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「今をかける者達」
- 進撃の巨人 × 青春
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- 57
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- 1 : 2015/07/18(土) 22:21:34 :
- え〜、花咲一休でございます。僕が書いた作品の「HERO」を読んでくださってる方は
「え?お前何やってんの?黙って続編書いてろよ」と思われてる方がいるかもしれません。
正直な気持ちは
「青春書きたい」という気持ちが勝ってしまいこのような事になりました。仕打ちは書き終わった後に存分に受けます。
それでは・・・始め‼︎
-
- 2 : 2015/07/18(土) 22:42:31 :
- ーグラウンド エレン、アニ、ライナー
3人でキャッチボールをしている
エレン「ーなぁ!」ヒュッ
ライナー「どうしたぁ?」パシッ
エレン「お前らもう進路決めたのか?」
ライナー「え?俺はまぁ大学に進んで、医者になる、アニは?」ヒュッ
アニ「私はぐーたら暮らせるなら何でもいい」パシッ
ライナー「何だそりゃ」
アニ「別にいいでしょ?私が決めたんだから、そういうエレンは?」ヒュッ
エレン「全然決まってない、いっそのこと留年しまくってバラ色の青春送ろうかな」パシッ
ライナー「学費どうすんだよ」
エレン「冗談だべや、マジになんなよ」ヒュッ
ライナー「けどまぁ夢は持っといた方がいいぞ、夢は何歳になっても持てる生き甲斐だからな」ヒュッ
アニ「ライナーからそんなロマンチックな言葉聞けるなんて」パシッ
エレン「意外だよな」
ライナー「うっせぇじゃ///」
エレン「照れんなよ」
アニ「そうだよ、それよりさ、夏休みどうする?」ヒュッ
エレン「そうだもうすぐ夏休みだぜ⁉︎どっか遠く行くか」パシッ
ライナー「遠くって?」
エレン「県外なんてどうだ?この際沖縄とか」ヒュッ
ライナー「そりゃあいいや」パシッ
アニ「暑っついとこヤダッ」
ライナー「お前冷え性つってただろうが」ヒュッ
アニ「それは冬の時だよ、夏は別」ヒュッ
フライを投げる
エレン「暑がったり寒がったり、忙しい奴だなぁ」
ヒュー・・・
アニ「はしゃぐなっつって体育祭で熱中症で病院運ばれた奴に言われたくない」
エレン「まだ覚えてたのかよお前⁉︎」
ライナー「おいエレンっ」
エレン「え?」上を見上げる
ゴッ
エレン「〜ッ‼︎痛ってぇぇぇ・・・」
ライナー「ははははははっ」
アニ「バッカじゃないの?」クスクスッ
エレン「笑うな‼︎」
「今をかける者達」 ー始まりー
-
- 3 : 2015/07/18(土) 23:39:05 :
- ー翌日
通学路
エレンが鼻水垂らしながら自転車を漕ぐ
エレン「ーちくしょうっ!遅刻しちまう、目覚ましぶっ壊れてた‼︎」はぁっはぁっ
途中、エレンはアニが音楽を聴きながら通学しているのを見つける
エレン「おうアニッ!」
アニ「おはよう、またギリギリ?」
エレン「そういうお前こそ!」
アニ「アンタと違ってちゃんと間に合ってんの」
エレン「じゃあ競争しようぜ」
アニ「望むところ」
ー進撃高校
ライナー「・・・」読書中・・・
ガララッ‼︎
ライナー「?」
エレン「はぁ、はぁ、はぁっ・・・」
アニ「ふぅ、ふぅ、ふぅ〜っ・・・」
ライナー「・・・お前らにしちゃ随分早いな」
エレン「毎朝8時についてる奴に褒められても嬉しくねぇ・・・」はぁっはぁっ
エレンとアニは席に着く
ジャン「おうエレン、今日は遅刻じゃねぇんだな?」
エレン「おうジャン・・・まぁなんとかな」
ジャン「お前ちゃんと復習しといたか?」
エレン「え?今日なんか課題あったっけ・・・」
ガララッ リヴァイ先生入室
リヴァイ「ほら、席付けー、今日は小テストを受けてもらいます」
クラス全員「えぇ〜っ⁉︎」
リヴァイ「時間は15分、カンニングした奴は先生の愛の鉄槌が下る、それじゃ始めっ」
カリカリカリカリカリッ
ライナー「・・・」カリカリカリッ・・・
アニ「・・・zzz」
エレン「・・・」汗
-
- 4 : 2015/07/19(日) 00:11:47 :
- キーンコーンカンコーン
リヴァイ「はぁいそこまで、後ろから回収しろ」
アニ「んごっ・・・」
ライナー「お目覚めか?」
アニ「・・・今まで何やってた?」
ライナー「テスト」
アニ「うわぁ・・・やっちまった」
ライナー「受けるべき補習は受けるんだな、んでエレンは?」
エレン「・・・」汗汗
ライナー「・・・愚問だったな」
昼休み 中庭 3人で弁当を食べている
エレン「ーはぁ、この時間が一番幸せ」
ライナー「全く、お前ら少しは真面目に受けろよな」
アニ「めんどいんだもん」
エレン「そうだ、そもそもな、人間の値打ちってのは点数なんかじゃわかんねぇんだよ」
ライナー「点数取ってから言え」
そこにクリスタとユミルが訪れる
クリスタ「あのぅ・・・」
エレン「?」
アニ「誰?」
クリスタ「えっと、そのっ・・・」
ユミル「ほらっしっかり」
クリスタ「・・・御飯・・・私も一緒にいいですか?」
ライナー「え?あぁ、どうぞ」
クリスタ「ありがとうございます・・・」
ユミル「よかったじゃん、じゃあ私はこれで」
そうしてクリスタは3人の食事に参加する
エレン「・・・アニッ」チョイチョイ
アニ「?」
エレン「コショコショ・・・」
アニ「・・・あぁ、そういうこと?」
エレン「うん」
アニ「・・・私ちょっとジュース買ってくる」
エレン「俺も、ライナー悪いな、ちょっと行ってくるわ」
ライナー「え?おう」
エレンとアニはそう言ってその場を離れる、2人は物陰に隠れ様子を見守る
エレアニ「・・・」じーっ
ライナー「ーへぇ、隣のクラスの子なんだ」
クリスタ「はい・・・あの趣味とかって?」
ライナー「俺は、普段は読書かな、あとたまにあいつらとキャッチボールしてる」
クリスタ「私も読書好きなんです」
エレン「・・・決まったな」
アニ「決まったね」
-
- 5 : 2015/07/19(日) 00:39:11 :
- ー放課後
砂浜を歩いている
ライナー「ーおいっ」
エレン「ん?」ニヤニヤ
アニ「どうしたぁ?」ニヤニヤ
ライナー「何をさっきからニヤニヤしてんだ」
エレン「別に?なぁ?」ニヤニヤ
アニ「ただいい事起きそうだなぁって思ってさ」ニヤニヤ
ライナー「・・・言っとくがあの子と付き合う気はないからな?」
アニ「えぇ⁉︎何で⁉︎」
エレン「あっバカ!」
アニ「あっ・・・」
ライナー「やっぱりその事か、どうせお前らの事だから、いらん世話焼く気だったんだろ?」
エレン「バレてたか・・・でも何で付き合わねぇんだよ?すげぇ可愛かったじゃん」
ライナー「だからだよ、あの子だったらもっといい男と付き合えるだろ?」
アニ「はぁっ⁉︎アンタそれ本気で言ってんの⁉︎」
ライナー「な、なんだよ?」
エレン「こんのやろうこんな時にも自分を謙遜しやがって、お前程のいい男が何処にいんだよ⁉︎」グイグイッ
アニ「このまま海に落としてやるっ」グイグイッ
ライナー「うぉっや、やめろぉ!」
バッシャアァァァン‼︎
ライナー「つめてぇ〜‼︎」
エレアニ「だっはっはっはっはっはっ‼︎」
ライナー「・・・やりやがったなっ!」ニヤニヤ
エレン「うぉっ」
アニ「きゃっ」
バッシャアァァァンッ‼︎
エレン「・・・」ビショビショッ
アニ「・・・」ビショビショッ
ライナー「・・・」ビショビショッ
3人「はっはっはっはっはっはっはっ‼︎」
-
- 6 : 2015/07/19(日) 07:33:09 :
- 3人は歩道に戻り、歩いてる途中で分かれ道に着く
エレン「ーあとから付き合うんだったって思ってもしらねぇぞ」
ライナー「はいはい、じゃあな」
アニ「バイバイ」手フリフリ
