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花京院「君と僕の奇妙な雑談」
- ジョジョの奇妙な冒険
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- 1 : 2016/01/16(土) 00:14:13 :
- 花京院「…なぁ、承太郎」
承太郎「なんだ、花京院」
花京院「君は明日の例の件…どうなると思う?」
承太郎「……」
花京院「……」
承太郎「…『どうなるか』ってのは正直わかんねーが…」
承太郎「『どうなってほしいか』ってことははっきり言えるぜ」
花京院「それは…僕も同じだ。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
花京院「7時にアレが発表されていれば…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
承太郎「ああ……アレさえ出てくれていたら…!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
承花「「俺・僕たちの…」」
承花「「休校だ!」」
暴風警報は空気を読まない―①
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- 2 : 2016/01/16(土) 00:14:32 :
- 花京院「ほぼ決まりなのは間違いないんだ…台風の進路予想から判断しても明日の7時にこの地域に暴風警報が発令されるのは間違いないんだ……」
承太郎「だが………だが、心のどこかで『その予想は外れるんじゃあないか』って思っちまう。99%の確率で明日は休校になるだろうってことがわかってたとしても……」
承太郎「残りの1%ッ!!懸念せずにはいられないッ!!」
承太郎「休校を望む俺らがそれを疑ってどうするんだって話だが…こればっかりは………」
花京院「……くっ……いかなる強い精神力を持っていようと…『太刀打ちできない』…どうしようもないことなんだ…遠足のおやつ代が300円と決まっていて、それ以上の値段のお菓子が買えないことのようにッ!!…どうしようもないことなんだッ!!」
承太郎「……」
承太郎「…今夜は眠れないかもな…やれやれだぜ」
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- 3 : 2016/01/16(土) 00:14:43 :
- 承太郎「………」スッ←携帯を取り出す
承太郎「………ダ、ダニィ!!?」
花京院「!?…どうしたんだ!承太郎!」
承太郎「……な……そ、そんなことが……い、いや、ありえねぇー、ぜってーにありえねー…そんな早いわけがねぇ……だって今は…まだ…『21時』……だろ?あと10時間もあるんだぜ……早い…早すぎるぜッ!さすがにそれは……それはねぇーだろがよォーーーーー!!…」
承太郎「…き…『気象庁』さんよォ!!どうなってんだ!………この…ビチクソがァァーーーーーッ!!」
花京院(承太郎が…こんなに取り乱すなんて!?一体何が起こってるんだ!?)
花京院「……なんだッ!!なんだってんだッ!承太郎ッ!!状況を……」
花京院「状況を説明しろォーーーーッ!!!」
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- 4 : 2016/01/16(土) 00:14:59 :
- 承太郎「はっ!………す、すまない…取り乱した…ハァ…だが…それほどどぎついことだぜ…これは…ハァ…」
花京院「…!」ゴクッ
承太郎「気象庁が……『暴風警報』を発令しやがった…!」
花京院「な…」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
承太郎「……」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
花京院「……!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
花京院は声を出すことができなかった!
それは単純な恐怖から生み出されるものではなかったッ!
自分が懸念していた万に一つの可能性がッ!
今ッ!起こりうることへのッ!『動揺』の表れなのであるッ!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
承太郎「……」
承太郎「…こ、こいつは……マジにやべーぜ……ッ!」
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- 5 : 2016/01/16(土) 00:15:17 :
- 次の日
夜中の内に暴風警報は解除され
休校とはならなかった…!
―朝・通学路―
花京院「承太郎」
承太郎「…花京院」
花京院「……」
花京院「いい天気だな…」
承太郎「…」
花京院「……」
承太郎「………なぁ、花京院」
花京院「なんだい、承太郎」
承太郎「…普通に学校……サボろうぜ」
花京院「…」
花京院「…………………ああ…」
完
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