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エレン「伝説の人間を探す旅」

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  1. 1 : : 2016/08/05(金) 22:12:54
    こんにちは*か弱い乙女*wです!
    今回はシリーズもんになるかもです!
    長編は苦手なんですけどねぇ……www
    まぁ宜しくお願い致します‼︎‼︎^_^
  2. 2 : : 2016/08/05(金) 22:16:55
    エレン「……燃えろ」


    ボッ…


    俺が念を込め手のひらを相手に向けると。































    相手には否応なく火がつく。
























  3. 3 : : 2016/08/05(金) 22:43:06
    ……世界には、特別な力を持っている奴が9人いるらしい。


    そう、本に書いていた。


    俺は信じられなかった。























    9人もいる?マジ?





























    俺は多分、その9人のうちの1人なんだろう。

    なんたって俺は、














    炎…いや、焔を自由に操れるのだから……。





    その本を見たのは確か10歳の頃…。


    公園、図書館、戦闘…じゃなくて銭湯。


    探し回ったが見つけられる訳もなく。




    今考えたらそりゃあそうだ。
    世界は広い。


    そして15歳になった今……。
    もう一度世界に出て探してみようと思う。



    俺と同じ、何かの力を持った……

    8人をーーーーー。
  4. 4 : : 2016/08/05(金) 23:29:54


    その本によると、力を持つ9人はそれぞれ別の能力を持っている。

    そして各能力は
    俺が持つ 焔、氷、雷、水、風……

    他の4つは、まだ解明されていないらしい。

    まぁいい。
    この俺が直接解明してやる。


    何の情報もないまま、
    俺は気持ちだけで家を出た。
  5. 6 : : 2016/08/06(土) 14:03:34
    エレン「あぢぃー」

    それもそのはず、今は8月上旬。
    真夏中の真夏だ。


    それなのにフラフラと1からその8人を探そうとするなんて……


    あー、俺って自分が思ってた以上にバカらしい。



    ……まぁいい。

    男に二言は無い。
    なにがなんでも探してやる!


    ……あ、俺って「まぁいい。」が口癖らしい。


    ……まぁいい。
    気軽に行こうじゃないか。





  6. 7 : : 2016/08/06(土) 17:01:19
    エレン「え?」

    アルミン「うん、いるんだって、この近くに。


    氷の能力を持った美人が。」


    俺はいつも行く、幼馴染みのアルミンの店で有力な情報を手に入れた。


    エレン「美人ってことは、女なのか?」


    アルミン「うん。もう世界一のクールビューティーといっても良いほどらしいよ?」


    エレン「へぇ。それは是非会ってみてえな。」


    アルミン「この間も凍傷の患者がうちに来たよ。」


    アルミンの実家は病院をしている。


    エレン「なるほど。」


    アルミン「それは酷くてね。
    多分治しようが無いんじゃないかな?」


    エレン「俺と気があいそうだな」


    アルミン「ダメだよ?能力の乱用なんかしちゃ」


    エレン「まぁそれは相手の出方次第っつーか?」


    アルミン「もぅ……」


    アルミンは呆れた。


    エレン「で?その女はどこに居るんだ?」


    アルミン「さあね。
    まだそこまでは分からないけど。」


    エレン「そうか……」


    アルミン「でもね、」


    エレン「?」


    アルミン「凍傷の被害が多いところなら分かるよ」


    エレン「はぁ?凍傷の被害なんか知ったところで……
    あっ……!」


    アルミン「そう。その近くにいるかも」


    エレン「それどこなんだ⁉︎」


    俺はカウンターに身を乗り出した。


    アルミン「…………。
    行かない方が良いと思うけど?
    ……特に、君はね。」


    アルミンは今まで磨いていたグラスから、俺に目を移した。


    エレン「はぁ?なんでだよ」


    アルミン「危ないよ。
    君はただでさえ血の気が多くてすぐに感情的になるだろ?
    そんな冷静さの欠片も知らない君が行けば、それこそ生きて帰れる保証もない。」


    エレン「……どんなとこだよ……」


    生きて帰れる保証もない?

    そんなに危険なのか?

    いや、アルミンの話を聞く限りでは
    《冷静さ》が必要らしい。


    ……つまり何かをしでかせば殺される可能性だってある…ってことだな。


    フン、簡単だな。


    エレン「教えろよ。
    何にもしでかしやしねぇよ」

    俺は両手を肩の位置まで上げてみせた。

    俗に言う、『手を上げないと撃つぞ』
    のポーズだ。


    アルミン「……はぁ。
    本当に、何もしないでよ?」


    エレン「しねぇって‼︎
    で?どこなんだ⁉︎」












    アルミン「南アーヘン。
    俗称、壁内の掃き溜めだよ。」














  7. 8 : : 2016/08/07(日) 23:51:35
    俺はコインを何枚かカウンターにおくと、店を出て、通り過ぎようとしていた馬車を止めた。


    エレン「南アーヘンまで」


    運転手はその言葉を聞くなり青い顔をした。


    運転手「……本気か?
    悪いが……あそこはまともなとこじゃない。」


    ほぅ、行きたくないと。



    エレン「……行けよ。」


    ボッ



    荷台と馬を繋ぐ縄に火がついた。




    運転手「……分かったよ。乗れ。
    その代わり、料金は2倍だ」



    2倍だ?そんなことしていいのかよ?


