このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
悲劇は延々と Ⅲ【進撃の巨人×東京喰種】
- 進撃の巨人 × 東京喰種トーキョーグール
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- 1 : 2016/07/02(土) 16:14:03 :
- フィンです、どうも。
朝くらいに書き終えたのに、思いの外プロット作成が早く終わったので、もう投稿したいと思いますw
一作目はアルミンメイン、二作目はカネキを主に話が展開しましたが、今回はエレンが主人公です!
コメントは随時募集中です!あまり酷いものでなければ、全てのコメントに返信させていただきます。
それでは…………。
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- 2 : 2016/07/02(土) 16:17:31 :
- 期待です(∩´∀`)∩
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- 3 : 2016/07/02(土) 16:17:57 :
- MGSさん
期待ありがとうございます(∩´∀`)∩
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- 4 : 2016/07/02(土) 16:32:54 :
- 近江「はぁ………、クッソ、腹が減った………。」
神代リゼが、自分の喰場を拡げたせいで、弱小喰種は飢えが止まらない。
彼もその被害者、近江義和 。
Aレートの喰種と、普通の喰種に比べればとても強いが、それとは比べ物にならない程リゼが強く、飢えが止まらない状態だ。
彼が裏路地を徘徊していると、青年がそのすぐを通る。
近江「ヒヒッ、旨そうだなぁ。」
しかし、襲いかかろうとした瞬間、青年は銃を近江に対して向ける。
彼こそが、20区支部の本部役員の………
エレン「動くな。」
エレン・イェーガー。
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- 5 : 2016/07/02(土) 16:40:31 :
- 近江「ひ、ヒヒヒ………、警察か?銃なんて俺ら“喰種”に効くはずないだろぉ。」
エレン「………じゃあ、試してみるか。」
近江「面白いなぁ、お前。俺が教えてやったのによぉ。」
そんな挑発にも動じず、エレンは銃爪を引く。
近江「?!?!?!?」
エレン「言い忘れていたな。俺はCCGの20区支部で働いている。こんなときの対処法はとっくに覚えている。」
近江「ハァ………ハァ………、だからなんだァ!?銃だったらタマ切れがあるはずだがァ?!」
エレン「タマ切れの前に倒す。」
そう断言したエレンに対して、近江は大笑いする。
近江「ヒッヒッヒッ!!俺、実はレートAでよぉ、他のゴミ共より強いんだぜ?こんな俺に、白鳩でもないお前が勝てるだとぉ?アッヒャッヒャ!!」
エレン「安心しろ、お前は──────」
そう言いかけると、亜門のクインケ『ドウジマ』が、近江の頭を潰す。
エレン「──────既に死人だ。」
宣言した通り、エレンはタマを切らさず勝った。
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- 6 : 2016/07/02(土) 17:12:00 :
- 亜門「すまないな、エレン。囮役なんてやらせてしまって。」
エレン「いえいえ、喰種駆逐のためなら、俺は命をも捨てます。」
そのしっかりとまっすぐを見る目に、亜門は少し黙り込む。
亜門「………そうか。まあ、辛い仕事をさせてしまったことは申し訳ない。それより、お前にいい知らせがある。」
エレン「はい!なんでしょう?」
亜門「今回殺した喰種の赫子でクインケを作るらしい。羽赫の射撃クインケなんだが、あいにく我々はクインケには困ってないんだ。どうだ?」
エレン「そ、それって…………。」
エレンはCCGの役員、喰種捜査官以外がクインケを持つことは許されない。
逆を言えば、つまり…………
エレン「俺は、捜査官になれるんですか!?」
亜門「さっき和修特等と話しててな。許可………だそうだ。」
亜門「そして、お前は20区………、ここの担当だ。」
歓喜のあまり、エレンは声が出せなかった。
もちろん、生涯の夢である『喰種捜査官になる』という夢が叶ったのもそうだが、何より憧れを抱いていた、亜門鋼太朗と同じ区の担当だ。
喜ばずにはいられない………といった表情だった。
亜門「これからの活躍を期待しているぞ。」
エレン「は……………」
エレン「はい!!」
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- 7 : 2016/07/02(土) 17:26:59 :
亜門「『美食家』や『大食い』、『蜘蛛』の情報は今のところなし………か。やはりここは、『笛口リョーコ』を探すのが一番だな。」
亜門は、現在20区に発生している喰種を大きくまとめた。
強い喰種こそ先に始末したいが、情報が足りないので行動にうつせない。
今狙っている敵は………『笛口リョーコ』。
以前真戸と亜門が始末した『笛口アサキ』より入手した情報を推測し、完全に特定はできている。
エレン「しかし、姿を見せないのですか………。どこかで匿ってもらっているのですかね。」
亜門「あぁ。ここら辺は、喰種の治安は随分良いからな。何か巨大組織が動いている可能性がある。」
エレン「あ、じゃあ俺、見回りしますよ。」
なるだけ功績をあげようと、積極的に行こうとするエレンだが、亜門はそれを見越してか、あえて許可はしない。
亜門「行くならそうだな………、2,2以上で挟み撃ちにした方がいい。……ですよね、真戸さん?」
真戸「………いかにも。よく勉強しているな。」
エレン「では、早速行きましょう」
そう提案するが、真戸はそれを断る。
真戸「もっと“演出”しなければ………くくく。」
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- 8 : 2016/07/02(土) 22:55:26 :
- エレン「やっと終わりましたか。」
真戸「いやー、待たせてすまなかったね。歳をとると、こういったキビキビした行動はしにくくてね。」
真戸「雨か…………。ちょうどいいな。」
何が………?
