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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

進撃の調査劇団~シンデレラ?~

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  1. 1 : : 2015/10/09(金) 21:46:30
    こんばんは。執筆を始めさせていただきます。

    今回は、リクエストいただきました、『シンデレラ』の公演をさせていただきたいと思います。

    今回の条件は、こちら↓↓↓

    * 不定期な更新

    * リヴァハン

    * 展開によってはキャラ崩壊注意

    …以上の条件でもかまわない、という方は、ぜひ劇場に足を運んでいただけたらと思います。

    よろしくお願いします。
  2. 2 : : 2015/10/09(金) 21:55:50
    【開演数日前のこと…】


    タタタタタタタタ…


    エルド「兵長…リヴァイ兵長!!!」


    リヴァイ「…なんだ騒々しい。」


    ペトラ「そうよエルド。そんなに焦ってどうしたの?」


    グンタ「まあ落ち着けよ…すごい汗だぞ。」


    オルオ「フッ…お前にはまだ冷静さというものが欠けているようだな…そんな事では、まだまだ俺の域に」


    エルドハァ…ハァ…「…ちょっ…調査劇団の…」ケホ


    ペトラ「…ああ…そういえば、次の公演、まだ決まってなかったわね…」


    エルドハァ…「…調査劇団の、次の公演についての…」


    グンタ「…ん?まさか、苦情が来てついに解散しろ、とかか?」


    オルオ「フッ…俺の出番が少ないことが原い」


    エルド「次の公演の…リクエストが来たんだ!!!」


    グンタ「」ピク


    オルオ「」ピク


    ペトラ「」ピク


    リヴァイ「…お前ら、どうし…」


    エルド&グンタ&オルオ&ペトラ「「「「キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」」」」


    リヴァイ「…耳が痛ぇ。」キーン。


  3. 4 : : 2015/10/09(金) 22:12:38
    ペトラ「それでそれでそれで!?どんなリクエストなの!?」


    エルド「ふふん。聞いて驚け…シンデレラだ。」


    グンタ「…おお…」


    オルオ「キター王子枠。」


    ペトラ「まあステキ!女の子の永遠の憧れじゃない!」


    リヴァイ「エルド…他には何かなかったか?」


    エルド「ええ…リヴァイ兵長とハンジ分隊長を、むふふ、な感じにしてほしいと…」


    リヴァイ「…よく聞こえなかったが…」


    エルド「むふふです。」


    オルオ「あはは。」


    グンタ「えへへ。」


    ペトラ「おほほ。」


    エルド「…て遊ぶなお前ら!」


    リヴァイ「ハンジか…変に馴れ合う気は無いが…オペラ座の怪人の時みてぇに、エルヴィンにちょっかいを出されるのも癪だしな…」


    ペトラ「…そういえばエルド。エルヴィン座長には、もう話をしてあるの?」


    リヴァイ「あいつが一応、まだ座長だからな。」


    エルド「実は…部屋を覗いたら、ご自分で次の公演を考えていたらしく、『はだかの王さま』や、『王さまの耳はロバの耳』、『フランダースの犬』を、熱心に読みふけってらっしゃって…」※実際に、数珠繋ぎが公演を検討していた作品です。


    グンタ「それは…声かけづらいな。」


    エルド「グンタ行ってきてくれよ。」


    グンタ「なっ…なんで俺が…」


    ペトラ「そうよ。オルオ行きなさいよ。」


    オルオ「フッ…ペトラ、そんなに俺の活躍の場を増やしたいか…しかしそれには」


    リヴァイ「…エルヴィンには俺から説明しておく。お前たちはモブリットとともに、公演の準備に移れ。」


    エルド「了解です、兵長。」


    ペトラ「オルオ。あんたはネズミの役でもやりなさいよ。」


    オルオ「なんだペトラ…そんなに俺が他の女と舞踏会に出るのがイヤなのか…安心しろ俺が王子ならペトラがシン」


    グンタ「そうだ。ハンジ班の連中にも声をかけておくか。」


    ペトラ「久しぶりの公演…血が騒ぐわぁ!」


    オルオ「」

  4. 11 : : 2015/10/10(土) 21:51:41
    【いっぽう、ハンジ班は…】


    ニファ「…はあ。」


    ケイジ「」


    髭ゴーグル「」※原作第52話にてハンジさんの左隣に座っていた彼の事です。彼の名前はサンタさんにお願いしました(笑)


    ニファ「………はあああ~~~」


    ケイジ「」


    髭ゴーグル「」


    ニファ「…ちょっと。」


    ケイジ「…な、なんだよ。」


    ニファ「仲間が、これでもかっていうくらい、ため息ついてんのよ?声くらいかけてくれてもいいんじゃない?」


    ケイジ「……ど、どうしt」


    ニファ「聞いてくれる!?最近公演の話が無いと思ってたら、どうもリクエストがあって、シンデレラをやる事になったみたいなの。」


    髭ゴーグル「…そうか。それは良かったじゃないか。俺はいつ苦情が重なって、解散になるんじゃないかってヒヤヒヤしてたが…」


    ニファ「リクエストについては、私も嬉しいと思うけど…それが、そのシンデレラは、ただのシンデレラじゃないのよ!」


    ケイジ「まさか、巨人化するt…」


    ニファ「なんと!!!リヴァイ兵長と私のハンジさんの、むふふ展開が条件になってるのよ!!!」


    ケイジ&髭ゴーグル「「な…なんだって!?」」


    ケイジ(…今、私のって…)


    髭ゴーグル(…濡れ場があるのか…客層はまだまだ若いと聞いたが…)


