この作品は執筆を終了しています。
~これでも家族と言えますか?~ 8 *中学生編*
-
- 1 : 2015/07/03(金) 18:23:07 :
- 続きです。
今回はアルミン目線も入ってますよ。
そして相変わらずの文章です、察してね。
前回と、ちょっと、書き方違うと思うけど…その辺は見逃してやってくださいな。
はてさて、いろいろあってクリスタが中学生になりました。
実際もう中2ですけどね。まあ、いいとして。
はい、またこの家族やらかします。
うーん。まあ。やらかすっていうか、何て言うか。
新事実発覚!!みたいなね。
リアルで起こった時はこん( ゚ε゚;)な顔になりましたけどね。
いや、こう(゚Д゚≡゚Д゚)゙?だったかもです。
おお、長くなってしまいましたね。
それでは本編に、と言いたいとこなんですが。
中学生編になると、別に小学生編見なくても大丈夫かもです。
うん、第一見てくれてる人がいるかすらわかりませんけどね、悲しいことに。
とりあえず自分に自信をもって始めようと思います。
最後まで見ていただけると嬉しいです。
コメントもお気に入り☆もしていただければ幸いです。
下書きとかしてないし始まりも考えてないですけど、始めます!
(ハッハッハ、badendになどさせるものかぁっ!)
-
- 3 : 2015/07/03(金) 19:05:41 :
クリスタ「中、学、校!!大人になった気分だよ~!ね、ね、アルミンっ、いやー、受験、無事合格したし!児童から生徒への第一歩が一週間後なんだよ!?」
ごめん、お姉ちゃん。ボリューム下げてください。
耳が、耳がキーンて。いや、いいけどさ。
アルミン「うん、可愛いよ。」
クリスタ「会話のキャッチボールをしようか。ね?」
仕方ないじゃないか。セーラー服着てやがるお姉ちゃんが悪い。
そう、断じて僕は悪くない。
エレン「ただいま~、んぁ?」
出やがった、この野郎。
ちなみに僕の兄。
クリスタ「おー、おかえりっ」
エレン「…!?…あ、そっか、中学生。」
クリスタ「そうそう。これがその制服ね。」
エレン「おう、似合ってる」
クリスタ「へへっ、ありがとう!」
ちなみにこの兄は、高校受験を控える学年になる。
家庭的にまず私立はなし、母親的に偏差値の高いところへ行け。
兄はもともとそこまで頭がよいわけではないからちゃっかり中二の終わりから試験勉強を始めちゃってやがる。はたからみれば優等生だ。
そんなことはないと言い切れるがなっ。
そして試験勉強を始めると同時にクリスタへの依存は薄れていった。
なんと言うか、もともと割合的に勉強:1 クリスタ:9、だったのが、
勉強:6 クリスタ:4、になった感じかな。
クリスタ「あ、アルミン。そろそろ時間じゃない?」
アルミン「え?ああ。ん、じゃ、帰るね、明日は泊まりだよね?」
クリスタ「うん!久しぶりに一緒に寝ようね~」
僕は今、近所…といっても遠いけれどね。まあその辺のおばさん家に住ませてもらっている。おばさんと言っても血は繋がっていないどっかのおばさん。
ちょっと口煩い。
でも優しくしてくれるから好きなんだけどね、なんだかんだ言って。
と言うことで春休みは毎日のように実家、お姉ちゃんのいる家に来ている。
時々泊まれるから楽しみなんだよね。
クリスタ「じゃあ、また明日!!」
アルミン「また明日ね。お姉ちゃん。…兄さんも」
エレン「…ぉぅ」
今年小四になった僕と今年中三になった兄は、以前より喧嘩は減った。
それに挨拶も増えた。素晴らしい進歩だ。
と、僕は思うけどね。
少し歩いて、電車にのって、乗り継ぎして、それからバスに乗る。
そのあと少し歩いておばさん家に、到着だ。
ただいま、ボソリと呟いて家のなかに入った。
あれ?
おかしい気がする。
普通ならガチャリと鍵の音がした瞬間、おばさんは割烹着姿で時にはおたまや菜箸を持って台所から出て、おばちゃん独特の笑顔で「おかえりねぇ」と言うはずだ。
それが今回は?
珍しくただいまと、呟いたのに。
返事がないただのしかばねのようだ。
居ないのかな?いやでも、そんなはずは。
とりあえず、部屋に入ろう。
アルミン「おっ、おばさん!?」
台所へ行って見えたのは倒れたおばさん。
何があったの、何があったのだろう。
…生きてるよね、生きてるよね?
血が出てる…倒れたとき包丁で、切れたんだ。
血が、刃物が、血が、血が、刃物が、刃物、血、血ガ…。
ブワッと思い出す。
嫌だ。思い出すのは僕が刺してしまった事だけれど。
それでもこわい。こわいものはこわい。こわいんだってば。だから、ほら、もう、見たくない。
見たくないって、目をそらして。お姉ちゃんに電話する。
結局僕はお姉ちゃん頼りなんだよね。
-
- 4 : 2015/07/03(金) 19:13:08 :
- 期待です☆
-
- 5 : 2015/07/03(金) 19:32:21 :
≫名無しさんさん
☆スカトロって何ですか?
☆コメントありがとうございます!
≫雛莉華さん
☆期待ありがとうございます!
-
- 6 : 2015/07/03(金) 19:37:36 :
- 超絶期待☆
-
- 9 : 2015/07/03(金) 20:41:33 :
≫残夜@少し来れない!さん
☆超絶期待ありがとうございます!
≫名無しさんさん
☆スカトロの意味知ってるんですか?!
☆ググってみます、コメントありがとうございます!
-
- 11 : 2015/07/03(金) 21:36:54 :
プルルルルルルルル、プルルルルルルルル。
と、家電がなる。登録されている人物はあらかじめ表示される。
"矢尾のおばさん"
矢尾のおばさん、つまりアルミンが住ませて頂いている家のおばさんは時々、アルミンが帰ってきたよ。と、電話をくれる。
今回もそれだろう。なんたって、時間が時間だから。
今の時間は丁度アルミンが帰っている時間。
そう、何も思わずに受話器を手にとった。
クリスタ「もしも─「《もしもし!!!?お姉ちゃん!??!》」!?何??」
出てきたのはアルミン。それも、声を上げたアルミン。
何?、と問うても返事はない。
それでも待った。時折、ひっ、と言う悲鳴のような泣き声の様な声がした。
数十秒過ぎた。
-ただ事じゃない-
そう思った。声をかけてあげないと。
クリスタ「ね、どうしたの?ゆっくりでいいから。…お姉ちゃんに教えて。」
アルミンはこう言うとき、話し相手がゆっくりと話したほうが落ちつきやすい。
そりゃまぁ、大抵の人がそうだと思うけどね。
それと「僕に教えて」より「お姉ちゃんに教えて」の方が話しやすくなる。
多分、
"お姉ちゃん"
がキーなのだろう。お姉ちゃんは落ち着く言い方なんだと思う。
それが判り始めたときから僕ではなく、お姉ちゃんと言う言い方に変えた。
アルミン「《うっ、…おばさん、不動》」
おばさん、不動。
おばさんはきっと矢尾のおばさんの事だろう。
不動、二種類ある。
一つ目は動かないこと。二つ目は不動明王の略称。
うん、二つ目はありえない。
となれば一つ目、動かないこと。動かない=倒れている?=亡くなった?。
考えすぎだろうか。いや、あり得るかもしれない。
クリスタ「おばさんが、倒れてるの?」
とりあえず、確認。
アルミン「《う…》」
う…ね。否定か肯定か。
多分肯定だろう。アルミンは違うのなら違うと言うはずだ。
それにアルミンはおばさんが好きだ。
倒れていると言う現実を僕に突きつけられたからあのような返事になったのだろう。
最後に、う…と言ったときのアルミンの声は、前の時より鼻声だった。
泣いたのだろう。
クリスタ「うん、わかった。今すぐいくね。待ってて」
それから、少し歩いて、電車にのって、乗り継ぎして、そのあと走る。
アルミンはきっとバスで行っただろうけど。
僕の時間帯は丁度電車の時間とバスの時間が合わなかった。
矢尾のおばさん家の前まで来た。
ドアノブを回すのに勇気がいるな、と、のんびり考えたりしていた。
ガヂッ、ガヂャガヂャッ。
鍵がかかっていた。あぁ、なるほどね。と、僕はインターホンを押した。
「《はい…》」
クリスタ「アルミン?」
「《うん…》」
クリスタ「僕、クリスタ。お姉ちゃん。開けてくれるかな?」
「《うん、…》」
トタトタトタと足音が聞こえた。
そのあと、カチリと鍵の開く音がすると思っていた。
でも違って…
「《お姉ちゃん…》」
ドア越しにアルミンの声が聞こえる。
クリスタ「どした?」
「《開け方、忘れちゃったよ…わかんないよ…出れない、助けて、助けて》」
-これはアカン-
動揺の度が過ぎてる、落ち着かせなきゃ。
クリスタ「大丈夫だよ、鍵、左に回して」
「《左に、左回し…あれ、あれ、あれれ。左って、どっちだっけ。どうしよう。わかんないよ。どうしよう。どうしよう。》」
クリスタ「大丈夫、あと少しだから。えーと、左はね、お箸をもつ手の反対」
「《お箸、え?もうなに、なんで、お箸?鍵じゃないの?え?えぇ?どうしよう。えええ、どうしよう。》」
駄目だ。時間が必要かもしれない。
同じようなことを繰り返しながら、約十数分。
ガチャリと鍵が開いた。
鍵が開いてすぐに見えたのはボロボロと涙を溢すアルミン。
涙を溢しているものの、顔は歪まない。
つまり真顔で涙を流しているのだ。
アルミン「お姉ちゃん、お姉ちゃん。うあっ、うえっ」
クリスタ「大丈夫だから。だいじょうぶ、だいじょうぶ」
だいじょうぶ、だいじょうぶとゆっくり宥めるとアルミンも落ち着いてきた。
そして手を繋ぎながら、奥へ、歩いていった。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
≫名無しさんさん
☆ちょ、下品ですね!調べてきましたからね!
