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サシャ「次の満月があなたの涙で濡れますように」

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  1. 1 : : 2016/08/17(水) 00:07:00
    サシャをメインにジャン、エレン、ミカサを交わらせながら話を展開していきます


    話は最終的にエレミカになるのかな?多分


    まだ、どう落ちるか決めてないので話の矛盾とかがあるかもだけどそこら辺は宜しく
  2. 2 : : 2016/08/17(水) 00:08:21
    ~食料庫前~


    シュタッ…!!


    ササササッ…!!


    サシャ「…」ゴソゴソ…


    サシャ「ふふふっ!ミッションコンプリートです!今日は4つもパァンをゲットできました!」


    サシャ「見張りの教官も意外とチョロいですね」


    サシャ「さて、後はパァンを袋にしまって…」ゴソゴソ…


    コツン…コツン…!!


    サシャ「!?」


    サシャ(しまった…!見張りでしょうか?あそこに隠れましょう…)シュタタッ!!


    教官「…?ん、何か足音が聞こえたような…?おーい!誰かいるのかー?」


    サシャ「…!!」ドキドキ…


    サシャ(うー…!早く行って下さい!)ドキドキ…
  3. 3 : : 2016/08/17(水) 00:09:18
    シーン…


    教官「…」


    教官「…気のせいか。次の場所に移ろう」


    タッタッ…!


    サシャ「…」


    サシャ「…ふぅ!危なかったー!」ホッ…!


    サシャ「また見つかって罰則くらうなんてごめんですからね。簡単には見つけさせませんよ!」


    サシャ「…とは言えここに居続けるのは危険ですね…寮に持ち帰ってから食べましょう」


    シュタッ!!


    サササッ…!!


    キョロキョロ…


    バッ!!





    サシャ「ふぅ…!もう危険な場所は抜けましたね!さ、早く寮に…」チラッ…!


    サシャがふと、右を見ると湖に大きな満月が写しだされていた
  4. 4 : : 2016/08/17(水) 00:10:26
    サシャ「おお!きれいです!今日は満月でしたか!」


    サシャ「こんな満月を眺めながら食べるパァンも乙かもしれませんね」


    サシャ「確か湖のほとりに降りれる小さな坂があったはずです」キョロキョロ…


    サシャ「あった!今日は、そこで食べましょう」タタッ…!





    ズザザ…


    サシャ「結構、急な坂でしたね…初めて来るので知りませんでした」


    サシャ「それにしても綺麗な場所です!今度皆にも知らせたいぐらいですね!」ウンウン
  5. 5 : : 2016/08/17(水) 00:11:25
    サシャ「さて!それじゃあ戦利品のパァンを頂くとしましょうかね!」ゴソゴソ…


    ガサッ…!


    サシャ「…ッ!?」キョロキョロ…


    サシャ「物音…!?後ろの草むらから…」バッ…!!


    サシャ「だ…誰ですか!?」ビクビク…


    ガサガサッ!!


    サシャ(ううっ…!!だんだん近づいて来てます!!こんな時間に人なんているはずないし…)


    サシャ(まさか獣!?)


    サシャ(どうしよう…武器も無いし…逃げ場も無い!)


    ガサガサガサッ!!


    サシャ(まずい…もう来る!!)


    サシャ(こうなったら…一か八か!!)キッ!!


    ガサッ!!


    サシャ「来たッ!!」


    サシャ「えぇいっ!!」ブンッ!!


    バキィッ!!!


    …ドサッ!!


    サシャ(やった!倒れた!今のうちに…)
  6. 6 : : 2016/08/17(水) 00:12:33
    ジャン「いっ…」


    サシャ「!?」


    ジャン「いってええぇぇぇぇ!!!!!」


    サシャ「えっ…えぇっ!?」ビクッ!!


    ジャン「なぁにしやがんだ!!この芋女ァッ!?」


    サシャ「ジャ、ジャン!?何でこんなところに…!!」


    ジャン「それはこっちのセリフだろ!!ったく…思い切り殴りやがって!!」ヒリヒリ


    サシャ「す、すみません…猛獣が襲って来たと思って…つい…」


    ジャン「アホか!?訓練所にんなもんいる訳ねぇだろ!」


    サシャ「ひぃっ!!ごめんなさいごめんなさい!!」ビクッ!!


