オリキャラ達のコロシアイ学園生活　1章

このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

この作品は執筆を終了しています。

オリキャラ達のコロシアイ学園生活　1章

ダンガンロンパ
2518
88
- 五十鈴
- 九十九
- 鴉間
- エル
- 鳳
- ユキ
- 九鬼
- 矢吹

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1 : re:Switch : 2017/10/24(火) 14:22:19

オリキャラ達のコロシアイ学園生活　第1章はルカさんによる執筆です

ルカさんよろしくお願いします
2 : ルカ : 2017/10/24(火) 17:08:30

っしゃぁ！ssのお時間です(*´∀`*)ノどうもルカと申しますm(_ _)m

今回はスイッチさんのオリキャラ達のコロシアイ学園生活という合作に呼んで頂き非常にうれしく思います(´・ω・`)！

今回はシリーズでの合作という不慣れな部分ではありますが、一生懸命頑張っていきますのでよろしくお願いします！

では、このシリーズを楽しんでください(*´∀`*)ノ
3 : ルカ : 2017/10/24(火) 18:27:20

五十鈴「(突如現れたモノクマという人形……)」

五十鈴「(唐突に告げられたコロシアイ……)」

五十鈴「(俺たちの希望に満ちた学園生活は……)」

五十鈴「(すぐにどん底へと突き落とされたのだ)」

蜜火原「う……嘘だよな……」

エル「嘘かどうかが問題じゃないよ！」

矢吹「そう……僕たちの中にこのゲームにのる人がいるかどうかだ……」

五十鈴「(その矢吹の言葉に全員がお互いの顔を合わせた。)」

五十鈴「(そう……俺たちはまだ気づいてなかった……)」

五十鈴「(疑いをもった瞬間……この瞬間からもうこのデスゲームが始まっていたと言うことを……)」
4 : ルカ : 2017/10/24(火) 18:39:02

Chapter1 茨の森の眠り姫
5 : ルカ : 2017/10/24(火) 19:49:12

五十鈴「(辺りを静寂が包んだ……)」

五十鈴「(外の様子がまったくわからないが、辺りの音はまったく聞こえない……)」

五十鈴「(その状況を打ち破ったのは、着物の裾を整えていた九十九だった)」

九十九「皆さん、今日は休みましょう……」

鷺沢「こんな時に何ですか！！わかってるんですか？閉じ込められてんるですよ！？」

九十九「だからこそですよ……だからこそ休むことが必要なのです」

炎村「確かに休まないことには校内を見て回るにも大変ですぜ……」

矢吹「休む休まないは良いとして、さっきアイツが言ったことで気になることがあるんだけど……」

鴉間「気になること？」

矢吹「あぁ……このコロシアイが素晴らしいことはわかったけどさ……」

近藤「そうだな！こんないいことはない！」

東雲「それって、意味わかっていってるのかなぁ～……」ﾑﾆｬﾑﾆｬ

近藤「ん？なにが？」

鴉間「……矢吹続けてくれ…………」

矢吹「いやぁ……このコロシアイのルールがわからないなと思ってね……」

五十鈴「何言ってんだ！ルールはさっきあのヌイグルミが……」

矢吹「いや、そのことじゃなくて、拘束的なもの？学校だからあるだろ？」

ユキ「ッ！？」

五十鈴「(確かにそのような話はなかった……)」

五十鈴「(その校則的なものがあるなら知りたいな……)」
6 : ルカ : 2017/10/24(火) 21:56:20

モノクマ「あ！！ちょっとまって！！」

上木「まだ何か用？」

モノクマ「いやぁ……電子生徒手帳を渡し忘れたんだ！」

五十鈴「電子生徒手帳？」

モノクマ「そうそう！象が踏んでも壊れない位のあれなの！」

エル「あれって……」

九十九「適当すぎですね……」

モノクマ「いやいや、よく言うじゃん！適当ぐらいがちょうど良いって！！」

鴉間「あまり言わない気もする……」

モノクマ「まぁまぁ……渡しておくから後で確認しておいてよ！」

五十鈴「(モノクマはそう言うとダンボールの箱を俺の目の前において戻っていった)」

九鬼「これが電子生徒手帳か？タブレット式になってるんだな？」

如月「書いてあるのは……プロフィールと校則……」

炎村「なになに？えーと……」

五十鈴「(炎村はそういうと、校則を一つずつ読み始めた。)」

ーアニメ学園の校則ー

1、生徒達はこの学園内だけで共同生活を行いましょう。共同生活の期限はありません。

2、夜10時から朝7時までを"夜時間"とします。夜時間は立ち入り禁止区域があるので注意しましょう。

3、就寝は寄宿舎エリアに設けられた個室でみ可能です。他の部屋での故意の就寝は居眠りとみなし罰します。

4、アニメ学園について調べるのは自由です。特に行動に制限は課せられません。

5、学園長ことモノクマへの暴力を禁じます。監視カメラの破壊を禁じます。

6、倉庫を利用する際、倉庫から持ち出せる品物は一人二つまでとします

7、仲間の誰かを殺したクロは"卒業"となりますが、自分がクロだと他の生徒に知られてはいけません。

8、また、校則は今後も増えていく事があります　
7 : ルカ : 2017/10/24(火) 22:52:44

鷺沢「夜時間になると立ち入り禁止区域がでるんだぁ……」

東雲「就寝は寄宿舎エリアだけかぁ……私にできるかなぁ……」

鴉間「倉庫から持ち出せるものが一人二つまでとは厄介ですね……」

如月「あぁ……」

炎村「これ、7番のやつはさっきモノクマがいってたやつですな……」

九鬼「お前、ですぜ以外でも喋れるのか？」

炎村「あっしを何だと思ってるんですかい……」

九十九「これで矢吹君の悩みは解決ですかね？」

矢吹「そうだな……」

エル「それなら今日は部屋に帰ろう！また、明日探索しようよ！」

蜜火原「エルちゃん！なんで探索なんかする必要あるの？」

エル「え？このゲームの下見ですが？」

五十鈴「ゲームって……これはゲームじゃないぞ！！命がかかって……」

エル「あのね……そんなのわかってないと思ったんですか？なめないでよ……」

五十鈴「なに！？」

箱田「まぁ……田舎者にはこのゲームの意味はわからんとおもうけど……」

鴉間「恐らくエルさんが言いたいのはデスゲームと言うことかと……」

九鬼「デスゲーム……ってなんだ？」

エル「まぁ、簡単に言うとさ……あなた賭け事の経験は？」

九鬼「おう！パチンコならあるぜ！」

鷺沢「色々駄目でわ！？」

エル「まぁほっといて……パチンコはお金を担保に賭け事をするでしょ？デスゲームは命を担保にするんだよ……」

ユキ「ッ！！！」

蜜火原「命を担保に！？」

矢吹「素晴らしいことだよ……命のやりとりほど尊いものはないのさ！！」

矢吹「生と死の狭間の中で藻掻く姿を見れる……これだよ……これなんだ……」

如月「フン……まさか俺たちがその対象になるとは……」

鳳「つまりこれは命がけの脱出ゲームって感じですかね？」

近藤「出口のない脱出ゲーム……という方が正しいんじゃないのかな？」ﾆｺｯ

五十鈴「なるほどな……とりあえず、エルの言うとおり今日は自室に戻らないか？」

九十九「そうですね……とりあえず寄宿舎に行きましょう……」

蜜火原「そう言えば飯まだだったな！食堂行こうぜ！」

鷺沢「良くこんな時に……」

炎村「まぁ……腹が減っては何とやらと言うし……あっしが飯を作ってやりやしょう……」

五十鈴「(それから俺たちは食堂に向かうことにした)」

五十鈴「(俺はとりあえず座りたかった。)」

五十鈴「(そして心を落ち着けたかった……)」

五十鈴「(夢なら…………覚めて欲しい……)」

五十鈴「(そう思っていた…………)」
8 : ルカ : 2017/10/25(水) 15:29:17

五十鈴「(その後俺たちは一度食堂にむかった)」

五十鈴「(炎村が料理を振る舞ってくれるそうだ)」

五十鈴「(そしてものの１０分としないうちにたくさんの料理がテーブルの上に並んだ)」

箱田「これってちゃんと火は通ってるの？」

炎村「当たり前ですぜ！あっしを誰だと思ってるんですかい？」

近藤「え？炎村しらはさんじゃないの？」

炎村「真面目に返されると辛いんですぜ……」

九鬼「とりあえず食うか！！」

如月「ちょうど空腹時だ……」

鴉間「如月さん……こちらに来られたらどうでしょうか？」

五十鈴「そうだぜ！そんな奥の方で食べなくても……」

如月「放っておけ！ここでもお前達の話は聞こえる……」

九十九「ならば食べましょうか……」

五十鈴「(この夕飯の時の食事会……)」

五十鈴「(ここまで楽しかった食事会はもう他にはないだろう……)」

五十鈴「(これまでも……そしてこれからも……)」
9 : ルカ : 2017/10/25(水) 15:41:31

五十鈴「はぁぁ……こんなにうまい食事は久々だ……」

九鬼「確かにな！！満腹だぜ！」

五十鈴「うわぁ！」

九鬼「んだよ！人を化けものみてぇに！！」

五十鈴「だって……九鬼……さんがいきなりいらっしゃるから……」

九鬼「ふつうに話せ！！敬語なんか使うんじゃねぇよ！」

五十鈴「け……けど……」

九鬼「あのなぁ！同じ釜の飯を食う仲間にこれぐらいのことで俺が手を上げるとでも思ってんのか？あぁ？」

五十鈴「わ……ワリィ……なら、ふつうに話させてもらう」

九鬼「おう！よろしくな！和真！」

五十鈴「和真？」

九鬼「おう！俺は、名前は基本下読みなんだ！」

五十鈴「そうか……というか、九鬼って見た目と違っていいやつなんだな……」

九鬼「何言ってんだ……」ﾊｧ

五十鈴「ひょっとしてうれしくねぇのか？」

九鬼「あぁ……言われ慣れすぎたからな……」

五十鈴「(俺以外にも思ってる人たちはいるんだな……)」

九鬼「それよりも部屋割りを確認しておく方が良いかもしれねぇな！」

五十鈴「そんな全員分の部屋なんて覚えられないぞ？」

九鬼「いや……俺らの周りだけ覚えておきゃ良いんだよ！」

五十鈴「それもそうか……えーと……俺の部屋の隣は九十九と九鬼か……そして正面はエル……その両隣は東雲と鴉間か……」

九鬼「ちなみに俺のとなりと斜め向かいは鷺沢と炎村だな……」

五十鈴「えぇ！？炎村が九鬼の横かぁ……」

九鬼「なんで残念そうなんだよ！」

五十鈴「いや……となりなら夜食作ってもらおうと思ってたんだけど……」

九鬼「その権利は俺にあるみたいだな！」

五十鈴「(そう九鬼は笑い飛ばすと、そのまま部屋に入っていった)」

五十鈴「(それを確認した俺は自分の部屋へと入った。)」
10 : ルカ : 2017/10/25(水) 17:56:54

五十鈴「(自分の部屋を改めてみてみると作りとしては至って普通だった。)」

五十鈴「(ただ一つ違うとすれば、監視カメラとモニターがあるぐらいだ。)」

五十鈴「(机の上にこの個室の案内用紙があった。)」

案内用紙内容
・鍵はオートロックです！開錠の際は電子生徒手帳をご利用ください！

・男子の部屋のシャワールームは鍵はかかりません！ご注意ください！

・入学祝いとして男子には工具セット、女子には裁縫セットをお渡ししています。

これらを使ってコロシアイをエンジョイ！！

五十鈴「ふざけるな！！」

五十鈴「(俺はそう叫ぶと、案内用紙をグシャグシャに丸めてゴミ箱に捨てた)」

五十鈴「(そしてベッドに飛び乗るとそのまま眠りについてしまった)」

五十鈴「(突然始まったコロシアイ……)」

五十鈴「(出口のない脱出ゲーム……)」

五十鈴「(それの幕が開いた一日だった……)」
11 : ルカ : 2017/10/25(水) 17:59:11

ーモノクマ劇場ー
モノクマ「ヤッホー！ボクはモノクマ！」

モノクマ「サファリパークから初めて人間達の世界に来たんだよ！」

モノクマ「僕も人間に関しては初心者マークなんだよね！」

モノクマ「だから人間の醜い部分とか刺激してはいけないところとかわからないんだ……」

モノクマ「ブッヒャッヒャッ！嘘だよ！！いま話してること自体が嘘なんだよ！！」

モノクマ「どう？絶望した？」
12 : ルカ : 2017/10/25(水) 18:17:46

キーンコーンカーンコーン……
モノクマ『オマエラ、おはようございます！朝です、7時になりました！　起床時間ですよ～！さぁて、今日も張り切っていきましょう～！』

五十鈴「(そのアナウンスを聞くと同時に俺はゆっくりと目を開いた)」

五十鈴「あのまま寝てしまったか……」

五十鈴「(そう呟くと、俺はシャワールームへと入り、シャワーを浴びて服を着ると食堂へと向かった。)」

ー食堂ー
五十鈴「(食堂に入ると、エル、九十九、鴉間が既に朝ご飯を食べていた)」

五十鈴「みんなおはよう！」

九十九「おはようございます！五十鈴くん」

エル「おっはよー！」

鴉間「おはようございます……お一人ですか？」

五十鈴「あぁ……それよりも、他の連中は？」

エル「単純に寝坊だと思うんだけどね……」

九十九「厨房に炎村さんはいましたよ……」

