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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

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罪木「お誕生日おめでとうございますぅ」

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  1. 1 : : 2017/04/06(木) 19:50:24
    「えっ?」

    唐突にそんな声をかけられ俺の思考は始動する

    数え切れないほどの疑問が嵐のように押し寄せる

    ここはどこだ

    なぜ俺はこんな場所にいる

    そして目の前にいる少女は

    「あっ…あのぉ…」

    目の前の少女が声をかける

    「私なんかに言われても不快にしかさせませんよね…私脱ぎますね」

    やっぱりだ

    俺の目の前にいるのは”あの”罪木蜜柑だ

    「いやいやいや・・・」

    ありえるか?そんな事

    ゲームの中の世界にでも入っちまったのか?

    最近流行りの転生とかそんな感じなのか?

    目の前で脱ぎ始める少女は視界に入ってはいるが俺はそれどころでは無かった


    俺は今まで何をしていた?

    今日は大学に行って目まぐるしさに疲れて

    部屋に帰って

    「寝た」

    「ふぇ?」

    ちくしょう!夢じゃねーか

    一瞬めっちゃ嬉しかったのに何だよ夢かよ
  2. 2 : : 2017/04/06(木) 19:57:15
    「夢じゃないって神様も言ってるよー」

    「はっ?」

    アンジーだ…どっから出てきたんだ

    と言うかやっぱり夢なんだな夢であることを否定したいが余り夢の中のアンジーにまでこんなことを言わせちまった


    「取り敢えず、ありがとう」

    罪木に対してお礼を言う

    彼女はハッと俯いていた顔を上げると少しオロオロしてまた下を向いた

    「いつも素敵なお話ありがとうって神様も言ってるよー」

    ん?お話?

    「あぁSSの事?」

    そう俺は趣味でSSを書いている

    「はっはいぃ…絶望しか無いコロシアイの世界を幸せな世界にしてくれてありがとうございますぅ」

    おいおいおいおい

    夢の中の人に何てこと言わせてるんだ俺は

    自分の作品べた褒めじゃねーか

  3. 3 : : 2017/04/06(木) 20:03:49
    「蜜柑そろそろ時間だよー」

    アンジーは楽しそうに身体をグラグラしながら言う


    「時間?」

    あぁ、もう夢から醒めてしまうんだな

    くっそ、どうせ夢なら乳でも触っとこうか

    飛びかかれば間に合うか?

    いやでも、流石に好きなキャラに乱暴するのは紳士じゃないよなぁ

    そんなことを考えてると

    2人は俺にまっすぐ近づいてきた

    「ん?」

    仕方ないな、触られるためにここまで近づいて来たなら
    俺も男だ触りましょう!

    そう手を伸ばしかけた時

    「んッッッ」

    罪木蜜柑の唇と俺の唇は重なり合っていた

    唇の柔らかさ

    漏れる息

    体温

    全てが現実のソレだった

    唇が離れると

    「次はアンジーの番なのだー」

    また口付け


    それもまた現実のソレだった


  4. 4 : : 2017/04/06(木) 20:10:21
    唇が離れる

    「本当に…」

    俺は現実世界からダンガンロンパの世界に入ってしまったのか?

    「あっあのぉ…」

    申し訳なさそうに罪木が口を開く

    「こんな才能ですみません…」

    唐突な理解のできない謝罪

    彼女は超高校級の保健委員

    その後ろで祈りを捧げているのは超高校級の美術部

    こんな才能?

    そんなことは無いと言おうとしたその時

    罪木の口から

    「イキノビテくださいね」

    「あー!もう時間なのだーグッバイナラー」

    身体が光に包まれる

    イキノビテ?

    イキノビテって何だ

    普通に生き延びてなのか

    そんな思考も光に包まれると視界と共にブラックアウトした
  5. 5 : : 2017/04/06(木) 20:24:09
    「どういうことなんだよ!!!」

    俺は上体を起こしそう叫ぶ

    ?「どういうことなんでしょうね」

    自室で寝たはずの俺の隣には誰もいないはず

    というか尻が痛いベッドで寝ていたはずなのに

    声をかけられた方角に目を向けると

    そこには俺より少し年上で凛とした顔つきの青年がいた

    って言うかさっきの声聞き覚えがあるような

    「あぁ…少し混乱しているようですね」

    青年は少し微笑むと

    「あげぴよです、こうして会うのは初めてですねふじやまさん」

    そう手を伸ばして来た

    夢in夢のパターンのやつなのか?

