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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

【安価】真宮寺「これは…」 夜長「天神小学校…?」chapter:01

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  1. 1 : : 2017/08/26(土) 23:38:57

     (※3回目の投稿になります。誤字・脱字等々ございますが、生暖かい目で読んでくださると助かります※) 

    (※2回目と平行していますが、2回目と同じくらいの進行度で進めますので、やや遅い進行です※)

    (※この作品は『コープスパーティー』とのコラボ作品となります。基本はコープスのストーリーに沿ってますが、中にはオリジナル展開も予定しています※)

    (※なお、今回はホラー・エロ・グロ、CP要素がもりもりあります※) 

    (※chapter事に視点が変わります。さらに同じchapter内でも視点が変わるので見辛いかもしれません※) 

    (※また死ぬキャラクターが多数出ますので、推しのキャラが退場しても許しください※) 



    ・登場人物 

    ニューダンガンロンパV3 メンバー 
    (因みに服装は『希望ヶ峰学園』の制服をイメージしてます)


    ・舞台設定 

    育成計画+α 『希望が峰学園79期生』設定 
    というより紅鮭の方が近いかも…… 


    ・前説 

    それはある日の夕暮れ、逢魔が時のこと。
    怪談話をしていく最中、才因組のクラスメイトたちはあるおまじないをすることに…

    …それが、禁じられた『呪いの類い』であることを知らずに……



    (※基本は安価は選択制オンリーですが、秒数安価もあるかも知れません※) 

    (※では、今回もスタートします。完 全 に 二番煎じです、先に作成した方申し訳ありません……(汗)この場をお借りしてコメントさせてください、直接言えなさそうなので…※) 

    (※今回は進行上、期待等々の感謝の言葉が言えないのでこの場でお礼申し上げます※) 

    (※鈍行列車や徒歩よりも遅い進行ですが、生暖かい目線、保護者の目線で見守ってやってください※)
  2. 2 : : 2017/08/26(土) 23:39:58



    …なんで、ケンカ別れしちゃったのかな……


    ただ。だだ「ごめんね」って言いたかっただけなのに、どうして……こんなことになっちゃうのかなぁ……


    ごめんね、私がきっと悪いんだよね。だからさっ、目を覚ましてよ……お願いだからさぁ……




    【 chapter:0 】 『 ????』side


    ここはどこなのかなぁ?
    さっきまでみんなと話していたはずなのに、どうして自分はここにいるのだろうか?

    冷たい床の上で横たわる体は無気力にだだじっとしている。
    朦朧としている意識と今まで感じたことのない痛みで体が動かないからだ。
    でも、ここがどこだかわかる気がする…本がいっぱい有るから『 図書館 』みたいな所…なのかな?

    自分の横たわる床には真新しい血溜まりがで来ている。…出血元が自分であることを示していて、その血が腹から出ていることで助からないという事実を知らしめている。

    怖い、という気持ちはなかった。
    ただ、なんで?どうして?……という疑問しか思い浮かばない。

    ああ、死ぬんだな……なんて思っていると、誰かが音もなく近づいてくる。それは足が見えないからきっと幽霊なんだろうな……とかどうでもいいことを思っていると自分の目の前で立ち止まり、ゆっくりと視線を合わせるべくしゃがんだ。

    死んだ魚の目。髪飾りは☆マーク、それが印象的で紫色の瞳が怪しく光る。

    ??『 …これは、使えますね 』

    その言葉の意味が理解できない。だって、もうすぐ死ぬんだよ?
    でも、その女子生徒は自分の頬に手をかざしてーーーー


  3. 3 : : 2017/08/26(土) 23:41:17

     【 chapter:1 】『 赤松楓 』side


    ここはどこ?
    …さっきまで、みんなと怪談話をしていたはずで、どうしてこんなボロボロな教室に倒れているんだろう。

    ゆっくりと覚醒して行く身体に「動いて!」と命令をする。
    目の前にある教壇に手をついてやっとのことで立ち上がる。
    途中左腕に違和感を覚え、腕を見ると…じんわりと二の腕が真っ赤に染まり白のワイシャツを汚していた。

    傷でもあるのかもしれない、鈍い痛みがジクジクと今、ここに置かれた状況が現実であるということの証明がされている。
    彼女は、右手で二の腕を押さえて、ゆっくりと、背後にある黒板を見る。そこにはなにもかかれておらず、端っこにあるプリントが「見てみて!」と自己主張しているように見えた。

    そこに向かって歩く。プリントの前に立つと、そこに書かれた文字列に戦慄が走った…

    赤松「『 天神小学校 』…って」

    そこで、ここまでに至る過程を思い出した…

    夕方、真宮寺君の提案で始まった怪談話。
    最初は、『 意味を知ると怖い話 』をしていて、いつの間にか『 サチコさんの幸せのおまじない 』をやろうという話になっちゃって、2チームに別れておまじないを行ったらーーー

    そこからが思い出せない。…ここはそれじゃあどこ?……『 天神小学校 』とはかかれているけれど、実は別のところに監禁されてる……とか?

    考えているだけでは分からないよ。とにかく行動しないと。

    赤松「とにかく、ここがどんなところなのかを調べないと。私と同じようにみんながいるかもしれないし」


    説明:(場所【 天神小学校 】を取得しました。…が実際にここが【 天神小学校 】なのかは今の彼女には分かりません。)


    question、>>4番さん、赤松の調べ先(すべて調べないと次の移動が出来ません)

    1、窓を調べる

    2、プリントの文字をさらに調べる

    3、周囲を見渡す

    4、机がちいさいようだね……

    5(まだ選択不可:教室から出てみる)

  4. 4 : : 2017/08/27(日) 00:33:02
    1じゃあ
  5. 5 : : 2017/08/27(日) 01:46:09

    赤松「まずは窓を調べてみようかな…?」

    誰にも聞かれることのない独り言を呟く。
    窓から見える風景は今立っているここからでは暗闇しかみえない。

    近づけば、或いは窓から出られるかもしれない…なんて考えて、窓の方へと向かってみた。

    とりあえず開くかどうかをまず調べることにする。
    片腕ではあまり力が入らないけれど、押したり引いたりしてみた。

    が、窓はうんともすんとも言わない。…まるで、少し立体的な騙し絵みたいな感じかな…?
    空間に固定されている…といった雰囲気がお似合いだ。

    暫く格闘したが、あきらめて曇っている窓の外の風景を見ることにした…

    赤松「…雨が降ってるんだ…」

    近づいてみないとわからなかったが、外は雨が降っている。…こういう木造の建物なら聴こえそうな雨音がしないのが不思議であるけれども。

    そして暗闇だとばかり思い込んでいた風景は実は無数の木々で覆われていることも伺え、それでいてここの階は木々の高さで決して1階じゃないこともわかった。

    赤松「木の高さから2階かな…?もしくは3階とか?」

    だとしたら、ここから出るのはただではすまない。…窓がもし開いたら、飛び出していたことを考えると開かなかったことに感謝をする。

    ただでさえ負傷をしている身だ、これ以上の怪我は致命傷になりかねないしね。

    とにかく、窓から出るという考えは無謀である以上、ここ以外の場所も調べ情報を少しでも多く集めることが先決のような気がする…

    赤松「…次はどこを見てみようかな?」


    説明:(情報【 窓から脱出は不可能 】を取得しました。結論から言いますと、どのchapterでも【 窓から脱出 】することは不可能であることを前提として進みます)


    question、>>6番さん、赤松の調べ先
    (すべて調べないと次の移動が出来ません)

    1、(窓を調べる)★選択済

    2、プリントの文字をさらに調べる

    3、周囲を見渡す

    4、机がちいさいようだね……

    5(まだ選択不可:教室から出てみる)


  6. 6 : : 2017/08/27(日) 08:24:26
  7. 7 : : 2017/08/27(日) 09:47:40

    周囲を見渡した。
    机と椅子が乱雑に置かれてあるし、何よりもこの教室の奥の方に進めないことが分かる。何故なら床が抜け落ちており、飛び越えられなさそうなくらいの穴が所々空いてるからだ。

    赤松「…相当古い建物なんだろうね…」

    …床の崩れ具合、それから所々痛んでいる事を見るとかなりの時間が経過しているんだなぁ……と感じてしまう。

    …特に天井に吊るされている蛍光灯が今にも落ちてきそうで怖い。

    机と天井を見るのをやめて、視点をずらすと一際目立つ戸棚を見付ける。その後ろには何処に繋がっているのだろうか、扉が見えるが、戸棚を動かす力はおろか、扉も押しても引いてもびくともしないので扉を調べることは断念するよ…
    よく見ると戸棚の裏っ側に鍵穴見たいのがうっすらと見えるから単純に鍵がかかってるのかもね。

    赤松「怪我してなければ…」

    なんて呟いてみるけど、呟いたからってそこが開くことはない。戸棚を調べてみることにしたんだよ。

    戸棚には、なにやら黒いものが詰め込まれていて、それが誰かの髪の毛であるみたいだ。
    戸棚の隙間から髪の毛が出ていることに気が付いてじっとそれを見続けたら、気分が悪くなるのでこれ以上調べないことにしょうと逃げるように戸棚から離れた。

    赤松「とりあえず、周囲を見渡してみたけどこれ以上は情報は無さそうだね」


    question、>>8番さん、赤松の調べ先
    (すべて調べないと次の移動が出来ません)

    1、(窓を調べる)★選択済

    2、プリントの文字をさらに調べる

    3、(周囲を見渡す)★選択済み

    4、机がちいさいようだね……

    5(選択不…:教室から出てみる)





  8. 8 : : 2017/08/27(日) 16:44:14
  9. 9 : : 2017/08/28(月) 02:22:55

    私はふとこの教室の違和感を感じる。それは……
    一見乱雑に並べられている机たちにある。

    いかにも小さいそれは小学低学年が使いそうなものである。が、どれもかなりボロボロでささくれがあったりして安易に座ったり、触ったりするのはよろしくない…そんな気がする…

    机は流石にこの状態では持ち上げられないので、ハンカチを引いてから、椅子を持ってみることにした…けど。どれを持とうと踏ん張っても持ち上げることが出来なかった…

    赤松「?……なんでなんだろう……」

    大学や専門校なら固定されているのはよく目にするし、私たちが通う『 希望が峰学園 』だって、机や椅子が固定されている教室も有るけれど、基本は…簡単に動かせるものだよね?

    この机や椅子は特に高校生の私から見てかなり小さいのもあるから軽々持ち上がると思ったんだけどね……

    まるで接着剤のように固定されているのかもしれない。
    …ご丁寧にそんなことをするとは到底思えないけどね。

    机や椅子をくまなく探してみるとある机の中に光るものが見えた。…それを手に取ってみる。

    赤松「…紫色の綺麗な石…」

    大きさからすると一般的な消しゴムサイズのそれ。
    この石をなんでかな?持っていると安心する…

    赤松「…誰かの持ち物なのかもしれないから預かっておこうかな…」

    それをポケットに押し込んだ…

    ▼ 『 紫色に光る石 』を手にいれました… ▼

    説明:(この時点では何のアイテムなのか分かりません、同行者が増えたら分かるかも…?)


    説明:(情報【 固定されている物 】を取得。これも【窓が固定】されていることと同じで、どのchapterでも一部例外の除き基本は【 動かすこと 】が不可能です)


    question、>>10番さん。
    限られていますが、赤松の調べ先

    (すべて調べないと次の移動が出来ません)


    1、(窓を調べる)★選択済

    2、プリントの文字をさらに調べる

    3、(周囲を見渡す)★選択済

    4、(机がちいさいようだね……)★選択済

    5、(…不…:教室から出てみる)

  10. 10 : : 2017/08/28(月) 06:39:39
  11. 11 : : 2017/08/29(火) 04:49:04

    赤松「(そういえばプリントを詳しく調べてないよね)」

    てくてくとプリントのある位置に向かうと、まじまじとそれを見つめ文章を読んでいく…

    赤松「『 天神小通信通信… 』」

    赤松「『 校内で頻発する…【 生徒児童誘拐事件 】 への対策を…』」

    赤松「『先般の事例について、各員速やかに執られたし…』…そこから先は紙が古くて読めないね」

    全文は読めないけれど、どうやらここで何かが起こった、…という認識であっているのかな?……なんて考えた。

    ……設定にしては、凝ってるよね。
    王馬君や真宮寺君、それに白銀さんはこういうの好きそうかも。

    そう考えてるとクラスメイトたちの顔が浮かんでくる。 …ここでじっとしてはいられないよね、あらかた調べたし次は…

    視線を扉に向ける。
    木製のそれはいかにもボロボロだけど、扉としての機能はあるらしい。
    この向こう側に何が待っているのか、私は歩み出す事を決めた…


    説明:(【 天神小生徒児童誘拐事件 】の単語を取得しました。…が、現時点では何があったのかは分かりません。進行すれば自ずと分かるでしょう)



    question、>>12番さん。
    すみません。かなり限られていますが、赤松の調べ先



    1、(窓を調べる)★選択済

    2、(プリントの文字をさらに調べる)★選択済

    3、(周囲を見渡す)★選択済

    4、(机がちいさいようだね……)★選択済

    5、教室から出られるようだ、出てみよう!

    6、もっと調べてみる…?
    (もっと調査したいところがありましたら、場所を指定してください)

  12. 12 : : 2017/08/29(火) 15:07:32
    6 ロッカーとかないかな
  13. 13 : : 2017/08/29(火) 15:19:09

    赤松「……何でだろう、無性に何かが足りない気がする……」

    さあ、ここから飛び出そう……なんて考えていると有るものの無い違和感を感じる……いや

    赤松「私といえばロッカー……はっ、何でそんなことを思っちゃったのかな……あはは……」

    唐突に膨れ上がった思考をブンブンと振り払う。

    ……大概の教室ならばロッカーがあっても……とふと視線を変える。

    ロッカー。あるはあるけれど…

    赤松「今の位置からは行けないね」

    そう。ロッカーが見えるけれど、奥の方にあるようで、今居る立ち位置からでは行けそうにない。

    向こう岸にもし行けるのならば調べてみようかな……?


    説明:(選択肢【 教室のロッカーを調べる 】項目が増えました。……どこかの選択肢が増えました。ここの選択肢出はないことは確かのようです)


    question、>>14番さん。
    すみません。かなり限られていますが、赤松の調べ先



    1、(窓を調べる)★選択済

    2、(プリントの文字をさらに調べる)★選択済

    3、(周囲を見渡す)★選択済

    4、(机がちいさいようだね……)★選択済

    5、教室から出られるようだ、出てみよう!

  14. 14 : : 2017/08/29(火) 17:36:54
  15. 15 : : 2017/08/29(火) 18:59:31

    全てを調べ、他に得られる情報が無いため出入り口であろう扉に手をかける。
    …相変わらず腕の痛みはあるが、だんだん慣れたのか動かさなければ大丈夫のようだ。

    赤松「…この先は何があるの…」

    震える声で一気に扉を横にスライドしていく…と
    目の前に広がるのは一面の窓で横に伸びてあるのは廊下だった。
    私から見て右奥それから左奥に階段が有るが、どちらの道も床が抜けてしまって進めない。飛び越えることも出来なさそうな位に大きな穴となっていた。
    袋小路じゃないか!!……と思って廊下に足を踏み入れる。

    赤松「え…これって…」

    呟いた瞬間、血の臭いがした。それに加えて何かが腐ったような異臭が仄かに臭う。
    あまり長時間嗅ぎたいという類いの臭いがではないが、仕方がない。…ああくさいなぁ。

    それに教室に居た時とは異なりすごく空気が澱んでいる…そんな気分にさせられる。真宮寺君なら恐らくこの理由がわかるだろうな…なんて思ってしまう。

    赤松「…これっていったいどうなっているのっ?」

    ぐっと胸の前に持ってきていた右手に力が入る。
    ゴクリ、と生唾を飲み込むと一歩と廊下に踏み入る。

    歩く事に床が軋み、今にも抜けてしまうのではないか……と不安に思い、もし落下したら……と床の亀裂まで進んでみる。そしてしゃがみこみ上から下を覗き込むと、漆黒の闇が広がるばかりで、底というものが見えない。

    つまり、落下したら 『 死 』が待っているかもしれない。…そんな恐怖に亀裂からパッと離れた。

    赤松「…怖いな。最原君は大丈夫かな…」

    ふと彼の名前を口にする。まだであってはいないけれどどこかで逢えるかもしれない…そんな思いで立ち上がり、周囲を調べ始める…


    説明:(情報【 床の亀裂 】についてですが、建物が古いせいか所々穴が開いているようです。普通の身体能力を持つ生徒がジャンプしても届かないそれは落ちたら【 死
    】が待っていることを意味します。なにかを掛ければ…通れそうですね)


    question、>>16番さん、赤松の調査先
    (ある選択肢を選ぶと進行、それを引くまで続きます)


    1、窓の向こう側は風景が違うかも…

    2、あれ?あそこにあるのは…

    3、もう一つ扉が…

    4、もう一度調べる(床について)

    5、また、プリントがあるね…
  16. 16 : : 2017/08/29(火) 19:29:52
  17. 17 : : 2017/08/31(木) 01:34:06

    ふと壁紙に先程と同じくらい劣化をしているプリントが、貼られているのに気がついた。

    赤松「…調べられるものはしっかり調べておかないと…ってこれは最原君の受け売り何だけどさ…」

    独りで呟いていると虚しくなってしまう。…でも何かしらを言葉にしていないと押し潰されそうなこの恐怖感に勝てないのだから。

    プリントの側によると、手書きで走り書きしてあった…
    その文字は赤黒い色を用いて指で書いたのだろうか?

    それって、血文字…いやいや嫌な方向には考えないでおこう。私は振り払う思いでその文字を口にする…

    赤松「『気になることがあれば些細なことでも調べて…』…ここまでで終わってる」

    読み終わるとまるでタイミングを見計らったようにプリントの裏側から地面に何がが落ちた。

    赤松はそれを拾い上げて、おもむろに読んでみる…

    赤松「『【 天神町奉知新聞 】:行方不明者ついに3名に』」

    続きから虫食い状態で所々しか読めなかった…

    赤松「『相次ぐ※※※学校の児童の失踪※※※、3人目の※※※※※が出てしまう。
    同級生の証言によると、※※生の※※※さ※は下校時刻に、※※の渡り廊下で※※達と※※た後、その後の※※を※※た模様。』」

    ここから無造作に破りとられたそれはもしかするとどこかにあるのかもしれない。

    ▼【 天神町奉知新聞 】をてに入れました… ▼

    説明:(所々穴が開いてどんな内容なのかわかりませんが、何がコレが重要なヒントのひとつに赤松は思えてなりません…)

    赤松「この調子でどんどん調べてみる必要あるよね…」


    question、>>18番さん、赤松の調査先
    (ある選択肢を選ぶと進行、それを引くまで続きます)


    1、窓の向こう側は風景が違うかも…

    2、あれ?あそこにあるのは…

    3、もう一つ扉が…

    4、もう一度調べる(床について)

    5、(また、プリントがあるね…)★選択済
  18. 18 : : 2017/08/31(木) 13:16:03
  19. 19 : : 2017/08/31(木) 21:24:15

    プリントから出てきた紙をポケットに丁重にしまう。
    何故か所持したアイテムはポケットにいれたくなってしまう…リュックを背負っているにも関わらず、なんだけどね。

    赤松「…あれは?…バケツ」

    視線を戻そうとしたときふと目があったのはバケツ。
    昔ながらの銀色のバケツが1つだけポツンと廊下の端におかれている。

    …もしかして、使えるかも?