五十鈴「(九十九がそう言うと厨房から炎村が出てきた……)」

炎村「あ、五十鈴さん！おはようですぜ！」

五十鈴「おはよう！飯あるかな？」

エル「ちょっと！自分で取りに行きなよ！」

炎村「エルさん、別に良いですぜ！すぐに用意するから五十嵐さんはそこで待っててくだせぇ……」

五十鈴「そういや炎村！手に切り傷が多いみたいだけど……」

炎村「あぁ……あっしは家事が得意なんですがね……料理だけは苦手で……

九十九「でも、こんなに美味しいですよ？」

炎村「それは料理本通りの味付けだからですぜ……それ以上には作れない……それ以下ならなんぼでも作れるですぜ……」ﾆｺｯ

エル「それ以下はパス……」

五十鈴「なら、食事当番を決めないか？」

鴉間「そうですね……全員来てからにでも決めますか……」

九十九「いえ……私が手伝います……」

炎村「いいんですかい？」

九十九「ええ……一応、母と一緒に手伝っていたので……」

炎村「ありがとう……ですぜ……」

九鬼「うーっす！」

如月「飯はまだか……」

上木「ぼくの分は残ってる？」

炎村「はは……それでは早速九十九さんに手伝ってもらいましょうかね……」

九十九「わかりました！」

五十鈴「(炎村と九十九がつくった料理はかなり美味しいできだった)」

五十鈴「(九十九と炎村の間で友情みたいなものが芽生えたようだ……)」
13 : ルカ : 2017/10/25(水) 18:26:52

五十鈴「それより、今日は探索するんだろ？」

矢吹「そうだね……何も知らないのは辛いしねぇ～……」

鷺沢「ポッキーがあれば良いけど……」

蜜火原「探すのは出口だぞ！サギっち！」

鷺沢「サギっちって私ですか！？」

蜜火原「そうだよ！」

エル「たまごっちみたいですね……」

箱田「ったく、そんなことよっか早く出口を見つけてくれよ！！」

五十鈴「見つけてくれよってお前もさがすんだぞ？」

箱田「は？なんでそんな面倒くせぇこと……」

エル「死ぬよ……」

箱田「は？」

エル「デスゲームで大事なのは調和をとること……それがとれないとあなた死ぬよ……」

箱田「チッ……なら協力してやるよ……」

五十鈴「ありがとう……箱田……」

箱田「は？勘違いすんな！アタシは生きたいんだよ！生きてここからでたいんだ！」

鴉間「それならまわりましょうか……」

五十鈴「(鴉間の号令でみんなはそれぞれまわることにした)」

五十鈴「(おれはみんながでるのを確認すると、食堂を後にした)」
14 : ルカ : 2017/10/25(水) 19:25:25

ー体育館ー
五十鈴「まずはここからだな……」

九鬼「よう！和真もここに来たのか？」

五十鈴「あぁ……奥から調べるのが良いかと思ってな……」

蜜火原「あ、いっちゃんじゃん！」

五十鈴「あ、蜜火原もいたのか！」

蜜火原「うん！くっきーについてきたんだ！」

九鬼「おい！勝手にあだ名つけんじゃねぇ！！」

蜜火原「いいじゃん！」

五十鈴「それよりも手がかりはあったか？」

蜜火原「あぁ……ここには何もなかったね……」

九鬼「オレらがわかる範囲で探したが何もなかったなぁ……」

五十鈴「そうか！ありがとうな！」

九鬼「おう！」

蜜火原「じゃね～！」
15 : ルカ : 2017/10/25(水) 19:31:46

ー廊下ー
五十鈴「あ、東雲じゃないか！」

東雲「う～ん……やっほ～……」

五十鈴「眠そうだな……」

東雲「うん……いつでも眠れるよ……」

五十鈴「寝るのは個室だけにしてくれよ……」

東雲「うん……おやすみ～……」

五十鈴「って寝るなよ！！」

東雲「冗談だよ～……ってうさちゃんが言ってる……」

五十鈴「そ……そうか……手がかりはあったか？」

東雲「手がかり？お手々のしわをあわせて幸せ……」

五十鈴「って、違うって！」

東雲「手がかりはないよ～……」

五十鈴「そっかありがと！」

東雲「ほいじゃ～……琉偉は寝るね～……」

五十鈴「もう少しがんばってくれ……」
16 : ルカ : 2017/10/25(水) 19:36:03

ー保健室ー
矢吹「ここは素晴らしい……おぉ！こんなに良い薬品があるの？これは致死量が……」

五十鈴「アイツ何してんだ？」

鴉間「さぁ……入ってからこうなっちゃいまして……」

五十鈴「そうか……」

鴉間「ただ、これでわかったのは、致死量のある薬品がここにあると言うことですね……」

五十鈴「なるほどな……睡眠薬まであるぞ……」

矢吹「ここは宝の山じゃないかぁ～！！」

五十鈴「……アイツは放っておこう……」

鴉間「それがよろしいかと……」
17 : ルカ : 2017/10/25(水) 19:45:14

ー廊下ー
五十鈴「おう！鷺沢にナツムラ！」

鷺沢「どうも～！」ﾌﾘﾌﾘ

ユキ「ッ！？」ﾋﾞｸｯ

五十鈴「あ、ワリィ……驚かせちゃったか？」

ユキ「……」ｺｸ

鷺沢「あららら……ユキちゃん！ポッキー食べると全身全霊で落ちつくので、どうぞ！！」

五十鈴「使い方間違ってねぇか？」

鷺沢「全身全霊で潰しても良いですか？」

五十鈴「遠慮しておきます……というか、手がかりはないのか？」

鷺沢「あぁ……玄関ホールに行きましたけど、物凄い分厚い鉄板に覆われてました！」

五十鈴「鉄板？」

鷺沢「えぇ……全身全霊でパンチしましたが、壊れませんでした……」

五十鈴「そ……そうか……」
18 : ルカ : 2017/10/25(水) 19:48:43

ー教室ー
近藤「あ、五十鈴……だったよな？」

五十鈴「あぁ……なにかあったか？」

近藤「いや……見ての通り鉄板とモニターと監視カメラだけだね……」

五十鈴「そうか……他に手がかりがあったら、教えてくれ……」

近藤「うん！わかった！」
19 : ルカ : 2017/10/25(水) 19:55:04

ー寄宿舎ー
五十鈴「あ、九十九！」

九十九「あ、五十鈴さん……」ﾍﾟｺｯ

エル「ちょっとぉ！ボクもいるんですけど……」

五十鈴「あ、ワリィ……それより手がかりは？」

エル「そうだね……あ、そう言えば道中にモノクマにあったんだよね～」

五十鈴「！？あったのか？」

九十九「えぇ……なんか、ゴミ捨て当番をやって欲しいみたいで……」

五十鈴「それで引き受けたのか？」

エル「うん！九十九ちゃんがね！」

九十九「みんなのゴミをまとめて捨てるぐらいですし、基本トラッシュボックスに入ってるものを焼却炉に入れるだけですので……」

エル「分別もしなくていいんだよ！楽だよね！」

五十鈴「だな……それは楽そうだ……」

九十九「私達が今のところ掴んだのはこれだけです……」

五十鈴「わかった！ありがとう！」
20 : ルカ : 2017/10/25(水) 20:00:04

ートラッシュルームー
箱田「おう！さっきは悪かったな……」

五十鈴「気にしてないさ……それより、なにかあったか？」

箱田「あぁ……あそこにフェンスがあるだろ？その奥にあるのが焼却炉……そこに行くには鍵がいるんだとよ……」

五十鈴「ご丁寧に助かるぜ……」

箱田「てめぇ！見下しやがるのか？」

五十鈴「それはそっちの専売特許では？」

箱田「ウルセぇ！！」

五十鈴「わ……悪かったって……とりあえず他に見つけたら報告してくれ！」

箱田「おう……」
21 : ルカ : 2017/10/25(水) 20:03:41

ー倉庫ー
五十鈴「あ、如月！」

如月「…………」

五十鈴「おい！」

如月「……俺は話すことはない…………」

五十鈴「そっちがなくてもこっちはあるんだよ！手がかりあれば教えてくれ！！」

如月「ふん……ここには日用品がある……ただ、殺しで使えそうなものも多い……」

五十鈴「そうか……」

如月「話すことはそれだけだ……」

五十鈴「わかった！じゃあな！」
22 : ルカ : 2017/10/25(水) 20:09:07

ー食堂ー
五十鈴「あれ？炎村はなにしてんだ？」

炎村「なにって、軽いお菓子ですぜ？」

五十鈴「お菓子！？」

炎村「報告会用に使ってたんですぜ！」ｴｯﾍﾝ

五十鈴「あの……手がかりは？」

炎村「あ、そういえば……モノクマが……」

五十鈴「またかよ！！」

炎村「どうしたんですぜ？」

五十鈴「いや……こっちの話だ……」

炎村「モノクマが言ってたんですが、厨房の食材は無限に増えるらしいですぜ？」

五十鈴「え！そうなのか？」

炎村「だから、食料の心配はいらないですぜ！！」

五十鈴「(調理人の心配はしないといけないよな……)」
23 : ルカ : 2017/10/26(木) 16:45:11

ーランドリーー
上木「あ、きたきた！」

五十鈴「上木と鳳だな！」

鳳「だなって……名前をそろそろおぼえてくれませんかね？」

五十鈴「ワリィワリィ……それよりも……」

上木「うん！私達が見つけたのはランドリーだよ！」

鳳「ここで下着などが洗えるわけですね……」

五十鈴「あぁ……というか、ここ洗濯機多くねぇか？」

モノクマ「はいどうも～！！」

上木「うわぁ！！いきなり出てこないでよ！」

モノクマ「これがボクの楽しみなの！」

五十鈴「それより何をしに来たんだ？」

モノクマ「何って、五十鈴くんこそナニしにきたの？」

五十鈴「違う！そんなつもりじゃ……」

モノクマ「ま、とりあえず説明しておくとさ……ここの洗濯機は一人一台あるんだよ！」

上木「あれ？よく見ると……なふだがついてますなぁ……」

モノクマ「ま、別にどれ使っても良いんだけど、下着が紛れ込まなくてすむでしょ？」

五十鈴「なるほどな……」

モノクマ「それじゃバイなら！」

上木「意外とあのクマ気が利くね！」

鳳「そうではないかと思いますが……」

五十鈴「ハハ……」

五十鈴「(よし、これで全部だな！食等に戻ろう！)」
24 : ルカ : 2017/10/26(木) 16:57:05

五十鈴「(食堂での報告会はスムーズに終わった)」

五十鈴「(しかし、その報告会で残酷な事実までもわかってしまったのだ……)」

近藤「ところで、脱出ルートはあったの？」

五十鈴「(近藤のこの一言で、辺りは凍り付いた……)」

近藤「あれ？おれ、いってはいけないこと言っちゃった？」

九十九「いえ、言ってることは正しいと思います……」

エル「ただ、今じゃないよね……」

近藤「そっか……」

鷺沢「まぁ、他にもきっちり探してみましょう！出口があるかもしれないですし、手がかりも……」

矢吹「ククク……デスゲームはこうでなくちゃ……」

鴉間「ただ、僕としてはそのデスゲームが起こらないことが望ましいですね……」

東雲「どうしてそう思うの～……」

鴉間「当たり前でしょう……命は有限なのです。その命をもてあそぶこと自体が間違えている」

九鬼「そうだぜ！とっとと黒幕とっちめようぜ！！そして脱出方法を吐かせてやる！！」

如月「拷問が所望なら言うんだな……」

九十九「とりあえず探索は各々のペースで継続しましょう……」

五十鈴「(九十九はそう言うとおもむろに席を立ち食堂を後にした)」

五十鈴「(その様子を見て他の連中も次々と外に出て行った)」

五十鈴「(俺も席を立って自室に戻った。)」
25 : ルカ : 2017/10/26(木) 17:10:44

五十鈴「(俺は自室のベッドでくつろいでいた)」

五十鈴「ここには娯楽も何もない……そうだ……倉庫に何かあるかもしれないな……」

五十鈴「(そう呟いて、立ち上がろうとしたとき……)」

ピンポーン……

五十鈴「こんな時に誰だ？はーい！」

ガチャ……

九十九「五十鈴さん……少し良いですか？」

五十鈴「あ……あぁ……」

五十鈴「(そう言うと、俺は五十鈴の後について体育館まで行った)」

ー体育館ー
九十九「ここです……」

五十鈴「(九十九は演台のところにある窪みを指さした)」

五十鈴「この窪みがどうしたんだぁ？」

九十九「この窪み……あのモノクマが出てきた場所です。」

五十鈴「そう言われればそうだな……」

九十九「そこが今箱のような窪みになってます。と言うことはここは開閉式になります。」

九十九「入学式の時には私達16人だけしかいませんでした。」

五十鈴「それって……」

九十九「遠隔操作で誰かがあけたか、タイマー式にしたか……」

五十鈴「つまり、俺たち以外に誰かがこの学園にいるということか！？」

九十九「それか……私達16人の中に黒幕が紛れ込んでいるか……」

五十鈴「そうか……それにしても九十九は物凄く頭が良いんだな？」

九十九「推理小説が好きなので……その影響でしょうか？」

五十鈴「(九十九はそう言うとほほえんだ)」

五十鈴「(その顔はまさに天使と言わざるを得ないぐらい美しかった)」

五十鈴「(すると……)」

キーンコーンカーンコーン……
モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより夜時間になります。間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま～す。ではでは、いい夢を。おやすみなさい……』

