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星に願いを~ベルトルト・フーバーの七夕~
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- 1 : 2015/07/07(火) 23:04:07 :
- 41作目です。
せっかくの七夕なので妄想を。
そんなお話ベルトルト編。
誤字や脱字などあればご指摘お願いします。
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- 2 : 2015/07/07(火) 23:07:55 :
天の川の明るさが見る人をすくいあげそうに近い空。
2人の恋人も距離近く、その空を見つめていた。
「すごい……」
「よかった。アニに喜んでもらえて」
「とっても、綺麗……」
「ねえ、知ってる? 七夕の話」
「さあ。星のこと、とか?」
「半分正解。実はね――」
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- 3 : 2015/07/07(火) 23:38:05 :
とても仲良しだった恋人が亡くなった後のお話。
2人は星となりましたが、遠くに離れてしまいます。
しかし星になってからもお互いが傍にいたいという想いがありました。
それから、それぞれに近くに散らばっている星屑を集めて、2人の星の間に橋を作ろうと思い立ったのです。
毎日毎日一生懸命に星屑を集めた2人の願いは、二千年後に叶えられました。
2人の間には立派な橋ができ、遠くにいても行き来ができるようになったのです。
そして、その橋こそが七夕の夜に瞬く天の川だと言い伝えられています。
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- 4 : 2015/07/08(水) 00:00:48 :
「……へえ。なんだか、私たちみたいだね」
「やっぱりそう思う?」
「あ! ベルトルト、流れ星、見た!?」
「うん、見たよ」
彼は彼女が指差す星空ではなく、その横顔を見つめて
『この幸せが続きますように』
と願いをそっと噛み締めました。
想い合う相手が傍にいれば、短冊に書く必要はないと思ったのです。
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- 5 : 2015/07/08(水) 00:22:41 :
秘密を悟られないために仲良く見せなかった恋人のお話。
しかし秘密がバレてしまい離れ離れになってしまいました。
ですが、必ず秘密の目的を達成しなければなりません。
それはお互いがお互いの傍にいるためでもあります。
毎日毎日一生懸命に戦った2人の努力は、二年後に実りました。
2人は無事故郷に帰り、永遠の愛を誓うことができるようになったのです。
そして、この七夕の夜に瞬く恋人は二百年後も、二千年後も変わらない光を魅せるでしょう。
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- 6 : 2015/07/08(水) 00:33:15 :
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「アニ、もう絶対に離さないよ」
「当たり前でしょ。私も離れないんだから」
「じゃあ、いいや」
「なにが」
「星に願いを叶えてもらわなくても」
「どういうこと……?」
「アニが叶えてくれるから」
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- 7 : 2015/07/08(水) 12:48:09 :
- -あとがき-
ここまで読んでいただきありがとうございます。
突発的に思いついた短編だったので、少し解説を。
七夕のお話は国によって違って、ベルトルト編ではフィンランドの言い伝えをメインにしました。
そして故郷が山奥っぽいのできっと空気が綺麗で、空も近く見えるんだろうなぁと。
空と合わせて彼らの距離も近いんだろうなぁと!
想い人が近くにいればそれだけで幸せだから、願いを書く必要なんてない。
星に願いを叶えてもらわなくても、彼女がいるだけで願いが叶ってるって思うベルトルトのお話でした。
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- 8 : 2015/07/08(水) 20:31:07 :
- 良かったよ…!
ベルトルトとアニが素敵な七夕を過ごせて良いね(´▽`*)
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- 9 : 2015/07/08(水) 21:57:10 :
- >>8
りお
私も天の川みたことないかもww
シリーズ唯一のハッピーエンドでした(*´ω`*)
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