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ジャン「エピソードⅤ」 ミカサ「帝国の逆襲」 ⑥ 進撃×スター・ウォーズ
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- 1 : 2016/01/07(木) 19:07:26 :
- 進撃×スター・ウォーズ、エピソードⅤ、帝国の逆襲の第6話になります。
これが帝国の逆襲の最終話です。
よろしくお願い致します<m(__)m>
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- 2 : 2016/01/07(木) 19:12:16 :
- 宜しくお願いします(*^▽^*)
期待です!(^-^)
頑張って下さい!
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- 3 : 2016/01/07(木) 19:20:32 :
- 期待してます!
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- 4 : 2016/01/07(木) 19:40:33 :
- 頑張って下さいな!
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- 6 : 2016/01/07(木) 19:44:40 :
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クラウド・シティ最下層。
カーボン冷凍室。
クラウド・シティの主要産業としては、ティバナ・ガスの採掘が上げられる。
巨大なトラクタービームを使い、スピンシールされた状態のティバナ・ガスを、この惑星の下層から引き上げるのである。
そして、ガスを遠くへと輸出する際に、カーボナイトと呼ばれる合金を瞬間冷却し、ガスを封じ込めるための装置がある部屋。
それがこの・・・・・・・・・・・・カーボン冷凍室だった。
http://www.starwars.jp/wiki/images/0/09/Carbon.jpg
さて、シスの暗黒卿であるダース・ヴェイダーは、とある目的を持ってこの部屋を訪れていた。
なお、後ろにはマルコもついて来ているようで、マルコは度重なる約束の反故に、内心焦りを感じていた。
「随分と粗末な装置だが、イェーガーを皇帝に献上するために凍らせることくらいはできるだろう。」
ヴェイダー卿はエレンを捕えた際に、あらゆる逃走の可能性を考えていた。
その結果として、本来ティバナ・ガスを封入するためのこの装置で、エレンを凍らせることを思いついたのだった。
このことを聞いたマルコは、ヴェイダーを心底恐れた。
まるで機械のような外見もさることながら、その内面まで鋼鉄で出来ているのではないかと、マルコは冷や汗をかいた。
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- 7 : 2016/01/07(木) 19:48:14 :
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すると、帝国の士官の一人がヴェイダー卿に報告をもたらした。
「ヴェイダー卿、Xウィングと思しき船がこのクラウド・シティに接近しています。」
「よし、イェーガーを監視し、ここに誘導するのだ。」
__________カーボン冷凍を人体に使用する際には、大きなリスクが存在する。
ます一つ目に、凍らせる際にかなりの激痛を伴うということだ。実際、4000年も前には、このカーボン冷凍が拷問として使用されていたことが知られている。
そしてもう一つ、成功すれば完全に冬眠状態に入るものの、失敗すれば・・・・・・・・・・・・死ぬ。
「ヴェイダー卿、この設備はティバナ・ガスを封じ込めるための設備です。人間に使う場合、命の保証は出来ません!」
このことを知っていたマルコは抗議した。
しかし、それに対するヴェイダーの返答は、マルコの想像をはるかに超えるほど冷酷なものであった。
「皇帝への献上物を傷つけたくはない。ジャン船長の体で実験することとしよう。」
マルコは耳を疑った。
そして、自分の不用意な発言が、この事態を招いてしまったことに漸く気が付いた。
だが、気が付いた時にはもう遅かった。
ヴェイダー卿は、ジャンとミカサ、チューバッカをここに連れてくるように命じた。
◇◇◇◇◇
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- 8 : 2016/01/07(木) 20:48:43 :
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「見ろ、R2! 空中に都市が浮かんでるぞ!」
Xウィングを操縦するエレンは、遂に雲の中に浮かぶ空中都市―――――――クラウド・シティをその視界に捉えた。
__________待ってろよ。
ミカサ、ジャン・・・・・・・・・・・・俺が必ず助けてやるからな。
__________エレンは操縦桿を握る手に力を籠め、先を急いだ。
◇◇◇◇◇
さて、ジャンとミカサ、チューバッカは、ストーム・トルーパーや帝国の士官たちに連れられ、カーボン冷凍室へと連行されていた。
「足さえつけてくれれば歩けたのに。僕は君を恨むよ、チューバッカ。何かあったら君のせいだからね?」
ぶつぶつと不平不満を呟く哀れなC-3POは、網に入れられた状態でチューバッカに負ぶわれていた。
冷凍室に入ると、そこにはヴェイダーやケニー、マルコがいた。
他には、このクラウド・シティで労働者として働くエイリアンであるアグノートが大勢いるという次第。
※アグノート
http://www.starwars.jp/wiki/images/9/93/Ugnaught_worker.jpg
マルコの前に引き立てられたジャンは、怒りと不安が入り混じった表情をしていた。
「おい、これから何が始まるってんだ?」
「ジャン、君はこれからカーボン冷凍にかけられる。」
「なっ・・・・・・。」
それ以上は言葉が続かなかった。
__________この時、ジャンは全てを悟った。
これから自分のみに何が起こるのか。
その後、自分はどうなってしまうのか。
そして、自分は今、何をすべきなのか・・・・・・。
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- 9 : 2016/01/07(木) 20:50:03 :
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「おいおいおい、こいつは殺さねえって言ったよなぁ、ヴェイダーさんよぉ?」
ジャンを生きたまま連れていく。
ジャバによってかけられた懸賞金を目的としているケニーが不満を漏らした。
だが、ヴェイダー卿は全く動じることなくこの要望に応じた。
「損失は帝国が弁償する。」
「はっ、流石太っ腹だな、帝国の奴はよぉ。」
口調こそ横柄なものであったが、ケニーも内心、ヴェイダーに恐れをなしていた。
とは言え、心配していた裏切りはなさそうで、ホッとしていたのもまた事実であった。
そして、ヴェイダー卿は一言、部下に命じた。
「入れろ。」
ヴェイダー卿に命ぜられ、二人のストーム・トルーパーがたちまちジャンを押さえつける。
その時、今まで静かにしていたチューバッカが突然暴れ出した。
「止めて! チューバッカッ!」
背中で悲鳴を上げるC-3POをよそに、チューバッカは近寄ってくるストーム・トルーパーたちを駆逐していく。
「往生際のわりい奴だなぁ?」
見かねたケニーがチューバッカ目がけて銃を構える。
だが、その腕を、ヴェイダー卿が上から制した。
「止めろッ! チューイッ!! 止めるんだッ!!」
怒鳴り声を上げて、チューバッカを制したのは、他ならぬジャンであった。
「テメエが今やるべきことはそんなことじゃねぇだろッ!! お前までここで死んだら、誰がミカサを守るんだッ!?」
ジャンの必死の訴えに、おとなしくなったチューバッカは、ストーム・トルーパーによって手錠をかけられた。
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- 10 : 2016/01/07(木) 20:51:53 :
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そして、ジャンは・・・・・・・・・・・・今一度、確かめるようにミカサを見つめた。
ミカサも、ジャンがここにいるのを今一度確かめようと、ジャンに近づいて・・・・・・・・・・・・
__________二人のキスは、ストーム・トルーパーたちによって引き裂かれた。
装置の真ん中へと立たされるジャン。
どうしてこうなってしまうまで言えなかったのだろう。
後悔ばかりが頭をよぎる中、ミカサは想いの丈を、言葉にぶつけた。
「ジャン、聞いて・・・・・・・・・・・・愛してる。」
「分かってる。」
__________ジャンは最後まで、皮肉っぽく答えた。
ガコンッ・・・・・・
ジャンの乗っている床がゆっくりと降りていく。
装置の真ん中へと、ジャンを乗せた足場が下がっていく。
悲鳴のような鳴き声を上げるチューバッカ。
今にも泣きそうな表情をしているミカサを、ジャンは見上げていた。
そして・・・・・・・・・・・・
バシュウウウウウウッ!!