九十九「もうこんな時間ですか……」

五十鈴「だな……なんやかんやで結構時間使ったし……」

九十九「戻りましょうか……」

五十鈴「そうだな……」

五十鈴「(そう言い残し九十九と別れた)」

五十鈴「(俺は自室に戻るとそのままベッドで眠りについた)」

五十鈴「(出口の無い絶望……)」

五十鈴「(その絶望をはねのけるために俺には何ができるか……)」

五十鈴「(それを考えながら眠りについた……)」
26 : ルカ : 2017/10/26(木) 19:22:33

ーモノクマ劇場ー
モノクマ「最近思うんだ……」

モノクマ「人間だから好き嫌いはあるんだよ……」

モノクマ「ただ嫌いだから枠を外す人って居るじゃん？」

モノクマ「僕はそういう人許せないんだよね！」

モノクマ「何が言いたいかって？」

モノクマ「そんなものサファリパークにおいて来ちまったよ……」
27 : ルカ : 2017/10/27(金) 16:27:44

キーンコーンカーンコーン……
モノクマ『オマエラ、おはようございます！朝です、7時になりました！　起床時間ですよ～！さぁて、今日も張り切っていきましょう～！』

五十鈴「結局そんなに眠れなかったなぁ……」

五十鈴「（俺は眠そうに目をこすると、シャワーを浴びた）」

五十鈴「結局脱出の糸口は見えなかったなぁ……」

五十鈴「（考えるのは後回しだと思った俺は朝食を食べるために食堂へと向かった）」

―食堂―
五十鈴「（食堂にはもうすでにみんな揃っていた朝の弱そうな九鬼や東雲、箱田までも起きていたのだった）」

密火原「お！いっちゃん！社長出勤だね！」

鷺沢「全身全霊で寝すぎではありませんか？」

矢吹「ま、それも人間なのさ……」

箱田「相変わらず訳が分かんねぇな……」

九鬼「同感だ」

炎村「それよりも、五十鈴さん……あなたが最後ですぜ」

五十鈴「（そういうと炎村は朝食を俺の前に出してきた。料理の見た目も成長したのかかなりきれいだ）」

五十鈴「炎村、飯作るのうまくなったな！」

炎村「九十九さんのお陰ですぜ」

九十九「私は何もしていません。すべては炎村さんの力ですよ」

五十鈴「（九十九はそういうと自分の机に座り朝食を食べ始めた）」

五十鈴「（するとそれを見計らったようにエルがみんなに提案を始めた）」

エル「ねぇ～、今日から少しの間自由時間にしない？」

上木「自由時間？」

エル「そう！」

近藤「またなんで？」

五十鈴「（そういうとエルは人差し指をたてながら説明を始めた）」

エル「こんな緊迫した時にはさ、自由時間も必要なんだよ！だって、このまま行き詰ってもしんどいだけじゃん！」

鴉間「それもそうですね。ですが、何か見つけたらすぐに教えあうことが条件ですが……」

エル「もちろん！みんなもそれでいい？」

五十鈴「（エルの言葉を聞いてみんながうなずいた。そして、エルの号令のもと朝食後の時間は自由時間へと変わったのであった）」
28 : ルカ : 2017/10/27(金) 16:30:27

五十鈴「とりあえず、近藤と過ごしてみるか」

五十鈴「（俺はそういうと近藤の部屋へと向かいチャイムを鳴らした」」

ピンポーン……

ガチャ

近藤「あ、五十鈴！！どうしたの？」

五十鈴「いや、近藤と話がしてみたくてさ……」

近藤「話？いいよ！それじゃぁ、お茶でも飲もうか！」

五十鈴「（そういうと近藤は俺を食堂に引っ張り込んだ）」

近藤「お、ハンバーガーあるじゃん！」

五十鈴「本当だ！炎村が作り置きしてくれていたんだな……」

近藤「それではありがたくいただこう！ジャンクフードには目がないんだなぁ！」

五十鈴「近藤はジャンクフードが好きなのか？」

近藤「うん！一日三食でもいけるけど、さすがにそれは体に悪いからね……」

五十鈴「その割には太ってないな……」

近藤「そりゃぁもちろん運動しているからね！」

五十鈴「そっか……」

近藤「……五十鈴ってさぁ……俺のことどう思ってんの？」

五十鈴「え？どうって……」

近藤「いやぁさ、俺、昔この性格が災いしていじめられていたんだわ」

五十鈴「……」

近藤「ちょっと！無反応なのは困るって！！」

五十鈴「けど、どう反応していいかもわかんないから……」

近藤「それもそうか！やっぱり五十鈴は最高だわ！」

五十鈴「そういってもらえると嬉しいよ。」

五十鈴「（その後も近藤とたわいもない話をして過ごした。）」
29 : ルカ : 2017/10/27(金) 16:32:10

五十鈴「あれ？あそこにいるのはエルと鳳？」

エル「お！五十鈴～！」

鳳「何をしているんですか？」

五十鈴「それはこっちが聞きたいよ……」

エル「いやぁ、志保ちゃんの漫画が面白いのってなんの」

五十鈴「漫画？」

鳳「暇だったので書いてるんですよ！」

五十鈴「いや、読んでも感想言えないよ！！」

鳳「感想は後でよろしく！」

五十鈴「あ、はい」

五十鈴「（俺は勢いのままに鳳から漫画を渡されてしまった）」

エル「その漫画ってすごいんだよ！！」

鳳「どうどう、落ち着いて！五十鈴くんが楽しめなくなっちゃう」

五十鈴「（その後もそれぞれが好きな漫画の話を三人でした。）」
30 : ルカ : 2017/10/27(金) 16:35:35

五十鈴「（その後夕食を食べた俺はすぐに部屋に戻って一息ついていた。すると……）」

モノクマ「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ～ン！！」

五十鈴「呼んでねぇよ！！」

モノクマ「いやぁ、用事があってさぁ……食堂に来てくれる？」

五十鈴「（モノクマはそういうと俺の有無を聞かずに目の前から消えた）」

五十鈴「いかないといけないのか……」

五十鈴「（俺はそうつぶやくと立ち上がり、食堂へと歩を進めた）」

―食堂―
五十鈴「（食堂につくと、そこにはうたた寝をしている東雲の姿があった）」

モノクマ「ここに東雲さんがいるんだけどさぁ……連れて帰ってほしいんだぁ！」

五十鈴「ちょっと待て！！なんで俺が！」

モノクマ「いやぁ～、本当ならさぁ、罰則なんだけど一回目だし、いいかっておもってね！！」

モノクマ「今連れて帰ってくれたら罰則は免除にしてやるよ！」

五十鈴「（モノクマはそう言い残すと爪を出してきたので、俺は渋々東雲を部屋まで送り届けることにした）」

―東雲の自室―
五十鈴「（東雲の部屋についた俺は背負っていた彼女を下ろし、ベッドに横にさせた）」

東雲「……ｚｚｚ」

五十鈴「全く……」

東雲「ムニャムニャ」

五十鈴「（東雲が何かを言おうとしていたが、聞き取れなかった。）」

五十鈴「（その寝言を聞こうと口元に耳を近づけると……）」

東雲「……ありがとね」

五十鈴「（というのが聞こえた。その言葉を聞いた俺はゆっくり立ち上がり東雲の部屋を後にした。）」

五十鈴「（ちょうどそのとき、例の放送が鳴った）」

キーンコーンカーンコーン……
モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより夜時間になります。間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま～す。ではでは、いい夢を。おやすみなさい……』

五十鈴「（その放送を聞いた俺はすぐに部屋に帰り、床に就くことにした）」

五十鈴「（いつ終わるかわからないデスゲームに放り込まれていることを記憶から消そうとしながら）」
31 : ルカ : 2017/10/27(金) 16:36:15

―モノクマ劇場―
モノクマ「おはようやこんばんは。挨拶には不思議な力があるよね！」

モノクマ「挨拶を聞くとかなり希望に満ち溢れている気がするんだ！」

モノクマ「だから、挨拶するのを辞めたいんだけど、そうはできない世の中なんだよね！」

モノクマ「そっちのほうが絶望的な気がするよ」
32 : ルカ : 2017/10/27(金) 16:37:49

キーンコーンカーンコーン……
モノクマ『オマエラ、おはようございます！朝です、7時になりました！　起床時間ですよ～！さぁて、今日も張り切っていきましょう～！』

五十鈴「体が軽い……」

五十鈴「（昨日の自由時間のお陰か、体の疲れが取れていたのが自分でも感じた。）」

五十鈴「そういえば、今日も自由時間だって言ってたなぁ……」

五十鈴「（予定を確認するためにも食堂に行くことにした。）」

―食堂―
炎村「あ、五十鈴さん！今日は早いですなぁ！」

五十鈴「（炎村と一緒に東雲もいたので彼女にも挨拶をした。）」

東雲「おはよ～！昨日はありがとね～……ｚｚ」

炎村「って寝ちゃダメですぜ！おしおき対象ですぜ！」

東雲「あ、そだったね～……」

五十鈴「そういやみんなは？」

炎村「まだみたいですぜ！あたいたちが最初ですぜ！」

東雲「なんかね～……宴会してたみたいだよ～」

五十鈴「宴会か……」

炎村「ま、たまにはこうやってゆっくりした時間もいいですぜ……」

五十鈴「そうだな……ここ２・３日でいろいろ起こりすぎた……」

東雲「本当に起こるのかなぁ……」

炎村「そう思っては何もできませんぜ……」

五十鈴「（そういうと炎村は黙ってしまった。俺はみんなが車で炎村と東雲の話し相手をして部屋へと戻った。）」
33 : ルカ : 2017/10/27(金) 16:39:31

五十鈴「さて、ランドリーで洗濯でもするか……」

五十鈴「（俺は何気なしにランドリーへと向かうと、そこから女子の会話が聞こえてきた）」

エル「ねぇ……歩ちゃんって下着つけてるの？」

九十九「いえ……着物着ているときは基本つけておりません」

エル「そうなだぁ……それじゃぁ、こんなのもはいてないんだぁ」

九十九「そんなガーターベルトなんて私は履きませんよ」

五十鈴「（うわぁ……エルはあんな下着履いているのか……それより九十九は下着つけてないんだな……ということは今も！？）」

エル「これだっていいんだよ……と歩ちゃん胸おっきいね！！」

九十九「な…なにを言ってるんですか！？」

エル「うわぁ！すっごくおっきいよ～！ね、五十鈴！」

九十九「え……」

五十鈴「（最悪だ）」

九十九「……何しに来たの？」

五十鈴「怒ってる！？」

九十九「当たり前でしょ！」

五十鈴「（その後、おれは今まで怒られたことないぐらいエルとともに怒られた）」
34 : ルカ : 2017/10/27(金) 16:43:13

五十鈴「（洗濯も終わり部屋へと戻ると九十九が俺の部屋の前にいた）」

九十九「あら、五十鈴さん。遅かったんですね？」

五十鈴「いやぁ、さっきは悪かった！不可抗力で……」

九十九「いいえ……気にしていませんので」

五十鈴「それよりどうしたんだ？」

九十九「実は、お話しておきたいことがありましたので……」

五十鈴「はなしておきたいこと？」

九十九「えぇ……エルさんが自由時間と設定していたこの時間なんですが、あまりにも平和すぎるのです。」

五十鈴「確かにそうだけど、平和に越したことはないんじゃないか？」

九十九「もちろん、平和に越したことはありませんが、静かすぎるのです。」

九十九「嵐の前の静けさというべきでしょうか……もうすぐ向こうの人間が動くかと……」

五十鈴「（九十九がそういった瞬間、それは突然訪れた）」

キーンコーンカーンコーン……
モノクマ『え～と、皆様への連絡がありますので、至急体育館までお越しください！！至急だぞ！！』

九十九「予想通りね……」

五十鈴「まて！！どうしてわかったんだ！！」

九十九「こう見えても私は女流棋士ですよ。自分で言うのもなんですが相手の先の先まで読むのにはたけています」

五十鈴「（九十九はそういうと、体育館に向けて歩き始めた。俺もその後ろを追いかけた。）」
35 : 変態発案者 : 2017/10/27(金) 17:30:49

細かい指摘で非常に申し訳ないのですが、鳳は余程の事がない限りは「！」を語尾につけないで下さい。最初に言っておくべきでした、申し訳ありません
36 : ルカ : 2017/10/27(金) 17:58:17

