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MACROSS 7 ~Re.FIRE!!~ PARTⅢ

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  1. 1 : : 2016/12/04(日) 00:28:56
    MACROSS 7 ~Re.FIRE!!~もPARTⅢまで来ました(∩´∀`)∩

    よろしくお願いします<m(__)m>
  2. 2 : : 2016/12/04(日) 01:03:52












    バジュラ本星はブリージンガル球状星団からは、丁度反対側の銀河の辺境に位置する、地球に環境の近い自然豊かな惑星。



    バジュラ戦役の後、マクロス・フロンティア船団はこの星をバジュラから譲り受け、入植を開始していた。





    シティ7の倍の大きさを誇る、ドーム型の巨大な居住艦、アイランド1―――――・・・・・・・・・・・・バジュラ戦役において深刻なダメージを被った本艦は、そのままバジュラ本星の海へと不時着。そのまま入植の中枢として機能していた。






    長い戦いの末に手に入れた平和。


    フロンティアの市民たちは、苦しみの日々を忘れ、ようやく訪れた平穏な暮らしを謳歌していた。







  3. 3 : : 2016/12/04(日) 01:05:08








    「皆! 文化してる!?」




    さて、このフロンティア船団には、バジュラ戦役を終わらせる立役者となった、二人の歌姫が存在した。






    ここは天空門ホール―――――・・・・・・・・・・・・地球にある紫禁城をモデルにした大ホール。





    鞭を撓らせ、ステージをバシンと叩き、ピンクブロンドの長い髪を揺らしているのは“銀河の妖精”シェリル・ノーム。

    銀河チャート17週連続一位という大記録を持つシェリルの歌を、銀河系に住んでいて聴かない日はないといって良いくらいに、彼女の歌は大流行していた。






    「抱きしめて! 銀河の、果てまで!!」





    もう一人の歌姫――――・・・・・・・・・・・・“超時空シンデレラ”ランカ・リー。

    ゼントラーディの血を引くランカは、まるで犬の耳のような緑色の髪を揺らし、シェリルに負けじと声を張り上げる。




    たった一年でスターダムにのし上がり、天真爛漫な性格で人々を魅了してやまないアイドル。






    妖艶なシェリルに対し、清純なランカ―――――――二人の個性の違いが、バジュラ戦役を終戦へと導くこととなった。






    超時空生命体、バジュラ―――――・・・・・・・・・・・・体内に宿すV型細菌を仲立ちとして、各個体がフォールド通信を行い、集団で一つの意識を共有する生物。






    始めは人類が何故バラバラな行動をとるのか理解できなかった。



    だが、ランカとシェリルの歌を聴き、漸く人類が一人ひとり異なっていること、

    コミュニケーションを取らなければ分かり合えない生物だということを理解した。






    戦いが終わり、バジュラがバジュラ本星を去ってから一年・・・・・・・・・・・・―――――シェリルとランカは、待っていた。

    バジュラとの戦いの最中、バジュラ・クイーンとともに行方不明となった、一人の男(早乙女アルト)の帰還を・・・・・・・・・・・・。







  4. 4 : : 2016/12/04(日) 01:09:52









    二人の歌姫がステージに現れて観客の興奮は最高潮に達し、シェリルとランカは声をそろえて叫んだ。








    「私の歌を聴けぇ!!」




    叫び声を合図に、バサラの格好をしたミハエル・ブラン、ミレーヌの格好をしたクラン・クランがギターを弾き、ビヒーダの格好をしたカナリア・ベルシュタインがドラムを叩き始めた。






    __________Featuring FIRE BOMBER ライブ




    FIRE BOMBERの三つの名曲、『Planet Dance』、『突撃ラブハート』、『Dynamaite Explosion』をリミックスした『娘々FIRE!! 〜突撃プラネットエクスプロージョン』