冷却装置が作動し、大量の冷気がジャンを包み込んだ。
ややあってゆっくりと、巨大なクレーンが冷却装置の穴の中へと入っていく。
クレーンはゆっくりと、板のようなものを引き上げ始めた。
クレーンが板を装置から引き揚げ、ゆっくりと地面へ垂直にこれを置くと、アグノートたちが板に近寄った。
アグノートたちは板を横に倒し、その板の様子があらわになった。
あまりの衝撃に、ミカサは言葉も発せなかった。
__________ジャン・キルシュタインは、苦悶の表情そのままに、カーボン冷凍されたのだった。
http://i.dailymail.co.uk/i/pix/2013/09/20/video-undefined-1BEE411C000005DC-886_636x358.jpg
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- 11 : 2016/01/07(木) 21:11:46 :
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「おや、カーボン冷凍だね? 凍る過程で死ななければ大丈夫ですよ?」
のんきな発言をするC-3POをよそに、マルコは凍結されたジャンの側へとしゃがんだ。
カーボン合金の板の側面には、ヴァイタルをチェックするための装置が付けられていた。
「どうだ、マルコ? 生きているか?」
「・・・・・・・・・・・・はい、生きています。完全な冬眠状態です。」
ヴェイダーの問いに答えるマルコ。
取り敢えずジャンは無事だったのであるが、賞金稼ぎであるケニーに引き渡されることになった。
「では、イェーガー用に設備を再セットしろ。」
ヴェイダー卿が部下に命じる。
丁度その時、一人の部下がヴェイダー卿に報告をもたらした。
「ヴェイダー卿。イェーガーがたった今着陸いたしました。」
「よし、奴をここまで誘導するのだ。」
__________いよいよヴェイダーの罠が、閉じようとしている。
マルコはミカサを連れていこうと、ミカサの右腕を掴んだ。
するとヴェイダー卿は、マルコにこう宣告した。
「マルコ、ミカサとチューバッカは俺の船に乗せろ。」
「!! 私が預かる約束だ!!」
「逆らう気なら、これだけでは済まさんぞ。これ以上取引内容が変わらないことを祈るがいい。」
そう言うと、ヴェイダー卿は立ち去っていった。
ジャンだけでなく、ミカサやチューバッカさえも救えない・・・・・・。
マルコは心の中で切歯扼腕し、己の無力を呪った。
__________こうして、ミカサとチューバッカは、マルコの立ち合いの元、ヴェイダーのシャトルへと連行されることとなってしまった。
◇◇◇◇◇
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- 12 : 2016/01/07(木) 23:36:16 :
「何だここは・・・・・・・・・・・・変に、静かだ。」
クラウド・シティに着陸したエレンは、R2を引き連れて建物の中へと潜入した。
建物の中に入ったエレンには、違和感しか感じられなかった。
静かだ。
いや、静かすぎる。
深閑とした廊下を移動していくエレンとR2。
「!!」
突如、気配を感じて物陰に隠れると、突き当りの廊下をテンガロンハットを被った男が横切っていく。
その後ろには帝国軍の士官が二人、空中に浮いた大きな板のようなものを前に押して運んでいく。
遠目にはよく見えなかったが、その板には誰か・・・・・・人が閉じ込められているようだった。
R2に留まるよう手で合図を出し、こっそりと後をつけていくエレン。
廊下の曲がり角を進んでいくケニーと士官たち。
すっかり曲がった言ったのを確認し、エレンが物陰から飛び出したその途端。
「バキューンッ!!」
大声と共に、ケニーはブラスターからレーザーを放った。
慌てて身を隠してレーザーを避けるエレン。
その隙にケニーは先を急いだ。
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- 13 : 2016/01/07(木) 23:37:18 :
ケニーがいなくなったことを確認し、再び物陰から飛び出すエレン。
夢中になって追っているうちに、今度はストーム・トルーパーや帝国の士官に連行されていくミカサとチューバッカに出くわした。
「!! 撃てッ!!」
帝国の士官がエレンを発見し、ストーム・トルーパーに命令を出す一方で、自分はミカサの体を盾にして逃走を図る。
この混乱に乗じて、マルコは腕につけている小型の装置のスイッチをいくつか押した。
「くそ、近づけねぇ・・・・・・。」
ストーム・トルーパーたちがレーザーを撃ちまくり、エレンが中々近づけない中、ミカサが大声で叫んだ。
「来てはいけないッ! これは、罠だッ!!」
「!! ミカサッ!」
そのままミカサとチューバッカは連行されていき、自動ドアの向こうへと消えていった。
物陰から出たエレンは、ミカサやチューバッカが消えていったドアへと近づく。
プシュウゥゥゥッと、ドアはエレンを迎え入れるかのように開いた。
(・・・・・・・・・・・・ドアの奥から、気配を感じる。)
そのままエレンは、ドアの奥へと消えていった。
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- 14 : 2016/01/07(木) 23:39:33 :
やがてエレンは、感じた気配を追って、カーボン冷凍室へと入ってきた。
装置は起動しておらず、吹き出す冷気が静かに唸り声を上げているようだ。
「おかしい・・・・・・・・・・・・さっきは気配を感じたのに。」
エレンがそう呟くと、突如として装置がひとりでに起動した。
「フォースを身に付けたようだな、イェーガー。だが、貴様はまだジェダイではない。」
その鋼鉄の声に気が付いてエレンが振り返ると、階段を上って一段高いところにヴェイダー卿が佇んでいた。
http://4.bp.blogspot.com/-TTGIRM-iZzw/U4wwfusrD7I/AAAAAAAACFA/0ZNpwroPJ9s/s1600/Darth+Vader+empire.png
遂に・・・・・・・・・・・・俺は対峙した。
長い間、俺から大切なものを奪い続けてきた、宿敵に。
エレンはゆっくりと階段を登っていく。
階段を登り切ったところで、エレンはヴェイダーと正面から向き合った。
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- 15 : 2016/01/07(木) 23:40:35 :
ビュウウンッ!
