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八幡「…ティーバッグ」雪ノ下「…‼︎」ビクッ
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- 1 : 2013/12/03(火) 02:59:35 :
- 13作目。新シリーズ【奉仕部TeaPack事変】の1発目です。
八幡編→雪ノ下編→由比ヶ浜編の3本です
前々シリーズの【由比ヶ浜結衣の愛憎】シリーズであまり出番の無かった雪ノ下が本シリーズでは活躍します。
まだまだ拙い文ですが、頑張ります。
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- 2 : 2013/12/03(火) 03:00:17 :
- 八幡「変えたか?雪ノ下」
由比ヶ浜「ふぇえ⁈ヒ、ヒッキー急に何言い出すの⁈セクハラ反対!ヒッキーマジキモい!!」あわあわ
雪ノ下「」
八幡(おいおいその勘違いマジかガハマさん…こっちが恥ずかしくなるだろが)
八幡「おい、お前が何言ってんだ…俺は茶葉の話をしてんだよ。その、ぱ…パンツじゃねえ」きょどきょど
由比ヶ浜「……え?………っ///」カアァ
雪ノ下「セクハラはその辺りにしておきなさい。通報するわよ?ゲス谷君」はぁ
八幡「…俺がわりいのかよ」げっそり
雪ノ下「当たり前でしょう?」きょとん
由比ヶ浜「…///」こくこく
八幡(驚☆愕…多数決って残酷だと思うのです!!しれぇ……)
八幡(てかそのキョトンとするの辞めて貰えませんかね…目に優しくて心に厳しいのなーんだっ?…答えは、雪ノ下の笑顔)
八幡「わかったよ…んで、変えたのか?」
雪ノ下「あら、嫌に素直ね。逆に不気味だわ………ごめんなさい、不気味なのは常だったわね…失言した事謝るわ」しれっ
八幡「素直に認めても罵声浴びせるとか。逃げ道はねえのかよ…」じと
雪ノ下「何を言っているのかしら…人生から逃げている様な男が」
八幡「待て、俺は結果的に人生に敗走しているだけであって一度として自分から逃げた事はねえ!」
由比ヶ浜「でも敗走しちゃうんだっ⁈」
八幡(クソ…自分で言ってて悲しくなってきた……悲しい時こそ笑うのだ!上を向いて歩こうとか?そんな感じ……うわ天井きたねえなおい…)
八幡「はあ?んなの当たり前だろ。」ニヤリ
由比ヶ浜「何で自信満々だしっ……!」
雪ノ下「本当に卑屈ね……で、何故そう思ったのかしら?」
八幡(人生に敗走した理由…?じゃねえか。…そうだよね?)
八幡「ほっとけ。…なんつーか何となくだよ。強いて挙げんなら苦味が増したっつーか…」
由比ヶ浜「んー…そうかなぁ?」コクッ
雪ノ下「…残念ながら比企谷君の検討違いね。たまに新しい茶葉を買いに由比ヶ浜さんと出掛けるけれど、ここ最近はずっと同じものを使っているもの」
由比ヶ浜「あ、そいえば最近買いに行ってなかったもんね!今度いこーよゆきのん!」だきっ
雪ノ下「そうね…楽しみだわ」ニコッ
八幡(また姦しい時間が始まったよ…いや、女子2人だから女々しいか…?うん、暇だしな。さみしいし本でも読んじゃおーっと……女々しいのは誰だ?俺だ…)
八幡「…」ペラッ
由比ヶ浜「…で………の」
雪ノ下「ふ…………ね……」
八幡(あれ…なんか、視界がボヤけて…)
八幡「……」うつらうつら
雪ノ下「」ぴくっ
八幡(やべ…ね…む……)
八幡「……」こつん
由比ヶ浜「そうそう!それ……って、ヒッキー??」
雪ノ下「…」じー
八幡「…すー」Zzz
由比ヶ浜「ありゃ、ヒッキー寝てる?」おーい
八幡(由比ヶ…浜か?……なんか言ってるが…聞こえ…)
雪ノ下「ええ……そのようね」パタン
八幡「すー…すー」Zzz
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- 3 : 2013/12/03(火) 03:02:25 :
- ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
ー
???「ッキー……ヒッキーってば!」ゆさゆさ
八幡(ん…この声は……由比ヶ浜か)
八幡「ん…」むくっ
由比ヶ浜「あ、やっと起きた!ヒッキー寝過ぎ。もう部活終わりだよ?」
八幡「…ああ。もうそんな時間か…ふあぁ…」ぼー
由比ヶ浜「…///」
雪ノ下「…///」
八幡(ん?由比ヶ浜も雪ノ下も心なしか顔が赤くねえか?……またゆるゆりしてたのか…)
八幡「わりいな、寝ちまって…」
由比ヶ浜「べっ、別に大丈夫だよ!依頼人も来なかったしさ…///」あはは…
雪ノ下「そうね…比企谷君が寝ていても問題はなかったわ……起きている方が問題があったかもしれないわね」くすっ
八幡(起きてた方が問題とか…寝起き早々罵倒ってのもレアだな……こんな経験いらねえ…)
八幡「へいへい…」
雪ノ下「…さて、満足したことだし帰りましょうか。」
八幡(満足…?)
八幡「おう、じゃお先に。」
由比ヶ浜「またねヒッキー!」ぶんぶん
雪ノ下「さようなら」ふりふり
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
ー
小町「お兄ちゃんご飯出来たよー」
八幡「おうサンキュー。じゃあ俺並べるわ」カチャカチャ
小町「ん、ありがと」
八幡・小町「いただきます」
小町「あ、その煮物だけどさーちょっと味付け濃くしすぎたかも」ぱくぱく
八幡「そうか?………まあ言われてみりゃそうかもな」もぐもぐ
小町「あちゃーやっぱダメだったか…」しゅん
八幡「まあ今日はいつもより疲れてたからな、塩分多い方が食った気がして嬉しいもんだ」もぐもぐ
小町「お、お兄ちゃん…///」
八幡「…いまのは八幡的にポイント高いな」もぐもぐ
小町「はぁ…それさえ言わなかったらもっとポイント高かったのに!でもありがと」ぱくぱく
八幡「妹のポイント上げても意味なんてねえっつの…」もぐもぐ
八幡(あったとしても親父から恨まれるとかそんなん。この特典いらねえ……)
小町「まあまあそんな事もないかもよ?っで、お兄ちゃんが疲れるなんて珍しいね、なんかあったの?」ぱくぱく
八幡「おい俺はいつも疲れて帰って来てるんだが…」
小町「またまた、どこぞの古典○の省エネ主義者みたいな生活送ってる人のセリフじゃないですなあ」
八幡「もう○の意味ねえだろそれ……あいつと俺では決定的に違う部分があんだよ」
小町「…キレる頭?」
八幡「小町、お兄ちゃんはそこそこ頭もキレるんだよ?」
小町「てへっ☆わかってるよ!お友達がいるかいないかだ!とか言うんでしょ?」
八幡「小町、お前はやはり詰めが甘い……そんな事より重大な違いがあんだろ?」もぐもぐ
八幡(俺に友達がいないのは前提条件だからカウントされないのだ……泣きてえ。泣かないけど)
小町「え?これでもないの⁈うーん…なんだろ?」ぱくぱく
八幡「ふっ…教えてやろう」
小町「わくわくっ!」
八幡「言葉で言うなうぜえから……ずばり……妹か姉か!!!だ!」
小町「」
小町「…」カチャカチャ
八幡「あんな偉そうな姉より身の回りの世話をしてくれる妹の方が良いに決まってんだろ。あのアニメは面白いが、何より面白いのは姉の横暴を見ることで逆説的に妹の大切さがわかる。という事だな……ここテストでっから!おい聞いてんのか小町?」
ーシーン
八幡「…あの、テスト。…でるから……小町ちゃん」もぐもぐ
八幡「…俺も部屋いこ」カチャカチャ
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- 4 : 2013/12/03(火) 22:45:12 :
- ーーーーー
ーーー
ー
ーキーンコーンカーンコーン
八幡(やっと終わった……部室いくか)
八幡「」スタスタ
ーガラガラ
八幡「うす」
雪ノ下「こんにちは比企谷君。いつにも増して目が腐っているわね」そわそわ
八幡「昨日あんまり寝れなかったんだよ……ふぁあ」
八幡(なんだ?雪ノ下のやつ何かそわそわしてねえか?)
