この作品は執筆を終了しています。
【CPSS】兄弟の契り
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- 1 : 2017/09/18(月) 19:36:34 :
- しゃぁ!ssのお時間です!どうも、ルカです(っ´ω`c)久々のCPSSです!
※ルカの初とりくみ!
※新シリーズ始動!
※短編です!(10~20レスぐらい)
※今回は『男同士の友情(78期生)』シリーズです!
※駄文注意
※皆様思うところがあるかもしれませんが、ケンカしないでね!(カップリングの組合せなど……)もし、ケンカがあった場合、非表示対応をさせて頂き、それでもなおらない場合はこの取り組みは終了しますのでよろしくです!
※あと、荒らし厳禁!
※ちょくちょく他のキャラが出ることもあるからよろしくです!
※いろいろなくみあわせでやっていきますので、よろしくです!
では、足湯につかった気持ちで見てください(´・ω・`)!
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- 2 : 2017/09/18(月) 19:56:07 :
- 「なんなんだ!君は!!」
「お前こそなんなんだ!」
この2人が喧嘩することはしょっちゅうだった。しかし、クラスメイトはそれを気にとめるることはなかった。
「あ~あ……また始まったよ……」
「もう、伝統芸能並みだべ……」
2人の喧嘩はチャイムとともに始まりチャイムとともに終わる。そんな喧嘩だった。今回もそうなるはずだった……
「大体なんだ!いつも授業中に小突きやがって!!」
「それは君が授業中に寝ているからだろ!!」
そう……毎回この調子なのだ…………
しかし、今回は違った……
「うるせぇ!風紀委員だかなんだか知らねぇが、もう我慢ならねぇ!!」
そう言うと、大和田は石丸の胸ぐらを掴み、持ち上げた。その光景にクラスメイトは思わず止めに入る。
「大和田!やりすぎだ!」
「大和田くん!離してあげて!!」
そのごたごたが起こっている間にチャイムが鳴ってしまった。先生が教室に入ってくる。
「おまえら!何やってんだ!!」
その先生の一声で大和田は手を離し席に着いた。それを確認して全員が席に着く。
「大和田!石丸!後で職員室に来い!!それでは授業を始める!」
石丸の号令で授業を始めるがいつもより力がなかった。その姿を見ながら大和田が寂しそうに席に着いた。
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- 3 : 2017/09/18(月) 21:18:37 :
- 授業が終わった後、石丸達はコッテリ搾られた。特に石丸は……
「風紀委員なのに何をしているんだ!!」
と搾られ、喧嘩をしていた形になってしまった。教師はいつもそうだ。石丸も抵抗したがその抵抗は無意味に終わった。
教師は人を見ないのか……
そう石丸が感じていたとき、大和田がその先生に対して発言した。
「おい!コイツは悪くねぇ!悪いのは俺だけだ!!」
その言葉に教師は、
「まぁ、おまえがそういうならそうなんだろうが……」
と言葉を濁した。そして、教師はもう喧嘩するんじゃないぞと言い残し大和田達を返した。
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- 4 : 2017/09/20(水) 00:09:28 :
- 自室へとむかっている道中、石丸が大和田に問いかけた。
「大和田くん、なんで僕をかばうことをしたんだ?」
「俺がワリィのにテメェが怒られてるのが気に入らなかっただけだ……」
石丸は予想だにしない答えに驚いていた。世間で言うツンデレのような反応を見せるのかと思っていたのに……
「(って、何を考えてるんだ!!)」
石丸は首を激しく左右に振った。その様子を見ていた大和田が不思議そうに聞いた。
「大丈夫か……おまえ……」
「あぁ……すまない……」
すると、大和田から提案があった。それは……
「今日の夜サウナに入ろうぜ!!」
石丸は了解という言葉を残し部屋に入っていった。そして、準備をして大和田の部屋へとむかった。
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- 5 : 2017/09/20(水) 20:45:42 :
- 期待です!
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- 6 : 2017/09/20(水) 23:27:30 :
- >>5
期待ありがとうございます!
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- 7 : 2017/09/20(水) 23:31:39 :
- 大和田の部屋に行くと、彼は準備をして扉の前に待っていた。
「よっしゃ!行くか!!」
そういうと大和田は大浴場まで歩き始めた。石丸はその背中を追いかける。
大和田の背中にある『威慈畏大亜紋土』の文字。それは、彼が誇りにする暴走族チームの名前である。
石丸もその噂は知っていた。そして、大和田が夜な夜なバイクに乗って校内を出て行くのも……
「(このサウナでその辺も聞いてみるか……)」
石丸はそう心に誓うと、大和田とともに大浴場ののれんをくぐった。
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- 8 : 2017/09/23(土) 12:58:04 :
- 大和田と石丸は互いに服を脱ぎ、浴室に入った。そこは広い大浴場だったが、時間が遅かったため彼ら2人だった。
「結構空いてるんだな……」
大和田が辺りをキョロキョロしながら石丸に話しかけた。
「そうだな……とりあえず体を洗うか。」
石丸はそう言うと近くの椅子に座り頭を洗い始めた。それにあわせて大和田頭を洗う。彼の特徴であるリーゼントがみるみるうちにふつうの長髪へと変わっていった。
「大和田くん!ボクはそっちの方がかっこいいと思うぞ!」
「あのなぁ石丸……族の頭 つとめるやつがこんな髪型で入れる分けねぇだろ……」
石丸は大和田からそう聞くと彼に謝り体を洗い始めた。
そして、全てを洗い終えた彼らはサウナへと歩を進めた。
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- 9 : 2017/09/24(日) 11:58:44 :
- そこは本格的なサウナだった。石炭を使い、熱もちょうどいい温度である。2人は腰に巻いていたタオルを外し、頭の上に乗せた。
「はぁ……やっぱりサウナが落ちつくわ……」
「そうだな……僕もここに来る前はよくサウナに通っていた。」
「そうなのか!?やっぱり話がわかるやつだぜ!」
石丸と大和田は話が盛り上がり一時間ほど話していた。
「お前、犬は好きか?」
「犬か……そうだな!僕も好きだ!まぁ、昔は犬の方が人間よりもえらいと言われていたらしいが……」
「おぉ!それなら知ってるぜ!犬将軍だろ!!」
名前までは知らないかと思っていた石丸だが、今までに抱いている感情が浮かんでいた。
自分は今まで他の人と話をすることといったら風紀の乱れを正したり勉強を教えるぐらいだった。
だけど、そんな石丸を受け入れてくれる大和田を石丸はうれしく思った。
しばらくして、大浴場を出た2人は購買部へと向かった。
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- 10 : 2017/09/24(日) 18:53:53 :
- 「……チッ……やっぱり酒は売ってねぇか……」
「当たり前だろう!!学校だぞ!!」
当たり前のことに対して怒る石丸。ふと考えた……今の流れ……まさか!!