エレンがライトセイバーを起動し、青い光刃を現出させる。
ビュウウンッ!
対してヴェイダーは、低く唸るような起動音を鳴らして、赤い光刃を起動した。
「はぁッ!!」
声を上げ、エレンが攻撃を仕掛けていく。
青い刃と赤い刃が接触して爆発、眩しい光と共に火花を散らす。
ヴェイダーは片手でエレンの光刃を受け切ると、力いっぱいエレンを押し返した。
「ぐっ!」
勢いに負けてエレンは後ろに倒れる。
だが、隙を突かれまいとエレンはすぐにヴェイダーに刃を向けた。
一瞬で来た隙を突き、立ちあがるエレン。
それからエレンとヴェイダーはお互い正面に構えてにらみ合った。
エレンが2、3歩前に出ると、ヴェイダーは誘い込むように2、3歩後退する。
続いてエレンがさらに踏み込み、ヴェイダーに斬撃を仕掛けていく。
だが、ヴェイダーはエレンの斬撃を、片手でいとも簡単に捌いていく。
すると、ヴェイダーは両手で剣を持ち、突然攻撃を仕掛けてきた。
こ、攻撃が・・・・・・・・・・・・激しすぎる。
勢いに押され、後退させられる。
そんなエレンに、ヴェイダーは容赦なく攻撃を浴びせ続けた。
◇◇◇◇◇
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- 16 : 2016/01/08(金) 13:12:36 :
マルコに先導され、帝国軍に連行されていくミカサとチューバッカ。
すると、横にあった通路から突然、クラウド・シティの護衛兵たちが銃を向け、帝国軍の士官やストーム・トルーパーを取り囲んだ。
護衛兵たちに交じり、指揮を取っていた男はロボット―――――――マルコがジャンを出迎えたときに、彼の後ろに控えていた男であった。
「よくやってくれた。」
マルコがストーム・トルーパーたちから武器を取り上げながら、ロボットの働きをねぎらう。
腕につけた装置から密かに指令を出したのは、マルコだったからだ。
「監視タワーに監禁するんだ。感づかれないようにね。さあ、行くんだ。」
マルコの指令を受け、帝国軍を連行していくロボットと護衛兵。
それからマルコは、ミカサに奪った銃を渡し、チューバッカの手錠を外しにかかった。
「マルコ、いったいこれは、どういうつもり?」
「ここから脱出するんだ。」
「思った通りです。誤解だったんですね。」
すんなりと受け入れるC-3POに対して、ミカサは怒り心頭だった。
「ジャンにあんなことをして、よくも・・・・・・。」
何とか自分を押さえるように呟いたミカサの声は、震えていた。
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- 17 : 2016/01/08(金) 13:13:15 :
ガチャッ
手錠が外れた次の瞬間、チューバッカか吼えると同時にマルコの首を締め上げた。
「がはッ!?」
息が出来ず、次第に視界が赤く沈んでいくマルコ。
「選択肢が・・・・・・なかった、んあッ!!」
「何をしているんだい? 彼を信じようよ!?」
C-3POが喚くのも構わず、手に力を籠め続けるチューバッカ。
「分かっているでしょ、チューイ? この男には、選択肢はなかった。」
流石のミカサも仲裁には入るものの、マルコに向ける視線は冷たいままだった。
息が出来ず、意識が少しずつ遠のくなか、マルコは懸命に言葉を振り絞った。
「君たちを・・・・・・・・・・・・助け、たか・・・・・・た・・・・・・。」
「あなたの助けなど必要ない。」
「ジャ・・・・・・ジャ・・・・・・・・・・・・。」
「何?」
「ジャンを・・・・・・救う、チャンスぁ・・・・・・ある。東の・・・・・・プラット・・・・・・フォームだ。」
ミカサは確かに、マルコの言葉を聞いた。
同刻。
東のプラットフォームでは、ケニーの乗ってきたスレーヴⅠに、ジャンが格納されようとしていた。
「よおし、ジャン船長を貨物室へと運び込め。」
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- 18 : 2016/01/08(金) 13:13:49 :
「チューイッ!」
ジャンの居場所を知ったミカサは、彼を救うべく走り出した。
チューバッカもマルコの首から手を放し、ミカサの後を追いかけ始めた。
「ゲホッ! ゴホッ!」
解放されたマルコは膝をつき、大きく咳き込んだ。
「心からお詫びいたします。何せこいつはただのウーキーなもので。」
チューバッカの背中に負ぶわれているC-3POは、マルコに心から謝罪した。
夕日に沈んでいく摩天楼のバルコニーの上を走っていくミカサとチューバッカ。
すると、後ろから聞き慣れた電子音が聞こえてきた。
この電子音に、相棒であるC-3POが即座に反応した。
「R2!? 君はどこに行ってたんだい!?」
エレンとはぐれたR2は、安堵したかのような電子音を立てた。
すると、チューバッカがR2のほうへ振り向いたので、C-3POはR2の姿が見えなくなった。
「待て! 後ろを向け、この毛むくじゃら!」
R2の姿を確認し、再び前を向くチューバッカ。
「急ごう、R2。ジャン船長を救出するんだ!」
チューバッカが急いで走っていくので、早く走れないR2は不満げな電子音を立てる。
対してC-3POは、そんなR2に文句を言い返した。
「ふん、君はまだいいよ。見てごらん、私はこの有様だよ。」
胴体に頭を前後逆につけられ、右腕と左腕が逆。足に至っては取り付けられずに網の中に一緒くたに入れられているC-3POは自らの惨状を嘆いた。
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- 19 : 2016/01/08(金) 13:14:36 :
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「!! あれだ、あのプラットフォームだッ!!」
ミカサの視界に、スレーヴⅠが停泊する東のプラットフォームが飛び込んだ。
お願い、間に合って!
お願い・・・・・・
ミカサは全速力で走った。
やっと自分の気持ちに気が付いた。
やっと自分の気持ちを伝えた。
でも、彼は分かってるとしか言わなかった。
答えが聞きたい。
本当の、答えが・・・・・・。
スイッチを押し、プラットフォームへと続くドアを開ける。
だが・・・・・・・・・・・・
__________スレーヴⅠは、東のプラットフォームから飛び去っていった。
「ジャン・・・・・・どうしてあなたはいつも・・・・・・。」
呆然と立ち尽くすミカサ。
その後ろから、帝国軍のストーム・トルーパーたちがレーザーを撃ってきた。
咄嗟にドアの影に隠れるミカサ。
「まずいよ、チューイッ! 後ろに敵がいるよッ!!」
追いかけてきたチューバッカの背中に負ぶわれたC-3POが叫ぶ。
その後ろからR2-D2とマルコも追いついた。
マルコとチューバッカが銃で応戦し、ストーム・トルーパーたちを駆逐していく。
__________くよくよしている暇はない。
今は生き残って、必ずジャンを助け出す。
まだ、チャンスはあるはずだ。
生きている限り、戦っている限り。
ミカサは銃を取り、思いっきり引き金を引いた。
◇◇◇◇◇
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- 20 : 2016/01/08(金) 15:52:07 :
「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・。」
激しい攻撃に晒され、エレンは攻めあぐねていた。
くそ、こっちは必死だってのに、あいつの余裕は一体何なんだよ!?
