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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

Re:リアル・ダンガンロンパ[安価有り]

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  1. 1 : : 2017/05/06(土) 19:45:19
    いずみと申します。
    前作(http://www.ssnote.net/archives/44366)の続編です。

    未だに拙い文ですが、楽しんでいただければと思います。

    指摘や質問、意見・感想、SSの推理などは大歓迎です。お願いします。

    時々、安価を募らせていただきます。ほんの、たまに。


    それでは、次からです!
  2. 2 : : 2017/05/06(土) 20:05:21
    /???/

    ??「救わなきゃ」

    ??「彼らを、今すぐに!」

    ????「うぷぷ!すぐに?無理だって!いくら超高校級の##だからって、そりゃ無理!」

    ??「……」

    男は、何かが発した言葉に、沈黙の対応をした。せざるを得なかった。

    確かに、男は「超高校級の##」と呼ばれる者。今までにも、絶望した人を救ってきた。だが、今回は違うのだ。

    男が今回救おうとしているのは、桁外れに、「絶望の度合い」が違う。単純に、希望を持たせるだけじゃ、駄目なのだ。

    それは、前任者が証明した。

    ――――その命を代償に。



    男は、それを理解しつつも、矢張り、救う方法が見当たらない。どんな方法も、焼け石に水になるとしか思えない。

    それでも、諦めきれないのだ。




    ????「さ、始まるよ!」

    ??「っ!」

    ????「うぷぷぷぷぅ!!ぶっひゃっひゃっひゃっひゃぁ!!!」




    悪夢が始まる。

  3. 3 : : 2017/05/06(土) 20:27:06
    ??「ねぇ」

    ??「ねぇ、起きてる?」

    朦朧とする意識の中で、声が聞こえる。

    ??「おーい!大丈夫?」

    答えようとするが、どうにも、声が出ない。

    ??「……Hello.Can you get up?」

    いきなり英語にしやがった。

    その態度が癇に障り、無理にでも起き上がろうとする。起きたら取り敢えず、でこピンしたい。本気で。

    その、よく分からない原動力により、俺の体は起き上がる。視界は、闇に包まれていたが、光を眼が受け付け始める。

    目の前に、広がる風景は、驚愕せざるを得ないものだった。






    ――――南国。

    隣に居る白い髪をした男も気にはなったものの、それ以上に、青い海、ヤシの木、美しい青空が俺の意識を奪う。

    何だこれは。







    夢か。

    ??「いや、夢じゃないみたいだよ?」

    え?

    ??「あはは、驚いた?いきなり声掛けられてさ」

    ……何だこいつ。

    ??「とりあえず、自己紹介しておくね?何だこいつ、みたいな顔してるし」

    ばれたか。

    ??「とは言えど、この容姿で実の名前を言うのも何か変かな?と、言うわけで、キャラクターの名前で行かせてもらうよ」

    は?
  4. 4 : : 2017/05/06(土) 21:01:42
    ??「宜しく、僕は狛枝 凪斗だよ」

    狛枝「気付いたら、ここに居てさ?その上、こんな姿になっているし、訳解んないよね」

    狛枝「まぁいいか、それより、君について教えてよ。僕は名乗ったんだし」

    自分の容姿を見てみる。

    いつもの自分とは違う体、でも、確かに、今は俺の体。

    そして、その見た目を、俺は知っていた。

    「俺は、日向……日向 創だ」

    狛枝「知ってるよ?姿見りゃ、キャラクターの名前くらい判るよ」

    日向「」

    狛枝「冗談だって!だからその、振り上げた右手を下ろしてよ!」

    日向「……だが断る」

    でこピンをかました。


    狛枝「いてっ!?」





    狛枝「と、取り敢えずさ、日向君。他の人にも挨拶しに行かない?」

    日向「他の人?」

    狛枝「うん、他に14人位居たかな。やっぱり、皆容姿は――」


    狛枝「ダンガンロンパのものだったけどね?」

    ズキッ……

    ダンガンロンパ、その言葉を聞いた途端に、頭痛が走る。

    何か、不吉な雰囲気を装って。


    狛枝「……大丈夫?」

    日向「あぁ……大丈夫だ……で、他の奴らは何処に行ったんだ?」

    狛枝「軽く皆で自己紹介してから、探索に行ったよ。君だけずっと寝ているから、僕は付き添っていたけど」

    日向「そうか……」

    狛枝「だからさ、君だけなんだよ。皆に挨拶していないのは。というわけで、自己紹介しに行こう!」

    日向「一ついいか?」

    狛枝「何かな?」

    日向「お前も附いて来るのか?自己紹介」

    狛枝「勿論」

    日向「えぇ」

    狛枝「思ってもいいけど、顔と言葉に嫌悪の意を露にしないでよ」

    日向「べ、べべべ別に嫌じゃないぞぞぞ?む、むむ寧ろかかか歓迎するぞぉぉぉ!?」

    狛枝「もういいよ、うん。誤魔化さなくて、いいよ、うん」

    日向「おう、嘘は苦手だから助かる!」

    狛枝「無意識に抉るね、人の心」


  5. 5 : : 2017/05/07(日) 20:23:53
    /牧場/

    ??「あら、目が覚めたの?」

    日向「え?あぁ、まぁな。えっと、お前は?」

    霧切「見ての通り、霧切 響子よ。宜しく」

    日向「あぁ、宜しくな」


    日向「で?霧切は何か見つけたのか?」

    霧切「いいえ、全く。新たな収穫は無し。疑問点ばかりが残るだけね」

    日向「新たな、って事は、見つけたことは一応有るのか?」

    霧切「……狛枝君?伝えてなかったの?」

    日向「ん?」

    狛枝「あはは、ごめん。すっかり忘れていたよ!」

    霧切「……まぁ、いいわ。あなたが目覚める前に、あなた以外の人で共通点を探したの」

    日向「ふむ」

    霧切「一つ目は、全員高校生である事。二つ目は、全員容姿がダンガンロンパの登場人物に変わっていること。三つ目は、性格がその容姿のキャラクターに合っている事。四つ目は、ここに来るまでの経緯を覚えていないこと。取り敢えず、これらね」

    日向「えっ、じゃあ、こいつは素で狛枝なのか!?」

    霧切「そうなるわね」

    日向「えぇ……」



    日向「じゃあ、全員”現実”から来たのか」

    霧切「えぇ、そうね」



    狛枝「この時点で、ダンロンカテゴリかが怪しくなってきたね」

    霧切「それを言うと、前作もアウトじゃない」

    日向「メタいわ」



    日向「ありがとな、霧切」

    霧切「ちょっと待ちなさい!」

    日向「何だよ」

    霧切「あなたの自己紹介は?」

    日向「日向、日向 創だ」

    霧切「分かっているわよ」

    日向「……」





    日向「あの受け答え流行ってんのか?なぁ」

    狛枝「さぁ?」

  6. 6 : : 2017/05/08(月) 20:05:45
    /コテージ周辺/

    日向「……よぅ」

    石丸「おっ!日向君ではないか!目覚めたんだね?」

    日向「あぁ、宜しくな」

    石丸「うむ!宜しく頼むぞ!」

    日向「それから、大和田、だよな?」

    大和田「おう、宜しくな!日向!」

    日向「あぁ、宜しく。気が良さそうで安心した」

    大和田「……気が良いわけねぇよ」

    日向「ん?」

    気が良いわけが無い?