    ニファ「わったっしっのっハンジさんが…キズものになってはいけないのよ!!!」


    ケイジ「高く売れなくなるな。」


    髭ゴーグル「家具じゃないぞ。」


    ニファ「それで、優秀な私は、先手を打ったってわけ。」


    ケイジ「…先手?」


    ニファ「そ。演目の看板は、もう完成して飾られてるんだけど…」


    髭ゴーグル「ああ…いつも劇場の入り口に飾ってるな…」


    ニファ「そこにぃ…でっかく“?”を書いてやったのよ!」


    ケイジ「それが…どうしたんだよ。」


    ニファ「ただのシンデレラでは終わらないっていうのを、予告してやったのよ!」


    髭ゴーグル「…だいたい公演はいつも、普通の筋書きじゃないけどな。」


    ケイジ「けど、ヤバいだろそれ。エルヴィン座長とかに怒られるぞ。」


    ニファ「大丈夫よ。公演が近づけば、看板見てる余裕なんてなくなるわよ。」


    髭ゴーグル「…だと良いがな。」


    モブリット「…お~いみんな。公演の準備を…」


    ニファ「は~い。この私が、ステキなシンデレラにしてみせま~す。」


    ケイジ(…悪巧みしてるニファも…可愛い…)


    髭ゴーグル(そして…悪巧みしてるニファには、誰も敵わない…)


    モブリット(ニファ…何か企んでるな、あの顔は…)
  5. 21 : : 2015/10/11(日) 21:30:53
    【開演数時間前…】


    モブリット「エルヴィン座長。今回出演するメンバー、全員揃いました。」


    エルヴィン「うむ…皆、今回の公演は、シンデレラだ。」


    ハンジ「う~にゅにゅにゅ~ひんれらは~?」


    エルヴィン「………ハンジ、酔っているのか?」


    モブリット「申し訳ありません、座長。次回の壁外調査の資金調達のために、先ほどまで貴族の接待をしていたものですから…」


    ハンジ「ひそくのせっはい…はいへん~…」


    エルヴィン「ハンジの酔いは醒めるのか?」


    モブリット「量はそんなに飲んでいないのですが、もともとお酒はあまり強くないので…」


    リヴァイ「どうするエルヴィン。もう観客は入り始めているぞ。」


    エルヴィン「…やむを得ないな。予定どおりの時間に、開演しよう。」


    ハンジ「ほへんね~みんら~…」


    ニファ「いいんですよハンジさん。ハンジさんは、我が調査兵団の…ひいては、人類のために、尽力なさっているのですから。」


    エルヴィン「とりあえず、配役だが…今回リクエストいただいた内容によると、リヴァイとハンジのえへへなシーンを、との事だが…」


    モブリット「座長。むふふ、です。」


    リヴァイ「…だとよクソメガネ。俺は酔っぱらい女と絡む気はねぇぞ。」


    ハンジ「ほうひわれてもね~」


    ニファ「リヴァイ兵長。むふふ、は諦めては…」


    リヴァイ「いや…そうもいかねぇ。この劇団も観客が第一だ。何としてでも、こいつの酔いを醒ます。あとは転がすなり、押すなり倒すなり…ま、その時の気分次第だな。」


    エルヴィン「リヴァイ…我が劇団の客層は若い方が中心だ。言葉には注意しろよ。」


    リヴァイ「ああ…お互いにな。」


    ハンジ「…ひはい~…」


    モブリット「…リヴァイ兵長。ハンジさんが何か…」


    ハンジ「…抱っこ♪」


    ニファ「ハンジさん!?」


    リヴァイ「チッ…早く酔いを醒ませ。クソが。」
  6. 25 : : 2015/10/11(日) 21:45:51
    【開演】


    エルヴィン「…昔むかし、あるところに、シンデレラという女の子がいました。女の子のお母さんは、早くに亡くなってしまい、お父さんは新しいお母さんを迎えました。」


    ハンジ「あ~…まだなんか意識がハッキリしないな…気がついたらもう、舞台の上だし…」


    モブリット「ハンジさん。しっかりしてください。ハンジさんが、シンデレラで、俺は継母役です。」


    ハンジ「げっ。主役ぅ!?」


    エルヴィン「継母には、2人の娘がいました。」


    ペトラ「はいっ!私、ペトラ・ラルと…」


    ニファ「ニファですっ、ハンジさん!」


    エルヴィン「シンデレラのお父さんも、ほどなくして亡くなり、それからというもの、継母と姉たちは、毎日のようにシンデレラをイジメていました。」


    ニファ「そっ…そんな!ハンジさんをイジメるなんて…!」


    ハンジ「いや…やってくれ、ニファ。これは舞台だお芝居だ。さあ…さあ!」


    ニファ「でも…」


    モブリット「…ハンジ分隊長の弱点は……わき腹だ!」


    エルヴィン「継母は、2人の姉に、ふわふわの羽を渡しました。」


    ペトラ「では…ハンジさん…失礼します!」


    コチョコチョコチョ…


    ハンジ「あっひゃっひゃっひゃ…モ…モブリット…っ…それ言うなって…」


    モブリット「…じゃあ次はあの、ハンジ分隊長がいつも残してる、あの食べ物を…」


    ハンジ「ひ~!やめて!言わないでぇ!!!」


    エルヴィン「継母は、完全にシンデレラの弱味を握っていました。」
  7. 37 : : 2015/10/12(月) 21:35:41
    エルヴィン「そして、ある日のこと。お城で王子様が、お妃を選ぶ舞踏会を開くと聞き、継母と2人の姉たちは、出かける準備を始めました。」