ライナーは1人帰っていく
エレアニ「・・・」
エレン「・・・自転車乗ってくか?」
アニ「うん」
エレンはアニを後ろに乗せて、自転車を走らせる
エレン「あ〜ぁ、ライナーの奴もったいない事しやがって」
アニ「クリスタちゃんだっけ?私もライナーとは付き合えると思ってた」
エレン「けどあの口調からして、多分告られてはいないんじゃね?」
アニ「ライナー色々察しがいいからね、気づいたんじゃない?」
エレン「あぁ・・・」
アニ「・・・けど正直、ライナーには彼女できて欲しくないな」
エレン「なして?」
アニ「だってそしたら3人で遊べなくなっちゃうじゃん」
エレン「そんな事ねぇだろ?ライナーはいつものままでいてくれるって」
アニ「けど彼女の事も考えなきゃでしょ?デートしたりなんだりで、結局二人っきりの時間作らなきゃいけないわけじゃん」
エレン「まぁ・・・そうなっちゃうか」
アニ「はぁ〜ぁ、私もつくろっかな、恋人」
エレン「・・・恋人、か」
アニ「エレンはいないの?」
エレン「・・・どうだろうな、俺はお前らと一緒にいられればそれだけで楽しいから、恋人とかそういうのは今はいいかも」
アニ「私は違うの?」ニヤニヤ
エレン「あったりめぇだ、おめぇみてぇなグータラ女が恋人になったとこで何も良い事ねぇよ」ニヤニヤ
アニ「言ったなコイツ‼︎」こちょこちょ
エレン「うおぉぉっ‼︎やめろやめろ苦しい苦しい‼︎はっははははは‼︎」
-
- 7 : 2015/07/19(日) 07:53:12 :
- アニ「・・・ん?ねぇちょっと」
エレン「ん?」ヒイッヒイッ
2人は河川敷の方を見る、そこにはジャンとミカサの姿があった
エレン「ジャンじゃねぇか、一緒にいるのは誰だ?」
アニ「私知ってる、あの子5組のミカサだ」
エレン「あの2人付き合ってんのか?」
アニ「さぁ・・・イヤでも、ジャンの奴いつもあの子の事見てただけだから・・・」
エレン「もしかして、告白⁉︎」
アニ「ちょっと見る?」
エレン「おう、そ〜っとな、そ〜っと」
ジャン側
ジャン「ー・・・どうかな」
ミカサ「・・・気持ちは嬉しいけど、私好きな人がいるの」
ジャン「えっ・・・っ‼︎」
ジャンはエレンとアニの姿を見つける
ミカサはその視線を追い、エレンを目にする
ミカサ「・・・!」
エレン「やっべ、行くぞ」
アニ「あっ待ってよ・・・ん?」
アニはミカサがエレンをずっと見てるのを疑問に思う
アニ「・・・」
エレンとアニはその場を去る
ミカサ「・・・あの人だ」
ジャン「え?」
ミカサ「ううん、なんでもない」
ジャン「・・・」
-
- 8 : 2015/07/19(日) 09:09:36 :
- 翌日
教室
キーンコーンカーンコーン
エレン「・・・」
ジャン「エレン」
エレン「わっ何だジャンか、どうしたんだよ」
ジャン「ちょっと来てくれ」
エレン「・・・わかった」
アニ「じゃあ私も・・・」
ジャン「いやお前はいいよ、エレンに用があるんだ」
アニ「・・・」
エレンはジャンに連れて行かれる
ライナー「なんかあったのか?」
アニ「・・・ちょっとね」
ー廊下
ジャン「ーお前、昨日河川敷にいたよな?」
エレン「・・・いや?いなかったぞ?」
ジャン「嘘つかなくていい、全部知ってる」
エレン「・・・すまんっ‼︎」頭を下げる
ジャン「おぅ・・・んで話があんだけどよ」
エレン「え?他にも何かあるのか?」
ジャン「あぁ、昨日いたのミカサなんだけどさ」
エレン「うん」
ジャン「ミカサ、多分お前の事好きだぜ」
エレン「・・・はい?」
ジャン「だから、ミカサは多分お前の事が好きだよって」
エレン「・・・えっ何で?」
ジャン「確証はねぇんだけど、お前らが逃げた時ミカサずっとお前の事見てたから」
エレン「えぇ・・・?気の所為だよ」
ジャン「でもあの感じは違った、他人を見るような目じゃなかった・・・」
エレン「・・・」
ジャン「まぁ、もしもの時は、どうするか考えとくんだな」
エレン「ちょっと待てよ、お前はいいのかよ?好きなんじゃねえのか?」
ジャン「好きに決まってんだろ‼︎だからこそだよ!いいか?そいつの事考えずに自分のものにしようとするなんてのはクズのやる事だ、だからもしミカサがお前の事を好きなら、俺はそれを応援する」
エレン「ジャン・・・」
ジャン「・・・まぁそういうことだ、じゃあな」
ジャンは教室に戻る
エレン「・・・んな事言われたって」
-
- 9 : 2015/07/19(日) 15:37:32 :
- ー放課後 河川敷
エレンが川に石を投げている
ライナー「ーへぇ、そんな事があったのか」
アニ「ジャンもお気の毒にね」
エレン「そりゃ俺の方だよ、これじゃ俺あの子の事絶対振るなって言われてるようなもんじゃん」ヒュッ
ボチャンッ
アニ「えっ、振るの?」
エレン「それはその時になるまでわかんねぇよ、俺その子の事なんにも知らないんだから」
ライナー「5組のミカサっつったら、男子の間で密かに人気だって噂を聞いたぞ?」
エレン「いや他人が決めた評価とかじゃなくて、その子個人がどうなのかを俺は知らないんだ」石をいじる
アニ「じゃあ、どうやって知るの?」
エレン「そりゃあ・・・話すしかないだろ」
ボチャン
ライナー「お前から話しかけるのか?」
エレン「いやその子からくるのを待つよ、そもそもまだそうって決まったわけじゃねぇし、俺たちの勘違いって事もあるからな」
アニ「そっか・・・」
ライナー「・・・恋愛って大変なんだなぁ」
エレン「ははは、俺も今気付いた」ヒュッ
アニ「・・・」
ボチャン
-
- 10 : 2015/07/19(日) 16:36:20 :
- ー学校
教室
エレン「・・・」そわそわ
ライナー「・・・何をそんなにそわそわしてんだ?」
エレン「そりゃそわそわもするだろ、いつ来るかと思うと・・・」
アニ「来ないって事もあるよ」ダラリ
エレン「それならそれでいい・・・」
ガララッ
ミカサ「あ、あの!」
エレン「ッ⁉︎」ビクゥッ‼︎
ミカサ「エレン君、いますか?」
ライナー「・・・来たぞ」
アニ「来たねぇ・・・」
エレン「・・・いるけど」
ミカサ「あ、ちょっとお話したい事が・・・来てください」
エレン「うん・・・」
ライナー「朗報を待ってるぞ」
アニ「ファイトォ〜」手フリフリ
ー中庭
エレン「ーえぇと、話って何かな?」
ミカサ「・・・えっと、その・・・」
エレン「・・・」
ミカサは少し緊張するが、決心するように深呼吸をして、エレンを見る
ミカサ「率直に言います、私、エレン君の事が好きです」
エレン「・・・」
ミカサ「入学式の時からずっとあなたの事を見ていました、いつだって笑顔のあなたが素敵だったから・・・」
エレン「・・・」
ミカサ「けど、勇気も出ずに今日までずっと話しかけられなかった、その点は私に告白してくれたジャン君に感謝です」
エレン「・・・ミカサさん」
ミカサ「・・・お願いします、返事を、聞かせてください」
エレン「・・・ごめん、ミカサさんとは付き合えない」
-
- 11 : 2015/07/19(日) 22:15:10 :
- ミカサ「・・・そうですか」
エレン「俺、心に決めた人がいるんだ・・・だから、俺はミカサさんの恋人にはなれない」
ミカサ「心に決めた人って、教室にいたあの子ですか?」
エレン「・・・」
ミカサ「・・・わかりました」
キーンコーンカーンコーン
ミカサ「あっ、じゃあ失礼します・・・急にこんな話してすいませんでした」
ミカサは立ち去ろうとするが、エレンは大声で呼び止める
エレン「待ってくれ‼︎」
ミカサ「?」
エレン「君とは付き合えないけど、これからもっともっと、また沢山話をしよう‼︎ミカサ‼︎」
ミカサ「・・・ッ‼︎はいっ・・・!」
-
- 12 : 2015/07/19(日) 22:54:46 :
- わかった!!これ、「時をかける少女」ですよね!!エレアニになりますか?・・・って、最終的にならないか!!