    日向「……なぁ、大和田」

    大和田「なんだ?」

    日向「……いや、なんでもない」

    大和田「そうか」

    訊くべきじゃないよな、何故かなんて。

    狛枝「二人は、何か見つけたの?」

    石丸「特にはないな!」

    大和田「只、人数分のコテージが有るな。中も快適そうだし、意外と良いとこだ、此処は」

    日向「そうか、ありがとな」

    石丸「あぁ、それじゃ」

    大和田「お前も頑張れよ!」





    日向「良い奴ら過ぎる」

    狛枝「そうだね。素晴らしいね」

    日向「これが希望か……」

    狛枝「霧切さんもいい人だけどね」
  7. 7 : : 2017/05/09(火) 20:22:37
    /ホテル・ロビー/

    日向「……何と言うか、見慣れないグループだな」

    山田「そりゃ、僕は作品が違いますからな」

    澪田「そうっすね!面白い組み合わせっすね!」

    ソニア「御二人は見慣れていますけどね」

    日向「マジかよ」

    狛枝「なんで残念そうなのかな?ねぇ?」

    日向「日向 創だ。三人とも宜しくな!」

    山田「こちらこそ、ですな」

    澪田「よろしくっす!」

    ソニア「えぇ!宜しくですわ!」

    狛枝「無視!?ねぇ、日向君!?」



    日向「で、三人は何か見つけたのか?」

    山田「いや、全く」

    日向「言い切ったな」

    ソニア「と、言われましても」

    澪田「あ!でもでも!小さいことかもっすけどね!見つけたんすよ!」

    日向「?何を見つけたんだ?」

    澪田「ここは現実としか思えないのに、ジャバウォック島が完全再現されてるっす!」

    日向「確かに……普通に考えればおかしいよな」

    澪田「流石にコロシアイは有り得ないっすけどね!」

    山田「澪田唯吹殿、フラグ建築は止めたほうがいいですぞ」

    狛枝「まさか、流石に回収しないでしょ」

    ソニア「コロシアイなんて、起きるはずが有りませんもんね」

    日向「そうだよな」


    本当に、何もないと良いんだが、そういう訳にはいかなさそうな気がするんだよな。









    日向「だが、やっぱりあの組み合わせは珍しすぎる」

    狛枝「夢の共演だね!」
  8. 8 : : 2017/05/10(水) 20:18:20
    /ホテル・レストラン/

    葉隠「おっ!日向っち目ぇ覚めたのか?」

    セレス「あら、本当ですわね」

    日向「あぁ、さっき目が覚めたんだ。宜しくな」

    葉隠「おう!よろしくな!」

    セレス「末永く宜しくお願いしますわ」


    日向「おまえらは、何か、一緒に居そうな感じがするな」

    葉隠「そうか?そんなこたぁねぇべ」

    セレス「どういう意味で日向君は言っているのですか?」

    日向「なんとなく、イメージの問題だよ」

    狛枝「確かに、そんなイメージはあるよね」

    セレス「はぁ……」



    日向「で、何か発見はあったのか?」

    セレス「全く、進歩はありませんわ」

    日向「そうか」

    セレス「期待していたなら、申し訳ありません」

    日向「いや、気にすんなって」

    葉隠「そうだべ!気にすんなって!」

    日向「お前が言うのか」





    日向「葉隠はお調子者で良い奴だと見る」

    狛枝「ただの詐欺師かもよ?」

    日向「キャラ的に疑えないからやめろ」
  9. 9 : : 2017/05/11(木) 20:29:54
    /空港/

    日向「……よぅ。日向 創だ、宜しくな」

    七海「あっ、日向君!目が覚めたんだね?」

    江ノ島「おー!マジで日向じゃん!おっはー!」

    日向「おう、おはよう」

    七海「大丈夫?長い間寝ていた様だけど」

    日向「あぁ、大丈夫だ。ありがとな」

    江ノ島「いきなりフラグ建ててんじゃねーよ!」

    狛枝「フラグかな?今の」

    江ノ島「二人は建てたのだ、フラグのフラグをな」

    狛枝「犠牲になったんだね」


    日向「何か見つかったのか?」

    江ノ島「うっわ!現金な男だな!!」

    日向「……」

    江ノ島「悪かったって!睨むなよ!」

    七海「えっとね、はっきり言うとね」

    江ノ島「やっぱ、脱出は不可能みたいですね」

    七海「飛行機も調べたんだけど」

    江ノ島「あの…その…ハリボテ…でして…」

    七海「大きな収穫は無いよ」

    江ノ島「残念だったな!?日向ァ!!」

    日向「狛枝、江ノ島なら殴っていいぞ」

    狛枝「本当!!?やったぁ!!」

    江ノ島「すいません許してくださいどうか慈悲をくださいふざけた私を見過ごしてください看過して下さい勘弁してください意見を言うのもおこがましいですがどうか何卒許してください日向創超スーパー希望級天変地異老若男女クライマックス大先生」

