海未｢スウィートなハートをあなたに。｣

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海未｢スウィートなハートをあなたに。｣

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1 : 春秋Fanfare : 2017/02/28(火) 18:18:20

バレンタインから一ヶ月たとうとしてるけど、バレンタインのお話…。

2月7日　バレンタイン一週間前

にこ｢今年もみんなの分のチョコ作らないとね～。｣

ﾋﾟﾛﾘﾝﾋﾟﾛﾘﾝ

にこ｢海未から連絡？珍しいわね。｣

ﾋﾟｯﾋﾟｯ

｢にこ起きていますか？｣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｢起きてるけど、どうしたの？｣

｢あのですね。すごく言いにくいんですが、
にこはバレンタイン。その、…。本命の方に
差し上げるのでしょうか？｣　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｢急になによ！まぁ、本命は考えてるわね。｣

｢真姫ですか？｣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｢あんた。もう返信しないわよ。｣

｢すみません。返信してほしいです。｣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｢まぁいいわよ。で、用件は？バレンタイン？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　のこと？｣

｢はい。実は…。｣
2 : 春秋Fanfare : 2017/02/28(火) 18:25:42

あのあと、海未から話を聞いたけど、簡単にいえば、

バレンタイン。本命にあげたいのにあげられない。勇気がない。って

ことらしいわ。誰なのか聞いたら、答えてくれなかったけど、他の人のチョコの

倍、うまくつくりたいらしいわ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　｢で、協力してほしいと。｣

｢はい。にこなら家庭的ですし、
料理もできるので、ちょうどいいかな？
と思い。｣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　｢ことりでもいいと思うんだけど…。｣

｢いや、ことりよりもにこの方が、
真面目に考えくれるかとおもったんで
すが…。迷惑でしたか？｣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　｢迷惑ではないけど…。具体的に
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　なにしてほしいとかある？｣

｢そうですね。わがまま言うと、
なにを作るか一緒に考えてほしいのと、
一緒につくってほしいです。｣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　｢わかったわ。じゃあ、明日海未ん家行く
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　けどいいかしら？｣

