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岸辺露伴、プロ野球観戦に行く (コールドプレイ―①)
- ジョジョの奇妙な冒険
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- 1 : 2016/01/16(土) 00:17:35 :
- 億泰「なにィーー!?露伴にプロ野球観戦に誘われただとォ!?」
康一「うん、漫画の取材らしいんだけど、一緒に来るはずだった編集部の人が来れなくなってチケット余ってるから来ないかいって…」
仗助「な、なんだ~、その口実臭い理由はよォ~~…いいか、康一!!奴はぜってぇー何か企んでる!なにかあるッ!なんもねぇーなんてことはねーぜ、絶対よぉー!」
・・・・・・・
仗助「あの男に限って何もないなんて、人類が木星に到達するくらいありえないことだぜ!!」
康一「う、うーん…確かに。で、でも今回先生は仕事で行くんだし…」
康一「それに…二人とも今日の試合って…どんな試合か覚えてる?」
仗助「今日の…?」
億泰「あ、ああッ!!まさかッ!!」
億泰「今日のバ・リーグの試合って言ったらエークルス対タイタースの優勝決定戦じゃあねぇかッ!!!」
仗助「な、なんだってェ~~!!!!
康一「僕、ずっと前からこの試合生で見たっかたんだけど…チケットの予約が間に合わなくて…」
康一「しょ、正直ラッキー…だなあ…なんて…」
仗助億泰「…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
康一「…え…?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
仗助億泰「…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
康一「ああッ!!二人ともッ!まさかッ!!」
仗助億泰「…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
仗助「チケットが余ってるってだけで誰でもいんだよなァー!!行くのはよォ~~!!よこせ!!今度飯奢ってやるからッ!」
康一「わ、割に合わないよ!!」
億泰「どけ!仗助!俺が行く!!」
康一「ぼ、僕が行くんだよォーー!」
仗助「康一!勘違いするな!これは露伴の罠なんだ!お前がのこのこあのやろぉーについていったら何されるかわかんねェ!だから俺が代わりに行ってやろうって話なんだよ!これは親切心なんだぜ!ただの親切!」
康一「う、うそつけェーー!!」
岸辺露伴、プロ野球観戦に行く
コールドプレイ―①
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- 2 : 2016/01/16(土) 00:17:50 :
- 康一「あ、露伴先生!おーい!」
露伴「む、康一君。遅いぞ、5分遅刻だ」
康一「…え?でも確か約束した時間は5時30分でしたよね~~…今まだ5時25分……」チラッ
康一「…」
康一「うん、まだ25分だ…あれ、もしかして僕の時計ずれてるんですかねーッ、おかしいなーまだ買ったばかりなのに…」
露伴「…康一君。今はそういう話をしてるんじゃあないぜ。いいかッ、これがあのクッソタレ仗助や…アホの億泰との約束…つまりだ、友達との待ち合わせならいいぜ。だけどな、仮にも年上の人との約束で5分前ギリギリにのこのこと現れるってのは…」
露伴「礼儀がなってないんじゃあないかな。せめて10分前には来るべきだ。それで5分遅刻って言ったんだぜ。10-5、小学1年生で習うような簡単な計算だ。今回は相手が僕だったからよかったものの、君が社会人になったらそれじゃあ通用しないぜ」
康一「…」
康一「そ、そういうものですかねーッ(こ、細かいなあ露伴先生は…)」
露伴「ああ、そうだぜ。さ、早めに行こう。電車、すごく混むらしいからな」クルッ
康一「あ、は、はい」
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- 3 : 2016/01/16(土) 00:18:12 :
ガタンゴトン
康一「そういえば露伴先生って、普段からプロ野球見るんですか?あんまりそういうイメージないですけど…」
露伴「ん、ああ、君のイメージ通りだぜ康一君。正直言って全く興味なかったね…」
康一君「…へ、へぇ」
露伴「ただ、あまりにも周りのやつらがプロ野球を気にしてるってのは前から少し興味があったな…日本って国は宗教観がめちゃくちゃだろ?キリスト教のイベントがあったり、仏教のイベントがあったり、神道のイベントがあったり…」
康一「は、はぁ(…なんで宗教の話なんだ?)」
露伴「それって外国人から見るとだいぶおかしなことらしいぜ。確かに僕らは家の仏壇の宗派もろくに知らない」
露伴「だけど…プロ野球はどうだ?みんなそれぞれ各球団のファンにはっきりとわかれてるじゃあないか。新聞やテレビでも必ずプロ野球の話題が毎日発信されてる。最近は合コンで女の子との話題を見つけるために『君はどこファン?』って聞くらしいぜ、この前読んだ雑誌の受け売りなんだけどな」
