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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

【合作】 苗木「電波の流れの中で僕達は何を思う」

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  1. 1 : : 2015/04/17(金) 23:37:56
    どうも!私です!数字の人です!また合作する事に(オイ、もう一つの終わってねーだろ!)
                             ・・・すみません。

    とりあえず※注意事項※

    ①キャラ崩壊注意

    ②駄文注意

    ③不定期更新(他の方にご迷惑おかけするかもしれない)

    ④ ホモ・ユリ・特定のCP注意

    位かな?・・・です。               ・・・私からは以上です
  2. 2 : : 2015/04/19(日) 11:58:49
    合作の提案者です……このスレに書く順番を書いておきます

    最初→数字の人(44234869さん)

    2番目→ノエルさん

    3番目→かおりんさん

    4番目→タオさん

    5番目→豚の王さん

    そして最後→かわいいは正義(自分)

    この順番でいかせていただきます…
  3. 3 : : 2015/04/19(日) 18:49:28
    4番目に書くタオです!
    本当にすごい初心者ですがよろしくお願いします。
  4. 4 : : 2015/04/19(日) 19:33:42
    三番目のかおりんともうします。

    うまくかけるか不安ですが、よろしくお願いいたします。
  5. 5 : : 2015/04/19(日) 20:08:09
    タイトル選ばれてびっくりしてるDeです。

    俺は書きません。期待です。
  6. 6 : : 2015/04/19(日) 20:58:50
    >>5期待感謝です!
  7. 7 : : 2015/04/19(日) 21:05:06
    2ィィィィィィ番目に書かせていただくソニアさんが大好きなノエルです。

    精一杯頑張るのでお願いですから見捨てないでくださいお願いしますいやホントマジd(ry

    と、まぁこんな感じのテンションですがよろしくお願い致します!!!
  8. 8 : : 2015/04/20(月) 07:59:11
    五番目に書かせていただく
    豚です!^_^ゞ

    文才なし、ポンコツ脳ミソ、豚やろうの3拍子が揃ってる
    クズです\(^o^)/
    よろしくお願いします
  9. 9 : : 2015/04/20(月) 11:28:37
    では、始めていきます!
    __________________


    ・・・



    ・・・・・・


    ・・・ここは、何処(どこ)だろう?


    知らない場所・・・知らない植物・・・知らない・・・


    ・・・・・・・・・・・・


    苗木(僕は確か・・・さっきまで・・・)


                        Now Lowding...
  10. 10 : : 2015/04/20(月) 21:32:05
    ~回想~


    苗木「……うーん」


    ボクは、希望ヶ峰学園の近くにある中古屋さんにいる。

    ここはなにかとゲームの種類が豊富で、しかも価格が他より断然安い。すごくお財布に優しいところだ。

    やっていたゲームをクリアしたので、ここに買いにきたのだが、何にするか悩んでいる。


    苗木「周回プレーっていう手もあるけど、それだとつまんないんだよね。……あ、これ」


    手に取ったのは、ソニア先輩にやたらと似たお姫様が描かれた表紙の……RPGだった。


    苗木「つい表紙が気になって手に取っちゃったけど、なかなか面白そうだなぁ。裏に『(株)ノヴォセリック王国』って書いてあるけど気にしない!うん!!」


    そのままそのゲームを持って、レジに行く。

    定員さんは、金髪?ツインテールで……
    一言で言うと、江ノ島さんに似てた。


    定員「これですかー?お客さんお目が高い!楽しんでくださいねー!」


    苗木「は、はい」


    定員の馴れ馴れしさに少し引きながらも、代金の525円を渡す。


    定員「どーもー!ぴったり525円ですね!ありがとうございました!!」


    レジ袋なんか無くて、そのまんま渡された。

    せめてシール貼ってほしいんだけど。


    苗木「……」


    少し不機嫌になりながらも、ボクは店の外に出た。



    定員「うぷぷ……ごゆっくーり楽しんでね」




    -苗木家-


    苗木「ただいま」


    こまる「おかえりお兄ちゃん!なにそれ、ゲーム?」


    苗木「うん。終わったら貸してあげるよ」


    こまる「わーい!ありがとー!」



    そんな妹を後にして、自室に向かう。

    ボクの部屋のドアに掛かってる、『まこと』のプレートを確認して、そそくさと中に入る。


    苗木「ふぅ……えーっと、このゲームは……PSVITAか。何処行ったっけ。」


    部屋をごそごそ探していると、ようやく見つけた。

    さっきのゲームをセットし、いざ始める!となったとき……




    すごいめまいがした。

    ボクは耐えられなくなって、そのまま__意識を失った。



    ~回想終わり~


    苗木「あのゲームのせいか!!!ここはどうなってるんだろう……」
  11. 11 : : 2015/04/21(火) 06:41:06

    そして苗木は自分が鎧や剣を装備している事に気づいた。

    苗木「えっ、何これ・・・」

    何処からどう見ても勇者の格好であった。

    苗木「そういえばRPGのゲームだったな、これ・・・」

    ふと辺りを見回すと遠くにお城が見えた。

    苗木「・・・王道だなぁ」

    そう呟きながら苗木はお城に向かった。











    お城には人の気配があまりしなかった。
    不思議に思いながらも玉座の間に行くと、そこには王冠を被った江ノ島の姿があった。

    苗木「え、江ノ島さん!?」

    江ノ島「よく来た!勇者マコトよ!!私様がこの世界の王じゃ。お主に頼みがあるのだ」

    苗木(・・・どうなってるんだろう、このゲーム)

    若干混乱に陥りながらも苗木は静かに頷いた。


    江ノ島「実は私様の大事な一人娘ソニアが魔王に連れ去られてしまったのじゃ!!ソニアには強大な魔力があり、このままではソニアの力を悪用され、世界は崩壊してしまう・・・お主には魔王を倒し、ソニアを救いだしてほしい!!」

    苗木「(やっぱり王道だ・・・)わかりました」

    江ノ島「おお、引き受けてくれるか!!これは私様からの選別じゃ、受けとれ」

    そう言って手渡されたのはモノクマメダル50枚だった。

    苗木(・・・これがこの世界のお金かな・・・)

    江ノ島「一人では何かと不便であろう、まずは酒場に行って、仲間を集めるとよい」

    苗木「ありがとうございます。行ってきます」

    苗木の背中を江ノ島は笑顔で見送った。

    江ノ島「うぷぷぷぷ!せいぜい私様を楽しませてよね・・・」
  12. 12 : : 2015/04/21(火) 22:21:15
    酒場へ向かう途中にも人のいる気配はあまりなかった。

    だがゲームでは見慣れた景色が今目の前あることに驚き、興奮した。

    酒場に着いてみると話し声が聞こえた。

    扉を開けて先ず目に入ったのは

    「十神クン!どうしてここに…?」

    「どうしても何も、今度発売する予定の新作ゲームを起動したらこのザマだ。」

    「あれ?十神クンゲームなんかしたっけ?」

    「馬鹿をいえ、俺がそんな幼稚な物好きでするわけがないだろう。最近この手の企業を買収する予定だからな、そのことについて全くの無知では十神の名が廃る。」

    「あはは…そうなんだ。」

    十神クンの服装を見る限り、商人というところかな。

    「苗木君⁉︎どうしてここにいるのぉ?」

    「不二咲さん⁉︎」

    不二咲さんがいることにも驚きだけど…

    「服装がファンタジー風じゃないの?」

    「うん!僕はゲームをやっている訳じゃないからね。…僕はプログラムなんだ。そこの青いところからインターネットにワープできるよ。」

    「インターネット!?どうしてそんな…」

    「でもね、ロックがかかっているから苗木君にはワープできないんだぁ。」

    「そうなんだ…少し残念だな。」

    もう少し辺りを見ると、

    「大神さん⁉︎…まさか大神さんもゲームを?」

    「不二咲に勧められてな…。まさかこんなところに来るとは。」

    「そうなんだ…不二咲さんが。あ、大神さんはやっぱり格闘家だよね!」

    そういうと、彼女は応えづらそうにしたが意を決したように

    「魔法使いだ。」
  13. 13 : : 2015/04/22(水) 19:15:49
    あまりにも衝撃的な発言に

    苗木「え"?」

    思わず声が裏返ってしまった

    大神「仕方ないだろう、我も望んでこの職業になった訳ではない」

    苗木「アハハ…」

    このなんとも言えない空気を変えたのは…

    石丸「何をしているのかね?」

    いつもは空気を読まない人だった…
    (今は助かったのだが)

    苗木「あ!石丸くんもこのゲームをやってるんだね」

    石丸「あぁ…僕だってゲームくらいやるさ」

    今気づいたのだか彼、ものすごく派手な格好をしている

    苗木「そういえば、石丸くんの職業って何?」

    石丸「……遊び人」ボソッ

    正直大神さんの魔法使いより驚いた
  14. 14 : : 2015/04/23(木) 07:54:47
    期待です!
  15. 15 : : 2015/04/23(木) 09:01:10
    >>14 期待&お気に入りありがとうございます!
  16. 16 : : 2015/04/23(木) 20:20:55
    苗木「………ゑ?」

    正直に言うと驚きすぎて逆に声が出なかった

    石丸「仕方ないだろう!僕だってなりたくてなった訳ではない!…だが!なったからには頑張らせていただくぞ!」

    苗木「いやいや!頑張るも何も!遊び人だよ!?石丸君から風紀をとったら何が残るの?ただの人間だよ!」

    石丸「そこまで言わなくてもいいじゃないか!」

    九頭竜「おい!ゴラッ!うるせーぞ!」

    石丸「むっ?……これは失礼した!」

    苗木「……あれ?極道もゲームやるんだ…」
    (あれ?九頭竜先輩もゲームやってるんですね!)

    九頭竜「おい!本音と建前が逆だぞ!」

    石丸「こっこれは失礼した!」

    九頭竜「お前も言ってたのかよ!」

    大神「……そういえばだがお主はなんの………いや…言わなくてもわかるな……(笑)」

    苗木「えっ…?大神さんが(笑)だと?」

    いやいや!そんな事より!