☆コメントありがとうございます!
-
- 12 : 2015/07/03(金) 22:26:38 :
- スカトロっていうコメント読みづらいのと…、作品と関係が無いので消してもらえますか?ごめんなさい、無理だったら言ってください。あと期待です。
-
- 13 : 2015/07/04(土) 07:49:39 :
≫いちご大福さん
☆不快にしてしまってすみません!折角していただいたコメントなので、>>2だけ消そうと思います。注意ありがとうございます。
☆期待、お気に入りありがとうございます!
-
- 14 : 2015/07/04(土) 09:27:44 :
- 期待です☆どうなるんだろう・・・
-
- 21 : 2015/07/04(土) 12:27:26 :
≫猫莉@雛莉華サブ垢
☆期待ありがとうございます!
≫名無しさんさん
☆調べちゃいましたよ(´Д`|||)
≫名無しさんさん
☆コメントありがとうございます。まことに申し訳ありませんが、読みづらいので消させて頂きますね。(←>>16)折角のコメントを、すみません(-人-;)
-
- 22 : 2015/07/04(土) 13:30:28 :
-
カチリ
鍵が開いた。ギギギ、と、ドアを開ける。
目の前にはお姉ちゃん。
アルミン「お姉ちゃん、お姉ちゃん。うあっ、うえっ」
-よかった-
そう思った。安心した。
クリスタ「大丈夫だから。だいじょうぶ、だいじょうぶ」
だいじょうぶ、だいじょうぶ
大丈夫だって!、とか言われるより、だいじょうぶ、だいじょうぶとゆっくり言われるのが好きだ。ゆっくりなのが安心するのもあるけれど、ゆっくり言うお姉ちゃんの声に安心する。つまりあれだな、他の人がやっても効果半減だ。
アルミン「うう…」
迷惑かけてごめん、ありがとう。
って言いたいけど、つっかえてうまく言えない。
お姉ちゃんは僕の手をとって、台所へ向かった。
クリスタ「……う…」
狭い家だから、すぐにおばさんの場所はわかった。
見たときのお姉ちゃんの反応はそこまで濃くはなかった。
予想してたのかな。
クリスタ「う~ん、」
お姉ちゃんがおばさんの首に手を当てる。
よく見てなかったから知らないけど、たぶん呼吸の確認。
クリスタ「大丈夫。アルミン、電話とってくれる?」
電話してくれる?じゃなくて、電話とってくれる?
ってところが、気遣いを感じるな。あ、でも馬鹿にされてる感もある。
きっと、パニックのこと気にしてるんだろうな。
アルミン「うん。はい。」
手が少し震えていたけど、しっかりと電話をとって渡すことができた。
ふぅ、こんな作業でも疲れるな。
それより、おばさん。大丈夫かな。
大丈夫、ではないよね。
プルルル、プルルル
119番。
つまり、救急車を呼んでるってこと。
クリスタ「あ、もしもしすみません…┈┈」
クリスタ「┈┈┈┈┈┈┈の矢尾家です。」
クリスタ「あ、はい。倒れてて、落とした包丁で切ってしまったような怪我も…」
クリスタ「いえ、違います。お世話になってて。あ、クリスタです。」
クリスタ「ありがとうございます。」
プツリ。
電話、終わったっぽい。
クリスタ「アルミン、大丈夫だからね。えーと、怪我してるところを上にー」
適切な処置をして救急車をまった。
それはまあすぐに来た。あっという間。
クリスタ「私の弟のアルミンで、一番最初に見つけてくれたんです。」
お姉ちゃんが事細か─…ってほどではないけど、まあ大体のことを説明する。
おばさんは担架にのって運ばれた。
その救急車に僕とお姉ちゃんは同伴した。
結局、おばさんは亡くなった。
もともと心臓が弱かったらしい。
詳しいことは僕は知らないけど、とにかくおばさんはもう居ないってことはわかった。一番、判りたくないことなのにな。
おばさんはどれだけ僕が冷たく接しても、あたたかく包み込んでくれる。
そんな人だった。
僕のことを知っている人が、僕のことを悪く言っていたときは、優しく頭を撫でてくれた。ちょっと寂しそうな顔で、微笑んでた。
おばさんは僕を叱ってくれた。
悪いことをしたら、駄目でしょうこの罰当たりが!って、古くさい言葉で叱ってくれる。それで僕は甘えてた。僕のことを、気にかけてくれるから。
悪いことしたら、気にかけてくれる。気にかけてくれることがうれしかった。ぁから悪いことを時々しちゃってた。
もっともっと、優しくしてればよかった。悪いこともせず、手伝いたくさんしとけばよかった。もっと…
もっと話しとけばよかった。
もうおばさんとは話せない。
もうおばさんの笑顔はみれない。
もうおばさんのこと、幸せにできない。
後悔ばかり、残った。
アルミン「おば、さん…おばさん…悪い子で、ごめんね……」
-ごめんね-
-
- 24 : 2015/07/04(土) 18:31:30 :
- 期待です☆
-
- 25 : 2015/07/04(土) 19:49:04 :
アルミン「おば、さん…おばさん…悪い子で、ごめんね……」
ポロポロとこぼれる涙。
僕はそれを、励ますことも、慰めることもできずに、ただ見ていた。
アルミン「ごめんね…ごめんなさい……おばさん…嫌だよ…」
つられて泣きそうになる。
嫌だよ、いかないでよ。なんで。って、アルミンが弱々しく言う。
僕はそれもまた、ただ見ていた。
クリスタ「アルミン、ごめんねじゃなくて、ありがとうって言いなよ」
そのくらいの言葉しか、かけてあげられなかった。
アルミンにとっておばさんは本当の親みたいなもので…
とても、辛いのだろう。
お祖母ちゃんがなくなったとは、大違いなんだろう。
クリスタ「矢尾のおばさん…ありがとう、ございました。」
って、なんか複雑だな。
亡くなった人に向かってお礼だなんて。
でも、実際すべてまとめると、ありがとう、なんだよね。
矢尾のおばさんは、お母様がすすめてくれた。
お母様、結局なんだかんだ言ってアルミンの居場所を探してくれてるんだよね。
お母様がすすめてくれた矢尾のおばさんは、アルミンのことを快く受け入れてくれた。
それだけで、とても優しい人だとわかった。
だって普通に考えてみてよ
行きなり来た小学生の見知らぬ男の子を、自分自身の子として接してくれるんだよ。
それには理由があって…きっと、アルミンは知らないと思う。
理由って言うのは簡単に言うと、矢尾のおばさんは赤ちゃんを産めない。そういうこと。
それで旦那さんとトラブルがあったみたい。旦那さんはもともと気が強くて、意地っ張りで頑固なところがあったそうだ。もちろん、旦那さんは子供がほしいのだけれどなかなか出来なくて、病院に行ったところ、不妊症と診断されたそうだ。
それを気の強い旦那さんが納得するはずもなく…
酷く責められた後に離婚。と言う最悪の形になった。
矢尾のおばさんはその事でずっと自分を責めている。その時のアルミンだ。
矢尾のおばさん自身も子供は欲しかったし育てたかった。
それと、きっと償いと思っていたのだろう。旦那さんへの。
そうだとしても優しかった。
よく、僕に相談をしていた。
どのような食べ物が好きなのか、どのようなものを欲しがるのか、どのような叱り方をすればいいのか、どのような場所が落ち着くのか、どのような所に行きたいのか。
他にもたくさん相談してきた。
矢尾のおばさんは、アルミンが悪口を言われていた。と相談してきて、許せない。と言っていた。
今までの思い出を思い出せば思い出すほど、辛くなってくる。
悲しくなってくる。
アルミン「…矢尾のおばさんまで死んじゃった…皆、死んじゃう。」
あぁ、そうだ。そうだった。
アルミンには、ある噂がある。
"アルミンに優しくしたら死ぬ"
あるはずもない全くの嘘だ。でもアルミンはそれを信じ始めている。
何故かって、本当にそうだからだ。
最初はライナー、次に女友達、次にお祖父ちゃん、次に矢尾のおばさんだ。
お祖父ちゃんが亡くなった頃から、アルミンはこの嘘を信じ始めている。
僕も実際聞いたことがある。
「アルミンに近付くなよ」「次死ぬのって、クリスタじゃない?離れた方がいいよ」
「と言うかアルミンが死ねばいいのに」「優しくとかするつもりもないな」
「アルミンに優しくするなよ!」「うわっ、アルミンだ、逃げろ!!」
正直、馬鹿じゃないのかなって思った。
なにいってるのって、言ってやったよ。
そしたらこうだ。
「クリスタは危ないよ。わかってないでしょ?アルミンに優しくすると不幸になるよ。なりたいの?」
呆れて何も言い返せなかった。いや、きっと、言い返しても無駄だろう。
矢尾のおばさん。
アルミンを守ってくれて、そして護ってくれて…
-ありがとう-
-
- 26 : 2015/07/04(土) 19:52:50 :
- ・・・期待です☆
-
- 28 : 2015/07/04(土) 20:24:50 :
≫名無しさんさん
☆…フェラチオってなんですか(*`ω´*)ムッ
☆コメントありがとうございます。
≫雛莉華@月曜に軽い手術・・・(泣)さん
☆期待ありがとうございます!