「多くを学んだようだな、若造。」
「ちっ、まだまだこれからだッ!!」
ヴェイダーに挑発され、始めてエレンは気が付いた。
ヴェイダーは、全然本気なんかじゃない。
こいつ・・・・・・・・・・・・遊んでんのか?
ギリリと歯を食いしばり、攻撃を仕掛けるエレン。
だが・・・・・・・・・・・・
「甘いな。」
「なっ!?」
ヴェイダーはやすやすとエレンの刃を受け切ると、そのまま大きく刃を回してエレンの刃を弾き飛ばした。
そのままエレンのライトセイバーは、階段の下へと落ちてしまった。
丸腰になったエレンに、ヴェイダーの光刃が襲い掛かる。
や、やばいッ!!
咄嗟にエレンは横へと飛びのき、階段を転げ落ちた。
「うぐっ・・・・・・。」
転げ落ちた痛みが残る中、体を持ち上げると、ヴェイダーが階段の上から飛びあがった。
休む間もなくエレンは後方へと飛びのく。
ヴェイダーはエレンが転がり落ちたところへと着地。
それからすぐに、立ち上がったエレンに向けて、ライトセイバーの切先を向けた。
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- 21 : 2016/01/08(金) 15:54:00 :
「お前の運命は俺とともにある。アルミンもそのことを知っていた。」
「違う!」
じりじりと間合いを詰めるヴェイダーに対し、丸腰のエレンは少しずつ後ずさる。
そして・・・・・・・・・・・・
「!! うああああッ!!」
エレンはカーボン冷凍装置の穴の中へと転落した。
「たわいもない。」
ヴェイダーは装置から背を向けてフォースを使い、冷凍装置のレバーを引いた。
バシュウウウウウウッ!!
中央の穴から大量の冷気が噴き出す。
カーボン凍結されていくエレンを見下ろし、ヴェイダーは呟いた。
「どうやら皇帝の買いかぶりだったようだな。」
ガコォン!
すると、上方から音が聞こえた。
驚いたヴェイダーが上を見上げると、パイプにしがみつくエレンがそこにいた。
俺が少し目を離した隙に飛びあがったのか・・・・・・。
「見事だ。」
ヴェイダーはエレンを称賛すると、褒美とばかりにライトセイバーを振り回した。
赤い光刃は装置のチューブを切り裂き、中から冷気が噴き出した。
警報装置が作動し、ヴーッという警報音が鳴り響く。
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- 22 : 2016/01/08(金) 15:55:16 :
「もっとだ、もっと戦って見せろ。」
執拗にヴェイダーはエレンの恐怖を煽った。
だが、恐怖に対して、エレンは冷静に対処すべき術を知っていた。
パイプから手を放し、エレンは装置から着地すると、すぐさま冷気の吹き出すチューブを掴んだ。
降りてきたところを狙ってきたヴェイダーに対し、エレンは吹き出す冷気を浴びせた。
「ぐおっ!?」
不意を突かれ、暗黒卿が後ずさったところで、エレンは手元にライトセイバーを呼び寄せた。
ビュウウンッ!
青い光刃がエレンの手元から飛び出し、エレンはヴェイダーへと斬りかかる。
例の洞窟の失敗から、エレンは恐怖を克服する術を学んだのだった。
「アルミンもよく教えたものだ。恐怖を克服するとなは。」
だが、それだけで通用するほど、ヴェイダーは甘い相手ではなかった。
エレンの攻撃を再び受け切り、鍔迫り合いになる。
徐々に押されていくエレンへ、ヴェイダーは語り掛けた。
「さあ、憎しみを解き放つのだ。憎まなければ、俺を倒すことは出来んぞ!?」
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- 23 : 2016/01/08(金) 15:56:28 :
次にヴェイダーは、エレンの憎しみに囁きかけた。
ヴェイダーはエレンが帝国に対し、なかんずく自分に対して強い憎しみを抱いていることを知っていた。
そして、憎しみに呑まれれば、ダークサイドに転落するまでもう少し。
事実、エレンの激しい憎しみは、彼に復讐を誓わせていた。
__________駆逐、してやるッ!!
瞬間的にかっと、エレンの頭に血が上った。
エレンは飛びあがって空中で一回転、ヴェイダーの斬撃を躱すと、そこから猛攻撃を仕掛けた。
「!?」
ヴェイダーは、瞬間的に爆発的な力を発揮したエレンに対し、守勢にまわった。
鋭い攻撃を受け切るため、後退してく。
そして・・・・・・・・・・・・
「うおッ!!」
ヴェイダーは冷凍装置の端へと追い詰められ、足を踏み外し、下の空間へと転落していった。
「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・。」
なんとか、あいつを下へと落とした。
でも、まだ、終わっていない。
__________あいつの気配をまだ感じる・・・・・・。
エレンは光刃をしまい、冷凍装置の淵から飛び降りた。
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- 24 : 2016/01/08(金) 21:22:11 :
・・・・・・・・・・・・ヴェイダーが、どこにもいない?
飛び降りた後、エレンは周囲を見渡したのだが、ヴェイダーの姿がどこにもない。
可能性を考えるなら、この鉄格子のようなドアの向こうか・・・・・・・・・・・・。
エレンがそのドアの前に立つと、静かに音を立てて、鉄格子が開く。
エレンがその先、まるでチューブのような通路に足を踏み入れると、突然、通路の照明が灯って先へと続いていた。
恐る恐るエレンは通路を歩いていき、そこを抜けると、ガシャンと大きな音を立てて鉄格子のドアが閉まった。
通じていたこの空間には、大きな丸い窓があり、そこから外を覗くと、深い奈落の底となっている。
コー ホー
呼吸音に気付き、エレンが奥の空間を見ると、別の通路からヴェイダーが歩いてくるのが見えた。
ビュウウンッ!
エレンがライトセイバーを起動し、両手で真っ直ぐ構えると、ヴェイダーも赤い光刃をまっすぐに構える。
バチッ!
