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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

オリキャラ達のコロシアイ学園生活 番外編

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  1. 1 : : 2018/01/17(水) 21:55:21







    ※日常編のイベントや登場人物達の死の真相に迫るストーリーとなっております


  2. 2 : : 2018/01/17(水) 22:00:43



    食堂に入ると相変わらず眠たそうにしている東雲がいた



    東雲「…」ウトウト


    五十鈴「おい東雲!」


    東雲「っ!五十鈴くんか…驚かさないでよ…ふぁー」


    五十鈴「個室以外の居眠りは駄目だって何回も言ってるだろ?」


    東雲「分かっているんだけど…琉偉はいつも眠たいのよ…zzz」


    五十鈴「起きろ!」コテ!


    東雲「痛っ!ごめんごめん…五十鈴くんにはいつも迷惑かけてるよね…」


    五十鈴「それなら努力しないと…」


    東雲「うん!琉偉、居眠りしないように頑張る!」


    五十鈴「そのいきだ!」



  3. 3 : : 2018/01/17(水) 22:06:49




    東雲の個室


    東雲「何か用?」ウトウト


    五十鈴「相変わらず眠そうだな…」


    東雲「眠らないように努力してるんだけど…やっぱり眠たくって…」ムニャムニャ


    その眠そうな顔されるとこっちまで眠たくなってきそうだ…


    東雲「あ!でも、昔の琉偉はこんな居眠りキャラじゃなかったんだよ?」


    ん?意外な一面だな?


    五十鈴「昔?」  


    東雲「小さい時はよく友達と遊んだねー。それも疲れるぐらいに…でも、今は違うけど…」


    まるっきり逆だな…


    東雲「うーん」


    五十鈴「ん?どうした?」


    東雲「よし決めた!五十鈴くん!走ろう!」


    五十鈴「はぁ!?」



    こうして、唐突に俺と東雲は校舎を走り回った…




  4. 4 : : 2018/01/18(木) 09:39:36


    食堂でのんびり過ごしていると東雲が厨房から出てきた


    東雲「やっほー…五十鈴くん」


    五十鈴「東雲が厨房からなんて珍しいな」


    東雲「寝坊したから朝ご飯食べ損ねたんだよ…」


    五十鈴「本当に寝るのが好きなんだな」


    東雲「琉偉、夢を見ることが好きだからね。夢は人に希望を与えてくれる…そう思うんだ…」


    五十鈴「ふーん」


    まぁ、でも東雲の言いたい事も分からないわけじゃない


    こんなコロシアイに巻き込まれて絶望しかない状況に東雲は希望を持とうとしている…


    俺も東雲を見習わないとな…

  5. 5 : : 2018/01/18(木) 13:04:28

    私は珍しく夜時間に起きている…


    東雲「…」


    ドクッ…ドクッ…


    鼓動が鳴り響く…


    不安…恐怖…絶望…



    モノクマから渡された動機…


    そこには『小学校の時の友達』と書かれていた…


    琉偉にとってあの子達は私が仲良く出来た希望である…


    救わなきゃ…琉偉が友達が救わなきゃ…






    東雲「…」スタスタ


    九鬼「よぉ。琉偉じゃねぇかよ」


    東雲「九鬼くん?」


    九鬼「何してんだ?お前がこんな時間に起きるなんて珍しいな?」


    東雲「早くここから出ないと……」


    九鬼「ん?」


    東雲「誰かを殺して……出ないと……」スタスタ


    九鬼「?」



  6. 6 : : 2018/01/18(木) 13:18:30


    東雲「よし…手に入れた…ナイフとピアノ線…」



    後は殺す人を決めるだけ…




    近藤「?東雲?」





    東雲「誰を殺そうか……そうだ、五十鈴君だ…………五十鈴君を……」ギリッ!





    近藤「っ!」







    何だと!東雲が五十鈴を殺そうとしているのか!