    俺は彼の手を取れずにいると

    「ふじやまさんじゃないか!」

    陽気な声で話しかけてくるその声にも聞き覚えがあった

    と言うかこの声の主とは現実世界でも会ったことがある

    どうかぐっちゃぐちゃの全く違う顔で夢であってくれ

    「スカイさんか」

    そう顔を見た俺の先ほどまでの希望は打ち砕かれた

    「どうやら夢じゃ無いようですよ」

    あげぴよさんが俺の心を読むかのように声を出す

    辺りを見渡すとバスケットゴールやステージ

    「体育館?」

    そして垂れ幕には『入学おめでとう』


    「希望ヶ峰学園の入学式」

    そう呟くとスカイは満足そうに頷いた

    「ふじやまさん、何人いると思います?ここに」

    知っている顔もあれば知らない人もいる男女合わせて

    「15人だね」

    「と言うことは?」

    あげぴよさんがそう問いかける

    15人 体育館 入学式 希望ヶ峰学園

  6. 6 : : 2017/04/06(木) 20:32:16
    「もう1人くれば揃うんですね」


    「その通り、それまでは談笑でもしていましょう」

    そう言い終わったと同時に

    体育館の扉が開く

    「すっすみません!遅れました?」

    息を切らしながら膝に手を当てる

    彼は

    「ベータさん?」

    「え?」

    彼は顔を上げると俺の姿を確認し

    「ふじやまさん!!」

    歓喜の声を上げる







    なるほど、わかった

    ここにいる人は全員SSnoteのダンガンロンパカテゴリーで執筆している人たちだ

    きっと自己紹介しあえば全員知り合い同士だろう


    そして16人揃ったと言うことは

  7. 7 : : 2017/04/06(木) 20:39:32
    ドカーン

    破裂音がステージから鳴り響く

    そこから出て来たのは

    白黒のクマ















    ではなく1人の男だった

    「えっと、みなさんおはようございまーす」

    陽気な声での挨拶だった

    この声どこかで聞いたことあるはずだが脳が正体を教えてくれない


    「みなさんに今日集まっていただいたのはわかってますよね?」


    ふふふっと少し笑う男

    「SSnoteで執筆してらっしゃる皆さんの中で1番を決めてもらいます!」

    「SSで?ノンノン」

    そう、答えはもう知っている

    ここにいる全員は知っているんだ

    「みんなにはコロシアイをしてもらいまーす!!」

  8. 8 : : 2017/04/06(木) 20:48:42
    ざわつきもしない体育館に少し不満だったのか

    男は少し頰を膨らまし

    「まぁ、みんなは想像ついただろうねわかってたよそんなこと」

    残念そうにそう言う

    「完全にやる気なくなったけどルールの説明するね?ルールっていうかこのコロシアイの仕様っていうのかな?」

    仕様

    学級裁判などの説明ならここにいる全員は説明しなくても大丈夫なはずだし

    「えっと、みなさん16人は1人2つ以上の才能を持っていまーす」

    は?才能?

    少しざわつく体育館を見て彼は満足そうに頷いて続ける

    「ここには高校生というにはきつい年齢の方」

    「ほっとけよ」

    隣で呟くあげぴよさん

    「高校生というには幼い方がいます」

    確かに中学生くらいの子もいる

    「大の大人に子供が勝てるわけない!とまでは言いませんけど可能性はかなり低いわけですよねー」

    「つーことで!今日1日挟んで徒党を組むのもあり!ゆっくり休むのもあり!」

    「あっそうそうしっかりと自分の“ナカ”に入っている才能は今日中に確認しとくんだよー」

  9. 9 : : 2017/04/06(木) 20:56:53
    「詳しいことはステージに電子手帳置いとくから自分の名前のやつとっといてねー」

    陽気に彼は姿を消した

    「想像はついてましたけど…」

    そう苦虫を噛み潰したような顔で呟くあげぴよさんには気づかれてはいないだろうか


    俺の口角は真一文字になっているだろうか

    俺の高鳴る鼓動はみんなには聞こえていないだろうか


    俺の殺気は誰も感じてはいないか




    俺はこんな日を待っていた


    日常に物足りなさを感じていた

    どこかで非現実を求めていた


    それが来た!

    そしてあの言葉を思い出す

    「イキノビテくださいね」

    オーケィ任せてくれ

    俺はこのゲームを生き延びてみせる




    序章 完
  10. 10 : : 2017/04/06(木) 21:01:21
    ふじやまくん誕生日おめでとう

    あざっした&すんませんでした!