    赤松「バケツって便利だよね!…ってことでーー」

    近づくと、中身を覗くと…

    赤松「え?…これって…ま、まさかーー」

    近くまで行くまで気がつかなかったのだけど、独特な臭いがするバケツの中には3分の1ぐらいに満たされた黄色い液体が見える。

    それは、けっしてC.⚫.Lemonなどの飲み物とはことなるそれ。一言で言ってしまえば…何らかの排泄物の一部と言うか。

    もっと平たく言えば、「 尿 」 的なものかな?

    思わず、一歩と後ずさります。
    中身を捨ててまでもバケツを持ちたくない、そんな彼女の意思の現れだったのかも。

    赤松「…ここって…本当にど、どこなのっ…」

    やっと喉から音が出た彼女は再び辺りを見回した…



    question、>>20番さん、赤松の調査先
    (ある選択肢を選ぶと進行、それを引くまで続きます)


    1、窓の向こう側は風景が違うかも…

    2、(あれ?あそこにあるのは…)★選択済

    3、もう一つ扉が…

    4、もう一度調べる(床について)

    5、(また、プリントがあるね…)★選択済


  20. 20 : : 2017/08/31(木) 21:37:02
    1 
  21. 21 : : 2017/09/01(金) 01:09:58

    先程の行動でガツンと背後に何ががぶつかるとを感じた彼女は振り替えると…窓だった。
    どうやら、勢い余って窓の側まで来てしまったのか。

    ふと、窓を覗くとそこにはうっすらと向こうの建物らしきものが見える。ここと同じないしはもう少し明るいのかもしれない校舎はこちらと同様に扉があるのを確認できた。
    まあ、天候に関して言えば雨は降ったままだし、何より外は真っ暗だけど。

    よく目を凝らしてみるとーーー

    赤松「…あれっ。あの制服って…」

    向こう側をこちらからみて右方向に、誰かがかなり早いスピードで過ぎていった。
    が、早すぎて誰だか判別できない。
    でも、私にはひとつ確信できることがあったの。

    赤松「あれは、間違いないよ!…私の学園の制服だったから…」

    そう。向こうはこちらより明るいのもあり、制服の色が判断できたのだ。
    希望が峰学園の指定の制服。…を着た誰かが、いるのだ!…そんな希望を抱くと同時に向こう岸に行けるのかも…とも思った訳であった。

    新しい希望を胸に彼女は辺りを見回す。

    赤松「まずはここから突破することを考えないと…」

    そう。袋小路といえど手があるはず…
    きっと彼ならそう言うに違いない!

    そんな思いを抱いて、歩きだした…


    説明:(情報【向こう側に誰が居る】を取得しました。
    赤松の居る校舎とは異なる位置に誰かが居るみたいですね。でも、走るにしてはかなり早かったけれど…ね)


    question、>>22番さん、赤松の調査先
    (ある選択肢を選ぶと進行、それを引くまで続きます)


    1、(窓の向こう側は風景が違うかも… )★選択済

    2、(あれ?あそこにあるのは…)★選択済

    3、もう一つ扉が…

    4、もう一度調べる(床について)

    5、(また、プリントがあるね…)★選択済

  22. 22 : : 2017/09/01(金) 09:58:25
  23. 23 : : 2017/09/02(土) 02:23:39

    不意に床の事が気になった。

    赤松「もう一度…見てみようかな…?」

    どうしても気になる。そんな思いで一杯になる。

    第6感が私に告げている。「いってはダメだよ!」…と
    そう、凄く嫌な感じがする。進んじゃ駄目っ!

    でも、この欲求には敵わなくて。
    彼女はのそりとゆっくりとした足取りで床に近づいく…

    床は相変わらず。闇の大穴を覗いていてこちらが落ちるのを待っているかのよう。

    赤松「(…なんでだろう。あたまがぼーとする…)」

    …しばらくみていると吸い込まれそう。

    そう思っていると、体が不意に浮く感覚を覚える。

    赤松「(あれ…?)」

    いつの間にか身を乗り出していたらしく、体が闇に飲み込まれそうになった…

    赤松「(…なんだろう…凄く眠い…)」

    赤松「(だめ、ここで意識をうし…なった…ら、あ)」

    私の意思とは異なりすごい酷い眠気に襲われて…そのままーーー

    意識を失った彼女の体はフラりと闇に飲み込まれてしまった…



    【 WRONG END(★3) 】:闇が呼んでる


    説明:(初めての【 WRONG END 】を取得しました。
    これは、本来のストーリとは違う死亡エンドです。簡単にいうとゲームオーバーです。もしこのエンドを取得しても選択肢に戻るか…詳しくは後程説明します
    また、とあるアイテムがあると回避も可能ですが、今回は初回のため回避なしのルートになりました)


    赤松「…はっ、あれ?」

    床を調べようとした足が止まる。
    なんでだろう?
    …凄く嫌な予感がするので調べるのはやめておこう。



    question、>>24番さん、選択肢が限られていますが、赤松の調査先
    (答え。3が、進むルートでした★)


    1、(窓の向こう側は風景が違うかも… )★選択済

    2、(あれ?あそこにあるのは…)★選択済

    3、もう一つ扉が…

    4、(もう一度調べる(床について) )★選択済

    5、(また、プリントがあるね…)★選択済





  24. 24 : : 2017/09/02(土) 03:44:15
    3 あと>>○○だけで大丈夫です
  25. 25 : : 2017/09/02(土) 11:57:16
    >>24ご指摘ありがとうございますm(__)m


    私の居た教室はどうやら 『 1―A 』 らしい。扉の上に下げられた気でできた板にかかれていた。
    と、同時に奥にも入れそうな扉を見つける。

    もしかして先程行けなかった教室の奥の部分かも!
    少し期待してまた教室の扉に手をかけた…

    すんなり動いたそれは、先程までいた教室がみえた。恐らく私の考えていた通りで先程行けなかった教室の奥の部分であることが判明した。

    …慎重に中に入り何か目ぼしいものがないのかを探してみる。


    question、>>26番さん、赤松の行動先


    1、あれ?あそこにあるのは…


    2、ロッカーを調べられるよね!


    3、全体を見回してみる



  26. 26 : : 2017/09/02(土) 13:32:22
    2で
  27. 27 : : 2017/09/03(日) 18:24:07

    ふと私から延長線にあるロッカーを見つける。
    …この位置からならば、調べられるよね!

    私はのそりと慎重な足取りで進んでいく…

    ロッカーの前に移動をして、まずはじっくりと外観を覗く。
    教室自体はかなり古い…というのはわかるのだけれど、なんだろう…ロッカーだけが新品さながらの風貌で違和感を放っているのが…気になる。

    赤松「…ロッカーは古そうには見えないなぁ…」

    ロッカーを眺めてからそれを開けようと取っ手を持つ…力一杯、引っ張り扉を開けようとする…

    けれど、

    赤松「…あれ?……あかないよ……」

    押しても引いても開かない。…どうして?

    赤松「鍵が掛かっているようには感じないのになぁ…」

    私の力が足りない、というわけではなさそうで。
    まるで、中に何がが引っ掛かってたり、詰まってるような…

    赤松「誰かが入ってる…とか?」

    …もしくは既にーーー
    一瞬。凄く嫌な考えが浮かんでしまった。

    ロッカーを開くことを諦めた私は頬を軽く叩く。
    嫌、そんな否定的な事を考えるなんてわたしらしくないよっ!

    …きっとみんなに会える。そう、みんながここにいるはず。

    そう、思いを思考を巡らせて周囲を再び調べることにする…


    説明:(情報【 『1のA』の開かないロッカー 】の入手しました。何故開かないのでしょうかね…今のchapterではわからないかもしれません)


    question、>>28番さん、赤松の行動先


    1、あれ?あそこにあるのは…


    2、(ロッカーを調べられるよね!)★選択済


    3、全体を見回してみる



  28. 28 : : 2017/09/03(日) 19:54:09
  29. 29 : : 2017/09/03(日) 19:57:47
    タイトルからして真宮寺とアンジーの話はかと思ったけど違ったでござる
  30. 30 : : 2017/09/04(月) 00:30:51

    >>29 ご免なさいでござる。
    …彼らにタイトルコールしてもらいたかったのでござるよ…
    ( ´-ω-)なんとな…く?

    …因みにこのchapterでは、アンジーと真宮寺は出ません…そこはコープス1章照準ですが(笑)




    先程、教室を見回したときには見つけられなかったが、床と同化している長めの板を発見したのだ!

    赤松「これなら、これを橋とかに使って進めば進めるかも…!」

    私は片腕で引っ張ると 『 長い板 』 を手に入れた…


    ▼ 【 長い板 】を入手しました… ▼

    説明:(ホラーゲームの定番アイテムのひとつですね。…これで行けないところに行けそうですね。)


    …それ以外は使えそうなものが見つけられなかった。
    私は両手が使えないので、右手で板を引きずりながら教室をでていく。

    廊下に出た彼女は少し考えてから行き先を決めた

    赤松「んーそうだな…右にいこうかな」

    右手の法則ってのがあるよね!
    だからこういうときは右から進むといいんだって…

    とにかく、思い立ったらすぐ行動しないとね!!…なんて無駄に張り切り右に進んで行く…

    当然歩いていると床が抜けている所の前までしか進めないが、今の私には『 長い板 』 というアイテムがある。
    それを使い、板を向こう岸へと運ぶ。…両腕を使えないので暫く四苦八苦をしたが、なんとか掛けることに成功した。

    赤松「はぁっ、はぁっ。片腕だとちょっと大変かも…」

    渡るには心許ないが、今はこの方法しかない。
    落ちないようにゆっくりと片足を板の上に乗せる。
    ギリリッ、という今までで一番大きく軋む音を響かせる。

    赤松「うぅ…本当に大丈夫かなぁ…」

    落ちるかもしれない。…そんな恐怖を堪えながらもう片足を踏み出した…


    accident!、>>31番さん、秒数安価


    ゾロ目、内緒

    奇数、成功

    偶数、失敗
  31. 31 : : 2017/09/04(月) 01:14:33
    ほい
  32. 32 : : 2017/09/04(月) 01:17:04
    うお、ゾロ目だ
  33. 33 : : 2017/09/05(火) 02:55:39

    >>31番さん、おめでとうございます。
    赤松のイベントに成功しました!!

    !!内緒の内容発表!!


    ★chapter:1の中での【 WRONG END 】の個数が判明します。…また、【 EXTYA STORY:1 】が解放されます★


    chapter:1 ENDリスト

    【 WRONG END 】は、全部で3個 (★3 は取得済み)

    【 EXTYA STORY 】はchapter:1 終了後更新いたします。


    ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪


    ギシリ、ギシリ…と不気味な音を立てる板の上。
    私は何とかしてバランスを保ってみせる。

    板は足の横幅くらいしかない。…フラフラと綱渡りのように渡る…ここで落ちてしまったら、ヒトタマリもない。

    私が渡るべき先だけを見据えてから、ゴクリと生唾を飲む音、それから冷や汗がタラリ…と頬を伝う。

    赤松「…慎重に、慎重に…」

    ぶつぶつとうわ言のように紡がれる言葉。
    …あと少しという所まで来た時であった…

    フワッり…と

    赤松「わわっ、下から…風があっ!!」

    吹くはずもないであろう大穴からピュウと生暖かい風が吹いたのだ!

    生暖かい風は私のバランスを意図も容易く崩そうとする…けれども踏ん張って何とか体勢を保つ。

    それはスカートがめくれ彼女の淡いピンクのパンツがあわらになっても気にしない…というか気にしていられないからっ!

    赤松「きゃっ!」

    誰にも見られていないのもあってスカートが捲れた状態で風がやむのをその場で待つ。
    が、風はどんどん勢いを増していき私の髪留めの1つをピンっと飛ばしてしまうほど。

    …ってか恐らくわざと狙ったようにした…というべきかな?

    私の八分音符の髪留めはそのまま軽い金属音をならしながら穴へと消えていってしまった…

    はらり…と髪の毛が視界を覆う。私はそれを直すと意を決し、一気に渡しきった…

    赤松「はぁ、はぁっ…渡り、切ったの…?」

    渡りきるとペタンと床に座り込み背後を覗くと…視界に有るものを捉えた。
    赤い服のワンピースの少女だ。……しかしぼんやりと青色に光るその少女は歪に口角を歪ませた。

    ??『…あーあーっ。つまんないの~。…期待してたのになぁ…?……』

    ぼそりと呟かれた言葉。…思わず背筋がゾクリとする。

    ??『……ば………。』

    うっすらとつぶかれたことばは私の耳には届くことはなかった……

    言い終わるとその子は姿を消した……

    赤松「……え、いまのは……?」

    その答えを教えてくれるものはいない。

  34. 34 : : 2017/09/05(火) 03:06:09

    ……あれって、ゆゆ幽霊さん…?

    だとしたらあまりにもタチが悪いよね。…しかも今の少女は、悪意しか感じられなかった。
    しかも、アレは人間の肌の色なのだろうか?
    あの少女は灰色の肌をしていて、まるで人形よう。

    考えていると、あまりにも恐ろしくなって、しばらくガタガタと震える。カチカチと音を奏でている歯はその場所をさらに恐怖の地へと堕してゆく。

    ふーふーと深呼吸をして自分を鼓舞する。
    いまはその行為しか私を落ち着かせる手段は無かったのだ。

    …やがて、呼吸も震えも落ち着いたところで立ち上がり、後ろを再び見返す。
    赤松の背後には先程までいた教室の入り口が見える。…これまでの行動を振り返ってから前を向く。

    目の前にある階段を見る…どうやら下に降りるための階段らしく真っ黒な大口を開けて、そこから流れる冷気がゾクリと身を強ばらせる。
    この先に何が待っているのか、赤松は目をぱちくりと瞬きをしてから階段の一段目に足を踏み入れた。

    相変わらずの床の軋む音。それを耳を塞ぎなから降りて行く。一段、一段と確実に降りて行くと途中で踊場にたどり着く。軋む音が響く中、慎重に歩いている筈なのに足が何故かもつれ転びそうになった。

    赤松「っ!……手すりがなかったら転んでいたかも……」

    寸のところで手すりに掴んだ。そのときだった……

    キャハハッ、ウフフッゥ、アーア、ツマラナイノー

    赤松「!!っ!誰っ、誰なのっ!?」

    子供の声がした。先程出くわした少女とは異なる声。…話し方は王馬君に何処と無く似てる気がするけれど、彼とは違って悪意しか感じられない言葉。
    赤松は咄嗟に叫んだがその声は虚空へと消えていった……

    赤松「……怖い、けど」

    進まないと、誰かがいるかもしれない。
    ……あわよくば、彼であって欲しい、なんておこがましい。

    そんなことを考えながら、自分の気力を必死に動かして歩みを止めない。そのまま階段を降り続けた……

  35. 35 : : 2017/09/05(火) 03:07:14

    階段を降りきると目の前が開けた。今度は右しかいけないが廊下が続いている。壁はボロボロで、障子は捲れ、所々赤黒いものが飛び散っている。

    その正体が人間の血液であることに気がつくのには時間がかからなかった。
    だって……

    赤松「……え」

    制服を着用した、私と同年代の少年が、見ていられない無惨な姿で横たわっていたから。

    赤松「どうしてーー」

    声が上ずり、立ち止まってしまう。ここが如何に危険だ、と言わんばかりの状況に頭が混乱している。

    …少しして、冷静さを取り戻した彼女は見たくないのだけれど何故か目に入ってしまう彼をじっと見つめていた。

    体の所々が何かで抉られていて、それが致命傷になったのだろう。絶命してから大分時間が過ぎたといわんばかり、顔は腐敗していて…どんな顔をしていたのかわからなかった。

    だだわかるのは……

    赤松「……これって本物なんだね……」

    その死体が本物であることを証明していた。その身体から発する臭いに思わず顔をしかめた。
    なんだか、現実味が無い。…フラりと体が揺れる。

    なんとなく彼の足元に転がる名札を拾い上げた。
    どこにでも有るような名前。彼の名前だろうか?マジマジと名札を見つめて反射的に言葉が出ていた。

    赤松「……ごめんね、私が親御さんのもとに」

    届けてあげるから…と呟いた。
    幻かもしれないが、一瞬声が聞こえた。手にした名札をぎゅっと握り締める。

    アリガトウ…

    若い男子の声。それが目の前に横たわる彼なのかな…と思って赤松はその場を去る…

    そして、とある考えが頭をよぎる。それは、…どうしてあんな姿になってしまったのか?そして……

    自分もああなってしまうんじゃあないか、と。
    震える思考を打ち消すように彼女は首をブンブンと横に振る。

    赤松「大丈夫、私は絶対みんなと一緒に……」

    「 もとの場所に帰るんだ 」 と、呟く言葉を聞くものは居ない。


    説明:(【 名札 】イベント。…完全なるおまけ要素ですので、集めた数により話が変わることはありません。
    …ちなみにコープスパーティシリーズの名物でございます。
    死体を調べると取得可能ですが、なかには…)



    …その赤松の背後にうっすらと先程の少女が憑いているのに気がついていない。
  36. 36 : : 2017/09/05(火) 03:11:22

    ある程度廊下を進むと広い所に出る。
    行き先が色んな方向に有るがどのみちも床が抜け落ちていて、進めそうに無い。
    といって先程と同じように 『 長い板 』 を使うというのは難しそうだ。
    ……空いた穴が大きくて板を用いても奈落の底に落ちるだけな気がするし、なにより。

    今の片腕が使えないこの状態で、ここまで持ってくるのも至難の技であるから。

    赤松「…あれ?これって……」

    足元にちらつくのは上履き。それも色んなサイズ、柄、色が散らばっていた。
    彼女と同じくらいの大きさもあることからこれはつまり……

    赤松「…」

    上履きには血がついていたり、なにかを踏んだ跡さえある。
    それを一つ拾う。
    大分古いことがわかるそれはこの場所で何かあったことを指し示している。

    先程の男子生徒の死体からも言えることである。
    ここで感じているものは非現実に思えるけれど、私にとっては現実でしかないのかもしれない。

    赤松「……ここは……」

    そっとそれをもとの位置に戻して、ふと視線があるところに止まる。

    そこからは異常な冷気を放つ扉。赤松は意を決して扉の方へと歩みだし、扉をゆっくりと開けた…
    扉はすんなりと開く。だが、木製という点からか 『 ギギギイッ 』 と不気味な音を立てていたけれども。

    そこは昇降口のようで、奥には出入り口である木製の扉が佇んでいる。…隙間から風が吹いているのであろうか?……少し肌寒い。

    あまり長時間は居たくない。そんな思っていると……


    question、>>37番さん、赤松の行動の選択肢
    (とある選択肢を選ぶと発展します)

    1、下駄箱を調べよう

    2、出口から出れるかな?