    日向「読みずれぇ」

    七海「まぁまぁ、許してあげなよ」

    日向「七海が言うなら、仕方ない」

    狛枝「じゃ、一発殴ろっかな」

    江ノ島「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」







    日向「七海は、やっぱ可愛いな」

    狛枝「もう一人はどうしようもないね!」

    日向「江ノ島相手でもそれ以上言うな、流石に可哀想だ」

  10. 10 : : 2017/05/12(金) 20:33:54
    /ロケットパンチマーケット/

    西園寺「あー!ずっと寝てた役立たずが来たよー!」

    不二咲「西園寺さん……流石にその言い方は……」

    西園寺「えー?事実でしょぉ?」

    狛枝「まぁまぁ、その辺にしてさ、自己紹介をしようよ」

    日向「日向 創だ。勿論、実名じゃないが」

    西園寺「知ってるよ。皆でキャラの名前にしようって話し合ったからね」

    日向「決まってたのか」

    西園寺「西園寺 日寄子だよー」

    不二咲「不二咲 千尋です。宜しくお願いします」

    日向「あぁ、宜しくな」



    日向「何か、見つかったか?」

    西園寺「自分は探索してないのに、図々しくない?」

    日向「……」

    西園寺「わ、分かったって!無言で見つめるの止めて!」

    不二咲「えっとね、ここにはある程度の日用品が揃っているみたい」

    西園寺「とりあえず、生活には困らない、って感じかな」

    不二咲「それ位かなぁ」

    日向「そうか、ありがとう」

    狛枝「ありがとうね」

    西園寺「狛枝おにぃが言うとイラって来るんだけど」

    狛枝「酷いなぁ」






    日向「西園寺は、補正すべきじゃないか?」

    狛枝「現実でも、あんな感じなのかな?」
  11. 11 : : 2017/05/13(土) 20:34:30
    /ジャバウォック公園/

    舞園「あっ、日向君!起きたんですね」

    大神「要らぬ心配だったか」

    日向「あぁ。宜しくな」

    舞園「はい!宜しくお願いしますね!」

    大神「宜しく頼むぞ」



    日向「何か、分かった事はあるか?」

    舞園「いえ、特には」

    大神「この公園には何も無いようだ」

    狛枝「この公園<には>?」

    大神「あぁ、少し疑問があるのだ」

    日向「と、言うと?」

    舞園「中央の島には、裁判場への入り口が在る筈じゃないですか」

    大神「だが、在るべき場所に存在しないのだ」

    日向「と、なると?」

    大神「なんとも言えぬ」

    舞園「確かに、初めは原作でも無かった筈ですけど、だからって、ウサミ先生に会っている訳でも無いので」

    日向「どうなるか分からない、ってことか」

    大神「まぁな。だが、コロシアイなど有り得ん」

    狛枝「確かに、原作のどれにも当てはまっていないっていうのが気がかりだけど、それも杞憂だろうね」

    日向「そうか……」








    日向「さくらちゃん、マジ女神」

    狛枝「そうだね!!」

    日向「熱い肯定有り難う」
  12. 12 : : 2017/05/14(日) 19:57:26
    /砂浜/

    日向「一応、全員と挨拶出来たか」

    狛枝「そうだね、15人全員と挨拶できたね」

    日向「さて、どうするか」

    狛枝「適当に散策でもしようか。何か見つかるかも知れないし」

    日向「じゃ、まず何処に――」




    ピンポンパンポーン







    ????「あーあー!マイクテス、マイクテス!聞こえるぅ?オマエラ」

    日向「!?」

    聞いたことの有る声、何度も聞いた声。

    絶望が、迫っていることを示す声。

    それが、島中に嫌なくらいに響き渡っている。







    ????「取り敢えず、全員顔合わせてみたいだし、ジャバウォック公園に集合!!おーけー?」



    日向「あ…え…は?」

    脳が追いつかない。

    否、違う。


    追い越したから、先が見えるからこそ、困窮する。


    見える。絶望の未来。

    感じる。悲惨な事件。

    襲う。コロシアイ。



    待っているのだ。


    確定事項とでも、運命とでも言わんばかりに。


    日向「だからって、行かない訳にはいかないよな」

    狛枝「……そうだね、引き返そうか」


    狛枝「何が待っていても、さ」

    日向「……」
  13. 13 : : 2017/05/15(月) 19:44:47
    /ジャバウォック公園/

    日向「あぁ、皆先に来ていたのか」

    霧切「えぇ、あなた達が最後ね」

    西園寺「おーそーいー!やっぱり日向おにぃは駄目駄目なんだね!」

    不二咲「西園寺さん……」

    大神「それにしても、これから何が始まるというのだ……いや、判り切っている事か」

    江ノ島「……もし、予想通りなら、そろそろ来るんじゃね?来て欲しくは無いけどさ?」

    石丸「……来る筈が無い」

    大和田「ん?どうした?」

    石丸「来るはずが無いだろう!!あんな非現実的な奴が!」

    セレス「いえ、現実的ですわ」

    山田「え」

    セレス「姿が全員可笑しいですもの。非現実的なことも現実的へと姿を変えるでしょう」

    澪田「た、確かにこの状況なら何が起きても可笑しくないとは思うっすけど……」

    ソニア「ですからって、流石にありえないですわ!押入れで寝ているのが犬くらいありえませんわ!!」

    七海「言いたいことは分かるけど、押入れで寝るのが猫だけとは限らないんじゃないかな?」

    葉隠「もー!現れんならさっさとして欲しいべ!」

    舞園「そうですね。早く進めて欲しいですね」

    石丸「進むも何も無い!奴が現れるなんてことは――――」







    モノクマ「あるんだよ!これがね!!」

    石丸「な……!!」


    現れたのだ。奴が。見たくも無い奴が。

    此処に居る皆が何かを知っている奴が。







    モノクマ。





    日向「……」

    声が、出ない。





    モノクマ「えーと。こんにちは!オマエラ!」

    石丸「……こんにちは!!!」

    大和田「流石にそこは挨拶するのな」

    モノクマ「石丸君は元気で宜しい!!」


    モノクマ「さて、ダンガンロンパを知っているオマエラなら、次に僕が言うことは分かるよね?」
  14. 14 : : 2017/05/16(火) 20:01:47











































    モノクマ「オマエラには、コロシアイをしてもらいます!!」

    日向「……は?」


    嘘だ。

    現実じゃ、ありえないだろ、こんな、コロシアイなんて。





    いや、違う。








    もう、現実は、俺らの前から去っていってしまったのか。


  15. 15 : : 2017/05/17(水) 20:13:48
    モノクマ「殺し方は自由!」

    モノクマ「勿論、学級裁判は行うよ!」

    モノクマ「兎に角!殺した人だけが、此処から出られます!」

    モノクマ「他にもルールがあるから、詳しくはこれを見てね!」

    そう言うと、奴は端末の様な物を投げ、俺たちに渡した。

    モノクマ「それは、電子生徒手帳!壊れることなんて無いから、安心してね!」

    モノクマ「えーっと、じゃあ、最後にこれをプレゼント!!」

    西園寺「ぷ、プレゼントぉ!?」

    大神「嫌な予感しかしないな」

    モノクマ「もう!そんな露骨に嫌そうにしないでよ!」

    舞園「嫌に決まってるじゃないですか!あなたなんて信用できません!」

    澪田「そうっす!そうっすよ!」

    モノクマ「はぁ?」



    モノクマ「信用?何言ってんの?オマエラ」

    日向「……え?」

    モノクマ「あのねぇ……これは、信用とか、信頼とか、そういう問題じゃないんだよ」

    不二咲「……どういうこと?」

    モノクマ「もう!ゆとりは駄目だなぁ!そんなんだから馬鹿にされるんだよ!」






    モノクマ「君たちは、<やる義務があるんだよ>!」

    狛枝「はぁ?」

    モノクマ「と、言う訳で、プレゼント!ほーい!」


    モノクマはそう言い放つと、何か小さいものを投げた。

    それは、放物線を綺麗に描き、俺たちの腕に――――


    日向「腕に…着いた…?」

  16. 16 : : 2017/05/18(木) 20:31:34
    モノクマ「それは、NGバングル!」

    霧切「NGバングル……?」

    モノクマ「そう!全員の腕に着けさせてもらったよ!」

    大和田「んたこたぁどうでも良いんだよ!これはいったい何なんだ!!」

    モノクマ「もう!せっかちだな!言われなくても教えるって!」

    日向「……毒が注入されるのか?」

    モノクマ「そう!それぞれに割り振られたNG行動を犯した人は、バングルから毒が……え?」

    日向「……あれ」

    モノクマ「な、何で知ってんの!?」

    日向「いや、なんとなくそんな気がしただけ、だ」

    そう、なんとなく。

    脳裏に、ふと思い浮かんだだけ、だ。

    多少の頭痛を伴って、だが。

    モノクマ「……まぁ!そういう事だよ!バングルに触れれば自分のNG行動が分かるからね!おーけい!?」

    山田「……あっ、本当ですぞ」

    日向「……なんだこれ」

    俺のバングルには、こう表示されている。


    <自らの持っているある才能に気付く>

    日向「モノクマ、これどういうことだ?」

    モノクマ「どういうことって、そういうことさ」


    だが、これだと俺が才能を持っていない、とも捉えられるが。

    モノクマ「兎に角!詳しいことは電子生徒手帳!分からないことは直接訊きに来なさい!」

    セレス「はぁ……」

    江ノ島「これ、どういうことだよ」

    モノクマ「これって、どれ?」

    江ノ島「私の才能に決まってんだろ!電子生徒手帳を起動した時に表示されたこれはなんなんだって!!」

    モノクマ「きみにその才能があるってことだよ?」

    江ノ島「はぁ!?私の才能が超高校級の――――」

    モノクマ「ん?なんだい?」

    江ノ島「……いや、もういい」

    モノクマ「うぷぷ、賢明だね」

    どういうことだ?



    モノクマ「兎に角!コロシアエ!NG行動に気をつけろ!以上!!」



  17. 17 : : 2017/05/19(金) 18:06:22
    そう言い残して、奴は消えてしまった。

    日向「どうなってんだよ、これ」

    残された俺たちに残ったのは、

    殺意、

    悲哀、

    恐怖、

    困窮、

    そして――――


    絶望。

    残されたものにしては、小さく、おぞましいものだった。


    何より、少なからず全員が殺意を持ってしまった事が恐ろしい。





    そして、いつの間にか始まってしまった、絶望の物語が、一歩足を進めたのだ。











    /???/



    モノクマ「解散して、夜になって、「あっ僕も寝ていいかな?」と思った矢先に呼び出して……僕のことそんなに嫌い?それとも、KY?」



    モノクマ「え?君のNG行動の詳しい条件?」

     

    モノクマ「まぁ、確かに言葉足らずだったよね?」



    モノクマ「不条理って……文句言われてもなぁ、もっと酷い人居るし」



    モノクマ「仕方ないなぁ、教えるよ。それはねぇ――――」













    モノクマ「最初の殺人が行われた、詰まり、自分以外の人間が殺した以外の場合に措いて、どんな理由だろうと、死人が出た瞬間に毒が注入されるよ」



    モノクマ「言いたい事は分かるよね?」

    モノクマ「うぷぷぷぷぅ!!」

    ??「……」



  18. 18 : : 2017/05/20(土) 20:36:36
    prologue,「Re:初めまして、絶望学園」

    END

    ノコリ 16 ニン……


    to be continued……

  19. 19 : : 2017/05/22(月) 17:32:31
    CHAPTER,1「認めたら敗者だと言った君」(非)日常編

    /コテージ/

    日向「……夢……じゃないのか」

    矢張り、このコロシアイは、夢だと思いたい自分が居るらしい。

    恐ろしいのは、NG行動。

    俺のは、比較的に軽いもの――とはいえ、少しショックな<自らの持っているある才能に気付く>という才能があるのか、どうか判らないという微妙なラインだが――だ。

    但し、他の奴らはどうだろう。

    もっと、簡単なことが設定されていたら、絶望的だ。

    それを、動機に、殺人でも起きたら――――。


    考えたくも無い。


    日向「そういえば」

    そう、そういえば。

    才能は電子生徒手帳を起動すると表示されるらしいな。

    下手すれば、これで死ぬかもしれない。

    だが。


    日向「確かめてみるか」


    電源ボタンと思われるボタンを押し、起動させる。

    校章らしきものが表示され、電子生徒手帳、とも示される。


    愈々、才能が、そこに、出て来る。




























    日向 創

    超高校級の補欠










    日向「ん?」


    少し目を瞑り、脳内で確認する。

    今、補欠とか見えた気がしたんだが。

    ありえないよな!補欠って!!才能か!?

    見間違えたんだ、うん。

    おそらく、超高校級の補佐とか、超高校級の無欠とか、そんな感じだ、多分。

    もう一回、みる。



    日向 創

    超高校級の補欠



    日向「あっはっは!モノクマも冗談きついなぁ!」


    モノクマのミスかバグだ、これは。

    流石に、補欠はありえない。???よりありえないだろう!




    日向「おーい!モノクマー!出てこーい!」


    モノクマ「なに?」

    日向「俺の才能、バグってるぜ?補欠は無いだろ、ほ、け、つ、は!」

    モノクマ「……バグって無いよ」

    日向「へ?」

    モノクマ「君は、補欠。特に才能も無い、マジの補欠だよ」













    日向「え?」
  20. 20 : : 2017/05/23(火) 20:07:49
    日向「な、なら、このNG行動って……」

    モノクマ「なんていうの?据え置き?とりあえず?寄せ集め?そんな感じ?」

    日向「って言うことは?」

    モノクマ「無いのと同じ」

    日向「はぁ……」

    モノクマ「なんかごめんね?」

    日向「……」

    モノクマ「ん?どったの?息を、大きく吸って。せーの!」

    日向「適当すぎだろおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

    モノクマ「うるさ!!適当って!ひど!」

    日向「適当だろ!なに本質的に要らない人参加させてんの!?馬鹿だろ!?」

    モノクマ「馬鹿じゃない!!理由はあるの!!」

    日向「なんだよ!それ!」

    モノクマ「理由が無いのが、理由」

    日向「は?」

    モノクマ「睨まないでよ」

    日向「……もういいよ、うん」

    モノクマ「あっさりしているね?」

    日向「疲れた。お前のせいで」

    モノクマ「ひどいな」

    日向「そっくりそのまま返すわ」
  21. 21 : : 2017/05/24(水) 20:25:51
    日向「はぁ……」

    モノクマは去ったが、なんだこれ。

    待遇が酷すぎやしないか?

    日向「とりあえず、レストランに行くか」


    /ホテル・レストラン/


    日向「狛枝……」

    狛枝「やぁ!日向君!どうしたの?」

    日向「どうしたって……飯を食いに来たんだよ」

    狛枝「そうだよねぇ。愚問だったかな?」

    日向「他の奴らは?」

    狛枝「さぁ?見かけてないけど?」

    日向「……そうか」

    狛枝「ところで、きみの才能はいったい何なの?」

    日向「……思い出したくも無い」

    狛枝「余計気になるなぁ。因みに、僕は<超高校級の生存者>だったよ」

    日向「何をやらかしたんだよ」

    狛枝「別に?テロに遭ったり、強盗に遭ったり、通り魔とすれ違っただけだけど?」

    日向「マジモンかよ!?」

    狛枝「それより、きみは何なの?」

    日向「……補欠」

    狛枝「」

  22. 22 : : 2017/05/26(金) 18:16:00
    狛枝「」

    日向「おい、どうした」

    狛枝「あぁ、え、えっとね?」

    日向「おう、なんだ?」

    狛枝「……それ、本当?」

    日向「……本当だよ」

    狛枝「えぇ……」

    日向「い、一応才能だからな!?」

    狛枝「そ、そうだね!立派な才能だよね!」

    日向「は…ははは…」

    狛枝「あ…あはは…」

    日向「無理しなくていいぞ、狛枝」

    狛枝「だ、大丈夫。あそこまで才能信者じゃない……し」

    日向「無理するなよ!?」

    狛枝「NG行動は?才能に触れてた?」

    日向「ま、まぁ」
  23. 23 : : 2017/05/28(日) 17:50:44
    日向「とりあえず、朝食を摂らせてくれ」

    狛枝「そうだね。食べようか」


    狛枝と朝食を食べた。

    狛枝 +1

    /////////////////////////////////////////////

    申し遅れました。

    今回から、好感度システムを導入します。

    自由時間などにて、好感度を得ることが出来ます。

    好感度が一定以上になると、お得なことが一杯です。

    そして、これは、なんと!!

    安価を使わせて頂きます!

    詳しいことはその時に。

    では、何卒、何卒。

    /////////////////////////////////////////////


    日向「それじゃあな」

    狛枝「うん!またね!」


    狛枝と別れ、レストランを後にした。




    /コテージ/

    日向「はぁ……」

    疲れた。

    まだ朝だが、疲れた。

    才能のこと、モノクマ、何より、狛枝。


    疲れる要因が朝に集いすぎている。

    日向「……」

    結局、俺のNG行動は何なんだ?

    本当に、無い、ということなのか?

    だが、文の解釈によっては、他にあるような気がする。

    気のせいだろうか?

