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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

作者「チートを使わずにコロシアイを阻止するっ!!」

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  1. 1 : : 2015/09/12(土) 10:21:52
    どうも、作者です。
    初めての作品で無理矢理コロシアイを終了させたわけですが、今回はチートを(できる限り)使わずにコロシアイを阻止します。

    ・誤字脱字、意味不明、理解し難い文章については目をつぶって下さい……。
    ・本来のキャラクター設定と違うあやふやなところがあるかと思いますが許してください。
    ・あいも変わらず遅筆です。気長に待って下されば幸いです。

  2. 2 : : 2015/09/12(土) 10:22:47
    期待です
  3. 3 : : 2015/09/12(土) 20:08:45

    期待ありがとうございます!頑張ります(震え声)

    作者「とまあ、タイトル通りにコロシアイを阻止してくるよ」

    十神「わかったから帰ってくるな」

    苗木「流石に酷いよ」

    霧切「とりあえず行ってきたら?」

    作者「うんまあ行くよ」

    ーーそんな経緯で本編ーー

    私は今、希望ヶ峰学園の昇降口にます。
    すごくこの鉄の塊をぶち抜きたいです。

    ?「君も希望ヶ峰学園の新入生だね!」

    作者「ひゅい!?」

    校舎の方から、石丸清多夏が現れた。

    石丸「僕は石丸清多夏!超高校級の風紀委員だ!」

    作者「私は……超高校級のち……」

    チートはまずいよな?

    石丸「ち?」

    作者「そ、そう!超高校級のち、ち、超能力を使ったパフォーマー、なの!」

    苦し紛れの反応だったけど……清多夏は納得したようで

    石丸「そうかそうか!パフォーマーかね!では、今後ともよろしくお願いします!」

    作者「あ、ああ、よろしく」

    石丸「ところで……その扉はなんだね?教室で目が覚めたから来たわけだが__」

    ?「まだ二人しか集まっていないのか」

    次に現れたのは、十神白夜。
    尊大な態度で現れたが……はっきり言って噛ませ臭しかしない。

    十神「俺は超高校級の御曹司、十神白夜だ。知らないわけないよな?」

    作者「もちろん知っているよ。私は超高校級のパフォーマー。作者咲紗!よろしく」

    十神「馴れ合うつもりはない」

    石丸「君は協調性がないのかね!」

    あ、これは面倒なパターンだ。

    作者「ま、まぁまぁ!他の人もいるみたいだし、集まるのを待とうよ!パフォーマンスしてあげるから!」

    石丸「そ、そうかね……」

    そして、苗木が来る頃には私が皆に種も仕掛けもないパフォーマンスを披露する集まりみたいになっていた。

    苗木「あ、あの……」

    作者「お、これで最後じゃなーい?」グニャッ

    朝日奈「すごいすごい!スプーンがフォークになってお箸になったよ!!」

    石丸「君っ!遅いじゃないか!遅刻だぞ!」

    江ノ島「はぁ!?こんな状況で遅刻も何もなくね?」

    山田「そうでしたぞ!パフォーマンスを見ている場合ではありませんな」

    朝日奈「それじゃあさ、自己紹介しようよ!」

    大神「そうだな……確認も兼ねて自己紹介位はした方がいいだろう」

    そういった事があって、自己紹介が済んだ。


    そして、タイミングを見計らったように放送が流れる。


  4. 4 : : 2015/09/13(日) 20:56:50


    体育館に集まれ……。

    体育館へ瞬間移動したい衝動を抑え歩く。

    それぞれの顔には、ただ困惑の色が写るのみ。

    まだ、大丈夫。

    これから、もっと大変になる……はず。

    さて、チートを使わないとはいえ、流石にゼロは厳しいな。

    読心術、千里眼、透視……あとは簡単なパフォーマンス用の能力で賄えるかな。

    もうそれは超能力だって?

    いえいえ、チートだからこそなせる技です。




    モノクマの説明が終わって、紋土が喧嘩売ってるわけだけど……


    モノクマ「ふざけているってなにが?君の髪型?」

    大和田「あぁ!?」ガシッ


    ま、いっか。

    動機で面倒なのは……だいたい面倒だな……秘密が難関かね。

    黒幕は……残姉ちゃんがそのうちボロ出すか。


    あ、爆発音。


    あー、暇だ。

    二周目にプレイするのと同じ気分だよ。

    強いて言うなら楽しみは間近で大和田サンドが愛でられることかな。


    終わった?


    まったくもって暇なんだよもう。


    苗木が気絶して、探索が開始。

    私はというと……ただぶらぶらしてただけっす。

    することもないし……下手に注目浴びたくないしね。

    探している風を装って、時間を潰した。


    食堂の集合時間になったので行ってみる。

    まあぼちぼちってとこかな。

    石丸「では、これから報告会を執り行う!発見があったものは発言したまえ!」

  5. 5 : : 2015/09/14(月) 07:29:43

    各々の報告をぼーっと聞いてたけど……

    石丸「作者君!君も何か発見はなかったかね!」

    作者「え?うーん……とね」

    大和田「歩き回ってたんだ。何もないわけねーだろ?」

    どうしよう……

    作者「そうだ!いくつか入れないところがあったよね?」

    霧切「寄宿舎側に2箇所、学校側にも2箇所ね」

    作者「それについて考察してみたんだ!寄宿舎側の2箇所は……ランドリーの隣はお風呂関係、寄宿舎二階への階段前は……倉庫かなんかじゃないかなーって。学校側のピンクの扉は保健室なのはわかるけど……」

    セレス「あの赤い扉……ですか」

    作者「うん。不気味だよね?アレが何の用途なのかはわからないけど……絶対あの向こうに行くことがあったら駄目だと思うの……報告は以上です!」

    まぁ、知ってるけどねw

    私の報告が終わった所で、夜時間の放送が流れ、皆散り散りになって各々の部屋へ戻って行った。

    私の部屋……ないっすねー……。

    前にもこんなことなかったっすか?

    まぁいいや。廊下に布団敷いて寝よう。

  6. 6 : : 2015/09/14(月) 08:24:05
    期待です! (確か寄宿舎の部屋以外の故意の就寝は校則違反だった気が・・・)
  7. 7 : : 2015/09/14(月) 12:09:16

    何かの気配で目覚める。

    まだ夜中。だれだよもう。

    眠い目をこすって起き上がると、焦げた匂いが鼻をついた。

    布団が灰になってる。

    しかもこの破片……モノクマだ。

    そういえば……個室以外の就寝って駄目なんだっけ?


    ボヨヨーンと音が聞こえ、目の前に可愛らしいフォルムのクマが現れる。

    モノクマ「ちょっとちょっと!なんでキミは爆破しても死なないのさ!」

    がおーと威嚇をするモノクマ。

    作者「校則違反っつってもさー、私の個室がないじゃないですか。守りたくても守れないっての」

    モノクマ「えーいうるさいうるさい!校則違反は校則違反だよ!次は死ねよ!グングニルの槍ー!」

    作者「がっ……」グサッ

    何本もの槍が身体を貫く。

    辺りに血飛沫が飛び散る。

    モノクマ「このまんまでいいや。見せしめになるでしょ。うぷぷ!」

    作者「はぁ……できればあんまり見せたくなかったのに……」ズッ……ズルッ、ブチッ

    槍から離れる。

    その度に血管や肉、骨が千切れ、断たれる。

    モノクマ「は?なんで死なないのさ」

    モノクマは驚く素振りを見せる。

    モノクマ「三度目の正直だ!」ダダダダダダダダ

    作者「ぴっ」

    機関銃で全身蜂の巣にされる。

    もう、やめてよ。

    作者「そんなに目障りなら部屋用意してよ」

    モノクマ「なんで死なねーんだよ……」

    ワナワナと震えるモノクマに近づく。

    作者「私だって好きで廊下で寝てんじゃないの。校則違反なのは知ってたしー……かと言って他人の部屋に忍び込んで寝るわけにもいかないっしょ?」

    モノクマ「わかったよ!じゃ、作者さんは寄宿舎一階部分なら何処で寝ても構いません!それじゃバイなら!」

    ピロリン

    生徒手帳に情報が追加されたらしい。

    『個室以外の睡眠は原則として認めませんが、例外も認めることとします』

    だそうです。

    まだ時間はある。

    まあ、流石に廊下だと面倒事が起きやすいから、ランドリーの椅子に腰掛けて毛布を被って寝たよ。

     (べ、別に校則については忘れていた訳じゃないんですからね!!(震え声)
  8. 8 : : 2015/09/21(月) 10:22:49

    翌日、朝になったので目を醒ます。

    さっさと着替えて食堂へ向かう。

    因みに本日のTシャツはウィークポイント風の文字で『殴っておk』と書いてある白のTシャツです。

    作者「オハヨゴザイマス!!」

    石丸「作者君!おはよう!」

    苗木「おはよう、作者さん」

    舞園「おはようございます」

    まず目に付いたのがこの3人。

    そしてちらほら、数名と挨拶を交わして、その後すぐに(?)16人が集まる。

    朝食を平らげ、皆散り散りになって探索を開始する。

    まだ、バラバラだな。

    私はどうしたものか。

    とりあえず、桑田で。

    作者「桑田!!」

    桑田「あ?あーっと……」

    作者「作者咲紗(つくるものさくしゃ)だって。覚えてよ!」

    桑田「そうだったな作者!……で、何のようだ?」

    作者「えっとね、大した用はないかな?なんとなく話しかけてみただけっす」

    桑田「おいおい。じゃあさ、脱出の糸口を探そーぜ」

    作者「ほーい」

    探索をしながらフォークをグネグネ曲げたりしてパフォーマーの才能を見せていた!