    近藤「…」



    殺るしかないのか…





    保健室



    近藤「俺がアイツを救うんだ…俺が絶対に…」


    ガラッ


    東雲「近藤くん?」ヒョコ



    近藤「よう、東雲」



    東雲「こんな時間に呼び出すなんて…琉偉はもう眠たいんだけど?」


    近藤「すまねぇな…どうしても聞いてほしい事があるからよ」


    東雲「聞いてほしいこと?」


    近藤「お前…五十鈴を殺すつもりだろ?」


    東雲「っ!!」


    近藤「やっぱな…」


    東雲「こ、近藤くん?」


    近藤「悪いが、五十鈴は俺の獲物だ。お前には譲る気はない」


    東雲「…琉偉は…琉偉は…絶対にここから出る!!」ブンッ!!


    近藤「っ!悪く思うなよ…」ブンッ!


    バキッ!!


    ドサッ!

















    あれ?琉偉は…どうなったの?




    声が聞こる…



    五十鈴「おい!!東雲!!」


    五十鈴……くん……?




    その時、私には分からなかった…


    突然体が燃えていることに…


    東雲「キャーーーー!!熱い!!熱いよぉぉ!!」



    ごめんね五十鈴くん…キミを殺したいなんて思わなかったらこんな事には…………












    東雲琉偉 没




  7. 7 : : 2018/01/18(木) 21:01:26
    近藤くん…本当は五十鈴を守りたかったのか
  8. 8 : : 2018/01/18(木) 22:20:52


    ランドリーに行くとそこには近藤がいた


    近藤「よ!五十鈴、何か用か?」


    五十鈴「おう、俺も洗濯しにな」


    近藤「んじゃ、終わるまで話でもしようぜ?」


    五十鈴「そういや近藤って、趣味とかあんのか?」


    近藤「うーん、趣味ねぇ…俺は基本読書とか音楽を聞くのが多いかなー」


    五十鈴「どんな本を読むんだ?」


    近藤「いわゆる妻の浮気系な小説とか、遺産相続を巡る争いをする姉妹の話とか」



    ジャンルが凄いな…



    近藤「他にも…」


    五十鈴「わかった!もう話さなくていい」


    近藤「そうか?いやー、やっぱ五十鈴と話してると楽しいぜ!」



    こっちは疲れてきた…


    けれど…こんなことも悪くはないかもな…





  9. 9 : : 2018/01/18(木) 22:32:46



    近藤「よっ!五十鈴!」


    蜜火原「よう!いっちゃん」


    五十鈴「珍しい組み合わせだな」


    近藤「今食堂で下ごしらえをしたところだ」


    蜜火原「いやー、カラスマンの入れる紅茶もかなり美味かったな」


    近藤「カラスマン?」


    蜜火原「あー、鴉間の事な」


    五十鈴「そういや、近藤って、私生活では何してんだ?」


    近藤「うーん。まぁ、いろいろな…」


    五十鈴「いろいろ?」


    近藤「俺、こう見えてコンピューター科の学校に通ってて普段はあまり家には居ないんだよ」


    蜜火原「コンピューター科?」   


    近藤「まぁ、簡単に言えばプログラムの設定やゲームクリエイター、グラフィックデザインとかいろいろしてるんだよ」


    五十鈴「へー、凄いことしてんだな」


    近藤「へへ!またここから出たら俺の腕前を見せてやるよ!」


    蜜火原「そいつは楽しみだ!」




    こうして、三人の交わした約束とともに解散した…


  10. 10 : : 2018/01/19(金) 08:38:33



    近藤「ハァ…ハァ…」


    俺が…東雲を殺ったのか?


    俺はすかさず東雲の脈を見る…


    まだ生きている…


    どうすればいい…


    東雲をこのまま生かす事も出来る…


    もしくは…



    モノクマ「殺れるかもよー?」


    近藤「なっ!モノクマ!?」


    モノクマ「いいの?殺らなくて…君の大事な親友の命は君の手に掛かっているのにさー」


    近藤「っ!」


    殺らないと親友が死ぬ…


    殺らなければ…東雲や皆が助かる…


    ドクっ!ドクッ!!ドクッ!!!













    殺るしかない…!!








