このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
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アルミン「エピソードⅢ」 ヴェイダー「シスの復讐」 ⑥ 進撃×スター・ウォーズ
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- 1 : 2015/11/08(日) 19:06:02 :
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・・・・・・・・・・・・ヴヴヴヴヴッ
グウウウウウッ・・・・・・・・・・・・
残された機械の右腕で土を掴み、全身やけどを負ったエレンは、うつぶせの状態でゆっくりと、土手の上を這い上がっていた。
全身を刺すような激痛に苛まれ、唸るような声を漏らしながら、内側ではひたすらに憎悪の炎を燃やしていた。
・・・・・・・・・・・・あいつが、アルミンが・・・・・・憎いッ!!
自分をこんな姿にした、アルミンへの憎悪の念が、今のエレンを突き動かしていた。
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- 2 : 2015/11/08(日) 19:07:25 :
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すると、上空にシータ級のシャトルが現れた。
※シータ級シャトル
http://www.starwars.jp/wiki/images/0/05/Theta-class_Shuttle.jpg
共和国の・・・・・・・・・・・・いや、今は帝国の要人を乗せるためのシャトルは、採鉱施設のプラットフォームへとその両翼を上部へと折りたたんで着陸した。
「閣下ッ!! こちらです!!」
エレンの耳に、皇帝を呼ぶクローン・トルーパーたちの声が聞こえてきた。
「あれだッ!! ・・・・・・・・・・・・まだ息がある。」
続いてフード付きの黒のローブを纏った皇帝が現れた。
すると、エレンはそこで力尽きたのか、仰向けになって動かなくなった。
「直ちに医療カプセルを持ってくるのだッ!」
「はい! 閣下ッ!!」
「直ちにッ!!」
皇帝は慌てた様子で医療カプセルを持ってくるようトルーパーたちへと命ずると、ゆっくりと土手を降り始めた。
___________ヴェイダー卿はまだ生きている。
左手と両足を切り落とされ、溶岩の炎によって全身を焼かれたヴェイダー卿に、皇帝はゆっくりと近づいていった。
ヴェイダー卿の側にそっと座り、皇帝はまるで死神のようなその白い手を、そっと彼の額の上に当てた。
___________生きよ、わが弟子。
医療カプセルが来るまでの間、皇帝はひたすらに念じた。
生きよ。
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- 3 : 2015/11/08(日) 19:10:39 :
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- 4 : 2015/11/08(日) 19:58:51 :
- ずっと応援しております!頑張って下さい!
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- 5 : 2015/11/08(日) 20:22:02 :
- >>4
応援ありがとうございます!
頑張ります!
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- 6 : 2015/11/08(日) 21:34:45 :
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小惑星帯、ポリス・マサ
太古の昔は惑星であったこのポリス・マサは、天変地異の大災害に見舞われて以来、無数の小惑星帯となっていた。
その小惑星のうちの一つに、謎めいたエイリアンであるポリス・マサンが、ポリス・マサ基地を築いていた。
※ポリス・マサ基地
http://www.starwars.jp/wiki/images/d/d3/PolisMassaResearchBase.jpg
※ポリス・マサン
http://www.starwars.jp/wiki/images/7/7e/PolisMassan.jpg
その中の一室、小惑星帯を一望できる展望室の中で、ヨーダは一人、瞑想に耽っていた。
そして、もう何度もそうしてきたように、ヨーダは何もない空間へ向けて、その思念を送った。
「わしは・・・・・・・・・・・・皇帝を倒すことが出来なんだ。傲慢じゃった・・・・・・わしらの傲慢が、わしらの敗因ぞ。」