    石丸「その特徴的な服装は………」

    九頭竜「……僧侶………」

    苗木「…極道が僧侶って………」

    九頭竜「…うるせーぞ!」

    大神「似合ってるぞ』

    九頭竜「似合ってねーよ!」

    石丸「童顔……」

    九頭竜「今それはかんけーねーだろ!ぶち殺すぞ!」
  17. 17 : : 2015/04/24(金) 01:10:36
    苗木「あ、ははは」(苦笑い)

    石丸「九頭龍先輩!そのような暴言は」

    苗木「まぁまぁ落ち着いて・・・」


    大神「しかし・・・妙だな、この役職配分は・・・」ウヌ…

    九頭龍「あぁ・・・なんか悪意感じるぞ・・・」キッ

    石丸「役職というのは、自分の好きな役職を選ぶ事はできないのか?」

    苗木「いや・・・そんな筈は・・・な、い・・・」


    苗木(ちょっと待って・・・おかしいよ!これ・・・だって)

    石丸「・・・苗木君?どうしたのだ!顔色悪いぞ!」

    苗木「・・・ねぇ、石丸君・・・君が目を覚ます前って何をしてた?」サー

    石丸「何って・・・まず兄弟がゲーム機を2台持ってきて一緒にやることになって・・・」

    石丸「それで電源を付けて、スタートボタンを押したら気を失ったぞ?」

    苗木「・・・!」

    苗木(そうだ・・・あの時僕は・・・)  気になる方は>>10参照
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    苗木「ふぅ……えーっと、このゲームは……PSVITAか。何処行ったっけ。」


    部屋をごそごそ探していると、ようやく見つけた。

    さっきのゲームをセットし、いざ始める!となったとき・・・・・・・・・


    すごいめまいがした。

    ボクは耐えられなくなって、そのまま・・・



    ・・・意識を失った。

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    苗木「」

    苗木(そうだ・・・僕も、始めようとしてスタートをおすと気を失った・・・)

    苗木「ねぇ、不二s・・・アルターエゴ!」

    アルター「!・・・何?苗木君」

    苗木「このゲームってステータス、見れる?」

    アルター「うん、見れるよぉ!option(オプション)!って言ってみて?」

    苗木「すぅ・・・オプション!」ピピッ!

    苗木「・・・基本情報・・・ステータス、装備品、スキル覧・・・道具・・・」トットットット…


    九頭龍「なんだよこれ!」

    苗木「え?」

    大神「・・・ぬぅ、何ということだ!」シュゥゥウ…

    苗木「ど、どうしたの?二人とm(九頭龍「おい!苗木!」

    九頭龍「おまえの所〝中断〟とか〝ログオフ〟とかゲームを止める覧はあるか!?」

    苗木「!?え・・・えっと・・・」トットットット!?

    苗木(!!?)


    苗木「・・・・無い」

                                        Now Lowding...

          ──ゲーム情報◀カチッ

     ◎役職について
      役職とは主に、魔法使い・格闘家・戦士・賢者・僧侶・商人・盗賊・遊び人に大きく分けられる。
     プレイヤーは、そのどれか1つ必ず属しており、レベルアップと同時にそのスキルも上がったり増えてゆく。
     役職はゲームスタート前に必ず1種選ぶことができる。
                      ......
      まずは始める前に、名前、性別、なりたい役職を選び、ゲームを始めて行きましょう!
     初心者の方は〝戦士〟や〝格闘家〟を選ぶと良いでしょう。

     ※ 注 意 ※
      役職は、一度選ぶと変更が難しくなる為、慎重に選びましょう!
     もし間違えた場合は、一度データを消して初めからするのが得策でしょう・・・ 
                    ─3─                ───取り扱い説明書参照


                                         Now Lowding.....

    苗木「・・・えっと、つまり

    ①ゲームをクリア(ラスボスを倒すまで)しないと帰れない
    ②役職はランダムに決まって(実質)固定された
    ③役職変更したいが①で出来なくなった為、他の方法で入手するしかない

                           と・・・こういう事かな?」

    九頭龍「あぁ・・・そうなるな」(虚無目)

    苗木「えっと・・・役職の入手方法は・・・」

    アルター「うーんとねぇ、主に2つあるけど・・・

    ①戦闘でモンスターを狩り、ジョブポイントを入手する
    ②ゲーム内の生活で、固定スキルを上げ、役職入手する

      ・・・だけど②は、モノクマメダルありきでの方法だから、実質①の方法しかないよぉ・・・」グスッ

    苗木「・・・要するに僕に頼るしかないんだね」(特に石丸君は)

    大神「そうであろうな・・・」

    苗木「はぁ・・・分かった。みんなで協力しよう!・・・ん?石丸君は?」

    -タッタッタ

    石丸「苗木君!この司祭スキルとは一体何だ!」

    苗木・大神・九頭龍「「「」」」

    苗木「石丸君・・・どこでそのスキル、手に入れたの?」


    石丸「日本語の書物が見あたらなかったので、辞書造ろうとメモ帳で制作したら出たぞ!」
  18. 18 : : 2015/04/24(金) 19:58:28
    -一方そのころ、魔王城では-

    田中「まさか俺様が魔王とはな……おいソニア!勝手に外にでるな!!!」


    宝石がたくさん散りばった無駄にでかいイスに腰掛け、いかにも魔王!!!!という風貌の田中。
    右手には杖を持ち、頭には角が生えている。


    ソニア「あら?いいじゃないですか!!どす黒い雲!紫の霧!!ピー○城を改造したような城!!!!最高ですよ!!」ムッハー


    ソニアは、監禁されている……訳ではないようだ。
    城内を縦横無尽に走り回り、ふわふわしたドレスは薄汚れている。


    田中「一応、俺様は魔王だぞ?貴様など海の藻屑にしてくれわ!!!!!」


    うるさいくらいの大声で、そう豪語するが……


    ソニア「海なんて見あたらないのですが」


    ソニアの天然っぷりには敵わなかった。


    田中「例えだ!!!!」


    すっかり魔王も突っ込みが板についてきた。



    そんなやりとりをしていると、一人の男が近づいてきた。


    左右田「ふざけんなよ田中ァァァァァァァ!!!!!」


    モブと言う名の側近がきた。
    突っ込みの本家でもある。


    左右田「なにソニアさん……じゃなくて、王女と馴れ馴れしくしてんだよ!!きっちり監禁して、オレという側近にあんなことやこんなことさせろ!!!!」


    田中「本音が漏れているぞ!!!これだから監禁など出来ぬのだ!!」


    魔王は意外と優しかった。


    ソニア「この無礼者!!世界の覇者である魔王様になんということを!!」


    左右田「世界の平和を望む王女が一番言っちゃダメなセリフですよそれ!?」


    ソニア「田中さんは、世界征服をしたら全国の不幸せな子供たちを幸せにすると仰ってました!」


    左右田「え……」


    ソニア「そして、自分だけのムツゴロウ王国を作ると!!」


    左右田「やっぱり欲にまみれてた!!」


    そんな話の種にされている魔王は……



    田中「……」



    田中「……ぐぅ」


    二人の会話に飽きたのか、寝ていた。




    -そして酒場に戻ると-


    苗木「すごいや石丸くん!具体的にどう凄いのか言えないけど、すごいよ!!」
  19. 19 : : 2015/04/24(金) 21:06:46

    石丸の手にいれた司祭スキルは僧侶の上級職司祭にジョブチェンジできるものだった。しかし・・・

    苗木「レベル35からじゃないとなれないのか・・・九頭龍先輩、今のレベルは?」

    九頭龍「1に決まってんだろ!!」

    大神「ともかくモンスターを倒し、レベルをあげなければならんな・・・」

    石丸「そうだな!!皆で力を合わせれば魔王など・・・」

    苗木「そういえば魔王って誰なんだろう・・・姫はソニア先輩だったし・・・」

    戦刃「な、苗木くん・・・」

    苗木「戦刃さん?その格好は・・・」

    戦刃の格好は露出度が高い戦士のような格好であった。

    戦刃「私・・・戦士の上級職のバトルマスターだから・・・それより、盾子ちゃんが伝え忘れていた事を伝えにきた・・・」

    苗木「?何だろう・・・」

    戦刃「魔王にたどり着くには手下である破壊神暗黒四天王を倒さないといけないんだ・・・四天王が魔王の城にはっている結界を解かないと・・・」

    苗木「・・・待って。破壊神暗黒四天王って・・・まさか魔王は」

    戦刃「・・・お察しの通り、田中先輩だよ・・・」

    苗木「・・・」

    なんか一気にやる気が失せた。
  20. 20 : : 2015/04/24(金) 23:24:14
    「取り敢えず、ゲームのシナリオをクリアしたら元に戻れるかもしれない。」

