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エレン「エピソードI」 アルミン「ファントム・メナス」 進撃×スター・ウォーズ
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- 1 : 2015/08/10(月) 23:20:23 :
- 皆さんどうもこんにちは、進撃のMGSです。
進撃とスターウォーズのコラボは過去何作か書いてきたのですが、ロード・オブ・ザ・リングとのコラボを書ききりましたので、せっっかくだから6作分書ききりたいと思います。
まずはエピソードIから始めますので、よろしくお願いします<m(__)m>
<主な登場人物>
エレン・イェーガー・・・・・・惑星タトゥイーン出身。9歳の奴隷。
アルミン・アルレルト・・・・・・ジェダイ・パダワン。エルヴィンの弟子。25歳。
ヒストリア・レイス・・・・・・惑星ナブーの女王。14歳。
ユミル・・・・・・ヒストリアの側近。14歳。
エルヴィン・スミス・・・・・・一匹狼のジェダイ・マスター。60歳。
リヴァイ・アッカーマン・・・・・・ジェダイ・マスター。ジェダイ評議会の長老。40歳。
ヨーダ・・・・・・ジェダイ・グランド・マスター。ジェダイ評議会の主要メンバー。
ミケ・ザカリアス・・・・・・ジェダイ・ナイト。ジェダイ評議会の主要メンバー。40歳。
シーヴ・パルパティーン・・・・・・惑星ナブーの元老院議員。
ヌート・ガンレイ・・・・・・通商連合総督。
ダース・シディアス・・・・・・正体不明のシスの暗黒卿。
ダース・モール・・・・・・シディアス卿の弟子。シスの暗黒卿。
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- 2 : 2015/08/10(月) 23:23:49 :
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遠い昔、遥か彼方の銀河系で・・・・・・
緑豊かな水の惑星、ナブー。
太古の歴史を持つこの惑星の大気圏上空において、のちの銀河を揺るがす陰謀が始まろうとしていた。
第1話
見えざる陰謀
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- 3 : 2015/08/10(月) 23:28:09 :
二万五千年続いてきた銀河共和国。
様々なエイリアンたちが共存し、
繁栄を極めていたのであるが、
その崩壊は、まさにその内部から始まっていた。
強欲な企業である通商連合が、貿易に関する課税に反発してナブーを武力封鎖するのを止められないくらいに、
共和国の腐敗は留まるところを知らなかった。
ナブーの大気圏上空には、通商連合のバトルシップが何隻も浮いていた。
貿易課税に反発した彼らが、実力行使をした格好だ。
※通商連合バトルシップ『サカック』
http://www.starwars.jp/wiki/images/a/a6/Lucrehulk_class_battleship.jpg
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- 4 : 2015/08/10(月) 23:28:53 :
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銀河中が緊張に包まれる中、大気圏上空に浮かぶバトルシップ『サカック』に、銀河共和国の特使二名を乗せた船が一艘、近づいていた。
※特使の乗る船
http://www.starwars.jp/wiki/images/7/75/Consular-class_space_cruiser.jpg
船の中では、特使の内の一人、上背のある年配の男性が艦長に話しかけていた。
「艦長。」
「はい。」
「乗船の許可を取ってくれないか?」
特使二人はジェダイの伝統的な、フード付きの長いローブを纏っている。
一人は茶色のローブを身に纏い、もう一人は焦げ茶色のローブだ。
艦長は通信のスイッチを押すと、モニターに通商連合を代表するエイリアンが映し出された。
「こちら共和国特使。乗船の許可を願いたい。」
『勿論だ。我々の封鎖は合法的だ。特使とあらば喜んで歓迎しよう。』
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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- 5 : 2015/08/10(月) 23:29:41 :
特使二人が船から降りると、銀色のプロトコル・ドロイドであるTC-14が二人を迎え入れた。
※TC-14
http://www.starwars.jp/wiki/images/a/a3/TC-14.jpg
ドロイドは女性の声で、二人を歓迎した。
「ようこそ、共和国特使様。」
TC-14は極々丁寧に二人を会議室に導くと、ご主人様がここに来るまでお待ちいただくようお願いして会議室へとお通しした。
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- 6 : 2015/08/10(月) 23:30:13 :
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ドロイドが会議室を後にすると、二人はフードを取った。
一人は背が低く、金髪丸顔で童顔の男性であり、もう一人は上背があり、金髪を七三に分けた初老の男性であった。
「何だか嫌な予感がします。マスター・エルヴィン。」
「俺は何も感じないが?」
まだパダワン(弟子であるジェダイ)であるアルミン・アルレルトは、これから起こるだろうことに強い不安を抱いていた。
「何だか、漠然とした不安です。」
「今に意識を集中しろ、アルミン。」
「でも、マスター・ヨーダは未来を見ろと。」
「未来ばかりで、地に足が付かなかったら本末転倒だろう。」