すると、その何もない空間から、返事があった。
<まだ完全に負けたわけではありません、マスター・ヨーダ。まだ希望の光は残っています。あなたにもそれは、見えたでしょう?>
次の瞬間には、何も無かった場所に、一人の男性の幻影が浮かび上がった。
上背があり、金色の髪を七三に分けた年配の男、かつてアルミンのマスターだった男。
「うむ、わしにもしかと見えた。」
<希望はやがてあなたの元に訪れるでしょう。その時、あなたはその光を導くことになる。>
「希望を・・・・・・・・・・・・わしが、導くとな。」
<そうです。>
それから、その男は自分が学んだ秘術について語り始めた。
<この術は元々、ホイルズのシャーマンが発見した秘術でした。私は長年をかけて、この秘術を研究してきたのです。>
「死してなお、自らの意志をフォースの中に留める方法か・・・・・・何にも勝る力じゃ。」
<シスは不死に憑りつかれていますが、彼らは決して不死には辿り着けません。それはむしろ、生を諦めたときに得られるものなのです。>
「・・・・・・・・・・・・君は偉大なジェダイ・マスターじゃった、エルヴィン・スミス。わしにはそれが見えなんだ。」
ヨーダは静かに目を開け、目の前に現れたマスター・エルヴィンの霊体と対面した。
エルヴィンはその強い意志を瞳に宿し、諭すようにヨーダへと語り掛けた。
<まだ希望は失われていません、マスター・ヨーダ。間もなくここに、二筋の希望が到着します。その時、二人 を導けるように、私があなたへ、この秘術を伝授いたします。>
するとヨーダは両手を地面につき、深々と頭を下げた。
まるで、弟子がマスターに教えを乞うときのように・・・・・・。
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- 7 : 2015/11/09(月) 14:46:59 :
「失礼、マスター・ヨーダ。」
声が聞こえて、ヨーダが顔を上げると、先ほどまでエルヴィンがいた場所に、ナイルが立っていた。
「何かのう、ナイル議員?」
「マスター・アルミンから連絡がありました。」
ポリス・マサ基地に、銀色のクロームに覆われた一艘の船が近づいてきた。
ナブー・スター・スキッフは、基地の中のプラットフォームに着陸すると、その中から少し焦げついた服を着たアルミンが、ヒストリアを腕で抱えながらタラップを降りてきた。
その後に続いて、R2-D2とC-3POも降りてくる。
「ナイル議員!」
アルミンは少し慌てた様子で言った。
「ヒストリアの様子が変なんです! どこか治療施設はありますか!?」
「!! こちらです! 急ぎましょう!!」
ナイルに連れられて、アルミンはヒストリアを抱えて治療施設へと向かっていった。
◇◇◇◇◇
コルサント
シータ級シャトルは、二機のVウィングにエスコートされ、コルサントでも最も高い建物の一つであるパルパティーン皇帝の外科再生センター、通称、エンパル・サレコン・センターのプラットフォームへと着陸した。
※エンパル・サレコン・センター
http://www.starwars.jp/wiki/images/c/ca/Emperorrecon.jpg
※Vウィング
http://www.starwars.jp/wiki/images/4/4e/Alpha-3_Nimbus_V-wing_starfighter.jpg
雨の降りしきる中、シャトルのタラップからはまずは皇帝が降り、続いてクローン・トルーパーたちによって医療カプセルが降りてきた。
その中には、人工呼吸器をつけられ、瀕死の状態のエレンが横たわっている。
重体のエレンを再生するため、皇帝は最新の医療設備が整ったエンパル・サレコン・センターへと入っていった。
◇◇◇◇◇
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- 8 : 2015/11/09(月) 14:48:10 :
ポリス・マサ基地にあるポリス・マサン医療施設は、壁の一面がガラス張りになっており、部屋の外から中が見えるようになっていた。
ヨーダやナイル、アルミンは、四人のポリス・マサンと医療ドロイドが、懸命に彼女に治療を施す様子を見ていた。
※医療ドロイド
http://www.starwars.jp/wiki/images/7/78/GH-7.jpg
ややあって、医療ドロイドが、治療室の中から出てきた。
「医学的には健康なのに、どうして息絶えようとしているのか・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・えッ?」
私は、医療ドロイドの言ったことを、暫時は理解できなかった。
そのまま私は、呆然と立ち尽くした。
「彼女には生きる、意欲がないのです。」
そんな・・・・・・・・・・・・
あんまりだ。
あんまりだ。
あんまりだよッ!