≫雛莉華@月曜に軽い手術・・・(泣)さん
☆期待ありがとうございます・・・。
≫名無しさんさん
☆だからフェラチオって何ですかぁぁ~!
☆コメントありがとうございます。
-
- 31 : 2015/07/04(土) 20:59:59 :
- 期待です!
-
- 33 : 2015/07/04(土) 21:24:48 :
おばさんの葬儀の前に、お姉ちゃんの入学式がある。
お姉ちゃんの学校はセーラー服、ってのは前いったよね。
いやあ、お姉ちゃんのセーラー服姿見たらちょっと癒されたよ。
あはは…なんてね。
クリスタ「それじゃあ、入学式準備行ってくるね。午前中だけだから、お留守番よろしく!アルミン、お兄ちゃん、仲良くねー」
お姉ちゃんは、ふふふ、と笑いながら出ていった。
ドアの外からちょこんと頭を覗かせてにこりと微笑み、ひらひらと手を振った。
あざといですよ糞が。
アルミン「…兄さん……」
エレン「……Zzz」
寝てやがるぞ、こいつ!!
あーもう、兄さんの朝ごはん僕が作るのに。
兄さんの中学校は入学式が1日違うから、兄さんの入学式準備は明日だ。
アルミン「兄さん!起きてください、部活あるんでしょう!」
エレン「……うー」
アルミン「起きろ!」
エレン「……るっせぇなぁ……Zzz」
はいぃ??
あーもう、こいつといるとムカつくな。
しょうがない。最終手段だ。
アルミン「あっさでぇぇぇーす!起きてねええええ!!」
と、大声で叫びながらフライパンとフライパンを叩き合わせる。
エレン「あああああああ!!」
大方目覚めたところで、
キィィイイイイィィィィイィイイイィン
モスキート音。
エレン「ぎゃあああああああああ!」
モスキート音での目覚めは最悪だろう。
ざまあみやがれだ。
アルミン「おはようございます。兄さん。朝ごはん何にしますか?」
エレン「えあ?ああ、食パンに…う~ん、やっぱ食パンピザ…」
アルミン「はぁ、面倒なのチョイスすんじゃねぇよ。用意してきますね」
想定外だ。普通僕の作った食べ物は食べたくないと言うかと思ったのに。
とりあえず、ピーマンを切り、食パンにケチャップをかけ、ハムをのせ、マヨネーズをかけ、チーズをのせ、ピーマンをのせてトースターに入れる。
いい香りがしてきた。香ばしい、食パンの焼ける匂い。
およそ四分くらいで、兄いわく、食パンピザは出来上がった。
牛乳を用意して、兄を呼ぶ。
うん、上出来。と呟く兄。
うるせぇ、なんで上から目線なんだよ。とか思いながらも、ほめられるのは嬉しくて少し照れた。
エレン「うん、うん…やっぱ弟だわ」
は?
エレン「やっぱ、弟だわ…これは…」
アルミン「それはまあ、父親は違いますけど、弟ですが何か?」
父親が違う、と言うのはそのままの意味だ。
厳密に言うと、ライナー、ベルトルト、エレンは今いる実の父親から産まれた子。
クリスタは違う父親、僕はライナー達ともクリスタとも違う父親、マルコはクリスタと同じ父親。
と、まあ面倒な家族構成なのだ。
それがどうして、いきなり兄は、弟だ、何て言ったのだろう。
エレン「今日部活休む。かわりに午前中、買い物行くわ。お前もついてこいよ」
アルミン「何で命令形なんだよ?」
エレン「いいから、ついてこいって」
アルミン「はあ?」
エレン「じゃ、10時までに用意しとけ」
アルミン「意味わかんないよ、って、ちょ」
…はあ?もう、…まあ暇だったからいっか。
-
- 34 : 2015/07/04(土) 21:31:41 :
≫名無しさんさん
☆フェラチオってなんですか、コメントありがとうございます。
≫名無しさんさん
☆ふぇららら?コメントありがとうございます。
≫雛莉華@月曜に軽い手術・・・(泣)さん
☆期待ありがとうございます!
≫名無しさんさん
☆すみません、あまり関係のないことは書かないでくださいね?流石に多いです。
☆コメントありがとうございます!
-
- 36 : 2015/07/04(土) 21:44:31 :
- >>35
作品と関係無いコメントはやめましょうね?作者さんが困ってますよ!!
-
- 37 : 2015/07/04(土) 21:44:44 :
- 期待です!
-
- 39 : 2015/07/04(土) 21:51:02 :
≫いちご大福さん
☆わあ、注意ありがとうございます、すみません、僕頼りなくて(;´∀`)
☆期待ありがとうございます!
≫名無しさんさん
☆皆さんを不快にさせたらいけないので、申し訳ないのですが消させて頂きました。すみません(-人-;)
-
- 44 : 2015/07/04(土) 21:56:42 :
- うるせえ
-
- 45 : 2015/07/04(土) 21:58:14 :
- 純粋な人が調べた場合どうすんだよ
-
- 46 : 2015/07/05(日) 09:20:49 :
アルミン「兄さん、10時になりましたよ。」
エレン「おう」
アルミン「なんですか、そのデートみたいなオシャレな服は…」
エレン「あ?別にいいだろ。」
アルミン「てかどこいくんです?」
エレン「…水族館か映画館」
アルミン「なんですか、そのデートみたいなチョイスは…まあ、映画に興味はないんで水族館行きたい…」
エレン「お、おう、じゃあ行くぞ」
僕所持金二円なんだけどね。
と言うか気持ち悪い。何でいきなりこんな構ってくるんだ。
僕は兄の事が嫌いだ。
だって見て見ぬふりをした。ついでに言うとベルトルト兄さんも嫌いだ。
ベルトルト兄さんの方は、まだましだけど。
その理由について説明しよう。
僕は小さい頃、虐待を受けていた…と言えばいいのか?
まあ、僕らの親はろくでもない母親と我関せず系な父親だったことは覚えている。
ああ、ここでの父親ってのは、ライナー達の父親と一緒だよ。
殴る蹴るはもちろんあったけど、それより食べ物が貰えないことの方が記憶に残っている。
もともと少食なわけではないから、余計辛かった。気がする。
殴られる時にいつも言われてた言葉は確か…
「あんな男の子供…汚らわしい…!」とか「あの男の血を継いでるなんて、汚い!」
あんな男、あの男。
多分、いや絶対僕の本当の父親のことだろうな。
それって理不尽だよね。僕だってあんな親の元に産まれたくはなかったし。
お姉ちゃんいるからいいけど…。
殴る蹴るは痛かったちゃあ痛かったけど、大抵ライナーかお姉ちゃんが止めてくれた。
ライナーの方は僕と母親の間に体を入れて僕を守るように立ってくれてた。
かわってお姉ちゃんは、まだ小さいから母親の服を引っ張ったりしながら、やめて、もうやめて。って叫んでた。
その当時、ベルトルトとエレンはと言うと…
ベルトルトはオロオロしていた記憶がある。
止めようか、でも止めたら僕がやられるかも、それに怒られるかも。
とかそんなこと思ってたんだろう。
ライナーが止めに入ったときはベルトルトも僕を守ってくれそうな感じだった。
でもライナーがそれを止めた。
ベルトルトに怪我をしてほしくなかったんだと思う。
とまあ、ベルトルトはまだいい方だ。僕が大きくなってからは見て見ぬふりばかりしてたから嫌いだけどね。
エレンはざまあみろ、って顔でこっちを見ていた。
そしてエレンもこういった。
「おれと父さんちがうんだろ?きもちわりぃ、なあクリスタ?」
ねぇ。知ってるかい?クリスタも父親違うんだよ?