  11. 11 : : 2018/01/19(金) 10:47:06



    近藤「クソ!クソ!!」


    俺は厨房から持ってきたピアノ線を薬品棚を括り付け、余分な部分を廊下に垂らす…


    そして、東雲にベッドに寝かせる…


    東雲「」


    近藤「…」


    許せとは言わない…


    憎まれても責められてもいい…


    だが、俺はやらなくちゃならない…


    アイツを救うためにも…


    俺は東雲をベッドに括り付け、ガソリンを撒き…


    最後の仕上げに発火剤を置いた…





    俺は保健室を後にし明日を待った…






    これでいいんだ…




    これで…








    翌朝


    東雲「う……うぅ……」





    炎村「ヤバイですぜ!まさか鍵をかけ忘れていとは!」


    ガチャリッ!!



    炎村「これでよし!!」スタスタ







    近藤「これで全ての準備が整った…これで…俺は…」







    ーーーーーーーーーーーーーーー






    食堂





    九鬼「おい!和真!!東雲は見てないか?」


    五十鈴「いや……見てない……」


    密火原「まさか……起きたのか?」


    五十鈴「取り敢えず俺は探しに行く」ダッ!


    近藤「まって!俺もいく!」ダッ!





    近藤「五十鈴は体育館を探して!!俺は保健室を見る!!」


    五十鈴「あぁ!!」




    よし、始めるぞ…






    保健室



    近藤「よし…やるぞ!」グイッ!!


    ガシャアアアアアアアアンッ!!!



    近藤「…」





    五十鈴「どうした!!近藤!!」


    近藤「っ!五十鈴と別れて少ししたら保健室から大きな音がして!!中を確認したいけど扉があかないんだ!!」


    五十鈴「どけ!!」


    パリーーン!!











    ピンポンパンポーン
    モノクマ『死体が発見されました!一定の捜査時間の後、学級裁判を開きまーす!』






    近藤村正 没


  12. 12 : : 2018/01/20(土) 21:11:02

    東雲さん…


    近藤くん…



    その二人が殺された今…


    僕…いや…私かな?