>>35
了解しました^^;すいません^^;
37 : ライトlhxUtBdTUw : 2017/10/27(金) 18:10:08

この場を借りて私考案の子達の好きなもの嫌いなものを上げさせていただきます

炎村
好きなもの　アニメ観賞
嫌いなもの　未開封のまま中古屋にあるもの

蜜火原
好きなもの　お国柄を感じるもの（言語、食文化、建造物、音楽 etc. で、特に洋楽が好き）
嫌いなもの　意識高い系のやつ

箱田
好きなもの　アヒージョ
嫌いなもの　厚底の靴

です
38 : ルカ : 2017/10/28(土) 14:47:18

五十鈴「（体育館に行くと、俺と九十九以外のメンバーがそろっていた。）」

鴉間「連絡とは一体なんなんでしょう？」

箱田「あいつの考えそうなことだから、たいしたこといんじゃ……」

密火原「いや……わかんねぇぞ！もしかしたらコロシアイのことかもしれねぇし」

矢吹「その可能性は十分あるかもね」

鳳「なぜ、そう言い切れるのですか？」

矢吹「だって平和すぎるでしょ？」

エル「確かにコロシアイ宣告されたって割には平和すぎるよね」

鷺沢「そんなの平和に越したことないじゃないですか！！」

如月「一般的に考えたらそうだが、この展開をあのクマが指を咥えてみているわけがねぇ」

モノクマ「そうだね！」

五十鈴「（如月の会話と同時にモノクマが出てきた。全員がモノクマのほうを見る。）」

モノクマ「あれ？驚かないの？ボク、今何もないところから出てきたんだよ？」

五十鈴「いつものことだろ？」

モノクマ「マンネリって言いたいの？マンネリに笑うものはマンネリに泣くんだぞ？」

九鬼「わけわかんねぇこと言ってないで、さっさと連絡ってやつを言いやがれ！」

エル「なんでこんな時間にボクを呼んだの？」

炎村「それを言うならボク達ですぜ……あっしらは迷惑してるんですぜ？」

モノクマ「いやぁ、ひまだったからさぁ……コロシアイが起きなくて……」

上木「そんなのぼくたちがするわけないじゃん！！」

東雲「え？」

箱田「え？……じゃねえよ！！」

東雲「いや……眠くて聞こえなかったんだよね」

モノクマ「ま、乗り気のいる人もいるみたいだし早速連絡と行きますか！」

モノクマ「その連絡とは動機の配布だよ！！」

全員「は！？」
39 : ルカ : 2017/10/28(土) 14:49:32

五十鈴「（ここにいた全員が驚いた）」

五十鈴「（それもそうだ。聞きなれない言葉が耳に聞こえたからだ。）」

九十九「動機の配布ですって？」

モノクマ「うん！！なんでコロシアイが起きないのかと思っていたら、そうだよね！コロス動機がないもんね！！」

箱田「動機があろうとなかろうとオレは……」

モノクマ「外に出るために人を殺すわけがない！！」

箱田「！？」

モノクマ「どうしたの？ハトがガトリングガン喰らったような顔してるよ？」

モノクマ「君の言おうとしてたことぐらいわかるよ！！ボクはコロシアイマイスターだよ！！」

炎村「うれしくない称号ですぜ……」

モノクマ「それじゃぁ、発表しようか……」

モノクマ「その動機は……」

五十鈴「（そういうとモノクマは全員にカードを配った）」

五十鈴「（そのカードを見ると『家族』と書かれていいた）」

九鬼「これがなんだっていうんだ？」

エル「こんなもので人を殺すわけないじゃん！！馬鹿なの？」

モノクマ「アーハッハッハッハ！！それじゃぁ、僕がそのカードに書かれている人を人質に取ってるといってもそう言えるのかな？」

全員「な！？」

五十鈴「（とたんに流れていた空気が凍り付いた）」

五十鈴「（あまりの出来事に体が小刻みに震える人もいた）」

五十鈴「（そのような様子を気に留めず、モノクマは話を続ける）」

モノクマ「そして24時間以内にコロシアイが起きなければその人質を殺すといっても？」

五十鈴「な……なんだと……」

モノクマ「それが今回の動機だよ！あ、あと自衛のために全員分のナイフとピアノ線を渡しておくよ！！」

モノクマ「それでは楽しいコロシアイライフを！！アーハッハッハッハ！！」

五十鈴「（そういうとモノクマはどこかへと消えた）」
40 : ルカ : 2017/10/28(土) 14:50:42

九鬼「く……くそ……」

矢吹「これは最高の動機だね……」

エル「これが……コロシアイかぁ」

五十鈴「おいまてそ！！早まるな！！」

エル「え？まだ何もしてないんですけど！！それともことを起こしてほしいの？」

エル「私なら完全犯罪できるよ！！」

箱田「冗談でもやめろ！！」

如月「冗談が冗談にならなくなってきている……」

九十九「そうですね……このモノクマの動機が……」

近藤「ねぇ！そんなことよりさぁ……こんな物騒なもの一人ずつでもとうとしてるから恐怖は生まれるんじゃないの？」

鳳「それならあなたにはかんがえがあるとでも？」

近藤「うん！厨房にまとめて置いておこうよ！！」

五十鈴「（この近藤の提案に全員がうなずいた）」

五十鈴「（凶器の運搬は近藤と炎村に任せることにした）」
41 : ルカ : 2017/10/28(土) 14:51:08

五十鈴「（みんなの足取りは重く、何人かの足元はふらふらしていた。）」

五十鈴「（そして俺は自室に戻るとすぐにベッドで横になった）」

五十鈴「（あのうるさいモノクマの放送を聞くこともなく……）」

五十鈴「（だから気づけなかったのかもしれない……）」

五十鈴「（絶望の足音に……）」
42 : ルカ : 2017/10/28(土) 14:51:48

―モノクマ劇場―
モノクマ「なぜボクが絶望を欲しているかって？」

モノクマ「みんなはバクって知ってるかな？」

モノクマ「バクは夢を食料として生活している動物なんだよ！」

モノクマ「つまりそういうことだよ……行間で察してくれたまえ……」
43 : ルカ : 2017/10/28(土) 14:52:25

キーンコーンカーンコーン……
モノクマ『オマエラ、おはようございます！朝です、7時になりました！　起床時間ですよ～！さぁて、今日も張り切っていきましょう～！』

五十鈴「やはり疲れはとれないか……」

五十鈴「（昨日の疲れをとるためにシャワールームに行こうとした俺だったが……）」

ドンドンドン……

五十鈴「ノック？」

五十鈴「（俺は急いで扉を開くとそこには息を切らせた九十九がいた。）」

九十九「おはようございます！！無事でしたか……」

五十鈴「九十九！！どうしたんだ？」

九十九「東雲さんがまだきてないのです！！」

五十鈴「なんだって！？」

五十鈴「（俺は走って食堂へと向かった）」
44 : ルカ : 2017/10/28(土) 14:52:59

五十鈴「（食堂には東雲以外の全員がいた）」

九鬼「おい！和真！！東雲は見てないか？」

五十鈴「いや……見てない……」

密火原「まさか……起きたのか？」

五十鈴「（密火原の一言を聞いた俺は弩にでもはじかれてかのようにその場を後にした）」

近藤「まって！俺もいく！」

五十鈴「（俺と近藤は廊下をかけて体育館のほうへと向かった）」
45 : ルカ : 2017/10/28(土) 14:55:55

近藤「五十鈴は体育館を探して！！俺は保健室を見る！！」

五十鈴「あぁ！！」

五十鈴「（俺は体育館を見たがそこには東雲はいなかった）」

ガシャーーーン！！

五十鈴「何の音だ！？」

五十鈴「（その音を聞いた俺は急いで保健室に戻った）」

五十鈴「（保健室には近藤が必死の表情で扉を開けようとしていた）」

五十鈴「どうした！！近藤！！」

近藤「五十鈴と別れて少ししたら体育館から大きな音がして！！中を確認したいけど扉があかないんだ！！」

五十鈴「どけ！！」

パリーーン！！

五十鈴「（おれはガラスを破り中から保健室のカギを開けて中に入った）」

五十鈴「（そこには……）」

五十鈴「（ベッドの上で薬品棚に押しつぶされている）」

五十鈴「（東雲がいた）」

五十鈴「（東雲のもとへ駆け寄った俺はかすかに声を聴いた）」

東雲「た……す……け……」

五十鈴「（その言葉がいい終わる前に東雲の体が発火した）」

東雲「キャーーーー！！熱い！！熱いよぉぉ！！」

五十鈴「(東雲の悲鳴が廊下まで響いた)」

五十鈴「（すぐに俺と近藤で消火したが、すでに東雲は黒焦げだった）」

五十鈴「（もちろん心臓も止まっていた……）」
46 : ルカ : 2017/10/28(土) 14:57:51

炎村「どうしたんですぜ！１」

九鬼「何があった！？」

五十鈴「（すぐに全員が保健室へと集まった。東雲の焼死体を見てすべてを悟ったのかみんな言葉少なだった）」

五十鈴「（するとまたあのけたたましい声がスピーカーから響き渡った）」

ピンポンパンポーン
モノクマ『死体が発見されました！一定の捜査時間の後、学級裁判を開きまーす！』

箱田「は？学級裁判だと？」

モノクマ「そう！！だって、東雲さんを殺したのはお前らの中のだれかじゃん！！」

如月「お前がしびれを切らして犯行したということはあり得ないのか？」

モノクマ「ありません！！それだけは信じて！」

エル「ということは、ボクたちのだれかが殺しちゃったんだね？」

モノクマ「そういうこと！！」

鴉間「ならば、確認しておく必要がありますね……」

五十鈴「確認？」

鴉間「えぇ……これで僕たちのだれかが卒業できるかどうかです。見事に規律を破りましたしね……」

モノクマ「へ？」

密火原「とぼけるな！そっちが言ったことだろ？」

モノクマ「甘い！！甘すぎるよ！！」

モノクマ「人を殺しただけで出られると？」

モノクマ「そんなの大甘だよ！デビル甘だよ！地獄甘だよ！！」

モノクマ「むしろ本番はこれからじゃん！！」

五十鈴「本番？」

五十鈴「（その言葉に違和感を覚えた俺たちはモノクマの話を静かに聞くことにした。）」
47 : ルカ : 2017/10/28(土) 15:00:53

モノクマ「それでは、卒業についての追加ルールを説明いたします！！」

モノクマ「『誰かを殺した者だけが卒業できる』という点は以前話した通りですが……」

モノクマ「ただ殺すだけではだめで、ほかの生徒にばれないように殺さないといけないの！！」

モノクマ「で、それができているかの確認として開かれるのが学級裁判なの！！」

モノクマ「学級裁判では身内に潜んだクロは誰かをオマエラに議論してもらいます！！」

モノクマ「その結果は、オマエラの投票により決定されます！」

モノクマ「その結果、クロを見つけ出すことができれば、クロだけがおしおきされて、このコロシアイ学園生活は継続されます！！」

モノクマ「一方、間違えてしまえばクロ以外がおしおきされ、生き残ったクロは晴れて卒業することになりま～す！ま、その時点で共同生活は終了だけどね！！」

上木「さっきから聞こえるおしおきって何？」

モノクマ「簡単に言えば処刑だね！！ショ・ケ・イ！」

モノクマ「電気椅子でびりびり！毒ガスでもくもく！ハリケーン何チャラで体がバラったりってやつだよ！！」

鴉間「つまり……最低でももう一人命を落とすものがいらっしゃるのですね？」

箱田「なんでそんなに冷静なんだよ！！」

鴉間「そりゃぁ、もちろん僕は殺してませんからね……皆さんが間違えない限り死ぬことはありませんし」

モノクマ「ということで、捜査を始めてくださいね！！」

モノクマ「あ、そうだ！モノクマファイルを渡しておくよ！！」

鳳「検死をされたのですか？」

モノクマ「さすが鋭いね！！検死はあらかたしているから！ま、もう一度確認するのもありだしね！！」

五十鈴「やるしかないのか……」

モノクマ「さぁ、わかったらさっさとやりな！！」

五十鈴「（モノクマの号令のもと俺たちは捜査を始めることにした）」

五十鈴「（絶対に負けられない裁判のための捜査を……）」
48 : ルカ : 2017/10/30(月) 17:05:02

―捜査開始―
五十鈴「まずは、モノクマファイルから確認するか……」

『モノクマファイル』
　被害者は東雲琉偉。死亡推定時刻は午前7時30分。死因は全身が燃やされたことによる焼死。頭部には打撃痕、胸部には肋骨の骨折による内出血があるが、頭部の打撃痕が先に着けられた模様。

五十鈴「意外と詳しく書いてるな」

九十九「そうですね。これで死因の特定ができたことですし、現場検証ですね」

如月「待て」

密火原「どうしたの？おさむん！！」

如月「その呼び方はやめろ！！」

九鬼「それよりどうしたんだよ？」

如月「見張りだよ。犯人が証拠を処分するかもしれないから複数人の見張りがいるだろう？」

鳳「確かにそうですね。一人での見張りでしたら怪しまれるので複数人がよろしいでしょう」

九鬼「なら、俺がやってやる！！操作は無理だが見張りなら任せとけ！！」

如月「ならばもう一人は俺がやろう。これなら文句あるまい」

炎村「この二人が見張りとはまさしく鉄壁ですぜ……」

エル「それじゃぁ、楽しいゲームをするための素材集めだね！！」

近藤「また君はゲーム感覚で……とりあえず捜査を始めるということでいいのかな？五十鈴君？」

五十鈴「あ……あぁ……」

【コトダマ:モノクマファイル】
　被害者は東雲琉偉。死亡推定時刻は午前7時30分。死因は全身が燃やされたことによる焼死。頭部には打撃痕、胸部には肋骨の骨折による内出血があるが、頭部の打撃痕が先に着けられた模様。

五十鈴「まずは、どうしたらいいんだろう？」

九十九「まずは、東雲さんの死体周りから調べるのが定石ですよ」

五十鈴「死体周りといってもなぁ……」

九十九「ま、最初はなれないですが、頑張って調べましょう！」

五十鈴「そうだな……」

五十鈴「（九十九がいてくれてよかった……居なかったらと思うと……）」

九十九「ん？この袋は何でしょうか？」

五十鈴「袋？」

九十九「はい！この焼けた跡のある袋……何か液体が入っていた可能性があるのと……」

如月「お前たちもその袋が気になったか……」

五十鈴「何か知っているのか？」

如月「それは自然発火材だ」

九十九「自然発火材？」

如月「様々な用途で使うんだが、それは中の液体が空気に触れると発火するタイプのものらしい」

五十鈴「それなら、あの炎はこれの仕業か……」

如月「あと胸のところにガソリンのまいた痕がある。あれがさらに誘発したのだろうよ。」

五十鈴「なるほどな……」

【コトダマ:胸ポケットの袋】
　胸のポケットに入っていた袋。何か液体が入っていたようである。如月の調べで自然発火材ということが分かった。

【コトダマ:胸辺りにかけられたガソリン】
　五十鈴の胸にガソリンがかけられた痕跡がある。
49 : ルカ : 2017/10/30(月) 17:07:03

五十鈴「そういえば、頭に打撃痕があるって言ってたなぁ……」

九十九「これではないですか？」

五十鈴「（そういうと九十九は頭をまさぐってその打撃痕を見せた。）」

五十鈴「ちょうど丸くへこんでるな……」

九十九「おそらく球体のもので頭を殴られたのかもしれません。」

【コトダマ:頭の打撃痕】
　頭に殴られた痕があった。頭蓋骨のへこみからなにか丸いのもので殴られたらしい。

五十鈴「なぁ、九鬼は何か気づいたことないか？」

九鬼「気づいたっていうか、あいつ……東雲の行動がおかしくてよ……」

五十鈴「東雲の行動が？」

九鬼「あぁ……モノクマの動機発表の後に俺はトイレにったんだ……その帰りに……」

東雲『早くここから出ないと……』

東雲『誰かを殺して……出ないと……』

九鬼「って言いながらかけていったんだよ」

五十鈴「そんなことが……」

九十九「あの東雲さんがそうなるぐらい追い詰められていたってことですね……」

【コトダマ:九鬼の証言】
　動機発表の後、東雲が「早くここからでないと……」と呟いていたのを聞いた。
50 : ルカ : 2017/10/30(月) 17:08:00