    3、ここにもポスターが……

    4、机に光るものが…あるね 

  37. 37 : : 2017/09/05(火) 15:01:50
  38. 38 : : 2017/09/07(木) 05:51:09

    ふと、入り口付近の壁紙にポスターが貼られていることに気が付く。

    校舎がボロボロなのにそれは真新しさを感じてしまう。
    今時のカラーコピーを感じさせるそれに視線を会わせるとふと、それが高校の文化祭のポスターであることが判明する。

    赤松「……如月学園……文化祭……?」

    そこには二つ結びのセーラー服を来た生徒の絵が描かれており、『 2-9 はお汁粉屋さんだよ! 』と大々的に目立っていた。他にも何人か恐らくクラスメイトなのかもしれないよね、デフォルメされた可愛らしいイラストが描かれている

    ……どうやらこのポスターは以前いや、同じようにここに来てしまった生徒が「私はここにいるよ!」と言う証明で使ったのかもしれない。…と言うことは私の他にも人がいるかもしれないよね!

    その人たちに会えるといいなぁ…なんて淡い希望を抱くと再び調査に戻る…

    彼女は気がついては居なかったが、いつの間にかポスターがめくれおちる…ポスターの裏に隠された文字は血文字で大きく書かれている。

    『 お ま え のうしろは ほ ん も の か? 』…と。


    赤松「早く調べないと…長居したくないよ…」



    question、>>39番さん、赤松の行動の選択肢
    (とある選択肢を選ぶと発展します)

    1、下駄箱を調べよう

    2、出口から出れるかな?

    3、(ここにもポスターが……)★調査済

    4、机に光るものが…あるね
  39. 39 : : 2017/09/07(木) 07:15:51
    4で
    あと最原くんお誕生日おめでとう
  40. 40 : : 2017/09/10(日) 00:55:20

    ここは昇降口。不自然に一つポツリと空間の隅に置かれた机に目が止まる。

    赤松「うん……とこれはーー」

    私はその机に歩みを進め、机の中に手を突っ込んだ。

    かさり、と何がが指先に触れる。
    それを手にして自身のもとにそれを手繰り寄せる……

    机から突っ込んだ手を抜くと、手の中に『 マッチ箱 』を見つけた。
    私は中身を無意識にあける。…たしか前に天海君達が言っていた。

    ………。

    天海『…もし、室内で脱出しないといけない状況に陥ったときのことっすけど、何が一番大事なのかって…分かりますか?』

    赤松『えっと…最原君、分かる?』

    最原『そうだな…まずは水の確保…かな?』

    真宮寺『確かに最原君のその考え方は正しいネ。ただし世の中には【 黄泉戸喫 】というものがあってネ…』

    最原・赤松『【 よもつへぐい 】?』

    王馬『あー、あれでしょ?……あの世の世界にある食べ物を食べると無事に帰れるよーって奴』

    真宮寺『クックックッ……それは違うヨ!』

    天海『……分かっててわざと間違えてないっすか!?』

    王馬『あ、バレちゃった?……にししっ』

    天海『…つまりは、異世界にもし迷い混んでしまった、あるいは、今いる位置が全く掴めない状態の時に安易に水とか食べ物を確保しちゃ、いけないんす。もとの場所に帰れなくなってしまうっすからね』

    真宮寺『そういう場面の方がすくないけどネェ……クックックッ』

    最原『そうなんだ。……時と場合によるって訳か』

    天海『あ、そんな状況の時なんかは逆に【 明かりが付くもの 】なんかが重宝されるっすよ』

    王馬『気がついたときに暗いところだと八方塞がりってのもあるからでしょ?…穴に落ちちゃってどうしょうもなくなるとか?』

    真宮寺『王馬君のいう通りだヨ。…必ずしもその場所が明るいとは限らないからサ』

    赤松『【 明かりが付くもの 】?…携帯のライト機能とか…かな?』

    真宮寺『それもそうだけど、古典的なものを例えると【 マッチ 】は便利だとおもうヨ』

    天海『…そうっすね、【 ランプ 】があると尚更良いっすよね!』

    ………。

    あのときの会話が生かされたというわけだ。
    なんで、あのとき急にオカルトじみた話が始まったのか…何でだっけ?

    思い出せないが、いまはその会話を覚えていた自分に感謝をしておこう。

    赤松「あ、入ってるね。何本か…湿気ってないから使えるね!」

    よかった…と手にした【 マッチ箱 】をポケットに突っ込んだ。


    ▼【 マッチ箱 】を入手しました… ▼

    説明:(何本か入っています。何処かで使えるかもしれません)

    赤松「…早くみんなに会いたいな…」


    question、>>41番さん、赤松の行動の選択肢
    (とある選択肢を選ぶと発展します)

    1、下駄箱を調べよう

    2、出口から出れるかな?

    3、(ここにもポスターが……)★調査済

    4、(机に光るものが…あるね)★調査済
  41. 41 : : 2017/09/10(日) 07:40:54
  42. 42 : : 2017/09/10(日) 18:17:37

    (>>41番さんおめでとうございます。暫く進みます…)


    …やはり昇降口と言えば、これを調べなくて何になるのか、下駄箱だ。

    小学校、というとこもあって私の背丈ぐらいしか高さのない下駄箱は何列かに並んでいた。

    流石に一つ一つと調べるのはーー骨が折れるよね…とどうしょうか、と悩みながらぎしりと軋む簀の上を歩いていくと…下駄箱の端からチラリ…となにかが見えた。

    それは足首。赤い色の靴下が見える。
    私も同じ上履きのデザインをしていて尚且つ同じ色のラインが入っている。

    赤松「……生きてるかな」

    ふと、ポツリと呟いた自分の言葉に戦慄する。…どうしてそんな考えしか浮かばないのっ!
    ただ気を失ってるだけかも…しれないよ…
    ブンブンと頭の中にある余計で不穏な考えを取り払うように頭を横に振り、今は倒れているであろう人物の事を考える。

    …その足のところへと向かうことにする。

    一歩、一歩と歩みを進めて行く。足場の簀がギシギシいうのにもお構いなしだ。

    下駄箱の端までくると、誰なのかが判明する。

    赤松「…春川、さん…?」

    春川魔姫。泣き黒子が印象的な私のクラスメイト。彼女は下駄箱の影によって隠される形で倒れている。
    彼女の前髪が呼吸に合わせてゆっくり動いているのを見て生きているんだ、と感じる。よかった…

    じゃなかった!…今は彼女を起こさないと!
    慌てて彼女のもとへと掛け寄って、華奢な肩をゆさゆさと揺らす。
    「う、うん…」と、ぐもった声をあげた彼女はゆっくりと目蓋を開く…

    赤松「春川さんっ!!」

    必死で名前を呼ぶと春川さんはゆっくりとした動作で目線をこちらにあわせた。

    春川「…あ、あかまつ…うるさい…」
    赤松「ああっ、よかったぁぁぁっ!!」

    春川さんの声を聞いたとたん涙が溢れた。…安堵なのかそれとも別の意味でこぼれてしまったのかわからないけど、涙でぐちゃぐちゃになっている私をみて、呆れ気味に呟いた。

    春川「…なんなの、泣いて喜ぶ事?」 
    赤松「そうだよおおっ」

    声にならいぐらいの嗚咽が酷い。だけど、その言葉だけかえすと困ったように春川さんは起き上がって声を掛ける。

    春川「…そんな顔してたら誰にも会えないでしょ?」
  43. 43 : : 2017/09/10(日) 18:18:25

    私が泣きじゃくる中で完全に覚醒しきった春川さんが頭を撫でてくれたお陰で、幾分か気持ちが落ち着いた。
    ようやく泣き終わった私に春川さんは記憶を手繰り寄せて、ここまでで起きたことを一つ一つまとめていく。

    春川「…誰のせいとはいわないけど、恐らく私たちがこんな所に来た第一の原因は 『 サチ子のおまじない 』 にありそうだね」

    私も  『 おまじない 』してからの記憶が曖昧だからさ…と続ける。

    赤松「…でも、たかが 『 おまじない 』 だよ?……なんでこうなっちゃったのかな?」

    その問いに、春川さんは

    春川「真宮寺がいってたでしょ?…むやみやたらに 『 まじない 』すると呪われる、ってさ」

    春川「実際に呪いなのかどうかは別として今、私たちに出来ることは…」

    みんなと合流することだよ、と続けた。
    その言葉の心強さったら半端ない。最初に出逢ったのが、彼女でよかった…と思ってしまう。…本当は最原君がよかったけど…

    春川「…それに、最原と百田、それからと一緒に居たくないけど王馬に遭えれば、かなり脱出の可能性が見えてくると思うよ」

    赤松「そうだね。とりあえず…」

    と私がこれまで行動をしてきたことを一つ一つと話して行く。
    春川さんはうんうんと頷いて一言。

    春川「上の階を調べようか」

    赤松「…行けるかな…?」

    私の不安をよそに彼女は微笑んで

    春川「赤松、アンタは怪我してるけど私はなんともないから持つのは任せて」

    と、私の左腕を指差して言葉を紡いだ。

    そのときだった。大きな揺れが私たちを襲う。
    あまりにも大きい地震なので、咄嗟に春川さんの体にしがみついてしまった。

    春川「ちょ、赤松っ、離れてっ!」

    顔を真っ赤にしてあたふたする春川さんの表情が可愛らしい。
    そんな思っていると地震が収まった。

    赤松「……な、なんだったのっ?」

    地震のわりになにも落ちたりはしておらず、ただ静寂が私たちを包んでいる。

    春川「……ねぇ、赤松」

    不意に声がした。春川さんだ。

    春川「…いい加減、離れてくんない?」

    赤松「…!っあ、ごめんねっ…」


    説明:(同行者【 春川魔姫 】と合流しました。彼女は怪我をしていません。今なら重いものも持てるでしょう)

  44. 44 : : 2017/09/10(日) 18:19:47

    昇降口から私たちはでるとまるでタイミングを計ったかのように 『 ガチャリ 』 と扉が閉まる音がする。
    素早い動きで振り向いた春川さんが扉を開けようと押したり引いたりしたが、ピクリとも動かない。

    あれ?……じゃあ、どうして今まではいれたの……?

    抱く不安をよそに扉を抉じ開けることを断念した春川さんが私に

    春川「…ここは普通とは違うんでしょ?……だったら進むしかないじゃん」

    と促した。
    私もそれには頷くことしか出来ず、先を急ぐ春川さんの後をついていくことしか出来なかった…
    キョロキョロと見回していると違和感を抱く。

    赤松「…あれ?」

    さっきと風景が違う気がする。
    階段に向かう道中、私は無惨な姿の少年を見たはずだ、なのに…いま春川さんのたっている位置にいるはずの少年はおらず、底には黒いシミが残るだけとなっていたからだ…

    血飛沫が至るところにあった筈なのに、どうしてかそれもきれいに無くなっていて、どういうことなの?

    春川「…赤松どうしたの?」

    赤松「うん、私が春川さんと逢う前に丁度春川さんのたっている場所に知らない誰かが、な、亡くなっていたんだけど…」

    とポケットをまさぐり、先程手にした名札を見せた。
    春川さんは首を傾げて

    春川「…赤松がいうならあったのかも。さっきの地震で何かが変わった…のかもしれないね」

    と呟いて、周囲を見渡した。

    春川「私は初めて歩くから場所の配置とかわからないけどさ、…ここ嫌な予感がする」

    早く脱出しないと良くないかもね、と呟く言葉に私も頷く。

    赤松「うん。私もそう思う…だから」

    春川「みんなと合流しよう」

    やっぱり春川さんは頼もしい。いつも思っていたけどさ…私なんかよりもとっても頼りになるよ…


    説明:(情報【 校舎の異変 】を取得しました。…先程の地震が影響しているのでしょうか?……がらりと姿が変わる校舎に恐怖心がわいてきます)


  45. 45 : : 2017/09/10(日) 18:20:55

    春川さんを先頭にしてずんずんと行きとは異なる軽快なリズムで階段を上がる。

    先程はおかれていなかったものがあるのに気がつく。
    それは…踊場のすみに置かれた赤色の蝋燭にだ。…春川さんも同じのようで、揺らめく火を見つめていた。

    赤松「これ、さっきまでなかったよ…誰が設置したのかな?」

    春川「…この蝋燭ってさ…」

    春川さんが近づいて火に手を翳す…行きなりそんな行動をするもんだから私は慌てて彼女の髪の毛をぐいっと引っ張る。

    春川「ちょ、急に髪の毛を引っ張んないでよ!」

    赤松「春川さんっ、火傷しちゃう!!」

    私が春川さんの黒髪をつかんでいる間にも彼女の手はがっつり火に晒されてる。…もう、なんで火傷しちゃうよ!

    春川「…大丈夫だから、赤松も触ってみたら?」

    何て言うもんだから、余計に腹がたってしまって、考える余裕なんてないまま春川さんの言葉に乗っかってしまうんだ…

    春川さんは先程まで火に当てた手を抜いて、私の腕を掴むと手を火にかけた…

    赤松「あっっ!……あれ?熱いけど、そんなに火傷するほどじゃないっていうか…」

    普通、蝋燭と言えど熱い筈だ。どうして?という疑問に春川さんは燭台ごともって、印字されているマークを見せる。

    春川「…これ、入間の蝋燭だよ。…あまり言いたくないけど、多分SMプレイ用の蝋燭、しかも低温で長持ちするように改造…ってか造ってある。入間ってさブレないよね、全く」

    赤松「えっ」

    春川「これを置いたのが入間だとしたら入間はここに来ているし、生きてるって証明になるよね」

    そうだ。私の行動と春川さんの言う通りなら、入間さんが確実にコレを置いていったということになる…つまりは

    赤松「この空間に入間さんがいるってことかな?」

    春川「ハッキリと言えないけどね」

    蝋燭をもとの位置に戻して、彼女は階段の上を見ている。
    私もつられて見るけど、こうしてみるとこんな所怖くないっ…そう思ってしまったんだよ…このときは…。


    説明:(安直ポイント【 入間の蝋燭 】を取得しました。…ここに入間がいるのかもしれない…そんな希望を抱きます。
    もし、今後イベントがあり失敗したら自動的に近場の【 入間の蝋燭 】から再スタートします)


  46. 46 : : 2017/09/10(日) 18:21:31

    階段を上りきると、あまり変わっていないように見え…あれ?板を掛けていたところがぐらぐらしている、今にも崩れそうで。

    それを見た春川さんが、私の方を見てうなずく。

    春川「ここを渡ってきたんだよね。…だったらまた渡らないとね」

    私が先に行くよ、待ってて。と春川さんが助走を軽くつけて…板の端から向こう岸まで…え、ジャンプしたよっ!

    赤松「は、春川さんっ!!」

    見事に向こう岸まで着地した彼女は手を伸ばした。

    春川「赤松ほら…手を伸ばして」

    一生懸命に腕を伸ばしてくれるお陰で私は行きとは異なりスムーズにわたりきることができた…。が、
    変わりに橋の役目をしていた、 『 長い板 』が、落ちそうになるのを私が引っ張る。
    春川さんもそれに気がついたのか、手伝ってくれてなんとか 『 長い板 』を再び手にすることが出来た…


    ▼ 再び『 長い板 』をてにいれました… ▼

    説明:(赤松の時より少し短くなったような気がします。が、所持しているのは春川なので赤松はその事に気がついてません)


    『 長い板 』を手にした途端今まで居た方の床が大きく崩れてしまった。…これではもう向こう岸に渡ることは出来ないだろう。…つまり退路は絶たれた、という事でもある。
  47. 47 : : 2017/09/10(日) 18:22:02

    春川「…さて、とどうする?」

    …なんて不敵な笑みを浮かべて聞いてくる。
    とりあえず、最初の廊下に着いたのだけれど…

    赤松「さっきいけなかった向こうに行けるかな?…その板を使えば……」

    春川「……そうだね、距離的にも丁度良いかもしれないね」

    といった春川さんはそのツインテールを揺らして今まで行かなかった方に『 長い板 』を使って簡易的な橋を作った。
    軽々と持ち上げてあっという間に架けられた橋見ていると自分が怪我していなければ…と少しだけ下唇を噛んだ。


    ▼ 【 長い板 】を使用しました…… ▼


    春川「ぴったりなんだけど。ってか…」

    春川さんの架けてくれた『 長い板 』の橋はガチリと空間に固定されたように動かなくなったのだ。
    …まるで私達をこの先に進めたい……と言うように感じた。

    春川「…行くよ」

    春川さんの声でハッと我に返った私は慌ててそのあとに続いた…
    なんでだろう?最初に渡ったときよりも頑丈になったので落ちることはないんだけど…

    あ、そうか、軋む音がしてないからか…なんて思うと渡りきっていたみたい。がらりと風景が変わる。

    板で出来た橋を渡ると進む先が分かれていることに気が付く。
    ……教室から出たときは死角になって見えなかったのだろう、直進の道は上の階にいく階段があって、右に曲がれる廊下は教室が何個かあるらしい。扉が何個か見える。

    赤松「…春川さんならどっちに進む?」

    私の問いかけに春川さんはキョロキョロと2方向を交互にみてからそのアヒル口をゆっくりと開いた…

    春川「そうだね…」
  48. 48 : : 2017/09/10(日) 18:23:10

    春川「まずは、上の階を調べない?」

    何を思ったのか階段を覗くように呟く。私は反論することもないので頷いて答える。

    赤松「いいよ、上の階を少しみたら…」

    春川「ここの階に戻って行けるところを調べるのが1番だと思う」

    やっぱり先頭を進むのは春川さんで、私は金魚のフンのように付いていく。

    …また軋むであろう階段を上がることに抵抗があるけれど。進むしかない。

    そう言い聞かせ、私は再び段差を踏みしめる…
    階段は下の階にいくのと同じで途中に踊場があるようす。

    …しばらく階段を上っていると不意に春川さんが「まって」と声をかけられ私は思わずその声に最後の段を踏み外しそうになった。

    赤松「春川さん?…どうしたの?」

    思わず声を掛けると春川さんはしゃがみこんで何かを拾う。

    赤松「…?」

    春川「…これ、どこかの鍵みたいだね」

    呟いて背後にいる私にそれを見せた。
    …どうやら古い鉄製の鍵のようで、見た目ほど重くは無さそう。

    春川「…何処かで使えるかもね」

    彼女はそう言うとその鍵を自身のポケットの中に突っ込んだ…


    ▼ 【 鍵 】を手に入れました… ▼

    説明:(上の階に行く踊場で見つけた鍵です。いかにも古そうなデザインをしています。どこかの鍵…でしょうか?)


