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ピクシス「二つの塔」 進撃×ロード・オブ・ザ・リング
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- 1 : 2015/05/22(金) 17:48:26 :
- やっとたどり着きました。進撃×ロード・オブ・ザ・リング、第二章、二つの塔です。
よろしくお願いします<m(__)m>
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- 2 : 2015/05/22(金) 17:50:39 :
わしは神秘の炎に使える者。アノールの焔の使い手じゃ。貴様の悪しきウドゥンの炎に負けはせぬッ!!!
生まれ出た闇に戻るがいい!!!
ガンダルフ「ここは・・・・・・・・・・・・断じて・・・・・・・・・・・・通さんッ!!!」
ドゴォンッ!!!
勢いよく橋に杖を突くガンダルフ。
バルログ「グウゥゥ・・・・・・・・・・・・ゴオオォォオオォォォオオォォォッ!!!」
鞭を振り上げ、橋へ踏み出すバルログ。
ドゴォォォンッ!!!
――――――――――刹那、橋はガンダルフの目の前で砕け、バルログはそのまま闇へと落下していった。
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- 3 : 2015/05/22(金) 17:51:24 :
アルミン「し、信じられない・・・・・・・・・・・・モルゴスのバルログを・・・・・・。」
エレン「すげぇよ、ガンダルフッ!!!」
――――――――ガンダルフが勝ったッ!!! バルログは闇へと落ちていったんだッ!!!
ガンダルフ「ふぅ・・・・・・・・・・・・。」
ヒュルルルルル・・・・・・・・・
パァンッ!!! ガンダルフ「ぐあッ!!!」
―――――――落下しながらふるった鞭が・・・・・・・・・・・・ガンダルフの右足を捉えた。
何とかたたき折った橋に掴まるガンダルフ。
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- 4 : 2015/05/22(金) 17:51:45 :
エレン「!!! ガンダルフッ!!!」
ベルトルト「!!! 危険だッ!!! 行っちゃダメだッ!!!」
右腕でエレンを押しとどめるベルトルト。
ガンダルフ「行け、バカものッ!!!」
鞭に引っ張られ、捕まった手が・・・・・・・・・・・・離れた。
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- 5 : 2015/05/22(金) 17:52:07 :
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落下しながらガンダルフは、落ちていくグラムドリングの剣を握り、バルログへと斬りかかった。
ガンダルフ「はぁッ!!!」
ザシュッ! バルログ「ゴアァアアァァアアァァッ!!!」
傷口から炎が噴き出した―――――――続けざまに斬りつけてくるガンダルフをバルログは右手で捕まえる。
ドゴォンッ!!!
握りつぶそうとした瞬間、崖の突き出た部分に激突、ガンダルフを手放した。
なおも攻撃を続けるガンダルフ―――――――やがて二人は地下の広大な空間へと落下していき、そこにある水の中へと―――――――
バシャアッ!!!!
エレン「ガンダルフッ!!!」
びっしょりと汗をかき、エレンは飛び起きた。
―――――――今のは・・・・・・・・・・・・夢なのか?
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- 6 : 2015/05/22(金) 17:52:57 :
アルミン「どうしたの? エレン?」
―――――――岩山の上で仮眠を取っていたアルミンも、俺の声で目を覚ました。
エレン「いや・・・・・・・・・・・・夢を見てたんだよ。」
アルミン「夢?」
心配そうに覗きこむ幼馴染みに、俺は笑って答えた。
エレン「大した夢じゃねえよ。さて、何だか久しぶりに眠れたし、出発するか。」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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- 7 : 2015/05/22(金) 21:17:53 :
- 追い付いた…!期待です!ゴラムかぁ…
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- 8 : 2015/05/22(金) 21:26:56 :
- ゴラム出るんだ!期待
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- 9 : 2015/05/22(金) 22:03:11 :
- ご期待ありがとうございます!