ギイィイィイィィッ
後ろから何かが軋む音が聞こえ、振り返ると突然、鉄製のパイプがエレンめがけて飛んできた。
咄嗟にエレンは光刃を振り回し、パイプを両断する。
その隙に、ヴェイダーは一気に踏み込み、エレンに畳みかけるような攻撃を仕掛けてきた。
それは、今までよりもいっそう苛烈で、辛うじて攻撃できていたエレンは、今度こそ守勢にまわされた。
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- 25 : 2016/01/08(金) 21:23:35 :
ゴッ!
「ぐあッ!!」
突然、エレンの後頭部に衝撃が走った。
どこからか、突然箱が飛んできて、エレンに襲い掛かったのだ。
たまらずヴェイダーから距離を取るエレン。
周囲を見渡すと、何か箱のようなものや、パイプがたくさんあることに気が付いた。
ここに来て、エレンはようやく悟った。
__________くそ、俺は・・・・・・・・・・・・誘い込まれたのかッ!!
最初から、ヴェイダー卿はエレンの実力を慎重に見極めていた。
遊んでいるように見えた最初の戦いも、ここに誘い込むためのフェイク。
幾重にも張り巡らされたヴェイダーの罠に、エレンは落ちたのである。
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- 26 : 2016/01/08(金) 21:24:30 :
「くそ、このッ!!」
声を荒げるエレンに、ヴェイダーはフォースを使って、容赦なく箱やパイプを投げつけた。
完全に防ぎきることができず、ぶつけられては呻き声を上げるエレン。
ギイィイィィイィィイィィッ!!
ひときわ大きなパイプが、ガラスを引っ掻くような音を立てて外れ、大きな丸い窓目がけて飛んでいき・・・・・・・・・・・・
ガシャアァアンッ!!
大きな音を立てて大破した。
中と外で気圧差が生じ、部屋の中のものが吸い出されていく。
ヴェイダーはすぐさま部屋の片隅に掴まったが、窓際に追い詰められていたエレンには掴むものがない。
そして・・・・・・・・・・・・
「ぐっ、うわああぁあぁぁあぁぁぁッ!!」
窓の外に吸い出され、外の空間へと投げ出されてしまった。
外の空間は、だだっぴろい広大な空洞になっており、カーボン冷凍室はその空洞にまるで浮いているかのようだった。
http://vignette1.wikia.nocookie.net/starwars/images/4/45/CCCore.png/revision/latest?cb=20130324060228
「あぁ、あぐ・・・・・・・・・・・・。」
外の空間に投げ出されたエレンは、窓の真下にあった足場に何とか両手をかけていた。
転がり込むように足場へとよじ登り、うつぶせの状態からエレンは、奈落の底を覗き込んだ。
http://blog.flicks.co.nz/wp-content/uploads/pw_cloudcity1_android-e1329298982165.png
__________体が震えるのを、止められなかった。
刹那の恐怖にエレンは怯え、暫くは立ち上がることさえままならなかった。
◇◇◇◇◇
-
- 27 : 2016/01/09(土) 14:39:22 :
「はあッ!!」
待ち伏せをしていたストーム・トルーパーを、出会い頭に掴んで投げ飛ばすミカサ。
「この先にエレベーターがある! 急げッ! 走るんだッ!!」
「!! 危ないッ!!」
ドゴォッ!
ミカサがレーザーを放ち、撃たれそうになっていたマルコを救った。
「あ、ありがと・・・・・・ミカサ。」
「あなたには借りを返してもらう。それまで死ぬことは許さない。」
__________マルコが道案内を務め、ミカサが前、チューバッカが背後からの敵を駆逐していく。
一目散にエレベーターへと駆け込み、上層を目指していく三人と二体のドロイド。
停止したエレベーターから勢いよく飛び出し、ミレニアム・ファルコンが止めてあるプラットフォームへ、全力疾走で駆け抜けていく。
-
- 28 : 2016/01/09(土) 14:39:50 :
「!! 扉が閉まってる!」
「セキュリティ・コードを打ち込んでくれ! この番号だ!」
ミカサに番号を見せた後、マルコは壁にある別の基盤に番号を打ち込み、そこから小型のマイクを取り出した。
クラウド・シティ中に、マルコは緊急放送を発信した。
『聞いてくれ、マルコ・ボットだ。この都市は銀河帝国に支配された。帝国軍が到着する前に、速やかに脱出してくれ。』
通信を終えると、マルコは再びマイクを戻した。
__________これで、良かったんだ。
今まで築き上げてきたものを、すべて失うことになるけど、
最も大切なものは、これで失わずに済むんだ。
「マルコッ! セキュリティ・コードが変えられた! 扉が開かない!」
「!! くっ、どうすれば・・・・・・・・・・・・。」
「そうだ、R2! コンピューターにアクセスして扉を開けるんだ!」
C-3POが叫ぶのを聞いて、R2はコンピューター端子を取り出した。
だが・・・・・・・・・・・・
バチバチバチッ!!
ウワアアァアァアァァォ!!
接続した先から、高圧電流が流れてR2の体から煙が噴き出し始めた。
「ご、ごめんR2。電源ソケットだなんて知らなかったんだよ!」
「仕方ない、遠回りしよう。」
「道は分かるの?」
「うん、こっちだッ!!」
-
- 29 : 2016/01/09(土) 14:41:47 :
遠回りしていった先では、帝国軍から逃れようとする市民でごった返していた。
三人と二体のドロイドは人ごみの中をすり抜けるように走っていき、ひたすらプラットフォームを目指した。
「!! 見てッ!!」
「見えてきた! あのプラットフォームだッ!!」
人ごみを抜けて飛び出たバルコニーから、停泊しているミレニアム・ファルコンが見えた。
再び建物の中に入ると、背後から帝国軍が追ってきた。
後ろから、ストーム・トルーパーたちがレーザーを浴びせてくる。
応戦しながら逃げ続け、漸くプラットフォームへと続くドアの前に到着した。
コンピューター端末を確認し、ミカサは再び叫んだ。
「くっ、ドアがまた閉まってる!」
「R2、早く開けておくれ!!」
C-3POに言われるまま、今度こそR2はコンピューター端末に自分の端末を接続した。
出来る限りの情報を聞き出そうとするR2。
その間、ミカサとマルコ、チューバッカはドアの影に隠れ、
奥の方からレーザーを撃ってくるストーム・トルーパーたちに応戦していた。
「何をしているんだい、R2!! ミレニアム・ファルコンのハイパードライブのことなんて今はどうでもいいんだ!!」
コンピューターに問いかけるように電子音を立てるR2に対し、ピーピーと文句を言うC-3PO。
「いいから開けなさい! このマヌケッ!!」
C-3POが叫んだその瞬間・・・・・・・・・・・・
__________プラットフォームへと続くドアが遂に開いた。
-
- 30 : 2016/01/09(土) 14:42:48 :
「信じていたとも、R2! 素晴らしい!!」
C-3POが叫ぶ中、ミカサとマルコ、チューバッカはミレニアム・ファルコンに向かって走り出した。
ボシュウウウゥゥゥ・・・・・・・・・・・・
R2は機体から白い煙幕を出し、逃走を図る。
「ミカサッ!! 早く乗るんだッ!!」
煙幕の奥から飛んでくるレーザーに応戦しながら、マルコが叫ぶ。
初めにミカサがミレニアム・ファルコンに乗り込み、次いでチューバッカが乗り込もうとした。
「痛い! 痛いって!! もっと屈めったらッ!!」
途中、背負っているC-3POの頭がミレニアム・ファルコンの機体にぶつかり、C-3POは悲鳴を上げた。
最後に、R2が乗ったのを確認してからマルコもミレニアム・ファルコンへと乗り込んだ。
「あの毛むくじゃらのせいだ・・・・・・あいつのせいで、こんな哀れな姿に・・・・・・。」
入れられた網ごと、R2に引っ張られるC-3POがこんな嘆きを呟くなか、マルコはミレニアム・ファルコンの操縦席へと座った。
「よし、起動するよ、ミカサ。」
「ええ・・・・・・・・・・・・待っていて、ジャン。あなたは、私が必ず助けるから。」
マルコがレバーを引いたその瞬間、
低く唸るような声を発して、ミレニアム・ファルコンのエンジンが起動した。
__________ミレニアム・ファルコンは遂に、クラウド・シティからの脱出を果たした。
◇◇◇◇◇
-
- 31 : 2016/01/09(土) 18:45:32 :
さて、漸く立ち上がることの出来たエレンは、冷凍室の外の足場から、再び部屋の中へ入っていった。
向こうへと続く廊下を歩きながら、エレンは冷静さを取り戻していた。
足場があったから良かったようなものの、もしそうでなかったら、今頃自分は奈落に呑まれていた。
今度は敵の思惑にはまらない様、慎重に―――――・・・・・・・・・・・・
ビュウウンッ!