五十鈴「ん？この薬品棚……」

九十九「どうされたんですか？」

五十鈴「いや……この薬品棚に傷があると思ってな」

九十九「あら……なんか新たな可能性が浮かびそうですね……」

五十鈴「可能性？」

九十九「えぇ……その可能性を突き詰めてみましょうか……」

【コトダマ:薬品棚の傷】
　東雲にむかって倒れていた薬品棚の両端に傷がついていた。

九十九「あら？ガラスが割れていますね」

五十鈴「あぁ、それは俺が割ったんだ。保健室から大きな音が聞こえたから急いで駆け付けたんだけど、カギがかかってて……」

九十九「……それっておかしくないですか？」

五十鈴「おかしいって何が？」

九十九「だって、それって密室だったってことですよね？」

五十鈴「あ！！」

五十鈴「（確かに変だ……この場所は密室状態だった。それならなぜ、保健室から音が鳴り響いたのか……）」

【コトダマ:密室の謎】
五十鈴が駆けつけたときには保健室の扉の鍵が閉まっていた。

九十九「さて、一緒に操作するのはこれぐらいにしましょう」

五十鈴「え？なんでだよ！？」

九十九「それぞれ違った観点から推理するほうがいいと思うのです。そのほうが答えは見つけやすいものですよ。」

五十鈴「（そういうと九十九はゆっくりと歩いていった）」
51 : ルカ : 2017/10/30(月) 17:08:55

―食堂―
五十鈴「食堂に来てみたが……」

炎村「あ、五十鈴さんではないですかい？」

五十鈴「おう！何か気づいたこととかないか？」

炎村「じつは五十鈴さんには伝えておかないといけないことがあるのですぜ……」

五十鈴「どうしたんだよ？改まって……」

炎村「……実はあっしは保健委員だったんですぜ……」

五十鈴「なんだって！？」

炎村「実は昨晩、モノクマに頼まれちゃいまして……今日の昼から活動開始の予定だったんですぜ……」

五十鈴「それまでに確認とかしなかったのか？」

炎村「そういえば、昨晩いわれてすぐに確認したのですが薬品は全部そろっていたし、その時東雲さんはいなかったですぜ？」

五十鈴「そうか……あ、そうだ！！そういえば、薬品棚に傷とかついてなかったか？」

炎村「いや……ついてませんでしたが……」

五十鈴「そうか……ありがとな！！」

炎村「また何かあったら言ってくだせぇ……」
【コトダマ:炎村の証言】
　モノクマに頼まれて保健委員会になったらしい。保健室を確認した際は、中には東雲もいなく、薬品棚に傷はついてなかった。
52 : ルカ : 2017/10/30(月) 17:10:55

五十鈴「厨房も確認しておくか……」

五十鈴「（俺は厨房に入るとすぐさま包丁と凶器箱にあったナイフを確認した。）」

五十鈴「（しかし、包丁は全部そろっていた。そっと胸をなでおろした俺だが、あるものがないことに気づいた）」

五十鈴「あれ？お玉とピアノ線とナイフが一本がなくなってる」

五十鈴「（なんでこの3つがなくなってるんだ？）」

モノクマ「ちなみにそのお玉は銅像も壊せるんだよ！！」

五十鈴「な……」

五十鈴「（う……うそだろ……）」

【コトダマ:なくなった調理器具】
　調理器具のお玉が1個なくなっていた。モノクマ曰くそれで銅像を殴ったら銅像が壊れてしまうぐらいの強度のお玉らしい。

【コトダマ:なくなったピアノ線】
全員分のピアノ線がなくなっていた
53 : ルカ : 2017/10/30(月) 17:11:57

―東雲の個室―
五十鈴「捜査時間は全員分の個室の鍵は解放されているんだな」

五十鈴「あれ？机の上に手紙が……！？」

五十鈴「（その手紙を見た瞬間俺の思考は止まった）」

手紙『午前6時半に保健室に来い』

五十鈴「（まずは、東雲が呼び出された手紙……そして……）」

手紙『今から食堂に来てください。　　い　　　　　』

五十鈴「この手紙は不自然だな……おそらく書いたのは東雲だろうが……最後のいとはなんだ？」

五十鈴「次はベッドのほうを……って、これって投げナイフ！？」

五十鈴「（しかも回収しやすいようにかピアノ線が結ばれている。というかこのナイフはモノクマから配られたナイフだな……）」

【コトダマ:呼び出された手紙】
　『午前6時半に保健室に来い』と書かれた手紙が東雲の部屋にあった。

【コトダマ:誰かを呼び出そうとした手紙】
　誰かを食堂に呼び出そうとしていた手紙。最後の宛名のところに『い』と書かれていた。

【コトダマ:ピアノ線で結ばれたナイフ】
　東雲の部屋にあったもの。護身用の投げナイフを作っていたものらしい。このナイフはモノクマが動機の時に配ったナイフ。
54 : ルカ : 2017/10/30(月) 17:12:52

―保健室―
五十鈴「そういえば少し気がかりなところがあって戻ってきたが……」

五十鈴「やっぱり、ベッドの柵が薬品棚に近いところだけ降りている」

五十鈴「（ということは肋骨の骨折は偶然起きたものではなかったんだ……）」

【コトダマ:降りていたベッドの柵】
ベッドの柵が薬品棚に近いほうだけ降りていた。

―倉庫―
五十鈴「ここも調べないとな……」

五十鈴「……あった。モノクマ印の発火材」

五十鈴「空気に触れると自然に発るために真空状態で穂ゼオンしている……なるほどな……」

【コトダマ:モノクマ印の発火剤】
　モノクマのマークがついた発火剤。空気に触れると発火する自然発火材としての役割を持つため、真空状態で密封されている。
　

キーンコーンカーンコーン……
モノクマ『それでは、僕も待ちくたびれましたので、学級裁判を始めたいと思います！みんな、一階の赤い扉の中に入っちゃえよ！ＹＯＵ！入っちゃえよ！！』

五十鈴「……どんなテンションで言ってんだよ」

五十鈴「（ため息とともにそうつぶやいた俺は赤い扉へと向かうことにした……）」
55 : ルカ : 2017/10/30(月) 17:13:35

―赤い扉―
五十鈴「（一階の赤い扉って言ってたけど……このまがまがしさは何だ？）」

五十鈴「（そのまがまがしさに震えながら俺は赤い扉の中に入った）」

―エレベーター前―
五十鈴「（裁判上につながるエレベーターの前ではすでにみんな揃っていた）」

上木「五十鈴くん少し遅いよ！！」

五十鈴「わ……わりぃ……」

鴉間「まあまあ……初めての経験ですので、心の準備も必要でしょう……」

矢吹「ま、それもそうか……」

九鬼「それより大丈夫か？」

五十鈴「あぁ。もう落ち着いた」

五十鈴「（俺がそう返事したのと同時にモノクマの放送が鳴った）」

モノクマ『やぁ！みんな揃ったね！それじゃぁ、目の前のエレベーターに乗り込んでね！！』

五十鈴「（その放送を聞いたみんなが一人……また一人とエレベーターに乗り込んだ）」

五十鈴「（そして、俺が乗り込もうとしたときに九十九が話しかけてきた）」

九十九「準備は整いましたか？」

五十鈴「あぁ……」

九十九「なら、安心しました。いいですか？ここで失敗したら私たちは……」

五十鈴「わかってる！！」

エル「お～い！！はやくしなよぉ！！」

五十鈴「あぁ！今行く！！」

五十鈴「（エルにせかされるまま俺たちはエレベーターに乗りこんだ。）」

五十鈴「（するとエレベーターは古い金属音をたて、行くりと扉を閉め、下へと下降した）」

炎村「この金属音の感じ……いやですぜ」

箱田「もしかして怖いのか？」

炎村「ち……違いますぜ！！」

鷺沢「いや……炎村さんじゃなくても全身全霊で不気味ですが……」

ユキ「ッ！？」

五十鈴「（そんなこんなしている間にエレベーターは目的地についた。）」

五十鈴「（俺たちは扉があいたことを確認しながらエレベーターを降りた）」
56 : ルカ : 2017/10/30(月) 17:15:01

―裁判場―
上木「机が円状に並んでるねぇ」

密火原「しかもそれぞれに名前がふられてるぞ！？」

モノクマ「やぁ！きたね！まちくたびれたよ！」

九十九「裁判を始める前に質問があるのですが……」

九十九「あれはどう見ても東雲さんの写真のように見えるのですが、あれは何ですか？」

五十鈴「（九十九は東雲の写真を指差しながら質問した。その写真には大きく×と書かれていた）」

モノクマ「あれね！だって、死んだからって仲間はずれにするのはかわいそうでしょう？ボクの粋な計らいってやつだよ！！」

九鬼「なにが粋だ！！悪趣味すぎんだろ！！」

モノクマ「はいは～い！！そんなことよりも早く席についてくださいね！！」

五十鈴「（俺たちは言われるがままに席についた）」

五十鈴「（そして、全員が席につくとあたりに緊張が走った）」

五十鈴「（それもそうだ。俺たちはこの席についた瞬間に自分の命をベットしたのだから）」

五十鈴「（勝てば生、負ければ死……）」

五十鈴「（負けられない史上最悪のデスゲーム……）」

五十鈴「（だましだまされの戦いののろしが上がった）」
57 : ルカ : 2017/10/30(月) 17:15:28

【コトダマ:モノクマファイル】
　被害者は東雲琉偉。死亡推定時刻は午前7時30分。死因は全身が燃やされたことによる焼死。頭部には打撃痕、胸部には肋骨の骨折による内出血があるが、頭部の打撃痕が先に着けられた模様。

【コトダマ:胸ポケットの袋】
　胸のポケットに入っていた袋。何か液体が入っていたようである。如月の調べで自然発火材ということが分かった。

【コトダマ:胸辺りにかけられたガソリン】
　五十鈴の胸にガソリンがかけられた痕跡がある。

【コトダマ:頭の打撃痕】
　頭に殴られた痕があった。頭蓋骨のへこみからなにか丸いのもので殴られたらしい。

【コトダマ:九鬼の証言】
　動機発表の後、東雲が「早くここからでないと……」と呟いていたのを聞いた。

【コトダマ:薬品棚の傷】
　東雲にむかって倒れていた薬品棚の両端に傷がついていた。

【コトダマ:密室の謎】
五十鈴が駆けつけたときには保健室の扉の鍵が閉まっていた。

【コトダマ:炎村の証言】
　モノクマに頼まれて保健委員会になったらしい。保健室を確認した際は、中には東雲もいなく、薬品棚に傷はついてなかった。

【コトダマ:なくなった調理器具】
　調理器具のお玉が1個なくなっていた。モノクマ曰くそれで銅像を殴ったら銅像が壊れてしまうぐらいの強度のお玉らしい。

【コトダマ:なくなったピアノ線】
全員分のピアノ線がなくなっていた

【コトダマ:呼び出された手紙】
　『午前6時半に保健室に来い』と書かれた手紙が東雲の部屋にあった。

【コトダマ:誰かを呼び出そうとした手紙】
　誰かを食堂に呼び出そうとしていた手紙。最後の宛名のところに『い』と書かれていた。

【コトダマ:ピアノ線で結ばれたナイフ】
　東雲の部屋にあったもの。護身用の投げナイフを作っていたものらしい。このナイフはモノクマが動機の時に配ったナイフ。

【コトダマ:降りていたベッドの柵】
ベッドの柵が薬品棚に近いほうだけ降りていた。

【コトダマ:モノクマ印の発火剤】
　モノクマのマークがついた発火剤。空気に触れると発火する自然発火材としての役割を持つため、真空状態で密封されている。
58 : ルカ : 2017/10/30(月) 17:16:30