雪ノ下「由比ヶ浜さんは今日来れないそうよ。昨日彼女から連絡がきたの」ぺらッ
八幡「そうか。あいつも来ねえんなら今日は帰って良いか?眠いんだよ」
八幡(2日続けて部室で寝んのもなんだしな)
雪ノ下「ダメよ」
八幡「はあ?いやで
雪ノ下「ダメよ。そうね、部長命令とするわ」
八幡(なんだよ雪ノ下のやつ……俺なんかしたっけな?)
八幡「はあ……わーったよ」
雪ノ下「…不服そうね。」
八幡「不服、か。まあそう見えるかもな。…とにかく眠いんだよ、早く帰って寝たいのが正直なとこだ」
雪ノ下「…ならここで寝れば良いじゃない。寝にくいのだとしたらブレザーでも枕にしたらどうかしら?」
八幡「…まあ、寝て良いんなら寝るけどよ。でもブレザー枕にしたら寒いわさすがに」
雪ノ下「…仕方ないわね。なら紅茶を淹れてあげるわ。…私も少し暖まりたいと思っていたのだし」すっ
八幡「……わりいな、頼む」
八幡(雪ノ下から紅茶を淹れてやると言われるとはな……いつも由比ヶ浜のおまけだと思ってたが…悪くないもんだな)
ーーー
ー
雪ノ下「どうぞ」コトッ
八幡「ん、いただきます」カチャ
雪ノ下「だいぶ挨拶や礼儀は身について来たわね」クスッ
八幡「まあな…ここに来た当初お前に散々躾けられたからな」ごくっ
八幡「お、美味い…やっぱり少し苦味はあるがトータルとしてみるとすげえいい味だな」
八幡(恐らく由比ヶ浜が淹れてもこうはならんな)
雪ノ下「驚いたわ…素直に味を評する事が出来るのね」
八幡「それぐらい言えるだろ…お前は俺をどこまで捻くれてると思ってんだよ…」ごくっ
雪ノ下「あら、あなたは世界の誰よりも特別……特別、捻くれていると思っていたわ」ニコ
八幡「世界一捻くれてるとか…ある意味すげえ評価だなおい」
八幡(ヒネリ王子ならぬ、捻くれ王子とか?やだなにそれダサい……いやマジにダサいな両方)
雪ノ下「そうかしら?…正当な評価だと思うけれど。」ニコ
八幡「そうかよ……」うと、うと
八幡(なんで雪ノ下の奴今日はこんなにニコニコしてんだ?ニコニコしすぎてもはや本物じゃなくて動画のレベル。)
雪ノ下「ええ…」ニコニコ
八幡「……雪ノ下、すまん。もう寝るわ…紅茶、どうもな」脱ぎ脱ぎ
八幡(くそ…ねみぃ……眠すぎて上手くブレザーが)
雪ノ下「1人で服を脱ぐ事も出来ないのね……ほら」スッスッ
八幡「…わり……Zzz」
雪ノ下「ほら、顔を上げなさい…枕にしたから」スッ
八幡「う……すー…すー…」
八幡(雪ノ下が枕作ってくれたのか……あとで、お礼言わなきゃだな)
八幡「」すー、すー
雪ノ下「……」ジー
雪ノ下「ふふ」スッ
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- 5 : 2013/12/03(火) 23:55:42 :
- ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
ー
八幡(ん…誰かが呼んでる?)