「!!」
突如、物陰からヴェイダーが赤い光刃で斬りかかってきた。
咄嗟に青い光刃を起動するも、瞬間的に雷が落ちるような攻撃の鋭さに、どんどんと後退させられる。
バチッ!
バチッ!!
するとヴェイダーは、廊下の左右にあるコンソールを斬りつけた。
コンソールが火花を噴き、エレンに容赦なく降りかかる。
エレンは激しい攻撃から逃れるうち、冷凍室へと続く廊下から外の足場へと追い詰められた。
ヴェイダー卿は容赦なくエレンを追い込み、足場の先、アンテナのほうへと追い詰めていく。
http://i.stack.imgur.com/JWpj6.png
ここに来てヴェイダーは、本気の斬撃をエレンに浴びせていた。
火を噴くような斬撃と、時々手すりを斬りつけて発する火花を喰らって、エレンは満足に防御も出来ず、ただただ押されるだけ押されて後退させられた。
-
- 32 : 2016/01/09(土) 18:46:56 :
ガシッ!
「なっ!? ぐあッ!!」
そして、一瞬の隙を突かれて胸倉を掴まれ、エレンは押し飛ばされて仰向けに転倒。
その喉元に、ヴェイダーはライトセイバーの切先を突きつけた。
「貴様の負けだ。無駄な抵抗はするな。それとも、アルミンのように死にたいか?」
赤い光刃が喉元に迫ってくる。
吹き出す汗と共に、エレンの心には再び恐怖が降りかかった。
ヴェイダーの後ろに見えるのは、絶対的な・・・・・・・・・・・・“死”
・・・・・・・・・・・・負けるかよ。
こんな所で、負けてやるものか。
俺は、必ずこいつを駆逐する。
俺のすべてを奪っていった・・・・・・・・・・・・こいつを。
エレンは右手に力を籠め、ヴェイダーのライトセイバーを青い光刃ではじいた。
次に振り下ろされたヴェイダーの一撃を転がって躱すと、すぐに立ち上がり、ヴェイダー目がけて光刃を振った。
バチッ!
「ぐおっ!?」
エレンの一撃が、ヴェイダーの右肩を掠めた。
散々押されてきたエレンが、漸く一矢報いた瞬間だった。
だが、次の瞬間、ヴェイダーは猛然と攻めてきた。
再びの猛攻に、エレンは遂に足場の先まで追い詰められる。
鋭い突きがエレンを襲い、防ごうとした刃を左へと弾き、そして・・・・・・・・・・・・
ザシュッ!!
「あ゛あ゛ぁ゛あ゛あ゛ぁ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ッ!!」
__________ヴェイダーの光刃は、ライトセイバーを持つエレンの右手を切断した。
-
- 33 : 2016/01/09(土) 18:49:53 :
激痛に顔を歪め、エレンはその場に座り込んだ。
顔を見上げると、そこにはヴェイダーの鋼鉄のマスクがあった。
「もう逃げられん。俺にお前を殺させるな。」
ヴェイダーは何を思ったか、光刃をしまってエレンに語り掛け始めた。
右手を失ったエレンは、しかし、ヴェイダーから逃れようとして、足場の先から飛び出しているアンテナにしがみついた。
ヴェイダーは、逃れようとするエレンに、語り掛け続けた。
「“エレン”、お前は自分の重要性に気が付いていない。お前はまだ自分の力に目覚めたばかりだ。
俺と一緒に来い。お前の修業を完成させてやろう。俺とお前で力を合わせ、この不毛な銀河内乱を終わらせ、新たな秩序をもたらすのだ。」
「・・・・・・・・・・・・おい、てめえふざけてんのか?」
苦痛と怒りに顔を歪め、エレンは思い切り吠えた。
「テメエはただの人殺しだ! テメエがこの銀河を地獄に変えたんだぞ!? 分かってんのか、この人殺しがッ!!」
「お前はまだダークサイドの力を知らないのだ・・・・・・・・・・・・アルミンは、お前の父親について、何も語ってはいないだろう。」
ここに来て、エレンの怒りは頂点に達した。
目もくらむばかりの怒りに、言葉も出ないのを、エレンは無理やり言葉にした。
「お・・・・・・・・・・・・お前が、殺したんじゃねえかよ。お前が、お前がぁッ!!」
「違う、俺がお前の父親だ。」
-
- 34 : 2016/01/09(土) 18:51:37 :
-
__________こいつ、何を言ったんだ?
理解できない。
分からないし、分かりたくもない。
はは、何言ってんだよ、気でも狂っちまったのか?
だって、だってこいつは・・・・・・・・・・・・
フランツおじさんとハンナおじさんを殺すよう命じ、
ライナーを殺し、
アルミンを殺し、
俺の大切な人を殺してきた敵、
そうだ、あいつは敵だ!