そんな疑問を持つものの、あまり気には止めず、エレンは傘を持ち、外へと出る。
エレン「では、自分はこっちを。もし標的を見つけたら、すぐに連絡しますので。」
全員がコクリとうなずく。
これより、笛口リョーコ討伐戦が行われる……………。
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- 9 : 2016/07/02(土) 23:50:29 :
見つけた、あれが笛口リョーコか。
エレン「笛口リョーコさん」
リョーコ「………はい?」
警戒したような態度の笛口リョーコを見て、エレンは確信した。
こいつ、喰種だ…………。
ヒナミ「………。」
子連れか、喰種ごときが人間の真似事なんて、吐き気がする。
リョーコ「ヒナミ、行くよ。」
エレン「真戸さん、こっちのルートに、笛口リョーコとその娘と思われる人物二名。年齢は推定12~14の娘を『ヒナミ』と呼んでいました。」
それを聞きつけた真戸は、すぐに挟み撃ちにする。
亜門「喰種捜査官です!ここは危険ですのでお下がりください!」
喰種だってよ………とザワザワするガヤ達。
リョーコ「ヒナミ………」
リョーコ「逃げて」ギラン
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- 10 : 2016/07/03(日) 00:07:16 :
- …………甲赫か。
泣きじゃくるヒナミを、無理やり外に逃がそうとするリョーコ。
リョーコ「逃げなさい!」
その言葉に、一心不乱にヒナミは逃げる。
エレン「全く、喰種がヒトの真似なんておかしいですね。」
真戸「全くだ。」
鋭い目付きでリョーコを睨む。
あたりが凍てつく空間と化した。
エレン「それじゃあ、取り掛かりますか。」
エレンの掛け声で、全員が自身のクインケを起動する。
エレン「『B.O.D』、自動追尾」
撃ったタマはまるで、リョーコを尾けるかのように放たれる。
亜門「隙ありッ!!」
そのタマに気を取られているうちに、ドウジマで動きを封じられる。
真戸「私が“このクインケ”でトドめを刺そう。」
そういって取り出したクインケは…………
リョーコ「?!?!」
リョーコを大きく動揺させた。
それも無理はない。このクインケ………『フエグチ 壱』の赫子は………
リョーコの夫、アサキの物だからだ。
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- 11 : 2016/07/03(日) 00:18:30 :
- リョーコ「うぁぁぁぁぁぁ!!!!」
真戸「クク………、見ろ、あの様子。最高だよ。」
ニタァと笑う真戸。ここまで恐ろしい老人がいるだろうか、と思える程に。
真戸「悲嘆………、絶望………、憎悪………!!!その表情だ!もっとだ………!!もっと見せろッ!!!」
エレン「真戸さん、あっちに娘の笛口が………」
真戸「…………放っとけ。こいつが死ぬところ見せてやれ。」
………この人がやることは、何か違う気がする。
俺らが求めているのは、喰種の悲鳴や絶望感ではない。
むしろそんなものを煽る方が、民衆に被害を与えかねない。
この人がやることは、どうも納得出来ない……………。
しかし、上官という立場上、エレンは真戸に従うしかなかった。
-
- 12 : 2016/07/03(日) 14:18:20 :
- 真戸「さて、笛口リョーコ、最後に言い残すことはあるかね?」
その満面のゲス顔を崩さず、笛口に時間を与える。
この状態であれば、逃げることなど絶対にない。だが……
やはりすぐ仕留めるべきだ。
真戸「ほら、そこのお子さんに何か伝えなきゃならないだろう?」
リョーコ「………。」
リョーコは少し考えたあと、今までの絶望の顔と真逆である、笑顔を見せた。
リョーコ「ヒナミ………」
リョーコ「い――――――」
真戸「おぉっと、時間切れだ。」
ズパァァァァァァン!!!!という強烈な音と共に、リョーコの頭は胴体とかけ離れる。
それを見ていたヒナミはその状況を見て絶句し、ヒナミに呼ばれてかけつけたカネキは、それを救えなかったと後悔と自虐を重ねる。
カネキ「こんなの、納得できない…ッ!」
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- 13 : 2016/07/03(日) 14:29:03 :
草場「皆さん、お疲れ様でした。これからどうです?」
クイッと飲むようなジェスチャーをし、ウィンクをする草場。
中島は、やれやれといった態度で、いつもの場所と呟く。
真戸「私は先に帰らせてもらうよ。酒にはめっぽう弱くてね。」
エレン「真戸さん、お疲れ様でした。」
真戸「お疲れ。」
フラフラ……と、自分の帰り道を帰ってゆく真戸を見送り、4人は行きつけの居酒屋へと向かう。
尾行されてることにも気づかずに……。
-
- 14 : 2016/07/03(日) 14:42:28 :
草場「それにしても、亜門さんってすごいですね。アカデミーの首席で、なんでも最近はAレートの喰種を殺したと聞きましたよ。本部が期待してるのも無理はないです。」
亜門「いえ、自分はまだまだですよ。あの時も、このエレンが囮となって、やっとの思いでしたから。」
草場「自分なんて、喰種に出会っただけで怯えてしまいますよ。」
草場「いいなぁ、自分もいつか、立派な喰種捜査官になりたい――――――」
二人の会話を遮るように、ヤツは姿を現した。
亜門「ッ!!!」
エレン「兎のマスク……、20区の羽赫のラビット!!」
今この状況、誰もクインケを持っていない。
中島「草場……!!クソッ!!」
絶望的な状況、もし頼れるなら誰かに頼りたいといった状況……。
