このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
【合作】懐疑会議
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- 1 : 2017/04/14(金) 06:58:24 :
- 2014/04/09
僕は彼の作品に憧れてSSnoteに初投稿をした
初投稿した作品の初めてのコメントは彼からのものだった
僕は嬉しかった、そんな彼と合作をしたいと思い続けて月日は流れた
3年の時が流れ成長していく彼の背中を追い続ける日々の中機会は訪れた
ということでこの作品は風邪は不治の病さんとの合作となってあります
僕の至らない部分もありますがご容赦ください
それではふじやまさんどうぞ
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- 2 : 2017/04/14(金) 11:20:44 :
こんばんは。
以前よりゆーたまろさんから告知されていた合作となります。
本当は別のことを書こうとしていたんですが、ゆーたまろさんの1レス目を見て、簡潔に行こうと決めました。
果たして自分はゆーたまろさんに着いていくことが出来るのか?背中を見せているのは周回遅れだからじゃないのか?
ここまで言って、不安より期待の方が大きいです。実力者であり気心の知れたゆーたまろさんとの合作ですから。そんな感じで頑張ります(*^^*)
順番は自分→ゆーたまろさん→自分。
それではいきましょう
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- 3 : 2017/04/14(金) 11:22:55 :
王馬「皆集まったね?キーボ!キーボいる?」
キーボ「隣にいますよ!今日はなんだって皆さんを集めたんですか?」
王馬「……」
キーボ「王馬くん?」
最原「王馬くん、どうして僕たちを集めたのかな」
王馬「うんうん!まずさ、ここがどこかわかる?」
キーボ「中学生ですか!?」ガーン!!
赤松「えっと、まるで裁判場みたいだけど……」
王馬「赤松ちゃん正解。ここは裁判場を模して作られたんだよ」
最原「ってことは、裁判をやるってことかな?」
王馬「そんな堅苦しいものじゃないよ。言っちゃえば、話し合いかな」
アンジー「話し合いー?でもでもー、何を話すのかなー?」
王馬「……うん。それなんだけどね。まずは皆名前の書いてある台に立ってよ」
夢野「やれやれ、めんどくさいのぉ……」
星「証言台みてーだな。全員が全員向かい合うようになってんのはよく出来てるが……」
東条「王馬くん、続けて」
王馬「でねでね、この台さ、回るんだよ。試しに回してみよっか?」
茶柱「回る!?回るってどういう……ヒャアアアアアアア!!!」
王馬「にししっ!大成功!」
春川「……殺されたいの?」
真宮寺「待ちなヨ。僕の立ってる台の下にある、僕ら全員が立ってる台が回った。これで終わりじゃないんだよネ?」
入間「まるでラブホのベッドみてえになぁ!」
王馬「うん。今のはルーレットさ」
ゴン太「ルー……ゴン太わからないよ!」
天海「ルーレットってことは……誰が当たったんすか?」
王馬「話が早いね。今回当たったのは天海ちゃんだよ」
天海「俺……で、何をすれば?」
王馬「これから話し合うことの、テーマを提示してほしいんだ!」
天海「テーマを?」
王馬「なんでもいいよ。今日の夕飯でも、赤松ちゃんの下着の色でも。決めたらそれについて話し合う」
春川「まさか……それだけのために呼んだわけじゃないよね?」
王馬「そりゃね。話し合いのルールとして、各自1回だけ嘘をついていいんだ」
最原「1回だけ……?」
王馬「そう、1回だけ。そして今誰かが嘘を言ったな?って思ったら、その発言にダウトを宣言する。それが嘘なら+1ポイント。本当なら-1ポイント」
真宮寺「トランプのダウトをイメージしてるネ。でも、それだと嘘をつくメリットがない」
王馬「嘘をついてバレなかったら、+3ポイント。ダウトと違って、宣言するのはいつでもいいよ。発言の直後じゃなくても大丈夫」
真宮寺「なるほど、嘘を暴くことも出来るんだネ」
キーボ「待ってください!それが嘘って、どうしてわかるんですか!?」
王馬「……」
百田「それが嘘ってどうしてわかるんだ?」
王馬「それはね……」
キーボ「いい加減にしてくださいよ!?」
入間「カーッカッカッ!超天才の俺様が作った嘘発見器Xが嘘を見逃すわけねえだろ!Xだからな!セックスじゃねえぞ!」
王馬「したことないでしょ?」
入間「はぁ!?ありまくりだわ!」
嘘発見器X『ブーッ……!ブーッ……!』
入間「……なんだよぉ、そんな目で見るなよぉ…………」
天海「なら、嘘をつきやすいお題にする必要があるわけっすよね」
王馬「うん、そうだね。この議題で最後までやろうと思うよ」
天海「……じゃあ」
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- 4 : 2017/04/14(金) 12:34:42 :
- まさかまさかのお二人です…!
