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伝染病(エレンの場合)
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- 1 : 2015/07/01(水) 00:36:38 :
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伝染病でミカサが亡くなった後の話です。
投下は明日からになります。
話的には「伝染病」の続きになります。
伝染病シリーズ→http://www.ssnote.net/series/2356
http://www.ssnote.net/archives/36605←この話の続きです。
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- 2 : 2015/07/01(水) 00:54:26 :
- 楽しみにしています。
期待です!
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- 3 : 2015/07/01(水) 10:26:37 :
- >>2
期待ありがとうございます!
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- 4 : 2015/07/01(水) 11:09:19 :
ミカサ「嫌だ!死にたくないよ…!!…嫌だよ…エレンといたい!あと…あと1日でいい!…ううん1時間…いや、30分でいい!……嫌だよ…なんで…今なの?」ボロボロ
エレン「…ミカサ……っ…愛してる…この世の誰よりもお前を愛してる。」チュッ
────────────
────────
エレン「っ……ん…っ……!!」ガバッ
エレン「はぁ…はぁ…………夢か」
ミカサが死んでから俺は何度もミカサの夢を見る
その度に思い出して悲しくなるんだ………
エレン「………っ…ミカサ……」
今にも溢れそうな涙を無理やり押し込んでロビーへ向かう
……あの本を忘れずに
ガラガラー
エレン「ふぅ…」
朝のロビーは俺のお気に入りの場所
人が少ないから落ち着いてゆっくりと本が読める
エレン「…………」ペラッ
今、読んでいる場面は兄が事故で亡くなる所
ミカサ……〝羨ましい〟って言ってたんだよな
はぁ…またミカサの事考えてしまった
エレン「……………」ペラッ
「やぁ…久しぶり」
この声……どこかで…聞いた覚えが……
エレン「…貴方は……確か」
読んでいた本に栞を挟み、俺は顔をあげる
ハンジ「久しぶりだね…エレン」
エレン「ハンジ…さん…?」
ハンジ「うん」
そうだ…シーナ病院医療研究所の所長さんだ
ハンジ「君は……その…」
エレン「はい…巨人病です」
ハンジ「そうか…」
エレン「ハンジさん聞いてください!」
ハンジ「なに?」
エレン「アルミンの巨人病が治ったんです!」
ハンジ「えぇ!え!嘘!マジ!?」
エレン「本当ですよ!」
ハンジ「良かったねぇエレン」
エレン「はい!それと、とても可愛い彼女がいるんです」
ハンジ「モテモテだねアルミンは」
エレン「アルミンはモテますね」ハハッ
ハンジ「エレンは彼女いるの?」
エレン「ぁ………はい…いました」
ハンジ「なんか…ごめん」
エレン「いえ…いいんです。彼女は巨人病で亡くなりました」
ハンジ「…………」
エレン「俺たち恋人同士なのか分かんないんですよ」
ハンジ「?…なんで」
エレン「彼女が亡くなる寸前に俺が愛してる!って叫んだだけで、」
ハンジ「愛し合ってるなら恋人だよ」
エレン「ははっ…そうですよね」
ハンジ「そうそう、今日はエレンに話があったんだ」
エレン「はい」
ハンジ「向こうの部屋に行こうか」
エレン「わかりました」
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- 5 : 2015/07/01(水) 13:47:22 :
ガラガラー
ハンジ「紹介するね医療研究所の副所長のリヴァイとリヴァイの秘書のペトラ」
リヴァイ「…リヴァイだ」
ペトラ「よろしくね」
エレン「あの…俺はなんで呼ばれたんですか?」
ハンジ「初めて会った時に言ったよね、薬はあるって」
エレン「あ、はい」
ハンジ「…………その…薬を……あの…」オロオロ
リヴァイ「はぁ…」
リヴァイ「その薬をお前に試す。」
エレン「え………試す…?」
リヴァイ「うん」
エレン「副作用で…死ぬんじゃないんですか…?」
ペトラ「改良したの」
エレン「なんで……俺に?」
ハンジ「頼める人がエレンしかいなくて」
エレン「巨人病ってそんなに希有な病気なんですか?」
ペトラ「あまり広くは伝わっていないわね」
エレン「俺が…薬試したら……巨人病に苦しんでいる人が助かるんですか?」
ハンジ「うん」
リヴァイ「あぁ」
ペトラ「うん」
エレン「なら…………っ」
エレン「薬…試します」
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- 6 : 2015/07/01(水) 14:03:04 :
- 期待です!!
ティッシュの用意を……
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- 7 : 2015/07/01(水) 14:41:49 :
- >>6
期待ありがとうございます!