それに、父親違うからなんで気持ち悪いんだよ、その時はそう思った。
「母さんいってたぜ、おまえの血はきたないって。おまえはきたないって。」
やめて。どうして母親同じこと言うんだよ。
どうしてそんな目で見るんだよ。
次第にその疑問が、憎しみへと変わっていった。
そんなときクリスタはこう言ってくれた。
「アルミンは、きれーだよ。」
汚い、の意味をそのまま捉えていたのだろう。
僕もそのまま捉えていた。
だから綺麗と言われるのはとても嬉しかった。
エレンは少ない僕の食料を盗んだりもした。
そうする度、ライナーに怒られてた。
「お前は殺人犯になる気か」って。
エレンはその意味をわかっていなかったと思う。
お姉ちゃんはこう言った。「はい、これあげる」
わかるかい?お姉ちゃんだってこの時食べ物は少なかった。
お姉ちゃんの場合、虐待ってほどではないけど、とても厳しくされていた。
いや、虐待のうちに入るかもしれない。
食べ物は最小限の一日一食、必要最低限の衣類、人一人なんとか寝れる場所。
つまり、本当に必要最低限の衣食住だけ確保されていた。
それによく怒られていた。
「どうしてこんなことができないの!!」
「洗濯くらいしろ!!」
「料理もできないの!?」
そりゃ出来ねえよ。
だってまだ小さな子供なんだよ。
洗濯なんて届かないよ、料理なんて習ってないよ。
それとよく、こう言われていた。
「期待してるわ」
小さい子供には、負担がありすぎる言葉だと思った。
必要最低限の衣食住、時には暴行、罵倒。
そんな中でお姉ちゃんは僕に優しくしてくれた。
少ないご飯を、母親に頼んでミルクと交換してもらい、僕にくれた。
今思えば本当に感謝しかない。
お姉ちゃんがいなかったら本当にエレンを殺しかねなかったと思う。
さて、話は戻るが、あんな態度だったエレンが何故こんなことになった。
エレン「おごるから、金の事は気にすんなよ」
優しすぎて吐き気がするよ。
前までなら口を開けば
「クリスタに近付くな」
だったのに。
一体何があったのだ。
弟さん本当に心配です。様子…見ようか。
-
- 47 : 2015/07/05(日) 09:46:54 :
- 期待してますよ
-
- 48 : 2015/07/05(日) 10:42:32 :
≫いちご大福さん
☆期待ありがとうございます!
-
- 50 : 2015/07/05(日) 11:58:39 :
アルミン「兄さん。もしかして…」
エレン「あぁ、本当に…すまない…」
アルミン「許せませんよ、そんなの…」
エレン「すまねぇ…」
アルミン「一緒に出掛けるの楽しみだったのに…こんなのって…」
エレン「…でも、仕方ないんだ……」
アルミン「そんな……酷い……」
エレン「いや本当にまことに申し訳ございませんでしたぁぁぁぁぁぁぁああ!!」
アルミン「連れてくんなら道くらい調べとけ糞があああああああああああ!!」
エレン「サーセエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエン!!」
迷子とかなんなの本当。
気分駄々落ち。でもまあ、このやりとりは楽しかったかも……
アルミン「て言うかなんなの?いきなり」
エレン「いや、……」
アルミン「……とりあえず僕清楚系女子のふりしてそこの通行人の人に道訊いてくるからさ。ぜっっっったいこないでね?兄さん見た目ヤンキーだから、目付き怖いし悪人面だし……じゃっ。」
と、僕は近くの通行人の元へ走りよった。
エレン「酷い言われようだな俺……」
何か聞こえた気がしたけどきっと気のせいだな。
運よく今日の格好はお姉ちゃんのお下がり。
と言ってもジーンズ生地のショートパンツにベストが印刷されているTシャツ。
それにくるぶしの出る短い靴下にスニーカー。
そして水色のつばつき帽子だ。
僕はまあまあ肌は白い方だ、髪は……綺麗な方だよね?
だ、大丈夫。櫛でとかしたから!
そして髪は切るのが面倒で伸ばしっぱなし。声も高い方。
キター!女子トイレに入ってもバレない程度の女子っぷり。
アルミン「あ、あの……」
僕は通行人の女性に話しかけた。
何故女性かだって?決まってるよ、男に話しかけたってろくなことはない。
それだけ。男って面倒だからね。
アルミン「┈┈水族館ってどこにあるかわかりますか?」
少し遠いから、案内しようか?と、女性が言う。
何か怪しい、いや、疑いすぎるのはよくないけど怪しい。
アルミン「あ、すみません、覚えられるんで言葉でいいですよ。」
と、清楚系女子を演じる。
本心は「いいからはよ口で説明しろや」なんですけどね。
いいよいいよ、遠慮しなくて、ほら行こう?と、僕の腕を引っ張る女性。
女性が誰かとアイコンタクトした。
むっちゃ柄の悪そうな男性。ほらあああ!!だから言葉でいいって言ったのに!
うわ、うわうわうわ。
アルミン「離してくれませんかね?」
いーから、ついてきたらわかるよ?、女性が言う。
アルミン「人を待たせてるんですけど……」
え?彼氏?、女性が僕に問う。
アルミン「……」
どうするべきか。彼氏と言ったら難は逃れられるであろう。
だかな!あんなやつと彼氏とかまじで嫌だ第一次僕男!!
アルミン「ち、違いますけど……」
そう?じゃあ電話かなにかいれてもいいよ?お姉さんと一緒に行こう?
と、女性が囁く。
お姉さん?はい?残念!君はもうおばあさんだよ!
とか冗談が言えるわけでもなく……。
「んー?」
と、女性の声がした。
あ、……。
アルミン「ゆ、ユミルさん!えっと、あの……水族館への道訊いてたんだけど…ついてこいって……どうしたらいいのかな?」
ユミルさん、とはお姉ちゃんの小学校からの親友。
であり、僕とお姉ちゃんの命の恩人である。その事については後で説明しよう。
ユミルさんは年上だ。
だから普段は敬語なのだが、今回は特別だ。ユミルさんに待たせている友人のふりをしてもらおうと思った。
ユミル「さっき調べたら地図出てきたけぇ、別に行けるんやけど?ついてくか?」
さっすがユミルさん、状況判断能力が素晴らしい。
ああ、ちなみにユミルさんは転勤族だから中三くらいでまたどこかにいってしまうだろう。
転勤族、それがあってかいろんな方言が混ざりに雑ざっている。
アルミン「あ、わかったの?……じゃあ、すみません。ありがとうございました」
と言って走り去る。
ユミル「危なかったんとちゃう?」
アルミン「ええ、助かりました」
ユミル「ほんまうちええとこで登場するわー。惚れたか?」
アルミン「なわけ、お姉ちゃん一筋ですよ」
ユミル「そらお互いや」
アルミン「譲りませんけどね」
ユミル「そがーに好いとーなら、もの扱いしたんなや」
アルミン「僕に優しさを求めてるんですか?」
ユミル「求めとるんは"常識"や」
-
- 51 : 2015/07/05(日) 17:10:33 :
- 期待です☆
-
- 54 : 2015/07/05(日) 21:41:34 :
エレン「アルミン!どこいってたんだ、急に引っ張られていってたから心配したぞ…」
アルミン「兄さんが僕を心配……?そんな兄さんを僕が心配しますよ……」
ユミル「お前ら仲直りしたんか?」
アルミン「まっさか、と言うか仲直りとか簡単に言わないでくださいよ」
ユミル「なんでや、普通に考えて兄弟喧嘩やろ。」
兄弟喧嘩。なのかな。
命がかかってることをただの兄弟喧嘩でおさめるユミルさんパネェです。
エレン「いや、まあ、まず仲直りしてねえから」
ユミル「え?そうなんすか?なんや、仲直りしたんか思いましたわ。やって、二人の手。」
手?
う、っわああああ!