期待!!
-
- 13 : 2015/07/19(日) 23:04:40 :
- ー河川敷
ライナーはすでに帰った後だった
エレンとアニは坂に座っている
アニ「ーあの子を振ったの⁉︎」
エレン「あぁ・・・友達としてやってくことにした」
アニ「何その振り方⁉︎一番曖昧じゃん‼︎」
エレン「あの子を傷つけたくなかったんだよ、俺もあの子とは仲良くしたいからさ」
アニ「じゃあ付き合えばいいじゃん」
エレン「だからぁ、その子とは恋人としてはやってけねぇの」
アニ「何でよ⁉︎ホントにライナーもアンタも、女を見る目が・・・」
エレン「うるせぇなっ‼︎お前の事が好きなんだからしょうがねぇだろ‼︎」
アニ「・・・え?」
エレン「・・・あっ」
アニ「・・・」ポカーン
エレン「いや、今のは違っ・・・」
エレン(いや待て、ここで今思い告げなかったら、俺一生後悔するんじゃないのか?それに何より、ミカサに申し訳ないじゃないか!言うんだエレン!思いを告げるんだエレン‼︎)
エレン「アニ‼︎」
アニ「はい⁉︎」
エレン「俺、お前の事好きだ、中学の時からずっと一緒にいて色んな思い出作ってるうちにお前の事好きになっちまったんだ‼︎」
アニ「・・・」
エレン「だから頼む、俺と付き合ってくれっ‼︎」
アニ「・・・マジ?」
エレン「冗談でこんな事言わねぇ」
アニ(・・・どうしよう、頭が真っ白だ、何て言えばいいの?私は・・・私は・・・)
アニ「・・・うぅ」
エレン「?」
アニ「うわぁぁぁぁぁぁぁっ‼︎」
アニはがむしゃらになって走り、エレンの自転車を全速力で漕ぐ
エレン「あっそれ俺の自転車・・・おいアニ!」
アニは1人帰ってしまう
エレンはすでに追う気力もなかった
エレン「・・・え?俺、振られたのか・・・?」
エレンはしばらく座り込み、夕日が輝く川の方を見る。それを見てエレンは涙を隠すように川の方へ走っていった
エレン「ちくしょおぉぉぉぉっ‼︎」
-
- 14 : 2015/07/19(日) 23:41:20 :
- ーエレン宅
エレン「ー・・・ただいま」バタンッ
カルラ「おかえり、あら?エレン自転車は?」
エレン「・・・貸した」
カルラ「誰に?」
エレン「・・・俺の青春に」
カルラ「えっ?」
エレン「部屋入ってるから・・・飯になったら呼んで」
カルラ「え、えぇ・・・」
エレンは二階に上がっていく
カルラ「・・・そっとしておいた方が、良さそうね」
二階エレンの部屋
エレン「・・・どうしよう、アニに振られた、ライナーにこんな事言えない、かと言っていつかは分かってしまう、もうあいつらと一緒にいらないかもしれない‼︎うわぁぁぁぁん‼︎」泣
一階側
うわぁぁぁぁんっ
グリシャ「うぉっ、なんだ?」
カルラ「青春の波よ・・・」
グリシャ「え?」
二階
エレン「はぁ・・・もう眠りにつこう、そしてそれが永遠に続く事を祈ろう」
ピンポーン
インターホンが鳴り、カルラが出る
カルラ「はいっ、あら」
アニ「こんばんは・・・」
アニがエレンの自転車を持って立っていた
カルラ「これはエレンの・・・わざわざ届けに来てくれたの?」
アニ「今日返した方がいいと思って・・・」
カルラ「いいのよ別に、あっ今エレン呼んでくるから待っててね」
アニ「あっいや・・・」
その時、運が良いのか悪いのか、エレンが一階に降りてアニと会ってしまう
エレアニ「あっ」
カルラ「・・・ん?」
アニ「・・・じゃあ、私はこれで」
カルラ「待って、夜道は危ないからエレン、アンタ送ってってあげなさい」
エレン「えっ⁉︎」
カルラ「男は女を守るものよ」
エレン「・・・」
ー夜道
アニ「・・・」
エレン「・・・」
アニ「・・・ごめん」
エレン「・・・」
アニ「あの時エレンからそんな言葉聞くなんて思わなくて、それでパニックになっちゃったの」
エレン「・・・俺も、いきなり告って悪かった・・・」
アニ「・・・ちょっと海行かない?」
エレン「え?」
アニ「いいから」
エレン「・・・」
-
- 15 : 2015/07/19(日) 23:58:27 :
- 夜の海辺
エレン「ーいつ来ても綺麗だな」
アニ「ホントだよね」
エレアニ「・・・」
アニ「・・・私、いつまでもエレンとライナーはあの時と変わらないままだと思ってた、私はそう思いたかった、だって変わるのは風景だけで充分だもん」
エレン「そうはいかないさ、皆どこかで変わる時は来る、そりゃ俺だってアニとはいつまでも友達なんだと思ってたさ、けどお前といる内にそうは見れなくなったんだよ」
アニ「・・・じゃあもっと早く言ってよ」
エレン「そんな簡単に言えたら苦労なんかしないよ、怖かったんだ、お前に告白したら今までの俺たちに戻れなくなるんじゃないかって・・・」
アニ「・・・ヘタレ」
エレン「うっせえ」
アニ「まぁ、私も人の事言えないか、人の告白の返答に困って逃げちゃったんだから」
エレン「ホントだぜ」
アニ「・・・だから、私もアンタに思いを伝える」
エレン「えっ・・・」
アニ「エレン、私もアンタの事好き」
エレン「・・・っ‼︎」
-
- 16 : 2015/07/20(月) 00:02:44 :
- 今日はここまでにします‼︎続きはまた明日にします、なんかちょっと話がガタガタだなぁ汗
-
- 17 : 2015/07/20(月) 00:04:40 :
- !!!!!!エレアニだああああ!!
ヤッター!!期待!