八幡「ん…」むく
雪ノ下「…寝起きでも目が腐っているのね。今日はもう部活おしまいよ?」
由比ヶ浜「ヒッキーおはよー」
八幡「ほっとけ…ああ、おはよう」ごしごし
八幡(2日連続で寝起きに罵倒か……まあいいや……って、あれ?)
八幡「あれ?由比ヶ浜、お前今日来ないんじゃなかったの?」
由比ヶ浜「気付くの遅いし!…まあそれは別に良いじゃんっ!」
八幡「……まあそうだな。で、今日は終わりなんだろ?」
雪ノ下「今日はもうお終いと言った筈よ?同じ事を2度言わせないでくれるかしら…」
八幡「へいへい。んじゃあ俺帰るわ。またな」ガタッ
八幡(雪ノ下の奴なんか不機嫌じゃねえか?…寝てる間になんかあったのか?)
由比ヶ浜「またねヒッキー!」ぶんぶん
雪ノ下「さようなら。」ふりふり
八幡「あ、雪ノ下。ブレザーで枕作ってくれたのお前だろ?…悪かったな、手間かけさせて。んじゃ」
雪ノ下「え?ええ。べ、別に良いのよそれくらい。まあ確かに手間と言えば手間だったのだけれ
ーガラガラ
ースタスタ
八幡(なんか雪ノ下の奴が喋った気がするけど、別にいいか…帰ろ)
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
ー
八幡「ごっそさん」ふぃー
小町「お粗末様っ☆」
八幡「皿、俺が洗うわ」カチャカチャ
小町「ほんと?じゃあお願いしよっかな!あ、小町コーヒー淹れるね!この間雪乃さんに美味しいコーヒーの淹れ方教わったの!」
八幡「お前らいつの間にそんなに仲良くなってんだよ…」ジャー
小町「まあまあ、これも小町の仕事の内かなーみたいな⁈お義姉さん候補を選定するといいますかね。」もみもみ
八幡「なんだそりゃ…つか揉み手やめろ、うぜぇ……」ジャー
八幡(雪ノ下がお義姉さん候補?……ったく、変な夢みやがって)
小町「そだ、雪乃さんと言えばさ。昨日、今日ってお兄ちゃんから雪乃さんの匂いが凄いするんだけど…なんかあった?」
八幡「なんかっつってもなあ…っと」ふきふき
八幡(小町の奴どんな嗅覚してんだよ…そのうちケモミミとか生えてくるんじゃねえの?…そんなの可愛いすぎてお兄ちゃん困っちゃうよ!ワンワン!)
