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エレン「伝説の人間を探す旅」2

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  1. 1 : : 2016/08/30(火) 10:18:07
    こんにちは!*か弱い乙女*wです!
    このSSはhttp://www.ssnote.net/archives/47675の続きになります。
    シリーズ作品にしようと思ったんですけど、作り方がどうも分からず……笑
    もし良ければ教えて下さいm(_ _)m

    では、エレンの旅の続きをどうぞ!
  2. 3 : : 2016/08/30(火) 11:30:03
    エレン「アニか……。」


    アニ「それで、何度も聞くようだけど…
    私に何かあるの?わざわざこんなところに会いに来るなんて」


    アニは4階の一部屋で、フカフカとした1人用の椅子に座って言った。


    その後ろには大きな窓があって逆光になっているから、顔はよく見えないが。


    エレン「そうそう、なんでお前が4階を好きなのか聞こうと思ってな。」



    アニ「……ふっ……なんでって言われてもね?」



    俺の馬鹿みたいな冗談に、アニは嗤った。




    アニ「好きだから、としか言い様が無いってもんさ。」



    エレン「そうなのか?」



    あんまりパッとしない答えだな。



    アニ「そうだ……。
    アンタ何かされなかったかい?この辺の男とかに」


    エレン「あ?
    まぁ……金盗られそうになったんで、腕に火付けてやったけど」



    突然の質問に、とりあえずそう答える。

    多分、コイツが何か言えば男達は聞くんだろうな。




    アニ「そう。
    また怪我人が増えたね」


    エレン「ハハッ、悪ぃ悪ぃ」



    へぇ……。コイツとは結構気が合いそうだ。


    アニ「まぁ…座りなよ。
    それから話を聞こう」


    エレン「ああ」


    とはいえ、部屋はそこまで充実してる訳でもない。


    アニが座っていた椅子の前にデスクがあって……、
    それだけ。



    アニ「よっと……」


    アニは部屋の端に数個並べてあった椅子を一脚持つと、自分の椅子の向かい側になる位置に置いた。



    アニ「今、何か淹れてくるよ。
    何がいい?」


    エレン「俺はお茶でいいよ」


    アニ「分かった。」



    ー5分後ー

    アニ「はい」

    コトッ、と音を立てて、お茶の入ったグラスがデスクに置かれた。



    紅茶の入ったカップは、もくもくと湯気を立てている。


    アニ「それで?」


    アニは椅子に座ると、紅茶をフーフーしながら言った。


    エレン「あぁ、そのことなんだが…
    実は、俺伝説の人間を探してるんだよ。」


    アニ「伝説の人間?」


    エレン「そ。
    まぁ俺らの事なんだけどよ、」


    アニ「ちょっと待って!俺【ら】ってことは私も入ってるの?って熱っ!?」


    カップに口を付けて間も無く、アニの少し高い声が聞こえた。


    アニ「あっちぃー…舌痛い」


    エレン「プッ……」



    俺はつい吹き出してしまった。



    エレン「お前、猫舌か?」


    アニ「まぁね…ちょっと氷食べてくる」



    エレン「お前の能力で何とか出来ねぇのかよ氷だろ?」


    アニ「バカ!そんなことしたら火傷から凍傷になっちまうよ!」


    エレン「あ、そ」


    アニは《あっつ…》と言いながら階段を駆け下りて言った。


    ……冷蔵庫は下の階か。


    にしても、アイツの能力はよっぽど強いらしいな。


    火傷から凍傷か……。


    まあ分からなくもないけどな。


    アニ「ごめん、話の続きを」


    エレン「おう。」



    アニの頰が氷で少し膨らんでいる。



    エレン「どこまで話したっけか?」


    アニ「なんか俺らが伝説の人間らってところまで」


    そのせいできちんと話せてないが。


    エレン「あぁ。それで、全部で9人いるらしくてよ、探してたんだ」


    アニ「伝説の人間ってのについて聞かせてくれないか」


    エレン「俺らみたいに、何かの能力を操る人間のことだ。」


    アニ「……なるほど。
    じゃあアンタは、私とミカサに会ったから、あと6人探せばいいんだ?」


    エレン「まぁそうだな。」



    アニ「あっそう。」


    エレン「そういえばミカサはどこに行ったんだ?」



    アニ「あぁ……ミカサなら多分…」


  3. 5 : : 2016/09/25(日) 17:06:02
    ひっさびさ更新しよっかなー
  4. 6 : : 2016/09/25(日) 17:13:00
    エレン「え?BAR?」