真戸「ダメじゃないか。」
ラビット「ッ!!!」
真戸「クインケを忘れちゃあ。」
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- 15 : 2016/07/03(日) 14:55:22 :
- おもしろいですエレンがグール二なるssが多いので
期待です☆フィン☆特等捜査官
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- 16 : 2016/07/03(日) 15:00:39 :
- ライナー(カネキ)さん
期待ありがとうございます!
自分、運動できないんで、おそらく捜査官にすらなれないかなw
-
- 17 : 2016/07/03(日) 15:32:46 :
- こいつが……、リョーコさんを……!!
怒りのこもった片羽は、段々と真っ赤な血の色へと染まり、真戸を殺そうとかかる。
真戸「亜門君、エレン君……。二人とも、まだまだ詰めが甘い。今まで姿を現さなかった喰種は、普段どのようにして生きているのか……、普通であれば、誰か狩りのできる喰種を頼りにしてると思わんかね?」
亜門「……つまり、こいつは笛口の協力者……!!」
真戸「正解だ、亜門君。もしかしたら、何かの喰種集団に入っている可能性もあるわけだ。なら、笛口を餌に何体ものクズを補足、駆逐できる。」
なるほど……、とエレンの中でも納得した。
笛口の娘を殺さなかったのは、自分たちへの怒りを煽り、最終的に襲ってきたところを返り討ちにする作戦。
こうして俺らは昇進間違いなしだ……と。
真戸「君たち、皆クズらの怒りを買っているんだ。クインケを忘れちゃいかんよ。」
真戸がビュンと振り回す、脊髄のような形をしたクインケ。
リョーコを殺したクインケはまさにそれだ。
リョーコのことを考えたラビットは隙を見せてしまい、右腕をクインケが貫く。
ラビット「ッッ!!」
堪らず逃げるラビット、羽赫というのもあって、一瞬で真戸も届かないところへと行った。
真戸「逃がしたか……、まあいい。」
エレン「何やっているんですか、真戸さん!!草場さんを殺した相手を、あんな簡単に逃がすなんて……!!」
真戸「……。」
互いの怒りが交差しあう。
もしもこの二つの思いがぶつかれば、片方が消え、片方が生き残る。
世界とは、そう作られている。
「この世界は、残酷だ。」
つづく
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- 18 : 2016/07/03(日) 15:44:39 :
- 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!
今回はエレン編でした。リョーコさんの死シーンを見直すために2巻、3巻を読んでいたのですが、ヒナミちゃんの絶叫シーンで心が痛みました……、可愛いけど悲しい……、複雑な思いでしたw
捜査官も何かと思うことがあるとは言いますが、やはりこうも残酷な喰種捜査官だと、良心のある自分はかなり苦になってしまいますw
それでも、真戸さんも真戸さんで悲しい現実を歩いてきたのですよね……。
その悲しい過去が彼らの原動力であり、それは喰種も同じ。
その怒りが交差すると……みたいな思いで、最後のシーンは有名なセリフを入れさせてもらいましたw
Ⅳではついに、20区班とラビットが戦います!
エレンのクインケ『B.O.D』は、どのくらい強いのでしょうか?Aレートだから、三等捜査官からしてみたらかなり強いと思うんですよねw
コメント、お気に入りよろしくお願いします!
それでは別の作品で……
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- 19 : 2016/07/03(日) 16:51:25 :
- Ⅳ期待しています。
-
- 20 : 2016/07/04(月) 07:23:58 :
- 期待です(*^^*)
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- 21 : 2016/07/05(火) 23:53:52 :
- 名無しさん、あるるみんさん
ありがとうございます(∩´∀`)∩
全力で頑張ります!
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- 22 : 2020/10/01(木) 13:23:49 :
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
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恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
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害悪ユーザーカグラ
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害悪ユーザースルメ わたあめ
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【キャロル様教団】
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コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
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