ティッシュ用意⊂(`・ω・´)⊃バッ
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- 8 : 2015/07/01(水) 16:10:37 :
ハンジ「よく言ってくれたよエレン」
リヴァイ「早速明日からだがいいか」
エレン「はい」
ペトラ「部屋を用意したからそっちに移ってくれる?」
エレン「はい」
ハンジ「今日は部屋戻ろうか」
エレン「…はい」
ガラガラー
俺が…試したら巨人病に苦しんでいる人が助かるんだ……
巨人病の人の為にも…ミカサの為にも
俺は……
エレン「……頑張る」
ガラガラー
ペトラ「こんにちわエレン」
エレン「っと……ペトラ…さん?」
ペトラ「えぇ」
エレン「部屋…移るんですよね」
ペトラ「手伝うわ」
エレン「ありがとうございます」
ペトラ「着替えは私がまとめておくね」
エレン「はい」
………
ガラガラー
ペトラ「新しい部屋はね、今の部屋より広いのよ」
エレン「今でも結構広いのに」
ペトラ「食事は薬を投与するから少し変わるけど美味しいからね!」
ペトラ「あと……えっと…」
ペトラさん…俺と話続けてくれようと一生懸命だ
エレン「ペトラさん」
ペトラ「な~に?」
エレン「面会は…できるんですか?」
ペトラ「……エレンが直接会うことは出来ないわ。私達が預かり物や伝言をエレンに伝える…そんな感じ……」
エレン「そう…ですか」
ペトラ「さぁ…着いたわよ」
>暗証番号を入力してください
ペトラ「っと…」ピピピッピピ
>(ガチャ)
ペトラ「どうぞ」ギイィ
エレン「はい…」スタスタ
…………
ペトラ「ね?大きいでしょ」
エレン「10人部屋くらいですよ!」
ペトラ「ふふっ…気に入った?」
エレン「はい…少し…勿体無い気もしますが」
ペトラ「よかった」
エレン「………」キョロキョロ
ペトラ「着替えこっちに入れておくわね」
エレン「あ、はい!」
ガチャー
リヴァイ「どうだ?」
ペトラ「気に入ってくれたみたいです」
リヴァイ「そうか」
>リヴァーイ!
リヴァイ「………はぁ」スタスタ
エレン「あの二人って付き合ってるんですか?」
ペトラ「ううん…付き合ってるみたいに見えるでしょ?」
エレン「はい」
ガチャ
ハンジ「やぁエレン!部屋は気に入ってくれたみたいだね」
エレン「はい!」
ハンジ「これ、食事ね」コトッ
エレン「美味そうですね」ハハッ
ハンジ「じゃあ……夕方にまた来るよ。その時に薬の詳しい説明をするね」
エレン「わかりました」
ハンジ「じゃあ」フリフリ
リヴァイ「………」フリフリ
ペトラ「またね」フリフリ
エレン(ペコッ)
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- 9 : 2015/07/01(水) 17:31:55 :
- どうなるんだろう…
期待!!
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- 10 : 2015/07/01(水) 17:44:29 :
- 期待
-
- 12 : 2015/07/01(水) 18:13:31 :
エレン「いただきまーす」パクッ
エレン「ん…美味い」
静かすぎる……逆に気持ち悪いな
エレン「…………」モグモグ
ん、あそこからだと外が見える
……前の部屋と同じ角度か…
エレン「……………」モグモグ
エレン「……ご馳走様」
シーーーーーン
エレン「ああ…誰かと話して~」
エレン「アルミ~ン…サシャ~…」ハァァ
エレン「……あ、本だ」ゴソゴソ
エレン「ぅし…」ペラッ
────────────────
「お兄さんは…即死でした」
サンディ「にいさ…っ……にいさんっ…!」ボロボロ
母「あなた!トラックの運転手を訴えましょ」
父「そうだな」
サンディ「トラックの運転手は悪くないよ!」
母「トゥルクが死んだのはトラックの運転手のせいでしょ良く考えなさい」
サンディ「違うよ……」
父「そんな事も分からないのか」
サンディ「トラックの運転手のおじさんは優しかったもん!」
母「性格は関係ないわ轢いたことには変わりはないもの」
父「母さん、サンディは馬鹿だからトゥルクが死んだ事が受け入れられないんだ」
サンディ「父さん達は…兄さんが死んでも何も思わないの…?…兄さんの…死体を……前にして何も思わないの?」
父「死んだトゥルクはただの肉の塊だ」
サンディ「………は?」
母「そうね…もうトゥルクじゃないんですから」
サンディ「お……おかしいよ…意味が…分からない……」
父「それくらい分かるだろ」
母「 〝に く の か た ま り〟 ほら言ってごらんなさい」
サンディ「馬鹿にしないで!」
サンディ「誰が!…誰がそんな事言うか!」
サンディ「父さんと母さんはおかしい!」ダッッ
──────────────────
エレン「……………」ペラッ
>コンコン
エレン「……………」ペラッ
ガチャー
エレン「………………」ペラッ
ハンジ「エレ~ン」
エレン「………………」ペラッ
ハンジ「エレン…」トントン
エレン「!!」ビクッ
ハンジ「ははっ」
エレン「あ……ハンジさん」
ハンジ「今から薬の説明だけど……」
エレン「分かりました」
ハンジ「ん、じゃあ部屋移動しよっか」
エレン「はい」
ガチャー
ハンジ「人が多いかもしれないけど気にしないでね」
エレン「?……分かりました」
ハンジ「本好きなの?」
エレン「いえ…漫画派です」
ハンジ「気が変わった?」
エレン「彼女の大切な本だったんで、俺も読もうって思って」
ハンジ「そうか……面白い?」
エレン「はい」
ハンジ「また教えてね」
エレン「分かりました!」
ハンジ「あ、着いたよ」
>ガチャ
ーザワザワ…ザワザワ…
え……こんなに人多いの?
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- 13 : 2015/07/01(水) 20:10:40 :
- 期待です!
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- 14 : 2015/07/01(水) 20:23:55 :
- >>13
凛さんありがとうございます!
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- 15 : 2015/07/01(水) 20:45:56 :
- 期待します!
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- 16 : 2015/07/01(水) 21:49:17 :
- >>15
Catさんありがとうございます!