「はい、マスター。」
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- 7 : 2015/08/10(月) 23:31:37 :
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__________パダワン、アルミン・アルレルトはまだ未熟である。
後に見せるような鋭い考察力はまだ開花しておらず、ジェダイとしても半人前。
エルヴィンの弟子になれたのは奇跡とさえ言われていた。
フォースは弱いし、
ライトセイバーも上手く扱えないし、
取柄は座学だけ……。
(他のジェダイたちに追いつかなくちゃ。)
劣等感の強いアルミンは、しかし、努力だけは人一倍するパダワンだった。
そこをエルヴィンに見込まれて、彼の弟子になったのである。
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- 8 : 2015/08/10(月) 23:33:49 :
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「マスター。あの通商連合の総督はどう出ると思います?」
ふと心に思ったことを口にするアルミン。
すると、エルヴィンはゆっくりと笑って答えた。
「彼らは臆病者だ。話はすぐに済むだろう。」
__________本当にそうだろうか?
これまでにない嫌な予感に、中々素直になれないアルミンであった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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- 9 : 2015/08/11(火) 01:26:08 :
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「い、今何と!?」
「あの二人はジェダイ・ナイトです。」
TC-14からの報告にみっともないくらい動揺しているのは総督、ガンレイと、彼の側近であるハーコである。
※ヌート・ガンレイ
http://www.starwars.jp/wiki/images/5/5f/Nute_Gunray.jpg
※ルーン・ハーコ
http://www.starwars.jp/wiki/images/4/40/Rune_Haako.jpg
通商連合は、ニモイディアンというエイリアンによって経営されている企業だ。
そして、ニモイディアンは総じて狡猾だが、臆病者という残念な種族である。
「やっぱり! 圧力をかけてくる気だ!」
バトルシップ『サカック』の艦長を務めるドフィーンも声が上ずっている。
※ドールティ・ドフィーン
http://www.starwars.jp/wiki/images/9/9b/Daultay_Dofine.jpg
「わ、私はシディアス卿と連絡を取る。」
「御冗談で? 私がジェダイの相手をしろと!?」
総督に言われて弱気になるドフィーン艦長。
が、臆病ながらも冷酷な館長はすぐに決断した。
「ドロイドを向かわせろ。」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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- 10 : 2015/08/11(火) 01:26:59 :
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「客を嫌に待たせますね。」
アルミンはだんだんと嫌な予感がしてきた。
__________この話、ただの貿易紛争のはず。
なのに何で僕らはこんなに待たされなくてはならないのだろう?
すると、出し抜けにエルヴィンが口を開いた。
「たかだか貿易紛争なのだが、連中どうも怯えているようだな。」
「何か・・・・・・裏があるのでしょうか?」
「分からん・・・・・・が、そろそろ見えてくるはずだ。」
丁度会議室に入ってきたTC-14から飲み物を受け取り、二人は椅子に座って総督を待っていた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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- 11 : 2015/08/11(火) 01:27:50 :
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バトルシップ司令室の中央に、青いホログラムが映し出された。
『何事だ?』
黒い大きなフードを深く被り、目元の見えない不気味な男―――――――シスの暗黒卿、ダース・シディアスは、いかにも不機嫌な様子であった。
※暗黒卿ダース・シディアス
http://www.starwars.jp/wiki/images/e/e3/Darth_Sidious_EP1.jpg
ドフィーンは怯えた様子でシディアス卿に頼み込んだ。
「ジェダイが出てきました。計画の中止を――――『ガンレイ総督。この醜い馬鹿者を引っ込めろ。』
暗黒卿に一蹴され、すごすごと引き下がるドフィーン。
彼のことなど意にも介さず、シディアスは話を続けた。
『予想外の成り行きだな、ことを早めよう。軍に上陸命令を。』
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- 12 : 2015/08/11(火) 01:29:09 :
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この言葉に、通商連合の幹部は狼狽えた。
機嫌を損ねないように、ガンレイは恐る恐る切り出した。
「シディアス卿、それは・・・・・・非合法なのでは?」
『私が合法化する。』
侵略を合法化するとはどういうことなのだろう?