    そう言うと、石丸君はうんうんと大きく頷き、

    「そうだな!ではここにいる全員で目的を果たそう。さて、まずは四天王のいる場所を探すところからだな…。」

    「やはり全員でまとまって行動するべきだろうか…。」

    「うむ、こんなわけのわからない場所では、知っている人間が集まっている方が安心だからな!」

    すると、十神君は

    「いいや、全員で行動するのは反対だ。」

    「は?どうしてだよ。人数の多い方がいいに決まってんだろうが。」

    「…この世界には大きく三つの地方がある。手分けして行動した方がいいに決まっている。」

    「え、そうなの?でもそんなこと何処に書いて…。」

    十神君は鼻で笑うと、

    「そこに地図が貼ってあるだろう。気がつかなかったか。これだから愚民は。」

    十神君は一つ息を吐くと

    「だが、そんなことも思い付かずに、超高校級の極道だとはな、笑わせる。」

    「テメェ…。いい度胸してんじゃねぇか…。」


    「よし!では三手に分かれて旅の支度をするとしよう。メンバーはどうしようか。」

    石丸君は険悪な空気にも関わらず進行させる。

    「男女分かれた方がいいと思うよ。」

    「いや…それだと少し不安かも。戦うとか経験無いし戦刃さんと大神さんには分かれてもらいたいな…」

    「わかった。なら私は苗木君と組むね。」

    「え、ちょっと!それじゃあなんか…戦刃さんに任せっきりになりそうだし…。」

    「フン、だったら俺は大神と組む。それでいいな?大神さくら。」

    「あぁ、我は構わぬが。」

    「えぇ…そんな。」

    「不満なの?苗木君。」

    「そんなことないよ!寧ろ嬉しいけど…。」

    「なら決定だね。」

    九頭龍が大きく溜め息をつき

    「オレらはどーすんだよ!才能も職業も戦えるやついねーじゃねぇか!」

    「まあ、司祭スキル石丸君が作ったし…なんとかなるよ!」



    「では、苗木君と戦刃君、十神君と大神君、そして九頭龍先輩と僕の三手に分かれて行動するぞ!」

    「勝手に話進めてんじゃねぇ!!」
  21. 21 : : 2015/04/25(土) 21:42:58
    苗木「まぁまぁ…じゃあ!……行くか!」

    みんな「うん!(おう!)」

     …………………………………

    苗木サイド

    苗木「ねぇ戦刃さん………」

    戦刃「なっ何?」

    苗木「まさか……迷ったとかじゃないよね?」

    戦刃「まっまさか!そんな!」

    苗木「じゃあさ………」

     「ここどこだよーーっ!!!!!!!!」

    これは数分前に戻る………

    苗木「うーん…多分!…えっと…なんだっけ?……確か………破壊神暗黒なんちゃらの……」

    田中「破壊神暗黒四天王だ!」

    苗木「そうそう!破壊神暗黒四天王!………って…あれ?今一瞬田中先輩が見えたような……」

    戦刃「気のせいだよ!えっと…ジャンPだっけ?」

    苗木「うん!それで合ってるよ!」

    戦刃「そのジャンPって奴がいる方向は……こっちだね!」

    苗木「…………ねぇ合ってる?その方向で……」

    戦刃「合ってるって任せてよ!だって…………『超高校級の軍人』だよ?」

    苗木「うっうん………ならいいけど………」

    苗木(それ自分で…言うか?)

    そして…場面は元に戻る………

    苗木「ありえない……ありえない!」

    戦刃「ごめんない……」シュン

    苗木「…はぁ……仕方ないよ………でもさ地図を逆にしていた事は反省しようか」

    戦刃「…はい……」

    そして場面は…九頭竜サイドへ………
  22. 22 : : 2015/04/26(日) 01:24:37

                         Now Lowding...

    -九頭龍サイド

    石丸「さて!九頭龍先輩、どのルートを進みましょうか!」

    九頭龍「その前に・・・お前なんで遊び人のままなんだよ!」

    石丸「え?だって司祭スキルは、Lv35からじゃないと使えないって苗木君が・・・」


    九頭龍「・・・そもそもお前、ステータスを一回でも開いた事あるか?」ジト

    石丸「!・・・九頭龍先輩、ステータスの開き方知っているんですか!」

    九頭龍(やっぱり分かってなかった・・・)アチャー

    九頭龍「オプションだ、オプションと言え」

    石丸「うむ!・・・オプション!」ピピッ

    九頭龍「ちょっと貸せ!」ガシッ!!?トットットット…

    石丸「!?・・・」


    九頭龍(なんだこれ・・・所持スキルがいっぱいじゃねぇか!?)

    九頭龍(ちょっと待てよ!何をどうすれば遊び人からこうなる!?)


    石丸(なんか、九頭龍先輩って・・・十神君みたいな人だな!)

    石丸(しかし極道と暴走族と言う観点からすれば、兄弟みたいな人だろうと思ったのだが・・・)


    九頭龍(バグ技か?いや、コイツがそんな器用な芸当出来るように見えねぇが・・・)

    九頭龍「オイ!ガンナー(銃士)の習得方法知ってるか?」

    石丸「銃使いですか?確か・・・」ガサゴソ


    石丸「あった!はい」スッ

    九頭龍「・・・!」ペラッペラッ

    九頭龍(ちゃんと日本語で説明されてやがる・・・!)


    九頭龍(銃を入手してモンスター10体討伐、まぁ戦闘系だから仕方ねぇか・・・問題は)

    九頭龍「お前、これをどこで手に入れた・・・」


    石丸「いえ、それ自体は僕が作った物ですよ!」(何故名前で呼ばないのだろうか?)

    九頭龍「・・・は?」

    石丸「だからそれは、図書館にあった情報を日本語に略してそのメモ帳に書いたんです!」

    九頭龍「」


    九頭龍「・・・石丸、だったか?お前はここに来て今まで何をしていた?」ジト

    石丸「ここに来て・・・えっと目が覚めたら兄弟が居なくt(九頭龍「経緯はどうでもいい!」

    九頭龍「お前がここで、一番何をしてきたか一言で完結するように言え!」


    石丸「・・・!あぁ、図書館でずっとこの世界の事を勉強していたぞ!」

    九頭龍「はぁ・・・予想通りの解答ありがとよ」ジト

    九頭龍(だからLv1でこんなにスキル持ってんだな・・・こんな事コイツにしか出来ねぇ芸当じゃねぇかよ!)


    九頭龍(しかも肝心の基本動作が皆無ときた・・・英和辞典やギリシャ辞典を造った所を考えると・・・)

    九頭龍「じゃあ辞書を造った理由は?」

    石丸「他の人が新たに図書館等を見つけた時に調べ易くする為に・・・」

    九頭龍「面倒くさ過ぎて誰もやらねぇだろうな、そんな事」

    石丸「なっ!?」(゚◇゚)ガーン



    九頭龍((あき)れた・・・よくコイツとダチになったよなぁ大和田(アイツ)は・・・)


    九頭龍(・・・いや、待てよ?じゃあコイツはなんでここに居る?)


    九頭龍(この石丸って奴は、ゲーム自体やらないタイプな筈・・・居なけりゃ俺達はもっと苦労した筈だ)


    九頭龍(役職配分の固定だってそうだ・・・まるで俺達を何も出来ないような役職を付けてる・・・)


    九頭龍(コイツがその典型じゃねぇかよ!遊び人だからこそ本を読み漁るしか、やることがなかった・・・!)


    九頭龍(・・・このゲームは俺達を閉じ込めるのが目的か?)


    九頭龍(・・・だとしたら、田中を倒すだけじゃあ・・・終わんねぇんじゃねーか?)


    九頭龍「・・・」


                                          Now Lowding.....
  23. 23 : : 2015/04/26(日) 11:26:03
    -一方そのころ魔王城では-


    左右田「おいたなk……魔王!!!勇者達が攻めてきた時のために、ダンジョンを作るぞ!!」


    城を改造し、罠を仕掛けようと提案しているようだ。
    側近らしい行動をしたな、と左右田は満足左右田。


    田中「うむ……そうだな」


    少し考え、紙とペンを取り出すと、ささっと図を書いた。 


    田中「では、こんなのはどうだ?」




    ____________
     |          |
     |          |
    魔ド    ソ     入
    王ア    ニ     口
     |    ア     |           
    _|__________|




    左右田「これだとソニアさんだけつれて帰って終わるんじゃね!?」


    流石左右田。突っ込みがはやい。


    田中「ふむ、そうだな。」


    頷き、納得する。すごく眠そうな顔だ。


    ソニア「わたくしにいい案があります!!」


    グイっと割り込んできたソニア。田中の紙とペンを奪い、書いていく。


    ____________
     |     ◎◎◎◎◎|
     |     ◎◎◎◎◎|
    魔ド     ◎◎◎◎◎入
    王ア ☆   ◎◎◎◎◎口
     |     ◎◎◎◎◎|           
    _|_____◎◎◎◎◎|


    ◎=雑魚
    ☆=無限雑魚増殖期


    ソニア「これで無敵です!!!」


    左右田「すばらしいです!!ですが、これだとただ勇者のレベルを上げるだけです!!!」


    田中「ならば……」

    もう一枚紙を取り出し、ペンをソニアから受け取ると……


    ____________
     |          |
     |          |
    魔ド _________入
    王ア|★________口
     |          |           
    _|__________|



    ★=3兆モノクマメダル


    左右田「人が変わるな。しかも行き止まりとかどうやってクリアすんだよ。」


    田中「壁を壊す」


    左右田「暴力反対!」


    ソニア「あ!わたくしも考えつきました!!」


    書こうとするが


    左右田「もうやめましょう!!!今のままでいいです!!!」 


    左右田に止められてしまった


    田中「……四天王たちはどうする?」


    左右田「一人だけは決めてる。」


    ソニア「誰ですか?」


    わくわくしながら、左右田に近寄る。


    左右田「弐大です!!」 


    幸せそうな顔で言った。


    田中「!?」


    ソニア「なんと強い人を……」


    左右田「闇の力()で腹も痛くないようにしてあります!!」


    闇の力ってなんなんでしょうね。


    ソニア「無敵です!!!そして発想が雑魚いです!!」


    左右田「ありがとうございます!!」
     

    喜んでいる。


    田中「よくやったぞ雑種!!これで魔王軍の勝利が見えた!!」


    ソニア「ばんざーい!」


    左右田「ばんざーい!」



    \バンザーイ!バンザーイ!/






    その光景を壁から覗いていた弐大は……


    壁|弐大「今更やめるなどいえん状況になったのう……」


    なんとも悲しそうな顔だった。
  24. 24 : : 2015/04/26(日) 11:58:53

    その頃、破壊神暗黒四天王達はというと・・・

    弐大「無・・・奴等盛り上がっていたわ・・・」

    「本当ですか?私も混ざりたいです!!」

    「ふむ・・・その様子では攻めこまれたときの対処を考えてなさそうだな。私達で守り抜かなくては」

    「苗木くんがいれば勝てるんですけどぉ・・・ウフフ」シャキン

    「包丁を出すな!!」

    弐大「ウムッ!!ワシらはやるべきことをするだけじゃぁ!!」

    「苗木くん・・・今逝きますねぇ・・・」

    「恍惚な表情を浮かべて光のない目で言うな!!ヤンデレかお前は!!」

    「舞園、苗木を襲うのはいいがほどほどにな」

    舞園「わかってますよ辺古山さん。私だって苗木くんを失いたくありませんもの」

    辺古山「ならいいが・・・坊っちゃんは今何処におられるのだろうか?」

    「・・・少なくとも魔王側じゃないことは確かだな・・・」

    辺古山「くっ!!お守りできない私をお許しください・・・」

    (絶対戦うフラグだろ・・・ていうか)