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- 17 : 2015/07/01(水) 21:53:33 :
- 期待
-
- 18 : 2015/07/01(水) 22:24:21 :
ペトラ「えっへん!」
…ザワザワ…シーーーーーン
ペトラ「えー皆様長らくお待たせしました。只今より、エレン・イェーガーに対する薬投与の説明をさせていただきます」
ペトラ「まず、担当医リヴァイ・アッカーマンより患者の説明を」
リヴァイ「……患者はエレン・イェーガー16歳。先月から巨人病だ。型はC型……」
リヴァイ「ペトラ後、何言えばいいんだ」コソッ
ペトラ「は、ハンジさん!次お願いします」ペコッ
ハンジ「あ、う、うん」
ハンジ「薬の投与は明日から……」
…ザワザワ…アシタ?…ハヤイナ…ザワザワ…
ハンジ「点滴で少しずつ投与していきます」
>あのー
ハンジ「はい」
>副作用は大丈夫なんですか?
ハンジ「副作用の説明は副所長から」
リヴァイ「副作用はあります。主に頭痛や吐き気発熱…など、」
>〝など〟とは?
リヴァイ「副作用は人によって変わるので」
>薬の安全性は確かめられているんですか?
リヴァイ「はい」
>万が一患者が亡くなる。などと言う事態が起こったらどうするんですか?
ハンジ「患者は亡くなりません!」
ザワザワ… シーーーーーン……
ペトラ「…ぁ………質問はここまで!で、」
ペトラ「今回の対象者のエレン・イェーガー君です。どうぞ前へ」
エレン「え?……あ、はい」スタスタ
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- 19 : 2015/07/01(水) 22:24:42 :
- >>17
あり さんありがとうございます!
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- 20 : 2015/07/01(水) 22:38:27 :
- 期待期待です!
頑張ってください!
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- 21 : 2015/07/01(水) 22:54:43 :
- >>20
しろねこやまと さん
ありがとうございます!
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- 22 : 2015/07/02(木) 01:09:45 :
- めちゃめちゃ!!期待です!!
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- 23 : 2015/07/02(木) 08:24:21 :
- >>22
クロさんありがとうございます!
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- 24 : 2015/07/02(木) 08:40:27 :
エレン「エレン・イェーガーです」
>薬の副作用は怖くありませんか?
エレン「…巨人病に苦しむ人が助かるなら…それくらい平気です。」
…ザワザワ…ザワザワ…
>何か、意気込みを
エレン「……え……良い結果を残せるように…頑張ります…?」
…パシャ……ザワザワ
ペトラ「写真は禁止です!」
ハンジ「エレン、部屋戻ってようか」
エレン「あれ?……ハンジさん薬の説明されてませんよ」
ハンジ「まずは写真撮ってる人らを先に…ね」
エレン「はい」
ガチャー
エレン「はぁぁ……疲れた」
人多過ぎだろ……変に緊張したよ
スタスタ…スタスタ…
ガチャー
エレン「ふぅぅ……」ポスッ
本続きだったな…(ゴソゴソ)
エレン「っと…」ペラペラ~
エレン「…………」ペラッ
ミカサはどうな気持ちでこの本読んでたんでろうな……
…面白い?…羨ましい?…………
……………………
>コンコン
エレン「ぁ…はい」
>ハイッテイイ?
エレン「どうぞ」
ガチャー
ペトラ「あ……その本エレンも読んでるの?」
エレン「はい」
ペトラ「私も読んでるの」
エレン「そうなんですか!」
ペトラ「うん」
エレン「今どのあたりですか?」
ペトラ「兄のトゥルクが事故で亡くなるところかな」
エレン「ペトラさん読むの早いですね、俺その次です。」
ペトラ「エレンも慣れれば読むの早くなるよ」フフッ
エレン「…さっき人多くてビックリしました」
ペトラ「人前で喋るのは苦手?」
エレン「苦手ではないですけど、好きでもありませんね…」
ペトラ「私は苦手…いつまで経っても治らないの」
エレン「人前で喋るのも慣れですよね」
ペトラ「…かれこれ7年…かな…」ボソッ
エレン「ペトラさん何歳ですか?」
ペトラ「え、エレン!女の子に歳を聞いちゃダメなのよ!」
エレン「………ははっ」
ペトラ「ど…どうしたの?」
エレン「必死になるペトラさん可愛いなって」ハハッ
ペトラ「か……可愛い…///」
エレン「何照れてるんですか?」
ペトラ「照れてない!照れてない!」
エレン「可愛い…ははっ」
>コンコン
エレン「はい」
ガチャー
ハンジ「薬の説明に来たよ」
ペトラ(ペコッ)
エレン「あ、はい」
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- 25 : 2015/07/02(木) 08:51:55 :
ハンジ「っと…薬の投与は明日から1週間。だから1週間は点滴付けっぱなしだけど…」
エレン「わかりました」
ハンジ「熱っぽかったり頭痛くなったら言ってね何らかの処置はするから」
エレン「はい」
ハンジ「……じゃあこれからよろしくねエレン」
エレン「こちらこそ」
ハンジ「ペトラは夕食の準備してくれる?」
ペトラ「はい」スタスタ
ガチャー
エレン「ハンジさん」
ハンジ「ん?」
エレン「ペトラさんって何歳なんですか?」
ハンジ「ペトラは…聞いたらビックリだよ?…なんと……」
エレン「…………」
ハンジ「21歳!」
エレン「…………え?何歳の時から働いているんですか?」
ハンジ「………14…?」
エレン「ペトラさん確かに若くに見えるしな」
ハンジ「狙ってるの?」ハハッ
エレン「違いますよ~」
ガチャー
ペトラ「持ってきました」
ハンジ「噂をすれば」
ペトラ「噂?」
エレン「ペトラさん若いんですね」ニコッ
ペトラ「…///」カァァ
エレン「?」
ハンジ「エレン食事終わったら寝てていいからね」
エレン「はい」
ハンジ「多分朝起きたら腕に点滴付いてると思うよ」
エレン「わかりました」
ハンジ「じゃ、私とペトラはお先に失礼するね」
ペトラ「じゃ…じゃあね」スタスタ
ハンジ「何かあったら呼んでね」スタスタ
ガチャー
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- 26 : 2015/07/02(木) 08:59:50 :
…チュンチュン……チュンチュン……
エレン「……ふぁぁぁ」
あれ?……寝てた
もう朝?早いな
点滴……付いてる
エレン「今日から1週間…頑張るか、」
後から俺はなんでこんな軽い気持ちで「頑張るか」と言えたんだろう………
と、思うほどに辛い思いをした。…………
エレン「本~」ペラペラ~
エレン「?………!…」パタンッ
字が…読めね~………よ、酔う
これじゃ本が読めないな…
エレン「……はぁ…」
何してたらいいんだろ……(チラッ)
………便箋?