    サシャ(うぅっ!!本当に申し訳ない…!!)
  7. 7 : : 2016/08/17(水) 00:13:16
    ジャン「…」


    ジャン「まぁ、許すけどよ…!」


    サシャ「ジャン!!」パアッ!!


    ジャン「あれか?狩猟民族の本能で、つい体が反応しちまった…みたいな」


    サシャ「あぁ…もしかしたらそうかもしれません!猟では一瞬の油断が命取りでしたから!」


    ジャン「だからといって次同じ事したらしばき倒すからな?」


    サシャ「うぅッ…反省します…」


    ジャン「ったく…!」


    サシャ「…」


    サシャ「で、でも私だってビックリしたんですからね!普通こんな時間に人がいるなんて思わないじゃないですか!」


    ジャン(いや、それは俺も同じだから)
  8. 8 : : 2016/08/17(水) 00:14:44
    サシャ「そもそも何でわざわざ草むらから出てきたんですか?そうすれば殴られずに済んだのに」


    ジャン「い、いや…それは…その…」


    サシャ「何ですか?」


    ジャン「驚かせたかった…から?」


    サシャ「…」


    ジャン「…おい、何か言えよ!」


    サシャ「えっ…いや、その…意外とジャンってお茶目なんですね」プッ


    ジャン「…うっせ」ゴツン


    サシャ「いたぁっ!!」


    サシャ「もう!拳骨する必要ないでしょう!」プンプン


    ジャン「さっきのクリティカルヒットに比べりゃましだろ」


    サシャ「むー…」


    ジャン「だいたいにして何でお前は、こんな所にいるんだ?」
  9. 9 : : 2016/08/17(水) 00:15:19
    サシャ「それは、あれですよ。この戦利品を満月を眺めながら美味しくいただくためですよ」


    ジャン「…ちなみにその戦利品は食料庫からのものか?」


    サシャ「もちろんです!」ドヤッ…


    ジャン「いや、ドヤ顔すんなよ」


    ジャン(…また盗み食いかよ、コイツは…)ハァ…


    サシャ「いやー、今回は割と楽勝でしたね!」


    ジャン「お前は、まだ懲りんのか。次、盗み食いしたら点数引かれるって言われたばっかだろうが」


    ジャン「お前の事なんてどうでもいいが、そんなつまらん理由で憲兵逃して良いのか?」
  10. 10 : : 2016/08/17(水) 00:16:22
    サシャ「それ以上に私の食欲は大きいんです!」ドヤッ


    ジャン「だからその顔やめろ」イラッ


    サシャ「それにこっちの方がスリルと達成感があって普通にご飯食べるより美味しいんですよ?」


    ジャン「知らんわ」


    サシャ「ふっ…食の芸術を語るに足らず、ですね」モグモグ


    ジャン「知りたくもねぇよ!」


    サシャ「あ、ジャンも食べたいんですか?」ハイッ


    ジャン「いらねぇよ!」
  11. 11 : : 2016/08/17(水) 00:17:34
    サシャ「えぇ!せっかく私がパァンを差し上げると言ってるのに」


    サシャ「滅多にそんな機会ないですよぉ?」


    ジャン(自分でそれを言うか)