    ハンジ「私は…お留守番…なの?」


    モブリット「すみません。あとから、魔法使いが来てなんとかしてくれますので…」


    ペトラ「モブリットさん。ネタバレはいけませんよ。」


    ニファ「ハンジさん無しの舞踏会かぁ…なんか、つまんないなぁ。」


    モブリット「いいから。ほら、ニファも行くよ。」


    ニファ「行くよって副長…その格好でですか?」


    モブリット「えっ。」


    ハンジ「モブリット…君、継母役でしょ?ちゃんとドレス着なよ。」


    モブリット「俺、男なんで…」


    ペトラ「モブリットさん。だからってそれ…以前、水戸黄門の公演の時、黄門様役の座長が着てた衣装じゃないですか…」


    モブリット「やっぱ…変かな?」


    ニファ「完全に浮いてますよ。ドレス着てたほうが、ましだと思います。」


    モブリット「いや、俺、男だから。」


    ハンジ「はああ~モブリットも、いざという時、いくじが無いねぇ。」


    エルヴィン「継母は、やっぱり着ていく衣装を変えようかな、と思いました。」


    モブリット「う…そんな…」


    ニファ「ハンジさん。モブリット副長の衣装は私たちに任せて、ハンジさんは、魔法使いの登場を、待っててくださいね。」


    ハンジ「うん。分かったよ。」


    モブリット「おやつは、戸棚の中にありますからね。あと、火の取り扱いには、充分に気をつけて…」


    ハンジ「分かった分かった。」


    エルヴィン「…おい、シンデレラに掃除や、食事の準備を言いつけなくていいのか。」


    モブリット「座長。この舞台は借り物なんですよ。我が劇団に、弁償するだけの予算があるんですか。」


    エルヴィン「…ハンジ。おとなしく待ってるんだぞ。」


    ハンジ「りょ~かいっ!」
  8. 42 : : 2015/10/12(月) 22:03:28
    エルヴィン「嗚呼、かわいそうなシンデレラ。舞踏会に行くドレスも無く、シンデレラは、途方に暮れていました。」


    ハンジ「…お?モブリット、本当に戸棚にクッキー入れといてくれたんだ…ラッキー!」


    エルヴィン「…そこへ、魔法使いが現れました。」


    ナナバ「…やあ。」


    ハンジ「あ。ナナバ。このクッキー、なかなか美味しいよ。」


    ナナバ「ハンジ…クッキーもいいけど、私からのプレゼントも、受け取ってくれないかな。」


    ハンジ「えっ。なになに?」


    ナナバ「じゃあまず、呪文を唱えて…ザキ!!!」


    エルヴィン「おい。」


    ナナバ「…どうかしたかい?エルヴィン座長。」


    エルヴィン「ナナバ。今の呪文…俺に向かって唱えた気がしたが…」


    ナナバ「まさか。気のせいだよ。…呪文が違ったかな。次こそはうまくいくはず…」


    ハンジ「頑張れ、ナナバ!」


    ナナバ「よし…呪文は…イオナズン!!!」


    エルヴィン「俺には効かない。なんだ、俺に何か恨みでもあるのか、ナナバ。」


    ナナバ「…え?そうみえる?ははは。私も、悪ふざけが過ぎたみたいだねザキ。」


    エルヴィン「…なんか怖いぞ。」


    ハンジ「そういえばナナバ、私が座長になったらこうするとか、ああするとか、色々皆に話してるみたいだね。」


    エルヴィン「座長は俺だ。」


    ナナバ「ふふっ。エルヴィン。君のやり方のままじゃダメなんだよ。この劇団は、私が変えてみせる…」


    エルヴィン「なん…だと。」


    ハンジ「あのぅ…プレゼントは…」


    ナナバ「…ああ。そうだったね…それっ、ちちんぷいぷいドレスよ出でよ~♪」


    エルヴィン「…結局ありきたりな呪文だな。」
  9. 43 : : 2015/10/12(月) 22:14:24
    ※申し訳ありませんが、ここで今までいただいたコメントを、編集し、非表示にさせていただきます。
    いただいたコメントは、大切に保管し、時々また読ませていただき、これからもより良い公演をお届けできるよう、尽力していきたいと思います。
    引き続き、調査劇団を、よろしくお願いいたします。
  10. 44 : : 2015/10/15(木) 21:37:58
    ハンジ「おおっ…すっご~い…綺麗なドレスだね…」


    ナナバ「私にかかれば、ざっとこんなもんだよ。」


    エルヴィン「衣装を選んだのは俺だがな。」


    ナナバ「色を決めたのは私だよ。」


    ハンジ「あ~も~ケンカしないっ!えっと、これでその舞踏会に行けばいいの?」


    エルヴィン「待てハンジ。馬車が無いぞ。」


    ハンジ「あ、そっか。呼ぼうか。」


    ナナバ「まあ待ちなよ。私が魔法で出してみせるから。」


    ハンジ「さっすがナナバ。」


    ナナバ「ただし、今から言う物を用意してほしい。ネズミが2匹とトカゲが1匹。それに、大きめのカボチャが1つだよ。」


    ハンジ「分かった。探してみるよ。」
  11. 45 : : 2015/10/15(木) 21:46:50
    ハンジ「…ん~と…ネズミネズミ…」


    ケイジ「ハンジさん!」


    ハンジ「お~ケイジ、お疲れさん。この辺でネズミ見なかった?」


    ケイジ「…あ…実は、俺と髭ゴーグルが、今回ネズミの役なんです。」


    髭ゴーグル「…そうなんです。」


    ハンジ「あ、そうなんだ~。よかったすぐに見つかって。あと、カボチャが欲しいんだけど…」


    ケイジ「その事なんですが…」


    ハンジ「えっ?」


    ケイジ「も、申し訳ありませんっ!」


    ハンジ「ど、どうしたのさいきなり!?」


    髭ゴーグル「実は…この公演が始まる前、ニファが俺とケイジに、温かいカボチャのスープを差し入れしてくれて…」


    ケイジ「ニファの手作り…旨かった。」


    ハンジ「カボチャの…スープ…」


    髭ゴーグル「…はい。」


    ハンジ「……嫌な予感しかしないんだけど…」


    ケイジ「ハンジさん。ニファを叱らないであげてください。ニファは、ハンジさんをリヴァイ兵長にとられたくないだけなんです。」


    ハンジ「そんな!私は私だよ。誰のものでもないよ。それに、カボチャがダメなら、他の物を使えばいいじゃないか!」


    髭ゴーグル「他の物…ですか。」


    ケイジ「あ~…リンゴでもあればなぁ…」


  12. 46 : : 2015/10/16(金) 22:00:33
    ハンジ「そうだねぇ…カボチャってたしか、馬車になるんだよね。リンゴの馬車でも、悪くはないね…」