ユミル「繋いではるやないですか」
エレン「えっ、あ。」
アルミン「……」
僕は手を離そうとした。
だけど、
アルミン「あの、離してくれませんかね」
エレン「駄目だ。ここで離したら逃げそう」
アルミン「つかお前と近付きたくない。」
エレン「うっせぇ」
ユミル「……これで付き合ってへんのが不思議なくらい仲ええのぅ」
アルミン「冗談はよしてくださいユミルさん」
エレン「ユミル、そのよく動く口を物理的に縫い付けるぞ」
ユミル「ほんま仲ええわぁ……んじゃ、外野はこの辺で失礼しますわぁ…」
そう言ってユミルは去っていった。
二人の間に不穏な空気が漂う。
それはそうだ。大嫌いなやつに手を離してもらえずにイラついてる人と、何を言おうかオロオロと戸惑ってる人。
そりゃ、負のオーラが勝ちますわ。
エレン「水族館、行くか」
アルミン「道わからないのにですか?」
エレン「」
アルミン「仕方ないですね、訊きに行きましょう、……一緒に」
一緒にっていうのは、おまけだから。おまけ。
さっき焦ったし。
決して一緒に行きたいとかじゃない。……はずなんだけどな。
アルミン「わああああああああああああああああっ」
きれぇ~。と呟いた。
トンネル状になっている空間は上まで魚が泳いでいる。
そして青い。とにかく青い。
だから、綺麗だと思った。
青は綺麗な色だと思う。
僕は小さい頃、ほとんど外に出ず育った。
と言うか、自分から出たいとも思わなかった。
初めて車に入ったときは、死ぬかと思った。
大袈裟かもしれないけど、密封されていたように見えた。
だから息ができないと思ってしまい、結構パニクって大変だったらしい。
なんとかおさまって、初めてみた外の景色が、海だった。
その時の記憶はとにかく綺麗しかなかった。
それと、広いなと思った。
幼かったからそのくらいしか感じれなかったけど、とても美しかったのだと思う。
今ではいつでも見れる海だけど、その時は家のなか以外の景色は見たことがなかったから、こんなにも感動したのだと思う。
それから外に興味を持つようになって。
今じゃ普通の人より山や海、川や湖などにいっている。
アルミン「綺麗、だなぁ…ね、お兄ちゃん!……あ。」
エレン「」
アルミン「おーい、生きてますか?」
エレン「弟って……いいな……」
アルミン「き、気持ち悪……」
エレン「」
アルミン「冗談じゃないってばっ」
エレン「」
アルミン「あ、魚綺麗だな。」
エレン「」
アルミン「おお、マンボウ!」
エレン「」
アルミン「よーし、次行こ─「構えよ!」あ、生き返った」
アルミン「そんな構ってほしいなら言えば?超絶美しいアルミン様、罵ってくださいってさ。」
エレン「言うかアホ!」
アルミン「心外です。アホにアホと言われるとは」
多分ことやり取りを第三者からみたときの感想はこうだろう。
(ああ、このカップルは彼女が主導権握ってんな)
だってあれだもんな、超絶美しいアルミン様罵ってくださいと言え発言だもんな。
いやあ、ここ数日でこんなに仲良くなれるとはな。
-うれしい-
-
- 55 : 2015/07/05(日) 21:56:45 :
≫雛莉華さん
☆期待ありがとうございます!
≫最強さん
☆コメントありがとうございます。
-
- 56 : 2015/07/05(日) 23:12:17 :
- 期待!
がんばれ★☆
-
- 57 : 2015/07/06(月) 06:47:31 :
- 期待
-
- 58 : 2015/07/06(月) 07:54:54 :
- 期待です
-
- 59 : 2015/07/06(月) 18:37:40 :
≫モモみっちゃん@なんかいろいろすごいなさん
☆期待とお気に入りありがとうございます!
≫最強さん
☆期待ありがとうございます。
≫名無しさんさん
☆期待ありがとうございます。
-
- 61 : 2015/07/06(月) 19:25:03 :
- ↑無理だろw
-
- 62 : 2015/07/06(月) 19:25:52 :
- kitaidesu!
-
- 63 : 2015/07/06(月) 20:56:22 :
≫名無しさんさん
☆期待ありがとうございます!
≫名無しさんさん
☆コメントありがとうございます。
≫雛莉華@7月10日は誕生日
☆kitai、ありがとうございます!
-
- 64 : 2015/07/06(月) 21:58:39 :
アルミン「ただいま」
エレン「まだクリスタ、帰ってねえな。」
アルミン「あれ?午前中だけっていってたのに…もう二時だけどな。」
時計を見ると、もう二時をまわっていた。
クリスタはいつも鍵を持っているし、家にいなくても不思議ではないだろうと思い昼御飯はワクドナルドですませて帰ろうと言うことになった。
おかしいな。
なんでだろう。
エレン「あばばばばばば。探さなきゃ、悪い輩に絡まれてたらどうしよう。」
アルミン「落ち着け」
エレン「だって、クリスタだぞ!?これまで何回はらはらしたことがあったか……」
アルミン「数回でしょ」
エレン「え、そうだったっけ」
アルミン「そうだったよ。落ち着け」
エレン「ぅす」
お姉ちゃんが帰ってくるまでにあるお話をしよう。
長男、ライナーの話だ。
ライナーは亡くなっていると言ったはずだ。
詳しいことはわからないが、亡くなっている。
僕がわかる範囲で話をしよう。
夜遅くのことだった。塾帰りでライナーの帰宅は遅かった。
ライナーはもともと空手や柔道を習っていたし、体格もいい。なにより男だ。
だから夜遅いことなんて誰も気にしなかった。
毎日そうだったらしかったし、携帯も持たされていなかったそうだ。
警察なんて信用できないし、でたらめだと思うが、警察の方々が言っていたことを信用すると、ライナーは通り魔に殺されたと言うことになる。
始まりは、その夜にライナーは見てしまったことからだ。
お婆さんが横断歩道を一人で渡っていた。重そうな荷物だったし、なにより信号に間に合うか不安だったのでライナーはお婆さんを手伝うことにした。
お婆さんにお礼を言われて、そこではお別れしたらしい。
ガシャン、と言う音が真後ろでした。
振り替えると倒れている先程のお婆さんと、お婆さんの鞄を持った自転車にのった男。
ライナーの事だ、あのくらいの自転車の速度なら追い付くかもしれない。とでも思ったのだろう。
実質、追い付いたらしい。
ここから詳しいことはわからない。
なんやかんやあって刺されたと聞いた。
とりあえず、ライナーのことはこんな感じだ。
そしてお姉ちゃんの話をしよう。
お姉ちゃんへのいじめは今も続いている。
お姉ちゃん自身はいじめと認識していないようだが、
成績優秀品行方正(容姿端麗?)と言われているお姉ちゃんはまわりからも期待され、日々負担がかかっている。
その上家事全般もお姉ちゃん。
プラスのいじめだ。
知らず知らずのうちに心身に負荷がかかっている。
お姉ちゃんの小学校時代のいじめはなかなかのものだった。っぽい。
僕はお姉ちゃんから内容は訊いていないからわからないけど。
エレン「アルミン、ややや、やっぱ探しにいった方が……」
アルミン「別に、いいでしょう。待っときましょう」
エレン「その、他人行儀やめねぇ?」
アルミン「確か、二年ほど前にタメでしゃべるなと言われた気がしますが?」
エレン「……それはまあ、もういいんだよ。」
アルミン「はあ?」
エレン「それと、悪かったな」
アルミン「?」
エレン「今までのこと……」
アルミン「いや、それは……」
エレン「……」
アルミン「僕も悪かったと思っています……思ってる。喧嘩のこととか。でも、それ以外のことは謝られて許すほど心は広くないんで」
エレン「……だよな」
アルミン「でも……」
エレン「?」
アルミン「今から兄弟するのは、いいですよ」
エレン「兄弟……する?」
アルミン「お兄ちゃんとか、そういうの。許す気は毛頭ないですけど、これからも仲悪くする気もないんで、普段気にしないでおくことくらいは、してあげます」
エレン「……!!」
これくらい、おまけしちゃって、いいよね。
-
- 65 : 2015/07/07(火) 18:39:12 :
- 期待です!!!
-
- 66 : 2015/07/07(火) 18:46:53 :
- ねぇ!ねぇ!このあとは誰がフェラチオするの!?
期待
-
- 67 : 2015/07/07(火) 20:49:53 :
クリスタ「ただいま~、遅くなってごめ─「《でも……》」??」
アルミン「《今から兄弟するのは、いいですよ》」
ドア越しに聞こえるアルミンの声。
僕が帰ってきたことに気付かないくらいの空気。
そして、その内容。
エレン「《兄弟……する?》」
ドア越しだから、くもって聞こえたのが関係するのか。いやしないだろう。
お兄ちゃん、つまりエレンお兄ちゃんの声が震えて聞こえた。
アルミン「《お兄ちゃんとか、そういうの。許す気は毛頭ないですけど、これからも仲悪くする気もないんで、普段気にしないでおくことくらいは、してあげます》」
!!
感動だぁぁぁあ!兄弟の仲直りの瞬間を!この目で!見ちゃったよ!
