回想しー
エレン「(どう考えたって断れる流れじゃないっ・・・・!!
いや、断りたいんじゃないが・・・どうしても落ち着けるはずが無い
・・相手はあのハンジ分隊長だぞ・・・!確かにれっきとした
女性ではあるし、そういう欲求も湧いてくる。
だからさっきもあの場で起こる当然の生理現象であんなに
笑われてしまった。ただ・・・・・)」
エレン「(俺は結局ハンジさんの口から俺の聞きたい質問の答えを
聞いてない。”それは、俺が巨人だからですか?”
・・・なんて聞けるはずが無い。)」
エレン「ダメだ・・水でも飲みまくって落ち着こう。」
ベットから身を起こしテーブルへと向かったその時
ドン、と扉を叩く音がした。
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- 17 : 2013/12/26(木) 00:22:48 :
- エレン「っは!はい!?」
リヴァイ「寝てたなら悪いな。お前に客だ。
夜も遅いからとっとと戻れと追い返したんだが」
ハンジ「やっほー!エレン!来ちゃった!!」
エレン「ぶふっっ!!!!(大噴射)」
ビチャビチャ
リヴァイ「来ちゃった、じゃねえ。俺はこいつの監視も任されてるってお前
知ってる筈だよな。病人の面会とは訳が違うんだぞ」
ハンジ「平気だよ、今は夜だしね。それに重要な話がまだ終わって無かったんだ。
出来れば今日のうちに話をつけておきたい。」
ハンジ「エレーン?!大丈夫??何かを盛大にこぼしたような音がしたけど!!」
リヴァイ「お前・・・エレンを」
ハンジ「分かってるさ。私はちゃんと・・・エレンを巨人として見ても
凄く魅力的に思っているけど・・・それよりも」
リヴァイ「その先は直接あいつに言ってやれ。俺は部屋で寝ててやる。
動転したあいつが城を大破させるような事でもなければ
起きてくることもない。明日の朝までには帰り支度を済ませろ。」
ハンジ「わぁーかったよ、もぅ心配性だな。エレン、入るよ!!?
いいよねー!?」
ギィィ
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- 18 : 2013/12/26(木) 00:25:16 :
- エレン「あ、あの着替えが今ココにはないので・・っ兵長にっ・・!」
口元から股間にかけてびしょ濡れ状態のエレン
バタン!!
エレン「ああっ!!そんな」
ハンジ「いーんじゃない。そのままで。」
言うが早いかエレンに抱きつき、首元でささやく
ハンジ「さっき明日なんていっちゃったけどさ、やっぱこういうのは
勢いが大事だよね。だから・・・今来ちゃった。」
ずぶ濡れだったエレンのカットシャツから密着したハンジの
シャツへと水分が染み移り、互いの鼓動がより密接に
感じられるようになっていく。こうなることを考えてか
元々かハンジは現在胸部に肌着を着用していない。
普段の兵服姿では体格も相まって一見してすぐには女性と
判別できないくらいの、しかし確かなその膨らみが
エレンの胸部に押し当てられる。
ハンジ「私の事は・・やっぱり巨人が好きなだけの変わり者だと
思ってしまう・・?」
エレン「っ・・!いえ・・あの・・」ドキドキドキ
ハンジ「弁解をするわけじゃないけど・・・私はね、別に巨人を
”愛してる”なわけじゃないんだよ・・?前も君と話したけど
仲間が何人も彼らに殺されてる。かつては他の人と同じに
殺意をもって巨人を解体することだけを生き甲斐にしてたこともあった。」
エレン「それは聞きました・・・それとは違う見方で巨人と
接していこうって思った事も・・・」
ハンジ「そんなところ。ほら、私達ってさ、任務が任務だから、
他の兵団の誰よりも、いつ死んだっておかしくない。そうだろ?」
エレン「ええ、その通りだとは思います」
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- 19 : 2013/12/26(木) 00:27:47 :
- ハンジ「私も君も、今すごい勢いで心臓が鼓動しているね。まあ
無理も無いよ、人間に限ったことじゃない、全ての生き物が
生命の危機に近ければ近い状況であるほど子孫を残す為、
本能的に奮起するようにできてる。」
ハンジ「その上訓練兵時代から厳しく律せられてた状況がもう後一歩
お互い身を任せるだけでできてしまう状況なんだからね。
これは私の勘だけれど、ミカサともまったくこんなことは
したことないんだろ?」
エレン「あいつをそういう風に思ったことは無いんです・・・本当に」
