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エレン「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥また、この夢‥‥」

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  1. 1 : : 2018/02/14(水) 21:21:59
    現パロ

    転生パロ

    ボカロをパロってます。

    何の曲かはssを読んで予想してみてください




    ______


    恋愛cpなし。

    エレンが主役

    ミカサとアルミンの出番少ない

    長ったらしい文章


    それでもおkな人はどぞ
  2. 2 : : 2018/02/14(水) 21:41:27
    朝、強い光が頬にさしこみエレンは目を覚ました。



    『外の世界を‥‥』『私はあなたの家族‥‥』



    なぜか毎日、同じ夢を見る。そして、その夢を見たあとは‥‥‥‥






    「‥‥‥‥‥‥またかよ」


    決まって涙を流す。


    自分の中の大きな大きな思い出。そんな気がするのは何故だろう。だが、俺は夢の内容をずっと覚えているわけではない。少し経ったら忘れてしまう。唯一覚えているのは見た夢を忘れてしまったという記憶だけ______。










    何度も何度も頭を捻り、夢に出てくる二人を思い出すことがある。でも、出てくるのは二人の顔だけ。




    あいつらの【すべて】を思い出すことは出来ないから、結局思い出すことなんてできない。





    日々、人類は前を見て未来を予想して生きていく。俺は後ろを見てばっかりだ‥‥‥‥‥‥。だってあいつらは、俺の記憶にしか残ってねぇから




    俺が【あいつら】のことを忘れてしまっているのを【あいつら】が知れば、傷つくだろうか。


    そればかりを考えて夜も眠れないのを【あいつら】が知れば笑うんだろうか。

    どんな性格だったかなんて忘れてしまったから笑うか笑わないかもわからない。









    日々、感じる感情のほうが多すぎて、お前らの存在を忘れてしまった。


    【お前ら】の【存在】を忘れてしまった今、本当に存在しているのかも疑わしいと、ふと思ってしまった。


    存在していないのなら、会えない。



    一生会えないと、そのとき感じてしまった。

    大きな大きな思い出が心の中からぽっかりと消えてしまって、なんだか変な気持ちだ。




    心にできた、虚無感。何も感じられなくて笑いさえもできない。








  3. 3 : : 2018/02/14(水) 21:59:45
    ドーナツの穴は、見たら穴が【在る】と思えるがその部分だけを切り取ることはできない。


    だって、ドーナツの穴は【からっぽ】だから。



    これはまるで【お前ら】みたいだ。

    【お前ら】は、ドーナツの穴のように【在る】ことが証明できないから。




    【お前ら】の【存在】が妄想だと言われれば事実だと証明しようが無い。やっぱり、ドーナツの穴みたいだ。






    何回も何回も頭を捻り回して、やっと出てくるその顔。だが、【お前ら】は顔だけで【存在していた】のか、などの【すべて】のことは思い出せない。





    毛布とベットの隙間に体を挟み込んで、【すべて】を思い出そうとする。これが日常になったのはいつだろうか。








    俺の【お前ら】に対する感情が消えないのなら、俺は安心できるんだろうか。今まで会えないでいたこの状況は、もうこの際望まないから、ぽっかりと空いたこの心に埋まる【お前ら】の【存在】をくれよ。






    俺の心からこぼれ落ちていく感情を数えていたら、【お前ら】が俺にくれた【音】まで忘れてしまった。

    【お前ら】の存在が証明できるすべての【コト】を忘れてしまった。



    永遠に会えねぇな。


    そう思うと、何故か涙が出てくる。




    ぽろぽろと雨のようにきりがない自分の涙を見て、エレンは思った
  4. 4 : : 2018/02/14(水) 22:06:55
    この胸に空いた穴が【お前ら】の【存在】を証明できるものなのではないかと。



    ドーナツの穴には感情がない。


    俺の心の穴には、在る。


    虚無感、時折感じる罪悪感、寂しさ、悲しみ、これはすべて、【お前ら】を思ったときに出てくる感情だ。




    【お前ら】が本当に存在しないなら俺はこんなに辛くて会いたい気持ちになるはずがない。




    自分の胸に空いた穴が、【お前ら】の【存在】を確実に証明できるわけではない。

    だが、俺は自分の気持ちを信じることにする。









    でも、やっぱり【お前ら】に会えたわけでも、存在証明ができたわけでもない。


    空いた穴は満たされないし、虚しさはどうしても消えない。




  5. 5 : : 2018/02/14(水) 22:10:08
    信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じて信じたら、






    やっと【お前ら】の名前を思い出せた。


    会えたわけでも、存在証明出来たわけでもない


    だけど、【お前ら】の名前を呼ぶだけで本当に存在するような気が増してくるんだ。



    やっと思い出せた。












    【お前らの】名前は。



















    二つの国にすむ黒髪と金髪の少年少女が、ふと、振り返った。
  6. 6 : : 2018/02/14(水) 22:13:30
    まぁ、思い付きだし超短いです。



    ドーナツの穴が【在って無い】って
    本当にその通りだと思います。


    今回は、転生してアルミンとミカサという
    大事な存在が心から消えて心にぽっかり穴が空いてしまったエレンのお話を書いてみました。


    コメントもらえたら嬉しいです!

    ここまで読んでくれて、ありがとうございました!
  7. 7 : : 2018/08/10(金) 17:00:00
    おおおお!!めちゃくちゃ良いですね!
    感動しました!

    そしてこれは米津玄師さん(ハチさん)の「ドーナツホール」では…!?

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