ヒストリア・・・・・・・・・・・・君が・・・・・・こんなところで・・・・・・・・・・・・どうして!?
すると、医療ドロイドは言いにくそうに言葉を継いだ。
「子供たちを、助けるのでしたら、手術が必要です。」
「!? “子供たち”?」
「・・・・・・・・・・・・彼女は双子を身籠っているんです。」
私は口を押え、治療室の中で静かに横たわるヒストリアを見た。
彼女の首元には、誰かに貰ったものだろうか、小さな木のお守りがかけられていた。
◇◇◇◇◇
グウゥウウゥゥゥウウゥゥゥッ!!
グオオォォオオォォオォォォッ!!
ウウウゥウゥウウゥウウウゥゥウウウゥゥゥッ!!
まるで取調室のような室内では、エレンの苦悶に満ちた唸り声が響き渡った。
http://www.starwars.jp/wiki/images/f/f1/Anakin_to_Vader.jpg
焼け爛れた肺を人工の肺と交換し、切断された左腕や両足、その他機能しなくなった内臓を機械に置き換えていく手術。
これらをエレンは、パルパティーン皇帝の強い要望により、麻酔無しで受けさせられた。
ウオォオオォォォオオォォオォオオオォォォッ!!
引き裂くような、食い荒らされるような、激痛というのも生ぬるいほどの痛みの中で、さらに膨れ上がる憎悪と共に、
ヒ・・・・・・ヒス、トリ・・・・・・ア・・・・・・・・・・・・
一人の女性の名前を、彼は漏らした。
◇◇◇◇◇
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- 9 : 2015/11/09(月) 15:31:40 :
「ああぁっ!! ああぁあぁぁッ!!」
ヒストリアが叫んだあと、産声が上がった。
助産師ドロイドが優しく赤ちゃんを抱き上げ、隣で見守っていたアルミンへと手渡した。
※助産師ドロイド
http://www.starwars.jp/wiki/images/2/28/Midwife_droid.jpg
「男の子だよ、ヒストリア。」
「エ、エレン・・・・・・。」
元気な産声を上げるエレンの頬に、ヒストリアはそっと自分の手を寄せた。
包み込むように、
愛おしげに、
ヒストリアは優しく、エレンの名前を何度も呼んだ。
「あぁ、ああぁッ!!」
再び陣痛が始まり、ヒストリアは痛みに満ちた声を上げた。
ややあって、もう一人の赤ちゃんが、産声を上げた。
助産師ドロイドが抱える赤ちゃんを見て、アルミンはヒストリアに囁いた。
「女の子だよ、ヒストリア。」
「ミ・・・・・・・・・・・・ミカサ。」
双子の女の子は、ミカサと名付けられた。
ヒストリアは弱々しい声で、精いっぱい双子の名前を何度も、愛おしそうに呼んでいた。
まるで、母親として、最後の愛情を注ぐかのように・・・・・・。
◇◇◇◇◇
生命維持装置が取り付けられ、黒の装甲服を身に纏ったヴェイダー卿の顔に、静かに黒のマスクが取り付けられていく。
___________これはまるで、宝石箱だ。
シスの力を誇示し、守るための宝石箱だ。
見るからに恐ろしい。
うっとりするほどの出来栄え。
さぁ、わが弟子よ・・・・・・・・・・・・
目覚めよ。
◇◇◇◇◇
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- 10 : 2015/11/09(月) 17:12:05 :
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「・・・・・・・・・・・・アル・・・・・・ミン・・・・・・」
次第に弱々しくなっていくヒストリアが、絞り出すように言葉を紡いでいく。
「エレン・・・・・・には・・・・・・・・・・・・まだ、善の心が・・・・・・残ってる・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・ヒストリア。」
「本当よ・・・・・・エレンには・・・・・・・・・・・・まだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
胸にあるお守りに触れていた手が、静かに落ちた。
ヒストリア・レイスは、愛するエレンを案じながら、息を引き取った。
治療室の中に、双子の泣く声が響いた。
アルミンはそっと、抱きかかえたエレンに額を寄せて体を震わせた。
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- 11 : 2015/11/09(月) 17:13:55 :
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___________ここは・・・・・・どこだ?