    FIRE BOMBERの大ファンであるランカの兄、オズマたっての希望で開かれたライブ。

    シェリルは力強く、ランカは可愛らしく、FIRE BOMBERの魂を歌いあげていく。








    その日、マクロス・フロンティア船団はFIRE BOMBER一色に染まった。




    生中継で船団中に配信された二人の炎が、フロンティア中を熱狂の渦へと巻き込んでいく。

    街中の至る所で紙吹雪が舞い、光が溢れ、人々の歓声が上がり、熱い歌が流れ出る。









    お祭り騒ぎのような喧騒に人々は酔いしれて、訪れた平和を喜び合った。







    ――――

    ―――――――




    ―――



    ―――――――
    ――――――――――



    ――――






    ―――――――









  5. 5 : : 2016/12/04(日) 13:05:32









    「凄いライブだったわねぇ、オズマ?」





    ライブの興奮冷めやらぬままオズマに話しかけるのは、爆発したような天然パーマが特徴のオネエ系、ボビー・マルゴ。

    熱い乙女心をもつボビーは、勿論、オズマのFIRE BOMBER好きを誰よりも知っていた。





    「素晴らしいライブだった!」



    オズマもオズマで、普段の厳しい態度はどこへやら、まるでガキ大将のような目で声を弾ませる。






    「今もFIRE BOMBERは生きている! 今日俺は、改めてそれを確信した!!」

    「そうねぇ。FIRE BOMBERの消息が分からなくなって、随分と時間がたつけど、やっぱり歌は不滅、間違いないわ。」






    二人がワイワイと盛り上がっていると、そこへライブを終えたミシェルとクラン、カナリアと、裏で音響を担当していたルカが戻ってきた。

    民間軍事プロバイダー、S.M.Sのメンバーである彼らはお互いに顔を合わせると、見事な敬礼で挨拶を送る。






    「熱狂的なライブ、ご苦労だったな。素晴らしいライブだったぞ。」





    部下の前でいかにも上司らしい威厳を作るオズマ。

    とそこへ、シェリルとランカも近づいてきた。






    「あ、お兄ちゃん!」

    「ランカ! いいライブだったなぁ!!」





    さっきとはうって変わって、妹に甘々なオズマに周りがあっけにとられる中、シェリルは静かに微笑んだ。







    「FIRE BOMBERは、きっと、銀河のどこかで歌っているわ。私には分かるの・・・・・・・・・・・・。」






    シェリルはそう言い残すと、次の仕事に向かった。




    雨露しのぐ場所さえなかった幼少期に、夢を与えてくれたFIRE BOMBER・・・・・・・・・・・・。

    自分に言い聞かせるように、シェリルは呟いた。






    「シェリル・ノームはいつでも、どこででも歌うわ。私の歌を聴けぇ! なんちゃってね。」















    ピーッ ピーッ


    とここで、オズマの端末に連絡が入る。








    「ああ、俺だ。・・・・・・・・・・・・なんだって!? すぐに行く!!」







    __________それは丁度、銀河の反対側で起こった悪夢を告げるためのものであった・・・・・・・・・・・・。








    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇









  6. 6 : : 2016/12/05(月) 00:24:15










    __________事の発端は、一週間前にさかのぼる。









    「敵機六機が本艦に向かって接近中! 空中騎士団です!」

    「来たわね・・・・・・・・・・・・Δ小隊、ダイヤモンド・フォースにスクランブル!!」






    マクロス級戦艦、バトル13のブリッジに、キム・キャビロフ艦長の声が響き渡る。






    1999年に地球に落下した監察軍の旗艦――――・・・・・・・・・・・・ASS-1

    それがきっかけとなって、内戦を孕みながらも地球統合政府が樹立され、ASS-1を十年かけて修復・改修。人類は始めてマクロス級戦艦、SDF-1を就航させた。



    その初代オペレーターのうちの一人にして、第一次星間戦争、バジュラ戦役と二つの戦いを戦い抜き、現在は中将を務めている女性がキム・キャビロフ艦長である。







    初め、この戦いは短期間のうちに終わるものと思われていた。




    だが、空中騎士団をはじめとするウィンダミア軍のゲリラ戦術に統合軍は翻弄され続け、戦いは泥沼化。

    双方に夥しい死者を出し、一進一退の攻防を余儀なくされていた。





    戦いが始まってからすでに七ヵ月が過ぎ、八ヶ月が過ぎようとしている。

    これ以上損失を出すことは、統合軍のメンツが許さない。




    業を煮やした統合軍は地球から経験の豊富なキム中将を派遣し、戦いの幕引きを図ろうとしていた。







    「空中騎士団の奇襲か。」

    「なかなかやっかいですねぇ、彼らの奇襲は・・・・・・・・・・・・。」





    マクロス13の格納庫へと走りながら、ライトとアラドが言葉を交わす。






    戦いが始まってから二人は、Δ小隊の一員として再編成され、戦いの最前線にその身を置いていた。



    Δ小隊は始め、アーネスト艦長指揮下のマクロス・エリシオンを拠点として戦いを繰り広げていたのであるが、戦いが長期化すると、キム艦長指揮下のバトル13へと異動となった。

    バトル7からの援軍であるダイヤモンド・フォースとともに、Δ小隊は統合軍の主力として、空中騎士団をはじめとするウィンダミアの軍と凄惨な戦いを繰り広げていた。








  7. 7 : : 2016/12/05(月) 12:19:06







    「遅いぞ、ライト! アラド!」



    格納庫の中では、ガムリン、ディック、モリーからなるダイヤモンド・フォースが既にスタンバイを済ませていた。






    ダイヤモンド・フォース専用機――――・・・・・・・・・・・・黒き翼をもつVF-25 メサイア。


    隊長機には黄色いラインマーキングが施されており、その機体の傍にヘルメットをかぶったガムリンが佇んでいた。






    「敵は空中騎士団だ。気を引き締めていくぞ、ディック! モリー!」




    ガムリンの厳しい声に、声をそろえて「了解!」と、気の引き締まった返事をするディックとモリー。

    彼らもまた、歴戦のつわものとして経験を積んできた兵士であり、三人のパイロットで構成されるダイヤモンド・フォースは、一人ひとりが一騎当千のエースパイロットであった。







    「負けていられませんねぇ、ライト隊長。」

    「よし、アラド・・・・・・出撃準備だ。」





    ライトやアラドを始めとするΔ小隊も静かに闘志を燃やす。

    六人編成のΔ小隊は、ダイヤモンド・フォースほどではないが練度の高いパイロットで構成された小隊。



    隠密性の高いVF-22 シュトルムフォーゲルⅡに乗り込み、機体がゆっくりとカタパルトへと移動していく。

    黒で統一されたダイヤモンド・フォースのバルキリー、それぞれのパーソナルカラーに染められたバルキリーが、発進の準備を整えた。






  8. 8 : : 2016/12/05(月) 12:20:09







    『ダイヤモンド・フォース、Δ小隊・・・・・・・・・・・・―――――発進ッ!!』






    空母形態のバトル13から、9機のバルキリーが一斉に飛び出す。

    同時に、空中騎士団のウィンダミア人も、彼らが出撃したことをすぐに察する。





    「・・・・・・いい風だ。」



    二つのルンを赤く輝かせるグラミアはそう呟くと、迎撃のために6機の白いドラケンⅡを散開させた。






    「敵は散開してきたぞ! 後ろをとられないよう注意しろ!」



    ガムリンが鋭く指示を出し、隊長機を先頭にダイヤモンド・フォースが突撃の態勢を瞬時に整える。

    少し遅れてΔ小隊も隊形を整え、そのまま突進していく。






    真昼の青空、雪を戴く峰々・・・・・・・・・・・・―――――





    寒冷で澄み切った大気圏内で、幾度も爆発が起こり、閃光が走る。

    飛行機雲が尾を引き、複雑な軌道を描く。





    混戦窮まるドックファイトの中にあって、ガムリン機はグラミア機を捕捉。





    「そこだ!!」



    何発ものミサイルが放たれ、様々な軌道を描いてはグラミア機へと飛んでいく。




    「来たな!!」



    戦闘機形態の機体をねじり、ミサイルをやり過ごすグラミア機。

    機体を戦闘機形態から、まるで戦闘機から手足が生えたかのような中間(ガウォーク)形態へと変形させる。



    機体に急制動をかけ、ミサイルがグラミア機を追い越していく。



    追い越していったミサイルを、グラミアは手に持った機銃で残らず撃ち落とし、それからミサイルを放って再び戦闘機形態となって真っすぐ飛んでいった。






    「うおおぉおぉぉッ!!」



    ガムリンは戦闘機形態からバトロイド形態へと変化し、突撃しながらミサイルを撃ち落としていく。

    そして、なお近づいてくるミサイルを、高速連続反転(QM69)で躱した。






    __________ガムリンの視界が反転し、地面が真上にやってくる。





    とそこへ、戦闘機形態のグラミア機が急接近。





    「見事な風だ、ガムリン木崎。」



    機銃を掃射し、ガムリン機を急襲するグラミア機。

    放たれた弾丸が、機体を反転させているガムリン機に襲い掛かる。





    「まだまだぁ!!」



    襲い掛かった銃弾は、しかし、ピンポイントバリアによって阻まれ、すれ違いざま、反転したまま、ガムリンは銃弾をグラミア機に叩き込んだ。






    「ぐっ!!」



    銃弾はグラミア機の左翼を掠め、たまらずグラミアは距離をとる。

    が、ガムリン機はすぐさま戦闘機モードになってこれを追跡。




    二重螺旋の軌道を描き、黒と白の二機は銃弾を撃ちあって、激しい火花を散らした。






  9. 9 : : 2016/12/05(月) 12:20:51








    __________エース同士のプライドをかけた壮絶なドックファイト。






    とそこへ、戦闘機形態のバルキリーが3機、猛烈な速さで接近してきた。



    赤と白のツートンカラー(VF-19P)白とピンクのツートンカラー(ミレーヌ・バルキリー)緑と黒のツートンカラー(ストーム・バルキリー)