    髭ゴーグル「しかし…ありませんね、リンゴ…」


    ハンジ「あ~…今朝の朝ごはん、とっておけばよかった…」


    ケイジ「えいっ…この…クソッ…!」


    髭ゴーグル「騒がしいなケイジ…なにを追い回してるんだ?」


    ケイジ「いや…今、キノコがあったんだけどよ…逃げられちまった…」


    ハンジ「キノコ?逃げる?」


    髭ゴーグル「ケイジ…今、冗談を言ってる場合じゃないぞ。」


    ハンジ「そうだよ!カボチャの代わりだけじゃなくて、トカゲも1匹探さなきゃいけないんだから!」


    ケイジ「冗談なもんか!なんか…ヌメヌメして、ふにふにで、ひんやりこで…」


    ハンジ「…ヌメヌメしてるの?そんなのに乗るの、イヤだなぁ。」


    ケイジ「…キノコにしては、わりと大きめで…なんか、『んふんふ』って鳴いてたんですよ!」


    髭ゴーグル「ケイジ…その話はもういい。」


    ハンジ「たぶん、あんまり深く追及しないほうが良さそうだね。」


    髭ゴーグル「…大人の事情、ってやつですかね。」


    ケイジ「あいつ…どこいったんだろ…」


    エルヴィン「…シンデレラが困っていると、トカゲがやって来ました。」


    ハンジ「えっ!?誰!?」
  13. 47 : : 2015/10/16(金) 22:22:52
    エレン「…自分です!ハンジ分隊長!!!」ケイレイッ!!!


    ハンジ「エレン!!!来てたんだね!」


    エレン「はい。なんとか今回も、出演枠を獲得しました!!!」


    ハンジ「そうなんだ。シンデレラって、あんまり出演枠が無かったのに、よく出させてもらえたね?」


    エレン「自分は何もしていないのですが、同期のミカサがエルヴィン座長に掛け合い、獲得しました。」


    ハンジ「そうなんだ…エルヴィンも案外、新兵思いなんだね。」


    エルヴィン「ああ…まあ…そうだな。」ハハハ。


    エレン「…というわけで、今回自分は、トカゲです!よろしくお願いしますっ!!!」ケイレイッ!


    ハンジ「…さっそくなんだけどさエレン。カボチャか、それの代わりになりそうな物、無いかな?」


    エレン「カボチャの代わり…ですか。」


    ハンジ「いきなり言われても、無いよね、そんな物…」


    エレン「そう…ですね…あっ!」


    ハンジ「何なに!?」


    エレン「…これ…というか…こいつじゃダメですかね…」


    ハンジ「…ん?」


    ⊃アゲハの幼虫


    ハンジ「おおっ…イモムシ…どうしたの、これ。」


    エレン「旧本部の土手で見つけたんです。実は先日、リヴァイ兵長と先輩方と一緒に、旧本部の草刈りをしたのですが…こいつ、どうやら命からがら逃げ延びて、土手にへばり付いてたみたいで…」


    ハンジ「へぇぇ…かっわい~!」


    エレン「…オレ、小さい頃、幼虫を飼ってて、それがそのまま蝶になった事があったんです。それを思い出して、つい捕まえて来てしまって…」


    ハンジ「いいねいいね!じゃあ、今度は調査兵団で飼おうよ!」


    エレン「…いいんですか!?」


    ハンジ「うんっ。私、生き物を飼うのも好きだからさ。ま、その前にこいつには、一役かってもらうけどね。」


    エルヴィン「…シンデレラは、ようやく舞踏会に行く準備ができたようです。はい、魔法使いさん、どうぞ。」


    ナナバ「う…イモムシの馬車…か…ま、いいけど。」


    ハンジ「わ~い♪」


    ケイジ「…実際馬車化すると…モ●ラみたいだな…」


    髭ゴーグル「…今の若い世代にモ●ラが通じるのかが、若干不安だがな。」
  14. 48 : : 2015/10/17(土) 21:40:21
    エルヴィン「いっぽうその頃、お城では舞踏会が開かれていました。」


    ニファ「あのぉ…リヴァイ兵長…」


    リヴァイ「なんだ。」


    ニファ「私とぉ…踊りませんか…?」


    ペトラ「ちょっとニファ!何大胆な事言ってるのよ!?」


    ニファ「いいじゃない。私は舞踏会に参加してるんだから、王子さまと踊る権利はあるわ。」


    リヴァイ「…それもそうだな。ただ突っ立ってるのも暇だしな。」


    ニファ「あ…ありがとうございます…あのっ、お願いします…」


    リヴァイ「ああ。」


    ペトラ「ちょっと!エルドにグンタにバカオルオ!何とかしなさいよ!」


    オルオ「おいちょっと待てペト」グンタ「そんな事言われてもなペトラ…」


    エルド「どのご令嬢を選ぶかは、リヴァイ兵長の自由だからな。」


    ペトラ「そ、それはそうだけど…あ、じゃあ私と踊ってくれてもいいじゃない!!!んもう!!!」


    オルオ「…おいペトラそこは素直にお」エルド「そうカッカするなペトラ。舞踏会はまだ、始まったばかりじゃないか。」


    グンタ「…ま、俺たちは執事の役だから、ゆっくり舞踏会を楽しむわけにもいかんがな。」


    エルド「そうだな。」


    オルオ「…おいお前たち俺のは」ペトラ「ハンジさん…そろそろ来るかしら…」


    エルド「聞くところによると、エレンも出演してるらしいな。」


    グンタ「そうなのか。リヴァイ班、揃い踏みだな。」


    オルオ「俺のはな」ペトラ「エレン、何の役なのかしら。それもまた楽しみね…」


    グンタ「まったくだな。」


    エルド「楽しみが増えたな。」


    オルオ「お前らぁぁぁぁっ!!!」


    ペトラ「…ちょっと何よオルオ。うるさいわね!」


    エルド「これはあくまで、上品な社交の場なんだぞ。」


    グンタ「そこら辺、お前も子供じゃないんだから、わきまえろよな。」


    オルオ「俺だってそうしたい!!!だが、俺の話を聞かねぇお前らもおかしいだろうが!!!」


    ペトラ「オルオの話、ね~…」


    オルオ「くぅぅ…今回も俺は、いち執事の役…いまいち見せ場が…」


    エルド「…あ!ハンジさん…いや、シンデレラが到着しました!」
  15. 49 : : 2015/10/17(土) 21:52:46
    ハンジ「リヴァイ~!やっほ~!」