敵、敵、敵・・・・・・・・・・・・
「お、お前が・・・・・・・・・・・・父さんを、殺したんだろ!? お前が、お前が・・・・・・・・・・・・。」
「お前はもう悟っているはずだ、それが真実であるとな。」
「あぁ、ああぁあぁ、うわあああああああああぁあぁああぁああぁあぁぁぁッ!!」
__________何でだよ、アルミン。
なんで俺に・・・・・・・・・・・・嘘を?
なんで・・・・・・・・・・・・
自分が信じていたすべてを粉々に粉砕され、絶望しきったエレンに、ヴェイダーは誘いかけた。
「お前は皇帝を倒すこともできる! 皇帝もそれを予見している! それがお前の運命だ!」
__________俺の、運命?
「俺と一緒に来い! そして、父親と息子、共に銀河に君臨するのだッ!!」
そう言ってヴェイダーは右腕をエレンのほうへと伸ばした。
アンテナにしがみつき、エレンは奈落の底を見、それから再びヴェイダーを見た。
「俺と来い。それが、お前の唯一の道だ。」
ヴェイダーは俺を、ダークサイドに誘おうとしている。
そして俺は、ダークサイドに落ちる。
それが・・・・・・・・・・・・俺の、運命。
・・・・・・・・・・・・ふざけるなよ。
俺の運命は、俺自身が決める。
__________エレンは目を瞑り、アンテナから手を離した。
-
- 35 : 2016/01/09(土) 19:41:06 :
はるか下、奈落の底へと飲み込まれるように落ちていくエレン。
すると、エレンの体は吸い込まれるように穴の中へと入っていき、チューブの中のような空間を、猛スピードで滑っていった。
フォースがエレンに味方したか、あれだけの高さから飛び降りたのに、エレンはかすり傷だけで済んだのである。
すべるだけすべって、エレンはのそっと上半身を起こした。
「はは・・・・・・あはは・・・・・・・・・・・・。」
壊れたように笑うエレン。
だが、次の受難はすぐにやってきた。
突然、エレンの座っていた床が抜け、エレンはさらにチューブの中を滑り、そして、ハッチの先、クラウド・シティの底から外へと放り出されたのである。
ガシャァン!!
「ぐあッ!!」
外のアンテナに何とかしがみつくエレン。
だが、真下を見ると、どこで尽きているかもわからない底なしの夕焼け。
https://i.ytimg.com/vi/zr9jlCLPKn0/maxresdefault.jpg
何とかアンテナを登り、ハッチにしがみつこうとするエレン。
だが無情にも、ハッチは音を立てて閉まってしまった。
右手を切り落とされ、エレンは酷く衰弱していた。
もう、長い時間アンテナにしがみつく体力は残されていなかった。
-
- 36 : 2016/01/09(土) 19:41:37 :
「・・・・・・・・・・・・アルミン、どうして・・・・・・。」
生か死か、その間際で浮かんできたのは、生前のアルミンの姿だった。
・・・・・・・・・・・・いくらエレンが呼びかけても、アルミンは返事をしてはくれなかった。
どうして、父さんがヴェイダーに殺されたなんて嘘を・・・・・・。
どうして、どうして・・・・・・・・・・・・
俺は・・・・・・・・・・・・知りたい。
一体、何があったのかを。
そして、どうして・・・・・・・・・・・・“父さん”は、悪の道に走ってしまったのかを。
その為には、何が何でも、生き残らなきゃならない。
その時、なぜだろう。
もう一人の顔が、エレンの脳裏に浮かんだ。
エレンは必死に、彼女に呼びかけた。
「ミカサ・・・・・・・・・・・・届いてくれ、ミカサ・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・エレン。」
ミカサは一人呟き、それからマルコに話しかけた。
「マルコ・・・・・・・・・・・・私、戻らないと。」
「な、何だって!?」
「エレンが・・・・・・・・・・・・呼んでる。ので、戻らないと!」
「無茶だよそんなの!? 自殺行為だ!」
すると、チューバッカがマルコに思いっきり吠えて、しぶしぶマルコは了解した。
__________ミレニアム・ファルコンは大きく旋回し、クラウド・シティの最下層を目指し始めた。
-
- 37 : 2016/01/09(土) 19:42:29 :
「!! 見て! あんなところに人がいるぞ!?」
「!! エレン! チューイ、慎重にエレンの下にミレニアム・ファルコンをつけて。マルコ!」
「分かってる、僕は今からハッチに行く。」
意識をもうろうとさせながら、アンテナにしがみつくエレン。
その真下に、ミレニアム・ファルコンはゆっくりと近づいて行く。
そして、機体上部のハッチが開き、中から命綱をつけたマルコが現れた。
__________エレンはそこで、力尽きたかのようにアンテナを離した。
『よし、ミカサ! エレンを確保したよ!』
マルコから通信が入り、ミカサはミレニアム・ファルコンを急発進させた。
その背後から四機のTIEファイターが追撃してくる。
__________ミレニアム・ファルコンは追撃を受けながら、宇宙空間へと飛び出した。
-
- 38 : 2016/01/09(土) 19:43:23 :
「マルコ、見て! スター・デストロイヤーだ!」
ミカサが指さした先には、ヴェイダーの旗艦であるスーパー・スター・デストロイヤー<エグゼキューター>が見える。
コクピットに戻って操縦桿を握ったマルコは、チューバッカに指示を出した。
「チューイ、光速の準備を。」
「座標は全てセットした。あなたの部下が直しているといいんだけど。」
「よし、今だッ!!」
ギュンギュンギュンギュンギュン・・・・・・・・・・・・
ハイパードライブ機動装置は、三度、停止した。
二度あることは三度ある。
ミカサは呆れかえってものも言えず、マルコは大いに焦って柄にもなく大声で叫んだ。
「そんな!? 部下は直したといったのに!? 僕は悪くない! 僕は悪くないッ!!」
同刻。
戦艦エグゼキューター艦橋。
シャトルに乗って戦艦へと帰還したヴェイダーは、トーマス提督から報告を受けていた。
「間もなくトラクタービームの射程圏に入ります、閣下。」
「部下にミレニアム・ファルコンのハイパードライブは切断させておいたな?」
「もちろんです。」
「よし、乗船部隊を用意しろ。武器はスタン・モードだ。」
__________ハイパードライブが壊れていたのは、ヴェイダーの差し金だった。
-
- 39 : 2016/01/09(土) 20:09:41 :
さて、ミレニアム・ファルコンの船内、ラウンジエリアでは、バラバラになったC-3POが、R2によって修理を受けていた。
「チューイのやつ、騒がしいね。どうして光速に入れないんだい?」
C-3POの問いに答えるように、R2は電子音を立てた。
「え、出来ないだって? どうして・・・・・・ハイパードライブが壊されたから? どうして知っているんだい?