手紙………久しぶりだな
エレン「…………」ペリッ…スッ
エレン「書くものどこだ?」……ガラッ
エレン「あった」
……誰宛てに書くか…だよな
アルミン?サシャ?父さん?母さん?………ミカサ?
エレン「……………」カキカキ
-
- 27 : 2015/07/02(木) 09:21:55 :
ガチャー
ペトラ「…………あ、エレン…?」
エレン「ペトラさん…副作用ってこんなに早く出るもんなんですか?」
ペトラ「あ、出てきた?」
エレン「本読んだら急に気持ち悪くなって」
ペトラ「本読めないのは辛いよね」
エレン「本当にやる事なくて…」
ペトラ「今は手紙書いてるの?」
エレン「はい」
ペトラ「誰に?」
エレン「…ミ…………秘密です」
ペトラ「今言いかけたでしょ」
エレン「な、何のことですか?」
ペトラ「手紙全然書いてないな~」
エレン「ペトラさんも書きましょ!」
ペトラ「私はいいよ」
エレン「持っておくだけでも」
ペトラ「……そうだね」
エレン「じゃあこれ」スッ
ペトラ「ありがと」
エレン「俺も書いちゃお」カキカキ
ペトラ(み…かさ?)
エレン「何見てんすか?」ジーー
ペトラ「見てないよ!」
エレン「本当に?」
ペトラ「本当よ!」
エレン「………見逃します」カキカキ
ペトラ「…………あ、」
エレン「え?」
ペトラ「気持ち悪くなったらこの薬飲んでね」
-
- 28 : 2015/07/02(木) 12:08:21 :
エレン「はい!」
ペトラ「私は会議があるから行くね」
エレン「いってらっしゃい」
ペトラ「いってきます」スタスタ
ガチャー
エレン「………よし!出来た」
エレン「本~……読めないんだった」
…………
気持ち悪い……頭…痛い………
エレン「薬……」パクッ
エレン「……水」ゴクゴク
エレン「ふぅ………ぅ゙……ぅぐ…っ」
エレン「……っ…………ふぅ…」
吐きそうだった………危ない危ない
エレン「…………………………」
副作用ってこんなに辛いのか?
頭…割れそうだ………
エレン「……………」ガンガンガン
……
エレン「ミカサ?」
ミカサ「ん?」
エレン「あ、その本は?」
ミカサ「私の宝物」
エレン「確か…誰か読んでたな」
ミカサ「エレンは読んだことある?」
エレン「無い…どんな話か教えてくれないか?」
ミカサ「うん!」
……………
久しぶりに思い出したな
あん時のミカサ…可愛かったな
寝るか!
エレン「……………」スピー
-
- 29 : 2015/07/02(木) 14:12:02 :
- 超絶期待です!
あと、すばらしいニックネームありがとうございます!(*´ω`*)
-
- 30 : 2015/07/02(木) 14:36:03 :
- >>29
期待ありがとうございます!
喜んで頂けたなら嬉しいです(*´v`)
-
- 31 : 2015/07/02(木) 16:38:55 :
-
エレン「…ん……っ…っ」
>コンコン
>ガチャ
エレン「はぁ…っ……っ…ん…」
リヴァイ「……」ピタッ
リヴァイ「ペトラ……」
ペトラ「わかりました!」スタスタ
ガチャー
リヴァイ「……熱が高いな」
エレン「はぁ…はぁ……っ…はぁ」
>ガチャ
ペトラ「先生…これ」⊃タオル、水、氷、桶
リヴァイ「ありがとな」ジャバジャバ…ギューッ
ペトラ「熱高いんですか?」
リヴァイ「あぁ」ペタッ
エレン「はぁ……っ………」
ペトラ「副作用って…こんなに早く出るんですか?」
リヴァイ「…強い薬だからな。明日は…戻すこともあるともう」
ペトラ「………はい」
エレン「……あれ…?…ペトラさん…と…リヴァイ…先生?」
リヴァイ「安心して寝ておけ ペトラいくぞ」
ペトラ「は、はい」
ガチャ
エレン「はぁ……ふぅ……」
熱…か……ダルい…体が痛いな
喉渇いた…
俺は傍にあったコップを取り中の水を飲む…飲む
ゴクッゴク
エレン「……………ふぅ」
辛いのは当然なんだ。
これで…多くの人が助かるんだ
と、思った瞬間強い吐き気が俺を襲った
エレン「ぅ゙……っ!…」ピピッ
迷うこと無くナースコールを押した。
バタバタと足音が聞こえる
ガチャー
ペトラ「エレン!」
エレン「…っ…ぉえ゙……」
ペトラ「あ、……これ」
ペトラさんは何故か…悲しそうな顔をして俺に渡した…。
エレン「ぅ゙……!……ぅえ゙っ!…」
何も…食べてねーのにな……
エレン「…っ…げっ……はぁ…っ…!!」
ペトラさんは優しく俺の背中を撫でてくれる。
きっと…悲しそうな顔でだ
-
- 32 : 2015/07/02(木) 17:16:46 :
- エレンファイト! 期待です!