ガンレイの頭の中にふとそんな疑問がよぎったが、間もなく彼は考えるのをやめた。
腐敗している銀河共和国の中にあって、不気味なほどの影響力をこの男は保持している。
「それで・・・・・・ジェダイのほうは?」
『奴らをよこしてきたのが間違いだ! すぐに始末しろ!!』
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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- 13 : 2015/08/11(火) 14:47:41 :
- びっくりしました?wお久しぶりです!
スターウォーズ!!期待です!
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- 14 : 2015/08/11(火) 19:52:54 :
- >>13
お久しぶりです!
期待ありがとうございます!
そう、スターウォーズです!
エピソードⅦが12月に公開するので書きはじめました。
よろしくお願いします<m(__)m>
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- 15 : 2015/08/11(火) 20:14:18 :
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ハンガーベイで待機している共和国特使の船に、レーザー砲が向けられた。
「!! 艦長!!」
「シールドを――――――バシュウッ!
ドゴオォオォォンッ!!
赤いレーザーが火を噴き、操縦士もろとも船を吹き飛ばした。
「「!!」」
異変を感じ取った二人のジェダイは椅子から立ち上がり、
エルヴィンは緑。アルミンは青のライトセイバーを抜いた。
驚いたTC-14は手に持っていたお盆を取り落した。
「失礼!」
すると、通気口から白い煙が吹き出し始めた。
「マスター・・・・・・これは!?」
「毒ガスだな。」
「僕らを殺す気ですか!?」
「そうらしい。大歓迎じゃないか。」
「はぁ、いつも通りですね・・・・・・。」
エルヴィンとアルミンは皮肉を漏らし、光刃を納めると、息を大きく吸い込んで口を閉じた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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- 16 : 2015/08/11(火) 20:15:26 :
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会議室の扉の外には、ドフィーンが手配したバトル・ドロイドが既に配置されていた。
※バトル・ドロイド
http://www.starwars.jp/wiki/images/8/82/OOM_battle_droid.jpg
ドロイドの前に総督の青い幻影が映し出される。
『もう死んだだろう。死体をきっちりと確認せよ。』
ホログラムが消えると、ドロイドたちは白い煙に満たされた会議室の扉を開けた。
ドロイドたちが銃を構え、緊張感がみなぎった。
煙の中から人影が出てきた。
「あら、失礼。」
TC-14が口を押さえながら出てきたので、少し緊張感が緩んだ。
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- 17 : 2015/08/11(火) 20:17:29 :
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「ヨシ、ナカヲカクニンシロ!」
「リョウカイリョウカイ!」
二人の死体を確認しようとするドロイドたち。
すると・・・・・・
ビュウンッ!
煙の中から突如して、緑と青の光刃が飛び出した。
「アッオウ!」
「ウテッ!」
咄嗟にドロイドが銃を撃つも、光刃は華麗にレーザーを跳ね返した。
「やあッ!」
「ふんッ!」
そのまま二人は煙の中から飛び出し、光刃を振るってドロイドたちを斬り捨て始めた。
緑の光は力強く、青の光は軽快に、レーザーを跳ね返し、ドロイドを切り裂いていく。
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- 18 : 2015/08/11(火) 20:18:00 :
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「一体どうなっているんだ!?」
「つ、通信が切れました!」
ドロイドとの通信が切れ、司令室はパニックになった。
怯えた表情で副官のハーコが総督に話しかけた。
「総督はジェダイと戦ったことがおありで?」
「い、いや・・・・・・司令室の扉を閉めろ!」
「破られます・・・・・・」
「ドロイデカを呼べ!」
閉まっていく扉を見ながら、ハーコは呟いた。
「ジェダイは手ごわい・・・・・・。」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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- 19 : 2015/08/11(火) 20:19:58 :
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二人のジェダイは立ちふさがるドロイドをあっという間に駆逐。
司令室前の扉まで到着した。
エルヴィンが扉に光刃を突き立て、円を画くように切り裂き始めた。
扉から光刃が飛び出したのを見て驚いたガンレイは声高に叫んだ。
「強化ドアを閉めろ!」
扉が四重に閉まり、一安心する総督。
「マスター!? まだですか!?」
「強化扉を閉められたな。まだ少しかかる。」
扉を切り裂くマスターに背を向け、アルミンは襲って来るドロイドたちと戦っていた。
三方から撃たれるレーザーを跳ね返し、的確にドロイドに当てていく。
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- 20 : 2015/08/11(火) 20:20:46 :