    桑田「やっぱり外には出られねーんだよな」

    作者「そう悲観的になったら駄目だよ。はい!」つヤス・シシドのTシャツ

    桑田「おおっ!マジでこれくれるん!?」

    作者「ミュージシャンになりたいって言ってたからさ」

    桑田「覚えてたんだな!サンキュ」

    作者「あのさ……コロシアイ、のことなんだけど」

    桑田「まさかお前、俺を殺すんじゃ……」

    作者「いや。殺さないよ。それは桑田も同じでしょ?」

    桑田「ま、まあそうだな」

    作者「でもそれも、いつまでもつやら……」

    目を細める。その表情に違和感を覚えたのか、桑田は顔をこわばらせる。

  9. 9 : : 2015/09/21(月) 11:09:31

    作者「モノクマのことだよ。呑気に過ごしている私達を見て、何もしないわけがない」

    桑田「そうだけどよぉ、だからって何をすりゃいいんだよ」

    作者「えっとね……例えどんなことがあっても……誰も殺さないで」

    桑田「あたりめーだろ!」

    作者「そっか……あーあ、柄にもなく臭いこと言っちゃったよ」

    桑田「ま、いーんじゃね?」

    作者「ほんじゃ、また今度、ミュージシャンになる夢物語でも聞かせてよ」

    桑田「おう!」

    …………さて、まだ時間はあるな。次は、舞園ちゃんかな?

  10. 10 : : 2015/09/21(月) 23:29:39

    作者「舞園ちゃん!」

    舞園「あっ、作者さん」

    作者「ちょっとお話しようよ!」

    舞園「いいですよ」

    作者「そうだな〜、むしろこんな時だからこそ、楽しいお話だよね!」

    舞園ちゃんと冗談を交えながら会話をした!

    作者「楽しかった!それじゃ、これあげるよ」つ色恋沙汰リング

    舞園「ありがとうございます」

    作者「ねえ、舞園ちゃん」

    舞園「はい、何でしょう?」

    ニコニコと返事をする舞園ちゃん。

    しかしその内心は……。

    作者「やっぱり、メンバーの娘たち、心配?」

    舞園「えっ、ええ。勿論ですよ」

    作者「じゃあ、全員が生きてここから出ないとね!」

    舞園「…………できるのでしょうか」

    伏し目がちになる舞園ちゃん。

    作者「できるって。助けが来ないなら、自分たちの力で出ればいい!」

    舞園「……でも、私たちの中には……」

    作者「殺したい人もいるかもしれない。だけど、いや、だから、舞園ちゃんは絶対に、殺さないで」

    舞園「私は……出たいです。大切なメンバーの元へ、戻らなくてはならないんです。ですから__」

    作者「だから、仲間を出し抜いて外に出るって?」

    「!!」と舞園ちゃんは目を零さんばかりに見開く。

    作者「考えてみてよ。もし、外に出られたとして、事実を知った君の仲間は、どう思うだろうね?大事な大事な仲間が、仲間を殺して自分だけが助かったなんて……」

    舞園「何もわからない貴女だから言えることです」

    彼女は、苦いものを噛み潰した様な顔で、虚空を見つめつぶやく。

    そこに感情はない。ただ、この学園から出たいという気持ちだけに押しつぶされそうになる弱い普通の少女が震えているだけだった。

  11. 11 : : 2015/09/25(金) 10:30:13

    作者「……ごめんね、舞園ちゃん」

    舞園「いえ……大丈夫、です。こちらこそ、お見苦しいとこお見せしてしまって……」

    それから、別れを告げて私はランドリーに行く。


    最悪なことに、ランドリーでは、葉隠が雑誌を読んで暇を潰していた。


    葉隠「お、つくるっち!」

    作者「やっはろー葉隠っち」

    嫌な表情が表に出ないよう、挨拶を交わす。

    葉隠「どうしたんだべ?あっ、洗濯か」

    作者「いや、別に用って訳じゃないんだけど……何となく?」

    葉隠「もしかして、血を洗い流すためとか!?」

    つい手が出た。

    作者「んなわけねーわ屑」

    葉隠「あだっ」

    バサッ、と雑誌が落ちる。

    別段いやらしい雑誌ではなく、普通(・・)の雑誌だった。

    そう、江ノ島盾子が出ている雑誌。

    作者「そういえば、そんな雑誌があったね」

    葉隠「べ、別に江ノ島っちにやましい気持ちがあるとかじゃねーべ!」

    作者「知ってる」

    葉隠「ひでーべ」

    作者「それにしても、こんな盛らなくちゃいけない子を超高校級のギャルとして起用するかねー?」

    葉隠「どういうことだべ?」

    作者「あー、いや、何でもない。忘れて」

    瞬きのその瞬間に、記憶消去の魔法(笑)を使用する。

    葉隠はあれっ、と首をひねって部屋に戻っていった。

    これでゆっくり眠れるよ。

    椅子に腰掛け、毛布にくるまって目を閉じる。

  12. 12 : : 2015/09/26(土) 22:19:38

    翌朝、今日は確か動機の提示だったか。

    とりあえず食堂に向かう。

    昨日と似たような面子と挨拶を交わし、奴が現れるのを待つ。

    眠いのでボーッとしながら米を咀嚼する。

    朝日奈「作者ちゃん、寝不足?」

    作者「んむぅ。そんなところぉ」

    眠いせいで多少舌足らずになる。

    モノクマ「そんなアナタに目覚めの動機!」

    出た出た。

    作者「んぅー……眠いー」

    が、眠気に負けて床に倒れる。

    モノクマを下敷きにして。

    モノクマ「ちょっとちょっと!ボクは枕じゃないよ!!」

    作者「でぇー?動機が何だってー?」

    モノクマ「そうそう、視聴覚室にプレゼントがあるから必ず全員確認すること!!」

    そう言って、モノクマは退散しようとするも、私に掴まれて身動きが取れずにいた。

    作者「それじゃー、皆行こーか」

    苗木「ちょっと、作者さん!!」

    待って苗木君、と舞園ちゃんが、そしてさらにぞろぞろとついてくる。

    ~視聴覚室~

    DVDを再生する。

    その内容はというと、私が必死に集めたあれやこれがモノクマヘッズ(どこかで見た事のある)共に奪われていく映像だった。

    だが、残念。


    私にそんなもん通用しない!!

    だって、チートだし。御都合主義者だし。

    ここで、今更ながらチートについて言わせてください。

    チートは、広い意味で不正行為やズルを指します。しかし、私の場合、『作者咲紗による二次創作において、物語を円滑かつ、盛り上げる為に使用されるご都合的能力』を定義とします。

    また、『作中においては超能力、霊能力、魔法など、現実では有り得ない行為を可能とする作者咲紗の才能、能力と解釈する』ことが御都合展開として周囲のキャラクターに理解されています。

    結論だけ言うならば、『作者咲紗のSSでは、作者がチートという名のこじつけでキャラクターをイジクリまわすイタイことが常時行われています』そういうことです。  (決して後付け設定ではありません。)

    さて、長々と脳内説明を垂れ流していたら、『たっていますね!!』イベントが終了し、各々解散するところまで進んだらしい。

    さて、私もランドリーで仮眠を取るとしましょうかね。
  13. 14 : : 2015/09/28(月) 18:42:06

    気がつけば夜になっていて、さらに言うと、苗木クンと舞園ちゃんが部屋を交換した直後のタイミングだった。

    さーてと。私はチートを使わずにコロシアイを防ぐわけですが。その方法は至ってシンプル。

    説得です。

    本人が納得しそうな御託を並べて納得いったと思ったら強制的な矯正でなんやかんややってゴリ押しで解決します。

    ………………………結局ゴリ押しじゃねえか!!

    そういうツッコミはなしで。

    で、ですね。舞園ちゃんをどのように説得いたしょうか。

    とりあえず、桑田の扉に挟まっているメモは即バーニンッ!

    あとは……

    桑田「あ?なんだ、作者k__」

    催眠術で眠らせ、昨日誰かが来たという記憶を
    消去。

    さて、あとは件の舞園ちゃんかね。


    ピンポ-ン

    どうやら鍵は空いているようだね。

    それでは遠慮なくお邪魔させていただきますよっと。

    確か、クライマックス推理だと舞園ちゃんはシャワールームの前で待機してるんだよな?