ハンジ「もったいないなぁ・・・かなりの美人さんだとおもうけどね。
女の目から見てもだよ」
エレン「あいつは・・知り合ったその日からずっと
”家族”だったから・・・母さんが居なくて
親父がどうなったか分からない今、俺に残ってるのはあいつだけだから・・・」
ハンジ「なるほど・・ね、そういうのは大事にした方がいい」
エレン「それで・・・ハンジさん・・・実験の話なんですが」
ハンジ「ああ・・その話ね・・・その話だけど」
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- 20 : 2013/12/26(木) 00:31:55 :
- エレン「?」
ハンジ「嘘だよ」
エレン「はいっ・・・?」
ハンジ「うん、実験というのは私の大嘘。
でもそれなりに説得力あっただろ?」
エレン「ちょっ・・と待ってくださいよ・・?」
ハンジ「けれどね」
エレン「それじゃオレは一体・・・!ハンジさん、オレをっ・・・!」
ハンジ「さっき君が聞こうとしてた事に答えると私はね」
エレン「っ・・・」
ハンジ 「君の事をどうやら好きになってしまったみたいなんだ。」
エレン「!?」
ハンジ「最初は巨人化が出来る未知の人体として、
興味本位でだったけど、今は・・・異性として、君の事ばかり
考えてしまっている。何故かは上手く説明できないけどね」
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- 21 : 2013/12/26(木) 00:35:47 :
- エレン「う・・そだ・・また・・からかって言ってるんですよね?
そうでしょ・・?ハンジさ・・」
ハンジ「もうこれで嘘はついてないよ。形だけでも信じてくれるって言うなら
私は今ここで着ているものを全部脱いで
君を全力でその気にさせて見せるけど、どうかな?
覚悟は出来てる?エレン・イェーガー君。」
エレン「は・・、え・・覚悟って!?まさか・・・・!!」
ハンジ「今更まさかとか言っちゃってるのかい?君はなんていうか・・
時々大分ズレた事を言うよねエレン。このところ
忙しかったしココへの移住もしたばかりだろ・・・?
自己処理もやってないんだろうから・・
さぞかし頑張れるよね???」目玉爛々
エレン「なっ何脱ぎ始めてるんですか!!それに頑張るって・・何言って・・”!
(ミカサ以外の女の裸を初めてみてしまった・・・!)」
ハンジ「それはもう・・最高に滾るヤツをだよ!!」
エレン「ひっ・・・!!ぅわああぁぁあああああああああ!!!!」
同時刻・城内リヴァイ部屋
リヴァイ「・・・うるせえな」
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- 22 : 2013/12/26(木) 00:41:58 :
- それから数時間、城内地下室においてエレンにとっては
無限とも思える時間の中で気絶すら許されない快楽攻めと
ほぼ一方的な性行為が行われる事となった。
地下室は元々牢屋の役割も兼ねていたためその構造から
通常なら上階まで音が届く事は無いが、エレンの断末魔は
時折各部屋まで届いたという。
序盤はエレン自身も未経験である異性であるハンジの肢体に自らの
性欲をぶつけていたが、すぐにエレン自身のスタミナ切れにより消沈。
しかし巨人化の影響とされる驚異的な治癒速度の所為で、
エレン自身の精神状態とは裏腹にその下半身のシンボルは
幾度の絶頂にも屈することなく屹立し続けていた。
そのため後半はほぼ一方的に攻め続けているハンジ自身の燃料切れを
待つのみとなったのだが・・・
エレン「はぁっ・・・はぁっ・・・・っぐ・・・・!」
ハンジ「エレンも最初は本気で抵抗してたのに観念してからは
結構すごかったねー。でももうお疲れかな?」ハァハァ
エレン「あ・・あの・・・一ついいでしょうか」
ハンジ「なにかな?」フゥ
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- 23 : 2013/12/26(木) 00:44:28 :
- エレン「ハンジ・・・さんは・・その・・ゼェ・・・こういう事って
どれくらい経験あるんですか」
ハンジ「ん~?いや、たぶん君と同じさ。今日、これが
初めての経験だよ!」ガバッ
エレン「いっ!!?」
ハンジ「ん~・・!この身体が一体どうしてあんな15m級の巨体に
一瞬で変化できるのか!やっぱり何度考えてもわっかんないな!」スリスリ
エレン「まっ・・・まだそんな体力が残ってるんですか!!?