本当に心から期待しております!
すっげえぞこれすっげえぞ…
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- 5 : 2017/04/14(金) 20:48:24 :
- 期待です!
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- 6 : 2017/04/14(金) 21:07:39 :
- 少し考えた素振りを見せ
口元で人差し指を立てる
天海「決まったっす、俺が1番知りたいことにするっす」
すぅ、と息を吸い込む
天海「『この中に好きな人がいるかどうか』でどうっすか?」
王馬「いいんじゃない?初テーマにふさわしい感じでさ」
ぐるりと見渡しみんなの同意を得、
百田「んじゃ、スタートだな」
彼の言葉が言い終わるか終わらないかの刹那
ゴン太「ダウトだよ!!」
一瞬の静寂は困惑へ変わりざわめきたった
入間「なーに言ってんだこのデカチンがぁ!デカチンの癖に脳みそはちいせーんだな!」
百田「おいおい、流石になぁ、、、終一説明してやれ」
やれやれと首を振る
最原「えっとね、獄原君それは嘘を見つけた時に言う言葉なんだよ」
彼の言葉に周囲の人間はうなづく
ゴン太「ごめん!でも、ゴン太なりに理解して言ったんだ!紳士はわざとみんなを困らせたりしないんだ!」
彼は非難の言葉を浴びても曲げなかった
王馬「まっ、こんなもんなんだろうねー 気づいたのが1人だなんてさっ」
にししっと笑う彼
王馬「ちなみに、どこが嘘だと思ったんだい?」
ゴン太「うん!『1番知りたいこと』って所かな?」
天海があちゃーっとした顔をし、嘘発見器Xが鳴る
百田「う、、そ、、だろ」
天海「ちなみに獄原君どうしてわかったんすか?」
静寂に包まれる、彼が何故発見できたのか、その謎は
王馬「そーゆーの無しで淡々と進めていこ」
彼の言葉で謎は霧に隠れた
何故獄原ゴン太が謎に気がつけたのか
それは彼がジャングルでの生活を経験していたから
言葉の通じる動物ばかりではない状況でのコミュニケーションは目だった
天海が指を一本立てた時にみんなは指に注目しただが彼の6.0の視力は彼の表情筋の一瞬の微量な動きを見逃さなかった。
王馬「ちなみに天海ちゃんは嘘がバレたから−5ポイントね!」
天海「え、そんなの聞いてないっす!でも、バレるとも思わなかったっすし、、、」
赤松「それでどうするの?このテーマで進めるの?王馬君」
王馬「進めるよっ!んじゃキーボからねっ」
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- 8 : 2017/04/15(土) 01:19:03 :
キーボ「ふむ……僕には好きな人はいませんが……」
嘘である。
無自覚の内にゴン太の視界という包囲網を潜り抜け、キーボは話を続ける。
キーボ「最原くん!凄くわかりやすいですよ!」
全員の注目が最原に移った。
このゲームで言うところの攻撃を易々と成立させ、ゴン太が表情を曇らせる一方で、キーボは満足げな表情を浮かべ腕を組んだ。
ゴン太の視力を以てしても、キーボの嘘を見抜くことは出来なかったのか?