小町「昨日も何かあった?って聞いたのに訳わかんない話して終わっちゃったしねえ。あ、コーヒー入ったよ!」コト
八幡「さんきゅ。いやマジでなんもねえんだよ。」
小町「ほんとに?」ふーふー
八幡「まあ、なんも無いというか昨日、今日って部室で寝ちまってたから何があったか分からんって話だ」
小町「へえ…他人に弱みを見せたがらないお兄ちゃんが部室で寝るとわ…小町おどろきっ☆」キラーン
八幡「うぜえ……」
小町「で、で?寝て、起きた時になんか違和感らなかった?」ごくごく
八幡「違和感らないとか日本語おかしいぞお前……違和感ねえ。。。今日はあまり感じなかったが昨日は2人ともそわそわしてたかもな」
小町「ほほう……ふむふむ……なるほどなるほど……」
八幡「いちいち言葉にだすな…んで、なんか分かんのか?」
小町「んー……まあ……あ、いや!やっぱなんでもない!」
八幡「はあ?いやなんか絶対あったろ今。教えてくれよ」
小町「ダメー!あ、でもお兄ちゃんはそのまま、普通に生活してれば良いんじゃないかな?これは間違いないよ!」
八幡「…そうか」
八幡(明らかに何かに勘付いてるが…小町がそういうなら気にしない方がいいな)
八幡「んじゃもう寝るわ。勉強、頑張りすぎんなよ」くしゃくしゃ
小町「うー///…ん、おやすみ。お兄ちゃん☆」
ーその夜ー
八幡「う、うーん///」ごろごろ
八幡「ゆ、きの……したぁ……///」ごろごろごろ
ードタァ
八幡「って!………って、あれ?俺の部屋?」
八幡「……てことは、今のは夢か。」
八幡「ははっ…そりゃそうか。雪ノ下と由比ヶ浜が俺にあんな事するわけねえもんな…///」ぼー
八幡「…夢なら、いいだろ………」ごろ
八幡(続きみれねえかな…)うとうと
八幡「」すー、すー
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- 6 : 2013/12/04(水) 01:40:36 :
- ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
ー
ーキーンコーンカーンコーン
八幡「ふう…」スタスタ
八幡(さて、部室行くか……にしてもあの夢のせいで今日は調子が狂うな)
ーガラガラ
八幡「…おっす」
八幡(平常心だぞ俺……変な夢見たからって意識すんな!)
雪ノ下「こんにちは比企谷君。今日は昨日程は目が腐っていないわね」そわそわ
八幡「みゃ……まあな」
八幡(くっそ、いきなり噛んじまった!!にゃんぱすー!とか言った方が良かったか⁈)
雪ノ下「みゃ?あなたが噛むなんて珍しいわね。とうとう舌も腐ってきたのかしら?」くすっ
八幡「たまたまだ…」
雪ノ下「…?そう。」
八幡「あ、ああ…」
八幡(やべえ…意識しすぎて普通ってのがわかんなくなって来てんぞ…)
雪ノ下「…比企谷君、あなた今日いつもと少し様子が違くないかしら?」
八幡「そ、そうか⁈」
八幡(やべえ!気付かれたか?)
雪ノ下「そうよ。いつも私と話すときは1度ちらっとこちらを見た後すぐに視線を逸らすのに今日は1度もこちらを見ていないじゃない。」
八幡「…え?」
八幡(た、たしかにチラ見はしてるが…雪ノ下のやつ細かすぎねえか…?細かすぎて伝わらないどころか細かすぎて自分でもわからんのだが……)
雪ノ下「勘違いしないように付け足して置くけれど、私があなたの癖をここまで把握しているのは、いつあなたが欲望のままに動き出そうとも即座に対処を講じられる様にするために仕方なく観察しているだけであって決して私個人の趣味などではないわ。決してよ」
八幡「…んなこたぁ分かってるよ。つか怖えから睨むなよ……」
雪ノ下「わ、分かっているのならいいわ。…それで?」ちらっ
八幡「あ?なにが」
雪ノ下「直前の会話すら記憶していられない程あなたの脳が貧相だとは思わなかったわ…だから、いつもと様子が違うのは何故?と、そう聞いているのよ」
八幡「あ、ああ…それか」
八幡(どうする?誤魔化せる雰囲気でもないし、こいつに嘘は通じない…)
雪ノ下「…」ジー
八幡「あのだな、きの
ーガラガラ
由比ヶ浜「ゆきのんやっはろー!ごめんごめん少し遅れちゃった!」
雪ノ下「…こんにちは由比ヶ浜さん」
八幡「だからごく自然に俺を省くのを辞めろよ」
八幡(た、助かった!由比ヶ浜ナイスタイミングだ!)
由比ヶ浜「あはは、ごめんつい。ヒッキーもやっはろー」
八幡「出来心で省くとか小学生でももちっとマシな理由があんぞ……」
由比ヶ浜「ヒッキー反応良いからついやっちゃうんだよ。あ、でもあたしヒッキーはどこに居ても見つけられる自信あるから!」ふんす
八幡「それはそれで怖えよ…」
八幡(こういう事をサラッと言うから困るんだよな…何が困るって、勘違いしそうになるから困る。いや、しねえけど?…ほんとだよ?)