    ジャン「別に今は食欲ねぇの」


    サシャ「それはいけないですね!」


    ジャン「お前は少し食欲減らせ」


    サシャ「無理です!」キリッ


    ジャン「だろうな」


    サシャ「はは…ジャンは、はっきりと物を言いますね」
  12. 12 : : 2016/08/17(水) 00:18:23
    ジャン「…」


    サシャ「…それはそうとジャンは何でここに来たんですか?」


    ジャン「…別に何もねぇよ」


    サシャ「むぅ!嘘つかないで下さい!何もなくて夜にこんな所に来ないでしょう!」


    ジャン「…」


    ジャン「…死に急ぎ野郎とケンカした」


    サシャ「あはは!何だ!いつもの事じゃないですか!」クスッ


    サシャ「また、ミカサがらみですか?」


    ジャン「…まぁな」
  13. 13 : : 2016/08/17(水) 00:28:07
    サシャ「…!」


    サシャ「話してみてくださいよ、私に」


    ジャン「はぁ?何でお前なんかに…」


    サシャ「いいから、いいから!一般女子の意見なんて恋愛において貴重ですよ?」フフン


    ジャン「え?」


    サシャ「え?」


    ジャン「いや…お前が一般女子って…冗談だろ?」


    サシャ「むぅ!失礼ですね!私だってレディとしてのたしなみくらい、ちゃんとありますよ!」


    ジャン「夜に食料庫あさって食うのもたしなみの1つか?」


    サシャ「うっ」グサッ


    サシャ「…と、とりあえず話して下さいよ!ほら、話すだけでも楽になることだってあるでしょう?」
  14. 14 : : 2016/08/17(水) 00:32:45
    ジャン「いや、お前だって大方、話の予想は出来てるだろ?」


    サシャ「ま、まぁ…でも!」ズイッ!


    ジャン「!?」


    サシャ「それでも良いですから聞かせて下さい!」


    ジャン「そ、そうか…?じゃあ話すぞ?」


    ジャン(よく分からんがコイツやけに食いついてくるな…)


    サシャ「はい!」
  15. 15 : : 2016/08/17(水) 00:59:30
    ~回想~


    コニー「うー…疲れたぁ…!」グデー…


    ライナー「こら、コニー。訓練後の汗まみれの服のまま俺のベッドに寝るんじゃない」


    コニー「おお、すまんライナー」バッ


    アルミン「今日の訓練は、また一段ときつかったよ」


    マルコ「まぁ明日、明後日は休暇だからね。妥当な訓練内容だったんじゃないか?」


    コニー「お、そういえばそうだったな!明日は俺、街にでようかな!」


    コニー「なぁ、お前らも一緒に行こうぜ!」
  16. 16 : : 2016/08/17(水) 01:00:26
    アルミン「うーん…僕はパスで。明日は、ゆっくり疲れをとりたいから」


    マルコ「僕も」


    ライナー「同意だな」


    コニー「えー!んだよ、つまんねーな…」


    ジャン「…お前だけだぞコニー、そんなに余裕かましてんのは」
  17. 17 : : 2016/08/17(水) 13:09:56
    コニー「訓練と遊びは別腹だろ!」


    ベルトルト「ふふっ…何それ?」クスッ


    アルミン「…?」チラッ…


    エレン「…」


    アルミン「…エレン?」


    エレン「どうしたよ、アルミン?」


    アルミン「いや…なんかいつもより口数少ないなって…」


    エレン「別にそんな事ねぇよ」


    アルミン「そう?」


    エレン「あぁ」


    アルミン(いや、これは確実に何かあったな)


    アルミン「…ん?」
  18. 18 : : 2016/08/17(水) 15:23:11
    アルミン「エレン…その傷どうしたの?」


    エレン「ん?」チラッ


    エレン「あぁ、これか?アニと組み手やってる時につけられてな」


    アルミン「ちゃんと処理はしたの?」


    エレン「…あ、あぁ!ちゃんとしたよ!…っくそ!この話したらまた、思いだしちまった…」


    アルミン「?…何を?」


    エレン「いや…実はよ、この傷ミカサに処理してしてもらったんだけどよ…」


    ジャン「んだと!?今何て言った!うらやましい!!」ガッ!!
  19. 19 : : 2016/08/17(水) 15:40:40
    エレン「うるせぇな…別に頼んでやってもらった訳じゃねぇよ」ハァ…


    ジャン「ふざけんなよ!!贅沢言うんじゃねぇ!!!」ガッ!!


    エレン「はあっ!?お前、本当意味わかんねぇよ!?」


    マルコ「落ち着け、ジャン!」ガシッ


    ジャン「ぐっ…!!」ギリギリ…


    ジャン(くそッ…!何でこんなやつにミカサは…!)