否、ゴン太の視力が及ぶ範囲はあくまで生物。この場合、機械であるが故、腹を空かせた猛獣の眼を看破しただけ。
機械のついた、可愛げな嘘だから。
さて、話は戻って、矛先は最原に向けられた。
全員の顔を見渡した後、最原は口を開く。
最原「キーボくん。わかりやすいって……なんのことかな?」
あくまで惚けて、キーボにバトンを渡す。
キーボ「僕の口から言っていいんですか?自白した方が……軽くなりますよ」
崩した両手を腰に当て、胸を張る姿勢が表すのは自信。
この場合裏付けとなるものがないため、ハッタリが代役を担っているわけだが。
茶柱「やはり男死は不潔です……」
キーボ「さぁ!どうなんですか!最原くん!」
最原「……」
「待った!!」
全員「!!」
百田「さっきから聞いてりゃよお!終一が困ってるじゃねえか!そんなにプライベートに踏み込みてぇのか!?そこまでしてゲームに勝ちてえのかよ!」
キーボ「え、い、いや。そういうゲームですよね!?王馬くん!!」
王馬「……」
キーボ「流石に陰湿ですよ!?」
百田「終一、安心しろ!俺がなんとかしてやるぜ!」
最原「百田くん……ありがとう」
百田「キーボ!お前入間の奴と研究室で何してやがんだ?」
キーボ「!」
入間「ギクッ!」
百田「どうした?やましいことしてねえなら喋れよほら!最近毎晩だよなぁ!」
キーボ「そ、そんなプライベートに突っ込んじゃいけませんよ!」
入間「そうだそうだ!俺様はなぁ!ただちょっと……キーボの体を弄って、見せて貰ってるだけだぁい!」
赤松「やましく聞こえるね……」
キーボ「そうです!何も悪いことなんか……」
嘘発見器X『ブーッ!ブーッ!ブーッ!ブーッ!』
キーボ「……」
王馬「ん……?多いな。もしかしてキーボ、2回嘘をついた?」
キーボ「……え?」
入間「! あぶねえ!避けろ!」
瞬間、キーボはその声に反応して不格好に身を翻した。
結果尻餅を突くことになったが、それが功を奏し、嘘発見器Xから放たれた槍はキーボの上空……虚空を穿ちながら、行く宛を求めて壁にぶつかると、断末魔のような音を立てて落下した。
最原「……何が起こってるの?」
入間「……あー。嘘発見器Xはな、1回のゲーム中、同じ人物から嘘を2回検出するとこうなるんだよ」
春川「こうなるって……正気?なんてものを作ったの?」
夢野「外道な魔法じゃな。訳を言えい」
入間「だってよぉ……王馬がこう作れって言うからよぉ……仕方なかったんだよぉ……」グスッ
百田「王馬ァ!てめえどういうことだ!」
王馬「ちぇっ。間抜けなキーボのせいでバレちゃったか」
百田「てめぇ!!遊びは終わりだ!先ずはてめぇを殴……!」
入間「やめろ!暴力を感知したら、また槍が!」
百田「! ……チッ!なら降りるだけだ!こんなゲームやってられっか!」
そう言って、百田は証言台を降りた。
いや、降りてしまった。
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- 9 : 2017/04/26(水) 21:45:28 :
- あっ…(察し)
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- 10 : 2017/04/29(土) 17:22:30 :
- >>10 herthさん
コメント有難うございます
ゆーたまろ多忙なため亀更新となってしまいますが楽しんでいただけたら幸いです
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- 11 : 2017/04/29(土) 18:35:13 :
- 百田「やってられっか!!!」
彼の優秀な頭脳は焦りと怒りでその機能を数割も活かすことはできていなかった
星「やめておけ百田、このゲームから降りられるわけ」
百田「うるせーッッッ!やりてーならテメらでやってろ!」
裁判上のドアノブに触れ開けようとする
ガチャ
押しても引いても開くことは無く
彼の怒りは最高潮に達する
その怒りの矛先は王馬に向けようとしたその時だった
ブゥンッ
扉の近くのモニターが光る
『当てることが出来れば終了』
16人の彼らを模したミニキャラが立っている画像の上にその文字が浮かび上がっていた
百田「当てる、、、?」
突拍子も無い文字に彼の怒りと焦りは鎮まっていく
全員の表情を見渡すと
頭の上に疑問符が出ているような顔の人々のなか
王馬小吉だけは『おやっ』とした顔をした後直ぐに含み笑いをした
ビーッビーッビーッ
モニターから警報音がする
『百田解斗退場まで後10秒』