-
- 18 : 2015/07/20(月) 02:13:44 :
- エレアニktkr
期待してる
-
- 19 : 2015/07/20(月) 13:28:17 :
- お待たせしました、再開します
-
- 20 : 2015/07/20(月) 13:46:01 :
- アニ「・・・実を言うと、私もアンタの事いつの間にかただの友達としては見れなくなってた、ライナーもだけど、私にとってもっともっと大事な存在になってたの」
エレン「・・・」
アニ「けどそれがどういうものなのか、全く分からなかった、それで結局答えも出せずに最後の夏が来ちゃった・・・でもエレンが私に告白してくれたおかげでやっとわかったの、エレンが好きなんだって・・・」
エレン「アニ・・・」
アニ「だからエレン、私からもお願い、私と付き合って」
エレン「・・・当たり前だ」
アニ「・・・けど、私達恋人になっちゃうのかぁ、なんか実感わかない、どうすればいいんだろうねぇ」
エレン「いつもどおりでいいんじゃないか?色んな話して、キャッチボールやって、馬鹿やって、そんでライナーに叱られてさ」
アニ「はははっそれが一番いいなぁ・・・じゃ、帰ろっか」
エレン「待てよ」
アニ「?」
エレンは無愛想に手をアニの方に伸ばす
エレン「男は女を守るもんなんだろ?」
アニ「・・・うん」
2人は手を繋ぎ、家へ帰っていった
-
- 21 : 2015/07/20(月) 14:32:33 :
- ー学校
ガララッ
エレン「うーすライナー」
ライナー「おう、珍しいな今日はやけに早いじゃないか、こりゃ嵐が来るな」
エレン「うっせえじゃよ、んでアニは?」
ライナー「ん」指さし
エレン「ん?」
アニ「zzz・・・」ダラ〜ッ
エレン「・・・起きろ眠り姫」ベチッ
アニ「んがっ」
エレン「はぁ・・・何で好きになったんだか・・・」ボソッ
ライナー「なんか言ったか?」
エレン「いや何でもねぇよ」
アニ「ダルい・・・」
エレン「なぁ、今日終業式だよな?」
アニ「そうだねぇー」
エレン「帰りどうする?」
ライナー「図書館行って勉強」
エレアニ「はぁっ⁉︎」
ライナー「当たり前だ受験生なんだから、お前らも来い、みっちり教えてやる」
エレアニ「えぇ〜〜っ⁉︎」
ライナー「これはもう決まった事だ、というわけで逃げるんじゃねぇぞ」
エレン「いやライナー、そんな暑い中猛勉強しなくたっていいじゃねぇか」
アニ「そうだよ、少しは頭休めなよ」
ライナー「お前らは休ませすぎなんだ」
-
- 22 : 2015/07/20(月) 16:02:11 :
- ー図書館
エレン「ーなぁライナー、ここはどうやんだ?」
ライナー「ここはだなぁ、ここをこうして・・・」
アニ「zzz・・・」
エレライ「・・・」
ライナー「起きろ」本の角をぶつける
アニ「痛っ」
エレン「お前俺が真剣に教わってんのに何やってんだよ」
アニ「ダルいも〜ん」
ライナー「じゃあせめてワーク進めとけ、お前全然やってないだろ」
アニ「わかったよ・・・」
エレン「ところでさライナー、お前クリスタさんとはどうしてんの?」
ライナー「どうしてるかって?」
エレン「いや初めて会った時すごく楽しそうに話してたじゃん、それからはお話とかしてないのかなって思って」
ライナー「・・・実はな」
エレン「何だよ?」
ライナー「告白されたんだ、俺・・・」
エレン「なぬぅっ⁉︎」
ライナー「しぃっ!」
エレン「おおすまん、え?いつ?」
ライナー「昨日お前がミカサさんに呼ばれた時」
エレン「マジか・・・アニお前知ってた?」
アニ「寝てた」
エレン「・・・で、返事は?」
ライナー「OKした」
エレアニ「ひゅう〜っ」
ライナー「しぃっ!」
-
- 23 : 2015/07/20(月) 16:29:46 :
- 期待です!
-
- 24 : 2015/07/20(月) 20:38:05 :
- ー海岸
エレン「ーしっかし意外だなぁ、この前まで付き合う気はないって言ってたくせにさ」
アニ「ホントだよね、どうしたの?」
ライナー「いや、なんというかその・・・話をしてるうちにだな・・・すごくあの子の事が天使に見えたっつーか・・・」
エレン「・・・は?」
ライナー「だからだな、すげぇ可愛いんだよ、笑顔とか特に、だから俺いつまでもその笑顔を見たいと思ったんだ・・・」
エレン「・・・」
アニ「・・・」
エレアニ「・・・わぉ」
ライナー「そういうことだ」
エレン「何だよお前!そういうとこあんじゃねぇかよ‼︎」ニヤニヤ
アニ「ヒューヒューッ‼︎」ニヤニヤ
ライナー「うるせぇなぁ‼︎俺はいい思いしてんだからいいんだよ‼︎そう言ってるお前らはどうなんだよ⁉︎」
エレアニ「えっ・・・」
アニ「・・・えっとね、ライナー」
ライナー「ん?」
エレン「俺たち・・・付き合ってんだよ」
ライナー「・・・」
エレン「・・・うん」
ライナー「・・・だと思ったぜ」
アニ「え?」
ライナー「正直なところな、俺エレンがアニの事好きなの知ってたし、アニがエレンの事好きなの知ってた、なんとなくだけどな」
エレアニ「えぇぇぇぇぇぇぇぇっ⁉︎」
ライナー「お前らすぐそういうの顔にでるからな、俺自身いつくっつくんだろうなぁって見守ってた」
エレアニ「えぇぇぇぇぇぇぇっ⁉︎」
ライナー「そしたらそこにミカサさんいう天敵現れて、あぁ、もう無理かなぁってがっかりしてたんだよ」
エレン「馬鹿野郎‼︎何で早く言わねぇんだよ⁉︎」
ライナー「俺が言ったところでお前らのどっちかが告んなきゃ意味ないだろう?」
エレン「そうだけどさぁ・・・」
アニ「ライナーには全部お見通しだったって事か・・・」
ライナー「何年お前らといると思ってんだよ」
エレン「けどまぁ、付き合うってなってもいつも通りやってこうかなぁって決まったから、な?」
アニ「うん、何にも変わんない」
ライナー「そうか、でもたまには俺の事なんか気にしないでデートくらい行ってこいよ」
エレン「お前もな」ニヤニヤ
アニ「そうだよ」ニヤニヤ
ライナー「人の愛を・・・全く」
-
- 25 : 2015/07/20(月) 22:48:50 :
- あぁ~。いいねぇ♪エレアニは...♪
ライクリもいい!!“(^∀^)„ ルンルン♪♪
-
- 26 : 2015/07/20(月) 22:59:33 :
- ー分かれ道
エレン「じゃあな、ライナー」
アニ「お幸せに〜」
ライナー「そっちもな、あばよ」
ライナーは帰っていく
エレアニ「・・・」
エレン「あのさ」
アニ「うん」
エレン「・・・夏休みの花火大会さ」
アニ「うん」
エレン「・・・2人でみようぜ」
アニ「いいよぉ〜」ニマー
エレン「軽っ‼︎」
アニ「だって毎年一緒に見てるじゃん」
エレン「それはライナーいただろ?だから2人っきりでだよ」
アニ「いいよぉ〜」
エレン「だから軽いなお前⁉︎もう少し彼女らしく照れたりとかできねぇのか⁉︎」
アニ「はぁ!?何それ⁉︎アンタ私にそんなシチュエーション求めてたの⁉︎ムッツリだなぁ〜」
エレン「うるせぇじゃ‼︎こっちは心臓バクバクして誘ったんだぞ‼︎」
アニ「知りません‼︎」
エレアニ「ふんっ‼︎」そっぽ向く
エレン「・・・」
アニ「・・・」
エレン「・・・乗ってくか?」
アニ「うん」
-
- 27 : 2015/07/21(火) 00:12:21 :
- それから夏休みが始まった、が・・・
ー学校
エレン「ー講習ある事忘れてた‼︎」
リヴァイ「エレン、やかましい」