    舞園「どうしたんですか?桑田君、奥に上がって来てくださいよ」

    痺れを切らしたか。

    作者「舞園ちゃん、なんで奥に引っ込んでんの?出てきてくれたっていいじゃん?」

    とりあえず、声真似で桑田になり切る。

    舞園「お話がしたいんです。とにかく、早くこっち来てください」

    致し方ない。行くか。

  14. 15 : : 2015/10/07(水) 16:45:28

    部屋の奥へ足を踏み入れ、ある境界線を踏み越えると__

    ひゅっ

    包丁の一閃が飛んできた。

    それを仕掛けてきた張本人は私の顔を見るや否や、みるみる顔を青ざめさせていった。

    舞園「作者さん……どうして……」

    作者「どうして?それはこっちの台詞だよ」

    舞園「だって、私は……桑田君を呼んだ筈じゃ……」

    作者「私は言ったはずだよ。『全員が生きてここからでないと』ってさ」

    舞園「えっと……」

    作者「いいかい、冷静に、冷静になって考えてごらん?」

    手を伸ばし、頬に触れる。舞園ちゃんはびくりと肩を震わせるも、大人しくしている。

    作者「ここで桑田を殺したところで、君は今後罪悪感に蝕まれることになる。だって、全員を騙して、外に出て、それからも他人を騙して生きることになるからね。……だってさ、言えるわけないじゃん?『自分の為に人を殺した』だなんてさ」

    舞園「うっ」

    作者「助けが来ないなら、自分たちで出ればいい。但し、コロシはせずにね」

    舞園「でっ、でも」

    作者「いい?最初の殺人が起きれば、後はなし崩しに殺人が連鎖する。それだけは避けたい」

    舞園「だけどそれも……」

    もごもごと口を動かす。恐らく、『自分が殺さなくても他の人が殺せば同じ』とでも言いたいのだろう。

    作者「だーかーらー、せめて舞園ちゃんが引き金にならないようにするんだよ。餓鬼みたいな言い訳しようとするんじゃねえよ」

    舞園「だったら、メンバーのみんなを見殺しにしろってことなんですか!?」

    作者「彼女達は、生きている」

    舞園「えっ」

    作者「入学式の前日、私は彼女達全員を偶然(・・)見かけている。だから、あの映像は捏造だ」

    舞園「本当ですか!?」

    作者「ああ、本当だ。だが……今は生きていてもその後はわからない」

    舞園「っ……」

    作者「早くここから脱出するには、コロシをして出し抜くよりも、黒幕を暴くのが先決だ。違うかな」

    さて、ここいらでチートか。多分、舞園ちゃんも納得したっしょ。

    ではここで……。
  15. 16 : : 2015/10/08(木) 18:09:51

    記憶の消去、改竄。

    舞園ちゃんが殺人を謀った事実を抹消。

    また、舞園ちゃんは今後どのように動機で揺さぶられても殺人を謀らないように意識変化。

    完璧。

    人間性を疑われることを平気でやってのけるのは希望ヶ峰と一緒。

    だから、おk!
  16. 17 : : 2015/10/11(日) 22:57:03

    作者咲紗の汚話 BGM:作者の特別講義

    あの、いきなりなんだって話ですよね。

    いわばここは別空間です。

    モノクマ劇場みたいな次元だと思ってください。

    私の痛い汚話を垂れ流すだけなんです。

    嫌な方は、スクロールとかで飛ばしてください。

    本編とは関係ありません。

    でも、スピンオフ作品の『本編とは関係ありません』って、実際は本編を見ないとわからないことってありますよね。
    当たり前ですが。

    以上、作者咲紗の汚話でした。

  17. 18 : : 2015/10/12(月) 08:08:23


    ……さて、例の一件から数時間後、つまりは朝で今は食堂にいるわけですが。

    モノクマさんは最高に怒ってる。

    そうだよね。

    コロシアイが起きなかったもんね。

    モノクマ「もう!オマエラはどうしてガッツがないんだ!諦めんなよ!殺せよ!オマエラなら出来るってばよ!」

    朝日奈「私たちはコロシアイなんてしないよ!」

    大神「左様。我らは貴様に屈しない」

    モノクマ「あ〜ハイハイ。じゃあもういいよ。学校の二階、開けてあげたから、ワクワクするような殺しをしろ!」

    だってさ。

    え?昨晩?

    あれは事実から抹消したので私と読者様以外の記憶には残っておりません。

    不正はなかった。いいね?


    朝食会もそこそこに、2階の探索に出ている訳ですが。

    どうしようかな。

    よし。ちーたんと一緒に行こう。

    ほら、偶然(・・)にも目の前にいるし。

    作者「ちーちゃん!」

    不二咲「うわぁ!?って、作者さんかぁ。驚かせないでよぉ。で、何?」

    作者「あはは、ごめんごめん。誰かと探索しようかなって思ったところにちーちゃんがいたからさ。一緒に行こうよ」

    不二咲「一緒に行くのは構わないけど、そのちーちゃんって……」

    作者「え、いいでしょ?」

    不二咲「う、うん!全然大丈夫!ご、ごめんねぇ……」

    作者「うっ……」

    目頭に涙溜めてやがる。流石ちーたん。汚いあざといきたない。

    作者「ま、まぁ行こうか!」

    不二咲「うん」

    図書館までの道中、トランプを使ったタネも仕掛けもないマジックを披露した!

    パフォーマーはなんでもありよ!

  18. 19 : : 2015/10/13(火) 17:10:50

    不二咲「わぁ、凄いな!」

    作者「ここは、プール前だね。多分、更衣室か何かの扉だと思うんだけど」ヒョイヒョイ

    ジャグリング中です。

    ここでちーたんに性別の話振ったら落ち込みそうだな。

    セレス「あら、作者さん」

    朝日奈「不二咲ちゃんも!やっほー!」

    不二咲「あ、セレスさん、朝日奈さん」

    作者「ここはプールみたいだね」

    朝日奈「そうそう!!早速皆で泳ごうよ!」

    あ、これはあかんやつや。

    作者「ま、まぁ今は探索しないとだし、また今度ってことで……さ!」

    セレス「そうですわね。それに、水に濡れるのは嫌ですし」

    不二咲「ごめんね……今はそういう気分じゃないんだぁ……今度泳ごうね」

    よし。我ながらいいフォローだったんじゃないかな。

    朝日奈「そっかー、そうだね!また今度泳ごうね!」

    モノクマ「……そうですか、無視ですか」

    !?

    作者「いつの間に!?」

    モノクマ「ずっとだよ!まったくオマエラは学園長であるボクを差し置いてキャッキャウフフしちゃってさ……」

    セレス「で、何の御用ですか?」

    モノクマ「そうそう。更衣室の使い方だけど、右の青い扉が男子。赤い扉が女子ね!電子生徒手帳で施錠が解かれて入れるからね」

    朝日奈「おっ、本当だ!」

    モノクマ「万が一、異性の部屋に入ろうなんて不埒者がいたら、そこの機関銃で蜂の巣だから」

    セレス「ですが、他人に貸せば、入れるんじゃありませんこと?」

    モノクマ「はっ……その手があったか……!じゃあ、校則に追加。電子生徒手帳を他人に貸すのは禁止!」

    作者「借りるのは?それだと、借りるのはOKってなっちゃうじゃん?」

    モノクマ「いちいち揚げ足を取ろうとするなぁ!……だけどそうだね。貸した人だけを罰するのはカワイソウだもんね。いいよ。貸し借り禁止にするよ」

    ……よし。万が一に備えて、これもOK。

    モノクマは、もう無視するなと釘を刺して消えた。

    私たちはすぐに解散。

    ひとまず、ちーたんと一緒に図書館へ行くことにした。


  19. 20 : : 2015/10/18(日) 11:23:56

    あれあれ、誰もいない。

    どうしてかな。

    うーん、物語を捻じ曲げると経過が変わるってことかね?

    すべての加減は私の都合なんだけどさ。

    要するに、ちーたんとお話がしたいってことかな。

    作者「埃っぽいね」

    不二咲「うん。あっ、これ、腐川さんの本じゃない?」

    本当だ、腐川冬子って書いてある。

    手に取りパラパラと捲る。

    一番後ろの発行日が目に止まる。

    この日付は、彼等にとっては未来の日付。

    つまり、記憶を取られた部分の日付ってこと。

    これは見られてはまずい。

    仕方が無い。同じようなことになっている本は__50冊ってとこか。

    ちーたんはパソコンを見ている。


    今です!