    日向「なんで俺・・・ここに居るんだろうか・・・」
  25. 25 : : 2015/04/26(日) 12:39:41
    サンサンと照らす太陽が今はとても憎くらしく感じる。周りには砂だらけ、人の気配もさっぱりだ。

    日差し除けのため、ローブを着ているがその中も汗で蒸し蒸しとしている。今にも脱ぎ去ってしまいたい。

    「十神よ、大丈夫か?」

    「何がだ、俺がこの程度でくたばる人間に見えるのか。」

    「そうか、すまぬな」

    水筒に口を付けグビグビと水を飲む。口の端しから少し零れ、垂れてきたのを拭うと、

    「だがそれにしても妙だな、もうとっくに近くの街に着いているはずなんだが…。」

    地図を見ても道を間違った覚えはない。

    「確かに、妙だな。同じ場所をグルグルと回っている感覚がある。砂漠に来た経験はあまり無いゆえ確かではないが…。」

    立ち止まり、地図を閉じる。

    十神は舌打ちをし、

    「だとしたら、もうここは敵の罠の中だということか。俺としたことが…こんな簡単に引っかかるとはな。」

    辺りを見回す、まだ敵の気配はない。

    「大神、戦闘はお前に任せる。アイテムなら投げてやるから体力は気にするな。」

    「あぁ、任せろ。」

    そうすると大神は杖を構え、呪文を詠唱する。

    地鳴りがする。地震だ!

    「あーあ、これじゃ地中に隠れていられないじゃない。」

    服に着いた砂を叩きながらこちらに向かってくる。

    「私は四天王マガG様の部下、小泉真昼よ!」


  26. 26 : : 2015/04/26(日) 16:53:39
    十神「!きたか!」

    小泉「ふふふ……さーてと…」

    大神「?何だ?」

    小泉はカメラを十神の方向に構えたかと思うと………

    小泉「はい!ポーズ!……ってね」

    カシャ!

    十神「…なんともないが………ハッタリだった…!」

    大神「どうした?十神よ」

    十神「体が……動かない!」

    大神「ぬ!?」

    小泉「ふふふ!…私の本当の能力は……」

     「『固定』……なのよ!」

    小泉「喋ることしかできないから……気をつけてね?あぁ…もう遅いか!弐大様!」シュン!

    十神「ガハァ!?」

    大神「十神!」

    弐大「ここまで来たら腹をくくれ!弐大猫丸!」

    そして場面は…苗木サイドへ……

    苗木「………ん?あれは……!まさか!舞園さん?」

    舞園「うふふ♪……会いたかったです♪苗木君!さて!一緒に!」

      「逝きましょうね?」

    戦刃「!危ない!」

    九頭竜サイド

    九頭竜「……クソッ…!」

    石丸「九頭竜先輩!動いては……!」

    辺古山「坊っちゃんすみません…ですが!これは勝負!いくら坊っちゃんが相手といえど!」シュ!

     「負けるわけにはいきません!」

    石丸(ここで逃げたら……)

    石田「超高校級の風紀委員の名がすたるだろうがっっーー!!!!!」

    日向サイド

    日向「……えっと…俺は……小泉の方に行けばいいんだな?」

    日向(てか……何でこんな事になったんだよ!)

    ???「日向先輩♪」

    日向「ん?誰ッ……!」

    日向(意識が………!)
  27. 27 : : 2015/04/26(日) 21:37:02


    ・・・


    ・・・・・・


    ・・・あ~ぁあ、早速おっぱじめやがって


    コイツら、分かってねーのかな?


       ───〝戦闘不能〟は下手したら〝ここから〟出られなくなるっつーのに


                                   Now Lowding...



          ──ゲーム情報◀カチッ

     ◎戦闘について
      戦闘を行う際の基本情報として、3つの重要な表示あり。
     表示の一番上から、ヒットポイント・マジックポイント・ウェイトゲージ
     となっている。

     1.HP(ヒットポイント)について ♥                ....
      HPとは、いわゆる体力を指す。これが0になると戦闘不能になってしまう為
     戦闘を行う際はポーション等でこのHPに気をつけておきましょう!

     2.MP(マジックポイント)について ★
      MPとは、いわゆる魔力を指す。魔法系のスキルが必要とするポイントである。
     これが0になると魔法系の攻撃や、回復等が出来なくなる為、
     エーテル等で回復しながら、攻略していきましょう!

     3.ATB(アクティブタイムバトル)について ▶
      ATBとは、リアルタイムで繰り広げられる攻撃時間の長さである。
     詠唱時間や、次の攻撃までのタイムを視覚化したもの・・・
     ファイ[自主規制]タジーで有名のシステム。

     ※これが、その表記例である
     
    1.苗木(ナ エ ギ) (マコト) Lv1 勇者
     HP♥103/106
     MP★20/20
    ATB▶残り3秒

               ─8─         ────取り扱い説明書参照


                                Now Lowding.....

    苗木「・・・!舞園さん!」 Lv1♥89/106

    舞園「うふふ・・・ふふふふふ!」 Lv?♥?/?

    戦刃「苗木君!私の後ろについて!!?」 Lv12♥1232/1430

    舞園「あら?戦刃さん、何恋人面しているんですか?」ザクッ!!?

    戦刃「!っく・・・」ピピピ♥-300


    戦刃(イクサバ) むくろ(ム  ク  ロ) Lv12 戦士
    HP♥932/1430


    苗木「戦刃さん!HP(ヒットポイント)が!?」

    戦刃「・・・大丈夫、私の心配よりも自分の心配をして・・・」シャキ

    舞園「・・・随分余裕ですね?戦刃さん?」
  28. 28 : : 2015/04/27(月) 18:39:53
    -一方その頃魔王城では-


    田中「我が軍が誇りし四人の闇使いが動き出したようだな!!!」


    左右田「にしても、鬼畜だよなこのゲーム。Lv1で即四天王とか。」


    ソニア「よーし!ゲームバランスを保つため、王女頑張っちゃいます!!」


    ソニアの手がボワッと薄い光を放つ。

    すると、白とピンクのウサギが現れた。


    ウサミ「お呼びでちゅか王女様!って!!悪い魔王がいるじゃないでちゅか!ちええええ!!!!!」バシッ


    持っているステッキで田中を叩く。


    田中「この程度のこと!造作もnいてっ!ないわ!!!!」


    左右田「無理すんなよ……」


    ソニア「ウサミさんは、一度の攻撃で雑魚程度なら一発で倒せます!!そして、体力は無限なのです!!」


    左右田「さすがですソニアさん!!」


    田中「だからkいたい!!!」


    ウサミ「このっ!このっ!」ベキィ


    ソニア「もうやめて!田中さんのライフはもう0です!!」


    左右田「それより、早く勇者……じゃなくて苗木のとこに行ったほうがいいんじゃねーか?」


    ウサミ「それが……その……結界が強すぎて外に出れないんでちゅ」


    田中「これこそ俺様の力だ!!!」


    左右田「この役立たずありがとウサギめ!!」


    ウサミ「ほわわ!?それはもしかして!!」



    ソニア「たーのしー」


    左右田「なーかまーが」


    田中「ポポポポーン」


    ウサミ「AC-♪」



    ウサミ「って!アウトでちゅ!アウトでちゅよ!!」



    ~魔王城に新たな仲間が加わりました(特に意味はなし)~


  29. 29 : : 2015/04/27(月) 19:20:05

    田中「・・・む」

    左右田、ソニア、ウサミが騒いでいる中、田中は何かに気づき、部屋の中央にある水晶玉を覗きこんだ。

    田中「チャンP・・・もとい日向の魔力が感知出来ぬ・・・だと?」

    水晶が魔力を感知出来ない理由は二つある。
    一つは戦闘不能になったか。そしてもう一つは感知できないほど魔力を押さえ込んでいるか。

    だが、日向が魔力を押さえ込むメリットは何処にもないし、仮にも四天王のリーダーである日向が短時間で殺られるはずがない。

    田中「どうなっている・・・日向は何処へ・・・」

    その呟きは城に吹き抜ける風によってかき消された。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    戦刃「うう・・・」

    苗木「戦刃さん!!もういいよ!!無茶しないで!?」

    舞園「ウフフ・・・苗木くん、どうして私を見ないの・・・?」

    苗木「舞園さん・・・!もう止めようよ!!ボク舞園さんを傷付けたくないよ!!」

    舞園「その言葉、嬉しいですが・・・私の邪魔するものは排除しなくては!!」

    苗木(な、何か、何かないのかな・・・!?)