    春川「…それに上の階には行けないみたいだね」

    春川さんが指を指した方を見てみると椅子でバリケードがされていてここから上には行けなくなっていた。

    春川「…無理に進もうと思えば行けなくもないけど、赤松の話だと固定されてるでしょ?……なら」

    彼女は近くにあった木片を広いそれをバリケードの方に投げた…すると、

    向こう側に行くはずの木片が何かに弾かれるようにある位置で跳ね返ってきた。
    それを軽々と避けてから

    春川「……もし私たちが言ったら同じように弾かれるよ」

    ゴクリ。弾かれた時点は階段の途中。…もし進んでたら…私たちは階段から弾かれてそのままーーー

    赤松「階段から落ちて…死んじゃうってことかな?」

    春川「多分段差からすれば死にはしないけど…ここがどんな場所なのかわからない以上安易に怪我とかしない方がいいと思うんだよ」

    た、確かに。私が怪我してるのもあるんだろうな…なんて思っていると春川さんが「行こう」と促したので階段を降りることになった。

  49. 49 : : 2017/09/12(火) 04:02:16

    階段から降りて、次に同じ階の調査をする。

    春川「…とにかく手当たり次第調べるのが吉…だね」

    ヒュオオオッ、と何処と無く哭いている校舎をじくりと見た春川さんは、所々に空いた床の穴を避けつつ進んで行く…
    彼女の軽やかに避けていく姿を見て私も真似できるかなーーなんて安直な事を考えていたら頭に手刃を食らう。

    赤松「…あだっ」

    春川「よそ見すると落ちるよ」

    赤松「ごめんね…」

    頭の痛みで涙目になるけれど春川さんは手加減したらしく痛みはすぐに引いたんだ…

    春川「…ここにはいろっか」

    春川さんに促され『 2のA 』の教室に入ることにしたんだ…
    引き戸を引くがらりと簡単に開く…

    教室の中をみると目の前にまたしても目をそらしたくなるような光景が広がっていた…

    中央で白骨した学生の遺体があったからだ…
    制服からしてクラスメイトではないのだけれど、ひんやりとした空気に飲まれてしまいそうだ。

    春川「…人が死んでる」

    もう一つの才能できっと普段からこうした風景をみているであろう春川さんでさえ驚きを隠せずにいた。

    私は何故か驚かない冷静な自分がいた。
    そうだ、さっきも死んでる人をみていたのに…
    なんでだろう?

    もう、この光景になれてしまったのだろうか?……恐怖はなくてただただ静かな教室に時折すきま風がピュウと吹いた……

    春川「赤松?」

    赤松「ーーーっ?あ、えっと、どうしたの?」

    春川さんが不思議そうに私を見ると呟いた。

    春川「驚かないんだね」

    赤松「う、うん。」

    春川「……まあ、びびってるよりその方が調べやすいよ。赤松この教室を調べよう」

    私は春川さんがさしだした手を掴んで教室内へと入って行く……



    question、>>50番さん、春川・赤松の行動の選択肢


    1、また、掲示物があるみたい…

    2、戸棚を調べてみる?

    3、前の扉の前にも蝋燭があるね

    4、遺体を調べようか

    5、ほかに調べられるものがあるかみてみようか
    (教室全体を調べる)
  50. 50 : : 2017/09/12(火) 07:29:55

  51. 51 : : 2017/09/13(水) 03:02:45

    春川「…ここって至るところに掲示物があるよね」

    そういって遺体からできるだけ距離を置きつつ黒板脇の掲示物に近づいた。春川さんはその間の勢いで掲示物をみていると軽く悲鳴を上げた。

    赤松「春川さん!…どうしたの?」

    春川「あ、赤松…いや、なんでもないよ」

    私からでは春川さんがたっているせいでどんな文字が書いてあるのかがわからない。
    身を乗り出して何とかして読もうとするけれど、春川さんがそれを見せてはくれなかった。

    春川「…ここには何にもかいてないよ」

    首を静かに振って私からそれを遠ざけようとしている…なんでだろ?春川さんがああいってるのだから恐らくはみてもなんにもないんだろうな…そう割りきって私は次の行動を春川さんに示した。

    赤松「次はここを調べよう!ねっ」

    春川「あ、うんいいけど…」



    question、>>52番さん、春川・赤松の行動の選択肢


    1、(また、掲示物があるみたい… )⭐探索済
    (掲示物の内容は後程ってことで)

    2、戸棚を調べてみる?

    3、前の扉の前にも蝋燭があるね

    4、遺体を調べようか

    5、ほかに調べられるものがあるかみてみようか
    (教室全体を調べる)
  52. 52 : : 2017/09/13(水) 20:01:14
  53. 53 : : 2017/09/14(木) 15:33:21

    春川「…戸棚?」

    私は頷いた。…私がいた教室では開いてなかったけれどきっと他の教室でなら簡単に開くかも、なんて思ったからね。

    赤松「なにかあるのかも」

    春川「…そうだね。こんな死体が転がってるような所だからね。調べてみるよ」

    春川さんはスタスタと躊躇いのない歩きで戸棚に近づいて周囲から舐めるように見つめている。
    私は近くにある遺体を脇目にその場に立ち尽くしていることしか出来ないことに自分の気持ちの動揺が現れていることを知る。

    よく、あんな淡々と調べられるよね…

    そう、春川さんの後ろ姿をみてそう思うと、ガチャガチャと戸棚の観音開きの戸を開けようとしている音が響く。

    赤松「…どうかな…?」

    しばらく格闘をしている彼女に声をかける。

    春川「………」

    ガチャリ…と最後のひと押し…もとい自棄が入ったひと引きを鳴らすと静かに首を振った…

    春川「無理、だね…どんなに力を込めても開かないし、多分簡単には壊せないよ」

    赤松「そう、なんだ…」

    ちょっと残念だな。
    もし開いたら…楽シイコトガアッタノニネ…

    え?一瞬だけ自分の中に良からぬ感情がよぎる。こんな状況だからこそどこかしら自分が狂っているのかもしれない…ううん、そんなことはない。今の自分は怪我しているけれどいたって平常だ…よな。

    春川「ここのものは安易に壊すな、とでも言うつもりか?」

    ボソリと呟かれた言葉にはっとなる。
    …今は自分の事じゃなくて置かれた状況について考えないと。
    気を取り直して。

    赤松「春川さんはどこを調べた方がいいと思ってる?」

    春川「うん。そうだね、こんどはーーー」



    question、>>54番さん、春川・赤松の行動の選択肢


    1、(また、掲示物があるみたい… )⭐探索済
    (掲示物の内容は後程ってことで)

    2、(戸棚を調べてみる?)★探索済

    3、前の扉の前にも蝋燭があるね

    4、遺体を調べようか

    5、ほかに調べられるものがあるかみてみようか
    (教室全体を調べる)

  54. 54 : : 2017/09/14(木) 22:21:08
  55. 55 : : 2017/09/15(金) 03:44:43

    春川「……じゃあ、他に何かないか手分けして調べるってのはどう?」

    赤松「うん。わかったよ…何かがあったら報告するね!」

    春川さんの声で私は周囲を調べ始める。
    春川さんは戸棚や黒板がある向こう側。私は入り口の周辺。

    遺体をまずは調べずに周囲から調べるなんて、以前白銀さんがやっていたPCの青い得たいの知れないものから逃げる怖いゲームみたいだな…何て思っていると足元にメモらしき物体を見つけた。

    ふと、文言を覗いてみると…そこに書かれていたのは誰かの文字。夢野さんみたいな丸みを帯びた文字だけど、かかれている文字たちは何処と無く古めかしい。

    春川さんに見せる前に少し読んでみようかな…
    春川さんはまた戸棚を調べているようだからこっちをしばらくは向かないだろう。見るなら…今のうちだよね。

    赤松「(…わたくしは幻というものをみているのでしょうか?…あの人はわたくしの目の前で事切れたではあるまいか。あの人がとても恐ろしく見えてしまうのです…)」

    赤松「…?」

    何なんだろうこれ…?
    文字を読んだけれどただこの人の書いた文章は現実味を帯びてはいない。…調べ損?

    でも、この手紙。何かの意思を感じる。持っとくべきかな?…春川さんには見せないでおいた方がいいかもしれないよね。


    ▼ 赤松は【 謎のメモ1 】を手に入れました… ▼

    説明:(文言からして誰かに宛てた…という訳では無さそうですね。もしくは、日記のようなものに近いです。
    一体コレが何を示しているのかはコープスファンなら自ずと分かるのではないでしょうか?)


    春川「赤松ー?こっちは何も見当たらないけどそっちは何かあったの?」

    こちらに近い付いてくる春川さんに見つかる前にポケットにそれを捩じ込んで作り笑いで誤魔化した。

    赤松「…ううん。こっちも何にもなかった…よ。やっぱり遺体?をよくよく見た方がいいのかな?」

    私は遺体に向けて指を差した。春川さんも頷いただけに留まっていた。



    question、>>56番さん、春川・赤松の行動の選択肢


    1、(また、掲示物があるみたい… )⭐探索済
    (掲示物の内容は後程ってことで)

    2、(戸棚を調べてみる?)★探索済

    3、前の扉の前にも蝋燭があるね

    4、遺体を調べようか

    5、(ほかに調べられるものがあるかみてみようか )★探索済
  56. 56 : : 2017/09/15(金) 07:19:50
  57. 57 : : 2017/09/15(金) 21:58:01

    (>>56番さん、おめでとうございます。一気に進みます)


    徐に春川さんが慎重に言葉を紡いだ。

    春川「ねぇ、赤松。…アレ調べよう」

    と指を差して示すのは例の遺体だ。アレが本物なのかっというのはここの異様な臭いで薄々気がついてはいるけれど、確かめたいのもあるのかもしれない。
    …実際にわたしも気になってたし、春川さんの判断ならもっと明確な死因…?もわかるかもしれないからさ!

    …じゃあ調べよっかーーー

    赤松「…え?なんで調べるの?」

    キョトンとした声。…あれ?私はこんなこというつもりなんてないのにどうして?妙に抑揚のない声は私のじゃない気さえしてしまう不思議だ。
    春川さんもその声に驚いたのか赤い目を丸くしている。

    春川「…さっきの名札の奴調べたんでしょ…なら…」

    赤松「…そ、そうだよね、なんでかな?あははっ…さ調べないとここから出るヒントがあるかも!…だしね!」

    慌てて私はもとの調子で春川さんに声をかけると彼女は一瞬だけ私を睨んだかと思えば遺体の方に恐る恐る近づいて行く…

    しばらく無音の時間が過ぎる。…どこからか時計の秒針の音が聞こえる気がするけれど、ここの教室の壁掛け時計は4:44を指したまま止まっているから、きっと春川さんが腕につけてる時計の音なのだろう。制服の袖を捲り上げて底から見える腕時計がキラリと光っている。

    春川「…ほん、ものだよ…」

    赤松「え?」

    よそ見をしていたら春川さんが重い口を開く。苦し紛れに言った言葉があまりにも非現実過ぎる。

    春川「死んでから大分時が過ぎてる。…ここの時間の流れが分からないからなんとも言えないけど」

    しゃがんでいた身体を立ち上がって私と視線が合う。
    丁度その時だった…んだよ…

    『アナタ達』

    見知らぬ声がしたんだ。
  58. 58 : : 2017/09/15(金) 21:58:37

    ふとこの場ではあり得ない女子の声が聞こえた。か弱い声だが、二人の耳に届くには充分な音量で。
    その声にあからさまに肩をビクッとしたのは私ではなくて、春川さんだった。

    春川「…っぅ!!」

    素早い動きで遺体から2~3歩距離を置くとぼう…と淡い光と共に青白い炎が1つ春川さんの目の前に現れた…

    赤松「え?…これは…なに?」

    かろうじで声がでるけど、かなり掠れてしまった…ごくり、と春川さんが生唾を飲む音がこちらまで聞こえた。

    『ーアナタ達は、新しイ犠牲者ダね…ー』

    春川「えっ、喋った!?」

    春川さんがかなり驚いていて手が震えている…きっと幽霊とかみたことないからだろうな。私はさっき見た気がするから言えるんだけど、目の前の人魂はあまり恐い感じがしない。

    ここは私が会話した方がいいかも。…思いきって聞いてみた。

    赤松「あなたは…誰…ですか?」

    『ーアナタ達と同ジ。ここに無理ヤり【 監禁 】サれたのー』

    人魂さんは悲しそうに話す。ここの事を少なからず知ってる?…なら、1つでも多くの情報を得ないと。どこに帰れるヒントがあるかも分からないんだから。

    『……ここハね、恐い力をもつ、怨霊が作った場所 呪わレた異次元空間、決して出ることのガできないイくつもの空間が重なってでキてる』

    『【 多重閉鎖空間 】なンだよ』

    赤松「……【 たじゅうへいさくうかん 】?」

    人魂さんは私が理解しているのをみながらなのか丁寧に教えてくれる。…ここは私たちがすんでいる場所とは違う…ってことであってるのかな?

    『アナタ達もアタイも運悪くこんな所に来てしまった…という訳』

    人魂さんは、残念そうに呟く。…まるで、「もうここからは出ることはできないと」言ってるかのように。

    『ア、アナタ達以外にもこコにキたひとがいるみたいダね…何人カはアタイの力ではわかんなイけド。』

    …みんながいる?やっぱり私たちはここに何らかの方法で来てしまって閉じ込められた、ってことなんだね。
    その言葉に反応したのは春川さんだった。

    春川「ねぇ!!…みんながいるのっ?」
  59. 59 : : 2017/09/15(金) 21:59:16

    その声は悲痛だ。春川さんでさえこんなところにいるのが実は恐いのかもしれない。ふと思っていると、ズキリと腕が何かに反応するように一瞬だけ痛みが走った。

    人魂さんはユラリ…とその炎を揺らす。

    『イルにはいるんだと思うヨ。…アナタ達が来たと思ウとき複数の生きてる人がここに…確かに来テた』

    春川「百田が…いるんだね、赤松。最原もいるってことだよね…」
    赤松「うん!……よかったね!」  

    やっぱり、みんながここにいるっ!…ぱあっと表情を私と春川さんが明るくしたけれど、次の言葉でそれが否定される。

    『デも、逢うこトは、出来ナいよ』

    赤松・春川「「 え? 」」

    『さっきも言ったケど、アナタ達と他のオ友達とは存在していル次元が異なってるノ』

    だから、と続ける。

    『逢うたメには【 同じ次元 】ニ存在する方法ヲ見付ケないといけないンだよ
    そうすレば、脱出は出来ナくても一緒に死ヌことは出来ると……思うヨ』

    どん底に落とされた気分になった。
    え?【 次元が違う 】とか【 死ぬことができる 】とか物騒な言葉しか出ない目の前の人魂。彼女が言ってることは正しいとは限らないかもしれない、けれど…

    赤松「どうして、そんなことしかっ!?ってか、【 怨霊 】ってなんなのよっ!」

    言わないのっ!!…みんなにもう逢えないってどういうことなんだよっ!
    私の叫びは教室を響かせる。そんなのはお構い無し。
    春川さんも、今にも崩れそうな青白い顔をしているし。

    『分からないンだよ。』

    人魂さんは申し訳なさそうにその身を揺らす。 
    きっと人魂さんも訳が分からないままこんなところに来てしまったのかもしれない…けど、私の押さえきれない感情がただただ爆発してしまう。


    情報:(【 多重閉鎖空間 】を取得しました。…どうやらみんなは確かにこの『 天神小学校 』に居るみたいですが、違う次元に離れ離れとなっているようです。
    この次元にはもしかして赤松、春川以外のクラスメイトが居るのかもしれませんし居ないのかもしれません。それはまだわかりません)


    情報:(【 怨霊 】を取得しました。ここを縛る何者かがいるようです。しかし正体まではつかむことは出来ません。恐らくここで亡くなった人達は【 怨霊 】に殺られたのかもしれません) 
  60. 60 : : 2017/09/15(金) 21:59:59

    赤松「じゃあ、私はもう最原君に逢えないってことなのっ!!嫌だよ!…そんなの…」

    堰を切ったように溢れる言葉を止めることがどうしても出来ず、やり場のない感情がただ虚しく教室を駆け巡る。
    人魂さんは優しくそんな私に声をかける。

    『…アタイは一人でここに来てしマって、ここで死んダの。だから、アナタには居るよネ…その優シいお友達が。彼女と協力すれば、キっと…アタイのようにn』

    人魂さんがそこで言葉を止めた。彼女が小さく悲鳴をあげる…

    『…いやっ、来ないで…アタイは、死んだんだかラ…苦しシいことは…しなーーー』

    ぼうっ、と人魂さんが等々にある方向を向いてから消えてしまう。え?な、なにごーーっ!?

    戸棚と教壇のちょっとした隙間。そこに先程まで居なかった赤いワンピースを来た髪の長い少女が体育座りでじっとこちらを睨んでいる。この子って…あのときのっ!!

    先程の人魂さんとは違う。異常な存在。思わず固まってその子と視線が合いそうになる。金縛りのように動けなくなった身体。ズキズキと疼く腕の痛みがぶり返してきて脂汗が頬を伝う感覚がする。 

    ヤバい。

    直感的に感じる。逃げないと、いけない気がする…
    だけどーーー

    と、そのときだった。怪我をしてない方の腕をぎゅっと掴まれた。思わずぎょっと身構えたーーーら。

    春川「赤松っ!教室、でよっ!!」

    息が切れている春川さんだった。彼女の温もりで私の体は雪解けのように動いてくれた。

    そのまま逃げるように教室を飛び出した……


    情報:(【 赤いワンピースの少女 】を見ました。彼女は一体何者なのでしょうか。…不気味です)

  61. 61 : : 2017/09/15(金) 22:24:57

    ドタバタッン!!