｢はい。大丈夫です。
明日の10時くらいでお願いします。｣
3 : 春秋Fanfare : 2017/02/28(火) 18:58:20

2月8日

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ　ｶﾞﾁｬｯ

海未｢はい？｣

にこ｢海未！スマホ充電ある？｣

海未｢ありますけど…。｣

にこ｢つくるものからきめなきゃだから、中で調べましょ。｣

海未｢わかりました。どうぞ。｣

にこ｢作りたいジャンルとかある？｣

海未｢いえ。まだなにも。｣

にこ｢じゃあ一応バレンタインレシピで調べていいのがあったら声かけて。｣

海未｢わかりました。｣

～～～1時間後～～～

海未｢あの！これなんてどうですか？｣

にこ｢ん？なになに…。チョコチーズケーキ？｣

海未｢おいしそうだと思ったんですが…。｣

にこ｢他になにか目処はある？｣

海未｢ありません。｣

にこ｢じゃあこれにしましょ。｣
4 : 春秋Fanfare : 2017/02/28(火) 19:00:06

にこ｢買い物はいつがいい？｣

海未｢今日は時間ないですし、明日明後日は平日なので、何時間もとれないし、
　　　11日でいいですか？｣

にこ｢わかった。時間はまた決めましょう。｣
5 : 春秋Fanfare : 2017/02/28(火) 19:12:14

2月9日

ことり｢あぁ～。海未ちゃぁん？なに読んでるの？｣

海未｢…。｣

ことり｢なになに？バレンタイン必勝法？｣

海未｢はぁっ！？ことり！勝手に見ないでください！｣

ことり｢だって海未ちゃん気付かないんだもん。｣

ことり｢海未ちゃんは誰かにあげるの？｣

海未｢あげるって、なにをですか？｣

ことり｢チョコレートだよぉ。チョコレート❤｣

ことり｢そんな本よんで、渡さないなんてことはないよねぇ。｣

海未｢いや、まぁ。いろいろあるんですよ。｣　ｷｮﾛｷｮﾛ

ことり｢目が泳いでるよぉ～。｣

海未｢あっ！用事思い出しました！行ってきますね。｣

ことり｢えぇ～？｣
6 : 春秋Fanfare : 2017/02/28(火) 19:24:36

2月11日

ことりには、2日間追求されました。

あげる相手は、まだ内緒です。

にこ｢あっ！海未！ちゃんとメモ持ってきた？｣

海未｢はい。買い忘れないようにしないとですからね。｣

にこ｢μ'sメンバーのとはどう区別するの？｣

海未｢メンバーのには、ドライフルーツをのせて、本命にはラズベリーソースで
　　小さなハートをつくろうかと…。｣

にこ｢明日つくるから、買い忘れはあっても買いに行けるけど、
　　　あまり忘れないようにしないとね。｣

海未｢大丈夫です。にこには協力してもらっているんですし、迷惑は
　　かけられません。｣

にこ｢じゃあ行きましょ！｣
7 : 春秋Fanfare : 2017/02/28(火) 21:07:21

ハナマルストア

にこ｢チョコレートはどれくらい必要？｣

海未｢濃厚にしたいので一人一枚で考えると、9枚必要です。｣

にこ｢じゃあ、にこはチョコレート系と自分の分の材料を買ってくるから、
　　海未は他に使う材料買ってきて。｣

海未｢はい。スーパーの外で待ち合わせでいいですか？｣

にこ｢OK！｣

～～～30分後～～～

外

にこ｢買えた？｣

海未｢はい。これで大丈夫だと思います。｣
8 : 春秋Fanfare : 2017/03/01(水) 17:26:06

海未家

にこ｢明日作ることになるから、今日はここまでね。｣

海未｢わかりました。あの、にこの材料も家に置いときましょうか？｣

にこ｢ああ～。そうね。この量だし、往復だと大変だものね。ありがたく置かして
　　　もらうわ。｣

海未｢はい。冷蔵庫に入れときますね。｣

にこ｢ありがとう。明日作りに来るわね。｣

海未｢はい。ありがとうございます。家まで送りますね。｣

にこ｢大丈夫よ。今は本命に渡す決心しておきなさい。｣

海未｢わかりました。気をつけてくださいね。｣

にこ｢また明日ね。｣
9 : 春秋Fanfare : 2017/03/01(水) 17:29:23

2月12日

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ　ｶﾞﾁｬｯ

海未｢にこ。はやいですね。｣

にこ｢珍しいわね。海未がパジャマ姿なんて。｣

海未｢少し寝坊してしまいまして。先にあがっていてください。｣

にこ｢おじゃまします。｣

海未｢着替えてきます。｣
10 : 春秋Fanfare : 2017/03/01(水) 17:31:54

～～～10分後～～～

海未｢お待たせしました。キッチンの準備もできましたし、つくりますか？｣

にこ｢あら。準備ならにこがしたのに。｣

海未｢いいんですよ。協力してもらえるだけでいいんですから。｣

海未｢最低限のことはわたしがします。｣

にこ｢ありがとう。じゃあ、つくりましょうかね。｣
11 : 春秋Fanfare : 2017/03/01(水) 17:46:18

キッチン

海未｢一応冷蔵庫から必要なものは出したんですが…。｣

にこ｢ok！作っていくわよ！｣

ｶﾁｬｶﾁｬ　ﾊﾟﾁ　ｸﾙｸﾙ　ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ　ｺﾞﾛｺﾞﾛ　ﾄﾞﾄﾞｰﾝ！

(料理系ssではないので調理風景は音声のみでお楽しみください。)