「大和田くん!きみはお酒を飲んだことがあるのか!?」
そう、彼らは未成年……お酒を飲んでいいはずもない……
「あ?オレらの世界じゃこういう儀式的な子とするときは当たり前なんだよ……」
石丸は必死に考えた。
「(儀式?魔方陣とかああいうやつか?)」
しかし、論点が違うところに頭を働かせていた。大和田は渋々サイダーを2本買った石丸に渡した。
「これは……サイダー?」
「あぁ……これが1番酒に近いからなぁ……」
そういうと、大和田が話し始めた。
「いいか、石丸!今からするのは『兄弟の契り』だ!!」
「『兄弟の契り』?」
「あぁ、そうだ!『三国志』の劉備だったっけ?あいつらも結んでただろ?」
確かに、劉備も張飛、関羽と桃園で『兄弟の契り』を結んだ。
『うまれた場所は違うくても死ぬときは同じだ!!』
その約束のもと、蜀が発展したわけだが、それよりも驚いたことがある。
「大和田くん!三国志を知っているのか!?」
「なんだよ!別にいいだろ!」
そう言いながらサイダーのふたを開けた。大和田にせかされながらサイダーのふたを開けた。
そして、大和田が話を続ける。
「今日から俺たちは兄弟だ!!」
「兄弟?」
「そうだ!もし俺がいけないことをしたらその時は歯止めになってくれ!そのかわりお前に何かあったら止めてやる!頼むぞ兄弟!!」
その言葉と同時に大和田はサイダーを石丸の前に差し出す。石丸はその行動に笑顔になり、
「あぁ!頼むぞ……兄弟!」
大和田のサイダーの瓶と合わせた。
カチン!
と言う音が購買に響いた。
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- 11 : 2017/09/24(日) 19:20:42 :
- それから、大和田と石丸のそれぞれの呼称が兄弟に変わった。
それを最初は不思議に思う面々も見られたが、今では慣れてしまった人も多い。
「兄弟!今日は補習の日だろう!!」
「あ?今日は走りに行くんだよ!先公にも伝えてる!」
「しかしだな!!」
「明日に振り替えてくれるって言ってんだ!それでいいだろ!!」
「なら……仕方ないか……」
石丸も丸くなったなと感じながら今日も大和田は峠の風を浴びていた。
そんな過去が懐かしい……
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- 12 : 2017/09/24(日) 19:33:39 :
- 「なんでこんなことをしたんだ!!なんで、不二咲くんを殺したんだぁぁ!!」
とある裁判場に2人はいた……いや、2人ではなく他のクラスメイトもいた。しかし、よく周りを見ていると、舞園、江ノ島、桑田、不二咲の席には×とついた顔写真があった。
「兄弟!なぜだ!なぜなんだぁぁぁ!!!」
涙ぐみながら胸ぐらを掴む石丸とうなだれる大和田。それを楽しそうに見守るクマのヌイグルミ……
クマのヌイグルミが何かを言っている。それに『兄弟』が反発している。その顔はぐちゃぐちゃになっていた。
「(なんで、こんなことしちまったんだ……俺の弱さのせいで……!!)」
大和田は唇を噛む。その様子を石丸は涙目で見ながらモノクマに反乱する。
そして分かれの時……
「それでは張り切って参りましょう!オシオキターーーーイム!!」
『兄弟の契り』を結んだ2人の最期……
道を踏み外そうとした大和田を止められなかった石丸と、石丸を守れなかった大和田……
その『兄弟の契り』とは逆の結果なってしまったことを2人は知らない。
いや……それ以前に『兄弟の契り』を結んだことさえ忘れているだろう。
『桃園の誓い』ならぬ『購買の誓い』はここで幕を閉じることになった。
しかし、石丸はこのときはまだ気づいてなかった。大和田との絆がきれていなかったことに……
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- 13 : 2017/09/24(日) 19:35:11 :
- 最後まで読んでいただきありがとうございました(っ´ω`c)
今回はいつもと違うエンドにしようと考えたあげく中途半端になっちゃったなぁと思いながら、終わらせました(っ´ω`c)
更新速度やタイミングなど遅くなり申し訳ありませんでしたm(_ _)m
また次回書くときもよろしくおねがいしますm(_ _)m
では、また次回の作品でお会いしましょう(っ´ω`c)
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