百田「なっ、、、」
星「戻れ百田、死にたいのか」
天海「そうっす!早く戻るっす!死んだらダメっす」
百田は走った
自分の居るべき場所に
刻々とカウントダウンが過ぎていく中
彼の鍛え抜かれた脚力は
モニターの数字が2に達した時に自分の場所にたどり着いた
百田「ハァッハァッ」
荒い呼吸と額に浮かぶ汗を脱ぐわぬまま
百田「どういうことだよ、王馬ァ!」
拳を握りしめ問いかける
全員の視線が王馬に向けられる
王馬「知らないよ、その仕掛けは俺が仕組んだものじゃない」
最原・赤松・春川「ダウトっ!」
百田「ダウトだ王馬」
最原「王馬君それは嘘だよね、そんな仕掛けを作っておきながらこの仕掛けを知らなかったなんて」
赤松「そうだよ!命を奪う装置をみんなに知らせないで作ったのに逃げ場を作らせるなんておかしいよ」
春川「そう、普通なら逃げ場を先に塞ぐべき、そんな簡単なことで嘘ついてどういうつもり」
百田「そういうことだ王馬、さぁ結果を教えろ発見器」
最原・赤松・春川・百田「『その仕掛けは俺が仕組んだものじゃない』にダウトっ!!!」
静寂のなか
発見器は
その静寂を打ち消すことはせずにそのまま起動していた
王馬「にししっ」
静寂を打ち破ったのは彼の笑い声
ピロピロ
モニターから音がする
最原終一 −1p 計−1p
赤松楓 −1p 計−1p
春川魔姫 −1p 計−1p
百田解斗 −1p 計−1p
王馬小吉 +4p 計4p
王馬「みんなの言いたいことはわかるよ!どうして俺に4ポイント入ってるかって事だよね」
一拍置く
その時間を誰も急かす事なく待つ
王馬「人を疑うって事はそういう事でしょ、特にこんな状況では」
誰も言い返すことが出来ない
命をかけたこのゲームでは疑うことが生きる事であり疑われるということが死ぬということ
王馬「だからね、ダウトを宣言した相手が嘘をついていなかった場合宣言者の点数を−1ポイントするだけではなく、そのポイントを宣言された者に渡すというのがこのルール」
静寂
ピーッピーッ
モニターに文字が浮かぶ
天海蘭太郎 +3p 計−2p
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- 12 : 2017/04/29(土) 19:12:56 :
百田「……は?」
それは全く見当違いの表示だった。
天海「ん……?どういうことっすかね」
当の本人も、状況を飲み込めていない素振りを見せる。
百田「惚けんなよ!お前の発言だよ!」
【天海「そうっす!早く戻るっす!死んだらダメっす」】
百田「これがお前のついた嘘!そしてそれは自然な流れの中で誰もが反応出来なかった嘘!」
百田「このふざけたゲームの真相に繋がる嘘なんだよなぁ!!」
百田から発せられた剣呑な雰囲気が裁判場を支配した。
対して、天海は。
天海「待ってくださいよ。俺は……」
百田「だから惚けるなよ!」
最原「……」
最原は静かに舌打ちした。
俺は、の先まで、知らないまで言わせることが出来ればと。
百田は聡明だ。だが冷静さを欠きつつある。
天海「……なら、俺と同じ発言をした星くんはどうなんすか」
百田「あぁ……?」
星「俺か……?」
天海「そうっす。だって俺の発言は、言わば星くんのオウム返し。なら星くんにだってポイントが渡るはずっす。故障じゃないっすか?」
春川「……ねぇ、例えば本人が嘘を嘘と認識していない場合はどうなるの?」
王馬「あーそれね。どうなの?入間ちゃん」
入間「知らねえよ。嘘を嘘と認識してないなんて想定するかバァーッカ!」
春川「殺されたいの?」ギロッ
入間「ひぇっ……一周回って俺様がバカでした……」
最原「……天海くんだけは嘘と認識したうえで発言をしたってこと?」
天海「もういいじゃないっすか。それより、どうして皆さんがこれを気にしないのか不思議でたまらないっす」
百田「てめっ、逃げようったって……!」
天海「皆のために、勝手ながら次の議題を決めさせて貰うっすよ。少しは意味のあるゲームにしましょう」
王馬「うん、面白そうだからオーケー」
百田「てめーら……やっぱりグルだったんだな!」
王馬「ふふ……さあてね、天海ちゃん、言っちゃって!」
天海「次の議題はこうっす。『どうして白銀さんがいないのか』」
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- 13 : 2017/04/29(土) 19:39:45 :
- 夜長アンジーは百田の逃走の際のモニターに16人のミニキャラがうつっていた事に疑問を抱いていた
実際にこの場にいるのが15人なのに