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すると、エルヴィンは光刃を伸ばし、再び強化扉に突き刺した。
ジェダイの実力は、ライトセイバーを見ればわかるという。
エルヴィンのそれは、パワーセルを三つも備えた、ひどく手の込んだものであった。
彼のライトセイバーは、刃の強さ、長さを自由に変えられる。
それはそのまま、抜きんでた実力を持つエルヴィンの力を証明するものであった。
ただし、彼はもう若くなかった。
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- 21 : 2015/08/12(水) 17:49:10 :
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四重の扉の中央から煙が上がり、次の瞬間には赤く溶けはじめる。
ハーコが震える声で指をさした。
「ダメです、扉が破られます。」
「そ、そんなバカな!?」
総督の声は、涙声に変わった。
震える声で彼は懇願するように言った。
「ドロイデカはまだ来ないのか!?」
「!! マスター! デストロイヤーです!」
通路の奥から、二体のボール状のドロイドが転がってきた。
エルヴィンは光刃を扉から抜き、迎撃態勢を取る。
ボール状のドロイドは、二人の前で止まり、武器を構えて立ちあがった。
※ドロイデカ(デストロイヤー・ドロイド)
http://www.starwars.jp/wiki/images/3/32/Droideka.jpg
次の瞬間、ドロイデカはシールドを張り、ツイン・ブラスターから猛烈なレーザーを浴びせた。
二人はレーザーを跳ね返すものの、シールドに防がれて攻撃が当たらなかった。
「シールドジェネレーターか。」
「どうしましょう、マスター!?」
「面倒だな、逃げるぞ。」
止むを得ず二人は息を合わせて走り出した。
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- 22 : 2015/08/12(水) 18:12:02 :
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「や、やったぞ、ジェダイを駆逐できたぞ!」
ドロイデカがジェダイを追い払ったことで少し得意げになる総督。
だが、オペレーターの次の言葉に、再び蒼ざめることとなった。
「総督、ジェダイが通気口シャフトに向かいました。」
「!! しまった、その方角には・・・・・・――――――」
二人のジェダイは狭い通路から、広い空間へと飛び降りると、近くの物陰へと身を潜めた。
そっと様子を窺うと、二人の目に信じられないものが飛び込んできた。
「マスター、こんなところに軍隊が・・・・・・あいつら、侵略を?」
そこには、輸送船に乗り込み、侵略の準備をするドロイド軍がいた。
http://www.starwars.jp/wiki/images/e/e6/MTT_in_hanger.jpg
「どうもそうらしいな、アルミン。」
「臆病なニモイディアンらしくありません。」
「確かに、お前の言う通り、何か裏があるんだろう。」
「それは・・・・・・どういうことでしょうか?」
「この事件には恐らく、黒幕がいる。」
マスターのはっきりとした言葉に、アルミンは一抹の不安を覚えた。
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- 23 : 2015/08/12(水) 18:13:15 :
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「また勝手なことしないでくださいよ、マスター?」
「俺は必要なことをするだけだよ、アルミン。」
悪びれないエルヴィンの言葉に、アルミンは内心頭を抱えた。
その実力から言って、本来ならばエルヴィンは、ジェダイのトップたちが集まるジェダイ評議会に議席を持ってもおかしくない。
なぜそうならないか。
答えは単純だった。
「いっつもそうやって反抗して、僕だってマスター・リヴァイから怒られてるんですよ!?」
「それは初耳だな。あいつは俺のことを何て言ってるんだ?」
「お前がしっかりしないから、あいつはいつまでたっても評議員になれないんだって・・・・・・。」
「そいつは手厳しいな。一応受け取っておこう。」
またこれだ。
僕のマスターはフォースと本能的に結んで、直感的に行動する。
そして、余程のことがない限り、自分の意志を曲げようとはしない。
たとえそのことで、他のジェダイと衝突することになったとしても。
一匹狼のジェダイ・マスター、エルヴィン・スミス。
普段は僕をさんざん悩ませるけど、いざというときには頼りになる。
僕が最も尊敬するジェダイ・マスターだ。
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- 24 : 2015/08/13(木) 19:03:06 :
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「やれやれ、ではどうしましょうか、マスター。」
「ナブーの王室に警告しなければな。船の中に潜入しよう。」
僕らは二手に分かれて通商連合の船へと潜入することにした。
とにかく地上で合流し、ナブーの宮殿へと潜入、女王と対面しなければならない。
「それにしても、マスターの言う通りでしたね。」
「ん?」
「ことはすぐに済みました。」
マスターは一瞬苦い顔をした後、くすっと笑った。
「確かに・・・・・・すぐに交渉は打ち切られたな。」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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- 25 : 2015/08/17(月) 20:58:21 :
- 箱根から帰って来ました!ww
期待です!