    「レインアロー!!」

    舞園「!?きゃあああああ!!!」

    突然降ってきた矢をうけ、舞園は倒れた。

    「なんとか間に合ったようね」

    苗木「えっ・・・霧切さん!?」

    霧切の格好はなんというか軍人のような格好だ。

    霧切「戦刃さん、立てる?」

    戦刃「うん・・・その姿、戦士の上級職のレンジャーだね・・・」

    霧切「そうよ・・・ここでは何だから場所を変えましょう」

    そして三人が去った後、何者かの声が響いた。

    ???「舞園さやか、戦闘不能・・・処理します」

    舞園は一瞬にして姿を消した。

    舞園さやか gameover・・・
  30. 30 : : 2015/04/27(月) 21:26:28
    「は?何これ。」

    回転椅子をぐるりと回し隣の人物に話しかける。

    「ねぇねぇ不二咲ー、不二咲ってばー!舞園死んじゃったんだけど。」

    カタカタとキーボードを鳴らす指を止めずに言葉を返す。

    「え、本当なのぉ?ずいぶんと早いんだね。」

    「でっしょー?早いよね?早すぎじゃない?これからが面白いのにそれ見られないの可哀想じゃない?」

    長く息を吐き、

    「まぁ、それが見られないのも絶望的だとは思うけどさ、つまんないよね。」

    回転椅子から立ち上がり、不二咲の目の前の液晶を見る。

    「私さ、実は魔法使いになってるんだよね。」

    「そうなんだぁ。」

    「その中でもネクロマンサーになってるんだよ、わかる?これ。」

    不二咲はやっと指を止め、こちらに目を合わせる。

    「それ本当?意外だなぁ、江ノ島さんに回ってたんだ。」

    こちらにきちんと向き直る。

    「少し休憩しようかな。何か思いついたならさ、教えてよ。珈琲入れるから。」

    「いいってー、私がやってあげる。こういうのは女子に任せてよ。」

    そういうと江ノ島は給湯室へ向かう。

    女子にお茶汲みをしてもらってる…

    「なんかいいな…。こういうの。」

    「何がいいの?お父さん。」

    「ううん、なんでもないよぉ。ちょっと休憩してくるね。」

    「うん、了解だよ。」

    そう言うと不二咲はパソコンをスリープモードにし、立ち上がる。












    「ネクロマンサーはね、一番人を愛してる人がなるようにしておいたんだぁ。」

    江ノ島は珈琲に口をつけ一つ息を吐く。

    「マジで?あたりじゃん。」

    「でも、生き返らせるのを繰り返すとどんどん人格が変わってしまうのが難点なんだよねぇ…。あ、まだ生き返らせたりしてないよね?」

    「うーんどうだろうねぇ。」

    曖昧な返事で返される。

    「危ないからあんまり使わないようにねぇ。」

    「はーい。」

    また珈琲をすする。付け合わせのお菓子にも手をつけた。

    「そういえばさ、あれの製作は進んでるの?」

    「うん、まだゲームに実装するまでには行かないけどね。」

    「さすがに絶望的過ぎだよね。
















    超高校級のゲーマーが相手とかさ。」
  31. 31 : : 2015/04/27(月) 22:35:12
    一方その頃…十神達は…

    大神「ハァハァ」

    十神「く……そっ!」

    弐大「ガハハハ……十神とやら…もうその様子じゃ戦えないだろう!」

    十神「ま………だだ!」

    小泉「弐大様!殺っちゃってください!」

    弐大「応!……大人しく諦めろ!『サンダーマグネット』!」

    弐大はそう言うと蓄積していた電気を噴出した

    十神(……どうする?どうする?……このままじゃあいつの電気にやられてしまう!………ん?待てよ?あいつの技が電気?……だったら!)

    十神「おい!大神!言いたいことわかるな!?」

    大神「……わかっているやってみようぞ」

    十神「なるべく急いでくれよ!」

    大神「ハァァァァ!!」

    十神(あいつの技は『物理攻撃を弾く』という事は…『魔法』!)

    大神(……………ある有名な奴が言っていた………)

    十大(物理には物理……そして!)

    十大「魔法には!…魔法だ!」

    大神「フンッ!!!『グラウンドシャーク』!」

    弐大「ぐぬぅ!?何じゃ!?……力が入らん!」

    小泉「…え?弐大さっ……ガハァ!?」ドゴッ

    大神「戦いに隙を見せてはいけんぞ……」

    小泉真昼GAMUOVER

    弐大「小泉!?……はっ!」

    十神「……やっと…自由になれた………確か………弐大猫丸とか言ったな?…この十神白夜を侮辱した罪は重いぞ!」グッ

    弐大「…しまったっーーー!!」

    ドゴッ1COMBO! バキッ2COMBO! メキャ3COMBO!

    十神「うぉぉぉぉぉ!」

    バコンッ4COMBO!

    十神「これで決める!」キュィィン

    ドカンッ5COMBO! PERFECT!(パーフェクト)

    十神「商人だからといって……戦うスキルが無いわけじゃない!」

    大神「殺れっ!十神!」

    十神「『ザ・パーフェクトCOMBO』!」ドキャン!

    十神の拳が弐大の腹にめり込み………

    弐大「ガァァァァ!」

    吹っ飛んで行く!

    十神「……フンッ!勝利を宿命付けられた十神家の前ではどんな怪物でも勝てないか……」

    弐大猫丸GAMUOVER
  32. 32 : : 2015/04/28(火) 11:41:02
    大神「やったな。十神」

    十神「・・・」

    大神「どうした?十神よ・・・不服そうな顔をして」

    十神「だろうな・・・大神はおかしいと思わんか?」ギロッ

    大神「・・・あぁ、そうだな」キッ


      ──なぜ奴らは・・・俺達の動きが分かったのか・・・?

                          Now Lowding...

    ─九頭龍サイド

    辺古山「・・・さぁ、坊ちゃん・・・!勝負を・・・」シャキ‥

    九頭龍「クソ・・・ペコ、何で・・・!」ギリッ

    石丸「くっ・・・!」ATB▶攻撃可能

    石丸(魔法術!)パン★-20

    石丸「…And out against the evil dark night, and Yakiharae all of them!」ブツブツ

    石丸「特殊魔法火炎術・・・ファイア!」

    -ボウッ!ゴゴゴォォオオ!!?

    ペコ「!!?」♥-423


    九頭龍「・・・えっ?」クルッ

    石丸「あ・・・はぁ・・・!で、出た!説明書通りちゃんと炎出ましたよ!先輩!」パッ

    九頭龍・ペコ山「「」」

    九頭龍「・・・おまっ・・・今詠唱、英文じゃねぇか?」

    石丸「?そうですよ?英文じゃ駄目でしたか?」


    ペコ「・・・もしかして、貴様はRPGは初心者か?」

    石丸「RPG・・・いや、それ以前にゲーム自体、兄弟が持ってこなかったらやったことすらなかったぞ!」ハッハッハ

    九頭龍「・・・コイツ、基本動作全然分かってねーんだよ・・・」(虚無目)

    辺古山「・・・大変ですね・・・坊ちゃん」(棒)


    辺古山「・・・!?」ビクッ!!?…ピッピ

    九頭龍「・・・ペコ?どうした?」

    石丸「先輩?」

    辺古山「・・・どうやら、四天王の内2人墜ちたようだな・・・」ピッピ…ピピピ

    辺古山 ペコ ? Lv?     辺古山 ペコ 剣士 Lv15 
    H P♥?/?          HP♥1425/2056
    M P★?/?    ──→   MP★ 56/56
    ATB▶残り?         ATB▶攻撃可能

    九頭龍・石丸「「なっ!!?」」

    九頭龍「お、おいペコ!それ良いのかよ!?」

    辺古山「いえ・・・多大な裏切り行為です、坊ちゃん」ニコ

    辺古山「後もう一人の討伐分は・・・情報を渡しましょうか?」

    石丸「ペコ山先輩・・・何故そこまで・・・!」


    辺古山「このゲームでの戦闘不能は〝実質〟現実世界での死を意味します・・・」


    辺古山「戦闘不能から復活させるには、ウサミのステッキを入手する・・・」


    辺古山「或いは、魔法使いの上級職・・・ネクロマンサーから復活の呪文を唱える事で復活できる・・・」


    辺古山「ただし、このゲーム・・・5回目の復活は不能だから・・・死なないよう気をつけて下さい」ニコ


    石丸「な・・・なるほど!つまりペコ山先輩は僕達の仲間になるのだな?」

    九頭龍「馬鹿言ってんじゃねぇ!逆だ!ペコは自分を倒せっつってんだ!」ギリ…

    辺古山「察しが良くて助かります、坊ちゃん。今の話は冥土のみやげです・・・そして」チャキ

    九頭龍「来るぞ!石丸!」

    辺古山(・・・峰打ち!)スパパッ!!?

    九頭龍・石丸「「ぐあぁ!」」ズササァァア

    石丸「・・・!HPが、残り1!?」♥1/78

    九頭龍「いや、レベル差がつきすぎてんだよ!むしろ俺達の方が戦闘不能になってねぇほうがおかしいんだ!」♥1/82

    辺古山「そうです・・・今のは手加減しました・・・が、次でしとめますよ・・・坊ちゃん?」


    辺古山「それにレベル差なんて、〝3対1〟でおあいこな筈ですよ?」

    九頭龍(3対1?・・・!)ハッ!

    石丸「何を言っているんですか!僕達は2人しk・・・(九頭龍「伏せろ石丸!」ガシッ!

    辺古山「・・・!」スッ-キーン!!?

    **「いえ・・・むしろこっちにハンデを貰いすぎましたよ・・・ペコ山先輩・・・」スチャッ

    石丸(・・・この声は!)