    と大きな音をたてて私たちは教室を飛び出した。

    それから、春川さんが思いっきり扉を閉めるものだからかなりの音が廊下に響いた。

    春川「はぁっ、はぁっ…な、なんなのッ!」

    春川さんが扉から距離を置く。私も荒い息を落ち着かせようと呼吸を落ち着かせるけれど、バクバクと鳴った心臓の音が収まらずにいた。

    赤松「こ、恐かったよ…」

    かろうじで整った息で答える声はあまりにもか細くて。
    私の声じゃないんじゃないか?と思ってしまうほど。

    春川さんも同じ感情を抱いたのか呼吸を落ち着かせ、前髪に張り付いた汗を軽く拭うと中腰の姿勢から立った。

    春川「…始めて見たよ。アレは生きてる人の目じゃない」

    怯えたような口調はここに起こりゆる異変に確実に気付いたようだった…
    ブルリッと震える肩を見ても明白で、おそらく私も同じような表情をしているのかもしれない。

    そう思って頬を軽くつねる。 うーん。痛いよね。
    …急な私の行動に驚いた春川さんはやや呆れ気味に『 なにしてんだよ、赤松ってさ 』と答えてくれた…

    赤松「へへっ。私を奮い立たせていたの」

    何て答えるもんだから、春川さんはくすりとその表情は固いものから柔らかいものへとゆっくりと変わっていった…

    春川「ばっかじゃないの?…でも、赤松ぐらいの元気がないとこんなところおちおち調べたもんじゃないね」

    春川さんはとある方向にむかっていった……



    question、>>62番さん、春川・赤松の行動の選択肢


    1、春川と会話する

    2、とりあえず行けるところを調べてみる

    3、 『 1のA 』に向かう(最初、赤松のいた教室です)

    4、 今、いた教室の隣の教室に行く

    5、今いた教室に戻る(『 2のA 』に再度突入)
  62. 62 : : 2017/09/16(土) 19:47:46
  63. 63 : : 2017/09/17(日) 02:12:16

    何処かにいこうとしている春川さんの髪の束を掴んで止める。
    …急に掴まれた春川さんの髪はコントのようにピンっと張ったままで春川さんも思わず後ろに退けづりそうに鳴ったけれど寸のところで体勢を直した。

    春川「ちょっと!!何で髪の毛引っ張るの」

    赤松「…なんとなく、かな?」

    くるり頭と振り向いて、憤怒の表情の彼女を差し置いて引きっった笑みを浮かべる私。
    …きっとコレが王馬君なら半殺しは確定だろうが、相手は私だから、あまり攻撃的にならないだろうな…とにかく、その目付きが怖いので聞いちゃおうっと。

    赤松「どこ行くつもりなんだろって思って」

    春川「…進めるところを進めた方がいいと思ったんだよ。赤松に言うべきだった?」

    …別に「 トイレいってくる 」とかの無意味な報告みたいにいちいち「こうします」だとか、「ここにいきます」とかいわない人なんだろうな春川さんて。
    …私は勿論言っちゃう派だけど。

    私は黙って首を振る。
    ついていくだけだから文句はいわないよ?
    ただ、少しだけ話がしたかったから。…なんて言えなかった。

    春川「…髪の毛痛むからあんまり掴まないで欲しいんだけど」

    赤松「ああ、ごめんねっ」

    春川さんの睨みはいつみても殺気だってるのもあるから怖いなっ。
    彼女に言われてパっと髪の束を離した。

    春川さんは私の手から解放された髪の束を労るように触ると、

    春川「…次どうしょっか」

    と私に照れ臭そうに話しかけてくれた。

    赤松「えっとね…」



    question、>>64番さん、春川・赤松の行動の選択肢
    (ある選択肢で進みます)

    1、春川と会話する ⭐選択済(まだ選べます)

    2、とりあえず行けるところを調べてみる

    3、 『 1のA 』に向かう(最初、赤松のいた教室です)

    4、 今、いた教室の隣の教室に行く (新しい調査先です)

    5、今いた教室に戻る(『 2のA 』に再度突入)
  64. 64 : : 2017/09/17(日) 08:34:47
    もう一回1
  65. 65 : : 2017/09/17(日) 14:07:37

    このような右も左も知らぬ状況。
    私は不安な気持ちを春川さんに話しかける、という行為によって無理やり抑え込む。

    話題、話題…あ!

    …春川さんなら分かるかもしれない、私が持っている『【 紫色に輝く石 】のことが。本当は…1番詳しそうな、夜長さんとかがいればいいんだけどね。

    赤松「春川さんって、石とか詳しいかなって思って」

    春川「石?」

    赤松「そう。これなんだけど…」

    と、取り出すのは先ほど見つけた紫色の石。
    春川さんに渡すと彼女は少し首を傾げながら答えた。

    春川「これ、紫水晶ーー【 アメジスト 】だね」

    赤松「分かるの?」

    こくり、と春川さんは頷いてから、

    春川「百田が教えてくれたんだ。アイツ、意外と色々なことを知っててさ。…これどこで見つけたの?」

    赤松「えと、私が最初に居た教室かな」

    私が答えると彼女は【 アメジスト 】を私に返した。

    春川「たしか、魔除けとかの力があるって百田がいってたから、赤松が持っておくべきだよーーーそんな気がする」

    私はそれを手にするとポケットの中に突っ込んだ。
    …持ってるとなんだか安心する…コレが魔除けの力?
    御守り代わりに持っておくね。

    春川「にしても、誰が魔除けなんか持ってきたんだろうね。まるで、『 気を付けなさい 』って言われてるみたいだよね」

    赤松「そうだよね…」

    しゅんとなる私を片目に彼女は一言。

    春川「早くここから出ることを考えよ」

    と私を元気付けてくれた。
    ああ、やっぱり春川さんはいつみても逞しくて、頼りになるなぁ…

    春川「さ、赤松。次はどこに行きたいの?」

    赤松「あ、うんーーー」


    ▼ 【 アメジスト 】を手に入れました… ▼

    説明:(『 紫色に輝く石 』の正しい名称です。春川の言う通り、魔除けの力があるみたいです)



    question、>>66番さん、春川・赤松の行動の選択肢
    (ある選択肢で進みます)


    1、(春川と会話する) ★選択済

    2、とりあえず行けるところを調べてみる

    3、 『 1のA 』に向かう(最初、赤松のいた教室です)

    4、 今、いた教室の隣の教室に行く (新しい調査先です)

    5、今いた教室に戻る(『 2のA 』に再度突入)
  66. 66 : : 2017/09/18(月) 01:20:00
  67. 67 : : 2017/09/18(月) 21:16:11

    赤松「あのねっ、進む前に。どこ行けるのかなぁ…って思って、それの確認をしよっと思って…ね」

    キョロキョロと周囲を確認する。

    春川「とりあえず、今まで入った所『 1のA 』は入れるんじゃない?…赤松が起きてから時間が幾分か過ぎてるなら、変化とか有るんじゃないの?」

    春川さんも周囲を経過しつつ、状況を整理していく。
    私は背後を振り向いてから、

    赤松「少し怖いけど、『 2のA 』にもう一度いってみる?…今ならいないかも…」

    春川「…それもそうだね。あとはーー」

    春川さんと私は『 2のA 』の先にある、もうひとつの扉の上にあるプレートを見る。
    そこに書かれているのは『 3のA 』とある。

    春川「…あとは…」

    ぎしり、と軋む床を先導して渡り切り、突き当たりに着くととキョロキョロと左右を見る。
    私も慌てつつあとを着いていくと、

    春川「右は廊下が続いてるみたいだね。何個か教室が有るみたい」

    赤松「逆に左側は階段…だね。上の階に行けるみたい」

    春川「行き先は色々あるみたいだね」

    二人して考え込む。…いつまでもそうすることは出来ない。暫くして互いを確認するように頷いた。

    赤松「じゃあ、次は…」

    行けるところがあるなら、近い方から調べた方がいいよね…
    とりあえず廊下の向こう側は後回しにすべき…かな?


    question、>>68番さん、春川・赤松の行動の選択肢
    (ある選択肢で進みます)


    1、(春川と会話する) ★選択済

    2、(とりあえず行けるところを調べてみる)★選択済

    3、 階段に…上りますか?

    4、 『 3のA 』に向かう(新しい調査先です)

    5、今いた教室に戻る(『 2のA 』に再度突入)

  68. 68 : : 2017/09/19(火) 18:11:44
  69. 69 : : 2017/09/21(木) 03:38:26

    意を決したかのように春川さんが私の方を見る。

    春川「赤松のさっきの言葉を信じて、今居た教室にもどってみようか」

    赤松「うん。幽霊がいないかもしれないもんね」

    コクり、うなずく私を背にして先程勢い良く閉めた扉をスライドしていく。

    ごくりと互いの生唾を飲み込む音が五月蝿いぐらいに聞こえてしまう。

    がらがらがら……

    扉の性質上か、静かに動かしているはずなのにどうしてもなってしまう扉を動かす音。その音にびびりながらもキョロキョロと周囲を見渡すことを怠らない春川さんはそのまま教室内へと再度侵入した…

    春川「…なにも、居ないよ」

    中から聞こえる春川さんの声で私も続けて室内へと足を踏み入れる。

    赤松「さっきよりも…暗いね」

    そう、薄暗いのだ。先程入ったときは教室の入り口から全体を見渡すことができたのだけれど今は見渡すことができなくて。

    春川「…まるで幽霊が意図的に暗くしたみたいだね」

    何て言うもんだから背筋がひんやりとした。

    赤松「さっきと変わってないか調べてみる?」

    私の声も暗闇に吸い込まれそうになるけれど春川さんには届いていたらしく、「 そうだね 」と返ってきた言葉に安堵した。

    春川「赤松は怪我してるのもあるからそこら辺調べて」

    赤松「あ、うん。春川さんは?」

    春川「私は幽霊がいた付近を調べてみるよ…何かあったら直ぐに行動できるのは私の方だからさ」

    テキパキと指示をしてくれるのでこちらとしてもすごく助かるわけで。私はその言葉を信じて近辺を調べることにする。
  70. 70 : : 2017/09/21(木) 03:58:26

    (※『 春川魔姫 side 』一時的に視点が変わりますご了承を※)


    春川「(今の赤松にここは調べさせたくないから)」

    暗闇にうっすらと見える人影は赤松だ。彼女は片腕で私の指示通り動いているようだね。

    入間の蝋燭付近にいる私は背後のポスターの文字を睨むように見ていた。

    『 お前たちを逃がさない。殺してやる 』なんて物騒な血文字を赤松が見たらどうなるのだろうか?…今の彼女なら発狂しかけない、そう判断したからあえて読ませなかったのだ。

    ここでの赤松は少し様子がおかしい。…それが、私の勘違いなら問題無いけど。
    …あまりとやかくいうつもりがないから、ポスターから視線を反らして今度は黒板を見つめる。

    そこには…

    子供の落書きだらうか。チョークを使って先程までかかれていなかったそれを一瞥する。書かれているのが子供の絵とは程遠い内容だ。ピンクのチョークが血を流している様に見えるそれを見ての感想は一言だけ。

    春川「…気味悪い」

    赤松「…?春川さんどうかした?」

    おっと、小言を聞かれたようだ。
    私は赤松の方に向かって声を発する。

    春川「大丈夫だよ、赤松。…先に教室の外で待っててくれる?」

    赤松「え?春川さん独りで大丈夫?」

    春川「私は平気、それに直ぐに私もここからでるから先に待ってて」

    赤松「うん、そこまでいうなら…待ってるよ」

    …これでいい。赤松が教室を出ていくのを見てから、黒板を背にして先程私たちに助言をしてくれた遺体の元に近づいた。

    遺体は相変わらず見るに耐えない姿で横たわっている。
    ボソボソと耳に聞こえる不愉快な声は先程と同じ。
    『 タスケテ、タスケテ 』をずっと繰り返している。

    それを無視したら、ふっと名札が落ちているのを見つけた。赤松が先程いっていたのはこのことか。

    一応持っておくか。なんて柄にもないことを考えて、それを拾った…


    ▼ 【 名札 】を入手しました… ▼

    説明:(どこかの私立中学の名札のようです。女子生徒だったのでしょうか?名前から見るに女子のようです)

    春川「赤松を長い時間待たせるのはまずいね、私もここを出よう」

    心なしかここにいると独り言が多くなるな。なんて思いつつ、名札は赤松に持たせることにしようと決めた私は教室を後にする…
  71. 71 : : 2017/09/21(木) 04:12:59

    私が教室から廊下に出ると赤松が心配そうにこちらを見ていた。

    赤松「…なにかあった?」

    …何て言うものだから無言で手にしているものを赤松に渡した。

    赤松「これって…名札?」

    春川「さっきの遺体の側にあったからさっきの人魂のだと思う。赤松が持ってたほうがいい気がしたから」

    我ながら答え方がぶっきらぼうで自己嫌悪してしまうのをよそに赤松は大事そうにそれをポケットにいれた。

    赤松「分かったよ。きっとこの生徒の親御さん、探してると思うから…もしここから出られたら渡すんだ」

    なんて、言うもんだから任せたよ、とだけ言うと私は次どこ行こうか悩んでいると赤松が唐突に呟いた。

    赤松「…>>72に行こう」



    question、>>72番さん、春川・赤松の行動の選択肢
    (ある選択肢で進みます)


    1、(春川と会話する) ★選択済

    2、(とりあえず行けるところを調査する)★調査済

    3、階段を…上りますか?

    4、 新しい調査先、『 3のA 』を調べる

    5、(今いた教室に戻る(『 2のA 』に再度突入))
    ★調査済



    !!ちなみに補足事項です!!


    説明:【 視点変更について 】

    複数の人間で行動しているとき、あるタイミングで視点が変わります。
    なお、このchapterでは『 春川魔姫 side』視点はかなり少ないです。

    また、行動しているのメンバーが複数の時、メインでの視点キャラクターを『 初めの行動開始時 』に選ぶことができます。

    (『 chapter:1 』に関してはチュートリアルという側面もあるため、具体的に選択可能になるのは『 chapter:2 』からであることをここで述べておきます)

    ご了承を……。
  72. 72 : : 2017/09/21(木) 12:56:49
  73. 73 : : 2017/09/21(木) 17:09:44
    (>>72番さん、おめでとうございます。少し進行します!)
    (ちなみに階段を選んでも進行進行しました)


    『 赤松楓 side 』


    赤松「隣の教室を調べてみようよ!」

    私は悩んでいる春川さんの助けになると思って助言をした。
    春川さんは少しビックリしていたのだけれど頷くと『 3のA 』と書かれたプレートの真下にある扉を動かそうとする…

    ガチャ

    ガチャ

    春川「…?開かないみたいだね」

    どんなに強い力で用いてもびくともしない扉。私は首を傾げて

    赤松「違う所を調べる?」

    …何て言ってみたけれど、春川さんはなにかを思い出したかのようにあるものを取り出した。

    赤松「それって…『 鍵 』?」

    春川「ここ良く見ると鍵穴があるから入るかも」

    春川さんの取り出した鍵を恐る恐る鍵穴にいれると…スッと入っていった。

    赤松「やったね!入ったよ!」

    跳び跳ねて喜ぶ私をよそに春川さんはそんな私を止める。

    春川「…問題はこれで開くかどうか、だけどね」

    そりゃ、そうだ。
    例え入ったとしても中のシリンダーが回転しないと開くことはない。…そんな考えをよそに春川さんは慎重に鍵を捻る…

    カチャリ…

    鍵が半回転して鍵の開く音が聞こえる。この私たちの会話以外の音がしないのでその音は廊下に響いていく。

    春川「…鍵が抜けない」

    赤松「え?」

    鍵が開いて鍵を抜こうとして四苦八苦している春川さんは少しして諦め、私に向かって声をかけた。

    春川「…赤松、扉動かしてみて」

    赤松「ああ、うん…」

    私はなれない手つきで扉をスライドさせた…
    春川さんが苦労していたのが嘘のように力を入れずに動いた扉の奥には何があるんだろうか…


    ▼【 鍵 】を使用しました ▼

    説明:(どうやら鍵は1回使うと鍵穴から抜けないようです。ここの鍵は『 3のA 』のだったようですね)
  74. 74 : : 2017/09/23(土) 04:50:04

    扉の先、それはーーー教室、なのかな?
    私たちが今まで突入、調べてきた教室のなかでも破損具合が酷くて驚いてしまう。

    だって、教室の3分の1が大穴で抉られていたのだから。

    しかも、普通ならば前後にあるはずの入り口だってそうだ、入ってきた扉しかないこの入り口はここでなにかが起きてしまうのではないかと不安に思ってしまうのだ…

    春川「…ここ空気が澱んでる」

    赤松「うん…そうだね」

    堪らなく埃っぽいこの部屋は一体ーー

    と周囲をキョロキョロと見回すと春川さん先導のもとテキパキと調べていく…

    春川「っ!!」

    春川さんの息を飲む音で歩みを止めた。
    彼女はその場でしゃがみ、なにかに気がついたようにそれを調べ始める。

    赤松「春川さん…?」

    春川「また、だよ…人が死んでる」

    すっとこちらを見てから指を指ししめた方…そこは大穴の空いた先に少しだけ床が見えて、そこに…骨だけの何かが横たわっていて。

    赤松「ひいっ!!」

    春川「ここからだと調べることできないけどね」

    春川さんはそれから自分の足元に視線を向けた。

    春川「ここ、文字が書いてある」

    赤松「あ、本当だね、えーと…」

    読んでみなよ、と言わんばかりにこちらの方を見た。…私は身を乗り出してそこに掘られている文字を読む。

    赤松「『 あそこにある新聞は読んではいけない 』…ってどういうこと?」

    春川「ここの文字が言いたいこと、それはーーー」

    春川さんがある一点を指差した。そこには、

    赤松「新聞?」
  75. 75 : : 2017/09/23(土) 05:15:13

    そう、古びた新聞が見えた。

    春川「アレのことだと思うよ」

    ズバリと言い切った言葉。…それから春川さんはその場ですくっと立ち上がるとこちらを見て、

    春川「赤松は調べてみる?……新聞を」

    赤松「えっと、どうしたら…」

    床の文字を信じるとすれば、調べたらどうなるか分からない。…このまま何事もなかったように教室を出てしまうか、それともーー

    赤松「…読んでみようよ」

    ポツリ、少しだけ考えて出た言葉。そうだよ!くまなく調べる事って大事だよね!