    3機のバルキリーが、熱いビートを刻みながら戦場のど真ん中へと侵入してくる。






    「いくぜぇ!! ボンバーッ!!」



    叫び声をあげるバサラに、戦いの渦中にあった二人のエースがその存在に気が付く。






    「来たか・・・・・・――――熱い風を巻き起こす、歌う愚か者が。」

    「よし、熱気バサラの歌を聴けぇ!!」





    グラミアが笑みを浮かべ、ガムリンが叫び声をあげると、それに応えるようにバサラのシャウトが戦場へ、噴火する火山のように轟いた。





    ややあって、バトル13のブリッジも、乱入してきた3機のバルキリーを捕捉。

    キム中将は昔を思い出しては笑みを浮かべ、命令を下した。





    「サウンド・ブースター、発進ッ!!」




    バトル13から、三機のサウンド・ブースターが射出。

    戦闘機形態からバトロイド形態へと変形した3機のバルキリーの背中に、二対の巨大なサウンドスピーカー付きのブースターがドッキング。






    __________熱気バサラとミレーヌ・フレア・ジーナスの『Holy lonely light』が、戦場を突き抜けて響き渡った。








  10. 10 : : 2016/12/05(月) 14:27:11







    「くそ、穢れた風め!!」

    「あの熱い歌を止めろ!!」





    FIRE BOMBERの登場で、戦場の空気が一変。

    ほかの空中騎士団が一斉にFIRE BOMBERを攻撃し、ミサイルや銃弾を集中砲火させる。





    「!! アラド!!」

    「分かってますよ!!」





    とっさにΔ小隊がバサラたちを護衛し、ミサイルを撃墜。

    FIRE BOMBERのメンバーたちも銃弾をひらりと躱し、熱い声で歌い続ける。



    そして、歌エネルギーが十分に高まり、バサラが赤い光に、ミレーヌが黄色い光に包まれていく。







    「いくぞ! バサラ! ミレーヌ! サウンド・ブースター、オン!!」




    レイが操縦桿となっているキーボードにつけられたスロットルのスイッチを押すと、バサラ機とミレーヌ機から、オレンジ色のエネルギー波――――――歌ビームが放たれた。

    二本のビームは上空へと飛んでいき、一つに混じり合ってから四方八方へと拡散していく。







    「ぐおおおぉおぉぉッ!!」

    「あああぁあぁぁッ!!」





    歌ビームは機体を破壊することなく、中のパイロットへ直接照射されていく。



    ビームを照射されたウィンダミア人は、ルンがピカッと反応するのを止められないほどの、猛烈な感動に包まれた。

    余りの感動に戦意を喪失し、兵士たちは戦線を離脱していく。





    銃弾やミサイルの飛び交う戦場にあって、歌で戦いを終わらせていくFIRE BOMBER







    「熱気バサラ・・・・・・―――――お前の熱い風は魅力的すぎる。」





    戦いの様子を見かねたグラミアが、意を決してガムリンとの戦闘を中断し、バサラ機へと接近していく。

    近づいてくるグラミア機に気が付いたバサラは、しかし、決して戦おうとはしなかった。



    グラミアの攻撃を躱しながら、なおも歌い続ける熱気バサラ。








    「お前は歌え、バサラ! 俺は戦う!!」





    後から追いついてきたガムリンが、グラミアに攻撃を仕掛ける。

    そして、ガムリンの機銃の一撃が遂にグラミア機の右翼を捉えた。







    「ぐうっ!! 戦況は不利か・・・・・・・・・・・・―――――撤退せよッ!!」






    翼を被弾し、グラミアは残っていた騎士団に撤退を命じた。

    まだ戦っていた白いドラケンⅡは翼を翻し、撤退していった。








  11. 11 : : 2016/12/06(火) 02:45:12







    「敵は・・・・・・引いていったわね。」





    艦長の椅子に座り、キムは釈然としない表情でつぶやく。

    そんな艦長の様子に気が付いた女性のオペレーターがキムに話しかけてくる。





    「浮かない顔ですね、キム艦長。」

    「気づいたのね? まあいいわ。この攻撃の仕方、不自然だと思わない?」






    艦長からの問いかけに首をかしげるオペレーター。

    キムはすっと立ち上がり、ウィンダミアの急峻な峰々を眺めながら呟いた。





    「攻撃が散発的すぎる・・・・・・。まるで・・・・・・―――――何かから目を逸らそうとしているかのよう。」





    長年の戦いと経験から培われたキムの勘が、そう告げていた。







    「艦長。地球の統合軍本部からフォールド通信です。」





    とここで、別の女性オペレーターから報告が上がってくる。

    するとキムは露骨に嫌そうな表情を浮かべ、通信を艦長のモニターに回すよう命じた。







  12. 12 : : 2016/12/06(火) 02:46:08








    『ごきげんよう、キム艦長。』

    「あなたも相変わらずのようね。」





    モニターに表示されたのは、マクロス7船団のマックス艦長に援軍をよこすよう圧力をかけた、あの中将であった。

    地球の統合軍本部において、キム艦長とこの中将は犬猿の仲で知られており、お互い牽制しあうような、ピリピリとした笑顔を浮かべる。



    中将は、例の慇懃無礼な態度で、キム艦長を詰問し始めた。






    『ウィンダミアでの戦いは、上手くいっていないようですな。命令では、反乱を起こしたウィンダミア人を殲滅するはずでしたが?』

    「無闇に殲滅する必要はないわ。最低限の武力で敵を無力化できるなら、それに越したことはないのよ。」


    『あの男の歌の力に賭けるというのですかな?』


    「少なくとも、あなたよりは信用できるわね。嫌味な中将さん。」






    キムはこの男への軽蔑を隠そうともしなかった。

    名前さえ呼ぼうとしないキム艦長に中将は怒りで顔を歪めたが、同じ中将である上に戦闘経験の豊富なキム艦長に勝てる道理はなかった。






    『良かったですな、キム艦長。私は皮肉を聞き逃す術を知っています。戦場におけるあなたの判断は尊重しましょう。ですが後日、あなたの責任が問われることになることをお忘れなく。』






    まるで悪役のような捨て台詞を吐いて、中将は通信を切る。

    キム艦長はため息をついて、椅子に深くもたれかかった。





    「よろしいのですか、キム艦長?」

    「構わないわ。元々私は結婚したら寿退役するつもりだった人間よ?」





    オペレーターの問いかけに対し、さばさばとした様子でキムはうーんと背伸びをする。

    本人の思惑とは裏腹に、軍内部で出世を重ね、『キャビロフ学校』なる軍内派閥まで持つキムは、しかし、結婚して幸せな家庭を築くという月並みな願望に、ひそかな憧れを抱いているのであった。







