この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
この作品は執筆を終了しています。
仮面ライダードライブ&W episodeA LAST
-
- 1 : 2017/06/10(土) 12:07:41 :
-
進之介は扉の向こうに耳をすます。
やはり応答はない。
「おかしいな・・・」
「泊さん、本当に此処なんですか?」
「あぁ、あってると思うけど」
「あれ、鍵あいてますよ?」
「え?」
普通に開いた。
「何だよ・・・まぁいいや、あれ?」
奥に人が座っている。
「あのー、警視庁の泊というものですが」応答はない。
「翔太郎、客かい?」
「うっわ!ビックリした・・・」
進之介の背後に幼い印象をうける男が立っていた。
「おい、フィリップ人がミステリアスな雰囲気出してんのに壊すなよ!」
奥にいた人も喋り出した。
「君たちは何の用だい?」
「おい!無視すんな!」
妙な空気に驚きながらも要件を伝える。
「仮面ライダーの・・・力を借りたい」
刹那、ほのぼのした雰囲気が一瞬にして・・・変わる。
-
- 2 : 2017/06/10(土) 12:17:31 :
- 「何だと?」
「それは、怪物が現れたということかい?」
その察しの良さ、流石は探偵といった所
だろうか。
「そうゆう事だ」
それに動揺しない進之介も仮にも警察だ
「詳しく聞かせてくれるかい?」
進之介達は事件の説明を始めた。
______________________
「なるほど、それが風都で・・・」
「どうする?翔太郎」
「愚問だな、入ってくれ」
「わかった、入ろう『地球の本棚』に」
「『地球の本棚』って何ですか?泊さん」「いや、俺もわからん」
フィリップは白紙の本を持ち、目を閉じて問う。
「キーワードは?」
「キーワード?」
「フィリップはネットで検索してるようなもんだ、キーワード無きゃ調べらんないだろ?」
「あぁ、そうゆうことか」
「キーワードは、『ロイミュード』」
フィリップの意識内で本が絞り込まれる。
「もう少しキーワードが欲しいな」
「じゃあ、『風都市』でどうだ?」
意識内で本が絞り込まれ、1つになる。
-
- 3 : 2017/06/10(土) 12:29:15 :
- 「ん?おかしいな」
「何だ?フィリップ」
「いや、何でもない」
フィリップは地球の本棚から出た。
「うん、色々わかったよ」
「な、何がわかったんですか!?」
「落ち着け、霧子」
「まず、ロイミュードの正体だけど」
いきなり確信につく情報だった。
「明智和博という男だ」
「明智和博って・・」
霧子に思い当たる節があるようだったが
それは進之介も同じだ。
「あぁ、現場にいた警備員だ」
そいつは、最も現場に長くいて、
最も警戒しなかった人物。
「どうやら、僕たちの仕事は終わりだね」「あぁ!感謝する!行くぞ霧子!」
「はい!」
進之介達は探偵事務所を出る。
「翔太郎、僕らも行こう」
「あぁ、そうだな」
そして、この2人も何か動き出していた
______________________
進之介達は現場に急いで向かっていた。
「泊さん、明智和博の特徴は!?」
「警備員の服に赤い眼鏡ぐらいだ」
「わかりました、警視庁に援護を・・」
「いや、それはいい」
と、即答する進之介。
「え、どうしてですか!?」
「相手はロイミュードだ下手に呼んでも
被害が増えるだけだ」
ごもっともだった。警察が奴らに対抗できる根拠はない。
「さて、いよいよ決戦だ!」
現場に着いた。先程とはまた違った
緊張感に満ち溢れていた。
-
- 4 : 2017/06/10(土) 18:52:13 :
- 現場にいた警備員に警戒しながら
進之介達は進む。
そして、警備員達に気付かれない様に
話した。
「霧子、警備員は何人だ?」
「5人です」
「その中で赤い眼鏡をかけてるのは?」
「・・・2人です」
運の悪い偶然だなと、密かに苦笑するが
進之介はうろたえない。
「じゃあ、待ってろ」
すると進之介は1人の警備員に話しかけた。
「なぁ、あんたロイミュードか?」
と、清々しい程の直球である。
「え、何を言って・・・」
「いや、明智和博はあんただろって話を
してるだけだが」
「えっ!明智さんが!?」
「明智さんだと?」
「明智さんは・・・あの人です」
もう1人の赤い眼鏡の警備員を指差した。
「あの人が明智和博なのか?」
「はい」
そうかありがとう、と言いながら進之介
は話していた警備員に手錠をかけた。
「えっ!泊さん何を!?」
