この作品は執筆を終了しています。
雪ノ下「ただの日常のヒトコマよ。」
- やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
- 2238
- 7
-
- 1 : 2017/02/28(火) 19:24:37 :
- 運営お疲れ様です。
拙いながらも時間があったので。良ければどうぞ。
-
- 2 : 2017/02/28(火) 19:25:34 :
- 「あら、まだ生きていたの?こんにちは。」
「はいはい、そうですねこんにちは」
幾度となく浴びせられたその罵声を、華麗にスルーして教室のドアを閉める。こんな罵声を浴びせられながらも毎日部活にきている俺を誰かに褒めて欲しいと常に思っています。慣れてはきたが。慣れちゃダメだ。
栞の挟まれている文庫本を綺麗な膝の上にのせ、放課後やってきた俺をまじまじ見つめる雪ノ下に軽い会釈をして、席に着く。
「それで、どうして来たのかしら?」
「部活に決まってんだろ。用がなきゃこんなところ来ねえよ」
誰が進んで罵声を浴びせられに来るんだよ。だが全校生徒の目を惹き付けるこいつからなら校内だけには留まらずに地域レベルの行列が出来るか。あれ?でもそれ現状俺一人って事はもしかして超高校級の幸運……?ううん、不運またはサンドバッグですね……。
-
- 3 : 2017/02/28(火) 19:25:58 :
- 「そうね。そういえば不本意ながらあなたもれっきとした奉仕部の部員なのよね。本当に不本意なのだけれど。」
最後にため息を吐く事によって見事に俺の存在を残念がる様子を体現した。かなり傷付いた。
「あ、安心しろ、俺も不本意でしょうがないから。」
とたった今できた心の傷を塞ぐため強がってみると、文庫本を手に取り「それは、お互い様ね。」と呟いて微笑んだ。何がお互い様なのかわからんしどこが面白いのかも全然わからん。
時刻を確認すると、そろそろ由比ヶ浜が来てもおかしくない時間だった。とはいえ校内ではあるしすぐに来るよな?どうだろう?決して心配してるとかそんなことないんだからねっ!オエェッ!!
-
- 4 : 2017/02/28(火) 19:26:26 :
- 当たり前ではあるがやはり普通のことが変わるとざわつくものである。入部とか、告白してふられて聞こえられるように陰口叩かれるとか。いや、それは陰口って言えないしそもそもいじめか。
などと由比ヶ浜を心配(?)していると、雪ノ下も時計を見つめている事に気付く。まあ常日頃人前で愛し合ってる分人一倍心配よね……。
「どうした、由比ヶ浜ならもうそろそろ来るだろ、知らんけど。」
「できれば断言してほしかったわ……。」
「それは俺も思ったわ。」
本当にミスだと思ったわ。いやーものすげーやっちまった感。でも断言して挙句違ってたみたいなアレよりかは断然マシだな。喋らないのが一番の手だけど。
とちょくちょく悪罵を挟まれながら言葉を交わしていると、教室に「やっはろー!」という声が響いた。
「こんにちは」
「どうも」
「えー!そこはやっはろー!って言ってもらわないとー!」
誰が言うか。そんなアホさ丸出しの挨拶。
-
- 5 : 2017/02/28(火) 19:26:44 :
- 頭を抱えて呆れた表情を浮かべる由比ヶ浜に、雪ノ下が小さく「や、やっは……ごめんなさい……。」と言っているのを聞いてしまった。一瞬、ついにお前も洗脳されたかと思ってビックリしてしまった。
「もう、本当にあなたって人は……」
「ゆきのーん!」
いつの間にか雪ノ下の隣に腰掛けている由比ヶ浜が、雪ノ下に抱き着いて頬ずりし始めた。「や、やめなさい……ん…… んぅ……」と声だけ否定し、もじもじする雪ノ下。既に顔は真っ赤でトマトである。
穢れ無き純粋なゆるゆり、ごちそうさまです。
感謝の言葉を綴っていると。
「なんでこっち見てるの?ヒッキーキモい!」
「そんなら人前でいちゃついてるんじゃねえ。お前ら付き合いたてのバカップルかよ。」
「な、別にそんなこと……」
「べ、別にそんなことないし!」
そっぽを向く百合ノ下トマトと、「キモい!……キモい……」と連呼する百合ヶ浜百合(こちらの方が百合力高め)。
実にお似合いのカップルなのである。
……由比ヶ浜が来た事で、雪ノ下の表情が緩んだことは秘密にしておこう。
-
- 6 : 2017/02/28(火) 19:27:19 :
- 短編ですんまへん。閲覧ありがとうございました。
-
- 7 : 2017/07/01(土) 19:50:02 :
- 新章は近々始めますが、
お願いがあります。 といっても、単に「作品の連載中、読んでる人は 随時コメントをして欲しい」
す。 連載が終わってから纏めて、
載中に”コメントが欲しいのです。
ここでもmixiのコミュニティでも再三言ってるこ とですが、私はSSの作者として、 「SSとは読者とのインタラクションの中で作っ ていくものである」
す。 つまり、読者からの声がなく、作者が淡々と書い て投下しているだけという状況では、全く意味が ないということです。 それなら「書かない方がマシ」
ではありません。
特にこの都道府県SSは、本来3年前に終わって いる作品を、需要があると言われて新たに書き続 けているものです。 投下しても1件2件しかコメントが付かないので は、その「需要」があるのか否かさえ曖昧になり ます。
全ての読者にレスを求めるのは酷な事だと思いま
出来る限り
すが、
下さい。 少なくとも、一夜投下する度に10~20件くらいの レスは付いてほしいです。 この数字は、私の考える、
裁を保てる最低限度のレス数です。
連載を続けるにあたり、
にお願いします。
- 著者情報
- 「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」カテゴリの最新記事
- 「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」SSの交流広場
- やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 交流広場