二つの塔にしてようやくゴラムの登場です。
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- 10 : 2015/05/22(金) 22:19:54 :
第1話
スメアゴルならし
エミン・ムイルの岩山は、ライナーの語っていた通り、複雑に入り組んだ迷路のようになっていた―――――――全くもって楽しい ところだ。
俺たちは今、岩にヒスラインのロープを括りつけ、崖を降りている――――――そこが深い霧に覆われていて、全く見えない。
俺が先にロープに掴まり、アルミンが後に続いていた。
ズルッ! アルミン「おわッ!」
アルミンが足を滑らせ、ロープから落ちそうになる――――――その拍子にバックから小さい箱が落ちた。
アルミン「!!! エレン!!! 取ってッ!!!」
エレン「おわっとッ!!!」
上から落ちてきたアルミンの箱を何とかキャッチ。
ズルッ! エレン「うおわぁあぁぁッ!!!」
その拍子にエレンがロープから落下。
アルミン「エレンッ!!!」
ストンッ! エレン「あれ? 底についた?」
――――――霧で見えなかった底は、思ったよりも浅かった。
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- 11 : 2015/05/22(金) 22:26:41 :
アルミンもすぐに降りてきた。
アルミン「う~ん・・・・・・・・・・・・折角ロスロリアンの奥方から貰ったロープなんだけどな・・・・・・・・・・・・。」
エレン「あぁ、岩に固く結びつけちまったし、もうここに捨てていくしかねえだろ。」
アルミン「元々庭師の僕が結んだ結び目だからね・・・・・・・・・・・・簡単には――――――・・・・・・・・・・・・」
シュルシュルシュルシュル・・・・・・・・・・・・
アルミンが少しの力で引っ張ると、崖の上の岩に結んであったロープの結び目がほどけて落ちてきた。
アルミン「」
エレン「」
―――――さすがはエルフのロープである。
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- 12 : 2015/05/22(金) 22:27:02 :
エレン「ところでよ、この箱には何が入ってんだ?」
アルミン「えっ? 塩だけど?」
エレン「塩?」
アルミン「いつかローストチキン作ろうと思ってさ。」
思わず俺は吹き出してしまった。
エレン「ローストチキン? アルミン、お前また食い意地はってんのか?」
アルミン「い、いいじゃない!? この塩はホビット庄で一番おいしい塩なんだよッ!?」
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- 13 : 2015/05/22(金) 22:28:09 :
エレン「・・・・・・・・・・・・ホビット庄で一番うめえ塩か。大切なもんだな。」
アルミン「うん・・・・・・・・・・・・夕食にしよっか? この調子だと一雨来そうだから、早めに食事を済ませちゃおう。」
――――――一行のお食事担当、アルミン・アルレルトは夕食の準備を始めた。
アルミン「といっても、レンバスしかないんだけどね。」
ため息をつくアルミンに、エレンも同調した。
エレン「まあな・・・・・・・・・・・・よその食べ物にしちゃレンバスは悪くねえけどよ。塩漬け豚食いながら一杯ひっかけてえな。」
エレンとアルミンは、しばらく食事の話に花を咲かせていた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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- 14 : 2015/05/23(土) 11:43:38 :
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ゴロゴロゴロ・・・・・・
日が落ちて、あたりがすっかり暗くなると、果たして雨が降り出した。
俺たちは雨を避けるため、岩のくぼんだ所に身を寄せ、隣り合って地面に座っていた。
エレン「なぁ、アルミン・・・・・・・・・・・・久しぶりに古の物語を聞かせてくれよ。」
アルミン「えっ・・・・・・・・・・・・いいよ、エレン。」
―――――やはり眠れなかった俺は、気を使って眠らないでいたアルミンに声をかけた。
アルミンはやっぱり・・・・・・・・・・・・いい奴だ。
アルミン「じゃあ今日は、星になった航海者アルミンのお話をするね。」
エレン「今度はお前の名前の由来になった物語だな?」
アルミン「うん!」
アルミンは目を輝かせながら、物語を語り始めた。
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- 15 : 2015/05/23(土) 11:44:34 :
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―――――アルミンの物語に耳を傾けながらも、俺の聴覚は別の音を聞き分けていた。
それは、気味の悪い息遣い。
あの岩山の向こうに、何かがいる―――――・・・・・・・・・・・・