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- 26 : 2015/08/18(火) 00:00:05 :
- いつもご期待ありがとうございます!
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- 27 : 2015/08/19(水) 13:14:47 :
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「総督、ナブーのヒストリア女王から通信です。」
「ふ、根を上げたに違いない。」
司令室の正面にある、水銀の水面のようなディスプレイに、豪華なロイヤルレッドのガウンを纏ったヒストリア女王が映された。
ガンレイ総督は、いかにも慇懃無礼な態度で女王に謁見した。
「女王陛下に拝しましてはお変わりもなく―――――『白々しい挨拶は抜きにしましょう、総督。』
ヒストリアはぴしゃりと言った。
ニモイディアンに対して好意を抱いていないのは明らかだった。
『あなた方のナブー封鎖はもう終わり。共和国の特使二人がそちらに向かったはずです。』
「はて? 特使など来ておりませんが。」
この期に及んでこのとぼけようである。
「それはきっと何かの間違いでしょう。」
『・・・・・・そうかしら。』
ヒストリア女王の映像はそういうと、元の水銀の水面ようなディスプレイに戻った。
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- 28 : 2015/08/19(水) 13:15:14 :
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通信が終わると、副官のハーコが途端に弱気になって言った。
「総督! 特使の件がばれるのも時間の問題で――――「今更遅い!」
総督は恐怖に呻くように言った。
特使のジェダイを殺し損ね、しかも女王から特使について詰問され、もう後に引けないことを悟ったのである。
「ナブーの通信装置を破壊しろ。」
総督は破れかぶれに、何とか事態の隠蔽を図ることにした。
_______事態が徐々に大きくなり、自分の手に負えなくなっていくことに恐怖を覚えながら。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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- 29 : 2015/08/19(水) 13:33:10 :
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アール・ヌーヴォー調の、柔らかい曲線が特徴的な、ナブーの王宮、シード宮殿。
※シード宮殿
http://www.starwars.jp/wiki/images/0/06/Theed_Royal_Palace.jpg
女王の間においてヒストリア女王は、銀河共和国の元老院議員であるパルパティーンと話をしていた。
※パルパティーン元老院議員
http://www.starwars.jp/wiki/images/f/ff/Palpatine_EP1.jpg
『特使が到着していないですと!? そんなはずはありません!』
議員はいささか狼狽して答えた。
すると、突如として映像が乱れ始めた。
『最高・・・・・・ギチョウハ・・・・・・クシの・・・・・・―――――
「パルパティーン議員!」
映像はそれきり途切れ、青いホログラムは消えてしまった。
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- 30 : 2015/08/19(水) 13:34:02 :
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突然の事態に王室の側近たちは狼狽した。
「どうなっているんだ!?」
「発電設備を調べろ!」
狼狽えながらも指示を出すキッツ・ヴェールマン首相。
すると、側近の一人で、まだ14歳の黒髪の少女が口を開いた。
「おいおい、通信が切れたんだ。そんなの侵略に決まってんだろ?」
「少しは口を慎まんか! ユミル!」
口の悪いユミルの指摘に、他の側近たちはその口調をとがめたが、侵略そのものは否定できなかった。
ユミルと同じく、まだ14歳のヒストリア女王は、非常に重い決断を下さねばならなかった。
ややあって、ヒストリアはゆっくりと言った。
「・・・・・・戦争を招くような行為は許しません。」
__________少女が下すことのできる、精一杯の決断であった。
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- 31 : 2015/08/19(水) 13:35:07 :
- 以上で、第一話は終了になります。
こちらのシリーズは少しづつ、細々と続けていこうと思いますので、よろしくお願いしますw
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- 32 : 2015/08/20(木) 11:34:02 :
- 続きが待ちきれん!w
期待です!
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- 33 : 2015/08/20(木) 17:13:17 :
- 期待ありがとうございます!
質問なのですが、ルカさんはスターウォーズを既に観られましたか?
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