  13. 13 : : 2016/12/06(火) 14:07:33







    「やりましたね、バサラさん!」

    「流石は伝説のFIRE BOMBERですねぇ。お見それ致しましたよ。」





    バトル13の艦内へと帰還したバサラは、ライトとアラドから賞賛の言葉を浴びていたのであるが、どこか鬱屈とした表情を浮かべていた。

    いつものような、周りを燃やし尽くすような情熱が、そこには見られない。



    ミレーヌやガムリン、レイなど、バサラと付き合いの長い人間たちは、バサラの真意を察した。







    (あいつらは・・・・・・俺の歌に感動してる。だが、また憎しみに染まった顔で戦場に戻ってくる・・・・・・・・・・・・。)





    思いつめたように俯くバサラ。





    __________歌は人を感動させるためにある。




    山をも、銀河さえも動かす事が出来る。

    ウィンダミア人は、俺の歌に心を動かされている。




    だが、最後には・・・・・・・・・・・・黒く染まった憎しみに塗りつぶされてしまう。







    「バサラ? なに落ち込んじゃってるのよ!?」




    バサラが物思いに沈んでいると、横からミレーヌが喝を入れてきた。

    いつもの調子で、バサラは声を荒げる。






    「うるせぇな! お前には関係ねぇだろ!!」

    「関係ないわけないじゃない! 私だってFIRE BOMBERよ!? それに、あなたに頼りっきりになるほど、もうガキでもないわ。」


    「!? ミレーヌ?」


    「私だって、悩んでるのよ。私の歌が、どうして憎しみに勝てないのかって・・・・・・・・・・・・。」







    ミレーヌの目を見て、バサラははっとした。




    暫く見ない間に、ミレーヌは本物のアーティストへと成長を遂げていた。

    大歌手としての地位に安穏とするご意見番的な大御所としてではなく、歌に命を懸ける真のアーティストに。






    ミレーヌの目は、確固とした信念をその瞳に宿す、大人の女性のそれであった。






    「・・・・・・・・・・・・お前、随分変わったな。」

    「バサラ?」





    バサラは何か言いかけたが、結局その言葉を飲み込んだ。

    今までガキとしてしか見ていなかったミレーヌの変化に、言うべき言葉が見つからない。






    「・・・・・・・・・・・・ちっ。」



    結局バサラは、モヤモヤとした気分を抱えたまま、格納庫を後にした。






    「バサラ・・・・・・・・・・・・。」



    そんなバサラの後姿を、ミレーヌもまた、浮かない表情で見送った。









    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇









  14. 14 : : 2016/12/06(火) 16:03:13








    王都、ダーウェントにある王宮の格納庫の中へ、白い翼たちが帰還する。





    王でありながら、“ダーウェントの白騎士”でもあるグラミアが機体から降り立つと、待ち構えていた臣下たちが一斉に敬礼を送る。

    グラミアが敬礼を送ってそれに応えると、兵士たちは一斉に声をそろえた。




    「ルダンジャール・ロム・マヤン!!」




    “真の王の名の下に”―――――・・・・・・・・・・・・ウィンダミアの騎士たちは、王に対する高い忠誠心と、地球人に対する憎しみを糧に、この七ヵ月を戦い抜いてきた。





    グラミアは、その言葉が背負う重みを感じながら、左右に整列する兵士たちの間を通り過ぎていく。

    とそこに、アラブ風のターバンを巻いた、髭面の男が一人、グラミアに近づいてきた。






    「・・・・・・・・・・・・ベルガーか。」

    「ご帰還をお待ちしておりました、陛下。」





    銀河中で兵器の研究開発や販売、農作物や医療品の貿易など、多岐にわたる事業を展開する巨大財閥、イプシロン財団。

    そのブリージンガル球状星団方面の責任者―――――・・・・・・・・・・・・ベルガー・ストーン。




    統合政府ともコネを持ちながら、イプシロン財団は狡猾にも、ウィンダミア現政権に対する援助も行っており、ウィンダミアの騎士たちの乗るドラケンⅡも、イプシロン財団が手配したもの。

    統合政府と比べ、遥かに小規模なウィンダミアがここまで戦いを続けてこれたのも、財団の援助があったからであった。




    勿論、ただでという訳ではない。



    援助の見返りとして、ベルガーはこの星にある遺跡の調査へ、密かに乗り出していた。

    今日はその報告を行うべく、丁度帰還したグラミアの前に姿を現したのである。







  15. 15 : : 2016/12/07(水) 10:29:55







    「我々は先ほどまで、例の“遺跡”を調査しておりました。あの遺跡は時々、紫がかった光を放つことはお話しした通りですが、新たに判明したことがあります。お耳に入れても、よろしいですかな?」

    「良い。立ち話もなんであろう。王の間にて話を聞こう。」


    「お気遣い、感謝いたします。」






    ベルガーが深々と頭を下げると、グラミアは彼とキース、ロイドを伴い、王の間へと入っていく。

    王の間にてグラミアが玉座に座り、左右にキースとロイドが控え、ベルガ―が王の前に跪いた。



    恭しい態度で、ベルガーは話を続ける。






    「例の遺跡が光を放つ原因が何なのか、我々はずっと探っておりました。様々な角度から検証を重ねた結果、遺跡が光を放つのは、フォールド波が発生している時だと判明いたしました。」

    「フォールド波が、遺跡を?」





    その話に食いついたのは、王から向かって左に控えていたロイドであった。

    ベルガーはロイドにもまた恭しい態度で話しかけた。






    「ええ、そうです。そう言えばロイド様は最近、フォールド波についての研究を始めたとお聞きに及びましたが。」

    「その通りです。我々ウィンダミア人のルンには、微量のフォールド・クォーツが含まれています。フォールド波を感知できる我々にとって、この研究は必ず役に立つものと確信しています。」






    まだ若かったロイドの言葉の端々に、意欲と自信をベルガーはそこに見出した。

    なるほど、この方とは後々良き商売上のパートナーとなれるだろう。



    そんなことを考えながら、ベルガーは言葉を継いだ。







  16. 16 : : 2016/12/07(水) 10:31:22








    「ここ7ヶ月ほど、遺跡は時折光を放っておりました。そう、あの男が来てからです。」







    ベルガーのこの言葉に、グラミアがはっとした様子を見せる。






    「まさか・・・・・・・・・・・・熱気バサラか?」

    「ええ、そうです。より正確に言えば・・・・・・・・・・・・彼が“歌った”時です。」






    ベルガーのこの言葉に、グラミアは動揺を隠せない様子だった。

    キースやロイドにしても同様で、三人はベルガーの言葉に注意を傾けていた。



    対してベルガーは、如何にもビジネスマンといった冷静さで話を続ける。





    「我々は、熱気バサラが歌う際、フォールド波を発生させているものと推測しています。

    そのフォールド波があなた方ウィンダミア人を感動させ、戦意を挫いているのだとしたら・・・・・・。」


    「・・・・・・・・・・・・歌は、兵器たり得る、ということか。」





    グラミアの重々しい言葉に、ベルガーはゆっくりと頷く。






    「ええ、そうです。第一次星間戦争の折に、リン・ミンメイの歌はゼントラーディを動かし、大戦を終結へと導きました。



    また、西暦2040年に起こったシャロン・アップル事件。

    地球のマクロス・シティにおいて、バーチャル・アイドルが人々を洗脳できたのも、歌の力によるものでした。



    そして、先のバジュラ戦役でも、フォールド波を放つシェリル・ノームやランカ・リーの歌が、バジュラにかけられた洗脳を解き、彼らを利用していたマクロス・ギャラクシー船団上層部に反旗を翻させた。