    九頭龍「ったく、来るのが遅すぎんだよ!お前は!ずっと俺達の後を付けてたのか?」

    **「えぇ・・・まぁ情報は筒抜けみたいですが・・・後、こんな事に巻き込んじまって悪かったな、兄弟」

    石丸「・・・!あ、あはは・・・ずっと探していたのだぞ!」


       ──大和田君(きょうだい)
  33. 33 : : 2015/04/28(火) 17:54:51
    -毎度おなじみ魔王城では……-


    弐大「ぐ、ぐう……あやつら、意外と強いんじゃな……」


    舞園「ううう……悔しいです。」


    ボロボロの二人がどこからか現れた。


    ソニア「た、大変です!!今すぐ回復魔法を!!」パァァ


    緑の光が二人の身体を包み、傷を回復していく。


    舞園「っ!?この魔法は……!?一瞬で傷を全回復だなんて、そうそうできることじゃありませんよ!?」


    弐大「すまんのぅ。無ッ!?なんじゃこりゃああああああ!!!!!元気がみなぎってくるぞ!?」


    田中「もしや、貴様……あの……」


    左右田「えっと、LVを伺っても……」




    ソニア「はい!わたくしはLV99ですよ!」


    田中「ぶふぉっ」


    それは魔王を上回る数値であり、まともに戦えば普通に勝てる強さである。


    左右田「おい!!!王女つれてきた奴ちょっと来い!!」



    ジェノサイダー「はぁい!!呼んだー?魔王の手下になっちゃったいけないあ・た・しを!!!いやぁーん!!なんてね!ゲラゲラゲラwwwwwwwwww」


    左右田「うわ、こいつかよ……」


    ジェノサイダー「うっせぇ黙れ雑魚!!!ここならぁー!いっぱい萌える男子を殺れるって聞いたんだけどー!残念なことに今まで出番ナッシング!!!ショッキングよねー!」


    田中「いいからこんなに強大な魔力を持ったソニアを、どうやって連れ去ったのか白状しろ!!」


    そのオーラは魔王特有なのだろうか、とてつもなく恐ろしい、人を近づけないようなものだ。


    ジェノサイダー「やだごーいん!ソニアちんねー、自分から進んで付いてきたのよ?」


    そんなオーラには怖じけず、平然な様子でマイ・ハサミをぶらぶらとして軽く言う。


    田中「何……だと!?」


    田中は想定外だったようで、驚いたまま固まった。


    ~回想~

    ジェノサイダー「お待たせ致しましたー!ご注文のピザでぇ~す!!……んなわけねーよ!ってな!本当は魔王様のご注文でソニアたんを誘拐しに参りましたぁー!」


    ソニアの部屋の窓から入ってくるジェノサイダー。
    片手にはマイ・ハサミを数本もっている。その顔は奇妙なほど笑顔で、寒気を覚えるほどだった。


    ソニア「是非!!!是非わたくしを連れてってください!!!」


    ジェノサイダー「……あんれぇ?」


    ソニア「わたくしは、生まれてからというもの、お城以外の景色を見たことがないのです。お父様が許してくださらなくて、用事があるときは必ずというもの、お父様経由でした。」


    ジェノサイダー「そんな設定結構みかけるわよねっ!いいわよん?ついてらっしゃい!!」


    ソニア「ありがとうございますっ!!」


    ソニアをおぶり、窓に足をかけて……


    ジェノサイダー「んじゃ、急行~急行~魔王城~……出発いたしま~す!」


    高く、高く、屋根より高く、飛んでいった。


    ~回想終わり~


    田中「そうか……ソニア、さぞかし心細かっただろう」


    ソニア「ええ。お城にしか居れないないので、暇つぶしに訓練してたらいつの間にかこんなLVに……」


    左右田「すごい!!!すごいですソニアさん!!!」



    舞園(もう王女がラスボスでいいんじゃないんでしょうか)

    弐大(魔王を上回るとは……恐ろしいのぉ、王国は。)

  34. 34 : : 2015/04/28(火) 20:56:12

    昔々、この世界に二人の男女がいました。

    女は男を慕っていましたが、男は女を道具のようにしかみていませんでした。

    ある日男は女に人を殺せと命じました。
    その相手は女の恋人でした。

    女は恋人を殺し、自分も死のうとしましたが、死ねませんでした。

    女は男に復讐を誓いました。

    そして、女は男を殺しました。

    ???「さようなら・・・大魔王様(お父さん)

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    カムクラ「・・・ツマラナイ」

    魔王城の奥深く、魔王(田中)さえも知らない部屋の玉座にカムクラは鎮座していた。

    狛枝「やぁ!!」

    カムクラ「・・・何のようです?」

    狛枝「来ちゃった★」

    カムクラ「・・・」

    狛枝「そんな顔しないでよ・・・四天王のうち、二人が戦闘不能になって、辺古山さんが裏切り、日向くんは・・・君だったね」

    カムクラ「知ってます。既に魔王親衛隊が動いている事でしょう・・・全く、江ノ島にそそのかされて大魔王をやる羽目になるとは・・・」

    狛枝「あはっ!びっくりだよね!!ボクみたいなゴミクズが大魔王の右腕なんて!!!」

    カムクラ「・・・田中も苦労していますねぇ・・・ソニアのレベルが田中のレベルを越えてるじゃありませんか。・・・僕のレベルも越されてるんですけど」

    狛枝「え?カムクラくん、レベル・・・1?」

    カムクラ「でもステータスはチートです」

    狛枝「わぁ!!怖い!!敵に回したくないよ・・・」

    カムクラ「さて、そろそろ・・・」

    狛枝「何処にいくの?大魔王はあまり外にでたら・・・」

    カムクラ「ソニアの盗撮にいってきます」

    狛枝「・・・」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    「うぷぷぷぷ・・・面白くなってきたんじゃない!!?」

    「楽しみだね」
  35. 35 : : 2015/04/28(火) 22:43:04
    今私は魔王城の廊下を歩いている。廊下の窓は大きく、外の様子がよく見える。

    この場所がとても高い場所にあることがわかる。

    「はぁ、何でこんなとこ来てんだろ。」

    私は、偶々落ちていたゲーム機を拾っただけなのに。

    与えられた役割があるなら、それをやり通せばここから出られるかもしれない。

    そう思ってやってきたけれど…

    転送される前のことを思い返す。

    「まだ続けるしかないかな。どうせゲームだし。やられっぱなしはムカつくし。」

    ゆっくり歩きながらワープホールへと向かう。

    「次は何処へ行こっかな…。あ、ここ綺麗、和菓子あるかな。」


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    瓦屋根の並ぶ町並み、水路に架かる橋もとても綺麗で地面は石畳だ。アジアの文化が取り入れられているのだろう。

    饅頭を売る店、簪を売る店、まるでタイムスリップしたみたいだ。

    何か人集りがある、フードを深く被りそこに近づいた。

    その中心には、金髪を一つに結び、着物を着た女性がいる。スタイルも良く、柔かに笑う顔に目を奪われる。

    綺麗な人だな、憧れちゃうな。

    だがその顔に見覚えがある。

    いや、でもそんなわけはない。

    だってあの子はもっと身長は低いし、可愛らしいし、何よりこんなにスタイルはよくない。

    こんな風に思ったら失礼かもしれないが。

    「お集まりいただきありがとうございます。では今から、私、この扇子から水を出させていただきますね。」

    手に持った扇子を両手に開き、柔かに笑う。

    水芸だ、私も見るのは初めてだ。

    水芸はとても素早い動きを必要とすると聞いたが、そう見せないよう表情も落ち着いている。

    カメラがあったらな…今写真を撮る方法がない状況をとても残念に思う

    舞で養った、しなやかな動きも取り入れられて優雅に見える。

    「皆様方、ありがとうございました。私、西園寺日寄子、以後お見知りをお願いします。」

    深々と腰を折り、芸の終わりを告げる。

    籠に銭を投げられながら、「よかった」「感動した」「若いのに凄いねぇ」などの言葉がかけられている。

    話しかけたい、大変だったねってお互いの苦労を話し合いたい。

    でもダメだ、彼女の手に光るのは青い指輪。

    魔王の間を通ったときチラッと聞いた話。

    五つのエレメントを基として組まれた、魔王とは別の反王国組織があると。

    魔王とも敵対し、その存在はどちらにとっても危ういものだ。

    その組織人間はそのエレメントの色の装飾品を着けている。目を引き、すぐにわかるらしい。

    「そういえば皆様方、知っておられますか?姫が攫われたらしいって。しかも魔王に。そのような軟弱な王に私たちの血と涙が込められた税を任せられるのでしょうか…。」

    会いたい気持ちを抑え、その場を去る。この世界にいる限り、また会えるだろう。そもそも現実に戻ったらいくらでも会えるんだ。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    私がちょーっと演技しただけで皆すぐに騙される。現実の人間と対して変わらない。

    ここは嘘の街、人間は町長が作ったお人形だなんて言われている。

    ここ以外に知り合いを除いた人間のいる場所はなかったからそれも本当かもしれない。

    「ここは馬鹿の見本市なのかなー。この街の人間でない旅人の言ったことなら信じちゃうんだ。」

    つまらなさそうに空を見上げた。
  36. 36 : : 2015/04/28(火) 23:20:40
    その頃……苗木サイドに………行くと思ったか馬鹿め!九頭竜サイドだよ!

    大和田「おう!兄弟!待たせたな!(スネー○風に)」

    辺古山「……これは面倒臭いことになってしまったな………」

    九頭竜「………ペコ…」

    石丸「…九頭竜先輩……どうしますか?」

    九頭竜「…殺らなきゃいけないなら……殺るしかないだろ!」ダッ

    辺古山「そうです!坊っちゃん!さぁ私も本気で行きますよ!!」

    石丸「……?どういう事だ?」

    辺古山「直にわかるさ…まぁ見ていろ!『ジャスティスソード』!」キュィィン

    そう言うと辺古山の剣がオーラを纏い始める

    辺古山「…この技を…弐大に試したら…どうなったと思う?」

    大和田「あぁん?…どういう事っすか」

    辺古山「……まぁ今からわかることだがな」ブンッ

    そう言って剣を振ったすると……

    ドゴォォォン!

    九石大「なっ…!?」

    大和田「山が……割れただと?」

    辺古山「ふふふフフ…アハははは!今のは抑えましたが……次からは本気で行きますよ……坊っちゃん?」(狂気)

    九頭竜「ペコ!どうしたんだよ!ペコ!」

    辺古山ペコ
    『必殺スキル:ジャスティスソード』
    このスキルを使うと……一時的に精神が保てなくなり狂気状態になる………だがこの状態を治す方法もある……


    辺古山「さぁ!正義を執行しようか!」(キラキラちゃんの仮面装着)

    九頭竜(救ってやるからな!)

    九頭竜「ペコ!」

    という事で苗木サイドへ…
  37. 37 : : 2015/04/29(水) 15:39:23


                           Now Lowding....

