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ミカグラ学園対抗戦 漫画研究部編
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- 1 : 2015/08/12(水) 18:46:01 :
- こんにちは、キミです。
最近ミカグラがアツいんですよ。カゲプロも疎かにならないよう気をつけないとね。
今回、対抗戦の裏をかいてみることにしました。
エルナやうさ丸、トンきゅん、そしてアスヒくんやおとねちゃんの裏で頑張ってきた人たちの物語。
今回は、漫画研究部・大成利麻を中心とした物語です。
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- 2 : 2015/08/14(金) 21:29:35 :
- 「びっくりりゅい。この子は...宿しているりゅい...」
ビミィに利麻が驚かれたのは入学式の話だった。
「え...?宿しているって...?」
「最初から能力を持っていると言うことだよ。大成くんもそうなんだね」
入学当初から漫画研究部に入部しようと思っていた利麻だったが、代表かつ部長である二宮シグレに声をかけられたのは光栄なことだ。
「あ、あの...二宮シグレさんですよね。憧れてました」
「ああ、よろしくね」
新入生歓迎会が終わると、利麻はすぐに漫研の部室に連れてこられた。
「ペンを持って、僕の絵を描いてみてくれないか」
絵に自信はあった。漫画家になれるかもとさえ思っていた利麻は、すぐさまペンを取ると紙にシグレの姿を描いた。
「終わったかい?」
「...はい」
「よく似ているね」
シグレはしばし沈黙すると、
「大成くん、絵に手をかざしてみて」
言われた通り右手を紙にかざす。
...とそのとき、
「うわあぁぁぁっ!?」
紙からシグレの影がむっくりと立って、歩き始めたのだ。
「うっそ...」
「宿っていたのは、描いた絵をそのまま動かせる能力だよ」
「きっと君は、2年になったらエースとして活躍できる」
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- 5 : 2015/08/24(月) 08:32:18 :
- 利麻はそれから、注目の一年生として対抗戦でも話題になるほどになった。
「いけ!『リアルキャンバス』!」
利麻の分身が次々と立ち上がり、思い思いの動きをし始める。
「くっ...!」
たいてい相手はよけきれずに、ボディバランスで体への攻撃を避けるが、今度は違う分身がクリスタルを電光石火の勢いで割り尽くしてしまう。
『勝者 大成利麻』
それで少し、いやかなり調子に乗っていたのかもしれない。
「大成くんは明らかに強くなっているよ。僕とマンツーマンの練習をしよう」
「いいんですか!?」
利麻は息を呑んだ。
漫研の中で、シグレから一対一の指導を受けられるということは、名誉なことだったからだ。
「ありがとうございます!」
「ただ、これほど能力が強いと僕も本気で戦うからね」
自分なら大丈夫。二宮先輩にだって、余裕で勝てるかも?
なんて思っていた。
試合開始の合図が響き渡り、シグレは利麻の後ろに回り込んだ。
「させるかっ!」
利麻はくるりと回転し、ペンを持って自分の姿を描き始める。
「勝者 二宮シグレ」
「...え?」
それは一瞬の出来事だった。
絵を描き始めた瞬間。音が聞こえないぐらい凄まじいスピードで、シグレは利麻のクリスタルを、一挙に3つ破壊した。
「先輩...」
「大成くん。能力が目覚めているとはいえ、戦い方に問題があるようだね。こんなんじゃ、ルーキー戦に間に合わない」
「で、でも今、先輩『ヒーロータイム』を使ったんじゃ...」
「いいや」
シグレははっきりと首を振る。
「僕は使っていないよ。このペンで、3つ破壊しただけの話」
「嘘...嘘だ...」
信じられなかった。
先輩に『ヒーロータイム』を使われることもなく、先輩のクリスタルを1つも破壊できず、先輩の圧勝で試合が終了しただなんて。
それからだ、利麻が怠け始めたのは。
ろくに学校にも行かず、練習もしなかった。
所詮自分はこの程度だとわかっているつもりだった。だからわざとグレた。
「うわ〜あれ大成利麻だよね?」
「帰宅部に入った方がいいんじゃないの?シグレ先輩のジャマだよねー」
女子にそう言われる日々が続き、ルーキー戦が近くなっていく。
「...もう少し何かやろうかなあ」
そう気づいたのは2週間前のことだ。
なんとしても悪口を言っている人を驚かせてやりたい。そう思って練習を始めると、戦い方をかえればうまくいくことが判明し、能力は軌道に乗った。
ただ、シグレと練習を積んでいた頃から見れば、きっと弱くなっているだろう。
だけど。
目の前の相手...遠石遥架。
期待値は相当高い。
グッと唇をかむ。そして、遥架の得意げな顔を睨みつけた。
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- 6 : 2015/10/01(木) 19:22:08 :
- 期待です(≧∇≦)
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