先ほどの蘭太郎の発言で思い出した
白金つむぎ…彼女は超高校級のコスプレイヤー
地味な彼女が発言をしないという事には疑問を抱くことはないが…いないとなるとそれは問題だ
最原「確かに…どうしてなんだろう」
顎に手を当てて考える
彼女は超高校級のコスプレイヤー
コスプレイヤー
16人なのに15人しかいないこの場
百田「そんな事考えたってしかたねーだろ!いねーもんはいねーんだ!」
少し興奮したように彼が天海に言う
天海「そんなこと言われても白金つむぎがこの場にいないのは現実っすよ!」
アンジー「それは違うって神様も言ってるよー!」
突然の反論に言葉を失う天海
それとともに周りの視線がアンジーに注がれる
天海「どういうことっすか?」
アンジー「つむぎは超高校級のコスプレイヤーなんでしょー?いないのがつむぎではなくつむぎがコスプレした人がいないってこともあり得るよねー」
少し言葉足らずだったが納得に値する答えだった
王馬のゲーム
白金つむぎの謎
そして、誰が白金つむぎかわからない状況、消えた1人の生徒
みんなの疑念が裁判上で渦巻く
渦巻いた懐疑は溢れ出す
懐疑会議スタート
-
- 14 : 2017/04/29(土) 21:13:30 :
- 怖い…好き…。
-
- 15 : 2017/05/14(日) 15:50:26 :
- >>14
herthさんありがとうございます(^o^)!
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- 16 : 2017/05/14(日) 15:51:09 :
茶柱「……実はこの転子、白銀さんの所在を知っています」
王馬「!」
赤松「本当に……?茶柱さん」
茶柱「ええ。何故ならこの……」
茶柱「茶柱転子こそが!白銀つむぎさんによるコスプレだからです!!」
夢野「ダウトじゃ。転子」
夢野秘密子 +1p 計1p
赤松「……?」
王馬「何々、茶番?」
ゴン太「うん?どういうことかな」
入間「なぁに!ただその馬鹿女がすっ転子ろりんしただけだろ!?」
茶柱「違います!これは転子なりの考えがあってですね!」
夢野「転子、ウチは理解したぞ」
茶柱「だってこのゲーム、全員が嘘をつけば終わりでしょう?」
王馬「……」
最原「……あっ。そうか」
最原「各自1回だけ嘘をつく。このルールは他でもない、王馬くんが言ったことだ」
最原「でも、どうすればこのゲームが終わるのか。例えば何ポイント取れば終わるのか。それについては何も言ってない!」
茶柱「そうです!だから早くこのゲームを終わらせましょう!」
赤松「なるほど、茶柱さんなりの意思表示ね……」
アンジー「でもでもー、つむぎがいないのは気になるよねー。どうしてー?ねぇどうしてー?」
天海「だから、それを話し合おうって…」
最原「考えれば、もう嘘をついた人の発言は全て真実。だって嘘をつけば……」
嘘発見機X「……」
赤松「逆に、まだ嘘をついてない人の発言は注意だね」
最原「天海くんみたいに、テーマが変わればまた嘘をつくことが出来る。でも、まだ一度も嘘をついてない人がいる」
最原「全員が嘘をつく。それがこのゲームを終わらせる手段なんだ」
王馬「そうかもしれないね。じゃあさ、なんのためにポイントが存在すると思う?」
最原「僕らを序列化するため……」
最原「……!」
王馬「そう!勘のいい皆ならもうわかったよね!!」
王馬「このゲームに勝ったら、好きな女または男と1回ヤる権利を与える!」
天海「ダウト」
天海蘭太郎 +1p 計−1p
最原(これで王馬くんの発言は全て真実になった……!)
百田「てめぇ……!」
入間「ぐぅ……!俺様は利用されてたったのか!?」
王馬「だからさ、これはそういうゲームなんだよ!皆が望んだゲームなんだから、勝たないとダメだよ!」
-
- 17 : 2017/05/14(日) 17:50:35 :
- 実におもしろい……期待です(´・ω・`)
-
- 18 : 2017/05/22(月) 19:57:04 :
- >>17 ルカさんありがとうございます!
頑張りますのでよろしくお願いします
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- 19 : 2017/06/03(土) 23:48:36 :
- ゾクゾクしますね。
合作とは思えないほどに内容が濃密で面白いです!
-
- 20 : 2017/07/08(土) 21:59:58 :
- >>19
みんとなくぷーさんありがとうございます!
亀更新ですがよろしくお願い致します!