    エレン「それでアイツがあんましつこいもんだからつい…怒鳴っちまって…」


    アルミン「!」


    アルミン「それで…そこから何も話してないの?」


    エレン「…あぁ、そうだよ…」
  20. 20 : : 2016/08/17(水) 22:26:53
    アルミン「…」


    アルミン「エレン、後で謝りに行くべきだよ」


    ライナー「そうだな。アイツはあまり顔には出ないが、内心傷ついてるはずだ」


    エレン「はぁ?何で俺が謝らなきゃなんねぇんだよ!?」


    全員「!?」


    エレン「そ、そりゃあ女相手に怒鳴っちまったのは悪いけどよ…」


    エレン「ミカサだって俺に構いすぎだろ!」


    エレン「そもそもアイツは、いつも家族だ何だって言って俺の面倒いちいちみやがって…!俺はアイツの子供でも弟でもねぇのに…」


    ジャン「…」


    エレン「俺の事バカにしてるだけじゃねぇかよ!あんなの!」


    シーン…


    アルミン「…エ、エレン!!それは違うだろ!?」


    エレン「違わねぇよ!…いつも家族だって言ってベタベタしやがって…」


    ジャン「…おい」


    皆「!?」


    エレン「…何だよ、ジャン…いちいちつっかかってくんなよ…」


    ジャン「エレン、お前…本気でそう思ってんのか?」


    エレン「だからそうだっての…アイツは俺の事…子供扱いしてばっかで…」
  21. 21 : : 2016/08/17(水) 22:43:37
    バンッ!


    エレン「!?」


    ジャン「そうじゃねぇだろ!!そりゃミカサは家族としてもお前を心配してるかもしれねぇが…」


    ジャン「それ以上にお前の事を…」


    ジャン「…」


    エレン「…?」


    ジャン(クソ…!コイツ本当に分かってないんだな…)


    エレン「…?どういう意味だよ…?」


    ジャン「…チッ!!気分わりぃ!外行ってくる!」スタスタ…


    エレン「おい、ジャン!!本当に意味わかんねぇよ!」


    ジャン「うるせぇ!テメェが考えなきゃ意味ねぇだろ!?」


    エレン「はぁ!?」


    バンッ!!


    エレン「…何だったんだよ…ジャンの奴!」


    マルコ(ジャン…)





    ジャン「…ってな」


    ジャン「晩飯も死に急ぎ野郎と顔合わせずらかったからな。ずっとここにいた」


    サシャ「…」


    ジャン「まぁ、お前が想像してたのとだいたい同じ感じだったろ?」


    サシャ「いいえ」


    ジャン「?」


    サシャ「予想通りどころか意外です」


    ジャン「はぁ?」
  22. 22 : : 2016/08/17(水) 23:29:37
    お気に入り登録ありがとうございます!モチベ上がってきました!
  23. 23 : : 2016/08/17(水) 23:30:30
    サシャ「…一応、念のために聞いておきますが」


    ジャン「何だよ?」


    サシャ「ジャンはミカサの事好きですよね?」


    ジャン「…俺がミカサを好きな事くらいお前も知ってんだろ…何言わせんだよ恥ずかしい…」


    サシャ「じゃあむしろ、チャンスじゃないですか!」


    ジャン「…?」


    サシャ「だってエレンはミカサからの異性としての好意に気付いてないんですよ?」


    ジャン「…んな事分かってるよ」


    サシャ「だったら!」


    ジャン「…確かにあいつらの気持ちがすれ違ってるのはそうだが…」


    ジャン「だからと言って俺になびくと思うか?」


    サシャ「そ、そんなの…試さなきゃ分かんないですよ!」
  24. 24 : : 2016/08/17(水) 23:31:33
    ジャン「分かるだろ…役回りは決まってんだよ」


    サシャ「うぐぐぐ…!確かに望みは薄いですけど…」


    ジャン「…」


    ジャン「なぁ、サシャ」


    サシャ「?」


    ジャン「ミカサが子供のとき人さらいに襲われたっていうのは聞いた事あるか?」


    サシャ「!…初めて聞きました…」


    ジャン「で、そこを助けたのがエレンってわけだ」


    サシャ「そうだったんですか…」


    ジャン「まぁ、デリケートな話だからな。あまり人には広めないで欲しいが…」
  25. 25 : : 2016/08/17(水) 23:58:32
    サシャ「は、はい…」


    サシャ(…そんな事が…でも!)