海未｢完成しました！｣

にこ｢味見もちゃんとした？｣

海未｢はい。おいしくなりました。｣

にこ｢ラッピングは個々でしましょ。｣

ｸﾙｸﾙ　ﾜｼｬﾜｼｬ

にこ｢できたわ！｣

海未｢わたしもできました！｣

にこ｢あとは冷蔵庫で保管して14日を待ちましょう。｣

海未｢片付けはわたしがしておきますね。｣

にこ｢いいのよ。にこもやるわ。｣

海未｢でも…。｣

にこ｢わたしも実際海未と一緒に作ってるんだから、同じようなもんでしょ？｣

海未｢わかりました。では洗い物を拭くのをやってもらえますか？｣

ｼﾞｬｰ　ｶﾞﾁｬﾝ　ｺﾞｼｺﾞｼ　ﾌｷﾌｷ

にこ｢やっとおわったわ。｣

海未｢ありがとうございました。｣

にこ｢わたしは帰るわね。｣

海未｢はい。14日までに覚悟を決めておきます！｣

にこ｢がんばって。じゃあまた。｣

ｶﾞﾁｬﾝ
12 : 春秋Fanfare : 2017/03/01(水) 17:49:12

2月14日

海未｢渡せませんでした。｣

にこ｢はぁ？！｣

海未｢いや、あの、渡そうとはしたんですよ。でもタイミングが掴めなくて…。｣

にこ｢どうすんのよ！｣

海未｢明日、規則は破ることになりますが、学校に持って行き、渡します。｣

にこ｢チーズケーキなんだから腐らないようにしなさいよ！｣

海未｢はい。すみません。｣
13 : 春秋Fanfare : 2017/03/01(水) 17:53:03

2月15日

放課後

海未(いよいよ放課後です。頑張らないと、渡せないから…。)ﾀﾞｯ

ｼｭ˜ｳ˜

海未(やっぱり無理です。はずかしすぎます！)

にこ(なにやってんのよ！海未！早く行きなさいよ！)

海未(行かないと、あっ！帰っちゃいます！)

にこ(帰る？もしかして？)

海未(にこ、行ってきます。女園田海未。行きます！)ﾀﾞﾀﾞｯ
14 : 春秋Fanfare : 2017/03/01(水) 18:00:20

～～～～～～

海未｢にこっ！渡せました！｣ｷﾗｷﾗ

にこ｢よかったじゃない。でもまさか、ことりだとは…。｣

～～～回想～～～

海未｢ことり！ちょっとまってください！｣

ことり｢海未ちゃん？どうしたの？｣

海未｢ことり今日は急ぎの用事があるんですよね？私たちと帰れないんですね。｣

ことり｢うん、そうだけどぉ。ごめんね。一緒に帰りたかった？｣

海未｢今は一緒に帰りたかったと思ってますが、このあとは多分恥ずかしさで帰りたくないと
　　　おもいます。｣

ことり｢？｣

海未｢あの！これ、一日遅れですけど！バレンタイン！いつものお礼みたいなものです！｣

ことり｢あっ！ありがとぉ。わたしもはいっ！これ！｣

海未｢えっ！ありがとうございます。｣

ことり｢海未ちゃんのこと大好きだよ。｣

海未｢あの、これは、友チョコではなく、本命です！｣

ことり｢えっ？｣

海未｢じゃあまた！｣ｸﾙｯ　ﾀﾞｯ

ことり｢えっ、えぇ～。｣
15 : 春秋Fanfare : 2017/03/01(水) 18:02:29

～～～～～～

にこ｢おつかれさま。｣

海未｢はい。｣

にこのおかげで最高のバレンタインになりました。

ちょっとのチョコとちょっとの勇気は、今日だけの思い出です。

ことりへの好きの気持ちも今日だけの特別なんですよ。

fin
16 : 春秋Fanfare : 2017/03/01(水) 18:04:59

以上です。

簡単なバレンタインエピソードいかがでしたしょうか？

へたくそなりのssを見ていただきありがとうございました。

気が向いたら、おまけエピソードもいくつか書こうと思います。

ことうみの未来や、にこうみのバレンタイン、にこまきの運命を考え中…。

次回をお楽しみにしていてほしいです。

ありがとうございました！

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