エレン「すいません」
ライナー「我慢しろよ、たったの3日間だろ?」
ヒソヒソ
エレン「いや無理無理ゲロ吐くゲロ吐く」ヒソヒソ
リヴァイ「じゃあここの問題を・・・アニ」
アニ「zzz・・・」
リヴァイ「おいア・・・」
アニ「zzz・・・」
リヴァイ「・・・」
エレン「・・・」鼻ほじる
ライナー「・・・」かきかき
リヴァイは静かにアニの背後に回る
リヴァイ「おらっ」こちょこちょ
アニ「だあっはっはっはっはっ‼︎ひいいいいいっ‼︎」
リヴァイ「何か言う事は?」こちょこちょ
アニ「す、すいませんすいませえぇぇぇんっ‼︎」
リヴァイ「最初から寝なきゃいいんだ」ぱっ
アニ「はぁ・・・はぁ・・・」
エレン「ぷふっ・・・・・」
アニ「」ギロッ
エレン「」ビクッ
-
- 28 : 2015/07/21(火) 00:13:24 :
- 今日はここまで‼︎また明日見に来てください、どうやって終わらせようかなぁ・・・
-
- 29 : 2015/07/21(火) 00:54:32 :
- 期待してる
-
- 30 : 2015/07/21(火) 19:41:02 :
- お待たせしました。再開します。
-
- 31 : 2015/07/21(火) 20:07:02 :
- ー昼休み
エレン「ーだぁ腹減ったぁ、飯行こうぜ」
アニ「うん」
ライナー「いや、俺はちょっと・・・」
エレン「どうしたんだよ?具合悪いのか?」
ライナー「ん」指さし
エレアニ「ん?」ちらっ
2人はライナーの指さす方向を見ると廊下でクリスタが待っていた
クリスタ「あっ・・・」手フリフリ
クリスタは笑顔でライナーに手を振る
ライナー「」ズキュウウン‼︎
エレン「」ズキュウウン‼︎
アニ「お前はおかしいだろっ‼︎」バシッ
エレン「痛っ‼︎いやあれは恋人関係なく誰もが心打たれる笑顔だよ、なぁライナー?」
ライナー「俺はその笑顔を手に入れたんだ」グッ
エレン「ちくしょうっ‼︎」
アニ「だからおかしいだろっ‼︎」
-
- 32 : 2015/07/21(火) 23:09:47 :
- ー中庭
エレン「ーはぁ・・・」モグモグ
アニ「どおしたぁ?」モグモグ
エレン「いやぁ、1人減っただけでこんな寂しくなるんだなぁって思ってさ」
アニ「それ位ライナーを大事に思ってるってことでしょ」
エレン「だなぁ・・・」
アニ「・・・エレンってさ」
エレン「おう」
アニ「中学の時と比べて、すごい変わったよね」
エレン「そうかぁ?」
アニ「そうだよ」
エレン「中二の春くらいにちょうど俺がこっちに転校してきたんだよな」
アニ「そうそう、すごい感じ悪くてさ、よく有名な不良に突っかかって怪我してた」
エレン「そうだ、そん時お前とライナーが俺の事気に掛けてさ、初めてお前らの事知ったもん」
アニ「懐かしいなぁ・・・」
エレン「うん・・・」
-
- 33 : 2015/07/21(火) 23:12:31 :
- いやー!やっぱり面白い!!期待!!
-
- 34 : 2015/07/21(火) 23:14:28 :
- ー中学校時代
教室
キース「ーえぇ、今日からこのクラスの生徒になったエレン君だ、皆仲良くするように」
エレン「・・・」
それを見ていたアニとライナー
ライナー「なんか随分ふてくされた顔してんな」
アニ「うん、目付きもちょっと怖いね」
キース「じゃあエレン君の席はそこの席だから、座って」
エレンは言われた通り席につく。そこはアニとライナーの席の近くだった
エレン「・・・」
-
- 35 : 2015/07/21(火) 23:59:17 :
- 2人はこの時、エレンのあまりの沈黙さにあいさつすら出来なかったそして放課後ー
キーンコーンカーンコーン
アニ「ーうまくやっていけるかなぁ、あの人と」
ライナー「転校生の事か?今はまだ打ち解けられないだけだろ、その内明るくなってくれるって」
アニ「だといいけど・・・ん?」
アニは正門前のやじうまを目にしライナーと一緒に駆けつける
アニ「・・・えっ⁉︎」
ライナー「おいおいおい」
そこには不良に絡まれた生徒の姿があった
不良「ーおいテメェ今日金持ってくるっつったろうが‼︎ぶっ殺されねぇのか⁉︎」
不良は生徒を殴りつける
生徒「うぅ・・・」
ライナー「なっ・・・」
アニ「先生呼ばないとマズイよ‼︎」
不良「死ねコラァっ‼︎」
不良は生徒を蹴ろうとする瞬間、不良の顔にカバンが投げられる
不良「ぶっ‼︎」
ライナー「えっ・・・」
アニ「誰が・・・」
後ろを振り向くと、そこにはエレンの姿があった
エレン「・・・人前でドカドカ暴れてんじゃねぇよ、みっともねぇ奴だな」
不良「あぁっ⁉︎んだテメェ‼︎」
エレン「これから帰される男に言う必要ねぇだろ」
不良「テメェ・・・」
ライナー「アイツ、相手誰だか分かってんのか?」
アニ「やめなよもぉ・・・」
そしてエレンの喧嘩は始まった。エレンも多少怪我ができたが不良の方は既にズタボロだった。
不良「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・」
エレン「はぁ、はぁ・・・まだやるか?」
不良「・・・っ覚えとけ‼︎」
そう言って不良は足を引きずりながら逃げる
エレン「・・・」ふぅーっ
生徒「あ、ありがとう・・・」
エレン「・・・おう、気をつけろよ」
エレンは人混みを退かしながら帰っていく
アニ「・・・凄かったね」
ライナー「・・・凄かったな」
キース「どうしたっ‼︎お前ら一体何があった⁉︎」
生徒「エレン君が僕を不良から助けてくれたんです・・・」
キース「何、エレンが⁉︎だがアイツは何処に居る?」
生徒「1人帰ってしまいました・・・」
キース「何⁉︎」
-
- 36 : 2015/07/22(水) 00:26:21 :
- ー河川敷
アニ「ー大丈夫かなぁアイツ」
ライナー「大きな怪我してなきゃいいが・・・」
帰ってる途中、川の坂でエレンが座り込んでるのを見つける
ライアニエレ「あっ」
ライナー「・・・」
アニ「・・・」
エレン「・・・」
ライナー「・・・なぁ」
エレン「あっ?」
ライナー「怪我、大丈夫か?」
エレン「・・・別に大した事ねぇよ」
アニ「口から血出てるじゃん、見せてみ」
エレン「なんだよ止めろよ、こんなの怪我にはいんねぇよ」
アニ「・・・」じーっ
エレン「・・・」少し焦ってる
アニ「えいっ」口をつねる
エレン「痛ってぇぇっ‼︎」
アニ「ほらぁ、痛いんじゃん」
エレン「お前がつねったからだろっ‼︎何なんだよお前らっ、ほっとけよ‼︎」
アニ「やだっ‼︎」
エレン「は?」汗
アニ「アンタこれから私達の友達になるんだから、絶対ほっとかない!」
エレン「えっ・・・」
ライナー「・・・つー訳だ、仲良くやってこうぜ、お前が優しい奴だってのはわかったからさ」
エレン「・・・」
アニ「私アニ・レオンハート、よろしく」手を差し伸べる
ライナー「ライナー・ブラウンだ」手を差し伸べる
アニ「ほらアンタも名前っ」
エレン「朝黒板にデッカく書いてたじゃねぇかよ」
アニ「忘れた」きっぱり
エレン「えぇ・・・」
ライナー「すまん、こういう奴なんだ」
エレン「・・・エレン・イェーガー」
そう言ってエレンは右手でライナーの手を、左手でアニの手を掴む。
アニ「にししっ」
-
- 37 : 2015/07/22(水) 00:29:46 :
- 今日はここまで!続きはまた明日にします。
少し長くなりそうですが、頑張って終わらせます。それではおやすみ‼︎
-