    人々の心の中に容易く入り込み、人を動かす事が出来る・・・・・・・・・・・・。




    私はこう思うのです。“歌は兵器”だと。」






    ベルガーの得意そうな言葉に、グラミアは静かに目を閉じ、思案を巡らせる。

    ややあって、グラミアは目を閉じたまま、静かに呟いた。





    「・・・・・・・・・・・・我々の伝承の中に残る、風の歌い手。」





    ゆっくりと、グラミアは目を開ける。

    その瞳には、怜悧とした光が宿り、ウィンダミアの王であることを充分に感じさせる威厳が備わっていた。






    「一つ問う、ベルガー・ストーン。風の歌い手の伝説に、フォールド波が関係するとは、考えられんか?」

    「それは、とても興味深い考え方です、陛下。」






    ベルガーはグラミアの目の付け所にすっかり感心した様子で、問いかけに答えた。





    「もし、風の歌い手がフォールド波を発生させる事が出来る存在であるのであれば、次なる風の歌い手を見つけることさえ、もっと容易に成し遂げられるかもしれません。」







    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇








  17. 17 : : 2016/12/08(木) 01:57:27









    (くそ・・・・・・あいつらを感動させるサウンドは、どこにある・・・・・・・・・・・・。)






    肌を刺すような早朝のウィンダミア。

    鬱屈として、バサラはギターをかき鳴らしていた。




    未だシティ7のアクショに住んでいた頃に作詞・作曲した『My soul for you』

    雪原の上に顔を出す岩の上に座り込み、ウィンダミアの空を見上げて、声を震わせるように歌い上げる。





    「・・・・・・・・・・・・違う! 俺の歌は、こんなしみったれた気持ちで歌うもんじゃねぇ!!」





    バサラは、煩悶としていた。



    ウィンダミア人の中に巣食う憎しみの根はあまりにも深く、歌がそこまで届いていかない。

    一時的に感動を与えることは出来ても、結局は憎しみに呑まれてしまう。





    (何が足りないんだ? 俺の歌には・・・・・・・・・・・・。)




    答えのない自問自答、思考の堂々巡りに、バサラは苛立ちを隠せなかった。

    憎しみや誤解、偏見・・・・・・・・・・・・――――――――









    それらをすべて吹き飛ばすような、力のあるサウンドは・・・・・・・・・・・・―――――どこにある?








    ――――
    ―――――――





    ――――




    ――――――



    ―――







    ――――――








  18. 18 : : 2016/12/08(木) 01:58:20








    「えっ!? バサラがまたいなくなった!?」







    ミレーヌの言葉に、ガムリンは仰天して思わず声を上げた。

    ここウィンダミアに来てから、バサラやミレーヌ、レイやビヒーダは、人里離れ、雪に閉ざされた山奥の、打ち棄てられた小屋の中で生活していた。



    小屋の隣には、バトロイド形態のミレーヌ・バルキリーとストーム・バルキリー。

    本来はここにバサラのVF-19Pがあるはずであるが、今は足跡しか残っていない。



    パトロールのついでにここを訪れたガムリンは、バサラの再びの失踪に驚きを隠せなかった。

    いや、分かっていたはずではあったのだが、いざいなくなるとやはり驚くものであると言ったほうがいいだろうか。






    とにもかくにも、バサラは再び放浪の旅に出たのである。







    とはいえ、それを告げるミレーヌの言葉は、実に淡々としたものであった。





    「ミレーヌ? 君は平気なのか?」



    ミレーヌの様子を不思議がったガムリンが素直に問いかける。

    すると、ミレーヌはふっと微笑み、遠くを見つめるように答えた。





    「バサラはそれでいいのよ。散々迷って、色んなところに行って、また大きくなって帰ってくる。

    前回は何年も待たされちゃったけど、今回はもっと早く戻ってきてもらうんだから。」






    そういうとミレーヌはギターを手に取り、歌を歌い始めた。







  19. 19 : : 2016/12/08(木) 01:59:59







    『PLACTICS』―――――・・・・・・・・・・・・甘く蕩けるような、熱に浮かされたような声でミレーヌは想いを紡いでいく。


    すると後ろで話を聞いていたレイがキーボードで、ビヒーダがドラムで伴奏をつけていく。





    お菓子の詰まった箱のように甘美な曲に、ガムリンは暫く耳を傾ける。




    そこには・・・・・・・・・・・・―――――キラキラと光る、男性への想いが詰め込まれていた。





    (ミレーヌ。あなたは今でも、バサラのことが好きなんですね。)