―学級裁判開廷―
モノクマ「まずは、学級裁判の簡単な説明から始めましょう！学級裁判の結果はオマエラの投票により決定されます」

モノクマ「正しいクロを指摘できればクロだけがおしおき、だけど……もし、間違った人物をクロとした場合は……」

モノクマ「クロ以外の全員がおしおきされ、みんなを欺いたクロだけが晴れて卒業となりまーす！」

五十鈴「本当にこの中に犯人がいるんだよな……」

モノクマ「当然です！」

箱田「おい！誰だ！人を殺したゲス野郎はよ！！」

鳳「それを今から話し合うのでしょうが……」

近藤「話し合うって何から？」

九十九「まず最初は凶器の話が鉄板ですよ」

五十鈴「（九十九のいう通り、凶器の話をすることが先決だ）」

五十鈴「（そこから犯人像が出てくるかもしれない……）」

―議論開始―

【コトダマ:モノクマファイル】
【コトダマ:胸ポケットの袋】
【コトダマ:なくなったピアノ線】

上木「『凶器の話』って言ったって、そんなものあった？」

エル「現場にはなかったような気もするよね～！」

密火原「現場になかったってことは『どこかに隠した』のか？」

鷺沢「あ、わかった！『モノクマからの動機でもらった凶器を使ったんだよ』！！」

九鬼「それを使ったとして使った後のやつがどこにあるってんだよ……」

鷺沢「全身全霊でわかりません！」

九鬼「だめだこりゃ……」

五十鈴「（いや……今のあいつの話……賛同できるポイントがあるはずだ……）」

上木「『凶器の話』って言ったって、そんなものあった？」

エル「現場にはなかったような気もするよね～！」

密火原「現場になかったってことはどこかに隠したのか？」

鷺沢「あ、わかった！『モノクマからの動機でもらった凶器を使ったんだよ！！』」

五十鈴【コトダマ:なくなったピアノ線】ﾁｬｷｯ
五十鈴「それに賛成だ！！」ﾊﾞｰｰﾝ

―Break！―
59 : ルカ : 2017/10/30(月) 17:17:13

五十鈴「そうか！モノクマの凶器の中にあったピアノ線だ！！」

近藤「ピアノ線？」

炎村「ちょっと待ってくだせぇ！その凶器セットはあっしと近藤さんで厨房に運び入れたはずですぜ？」

五十鈴「いや、確かに運び込まれてさ。だけど、その後に誰かがピアノ線だけを全部持ち帰ったんだ！！」

如月「ピアノ線を持ち帰っただと？」

五十鈴「あぁ、そして、俺の考えがあっていればそれを持ち帰ったのは……」

【犯人と近藤】
【犯人と炎村】
【犯人と東雲】←

五十鈴「これに間違いない！！」

五十鈴「持ち帰ったのは犯人と東雲だ」

鷺沢「東雲が！？」

箱田「なんであいつが持ち帰る必要がるんだよ！！それにあいつが持ち帰った根拠だってねぇじゃないか！！」

五十鈴「（なんでかはまだわからないけど根拠はある……その根拠は……）」

【コトダマ:ピアノ線で結ばれたナイフ】

五十鈴「これで証明する！！」

五十鈴「実はこれが東雲の部屋にあったんだ」

鳳「これはナイフ？」

如月「確かあの箱のナイフは雑だったな。よりによって投げナイフを持っていくか……」

五十鈴「それに……ほら、ナイフにピアノ線がついてるだろ？」

密火原「本当だ！！けど、これの用途ってなんだ？」

鴉間「それは如月さんが詳しいのでしょう？」

如月「ふん……用途ってほどじゃねぇが、投げナイフを回収するためにそれを作ったんだろうよ……」

上木「ということは……まさか！！」

九十九「おそらくそのまさかでしょうね……東雲さんはただ単に殺されたのではなく、誰かを殺すために殺意を持っていた……」

五十鈴「あぁ……しかも、自分が反抗する前に犯人に先手を打たれ……」

エル「その推理は飛躍しすぎじゃないかな？」

―反論―
五十鈴「どこが飛躍しているんだよ！！」

エル「あのね、ボクは彼女のことをあまり知らないけど彼女に殺害は無理だって！！」

エル「ボクの話を聞いててもそんな寝言が言えるのかな？」
60 : ルカ : 2017/10/30(月) 17:18:05

―反論ショーダウン―

【コトノハ:頭の打撃痕】
【コトノハ:九鬼の証言】
【コトノハ:密室の謎】

エル「毎日『眠たそうにしている』あの子のことだよ！！」

エル「あんな優しそうな子がさ……」

エル「こんな事件『起こすわけない！！』」

五十鈴「だからなんだっていうんだ！！」

五十鈴「俺だって明確な根拠がなくて言ってるわけじゃない！！」

五十鈴「根拠はあるんだよ！！」

エル「だったらその『根拠を見せてくれません』か？」

エル「だれか『目撃者がいるわけでもなく』根拠があるというのはやめてくださらない？」

エル「東雲さんがかわいそうだよ！！」

五十鈴「（エルがここまで反論してくるとは……）」

五十鈴「（まさかこいつ知ってて……）」

エル「毎日『眠たそうにしている』あの子のことだよ！！」

エル「あんな優しそうな子がさ……」

エル「こんな事件『起こすわけない！！』」

五十鈴「だからなんだっていうんだ！！」

五十鈴「俺だって明確な根拠がなくて言ってるわけじゃない！！」

五十鈴「根拠はあるんだよ！！」

エル「だったらその『根拠を見せてくれません』か？」

エル「だれか『目撃者がいるわけでもなく』根拠があるというのはやめてくださらない？」

五十鈴【コトノハ:九鬼の証言】ﾁｬｷｯ
五十鈴「その言葉……斬る！」ｽﾞﾊﾞｧｧﾝ

―斬―

五十鈴「エル……残念ながら証人はいるんだよ！！」

エル「え？誰？」

五十鈴「モノクマの動機の後の東雲の様子がおかしかった……そうだよな？九鬼！！」

九鬼「あぁ……なんか、『誰か殺して早く出ないと』ってつぶやいてたぜ？」

五十鈴「つまり、このことから根拠はあるんだよ！！」

エル「うん！知ってたよ？」

五十鈴「な！？」

エル「ま、証人がいるとは思わなかったけどね……てか、如月君の話で気付くじゃん！！」

密火原「そ……そうだぜ！いっちゃん！あたりまえだぜ！！」

五十鈴「（絶対こいつ気づいてなかったな……）」

九十九「それでは、次は殺害の方法でしょうか？」

近藤「そうだね……そこだけがどうもよくわからないんだよね……」

矢吹「なんで？」

近藤「あら？聞いてくれるかい？第一発見者の話を……」

五十鈴「（そうだ…第一発見者で言うと俺もそうなんだけど……異変に気づいたのは近藤が先なんだ！！）」

五十鈴「（近藤の話から何か導けるかもしれない……）」
61 : ルカ : 2017/10/30(月) 17:18:50

―議論開始―

【コトダマ:密室の謎】
【コトダマ:炎村の証言】
【コトダマ:なくなった調理器具】

近藤「俺と五十鈴君で『東雲さんを探していた時』に二手に分かれたんだ」

近藤「その時に五十鈴君と『別れて五分ぐらい』したときにガシャァァァンという音が響いてさ」

箱田「『中に誰かいた』んじゃないのか？」

鷺沢「それなら『たおしほうだい』ですね！！」

鳳「いや……そもそも倒したらだめだからね……」

五十鈴「（いや、違う！あいつが言うことは俺と近藤が見たことが根本から覆ってしまう！！）」

近藤「俺と五十鈴君で『東雲さんを探していた時』に二手に分かれたんだ」

近藤「その時に五十鈴君と『別れて五分ぐらい』したときにガシャァァァンという音が響いてさ」

箱田「『中に誰かいた』んじゃないのか？」

五十鈴【コトダマ:密室の謎】ﾁｬｷｯ
五十鈴「それは違うぞ！！」ﾊﾞｰｰﾝ

―Break！―

五十鈴「まて！中に東雲以外の人物がいた可能性は極めて低い！！」

箱田「あ？なんでだよ！！」

五十鈴「保健室は鍵が掛かってたんだよ！！」

箱田「鍵だ？」

炎村「ということは密室！？」

九十九「そうです。それは現場の状況が物語っていますよ」

五十鈴「現場の状況……おそらくあれだな……」

―閃きアナグラム―
　　み　　　　　ん　　　　ま
　　　　が　　　　　　ど
か　　　ら　　　　す

五十鈴「（みかん……食べたい）」

ま　ど　が　ら　す

五十鈴「そうか！！わかったぞ！！」
―COMPLETE！！―
62 : ルカ : 2017/10/31(火) 16:27:41

五十鈴「そうか！！窓ガラスだ！！」

鳳「窓ガラス……ですか……」

五十鈴「そうなんだ！！俺が近藤の悲鳴を聞いたときに駆け付けたときに近藤がこう言ってたんだ」

近藤『五十鈴と別れて少ししたら体育館から大きな音がして！！中を確認したいけど扉があかないんだ！！」』

近藤「そっかぁ……あのときは君をつけることを忘れるぐらい焦ってたんだよね！」

五十鈴「ま、それは別にどうでもいいんだけど……実際俺は少し扉を動かしてみたが開かなかったから間違いない……」

矢吹「つまり五十鈴くんが扉を開けるために窓ガラスを破ったと……そして、カギを開けた……」

矢吹「甘いなぁ……まだ可能性が残っているじゃないかぁ」

五十鈴「可能性？」

矢吹「そう……五十鈴くんと近藤くんが共犯の可能性さ……」

ユキ「ッ！？」

鴉間「共犯の可能性ですか……」

密火原「そんな可能性」

九十九「ありません」

矢吹「……なんだって？」

九十九「共犯の可能性は皆無です」

矢吹「……その根拠を聞かせてもらおうか……」

九十九「根拠は二つ……一つ目はもしこれが共犯による殺人だった場合、非常に回りくどいということです……」

鷺沢「回りくどい？」

九十九「もし共犯なのであれば、五十鈴さんを一度体育館に向かわせません」

箱田「なるほどな……こいつらが共犯なら速攻であいつを殺しちまえばいいわけだからな……」

九十九「そういうことです。そして、もう一つはこの事件で重要な密室問題……」

如月「それなら二人いるのであれば一人がカギを開けて、その間に犯行を行い一度鍵を閉めてガラスを割って壊せば……」

密火原「けど、おさむんが言ったことってかなり面倒臭いよね？」

九十九「そう……ここでも回りくどいという根拠が出てしまう。そして、私たちは毎日校内を探索していました。しかしその鍵を見つけていません」

五十鈴「まて！！俺はそのカギを持っている人物を知っている！！」

五十鈴「（あいつなら俺と近藤が共犯じゃない事実を教えてくれるはずだ！」

怪しい人物を指名しろ

ホ　ム　ラ　　シ　ラ　ハ

五十鈴「ここから切り開く！！」
63 : ルカ : 2017/10/31(火) 16:33:14

五十鈴「炎村って保健委員だったよな？」

炎村「そうですぜ……」

エル「保健委員ってワード初めて聞くんですけど……」

炎村「そりゃそうでしょうぜ……今はじめてお話ししたんですから……」

上木「だけど、これが今まで見つからなかった鍵を炎村さんが持っている根拠になるのかい？」

炎村「まぁ、あまりグダグダ話しても仕方ないし、結論から言うとあっしは鍵を持っておりますぜ？」

九鬼「なんでてめぇが殺人現場の鍵を持ってんだよ！？」

炎村「モノクマに渡されたんですぜ……夜時間ぐらいに……」

モノクマ「はい！！僕が証人です！！ついでに答えておくと、さっきから話題に出ている共犯の関係について言及するとね……」

モノクマ「たとえ、共犯したとしても脱出できるのは殺人を実行したクロ一名だけなのです！！」

鳳「しかし、このルールを知らずに共犯を組んだ可能性はあるでしょ？」

モノクマ「あ～もう面倒くさいなぁ！！ありませんよ！！今回の事件で共犯関係はありませんよ！！」

五十鈴「まぁ、共犯関係がないのならこの話は……」

鴉間「少しお待ちください……気になることが……」

密火原「どうしたのカラスマン？」

鴉間「誰がカラスマンですか……あなたのあだなセンスなさすぎでしょう……」

エル「というか、よくよく考える私たちが何て呼ばれるのか気になるんですけど……」

密火原「ま、そのうちわかるよ！！」

鳳「ま、そんなことよりも鴉間さんの気になることとわ？」

鴉間「まず、なぜこのことを私たちに知らせなかったのですか？」

炎村「いやぁ、朝食の時に知らせようと思ったんですぜ？けど、こんなことがあったところだし、無理だったんですぜ……」

鴉間「それともうひとつ……」

密火原「やめろ！！カラスマン！！ママをいじめるな！！」

鴉間「いじめたつもりはありませんよ？ただの質問です……」

上木「カラスマンを受けいれた！？」

炎村「……それ以前にあっしはあなたのママじゃないですぜ……」

鴉間「……保健室の鍵は誰かに渡しましたか？」

炎村「ノーですぜ」

鴉間「そうですか……」

炎村「ただ、あっしは中を確認した後鍵をかけ忘れたんですぜ……」

密火原「もう、ママしっかりしてよ！！」

炎村「だからあっしはママでは……」

五十鈴「鍵を閉め忘れたって本当か！？」

炎村「えぇ……実はモノクマからカギは開けっ放しだからって聞いてたもんでカギを部屋においてきちまったんでさぁ……部屋に戻ってきた後すぐに寝ちまったもんで気づくのが遅れたんですぜ……」