露伴「そんな大衆の注目を集めてるプロ野球…次の読み切りの題材にはもってこいだなと思ってね。ここ数ヶ月は野球のある日はテレビの前にくぎ付けさ…試合も何回か観に行ったしね」
康一「へ、へぇ~~…やっぱり仕事のことになるとすごいんですねぇ~…」
露伴「ああ、興味の無いことをまるで自分の趣味のように扱うってのはやっぱり疲れるからな。仕事じゃないととてもできないね」
康一「…」
露伴「でも興味はないけど、知識だけなら今は君よりもよっぽど詳しいぜ。康一君、君はどっちのファンなんだ?エークルスか?タイタースか?」
康一「え、えっと…僕はエークルスですね。特に抑えn」
露伴「負けだな」
康一「へ?」
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- 4 : 2016/01/16(土) 00:18:24 :
- 露伴「両チームの打者の最近の成績と調子、今日の両先発のデータに基づいて計算すると僕の予想では3-5でタイターズの優勝だな。まあまた来年に期待することだぜ。あ、そうだ、今日の予想スタメン、多分全部的中すると思うんだけど、聞きたいかい?」
康一「あ……い、いえ、だ、大丈夫です」
露伴「そうか。僕だったらすぐに聞くけど…まあ、楽しみをとっておくってのもアリなのかもな…」
康一「…」
康一(ろ、露伴先生、これだからモテないんだろーな~~ァ…少なくとも僕が女の子だったらいっしょにデートしたいとは思わないよな~~~…)
プシュー
露伴「お、着いたぜ、康一君」
康一「……んん?」
露伴「?…どうしたんだ?」
康一「いや、向こうのホーム…だいぶ騒がしいなぁ…と思って…」
露伴「ホントだ…何かあったのか?」
康一「さぁ…」
通行人「どうやら痴漢らしいですよ。いまだにそんなことする人いるんでうねぇ~いやですねぇ」
康一「あ、そうなんですか、へぇ~、痴漢かぁ」
露伴「まあ僕らには関係ないことだ。行こうぜ」
康一「そうですね…」
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- 5 : 2016/01/16(土) 00:18:46 :
反対側ホーム・駅員室
男「だから痴漢なんてしてねぇって言ってんじゃねぇか!変な言いがかりつけえるんじゃあねぇぜ!このアマが!」
女「…」
駅員「ま、まあ、落ち着いちてください…ね、落ち着いて話し合って…」
男「うるせぇッ!お前は引っ込んでろッ!」
駅員「ひ、ひぃ」
男「俺はこの女と話をしてるんだよォ~~…話し合えって言うならさっきからとっくにしてるぜッ!『結論』はもちろんこいつの勘違いってことになるけどなあッ!」
男「おい、女ァ!さっさと言っちまえよなァ!『私の勘違いでしたすみませんでした』ってなァ!へへっ、てめぇは結構美人だから今ならちょっといいことしてくれるだけで許しってやってもいいぜ~~~ェ、グへへ、グへへへ」
女「…」
女「…すいません、その前に……『ひとつ』…たった『ひとつ』だけ質問をしても…いいですか…?」
男「あ?質問だァ?いいぜぇ~~てめぇが謝るってんならよぉ~~」
女「じゃあ…質問しますね…」
女「あなた…『私に痴漢しましたか・・・・・・・・・』?」
男「…はぁ?」
駅員(な、なんなんだぁ~~!?この女!男の方もだいぶ無茶苦茶だが…この女は状況がわかってるのか!?おかしいぞッ!なんなんだその質問はッ!?さっきまで痴漢を疑っていたが…もしかしてホントにしてないんじゃあないか?この女のでたらめなんじゃあないのか!?)
男「……だからよォ……してねぇって言ってんじゃあねえかよ!!てめぇの耳は飾りかよッ!?えぇ!?」
女「…」
女「そう…ですか……わかりました…では…」
女「失礼…させていただきます。もう私がこの場にいる意味はないようなので……さよなら」クルッ
駅員・男「!?」
-
- 6 : 2016/01/16(土) 00:19:10 :
- 男「おい!ちょっと待て!まだ話は済んで……ねぇ…」ガクッ
駅員「…え?」
女「…」チラッ
男「お、おい……ハァハァ…ちょっと…ま……ハァハァ」
駅員「え?え??え???」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
女「…」クルッスタスタ
駅員「あ、ちょっと!」
男「…て……ハァ…………ハァ……」
駅員「え、え、あ、だ、大丈夫ですか!?なんだ!?どうしたんだ!?急にこの男ッ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
駅員「まるでアフリカで流行っている難病にでもかかったような高熱を出しているッ!!!!!!」
駅員「こ、これは………あの女の『呪い』なんじゃあないのかッ!?なんなんだ!?なんだったんだあ、あの女は!!!」
女「ふふ…」
球場
康一「ひぇ~~…やっぱり優勝決定戦って熱気が違いますねー」
露伴「ああ…(気のせいか?何か妙な胸騒ぎがする……こういうのを虫の知らせっていうのか?)」
露伴(なにごとも起こらなきゃあいいんだがな…)
To Be Continued…
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