もう何回目だと・・」
ハンジ「いや・・変化するってのは少し違うんだっけ?変化・・
というより纏う・・・といった方がしっくりくる感じか・・・・」
エレン「・・・・」ムー
ハンジ「・・ん?どうしたエレン?そんな露骨に嫌な顔・・・」
エレン「ハンジさんは」
ハンジ「、、」
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- 24 : 2013/12/26(木) 00:48:59 :
- エレン「結局オレが”巨人”だからこんな事をしたんですか?
(とうとう言ってしまった・・)」
ハンジ「・・・・」
エレン「(返答が無い・・でもここまで言ってもう
引き下がるわけには行かない)」
エレン「それが違うっていうなら一体どうしてこんな・・・」
ハンジ「・・・いや・・・違わないよ。エレン、君の言う通り、
私は人間でありながら、同時に巨人であるという君に
かつて無いほどの好奇心を抱いた。それが今の関係を形作る
きっかけとなっているのだから、それは間違いじゃない。・・けどね、」
エレン「けど?」
ハンジ「お陰でこういう性格と向き合って生きていこうとしたその時以来、
初めて、こうして”人”を好きになれた。エレン、
君が現れるまで私の頭の中には正直”巨人”の事しかなかったよ。」
エレン「・・・・」
ハンジ「私が君を好きになってしまった理由としては
さっき言ったみたいに上手くは説明できない。
しかし原因は明白だ。寝ても覚めても巨人の事ばかり
考えていた私の世界に・・・初めて”巨人でもある人間”
、つまり君が現れた。」
ハンジ「我々が知る限り一人しか居ない貴重な君という存在がこれほど
近くに居てくれることに正直運命というものを感じたよ。
それも志同じくする仲間としてだ。」
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- 25 : 2013/12/26(木) 00:51:36 :
- エレン「仲間・・ですか・・でもそれなら同じ人間ではあっても
リヴァイ兵長やミケ分隊長とか・・オレよりも馴染みの深い人で
もっと気心知れた人が居たはずじゃないですか・・」
ハンジ「そりゃあリヴァイやミケの事は大好きさ。親友として、
何より仲間としてね。・・君がミカサをそんな風に思っているのと
何も変わらない・・・こう言えばわかってくれるだろうか」
エレン「う・・・・」
ハンジ「後はそうだなー・・エレンってほら、顔つきとかが可愛いよね!!」
エレン「は?・・・」
ハンジ「そんな本気で理解できないって顔しなくても。ホラ
笑ってごらん?実を言うと君が思い切り笑った顔って
見た事が無い気がするんだけど」
エレン「いえ、いきなり笑えと言われましても・・・正直無理がありますよ」
ハンジ「リヴァイのヤツもその点は珍しく人の表情について
多大に評価してたんだけどなぁ。」
エレン「へっ、兵長が!??俺は兵長の前でそんな大笑いした記憶なんて・・・・」
ハンジ「え・・・?いや、おっかしいな・・初対面で見た
ヤツの満面の笑顔を見て調査兵団への早期入団を
許可してやったって言ってたんだけど」
エレン「・・・それは多分ハンジさんが期待してる笑顔じゃ
ないと思います・・・・・」
ハンジ「あっ・・そう;、でももったいないよエレン、君は結構
整った目鼻立ちをしてるんだから、もっとにこにこしてれば
印象も大分違ってくると思うんだ」
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- 37 : 2013/12/26(木) 20:22:17 :
- エレン「アルミンの奴にも同じ事をよく言われます。
悪人面だの人相が悪いだの。自分だって訓練兵時代
何度も女と間違われてたくせに」フン
ハンジ「はは・・・」
エレン「・・・・・」ジー・・
ハンジ「ん・・?なに・・?」
エレン「今更なんですが・・・・ゴーグルもメガネもしてない
ハンジさんを長時間こんな近くで見ていた事がないので・・
その、段々別人に見えてきてしまいます・・
大分印象が違うので・・・」
ハンジ「そ、そういえばそうかもしれないね。変・・じゃないかな?」
エレン「とっ、とんでもない!凄くその、素敵・・だと思います!」
ハンジ「やっ・・やだな!真顔で言うなよ!」ボッ
エレン「いえ、事実、ですから・・・あと・・・その」
ハンジ「ん?」
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- 38 : 2013/12/26(木) 20:26:31 :
- エレン「なんか・・・普段よりずっと・・胸が大きく見えるような気が・・・」
ハンジ「ああ、それはね。サラシっていうのを巻いてるんだ。布みたいなのをこう、
ぐーるぐると!時間が無くて面倒な時は普通の胸部肌着だけど、
やっぱりしっかり圧迫しておかないと、少し動き辛さはあるけど
納刀状態から抜剣に移る時邪魔になっちゃうんだよ・・・あと
立体機動中は遠心力がいろんな方向にかかるでしょ?