    アニ「そ。私達の幼馴染みがやってるんだ。」


    エレン「ってことは、お前とミカサも幼馴染みなのか?」


    アニ「……まぁね。9つの時くらいからの付き合いかな」


    エレン「へぇ。」


    アニ「行ってみるかい?この辺でも結構はやりの店だからね。
    多分、情報屋出来るくらいの情報はあると思うけど?」


    おっと、そりゃあ良い。
    それなら答えはこれしか無えぜ。


    エレン「おう。」



  5. 7 : : 2016/09/25(日) 17:28:16
    http://www.ssnote.net/groups/2200
    グループ作りました!よければご参加ください!
  6. 8 : : 2016/09/25(日) 22:23:41
    カランカラン……

    木製のドアを開くやいなや、すぐに客の来店を知らせる風鈴が鳴った。

    初秋とはいえまだ暑さの残るなか、とても涼しげで、なぜか落ち着く。


    アニ「ミカサ、居るかい?」


    アニはカウンターの後ろに立つ、ポニーテールの女に声を掛けた。

    その女はアニより身長が高く、俺よりちょっとちっさい。
    160後半あたりかな。

    髪は茶色くて、顔はアニとかミカサみたいにこれまた美人の分類に入るんだろうな。でも……、綺麗というより、どこか可愛らしい?って言葉のほうが似合う。


    「ミカサなら、いつも通り奥で本読んでますよ」


    女はそう答えると、カウンターの端にある膝下くらいの高さしかない扉を開けて、アニを奥に通した。


    そして俺に気がつくと、何故か一瞬片眉を上げ、アニに何かを伝えた。


    アニ「悪いけど、アンタはそこの椅子にでも座って、何か飲んでてよ。すぐ戻るからさ。」


    アニは女の質問に答えるようにしてから、俺にそう言った。
    どうやら中には入れて貰えないらしい。


    エレン「了解。」


    だがここはとりあえず、アニの指示に従おう。俺はそう言って、目の前の椅子に腰掛ける。少し位置が高い。

    やっとの思い…、とまではいかないが、手をついて椅子に座った。

    顔を上げると、アニはもう居なかった。


    「何か飲みますか?」


    女は気を遣ってくれたのか、俺にそう問うた。

    エレン「じゃあ、キールをロックで」

    女の後ろにある酒棚を指差して言うと、分かりました、という返答があった。

    だが数秒の間があったのを見ると、未成年ってことを見抜かれちまったんだろうな。


    店内を見渡すと、建物自体は全て木製なのが伺える。床も木板だし、まばらに数個置かれた丸いテーブルにも木が使われていた。

    ここまでとなると、店長のこだわりか何かかと思えてきた。


    「お待たせしました。」


    と、そんなことを思っているうちに、目の前にキールの入ったウイスキーグラスが出された。

    置いた衝動で、球体の氷がカラン、と音を立てる。


    エレン「おっ、さんきゅ」

    俺はそう言って、グラスに口を付ける。

    ……少し水で割られていた。

    未成年相手にロックは躊躇われたのだろうか。


    エレン「…この店内は、店長さんの趣味か何か?」



    けどまぁ気づかないフリをして、もう一度店内を見渡しながら女に言った。



    「はい。木だと落ち着いた雰囲気が出せるし、コストも安いから。」


    女は少しはにかんだように笑った。



    コスト…か。確かに、それは安いほうが良い。


    エレン「それでお前、名前は?」



    女は、サシャ・ブラウスと名乗った。



    その時、サシャの隣のドアからガチャっと音を立て、同時にため息を吐くのが聞こえた。


    サシャ「おかえりなさい、アニ」


    サシャが笑顔で迎えた。
    一瞬誰かと思ったが、店員の気配がサシャ以外に無いところを踏まえると、そんなところから出てくる人間は限られる。


    サシャ「どうでした?」


    アニ「はぁ…。ダメだね。」


    アニは心底参ったというような様子で、二度目のため息を吐いた。


    アニ「全く……あの娘(ミカサ)の読書好きには、本当に心底参るよ。」


    俺の予想はあながち間違いでは無かったようで、アニは本当に参っているらしい。



    アニ「あと一冊読んだら帰るって言ってるからさ、ちょっと30分ばかし待っててくれないかい?」


    アニは俺に申し訳無さそうに言うと、サシャにライムエードを頼んだ。




  7. 9 : : 2016/09/25(日) 22:52:00
    アニ「サシャ、紹介するよ。エレン・イェーガー。焔の使いなんだってさ」


    それからアニは、サシャに俺を紹介した。


    サシャ「焔の使い手さんなんですね。どおりで気配が他の人とは違うと思った。」


    エレン「あのさ、この街の奴はそういうの分かるのか?」



    サシャの言葉に、俺はずっと気になっていた事を口にした。



    エレン「ミカサも、アニもサシャも。
    俺が伝説の人間って事をすぐ見破ったろ?」



    サシャ「伝説の人間?なんですかそれ?」


    そしてそうだ。


    エレン「ほらな。それなのに伝説の人間を知らない。」


    俺はそう言うと、グラスの3分の2になったキールを飲み干す。


    アニ「伝説の人間って、私達みたいな人間の事だって」


    サシャ「それはつまり、異能力を持った人間ってことですか?」


    アニ「そう。」


    サシャ「へぇ。全然知りませんでした。
    自分の事なのに恥ずかしいです」