    ゆーたまろ半身浴しながら書かせていただきました

    俺の中で完結してる情景が多々ありますし

    もっと言わせたい言葉もあったのですがすみません

    この話の続きは気が向いたらか来年!多分来年に推敲して新しく書き始めようかと思ってますww

    ちなみに他の執筆者の方で名前を出してしまった方々すみません怒られなさそうな人を書いてしまいました

    16人も仲のいいダンロン執筆者いなくて…


    ではではおめでとう!また来年
  11. 11 : : 2017/04/06(木) 21:05:18
    非常に面白かったです!序章と言うことは続編が(;゚д゚)

    と期待してしまう内容でした!

    執筆お疲れ様でした(っ´ω`c)
  12. 12 : : 2017/04/07(金) 09:24:25
    なんというか、凄い自分の考えそうなことが書かれていて嬉しい反面ゆーたまろさんやっぱり凄いなってなりましたw
    キャラ自分たちじゃなくても単純に設定が凄く面白いので先が気になる作品です(来年)
    ありがとうございました!
  13. 13 : : 2017/05/05(金) 21:12:17
    Chapter1『セイへの渇望』日常編




    「ふぅ…」

    自室の椅子で天井を仰ぎ一息つく

    どういうことなのだろう…


    正直混乱以外の感情が無い

    「取り敢えずあったことを書き出そう」

    机の上のメモ帳と付属されていたペンをとり

    箇条書きで書き出す


    目がさめると誰もいない教室にいた

    机の上に招待状が置いてあり体育館へ向かった

    体育館には自分を除く15人の人がいた

    自分がついた時入学式が始まった

    殺し合いが告げられた

    「これじゃまるで…」

    そう呟くとその答えは

    「苗木誠のようだってね」

    跳ね上がる心臓、悲鳴をあげそうになる口を抑える

    声のした方向を見るとそこには

    「どーもー主催者でーす」

    ヘラヘラと腕を組んで立っていたのは謎の男だった

    「鍵はかけてあったはずだけど」

    震えそうになる声に力を入れて疑問を投げかける

    「あー…そんなこと?ほらこれ」

    彼の手のひらに握られていたのは鍵だった

    「流石に俺も床から登場の音楽を出して登場ってわけにはいかないもんでさー」

    残念そうにうつむきながらそう話す男

  14. 14 : : 2017/05/05(金) 21:20:29
    「それで、何の用なんです?」

    矢継ぎ早に疑問を投げかける

    「それといって用は無いんだけどね、この状況でのルールだの何だのめんどくさくて説明しなかったからさー、一応聞いて回ってるの」

    その方が面倒じゃ無いのか?という疑問を腹の奥に抑えながら

    質問を待つ彼の様子を見る

    ニヤニヤとしながら俺の様子を観察している

    「んじゃ、質問を何個か」

    「どーぞどーぞ!」

    男はウェルカムというように両手を広げて疑問をキャッチする体勢をする

    「まず1つ、何でこんなことをさせられているのかが知りたい」

    率直な現状への疑問

    男はやれやれと頭を振り

    「それは見つけていかなきゃじゃないの?いきなりクライマックスの内容知りたいのはわかるけどもさーもっと楽しんでよ」


    ふざけるな、楽しむだと?殺し合いを?

    「まーまー怒らないでよ喧嘩したいわけじゃ無いしさ…それに主催者に楯突くってことがどういうことだかわからないわけじゃ無いよね?」

    そういって笑う男の目は笑っていなかった


    その後も数個の質問をした後

    ベータはその1日を終えた
  15. 15 : : 2017/05/05(金) 21:32:58
    「…。」

    あげぴよは眠りにつくことができなかった。

    それは恐怖によってでは無く

    謎に対する探究心だった


    それに自分のナカにある超高校級の才能

    ソレを試したくても試せない現状への苛立ちも含まれていた


    先程主催者との会話の中

    俺のナカの才能についての説明も受けた

    「まぁ、明日から始まると言われてもな」

    時刻は23時45分

    明日になるまで15分

    自分が非日常の世界の住人になるまで後15分


    「そうねー、2日3日くらいは殺し合いなんて起こらないと思うなー」

    主催者からの言葉

    その通りなんだ…別に殺し合いをしたところでメリットなど無いのだから

    2日3日では無くいつまでも殺し合いが起こらない何てこともあり得るんだ


    そんなことを考えている間に

    23時59分45秒




    50秒



    55秒



    57



    58



    59



    ゴーンゴーンゴーン

    部屋の柱時計が非日常の扉を開けた


    コンコン

    柱時計の開幕の音とは別に自室のドアが来客を知らせた

    俺はベッドから起き上がり一息つくと

    そのドアを開いた

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yuta588

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