    自分がいつ殺されるのか分からない状況になっている…



    名前は上木出音…


    性別はない…



    僕は日々性別を隠すために苦労な日常を過ごしている…



    何故、自分に性別がないのか分からないけど…


    私には関係ない…


    例え男だろうと女だろうと上木出音という人物は世界に一人だけ…



    そう、僕にだって生きる資格はあるんだ…





  13. 13 : : 2018/01/20(土) 21:21:20


    トレーニングルームに入るとそこには上木が筋トレをしていた…


    上木「ん?五十鈴くんかい?何か用?」


    五十鈴「あ、いや、取り込んでいるなら部屋を出る」


    上木「構わないよ?僕は筋トレしていただけだから」


    五十鈴「上木って、なんでカウボーイハットを被ってるんだ?」



    上木「ふふ、随分といい線の質問をするね?じゃあ聞くけど五十鈴くんにとってのトレードマークは何?」



    五十鈴「うーん…親から継いだカメラかな?」



    上木「それと同じ。私にとってカウボーイハットがトレードマークなの」



    五十鈴「なるほど」


    上木「僕が女性用の服装にするのも好みに合わせているからね」


    五十鈴「ってことは男なのか?」


    上木「そのくだりしつこいね?」ギロ


    五十鈴「すまん!」




    こうして、上木に睨まれながら個室に戻った



  14. 14 : : 2018/01/22(月) 13:08:06



    上木「だから違うって言ってるだろ?」


    五十鈴「どうしたんだ?」


    上木「あー、五十鈴くんか…」


    矢吹「やっほー、五十鈴くん。それより上木くんは男じゃないの!?」


    上木「だから私は男じゃないって…」


    矢吹「えー!男じゃないなら女なの!?」


    上木「その質問はどっかの誰かさんにもしつこく聞かれたよ」


    五十鈴「…ギクッ…」



    矢吹「それなら警備員室のパソコンの名簿を見れば分かるはずだよね!」


    上木「あー、確かみんなのプロフィールが載っているんだよね?」


    五十鈴「あ、ああ…でも上木は男だろ?見ることもないと俺は思うけど」


    矢吹「んー、ま!どうでもいいけど」


    上木「…」


  15. 15 : : 2018/01/22(月) 13:17:50




    上木「…」


    モノクマの思い出しライト…


    そのお陰か少し思い出した…


    自分は奴等から逃げていたんだ…


    僕の体を研究しようとしたあいつらに…



    もし、皆に性別が無いことが知れば…



    よし、決めた…


    Xジェンダーの存在を消そう…



    まず、その為には…



















    警備員室


    ガチャッ…


    上木「…」


    アレだね…



    上木「よし、これで編集画面にすれば………誰だ!!」



    九十九「っ!!」ブンッ!


    上木「っ!き、君は?」ガシッ!


    九十九「っ!そ、そんな…」


    上木「まさか君は僕を殺してここから出ようとしていたのかい?」


    九十九「は、はい…」


    上木「……どうして君はここから出たいの?」


    九十九「え…?」


    上木「君みたいな人がただ人を殺そうとは思わないはず…何故なの?」


    九十九「…」


    上木「まぁ、いいよ…今のは見逃してあげるから…ほらチャンスだよ?」クル


    九十九「え…」



    上木「…」







    もう…どうでもいいや…


    自分の存在を消すなら…




    九十九「…っ!(上木さん…ごめんなさい…!!)」ブンッ!!



    殺された方が…手っ取り早いよね?




    バキャッ!!!