    ジャン「だから、つまりな。ミカサの奴も俺なんかより命の恩人であるエレンを選んだ方が幸せだろ」


    ジャン「しかし当の本人は好意に気付いて無いがな…だからムカつくんだが…」


    サシャ「…」


    ジャン「だからよ…あいつらがいつまでもくっつかないでいると俺が辛いんだよ…!」


    ジャン「俺は…俺は…!ミカサに幸せを感じさせてやりたいだけだからよ…!ただその相手が俺じゃなかっただけだ…」


    サシャ「…!」


    サシャ「…ジャンは本当にそれで良いんですか!?」


    ジャン「…!お前は、まだ言うのかよ…」


    サシャ「だって関係ないじゃないですか!!昔の事なんて!」


    サシャ「自分が相手の事が好きなら…ただ単純にそれを伝えればいいだけですよ…」


    ジャン「…!」


    サシャ「さっきジャンは自分がミカサを幸せにするのに相応しくないって言ってましたけど…」


    サシャ「本当は自分の方がエレンより相応しいってミカサに思わせたいんじゃないんですか!?」


    ジャン「あ、当たり前、思わせたいに決まってんだろ!?」


    サシャ「だったら!!!」


    ジャン「!?」


    サシャ「カッコつけないで素直に気持ちを伝えれば良いだけじゃないですか…!」


    サシャ「好きな人の幸せが一番とか言って変にカッコつけないでくださいよ…自分の気持ち圧し殺してまで…」


    ジャン「サシャ…お前…」
  26. 26 : : 2016/08/18(木) 00:20:15
    ジャン「…」


    ジャン「…確かに俺は自分が選ばれないのを恐がって逃げていたのかもしれねぇ…」


    ジャン「でもやっぱり気に食わねぇ」


    ジャン「ミカサを…よりによって大ッ嫌いな死に急ぎ野郎に奪われるなんてよ!」


    サシャ「…!うん、それでこそいつものジャンですよ」ニコ


    ジャン「あぁ、俺はエレンに絶対負けたくねぇ…!」


    ジャン「お前にそれを諭されたのが少し尺だけどな?」


    サシャ「もう!ジャンは一言余計なんですよ!」


    ジャン「あ?俺はいつも正直に生きてるだけだ」


    サシャ「ふふっ…まぁ、それはともかくとして!そうと決まれば私もジャンの恋路をサポートしますよ?」フフン


    ジャン「は?…お前がか?いい、いい。やめとく。お前に余計なことされたら俺の恋路は大崩壊だ」


    サシャ「もう…信用ないですね…さっき殴っちゃったお詫びの意味も兼ねてサポートさせてくださいよぉ…」


    ジャン「…そこまで言うんだったら…まぁ、別に勝手にしろよ…」


    サシャ「!本当ですか!ありがとうございます!」ピョンピョン!!


    ジャン「お、おい!?ちょっと落ち着け!!」


    サシャ「あ、はい!すみません!」ストン…


    ジャン(はぁ…よくもまぁ、こんなお人好しがいたもんだ)
  27. 27 : : 2016/08/18(木) 01:05:02
    サシャ「よーし…頑張りますよ~!」ウフフ!