- 38 : 2015/07/22(水) 01:56:08 :
- 期待してる
-
- 39 : 2015/07/22(水) 20:23:18 :
- お待たせしました、再開します
-
- 40 : 2015/07/22(水) 21:32:18 :
- ー
アニ「エレーンっ」
エレン「ん?どうした?」
アニ「野球すっぞ!」バットを向ける
エレン「野球?」
ライナー「つっても、ノックとかキャッチボールだけどな」
アニ「いいじゃん、やろうよ」
エレン「・・・いいよ」
ーグラウンド
アニ「ーうらっ」ヒュッ
ライナー「よっしゃ」カキンッ
アニ「あぁ!また打たれたぁ‼︎」
ライナー「結構飛んだな、さすがにアレは取れまい」
エレン「うんがあぁぁぁぁぁぁっ‼︎」
エレンは全速力でボールを追いかけ、見事キャッチする
ライアニ「⁉︎」
エレン「オラァッ!もっと来いやぁ‼︎」
ライナー「面白ぇ・・・アニ!次投げろっ‼︎」
アニ「いや私三振取りたいんですけどっ⁉︎」
ーラーメン屋
ライナー「ーお前野球上手いんだな」ズルズルッ
エレン「前の学校で、野球部入ってたんだ」ズルルッ
アニ「結局私全部打たれた・・・」ゴクッ
エレン「ちゃんと投げたいなら肩使えばいいんだよ、女投げしてたらそりゃ打たれるさ」
アニ「えぇ〜?あっじゃあさ、エレン私に投げ方教えてよ」
エレン「え?」
アニ「いいでしょ?」
ライナー「俺からも頼む、コイツ自分から誘ってくるくせに俺より下手くそなんだよ」
アニ「うっさいなぁ」
エレン「そんなんだったらいつでも教えてやるよ」
アニ「ありがとうっ‼︎」
エレン「おう」ゴクッ
3人はラーメンを食べ終えて、外に出る
ライナー「ーご馳走さんでしたぁ」
エレン「ここのラーメン美味いな」
アニ「でしょう?行きつけなの」
ライナー「あっもうこんな時間か」
エレン「ホントだ、帰らないと」
アニ「そっか、じゃあまた明日」
ライナー「じゃあな」
エレン「おう、じゃあなアニ、ライナー」
ライアニ「⁉︎」
エレン「それじゃ」
アニ「いやちょっと待って」ガシィッ
エレン「な、なんだよ」
アニ「いや・・・ごめん何でもない」
エレン「?変な奴だな、じゃあ帰るからな」
エレンは1人歩いて帰って行った
ライアニ「・・・」
ライナー「・・・聞いたか?」
アニ「うん、聞いた」
ライナー「あいつ今、名前で呼んでくれたぞ」
アニ「・・・うん」ニコッ
-
- 41 : 2015/07/22(水) 23:01:56 :
- ー中学3年受験期
図書館
アニ「ーzzz・・・」
ライナー「おい起きろ」ゴツン
アニ「んぁ・・・」
エレン「頑張れアニ、俺達と同じ高校入るんだろ?あと30点あげれば入れるんだぞ?」
アニ「うん・・・」ウトウト
ライナー「しかしもう12月だからなぁ、間に合うかどうか・・・」
エレン「そんな事言うなよ、アニだって眠くても頑張ってんだから」
ライナー「それは皆一緒だろ?」
エレン「そうだけど、だからって頑張ってる奴の目の前でそんな事言うなっつってんだよ」
ライナー「・・・すまん、俺も自信なくて」
エレン「・・・いいよ、俺も強く言い過ぎた」
アニ「・・・ごめん」
エレン「アニは何も悪くねぇよ、俺らが受験期だからって少しイライラしてただけから」
ライナー「よし、もう大丈夫だ、アニわかんないとこあったらいつでも言えよ」
アニ「うんっ」グスッ
3人は勉強を続けて3時間が経ち、既に午後7時を回っていた
エレン「ーよし、今日はここまでにするか」
ライナー「あぁ、帰ろう」
アニ「くぅ〜!疲れた!」
3人は図書館を出て真冬の寒さに凍える
ビュオォォォォッ・・・
ライアニエレ「さっむっ‼︎」
エレン「ここってこんな寒いのかっ⁉︎」
ライナー「いや、今年の寒さは異常だ」
アニ「寒い〜、私冷え性なのに〜」
ライナー「お前暑がりだったんじゃないのかよ?」
アニ「それは夏の時だよ、冬は別」
エレン「へぇー・・・」
アニ「何よ?」
エレン「いや、暑がったり寒がったり、忙しい奴だなぁって思ってさ」
アニ「はぁ?何そ、れっ⁉︎」
アニは凍った地面で滑って転ぶ
アニ「痛ぁっ‼︎」
エレライ「だっはっはっはっはっはっ‼︎」
アニ「笑うなぁっ‼︎」
エレン「いやだってさ・・・お前中3になってそんなとこで転ぶか?」ははは
ライナー「おいお前・・・そんな笑ってやるなよぉ」はははははっ
アニ「ちくしょー・・・おっ」
エレン「あぁ、面白えモン見れた」ははは
アニ「・・・ねぇエレン」
エレン「あぁ?」
アニ「喰らえっ‼︎」ヒュッ
アニは作った雪玉をエレンの顔面に投げつける
エレン「ブフッ‼︎」ボフッ
アニ「やーい、見たかアンタから教わった必殺魔球!雪玉でやってやったぜっ‼︎」
エレン「・・・」ボタボタ・・・
ライナー「むっ⁉︎」
アニ「あれっ?」
エレン「お前固いの投げんなよ・・・」鼻血ダラダラ
アニ「わぁぁぁぁっ‼︎ごめんっ‼︎」
ライナー「ほれテイッシュ」
エレン「サンキュー」ふきふき
アニ「大丈夫・・・?」
エレン「大丈夫だけどさ・・・」にぎにぎっ
アニ「?」
エレン「お返しだっ‼︎」ヒュッ
アニ「ぶぉっ‼︎」ドサァッ‼︎
エレン「だっはっはっはっはっ‼︎また転びやがった‼︎」
アニ「もうやだぁ・・・」そのまま寝込む
ライナー「んなとこで寝んなよ風邪引く」
アニ「・・・ふんっ」
エレン「・・・アニ」
アニ「んだよっ」
エレン「3月、絶対受かるぞ」
アニ「・・・うんっ‼︎」
-
- 42 : 2015/07/22(水) 23:13:55 :
- そして、合格発表日ー
ライナー「ーおうエレン」
エレン「ライナー、良かった合流できて」
ライナー「あぁ、アニは?」
エレン「見当たらねぇ、アイツ背低いからな」
ライナー「仕方ない、俺たちだけで見るか」
エレン「そうだな」
2人は合格表を見に行き、番号を確かめる
エレン「ーあっ、あったあった‼︎よっしゃ受かったっ‼︎ライナーは⁉︎」
ライナー「俺もあった」
エレン「よっしゃあ‼︎」
ライナー「しかし、アニが心配だなぁ」
エレン「大丈夫だ、信じろ」
すると、2人は校門前にアニの姿を見かける
ライナー「あっ」
エレン「アニッ‼︎」
アニは2人のところへ向かい、合流する
ライナー「アニ」
エレン「お前もう見たのか?」
アニ「・・・うん」
エレン「そうか、それで?」
アニ「・・・」ポロッ・・・
アニは涙を流した後自分の受験番号を見せた後、表を指さす
アニ「・・・受かったっ‼︎」ポロポロッ
エレライ「・・・よっっっしゃぁぁぁぁぁぁっ‼︎」
3人は強く抱き合い、笑って泣いた
-
- 43 : 2015/07/22(水) 23:51:29 :
- ーそして今現在
アニ「ーあの時は本当に嬉しかったなぁ」
エレン「あんなに嬉し泣きしたの初めてだったぜ」
アニ「ホントだよ」
エレン「んでお前は入学してから馬鹿に戻ったよな?」ニヤニヤ
アニ「そういうアンタもあっという間に馬鹿になったじゃん」
エレン「ぬぬっ・・・」
アニ「でも、あの時頑張んなきゃ私達ずっと孤独だったかもね」
エレン「まぁな」
アニ「いつまでも続けばいいなぁ・・・」
エレン「・・・俺もそう思うよ」
ー放課後
エレン「ーお前クリスタさんと帰んねぇのかよ?」
ライナー「友達を大事にしてくれってさ」
アニ「気つかうことないのに」
ライナー「そのかわり今週の土日に一緒に遊ぼうと言われた」
エレン「おっ、デートかぁっ?」ニヤニヤ
アニ「おめでたいっ‼︎」パチパチッ