  24. 24 : : 2017/05/29(月) 20:22:11
    日向「さて……」

    止まっていても仕方が無い。

    誰かに会いに行こうか。

    /////////////////////////////////////////////

    度々、申し訳在りません。

    早速ですが、自由時間、詰まりは、好感度を上げる時です。

    それでは、安価について説明させていただきます。

    ……前レスで説明しろ、という意見には頭が上がりません。すいません。


    >>1の様に、名指しで示させて頂くことがほとんどだと思います。

    自由時間中は、基本的には誰とでも過ごすことが出来ます。状況的な都合で不可能の場合は、申し訳在りませんが、再安価とさせて頂きます。


    安価を募る投稿から24時間以内に安価が来なかった場合は、日向様がボッチで過ごします。


    その他にも、安価を使用する場面が出てくるかもしれませんが、それはその節に。


    まずは、狛枝様と過ごすのはいかがでしょう。

    それでは、失礼します。

    /////////////////////////////////////////////


    日向「誰と過ごすか……」


    -自由時間開始-

    >>25

    参加者の名前 or モノクマ or ボッチ


  25. 25 : : 2017/05/30(火) 20:05:45
    日向「とりあえず、もう少し一人で居てみるか……」


    一人で、自分のことについて考えていた。





    日向「ふぅ……」

    さあ、そろそろ、動くか。


    -自由時間開始-


    >>26

    参加者の名前 or モノクマ or ボッチ


  26. 26 : : 2017/05/31(水) 20:07:23
    日向「いや、今日は一人で過ごそう」

    一人で、これからについて考えた。



    日向「……」

    日が暮れてきたが、もう少し動けそうだな……。






    >>27

    参加者の名前 or モノクマ or ボッチ


  27. 27 : : 2017/06/01(木) 20:11:36
    日向「……いや、少し遅いし、やめて措こう」


    一人で、時間を持て余した。




    それにしても。

    このまま、誰にも会う事無く、一日を過ごすとなると……。


    多くは、より、他者に対し、より疑念を募らせるのではないだろうか?



    果たして?


    いつ、殺人が起きても、可笑しくない、そんな状況。それが、今。


    絶望を押し付けられた俺らは、疑うという負の思いからは逃れられない。




    ピンポーン




    日向「ん?」

    呼び鈴?日が暮れた夜にか?誰だ?目的は?

    日向「出てみる、か」




    扉の向こうには……!!!





    日向「お前かよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっ!!!!」


    狛枝「いきなり何!?声でかいよ!?」


    日向「……何のようだ?」

    狛枝「皆に声掛けているんだけど……日向君も夕食一緒にどう?」

    日向「……夕食?誰が主催だ?」

    狛枝「えっとね……霧切さんだよ」

    日向「斜め上だな……まぁいい、行く」

    狛枝「本当?有り難う!」
  28. 28 : : 2017/06/02(金) 20:24:15
    /ホテル・レストラン/

    日向「よぉ」

    霧切「あら、来たのね?日向君」

    日向「あぁ、一応な。呼ばれたからには、来たほうがいいだろ?」

    霧切「そうね。ありがとう」

    日向「他の奴らは?」

    霧切「何人か来ているわ。その内、又増えるでしょう」

    日向「そうか……」



    日向「大神、舞園、不二咲、西園寺か」

    大神「日向か……久しいな」

    日向「そこまで久しくは無い、はずだ」

    舞園「そうですかね?丸一日近く会っていませんし」

    日向「それも、そうか」

    舞園「えぇ、そうです」

    不二咲「日向君は今日何してたの?」

    日向「安価が来なかったから、一人で過ごしてたよ」

    西園寺「主人公は大変だね~~!!」

    日向「……まぁな」






    霧切「全員来たようね。少し楽しんだら、話したいことがあるから、よろしくね」


    日向「さて、誰と食べようか」

    まだ、グループに入ってない奴がいいよな。なんとなくだが。

    まだ、一人で居るのは……。


    安価

    >>29

    霧切 or 狛枝 or 江ノ島

    来ない場合は、無条件狛枝。

    他に一緒に居たい人が居る場合は、その人も書いてください。
  29. 29 : : 2017/06/05(月) 17:49:11
    日向「うーむどうしよう」

    狛枝「日向k」

    日向「皆グループ作っちゃてるしなぁ」

    狛枝「一緒n」

    日向「おっ、江ノ島一人か、誘おう」

    狛枝「あの」

    日向「だがなぁ、圧力を多少振りまいてるしなぁ」

    狛枝「ねぇ」

    日向「どうしたもんかね」

    狛枝「日向君!!」

    日向「……あぁ、狛枝か。どうした?」

    狛枝「素で言ってる?そうじゃないなら、才能だよ」

    日向「ナンノハナシカナー?」

    狛枝「」




    狛枝と適当に話しながら食べた。

    狛枝 +2





    日向「そろそろ、霧切から話が有る頃か?」

    狛枝「そうだね」
  30. 30 : : 2017/06/06(火) 20:20:42
    霧切「さて、そろそろ宜しいかしら?」

    山田「それで、なんの用ですかな」

    霧切「勿論、これからの事よ」

    澪田「これから……っすか?」

    霧切「えぇ、これから」


    霧切「この、コロシアイ南国生活のね」


    コロシアイ。

    ……コロシアイ。


    狛枝「で?」

    霧切「そうね、まずは、校則について確認しようかしら」

    日向「校則……?」

    西園寺「えー?知らないのぉ?ぷーくすくすぅ!!」

    日向「……電子生徒帳はさほど見てないからなぁ」

    舞園「えぇ」


    狛枝「ってか、西園寺さん、死なないんだ?」

    ソニア「えっ?どういう……」

    狛枝「だって、西園寺さんのNG行動って」
















    狛枝「<暴言を吐く>、だよねぇ?さっきの言葉は、引っかからないんだ?」

    西園寺「……!?えっ!?ちょ!!」

    日向「狛枝、何を言っているんだ!?」

    狛枝「何って……NG行動だけど?」

    日向「そうじゃなくて!何でお前が!」

    霧切「何で、貴方が知っているのかしら?」

    狛枝「……さぁねぇ?僕にもよく分からないんだ」

    七海「ふざけていい場面じゃないよ?答えてよ」

    江ノ島「おい、まさか、全員のNG行動を……」

    狛枝「勿論、全て知っているよ?江ノ島さんのもね」

    江ノ島「!?」





    狛枝「あははははぁ!?殺すなら僕を殺すのは止めたほうが良いよ!無理やりにでも、NG行動をさせるからねぇ!?」

    日向「お前……!!」


    狛枝「別に、生き残りたいとか、そんな私欲じゃないよ?ただ、君たちの希望を最後まで見届けたいだけなんだ」




    霧切「もういい。それより、校則についてよ。NG行動は、其処の狂人の所為で対策の仕様が無いわ」

    狛枝「……睨まないでよ」

    霧切「……」

  31. 31 : : 2017/06/07(水) 20:06:56
    霧切「さて、一応校則についておさらいしましょうか」

    セレス「そうですわね」

    霧切「じゃあ、読むわね」

    霧切「殺人を犯し、学級裁判を乗り越えればここから出れる」

    霧切「学級裁判で誤答した場合はクロ以外がオシオキ」

    霧切「夜10:00から朝7:00までの夜時間はレストランを閉鎖する」

    霧切「NG行動に引っかかると、毒で死ぬ」

    霧切「殺し方は問わない」

    霧切「一人が殺せるのは二人まで」

    霧切「学園長への過度な暴力は禁ずる」

    霧切「学園長への要望・質問は可能」

    霧切「場合により、校則は追加される」



    霧切「――以上ね。中々細かい」

    大和田「……出れない……のか?殺さない限り」

    霧切「どうでしょうね?モノクマは校則は守るでしょうけど」

    石丸「む、無理やり突破する、のも可能か!?」

    葉隠「はぁ?何言ってんだべ」

    石丸「な、なんだと!?」

    葉隠「んなことしたら、校則違反だべ!!」

    霧切「そうね。そうなるでしょう」

    石丸「た、確かに……!!」

    大神「……どうしたものか」

    日向「ダンガンロンパ、だよ」

    江ノ島「は?」

    七海「急にどうしたの?」

    澪田「だ、ダンガンロンパ?どういうことっすか!?」

    石丸「確かに、ここは正にダンガンロンパを再現しているが……よく分からないぞ」

    日向「……モノクマに、負けを認めさせるんだ」

    霧切「……!」

    日向「プレイしたんだろ?全員。なら、上手く学級裁判を起こし、モノクマを敗北させる!!」

    山田「な、成る程。確かにゲームではそんな感じでしたが……」

    セレス「この状況だと……危険度が高いのでは?」

    日向「そうだな。だからこそ、協力して、皆で打開するんだ!ゲームでは無理だったが、俺らは違うだろ!」

    七海「……そうだね。どうにかしよっか」

    葉隠「そうだなぁ!頑張っていこうぜ!」

    西園寺「……わかったよ」

    狛枝「素晴らしいよ!!」

    日向「お前は黙れ」

    狛枝「」
  32. 32 : : 2017/06/08(木) 20:10:41




    こうして、とりあえず、殺人は絶対に行わない、と思いを固くし、今日は解散した。




    /コテージ/


    日向「……」

    疲れた。

    何も、大きいことは起きていない。

    無論、殺人も、だ。

    だが、それでも、疲れた。

    日向「どうするか……」

    まだ、全員のことは把握できていない。

    その、緩めな状況で、協力はやや難しいだろう。

    日向「本当に、どうしようか」


    今日は、何も無いが、情報は得た。

    ・俺は超高校級の補欠である。狛枝は超高校級の生存者である。

    ・西園寺のNG行動は<暴言を吐く>である。但し、過度でない限りは引っかからない、のだろうか?

    ・狛枝は、何らしかの方法により、全員のNG行動を知っている。やろうと思えば、無理やりNG行動に引っ掛けることが出来るらしい。

    ・校則と学級裁判が存在し、校則は電子生徒手帳で確認可能である。

    ・殺人は、行わない。



    って所か?