と、荒ぶっている場合ではない。
二人が仲良くなったのならば、アルミンの行き場所は決まった。
そう、ここだ。
アルミンは矢尾のおばさんが亡くなってから、一時的にこの家で暮らしていた。
実際この家が本当の家なんだけどね。
でも、お母様やお兄ちゃんが嫌がるのだ。
お母様が帰ってくることはまれにしかないが、お兄ちゃんはほぼ毎日家にいる。
しかし、そのお兄ちゃんがOKと言えば、お母様が帰ってくるとき以外、アルミンは普通にこの家で暮らせるのである。
アルミン「《こ、これは……お姉ちゃんに、これ以上迷惑かけないようにするための。その。だから……。別に、仲良くしたい訳じゃ、いや、仲悪くしたいわけでもないんですけど!……勘違いはしないでください。した瞬間自意識過剰野郎って思いますからね。》」
おや?アルミンってこんなツンデレさんだったっけ?
クリスタ「ふふ、えへへ」
アルミン「お姉ちゃ……!?」
エレン「クリスタ!?」
クリスタ「仲直り、おめでとう~」
アルミン「見てたの?いつからいたの!?」
クリスタ「さっき、じゃあ決定だね!」
エレ/アル「「何が(/だ)?」」
クリスタ「はもったぁぁぁぁぁ!!」
アルミン「うぇっ、う、うるさいです!」
エレン「だから。何が決定なんだ?」
クリスタ「え、えっとね、アルミンがここに住むってこと」
アルミン「え……い、……いいの?」
クリスタ「いいの!」
エレン「いいんじゃね?」
アルミン「あ、ありがとう……?」
クリスタ「なんか違ーう」
あはは、と僕が笑うと、次第にその輪が広がって……
三人揃って笑ったのは……いつぶりだろうか。
三人揃って話したのは……三人揃って、笑い合えたのは、きっと初めてだ。
だからといって、こんな時間が長く続くわけでもないのは……
神様の悪戯なのかも知れない。
-
- 68 : 2015/07/08(水) 07:07:14 :
≫雛莉華@7月10日は誕生日
☆期待ありがとうございます!
≫名無しさんさん
☆期待ありがとうございますっ。
-
- 69 : 2015/07/10(金) 17:13:22 :
- 面白いです‼︎
期待です‼︎
-
- 70 : 2015/07/11(土) 09:44:17 :
癒蘭♪さん 期待です♪
-
- 71 : 2015/07/13(月) 07:22:28 :
アルミン「兄さん、それ僕のからあげ!」
エレン「へへっ、もう食った」
アルミン「くっ……えい!」
エレン「あ!それ俺のオレンジ!」
アルミン「おかえしだよ、べーっだ」
エレン「くっそムカつく」
アルミン「そもそも兄さんがやってこなきゃ良かったんだよ~」
エレン「くっそムカつく」
あはは、仲良いなあ、もう羨ましいよ。とお姉ちゃんが笑う。
そのお姉ちゃんの顔には見慣れぬ傷があった。
どうしたのだろうか。
アルミン「お姉ちゃん、その傷どうしたの?」
クリスタ「ちょっと切っちゃってね、へへ……ドジだからね~」
お姉ちゃんは苦笑しながら、傷を触る。
アルミン「なんで、切ったの?」
クリスタ「え?紙だけど。」
アルミン「そっちじゃなくて。どうして切ったの?」
クリスタ「あ、えとね。……シュッて……あの、友達が持ってたのがあたっちゃったの」
アルミン「そう……お姉ちゃんって。 嘘つくの嫌いっていってるのに、嘘つくよね」
そう、お姉ちゃんは心配させるようなことは言わない。
嘘をついて誤魔化す。
ピンポーン
チャイムがなる。
クリスタ「あ!来たかも!」
ガチャリとドアを開け、その客を迎え入れる。
クリスタ「久しぶり、ユミル!」
ユミル「おー、久しいわ、この家」
ユミルさん、この前僕を助けてくれた人だ。
この人には何度もお世話になっている。
その辺はお姉ちゃんが説明してくれるだろうな。
ユミル「ああ、アルミンやないか。なんやおったんか~」
アルミン「いちゃ、駄目ですか?」
ユミル「いんや。あのあと大丈夫やったかなあ、てな」
アルミン「ええ、大丈夫でしたよ。お陰様で」
ユミル「はあ、おもろないな」
アルミン「なんてこと言ってくれやがるんですか」
ユミル「なんのことかわかりませーん」
アルミン「それで地味に頭いいのがムカつきますね」
ユミル「誉め言葉ありがとさん」
なに話してたのー?、と、クリスタがトレイにジュースと菓子を入れて持ってくる。
何でもないよ、そう返すとお姉ちゃんは
クリスタ「二人はお似合いだよね」
と、笑う。
よくわかんないや。
それからお茶して、まあなんやかんやで楽しかったけど……
クリスタ「なんでっ?!もうっ、ユミル!ちょ、くすぐったいってば!」
ユミル「ははははは、勝てると思うなよ~」
クリスタ「ちょっ、くふっ、あははははははははは!」
なんか……お姉ちゃんとられた感じで……
クリスタ「反撃だぁぁ!うりゃ!」
ユミル「うおっ!?……くっそ、やめろや!」
クリスタ「ふっふ、容赦はしませんぞよ」
ユミル「も、限界だっつの……ふ、くく……」
モヤモヤする。
-
- 72 : 2015/07/14(火) 17:21:11 :
ユミルはよく僕を庇ってくれる。
例えば、友達がいなかった僕の友達になってくれたり。
小学生の頃は、いやがらせされてるときに
「おもしろそうなことしとるやん、混ぜてくれへん?」
と、ヤクザかそっち方面の方の笑みで微笑んだり……
大抵そうすれば皆
「な、なにもしてないよ」
って誤魔化して出ていくからね。
ユミルがこんなに僕に尽くしてくれるのには、理由がある……のかな?
多分、出会いが衝撃的だったからだろうね。
まあ少々説明省くけど、僕らの出会いはこうだった。
夜八時頃。買い物帰りで遅くなっていた。
平日の薄暗い道。そうだな、公園の近くだったかもしれない。
予想通り、と言うべきか。なんか変な奴らに捕まった。
とりあえず近くの建物に連れてかれてなんやかんやで…ってこれじゃわかんないね。
えっと、最初に言われたことは「金出せ」だった気がする。
「ありません」
そう答えてからだ。あまり詳しくは言わないけど、いろいろ危なかったかも、今思えば。
そんなときかな。アルミンが来てくれた。
あまりに遅かったから、と、後で言ってたな。
アルミンはああ見えても喧嘩が強い。
だいたい、扉の前に二人、中に三、四人。
扉の二人と中の二人はなんか倒れてた。
アルミンぱねえです。
でも残りが手強くて、アルミンの真上で大きな拳がふってきそうだった。その時……
バァンっ、と荒い音がして、はぁ、はぁ。と女性の吐息が聞こえた。
「録画録音、してしもうてん。どないしはりますか?」
これはこれは、ヤクザの様な脅しの笑みですね。
率直な感想はこれだ。
まあこの一言で皆さん去っていきましたね、はい。ってなっちゃったよ。
皆が去っていったあと、その女性はぺたんとその場に座り込んだ。
「うっはぁ~…失敗するかと思た~…」
失敗とか言っても、録画録音してたんだから大丈夫じゃないのかな?
と思い、訊ねてみた。
すると
「しとるわけないやろ、アホか。なんか如何わしい臭いさしたけん、家かえってムービーと録音機のやつとってきたんやって…」
スゴく頭がよくって、スゴく行動力があるんだなって思った。
当時の純粋な感情。
「あの、ありがとう。名前は?」
僕がそう言うと、女性はニカッと笑って
「ユミル」
と言った。僕とユミルが同い年ってことがわかった時、
「ねえ」
アルミンの声がした。
その声と容姿にユミルはおもわず、なのかな。こう言った。
「失礼なんやけど、男?女?」
「おっ、男にきまってます!!」
アルミンが即そう返す。
すまんすまん、と笑いながらかえすユミル。ピンときた。
この二人、気が合う。
見つけた…、この、ユミルって人だったらアルミンを避けないでくれるかもしれない。
アルミンと仲良くしてくれるかも…
「もう!貴女なんか最低です!…お姉ちゃん、帰りましょう。て、お姉ちゃん?」
はっ、いけないいけない。あまりにも微笑ましい光景につい頬が緩んでしまった!
とか考えながら僕はアルミンにこう言った。
「大袈裟かもだけど、命の恩人なんだから最低なんて言っちゃだめでしょ?」
「う、…ユミルさん、あり…がとう…」
なんとまあ、あからさまに不機嫌な顔で…
けれどユミルはそれにきゅんときたようで…
「はぅっ…ぐっ……ふはははは!いいね、可愛い……うん。好みだわ。可愛い子は、好きなんよね」
「はぁ?」
そしてだんだん話が合うようになってきたんだけど、
家に帰る途中、アルミンの衝撃発言。
爆弾落として自爆しました、アルミン。そのセリフがこちら!!
