「クリム・スタイン・ベルト」
この男が進之介に残した言葉をこの物語の食前酒として、聞いてもらいたい。

【過去】

「午後3時32分、ロイミュード108体撲滅完了・・・」
警視庁『特殊状況下事件捜査課課』巡査「泊進之介」は、良くも悪くも長い間戦ってきた相手を・・・倒した。
「好敵手」と書いて「とも」と読む。
それを具現化した様な相手だった。
そんな相手を倒した後、すぐにベルトさんとの別れが来た。
その理由は、ベルトさんの「シフトカー」や「ドライブドライバー」などの技術の悪用を防ぐためだ。
そのため、ドライブの全装備を凍結し、
地下深くへと沈もうとする。

『お別れだ。特状課のみんな。
本願寺、りんな、西城、追田警部補。
素晴らしいチームだった。
剛、君は宿命に勝った。これからも自信満々で走り続けてくれたまえ』

この時、初めてベルトではなく立体映像で人間の姿で特状課メンバーの前に現れた。

『最後に私の気持ちを見抜いてくれて、
うれしかったよ進之介。
ここまで心が繋がっているとは、
私たちはなかなかの名コンビだったんだね』

「なかなかじゃないよ・・・最高だよ
ベルトさん」
と、進之介

『君と霧子には負ける。この奥手な相棒をこれからも頼んだよ霧子。彼には君が必要だ』

「はい・・・!」

『・・・ではみんなグッバイ!いつの日か人間が私の発明を正しいことのみ使えるようになるその日まで』

ドライブピットの地下に沈んでいくベルトさん

「あぁ・・・そんな未来を必ず掴んでみせる」

その数日後、特状課メンバーは各々の
道を行き始めた。