    日向「……あと、俺はぼっち、ということか」

    笑えない。




    さ、今日は寝よう。


    意識が遠のく。












    /???/

    ??「……」

    ??「……」

    ??「さようなら。貴方には勝ちの為に、消えてもらう」

    ??「…がっ…あぁ……!!」

    ??「……」







    ??「じゃあね」










































    「――――舞園さん」
  33. 33 : : 2017/06/09(金) 19:56:26
    <モノクマ劇場>


    モノクマ「こんにちは」

    モノクマ「リアル・ダンガンロンパから御馴染み、モノクマ劇場です」

    モノクマ「……え?それは今言っちゃ駄目?……あっ、ごめん」

    モノクマ「と、言うわけで!現時点で余り出番の無いモノクマが送る、休憩タイムだよ!」

    モノクマ「……べ、別に出番が無いの悔しくなんか……ないんだから!!」

    モノクマ「……はい、悔しいです。そりゃもう、本当」


    モノクマ「さて、愈々、物語が進み始めたね!」

    モノクマ「此処までが、プロローグ的な」

    モノクマ「此処からが、本番的な」

    モノクマ「うん、此処まで長かった、うん」

    モノクマ「さぁ、此処からダンガンロンパらしくなって行くと思います!」

    モノクマ「ご意見、ご感想、質問、批判等々、お待ちしているので、今後共宜しくお願いします!!」

    モノクマ「……でいい?作者さんや……良いんだね、はい」

    モノクマ「ま、そんな感じだから、今日は此処まで」
  34. 34 : : 2017/06/10(土) 19:56:28
    モノクマ「午前7時になりました!起きて下さいな!」

    日向「……ん」

    朝か。

    寝覚めは、まぁ、良くは無い。

    ……さて、顔も洗ったし、朝食でも摂りに行くか。

    他にも、来ている人は居るだろうか?



    /ホテル・レストラン/

    日向「おはよう、早いな」

    西園寺「……おはよう」

    不二咲「あっ、おはよう」

    霧切「あら、おはよう」

    山田「これで、あとは、狛枝凪斗殿と舞園さやか殿が来れば揃いますな」

    日向「ん?あぁ、一緒に食べることにしたのか」

    澪田「唯吹の提案っすねー!たはー!流石唯吹っす!唯吹っすね!」


    狛枝「おはよう!希望の朝だね」

    西園寺「ちっ」

    狛枝「いきなり舌打ちは酷いなぁ」

    セレス「それだけの事を貴方はしたのですわ」

    狛枝「えっ?そうだっけ?」

    石丸「これで、あとは舞園君のみだな!!」

    霧切「……そうね。寝坊かしら」

    大和田「舞園がか?ねぇだろ」

    霧切「それもそうね。愚問だったわ」

    ソニア「でも、遅いですね」

    大神「朝食を摂らない、というのもおかしいしな」

    七海「……うーん。様子見てきたほうが良いかな?」

    葉隠「どうせ寝てたり、支度してるだけだべ」

    江ノ島「無いとは思うけど、状況が状況だし、少し心配じゃね?」

    霧切「そうね……2、3人で見てきてもらえるかしら?」



    >>35

    様子を見に行く or 待ってる

    行く場合は、一緒に行く人を一人か二人お願いします。
  35. 35 : : 2017/06/12(月) 20:23:00
    日向「……」

    大神「我が行こう」

    大和田「俺も行くぜ」

    澪田「唯吹もいくっす!!」

    霧切「じゃあ、任せたわ」



    日向「……」

    狛枝「日向君?」

    日向「なんだ?」

    狛枝「いや、さっきから黙っているから、気になっただけだよ」

    日向「そう、か」

    狛枝「どうしたの?」

    日向「別に……ただ」

    狛枝「ただ?」

    ただ……。

    日向「なんか、少し嫌な予感が、な」

    狛枝「……大丈夫だよ。きっと。それは気のせいさ」

    日向「そうだよな……」

    そうだ、気のせいだ。

    きっと、舞園は寝坊したんだ。

    そうでなくても、何か用事が有ったんだろ。



    そんな幻想は、すぐに打ち砕かれた。


    大神「お主ら!!」

    澪田「ややややヤバいっす!!」

    霧切「落ち着いて!!何があったの!?」

    大和田「……舞園が」































    「死んでいた」

    日向「は!?」

    狛枝「……!?」

    霧切「始まった、のね……コロシアイが」

    ソニア「……え?」

    セレス「まぁ、なんとなく察してましたわ」

    山田「えぇ?」

    セレス「勘です」

    石丸「そ、そんな嶺上開花しそうな風に言われても、だな……」

    七海「そんなこと言ってる場合じゃない。認められないなら、すぐに認めて。コロシアイが起きたということは覚悟しなくちゃ、だよ」

    石丸「か、覚悟!?」

    日向「学級裁判……か!?」

    七海「うん」


    モノクマ「やあ!!」
  36. 36 : : 2017/06/13(火) 20:37:51
    日向「……やっぱりか」

    モノクマ「そう!その通り!ご希望に添えて、学級裁判を行います!」

    霧切「希望してないわ。取り止めにして、中止して、このコロシアイも幕を下ろして」

    モノクマ「残念ながら、その希望には添えないなぁ?」

    霧切「分かっているわよ……」

    モノクマ「無駄だったね!」

    七海「ねぇ?」

    モノクマ「なんだい?」

    七海「此処に、本当にクロがいるの?居るとは思えないんだけど?」

    モノクマ「いるよ。此処に、確かに、いるよ?良かったね?」

    大和田「良い訳ねぇだろ!?」

    モノクマ「良い訳あるよ?」

    石丸「どこにメリットが有る!?人が死んでいるんだぞ!?」

    モノクマ「だーかーら!」


    モノクマ「復讐できるじゃん?クロに!!」

    石丸「復讐?」

    モノクマ「そう、復讐。大事な仲間を殺した奴に仕返しできる良い機会じゃん?」

    石丸「……」

    モノクマ「物を言う気力も無くなったのかな?」



    モノクマ「さて、学級裁判を行うんだから、これを渡さなきゃだよね?」

    不二咲「な、何?」

    モノクマ「分かっているでしょ?モノクマファイルだよ!!」

    霧切「……ありがたく頂戴するわ」

    モノクマ「うぷぷ、はい、どうぞ」

    霧切「……」

    日向「……一応貰って置く」

    モノクマ「賢明だね」




    モノクマ「さ、全員にファイルが行き届いたので、これから一定の自由時間を与えます!」

    モノクマ「そのうちに、事件の捜査をするもよし!しないもよし!ご自由に!」

    モノクマ「時間が一定に達したとき、学級裁判上に案内します!」

    モノクマ「一応言っとくけど、自由時間だからって、校則やNG行動から逃れられると思わないでね?」

    モノクマ「それでは……開始ぃぃぃっ!!」


    始まる。

    久しぶりで、初めての、学級裁判!!
  37. 37 : : 2017/06/14(水) 20:14:32
    CHAPTER,1「認めたら敗者だと言った君」非日常編

    -捜査開始-

    日向「……愈々、か」

    正直、いまでも、夢のように感じる。

    コロシアイに参加して、今も、コロシアイに追われていることが。

    ……夢でも、いい。

    夢が、いい。

    でも。

    日向「でも、やらなきゃ、だよな?」


    まずは、モノクマファイルだ。

    はっきり、モノクマのことが信頼できる訳でもない。

    ただ、この状況では、最も輝く情報源だ。

    日向「何々?」

    被害者は舞園さやかの姿をした者(以下、舞園さやか)。

    殺害時刻は凡そ夜10:00~10:30の間。

    殺害場所は、舞園さやかのコテージのシャワールーム。

    その他、刺された傷が数箇所有る。


    日向「……酷いな」

    吐き気が出て来る。なんで死体の写真載せるんだよ。

    それにしても、これは……刺殺、か?

    夜時間になってすぐに殺されているのもなぁ。

    後は……シャワールーム、か。

    確か、ゲームでもシャワールームで、舞園は殺されたはずだ。


    よく分からないな。謎が増えるばかりだ。

    コトダマ「モノクマファイル」入手

    コトダマ「刺された傷」入手


    //////////////////////////////////

    ここで、新たな安価的なものを紹介させて頂きます。

    入手したコトダマの中で、気になるものがある場合、そのコトダマについて、どのようなことを知りたいかを書いていただければ、そのことについて述べるレスを致します。

    学級裁判での安価の使用は未定ですが、是非是非推理の手助けが出来ればと思い、このような機能を入れさせて頂きました。

    ただ、この安価的なものは、<捜査中>のみとさせて頂きます。

    それでは、何卒、何卒。

    //////////////////////////////////

  38. 38 : : 2017/06/15(木) 20:21:52
    日向「次は……」

    数人から話を聞いてみようか。

    取り敢えず、探偵っぽい霧切。それから、此処に残っている唯一の発見者の大神。後は……狛枝か。

    日向「なぁ、霧切」

    霧切「何かしら?」

    日向「えっと、この事件、どう思う?」

    霧切「……一応言っておくと、私、探偵じゃないわよ?」

    日向「……え?」

    霧切「残念ながら、ね。探偵だったら、私も舞い上がったわ」

    日向「そうか……」

    霧切「私の才能は<超高校級の不運>よ」

    日向「……なんだろう、俺のほうがその才能っぽい」

    霧切「……?」

    日向「まぁ、才能ってより、皆を取り仕切っているから訊きたかったんだ」

    霧切「そう。なら、私は疑問を投げかけてみるわ」

    日向「……え?」

    霧切「おそらく、事件の核心に触れる疑問よ」

    日向「なんだ、それは」



    霧切「なんで、死体発見アナウンスが放送されなかったのかしら」

    日向「あっ!!?」

    霧切「ね?おかしいでしょう?」

    確かに、おかしいぞ。

    ダンガンロンパの世界を再現しているなら、死体発見アナウンスが流れても良い筈、いや、流れるべきなのに!! 
     