エル「ね～！朝起きた後は鍵閉めたの？」

炎村「中は確認してませんが鍵は閉めましたぜ？」

五十鈴「（それじゃぁ、密室を作ったのって……）」

怪しい人物を指名しろ
ホ　ム　ラ　　シ　ラ　ハ

五十鈴「ここから切り開く！！」
64 : ルカ : 2017/10/31(火) 16:36:34

五十鈴「つまり、密室を作ったのは炎村ってことか」

炎村「なんですと！？」

九鬼「けど……炎村は共犯関係じゃねぇんだろ？」

上木「だとしても密室を作ったのは彼女で間違いないよ……もちろん作るつもりはなかったんだろうけど……」

炎村「そうですかい……あっしが殺人の片棒を担がされたってわけですかい……」

鳳「ということはトリックは炎村さんがカギを閉めるまでにはすべて終わっていたということになりますね。」

炎村「あっしは朝食の準備があったので6時に起床してそれからすぐ鍵を閉めに行きましたぜ？」

五十鈴「（ということはこの事件の犯行を行ったときは……）」

【密室じゃなかった】←
【密室だった】　　　
【興奮状態だった】

五十鈴「これに間違いない！！」

五十鈴「この事件のトリックを組み立てていた時は密室じゃなかったてことか！！」

九十九「おそらくそうでしょう。いまの炎村さんの話を聞くとそのように感じます。」

九十九「おそらく犯人は保健室があいていることを確認したのち東雲さんを呼び出したのでしょう。」

九十九「そして、呼び出したのちに気絶させた」

箱田「けど、それなら目が覚めたときに逃げられねぇのか？」

九十九「ピアノ線を使えば問題ないはずです。あれで体を縛ったのでしょう」

エル「まぁ、炎で燃えようが燃えまいがピアノ線だからわからないよね！」

矢吹「それならそろそろ殺害方法がわかるころかぁ……参考にさせていただかないとねぇ……」

五十鈴「は？」

九鬼「何いってんだぁ！！」

矢吹「そっちこそ何言ってるの？」

鳳「あなたの言動……非常に理解しかねますが……」

矢吹「理解しかねる……か……そうだろうね……」

矢吹「だってだってだってだってだってだってだって……」

矢吹「人が死ぬ素晴らしさ！！死ぬ間際に求める生への渇望！！こんな素晴らしい姿を見れるなんて……」

矢吹「ゾックゾクするじゃないかぁぁ！！」

五十鈴「矢吹、お前は何を言って……」

矢吹「はぁぁ……人が死ぬときの断末魔……とても美しいと思わないかなぁ……」

エル「うわぁ……ぶっとんじゃった……」

九十九「五十鈴さん……彼をどうにかすることも大事ですが、犯人を見つけることも大事です」

五十鈴「そ……そうだな……」

五十鈴「（矢吹の豹変には驚いたが、議論に集中しよう！！）」

五十鈴「（たしか犯行方法だったよな？）」
65 : ルカ : 2017/10/31(火) 16:37:12

―議論開始―

【コトダマ:九鬼の証言】
【コトダマ:薬品棚の傷】
【コトダマ:密室の謎】

箱田「『犯行の方法』か……」

如月「たしか『本棚』が倒れていたよな？」

鴉間「しかし、どう倒したんでしょうか？」

密火原「『何かで縛って引っ張った』とか？」

鳳「どうやって扉の外に出すんですか？」

密火原「わからねぇ！！」

鳳「……話になりませんね……」

五十鈴「（いや……あいつのいうことは正しい……）」

五十鈴「（あとはその方法を見つけることができれば……）」

箱田「『犯行の方法』か……」

如月「たしか『本棚』が倒れていたよな？」

鴉間「しかし、どう倒したんでしょうか？」

密火原「『何かで縛って引っ張った』とか？」

五十鈴【コトダマ:薬品棚の傷】ﾁｬｷｯ
五十鈴「それに賛成だ！！」ﾊﾞｰｰﾝ

―Break！―
66 : ルカ : 2017/10/31(火) 16:38:02

五十鈴「いや……密火原のいってることはあっているかもしれない」

密火原「お？まじで？」

上木「当たってないと思ってたんだ……」

五十鈴「おそらく何かを使って薬品棚を倒したんだ」

五十鈴「その証拠に薬品棚に傷がついていたしな」

鳳「その推理では無理があります！！」

―反論―
鳳「その推理では無理がありますよ」

五十鈴「無理があるもないもこの方法以外にいないだろ？」

鳳「確かにほかの方法は浮かばないけれど……」

鳳「ここだけは譲れない」
67 : ルカ : 2017/10/31(火) 16:39:27

―反論ショーダウン―

【コトノハ:なくなった調理器具】
【コトノハ:なくなったピアノ線】
【コトノハ:呼び出された手紙】

鳳「何かで『ひっぱった』ということはロープ状のものをつかって結ばないといけません」

鳳「現場にはそのようなものがみじんもありませんでした」

鳳「『ないものを使って犯行をする』ことは不可能ですよ」

五十鈴「ないものかはどうかはわからない……」

五十鈴「俺達には見えてないだけかも知れない……」

鳳「見えてないというものであの薬品棚を倒したと？」

鳳「そんな無理難題『できるわけない』じゃないですか」

鳳「あれは『ロープで結んで倒さないと倒せない』んですよ」

鳳「だからこの犯行方法は無理です」

五十鈴「（鳳のいっていることは理に適っている）」

五十鈴「（しかし、犯行方法はこれ以外ありえない！！）」

五十鈴「（それに、それができる凶器もあるんだ！！）」

鳳「何かで『ひっぱった』ということはロープ状のものをつかって結ばないといけません」

鳳「現場にはそのようなものがみじんもありませんでした」

鳳「『ないものを使って犯行をする』ことは不可能ですよ」

五十鈴「ないものかはどうかはわからない……」

五十鈴「俺達には見えてないだけかっも知れない……」

鳳「見えてないというものであの薬品棚を倒したと？」

鳳「そんな無理難題『できるわけない』じゃないですか」

鳳「あれは『ロープで結んで倒さないと倒せない』んですよ」

五十鈴【コトノハ:なくなったピアノ線】ﾁｬｷｯ
五十鈴「その言葉……斬る！」ｽﾞﾊﾞｧｧﾝ

―斬―
68 : ルカ : 2017/10/31(火) 16:41:04

五十鈴「確かにロープはこの現場では発見されてはいない……」

五十鈴「だが、代用できるものはあるんだよ！！」

鳳「え？」

五十鈴「ピアノ線さ……このピアノ線を使って犯人は本棚を縛り、それで引っ張って倒したんだ……」

上木「ちょっとまった！！ピアノ線を使って倒したって。その分のピアノ線はどこにあったのさ？」

エル「モノクマからの凶器……」

上木「え？」

九十九「そう……それが全部きれいになくなっていたのはその凶器に使ったからでしょうね……」

五十鈴「それにピアノ線のような見えない凶器を使えば簡単に倒すことができるからな」

鳳「確かにピアノ線なら……できる！！」

五十鈴「（ただ、そうなると怪しい人物が一人しか浮かばない……）」

五十鈴「（うそ……だよな？）」

五十鈴「（追及するのはもう少し後にしようか……）」

鷺沢「まってください！！気になることが一つあります！！」

五十鈴「（鷺沢が気になることってなんだ？）」
69 : ルカ : 2017/10/31(火) 16:41:36

―議論開始―

【コトダマ:胸ポケットの袋】
【コトダマ:胸辺りにかけられたガソリン】
【コトダマ:頭の打撃痕】

鷺沢「気になったことというのは『東雲さん』です！」

エル「東雲さんがどうした？」

鷺沢「だって、『個室以外で眠っていたらアウト』でしょ？」

鷺沢「それなら犯人はモノクマに殺される前に東雲さんを殺す必要があったわけなんだけど……」

九鬼「モノクマが『見逃してた』んだろ？」

鷺沢「そう……なんですかね？」

五十鈴「（そこは盲点だったな……だが、答えは出ている！！）」

鷺沢「気になったことというのは『東雲さん』です！」

エル「東雲さんがどうした？」

鷺沢「だって、『個室以外で眠っていたらアウト』でしょ？」

鷺沢「それなら犯人はモノクマに殺される前に東雲さんを殺す必要があったわけなんだけど……」

九鬼「モノクマが『見逃してた』んだろ？」

【コトダマ:頭の打撃痕】ﾁｬｷｯ
五十鈴「それは違うぞ！！」ﾊﾞｰｰﾝ

―Break！―
70 : ルカ : 2017/10/31(火) 16:42:45

五十鈴「いや、残念ながらそれはない！！」

九鬼「あ？何が違うってんだ？」

五十鈴「あのモノクマだぞ？忘れたのか？」

モノクマ「殴殺刺殺撲殺斬殺焼殺圧殺絞殺惨殺呪殺…殺し方は問いません」

モノクマ「『誰かを殺した生徒だけがここから出られる…』それだけの簡単なルール！」

モノクマ「最悪の手段で最良の結果を導けるよう、せいぜい努力してくださいな」

九鬼「ふざけんな！！誰がそんな事するんだ！！」

モノクマ「うん？もしかして僕に逆らってるの？」

九鬼「テメェみたいなクソ人形捻り潰してやる！！」

モノクマ「僕に逆らうとはいい度胸だねー」

ドスッ！！ドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスッ！！！

五十鈴「…」

全員「…」

五十鈴「（俺達が見たのは無数の槍みたいな物が九鬼の周りを囲うように刺さっていた）」

九鬼「うぅ………当たって…ない？」

モノクマ「今のは見せしめのためにわざと殺さなかったけど…もし、また僕に逆らおうとすれば容赦はしないからね」

五十鈴「こんなことをするあいつだぞ？忘れるわけがない！！」

九鬼「それじゃぁ、どうやったんだよ？」

五十鈴「これは少し前に九十九が話したと思うんだけど、犯人は東雲を気絶させたんだよ」

九鬼「気絶だぁ？」

五十鈴「あぁ……気絶なら鷺沢のいっていた校則に関してひっかることはないからな！」

モノクマ「そうです！ひっかかりません！！」

箱田「それはわかったけど、気絶させた凶器ってなんだ？」

五十鈴「（あいつを気絶させた凶器……それは……）」

【コトダマ:なくなった調理器具】

五十鈴「そうかわかったぞ！！」
71 : ルカ : 2017/10/31(火) 16:45:03

五十鈴「実は厨房の調理器具が一つなくなっていたんだ……」

炎村「それって何ですかい？」

五十鈴「お玉だよ」

炎村「お玉？」

上木「お玉ってあのお玉？」

五十鈴「あぁ……厨房にあるお玉の強度は銅像を壊せるぐらいらしいんだ……」

矢吹「なるほど……その強度で頭を殴られたら頭蓋骨が陥没しそうだね！！」

五十鈴「あぁ……頭蓋骨陥没と脳震盪によって気絶させられた上にどこでも眠ることができる東雲だ……薬品棚がたおれるまで気絶していたんだろうな」

上木「というか薬品棚倒れてよく東雲さんの胸にぶつけることができたね……」

密火原「カミッキーのいうとおりだぜ！！だいたいベッドの柵に当たるのが普通だろうが……」

エル「いや……それはないよ……」

密火原「オフロはなんでそう思うの？」

エル「ちょっと！私がオフロなの？」

密火原「おう！！」

エル「はぁ……もう五十鈴君に任せるわ……」

五十鈴「（思わぬ形で任されちゃったなぁ……）」

五十鈴「（柵で止まることがありえない理由……それは）」

【コトダマ:降りていたベッドの柵】

五十鈴「そうかわかったぞ！！」

五十鈴「東雲の胸に薬品棚が当たった理由……それは薬品棚側のベッドの柵が上がってなかったんだ！」

密火原「え？そうなの？」

エル「柵が上がってなかったら当たるよね！」

五十鈴「あぁ……ただ、東雲をベッドに寝かせた後犯人はあることをしたんだ」

九十九「そうこれが今回最大のトリックなのです」

九十九「みなさん、東雲さんの死体の状況を思い出してください」

五十鈴「死体の状況……思い出してみるか……」

＠

―ロジカルダイブ―
Q　東雲の死体の状況は？
→黒く焦げていた

Q　東雲の胸にあった袋は？
→自然発火材

Q　東雲の胸にかかっていた液体は？
→ガソリン

五十鈴「これですべてがつながった！！」

―COMPLETE！―
72 : ルカ : 2017/10/31(火) 16:47:18

五十鈴「確か、俺が入って少ししたときに東雲の体から火が付いたんだ！！」

近藤「うん！それで俺と五十鈴君が火を消したんだよね？」

五十鈴「その原因となったのは自然発火材なんだよ……」

鴉間「自然発火材？」

五十鈴「あぁ……その発火材と同じものが倉庫にあったんだよ……」

炎村「倉庫にそんなものがあったんですかい？」

五十鈴「（それを提出できれば……）」

【コトダマ:モノクマ印の発火剤】

五十鈴「これで証明する！！」

五十鈴「これだよ……」

鳳「モノクマ印の発火材？」

鷺沢「全身全霊でダサいです……」

如月「その発火材については俺が説明しようか……」

如月「発火材の詳しい原理については省略させてもらうが、簡単に言うと、何かしらの力が働いたのちに発火する仕組みだ」

如月「子の発火材については空気に触れて少ししてから発火する。どれだけ時間かかっても3分以内には発火するはずだ」

九十九「つまり、犯人は子の発火材を東雲さんの胸部においていた。それが何らかの衝撃があったことで、袋が破れ中の液体が空気に触れる状況ができてしまった」

九十九「それにより発火した結果東雲さんが焼けてしまったのです」

箱田「ただ、発火するだけだとあまり燃えなくねぇか？」

五十鈴「だから、犯人はあらかじめ胸にガソリンをかけておいたんだよ」

箱田「それなら燃えるな……」

五十鈴「（さて、これで犯行はすべて暴いた……あとはこちらが犯人追及するだけだ……）」

五十鈴「（あいつなら……俺と同じ状況のあいつならできるんだ……）」

五十鈴「（やりたくない！！でも、やらないと！！）」

怪しい人物を指名しろ！
コ　ン　ド　ウ　　ム　ラ　マ　サ

五十鈴「ここから切り開く！！」
73 : ルカ : 2017/10/31(火) 16:47:58

五十鈴「近藤……お前じゃないのか？」

近藤「ん？どうして？」

近藤「俺が犯人っていう根拠は何！？」

五十鈴「（根拠……それはあるんだよ！！）」

―ロジカルダイブ―
Q　朝、東雲を捜索したのは
→五十鈴と近藤

Q　保健室前を確認したのは？
→近藤

Q　薬品棚が倒れたのは？
→五十鈴と別れたとき

五十鈴「これですべてがつながった！！」

―COMPLETE！―
74 : ルカ : 2017/11/01(水) 14:17:45

五十鈴「まず、根拠はあの現場に俺とお前しかいなかったことだ」

五十鈴「そして、俺と別れたときに保健室からあの音が聞こえた。その間5分もたっていない」

近藤「ひょっとしたら誰か来たのかもしれないよ！！」

五十鈴「ならば一人一人に聞けばいいことだ」

九十九「ちなみに私が食堂にいましたが誰一人として動いていませんでした」

九鬼「あぁ……そうだったな……」

上木「やっと動き始めたのはあのガシャァァァンという音が聞こえてからだったっけ？」

密火原「間違いない！！」

鳳「ということはおのずと犯人は近藤くんに……」

近藤「だから違うって！！証拠は……証拠はあるのか！！証拠はよ！！」

五十鈴「（証拠か……確かにまだそこが詰めれてないな……）」

九十九「……今回、トラッシュルームは使われてないはずですよ」

五十鈴「（え！？）」

エル「うん、ボクと九十九さんで見張っていたからね！！」

近藤「うそだ！！そんなはずはない！！俺がとラッシュルームで証拠を破棄した時は誰もいなかった！！」

五十鈴「！？」

九十九「……ボロを出しましたね」

近藤「……！？」

エル「私はもともとそこにはいなかったんだよ～！」

近藤「な！？」

如月「自滅か……」

五十鈴「なぁ、近藤……お前が……」

近藤「……ゃ………ない」

五十鈴「え？」

近藤「俺じゃない俺じゃない俺じゃない俺じゃない俺じゃない俺じゃない……」

近藤「俺じゃない！！」

近藤「言葉じりとっただけでなんだってんだ！！そんな推理認めるかぁ！！」

九十九「こうなっては仕方ないですね……あの証拠をぶつけましょう！！」

五十鈴「（俺の知っている近藤は何もなしにこんなことをする奴じゃない！！）」

五十鈴「（まさか……誰かを守るために……）」
75 : ルカ : 2017/11/01(水) 14:18:19

―マシンガントークバトル―

近藤「おれはやってねぇ！！」

近藤「あいつを殺した？」

近藤「ふざけんな！！」

近藤「そんなことしたって得はねぇ！！」

近藤「やめろやめろやめろ！！」

【コトダマ:誰かを呼び出そうとした手紙】
【コトダマ:ピアノ線で結ばれたナイフ】
【コトダマ:降りていたベッドの柵】

近藤「俺が何したってんだぁ！！証拠を出せぇぇ！！」

【コトダマ:誰かを呼び出そうとした手紙】ﾁｬｷｯ
五十鈴「これで終わりだ！！」ﾊﾞｰｰﾝ

―Break！―
76 : ルカ : 2017/11/01(水) 14:18:59

五十鈴「近藤……お前もしかしてこの手紙を見て……」

鷺沢「手紙ですか？」

五十鈴「あぁ……東雲の部屋でこんな手紙があったんだよ……」

『今から食堂に来てください。　　い　　　　　』

鳳「この最後の『い』って何でしょうか？」

九十九「おそらく宛名だと思います……」

エル「けどここで『い』がつく人って……」

近藤「おっと……続きは後にしようか……事件を整理して投票しないとね」

五十鈴「……認めるんだな……」

近藤「うん！！これをだされたらもう認めざるを得ないからさ……」

五十鈴「……そうか」
77 : ルカ : 2017/11/01(水) 14:22:35

―クライマックス推理―
五十鈴「まず犯行は昨晩にさかのぼる。犯人は先に厨房へと向かい道具を準備したんだ。そして、東雲を何らかの方法を使って保健室に呼び出した。おそらく手紙を置いただけじゃこないと思うから何かしら方法を使ったんだろう。」