「うるさいです、くそババア」
女子にこれ言っちゃ殴られるよね。
案の定殴られてました。
それから次の日学校行ったら、同じクラスで、ビックリしちゃった。
と、まあ初対面はこんな感じ。
本当に、ユミルのおかげだよ、僕もアルミンも生きていられるのは。
ユミル「あ、ほなうちこれで」
アルミン「あああ!…あ、drawtwoもう一枚あった」
ユミル「ふっ、drawfourで、red!」
アルミン「にぎゃああああああ!!なんで十枚も引くはめに……」
ユミル「そらお前さんがまだまだなんや、うちに勝つのは百年早いとよ」
アルミン「ムカつきます、次は絶対勝ちますからね」
ユミル「やれるもんならやってみいや、ってあ、もう帰らなあかんな。んじゃっ、またな!クリスタとユミル!」
クリスタ「うん、またね。また来てね!」
アルミン「次来たときは勝ちますから!」
と、ユミルが帰っていった。
気付いた人いる?
僕らがやってたトランプゲーム、ユミルはあんなに勝ち誇った顔してたけど……
一抜けは……僕なんだよ。
-
- 73 : 2015/07/14(火) 17:42:14 :
- kitaiです!!!!
-
- 74 : 2015/07/14(火) 22:10:06 :
≫名無しさんさん
☆期待ありがとうございます!
≫雛莉華さん
☆姫様w期待ありがとうございます!
≫ニアさん
☆kitaiありがとうございます!
-
- 75 : 2015/07/15(水) 20:56:04 :
ガチ、ドンドン、ガチャリ。
順に、
一度扉を開く音。
鍵がかかっていてつっかかる音。
鍵を使って、扉を開ける音。……?
アルミン「……!!?」
アルミンが、震える。
たぶんあれは、自分でも笑えるほど実感しているね。
大袈裟だなあって。
トントン、と廊下を歩く音。
玄関で靴を脱ぐ音からして、お母様ではない。
でも、エレンお兄ちゃんは……ユミルが来たときに部屋に戻ってからは出ていってないのに。
アルミン「ゃだ。いやだ。こわい」
アルミンは、お母様関係で悲しいことがある。
アルミンは虐待を受けていたってのは言ったはずだ。
その後、お母様は僕らを放って行った。アルミンがまだ小さい頃。
お母様は僕ら兄弟を放って、家を出ていった。
お母様は時々、宿がとれなかったとき、僕らの家が近かったら突然帰ってくる。
そんなときが二、三回あった。
一度目の時だ。
お母様が荒々しい音をたてて帰ってきた。
「お母さんなんて馴れ馴れしく呼ぶんじゃねえよ。わかったな?」
とかそんなこと言ってた気がする。
その直後のことだ。パァンっ、と乾いた音がして……
その音の方を向くと、唖然として叩かれた頬を手で触っているアルミンと、鬼の形相でアルミンを睨み付けているお母様がいた。
「何で、こんなのが"ある"んだい?」
そう言ってお母様はこちらを睨んだ。
なにも言えずに黙っているとお母様は大きくため息をついて、
「あってもいいけど、私の目につかないようにしなさい」
ある、あっても。
「アルミンは、物じゃないから、あるとか言わないで」
なんとか言えた言葉はそれだった。
その後のアルミンは酷く怯えていた。
多分、今もそれだろう。
クリスタ「アルミン、大丈夫。お母様じゃないから」
バタン
「あれ?」
クリスタ「!!」
「人いたんだ。鍵かかってるし電気ついてないし、誰もこないし。いないかと思った」
クリスタ「べ、ベルトルト!」
ベルトルト「な、何?俺の顔になにかついてる?」
クリスタ「久しぶり、いったい、どうしたの?」
ベルトルト「あれ?俺の質問スルー?……、まあ、暇だったから帰ってきただけだよ」
紹介するね。ベルトルト。クリスタとエレンとアルミンの兄。
車の免許をとってるんだよ。ちなみにマニュアル!
今のご時世、マニュアルの車って少ないよね。でもマニュアルとっとけばオートマのも運転できるからね。
だから多分、マニュアルにしたんだと思う。
クリスタ「ふあぁ、ん」
あくび、眠いのかな。
睡眠はとってるはずなんだけどな。動きすぎたかな。
あ、ベルトルトは自分のことを大抵、俺って言う。
まあ時々僕って言うけどね。
プルルルルルルルル─
クリスタ「はい、もしもし。」
クリスタ「あ、お久し振りです!」
電話は父方のお祖母さんからだ。
身内で僕ら兄弟全員に優しい大人は、父方のお祖母さんくらいだろう。
父祖母「《大変なのよ。貴女のお母さんがね───》」
クリスタ「……え?」
クリスタ「それって、本当ですか!?」
父祖母「《ええ、だから早く行きなさい》」
クリスタ「教えてくださってありがとうございます。それでは─」
ピッ
クリスタ「ベルトルト、運転頼んでいい?」
ベルトルト「いいけど、どこかいくの?」
クリスタ「新しい家族が、いるかもしれないの。」
-
- 76 : 2015/07/17(金) 17:22:26 :
エレン「ふあ、ねっみ。なにしてんの?」
クリスタ「エレン、着替えて?すぐ出なきゃなの。」
ベルトルト「場所はナビで調べていい?」
クリスタ「うん、一応お願い。まあ道は覚えてるけど……もし近道覚えてたら言うね。」
てきぱきと準備するお姉ちゃんとベルトルト兄さん。
車に乗り込んでから、詳しい話を聞かされた。
クリスタ「お母様がね、まだ子供をつくってたみたいなの。」
クリスタ「だから、会いに行くの。年齢は……エレンお兄ちゃんと同じくらいよ」
またかあんのクソババア。
居なくなりゃ、いいのにな。
アルミン「はあ、母さんにいいとこなんて一つもないよね。」
エレン「それマジでわかる」
アルミン「嫌いだあんな奴。いなくなればいいのに、この世から」
ベルトルト「…………うん」
クリスタ「違うんじゃないかな。」
エレン、ベルトルト、アルミンと愚痴を言っていくなかで、クリスタは反論した。
クリスタ「いいところは、たーっくさんあるよ?なに、もしかして、皆は生まれてずっとお母様の悪いことろしか見れてなかったの?」
アルミン「事実でしょ。いいとこない」
クリスタ「少なくとも僕は見たことあるね。いいところ」
アルミン「……どーゆーこと?」
僕が問うとお姉ちゃんは語り始めた。
クリスタ「あれはね……」
ちょっと昔のこと。
僕とお母様は電車に乗ってたの。ああ、あの、満員電車ね。
まあ、……よく痴漢にあう電車とかあるでしょう?
それに運悪くのっちゃった。みたいなね。
え?なんで僕とお母様が一緒に電車乗ってるかって?
あーっとね、デート、お母様のね。付き添いだよ。
ってうそうそ。ちょっと綺麗な景色観に行ってたの。
あ、でね。そう電車で。
あ、わかった?うん。そうそう、痴漢にあっちゃったの。
その時なんだけどね……
まあ前に何度かあったことあったから……
ってあ、何度かってそんなに頻繁じゃないよ!
だからアルミン!そんな怖い顔しないでー!
で、まあ触ってた人が中年のおじさんだったわけ。
うわ、どうしよう。って思ったらね……ふふ、驚かないでね?
お母様が、
「それ以上触ったらお前の腕へし折るぞ」
って、中年のおじさんの腕がっしり掴んで言ったの!
それで逃げそうになったときに、お母様が外でよく使う……
「次やったらお亡くなりになる可能性もありますので」
猫 被 り !
もうニッコリ笑顔だったよ、殺気凄かったけど。
それで電車降りて、お礼言ったらね……
「別に、あんたが危なっかしすぎるんだよ」
って言ったの。
いや、もう、嬉しかったな。あのときは!
クリスタ「て感じ♪」
アルミン「うっそ……まじ……?」
エレン「」
ベルトルト「へっ……!?へぇ」
クリスタ「な、なんでそんな驚くの?」
だ、だってさー。
あの親だよ?あの親だよ?うん、あの親だよ?
アルミン「衝撃発言。ちょっとビックリしたかな。」
クリスタ「いや、ちょっとどころじゃなかった気がする」
それはわかる。
-
- 77 : 2015/07/17(金) 17:43:45 :
- 凄いw
癒欄さん 期待です☆
-
- 78 : 2015/07/18(土) 13:18:46 :
≫雛莉華さん
☆わ、恥ずかしい。wありがとうございます!
-
- 79 : 2015/07/22(水) 13:26:21 :
- 期待だよ!