    上木出音 没


  16. 16 : : 2018/02/09(金) 22:53:12





    炎村「九十九さん、何をしてるのですぜ?」


    九十九「あ、炎村さん。五十鈴さんの服の手直しを…」


    炎村「わざわざ九十九さんに頼むなんて五十鈴さんも適当な方ですぜ」


    九十九「いいんです。私が好きでやっているのですから」


    炎村「本当に九十九さんは五十鈴さんにだけ甘いですな…」


    九十九「え?そうですか?」


    炎村「何を言っているのですか…前にも…」






    ーーーーーーーーーーーーーーー

    炎村「九十九さん?一体何を…」


    九十九「あ、炎村さん。ちょっと五十鈴さんのためにお夜食をと…」


    ーーーーーーーーーーーーーーー



    ーーーーーーーーーーーーーーー

    炎村「つ、九十九さん!?」


    九十九「あ、炎村さん。どうしましたか?」


    炎村「そ、それ五十鈴さんの服ですよね?!何故九十九さんが!?」


    九十九「五十鈴さんの代わりに洗濯をと…」

    ーーーーーーーーーーーーーーー



    炎村「と言う事が日常茶飯事でしたぜ…」


    九十九「全部五十鈴さんの為ですから」


    炎村「どうしてそこまで五十鈴さんに気を遣うんですぜ?」


    九十九「何というか…」


    ーーーーーーーーーーーーーーー
    「歩!行こうぜ!!」
    ーーーーーーーーーーーーーーー


    九十九「"あの人"にそっくりだから…」




  17. 17 : : 2018/02/09(金) 22:58:29


    パーティー当日



    炎村「ゲホッ!ゴホッ!!風邪が悪化してきたですぜ…」


    ピンポーン


    炎村「はい、どうぞ」


    蜜火原「よ!ママ!」


    炎村「蜜火原さんですか…どうかしましたか?」


    蜜火原「これ、俺といっちゃんとヤブキングから見舞いの品。風邪薬だ」


    炎村「ありがとうなんですぜ」


    蜜火原「早く良くなれよ。ん?このノートは?」



    炎村「あー、これは私と九十九さんが考えた料理のレシピなんですぜ…」


    蜜火原「へー、ママとあゆむんの料理のレシピか…」


    炎村「この風邪が治ったらまた料理しますんで、待っててくだせぇ…」


    蜜火原「おう!早く良くなれよ!ママの料理が恋しくなるからな」


    炎村「はいなんですぜ…」














  18. 18 : : 2018/02/09(金) 23:08:17



    炎村「午後四時半…今頃…五十鈴さん達はパーティー中ですな…」ムク


    炎村「…」


    ー料理レシピノートー



    炎村「九十九さん、五十鈴さんは立派な方になりましたよ?あなたのおかげで皆変わりつつあります…」



    炎村「っ!ゲホッ!ゲホッ!咳がひどいですぜ…薬を飲む前にレシピ書かないと…えっと…」





    ーーーーーーーーーーーーーーー




    炎村「よし、これで肉じゃがのレシピは完成!確か、ユキちゃんと蜜火原さんは薄めの味が良かったでしたな…」




    ー炎村!いつもありがとう!ー


    ー炎村さん!あまり無理はしないでくださいね!ー


    ーおい炎村、いつもありがとうなー





    炎村「…早く治さないと駄目ですな…」スッ…



    パクッ


    ゴクリッ…












    炎村「ふー…さて、一眠り……しますかな…」



    炎村「……あ……れ?……なんで……しょう……か?………体が……軽い……よう………な……」




    炎村「つく……も……さ…………………ん………………………」






























    五十鈴「おーい!炎村!言われた通り料理持ってきたぞ!」


    炎村「」


    五十鈴「炎村?」


    九鬼「おい、しらはどうした?具合でも悪いのか?」


    ユキ「?」


    五十鈴「おい、本当に大丈夫か?」


    だが、その時…俺は気付いてしまった…


    五十鈴「っ!!!」










    炎村しらは 没






  19. 19 : : 2018/02/22(木) 20:51:32




    ドクンッ!!





    如月「…」スタ…スタ…




    ドクンッ!!




    如月「なんで……」




    ドクンッ!!





    同僚や後輩の死体…


    そして…目の前には…



    鴉間「…」


    片瀬「ハァ…ハァ…」



    鴉間「…」ズダンッ!!




    親友が親友を殺した瞬間だった…





    当然…俺は夢だと思っていた…


    何より、夢であってほしかった…


    だが、現実……










    如月「おい!片瀬!!大丈夫か!!?」


    片瀬「シュウ………頼みがある……」


    如月「なんだ!!」


    片瀬「アイツを………憎まないでくれ………俺の責任だ…………………」



    如月「おい!片瀬!!しっかりしろ!!おい!!」



    気づいた時には親友は死んでいた…


    俺は悲しみの雄叫びをあげる…















    片瀬の葬式のあと…


    俺はアイツの恋人に全てを打ち明けた…


    片瀬は鴉間に殺され…


    俺はただ…見ていただけと…


    片瀬の恋人「うう……ぐっ……」


    如月「申し訳ない…俺が…何もできなくて…」


    片瀬の恋人「どうして…!!どうして!!鴉間君が片瀬くんを殺したのよ!!」ガシッ!!


    如月「…」


    片瀬の恋人「どうして?どうしてなの?もうわけがわからないよ!どうしてあなたは助けてられなかったの?どうしてあなたはそう冷静でいられるの?!………あなたや鴉間くんなんか化物よ!」




    化物か………



    確かにそうなのかもな……





    そう…あれは一年前かな?俺と片瀬…そして…親友だったアイツの話を…









    如月&鴉間 過去編



  20. 20 : : 2018/02/22(木) 21:07:29






    三度目の学級裁判の後の如月は俺達に昔の話を聞いた…


    鴉間が起こした親友の殺害…


    何もできなかった如月の後悔を…


    ー食堂ー


    如月「そう…俺には二人の親友がいたんだよ…鴉間と片瀬っていう奴だ…」


    鳳「その片瀬さんって…」



    如月「幼馴染って言うか…俺と同じ軍人に憧れて国家専属特殊部隊に入った数少ない俺の友人だ…」



    九鬼「そんな奴を鴉間の野郎は殺ったってのかよ…」



    如月「ああ…殺ったんだよ……」スッ



    エル「ちょっとアンタ!何ドサクサにタバコ吸おうとしてんの!一応高校生だよね!?」


    如月「あ?んなもん関係ない…一応これでも健康的な生活は送ってんだよ…」シュッ!(ライターで火を付ける音)