    よし。これでOK。多分、あのかませ御曹司が見るだろうけど、不自然は一切ない。

    腐川ちゃんの本は個人的に興味があるので拝借。

    死ぬまでね。

    不二咲「これ、壊れてるよ」

    作者「んー?どれどれ、本当だね。ちーちゃんなら直せるんじゃない?」

    不二咲「そうだけど、持って行っていいのかな?」

    作者「え、いいんじゃない?校則にはそんな記述ないし」

    はてさて、ここいらでちょっち振ってみるかねぇ。

    作者「あのさ、話変わるんだけど……」

    不二咲「何?」

    作者「ちーちゃんって……男の娘だよね?」

    不二咲「えっ!?そっ、それは……」

    あ、ヤベ。

    不二咲「そ、そうだよ……気持ち悪いよねぇ……?」

    作者「いーや全然」

    不二咲「え!?」

    作者「だって、ちーちゃんが男の娘なのは、何かしら理由があってのことでしょ?それにわざわざ口出す権利なんて誰にも無いんだよ。ましてや、【男のくせに】なーんて言って、1人の強い少年を傷つけることなんざ、許されて堪んねえよ」

    不二咲「ど、どうして!?」

    作者「忘れたの?私は超高校級のパフォーマー。自分の観客や他人のパフォーマンスを見るなりなんなりして鍛え上げた洞察力、舐めないでよ?」

  20. 21 : : 2015/10/31(土) 23:56:55

    不二咲「ねぇ、作者さん……僕、言わないと駄目、だよね?」

    涙目+上目遣い……うっ

    逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ

    作者「今すぐいう必要はないよ。君が言うべきだって本心から思った時が、言うタイミング。言わないと駄目ってことは、無いよ」

    不二咲「そうかな……。うん。決めた!僕、言うよ。そして、強くなるんだ!」

    あっ……これは……動機提示前に起きちゃう奴だ。

    作者「その必要は無いよ」

    不二咲「えっ?」

    作者「強いっていうのは、別に体が丈夫とかに限らないと思うよ。そうやって、自分のことを自分で考えて、決めることができる君こそ、本当に強いんじゃない?私は、ちーたんは強い、男の中の男だと思うよ」

    うわくっさ、くっさ!

    寒いしくさいなこれ、ゲロ以下のニオイがプンプンするぜ。

    不二咲「そうかな……ありがとう、作者さん。僕、元気が出たよ」

    作者「そうだね。もう、君の目に迷いはない。後は、ちーたんにしかできないことをやればいい」

    ちーたんは、うん!と頷いて、ノートパソコンを抱え、「先に行く」と言って小走りで駆けて行った。

    ふと、本棚の影の気配に気付く。

    モノクマ「余計なことしてくれちゃって……興ざめなんだよね」

    作者「何が?」

    モノクマ「すっとぼけてさ、舞園さんの時だって、説得して丸めこんじゃったじゃん」

    あれ、あの事実は抹消……なるほど、物語の都合上復帰か。

    決して後付けじゃあありません。

    モノクマ「前々から思ってたけど、作者さん、パフォーマーじゃねーな?」

    前々?あ、二年間過ごしていたという経過が存在していたことになってるな。というかそうしたな。

  21. 22 : : 2015/11/03(火) 10:28:00

    モノクマ「教えてよ、君の本当の才能はなに?」

    作者「はっ、そんなの簡単に教えるわけないじゃん」

    モノクマ「だよね。それじゃあつまらないもんね」

    作者「そうだね。頃合いを見計らって、絶対絶望できるタイミングで、正解を言ってみたら?」

    モノクマ「うぷぷ、随分と上からな物言いだね。勝算はあるの?」

    作者「勝算っていうか、私の才能がわかったところで、何?って話なんだけど」

    モノクマ「違うよ。キミの才能は僕にとって最高の脅威になる。違うかな」

    作者「さあ、それは学園長次第でしょう」

    モノクマ「それはそうかもねぇ。うぷ、うぷぷぷ、楽しみ楽しみ……!じゃあねー」

    モノクマはいなくなった。

    さて、食堂に急ぐか。

  22. 23 : : 2015/11/05(木) 07:01:54

    〜食堂〜

    作者「ごめんごめん!!」

    石丸「作者君!!遅いじゃないか!」

    霧切「何をしていたのかしら」

    作者「ちょっとお花を摘んでたらモノクマに会ってさ」

    朝日奈「モノクマ!?じゃあ、何か言ってたの?」ガタン

    朝日奈ちゃんは椅子から立ち上がった。

    作者「うんにゃ。よく分からない自分語りだよ」

    朝日奈「そっかぁ……」

    しかしすぐにしげしげと座った。

    石丸「では、報告会を執り行う!」

    この辺は原作と一緒なので大幅カットで。

    私?今回は大した発見できなかったよ。

    で、手紙の話か……。

    作者「ねえ、その手紙見せてよ」

    霧切「いいわ。はい」

    手紙を受け取り眺める。

    切手は……剥がされていやがる。

    それに、日付の部分も妙に掠れていて、不自然だ。

    作者「きょうちゃんは気がついた?」

    霧切「きょうちゃんって、私のこと?」

    作者「うん。こことここ」

    不自然な点を指差して示す。

    霧切「ええ、気がついていたわ。そこって日付よね?何で隠す必要があったのかしら」

    作者「さあね。でも、見られて困るものであったことだけはたしかだよ」

    不二咲「ね、ねぇ……」

    おっと。

    作者「ちーたん、生き急いでは駄目。まだその時じゃない筈だ」

    誰にも聞こえないよう、そっと耳打ちする。

    さて、今日は解散だ。
  23. 24 : : 2015/11/05(木) 17:36:44

    作者咲紗の汚話 BGM:作者咲紗の特別講義

    恋って……いいですよね。

    誰かを愛する、ということは、それだけで充実した気分にさせてくれますよね。

    ですが、本当に恋はいいものなのでしょうか。

    誰かを愛する、好きになるということそのものが、人を変えてしまう。


    そう!誰かを愛するということは誰かを傷つけるということ!狂気に染まること!


    恋愛は狂気なのです。最悪の凶器であり狂気なのです。

    恋愛はそれだけが罪。

    粛清されて然りなのです!

    以上、作者咲紗の汚話でした。


  24. 25 : : 2015/12/18(金) 16:34:33

    作者「おはよう!」

    朝になって、私は食堂に駆け込んだ。

    石丸「おはよう、作者君」

    朝の放送30分後に来たので、そこそこに集まっていた。

    いつものように朝食を済ませ、自由行動の時間になる。

    とりあえず、今日はちーたんと大和田、その晩にサウナイベント。

    明日は石丸と霧切さん。その晩に動機提示という日程でいこう。

    間違えたら今にでも殺人が起きそうだから、ちーたんを何とか説得して、明後日に性別バラシをさせるようにせねばな。

    思い立ったが吉日や。まずは大和田やでぇー!!



    作者「大和田!!」

    大和田「ンだよ、作者」

    作者「つれないなー、君が犬好きだと思って、写真集持ってきてあげたのに」

    大和田「手前、なんでそれを?」

    作者「ホラ、よくあんじゃん、不良って見かけによらず動物が好きっていうヤツ。どうやらビンゴだったようだね」

    その後、私は大和田の犬談義を延々と聞いていた。

    私、猫派なんですが。
  25. 26 : : 2015/12/18(金) 16:55:35

    大和田「でもやっぱよ、犬ン中じゃマルチーズが一番だよな!!」

    作者「大和田、話に水差すようで悪いんだけど。私、君に犬の話をしに来たわけじゃないんだよね」

    大和田「あんだよぉ」

    作者「君、暗い過去を引き摺ってるでしょ。それも、身内に何かしたとかそういう感じの」

    大和田は顔を引きつらせた。顔は青ざめ。額に水滴がにじんでいる。

    作者「別にアンタを咎めようとか、そういうんじゃないんだ。だけど、そのまんまのアンタじゃ、また大切な人を傷つける」

    大和田「じゃあ俺は、どうすりゃよかったんだ?アイツらにホントのこと言えばよかったっていうのかッ!?」

    作者「そうやって、声を張り上げるのも、アンタが弱いっていう証拠だ。確かに、君のお兄さんが亡くなったときには、ああするしかなかったんだろうね」

    大和田「兄貴のことまで知ってやがる……テメェはホント何者なんだ?」

    作者「ただのしがないパフォーマーさ。この15年間で鍛え上げられた読心術は、百発百中外れ無し!それ故に、一人だったこともあったさ」

    大和田「意外だ。テメェは孤独とか、寂しいとか、そういうモンとは無縁だと見ていた」

    作者「それは私に対してだけじゃないでしょ。アンタは、そうやって上辺だけで感じ取る部分がちょっとばかりある。どんなに臆病な性格でも、本心には熱くて燃え盛る炎のような強い意志を持つ人間だっているんだよ」

    大和田「そうなのか……?」

    作者「て言っても、実際に会ってみないとわかんないよね。だから、生きて。どんな状況でも耐えて耐えて耐えて耐えきって、この学園生活から脱出しよう」

    あー、くっさ。

    臭いし寒いし痛い。

    何度やってもこういうのは自分でも反吐がでるよ。

    皆さんもそう思ってるでしょう?

    始めた以上、完結はさせますが。

    大和田はここいらでいいだろ。

    作者「そんじゃ、お昼だから行くわ。んじゃね」

    手を振ると、大和田は呆然とただ立ち尽くしていて、

    ハッとしたように、条件反射的に手を振り返してきたのでした。

  26. 27 : : 2016/02/20(土) 23:26:13

    さあ、次はちーたんだ!