    ニファ「ハンジさん…到着してしまったのね…カボチャは始末したはずなのに…」


    リヴァイ「…カボチャがどうかしたのか?」


    ニファ「はっ!…い、いえ…なんでもないですぅ…」


    ハンジ「見て見てこの馬車!可愛いでしょ~!」


    ペトラ「そ…その馬車…まさか…」


    ハンジ「名付けて…イモムシご」リヴァイ「来るなこの奇行種が!!!」


    エルヴィン「王子さまは、ドン引きしてしまいました。」


    リヴァイ「ドン引きどころの騒ぎじゃねぇだろ。どうしてそんな奇妙なもんで来るんだクソが。」


    ハンジ「あ、エレンがね…」


    エレン「も、申し訳ありません、リヴァイ兵長…」


    リヴァイ「まだ躾が足りねぇのか…あ?」


    エレン「すみませんすみませんすみません…」


    ハンジ「も~またリヴァイは。許してあげなよ。私がエレンに、カボチャに代わる物何か無いって聞いたら、出してくれただけなんだから。」


    リヴァイ「カボチャだか何だか知らねぇが、徒歩で来い徒歩で!」


    ハンジ「…はいはい。次からはそうしますよ…ね、だから、踊ろ?」


    リヴァイ「…。」


    エルヴィン「王子さまは、シンデレラに一目惚れしてしまいました。」


    ハンジ「…え、や~、参ったな。」


    ニファ「ひいぃ…」


    リヴァイ「してねえ!妙なナレーション入れるな!!!」


    エルヴィン「…だが…リクエストで、お前とハンジの、わはは、な展開を…」


    モブリット「エルヴィン座長、むふふ、です!!!」
  16. 50 : : 2015/10/18(日) 21:25:30
    ハンジ「とりあえず…踊ろうよ、リヴァイ…あは、王子さま、だっけ?」


    リヴァイ「…俺にも選ぶ権利はあ」エルヴィン「王子さまは、喜んでシンデレラと踊り始めました。」


    リヴァイ「…分かった踊る。だが、喜ぶ演技なんて俺はしねぇぞ。」


    ハンジ「…リヴァイ…顔、赤いよ?」


    リヴァイ「…てめぇのメガネが汚れてるんだクソが。」


    エルド「…とか言いながら…」


    ペトラ「…2人とも…」


    グンタ「こちらが見とれてしまうくらい、美しく踊っていらっしゃる…」


    ニファ「ハンジさん…ステキ…」


    エレン「さすがです!リヴァイ兵長!!!」


    エルヴィン「…楽しい時間は、あっという間に過ぎていきました。」


    ナナバ「あ、そういえばさあ…」


    エルヴィン「…なんだナナバ。お前の出番は、今無いぞ。」


    ナナバ「ははは。本来ならそうなんだけど、肝心な事を伝えるの忘れちゃってね。」


    ケイジ「あっ!!!シンデレラって、夜の12時の鐘が鳴り終わるまでに帰らなきゃいけないんですよね!?」


    髭ゴーグル「…いわば、この物語の重要な設定の1つですよね…」


    ナナバ「そうなんだよ…うん、ハンジがあまりにも美しくて、忘れてたよ…仕方ないだろ。」


    ニファ「仕方ないです。」


    ケイジ「そう…なのか?」


    髭ゴーグル「…まあとにかく、早く伝えないと…」


    ナナバ「うん、それもだけど…もう1つ忘れて事があってね。」


    ケイジ「…うわ…すげ~嫌な予感する…」


    ナナバ「…ガラスの靴、出し忘れてた♡」テヘペロ。


    髭ゴーグル「…ナナバ…語尾にハートマーク付けたからって、なんでも許されるわけじゃないんだぞ。」


    モブリット「もし許されてしまうのなら、ハンジさんはこれから、ハートマークを乱用しそうだ…」
  17. 51 : : 2015/10/18(日) 21:39:54
    リヴァイ「…おいメガネ。」


    ハンジ「…ん?私の事かな。」


    リヴァイ「ガラスの靴が無いってことは…お前今、何を履いてるんだ?」


    ハンジ「え?裸足だよ。」


    モブリット「分隊長!ワイルド過ぎます!!!」


    エルヴィン「ハンジ…そういう時は、一言言ってくれ。」


    ハンジ「いやあ…なんか言い出し辛くて…」


    リヴァイ「妙なとこで気を遣うんじゃねえクソが。」


    カーン……カーン……カーン……


    エルヴィン「12時の鐘が、鳴り響きます。」


    ハンジ「キャー、逃~げろ~!」


    リヴァイ「…俺は追わない」エルヴィン「王子さまは、半泣きでシンデレラを追いかけました。」


    リヴァイ「…泣いてねえ…泣いてねえからな…クソッ!」


    ハンジ「へっへへ~ここまでおいで~!」


    エルヴィン「……カット!!!!」


    ハンジ「…へっ!?」


    ケイジ「おいおい、カット入ったぞ。」


    髭ゴーグル「…もはやどの公演以来かも分からんな…」


    エルヴィン「…困ったな。ガラスの靴が無いぞ。」


    ケイジ「…そうか!シンデレラは途中で、ガラスの靴を片方落として…」


    髭ゴーグル「それを手がかりに、王子さまはシンデレラを捜し当てるんだったな。」


    モブリット「しかし…ハンジさんは、ガラスの靴はおろか、履き物すら履いていない…」


    エルヴィン「何か…代わりになるものは無いのか…」


    リヴァイ「…チッ…」


    リヴァイ「」チラ。


    リヴァイ「…よし。」


    オルオ「…?」


    リヴァイ「…よし、オルオ、いけ。」


    オルオ「……………………………はい?」


    リヴァイ「お前がガラスの靴の役をやれ。」


    オルオ「へいちょ…俺…え?」


    リヴァイ「…命令だ。見せ場が欲しいんだろ。」


    オルオ「ですが…その…」


    エルヴィン「シンデレラは、階段に盛大にガラスの靴を転がしました。」


    リヴァイ「…というわけだ…いけ!」


    ドオン!!!