抑えるものがないと急な制動をかけたときとか、
ぶっちゃけ痛いんだよね、千切れる~!ってくらい」
エレン「(だから見た奴によって起伏の見え方が違ってたのか・・)
そうですか・・・、見慣れてないのでやっぱりまだ
直視しずらいですけど・・・」
ハンジ「・・・・」
エレン「・・・・」
ハンジ「っぁーーー!!ダメだダメだ!はい!休憩おわりねっ!
さっ、エレン!!夜はまだまだこれからだよ!!
お楽しみはこれからだっ!!」ガバッ!!
エレン「ぇ”っ・・・!まだするんですか!!!??
やっと終わりだと思ったのに!!!」ヒィ
ハンジ「何言ってるんだ!あたりまえだろ!今夜は夜明けまで
も~とことんやっちゃうよ」フンフン!
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- 39 : 2013/12/26(木) 20:28:56 :
- エレン「あの・・・ここ地下牢なんで・・・もう相当時間経ってますから
一回部屋出ないともうひょっとして大分日の出も近くなってるんじゃ・・・・」
ハンジ「ぐふふ・・・・!」
エレン「ぁっ・・ぃやだっ・・うわ(ry
夜明けも程近い頃リヴァイ班ほぼ全員が目を覚ましかねない
一際大きなエレンの絶叫が城内にこだました
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- 40 : 2013/12/26(木) 20:31:37 :
- 翌朝ー城内居間ー
リヴァイ「大分お愉しみだったみてぇだな。どうだ気分の方は」
エレン「・・・どうみえますか」ゲッソリ
リヴァイ「ギャーギャー夜中に喚きやがって、ペトラが二回も尋ねてきて
眠れやしなかっただろうが」
エレン「それは・・申し訳ないことをしました・・・
やっぱり聞こえてましたか・・」ガックリ・・
リヴァイ「・・・・・お前を訪ねて来てたのが奴だったのが
ある意味幸いした。多分聞こえてた全員、
地下で起こってた事は別の捉え方をしてるだろうな。」
エレン「さっきオルオさんに初めて労いの言葉を掛けられました・・・・
”よく朝まで耐えたな”・・・って」
リヴァイ「・・・・」
エレン「あの・・・兵長は知ってたんですか・・その・・分隊長が・・」
リヴァイ「さぁな。俺は朝までお前を貸して欲しいと奴が言って
聞かなかったからそうしただけだ。本来お前の身柄の事を考えれば
これは服務規程違反の領域に充分喰い込んで来る。
お前、この事を他の誰にも言うなよ。無論エルヴィンにもだ。」
エレン「はい・・・すいません・・」
リヴァイ「・・・いや、お前が謝るのも筋が違うが」
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- 41 : 2013/12/26(木) 20:34:27 :
- エレン「兵長・・・今日は一段とその・・よく話しますね」
リヴァイ「俺は元々こうだ。話しかけてくる奴がそんなに居ないから
盛大に誤解されてるが」
エレン「はぁ・・・」
リヴァイ「とはいっても近頃、特別機嫌がいいのも事実だ。
それに関してはエレン、お前には結構感謝もしているんだけどな」
エレン「え・・・?感謝って一体オレが何を・・・」
リヴァイ「お前が奴の気を惹いてくれるようになったお陰でな・・・
纏わり付かれる回数とクソ長ぇ話に付き合わされる頻度が格段に減った。」
エレン「あぁ・・・」ナルホド
リヴァイ「一度とり付かれると振り払うのにかなりの時間を
要するからな。面倒臭いったらねえ。」
エレン「確かに凄い力でした・・・組敷かれた時はかなり本気で
抵抗したんですが一切ホールドから抜け出せなかったです。
対人格闘で女に一方的にやられたのは同期でも2人くらいしか
いなかったのに・・・」
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- 42 : 2013/12/26(木) 20:38:10 :
- リヴァイ「訓練兵時代とはいえ二人も男手で敵わない奴がいたのか?