    作者「ちーたん!」

    不二咲「うわぁ、作者さんかぁ、驚いた」

    マジ天使だわ可愛い

    不二咲「ねぇ、作者さん。僕ね、やっぱり今晩大和田君に相談しようと思うんだ……性別のこと」

    アカン。それはアカン

    作者「まだ、まだ時期尚早だってちーたん」

    不二咲「えっ!?だって僕がいいと思った時に言えって……」

    作者「私の才能を信じて欲しい。大和田は、弱い。君が思うほど強くない」

    不二咲「そんなことないよっ!」

    作者「君が求めている強さと、彼が求めている強さは違うんだ」

    ちーたんは意味がわからないといった風に首を傾げる。

    作者「君と大和田の強さは反対なんだ。それに昨日も言ったはずだよ?君は充分強い」

    不二咲「でも僕はっ!」

    作者「ねえ、事実を知る人間が多いのと少ないの、どっちが正解だと思う?」

    不二咲「えっ……?そ、それは勿論、多い方?」

    作者「正解は、今回に関しては少ない方」

    ちーたんは大きい目をパチクリ。理解しようとする目。いいね、そういう目。好き。

    作者「今の君にとって性別の話はいわば弱みだ。人に知られたくない」

    不二咲「そうだけど」

    作者「忘れてないよね?大和田は暴走族だ。人を脅したりして生きてた人間なんだよ?」

    不二咲「暴走族はそうかもしれないけど!大和田クンは」

    作者「多分脅しの材料にはなり得ないだろうね。じゃあ仮に、万が一大和田が口を滑らせたら?それじゃ意味がない」

    男の約束云々の彼には出来ないだろうけどタエコティアなんとかサンあたりに怪しまれてゲロっちゃいそうだし。

    作者「あー、あとあれ、石丸がムカツクから云々言ってたから今晩辺り喧嘩でも吹っかけるんじゃないかな?」

    不二咲「それってもしかしてコロシ……」

    作者「でも、疑うのは駄目よー?」
  27. 28 : : 2016/02/20(土) 23:34:08
    期待してます
  28. 29 : : 2016/02/21(日) 23:21:27

    不二咲「あっ、そう、そうだよね!ごめん」

    作者「いいよ。別に。大事にしたい人は信じなさい」

    不二咲「うん!」

    作者「そういえば、一昨日?持ってったパソコン、調子どうよ?」

    不二咲「大丈夫!こういうのは得意だから、僕に任せて!」

    作者「そうかい、じゃあ安心だ」

    不二咲「じゃあ僕それやるから、じゃあね」

    作者「了解。いい時間だから、夜更かししないようにね」

    小走りで去って行くちーたん。
    ちーちゃんからちーたんに変わってるだって?うん。ちゃんよりたんのがいいかなって。


    さて、食堂に行くか。

    苗木「作者さん」

    作者「おう苗木、どうしたの」

    苗木「喉が乾いちゃって。作者さんは?」

    作者「小腹が空いたから、何か摘もうかと」

    もう既に食堂から声が聞こえてる。

    これが兄弟になるんだもんなぁ……。

    大和田「おう、苗木じゃねえか」

    石丸「丁度いい所に来たな!頼みたいことがあるんだ!」

    苗木「えっ、何、かな?」

    大和田「ちょっと立会人をやってくんねぇか」

    私は無視ですか。うん知ってた。

    存在感ゼロの私は大人しく寝ますよ。

    無音で食堂を立ち去りランドリーで毛布に包まった。

    苗木の『あれっ、作者さんがいない……逃げた?』とかいう心の声は聞こえない。
  29. 30 : : 2016/02/22(月) 16:15:32
    作者咲紗の汚話 BGM:作者咲紗の特別講義

    最近、ニートの六つ子が話題になっていますよね。

    私は思いました。

    私もニートになって、愛嬌のあるダメ人間っぷりを発揮してさらにイケボになれば作者咲紗も人気が出るんじゃないでしょうか。

    嘘です。

    勿論働きますよ。

    実はもう就職決まってるんですよ。

    『無』に就職を、ね。

    私が学校を卒業して無に就職したら皆さま応援よろしくお願いします。

    上記の文章は全て嘘です。真に受けないでください。

    以上、作者咲紗の汚話でした。

  30. 31 : : 2016/02/22(月) 16:24:25

    さて、いつも通りの朝を迎えてランドリーから出る。

    食堂にはなんとなんともうすでに肩を組んでいる大和田と石丸の姿。

    石丸「おはよう作者君!」

    大和田「おう!」

    石丸「兄弟!ちゃんと挨拶したまえ!挨拶は心のオアシスだぞ!」

    大和田「そうだな、流石兄弟だぜ!改めて作者、おはよう」

    うわぁ、暑苦しい。

    作者「お、おはよう2人とも」

    間近で見ると堪えるものがあるな……。

    まあいいや。

    とりあえず今日の日程は、午前中石丸と会話して、午後は霧切さんと接触するか。

    苗木「お、おはよう、二人とも……」

    セレス「朝から暑苦しいですわ。山田くん、紅茶を入れてきてくださらない?」

    山田「はいただいま!」

    作者「苗木、昨日は何があったの?」

    苗木「じつは二人、夜時間過ぎまでサウナで我慢対決をしてたんだ。というか昨日なんでどこか行っちゃったの?」

    作者「いや~、野暮用を思い出してね」

    嘘だろという心の声はもちろん無視のスタンスで。

    朝ごはんもそこそこに、早速石丸との接触をはかろう!

  31. 32 : : 2016/02/22(月) 16:35:08

    作者「石丸!」

    石丸「なんだね!」

    作者「君は漫才が好きだろう!?」

    石丸「何故知っているんだね!?」

    作者「エスパーだからさ!」

    石丸「そうだったのか!」

    作者「勘だよクソ真面目!漫才やろうぜ!」

    石丸「いいだろう!」

    流石松岡、暑い。熱いじゃなくて暑い。

    のど痛くなるわ。

    そういうわけで石丸と漫才をしていた!