焼けて色を失った目を開けると、そこには赤いモニターが飛び込んできた。
もう物を長時間直接見ることはない、モニターがそのかわりをする。
しばらくして俺の耳に、誰かが俺を呼ぶ声が聞こえた。
「ヴェイダー卿、私の声が聞こえるか?」
皇帝の声だった。
焼けた舌を動かし、声を出そうとすると、自分の声の代わりに、低く唸るような声が出る。
とても無機質で、恐ろしげな声だ。
「はい、マスター。」
___________そうだ、あいつは・・・・・・・・・・・・ヒストリアは、どうなった?
「・・・・・・・・・・・・ヒストリアはどこです?」
低く唸るような声で、暗黒卿は尋ねた。
「彼女は・・・・・・・・・・・・無事なのですか?」
ややあって、皇帝は、呟くように答えた。
「・・・・・・・・・・・・そなたの、激しい怒りが、彼女を、殺したようだ。」
___________!?
「俺が!? 俺が、殺したッ!? そんなことあるか!! あいつは生きていたッ!!」
唸り声を上げるヴェイダー卿。
怒りに駆られた彼はフォースですべてを破壊しつくそうとした。
自分をベットに拘束している手錠を引きちぎり、
自分を治療したドロイドを破壊し、
治療室の壁を引き裂いて、
しかし、彼はもう、音の聞こえない音楽家、目の見えない絵描き。
彼の圧倒的な才能は、開花することなく失われた。
煮え滾る炎の水に焼き尽くされ、体の6割を損失した彼は、以前の4割ほどの力しか出せなかった。
こんなはずじゃなかった!
こんなはずじゃ・・・・・・
こんな・・・・・・
俺はヒストリアを救うはずだった!
俺はヒストリアのために力を得たはずだった!
なのにッ!!
全てを望んで、
全てを失って、
俺は・・・・・・俺はッ!!
「ああああぁああぁあぁああぁあぁあぁあぁぁぁッ!!」
引き裂かれるような慟哭が、手術室の中に谺した。
絶望と後悔に苛まれ、エレンの精神は、深い闇へと、鎖されていった・・・・・・。
http://www.mercuryrapids.co.uk/sw-ep3-Image8.jpg
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- 12 : 2015/11/09(月) 17:14:48 :
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- 13 : 2015/11/09(月) 19:42:27 :
ヒストリアの遺体を乗せたコレリアン・コルヴェットは、やがて、彼女の故郷である水の惑星、ナブーへと到着した。
船内にある会議室では、アルミンとヨーダ、ナイルが向かい合い、今後の銀河の行く末を話し合っていた。
エレンとヒストリアが遺した双子の将来について、ヨーダが語り始めた。
「ふむ・・・・・・エレンの二人の子供は隠さなければならないじゃろう。安全のためにのう。」
「シスが、その存在を嗅ぎ付けないように・・・・・・。」
「そうじゃな、マスター・アルレルト。二人は別々にするべきじゃろう。」
アルミンもこれに同意した。
二人が一緒にいては、リスクが高い。
残酷な話だけれど、二人を守るためには・・・・・・仕方のないことだ。
すると、ナイルが穏やかな顔つきで話し始めた。
「マスター・アルレルト、女の子は私たち夫婦が引き取ります。」
「ナイル議員?」
「養女を欲しがっていた妻のマリーと、ミカサを大切に育てます。」
誠実なナイルに、ミカサは引き取られることとなった。
大丈夫、ナイル議員なら愛情を持ってミカサに接してくれる・・・・・・。
「では、男の子はどうします?」
「身内のいる、タトゥイーンが良いじゃろう。幼いエレンにとっては、唯一の身内じゃからのう。」
タトゥイーンは厳しい土地だ。
貧しさから抜け出せないものも多く、エレンは決して豊かな生活は送れないだろう・・・・・・。
なら、せめて・・・・・・
「私がエレンをタトゥイーンまで連れていきます。遠くから、エレンの成長を、見守ります。」
私は、いつでも君の側にいる。
それが・・・・・・・・・・・・今は亡きエレンに対して、私の出来る最大のことだから・・・・・・。
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- 14 : 2015/11/09(月) 19:44:18 :
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「では、時が来るまで、わしらは消えることにしよう・・・・・・。」
アルミンとナイルは立ち上がると、ヨーダに頭を下げて立ち去ろうとした。
「マスター・アルレルト、しばし待たれよ。」
すると、アルミンはヨーダに呼び止められた。
アルミンが再び椅子に座り直すと、ヨーダは穏やかな顔つきで語り始めた。