霧子も驚きを隠せない行動に警備員は
舌打ちを1つし、変わる。
「はっ!まさか、たかが政府の犬に
バレるとはなぁ」
警備員はロイミュードへ変貌する。
奴は今までのロイミュードと同じ
金属性を感じられるボディだった。
ただ1つ違うのは・・・
「『A』?」
プレートにはナンバーではなく『A』と
それだけ書かれていた。
「数字じゃないのか?」
「うるせぇ、バレたからには殺らせてもらうぜ・・・」
「上等だ明智和博いや、Aロイミュード!」
-
- 5 : 2017/06/10(土) 20:28:29 :
- 他の警備員は逃げ、現場にいるのは
3人、進之介、霧子、そして・・・
Aロイミュードと名付けた化け物だけ。
「Aロイミュード、お前を逮捕する!」
「はっ!やれるもんならやってみろ」
「上等だ、行くぜベルトさん!」
・・・・・・・・・・・・・
「霧子、どうする」
「えっと、どうするとは?」
「ベルトさん、いなかった・・・」
______________________
ロイミュードすら絶句するこのアホすぎる状況が10秒程続いた。
「テメェ、俺を殴って後は逃げるとか言うなよ?」
「おい、どうする?霧子!?」
「そんなのわかんないですよ!」
「まぁ、丁度いいな、死ねよ」
流石はロイミュードと言ったところか、Aロイミュードは無慈悲である。
「ヤベッ」
「泊さん!」
その瞬間、音が鳴り響く。
『シグナルバイク!ライダー!マッハ!』
その音は、何度も聴き、何度も共に戦った音・・・
「何で、お前がいるんだ?」
「何で?そりゃ来るでしょあれだけ無茶すれば、なぁ、姉ちゃん」
「どうして?・・・剛!」
-
- 6 : 2017/06/10(土) 21:42:00 :
- その男は、白く特徴的な銃を持つ、
このライダー・・・ライダー!!
「細かい説明は後!来るよ!」
「誰だぁ?貴様」
「じゃ、久々に言わせてもらうよ!」
「うるさい!邪魔だ!」
ロイミュードは剛・・・マッハに襲いかかる。・・・が
それをマッハはカウンターで返す。
「追跡!撲滅!いずれも〜〜マッハ!!仮面ライダ〜〜、マッハァ!!」
以前はかなりの頻度で聴いていた進之介達は良いとして、初めて聴いたAロイミュードの激昂を買ってしまったらしい。
「テメェ、ふざけてんのか!?」
Aロイミュードの全身が蒸気を帯びる。
「ふざけてないよ、『ゼンリン!』」
ゼンリンシューターという銃で殴る。
「ぐぁっ!」
それでもそこそこのダメージを与えられたようだ。
「まだまだぁ!」
『シグナルバイク!シグナル交換!
カクサーン!!』
ゼンリンシューターから放たれる弾丸
が拡散し、Aロイミュードへと集束される。
「うわぁぁぁぁ!!」
それでも、ロイミュードは倒れない。
それどころか、蒸気と体温が高くなる。
「ハァハァ、絶対・・ぶっ殺すからなぁ」
「じゃあ、そっちがその気ならっ」
『シグナルバイクシフトカー!ライダー!デッドヒート!!」
マッハの身体が少し赤い部分が出て、
戦闘力が上がった。
「そんなこけ脅しで俺に勝てると・・・
思っているのかぁぁぁぁぁ!!」
ロイミュードはマッハデッドヒートに屈さず襲いかかる。
「思ってるよ!」
またマッハはカウンター・・・と思ってのだが、避けられない。
「ゔっ!・・・速い・・・」
どうやら蒸気、高音そして、速度も上がるようだった。
「おい!剛!無理するなよ!!」
デッドヒートはもろ刃の剣だ。
長時間使用するとオーバーヒートするため長期決戦には向いていない。
「大丈夫だって、それに進兄さんが気付けた方がいいんじゃない?」
今の発言に悪意はない。だが、進之介の
心に深く刺さった言葉だった。
「何をよそ見している!!」
「おっと、危ね。ま、いいから見ててよ」
マッハは構わず戦闘を続けるが、進之介
は・・・戦いを見れなかった。
「何で・・・何で俺は戦えない?」
そんな姿の進之介を見るのは霧子も久し振りだった。
「泊さん・・・」
「何故、ベルトさんが居なきゃ何も出来ない!!」
それは本来当然なのだ。ベルトさんが居なければ戦うことはおろか、変身さえも
出来ないのだから。
「くそっ!今の俺に何ができる!?
何が・・・!」
刹那、進之介の脳裏に・・・ある出来事
が浮かんだ。
その出来事は、クリム・スタイン・ベルトが消える前、時間にして3年前に遡る・・・・
- 著者情報
- この作品はシリーズ作品です
-
仮面ライダードライブ&W シリーズ
- 「未分類」カテゴリの人気記事
- 「未分類」カテゴリの最新記事
- 「未分類」SSの交流広場
- 未分類 交流広場