-
- 33 : 2015/07/02(木) 19:34:58 :
- 凛さん 期待ありがとうございます!
-
- 34 : 2015/07/02(木) 21:17:26 :
エレン「…はぁ…はぁ…っ…」
ペトラ(サスサス)
エレン「う…っ…ぉ゙うぇぇ」
エレン「ぅ…げほっ……ぅぐっ…!」
ペトラ(サスサス)
エレン「…はぁ……はぁ…はぁ……」ゴロンッ
ペトラ「…………ごめんね…私には……っ…エレンの辛さが…分からない」
ペトラさんは震える声で俺にそう言った。
当たり前の事なのに……。
ペトラさんは優しい人だ…。
エレン「……ぁ…ありがとう…ござい…ます」
ペトラ「ううん」ナデナデ
撫でてくれる手は…小さくて……柔らかくて…こう、なんと言うか優しさがこもった手。
………ミカサの手も…確か似たような…手だったような…………………
……………
エレン「……………」パチッ
-
- 35 : 2015/07/02(木) 21:55:24 :
目を開け、腕についている点滴を見る。
エレン「今日で3日目か」
長いような……短いような……
…………昨日のような事が後4日も続くのか
エレン「…………ふぅ……」チラッ
窓に目をやったときに ふとあの本が目に入った
エレン「…………今は…読めないもんな」
>コンコン
ガチャー
リヴァイ「エレン食事だ」
ハンジ「おはよう!エレン」
エレン「おはようごさいます」
リヴァイ「食べられるだけでいい」コトッ
エレン「……あれ?今日はペトラさんこないんですか?」
ハンジ「その事なんだけどね」
エレン「はい」
ハンジ「ペトラは…しばらく休む事になったんだ」
エレン「……………え……?」
エレン「あの…何でですか?」
リヴァイ「昨日の夜………」
────────────────
ペトラ「……あの…!」
リヴァイ「どうした?」
ハンジ「?」
ペトラ「……も、…もう…エレンの辛そうな…顔を見られません……弟と重なってしまうんです………」グスッ
リヴァイ「………」
ハンジ「ペトラ………
リヴァイ「お前はどうしたいんだ」
ペトラ「ぇ…?」
リヴァイ「どうしたいんだ」
ペトラ「私は……」
ペトラ「私は……私は…」
リヴァイ「どうしたいかが見つかるまでお前は休みだ。上には体調不良と伝えておく」
ペトラ「え!あの!」
リヴァイ「なんだ」
ペトラ「………わかり…ました」
ハンジ「…………」
────────────────────
エレン「そんな…事が」
リヴァイ「しばらく飯は新しい看護師が持ってくる」
エレン「は、はい」
リヴァイ「入れ」
ガチャー
「ペトラさんの代行を務めさせていただきます」
ハンジ「アニ・レオンハート」
アニ「よろしく。」
ハンジ「歳はペトラと一緒だよ」
エレン「よろしく…お願いします」
-
- 36 : 2015/07/02(木) 22:01:18 :
- 今日は早く終わったので飯食べたら投稿したいと思います!
-
- 37 : 2015/07/02(木) 22:02:24 :
- あっ!!ミスりました!
きにしないでください!!
すみません!!
-
- 38 : 2015/07/02(木) 22:02:53 :
- あと期待です!
-
- 39 : 2015/07/02(木) 23:33:15 :
- 期待です!!
-
- 40 : 2015/07/03(金) 01:47:58 :
- つまんない
-
- 41 : 2015/07/03(金) 04:32:52 :
- <<40
-
- 42 : 2015/07/03(金) 04:35:01 :
- <(・∀・)~
-
- 43 : 2015/07/03(金) 04:37:31 :
- 期待しています!
全然つまらなくありませんよ!
頑張ってください!
-
- 44 : 2015/07/03(金) 07:19:51 :
- うわあん。゚(゚´Д`゚)゚。
傍にティッシュあって良かったよぉ〜(TдT)
ペトラさん良い人だぁ(´;ω;`)
期待です!!
-
- 46 : 2015/07/03(金) 19:23:50 :
- エレン頑張れ!
後が気になって自分のSSが進みません!期待です!頑張ってください!
-
- 47 : 2015/07/03(金) 19:36:27 :
- >>46
兵長わーい さん期待ありがとうございます!
兵長わーいさんのSS読んでみたいです!