    オルオ「おわわわわわわわわ~っ!!!」
  18. 52 : : 2015/10/19(月) 21:24:46
    ゴロゴロゴロゴロ…


    オルオ「はぶあっ!」ブチィッ!


    ペトラ「オルオ!」


    タタタタタッ。


    エルド「…やはり舌を噛んでいるな。」


    ペトラ「でもガラスの靴って、シンデレラのいわば代名詞ともいえるものじゃない。そんな役に抜擢されるなんて、オルオにはもったいないわね。」


    グンタ「今までも、魔女の靴の役とか、柱の役が存在したからな。」


    エルド「ガラスの靴…」


    グンタ「ガラスのオルオ。」


    ペトラ「語呂は良いわね。」


    リヴァイ「冷静だなお前ら。」


    エルヴィン「王子さまは、シンデレラが残したガラスの靴を手がかりに、シンデレラを捜すことにしました。」


    リヴァイ「…だそうだ。立て、オルオ。」


    オルオ「へいちょ…」


    ペトラ「でも、オルオを使って、どうやってシンデレラを捜すのかしら…」
  19. 53 : : 2015/10/20(火) 22:02:03
    リヴァイ テクテクテクテク。


    オルオ トボトボトボトボ。


    リヴァイ …ピタ。


    オルオ「?」


    リヴァイ …テクテクテクテク…。


    オルオ「…兵長…」


    リヴァイ「…なんだ。」


    オルオ「あの俺…これからどうすればいいんスかね…」


    リヴァイ「…知るか。」


    オルオ「シンデレラの話では…ガラスの靴がピッタリ履ける女性を国中から捜すって事ですが…俺、靴じゃないし…」


    リヴァイ「…着いたぞ。」


    エルヴィン「王子さまは、国中を回り、最後にシンデレラの家へとやって来ました。」


    モブリット「ガラスの靴が入れば、あなたたちも王子さまと結婚できる。頑張って。」


    エルヴィン「継母は、2人の娘のどちらかを、王子さまのお嫁さんにしようとしました。」


    ペトラ「そんなこと…」


    ニファ「…言われても…」


    オルオ「…はは、どうも。」


    ペトラ「…とりあえず、オルオは床に寝て、私とニファで踏みつけましょうか。」


    オルオ「おい!ペトラ!そりゃどういうつもりだ!?」


    エルヴィン「ある一部の趣味の方は、歓喜するだろうな。」


    リヴァイ「美女に踏まれたい、か…」


    ペトラ「まあっ兵長。美女だなんて。」


    オルオ「ちょっと待て俺はそんな趣味無いなんてこともなくあるのかもしれなく…」


    ペトラ「オルオ…さっき転がった時、舌を噛み切って死ねばよかったのに。」


    オルオ「フッ、照れるなペト」ペトラ「あんたがガラスの靴なら今すぐ叩き割ってやるわ!!!」


    エルヴィン「落ち着けペトラ…よし、ではこうしよう。」


    リヴァイ「何か良い案があるのかエルヴィン。」


    エルヴィン「この中で、一番リヴァイの物まねをしたオルオの物まねが一番物まねらしい人を、王子さまもといリヴァイの嫁にしよう。」


    リヴァイ「…チッ…ツッコミ所が多くて追いつかねぇ…」
  20. 54 : : 2015/10/21(水) 21:59:44
    オルオ「リ…リヴァイ兵長の物まね?…そんなの、俺したこと無いっスよ座長…」