    石丸「ハッハッハ!!作者君には漫才の才能もあるのだね!」

    作者「うんまあ人前に出て芸を見せるのを仕事にしているからね」

    嘘なんですけどね。

    作者「いやー、にしてもこうも屋内に引きこもってると体が鈍っていかんね。外の空気を吸いたいよ」

    石丸「外の空気を吸いたい……まさか外に出るために!」

    作者「ないない。人殺すくらいならこの学園の謎解きした方が何十倍も楽しいよ」

    案の定食いついたな。あとはこれをどう大和田と三章に持っていくか、か。

    作者「ここで、風紀委員で生徒の模範である君に問いたい」

    石丸「なんだね?」

    作者「もしもの話、大事な友人が罪を犯してしまったら、君はどうする?」

    石丸「えっ!?」

    顔から汗がダラダラ流れている。汁ならなんでもいいのか。

    石丸はうんうん唸りながら考え始めた。これはしばらくかかりそうだ。

  32. 33 : : 2016/03/08(火) 13:30:08

    石丸「僕は、僕は友人が罪を、間違いをしてしまったならば、理由を問いたい」

    石丸「友人が、なぜその行為を働いたのか、理由を聞いて、納得したい。許す許さないは置いといてだが」

    まあまともなんじゃない。合格点だよね。

    それがこのままいけばああなっちゃうんだからな……。

    作者「そうか、ならばいいんだけど」

    石丸「待ちたまえ、なぜそんなことを聞いたのだ」

    作者「予知夢。私が稀に見る100%当たるもの」

    葉隠の占いが無駄になる能力だしそんなのいらないけどね。

    石丸「そんな非現実的なことありえるのか!?」

    作者「記憶の改ざんが可能なら有り得る話じゃない。それによると、次の晩、殺人が起きる。被害者は男」

    石丸「なっ!?じゃあ犯人はどうなのかね?」

    作者「そこまで万能じゃないからわかんなかったよ」

    嘘。だけど、なんか良心が痛むというかなんというか

    作者「そういうことだから、風紀委員である君を試してみたかったんだ。それじゃあ、また後で」

    石丸「そ、そうかね……」

    石丸は唖然とした様子で立ち尽くす。多分、予知夢の部分に引っかかっているんだろうな。というか事実だし。

    さて、次は霧切さんだな。

  33. 34 : : 2016/03/08(火) 13:46:36

    ……探す手間が省けたようですね。

    作者「さすがの霧切ちゃんでも、盗み聴きは感心しないんだけど?」

    霧切「たまたま聞こえただけよ」

    作者「嘘だね。顔にしっかり書いてある」

    霧切「まるで心が読めているようね」

    いけすかねえ、こんなんだからボッチ切さんとか呼ばれるんだぞ。

    作者「まあ、エスパーですし」

    私は掌を天井に向ける。そして息を吹くと紙吹雪が宙を舞った。

    霧切「どうやら、パフォーマーの名は嘘じゃないようね」

    作者「はっ、失礼しちゃうなぁ。私の才能は超高校級のパフォーマー……」

    霧切「それは違うわ」

    作者「人の言葉を遮るなよ。まあいいや。で、なんで違うんだい?」

    霧切「なんでしょう、勘、かしらね。それも私の才能が強く関わっている」

    作者「ああ、君だけだったね。才能がわかって、いや思い出せないのは」

    霧切「やっぱり。パフォーマーにしては鋭すぎるのよ、貴女」

    作者「じゃあ何の才能だと思うんだい?」

    霧切「それはわからないわ。まだ証拠が少なもの」

    作者「ふうん。じゃあ、急いだ方がいいかもね。モノクマも私の才能を疑っている」

    霧切「あら、パフォーマーじゃないことは認めるのね」

    作者「だってさ、なんとなーく、君には嘘が見透かされてる気がしてね。千の偽り、万の嘘には遠いね」

    千の以下略が言いたかっただけです。

  34. 35 : : 2016/03/22(火) 13:58:04

    霧切「そう。これで調べることが増えたわね。この学園の秘密と黒幕、それから貴女の正体」

    作者「頑張ってね~、そいじゃ、私は拉麺でも食べに行くよ。それじゃあね」

    手をヒラヒラと振って食堂へ向かう。昨日は豚骨つけ麺だったし、あっさり塩拉麺でも頂こうか。

    おっと。どうやら私に安曽はなかなか訪れないようだ。

    モノクマ「また余計なことをしてくれたね」

    我らが絶望のマスコットがプンすかと地団太を踏んでいる。

    モノクマ「もしかして、霧切りさんの才能も知ってるの?」

    作者「まさか。だって彼女とは初対面だもん」

    初めて見たとは言っていないけど。

    モノクマ「そうだ、この後はお待ちかねの動機発表があるんだよ。体育館にいそいだら?」

    作者「ああ、そうだね。それじゃあまた後程」

    くっそ、拉麺が食べらんないじゃないか。

    あれ、そういえば動機提示の次の日に事件が起こったんだっけ?

    まあいいか。私が口出したばかりに早まったってことだ。

  35. 36 : : 2016/03/22(火) 14:04:52

    さて、体育館についたわけだが。

    十神(作者……さっきモノクマと話していたな。内通者という仮説があり得るなら、まず怪しいのはアイツか……)

    見られていたか。まあいい。なんの支障もきたさないし。

    江ノ島「モノクマ!何の用だよ!アタシはもう寝たいんですけど」

    セレス「あら、ギャルという割には大分健康的ですのね」

    江ノ島「それは、その、そう!肌に悪いから。当然っしょ?」

    セレス「まあそうですわね」

    山田「本当この時間に何の用ですかな?拙者早く部屋に戻って油芋を摂取したいのですが」

    舞薗「まさか、この前みたいなものを見せられるのでは……」

    ざわめく館内は、相も変わらず気の抜けた効果音で静まった。

    モノクマ「動機ターイム!!」

  36. 37 : : 2016/03/22(火) 14:19:09

    舞園「またあんなものを見なければならないのですか!?もう、嫌です」

    不二咲「僕も嫌だよ……あんなもの見たくないっ!」

    モノクマ「うるさいうるさい!今回の動機はですね、この封筒の中に入っている皆の知られたくない恥ずかし~い秘密や過去が書かれています!」

    モノクマが封筒をばら撒く。名前の書かれた封筒の中身を見た各々の反応は様々であったが、一部を除けば非常に気分の悪いものを見た、といったところか。

    葉隠「それがどうしたんだべ?別に秘密なんざ」

    モノクマ「もし、24時間以内にコロシアイが起きなかった場合、その封筒の中身を世間にバラしちゃいます!さあ、レッツコロシアイ!!」

    またしても気の抜けた効果音が響く。

    不二咲「こ、これを世間にばらすって、本当なの?」

    石丸「よし!皆で秘密を教え合おう!」

    やっぱ真面目馬鹿だよな。隣の兄弟の顔を見ろ。真っ白だぞ。

    どうせ石丸なんざ『中学校の頃テストで酷い点を取った』とかそんなんだろ。というか実際そう。

    ちなみに私は『パフォーマーではない』というだけ。

    それより気になるのは江ノ島盾子。
    『本当は江ノ島盾子ではなく、江ノ島盾子に変装した超高校級の軍人である』と書いてある。それから、『アイツらの仲をかき乱せ』って。

    無理だろうし、黒幕も出来るとは思っていない。

    多分あの子が疑われることを見越しているんだろう。

    きっとそれが墓穴なんだろうな。



  37. 38 : : 2016/03/22(火) 14:36:25

    重たい空気の中、大和田とちーたんが接触している。

    会話内容は、「青いジャージを持って更衣室に来てほしい。大事な話がある」といったところだろうか。

    ふむ。ならば私はそこらへんで待っていよう。

    例えば、更衣室のまえとか。

    ならば早速、ゴーだ!





    深夜。私は廊下で仁王立ちをしている。

    おおよそ1時間ほど。

    やっと人が来たかと思えば十神だし。

    いつ来るかわからないものを待つというのは退屈で。なにか面白いことを期待してしまう。

    期待をすれば必ずそれがかなうのがチートであり御都合主義者である私のある種才能ですよね!

    腐川「あ、アンタこんなところでなにしてんのよ……!」

    作者「別になにも?腐川ちゃんは、あっ、十神のとこか」

    腐川「なんでそれを!」

    作者「いやいやいや、解かりやすすぎだって(笑)」

    腐川「きえええ!!いいこと、絶対ほかの人には言わないでよ!」

    作者「もちろん。おっと」

    手品用に仕込んでいた謎の粉末が床に落ちる。袋にぎっちりつまったそれは床に落ちた途端破裂し宙を舞った。

    それはつまり。

    抗いようのない生理現象の音が立ち、視界が晴れるか晴れないかの所で、鋭い刃物がのどめがけて飛んできた。


  38. 39 : : 2016/03/22(火) 14:56:14
    あ…
  39. 40 : : 2016/03/24(木) 13:57:27

    ジェノ「邪邪邪邪ーん!!」

    高くも深く、残酷さを多分に含んだその声が廊下に響く。

    人差し指と親指で挟んだ鋏を床に投げ捨てる。

    作者「こんばんは、ジェノサイダーさん」

    ジェノ「あららっ?なんで生きてんのよこわっ」

    ジェノサイダーは眉をひそめるも気にしてなんかないという様子で床の鋏を拾う。

    作者「あんた出てきてよかったの?」

    ジェノ「知らないわよー。アイツが勝手にくしゃみしたんだからさ!それよりもあの御曹司はどこ!?」

    作者「図書室じゃねーの?その前に引っ込んどけ」

    私はおもむろに足を上げる。ある程度の高さまでバネを縮めたら、瞬時にバネを引き延ばす。鋭く鈍く解き放った足はジェノサイダーの腹部にめり込み吹き飛ばされていく。

    「ふぐっ」と苦しそうな声が聞こえたが気にはしない。教室の方へふっ飛ばしちゃったけど、生きてるよね?

    まあ大丈夫。

    さて、またしばらく待ちますかね。
  40. 41 : : 2016/03/24(木) 14:12:33

    大和田「おい、てめえこんなところで何していやがる」

    ようやく来たのは待ち人その1大和田。えらく不機嫌そうな顔で私をにらみつける。

    作者「いや別になにも。某名探偵よろしく私がいるところには事件が起きるから、こうして待っていたのさ」

    大和田「何言ってやがんだ……。おい、通してくれよ」

    作者「そういうわけには烏賊の千鳥焼き。私の先見術によると、今宵強きと弱きがぶつかり合いどちらかが淘汰されると出てね」

    大和田「は!?本当に何言ってんのかわかんねぇ。そこを通せってんだよ」

    こめかみのあたりがビキビキと音を立てる。本当に、短気だなぁ。

    作者「なんとなんと、ぶつかり合う弱きは、君なんだよ」

    大和田「通せって……言ってんだよ!!」

    放たれる拳。私はそれを片手で受け止める。大和田はそれはそれは驚いた顔で非常に滑稽だった。

    作者「それこそ弱さの証。汝に問う。強きとは何ぞ」

    大和田「そんなの簡単だ。喧嘩で一番とりゃあそいつが一番強えんだよ」

    作者「では汝に問う。弱きとは何ぞ」

    大和田「さっきと逆だ。喧嘩で勝てねえヤツが弱いんだ」

    作者「どちらも、否。真の強きは、正直者にあり。たとえ自らが貧弱でもそれを穿とうという心構えの者」

    待ちわびた人間が、もう一人。不二咲。

    彼は後ろからゆっくり近づく。

    作者「真の弱きは、そう、君のように自らの保身ばかり考えた者」

  41. 42 : : 2016/03/24(木) 14:30:42

    大和田「保身だなんて……そんなこと一度も!」

    作者「暮威慈畏大亜紋土」

    大和田「うぐっ!?」

    作者「兄様の死を隠してまで守りたかったのはそれじゃないかい?兄様が築き上げた族を守り通したかったんだろう?そのために嘘をつき続けたんだろう?」

    大和田「そうだ、俺は兄貴を殺した!それがどうした!」

    作者「そして背負い続けた。兄様の死を足枷に、暮威慈畏大亜紋土を」

    大和田「て、てめえ……」

    作者「言ったはずだ。君は弱いと」

    大和田「俺が手出さないと思って調子乗りやがって!」

    直後、鈍い音。不二咲の短い悲鳴と、全体重が床に落ちる音。

    流石に男子高校生の拳は重たい。頭が凹むっつーの。

    あー、しかもこれちーたんみたいなちっちゃい子だったら致命傷になりうるよ?