    ガムリンは、歌っているミレーヌの首にかけられた、ダイヤモンドの指環を見つめる。

    15年前に、プロポーズのつもりで送った指輪は、未だに首にかけられたまま。






    やがて、歌が終わるとガムリンは拍手し、さわやかな笑顔を見せた。






    「いつ聴いても魅力的だ、ミレーヌ。」


    「ガムリン・・・・・・。」

    「自分はこれから、一旦バトル13に戻ります。それから・・・・・・―――――バサラを探しに行くつもりです。」






    ミレーヌに敬礼を送り、立ち去ろうとするガムリン。

    すると、ミレーヌはガムリンの名前を呼んで彼を呼び止めた。





    「私も行くわ。」

    「ミレーヌ?」


    「いつの日か、惑星ラクスで探し回ったあの時みたいにね。」





    そう言うと、ミレーヌは飛び切りの笑顔を見せた。




    __________ミレーヌはもう、何をすべきかを心得ていたのだ。

    悩みがあっても、それを自分の中で受け止め、解決していくだけの度量を、今のミレーヌは持ち合わせていた。





    もうあの時の子供ではない・・・・・・・・・・・・―――――そこにいるのは一人の大人の女性であった。








    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇








  20. 20 : : 2016/12/08(木) 10:42:01








    「マックスから話は聞いていたけど・・・・・・本当に自由奔放な男ね、熱気バサラ。」





    キム艦長は呆れたような、しかし、どこか微笑ましいといった様子で笑みを浮かべ、艦長の椅子に深く座った。

    窓の外を遠くへと飛び去っていくガムリン機とミレーヌ機を見送るキム艦長。






    「艦長、よろしいのですか? 二人を行かせてしまって?」




    女性のオペレーターが艦長に疑問を示す。

    ガムリンは軍の主力であり、ミレーヌはFIRE BOMBERとしてバサラほどではないが、それでも軍に多大な貢献をしている。



    バサラだけでなく、ガムリンやミレーヌの抜けた穴は大きいはずである。




    キムは、しかし、そんなこと意にも介さないといった様子で答えた。






    「若いころを思い出すわ。まだ私が・・・・・・19歳の少女だったころをね。」

    「艦長?」



    「一条君ったら、ミンメイさんを軍の訓練用のバルキリーに乗せてデートをしたこともあったのよ。それで、主任の早瀬中尉に怒られっぱなし。

    私もよく怒られたものだわ・・・・・・―――――仕事に対する熱心さが足りないって。」




    「それって、あの『愛・おぼえてますか』で出てくるあの場面の事ですか!?」

    「『トライアングラー』とか『リン・ミンメイ物語』とかでも描かれてますよね!?」




    「ええ。主任の中尉は鬼より怖いって、みんなで陰口をたたいたのが懐かしいわ。」





    一条輝やリン・ミンメイ、早瀬未沙の関係は何度もドラマや映画になっており、オペレーターたちは当事者の一人であるキムの話に興味津々。

    昔を懐かしむキム艦長の表情には、一抹の寂しさと微笑ましさが同居していた。






    「ミンメイさんは、ドラマや映画みたいなヒロインじゃなかった。ただの等身大のアイドルだったのよ。

    それでも、彼女の歌は皆を感動させたし、実際に戦争を終わらせたわ。




    だから、バサラやミレーヌの歌の力を、私は信じているのよ。




    さ、昔話はこれでおしまい。各員持ち場に戻って。」







    キム艦長はパンパンと手を叩き、てきぱきと仕事をこなし始める。

    オペレーターたちもそれぞれの職務へと戻り、それぞれのモニターと向かい合った。







    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇








  21. 21 : : 2016/12/11(日) 14:13:12









    「それにしても、ここってホント雪以外何もない惑星ね。」






    バサラを捜索しながら、コクピットの外を眺めるミレーヌが呟く。



    灼熱を潜り抜け、ミレーヌはこの七ヵ月近く、戦いの中で必死に歌を歌ってきた。

    絶えて景色を眺める余裕などなかったが、改めてこうして見渡してみると、本当にここは何もない。






    「本当に、そうでしょうか? ほら、11時の方向を見てください。」




    歌エネルギーの測定器を確認しながら、ミレーヌと並行して飛び続けるガムリンが呟く。

    11時の方向を見たミレーヌが、あっと声を上げた。





    「あの鳥は?」

    「竜鳥という鳥らしいです。とても気性が荒くて、人間やウィンダミア人さえも襲うことがあるそうです。」


    「詳しいのね、ガムリン。」


    「基地内でできた友人から聞いたんです。」

    「友人?」


    「ライト・インメルマンというパイロットです。」





    ウィンダミアの凍える空を、その大きな翼で飛んでいく一羽の空の王者。

    地球の猛禽類に似た見た目をもつ竜鳥を見つめながら、ガムリンはライトの言葉を思い出していた。






    「ライトは、地球人とウィンダミア人はホントは分かり合えるものだと語っていました。


    この戦争が始まる前から、ライトはこの惑星にいました。

    元々、ウィンダミア人と交流を持っていたからこそ、現状を一番悲しんでいるのは彼なのかもしれません。」





    「・・・・・・・・・・・・そうね。でも、私には、私たちには・・・・・・・・・・・・“歌”がある。」







    思い悩むような表情を浮かべるガムリンに対し、ミレーヌは確信しているような笑みを浮かべた。






    「ミレーヌ・・・・・・。」

    「なんたって、私たちはあのプロトデビルンとだって分かり合えたんだもん。」







    歌の力を強く確信するミレーヌは、再び静かに歌い始めた。








  22. 22 : : 2016/12/11(日) 14:14:14






    『sweet fantasy』・・・・・・・・・・・・未だミレーヌがFIRE BOMBERの新メンバーだった頃、初めて作ったミレーヌ主体の曲。

    甘く夢見る少女のキラキラとしたかけらを声にしていくミレーヌ。






















    「なんだこりゃ・・・・・・? 岩が、光ってんのか!?」





    紫の光を放つ尖塔・・・・・・・・・・・・―――――――




    それをバサラが見つけたのは、まったくの偶然であった。

    ちかちかと点滅を繰り返す尖塔に、バサラは機体から降りて近づいていく。





    五本の尖塔に刻まれた、渦巻き状の模様から、まるで光が漏れだすかように、その遺跡はひっそりと佇んでいた。








    「・・・・・・・・・・・・この岩も、歌ってやがるのか。」





    そっと、遺跡の尖塔に手を触れるバサラ。


    すると、遺跡は一段と輝きを増し、まるでバサラに歌いかけるかのようであった。





    光の脈打つ様子を見たバサラは、しかし、なかなか歌いだそうとはしなかった。










  23. 23 : : 2016/12/11(日) 14:15:18












    「おやおや、彼、歌いだそうとしませんか・・・・・・・・・・・・。」






    遠巻きにバサラが遺跡に近づいていくのを眺めていたベルガーは、顎鬚に手を当てて呟いた。



    先述した通り、この遺跡はイプシロン財団が調査を行っており、勿論、ウィンダミアの軍の護衛を受けていた。

    本来ならば撃墜されてしまうところだが、ベルガーの一存で攻撃は押しとどめられていた。



    バルキリーを岩陰に隠し、そこからバサラの様子をうかがうベルガーとウィンダミアの兵士たち。






    (遺跡を目覚めさせるあの男が、遺跡の近くで歌を歌えば、新しい何かが起こるかもしれない・・・・・・・・・・・・。)