なさけねえ話だ」
エレン「情けなさは自分でも痛感してます。しかしその屈辱に耐え抜く事が
出来たお陰で対人格闘成績は首位を守り続ける事ができました。
でも2人の内片方はオレのあの幼馴染ですよ。あいつはちょっと普通と違うんですよ。
十歳かそこらで同い年のオレを片腕で放り投げる力を既に持ってました。」
リヴァイ「おまけに身長はどっこいで体重すら負けてるんだろ。
性別を取り替えてもらったほうがいいんじゃねえのか」
エレン「その上ハンジさんにまであんなに完膚なきまでに抑え込まれたのは・・
正直かなりショックです。いくら気が動転してたとはいえ」
リヴァイ「あいつはああ見えて体力バカだ。抱きつかれたら腹に一発入れろ。
さもなくば捕縛を解くのはほぼ不可能だ。10m級にしがみ付いて
転倒するまでの間振り落とされなかったこともある」
エレン「いくらなんでも上官にそれはできませんよ・・・しかし相変わらず
常識から外れすぎですあの人は」ハハ
リヴァイ「あいつが巨人にお熱になる前・・・討伐数が全盛に達してた頃は
別の意味でも結構凄い奴だったんだがな。」
エレン「そうなんですか?」
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- 43 : 2013/12/26(木) 20:41:22 :
-
リヴァイ「3m級の首を落とした話はされた事があっただろ。
バカでも分かると思うがそもそも3mとはいえ
巨人の首を落とせるというのが普通じゃない。」
エレン「兵長なら平然とやりそうな気がしますが・・・」
リヴァイ「やらねえよ。理に叶ってないからな。そのクラスでも
首を落とすとなると相当な技術と腕力が要る。
それと足場が安定しない立体機動状態でそれは難しい。
やるなら地面に足がついていながら、
上から斬りおとす形でなければまず無理だ。」
エレン「つまり・・・」
リヴァイ「腱を斬るなりして膝を付かせた後、
両腕も同じようにして無力化させてから
態々地面に降りて止めを刺したって事だ。」
エレン 「・・・」ゴクッ
リヴァイ「しかもそれが一度や二度じゃない。一回目で首の重さに
疑念を持ってから数回繰り返したらしい。あまりの気の違いっぷりに
一時は”首切りハンジ”なんてふざけた二つ名が付くほどにな。」
エレン「まんまじゃないですか・・・」
リヴァイ「技術や効率の話だけじゃない。首の切断ともなると
上手く行こうが行くまいが、確実に一本は刃を駄目に
しちまうからな。首の骨ごといくから当然そうなる。」
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- 44 : 2013/12/26(木) 20:43:54 :
- エレン「兵長がこんなに分隊長を持ち上げるのも珍しい気がします」
リヴァイ「そう聞こえたならお前は一度調査兵団で生き抜く上で大事な事を
勉強しなおして来い。」
エレン「っ・・・」
リヴァイ「要約するにその頃のあいつはどうしようもないくらいに
いかれちまってたと、そう言ってるんだ。目先の巨人一体を
片付けたからといって次またいつ新手が湧いて出るかも
分からない壁外で、今さっき斬りおとした獲物の首を
態々危険地帯に降り立ってまで蹴っ飛ばしに行くような奴を
お前は素直に凄いと言えるのか」
エレン「あっ・・それは・・・・・はい・・・」シュン…
リヴァイ「だが、人間ってのは月日の流れで大分変わる。
あいつは見ての通り、俺でもエルヴィンと会って
兵団に来る前までは自分がこうなるとは思ってもいなかった。」
エレン「・・・」
リヴァイ「そしてお前がこっちに来てからあいつは更に変わった。
人間相手にあそこまで奴が興味を示す事にも俺は正直驚いてる。
・・お前を”人間”と言っていいのかどうか、
奴の感性次第では怪しいがな」
-
- 45 : 2013/12/26(木) 20:48:19 :
- エレン「(昨日は直接本人から聞いたけど・・その答えは多分
どちらでもあるんだろう)」
リヴァイ「こういうのは別に俺が言うべき事じゃねぇが・・お前、あいつを
もっとマシな人間にしてやれ。そうすりゃ俺だけでなく皆が助かる。
たいした事を望んでるわけじゃない。ご自慢の巨人講義の時間が
半分にでも減ってくれればそれでいい。無くなってくれるなら尚の事いい」
エレン「ぷっ・・・」プルプル
リヴァイ「おい・・・なぜ笑う。俺を含む班員総意の切実な願いだぞ」
エレン「いえ・・・なんかw」グスッ
リヴァイ「あ・・?」
エレン「最近すごく色々あったので・・・すみません、どうも笑うところまで
おかしくなってしまったみたいで・・・」
リヴァイ「お前、今日の庭掃除は休んでおけ。あいつの御守がどれだけ
重労働だったか俺には少しくらい解るつもりだ。
それが無くてもこのところ色々振り回されっぱなしだったろ」
エレン「・・・・えっ!!?兵長・・・!庭掃除ですよ?!