    ……まぁいい。



    エレン「おう。」



    もしもクソ高い値段を請求するようなら、

    俺の焔で走馬灯を見せてやる。


















  8. 9 : : 2016/08/08(月) 20:59:11
    南アーヘン。


    いい歳した男共が やり甲斐のあることも見つけられず、ただひたすら飲み暮れ、(ヤク)でフラフラと《締まる》という言葉を知らずに死に行く掃き溜め。


    もちろん行ったことなんて無い。


    というか、あるヤツの方が少ないんじゃねぇかと思う。
    なんせ馬車の運転手さえ行きたくない場所なんだからな。


    馬車は進む。


    時間が経つにつれ、
    見慣れた家々が立ち並ぶレンガ床の街は、見慣れないゴミ置き場のようなトコロに変貌して行く。



    エレン「本当にこんなトコロに居るのか……?」


    素朴であり重要な疑問が、脳内から溢れ口に出た。


    それも、世界一のクールビューティーと言っても良いほどの美人…が。



    そんなことを思っていると。

    運転手「着いたぜ。早く降りてくれ」


    そう言われて降りたのは、耐え難い異臭を放つ、まるでカウボーイみたいな格好をした兄ちゃん達が銃でバンバン戦ってた時代のアメリカみたいな(もっとずっと汚ねえけど)とこだった。



    エレン「うっ…」



    鼻をつく異臭に息を止めていると、すかさず運転手が2倍の値段を請求してきた。

    クッソ…

    所持金の3分の1ぐらい払っただろうか?




    これで能力者がいなかったら、



















    地球ごと燃やしちまいそうだ。























  9. 13 : : 2016/08/14(日) 18:30:30
    エレン「……」チッ



    嗚呼、南アーヘン、クソ面倒くせぇ



    男1「おい兄ちゃん、無事に帰りたいなら金を出しな」


    エレン「金?持ってねえな。」


    男1「……」ガサゴソ
    エレン「触んなよ気色悪いな」

    男1「お?これは何かな?」」


    俺の残金だな。


    エレン「……見ての通り、金だよ」

    男1「テメー、さっき持ってねえなっつってたろーが」


    ……お怒りだ。


    エレン「……だから…」


    ま、こっちもちょっとイラッときたがな。


    エレン「テメーにやる金なんかねぇっつってんだよ」


    ボッ


    男1「うあああああああ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」

    男の腕に火が点いた。

    ざまあねえぜ。


    エレン「あ、そうだ。
    この辺に氷の能力使う奴がいるって聞いたんだけどよ、知らね?」

    男1「さ、三丁目…二番地……」


    エレン「あっそ。さんきゅ」




  10. 14 : : 2016/08/21(日) 14:36:28
    三丁目 二番地。

    きったねぇとこだな。


    さっきみたいなバカ共は一人もいねえ。
    ってか人っ子一人いねぇな…。


    エレン「マジでいんのか?」


    思ったことを口に出してみる。


    「能力者でしょ?」


    エレン「!?」


    突如聞こえた女の声にどきりとした。


    「……違うの?」


    姿も見せず、向こうは正体を暴こうとする。

    その態度が気にいらねぇな……。


    エレン「誰だテメェ?
    姿を見せやがれ」


    「……」



    姿を現したのは、
    黒髪の女だった。

    興味はねぇが、美人の分類に入るんだろうな。


    「…それで、能力者なの?」


    エレン「……焔の使い、エレン・イェーガーだ。」


    手の平に焔を出してみせる。



    「……雷の使い。
    ミカサ・アッカーマン。」


    エレン「あれ?俺氷の女に会いに来たんだけど」


    ミカサ「彼女なら、中にいる」


    エレン「中?」


    ミカサは指差した。

    古びたビルだった。

    廃屋…というやつだ。

    エレン「1…2…3……
    4階建てか!」


    ミカサ「そう。
    多分4階にいる。」

    エレン「なんで分かるんだよ?」


    ミカサ「彼女は4階が好き。
    ただそれだけのこと。」



    エレン「じゃあ、じゃまするぞ」


    ミカサ「えぇ。」


    中は埃まみれで、少なくともここ3ヶ月は掃除してないな。



    エレン「汚ねえな」


    ミカサ「4階しか掃除してないの」


    エレン「なんでだよしろよ」


    ミカサ「だって。
    4階以外は使わないもの」


    エレン「だからなんでだよ」


    そんな会話をしながら、階段を上っていく。


    ミカサ「この部屋。」


    ミカサがドアノブに手を掛けた時だった。





    パキパキ……





    ドアノブが氷った。



    「誰?」


    ミカサ「私。」


    「の後ろ。」


    コイツ…なんで分かった……?


    エレン「焔の使い、エレン・イェーガーだ。」



    「焔の使い……?」



    エレン「ああ。」



    「……」


    数十秒の沈黙が訪れた。





    パキパキ





    ドアノブの氷が溶けた。





    ガチャ





    「なんの用?」



    エレン「お前に会いに来たんだ。
    名前は?」



















    「アニ。
    アニ・レオンハート。



    氷の使い。」








    ーーー続くーーー
  11. 15 : : 2016/08/21(日) 15:09:53
    気が向いたらまた書こうと思います!

    ご覧頂きありがとうございました!
  12. 16 : : 2016/08/21(日) 17:20:15
    続きにきたいです!

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rakuraku8686

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@rakuraku8686

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エレン「伝説の人間を探す旅」 シリーズ

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