ライナー「いやいや照れるなぁ、お前らはそういう予定ないのか?」
エレン「うーん、花火大会くらいしか約束してないなぁ、な?」
アニ「うん、そうだね」
ライナー「そうか、お前らも今のうちに思い出作っといた方がいいぞ」
エレン「へいへい、じゃあな」
アニ「バイバイ」
ライナー「おう」
そしてライナーは帰る
ー河川敷
2人乗りしている
エレン「ーアイツすっかり浮かれてんな」
アニ「仕方ないよ、あんな可愛い子が彼女になったんじゃ」
エレン「もう一緒に遊べねぇのかなぁ?」
アニ「まぁ、会う機会は減っちゃうかなぁ」
エレン「やっぱそうなるか、やだなぁ」
アニ「大丈夫だよ、あんなになってもライナーはライナーだよ」
エレン「・・・そうだな」
アニ「うん」
エレン「・・・なぁアニ」
アニ「何?」
エレン「おれたちって・・・いつかは離れ離れになっちまうのかな?」
アニ「ちょっと、どうしたの急に?」
エレン「俺たまに不安で仕方ねぇんだ、このまま時間が過ぎて行ったら、お前らに会えなくなるんじゃないかって」
アニ「そんな事ないでしょ、そりゃ大人になったら滅多に会えなくなるかもしれないけど、絶対会える日が来るよ」
エレン「・・・だよなぁ⁉︎いや悪い悪い、俺らしくないよな?こんな質問」
アニ「本当だよ」クスクスッ
エレン「はははっ」
ーエレン宅
エレンの部屋
エレンはベッドで横になっている
エレン「ー・・・何であんな事言ったんだろうな、俺」
ーアニ宅
アニ「ーただいまぁっ」
アニ母「あっおかえりなさい、ねぇアニ」
アニ「何?」
アニ母「大事な話があるの、こっちに来て」
アニ「・・・?うん」
アニは椅子に座る
アニ母「実はね・・・・・・ウチ、引っ越す事になったの」
アニ「えっ・・・」
-
- 44 : 2015/07/22(水) 23:57:10 :
- アニ母「お父さんの仕事の都合でね、どうしても引っ越さなきゃ行けないの」
アニ「ちょっと待ってよ、じゃあ私学校はどうするの?」
アニ母「・・・転校する事になる」
アニ「そんな・・・急すぎるよ!」
アニ母「今日決まった事なの、黙ってるわけにもいかないし・・・」
アニ「・・・」
-
- 45 : 2015/07/23(木) 00:14:33 :
- アニ母「・・・アニ、貴方の気持ちは分かる、でももう決まった事なの」
アニ「・・・いつ引っ越すの?」
アニ母「準備がかなり掛かるから、一ヶ月後、夏休みが終わった頃になるわね」
アニ「・・・」
アニ母「エレン君とライナー君には、私から言っておこうか?」
アニ「いいよ・・・自分で伝えるから」
アニ母「そう・・・」
アニ「・・・部屋にいる」
アニは二階に上がる
アニ母「・・・ごめんなさい、アニ」
二階
アニの部屋
アニ「ー・・・何でよ・・・誰か嘘って言ってよぉ・・・」
ー翌日
学校
エレン「ーおはよう」ガララッ
ライナー「おう、おはよう」
エレン「おはようアニ」
アニ「あっ・・・おはよう」
エレン「おいおい、お前大丈夫か?目真っ赤だぞ」
アニ「よく眠れなくてさ・・・」
エレン「へぇ、珍しいな?お前が寝れないなんて」
ライナー「あぁ、俺もびっくりだよ」
アニ「・・・あのさ」
エレン「ん、どうした?」
アニ「・・・・・いや、何でもない」
エレン「?おう」
アニ(ダメだ・・・言えるわけないよ・・・けど、早く言わなくちゃ・・・)
-
- 46 : 2015/07/23(木) 01:11:17 :
- ー昼休み
教室
エレン「ーさぁてメシメシ、アニメシ食おう・・・あれ?」
そこにアニの姿はなかった
エレン「なぁライナー、アニは?」
ライナー「さっき出てったぞ」
エレン「えっ⁉︎どこ行ったんだよアイツ」
エレンは慌てて教室を出る
ー廊下
アニ「・・・ダメだ、やっぱり言えない」
エレン「よぉ、アニッ‼︎」
アニ「っ!!」
エレン「お前本当どうしたんだよ今日?何も言わないでどっか行きやがって」
アニ「・・・」
アニはエレンの目をそらす
エレン「・・・お前今目そらしたろ?」
アニ「そ、そらしてないよ」
エレン「コイツ、さては企んでんな?」ニヤニヤ
アニ「何もないよ」
エレン「なんだよ、いいじゃねえか教えろよ」ニヤニヤ
アニ「だから何もないって」
エレン「嘘つくなよ」ニヤニヤ
アニ「何でもないってば‼︎」
エレン「えっ・・・どうした?」
アニ「・・・ごめん」
アニは謝って駆け足で立ち去る
エレン「お、おいアニッ!」
アニは聞こえてもその足は止めない
エレン「・・・何なんだよ」
それからエレンはアニに話しかけようとするが、アニはエレンを避けるように逃げる
ー 放課後
グラウンド
エレンはフェンスの網の入り口を自転車をぶつけて入る
エレン「ーアニッ‼︎」
そこにはライナーしかいなかった
ライナー「いないよ」
エレン「何でここにもいねぇんだよ⁉︎」
ライナー「何かあったのか?」
エレン「あっ⁉︎ねぇよなんも‼︎」イライラ
ライナー「また加減忘れて変にちょっかい出したんだろ?彼女になったんだからもう少しそういうのやめてやれよ」
エレン「だから何もねぇって‼︎」
ライナー「・・・」
エレン「ねぇよっ‼︎」
ライナー「・・・」
エレン「・・・俺何かしたのかな?」
ライナー「ほれっ」ヒュッ
ライナーはボールを投げ、エレンは自転車を乗り捨てて掴む
エレン「うおっ」パシッ
ライナー「ほら、投げろっ‼︎」
エレン「・・・無理だよ‼︎」
ライナー「なしてや⁉︎」
エレン「考えながら投げられるわけねぇべや!マジでなんなんずや・・・」
エレンはしばらく顔をしかめて考えるが、答えは出なかった
エレン「・・・くそっ!」ヒュッ
ライナー「・・・」パシッ
-
- 47 : 2015/07/23(木) 01:13:14 :
- 今日はここまで‼︎続きはまた明日に書きます。夏休みに入りましたが、全然実感がわかないです。「時かけ」みたいな夏送りたいなぁ・・・
-
- 48 : 2015/07/23(木) 01:41:50 :
- 期待してる
-
- 49 : 2015/07/23(木) 13:43:47 :
- 再開します
-
- 50 : 2015/07/23(木) 13:55:30 :
- それから講習も終わり、本格的な夏休みが始まったが、アニがエレンとライナーの前に姿を見せる事は無く、あっという間に3週間が経った。
ー公園
ライナー「ーどうなってんだよ・・・」
エレン「俺だってわかんねぇよ、ケータイにも出ねぇし家に行ってもいないって言うし・・・」
ライナー「アイツ、俺たちに言えない事があるんじゃないか?」
エレン「言えない事って?」
ライナー「それが何かはわかんねぇけど、アイツが俺たちに何か隠してるのは確かだろ」
エレン「なんだよそれ・・・」
ライナー「・・・アイツ、もう俺たちと会う気ねぇのかな」
エレン「・・・・花火大会行くっつったじゃねぇかよ」
-
- 51 : 2015/07/23(木) 15:51:26 :
- ーアニ宅
アニの部屋
アニ「・・・・」
コンコン
アニ母「アニ、ちょっとお使い頼まれてくれる?」
アニ「お使い?」
アニ母「これ、ハンジおばさんに持って行ってあげて」
アニ母は桃の入った袋を渡す
アニ「桃・・・」
アニ母「お願いね」
ー郷土館
そこにはアニを待ってるハンジの姿があった
ハンジ「・・・」
アニ「ハンジおばさん」
ハンジ「あっアニ、お久しぶり中学卒業以来かな?」
アニ「そうだね、あっはいこれ桃」
ハンジ「ありがとう、お母さんにもお礼言っておいて」
