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短冊に込めて~アルミン・アルレルトの七夕~

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  1. 1 : : 2015/07/07(火) 23:47:10
    42作目です。

    せっかくの七夕なので妄想を。

    そんなお話アルミン編。


    誤字や脱字などあればご指摘お願いします。
  2. 2 : : 2015/07/07(火) 23:50:34

    遠く青白く流れているような天の川。

    まるで白い肌に青い瞳の、遠くにいってしまった彼女のような。


    「こんなに綺麗な夜空を1人で見るのはさみしいね」

    「でも、七夕としては合ってる……のかな」

  3. 3 : : 2015/07/08(水) 00:22:07



    琴の演奏が上手な青年はある日、妖精の少女と出会い恋に落ちました。

    いつまでも幸せな日が続くと思っていたのも束の間、妖精の少女は毒蛇に噛まれて死んでしまい、嘆き悲しんだ青年は天国にいる大王に少女を生き返らせてもらうように頼みに行くことにしました。

    行く手には様々な困難が待ち受けていましたが、青年が持っていた琴の音色がそれを手助けしてくれました。
    ついに青年は大王に「一度だけ少女を生き返らせてもらう」約束を取り付けたのです。

    しかし大王は言いました。

    「地上に戻るまでは絶対に振り返ってはいけない」

    この約束が守れなければ少女はまた天国へと舞い戻ってしまうだろう、と。

    青年は絶対に振り返らないと約束しましたが、もう少しで地上に着くところで嬉しさから一度だけ振り返ってしまったのです。

    すると少女はあっという間に天国へと連れ戻されてしまいました。

    そして、深い悲しみに暮れた青年が野山をさまよっている時、酒に酔った女達に琴を弾けと頼まれるも、それを断ったがゆえに殺されてしまいました。

    それを知った神様が、青年の持っていた琴を夜空に放ち、琴座を作りました。



  4. 4 : : 2015/07/08(水) 00:29:43

    「短冊に書く願い事、か……」


    そんなの既に決まっている、とでも言うかのようにペンは紙の上をさらさらと走った。

  5. 5 : : 2015/07/08(水) 00:30:56





    『アニと会えますように』




  6. 6 : : 2015/07/08(水) 00:39:18

    笹の葉に短冊をくくりつけた刹那、大量の足音が聞こえた。


    「おい! 調査兵団の奴だぞ!! 捕まえろ!!」

    「あんたらのせいで、あの人は……死んだのよ!!」

    「お前らがいなければ巨人が入ってくることはなかった!!」

    「犠牲になった人類が感じた痛み、全てを!!」

    「苦しんでここで死ね!!」

    「うっ……ぁ……!」
  7. 7 : : 2015/07/08(水) 00:45:41



    頭脳明晰な青年はある日、体術巧者の少女と出会い恋に落ちました。

    いつまでも幸せな日が続くと思っていたのも束の間、少女が敵であることに気づいてしまいます。

    自分がした選択は正しいのかと思いながら決断した結果、少女をなくしてしまうのです。

    招いてしまった結果に嘆き悲しんだ青年は、様々な人に協力を頼みました。

    行く手には様々な困難が待ち受けていましたが、青年が持っていた頭脳がそれを手助けしてくれ、ついに青年は「少女を戻す可能性」を見つけたのです。

    しかし可能性です。

    「少女を捨てないと誓う」

    この約束が守れなければ少女はまたなくなってしまうだろう、と言われていました。

    青年は絶対に捨てないと約束しましたが、もう少しで少女が戻ってくるというところで巨人が襲ってきました。

    やはり、青年は大事なものを捨てるほかありませんでした。

    すると少女はあの時のように、なくなってしまいました。

    そして、深い悲しみに暮れた青年が街をさまよっている時、安寧に酔った人類に暴力を振るわれました。

    青年はやり返す力も、気力もなく死んでしまいました。

    それを知った幼馴染が、青年と少女を夜空の下に埋め壁を作りました。



  8. 8 : : 2015/07/08(水) 00:48:49





    「天の川より近くにいるのに、どうして会えないんだろう……」





    これが彼の最後の言葉だったといわれています。
  9. 9 : : 2015/07/08(水) 13:49:13
    -あとがき-


    ここまで読んでいただきありがとうございます。

    突発的に思いついた短編だったので、少し解説を。


    七夕のお話は国によって違って、アルミン編ではギリシャの言い伝えをメインにしました。

    物理的には近くにいるはずなのに、結晶化したから会えない……。
    青色の目と白い肌、という2人の特徴と2人の遠さを。
    天の川をみて彼女みたい、と思ったミン。

    会えますようにと短冊に願いを込めたけれど
    調査兵団が追いやられる中、生きる気力を失ったアルミンが暴動に巻き込まれて突然の死。

    しかし生き残ったエレンとミカサが短冊のことを知り、アニの硬質化を利用しつつアルミンと一緒に壁にぽい!
    近いけれどやっぱり会えないアルアニでした。
  10. 10 : : 2015/07/08(水) 20:36:26
    わわわぁぁ切ない…っ!しかしドキドキする…!
  11. 11 : : 2015/07/08(水) 21:55:53
    >>10
    りお

    読んでくれてありがとう(*´∀`)

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著者情報
Liebeschon1104

咲*

@Liebeschon1104

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