    日向「有り難う、霧切」

    霧切「どうも。後は自分で解きなさい」

    日向「……もう全て分かっている言い草だな」

    霧切「勿論。”不運だからこそ、残酷な真実を知っているのよ”」

    日向「……そうか。じゃ」

    霧切「えぇ、頑張りなさい」


    コトダマ「死体発見アナウンス」入手
  39. 39 : : 2017/06/19(月) 20:06:14
    大神「……日向か。どうした?」

    日向「一応、第一発見者の一人である大神に話を訊きたくてな」

    大神「そうか……何が聞きたい? 対外のことは答えよう」

    日向「そうか。ありがとな。じゃあ、まずは」

    うむ、まずは何にしよう?

    日向「……じゃあ、モノクマファイルには信憑性はあるかを聞きたい」

    大神「ふむ。そうだな……確かに、我が見たものと差異は無い状況が記されていたはずだ」

    日向「……そう、か」

    大神「ただ、少し関係ないかも知れぬが、ファイルに疑問があるな」

    日向「疑問!? なんだそれは!」

    大神「……死因が明記されておらぬ」

    日向「……あぁっ!!」

    本当だ! 刺された傷が有るとはあるが、刺殺とは言っていない!!

    日向「有り難う! 助かった!」

    大神「礼には及ばぬ、偶々だ」

    日向「事件とは関わりが無いが、一ついいか?」

    大神「なんだ?」

    日向「いや、才能を聞いていなかったから、どんな才能を持っているのか、だ」

    大神「そんな事か。我は<超高校級の幸運>だ」

    日向「幸運、か」

    大神「あぁ。流石に、NG行動は教えられぬな」

    日向「訊かねぇよ」

    大神「助かる」

    日向「じゃ、又何か有ったら」

    大神「うむ、いつでも訊いてくれ」


    コトダマ「モノクマファイル」アップグレード

  40. 40 : : 2017/06/19(月) 20:43:33
    日向「おい」

    狛枝「おいって!! おいって!! 他の人との待遇の差がっ!!」

    日向「……」

    狛枝「そんな「は? 何言っているの? こいつ。大丈夫か?」みたいな顔されても!!」

    日向「以心伝心だな!!」

    狛枝「わーい!! うれしいなー!! ……嬉しくないよ! こんな以心伝心!!」

    日向「我侭な」

    狛枝「僕!? 僕が我侭なの!?」

    日向「……まぁいいや。お前は狂人だが、悪人ではないからな」

    狛枝「うん。酷い事言っているね。否定できないけど」

    日向「それで、お前的には、この事件どう思う? 生存者さん?」

    狛枝「……ごめんね? 僕は大して調べてないから、凡その事しか推理できてないよ」

    日向「ほう?」

    狛枝「と、言うのも、モノクマファイル位しか情報得てないし」

    日向「そうか……」

    狛枝「だけど、簡単なヒントなら1つ出せるよ」

    日向「……ヒント?」

    狛枝「うん、僕しか知らないヒント」

    日向「……それって、まさか」

    狛枝「うん。舞園さんのNG行動」

    日向「……悪いが、聞いていいか?」

    狛枝「勿論。日向君なら、いくらでも」

    日向「舞園のNG行動は……なんだ?」

    狛枝「<包丁を奪われる>だよ」

    包丁を奪われる?

    狛枝「意外だよね? でも、規則には則られているはずだ」

    日向「規則?」

    狛枝「基本的に、NG行動は才能や性格を潰すものがそれなんだ」

    日向「うわぁ」

    狛枝「例外もあるけどね?」

    日向「と、いうことは」

    狛枝「舞園さんは、<包丁を奪われてはならない性格か才能を持っていた、ということ>だよね」

    日向「才能か……」

    狛枝「才能が自らを滅ぼす一因になるなんて、皮肉だよね」

    日向「そう、だな」

    コトダマ「NG行動」入手
  41. 41 : : 2017/06/20(火) 20:12:00
    日向「さて、そろそろ移動するか」

    取り敢えず、先ずは死体のある、舞園のコテージに行ってみようか。

    はっきり言って、余り行きたくは無い。

    ほんの少しの間だけだったが、確かに仲間だった人の死体なんて、見たいとは思えない。

    だが、矢張り、生きて此処から出るには、避けて通れない。

    覚悟を。



    /コテージ:舞園/

    日向「……」

    腐乱臭がするとまでは言わない。だが、気分を咎める雰囲気が漂っている。

    ゲーム、アニメ等で目にした、恐ろしい光景が、”目の前”に有る。

    これが、死体。

    これが、死。

    ……何なんだ、この理不尽なものは。

    不満を持ちつつも、捜査をし始めなければ。


    この”死”が、自らに降りかかる。


    デスゲームって、最悪だ。


    それじゃ、まずは、死体の確認から、か。
  42. 42 : : 2017/06/22(木) 20:29:16
    日向「……」

    これは、酷い。目を逸らしたい。

    ……モノクマファイルの通り、シャワールームで、何度も刺されたような傷が残っている。

    日向「……あれ?」

    だが、しかし、これはおかしいぞ! 

    刺された筈なのに、血がさほど流れていない?

    かといって、全く血が出ていないわけでもなく……腎臓? そのあたりの刺した傷は血が結構な量流れている。

    どういうことだ?

    コトダマ「出血」入手

    そして、腹部には包丁が刺さったままだ。考えた、見ただけでも、異常な吐き気を覚える。

    これで、刺しまくったのか?

    コトダマ「包丁」入手

    ……後は?

    日向「はぁ!?」

    ――――NGバングルが……外れている!?