    ─苗木サイド

    -トコトコ

    苗木「ねぇ、霧切さんはどうやってレンジャーを習得したの?」

    霧切「戦士の状態でモンスター狩りをしていたのよ・・・凄く時間がかかったけどね?」

    苗木「へぇ~やっぱり時間かかっちゃうんだ・・・じゃあ戦刃さんも?バトルマスターだから・・・」

    戦刃「いや、フェンリル時代を思い出して普通にやってたらこうなった」

    苗木「」

    苗木「流石、超高校級の軍人だね・・・」

    戦刃「・・・♪」ニコ

    戦刃「・・・!止まって」ピタッ

    苗木「どうしたの?戦刃さん」ピタッ

    戦刃「誰かつけてきてる・・・」

    霧切・苗木「「!!」」ザッ

    ・・・

    霧切「・・・姿を現しなさい!何故私達をつけてきてるの!?」

    -カサッ

    仮面「・・・」バッ!!?

    霧切・戦刃「「!!?」」

    苗木(狐の仮面!?)

    霧切「!っつ・・・」-キーン!?

    仮面「・・・フゥ・・・フゥ・・・フゥ・・・」ズザザ…チャキ

    苗木「君は誰!?」(フードを被ってる・・・)

     ***** Lv3 ハンター
     H P♥186/243
     M P★ 54/54
     ATB▶攻撃可能

    戦刃(?何で名前を非表示にして・・・)

    霧切「・・・一気に片付けてあげるわ・・・レインアロー!」バッ

    仮面「!」クッ…

    -ヒュヒュヒューン!!?

    仮面「・・・チッ」グッ

    -ドスドスドスッ!!?

    霧切「!!!?」(全部避けた!?)

    仮面「!」ズザザァァア!!?

    戦刃(!この動きは・・・)

    仮面「・・・」バッ

    霧切「!?」キキギン!プッ!?ザシュ!!

    苗木「霧切さん!」(この仮面、動きが速すぎるよ!)

    霧切「きゃっ!?」ドサッ!チャキ…

    戦刃「・・・霧切さんから離れて」チャキ…

    仮面「!?フッ!」キィン!!

    苗木「!待てっ!!?」

    仮面「・・・」タタタタタッ…


    戦刃「・・・逃げたみたい・・・!伏せて!?」バッ

    霧切「きゃ!?」ヒュン!!?

    木の幹(解せぬ)-ゴッ!!コロコロ…

    苗木(石ころ・・・?)

    苗木・霧切・戦刃「・・・」


    戦刃「・・・うん、もう居ないね?」

    苗木「・・・何者なんだろう?あの仮面」

    戦刃「・・・どう考えてもアイツしかいないよね?」ボソッ

    苗木「戦刃さん、分かったの!?あの仮面の人を・・・」

    戦刃「う、うん・・・というか、みじかな人・・・」ボソッ

    霧切「・・・フードで分りづらかったけど・・・体格的には男かしら?」

    戦刃「うん、正解・・・それとあの仮面の男、完全に霧切さんを狙っていた・・・」

    苗木「どうして・・・霧切さんが狙われなくちゃいけないんだよ・・・!」

    戦刃「舞園さんの事・・・見ていたか、どこかで聴いたんじゃないかな?」

    霧切「!?嘘・・・でもあの仮面の男、動きが人間離れしていたわよ!」

    戦刃「そうかな?むしろあの動きはアイツの動きだよ?だって動きに癖があったから・・・」

    苗木「あの無数の槍を全部避けるなんて人間技じゃないと思うけど・・・」ボソッ

    戦刃「元々洞察力と反射神経は良いからね・・・槍を避けた後の動きは完全にスライディング・・・」

    戦刃「決定的なのはあの跳んできた石ころだよ・・・霧切さんの顔面目掛けて正確に投げてきた・・・」

    霧切「・・・よけなかったらヤバかったわね・・・」ギリッ

    戦刃「たぶんアレは投石・・・いや、投球って言った方が分かりやすいかも?」

    戦刃「・・・ここまで言えば分かるよね?苗木君・・・」

    苗木(・・・あ!)ハッ

    戦刃「・・・えへへ///霧切さんの真似・・・全然似てないけどね?」

    苗木「凄いよ!戦刃さん!霧切さん並みの名推理だよ!」


    戦刃(だけど問題なのは、ATB表示の方・・・)


    戦刃(アレが常時攻撃可能状態が続いてた・・・)


    戦刃(つまり、私達が1ターン待ってる間にアイツは20ターンも30ターンも攻撃が出来る状態という事・・・)


    戦刃(攻撃の一つ一つはとても単発的な攻撃・・・)


    戦刃(だから、あんなに攻撃を受けた霧切さんのHPがそんなに減らなかった・・・)


    戦刃(・・・もしかしてアイツは・・・〝改造データ〟でプレイしているの・・・?)

    ────────────────────────────────
    ・・・くそっ!?殺れなかった!

    いや、落ち着け・・・落ち着けオレ・・・!

    そもそもオレは、アイツにてーさつして来いって言われただけだ・・・

    帰ってこれたからオーケーだ・・・

    ・・・・左右田先輩とアイツに報告しよ・・・

                      Now Lowding..
  38. 38 : : 2015/04/29(水) 22:00:10
    -言わずもがな魔王城では-

    田中「うむ……向こうもだんだんと力を増幅しているようだな。だがヴァカめ!そっちの状況はこっちに筒抜けなんだぞ!!」


    空中に手をかざし、幾つかのモニターを出す。そこには移動していたり、闘っている人らが写しだされている。


    左右田「ありゃ、せっかく偵察を送ったんだがなー」


    ソニア「……偵察とは?」


    左右田「丁度帰って来ましたよ!!」


    仮面「……」


    突如現れた狐の仮面の男。
    ソニアは一歩離れ、問う。


    ソニア「まあ!!貴方は何ものなのですか?」


    仮面「……オレっすよ!」


    仮面をとって笑って見せる。

    その顔は__




    ソニア「桑田さん!」


    桑田「そうっすよ。あー、てーさつってダリィっすね」

    ヘラヘラを笑いながら、ダルそうに体を猫背にする。


    左右田「おつかれさん。どうだった?」


    桑田「霧切と戦刃ってやつが曲者っすね。データ通りっちゃデータ通りっすけど」


    左右田に渡されたらしい紙の束を見る。


    左右田「そうか。わかった」


    ソニアをチラ見する。褒めて欲しいようだ、が


    ソニア「頑張りましたね、桑田さん!」


    桑田「あざっす!」


    桑田のほうに意識がいっていた。


    左右田「くっそ!くっそ!!!!」


    ドンマイ左右田。





    -一方魔王城の奥の方では-

    カムクラ「見なさい狛枝。ソニアのお着替えシーンです」


    狛枝「アハ!どうしてそういう写真を撮ってくるのかなぁ!!でもご褒美だよね」
  39. 39 : : 2015/04/30(木) 08:24:08

    カムクラ「さて、そろそろ本題に入りましょうか」

    狛枝「本題?」

    カムクラ「ええ。僕がただ盗撮していたと思ったら大間違いですよ」

    そう言うとカムクラは一枚の紙を狛枝に差し出した。

    狛枝「これ・・・魔王(田中くん)の写真じゃないか・・・しかもなんで半裸?」

    カムクラ「間違えました。こちらです」

    カムクラは写真を(引ったくるように)狛枝からとり、今度こそ紙切れを渡した。

    狛枝「・・・ソニアさん、もとい王女のデータが事細やかに・・・」

    カムクラ「超高校級の観察眼くらい持ってますよ・・・」

    狛枝「それならさ、わざわざ盗撮しなくてもいいんじゃない?」

    カムクラ「・・・」

    狛枝「カムクラくん?」

    カムクラ「・・・」

    狛枝「寝たふりしないでよ!!」

    カムクラ「趣味に走って何が悪いんですか・・・」

    狛枝「アハッ、そうだよねボクごときが口を挟むなんて生意気だよねだってカムクラくんは希望なのにこんなゴミクズが指図するなんておこがましいよねでもボクはカムクラくんの希望が見たいからここにいるだけで(以下略)」

    カムクラ(・・・早く僕たちに気づきませんかね?ツマラナイ・・・)
  40. 40 : : 2015/04/30(木) 21:40:39
    オアシスがあるおかげで発展した集落は、時を重ね街となった。アドベと呼ばれる建築資材で造られた建物が並んでいる。だがその中にも植物は生え、緑の生命力を主張している。

    十神「ここだな。」

    風が強く、砂をまき上がらせている。

    十神「まずは、宿を探すぞ。マシなとこを選ぶぞ。」

    大神「そうだな、聞き回ってみよう。住人は、いるようだ。」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    聴き回った結果、宿は一つしか空いていなかった。

    十神「何だこれは…聞いていないぞ!」

    十神は明らかに不愉快そうな表情をしている。

    それは、ド派手なピンクの看板が設置してあり、中もそういったあやしげな雰囲気が続いている。ホテルだろうか。

    大神「いわゆる…そういう場所なのだろうな。」

    十神「どうしてそんなものがこんな所にある!俺はこんな所に泊まるなどごめんだ。野宿の方がまだマシだ。」

    大神「だが、砂漠で野宿など…夜は冷えが厳しい。経験のないお主には厳しいだろう。」

    十神「なら、どうしろと?ここに泊まれと言うのか?ふざけるな…‼︎」

    途方にくれそうだ。

    「お兄さーん、お姉さーん!そんな所で痴話喧嘩っすか?」

    黒い髪をなびかせてこちらに駆け寄ってくる。

    「それとも、泊まる所にお困りっすか?ウチ泊まってく?今一人しかいないし二人くらい余裕っすよー!」

    顔にもピアスを開けた彼女は、見覚えのある顔だった。

    緑色の首飾りが妙に目についた。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    四天王を倒した証拠か、鞄の中にマガジ○の雑誌が入っていた。

    十神「どういうことだ…。」

    だがページは全て白紙だ。

    大神「我もお主も倒れた奴らは確認できていない。つまり…」

    十神「まだ彼奴らはこのゲームから脱落した訳ではないのか…⁉︎」
  41. 41 : : 2015/04/30(木) 22:25:07
    その頃……九頭竜達は…