-
- 48 : 2015/07/03(金) 19:58:12 :
アニ「数日間はここに泊まるから」
エレン「は、はい」
アニ「ん、」
ハンジ「じゃあわたし達は行くね何かあったら呼んでね」
リヴァイ「お大事にな」
ガチャー
アニ「吐き気とかある?」
エレン「あ、今は大丈夫です」
アニ「頭痛くなったり、吐き気出てきたら言ってね」
エレン「はい……」
アニさん…優しい人だな
綺麗だし…………
アニ「ん?なに?」
エレン「いえ、なにも」
アニ「……この本あんたの?」
エレン「はい」
アニ「私もよく読んだよ」
エレン「みんな読んでるんですね」
アニ「みんな?」
エレン「ペトラさんも読んでたから」
アニ「そうかい」
エレン「…………」
不思議だな…今は吐き気が全くない
……アニさんペトラさんと同い年なんだ
アニ「人の顔じーっと見て…何か付いてる?」クスッ
エレン「不思議だな…ペトラさんの方が幼く見える」
アニ「え?」
エレン「あ………」
アニ「そう?私にはペトラさんがとても大人に見えるけどね」
エレン「アニさんは大人の匂いが漂っている…というか……」
アニ「老けてるってこと?」
エレン「違いますよ!綺麗だって事です!」
アニ「………ははっ」
エレン「どうかしましたか?」
アニ「ペトラさんが「エレンには惹かれるよ」って言ってた意味が分かったよ」
エレン「そんなこと言ってたんですか…」
アニ「うん」
アニ「あ、朝食冷めちゃったね」
エレン「多分食べたら吐きそうなので」
アニ「吐いてでも少しは食べないとしんどくなるよ」
エレン「……じゃあ…少しだけ」
…ゼリーを少し……1口の半分くらいを…
エレン「………んっ」ゴクン
アニ「……どう?」
エレン「まだ大丈夫みたいです」ハハッ
……今日はゼリーだけでいいや
また…さっきと同じくらいの量を食べる。食べると言うより飲む。
エレン「…………」ゴクン
…まだ2口しか食べてないのにもうお腹いっぱい
エレン「ご馳走様」
アニ「ん、よく頑張った」
-
- 49 : 2015/07/03(金) 20:11:04 :
ご飯はゼリーを少しだけ。
それが2日続いた。
4日目も……5日目も…………吐き気は全くなかった
けど、6日目。
前より酷い頭痛と吐き気が俺を襲った
少し熱もある。
エレン「……はぁ…はぁ…っ…ぅ゙!」ゲホッ
アニ「大丈夫だよ」サスサス
エレン「……ぅ゙…ぉえ゙!……っ!」
エレン「…げほっ…ごほ…っ……げほごほっ…ぅぐ!……っ!!」
アニ「………」サスサス
エレン「はぁ…はぁ……」ゴロン
アニ「額のタオル変えるね」
最後…あと……1日経てば1週間だ
少し…あと少し……
アニ「…………」ナデナデ
アニ「……ごめんね…」
エレン「……え…?」
アニ「私には……さすってあげる事しか出来ないよ……」
エレン「……嬉しい…です…よ」ニコッ
ペトラさんも似たようなこと言ってた
………俺は………嬉しいのに…
…なんで…謝るんだ…アニさん…ペトラさん
………
エレン「……………」パチッ
アニ「おはよう」
……7日目
エレン「昨日は…どう…なったんだっけ」
思い出そうとしても頭痛が邪魔で思い出せない
アニ「昨日は昼間から今まで寝てたよ」
あ、……だから思い出せないんだ
エレン「水…貰っていいですか?」
アニ「うん」コポポポ
アニ「はい」
コップを持った手はとても白くて……綺麗だった。
アニさんに似合った手だ……
エレン「…………」ギュ
知らぬ間にアニさんの手を握ってた………
温かい
優しい温もり
アニ「…………」ギュ
コップを置いて黙って握り返してくれる。
アニ「……どうしたの…急に」
エレン「…分からないです…」
アニ「そうかい」
どうしたの?と聞きながらもアニさんはずっと手を握っていてくれた
-
- 50 : 2015/07/03(金) 20:31:14 :
- 期待です!
-
- 51 : 2015/07/03(金) 22:59:59 :
- >>50
凛さん 期待ありがとうございます!
-
- 52 : 2015/07/04(土) 00:21:49 :
けど…しばらくして……
エレン「……………ぅ…」グフッ
アニ「!」バッ
エレン「……っ!…うぐっ!…げほっ…!!」
アニ「……」サスサス
エレン「ぅ…ぐ……ぉえ゙ええ…っ…!」
アニ「…………」サスサス
エレン「…はあ……っ…げぇ…っ…げほ…」
アニ「……水飲む?」
エレン「……はい…」
アニ「はい」
エレン「ありがとう…ございます」
アニ「うん」
エレン「ん…ん…」ゴクゴク
アニ「ゆっくり飲みな」
エレン「………アニさん…」
アニさん「なんだい」
エレン「今日で薬を投与するの…終わりなんですよね」
アニ「あぁ」
エレン「……明日起きたら…点滴取れてるんですか?」
アニ「そこらへんはハンジさんに聞いたら?」
エレン「そう…ですね」
-
- 53 : 2015/07/04(土) 00:45:19 :
- 期待です!
-
- 54 : 2015/07/04(土) 10:13:10 :
- 期待するぜ!