雪ノ下「由比ヶ浜さんも来た事だし、紅茶でも淹れ
由比ヶ浜「あ!!!そうだゆきのん!」
八幡「声でけえよ…」
雪ノ下「そんなに怒鳴らなくとも聞こえているわ。…何かしら由比ヶ浜さん?」
由比ヶ浜「あ、えーとね…ここに来る途中に城廻先輩に会ったんだけどさ!ゆきのんに相談したい事があるから生徒会室まで来てくれないか?って!」
雪ノ下「城廻先輩が?なんの用かしら」
由比ヶ浜「さ、さあー?あたしには話さなかったからさー」あはは
八幡(ここに来る途中って…ここ特別棟だぞ?なんでこんなとこに城廻先輩がいんだよ……)
雪ノ下「そう…なら少し席を外すわ。もしあまり遅くなる用だったら先に帰って貰っても構わないわ」
ーガラガラ
ースタスタ
-
- 7 : 2013/12/04(水) 01:44:30 :
- 八幡「雪ノ下もああ言ってる事だし、俺は帰
由比ヶ浜「ヒッキー!紅茶!!紅茶飲もうよ!」ダンッ
八幡「は?いや、紅茶ったって、雪ノ下が帰って来なきゃ淹れられねえだろ…」
由比ヶ浜「あ、あたしが淹れるから!だからヒッキーは座ってて!」グイグイ
八幡「わ、分かったから押すな……」
八幡(当たるんだよ…くそ、や…柔らけえ……///)
由比ヶ浜「ヒッキー動いちゃダメだかんね!絶対だよ⁉︎」
八幡「紅茶飲まされるだけで動いちゃならんとか、なんの罰ゲームだよ…」はぁ
ー数分後ー
由比ヶ浜「はい、ヒッキー!紅茶だよ!」
八幡「見りゃ分かる…つーかお前の分は?」
由比ヶ浜「あ、忘れてた!いやー…うっかり」あはは
八幡「紅茶飲もうっつったのお前だろ…ほら、これやるよ。」
由比ヶ浜「え⁈い、いや!それはヒッキーのだからヒッキーが飲んでよ!ていうかヒッキーあたしの紅茶が飲めないって言うの⁈そーいうのダメだと思うなー!」ジッ
八幡「ち、近い…分かったよ。飲むから離れろ」
由比ヶ浜「あ…ご、ごめん…///」
八幡「おう…じゃあ、いただきます」ごくっ
由比ヶ浜「ど、どう?ヒッキー⁈」
八幡「ん…悪くねえな」
由比ヶ浜「そ、それだけ…?他は⁈他にはなんかない⁈」
八幡「んー…淹れ方が違うのか?…ティーパック変えたか?」
由比ヶ浜「」ビクッ
八幡「?」
八幡(的外れだったか…昨日より苦い気がするんだが)
由比ヶ浜「や、やだなヒッキー!ティーパックは変えてないよ!ほか!他にはないの⁈」
八幡「他?…そうだな、やっぱ淹れ慣れてないからなのか雪ノ下が淹れる方が苦味は少ない様に感じるな。まあでも由比ヶ浜にしては上手く淹れられてんじゃねえか?」
由比ヶ浜「そ、それだけ?」
八幡「は?いやそれだけって…今結構喋っただろ…」
八幡(由比ヶ浜のやつ、どうしたんだ?)