    ペトラ「ウソ!いっつもしてるじゃない!私、見るたびにイライラしてるんだから!」


    ニファ「ちょっと待って!その勝負、いつもそばでオルオのリヴァイ兵長の物まねを見ていたペトラのほうが、有利じゃないの!」


    ペトラ「好きで見てたんじゃないわよ!ほんっっと見てて不快なんだから!」


    ハンジ「ね~、どうしたの~?」


    ニファ「ハンジさぁん…オルオがいじめるんです…」


    ペトラ「そうなんですぅ。」


    ハンジ「オルオ!!!いじめちゃダメじゃないか!!!」


    オルオ「俺、何もしてないっス!!!」


    リヴァイ「ちょうど良い所に来たなハンジ。お前なりに普段のオルオの物まねをやってみろ。」


    ハンジ「えっ…なんで?」


    リヴァイ「うまくできたら…エルヴィンが、次の壁外調査で巨人を捕獲し放題だと言っていた。」


    エルヴィン「ちょ…」


    ハンジ「えええマジでぇぇぇ!?よ~~~しハンジさん頑張っちゃうよ~!!!」


    リヴァイ「よし…やってみろ。」


    ハンジ「え~では…うぉっほん…『フッ…俺を束縛するつもりかペトラ?俺の女房を気取るには、まだ必要な手順をこなしてないぜ?』」


    ペトラ「…し…舌を噛み切って死ねばよかったのに…」


    ハンジ「『…戦友へ向ける冗談にしては笑えないな…』」


    リヴァイ「」


    ニファ「…え…これって…」


    ペトラ「…似てるわ。」


    ハンジ「でしょでしょ!?」


    ペトラ「あの…思わずぶん殴りたくなるくらいのウザさまで…まさに、そっくり…」


    オルオ「…ぶん殴るって…」


    ハンジ「だてに毎日巨人の実験やってないからね。観察力は養ってるつもりだよ。」


    ニファ「さすがですハンジさん!ステキステキ!!!」


    ハンジ「ありがとう、ニファ。ああ…これで巨人捕獲し放題か…♪」


    エルヴィン「ガラスの靴は、シンデレラの足にピッタリはまり、シンデレラは晴れて、王子さまと結婚することになりました。」


    ハンジ「…………へ?」


    リヴァイ「…というわけだ。さっさと嫁げ。」


    ニファ「え…そんな…ハンジさぁん!!!」

  21. 55 : : 2015/10/22(木) 21:37:21
    ハンジ「嫁ぐ…私がリヴァイんとこに…そんな…リヴァイ、イヤじゃないの?」


    リヴァイ「公演のためなんだから仕方ねぇだろ。いい加減腹くくれ。」


    ハンジ「まあ…お芝居だし…」


    ニファ「そんなっっ頑張って看板に細工したり、カボチャのスープまで作ったのにぃ!」


    ハンジ「大丈夫だよニファ。私は誰のものでもないからさ。み~んなのハンジさんだよ。」


    リヴァイ「…ほう…」


    エルヴィン「王子さまは、さっそくシンデレラを、お城へと連れて帰りました。」


    リヴァイ「…行くぞハンジ。」


    ハンジ「あ…うん。じゃあニファ、またあとでね…泣かないの。はい、よしよし。」


    リヴァイ …ボソッ「…おもしれぇ…」


    ハンジ「…ん?何か言った?」


    リヴァイ「いや。なんでも無い…」
  22. 56 : : 2015/10/23(金) 22:07:10
    リヴァイ テクテクテクテク…


    ハンジ テクテクテクテク…


    リヴァイ テクテクテクテク…


    ハンジ「ねえ…リヴァイ。」


    リヴァイ「なんだ。」


    ハンジ「なんで…舞台袖に入っちゃうの…ここじゃ、誰も見られないんじゃ…」


    リヴァイ スッ。


    ハンジ「…え?」


    リヴァイ「…誰も見られない…だからこそ、ここに来た…」


    ハンジ「どういうこと…て…え!?」


    リヴァイ「…デカイ声出すな…」


    ハンジ「……で?どうして私がリヴァイに組み敷かれなきゃならないのかな?」


    リヴァイ「シンデレラはめでたく王子さまと結婚したんだろ。これくらいやって当然だ。」


    ハンジ「それお芝居の中の話だし。ここじゃ観客のみんなは見られないし。リヴァイ目がマジだし…もう、ツッコミが追いつかな」


    リヴァイ スッ…。


    ハンジ「ん…」


    リヴァイ「…これで少しは黙る気になったか…」


    ハンジ「リヴァイ…ヘタだよキス…歯当たったし。」


    リヴァイ「てめぇにキスの何が語れるっていうんだクソが。」


    ハンジ「ん~…リヴァイよりもケイケンある…ともいえるかどうか…ははは。」


    リヴァイ「お前よりケイケン無くて、いきなりこんな事しないだろ。」


    ハンジ「確かに……ふむ、リヴァイは、私に惚れてんの?」


    リヴァイ「妙な勘繰りしてんじゃねえ。」


    ハンジ「じゃあ、女なら見境い無く襲うんだ…こら、ケダモノ。」


    リヴァイ「…もう1度黙らせるか…」


    ハンジ …ガリ。


    リヴァイ「…つっ…噛みやがったな。」


    ハンジ「言っただろ。私は誰の物でもないって。それにリヴァイ。君らしくないよ。人の心を無視して…強引すぎる…何かあったの?」


    リヴァイ「…かもしれねぇな。」


    ハンジ「…ふ~、やっとどいてくれた…リヴァイって見た目以上に重いね。」


    リヴァイ「…ハンジ…」


    ハンジ「…ん?」


    リヴァイ「…悪かった…」


    ハンジ「…ぶはっ!?リヴァイ…その発言こそ君らしくないね…」


    リヴァイ「バカ言え…俺は詫びる時はキチンと詫びる。」


    ハンジ「…そ。感心感心…あとさ。」


    リヴァイ「なんだ。」


    ハンジ「リヴァイも…寂しかったら、いつでも私のところへおいで。ハンジさんが優しく受け止めてあ・げ・る。」


    リヴァイ「…チッ…クソが。」


    ハンジ「へへ~ん。」


    リヴァイ「」


    ハンジ「」


    リヴァイ 「……スマナイ」


    ハンジ 「…イイッテバ…」
  23. 57 : : 2015/10/24(土) 21:45:55
    エレン「……あの…」


    ハンジ「わっ!?なに、エレン…もしかしてさっきの…」


    エレン「…すみません、出番を待っている間に…拝見させていただきました…」


    ハンジ「“拝見”なんて…そんな大それたもんでもないけどね。」


    エレン「あの…ああああの…」


    ハンジ「大丈夫エレン…顔真っ赤だよ?なんで私たちよりもエレンのほうが興奮してるのさ…」


    リヴァイ「こいつはまだガキだ。ケイケンもクソもねぇ。」


    ハンジ「だったら見なきゃいいのにぃ。」


    エレン「す、すみません…自分は、アダルトシーン欠乏症という難病にかかってまして…」


    リヴァイ「…そういや、そんなふざけた疾患もあったな。」


    ハンジ「ま、でも、エレンも今そのアダルトなシーンが見られたから、しばらくは大丈夫だよね。」


    エレン「はい…1ヵ月程度は…」


    エルヴィン「シンデレラと王子さまは、舞台袖で、むふふな展開を着々と繰り広げました。」


    リヴァイ「…早く表に出ねぇと、エルヴィンが好き勝手な事を言いそうだな…」


    ハンジ「よし、またみんなの所へ戻ろうか。」
  24. 58 : : 2015/10/24(土) 21:56:53
    ニファ「ハンジ…さん…」


    ハンジ「やあニファ。5分から10分ぶりかな。」


    ニファ「そんな事はどうでもいいんです。ハンジさん…まさかリヴァイ兵長と…その…」


    ハンジ「ん?…ああ、ちょっと、ね。」


    ニファ「そ…そんな…」


    ハンジ「誤解しないでねニファ。さっきも言ったけど、私は誰のものでもないよ。み~んなのハンジさんだよ。もちろん、そのみんなには、ニファも入ってるよ。」


    ニファ「ハ…ハンジさん…」


    ハンジ「ぃよぉぉし!!!第四分隊、集合!!!」


    モブリット「…えっと…しゅ、集合!!!」


    ケイジ「はいっ!」


    髭ゴーグル「はいっ!」


    ニファ「はいっ!」


    ハンジ「ハンジさんの胸に~…突撃開始~!!!」


    ニファ「きゃっ…はぁい!」


    ケイジ「えっ…マジでか…」


    髭ゴーグル「まあ…命令だしな…」


    モブリット「分隊長…なにを…」


    ハンジ「そりゃっ!!!」


    ギュウウウウウ~!