    日向「……外れるのか!? これ」

    狛枝「うーん? どうだろう」

    日向「……着いてきたのか」

    狛枝「まぁね?」

    日向「まぁ、いいけどさ?」

    狛枝「それにしても、バングルが外れるとはね」

    日向「意外だな」

    モノクマ「全くだよ!!」

    日向「……!!」

    モノクマ「あれ? 自然に来たつもりが」

    狛枝「自然ってなんだっけ」

    日向「…………まぁいい。で、これは外れる仕様なのか?」

    モノクマ「いや、外れない筈だよ。基本的には」

    狛枝「基本的には?」

    モノクマ「うん。外れない仕様だし、無理に外しても毒が廻るし」

    日向「……なるほどな」

    モノクマ「まぁ、それだけ。質問したそうな雰囲気だったから来ただけ」

    日向「……」

    モノクマ「睨まなくても、すぐにさよならバイバイしますよ」






    狛枝「……これが何を意味するんだろうね?」

    日向「……さぁな」

    コトダマ「NG行動」アップグレード
  43. 43 : : 2017/06/23(金) 20:13:17
    日向「一つ、訊いていいか?」

    狛枝「何かな?」

    日向「今のを踏まえて、お前はこの事件どう思う?」

    狛枝「……悪いけど、大まかには掴めた、かな」

    日向「犯人が、か?」

    狛枝「いや、犯行が。犯人はずっと前から知っているし」

    日向「……え?」

    狛枝「だって、NG行動で分かるよ」

    日向「……どういうことだ?」

    狛枝「<最初の殺人を行わない>」

    日向「もしかして、それがNG行動だっていうのか!?」

    狛枝「うん。理不尽だよね」

    日向「理不尽っていうか……コロシアイとしてどうかと思うぞ? そんなの誘導もいいところだ」

    狛枝「全くだよ。希望を必然的に潰すなんて」

    日向「……まぁ、そうだな」


    コトダマ「絶対殺人のNG行動」入手




    「ぴーんぽーんぱーんぽーん!!」

  44. 44 : : 2017/06/24(土) 20:06:31
    モノクマ「自由時間はここまで!」

    モノクマ「何度だって繰り返した学級裁判が、また始まるよ」

    モノクマ「君たちがゲームで、アニメで、映像で体験したものが、始まるんだ」

    モノクマ「……君たちが体験するのは、フィクションじゃない」

    モノクマ「現実だ」

    モノクマ「ま、僕は楽しく観賞しているから」

    モノクマ「じゃ、ジャバウォック公園に集まってね!!」

  45. 45 : : 2017/06/26(月) 20:36:40
    日向「……愈愈、か」

    狛枝「……恐いかい?」

    日向「どうだろうな」

    いや、恐くはないんだろう。

    実感が、未だに湧かないだけだ。

    死体を見ても、感じても、どうしても、認めようとこの身がしないんだ。



    だからだろうか。

    日向「ただ、やる気だけは湧いているさ。やってやろうぜ」

    狛枝「うん。やろう」

    日向「……最後に、訊いていいか?」

    狛枝「なんだい?」

    日向「お前はどうして、才能が無いとも等しい俺に協力するんだ?」

    狛枝「愚問だね」




    狛枝「――――なんとなく、支えたくなるだけさ。それだけ」

    日向「……ありがとな」

    狛枝「どういたしまして」


    日向「それじゃ、行こうか」






  46. 46 : : 2017/06/27(火) 20:22:31
    /ジャバウォック公園/

    江ノ島「おっ! 来たか!!」

    日向「揃っているな」

    狛枝「本当だ!申し訳ないなぁ」

    大神「気にするな。我らも今来たところだ」

    西園寺「もう少し早くても良かったんじゃなーい?」

    不二咲「さ、西園寺さん!」

    葉隠「うーん。それにしても、霊たちが騒いでるべ。こりゃ、ちっとやべぇぞ」

    山田「霊とかありえませんな!」

    葉隠「なっ! なんてこと言うんだべ! 霊は居るぞ!?」

    大和田「……そんなことよりよぉ。モノクマはどうした?」



    モノクマ「呼ばれたのでやって来ましたぁ!! 待ってたよぉ!!」

    石丸「自分から来れば良いではないか!!」

    モノクマ「えー? それじゃあ、少し詰まんないよねぇ?」

    石丸「つまらないとかそういう問題じゃないだろう!?」

    モノクマ「そういう問題!!」

    日向「それより、裁判場は何処に在る?」

    モノクマ「えっとねぇ」


    モノクマ「動け!! 聖なる台座よ!!」





    モノクマが叫んだ途端、公園中央の台座が動き出し、現れたのは――。


    七海「地下への……階段?」

    モノクマ「その通り! この下が裁判場ね!」

    澪田「うーん、斬新さが足りないっすね!」

    モノクマ「ほっといてよ!」

    セレス「兎に角、早く行きましょう」

    ソニア「そうですね……行ってしまいましょう!!」

    モノクマ「じゃ、待ってるね」






    狛枝「ねぇ? 行かないの?」

    七海「他の人たちはもう行っちゃったよ?」

    日向「……悪い。すぐ行く」

    狛枝「……そんなに気を張らなくて、いいからね?」

    七海「……もし、君が犯人だったとしても、明らかになるまでは支えるから」

    狛枝「一応、仲間だからさ。こんなふざけたコロシアイの中じゃ、それ位しか希望を持てないでしょ?」

    日向「……二人とも、ありがとな」





    進む。
  47. 47 : : 2017/06/29(木) 20:49:17
    コトダマ

    ・モノクマファイル:夜10:00~10:30の間に殺されている。死因が明記されていない。

    ・刺された傷:刺された傷が数箇所在った。

    ・死体発見アナウンス:死体を三人以上が発見したにもかかわらず、アナウンスされなかった。

    ・NG行動:舞園のNG行動は<包丁を奪われる>。バングル自体は外れにくい仕様だが、無理に外すと毒が回る。舞園はバングルが外れていた。

    ・出血:出血量はさほど多くない。しかし、腎臓周辺の刺し傷は出血が激しい。

    ・包丁:舞園の死体には腹部に包丁が刺さったままである。

    ・絶対殺人のNG行動:<最初の殺人を行わない>というNG行動が在るらしい。NG行動上今回の犯人はこのNG行動を持った人と思われる。




    学級裁判――――――――

             開廷!!
  48. 48 : : 2017/07/03(月) 20:22:10
    モノクマ「まずは、学級裁判についておさらいしましょう」

    モノクマ「クロ――つまり、今回は舞園さやかを殺した犯人――を炙り出すのが裁判の目的です」

    モノクマ「議論は気が済むまでやってもらって構いません!」

    モノクマ「議論が終了しだい、投票を行います」

    モノクマ「投票では、誰に票を入れてもらっても構いません」

    モノクマ「ただ、正しくクロを指摘出来なかった場合、クロ以外がおしおき、クロは晴れて自由となります!」

    モノクマ「逆に! クロを正しく指摘できた場合はクロだけがおしおきされます!」

    モノクマ「勿論、多数決!! じゃ、始めてねぇ」




    この中に、居る犯人。

    舞園さやかの姿をした奴を殺した犯人。


    始まりの裁判。

    既知の裁判。

    未知の裁判。

    ――――俺たちの、学級裁判!!!







    日向「まずは、状況確認をしようか」

    澪田「えっとぉ、いつのっすか?」

    日向「勿論、澪田と大神と大和田が死体を発見した辺りの状況だ」

    大神「……と、いうと? 何か不明な点でもあるのか?」

    日向「俺には有る。だが、お前たちはどうだ?」

    大和田「……俺としちゃ殺人自体が未だに飲み込めないが」

    霧切「そんなこと言ってる場合じゃない。裁判まで起こっているのよ? 早く認めなさい。……私はもう諦めているわ」

    大和田「……そうだな。認め切れねぇがな」

    石丸「……一つ良いか?」

    七海「どうしたの?」

    石丸「そもそも、だ。死因はなんなんだ? それが分からない限り、一歩も進めないだろう!」

    ソニア「モノクマファイルには、刺し傷があると書いてありますが」

    山田「……なら、刺された事による出血多量……ですな!?」

    葉隠「それはねぇべ」

    山田「えぇっ!?」

    葉隠「わかんないんか? 霊の声が聞こえないんか?」

    セレス「非科学的ですわ。霊なんて」

    日向「で? 霊はなんて言ってるんだ?」

    狛枝「議論開始、だね」

    -議論開始-


  49. 49 : : 2017/07/04(火) 20:04:23
    葉隠「いいかお前ら!」

    山田「やっぱり出血多量ですぞ」

    葉隠「現場を確認すりゃ分かるだろ!?」

    セレス「戯言は言わないで下さる?」

    葉隠「舞園のNGバングルはぁ!」

    ソニア「刺殺で<間違え有りませんね>!!」

    葉隠「外れていたんだべ!!」

    狛枝「えぇと……」

    葉隠「つまり!少なくとも<NG行動が関わっていた>のは間違えないべ!!」

    日向「それに賛成だ!!」[コトダマ「NG行動」>

    break!



    日向「……葉隠が言っている事は正しい」

    狛枝「うん、僕もそう思う」

    セレス「霊など存在しませんわ」

    日向「そこは知らないが……少なくとも、死因については賛同できる」

    ソニア「と、言いますと?」

    狛枝「葉隠君の言った通り、舞園さんのNGバングルは外れていたんだ」

    澪田「なら、葉隠ちゃんの言った通り、NG行動を破ったんすか!?」
  50. 50 : : 2017/07/06(木) 20:36:49
    日向「どうだろうか? NG行動を破った訳ではないかも知れない」

    霧切「……なるほどね」

    葉隠「モノクマに訊いたんだが、NGバングルっちゅーのは、外しても毒が回るんだべ」

    七海「先にNG行動によって毒が回ったか、それともバングルを外そうとして毒が回ったのか、ということだね?」

    日向「あぁ」

    澪田「あれー? モノクマちゃんは唯吹に、バングルから毒が注入されると外れるよ、って訊いたんすけど」

    狛枝「じゃあ、どっちも真実なんだよ」

    石丸「つまり! 舞園君は順序は別として、毒によって死んだのか!」


    葉隠「……霊も納得しとるべ。その通りっぽいな!」

    日向「……死因については特定できたっぽいな」

    西園寺「一ついい?」

    ソニア「なんですか?」

    西園寺「舞園おねぇが外した場合の可能性もあるんだよね?」

    狛枝「……そうだね」

    西園寺「じゃあ、それって自殺じゃないの?」

    日向「……そうだな……確かにそうだ」

    西園寺「そもそも、NG行動による死ってクロが存在するの?」

    霧切「モノクマが間接的に殺した、ということになるかもしれない、ってことね?」

    西園寺「そう。ねぇ? 日向おにぃ? 説明してよ」

    日向「……後者はともかく、前者なら説明できるかもしれない」

    狛枝「……」

    七海「そっかぁ。じゃあ、お願いするね」

    葉隠「霊によると……霊も分かんないらしいべ」

    山田「えっ!? 使えない!!」

    大和田「……わかんねぇのかよ」

    -議論開始-
  51. 51 : : 2017/07/09(日) 11:32:08
    西園寺「舞園おねぇが外した場合をどう説明するの?」

    狛枝「とりあえず、それは無いと思うよ?」

    西園寺「なんでさ? クロにシャワールームまで追い詰められて怖くなって外したとかは? モノクマに外すと毒が回るって聞いていてさ」

    狛枝「合理的じゃないね?」

    ソニア「人間は常に合理的で在りたいと思いませんよ?」

    狛枝「でも、事実が語っているんだ」

    七海「日向君? とりあえず説明してもらってもいいかな?」

    西園寺「説明する必要なんて無い!」

    西園寺「犯人か被害者じゃない限り<毒が回った原因を説明できる筈が無い>んだよ!!」

    日向「それは違うぞ!」[コトダマ「NG行動」>

    break!



    日向「舞園のNG行動は、<包丁を奪われる>だ。狛枝の話だからまるっきり信用は出来ないが」

    狛枝「酷いなぁ」

    西園寺「で、そのNG行動がどうしたのさ」

    日向「それは……」

    証拠品「包丁」

    日向「これで説明する!!」


    日向「包丁が、舞園の腹部に刺さっていた」

    セレス「……なるほど」

    不二咲「……どういうこと?」

    日向「この刺さっていた包丁が、舞園の所持していた包丁だとしたら……?」

    西園寺「……包丁は奪われていた?」

    日向「舞園がバングルを外した、というより、クロに包丁を奪われてNG行動に引っ掛かったという方が論理的じゃないか?」

    山田「確かに!!」

    ソニア「でも、なぜ犯人は包丁を奪ったんでしょう?」

    石丸「確かにそうだな。わざわざ奪うより、持参した方が良い筈なのに」

    大和田「……わかんねぇな」

    日向「クロは丸腰だったんだ」

    大和田「は?」

    日向「クロは丸腰だったんだよ。たぶんな」

    狛枝「……なんでそうなるのかな?」

    日向「舞園が包丁を持っていることを知っていたからだよ」

    七海「霧切さんが皆を集めたときに知ったのかな?」

    霧切「……そうかも知れない。十分在りうるわね」

    日向「知っていたとなると、丸腰でも構わないだろう? 下手に持っていくより、被害者のものを使用したほうが手っ取り早い。持参して、そこからばれる事も無くなるしな」



    日向「さて、もう一つの方は説明できないな」

    不二咲「そもそも、NG行動による死ってクロが存在するのか、ってことだね?」

    狛枝「……じゃ、ゲームマスターに訊こうか?」

    霧切「答えてくれるかしら」

    狛枝「これでも、僕は交渉に長けているんだ」

    日向「……へー」

    狛枝「反応が薄いよ!?」

    澪田「へー」

    狛枝「流行っているの!? その対応!」

    江ノ島「……へー」

    狛枝「質問に合わない答え方じゃないか!!」

    大神「……」

    狛枝「うん、だからと言って無言で見つめられるのもキツイよ」

    日向「へー」

    狛枝「もういいよ!!」




    狛枝「モノクマ、ちょっといいかな?」

    モノクマ「なに?」

    狛枝「NG行動での死亡って、クロはどうなるの?」

    モノクマ「NG行動に引っ掛けた人をクロにするよ。バングルを外した場合も然りね。自分でバングルを外したり、自らNG行動に引っ掛かったら、僕の責任じゃなくて、その人の責任にするから、自殺判定にするつもりだよ」