    虎視眈々と、バサラの歌いだす時を待つベルガー。

    しかし、待てど暮らせど、バサラは遺跡を眺めるばかりで、歌いだそうとはしない。




    相変わらず遺跡は光を放ってはいるものの、隠れている兵士たちは苛立ちを覚え始めた。





    「待っていても無駄です! それにやつは、ウィンダミアにとって脅威・・・・・・・・・・・・今すぐここで!」

    「まあそう慌てずに。私はてっきり、バサラが来たから光っているものと思っていたのですが、どうやらそうではないみたいですねぇ。」


    「何を言ってる?」


    「聞こえてきませんか・・・・・・―――――歌声が?」






    ゆっくりと空を見上げるベルガー。

    不審に思いながらも、ルンを研ぎ澄ませるウィンダミアの兵士たち。



    するとウィンダミア人はそのルンに、バサラの巻き起こす熱風とは違った風を感じ始めた。







  24. 24 : : 2016/12/13(火) 10:16:10








    「熱くて、甘い風が・・・・・・・・・・・・。」

    「この、風は・・・・・・!!」







    戦場にてウィンダミア人たちは、この風を何度も浴びてきた。

    バサラの怒涛の熱風に寄り添うように吹いてくる、甘美さを湛えた熱い風。



    間もなくその歌声はバサラの耳にも届き、歌が近付いてくるたびに、遺跡の光も強さを増していく。






    「・・・・・・・・・・・・ミレーヌ。」





    バサラが空を見上げると、バトロイド形態からガウォーク形態となってゆっくりと降りてくる二機のバルキリー。

    ミレーヌバルキリーとメサイアがゆっくりと地面へと着陸すると、ミレーヌはバルキリーを降り、バサラに近づきながら遺跡を見上げた。






    「随分と凄いもの見つけちゃったわね、バサラ。」





    ミレーヌの問いかけに対し、むっとした様子で押し黙るバサラ。

    ミレーヌの後ろから歩いてくるガムリンも驚いた様子で遺跡を眺める。






    「この遺跡の模様・・・・・・・・・・・・昔、惑星ラクスで見たものと似ていないか?」







    ガムリンの呟きに、はっとした表情になるバサラとミレーヌ。

    そう言えばこの遺跡の渦巻きのような模様は、今はないあの惑星にあった遺跡の模様と似てなくもない。








    「てことは、この遺跡は・・・・・・・・・・・・――――――『プロトカルチャー』の遺跡ってこと?」

    「ええ、その通りです。ミレーヌ・フレア・ジーナス。」







  25. 25 : : 2016/12/13(火) 10:18:01







    横から割って入ってきた声に驚く三人。


    三人がその声の主をたどると、岩陰から、姿を隠していた人間が姿を現した。






    「お前は・・・・・・地球人なのか!?」

    「お初にお目にかかりますね、ガムリン木崎中佐。私はベルガー・ストーン。イプシロン財団のブリージンガル球状星団における責任者を務めております。」







    煙に巻くような声で、慇懃に挨拶をするベルガー。

    懐からパイプを取り出し、火を灯してふぅっと息を吐く。



    対してガムリンは、警戒した様子で話しかける。



    軍人を前にしてこの余裕・・・・・・――――――おそらく只者ではない。







    「どうやら、俺たちの事を知っているらしいな。」

    「ええ、勿論。我々は統合政府にも物資を販売している身。あなた方はいわばお客様。お客様のことはよく分かっているつもりですよ。」


    「歌を聴きもしないで、俺たちの何がわかるってんだよ。」







    ベルガーの言葉に反発するバサラ。


    すると、ベルガーは笑みを浮かべ、口からふぅっと煙を吐く。

    吐いた煙を燻らせながら、ベルガーはまるでスプーンで抉るかの如くに、バサラへ話しかけた。






    「熱気バサラ――――・・・・・・・・・・・・伝説のFIRE BOMBERのボーカリストにして、プロトデビルンを歌で封じ込めた。」

    「ふざけんじゃねえ!! 俺はあいつらを封じ込めちゃいねえ!!」


    「抑えろ、バサラ! 挑発だ!」







    バサラは暴力を振るうような男ではない。

    むしろ、暴力を振るってきた相手にも歌を聴かせて感動させるような男である。


    そのバサラが、今にも飛びかかりそうな殺気を放っているのを感じて、ガムリンはバサラの右肩をぐっと抑えた。




    ベルガーは余裕の笑みすら見せ、話を続ける。







  26. 26 : : 2016/12/13(火) 10:19:04








    「少なくとも、統合政府の公式見解ではそうなっていますよ?」

    「ぐっ・・・・・・・・・・・・。」






    ベルガーの言葉に右手の拳をぎゅっと握るバサラ。

    ベルガーはその様子をさりげなく、つぶさに観察しつつ、自分の見解を述べ始めた。







    「―――・・・・・・・・・・・・かつて、『プロトカルチャー』が隆盛を誇っていた頃、彼らの間にも『歌』が流行してました。

    『愛・覚えていますか』・・・・・・・・・・・・リン・ミンメイが第一次星間戦争の戦場で歌ったあの歌も、元はといえばプロトカルチャーの間で流行った流行歌。





    しかし、本当にそれだけだったのでしょうか?





    その後もたびたび歌が重要な意味を持つ事件が立て続けに起こりました。



    シャロン・アップル事件。

    バローダ戦役。

    バジュラ戦役。





    私はこう思うのです・・・・・・・・・・・・――――――『歌は兵器』だとね。」








  27. 27 : : 2016/12/13(火) 10:19:57








    「ふざけないでッ!!」





    とここで、意外な人物が声を荒げた。

    ミレーヌは怒り心頭といった様子で、いつもとは違う、本気の怒鳴り声をあげた。






    「私たちの歌は人殺しの道具なんかじゃないわ!!

    あんたなんかに、歌の何たるかなんて分かるはずがないんだから!!


    行くわよ、バサラ! ガムリン!」






    ミレーヌは啖呵を切ると、くるりと背を向けてバルキリーに乗り込む。

    すると・・・・・・・・・・・・。






    「穢れた風どもめ!!」

    「逃がしはしない。」


    「おとなしく投降しろ!!」






    岩陰からウィンダミアの白いドラケンⅡが飛び出してきた。






    「!! ガムリン!!」

    「くそ! 見張られていたのか!!」






    急いでバルキリーに乗り込むバサラとガムリン。





    間一髪、二人がバルキリーに搭乗すると、ドラケンⅡが銃弾を撃ってきた。

    ブースターをゴオオッと噴かせ、ガウォーク形態から戦闘機形態へと変形して急上昇していく三機のバルキリー。




    その後を、同じように急上昇して追いかけていく白いドラケンⅡ。







    「さて、見せてもらいますよ。『歌の力』をね・・・・・・・・・・・・。」





    空へと高く舞い上がるバルキリーを見つめながら、ベルガーは不敵な笑みを浮かべた。







  28. 28 : : 2016/12/13(火) 12:43:41








    __________寒冷な冷気に包まれたウィンダミアの空を切り裂く、炎の一閃。






    「バトル13、聞こえますか? こちらガムリン木崎、ただ今敵戦力と交戦中、至急救援を頼む。」

    『バトル13、了解! 救援が到着するまでしばらく時間がかかります! 何とか持ちこたえてください!』







    バルキリー同士が激しい火花を散らす中、ガムリンは通信を入れつつ、ドラケンⅡに応戦。

    雨霰のごとくに降り注ぐミサイルや銃弾を、絶妙な操縦で躱していく。




    複雑な軌道を描きながらも、ガムリンは苛立っていた。






    (何故だ、バサラ・・・・・・。なぜ歌おうとしない!?)





