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やはり俺の選んだ道は間違っていなかった

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  1. 1 : : 2015/09/26(土) 16:05:33
    初投稿です。亀更新で、誤字脱字もあると思いますが、大目にみてください。
  2. 2 : : 2015/09/26(土) 16:11:34
    最近よく思う。俺の選んだ道は正しかったのか。俺は間違ってなかったのか。
    ただ一つ言えることは、奉仕部に入って、あの二人と関わったことは間違いではなかった。
    それだけは確信して言える。あの二人との生活は、どこか俺を変えてくれたのだろう。
    けど、何かが違う。

    そんな事を俺は、部室で考えていた。
  3. 3 : : 2015/09/26(土) 16:16:43
    今は3月でもうすぐ、春休みだ。
    もうすぐ学年も変わり、クラス替えもある。
    まぁ、ぼっちの俺には何も関係ないがな。
    時計の短い針は5の数字をさそうとしていた。
    この時間まで、依頼が来なければ、またいつものように、来ないのだろう。ここ一ヶ月くらい、一色ですら依頼にこないのだ。

    いつもと変わらないこの光景。
    俺は本を読み、由比ヶ浜は雪ノ下に話しかけている。雪ノ下は面倒くさそうに受け答えしている。いつも通りに日常。
    楽しくもあり、退屈でもある。
    何か一つ、大きな出来事がないか。
    そればかり期待してしまう。
  4. 4 : : 2015/09/26(土) 16:20:16
    「コンコン」
    そんな事を考えていると、ドアのノック音が部屋の隅から響いてきた。
    雪乃「はい。どうぞ」
    いつも通り雪ノ下が招き入れる。
    葉山「こんにちは、今日は少し頼みたいことがあってきたんだけど良いかな?」
    チッ、葉山かよ。
    八幡「そんなこと言われて、無理なんて言える奴いねーだろ。なんだよ。何があった?」
    葉山お前なら一人で解決くらいできるんじゃないか?
  5. 5 : : 2015/09/26(土) 16:23:52
    葉山「実は最近気になることがあってさ」

    葉山「2人には相談しにくいから、ヒキタニ君だけ残ってくれないか?」

    八幡「は?なんで俺だけ」

    雪乃「わかったわ。では帰りましょう、由比ヶ浜さん」

    結衣「うん。じゃーね、ヒッキー」

    八幡「おい、置き去りかよ」

    なんで帰るんだよ。葉山と2人なんか、嫌だし。
    しかも放課後、海老名さんはこれ聞いたら鼻血でも出すんじゃねーか?
  6. 6 : : 2015/09/26(土) 16:27:24
    八幡「で、何かあったのか?」

    葉山「実はさ…最近優美子がずっと、君のことを見てたから、何かあったのかと思って」

    八幡「は?三浦?最近なんかした……わ」

    忘れてた。この前三浦に今度買い物行くときに荷物持ち頼まれてたな。あとで日にち聞くからメールするとか言ったけど、してねーな。
  7. 7 : : 2015/09/26(土) 22:31:24
    八幡「あー、忘れてたわ。」

    優美子「へぇ〜、あーしの事忘れてたんだ?」

    傍から声が聞こえてきた。
    あ、三浦だ。やべぇ締められる。

    八幡「あの、マジで勘弁してくれませんか?」

    優美子「ぜっ た い む り」
    これあれだわ。許してくれないパターンだわ。
  8. 8 : : 2015/09/26(土) 22:35:01
    葉山「まぁまぁ優美子。ちゃんと謝ってるしさ、許してあげなよ。」

    優美子「今回は隼人がなんと言おうと許さないから」

    八幡「お願いですから締めないですください」

    優美子「なら、出掛けるのを5回にして全部荷物持ちするなら許してやってもいいけど?」

    八幡「は?なんでそんなことしなきゃ((ry

    優美子「なんか言った?」

    八幡「イ、イエナンニモイッテナイデシュヨ」

    くそ。怖すぎて噛んじゃったよ!



  9. 9 : : 2015/09/26(土) 22:35:41
    眠たいから続きは明日書きます。
    皆さん待ってないと思いますが…
  10. 10 : : 2015/09/27(日) 10:44:04
    優美子「なら明日、早速だかんね」

    明日かよ。えらい早いな。

    八幡「へいへい」

    優美子「10時に千葉駅の改札前ね。」

    八幡「ほーい」

    優美子「遅れたらしめるから、じゃーね。
    隼人行こっ。」

    葉山「ははは、じゃーねヒキタニ君」
  11. 11 : : 2015/09/27(日) 18:52:08
    去り際に遅れたら締めるって言われたな。
    これはまずいな。10時だから8時には起きておかなければ。