    サシャはそう言うとニコっと笑った。


    エレン「おかわり」


    少し強めにグラスを置いて、サシャに差し出す。


    エレン「……」



    サシャ『自分の事なのに恥ずかしいです』


    このサシャの言葉が、何故か妙に引っかかった。


    自分の事なのに……。


    自分の…事……



    エレン「え」



    自分の事ってことは、サシャも伝説の人間ってことか……!?


    俺は引っかかっていた部分を分解して、初めてそのことに気がついた。

    引っかかっていたのはそこだ。


    エレン「おい!お前も伝説の人間なのかよ!?」



    サシャ「その伝説の人間ってのが、異能力者ならそうですよ。」


    サシャは俺に2杯目のキールを差し出しながら、笑顔で答えた。


    エレン「お前は何使いなんだよ!?」



    サシャ「私ですか?
    私はーーーー、






    風の使いですよ」




    エレン「そ、そっか」



    俺は少なからず、喜びで真顔を装えていなかっただろう。


    嬉し過ぎる!


    1日で3人も伝説の人間と出会えるなんて。


    意外と簡単に見つかるのかもしれない。


    俺はそう思った。




    エレン「俺さ、伝説の人間を探す旅に出てるんだけど、お前も一緒に来てくれねぇか!?」


    俺は興奮気味にサシャに問うた。



    その答えは喜ばしいもので。


    サシャ「私で良ければ、お供します!」


    サシャは満面の笑みで言ってくれた。



    エレン「よっし明日から張り切って行くぞ!!!」



    店でそう叫んだ。


    その後、あんなに大変なことになるとは知らずに。







    伝説の人間、残り5人。
  8. 10 : : 2016/09/26(月) 16:44:38
    良い作品です!
  9. 11 : : 2016/09/26(月) 18:36:26
    >>10
    ありがとうございます!
    そう言って頂けると嬉しいです(≧∇≦)
  10. 12 : : 2023/08/10(木) 14:13:44
    http://www.ssnote.net/archives/90995
    ●トロのフリーアカウント(^ω^)●
    http://www.ssnote.net/archives/90991
    http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3655
    http://www.ssnote.net/users/mikasaanti
    2 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 16:43:56 このユーザーのレスのみ表示する
    sex_shitai
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    momoyamanaoki
    16 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 19:01:59 このユーザーのレスのみ表示する
    ちょっと時間あったから3つだけ作った

    unko_chinchin
    shoheikingdom

    mikasatosex
    unko

    pantie_ero_sex
    unko

    http://www.ssnote.net/archives/90992
    アカウントの譲渡について
    http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3654

    36 : 2021年11月6日 : 2021/10/13(水) 19:43:59 このユーザーのレスのみ表示する
    理想は登録ユーザーが20人ぐらい増えて、noteをカオスにしてくれて、管理人の手に負えなくなって最悪閉鎖に追い込まれたら嬉しいな

    22 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:37:51 このユーザーのレスのみ表示する
    以前未登録に垢あげた時は複数の他のユーザーに乗っ取られたりで面倒だったからね。

    46 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:45:59 このユーザーのレスのみ表示する
    ぶっちゃけグループ二個ぐらい潰した事あるからね

    52 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:48:34 このユーザーのレスのみ表示する
    一応、自分で名前つけてる未登録で、かつ「あ、コイツならもしかしたらnoteぶっ壊せるかも」て思った奴笑

    89 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 21:17:27 このユーザーのレスのみ表示する
    noteがよりカオスにって運営側の手に負えなくなって閉鎖されたら万々歳だからな、俺のning依存症を終わらせてくれ

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rakuraku8686

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エレン「伝説の人間を探す旅」 シリーズ

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