「タトゥイーンでの隠遁生活は寂しいじゃろう・・・・・・わしが修行をつけてしんぜよう。」
「修行・・・・・・ですか?」
「うむ、永遠の存在になる方法を学んだ友人がおるのじゃ。フォースの冥界から戻ってきてな。お主の・・・・・・かつてのマスターじゃ。」
「!! エルヴィンが!?」
___________懐かしい思い出が心の中に蘇ってきた。
初めて弟子に見初められた日。
一緒に修業をした日々。
彼がエレンを連れて来た日。
そして、ダース・モールに殺害され、永遠の別れを告げた日・・・・・・。
もう二度と会えないと思っていた。
フォースと一体となって、最早語り掛けてくれることはないと思っていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・マスター。
気が付くと、僕の双眸から、涙が溢れていた。
嬉しさと、申し訳なさと、いろんな感情がいっぱいになって、胸から溢れ出た。
「マスター・アルレルト・・・・・・・・・・・・マスター・エルヴィンは霊体としてこの世界に留まっておる。彼と交信する術を、これから教えよう。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・お願いします、マスター・ヨーダ。」
私は涙を袖で拭き取り、ヨーダに深々と、頭を下げた。
さて、ナイルはR2-D2とC-3POを引き取って、ミカサの教育係にすることに決めた。
「マルロ。」
「はい、ナイル議員。」
「暫くこのドロイド二体を君に預ける。それと・・・・・・」
ナイルは暫く思案顔をしてから、マルロにこう告げた。
「C-3POはメモリーを消去してくれ。」
___________間を読めないC-3POは、記憶を消去されて、新しいドロイドとしてミカサに仕えることになった。
「そ、そんな・・・・・・。」
記憶を消される前に、C-3POは最後にこう呟いた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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- 15 : 2015/11/09(月) 20:13:11 :
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ナブーの首都、シード。
その郊外にある葬儀寺院には、ろうそくを持ったたくさんの人が、ナブーで最も愛された女王の葬式に参加した。
たくさんの人々が街道の両脇に参列するなか、
ミーナ女王を筆頭に、
キッツ・ヴェールマン元大臣、
側近であったユミル、
グンガンからはボス・ナスにジャー・ジャー・ビンクス、
家族であった父ロッド、母アルマ、
姉のフリーダに妹のフロリアン、弟のウルクリン、
そしてその後ろに、二体の優美なグアラーに曳かれて、ヒストリア・レイスの棺台が、火葬場に向かって静かに通り過ぎていった。
※グアラー
http://www.starwars.jp/wiki/images/a/a4/Gualaar.jpg
まるで、水の上に揺蕩うような、ブルーのドレスを身に纏ったヒストリアの遺体は、それは美しかった。
偽装によって膨らんだお腹の上に、組んである両手には、お守りが握りしめられていた。
かつて9歳の奴隷の少年が、母親に教わりながら刻んだお守りが・・・・・・。
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- 16 : 2015/11/09(月) 20:14:14 :
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流刑惑星デスペイア軌道上。
スター・デストロイヤー。
コー ホー
スター・デストロイヤーの艦橋の中で、鋼鉄の肺を持つ男が、皇帝とグランド・モフ・ジェル・サネスの元へと近づいていく。
皇帝とサネスは艦橋から、建造の始まった究極兵器の視察を行っていた。
___________アルミンに負わされた傷が・・・・・・疼く。
指の先が痛む。
足の先が痛む。
全身をくまなく、火傷の痛みが這いずり回る。
耳障りな呼吸音は、もう止むことはない。
それも全て、アルミンのせいだ。アルミンが悪い・・・・・・。
俺はもう分かっていた。
力を失った俺は、皇帝の便利な駒にしかすぎなくなったということを。
時が来れば、使い捨てにされる。
丁度、俺が首を刎ねて殺した、ザックレー伯爵のように・・・・・・。
だが、俺はそうはならない。
いつか、俺は皇帝を殺して、自らが皇帝になる。
今度こそ、俺がすべてを、支配する。
___________裏切りは、シスの道なのだ。
ヴェイダー卿は皇帝やサネスと並び、銀河帝国の最終兵器――――――――デス・スターを視察した。
ますます憎悪は膨れ上がり、