    私の言葉に驚いた春川さんは目で訴えた。
    「本当に良いんだね」、と。

    良いも悪いもないと思う。調べないといけないーーそんな思いが私を突き動かした。

    赤松「私がみてくるよ!」

    春川「あ、あかまーー」

    すたすたと春川さんの制止を軽く無視して新聞の元に行きそれを拾って読み上げるーー

    赤松「『 ◼️天神町奉知新聞 速報◼️
    児童4名連続誘拐・殺害事件 速報

    我が町が誇る学び舎【 天神小学校 】に於いて、忌むべき犯罪が勃発した。
    ここひと月の間に、町内で起きていた【 連続児童失踪事件 】は、当局の調査の結果、急転直下、最悪な形で解決へと向かった。
    昭和××年9月×8日午後7時、同校にて失踪中の児童たちの亡骸と血の付いた鋏を持ち放心している教員1名を発見、これを確保した。
    遺体は全て、舌が……』
    ここからは読めないね。それにしてもーー」

    酷い事件だなぁ、時代から察するに私たちが生まれる遥か前の話みたいだし。

    春川「…随分昔の事件みたいだけど」

    赤松「そうだね」

    なんだ、たいした情報ではない気がする。これのどこが、『 みてはいけない 』だったのか。一体どういうことなのか。全く理解ができないよね。
    …それは春川さんも同じだったのか首を傾げていた。

    ガチャリ

    春川・赤松「「……!?」」

    …不意に扉の音が閉まるまでは。
  76. 76 : : 2017/09/23(土) 05:46:04

    赤松「今の音って」

    私の驚く声に弾かれたように春川さんが扉に向かう。
    私の立ち位置からでもわかる。開いたままで入ったはずの扉が、しまっているのだから。

    春川「っ!…開かないっ!」

    どんなに春川さんが押したり引いたりしてもピクリとも動かないそれが、意味しているもの…それは…

    赤松「えっ、ど、どうしよう…」

    春川「…ちっ、床の文字はこういうことだったんだね」

    舌打ちをして動かなくなった扉をこれでもかと睨み付ける。そんな行為が無駄なのは春川さんが一番理解しているはずなのに、ね。

    赤松「と、とりあえずここの部屋が何か変わってないか調べよ!」

    睨み付ける春川さんの表情があまりにも怖いから気が付いたら言葉が自然に出ていた…
    私の声に我に返ったのか春川さんが頷いた。

    春川「ここで死ぬのは嫌だからね」

    と悪態をついている様子が可愛らしく思えてしまう。

    赤松「とりあえず私は新聞をもう一度読んでみるよ!」

    …理由?そうだね。なんとなくかな?

    春川「じゃあ、私は全体をくまなく調べるよ」

    うん、と頷いて私は手にしているものを再び読もうとしたら…

    赤松「…え?」

    春川「赤松、どうしたの?」

    春川さんが近付いて今度は彼女が身を乗り出す形になる。

    赤松「あのね、題字が変わってるのーーー」

    今使える手で新聞を持っているため指を差せないけれど春川さんには伝わったらしく、彼女はビックリしていた。

    春川「『 お前たちはもう出られない 』って、ふざけてる」

    赤松「…本当にそうなのかな…」

    ポツリと呟いた言葉に春川さんの肩がピクリと震える。
    出られないまま、ここで死ぬのは…嫌だよ。

    春川「まだ死にたくない」

    春川さんが呟いていて私からパッと離れた。…どこからか出したナイフを持って、扉の方に向かうと…

    赤松「…春川さん?」

    扉を傷つけ始めた!!……彼女らしい強引なやり方。でも、

    赤松「何かが変わるかも!」

    ……なんて淡い期待を浮かべたんだけど……
    ここはそう簡単に固定されたものが動くはずもなく。

    ただひたすらにわがままに時間が過ぎていくだけで…
  77. 77 : : 2017/09/23(土) 06:10:38

    春川「……駄目…なの」

    しばらく格闘していた春川さんが唇を噛みしめていた。
    私も私なりに窓とか調べていたけどびくともしない。

    赤松「このままーー」

    私がその続きを言うことはなかった。

    カチャリ

    その音は教室中を響かせる。…俯いて扉にナイフの刃を突き立てたままの春川さんが顔を上げ、ナイフを抜くと
    弾かれたように扉に手をかけた。

    先程とは違う扉が動く音。それに私も伏せていた顔をあげる。

    春川「…あいた…?」

    その言葉はあっけらかんとしていた。春川さんはそのまま扉の先…つまり廊下に飛び出していく。
    私も手にしていたものをパッと離してそこから出ていった…

    赤松「やったね!春川さんっ」

    廊下に出るや否や声を掛ける。彼女は私の方を見て疲れた顔でうなずいていた。

    春川「…よかったよ」

    その声は安堵。安心したように壁に寄りかかりポケットをまさぐっていた。が、なにかないのだろうか?…彼女の表情が険しくなる。

    赤松「……どうかしたの?」

    春川「『 アレ 』がない…どこかで落としたんだね」

    赤松「『 アレ 』って?」

    首を傾げていると春川さんが答えてくれた。

    春川「『 おまじないの切れ端 』だよ。…そうえば赤松は覚えてないんだっけ?」

    ただの紙切れなんだけどさ、と続ける。
    …私も持っているのかな?と思いYシャツのポケットをまさぐると生徒手帳が出て来て、その間に挟まっている白い紙切れを見つける。
    春川さんがそれをみてから、

    春川「ちゃんと持ってるじゃん。それ、大事にしなよ」

    赤松「うん…」

    私は頷くとそれを無くさないように丁重にしまった。

    赤松「もしかして落としたのかも、探す?」

    心配になって声を掛けるけれど彼女は首を横に振る。

    春川「…それより先に進むべきだよ。無くした私が悪いから」

    赤松「そう?……でも」

    春川さんは私にその先の言葉を喋らせてはくれなかった。

    春川「大丈夫っていってるでしょ?心配しないで」

    そういうと、彼女はスタスタと私の意見を振り切るように廊下を歩き出した……


    ▼ 【 おまじないの切れ端 】を見つけました… ▼

    説明:(赤松は記憶にないですが、これを使って『 おまじない 』をしたようです。春川のは見付かるのでしょうか…)



    question、>>78番さん、赤松・春川の行動先
    (2択ですがどちらでも進行します)


    1、階段を上りますか?(上に行けるようです)

    2、廊下を進みますか?(何個か教室がありますね)


    ……ちなみにどちらも新しい調査先となります。


  78. 78 : : 2017/09/23(土) 09:16:14
  79. 79 : : 2017/09/23(土) 15:30:19

    春川さんの後を無言で付いていく。
    …は、話しかけずらい…

    廊下の曲がり角辺りが急に暗くなっていく。
    ただでさえここは薄暗くて怖いというものなのに。

    そんな事を考えていたから、彼女が立ち止まった事に気が付かなくて春川さんの背に当たってしまって。

    赤松「きゃんっ!!」

    ど、どうしたのーー?
    その言葉は掻き消された……異様な鼻につく臭いで。

    今まで嗅いだことがない臭いに思わず顔をしかめた。
    春川さんは私がぶつかったことも気にせずに声を発する…

    春川「…流石にこれは……」

    赤松「えっ、なに?」

    彼女の肩が震えているのが分かった。明らかに動揺していて声が掛けずらい……そう思っているとくるりと私の方を向いた彼女が私の目元を手を隠す。

    赤松「どどどどうしたのっ!!」

    慌てる私に春川さんは一言だけ。

    春川「みるに耐えない死体があるから」

    歩くよ、だけ話すとゆっくりその場から遠ざかるように歩いていく…

    赤松「えっと、何があるのっ?…春川さん、みるに耐えないって…」

    暫く進んだ後、ようやく解放された私が春川さんに問い詰めた。

    春川「壁にぶつかったであろう死体だよ。色々中身がバラバラになっていたからさ…見なかったよね?」

    赤松「ううん、見てないけど…」

    私の反応に満足したのか、うんうんと頷いて、辺りを見回した。私も同じようにキョロキョロと見た。

    赤松「ここは『 保健室 』?」

    私の真横にある扉は『 保健室 』と書かれていた。
    それを見た春川さんが私の腕を見て、

    春川「『 保健室 』なら赤松の怪我を治せるかもね」

    赤松「いいよ、腕の事はーー」

    私の怪我よりも今は調べる事が大事だよね?そんな私の考えは直ぐに否定される。

    春川「駄目でしょ。怪我の具合をみないと。最悪、細菌が入ってるかもしれないし、そしたらすごくまずいから」

    私の事を心配してくれるようで、嬉しいな。
    思ってると春川さんが、扉の取っ手に手をかけた…

    おもいっきりガチャガチャ、と扉を動かしたけれど、ビクリともしない。

    春川「…ここも鍵が掛かってるのかもね。さっき通った理科室でもそうだったけどさ」

    赤松「え?理科室あったの?」

    気がつかなかった…な。
    春川さんは頷いて、「 さっきの赤松を目隠しした辺りでね、勿論鍵かかっているか調べてみたけど 」とこちらと目線を合わせた。
  80. 80 : : 2017/09/26(火) 22:06:05

    春川「廊下はここまでだね」

    突き当たりに到着した。延長線には下り行きの階段がつづいている。そこから暗闇が覗いているのに少し恐怖心が沸いてきてしまう。

    赤松「教室には入れなかったから、下の階に行くんだよね?」

    春川「そうだね。上の階も気になるけど、とりあえず降りてみるよ」

    ちらりと窓の方に視線を向けた。…窓を挟んだ向こう側は恐らく私たちが先程まで歩いていたであろう廊下が見える。

    つまり、ここはコの字になっていたわけね。
    ここの構造がなんとなく分かったような気がするーー気がしたんだ。

    私は春川さんと目を合わせる。春川さんは私の目線を理解したのか慎重な声色で、

    春川「…いくよ」

    とだけ呟くと再び階段を降り始める。私もこれ以上迷惑を掛けないように足を踏み出した…

    ぎり、ギシッ

    足を踏み入れるごとに軋む音が階段に響く。
    …どうやら階段の段差は13段で踊場に着いてそこからまた13段で目的の階に行くみたいだ。

    …って、階段を降りきった所で春川さんがそう教えてくれた。

    赤松「…ここってーー」

    春川「さっき進めなかった大穴の向こう側みたいだね」

    階段を降り、廊下をキョロキョロと見ていると大穴の向こう側は上履きが散らばっていることから先程まで居た場所…ということになる。よってここは新しい探索場所らしい。

    春川「…ここにも、死体がいるね…」

    赤松「えっ?…わあああっ!!」

    余所見をしていたら唐突に春川さんが呟き私の肩を叩く。それに気がついて春川さんの方を向いたらーーー

    白骨化した制服を着た生徒が横たわっついた。
  81. 81 : : 2017/09/26(火) 22:24:44

    春川さんが躊躇いもなく遺体に近づいた。
    やっぱり慣れてる…のかな?そんな思っていると『 名札 』を拝借した彼女が私にやって来た。

    春川「これ。あげるよ」

    赤松「ああ、うん…ありがと?」

    ありがとう、っていうのはどうなのかわからない。でも、手渡されたそれは少しだけ重みがあった…

    春川「さて、取り替えず廊下の道なりに進むけど別に構わないよね」

    春川さんの提案。私は頷く。私のアイコンタクトを取ることで彼女はぐんぐんと崩れなさそうな箇所を探してテンポ良く進みだした…

    春川「突き当たりだね。教室が一つ、お札が貼られているのも1つ真っ赤っ赤な扉が一つ。」

    赤松「なんだかどこも怖いね。」

    と、そんな呑気なことを言えるのも…もしかして今のうちなのかもしれない。

    春川「どこからか調べんの?」

    question、>>82番さん、赤松・春川の行動先



    1、教室に向かう?

    2、札がある扉を調べるぞ!?

    3、赤い扉を調べてみる?



    ……ちなみにどちらも新しい調査先となります。

  82. 82 : : 2017/09/27(水) 00:30:15
    まずは1
  83. 83 : : 2017/09/27(水) 02:10:07

    (>>82番さん、おめでとうございます。しばらく進みます)
    (ちなみに、選択肢2,3は、現時点では入ることが出来ませんが周囲を調査することが出来ました)


    教室。扉の先のプレートには『 5のA 』と書かれている。

    赤松「5、5年生…?4年生と6年生のクラスが見あたらないね」

    春川「……他の教室は見当たらないのを見るとやっぱりここは不完全に再現されたのかも…」

    と首を傾げる。そうだね、ここが小学校ならば1学年1クラスなら分かる。だけど、クラスが飛び飛びなのはなんだか変だ。
    春川さんの意見に同調するように頷くと私たちは教室の中へと進んで行く…

    中はやはり薄暗い。『 1のA 』みたく床が抜け落ちてしまっていて、前後の扉で行けないことは無いけれど、行き来が大変、面倒に思える。

    …それは春川さんも思ったらしく、溜め息を付いた。
    その時、私の視界の隅になにやら光るものが見えた。
    それはーー春川さんも見えたらしく、肩を叩かれた。

    春川「赤松。向こう側に何かあるよ」

    赤松「やっぱり?」

    私たちはそのままのあしでもう一つの入り口から教室の後ろから入って行く…
    だけど、私たちは驚かされることになる。

    春川「あれ…?」

    入って一番最初に春川さんの呟き。
    そう、私たちは確かに見たんだ。光るものがあるのを。それがーー何故?

    先程まで居た方に移動しているのか?

    理解できなかったんだ。

    春川「…え?」

    混乱する頭を振り払い、とりあえず教室からトボトボと出てくると目の前に人魂さんがぼぅ…と現れた。

    『 …コマッテイルノカイ? 』

    何処と無く片言のその人は。まるで私たちの疑問の答えを持ち合わせているようだった…
  84. 84 : : 2017/09/27(水) 02:22:11

    先程の人魂さんとは少しだけ雰囲気が違う。
    だけど、なんとなくこの人も…人魂さんもヒントを与えてくれる気がして。

    抵抗があるのか春川さんは1歩身を引いている…これじゃぁ、私がまた聞くしかない。
    ごくりと飲み込んで。思いきって聞いてみる。

    赤松「…この部屋の光るものを取りたいんです!……どうすれば……」

    人魂さんは「 うんうん 」と頷きながら私の声に耳を傾けてくれて。

    『 キミタチ、フタリイルナラ ダイジョウブ ツカマエルコト デキルヨ 』

    春川「二人でならって……どどどういう意味?」

    声が上ずっている。可愛い……なんてこの場で考えることじゃないのにね。そんな考えを切り替え、人魂さんの声に耳を傾ける。

    『 マチブセ スルンダ、アレハイワユル コノバガ ソウサセテイルンダ キットハサミウチスレバ トレルヨ 』

    赤松「待ち伏せ…あ、ありがとうございます」

    軽く会釈をして、次に顔を上げたとき、目の前の人魂さんはぼうっと青い炎を散らしながら消えてしまった。

    春川「本当にここなんなんだろうね」

    赤松「そ、そうだね」

    沢山の人の死体、それにボロボロな校舎。そして、人魂やら幽霊やら。
    今まで居ないと思っていたものがふつりと現れる、という事実が未だに掴めなくて。

    だけど、今は。

    春川「アイテムを取ることを専念しよう」

    春川さんがそういってくれるだけで本当に心強くて。
    あーあ。私は彼女を心から信頼しているんだなと実感した。
  85. 85 : : 2017/09/27(水) 02:39:57

    春川「……私が取るよ」

    赤松「じゃあ、私が春川さんと違う方にいけばいいんだね?」

    春川「そうだね。……先に行ってるよ」

    春川さんはそういうと教室の前方の扉の中に入っていった。それを見届けて、私は後方の扉を開いて進んでいく……

    あっ、教室に入ると私の方に光るものがみえた。あそこに向かって歩みを進める。

    するとあと少しで届くところで光るものがしゅっと姿を消したかと思えばーーー

    春川「わっ、本当に来たっ!」

    パシュ

    拍手の空振りのような音を立てると春川さんはその自らの身体能力を存分に振るい、それを手にしたーー

    春川「……どうやら、鍵、みたいだね。えーと……『 保健室の鍵 』…だってさ!」

    赤松「お、やったね!春川さん!!」

    私はピョンピョンとその場で軽く喜びを表現する。
    それを見た春川さんは微笑んで、

    春川「まだ、ここから出てないんだから喜ぶのは早いよ」

    と釘を刺した。わかっているけどなんだか嬉しいんだもの。少しだけここを出し抜いたっていうか、ね?

    二人とも教室を出て改めてそれを眺める。先程の鍵とは違いタグ付けされたそれは、『 保健室の鍵 』なのだろう。

    春川「これで、赤松を処置出来る」

    春川さんの言葉にドキリとする。そこまで私をーー。
    と、同時に腕がピリッと痛みが走りその痛みを我慢していたら、春川さんが、

    春川「赤松、保健室にいこう」

    と私を促したんだ…


    ▼ 【 保健室の鍵 】を入手しました… ▼

    説明:(銀色のよくある鍵です。白色のタグには『 ほけんしつ 』と平仮名で書かれています)



    question、>>86番さん、赤松・春川の行動先



    1、3階にいきますか?

    2、お札の貼ってある扉の周辺を調べますか?

    3、赤い扉の周辺を調べる

    4、保健室に向かいますか?



    ヒント:『3つある【 WRONG END 】のうち1つのフラグがここで決まります。選択肢は慎重に… 』
  86. 86 : : 2017/09/27(水) 14:58:22
  87. 87 : : 2017/09/27(水) 23:48:25
    (>>86番さん、大分進行します)
    (しかしながら残念っ!【 WRONG END 】のうち1つのフラグが消滅しました…)


    赤松「いや、私はもっとここを調べたいけどーー」

    私の言葉は春川さんのひと睨みによって留まってしまう。彼女は私の手を引っ張り、上の階に進もうとしてその場所から離れる。

    ぎしり、ぎしり、と階段を昇る足音だけが響いていて、私の数歩先には彼女の印象的な長い黒髪が見えている。
    私たちは無言だった。気まずい訳じゃ無いんだけれど、なんとなくーーそう。なんとなく無口になってしまっていたんだ。

    春川「もうすぐ、保健室だね」

    階段の踊場でやっと声に出した春川さんは私を見ると微笑んだ。私もか細い声で「 ごめんね… 」と呟くけれど、その声は彼女に聞こえただろうか?