由比ヶ浜「」ジー
八幡「…ん?あ、あれ?」
由比ヶ浜「ヒッキー?」
八幡「うぅ……」
八幡(な…んだこれ……頭が、い…て)
八幡「きゅう…」バタン
由比ヶ浜「えぇえ?!ヒッキー?あれ?ヒッキーっ!!」ゆさゆさ
八幡(由比ヶ浜が呼んでる?なに焦ってんだよ……あれ、体、うごかねぇ……)
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
ー
八幡「う…」ガバッ
由比ヶ浜「ヒッキー!」ダキッ
雪ノ下「比企谷君…!」きゅっ
八幡「んぁ⁈…ちょ!なにやってんのお前ら⁈」
八幡「つか、ここどこだ⁈」
雪ノ下「…保健室よ」きゅ
由比ヶ浜「…ヒッキー急に倒れちゃったの。具合どう?気持ち悪かったりしない?」ぎゅう
八幡「そういや、急に目眩がしたんだった…つーか、あの…そろそろ離れてくれませんかね」
八幡(色々ヤバイんだよ…テント張っちまうだろ…)
雪ノ下「…そうよ、由比ヶ浜さん。比企谷君が苦しそうだわ」
八幡「いや雪ノ下、お前もその…手を離して貰えるとありがたいんだが…」
雪ノ下「ダメよ。これは手を握っているのではなく脈を取っているだけだもの。部員の健康状態を把握するのも部長の仕事の内だわ」きゅっ
八幡(その握り方じゃ脈取れねえだろうが……)
由比ヶ浜「」むー
ーガラガラ
平塚「目が覚めたか、比企谷。」
八幡「先生?どうしたんすかこんなとこに」
平塚「おいおい、それが保健室まで運んでやった恩師に言う言葉かね?」
八幡「先生が運んでくれたんですか…すんません、なんか疲れてたみたいで。」
平塚「疲れてた…か」ちらっ
由比ヶ浜「」しゅん
雪ノ下「」しゅん
八幡「ええ…まあでも、もう大丈夫そうなんで。…心配かけました」
平塚「ふむ。まあその様子なら問題なさそうだな。君たち、今日の所は帰りたまえ。」
八幡「うっす」
由比ヶ浜「はーい…」
雪ノ下「ええ」
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- 8 : 2013/12/04(水) 01:48:18 :
- ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
ー
ーキーンコーンカーンコーン
八幡「うっし…」
八幡(昨日は帰って朝まで寝ちまったからな…だがまあそのおかげで体調もバッチリだ)スタスタ
八幡(2日連続部室で寝て、挙句昨日は気絶だ…あいつらにこれ以上心配かけらんねえな……気合い入れっか!)スタスタ
ーガラガラ
八幡「おう」
雪ノ下「こんにちは比企谷君」
由比ヶ浜「ヒッキーやっはろー!」
八幡「由比ヶ浜もう来てたのか。」
八幡「あー…お前ら、昨日はその…心配掛けて悪かった。体調管理にはこれからもっと気を付ける」ぺこり
由比ヶ浜「ヒッキー…」
雪ノ下「…顔を上げて頂戴、比企谷君。今回の事はあなたが気に病む必要はないわ…」
八幡「いや…そうは言うがな……」
八幡(2人ともやけに優しいな…ここまで心配させてたのかよ…くそ)
由比ヶ浜「ヒッキーは悪くないって!だからそんな悲しそうな顔しないでよ…」しゅん
雪ノ下「ええ、私達はあなたが体調管理が出来ていなかったなんて思っていないわ。だから、その…由比ヶ浜さんの言うとおり、そんな顔をしないで頂戴…」しゅん
八幡「お前ら……」うる
八幡(俺がここでこれ以上凹んでんのは、心配してくれたこいつらに失礼だな)
八幡「分かった!…ありがとな」
由比ヶ浜「ヒッキー!」パァァ
雪ノ下「分かってくれて良かったわ」ほっ
ーガラガラ
-
- 9 : 2013/12/04(水) 01:50:22 :
- 平塚「お、全員揃っていたか」
雪ノ下「平塚先生、ノックをしろとはもう言いません。入る前に大声を出して下さい。」
由比ヶ浜「要求が原始的になった⁈」