    大和田「はぁ、はぁ、クソっ、不二咲、見ていやがったのか」

    不二咲「ねえ、大和田君、どうして?」

    大和田「どうして?てめえこそ、なんで俺なんだよ」

    不二咲「え?」

    大和田「どうして俺を相談相手なんかに選んだんだよ……!」

    作者「君が強いと、思ったから。君こそが不二咲君にとっての強さの象徴であり、憧れであり、希望だったんだよ」

  42. 43 : : 2016/04/08(金) 14:02:05

    大和田「なんですぐ起き上がれるんだよ!?」

    作者「なんでって言われましても、無駄に丈夫なもんで。それに死なれても困るでしょ」

    大和田「畜生ッ!不二咲、失望したか?」

    不二咲「なんで?」

    なんで私の心配してくんねーわけ?痛かったんですけど。

    まあいい。これで阻止さえできれば。多少の出血くらいなんともないし。

    大和田「なんでって、そりゃあ、怒りに身を任せて女を殴っちまったからよ」

    不二咲「でも、それって大和田君に理由があったからだよね……?」

    大和田「なんでそんな顔して俺に話しかけられんだよ?お前みたいなか弱い女にでも手をあげるような奴だぜ」

    あーあ、地雷踏み抜いちゃった。
    ほら、不二咲君泣きそうだよ?

    不二咲「あのね、大和田君、ぼ、僕実はさ、その、えっと、驚かない?」

    大和田「なんだよ、急に」

    不二咲「実はね!……性別、男なんだ」

    うっそー!?まさかここで言うとはじぇんじぇん思わなかった。

    大和田「まさか、今日ここに呼び出したのはまさか」

    不二咲「そう。僕が男だってことを大和田君に言いたくて」

    大和田「何で俺なんだよ」

    不二咲「僕、変わりたいんだ!」

    不二咲君は、柄にもなく大きな声で答えた。
  43. 44 : : 2016/04/08(金) 14:28:56

    不二咲「身体が小さくて、泣き虫で、力もない。そんな弱い僕を、変えたいんだ!」

    大和田「だから、なんでそれが俺になんだよ」

    不二咲「さっき作者さんが言ってた通り、大和田君は僕にとっての強さの象徴で、憧れで、希望、だから。……それに、男の約束って、言ってくれた」

    不二咲君は大和田を見上げる。上目遣いではなく、強い意思のある視線。

    大和田「そうか……俺も、腹を括るべきなんだろうな」

    不二咲「え?」

    大和田「俺は、アニキから族の頭を任されたとき不安になった、これから何をしてもアニキに比べられやしないか、アニキのがよかったと言われやしないかと。アニキが築いたチームを壊すわけにはいかねーと思って、アニキに勝負を挑んだんだ。焦っていた俺は無茶な走りをして、アニキが身代わりになって、それで」

    不二咲「そっか……大和田君、辛かったんだね?」

    大和田「ああ、そうだ。俺は、強いと思い込んでいただけなのかも知れねえな」

    不二咲「だったら、ごめんなさい」

    大和田「不二咲が謝ることねえって」

    不二咲「だって、大和田君の痛み辛みを知らずに、もしかしたら僕は大和田君を傷つけていただろうから」

    大和田「そうか、じゃあ、俺からも、すまねえ、さっきのか弱い女っての、結構きただろ?」

    不二咲「ちょっとだけ、ね。でも、逆によかったのかも、それもこれも、もしかしたら作者さんのおかげ?」

    大和田「お前もアイツになんか言われたんか?」

    作者「そりゃちょっと働きかけたよ。感謝してほしいね。それから、明日の朝食会で、石丸が言っていた秘密暴露大会を提案したいと思う」

    2人とも引き気味にありがとうと感謝の言葉を述べるも後半の言葉に動揺している。

    作者「考えてもみなよ。あの秘密を世間にばらしてみよ、私たちがこの学園に監禁されてんのがばれちゃうじゃん」

    どうやら納得していただいたようで、私たちは足並みそろえて3人で部屋に戻った。

    勿論私はランドリーなんですけど。
  44. 45 : : 2016/04/08(金) 14:35:46
    作者咲紗の汚話 BGM:作者咲紗の特別講義

    最近どうも眠くて眠くて。春休みなのをいいことに最近は昼に惰眠をむさぼっています。

    春のうららの隅田川とは言ったもんです。多分違う。

    そいえば先日エイプリルフールでしたね。

    エイプリルの意味はさっぱり分かりませんがフールって愚者とかそんな感じでしたよね?

    詳しいことは知らないです。そもそも一個の単語に複数も違う意味がある英語が悪い。

    巷ではバカップルどもが愚者になったんでしょうね。

    まったくもってけしからん。

    そのまますれ違って別れろ。そして毎朝ふくらはぎをつることで目覚めろ。

    いやはや嫉妬ほど見苦しいものはないですね。失礼。

    以上、作者咲紗の汚話でした。
  45. 46 : : 2016/05/04(水) 11:13:17

    朝になって、いつものように目覚める。ただ、その心構えはいつもより慎重に。

    間違ったら私がやばい気がする。ただ、なんとなく。

    全員が集まったであろう時間、いつもよりだいぶ遅くに出る。

    ランドリーから出ると丁度石丸と大和田と出くわした。

    石丸「作者君!いつもよりだいぶ遅いじゃないか!一体どうしたんだね!?」

    大和田「もしかして、おめえ」

    作者「あー、うん大丈夫大丈夫。ちょっと昨日のことで考えててね。石丸、大和田、アンタらに頼みたいことがある」

    石丸「なんだね?僕に出来ることであれば手伝おう!」

    大和田「お前には貸しがあるしな。いいぜ」

    快い承諾ほど気持ちのいいものはない。私は思わず不敵な笑みを浮かべる。

    作者「食堂から出ていこうとするやつらを止めてほしい」

    2人はお互いに顔を見合わせた。
  46. 47 : : 2016/05/04(水) 11:23:56

    作者「やあ、皆おはよう」

    それぞれからおはようと返事が来たのを確認して切り出し……

    たかったのにな。

    相変わらず十神と腐川がいねえ。仕方ない。連れてくっか。

    作者「とりあえず、全員に聞いて欲しいことがあるからあの二人を連れてくるわ。待ってて」

    足早に食堂を出て、有り得ない速さで図書館に走る。

    荒々しく扉を開ける。

    怪訝な表情で睨んできた二人の襟を問答無用でつかみ引きずる。

    十神「おい貴様!どういうこと、ぐえ」

    腐川「ア、アンタ白夜様になんてふぎっ」

    苦しそうにしているも気にはしない。またまた有り得ない速さで食堂に戻って二人を投げる。

    十神「貴様!この俺にあんなことしてタダで済むと──」

    作者「第11037回秘密暴露大会ーーッ!!」

    叫ぶ。久々の大声は疲れる。

    私の大声に、誰もが口を開けて呆然としていた。
  47. 48 : : 2016/05/04(水) 11:34:48

    舞園「ひ、秘密暴露大会って……アレを言わなくてはならないのですか!?」

    セレス「呆れましたわ。貴女はそんなわけのわからないことを仰らない方だと思っておりましたから」

    それぞれが不満を口にする。
    だが私は気にしない。気にしていては進まない。

    作者「あのクマは言った。24時間以内にコロシアイが起きなければ君たちの秘密をばらす……と。でもそれってモノクマにも不利益なことがある。はい霧切さんなんでしょう!?」

    びっ!高いテンションを保つのは疲れる。
    だが、ここはごり押すしかない。

    霧切「黒幕にとって不利益なこと……もしかして、私たちを監禁していることが知れ渡ってしまうことかしら?」

    朝日奈「そっか、いくら警察が機能していないと言っても、全国に流したら誰かが助けに来ちゃうかもしれないもんね!」

    作者「ああそうさ。それに、外が警察も軍も機能しないほど衰退しているとしたら……それは最悪の推測だけれど。私たちの恥ずかしい秘密をばらす意味もあんまりない、はず」

    さあ、二章のクライマックス推理だ!まあ、最初からクライマックスだがな!