    保健室に近づくにつれて…なんだろう。何か悪い気がする。…だけど私の腕の痛みが私の悪い勘を打ち消す。我慢していた痛みがここに来て初めてその痛みを主張する。

    赤松「…っう…痛っ」

    春川「あ、赤松っ!!」

    …段々と疼く痛みに耐えられず、腕を抑えると、ぬるり…と生暖かい感覚。顔をしかめつつ右手を一瞬だけ見るとーーー

    赤松「え?…血っ…?」

    春川「あ、あかまーーー」

    と、同時に私は痛みに耐えられなくてそのまま意識を手放してしまうーーー

    『アハハハッ、コレカラガミモノダネェ…オネエチャン』

    意識が分断される前、そんな声を耳にした…ような気がしたんだーーー
  88. 88 : : 2017/09/29(金) 00:27:54

    『 春川魔姫 』side

    春川「あ、あかまーーー」

    『どさり』

    その音は突然だった。スローモーションみたく赤松が倒れたのだ。腕の痛みを今まで我慢していたのかもしれない……そう思うとなんだか自分の不甲斐なさに舌打ちをする。

    赤松の腕を押さえる右手はじんわりと彼女の血液で赤く汚されているのを見た。…早く止血しないと出血多量でタダでは済まないであろう。それは呼んでもピクリとも動かない彼女を見れば明白だ。

    春川「ちぃ……私が気がつければっ!」

    無意味に呟いても状況は全く変わらない……ならば。
    早く『 保健室 』に向かうべきだ。私は赤松を担ぐと残りの階段を慎重に進んで2階へと急ぐーー

    春川「お願いだから、赤松死なないで!」

    その思いだけが私を動かしている原動力となる。
    ここで死んだら、アイツにーーー最原に合わす顔がない。だからっ、

    春川「がんばってーーっ」

    私は保健室前に付くとポケットから先程手に入れたものを取り出してそこにあてがう。

    すんなりとはまったそれを勢い良く捻ると『 カチャリ 』 と解錠した音がすると同時に扉を乱暴に動かすと、転がり込むように中に突入した……


    ▼ 【 保健室の鍵 】を使用しました… ▼

  89. 89 : : 2017/09/29(金) 00:48:23

    保健室はひんやりと冷えている。はぁはぁと自分の荒い息だけが聞こえるこの部屋で赤松を休ませるベットを探すとカーテンを隔てた向こう側にベットが2台あるのを見付けた。そこへ赤松の傷口が広がらないよう慎重に彼女を仰向けで寝かせた。

    先程より血色が良くない彼女はまるで人形のよう。このままでは本当に危険だ。
    私は「 緊急事態だから、ごめんね 」と彼女の腕を押さえている手をどけて露になった血に染まるYシャツを肩辺りでバッサリとナイフで切っていく。
    ……勿論彼女を傷付けない様に慎重、且つスピーディに。

    春川「えーー」

    露になった赤松の傷口。その痕に私は絶句をする。
    まるでその傷口は何者かに印を付けられたかの様な記号が幾つか記されていたのだ。
    …そこから血が滲み出ていて止まる様子は全くない。

    これは、擦り剥いたとかのレベルじゃない。
    故意にやられたような傷口に気分の悪さを感じた。が、コレをじっくり見ている暇はない。一刻も早く彼女の傷口を消毒して、それからガーゼがあれば……

    と春川は辺りを探し始めた。
    ここは保健室だ。そういった道具は直ぐに見つかった。
    並々と瓶に入っている『 エタノール 』とまだ箱を開けた様子のない『 ガーゼの箱 』、最後に『 包帯セット 』を彼女の横たわるベットに置くと処置を始めた…

    春川「…こういう時だけ、自分の才能に感謝しとくよ」

    そう。彼女は東条程ではないが手当てに慣れている。それは彼女の持つ才能のお陰とも言わざる得ない。
    普段は自分さえ嫌悪しているこの才能に。

    だが、今だけは助かった。これなら赤松を助けることが出来るから。

    春川「…よし」

    テキパキと『 エタノール 』で消毒し、『 ガーゼ 』を使い止血する。それから包帯でぐるぐるとキツ目に巻けばしばらくは大丈夫だろう。

    ようやく手当てが終わった頃には春川の額に汗が滲んでいた。


    情報:(【 赤松の怪我 】を更新しました。……彼女の傷口はなにやら見たことが無い記号が記されていました……)


  90. 90 : : 2017/09/29(金) 01:03:03

    汗を拭うと赤松の顔色を見る。……先程よりは血色が幾らか良くなったかもしれない。

    春川「……良かった…」

    ホッとした自分の声。ここでは普段は言わない筈の独り言がつい出てしまう。少なからずここに得たいの知れない恐怖心から言っているのであろう。

    止血の際に血まみれになったガーゼ、それからYシャツを丸めて近くのゴミ箱に捨てた。赤松、起きたら怒るかな…Yシャツの袖が半分無くなっているなんて気がついたら…
    いや、今はそれどころじゃなかったんだ!…優しい彼女の事だ、事情を話せばきっと分かってくれるよね…?

    私は赤松が起きるまでこの部屋の調査をしよう思いだった…
    あ、その前に、使ったものは戻しておこう。『 エタノール 』はここにある唯一の棚の硝子扉の棚に。『 ガーゼ 』と『 包帯 』はまだ必要になるかもしれないので拝借しておく…事にする。


    ▼ 【 ガーゼの箱 】を入手しました… ▼
    説明:(ガーゼが入っている小さな箱です。赤松を治療したときに3分の2を使用して残りは少ないです)


    ▼ 【 包帯 】を入手しました… ▼
    説明:(赤松の腕を巻いた包帯の残りです。長さは3メートルぐらいはあるでしょうか?)
  91. 91 : : 2017/09/29(金) 01:16:50

    『 赤松楓 』side

    ーピチャン、ピチャンー

    ん?なんだろう。この音は…?
    何かが滴る、水とかかな?

    ーコツン、コツンー

    ーカツカツカツ、カッー

    次は誰かの足音だ。最初の足音はゆっくりとしていて、次に聞こえる音は走っているような音。

    ーイヤダヨォ、オレサマガ ナニヲシタッテ イウンダヨォー

    そして、幽かに聞こえる声。
    今、私がどんな状態なのか分からない。ーー何故なら真っ暗だから。暗くて手探りで情報を知ろうと体を動かそうとしたけれど、指一本はおろか瞼を動かす事も出来ない。ただ、真っ暗闇の中で聴覚だけが便りだ。
    先程までしていた不愉快な臭いもしないならーーこれは夢なのだろうか?

    だって私は意識を失ったのだから。ここは夢だ。
    声がまた聞こえる。どうやら、声の主の方が走っているようだ。

    ーヒグッ、ウグッ……ヒドウテイヤローヤ トンガリアタマモ ドコイッタンダヨォ…ー

    この話し方、私は知ってる。それはーーー

    ??「ーー!ーーっ!」

    あれ、凄く近くで声がする、ああこの声はーーー
  92. 92 : : 2017/09/29(金) 01:31:48

    急に落ちる感覚と同時に自分の身体が動かせる感覚を取り戻して行く。それは、自分が目を覚ます事も出来る訳で。
    それと時を同じくして私を呼ぶ声が段々とはっきりと聞き取れる。きっとこの声は春川さんだ。瞼をパチリと開けると見覚えの無い天井が見えた。ああ、ここは『 保健室 』だろうか?自分はベットの上に寝ていたようだ。

    私はゆっくりと自分の動作を確かめるように起き上がった…

    春川「赤松!!!…よかったぁ…」

    安堵の声。余程心配させちゃったのか彼女の目の端にうっすらと涙が浮かんでいる。
    私はぎこちない動きで右腕を動かして、その手を春川さんの頭に乗せる。
    その行動に少しだけピクリと反応した彼女は耳まで赤く染め上げて俯いた。

    春川「あ、赤松っ!」

    赤松「ごめんね…春川さん」

    ポンポンと撫でる。撫でる度にオロオロとしている春川さんは小動物見たいで可愛いな…なんて思っていると、ふと自分の腕がスースーするのに気が付いた。

    赤松「…?あーー」

    Yシャツの袖がなくなっていて代わりに包帯がきつく巻かれていたーーそれは、怪我している方の腕であり、彼女が応急処置をしてくれたのか疼くような痛みは嘘のように感じられなくて。

    春川「…ごめん、袖を切ったからーー」

    赤松「良いんだよっ!…だってわざとじゃないんだよね?しかも私のためにしてくれたんだもん。むしろありがとうってお礼が言いたいよ!」

    アンバランスな格好になっちゃってるけど今はそんな事気にしないし。
    しゅんとしている彼女をよそに私はにこりと微笑んで話した。

    赤松「少し話をしない?」

    って。
  93. 93 : : 2017/09/29(金) 01:52:52

    春川「そ、そんな時間は」

    赤松「まだふらふらするからさ、私が動けるまでの間で良いから、少しだけ話をしよっ、ね?」

    あたふたする春川さんの唇を指で抑えて、強引に私が割り込む。春川さんは少しだけムスッとしたけど、どうやら折れたらしい。もうひとつのベットに足を組んで座るとギシッとベット独特の軋む音がした。

    春川「…少しだけ、なら」

    私も疲れたから少し休憩する、といってこちらを見た。
    それが私たちの話の始まりの合図となった…

    赤松「ここを絶対出ようね、春川さん」

    春川「そうだね。…赤松がいて良かったと思うよ」

    赤松「?」

    急に照れ臭そうに春川さんが結んでいる自分の髪を弄り出した。

    赤松「私も春川さんがいて良かったよ、本当にそう思うんだ。一人だったら多分ダメになってたから」

    春川「そう。私だって…そうだから。一人だったら無理だったと思う」

    ブンブンと首を振っている、春川さんをよそに私は秘めていた事を彼女にぶつけることにした。

    赤松「そうだ!…春川さんの事『 魔姫ちゃん 』って呼んでも良い?」

    春川「えっ!急になにいってんのさ!」

    ふっとこちらに向けた顔が真っ赤になっている。私が男性だったら恐らくコロッと落ちちゃうような表情をしている。

    赤松「…うーん。なんとなく、かな?…いい?」

    私はそんな春川さんの顔色を見つめながら小さい子に諭すように言う。
    しばらく彼女は考えてから、しぶしぶ。

    春川「かっ、勝手にすればっ!」

    とそっぽを向いてしまった。…これは、「 別に呼んでもいいよ 」ってことで良いのかな?
    では、勝手に呼ばせてもらおうか…魔姫ちゃん?

    赤松「魔姫ちゃん、ここ絶対出ないとね!」

    春川「あ、当たり前でしょ!」

    そうだ、私だってこんな所で死にたくない。まだやりたいことや言いたいことがあるんだからーーー

    春川「最原に逢わないとね」

    赤松「そっちこそ、百田君に逢わないとね」

    にやり、私たちは互いに笑いあったんだ…











    でもね、この後に恐ろしいことが私たちに降りかかる事なんて想像もしてなかったんだよ。この時はーーー
  94. 94 : : 2017/09/29(金) 02:10:40

    その時だったんだ。

    ー……の…さぁ…!!ー

    声がしたんだ。誰のかは分からない。けど、ここにまだ人が居るのかもしれない、そう思ったのは魔姫ちゃんも同じで、ピクリと反応して咄嗟に立ち上がる。

    春川「…誰かが居るみたいだね」

    赤松「そうだね!…調べにいこう!」

    私が立ち上がろうとしたけど、ふらついてしまう。
    くらりと視界が歪むのを魔姫ちゃんは見逃さなかった。

    春川「…赤松は待ってて。私が行ってくるからさ」

    私をベットに座らせるとそのまま行こうとする。咄嗟に彼女の腕を掴む。

    赤松「私は行けるよ!…大丈夫だからーー」

    春川「…今の状態ではここを出ない方が良いと思う。逃げる状況になったら、私はカバーすることが出来ないから、ごめん」

    バシッと私の手を振り払ってから。

    春川「大丈夫、私は死なない。まだ、アイツにあってないんだから」

    だから、と再び呟く。

    春川「…楓は待ってて。直ぐに戻るから」

    赤松「…うん」

    唐突に呼ばれた自分の名前に戸惑って頷くことしか出来なくて、彼女は私の表情を見たのかニコッと笑って飛び出してしまった…

    赤松「初めて呼ばれちゃったな…ふふっ」

    ちょっと、いやカなり嬉しいな。にやけ顔が中々直らない中、ふっと何かが消える音で我に返る。

    赤松「え?」

    そして、薄暗くなる部屋。消えたのは隅に置かれた真っ赤な蝋燭…入間さんの蝋燭だった。こんな所にもあったんだ…と思っていると急に悪寒がする。

    赤松「…調べよう」

    ゴクリ、今は一人だけど。頑張ろう、魔姫ちゃんが調べている間にここの部屋の事もっと知っていれば手助けにもなるかもしれないから…


    情報:【 春川魔姫 】が離脱しました。
    赤松が一人で『 保健室 』を調べます。


    question、>>95番さん、赤松の行動先
    (全て選択しないと進みません)


    1、蛇口があるよね…?

    2、扉を調べてみる…?

    3、棚を見てみようかな…?

    4、茶色い机の上をみてみようかな…?

    5、暖炉をみてみようかな…?

  95. 95 : : 2017/09/29(金) 12:46:10
  96. 96 : : 2017/09/29(金) 21:42:04

    薄暗い部屋の中。ゆっくりとした動作で棚へと向かう。もう、さっきまで
    学校にありそうなシンプルの構造のそれは私の学園でも
    見かける様な気がする。あ、気がするってだけで実際にあるかどうかは別だけど。

    そこの上段の硝子扉に何か…ある?

    扉を開くと『 エタノール 』と明記された瓶には半分位無くなっているようだ。使用期限はまだまだ先のようで…誰か使ったのかな?…分からないや。

    それ以外は上段にはなにもない。下段の引き戸を開けてみるとあまり物がないように感じた。保健室なのになぁ…と思うけど、ここに常識を求めてもいけないと思う。

    赤松「特には目立つ物はないかな…」

    キョロキョロと周囲を見てまた何か見つからないか調べてみる…



    question、>>97番さん、赤松の行動先
    (全て選択しないと進みません)


    1、蛇口があるよね…?

    2、扉を調べてみる…?

    3、(棚を見てみようかな…?)★調査済

    4、茶色い机の上をみてみようかな…?

    5、暖炉をみてみようかな…?
  97. 97 : : 2017/09/29(金) 21:42:37
  98. 98 : : 2017/09/29(金) 22:14:12

    棚のとなりには小さな洗面台がある。排水溝には髪の毛が詰まっていて気味が悪い。水で流したくなる気分に陥る。
    その蛇口から水とか出ないかな?…なんて思って捻るけれど…水なんて一滴も出ない。

    赤松「うう…」

    視点を変えて洗面台から上にあげる。そこにはポスターがあってそこには人体の断面図が生々しく人間の臓器が描かれていて、ずっと見ていると本当に気分が悪くなってしまう。
    そのポスターの隅には小さく文字が書いてあって、赤文字でーー

    赤松「『 せっけんで て を あらおう』…なんだろう?」

    普通の言葉の筈なのに、どこか引っ掛かりを感じる。

    赤松「…うっ…一段と寒くなったようなーーー」

    何故かは分からない。私が調べていくうちにどんどんとここ一帯が冷えているようなーーーそんな感覚に陥る。…気のせいだよね?

    カタカタと震えだす身体を両腕で包むように抱くと再び私は調べ始める…



    question、>>99番さん、赤松の行動先
    (全て選択しないと進みません)


    1、(蛇口があるよね…?)★調査済

    2、扉を調べてみる…?

    3、(棚を見てみようかな…?)★調査済

    4、茶色い机の上をみてみようかな…?

    5、暖炉をみてみようかな…?


  99. 99 : : 2017/09/30(土) 00:30:51
  100. 100 : : 2017/09/30(土) 03:05:11

    赤松「…」

    振り返った先。茶色い先生用の机だろうか、それの燭台がぼぅと淡い炎を覗いている。
    ここには私以外にいる筈のない部屋。だと思っているけれど、なんかいる気がしてままならない。

    赤松「…調べたくないなぁ…」

    と入っては見たけれど、目を引くものがある…それは学級日誌みたいな大きさのノート。それが燭台とともに机の上にて自己主張していた。

    おもむろにそれに近づいて中身を読もうと持とうとしたけれど、机のからそれは離れることはなかった。
    まるで接着剤を付けたかの様に1ミリも動かないし、ページも捲れない。まるで、中身を見ないで、とこちらに訴えかけているようでなんだかぞっとした。

    赤松「…でも、少し気になるなぁ…」

    読むな、といわれたら読みたくなるのが性である。それは人間なら誰しもが抱く感情ではないか!

    赤松「きっと、どこかのタイミングで読めるよ!」

    そう、考えた赤松は再び調べものを進めて行く…



    question、>>101番さん、赤松の行動先
    (全て選択しないと進みません)


    1、(蛇口があるよね)★調査済

    2、扉を調べてみる…?

    3、(棚を見てみようかな)★調査済

    4、(茶色い机の上をみてみようかな)★調査済

    5、暖炉をみてみようかな…?

  101. 101 : : 2017/09/30(土) 11:26:54
  102. 102 : : 2017/09/30(土) 16:01:40

    不意に扉を調べよう…そんな思いに駆られる。
    なぜ?…分からないなぁ…。

    魔姫ちゃんが出ていったのだから開いてる筈…だよね?

    ゆっくりとここから出る唯一の扉に向かい引き戸を動かそうとする…

    赤松「あれ…?」

    ガチャ、ガチャ

    赤松「え?…なんでっ!」

    ガチャガチャガチャ…

    赤松「開かない…の?」

    ビクリともしない扉。鍵なんてかかっていないのはこちらから見ても分かるし、何より閂とかで外からうまい具合にしているわけではないことは扉の構造上明らかで。

    赤松「誰かっ!開けてっ!」

    どんどんと激しく扉を叩いて叫んでもなにも反応はおろか、魔姫ちゃんがこちらに来ることもなかった。

    どど、どうしようか…

    半ばパニックになりそうな思考回路を冷静にしようと再び、私は扉に背を向ける。

    赤松「きっと、さっきみたいに…時間が過ぎれば開くかもしれない…よね」

    そう、自分に言い聞かせると目の前ーーー保健室の中央にある、暖炉…もとい黒い大きいストーブを見ることにした…
  103. 103 : : 2017/09/30(土) 16:32:13

    黒いだるまストーブは暫く使われてないのもあるのか、よく見ると埃が積もっていた。

    赤松「この時期に暖炉って…」

    正直今の時期は8月が終わって新学期が始まったばかりな筈で。そんな時期に暖房器具がおいてあるなんて正気の沙汰じゃないと思う。まるで、時が止まったようにあるそれは今の私にとっては恐怖の対象でしかなくて。

    赤松「…中はーー何にもないんだ」

    薪をいれるであろう小窓の中を覗いてみる。が、何にも無いように見える。実際に開けて調べるべきか悩んでいると、急に部屋が真っ暗になっていったんだ…

    赤松「えっ、なにっ!?」

    キョロキョロと周囲の異変を察知して見ているが…完全な暗闇になってしまった…

    自分は立っている筈だ。でも、暗闇が、私の五感を奪い取ってしまう…立っているのか目を開いているのか、なにも聞こえない無の空間に響くのはガリガリ…となにかを書いている音。…多分これは万年筆の独特な音。

    視界が開ける。…灯火が着いたからだ。その淡い光は燭台…茶色い机の上にある燭台の炎で。

    視線がそちらに向かう…あれ?
    先程どんなに開かなかったノートが独りでにページが捲れていく。ガリガリとなにかを書いている音と合わさって頭の中に嫌な感じにこびりついた。

    もう、聞きたくない!やめて!