    万が一のために小町に頼んどくか。

    八幡「ただいまー」

    小町「お帰り、お兄ちゃん」

    八幡「小町、明日遊びに行くから、8時になっても起きてこなかったら、起こしてくれ」

    小町「え?誰と遊びに行くの?雪乃さん?結衣さん?」
  12. 12 : : 2015/09/27(日) 18:55:27
    八幡「ちげーよ」

    小町「え、違うの?なら戸塚さん?」

    八幡「残念ながら戸塚でもない。」

    小町「じゃあ誰なの?大志くんのお姉さん?」

    八幡「ちげーよ、三浦だよ。千葉村んときの」

    小町「あーあの人ね?」

    小町「でも何で三浦さんと?」

    八幡「前に約束しててな、荷物持ちに行かねばならん」

    小町(でも荷物持ちどけじゃないよね。ムム、これは新しいお嫁さん候補?)
  13. 13 : : 2015/09/28(月) 22:50:53
    そして次の日

    優美子「へーヒキオちゃんときたんじゃん。」

    八幡「バッカお前、俺は約束だけは守る男だ」

    嘘である。

    優美子「今日は9月28日だから、夜まで遊ぶよ」

    八幡「なんで夜までなんだよ。」

    俺は今からでも帰りたい。
  14. 14 : : 2015/09/28(月) 22:57:09
    優美子「ヒキオこっち、次はこっち」

    八幡「はいはい」

    俺は三浦に振り回されっぱなしだ。
    こっちの都合も考えてよ。あーしさん。

    優美子「今何時?」

    八幡「もう6時だな、暗くなってきたし、どーする?これから何すんだ?」

    案外俺も楽しんでた。
    時間がたつのは早いもんだな。
    最初はあんなに嫌な気持ちだったのにな…

    優美子「ねぇヒキオ…今日何の日か知っる?」

    八幡「しらねぇよ。何の日だ?」

    優美子「そっか…」

    今日?なんかあったっけ?

    優美子「ヒキオ!ほら公園行くよ!」

    八幡「え、なんで」

    三浦は答えを返してくれなかった…ただわかったのは、耳が真っ赤だったこと。
    風邪でも引いてんじゃねーか?

    優美子「ほら、着いたよ」

    八幡「おお!今日は満月だな。綺麗だ」
  15. 15 : : 2015/09/28(月) 22:59:16
    優美子「ねぇ、ヒキオ……」

    八幡「なんだ?三浦?」

    なんで顔赤らめてんの?
    一瞬どきんってしたよ?まさか告白?
    そんな訳ないよな…あのトップカーストの三浦が。
    いつだって期待して、いつも勘違いして、いつからか希望を持つのはもうやめた。
    はずなのに…俺は何かを待っているんだな。
  16. 16 : : 2015/09/28(月) 23:02:58
    優美子「月が綺麗ですね」

    八幡「え?」

    月が綺麗ですね。この言葉は夏目漱石が英語の教師をしていた時、「I love you」を訳した時、
    日本人は言わないな。月が綺麗ですねとでも訳しておきなさい。と言った話で有名な言葉だ。
    国語学年3位の俺が知らないわけがない。

    八幡「そうだな。綺麗だ」


  17. 17 : : 2015/09/28(月) 23:08:27
    優美子「あーしさ、実は……………」ビュゥゥ

    風の音で聞こえなかった。

    八幡「悪い聞こえなかったからもう一回言て」

    優美子「…/// 馬鹿!二度も言わせんな!」

    え、なんで赤くなってんの?

    優美子「あーしは……………あんたのことが好き。この世で一番愛してる」

    優美子「だから、付き合ってください!」


  18. 18 : : 2015/09/28(月) 23:10:02
    今、たった今、三浦から告白された。
    こんな俺のために何かしてくれた人を、少し気になり、いつも目で追うようになっていた人、
    その人から告白された。

    八幡「俺なんかでいいのか?」

    優美子「あーしはヒキオの全部が好き。」
  19. 19 : : 2015/09/28(月) 23:13:46
    八幡「俺も三浦のこと、好きなんだと思う」

    八幡「何してるか気になったり、いつも目で追ったり、夢に出てきたり」

    八幡「それに俺の為に何かしてくれて、そんな優しい人、こっちからお願いしたいもんだ」

    八幡「お前がいいなら、付き合おう」

    優美子「…はい」

    三浦の頬から一筋の涙がこぼれ落ちた。
    優しい瞳、見た目はきつい感じの今初めてできた俺の彼女。こんな俺を好きになってくれて、
    ありがとう。これからもよろしく
  20. 20 : : 2015/09/28(月) 23:14:35
    本作はこれで終わりです。
    この話の続きも書いていこうと思いますので、暇、もしくはやることがない。そんな時、気軽に呼んでください。

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YUZU

柚子レモン

@YUZU

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