アルミン「だからね・・・・・・・・・・・・ウルモに・・・・・・助けられた・・・・・・・・・・・・ヒストリアはね―――――・・・・・・・・・・・・」
エレン「んっ?」
アルミン「スー・・・・・・スー・・・・・・」
―――――いつの間にか語り疲れたアルミンの言葉がとぎれとぎれになり、俺にもたれかかって眠り始めた。
・・・・・・・・・・・・久しぶりに眠くなって、俺もそのまま意識を手放した。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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- 16 : 2015/05/23(土) 12:22:40 :
次の日の朝になって、僕たちは再び進み始めた――――けれど、何かがおかしい。
エレンも気が付いている。
アルミン「ねぇエレン・・・・・・・・・・・・ここ、昨日も来たよね?」
エレン「あぁ・・・・・・俺たちはどうやら堂々巡りをしてたみてぇだな。」
―――――僕たち、只今絶賛遭難中です。
結局この日は堂々巡りを繰り返し、新しいルートを何一つ見いだせないままに終わった。
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- 17 : 2015/05/23(土) 12:23:35 :
僕らは仕方なく岩に腰を下ろし、山脈の向こうに見える噴煙と影を見やった―――――影横たわる、モルドール。
アルミン「・・・・・・・・・・・・旅は僕の夢だけど、あのモルドールには行きたくないな。」
――――――思わず僕は呟いた。この僕にだって行きたくない場所はある。
エレン「・・・・・・・・・・・・くっ。」
アルミン「? どうかした? エレン?」
エレンは少し苦しそうな顔をして答えた。
エレン「指輪が・・・・・・・・・・・・重くなってんだ。」
アルミン「!? どういうこと?」
エレン「指輪が力を増している・・・・・・・・・・・・感じるんだ・・・・・・・・・・・・。」
――――――親友が浮かべる苦悶の表情。
僕は何をしてあげられるだろう?
食欲が失せ、睡眠もままならなくなっている幼馴染に対して・・・・・・・・・・・・。
結局、その日の夜も、岩山の上に横になることにした。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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- 18 : 2015/05/23(土) 21:03:37 :
「・・・・・・・・・・・・スー・・・・・・ハー・・・・・・・・・・・・」
荒い鼻息を立て、そいつは眠っているエレンたちに近づき始めた――――――岩山の上から、少しずつ這って降りてくる裸同然の生き物、ゴラム。
ゴラム「・・・・・・・・・・・・忌々しいホビット。わしら から愛しいしと を盗んだ。
・・・・・・・・・・・・憎んでやる。呪ってやる・・・・・・・・・・・・汚いホビット。
わしらの愛しいしとを・・・・・・・・・・・・返せ・・・・・・・・・・・・」
ゴラムがエレンに近づき、ゆっくりと手を伸ばす――――――・・・・・・・・・・・・
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- 19 : 2015/05/23(土) 21:04:33 :
ガバッ! エレン「はぁッ!!!」 アルミン「おりゃあッ!!!」
ガシッ! ゴラム「!!!」
――――寝たふりをしていた二人が飛び起きてゴラムの両腕をつかみ、地面へと叩きつけた。
ドカッ! ゴラム「ぐあぁッ!!!」
アルミン「ずっと僕らのことを付けていたなッ!?」
エレン「テメエ、指輪をつけ狙って追ってきやがったなッ!?」
ゴラム「うおぉぉぉおおぉぉおぉおぉぉぉッ!!!」
アルミン「うわッ!」 エレン「なッ!?」
大暴れするゴラム―――――二人の手を振りほどき、岩へジャンプしたかと思うと、エレンに飛び掛かった。
バキッ! エレン「がはッ!!!」
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- 20 : 2015/05/23(土) 21:05:08 :
アルミン「止めろぉおぉぉッ!!!」
後ろから手を回し、ゴラムを持ち上げるアルミン―――――アルミンの拘束をゴラムは振りほどいた。
ガブッ! アルミン「ぐああぁぁああぁぁああぁぁぁッ!!!」
アルミンの左首筋に噛みつくゴラム。
エレン「このヤロッ!!!」
バキッ! ゴラム「ぐあぁあぁッ!!!」
後頭部を殴られて倒れ込んだゴラムの喉元に、エレンは剣の切先を突きつけた。
エレン「おい・・・・・・・・・・・・テメエはこの剣を覚えてるな? このつらぬき丸を?」
切先を突きつけられ、ゴラムは漸くおとなしくなった―――・・・・・・・・・・・・
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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- 21 : 2015/05/23(土) 21:06:08 :
ぐああぁぁああぁぁああぁぁぁッ!!!