    私はふらふらとした足取りで机の元に歩みだした…
  104. 104 : : 2017/09/30(土) 16:56:46

    私が近づくと机に誰か人がいるのが分かる。
    それはどんなに格好をしているのか?黒い靄のような存在、だけど、それがこの不愉快な音をさせている本人なら…止めさせないといけない…よね?

    あと数センチ。手を伸ばすと靄に触れそうになる。触れたらどうなるの?…わからないけれどーーー

    赤松「あのーーー」

    『 夏休みには、皆さんで、遠足に出掛けましょうねぇ… 』

    かろうじで捻り出した声が別の声と重なる。それはーーー年齢をある程度重ねた女性の誰かを思う優しい声。…だけど、その声はこの場で言われると恐怖にしか思えなくて。
    ぞくり、と背筋が震える。
    その声はさらに言葉を続ける。

    『 さっちゃぁん、迎えにきてくれたのおぉ? 』

    低く、どこまでも響きそうな声色は、反射的に1歩と後退る。

    な、なんなーー

    黒い靄にが、どんどんと人の形にーーー人物へと変えて行く。それは白衣を着用した短髪の…女性?
    ハッキリと姿が見えたとき、なにかを書く音は消え失せ、それが振り返った…ーーー

    赤松「あ、あ、あ…」

    その人には顔がなかった。靄が顔にかかっていてどんな顔なのかが全く理解できない。それがゆっくりと両腕を伸ばしていく…
    言葉が出ない。乳幼児のように同じ言葉しか繰り返せない私は、1歩、1歩と下がる。靄が伸ばした手があと少しで私に触れそうだ。

    赤松「…い、いやぁ…」

    逃げなきゃ。本能がそう言っている。なのに、身体は金縛りに合ったように動かない気がした。

    動いて、お願いだから……動けッ!!

    自分の声にようやく弾かれたように扉に真っ先に走る。



    accident!>>105番さん、秒数安価



    ぞろ目:秘密

    奇数、または1の位が、0、8だったら:逃走成功

    それ以外:失敗、赤松の単独行動開始から再スタートです
  105. 105 : : 2017/09/30(土) 17:59:28
    とう
  106. 106 : : 2017/10/02(月) 01:48:32
    (>>105番さん、おめでとうございます。進みます)
    (しかし、【 WRONG END 】の一つが消滅しました…)



    靄のようなものは私の後をついてくる。だけど、向こうの方が私よりもゆっくりとした足取りであるために、私は扉にたどり着く方が早かった。

    これで、出られる!…なんて思ったのが間違いだった…

    赤松「な、んで」

    扉には髪の毛のようなものが幾重にも巻き付いていて扉に触れることが出来ない。

    赤松「…!」

    『どぉしてぇ…にげるのぉぉぉ…?』

    …振り替えれば、靄が1歩ずつ私ににじりよってくるのがわかる。あれに触れてたらーーあと1~2歩で確実に触れる距離。
    私は咄嗟にその場でしゃがみ、靄と壁の隙間の空いた空間に身を滑り込ませるようにして避ける。

    と、間髪いれずに先程までいた扉に靄がぶつかる。…これで少しだけ、時間が稼げるよね!

    靄を出し抜いたことの喜びで私はあることを思い出した。
    近くには『 エタノールの瓶 』のある棚。それと、私の持っているものを使えばーーっ!!

    赤松「…いけるかも」

    私は強引に扉を開けて『 エタノールの瓶 』を掴むと靄の方に投げつけた!!
    扉の前で立ち往生していた靄をすり抜けて、扉に当たり瓶は砕け散った…

    中身は当然髪の毛の束にかかることになる。そこで私はポケットの中から『 マッチ箱 』を取り出し、左手でマッチを擦る…

    ぼぅ…と火がでたマッチをそのまま、扉に向かって投げつける。

    赤松「これならっ」

    靄がこちらに気がついて寄ってくる…だけど、マッチの火が扉に当たったらその火は次第に大きくなってーーー

    近くにいる靄もろとも燃やし尽くしたんだ。

    『 ああ、いやぁ、やめっーー… 』

    靄と髪の毛が燃える音。それから、焦げ臭い嫌な臭いに顔をしかめて立っていると、次第に炎の勢いが弱まり…そして、すべてを燃やし尽くした頃には…なにも残っていなかったんだ。髪の毛の燃えカス、そして靄自体も。

    しん、と静まり返った保健室に私の荒い息だけが響いていた。

    赤松「はぁっ、はぁっ…やった…の?」

    私はゆっくりとした足取りで扉の方に向かい、扉の取っ手に手を掛ける…
    先程まで、ゴウゴウと燃えていたのに熱くない扉を動かすと…何事も無かったようにすんなりと空いたんだ。

    私はそのまま保健室を飛び出すように出ていくーー

    赤松「やったっ…出れた…」

    安堵の声に自分が生きた実感が沸いてその場に座り込んだ。

    と、その時だった…また、靄の声がした。

    『 殺してやる 』

    赤松「ーーっ!!」

    ゾクリと背筋が凍る。その声は人間の女性の声でない。その悪意が私を狙っているんだ。背後には誰もいない筈なのにカチカチと歯と歯が震えて鳴っていた。

    …弾けるように私は走り出したんだーー
  107. 107 : : 2017/10/02(月) 02:21:07

    赤松「いやぁぁぁあああっ!」

    …こんな場でも私は声が出るんだ。行動と思考がチグハグな中、異様な臭いで閉じていた目を大きく開いた。

    赤松「え…あ…これってーー」

    目の前、そこは確か初めて通るとき春川さんが私を目隠しした所だ。

    臭いの正体が分かったのだ。それはーー

    壁一面にぶつけられた真っ赤なもの。それは原型を保ってはないけれど、人間の臓器。赤に染まる布の切れ端のようなものもうっすらと見える。きっと、その人が着ていたものだろうか?

    血と臓器、それから骨もぶち撒かれていてバラバラにそれは壁を汚していて。蝿や蛆虫が湧いていて蠢いているら。
    最早それがなんだったのか理解が出来ない。

    あと数センチ進んでいたら、床に転がっている腸の様なものを踏んでいた…それらを考えると途端に臭いと相余って気持ちが悪くなって、口を押さえる。

    胃から苦いものがせり上がってくる嫌な感覚。
    そこから数歩後退り、しゃがんで壁際に向かって、気がついたらそれを堪えることができずに吐き出していた。

    赤松「ごほっ、おえっ…」

    何度も込み上げる不愉快極まりない感覚。涙が反射的に出てポタポタと床に落ちていく。

    今までよくこの臭いに耐えていたのかと思うと余計に吐き気が強まっていく。

    もう、胃液しか戻すものがなくなった頃、誰かが走ってこちらに寄ってくる音がした…

    まさか、さっきのーー?

    吐き気を無理やり抑え込んで、顔を向けるとそこには魔姫ちゃんが心配そうな表情で私の側に来たんだ。

    春川「…!!…大丈夫っ?」

    呟くと私の状況を察したのかゆっくりと背中をさすってくれて。それで、私の吐き気はなんとか収まってくれた。

    ひゅうひゅうとか細い息づかいの私に魔姫ちゃんはゆっくりと、

    春川「…収まった?…辛いなら全部戻した方が楽になるよ」

    赤松「…あ、う…ん。だい、じょう…ぶ…」

    私はゆっくりと立ち上がる。魔姫ちゃんが支えてくれて。
    震える私をみて、魔姫ちゃんが、自分の着ていた、希望ヶ峰学園指定のブレザーを掛けてくれた。

    春川「…無理しないで、貸してあげるよ」

    少しサイズ合わなかったらごめん、と言って微笑んだ。
    彼女の匂いと温もりで、気分が収まっていく。
  108. 108 : : 2017/10/02(月) 02:38:52
    涙目を拭い、私は彼女の方を向いた。
    とても心配そうな表情。ありがとう、って言おうとまだ酸っぱい口の中を開こうとした時だった。

    赤松「…怖かったんだよ、何で来てくれなかったの!」

    春川「…かえーー」

    赤松「保健室は全然大丈夫な所じゃなかったの!」

    あれ?言いたいこと沢山あったのに。どうして、私は何を言ってるの?
    魔姫ちゃん困ってるよ…?ああもう、こんなこと言いたくない!な…のにっ、どんどん口から出る言葉は思っているのとは全く違って。

    普段の私が絶対に言わない言葉、それをどんどん魔姫ちゃんに向けて吐き捨てる。

    赤松「変なのが現れてさ!…『殺してやるっ』って!…何で助けてくれなかったの!」

    春川「ご、ごめーー」

    赤松「謝ったら解決するとでも?…もうこりごりだよ!…なんで私はここにいるの!…どうしてっ、左腕を怪我してるのっ!!…まさかっ」

    いやだ、そんなことを言うつもりなんてないんだ!…だから、もう黙ってよ…

    自分の中の黒い気持ちが止めどなく溢れそれが暴言となって魔姫ちゃんに一方的にぶつける。魔姫ちゃんの引きっった表情…見たくないのに、笑ってほしいのにそれをさせない自分がいて。

    赤松「『 春川さん 』が、私を傷つけたんでしょ!!…そのポケットに入ってるナイフで!!!」

    …途端。暗くなっていた魔姫ちゃんの顔が歪む。…そして、俯くと、

    春川「…どうしたの…いつものアンタらしくない。…私がいるから?…さっきまでの言葉は『 嘘 』だったの?」

    その顔は酷く歪んでいて、見ていられない。
    ごめんね、って言いたかったのに。私から吐き出された言葉は正反対で。

    赤松「もう、あなたの事、信用できないよ」

    …もう、こんな事を…いってしまって。魔姫ちゃんはどんなーー事を私にいうの?

    春川「…そっか」

    春川「…じゃあ、一人にしてくれる?」

    か細い声。きっと涙を堪えているんだろうな。

    春川「…何かあったら呼んで。助けにいくか…ら…」

    そう、一気に話したら彼女は私から離れて向こう側に走り去ってしまって。

    気がつけば、ポツリと一人になっていたんだ。







    …どうして、こうなっちゃったのかな?
    私の頬から雫が零れると止まらくなっていた。







    …そう。謝っていたら。一方的に責めないでいたら。
    あんなことがあるなんてーーー
  109. 109 : : 2017/10/02(月) 03:00:37

    『 春川魔姫 side 』

    …私が悪かったんだろうな。
    きっと、あかまーー楓は恐ろしい思いをしたんだろう。なのに、肝心な所で私が居なくて。

    春川「…『 魔姫ちゃん 』って呼ばれて嬉しかったんだけどな…」

    今の楓がとても心配なのに、どう接すれば良いのか全く分からなくなってしまって。逃げるように階段を降りてしまって。

    本当なら私が側に居てあげないといけないのに。
    もし、アイツならどうしただろうか?

    春川「…百田ぁ…」

    想いを寄せている人物の名前を呟く。アイツならきっと、黙って側に居るんだろうな…落ち着くまで。

    いつも、私を気に掛けてくれた、楓。
    その彼女の異変に薄々気がついていた筈なのに、どうして。
    どんどん自分を責めて沈んでいくなか、私はポケットの中にあるスマホを取り出した。

    春川「…もし」

    自分に何かあったときのために、残しておこう。不意に思って、ポチポチと文字を打っていく。

    春川「楓、ごめんーー私が不甲斐ないばかりに」

    ある程度打ち終わった時だった。

    『ーー?ーーっ!』

    …誰かが呼んでいる?

    春川「…楓なの…?」

    ふらふらとした足取りで声の方へと向かっていくーー
  110. 110 : : 2017/10/02(月) 03:14:38

    『 赤松楓 side 』

    …どれくらい過ぎたのだろうか?
    あてもなくふらふらと同じところをぐるぐるしている気がして。

    赤松「…」

    ぼうとした頭で気がつくと3階のトイレの前に立っていた。

    赤松「あ…れ…?」

    目の前には男子トイレ。まるで誘導されるようにそこの扉に入っていく…

    トイレというだけあって、アンモニアの独特な臭いが鼻をつく。顔をしかめて、ゆっくりと奥の個室へと向かう…

    3個ある個室の真ん中から赤いものが流れているーー様な気がする。

    そこを調べたら何か分かるの?
    ぼうとした頭のまま真ん中の個室を開けるーーー

    ん?少しだけ引っ掛かりを感じる。これはーー?
    半ば強引に引っ張り、漸く開いた時、全てを理解する。

    赤松「ーーっひいっ!!」

    そこには。

    もう助からないであろう、半目を開いて、血に濡れたガーゼが口一杯に詰め込まれて、首には包帯が撒かれ、腹はサバイバルナイフで何度も刺されたーーー
  111. 111 : : 2017/10/02(月) 03:15:51












    魔姫ちゃんーーーもとい

    『 春川魔姫 』

    が壁に寄りかかっていたのだから…











  112. 112 : : 2017/10/02(月) 03:23:14

    赤松「ど、どうしてーーー」

    魔姫ちゃんのあまりにも変わり果てた姿。
    私は後ずさる。どんっ、と背中に壁が当たる。



    だって、あの『 魔姫ちゃん 』が、なんで、こんな形で死んでいるのか、理解が追い付かなくて。



    赤松「嫌だよ…ど、どうし、てぇ?」



    返事を…してよ、いつものように…照れ臭そうに…こっちを向いてよ!!







    赤松「いやだよっ!」



    赤松「魔姫ちゃぁぁぁあぁああんっ!!!」






    【 chapter:01 】end


    死亡確定者:00→02 名
    『????』、『春川魔姫』

  113. 113 : : 2017/10/02(月) 03:32:13

    (…いかがでしたか?ラストは少し早足だったかも…知れませんが(笑))

    (続く【chapter:02】については、10月03日から更新を始めます。スレを先に建てましたがしばしお待ちを…)

    (あとは、【EXTYA STORY】は10月02日に更新します。もしかすると【chapter:02】スタートしてから更新するかもしれません…)

    (では、次のストーリーでお逢いしましょう…)
  114. 114 : : 2017/10/03(火) 00:43:49

    【EXTYA STORY】story:01『 赤松楓 』side


    天海「ははっ、せっかくの早帰りなんすけどね…」

    赤松「そうだね…あ、最原君、手伝わせちゃってごめんね?」

    最原「あはは…別に僕は大丈夫だよ、赤松さんたちこそとんだとばっちりを受けたよね…」

    夕暮れ、私と天海君は学級日誌、それから担任の先生に押し付けられたプリント類を持って階段を上っていた。
    最原君もとばっちりを受けている身だけどね…

    そもそもの原因は私と天海君が日直の数日前に遡る。
    その日は真宮寺君、王馬君と私たちの五人で話し込んでしまってさ。
    …それがたまたま通りかかった担任の先生に見つかっちゃって、日直の仕事をやっていない様子の私達に、罰として教室の掃除と先生の小間使いを今日やらされているんだけど…

    最原「王馬君が逃げなければこんなことにならなかったんだけどね」

    赤松「本当だよー!掃除だけで許してもらえると思ったら、王馬君がプァンタで教室を汚しちゃってさ!!」

    天海「…等の本人はそのままどっか行っちゃったすからね…全くタチが悪いっすよ!」

    そう。もともとは掃除だけだったのに。王馬君がイタズラをして、私たちはそれの尻拭いをしていたんだ。
    私たちは王馬君に対して怒りを向けているけれど、なんだか喋り混んでしまったこととか自分のなかで反省しているのもあって彼だけのせいに出来なかった。

    午前授業で終わりの今日の筈だったのだけど…気がつけば夕方になっていて廊下にうっすらと西日が入っている。

    赤松「でもさ、こういうのも良いよね?…なんだか青春!…って感じでさ」

    天海「そうっすか?」

    私の不意の言葉に天海君が首を傾げる。
    ニコッと微笑んだ。

    赤松「そうだよ!なんだか、高校生って感じがする」

    最原君も「 そう? 」といった表情をしていて。

    赤松「こうして話せるのもあと、2年半もないんだよ?…卒業してみんなバラバラになっちゃって」

    天海「…そうっすね。それを思うと高校生って響きは凄いものを感じるっすね!」

    赤松「でしょ!…3年間の思い出を抱いて私たちは巣立つの。だから」

    みんなにあえてよかったな、って思うんだ!と続ける私に最原君と天海君もにこやかにうなずく。

    天海「みんな個性的っすからね、なかなか飽きませんよ」

    最原「色々ありすぎて、毎日がイベントだらけって感じで楽しいよ…」

    …そうにこにこ話していると教室の前にたどり着く。

    扉からひょこっと顔を出しているのは真宮寺君、それから…王馬君だ?
    …どうやら、私たちが居ない間に見つけてくれたのだろうか?
    真宮寺君に首根っこを掴まれている王馬はどことなくムスッとしている。

    真宮寺「おや、遅いと思ったら…すごい量のプリントだネ…」

    天海「ちょっと色々あったんすよ」

    そういって私たちは彼らと合流したんだ…

    << story:01 end >>







    こうした日がずっと平穏に続くと思っていたのに。気が付くと全てを失ってしまっていたんだ…


    ごめんね、魔姫ちゃん…

    私ーーー

  115. 115 : : 2017/10/24(火) 04:35:12

    (おっと、【 WRONG END 】を書いていて思い出しました!)

    (こちらではchapter終了時に、死亡フラグとなる【 WRONG END 】の内容について提示させていきます)

    (ちなみに、【 chapter1 】では、3種類ありましました)



    【 WRONG END 】リスト



    (★1) :『 闇が呼んでいる 』

    内容:床に落ちることでの落下死。
    誰もその遺体を発見することも叶わない。


    (★2) :『 犠牲者の手紙part01 』

    内容:【 謎のメモ 】を全部読むことで発生。
    喉が異常に乾くので友達の血液を飲み干したことによる溺死。


    (★3) :『 一緒に逝きましょう? 』

    内容:保健室内で発生。
    黒い靄に取り憑かれてしまって、ずっと保健室に留まることしか出来なくなることによる衰弱死。



    (本家、コープスパーティより死亡フラグが若干少な目です。がchapter2からはぞこぞこ増えます…狙ってみるのも一興かも…しれませんね)

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著者情報
bashikosama

飛んで火にいるばし子さん

@bashikosama

この作品はシリーズ作品です

【V3×コープス】真宮寺「これは…」 夜長「天神小学校…?」 シリーズ

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