八幡「…んで、今日はどうしたんすか?」
平塚「なに、用という程でも無いんだがな。たまには君たちと同じ時間を過ごそうかと思ってね」ニヤ
八幡「…そうっすか」
八幡(昨日心配掛けちまったからな…様子見に来てくれたのかもしんねえな)
由比ヶ浜「あ、じゃあ先生お菓子たべる?」がさごそ
平塚「お、気が利くな由比ヶ浜。貰おうか」
雪ノ下「そういうことなら、紅茶を淹れるわ…」
由比ヶ浜「ゆきのん?」
雪ノ下「…分かっているわ」
平塚「まあまあ、せっかく来たんだ。今日はわたしが淹れよう。雪ノ下、君は座っていたまえ」ニヤ
雪ノ下「はあ…」
八幡「先生、紅茶なんて淹れられんすか?見た感じ生活能力すげえ低そ……ガファアアッ⁉︎
由比ヶ浜「ああ!ヒッキーが凹んだ⁈」
平塚「比企谷?わたしの生活能力が、どうした?」しゅー
八幡「ゴフッ……い、いやあ、ははっ…平塚先生の先生能力ならそれはそれは美味しい紅茶が淹れられるんだろうなーと思いましてね。はは……」
由比ヶ浜「ヒッキー意思弱すぎ…」
平塚「うむ。分かれば宜しい……さて、紅茶が入ったぞ」
由比ヶ浜「…」ジッ
雪ノ下「…」じー
八幡「ああ、どうも。んじゃいただきます」ごくっ
平塚「どうだ?比企谷」ニヤ
八幡「ん……ティーパック」
雪ノ下「」ピクッ
由比ヶ浜「」ピクッ
八幡「…変えたか?」
八幡「」ドサッ
ー結局俺はこの日も気が付いたら寝てしまっていた。
何故かはわからんがこの日以降、奉仕部で紅茶を淹れる担当が俺になった。
あの数日の間に俺の身に何が起きたのか。
あの夢はなんだったのか。
それを考えるとドツボに嵌りそうだから、俺は何も考えないようにしている。
ただ1つ確実に言える事は…
八幡「紅茶、入ったぞ」カチャカチャ
ー俺がこのティータイムを柄にもなく気に入っちまってる。って事だけだ。
-
- 10 : 2013/12/04(水) 01:53:25 :
- という訳で【奉仕部TeaPack事変】1発目の八幡編をお送りしました。
眠っている八幡の身に何が起きていたのかは続く雪ノ下編、由比ヶ浜編を見て頂ければ分かると思います。
http://www.ssnote.net/series/182
ではまた…
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- 11 : 2013/12/04(水) 03:28:26 :
- いつも見てるよー
なかなかいいよー
-
- 12 : 2013/12/04(水) 10:31:37 :
- >>11
嬉しいコメントありがとうございます(^.^)
私自身も、読んで下さる方も楽しめるように頑張って行きますのでこれからもよろしくお願いします。
-
- 13 : 2013/12/04(水) 21:15:59 :
- Good
とてもよかった
-
- 14 : 2013/12/04(水) 21:48:17 :
- >>13
サシャ好きさんコメントありがとうございます^ - ^
次も頑張ります!
-
- 15 : 2013/12/04(水) 22:43:48 :
- 読みやすくて、面白かったです!次回も期待(^o^)
-
- 16 : 2013/12/04(水) 23:07:50 :
- >>15
コメントありがとうございます!
読みやすさは人によっても違うのかな?と思いながらも丁寧には書いているつもりだったので、実際読みやすいとおっしゃって頂けると安心できますし、とても嬉しいです^ ^
次も頑張りまふ。
-
- 17 : 2013/12/04(水) 23:08:24 :
- >>16
頑張ります。です>_<
-
- 18 : 2016/11/26(土) 19:11:43 :
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