    箱田「けっ、カッコつけ野郎か?だっせーな!!」


    如月「うるさい…」フー



    五十鈴「それより、話に戻してくれないか?」



    如月「……俺は高校生でありながら…軍人になれたのはスカウトされたからだ…」











    俺は勿論行きたかった…


    長年の夢をここで手放したくなかった…


    だが…


    健吾「ああ?軍人だと!!お前!!ふざけているのか!?」


    如月「ふざけてない…最後のチャンスかもしれないんだ…親父に止められても俺は行くからな」


    薫「シュウちゃん…考え直してくれない?軍人なんてシュウちゃんにはとても無理だわ…」


    如月「もういい…俺は出ていく…一人でなんとかするさ…」


    健吾「フン…勝手にしろ。もうお前は俺の息子じゃねぇ…」


    薫「…」



    如月「…じゃあな…クソ親父…母さん」スタスタ




    そして俺は軍人への道へと歩み始めたんだ…


  21. 21 : : 2018/02/27(火) 13:09:16


    寄宿舎

    ガチャ…


    如月「っ!お前は…」


    片瀬「お!如月じゃねぇかよ!」


    如月「お前も…スカウトされてたのか?」


    片瀬「まぁな!いやしかし驚いたぜ!よく親も許してくれたんだな!」


    如月「…」


    片瀬「ん?どうした?」


    如月「いや…何も…」




    それからの道は大変だった…


    軍人になる為に…


    訓練…


    勉強…


    訓練…


    勉強の繰り返し…


    そんなある日…


    俺は奴と出会った…


    「本日より!我ら特殊部隊に新たな隊員を加えることになった!!」


    片瀬「新たな隊員?」


    如月「…」


    「挨拶しろ…」


    「…」スタスタ




    鴉間「初めまして…鴉間國羽という者です。以降お見知りおきを」




    鴉間…


    奴と出会った事によって…


    俺達の人生に亀裂が走ることをこの時の俺は思いもしなかった…






  22. 22 : : 2018/03/05(月) 09:18:01


    ー射撃訓練ー


    ズダダダダダダダダッ!!


    「如月、全弾命中!!」


    如月「…」


    鴉間「やりますね。如月さん」


    如月「お、おう…」


    鴉間「射撃お好きなので?」


    如月「いや…単純に軍人になる為にここにいる…」


    鴉間「なるほど…」


    片瀬「おい如月!ん?お前は鴉間だったけ?」


    鴉間「友人ですか?」


    如月「片瀬だ。俺の幼馴染であり…親友だ…」


    鴉間「親友ですか…羨ましいです」


    如月「は?」


    鴉間「僕は生きてきた中で親友なんて存在はいなかったのです…だから、羨ましいと…」


    如月「…」


    鴉間「長話でした…失礼します」スタスタ


    如月「…」


    片瀬「おいおい、アイツと何話してたんだ?」


    如月「別に…とある世間話だ…」スタスタ


    片瀬「そ、そうか!」スタスタ





    あの日を堺に俺は鴉間と話すようになった…


    何度も話すうちに片瀬も加わり、三人に友情が芽生えたんだ…


    軍に入ってから俺は奴に尊敬という感情が芽生えてきたんだ…











    九鬼「いい話じゃねぇかよ」


    エル「でもさ、そんな仲良かったアンタ達に何があったのよさ?」


    五十鈴「頼む如月。教えてくれないか?」


    如月「…ああ…話そう…鴉間が起こした…惨劇を…」





    そう、忘れもしない…


    あれは俺が二人と別任務だった…



    俺が海外で軍の合同練習をし、本部に帰還した時だった…


    思いもよらない光景を目にした…









  23. 23 : : 2018/04/02(月) 09:11:03


    如月「久々の日本…アイツら元気にしてんのかな…」




    タクシーの運転手「どちらまで?」


    如月「国家特殊本部まで」


    タクシーの運転手「分かりました」


    如月「…」





    タクシーの運転手「っ!お客さん!あの建物家事が起きいます!!」


    如月「え!?」


    俺はタクシーから降りる…


    目の前にある光景…


    俺が日々訓練に励んでいた場所…


    それが…燃やされているだと…


    如月「何が…どうなってんだよ…」タッタッタッ


    タクシーの運転手「あ!お客さん!危ないですぞ!!」


    如月「タクシーの中に財布がある!!そこから金とっといてくれ!あと全部取ったら射殺する!!」タッタッタッ


    タクシーの運転手「お客さん!!」












    如月「おい!!誰かいるか!!」


    ゴゴゴゴゴゴゴ…


    如月「一体…何があったんだよ…」


    片瀬…鴉間…


    無事でいてくれ…


    ズダンッ!!