ゴラム「痛いよぉおおぉぉおぉおぉぉぉッ!!!」
―――――翌日になり、アルミンはヒスラインのロープでゴラムの首を括り、家畜を引っ張るがごとく引きずり回していた。
アルミン「そんなに強く縛ってないじゃないか。我慢するんだね。」
冷酷に言い放つアルミン。
ゴラム「このエルフの縒ったロープなんか切ってよぉおおぉぉッ!!!」
ゴラムは本当に痛がっていた―――――緩く結んだはずのエルフのロープが、冷たく突き刺さる茨のように感じられたのだ。
ゴラム「うわぁぁああぁあぁあぁぁぁッ!!!」
あまりの痛さに絶叫・・・・・・・・・・・・その声がエミン・ムイルの岩山に響き渡る。
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- 22 : 2015/05/23(土) 21:06:59 :
アルミン「もうホント・・・・・・・・・・・・どうしようもないね、エレン。」
エレン「えっ、あぁ・・・・・・そうだな。」
アルミンは更に冷酷な判断を示した。
アルミン「ここで殺そう・・・・・・・・・・・・エレン。」
ゴラム「や、やめてくれよぉッ!!!」
悲鳴に近い声を、ゴラムは上げた。
その声を無視して、アルミンは話を続ける。
アルミン「こいつの悲鳴を聞きつけて、オークたちに発見されるのも時間の問題だよ。それに、逃がしたらまた寝首をかかれる―――――殺すしかない。」
そのまま剣を抜き、ゴラムに近づくアルミン。
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- 23 : 2015/05/23(土) 21:09:01 :
エレン「・・・・・・・・・・・・止めろ、アルミン。」
咄嗟にエレンはアルミンの左腕を掴んだ。
エレンにしてはあまりに意外な行動に、僕は思わずエレンのほうに振り返って尋ねた。
アルミン「どうしてッ!?」
―――――あまりに間抜けな声を、僕は上げたと思う。
それくらい僕はびっくりしたんだ。
そんな僕たちの様子を見て、ゴラムはエレンに訴えた。
ゴラム「わしら このエミン・ムイルの抜け道知ってるよッ!? 愛しいしと のご主人様のいうとうりにしる よぉ!?」
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- 24 : 2015/05/23(土) 21:10:15 :
―――――この・・・・・・見え透いた嘘をつく二枚舌めッ!!!