-
- 56 : 2015/07/04(土) 14:48:36 :
ガチャー
エレン「…リヴァイ先生」
リヴァイ「点滴を取りに来た」
エレン「わかりました。」
リヴァイ「アニはハンジに3日から今までの報告をしてこい」
アニ「はい」スタスタ
ガチャー
リヴァイ「少しだけ痛むぞ」プチッ
エレン「っ……」
エレン「あの、」
リヴァイ「なんだ」
エレン「いつから前の部屋に戻れるんですか?」
リヴァイ「お前は退院するまでここの部屋で生活する」
エレン「そうなんですか」
リヴァイ「…………あ、お前に荷物が届いているぞ」
エレン「荷物?」
リヴァイ「これだ」ゴソゴソ
エレン「アルミンとサシャ?」
リヴァイ「あぁ2日程前に預かっていたんだが渡しそびれていた」
エレン「………」ビリビリ
エレン「………本?」ペラッ
リヴァイ「お前の恋人が読んでいた本と同じ作者だとよ」
エレン「…あれ?アルミンに話したっけ」
リヴァイ「ペトラが言ったんじゃないか?」
エレン「ペトラさんが!?」
リヴァイ「エレンの家族と会ってくるって言って出かけていった日があったような…」
エレン「あ、リヴァイ先生」
リヴァイ「どうした」
エレン「アルミンに手紙書くんで渡しといてくれませんか?」
リヴァイ「ああ」
エレン「書き終わったらアニさんに渡しておきます」
ガチャー
ハンジ「エレ〜ン体調どう??」
エレン「人と話している時は吐き気が無いんですよね」
ハンジ「ふむふむ」カキカキ
エレン「ハンジさん退院はいつくらいですか?」
ハンジ「そうだね〜ん〜……早くて1週間と少しくらいかな?」
エレン「わかりました」
ハンジ「あ、エレン!そうだ!」
エレン「なんですか?」
ハンジ「お見舞いに来てる人いるよ」
エレン「え?俺会えないんですよね」
ハンジ「まぁまぁ」
エレン「え?…え…?」
ガチャー
-
- 57 : 2015/07/04(土) 14:57:03 :
- めちゃめちゃ期待です!!
-
- 58 : 2015/07/04(土) 15:02:04 :
- 期待です!
泣ける…
-
- 60 : 2015/07/04(土) 19:42:36 :
ペトラ「久しぶり…エレン」
エレン「…!!……ペトラさん」
ペトラ「ふふっ」ニコッ
ペトラ「アニに優しくしてもらった?」
エレン「あ、はい!」
ペトラ「よかったよかった」
エレン「アニさんとペトラさんって同い年だったんですね」
ペトラ「うん」
エレン「けど…改めてみるとやっぱりペトラさんの方がお姉さんだな」
ペトラ「老けてるってこと?」
エレン「違いますよ!!アニさんと同じこと言ってるし!」
ガチャー
アニ「…ペトラさん!」
ペトラ「久しぶりアニ」
ハンジ「あ、エレン今から検査だけどいい?」
エレン「わかりました!」
ハンジ「じゃ、そこの車椅子乗ろっか」
エレン「はい」
ガチャー
ガチャー
ハンジ「じゃあ血液検査ね」チクッ
エレン「ぅ……」
ハンジ「注射は苦手?」
エレン「はい」
ハンジ「私もだよ」
エレン「ハンジさんが苦手ってなんか意外です。」
ハンジ「もっと意外な人がいるよ」
エレン「?…誰ですか?」
ガチャー
リヴァイ「ハンジ結果はどうだ?」
ハンジ「その人は針を見るだけで涙目になるんだ」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「その人は…リヴァ……」
リヴァイ「結果はどうなんだと聞いているんだ」
エレン「………………」
ハンジ「あ、待って待ってあとちょっと」
ハンジ「っ…よし、出た」
リヴァイ「おぉ…下がってるな」
ハンジ「うん、明日もっかい検査して変わりがなければ治ってるね」
エレン「……あ、副作用はもうでないですか?」
リヴァイ「あぁ」
エレン「ふぅぅ……」
ハンジ「明日大丈夫だったら面会出来るからね」
エレン「本当ですか!」
ハンジ「うん」
リヴァイ「部屋に戻るか」
エレン「はい!」
-
- 61 : 2015/07/05(日) 00:24:50 :
- エレン…。どうなるんだろう…。
期待です!!
-
- 62 : 2015/07/05(日) 00:32:08 :
- フェラチオしてこいやあああああああ
-
- 64 : 2015/07/06(月) 00:18:07 :
ガチャー
アニペト「「おかえり〜」」
エレン「ただいま!……です」
エレン「?…アニさんとペトラさんなにしてるんですか?」
アニ「秘密」
ペトラ「あ、結果どうだった?」
エレン「下がってたみたいです」
アニ「良かったじゃない」
エレン「あ、そうだ」スタスタ
ペトラ「?本…?」
エレン「やっと読めるんで」
ペトラ「そっか」
エレン「はい」…ペラペラ~
すみません!ここから細切れのゆっくり投下になりますm(*_ _)mm(*_ _)m
-
- 66 : 2015/07/09(木) 00:42:05 :
- りょーかいです!
期待です!
-
- 67 : 2015/07/25(土) 15:00:51 :
- 期待すぎる
-
- 68 : 2015/07/28(火) 14:07:09 :
- 期待!!!
-
- 70 : 2015/07/30(木) 21:37:31 :
- 期待!!!!!!!
-
- 71 : 2015/07/31(金) 12:06:50 :
- >>70さん
ありがとうございます!
-
- 72 : 2015/07/31(金) 15:35:53 :
頑張って今日中に完結させます!!!
話は飛んでエレンの退院日に………。
-
- 73 : 2015/07/31(金) 15:41:28 :
エレン「あの…本当にお世話になりました。」
ハンジ「エレンお疲れ様。これで巨人病に苦しんでる人が助かるよエレンのおかげだよ!」
ぺトラ「これ、」
エレン「色紙?」
アニ「看護師と先生からのメッセージ」
エレン「ありがとうございます!」
ぺトラ「それと、私たちからこれを」
エレン「?なんですか?」
ぺトラ「大したものじゃないんだけど、退院祝いにね」
エレン「…いいん…ですか…?」
ぺトラ「うん」
エレン「ありがとうございます」ニコッ
ハンジ「そろそろ行く?」
エレン「……はい」
ぺトラ「気をつけてね」
アニ「おめでとう」
ハンジ「おめでとう」
エレン(ペコッ)
エレン「………」スタスタスタ
ぺトラ「エレン!!元気でね!」
エレン「はい!」
-
- 74 : 2015/07/31(金) 16:01:31 :
エレン「………………」
……外…久しふりだな〜
ふぅ暑い…家帰ったらお茶飲も
「ママー!待ってー!」
エレン「ん?」チラッ
エレン「!!!」
み…ミカサ?