-
- 80 : 2015/07/23(木) 16:43:25 :
クリスタ「あ、そう言えば」
お姉ちゃんが呟く。
あまり関係ないのだか、僕はお姉ちゃんは毒舌だと思う。
理由?たくさんあるよ。
まずひとつ。
あることがあった。
学校で起こったこと。
お姉ちゃんの学校にはいじめられている子がいた。
少しお嬢様らしくて、控え目でおとなしい子。
一言で言うとおしとやかなお嬢様。
いじめといっても身体を傷付けるようなものではない。
主に精神。
最初は避けられているだけだった。
無視をされて、でもだんだん菌扱いになっていった。
心が傷んだらしく、その子は親に伝えた。
「私、いやがらせされてて。もう学校嫌なの。行きたくないわ」
次の日、その子は親と一緒に登校してきた。
それがいじめを悪化させる原因となるのだが……
「私の娘をいじめないでくれませんかね?」
親は直接生徒に言った。
そのまた次の日、その子は一人で登校してきた。
その日から、水をかけられるなどいじめが始まった。
「次親に言ったら、どーなるかわかってんでしょ?」
女子生徒に言われた。
黒板消しを頭の上で叩かれた。その時のことだった。
「ねえ、何してるの?」と、声が聞こえて。
そう、これがお姉ちゃん。
そしてポンッと手をうつと、お姉ちゃんは
「ああそっかあ、……なるほど~……お化粧大会かな?」
と言ってニッコリ笑った。それに続けて…
「あなたたちくらいの存在だったらこれがお似合いだと思うよ、はい」
と黒板消しの白い粉を指でとり、いじめっ子の頬につけて無邪気にわらってみせた。
と、ユミルさんから聞いた。
おいまてゴラァ。お姉ちゃんめっちゃ酷いこと言ってません?
いじめっ子涙目じゃありません?
クリスタ「あれ、アルミンなにボーッとしてるの?」
アルミン「いや、なんでも」
ベルトルト「あー、あの、ごめんね運転下手で」
クリスタ「ええ?どうしたのいきなり。全然、上手だよ」
エレン「で?クリスタは何が言いたかったんだ?」
クリスタ「あ、そうそうあのね。そのもう一人の子は、ジャンって言うらしいの。」
エレン「ふーん。…そいつ、……どんな暮らししてんだろうな……」
クリスタ「いたって普通っぽいよ?よかったよね、辛い思いしてなくて」
アルミン「えー、そうかな。僕的には同じおもいしてほしかったけどね、ズルいよ。同じ親からうまれてるのにさ。兄弟なのに、そのジャンって人だけいいおもいって」
ベルトルト「……」
エレン「……だな」
クリスタ「あはは、なにいってるの、アルミン」
クリスタ「平凡な人生ほどつまらないものはないよ」
やっぱりお姉ちゃんは毒舌だ。ちょっと不思議ちゃんだと思う。
-
- 81 : 2015/07/23(木) 22:10:43 :
- クリスタ凄い……w
姫様、期待でございます♪
-
- 82 : 2015/07/24(金) 19:02:06 :
≫いちご大福さん
☆期待ありがとう!
≫雛莉華さん
☆ありがとうでございます!
-
- 83 : 2015/07/24(金) 23:45:02 :
- 期待です1
-
- 84 : 2015/07/25(土) 17:10:19 :
ベルトルト「ついたよ、ついたけど…」
エレン「うーん、なあ?」
アルミン「僕らの家をみなれていると…ね?」
クリスタ「わあああ!。凄い普通の家だあ!」
ズバッと言ったぁぁぁ!!
お姉ちゃんは本当に肝がすわっていると言うかなんと言うか。
クリスタ「えーと、部屋はー、ここかな?」
なんか普通のアパートの普通の一室を指差してお姉ちゃんは言う。
ピンポーン
普通のインターホンの音がする。
ガチャリ、と出てきたのは普通の男性。……ではなさそう。
「お、親父。休んでていいって。内職は俺がやるって言ってるだろ?」
と言う声が聞こえる。
「って、なんだ?」
クリスタ「こんにちは、お話があって来ました」
「は?いや、話すこととかないです、お引き取り下さい」
まあ普通はこうなるよね。
「ちょっと、待っててください。ほら親父、行くぞ」
ちょっと、待っててください。
そう言ってから十数分たった頃になんか悪人面のやつは出てきた。
「部屋汚ねえから玄関な?」
クリスタ「はい、えっと名前は、ジャンさん、でしたっけ?」
ジャン「おう」
クリスタ「失礼ですが、母親は?」
ジャン「しらねえ、いねえよ。顔も見たことねぇし。うんですぐ逃げやがったんだってさ、会いたくもねぇ」
……ビンゴ。
クリスタ「あー、もう直球。ストレートでいこう。そうしよう。」
ジャン「?」
クリスタ「僕らとジャンさんは、きっと兄弟です」
ジャン「はあ?行きなり来て何言ってんだ?」
クリスタ「ただ、母親が一緒の」
ジャン「意味わかんねえ…帰れよ、一緒だったところでどーなんだっつーの」
クリスタ「あなたのお父様、」
ジャン「親父のことに触れるんじゃねえ…」
さっきよりも、何回りも低い声で、ジャン…という人は言った。
アルミン「まって…」
なんか、見たことがある…
アルミン「ジャン…さん、あの…」
どこかで、会ったことがある…?
アルミン「あの…」
なんだろう、どうしても…
アルミン「ありがとうございました……、??」
そう、言いたかった。
クリスタ「へっ?」
エレン「あ?」
ジャン「はあ?」
回りの人より何より
アルミン「うぇっ?」
言った張本人が驚いていた。
-
- 85 : 2015/07/27(月) 19:43:23 :
- 期待です!
-
- 86 : 2015/07/27(月) 20:02:34 :
≫ニア@in率低下さん
☆期待ありがとうございます!
≫雛莉華さん
☆期待ありがとうございます!
-
- 87 : 2015/08/01(土) 17:12:26 :
ジャン「意味わかんねえ、親父が今日は来客がいるから玄関まであげてやりなさいっつーからあげたのに…」
ジャン「って、…ん?」
ジャン「お前、あん時の……女子?」
アルミン「男子です!!!」
うん、アルミンは男だけど…。
何があったのか凄く気になる、悪いけど野次馬精神で。
それから僕らの家の事情も話して、ジャンさんの父親もまぜて話をしていたときのこと。
ジャン「そういや、アルミンはあれから大丈夫だったのか?」
と、ジャンが切り出した。
多分、玄関で話してた話の事だろう。
アルミン「うん、お陰さまでね」
ジャン「本当に危なかったよなー」
アルミン「助かったよ、がちでキモかったから」
ジャン「でもあいつの気持ちわからなくもない」
アルミン「えっ、君…そっち系?」
ジャン「ちげえよ!お前あんときどっからどーみても女だったろ!」
アルミン「どっからどーみても男です」
ジャン「はあー、もういい…」
クリスタ「えっ、ほんとに何があったの?」
アルミン「なんか…キモいおっさんに、ナンパされてるところを助けてもらった??…的な?」
ジャン「おう、それでいいんじゃね?」
エレン「まじか」
まじか。
クリスタ「あ、そうそう。連れていきたいところがあるの」
ジャン「あ?」
クリスタ「僕ら兄弟の兄のお墓と…預けられてる弟のとこ」
ジャン「…はぁん」
…
クリスタ「あー、心底車が大きくてよかったと思った…」
ベルトルト「そうだね。成長期の男子3人もいるんだから…」
クリスタ「うん…これ五人乗りのだったら息絶えてたね…」
アルミン「ねぇ、ベルトルトねぇ、僕は数に入れないの?ねぇ、」
ベルトルト「キミはまだクリスタより小さいじゃないか、歳も身長も」
アルミン「身長いうな身長!」
-
- 88 : 2015/08/03(月) 17:13:00 :
- いろいろ急展開してておもしろいです!
みんなかっこ良すぎてほれそうです!
期待!
-
- 89 : 2015/08/04(火) 09:42:06 :
- ア、アルミンw
姫様期待です!
-
- 90 : 2015/08/05(水) 11:50:27 :
≫モモみっちゃん@多分いつか一時引退すると思うさん
☆期待ありがとうございます!
≫雛莉華さん
☆期待ありがとう!
-
- 91 : 2015/08/21(金) 14:22:03 :
- 欄々
期待!
-
- 92 : 2015/08/21(金) 23:22:09 :
- 文才すごいですね!
期待です(*´∀`)
-
- 93 : 2016/06/23(木) 23:05:10 :
- 期待
続き書いて欲しいです
-
- 94 : 2017/05/15(月) 13:09:05 :
- http://www.ssnote.net/archives/53414
続きです!
- 著者情報
- この作品はシリーズ作品です
-
~これでも家族と言えますか?~ シリーズ
- 「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
- 「進撃の巨人」SSの交流広場
- 進撃の巨人 交流広場