壊れた心を支配欲で満たす。
エレン・イェーガーの心は、ダークサイドの中へと、深く囚われていった・・・・・・。
http://vignette3.wikia.nocookie.net/starwars/images/6/6e/Vader_Sidious.png/revision/latest?cb=20130205215534
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- 17 : 2015/11/09(月) 20:17:02 :
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- 18 : 2015/11/09(月) 23:12:16 :
- この進撃スターウォーズ結構ハマっちゃいました(^^;;
もし続き(EP4以降)があるのなら、ソロやランドを誰がやるのか楽しみにしときます(^o^)>
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- 19 : 2015/11/09(月) 23:19:15 :
- >>18
コメントありがとうございます!
一応考えてありますので、よろしくお願いします<m(__)m>
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- 20 : 2015/11/09(月) 23:22:28 :
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ナイルの旗艦であるサンダード・ハートはやがて、彼の故郷である、麗しいオルデランへと帰還した。
自然豊かな高原に、調和するように築かれたオルデランの首都、オルデラのプラットフォームに、サンダード・ハートは静かに着陸した。
※オルデラ
http://www.starwars.jp/wiki/images/3/36/Aldera_City.jpg
遥かな高原を見渡せるオルデラ王宮のバルコニーで、女王の夫君 であるナイルはそっと、バルコニーに腰かけるマリー女王に、眠る幼子の顔を見せた。
この子は、オルデラン王室の娘――――――――ミカサ・アッカーマン。
マリーはまるで抱きしめるように優しくミカサを抱きかかえ、ナイルはそっと妻に寄り添った。
___________今は、ハンジもガームも、離れ離れになってしまった。
だが、いずれ私たちは、必ず立ちあがる。
自由の翼の、紋章の元に・・・・・・。
人知れず、ナイル・アッカーマンは銀河帝国への反抗を決意した。
やがて樹立されることになる、反乱同盟軍。
その指導者の、一人として。
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- 21 : 2015/11/09(月) 23:23:06 :
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- 22 : 2015/11/09(月) 23:23:59 :
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銀河系の外れにある砂漠の惑星タトゥイーン。
その片隅にあるラーズ家の水分抽出農場へ、アルミンは幼子を抱いて現れた。
家の中から、ラーズ家の妻となったハンナが、来客に気が付いて外に出てきた。
アルミンは彼女に、眠る幼子をそっと手渡した。
彼は、エレン・イェーガー――――――――アルミンのかけがえのない親友の、息子。
ハンナは眠っているエレンを抱きかかえると、外で佇んでいたフランツに、エレンの寝顔を見せに行った。
エレンが二人に抱きかかえられる様子を、アルミンは遠巻きに見ていた。
___________さようなら、エレン、ミカサ。
そして、また会おう。
君たちの希望が、全銀河を照らす、その日まで・・・・・・・・・・・・
遥か彼方の地平線に、沈んでいく双子の太陽・・・・・・・・・・・・
アルミンは静かに、ラーズ家の農場を後にした。
http://subterranean.up.n.seesaa.net/subterranean/image/swrs2.jpg?d=a1
最終話
新たなる希望
Revenge of the Sith
The end
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- 23 : 2015/11/09(月) 23:27:10 :
- 以上で、進撃×スター・ウォーズ、エピソードⅢ、シスの復讐は終了になります。
親友であるはずのエレンとアルミンが対立し、結果としてエレンが悪の道に走ってしまうという悲しいストーリーでしたが、いかがだったでしょうか?