    ……冗談です。
  48. 49 : : 2016/05/04(水) 15:33:29

    腐川「で、でも嫌よ!こんな会って数日しか経っていないやつらにアタシの秘密なんて言えるわけ、ないでしょ!」

    作者「まあそうだよね」

    江ノ島「じゃあ言わなくていーんじゃね?言わないのが秘密っしょ」

    作者「そういうわけにはいかない。時には言わねばならない場面だってあるんだよ。それで私はどれだけ失敗したことか」

    不二咲「ね、ねえ、わた、僕も暴露大会には賛成だな」

    大和田「俺もだ」

    十神「腐川の秘密は、これだ」

    十神がとつぜん胡椒を撒き始めた。

    なぜ?ただの賑やかしでしたーッ!

    撒かれた胡椒は腐川を捕らえて鼻孔をくすぐった。

    腐川「びゃ、白夜さま”なんで……くしゅっ!」

    十神「どうして?貴様と約束なんかした覚えなんかないぞ」

    作者「危ない──!」

    間に合え!

    十神の前に出る。次の瞬間、ショッキングピンクの液体が散った。

  49. 50 : : 2016/05/04(水) 16:11:32

    朝日奈、不二咲、舞園の叫び声。十神除く男子の雄たけび。

    ジェノ「あらららら?いっけね、萌えねー女ヤッちった☆」

    やべえ、人前で怪我しちった。
    十神に向かって投げられた鋏は間に入っていった私の腕に刺さった。

    作者「勝手に……殺すんじゃねえよ!」

    腕に刺さった鋏を引き抜いて床に投げつける。血はどくどくと溢れ続ける。

    大神「貴様。何者だ?」

    ジェノ「あっちゃー、アタシってばピンチー?ゲラゲラゲラゲラ!!笑顔が素敵な殺人鬼!ジェノサイダー翔でェーす!」

    これはマズい状況だな。まあいい。

    山田「ジェノサイダー翔ですとー!?不二咲千尋殿が言っていた快楽殺人鬼ですな!」

    十神「喜べ愚民ども。これで秘密が暴露しやすくなっただろう?」

    作者「アンタ本当天才だわ」

    江ノ島「そんな嫌味?言ってる場合!?手当しないとじゃん!」

    作者「んなこと言われてもね、まあいいや。いまこの局面を終わらしてからじゃない?」

    石丸「作者君考えはあるのかね?」

    今考え着くのは一つ。

    力技で抑え込むしかない。

    作者「おいジェノサイダー」

    ジェノ「なあに?死・に・ぞ・こ・な・い?」

    作者「不意打ちじゃあっ!!」

    ジェノサイダーの後ろに回り込んで即座にロープを出す。
    そのまま素早く海老反りに縛る。

    ジェノ「きゅう」

    作者「さくらちゃん、こいつを部屋に運んどいて。あとそん時に縄解いてあげてね」

    大神「了解した。して、お主はどうするのだ……?」
  50. 51 : : 2016/05/04(水) 16:32:30

    作者「誰か、包帯持ってない?流石に貧血でクラクラ
    してきた」

    朝日奈「あ、私持ってるよ!」

    作者「じゃあ部屋で止血やってもらえる?」

    朝日奈「ごめん、そこまでの大けがは処置したことないからちょっと怖いかも」

    仕方ないか。

    作者「他には……?」

    江ノ島「あ、アタシやるよ」

    お?ここで残念がでてきちゃったか?

    まあいい。好意は受け取っておこう。

    作者「それはありがたい。朝日奈ちゃん、部屋借りていい?」

    朝日奈「勿論だよ!」



    朝日奈の部屋にて

    作者「にしても意外だな、江ノ島ちゃんが応急処置ができるなんてさ」

    江ノ島「まあこういうのも女子力ってやつだし?」

    なんで疑問形なんだ……。勉強しときなよ。

    作者「こうして間近で見るの初めてだわ。江ノ島ちゃんって案外スッピンのが可愛いんじゃない?」

    江ノ島「え!?いやいや、そんなことないし!化粧してない時は残念って言われるくらいで」

    素が出てるけどまあいいか。相手は気付かれてないと思ってるし。

    処置が終わったので部屋から出る。

    朝日奈「あ、大丈夫だった?」

    作者「うん。心配してくれてあんがとね」

    江ノ島「いやー、アンタ丈夫だね、あんだけの出血量でもこうして立っていられんだもん」

    朝日奈「そういえば、腐川はどうすんの?」

    作者「ああ、それは私がずっと部屋の前で見張っとくよ。それじゃね」

    ジェノサイダーの一件でコロシアイは三章まで起こらないだろう。だけど危険な状態なのは確かだ。

    まあ、とりあえずこれで二章は終わり。

    さあ、三章がんばるぞ!
  51. 52 : : 2016/09/27(火) 10:47:43
    作者咲紗の汚話 BGM:作者咲紗の特別講義

    お久しぶりですね。ようやく更新できそうです。
    さて、汚話と行きましょうか。
    今年の夏はダンガンロンパ3the end of 希望ヶ峰で暑かったですね。
    私は安藤流流歌ちゃん。
    アニメはチートするつもりはありません。先に言っておきますが。
    特に大きな理由はありませんが。なんか彼らはあのままがいい気がしてきます。
    ただそれだけ。
    無印のSSで未来の話をする。なかなか面白いですね。

    以上、作者の汚話でした。
  52. 53 : : 2016/09/27(火) 10:58:01

    起きた。さて、三賞はどう切り抜けようか。
    鬼門はセレスさん。まずアルターエゴを盗ませないこと。
    百億円以上に魅力的なモノを用意しなければならない。
    ならばどうするか?

    簡単。彼女にお城と侍らせるイケメンを用意すればいい。
    どうやって用意するかは後で考えよう。

    そして今、セレスさん以上に厄介な問題が起きている。
    腐川さんに皆の注意が向いていることだ。
    誰かが腐川さんを殺すかもしれないし、逆に誰かが腐川さんに殺されるかもしれない。

    ジェノサイダーが無害であることを証明すべきか。それか、すべて終わるまで閉じ込めるか。
    課題は山積みだ。

    石丸「やあ作者君。腐川君に異常はなかったかね?」

    作者「ああ、なかったよ。君は彼女をどうするべきだと考える?」

    石丸「すまないが良い方法が思いつかない。今日の朝食会で皆に聞こうと思う」

    作者「そうだね。朝食はどうしようか」

    石丸「腐川君に聞いてくれたまえ」

    作者「オッケー。じゃあ先行っといて」

    石丸が去ったあと、私は腐川さんの部屋のインターホンを押した。
  53. 54 : : 2016/09/27(火) 11:09:28
    腐川「な、なによ……」

    トビラが少しだけ開いた。顔を見せるつもりはないようだ。

    作者「あ、よかった、出てきてくれた。腐川さん、朝食はどうする?」

    腐川「食べる気にならないわ。私は部屋からでるつもりはないから。別に見張りなんていらないわよ」

    作者「そっか。じゃあ後でパン持っていくね」

    腐川「いらないって言ったじゃないの」

    作者「せめてなんか食糧はいるかなって。あとね、貴女をどうするかこの後決めるんだけど。希望はある?」

    腐川「ないわよ。アタシはここで籠りながら小説を書いているわ。は、早くどっか行きなさいよ!」

    仕方ないか。さて食堂にレッツゴーだ。

    舞園「あ、作者さんおはようございます。……あの、腐川さんはどうでした?」

    作者「心配してるんだね。大丈夫っちゃ大丈夫。殺意はない」

    舞園「違いますよ!体調です。あの感じだと、十神君のせいで秘密をばらされたようでしたから」

    作者「十神ね。腐川さんよりアイツのが危険だわ。ヤツはどうにもスリルなゲームがしたいらしい」

    舞園「自分を慕ってくれる人をあんな風に扱うのはちょっと頂けないです」

    作者「そだね」

    私はそのあと、舞園さんと一緒に朝食を食べた。
  54. 55 : : 2016/09/27(火) 11:20:04

    十神も流石にジェノサイダーの危機にさらされるのは嫌なのか、人格が変わる条件を喋った。
    私が脅したのも半分なんだけど。

    腐川さんが誰かを殺す意思がないことが伝わり、更に言うと引きこもる気も満々だった旨を伝えれば。朝夕に食事を持っていくことを決めた。

    一部否定的な人間もいたが、渋々了承してくれた。

    さらにモノクマから三階が解放されたため、今は探索中である。
    セレスさんと。

    セレス「娯楽室ですか。今度一緒に何かしませんこと?」

    作者「今度ね」

    セレス「あら、つれないですわ」

    作者「セレスさんってさ、ギャンブルでいっぱい稼いでんでしょう?」

    セレス「そうですね」

    作者「聞いていいかな。稼いだお金って何に使うの?」

    セレス「ナンセンスな質問ですね。欲しいものを手に入れるんですよ」

    作者「それって何?」

    セレス「魔王はね、追い詰められるまで自分の野望を話さないもんですよ」

    結局、セレスは嘘しかつかなかった。

    やはり百億円が提示されてからではないとダメだったか。

    仕方ない。自由行動はまず山田の所へ行こう。
  55. 56 : : 2020/07/04(土) 07:45:32
    期待

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著者情報
imozuki

作者咲紗

@imozuki

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