-
- 21 : 2017/07/08(土) 22:00:13 :
- 少しの静寂が場を制する
誰も口を開くこともなく視線だけが動いていく
それは次に発言をする人間を探すサーチライトでありルーレットであった
そして視線は収束する
赤松「わっわたし?」
目を見開き自分を指差す赤松 額からは汗が滲み出し雫となって顎まで伝う
その赤松の反応に誰も言葉を返すことなく虎視眈々と彼女の『嘘』を待っていた
しばらく俯き加減で握りしめた手を見つめる赤松に堪らず声をかけた
最原「赤松さん、どうしたの?」
彼自身この状況が不思議で仕方なかった本来であれば自ら進んで発言するであろう彼女が渋っている
それは、彼の中で1つの結論を導くは難しいことではなかった
最原「もしかして、赤松さんが…?」
そう彼の導き出した答えは『彼女がもう一つのゲームの主催者…つまり黒幕なのでは無いかと言うこと』
赤松「違うっ!」
最原の発言に俯いていた顔を上げると震えた声で否定した
最原「でも…」
一度疑いだした結論は止まらない拍車をかけて彼女を疑い始めている
最原「ならなんで赤松さんは嘘をつかないの?」
最原の言葉を充分に噛み締め決意した顔で口を開こうとしたその時
『ちょっと待った!』
最原「え?」
その声の主は複数人だった
星「やれやれ最原、お前さんちょっと視野が狭すぎだ」
東条「そうね、貴方らしくないわ」
最原「どう言うことかな?」
百田「そうだぜ!いって貰わねーと理解できねーぞ」
ピリッとする空気が一層増していく
星「モニターを見てみろ」
どこかで舌打ちのような音が聞こえたが星の言葉通りにモニターに目を移す
百田「それがどうしたってんだ」
東条「赤松さんの点数を見てもらえるかしら」
赤松 楓 −1p
横目で百田の顔が何かに気がついたようにハッとし同時に僕の顔をまるで人殺しを見るような目で見る
百田「違うよな終一!気がつかなかっただけだよな!」
必死の形相で問いかける百田の声がノイズのように纏わりつく
星「百田はわかったようだな、これまでの点数の動きでマイナスの現段階の上限は−5p、天海がとっているな」
「どうして、、、」
星の発言を遮る涙声
茶柱「転子のポイントが−5pなのですか!!!」
王馬「あれー?忘れちゃったのかなー?嘘をついてバレてしまったらペナルティーとして−5pになるんだよー」
真宮寺「なるほどネ、このまま赤松さんが嘘をついてバレてしまったら−5pで未知の領域に踏み入れてしまうという事だネ」
そう、赤松の現在のポイントは−1p
最原「ごめん、赤松さん!僕、そこまで考えてなくてそういうつもりじゃなかったんだ。」
最原の口から出た謝罪の言葉により
その場の雰囲気が少し緩んだ
この一言さえ無ければ
「ダウト」
静寂が場を支配する
発言の出所を全員が視線で追う
最原「え?」
聞き返す最原の目をまっすぐ見つめて桃色のブレザーの少女は繰り返す
赤松「ダウトだよ、最原君『僕、そこまで考えてなくてそういうつもりじゃなかったんだ』は嘘だよね」
鳴らない発見器
モニターの数字が未知の領域に達した時
「どうしてだ、、、どうしてわガッタァ!!!」
獣のような咆哮を最原があげた
「完璧だった、視線を集めて赤松に集中させるのも!そこから自然な流れで嘘を誘導するのも!完璧だったはずだ!」
モニターから音が鳴り響くが最原の咆哮によってかき消される
ただ、春川だけはモニターを見た
『超高校級の探偵 最原終一 退場決定 執行』
「星も東条もオレの邪魔しやがってヨォォォォォ!」
「グッ、、、」
証言台が完全にロックし磔にされ上昇する
証言台の縁から虫眼鏡を持つ腕が最原をまるで観察するかのように漂う
天井から黒い塗料が最原を汚し
サーチライトが最原を照らす
そこからは目を背けたくなるような光景だった
小学生の頃に理科の実験でやったソレだった
1つの虫眼鏡は指先をまた別の虫眼鏡は左の眼球を
無数に漂う虫眼鏡は最原を包み込むかのように漂っていた
肉と髪の毛が焼ける匂いが裁判場を埋め尽くす
最原終一 退場
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