    狛枝「ありがとう」

    モノクマ「どうも」


    狛枝「だって。ちゃんとクロは居るみたいだよ」




    狛枝「あれ? なんで黙っているの?」




    狛枝以外「交渉術が見られない!!!!」



    狛枝「えっ」

    西園寺「えっ、って!」

    石丸「どういうことだ! まるで分からんぞ!?」

    大神「交渉術とは……なんだ?」

    澪田「最早哲学っすねー!」

  52. 52 : : 2017/07/15(土) 20:24:05
    日向「取り敢えず、その交渉術とか名乗っている只の質問は措いて置くが」

    狛枝「ついには措いてかれたよ」

    日向「包丁を奪った奴が、今回のクロ、という訳だ」

    西園寺「そっかぁ……でもさぁ」

    ソニア「どうされました?」

    西園寺「それ、クロ当てるの相当難しいよね」

    七海「そうだね……単なる殺人よりよっぽどね」

    葉隠「だが、解けない謎などないべ!」

    江ノ島「おっ、頼れるじゃん」

    葉隠「じゃ、後は頑張れ! 俺は諦めるべ」

    江ノ島「使えませんね、本当に」

    セレス「では、次は何について議論しましょう?」


    不二咲「あっ、じゃあ、一つ良いかな?」

    大和田「何だ? なんでもいいから言ってみろ」

    山田「ん? 今、なんでもって……」

    石丸「いつから此処はボクサーを語る場になったんだ!?」

    不二咲「えっとね? 僕の才能は<超高校級のプログラマー>なんだけど」

    日向「そうなのか。……予想通りだが」

    不二咲「だからかなぁ、NGバングルの仕様が気になっちゃって」

    澪田「うーん、犯人に繋がるんすかねぇ? 唯吹は関係ない気がするんですけど」

    霧切「関係有るかは別よ」

    セレス「は?」

    霧切「関係があるかは別として、NG行動が関わる事件なら知っておいて損は無いわ」

    山田「……そうですなぁ」

    霧切「じゃあ、始めましょう」

    -議論開始-



    霧切「NGバングルの仕様について話しましょう」

    大和田「とりあえず、今まで出たのは……」

    大神「<NG行動に引っ掛かると毒が回る>こと」

    山田「<無理やり外しても毒が回る>そうですな」

    澪田「それから<毒が回ると外れる>っす!」

    セレス「<毒を回らせた人物がクロになる>らしいですわ」

    ソニア「それ位……ですよね」

    七海「今回の殺人で疑問点は無いかな?」

    狛枝「というと?」

    七海「<疑問点がある>ならそれがNGバングルやNG行動の仕様に関するかもしれないでしょ?」

    日向「それに賛成だ!!」[コトダマ「死体発見アナウンス」>

    break!




    日向「死体発見アナウンスだ!」

    大神「まさか……!」

    日向「大神、大和田、澪田、この三人が舞園の死体を発見したんだが」

    大和田「そういや、死体発見アナウンスが流れてねぇ!」

    日向「仕様として、NG行動による死は死体発見アナウンスが流れないんじゃないのか!?」

    霧切「なるほど……クロが居るとはいえ、一種のオシオキのようなシステムだものね……有り得るわ」

    不二咲「そうなんだぁ。でも、犯人とは関係ないよねぇ……」


    大神「そういえば……」

    日向「どうした?」

    大神「毒は、結局どういう毒なのだ? 毒にも様々あろう」

    狛枝「毒に詳しい人は流石に居ないんじゃない?」

    モノクマ「<超高校級の薬剤師>が居るじゃん!!」

    石丸「ん? 誰だ?」

    モノクマ「お前だよ!!」

    石丸「ち、違うぞ!?」

    モノクマ「えっ!? ……違うっけ」

    石丸「あぁ! 僕の才能は<超高校級の努力家>だ!!」

    モノクマ「嘘くさ」

    石丸「なんだと!?」

    日向「何言ってんだ、モノクマ」



    狛枝「死体の特徴が有れば多少分かるとは思うけど」

    狛枝「山田君が」

    山田「分かりませんぞ!?」

    狛枝「なにか特徴は無かったっけ? 日 向 君 ?」

    日向「俺かよ」

    えっと。特徴かぁ……

  53. 53 : : 2017/07/23(日) 21:07:39
    証拠品「出血」

    日向「これでどうだ!」


    日向「舞園の死体の腎臓周辺だけ違和感があったんだ」

    セレス「違和感?」

    日向「他の部位に比べて、出血が激しかったんだ」

    石丸「腎臓に異常が見られる毒と言えば、蛇の出血毒……だな」

    山田「なんですかな、それ」

    石丸「蛇に興味を持って、ググッたことがあってな」

    七海「ググるんだ……」

    石丸「wikiに蛇毒の目があって、そこにあった知識だが」

    不二咲「信用できるかなぁ?」

    大和田「wikiだとなぁ」

    澪田「おっと、wiki先生への風評被害は止めるっすよ!」

    石丸「蛇には出血毒というものがあって、腎臓壊死だかを起こすらしい」



    モノクマ「惜しいなぁ」

    狛枝「惜しい?」

    モノクマ「埒が明かなそうだから言うけどね」

    モノクマ「蛇毒の出血毒を改変したものなんだよねぇ」

    セレス「改変……なるほど」

    モノクマ「この島だと蛇も得られるからね、多少は改変しないと、NG行動との差別化が出来ないので、ね」

    日向「本物の蛇毒と何が違うんだ?」

    モノクマ「モノホンは、腎臓だけでなく、血管全体にダメージを与えるんだけど、改変して腎臓以外の出血を減らす代わりに、腎臓の毛細血管等々にだけダメージを与える、っていう毒にしたんだ」

    霧切「それは……死ぬのかしら」

    モノクマ「腎臓にアホみたいな衝撃を与えてショック死させるんだ」

    大神「……そうか」

    モノクマ「あっ、メタいこというと、読者の皆さんには特に気にせず、「へーそんな効果の毒使ってんだー」程度でお願いします。作者は毒に特別詳しい訳じゃないんで」






    霧切「NG行動の大まかな仕様も分かった事だし、次は愈愈……犯人ね」

    西園寺「早過ぎない? もうすこし何か無い?」

    霧切「無いわ」

    西園寺「」


    日向「早すぎはしないが……犯人を突き止める材料が無くないか」

    狛枝「あるよ」

    霧切「あるの?」

    狛枝「えっ!? 霧切さんは無いの!?」

    霧切「証拠は無い……わね」

    狛枝「えぇ……」
  54. 54 : : 2017/07/23(日) 21:08:52
















































































































    狛枝「証拠ならあるでしょ? 霧切さんのNGバングルが証拠じゃないか!」




  55. 55 : : 2017/07/29(土) 18:02:40
    日向「お、おい! 急に何言って――」

    霧切「そう、私を疑うのね? でも、どうでしょう。証拠は、本当にあるの? 私のNGバングルがどうかした?」

    日向「……いや、NG行動がどうかしているかも知れない……!」

    澪田「ど、どういうことっすか!?」

    狛枝「<最初の殺人を行わない>!!!」

    大和田「は?」

    石丸「もしかして、だが。そ、それがNG行動だと言うのかね?」

    狛枝「正解だよ。霧切響子のNG行動は、それなんだよ」

    ソニア「あ、ありえません!! それじゃあ、モノクマが反則をしているような……!!」

    日向「そもそも、俺の才能も色々可笑しいけどな」

    狛枝「日向君の件は置いといて、今は霧切さんの話題だよ」

    狛枝「霧切さんのNG行動がそれならば、死んでいないのが何よりもの証拠さ」

    西園寺「でも、納得は出来ないよ」

    セレス「そもそも! 霧切さんのNG行動は本当に<最初の殺人を行わない>なのですか?」

    狛枝「……西園寺さんのは当てたのに、霧切さんのを当てられないっていうのも可笑しいでしょ? ま、一番良いのは――――」







    霧切「見せないわよ」


    「!?」

    霧切「そりゃそうでしょう? 仮に狛枝君の言った通りのNG行動でも、そうでなくても、私にはメリットが、無い」

    狛枝「……そりゃ、見せてくれないよね」

    日向「見せなくていいぞ」



    霧切「え?」

    日向「見せなくていい、だが――――」








    日向「反論してみろ、霧切」

    日向「お前を信用しているからだ、信頼しているからだ。だから、見せろとは言わない。だが、反論はしろよ。こっちも信頼したいんだよ、本当に」

    霧切「……そう、ね」



    霧切「私の反論を壊せるかしら?」


    霧切「それは違うわ!」


    BTB~Battle Talk Break~開始










    //////////////////////////////////


    こんにちは、安価の時間です。

    裁判パートなんて、見てるだけでつまんねぇ。

    私もそう思います。アクションが無いとつまらないですよね。

    だからこそ、ここで安価を設けます!!

    これから行われるBattle Talk Break、略してBTBでは、相手を論破する言葉を募ります。

    今回の場合、霧切様のウィークポイントを打ち砕く事のできる言葉を書いていただければ結構です。

    安価の答えが間違っていた場合や、三日以内に安価が来なかった場合、霧切様の反論は強くなります!!



    それでは、何卒何卒。

    //////////////////////////////////
  56. 56 : : 2017/07/29(土) 18:08:03
    霧切「つまらない言葉ばっかりね」

                    「不幸にも貴方は論破できない」

      「証拠なんて無いわよ」

                「狛枝君に騙されているのよ」

      「日向君、此処まで言えば、分かるわね?」







    霧切「<論理的な根拠を求めるわ!>」



    日向「>>57!!」

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yuki0513

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