五十鈴「そして、保健室に来た東雲を後ろからお玉で殴打した。モノクマ曰く、そのお玉は銅像を壊すぐらいだったからすぐに東雲は気絶したはずだ。その時つけられた傷が頭部に残っていたから衝撃もすごかったはずだしな。」

五十鈴「その後犯人は現場を作ることにした、まず、保健室にあった薬品棚にピアノ線をくくりつけた。そのピアノ線はあらかじめ東雲が持って帰っていた一本と東雲に使う予定の一本を除いた残り分全部を使ったんだろう。かなりの余分が出たはずだからその部分をドアの外まで持って行けたはずだ。そのピアノ線を廊下に垂らしておいたわけだ。」

五十鈴「その後犯人は東雲をベッドまで運び、ベッドに寝かせてピアノ線で縛ったんだ。なぜ縛ったかというと、起きたときに暴れられてずれることを恐れたんだと思う。結果として体中にその傷はなかったからおそらく薬品棚が倒れるまで起きなかったんだろう」

五十鈴「そして犯人が次にしたことは東雲の胸の部分にガソリンをまくことだった。そして、ガソリンをまき終わった犯人は倉庫にあったモノクマ印の発火材を胸元においておいたんだ。」

五十鈴「翌朝、東雲が起きてこないことに気づいた九十九が俺を呼びに来て、捜索することになった。俺だけで探す予定だったが、犯人も計画を実行するために一緒に行動することになった。おそらく自分が犯行できない状況を作るためだったんだ。」

五十鈴「そして、犯人は俺に体育館の捜索をするように頼み、一人の状況を作った。そして、昨晩出していたピアノ線をつかみ思いっきり引っ張った。その力で薬品棚は大きな音を立てて倒れたんだ。そして、犯人は扉を開けて中を確認しようとしたのだが、ここで予想外のことが起こったんだ。それは、保健室の鍵が閉まっていたことだった。だが、逆に犯人はこれを利用することにしたんだ」

五十鈴「薬品棚が倒れる音を聞いた俺は急いで保健室に戻り犯人と合流し、すぐに扉を開けて東雲のもとに歩み寄った。だけど、薬品棚の衝撃で破れた袋の中から漏れ出た発火材が発火して東雲を燃やしたんだ。それを見た犯人はそっと胸をなでおろしたはずだ。ここでやっと自分が計画した殺人が成功したんだから。その上思わぬことで、完全犯罪になりそうだったのだから……」

五十鈴「そうだろ？近藤村正！！」

―COMPLETE！！―
78 : ルカ : 2017/11/01(水) 14:23:02

近藤「…………」

五十鈴「近藤……」

九鬼「てめぇ！なんでこんなことしやがったぁ！！」

近藤「その話をする前に投票だよ……そうだよね？モノクマ」

モノクマ「はい！！そうでございます！！」

モノクマ「それでは皆さんお手元のすいってで投票してください！！」

モノクマ「東雲さんを殺したクロは誰なのか……その答えは正解なのか不正解なのか……」

モノクマ「どっちだぁ！！」

―VOTE―
近藤　近藤　近藤
79 : ルカ : 2017/11/01(水) 14:26:08

モノクマ「はいは～い！大正解！！東雲さんを殺した犯人は近藤村正君でしたぁ！！」

近藤「…………」

五十鈴「近藤……そろそろ話してくれないか？」

近藤「そうだね……」

鳳「まさか……あの動機が原因ですか？」

近藤「あぁ……それも1つだね……」

近藤「じつはさ……みんなの知っているこの性格が災いしておれ、昔いじめにあったことがあったんだよ」

近藤「ひどいもんだったぜ？教科書がなくなるわ、集金の金はなくなるわでさ……挙句の果てに担任にまで見捨てられて……不登校になっちまった」

近藤「けどさ……その時に俺を救ってくれた友達がいて……その友達を引き合いに出されたんだ！！俺に『生きる希望』をくれた友達が人質になっちまったんだよ！！」

五十鈴「（あたりは静まりかええっていた。近藤がここまで気持ちを込めて話す姿は見たことなかったらだ……）」

近藤「炎村には感謝しているよ……というか気づいたのは裁判の時だったけどね……おかげでもう少しで脱出できそうだったんだからさぁ」

炎村「…………」

近藤「そして、もう一つの動機の手紙なんだけど、実は手紙なんて見てないんだ……おれモノクマの動機発表の帰りに聞いちまってさ……」

東雲『誰を殺そうか……そうだ、五十鈴君だ……彼は機転が利くから、裁判に残られると不利になる……五十鈴君を……』

五十鈴「なんだって！？東雲がおれを！！」

近藤「まったく……俺の獲物を横取りされた気分だったよ……だから、殺した……いわゆる衝動殺人ってやつかな」

九十九「その割には用意周到なのですね……」

近藤「もちろん……もともと別の人物を殺すために作ったトリックだったからさぁ……」

上木「さっきの口ぶりからするとその標的って……」

近藤「そう……五十鈴君……君さぁ」
80 : ルカ : 2017/11/01(水) 14:28:05

五十鈴「（近藤までもが……）」

五十鈴「お前は俺を殺すために近づいたのか？」

近藤「まさか……そういうつもりはなかったさ……だけどね……」

近藤「君が似ていたんだよ……ボクの友達にさぁ！！」

近藤「言動！！行動！！すべてにおいて彼に似ていた！！だから、殺意も沸いたのさ！！」

近藤「だけど東雲さんを殺すので精いっぱいだったよ……」

如月「殺すのには最適な動機だな……」

上木「ちょ……そんな言い方……」

如月「勘違いするな……俺は殺しを肯定するつもりはない」

鴉間「…………」

近藤「さて……そろそろかな……」

五十鈴「そろそろって何が……」

モノクマ「おしおきだね！！」

全員「！？」

五十鈴「まて！まてよ！！もう少し近藤と話を……」

モノクマ「いやです！！待ちません！！」

五十鈴「おい！！近藤！お前何でそんなに落ち着いていられるんだよ！！死ぬんだぞ！！」

近藤「死ぬのが怖くない……といったらうそになるけどさ……」

近藤「これがボクの……けじめなんだよ……」

五十鈴「（そういう近藤の目から涙がこぼれていた……）」

モノクマ「近藤村正君のためにスペシャルなお仕置きを用意しました～！！」

モノクマ「それでは張り切ってまいりましょう！！おしおきターイム！！」

五十鈴「おい！！なんか言えよ！！」

五十鈴「近藤！！死ぬなぁぁぁぁ！！」

近藤「ありがとう……五十鈴君……やっぱり君は……」

近藤「ボクの親友に似ているよ……」
81 : ルカ : 2017/11/01(水) 14:28:22

近藤村正のおしおき
村正バーガー

目の前に大きなモノクマが座っていた。そのモノクマの前には大きなハンバーガーがあった。

そのモノクマがハンバーガーを食べていると近藤を発見して店員に向かって話を始めた。すると近藤はモノクマにつままれてバンズの間に挟まれた。

そして、そのまま脚の前に出された村正はモノクマに丸呑みされてしまった。
82 : ルカ : 2017/11/01(水) 14:29:38

ユキ「……ッ！？」

九鬼「ばかや……ろう」

九十九「…………」

上木「……こんなの…………ありなのかい」

五十鈴「（みんな悲しみに暮れていた……）」

五十鈴「（それもそうだ……この短い期間に二人の仲間を失ったのだから……）」

五十鈴「（しかし、そのなかでも歓喜にくれる人物が一人いた）」

矢吹「ククククク……素晴らしい！！これが人が終わりを迎える瞬間ということか！！」

鴉間「こんな時によくそのテンションでいられますね……ものすごく不快ですが……」

矢吹「あいにく喪に服すという行為は苦手でね……こんな素晴らしいことが起きて居るのに喪に服すとか考えられな……」

五十鈴「（その言葉を遮るように九鬼が矢吹をふっ飛ばした……）」

九鬼「てめぇ！！もういっぺんいってみろやぁ！！」

鷺沢「ちょっと、こんな時に喧嘩はやめてください！！」

箱田「おい！！密火原！！矢吹を連れていけ！！」

密火原「OK！いこう！ヤブキング！！」

五十鈴「（そういうと密火原は矢吹を連れて裁判場を後にした）」

上木「ふぅ……私には何があったのかわからない……後は頼んだよ……五十鈴君……僕はもうつかれたからさ……」

五十鈴「（そういう上木を皮切りに次々と部屋を後にした。）」
83 : ルカ : 2017/11/01(水) 14:32:32

五十鈴「俺も戻ろうか……」

九十九「五十鈴さん……最後にお話が……」

五十鈴「どうしたんだ？」

九十九「おそらくこれからも続くと思います……一緒に過ごしていく仲間が傷つけあうのは……私……耐えられない……」

五十鈴「（九十九が弱音を……めずらしいな……）」

五十鈴「（そう思った俺は九十九の肩に手を置き彼女を抱き寄せた）」

五十鈴「大丈夫……俺がお前を守ってやる……もう、こんなことは起こさせない！！」

九十九「ありがと……五十鈴さん」

五十鈴「（そういう位と九十九は俺の胸の中で涙を流した。）」

九十九「すっきりしました……私たちも帰りましょうか……」

五十鈴「そうだな……」

五十鈴「（そういうと俺は九十九の肩に手を乗せながら裁判場を後にした）」
84 : ルカ : 2017/11/01(水) 14:33:31

五十鈴「（その後、俺は九十九を部屋に送り、自室へと戻った。）」

五十鈴「（すると、おかしなことが起こった……）」

五十鈴「（あれ？視界がぼやけるなぁ……）」

五十鈴「（そう思った俺は眼鏡をはずしてみた……すると……）」

五十鈴「あれ？見える……」

五十鈴「（なんでだ？さっきまでは九十九の顔がくっきり移っていたメガネがなぜ……）」

五十鈴「視力が上がったのか……？」

五十鈴「（すると今度はモニターが点滅していたので確認すると……）」

モニター『感染率１２％』

五十鈴「（という文字が浮かび上がっていた……）」

五十鈴「なんのことだ？」

五十鈴「（その言葉に疑問符を浮かべながら俺は眠りについた。）」

五十鈴「（今回おこってしまった殺人……）」

五十鈴「（夢なら早く覚めてほしい……）」

五十鈴「（現実ならば……目覚めないでくれ……）」

五十鈴「（そう思いながら深い眠りについた……）」
85 : ルカ : 2017/11/01(水) 14:33:52

Chapter1 茨の森の眠り姫　　　完
86 : ルカ : 2017/11/01(水) 14:34:03

生存メンバー

・五十鈴　和真
・鷺沢　奈鶏
・ナツムラユキ
・箱田　愛子
・鳳志保
・鴉間國羽
・矢吹　霊士郎
・【東雲　琉偉（×）】
・九鬼　平太
・蜜火原風吾
・【近藤　村正（×）】
・エルフェルド・フローレライ
・上木出音
・炎村しらは
・如月　修
・九十九　歩

生存者残り　14人
87 : ルカ : 2017/11/01(水) 14:40:37

最後まで読んでいただきありがとうございました(＾◇＾)

裏話をさせていただきますと、最初自分が考えていた行数配分とは違う内容になってしまったことと、10月中に終わらせるつもりが長引いてしまい、後続の方々の申し訳ない気持ちでいっぱいですm(__)m

そして、オリキャラでここまでがっつり書かせていただくのは初めてのことでかなり手間取った感はあります。口調や表現がが乱れている部分が多々あることを各キャラを作ってくださった方申し訳ありませんでしたm(__)m

この素晴らしい合作に誘っていただいたスイッチっさんには深く感謝しております。ありがとうございます( ;∀;)

それではこのシリーズとスイッチさんの作品をよろしくお願いいたしますm(__)m

それではまた次回の作品でお会いしましょう(´っ･ω･)っ
88 : re:Switch : 2017/11/01(水) 15:47:44

ルカさんありがとうございました！！

1章から快調に進めて頂き深く感謝します！

さて！二章はこの私スイッチが書かせてもらいます！

東雲と近藤の死…

そして、生き残った彼等はどうなるのか…

楽しみ過ぎで心臓が破裂しそうだ！！

というわけで次回　二章『男か女と聞かれたら絶望』をお楽しみ下さい！