アルミン「やっぱり駄目だッ! ここで殺そうッ!!!」
エレン「止めろッ!!!」
気が付くと、さっきまで騒いでたゴラム顔負けの大声で、僕らは言い争いを始めていた。
アルミン「そもそも何でこんなけだものを助けるんだよッ!?」
一瞬エレンは黙った。
・・・・・・・・・・・・やがてエレンは悲しみの混じった顔をして話し始めた。
エレン「確かにけだものだよ。死んで当然かもしれねぇ・・・・・・・・・でも、分からねぇんだ。」
アルミン「分からない?」
エレン「あいつがもし、指輪を拾わなかったら・・・・・・こうはならなかったはずだ。だから・・・・・・。」
―――――ゆっくりと俺はゴラムに近づいた。
恐怖で後ずさるゴラム―――――その首にかかったロープを、俺は外した。
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- 25 : 2015/05/23(土) 21:11:11 :
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しばらくの間、ゴラムは放心状態となって、焦点の定まらない様子だった。
あまりにも長い間虐げられていたため、ゴラムはどう反応すればよいのかが分からなかったのだ。
―――――僕には何か釈然としなかった。
なぜエレンは・・・・・・・・・・・・こいつに情け をかけたのか。
エレン「ゴラム・・・・・・お前に道案内を頼むよ。」
アルミン「!!! 危険だ。」
エレン「じゃあ、俺たちはここから抜け出せるのかよ?」
アルミン「うっ・・・・・・。」
エレン「どのみち案内人は必要・・・・・・だろ?」
珍しくアルミンはエレンに言い負かされた。
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- 26 : 2015/05/23(土) 21:24:25 :
- サムは食いぎみだけど真面目だからアルミンにぴったりです!うちは何だかんだいってスメアゴル推しかもww期待です!
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- 27 : 2015/05/23(土) 21:24:52 :
- そしてローストチキンは分かっていたけど吹いたww
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- 28 : 2015/05/24(日) 12:25:03 :
- いつも期待とコメントありがとうございます。
まぁホビットの食欲はサシャ大集合といった感がありますからねw
スメアゴルはこの物語のキーパーソンですよね。頑張って書いていきます。
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- 29 : 2015/05/24(日) 12:25:37 :
ゴラム「はぁはぁッ! はぁはぁッ!」
―――――縄から放たれたゴラムは、小走りでエレンたちを先導していた。
エレン「おい待てよ!」
アルミン「だから言ったのに!」
すると、ゴラムは独り言を言い始めた―――――いや、ゴラムは対話を始めた。
ゴラム<あいつらは汚いホビットよ。わしらから愛しいしとを盗んだ。>
さっきよりも低く、悪意のこもった声でしゃべるゴラム。
ゴラム「でも、愛しいしとのご主人様、わしらを酷い目には合わせないよ愛しいしと。」
ゴラム<いいや、わしらを酷い目に合わせるよ・・・・・・ゴラムッ! ゴラムッ!>
喉をうちならすゴラム―――――この音のために彼はゴラムと呼ばれるようになった。
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- 30 : 2015/05/24(日) 12:26:08 :
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エレン「おい、さっきっから何独り言話してんだ?」
エレンが問いかけると、ゴラムはこっちを振り返った。
ゴラム「ぐあぁぁあぁぁぁッ!!!」
エレアル「「!!!」」
ゴラムはそう叫ぶなり、いきなり走り出した―――――エレンたちは後を追ったものの、ゴラムを見失ってしまった。
アルミン「くっ、見失った。これで分かったろう、エレン。あいつに情けなんかかけても無d―――――・・・・・・・・・・・・
ゴラム「こっちよ、ご主人様!」
逃げたと思ったゴラムが岩陰から顔を出した。
エレン「無駄かどうかは、これから分かるだろ。」
アルミン「そうかな・・・・・・。」
エレンとアルミンに加え、道案内としてゴラムを加えた奇妙なトリオの旅が、ここに始まった。
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- 31 : 2015/05/24(日) 12:33:47 :
- 以上で、第1話は終了です。
今回の物語は、エレンとアルミン。リヴァイとライナーとアニ。ジャンとマルコのそれぞれ3つの物語が同時進行します。
正直頭の中で整理が追い付かない部分があるのですが、一生懸命書いていきますので、よろしくお願いします<m(__)m>
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