アニ「うん、じゃあ私はこれで・・・」
ハンジ「・・・アニ」
アニ「?」
ハンジ「ちょっとお茶飲んで行かない?久しぶりに会うんだし」
ーハンジの部屋
ハンジ「ーそうか、引っ越しちゃうのか、寂しくなるわね」
アニ「うん・・・」
ハンジ「エレン君とライナー君には伝えたの?」
アニ「・・・・・」
その質問に対してアニは何も答えなかったが、ハンジには何となく察しがついていた
ハンジ「そっか・・・言えないのか」
アニ「・・・言ったらあの2人絶対悲しむもん」
ハンジ「アニの気持ちは分かる、今まで一緒にいた人に、別れの言葉なんて急には言えないわよね」
アニ「・・・・」
ハンジ「でもねアニ、別れっていうのは、やっぱりいつかは来てしまう、そんな時に人が出来るのは、それを一番いい別れにする事じゃないのかな?」
アニ「いい別れ・・・?」
ハンジ「そう、例えそれが二度と会えないものでもね」
アニ「・・・・・」
ハンジ「今のアニには、そんな別れ出来ないかな、エレン君やライナー君にも」
アニ「そんな・・・」
ハンジ「だってそうじゃない?もしアニが2人に言わないまま行っちゃったら、2人はすごく後悔すると思うわよ、アニ自身もね」
アニ「・・・・」
ハンジ「だから、言わないよりだったら正直に話して、ちゃんと別れを悲しんでもらってから行った方がいいんじゃない?」
アニ「・・・・うぅ」ポロポロッ
ハンジ「・・・・・」
アニ「ハンジおばさん・・・・私2人にひどい事しちゃったぁ・・・・」ポロポロッ
ハンジ「・・・・・」
アニ「うわぁぁぁん・・・・あぁっ・・・」ポロポロッ
ハンジは何も言わず、ただアニを抱きしめた
-
- 52 : 2015/07/23(木) 16:21:39 :
- ハンジ「・・・今からでも遅くない、ちゃんとお別れして来なさい」
アニ「うんっ・・・」グスッ
ー花火大会 お祭り会場
辺りは人混みしか見えない
ライナー「ー・・・・やっぱりいねぇな」
エレン「・・・・くそっ」
ライナー「どうする?」
エレン「帰るよ、祭なんて楽しむ気分じゃねぇ・・・」
2人は帰ろうとするが、後ろから声をかけられる
アニ「待ってっ‼︎」
エレライ「っ⁉︎」
そこには浴衣姿のアニがいた
アニ「はぁっはぁっはぁっ・・・」
ライナー「・・・・・」
エレン「アニ・・・・」
アニ「・・・・2人に話さなくちゃいけない事があるの」
ー夜の河川敷
3人は座っている
アニ「ー私、引っ越す事になった」
エレン「えっ・・・・」
ライナー「いつ?」
アニ「・・・・来週」
エレン「そんな・・・・何でもっと早く言わなかったんだよっ⁉︎」
アニ「言えなかったの、怖くて・・・言えなかった」
エレン「・・・・・」
ライナー「だから俺たちから離れたのか・・・」
アニ「うん・・・ごめん」
エレン「・・・・いいよ、ちゃんと言ってくれたんだから」
ライナー「どこに引っ越すんだ?」
アニ「お父さん、アメリカの方で働く事になったから、アメリカに引っ越す」
エレン「・・・・・」
ライナー「・・・・」
アニ「だから、もう・・・・」
エレン「それ以上言うな」
ライナー「そうだぜ、生きてんなら必ずどっかで会える」
アニ「うん・・・・」
3人はしばらくその場で話し合った。エレンと出会った事や3人で色んなところへ行った事、受験当時の話など3人が過ごしてきた青春を語っていた
ライナー「ー色んな事があったんだな」
アニ「うん、あっという間だったけどすごく楽しかった」
エレン「あぁ・・・楽しくて仕方なかった」
アニ「もう、終わっちゃうのか・・・」
ライナー「終わりはいつかは来るさ・・・けど、やっぱりやだよな」
アニ「うん・・・」
エレン「・・・あっ」
その瞬間、今日一番の大きな花火が上がった
-
- 53 : 2015/07/23(木) 16:46:11 :
- ー1週間後
空港
アニ「ー見送り来てくれてありがとう」
ライナー「いや・・・お前とは幼稚園からの付き合いだからな」
アニ「寂しくなるね・・・」
ライナー「あぁ・・・・」
エレン「・・・・・」
ライナー「おいっ、お前もなんか言えよ」
エレン「・・・・アニ」
アニ「うん、何?」
エレン「・・・・お前さ」
ライナー「・・・・」
エレン「・・・・ちゃんと英語話せるようになれよ?」
アニ「・・・・はぁっ?」呆れ
エレン「だから、アメリカ行くんだったらちゃんと英語学んで、変な奴に騙されないようにしろよ」
アニ「えぇっ?最後の最後にそれ?」
エレン「バカ、心配してやってんだろ?」
アニ「・・・・わかったよっ‼︎心配してくれてありがとうっ‼︎もうどっか行っちまえっ‼︎」ゲシッ
エレン「痛ってぇ‼︎なんだよもう⁉︎」
アニ「じゃあなっ‼︎」
エレン「おう」
そうしてアニは地団駄を踏むように歩く
ライナー「・・・・本当にこれでいいのか?」
エレン「・・・・・・」
ライナー「この後に及んで恥ずかしがるなよ、行ってこい」
エレン「・・・・あぁ」
アニ「なんだよアイツ‼︎お別れのキスもできないのかよぉ・・・・うわぁぁぁぁん・・・・」
アニは泣きながら歩く、もうすぐ飛行機乗り場に着く手前、エレンが速歩きでアニに近づく
アニ「ん・・・・?」
エレン「・・・・」
アニ「・・・・なんだよ」グスッ
エレン「・・・・」
エレンは何も言わず、アニを抱きしめる
エレン「絶対迎えに行く、だから待ってろ」
アニ「・・・っ!うん、待ってる、ずっと待ってる・・・‼︎」ポロポロッ
エレンはアニの頭を優しく撫でて、帰っていく
ー飛行機内
アニ母「ーどうしたの?そんな微笑んで」
アニ「・・・・約束したの」
アニ母「誰と?」
アニ「・・・私の青春」
ー終わりー
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- 54 : 2015/07/23(木) 16:48:02 :
- ありがとうございました‼︎みなさんのご期待のおかげで無事に終わる事が出来ました‼︎
感想、意見等がありましたら幸いです‼︎
本当にありがとうございました‼︎
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- 55 : 2015/07/23(木) 23:26:02 :
- 面白かったです!!エレアニ・・・イイ!!油断すると、ホントになくぞ?このss(T^T)ウッウッ
最後まで、お疲れ様でした!!
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- 56 : 2015/07/23(木) 23:36:53 :
- 感想ありがとう‼︎実は本当に「時かけ」っぽくしてエレンを離そうかと思ったのですが、こっちの方が書きやすかったんです。不満がある方がいたらいつでも受け付けますので、お願いします
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- 57 : 2015/07/24(金) 13:33:08 :
- 一休「ーいやぁ、終わったぁ〜!楽しく書けたぁ〜!よし、これで思い残す事は何も・・・」
その瞬間、後ろから誰かに手をポンと置かれる
一休「ん?」
ミケ「・・・・あるよ」
一休「・・・・はい?」
ミケ「HERO、やるよ・・・」
一休「・・・・そうでしたね」
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