    ハンジ「みんなみんな、大好きだぞ愛してるぞ~!!!クッソ愛しいぜ!!!」


    モブリット「ぶ、分隊長…愛し過ぎです…」


    ケイジ「くふっ…あったけぇ…」


    髭ゴーグル「むっ…これは…」


    ニファ「ハンジさぁん…」フフ。


    ペトラ「」


    オルオ「」


    グンタ「」


    エルド「」
  25. 59 : : 2015/10/24(土) 22:16:41
    ペトラ「」チラ。


    オルオ「」チラ。


    グンタ「」チラ。


    エルド「」チラ。


    リヴァイ「…なんだ。」


    ペトラ「いえ…」


    オルオ「別に…」


    グンタ「なんでも…」


    エルド「ないですよ…ははは。」


    リヴァイ「…………。」チッ。


    リヴァイ「」


    リヴァイ「…特別作戦班…」


    ペトラ「」ピク。


    オルオ「」ピク。


    グンタ「」ピク。


    エルド「」ピク。


    エレン「…ん?」


    リヴァイ「…集まれ。」


    ペトラ「兵長……はい!」


    オルオ「おっしゃあ!」


    グンタ「分かりました!」


    エルド「よし…エレンも来い!」


    エレン「は…はい!」


    リヴァイ「……もう少し寄れ。」


    リヴァイ班一同 スススススッ♪


    リヴァイ「」


    リヴァイ「」


    リヴァイ …ハア…


    リヴァイ「…お前ら…」


    リヴァイ班一同「はいっ!!!」


    リヴァイ「お前らと共に過ごす時間…悪くない…これからも、任務に励むぞ。」


    ペトラ「はいっ!」


    オルオ「もちろんですっ!」


    グンタ「兵長にお仕えし…」


    エルド「必ずや、巨人に打ち勝ってみせます!」


    エレン「自分も…精一杯頑張ります!!!」


    リヴァイ「…ならいい…解散。」


    ペトラ「えっ…兵長…」


    オルオ「もっとこう…」


    グンタ「ぎゅっ、とか…」


    エルド「心温まる展開は…」


    リヴァイ「ないっ。」


    リヴァイ班「「「「ええ~っ!?」」」」


    エレン「はは…先輩方…まるで子どもみたいです。」


    オルオ「うるさいぞ新兵!お前なんかに俺の気持ちが…」


    ペトラ「オルオ泣かないの。」


    グンタ「俺たちも、兵長に愛されてるって事、分かっただろ。」


    エルド「そうさ。あれは兵長なりの、愛情表現なのさ。」


    オルオ「ううう…」


    エルヴィン「………あっ、調査劇団集ご」


    リヴァイ「エルヴィン。さっさと場を締めろ。」


    エルヴィン「……シンデレラと王子さまは、ゆかいな仲間たちとともに、幸せに暮らしましたとさっ。」


    モブリット「座長…自分だけのけ者で、すねてるんですかね…」


    ナナバ「私もミケを呼ぼうかなぁ。」


    エレン「そういえばナナバさん…座長になる件は、どうするんですか?」


    ナナバ「う~ん…正直どうでもよくなってきちゃった。それに、もうすぐミケの誕生日だからね。忙しくなるんだよ。」


    ハンジ「そういえば、そうだね!今年も盛り上げなくっちゃ!」


    ナナバ「ミケにも集合かけてもらおっと。」


    ハンジ「私も混ぜてくれ~!」


    ニファ「きゃ~ハンジさん、私も私も~!」
  26. 60 : : 2015/10/24(土) 22:18:42
    ※…以上で終了とさせていただきます。
    最後までご鑑賞いただき、ありがとうございます。
    次回公演がいつになるのかは未定ですが、またよろしくお願いします。
  27. 61 : : 2015/10/24(土) 22:20:04
    おもしろかったでぇーっす!!
  28. 62 : : 2015/10/24(土) 22:34:05
    さだはる殿、お疲れ様です。
    アダルトシーン欠乏症って懐かしいww
    ハンジ班和みます(* ´ ▽ ` *)
    次回の公演も正座して待ってます(o´・∀・)o
  29. 63 : : 2015/10/25(日) 21:05:57
    >>61
    ありがとうございむぁぁーっす!!!

    >>62
    彼の疾患は忘れた頃に発症します(笑)
    次回の公演も頑張ります。
  30. 64 : : 2015/10/26(月) 06:37:14
    面白かったです!^^
    お疲れ様でした!!!
  31. 65 : : 2015/10/26(月) 21:03:32
    >>64
    ありがとうございます。
    ガラスの靴役をいきなり押しつけられたオルオは、見せ場が出来たのか微妙でしたが(^_^;)
    無事終えることができました。
  32. 66 : : 2015/10/26(月) 21:24:15
    後日談とかないんですか?
  33. 67 : : 2015/10/26(月) 22:04:26
    >>66
    後日談ですか…一度考えてみます。
    リヴァハン展開がメインですかね…ありがとうございます。
  34. 68 : : 2015/10/28(水) 21:04:17
    シンデレラおもしろかったです!次の劇団も楽しみに待っています♪
  35. 69 : : 2015/10/28(水) 21:06:42
    >>68 ハンジらぶさん
    ありがとうございます。
    年内にはもう1公演行う予定です。またよろしくお願いします。
  36. 70 : : 2015/10/28(水) 21:35:57
    >>69まじっすか!!?


    ちなみに、数術繋ぎさんって、何歳でしたっけ?、
  37. 71 : : 2015/10/28(水) 21:37:12
    >>70
    申し訳ないのですが、それはお答えできかねます…(+_+)
  38. 72 : : 2020/10/27(火) 10:14:13
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

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