    如月「銃声?」













     

    如月「…」スタ…スタ…




    ドクンッ!!




    如月「なんで……」




    ドクンッ!!





    同僚や後輩の死体…


    そして…目の前には…



    鴉間「…」


    片瀬「ハァ…ハァ…」



    鴉間「…」ズダンッ!!









    親友が親友を殺した光景だった…
  24. 24 : : 2018/04/02(月) 09:21:13


    如月「…は?」


    鴉間「これで分かったか?悪人が…」


    ガシッ!


    鴉間「っ!」


    如月「鴉間ぁ!!!!」


    ドスッ!!


    鴉間「っ!!」


    如月「ハァ…ハァ…テメェ…一体何をした!!」

     
    鴉間「シュウ…日本に帰ってたのですか…」


    如月「話をすっとぼけるな!!なんで同僚や後輩…片瀬を殺そうとした!!」


    鴉間「正義のためです…」


    如月「…は?」


    鴉間「その死にそうな悪人は国家を転覆させようとしたテロリストの一味だったのです」


    如月「おいおい…冗談なのか?片瀬は…俺の幼馴染なんだぞ!?」


    鴉間「それはあなたの事をずっと騙していたんでしょう…」


    如月「は!?」


    鴉間「私は始めからその人物が黒幕だと勘付いていました…そのためには親しい人物と接触する必要があったのですよ」


    如月「まさか…その人物が…」


    鴉間「あなたですよ…シュウ…」


    如月「………」


    鴉間「これで私の任務は終わり…お別れです」


    如月「待てよ!!まだ聞きたいことが山程ある!!」


    鴉間「こちらからは言う事はありません…」


    如月「おい!!」


    そして、鴉間は素早い動きでその場を立ち去った…



  25. 25 : : 2018/04/02(月) 09:29:33
    如月「おい!片瀬!!大丈夫か!!?」


    片瀬「シュウ………頼みがある……」


    如月「なんだ!!」


    片瀬「アイツを………憎まないでくれ………俺の責任だ…………………」



    如月「おい!片瀬!!しっかりしろ!!おい!!」



    気づいた時には親友は死んでいた…


    俺は悲しみの雄叫びをあげる…



    その日から俺は変わった…


    何もかも…







    片瀬の墓「」


    如月「…」


    俺は誓う…


    必ずアイツを連れ戻して…


    お前の元で墓参りをする事を…












    絶対にだ…



    「如月修。貴殿の功績を称え…君に国家所属特殊部隊隊長としての称号を授ける…」


    如月「光栄であります…」


    必ず見つけ出す…


    何があっても…













    如月&鴉間 過去編END

  26. 26 : : 2018/04/02(月) 09:38:05


    鴉間「さて…私達にできる事とは何でしょうか?」


    五十鈴「取り敢えず、コロシアイが起こらないように考えるべきなんじゃないか?」


    鴉間「確かにそれは考えるべきですね」 





    鴉間と対策を考えた…





    五十鈴「所で鴉間って、高校生なのか?」


    鴉間「いえ、私はこう見えて20です」


    五十鈴「え!そうなのか!?あ、でもその大人びた口調と雰囲気からすればな…」


    鴉間「世の中、社会にでるには温厚とした態度を示さないと接客や同僚と話す時には欠かせないスキルです」


    五十鈴「た、確かに…」


    鴉間「一番悪い例で言うなら九鬼さんと如月さんかもしれませんね。九鬼さんは根本的に口が悪い、如月さんは一匹狼気取りです」


    五十鈴「そ、そこまで言うんだ…」


    鴉間「五十鈴さん、あなたも例外ではありませんよ?」


    五十鈴「マジで!?」


    鴉間「フッ、冗談です」


    五十鈴「え?」


    鴉間「やはり、五十鈴さんのリアクションは面白いです」


    五十鈴(完全に弄ばれてる!?)