    ジャン「…」


    ジャン「おい、サシャ。1つ聞いて言いか?」


    サシャ「どうしたんですか?ジャン?」キョトン


    ジャン「い、いや…そのな……」


    サシャ「何ですか~?言いたい事は、はっきりと言ってくださいよ?」


    ジャン「!…あ、あぁ。えっとな…どうしてお前、そんなに俺にこんなに協力的なんだ?…その…ぶっちゃけ他人事だろ?人の恋愛事情なんて…」


    サシャ「全然、他人事なんかじゃありませんよ」


    ジャン「…?他人だろ?」


    サシャ「いえ、違います!ジャンは私にとっては目標みたいなものなので」


    ジャン「ハッ…この俺がか?」


    サシャ「えぇ、目標です」


    サシャ「…ちょっと失礼な物言いかもしれませんけどジャンって結構、周りと衝突しちゃうタイプじゃないですか?」


    ジャン「…否定はしねぇ」


    サシャ「でも、それってジャンがよく言うように自分に正直だからでしょう?」


    ジャン「…」


    サシャ「でもそれに比べて私って…ほら、臆病ですから…!」


    サシャ「さっきのジャンじゃありませんけど、私も自分の気持ちを押し込めて…周りとトラブル起こさないように生きてるって…そう思っています…」


    サシャ「だから私も、少しくらい皆とケンカになっても自分の心に嘘つかないでいたいなって…」


    サシャ「だからジャンは私の目標です!」


    ジャン「お、おう…!」


    サシャ「でも、そんな自分に正直でミカサに対して一途なジャンがいつも報われてないって思うと…」


    サシャ「なんだか私…自分の事のように悔しくて…」


    ジャン「…!」


    サシャ「だから結局は今回ジャンを手伝うのももしかしたら自己満足なのかもしれませんけど…」


    サシャ「私はジャンの事を応援していたいです」ニコ


    ジャン「そ、そうか…それはその…何だ…ありがとう」


    サシャ「どういたしまして!」
  28. 28 : : 2016/08/18(木) 01:06:22
    ジャン「ただ、その…あれだな…!俺が人の目標だなんて言われた事なんてなかったから少し小っ恥ずかしいな…!」


    サシャ「ふふっ…!あ!でも口の悪さは絶対に見習いたくありませんね~。友達減っちゃいます」


    ジャン「…」ゴツン


    サシャ「あぁ!また拳骨しましたね!しかも無言で!」


    ジャン「お前が口悪いとか言うからだ…芋女」


    サシャ「また憎まれ口叩いて…」


    グー…!


    サシャ「…」


    ジャン「…」


    サシャ「…ん?今のお腹の音ですよね?……………わ、私じゃありませんよ!」


    ジャン「…」


    ジャン「…わり、俺だ」


    サシャ「えー?さっき食欲ないとか言ってたじゃないですか~?」ニヤニヤ


    ジャン「うっせぇな、喋り過ぎて腹減っただけだ!」


    サシャ「まぁ、夕食とってないから当然ですね」


    ジャン「くそっ…」


    サシャ「仕方ありませんね~」ガサゴソ…


    サシャ「はい、パン2つです!」


    ジャン「…!良いのか?」


    サシャ「今日は仕方なーく特別です
    !」


    ジャン(腹立つ、しかも盗ってきたパンじゃねぇか)イラ


    ジャン(まぁ、でも…)


    ジャン「サンキュ、サシャ」


    サシャ「じゃ、後でお代よろしくお願いしますね~」ニヤニヤ


    ジャン「なっ…!お前、金取るのかよ芋女!しかも盗んだパンで!?」


    サシャ「ははっ、冗談ですよ!」


    ジャン「…お前と話してたら本当疲れる…」モグモグ…


    サシャ「そんな事言わないで下さいよ!ほら、満月が綺麗ですよ!」モグモグ…


    ジャン「あぁ、綺麗だしでっけぇな」


    サシャ「えぇ!」


    ジャン「…」


    サシャ「…ミカサと上手くいけば良いですね!」


    ジャン「あぁ、そうだな」


    とても満月の綺麗な夜の事だった
  29. 29 : : 2016/08/18(木) 01:08:18
    ひとまずは、ここで一区切りとして次をたてたいと思います


    読んでくれた人、本当にありがとうございました


  30. 30 : : 2016/08/18(木) 07:06:13
    http://www.ssnote.net/archives/48103


    続きです!
  31. 31 : : 2016/09/10(土) 21:14:40
    二人の空気感が素敵です!
    GJ!
  32. 32 : : 2020/10/10(土) 22:52:42
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

    http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=53

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