掃除の欠員を兵長が譲歩するなんて・・・・」
リヴァイ「普段なら絶対に許可しない。今日だけ特別だ。
ペトラはともかくオルオでも流石に今日ばかりは文句もねえだろ。」
-
- 46 : 2013/12/26(木) 20:49:52 :
- エレン「兵長・・・」ファァ
リヴァイ「おら、馴染みの顔が見えてるぞ、こういう時に会っておいてやれ」
城内へと足を運びつつ
アルミン「エレンー!今話しても平気?!」
ミカサ「エレン・・!酷いクマが・・!ひどいことされてない・・?!」
エレン「アルミン!いいところへ来た・・頼みがあるんだ・・・」
アルミン「頼み?!僕にできる事なら何でも言ってよ」
エレン「実は・・・さっきから足が震えている・・・・・!
限界が近いのが自分でわかる・・・すまん・・肩・・
を・・貸して・・・・」
ガクッ
アルミン「エレエェェェン!!!?」
ミカサ「エレン!!大変!!私が負ぶって・・・!」アタフタ
アルミン「衛生兵の方誰かいませんか!!!」
-
- 47 : 2013/12/26(木) 20:55:46 :
- 気絶はしながらも、睡眠そのものは全くとらず
夜通し限界を超え続けていたエレンにもとうとう
超速治癒の反動が襲い掛かりそこでエレンの意識は
途絶えた・・・次に目を覚ましたのは実に
2日後の事であったという・・・
アルミンの元へと崩れ落ちるようにして
意識を失ったエレンが、暗転する意識の中で
脳裏に描くフラッシュバックという形で見出したのは
ほんの数時間前、地下牢で意識を失う直前にハンジが
自らにに向けて言い放った言葉だった
「エレン、君は本当に興味深くて素敵な被験体だ。
だからこれからも・・人として好きでいさせてくれ。
それからもうすぐ遠征もあるしすぐには難しいとは思うけど・・
いつか必ず巨人と化した君の肩に乗せておくれよ。
それまでどうか死なないで・・・この地獄を共に生き抜いていこう」
-end-
-
- 48 : 2013/12/26(木) 21:04:43 :
- 短いですが以上でこの短編は一旦幕引きです。
しかして、皆さんの作品を見て回るのを今からの
楽しみにしていますが、合間を見て続きを
書いていこうかなとも思っています。
ハンジさん、アニメで更に輝いてますよね。
皆さんの作品を見ていると訓練兵時代がやはりもっとも
キャラの動きや頭数を自在に発揮できるし、
ギャグもコメディもいけてしまうので
(みんな巨人の恐怖を知る前で雰囲気が明るい(笑))
そっちにも目移りしてしまうのですが
(アニもCUTEですよ)
ハンジさんを無理に訓練兵時代にひっぱってくるのは
流石に抵抗もあるため自分はこの形式に落ち着いたんだと思います。まあ、
そういったことが何でも許されているのがこのSSの魅力
であると認識していますからそれでは本末顛倒ですけど^^;
さ~て、読むぞ~~!!(ウワァァァ)
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- この作品はシリーズ作品です
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ハンジ × エレン シリーズ シリーズ
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