    一向に攻撃を躱すばかりで、バサラがいつものように歌を歌いだそうとしない。

    そんな空気が伝染してか、ミレーヌは歌を歌っているものの、いつものような勢いが感じられない。








    __________『歌は兵器』







    この言葉が、バサラに重くのしかかり、強力な足枷となっていた。

    歌いだそうとするものの、歌にならない。





    そんな自分に苛立ちを覚えつつ、攻撃を躱すことしか出来ないバサラ。







    (俺の歌は・・・・・・・・・・・・俺の歌は!!)





    心の内で必死に叫ぶバサラ。



    煙がかかってしまった青空のように、何も見えない。

    燃え尽きてしまった焚火のように、煙が燻り続けていた。







  29. 29 : : 2016/12/13(火) 12:44:14








    「あの男、なぜ今日は歌わない?」





    やがて、ウィンダミアの兵士たちも、バサラの異変に気が付いた。



    今日の任務は、バサラの歌が本当に遺跡に影響を与えるのかを調べるために、バサラを歌わせること。

    だからさっきも、殺そうと思えば殺せたバサラをバルキリーに乗るまで攻撃しなかったし、今日の攻撃だって普段に比べれば緩やかだ。






    それを差し引いたとしても、歌に手を抜くような男ではない。このことはウィンダミアの兵士たちも十分に承知していた。






    「全機、熱気バサラに攻撃を集中させろ!!」




    この作戦の指揮を執っていた士官がついにしびれを切らし、バサラへの攻撃を命じる。

    すると、今まで散発的にミレーヌやガムリンを狙っていた機体が、一斉にバサラへと銃弾やミサイルを集中させ始めた。





    「どうした!? 熱気バサラ!?」



    攻撃をしながら、ウィンダミアの士官はバサラを挑発した。






    「なぜ歌わない!? 貴様にとって歌とは、その程度のものだったのか!?」

    「なにっ!?」





    もちろんこれも作戦のうちである。

    歌いだそうとしない熱気バサラを歌わせるために、あえて言葉をぶつけている。







    そのはずだった。








  30. 30 : : 2016/12/13(火) 12:46:03








    「貴様はここに何をしに来た!? そうやって逃げ回るためか!?」

    「ぐっ・・・・・・・・・・・・。」






    いつの間にか、ウィンダミアの士官は、本気になっていた。

    まるで、燃え尽きた焚火に火ばさみを突っ込むかのように、士官は言葉を叩きつけた。






    「貴様は、あの時陛下の御前で・・・・・・・・・・・・歌で戦争を終わらせると言った!


    あの言葉を、私はバカにした!!




    だが今は、歌おうとしない貴様を軽蔑する!!」







    何処からか、激しいドラムの音が響き渡ってくる。

    遅れて到着したストーム・バルキリーに乗るビヒーダが、嵐のようにドラムを叩きつける。







    __________火ばさみで掻き起こされた焚火は、再び燃え上がる。


    ダメ押しとばかりに、士官は叫んだ。









    「歌ってみろ! 熱気バサラッ!!」









  31. 31 : : 2016/12/13(火) 12:46:54









    「アアアアァアアァァァァアオゥッ!!」





    声帯を絞り、そこへ爆発するような勢いで息を通す。

    バサラの轟くような高温のシャウトが再び戦場に響き渡り、赤く燃え盛る歌エネルギーがVF-19Pから放たれる。




    火山が噴火したかのように熱い『Holy lonely light』が、戦場を再び燃え上がらせた。










    「おお、これは!?」





    その瞬間、地上でフォールド波の測定をしていたベルガーが声を上げた。

    一瞬でフォールド波が測定不能なレベルにまで増大し、機械が悲鳴を上げ始めたのである。



    機械から目を離し、遺跡を見るベルガー。







    「やはり間違っていませんでした。歌が、このプロトカルチャーの遺跡を目覚めさせる。」







    遺跡は、これまでにないほど眩しい輝きを放っていた。

    そして、ベルガーの用意した機材は、もう一つの異常を感知していた。






    「ん? これは・・・・・・・・・・・・時空が、歪んでいる!?」






    予想だにしなかった事態に、流石のベルガーも戸惑いを見せていた。

    すると、負荷に耐えきれなくなった機材が爆発。






    「しまった。貴重なデータが・・・・・・。」



    煙を上げてプスプスと燻る機材を眺めながら、ベルガーは、しかし、体をフルフルと震わせていた。







    (なるほど、この銀河にはまだまだ人知の遠く及ばない謎が多いという訳ですか。)







    人類が想像することすら敵わない神秘の力。


    それを目覚めさせるのは―――――・・・・・・・・・・・・『歌』








    __________やはり、『歌は兵器』なのだ。





    確信を得たベルガーは、上空で歌っているバサラを見つめ、ほくそ笑みながら士官に通信を入れた。










    「実験は終わりました。ご協力を感謝します。今は撤退しましょう。」








    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇









  32. 32 : : 2016/12/13(火) 15:28:49









    「よう・・・・・・ミレーヌ、ガムリン。」





    ウィンダミアの軍が撤退していき、統合軍のバルキリーが次々と遺跡の傍へと降下してくる中、バサラはバルキリーから降り、二人に近づいた。

    ミレーヌは呆れたような顔をして、ガムリンは苦笑いを浮かべ、バサラを見つめている。




    三人がしばらく見つめ合った後、ミレーヌが口を開いた。





    「それで、答えは見つかったのかしら?」

    「へへ、まあな。歌は・・・・・・・・・・・・『歌は魂』だ!!」



    「何よ。前とちっとも変わらないじゃない。」



    「変わるもんじゃねえんだよ、こういうのはよ。」






    『熱いハートを叩きつける。それが歌だ!』―――――・・・・・・・・・・・・かつてのバサラの言葉を、ミレーヌははっきりと覚えている。

    自分を本物の歌手にしたのは、バサラのこの言葉だった。






    __________やっぱりバサラは、バサラのまま。


    ボーカリストとして、私はこの男の背中を追い続ける。








    バサラの新たな決意に、ミレーヌもまた、決意を固める。







    「ったく、心配させやがって。」

    「悪かったな、ガムリン。」






    皮肉の利いたガムリンに対し、屈託のない笑みを浮かべるバサラ。

    それから二人は、右手の拳を突き合わせ、バサラは大声で歌い始めた。









    __________『突撃ラブハート』






                     to be continued・・・







  33. 33 : : 2016/12/13(火) 15:37:50
    以上で、PARTⅢは終了であります。

    予想より長くなってしまって、なかなか話も込み入ってしまってますが、次の次のパートで終わりにすることを目安に執筆してますw



    閲覧、お気に入り登録ありがとうございます(∩´∀`)∩

    次回も、頑張って執筆していきます<m(__)m>






    __________過激に歌うぜ!!








  34. 38 : : 2020/10/26(月) 14:19:32
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

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