  27. 27 : : 2018/04/02(月) 14:28:22


    鴉間「…」



    ピロリンッ!!



    鴉間「ん?メール?」


    ーーーーーーーーーー
    ……………………………
    From:矢吹

    送信先:鴉間
    ……………………………

    今夜殺人をする。

    止めたければ僕を止めるがいい。

    研究室で殺人を起こすのを見ているがいい


    送信日:X月X日20:20
    ーーーーーーーーーー



    鴉間「ほう?とうとう動き出しましたか…なら私は全力でテメェを潰すまでだ…」ギロ









    鴉間「む?」


    五十鈴「ったく、エルも自分から用意してくれてもいいのによ…」


    鴉間「おや?五十鈴さんでしたか…」


    五十鈴「鴉間?何してんだ?」


    鴉間「私は気晴らしに散歩です。あなたこそ何をしているのでしょうか?」


    五十鈴「ああ…ナツムラに文字を教えるために勉強道具を借りにな…」


    鴉間「ふむ…ナツムラさんに頑張って下さいという言葉を伝えて下さい」


    五十鈴「それより、如月と仲直りしてくれよ?」


    鴉間「彼のことなら心配ありません。無論謝罪するおつもりです」


    五十鈴「っ!そうか…」


    鴉間「もしかしたら、また如月さんが取り乱す恐れがあるので…ぜひよかったらあなたに仲介役をお願いしたいのですが…」


    五十鈴「おう!そんなことならいいぜ!」


    鴉間「そうですか…助かります…明日、お願いしますね?では私はここで失礼します」


    五十鈴「また明日な!!」


    また明日…か…


  28. 28 : : 2018/04/15(日) 20:00:45




    ー研究室ー


    鴉間「…」スタスタ


    静か過ぎる…


    鴉間「…」スタスタ


    何だ?この異様な空気…


    まるで…金縛りにあってる…


    鴉間「っ!!しまっ………た!!」ガクッ!!


    矢吹「ククク…よく来たね鴉間くーん?」


    鴉間「な…なんのつもりだ…?」


    矢吹「えー?見ての通りだよ?これから人を殺すんだよ?それすらも分からないのかい?」


    鴉間「っ!!貴様…まさか……この俺を……」


    矢吹「正解!!まったく…あんな罠丸出しのメールで来るなんてね!ククク…殺すには惜しくなってきたよ…」


    鴉間「ちく…しょう!!」


    矢吹「さてと、痺れウィルスの効果が切れる前に殺っちゃいますか…」スッ…


    鴉間「…」


    申し訳ない…シュウ…


    本当なら明日には伝えたかった…


    大切な人の命を奪う事に後悔した事を…








    グサッ!!




    鴉間「」


    矢吹「さてと…これで必要な物は全部かな?……ふふ…ククク…アッハッハッハッ!!素晴らしい!!僕はとうとう…………人の命を奪ったんだ!!最高だよ!!実にいい!!」










    さよなら…大切な親友…











    鴉間國羽 没

  29. 29 : : 2018/08/06(月) 09:07:54


    鳳「蜜火原さん、これ落としましたよ?」


    蜜火原「ん?あ!サンキューしーちゃん!」


    鳳「いい加減にそのあだ名で呼ぶのはやめてください」


    蜜火原「ふふーん、そんな簡単にはやめられないよ」


    鳳「はぁ…それより、その写真は…」


    蜜火原「あー、この写真に写ってるのは…俺の姉さんなんだよ…」


    鳳「綺麗な人ですね?」


    蜜火原「まだ姉さんが元気だった頃の写真だからな…」


    鳳「まだ?」


    蜜火原「おっと!そういや、まなちゃんにパーティーに向けて掃除があるんだった!また後でな!」


    鳳「………。蜜火原さん…」



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