…じゃないか……
にしてもそっくりだな…
母「ほら、早く来なさい」
「待って待って」タッタッ
母「信号変わっちゃうわよ」
エレン「ミカサ…」ボソッ
「待ってママ!」ドタンッ
「い…痛い……」ウルウル
プププーー!!!
「…え…?……」
プププー!!!
エレン「っ!!」タッタッ!
「…ま…ママ…ママ!!」
母「あ、…ぁ…」タッタッ
キキー!!…ドンッ!!
母「……え?……」
母「…ぁ…い…いや!…いやぁぁ!!」
>何だ?事故か?
>子供轢かれてたな
>うわーかわいそうに
ザワザワ…ザワザワ…ザワザワ…
母「ぁっ…うそ…ウソでしょ…?」
運転手「大丈夫か!?」
運転手「おい!しっかりしろ!」
>男の子血まみれだ
>ちょ…ヤバくない?
母「男の子…?……」
>男の子盾になったんだ
母「…………」フラフラ…タッタッ
母「あ…あの……」
運転手「男の子のお母さんですか!?」
母「いえ…あの…」
「……ママ!」
母「っ…う……」ボロボロ
「このお兄ちゃんが助けてくれたの」
「けど…お兄ちゃんが!!」
……救急車を!!…ま…どうし…!!
だい……?……える?…
エレン「何言ってんだ?」
エレン「聞こえてるぞ!!」
エレン「なぁ!聞こえてるってば!」
「……………エレン」
エレン「?」クルッ
エレン「………ミカサ…?」
ミカサ「…久し…ぶり」
エレン「ミカサ…っ!…お前!…!」
エレン「な、なんで?!…え?は?」
ミカサ「エレ……
エレン「ミカサこっち来いよ!」
ミカサ「………」
エレン「こっちで色々聞きたいことがあるんだ」
エレン「ミカサと会えたなんてアルミンに言ったらびっくりするだろうな〜」
ミカサ「……エレン」
エレン「ん?」
ミカサ「違う」
エレン「なにが?」
ミカサ「誰にも会えない」
エレン「……え?」
ミカサ「エレンは……」
ミカサ「……死んだの」
エレン「は…?…何言ってるんだ?ミカサ」
ミカサ「本当の事」
エレン「冗談はよせよ」
ミカサ「冗談じゃない!!」
-
- 75 : 2015/07/31(金) 16:11:05 :
エレン「巨人病は治ったんだぞ!!」
ミカサ「エレンは事故で死んだの」
エレン「事故…?」
ミカサ「私と似た女の子を助けて」
エレン「……………」
ミカサ「エレン…」
エレン「俺は……死んだのか……」
ミカサ「……っ…」グスッ
エレン「なんで泣くんだよ」グスッ
ミカサ「エレンも泣いてる…」
エレン「な、泣いてねーよ!!」
ミカサ「……来て…」
エレン「………」スタスタ…チャポンッ
エレン「川の水冷たいな……」
ミカサ「うん…」
エレン「………」
ミカサ「こっち」スタスタ
エレン「結構奥だな」スタスタ
ミカサ「これ見て」
エレン「……俺?」
エレン「アルミンもいる…アニさんもぺトラさんも!」
エレン「……みんな…泣いてる」
ミカサ「エレン…」
エレン「ん?」
ミカサ「……あっちにはもう戻れない」
ミカサ「…ごめんなさい…」
エレン「なんで謝るんだ?」
ミカサ「私が…エレンといたいから川を渡らせたの」
ミカサ「……ごめんなさい…」
エレン「………いいよ…俺もお前といたい」
ミカサ「……!」
エレン「いっぱい話したいことがあるんだ!」ニコッ
ミカサ「うん…聞きたい!」ニコッ
-
- 76 : 2015/07/31(金) 16:12:55 :
ミカサ「あっちに私の家があるの」
エレン「家!?」
ミカサ「うん」
エレン「…すげーな……」
ミカサ「行こ」
エレン「おう!」ギュッ
ミカサ「!!……」ギュッ
ー完ー
-
- 77 : 2015/07/31(金) 16:13:57 :
終わり方が下手でほんっとにすみませんm(*_ _)mm(*_ _)m
まさかの展開になりました……( ☉_☉)
読んでいただきありがとうございました!
-
- 78 : 2015/08/02(日) 20:17:30 :
- あーにゃんさん乙です!
いやぁ~切ないっ!でもまたそれがいいですね!
涙そうそう並みに泣きますよこのシリーズは(T-T)ジンワリ
-
- 79 : 2015/08/02(日) 23:44:38 :
- >>78さん
クロさんありがとうございます!!
初のシリーズでドキドキでしたがなんとか終わらせることができました!
-
- 80 : 2018/03/31(土) 13:59:07 :
- のび太検視官を派遣しましょうか。
-
- 81 : 2018/05/14(月) 12:59:24 :
- エレミカよりエレクリの方が好きかな
-
- 82 : 2019/09/08(日) 16:56:30 :
- おもろい
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