感想を頂けると嬉しいです!
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- 24 : 2015/11/09(月) 23:50:20 :
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CAST(epⅠ~Ⅲ)
アナキン・スカイウォーカー/ダース・ヴェイダー・・・・・・エレン・イェーガー
オビ=ワン・ケノービ・・・・・・アルミン・アルレルト
パドメ・アミダラ・・・・・・ヒストリア・レイス
クワイ=ガン・ジン・・・・・・エルヴィン・スミス
キャプテン・パナカ/キャプテン・タイフォ・・・・・・ユミル
C-3PO・・・・・・アンソニー・ダニエルス
R2-D2・・・・・・ケニー・ベイカー
ジャー・ジャー・ビンクス・・・・・・アメード・ベスト
ヨーダ・・・・・・フランク・オズ
メイス・ウィンドゥ・・・・・・リヴァイ・アッカーマン
キ=アディ=ムンディ・・・・・・ミケ・ザカリアス
ベイル・オーガナ・・・・・・ナイル・ドーク(本作ではナイル・アッカーマンと改名)
モン・モスマ・・・・・・ハンジ・ゾエ
キット・フィストー・・・・・・エルド・ジン
サシー・ティン・・・・・・グンタ・シュルツ
エージェン・コーラ・・・・・・オルオ・ボザド
シャアク・ティ・・・・・・ペトラ・ラル
シミ・スカイウォーカー・・・・・・カルラ・イェーガー
クリーグ・ラーズ・・・・・・グリシャ・イェーガー(本作ではグリシャ・ラーズと改名)
オーウェン・ラーズ・・・・・・フランツ
ベルー・ホワイトサン/ベルー・ラーズ・・・・・・ハンナ
シオ・ビブル・・・・・・キッツ・ヴェールマン
ジャミラ女王/アペライーナ女王・・・・・・ミーナ・カロライナ
キャプテン・アンティリーズ・・・・・・マルロ・フロイデンベルク
チューバッカ・・・・・・ピーター・メイヒュー
ジャンゴ・フェット/ボバ・フェット・・・・・・ケニー・アッカーマン
ザム・ウェセル・・・・・・アニ・レオンハート
グランド・モフ・ウィルハフ・ターキン・・・・・・ジェル・サネス
ダース・モール・・・・・・レイ・パーク
ドゥークー伯爵/ダース・ティラナス・・・・・・ダリス・ザックレー
シーヴ・パルパティーン/ダース・シディアス・・・・・・イアン・マクダーミド
ルーク・スカイウォーカー・・・・・・エレン・イェーガー
レイア・オーガナ・・・・・・ミカサ・アッカーマン
※置き換えていない配役は、演じた俳優の名前を記入。
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- 25 : 2015/11/10(火) 10:28:35 :
- 面白かったです!
まだまだ出ていないメインキャラもいますし、続きも楽しみです!
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- 26 : 2015/11/11(水) 14:30:58 :
- >>25
コメントありがとうございます!
そうですね、次の作品で漸くメインキャラが勢ぞろいです!
次回も、よろしくお願いします<m(__)m>
- 著者情報
- この作品はシリーズ作品です
-
進撃×スター・ウォーズ ~シスの復讐~ シリーズ
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