都市の中央コンピューターに聞いたから? あんなオンボロを信用するのかい? 痛い! 気を付けて修理してくれよ!」
マルコとミカサがコクピットで、
チューバッカがエンジンルームに入って故障の原因を探し出そうとするが、一向に見つからない。
八方ふさがりの状況に、次第に募っていく絶望感。
その最中、右手を失う重傷を負って、横になっていたエレンの頭の中に、声が響いてきた。
「エレン。」
「!! 父さん。」
「エレン・・・・・・・・・・・・俺と一緒に来るんだ。」
ヴェイダーの鋼鉄の声が、頭の中に割り込むように響いてくる。
「アルミン・・・・・・どうして・・・・・・・・・・・・。」
エレンは一言、小さく呟いた。
__________エグゼキューターはミレニアム・ファルコンにますます接近してくる。
いくら探しても、いくら機械をいじっても、ハイパードライブが直らない。
絶望的な状況の中、エレンはゆっくりと起き上がり、コクピットのほうへと歩いていく。
コクピットからエレンは、窓の外に展開するエグゼキューターを眺めた。
「エレン、それが・・・・・・・・・・・・お前の運命なのだ。」
再び語り掛けてきたヴェイダー。
エレンの表情は暗く沈み、沈痛な面持ちで呟くのみだった。
「どうして・・・・・・・・・・・・教えてくれなかったんだ・・・・・・・・・・・・。」
-
- 40 : 2016/01/09(土) 20:10:50 :
-
さて、ラウンジエリアでは遂にR2が動き出した。
「R2! 早く戻ってきておくれ! まだ私の修理が終わってないじゃないか! ハイパードライブの修理の仕方なんか知らないくせに!
誇大妄想はいい加減にして、早く私の足をくっつけなさい!」
R2はアームを伸ばし、切断されたケーブルをつないだ。
すると・・・・・・・・・・・・
グオオッ!!
突然、大きな音と共に、ハイパードライブ装置が起動した。
「や、やったぁ!」
C-3POが喜びに沸くなか、ミレニアム・ファルコンはハイパースペースへとジャンプした。
ブウウウウン・・・・・・・・・・・・ドゴオォオォンッ!!
ミレニアム・ファルコンはハイパースペースへとジャンプし、ヴェイダーの魔の手から遂に逃れた。
ミレニアム・ファルコンを、ヴェイダー卿の目の前で取り逃してしまった。
今度は俺が、殺される・・・・・・・・・・・・
トーマス提督は恐怖に怯え、その場に立ち尽くしていた。
ミレニアム・ファルコンが飛び去った宇宙空間を眺めていたヴェイダー卿は踵を返すと、トーマス提督へと近づいてきた。
「ヴェ、ヴェイダー卿・・・・・・・・・・・・。」
だが、ヴェイダー卿はトーマス提督の脇を無言で通り過ぎた。
__________艦橋にいる士官たちが、恐怖の眼差しで見つめるなか、ヴェイダー卿は自身の瞑想室へと退室していった。
-
- 41 : 2016/01/09(土) 20:12:38 :
-
- 42 : 2016/01/09(土) 20:36:26 :
銀河系の外縁。
反乱同盟軍集合地点。
反乱同盟軍の主力艦隊は、銀河系の外に、隠れるように集結していた。
集結していたのは、ホスから脱出した中型輸送船、護衛のための小型戦闘機。
そして、大型のフリゲート艦、通称、病院船。
※病院船
http://www.starwars.jp/wiki/images/4/43/EF76NEBBfrigate.jpg
この船が病院船と呼ばれるわけは、船内に整った最新の医療設備にあった。
反乱同盟軍の最高指導者は技術や医療に詳しく、このような施設の重要性を十分に認識していたためである。
今、一人の患者はベットに横たわり、失った右手の代わりに、機械の義肢を嵌める手術を受けていた。
『エレン、発進準備は整ったよ。』
「了解だ。幸運を、マルコ。」
『ジャバ・ザ・ハットとあの賞金稼ぎを見つけたら連絡するよ。』
「そうだな、タトゥイーンの集合地点でまた会おう。」
病院船に接続しているミレニアム・ファルコンの中から、マルコはエレンとミカサに通信を送っていた。
マルコはジャンの連れ去られた先が、ジャバ・ザ・ハットの宮殿だと睨んでいた。
『ミカサ、ジャンは必ず僕が見つけ出す。約束するよ。』
マルコがミカサに約束を交わす、その通信の最中に、チューバッカの唸り声が聞こえてきた。
「チューイ、連絡を待ってるぞ。元気でな、二人とも。フォースとともにあらんことを。」
エレンはそう言って、通信を切った。
-
- 43 : 2016/01/09(土) 20:39:17 :
すると、奥の方から、エレンに右手をくっつけた女性が現れた。
「エレ~ン? 腕の調子はどうだい?」
「問題ないです! まるで自分の腕のように動きますよ!」
反乱同盟軍最高指導者―――――――ハンジ・ゾエはニッコリと笑った。
「それは良かった~。」
「本当に、ありがとうございました、ハンジさん。」
「いいっていいって。それよりも、今はジャンの捜索に全力を挙げるよ?」
「はい。」
それからエレンはベットから起き上がり、ミカサやR2、C-3POと一緒に窓の外を眺めた。
__________巨大な銀河が、まるで銀の渦のように渦巻いている。
ミレニアム・ファルコンが発進し、遥か彼方の銀河系へと、消えていく。
この銀河のどこかに、ジャンはいる。
http://images-cdn.moviepilot.com/images/c_fill,h_816,w_1440/t_mp_quality/bde1kxyaiwqwoyvaqf0d/can-how-to-train-your-dragon-3-live-up-to-the-star-wars-trilogy-the-standard-everyone-wa-424568.jpg
フリゲート艦は遠ざかっていく。
ジャンの救出へ向けて、
そして、次なる戦いへと向けて・・・・・・・・・・・・。
第6話
父親と息子
The Empire Strikes Back
The end
-
- 44 : 2016/01/09(土) 20:42:55 :
- やっと終了です!
エピソードⅤ、帝国の逆襲でした。
次回はいよいよ、旧三部作完結編、ジェダイの帰還になります。
空山さん、直方さん、マスター・ベジータさん、名無しさんのおかげで、ここまで頑張れました。あらためて感謝です<m(__)m>
次回作も、よろしくお願い致します<m(__)m>
-
- 45 : 2016/01/09(土) 22:44:56 :
- お疲れ様です‼
続きのエピソードⅥ頑張ってください!
-
- 46 : 2016/01/09(土) 22:44:57 :
- 頑張って下さい!応援しています!
-
- 48 : 2016/01/10(日) 12:31:31 :
- ハンジがリーダーか……大丈夫かw?
-
- 49 : 2016/01/11(月) 13:55:51 :
- >>48
多分大丈夫ですw
- 著者情報
- この作品はシリーズ作品です
-
進撃×スター・ウォーズ ~帝国の逆襲~ シリーズ
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