    辺古山「フンッ!!!」

    ドドドガーン

    大和田「…っち!」

    九頭竜「ペコ!もうやめろ!」

    辺古山「何を言っている?私は正義を執行しているまでだ!」シュッ

    大和田「ぐぁぁぁ!?」ザシュッ

    石丸「きっ兄弟!」

    九頭竜「ペコ!」

    辺古山「正義の為に!」シュッ

    攻撃を九頭竜にしたと思われたが……

    辺古山「何!?」

    大和田「これが!」

    石丸(?)「俺達の!」

    大和田・石丸(?)「連携スキルだ!」

    大和田と石丸(?)に火のオーラが纏っている

    辺古山「だからどうした?関係ない!正義は必ず勝つのだ!」シュッ

    石丸(?)「うるせーんだよ!うぉぉぉぉぉ!」ドカンッ

    と言うと石丸(?)は火のオーラを拳に纏い

    辺古山「ガァ!?」

    大和田「オラァ!」ブンッ

    そして大和田は足に火のオーラを纏い……

    辺古山「グフゥッ!?」

    九頭竜「やめろ!やめてくれ!石丸!大和田!」

    石丸(?)「俺は…石丸じゃねー」 

    石田「……石田だ!」

    九頭竜「んな事今はいい!俺が言いたいのは!攻撃をやめて欲しいんだよ!」

    大和田「……でもよ……九頭竜先輩…殺らなきゃ殺られるんすよ?」

    九頭竜「何が言いてぇ!」

    大和田「……俺はが言いたい事は……『無駄死にはしたくない』んすよ!」

    九頭竜「!」

    石田「だから俺は……いや!俺達は!」キュィィン

    大和田「殺らなきゃ……」キュィィン

    大和田・石田「いけねぇんだよぉぉぉ!!!」

    九頭竜「ペコーーー!!!!!」

    ドドドド……


    …………………………………………


    そして地鳴りは収まり……

    九頭竜「……ペコ!ペコ!頼むから!目を覚ましてくれ!」

    辺古山「坊っちゃん?……あぁ…坊っちゃんだ……」

    九頭竜「あぁ…!俺だ!」

    辺古山「すみません…私は裏切ってしまい…『復活』する事はもうできないのです……」

    九頭竜「…?どういう事だよ!?おい!ペコ!」

    辺古山「すみません…すみません…」キュィィン

    九頭竜「!?ペコ?なんで!体が!」

    辺古山「敗者はこのゲームからいなくならなければいけません……」キュィィン

    九頭竜「まだ!まだだ!なんか…何とかするから!…ちょっと待ってろ!」

    辺古山「もう……無理ですよ……でも!一言だけ言わせてください……」キュィィン

    九頭竜「!」

    辺古山「ありがとうございました…冬彦坊っちゃん…そしてこれを……」キュィィン

    九頭竜「えっ?竹刀?」パシッ

    辺古山「ごめんなさい……でも…坊っちゃんが強くなっていてよかったです…では!サヨナラです」シュィン

    そして…辺古山ペコと言う存在は跡形もなく消えた……

    九頭竜「あっ…あぁ…ペコ?ペコ!」

    石丸「九頭竜先輩!」

    九頭竜「なん…何だよ!」

    石丸「辺古山先輩のぶんまで生きないといけません……!だからその竹刀を渡したんですよ!」

    九頭竜「!」

    石丸「だから……生きましょう!ね?九頭竜先輩!」ニカッ

    九頭竜「……へっ…そうだな……ペコのぶんまで!生きてやる!」

    辺古山ペコGAMUOVER
  42. 42 : : 2015/05/01(金) 01:07:27

                     Now Lowding...

    モブx「・・・スリーカード」

    ***「・・・残念ですわ?」

    モブx「・・・!」ホッ

    ***「ロイヤルストレートフラッシュですわ・・・」

    モブx「なっ!!?」(゚◇゚)ガーン

    ***「さぁ、これで5,000万モノクマメダル・・・有るなら全て置いて行きなさい?」

    ***「無いのであらば・・・」


    セレス「わたくしの奴隷に成りなさい?」

           ─────新章・ここに、悪女現る!
                                Now Lowding.

    セレス「・・・随分遅れましたわね?」ズズゥ ←紅茶を飲んでる

    仮面「・・・」

    セレス「まぁ良いですわ・・・来なさい?」

    仮面「・・・!」ピク

    -----
    ・・・そこは、魔女の根城

    何重にも魔法結界が張られ、何度もワープし辿り着く・・・

    このゲームには・・・存在すらしなかった場所・・・◀
    ───────────────────────

    セレス「・・・さて、成果を聞きましょうか?」キュッキュ… 

    セレス「まぁその様子だと苗木君から邪魔な虫を払えなかったようですが?」

    -スカアァン!!!!?

    桑田「ふっざっけんじゃねーぞ!セレス!!?」クワッ!!

    セレス(相変わらず五月蝿(うざ)い)フイッ

    桑田「てめーぜってーオレを殺す気だろ!!?じゃねーとあんな無理難題押し付けねーよな!?後あの仮面何で改良してくんねーの!!?アレあごで固定してっから喋れねーんだよ!!?
    つーか報告してんのに耳栓してんじゃねーよ!!?」グチグチ…

    セレス「ふぅ・・・気はすみましたか?」


    桑田「 す む わ け ね ー だ ろ ! ! ? 」


    桑田「大体霧切んとこあてつけたのは霧切が舞園ちゃんを殺ったのをオレが怒って飛び出すの見越して情報流したんだろーが!?オレ霧切から串刺しにされるとこだったんだぞ!!?しかも霧切をやっとこさ追い詰めたのに戦刃のヤローがカウンターかけて来やがったし!!?」

    セレス「それぐらいあなたならかわせるでしょう?」

    桑田「一言で完結してんじゃねーよ!!?」


    桑田「後魔王ん所潜り込んでこいってありえねーだろーが!!?左右田先輩の協力なかったらとっくの昔に田中先輩に見つかっておじゃんになってたんだぞ!!!?しかも舞園ちゃんに会えなかったし!!?左右田先輩も弄ってくるし!?まぁソニア先輩には二人とも逆らえねーみてーだったけどよ!っは!ざまーねーわ!!」

    セレス「まぁ・・・王宮に入れたんですか?すごいですわね?」

    桑田「おまえが行かなきゃ殺すっつって脅したんだろーが!!?」


    桑田「最後におまえまた改造しただろ!!?不二咲経由で!!?」

    セレス「アルターエゴですわよ・・・」ボソッ

    桑田「何度も言ってんだろ!!?アレやるとバグがおこってこの世界のデータがとぶって!!とんだらオレ達全員お陀仏だって何回言えやわかんだよ!!?!しかももうすでに道具欄にバグがあるし!!?」

    セレス「今の所別段問題はありませんことよ?」

    桑田「ダメだこのお嬢聞いてねーし・・・」ボソッ

    セレス「では引き続き道具採取にモノクマメダル集め、頼みますわよ?」


    セレス「後、逆らったらどうなるか・・・お分かりですわよね?」ニコ

    桑田「へいへい分かってますよ・・・」


    ・・・

    桑田「・・・ぁあ!もう・・・」ガンッ!!?

    桑田(クソ・・・ブーデはよくアイツとつるんでいられるよな・・・いや?実はアイツも脅されてんのか?)


    セレス(そう・・・何も問題はありませんわ・・・ヒステリックにわめき散らす事さえ目をつむればこの駒は優秀な駒ですわ・・・)


     ・・・そこは、防音防魔の秘密の部屋
  43. 43 : : 2015/05/01(金) 02:46:23
    はい、魔王城


    田中「裏切り者は死す。それだけだ」


    左右田「あー、可哀想によ。裏切らなければいーものを」


    悪い顔の二人。


    ソニア「......」


    悲しそな表情で二人を見つめる。

    そして


    ソニア「ザオ......リク......」


    掠れるような声で呟いた。
    一度深呼吸すると......


    ソニア「ザオリクザオリクザオリクザオリクザオリクザオリクザオリクザオリクザオリクザオリクザオリクザオリク!!!!!!!!!」


    何度も、何度も。


    ソニア「ザオリクザオリクザオリクザオリクザオリクザオリクザオリクザオリクザオリク!!!!!!!!!」


    涙を流しながら、叫んでいた。


    左右田「ソニアさん!?やめてください!!そんなことをしても意味がな……い......」


    周りの雰囲気が変わる
    暖かいオレンジ色のような空気が城全体を包む



    辺古山「う、ん……?」


    不思議なことに、どこからかデータの原子が現れ、くっつき、辺古山の身体を構成していた。


    田中「!?」


    左右田「うあああ!?」


    ソニア「辺古山さん!!!!」ハァ...ハァ...


    辺古山「私は、死んだはずじゃ……」


    辺古山「……」ギュウッ


    頬をつねるが、異変はない


    田中「まさか、こんなことが!!!」


    左右田「ほぼ奇跡の領域ですよこれ!?」


    ソニア「仲間は一人も死なせない。それがわたくしの流儀です!!」


    辺古山「そうか……ありがとう、ソニア」


    ソニア「どういたしまして!」


    辺古山「さて、私は早速だがぼっちゃんのところに行く。私の半身を預けたままだからな」


    穏やかな笑顔だ。
    ゆっくりと彼女は歩き出す。愛するあの人に会うために、希望を胸に抱きながら。


    ソニア「……」


    その笑顔を見届けたあと、田中たちのほうに振り返る。


    ソニア「こんなに疲れるなんて思ってなかった……で……す……」


    バタンッ


    左右田「ソニアさん!!!!」


    田中「お、おい闇の聖母!しっかりしろ!!」


    ソニアは高熱で、とてもではないが具合はよくなさそうだ。



    左右田「はやく!!医者を!!!」


    田中「罪木を連れてこい!!!」


    舞園「は、はい!!」


    左右田「舞園!いたのか!!!」




    ソニア「すみ、ません……」



    そのまま目を閉じ、意識を失った…………






    -魔王城の奥-


    カムクラ「ソニア・ネヴァーマインド。貴女は今後の鍵となりそうですね」


    狛枝「アハ!!いくら大魔王といえど、完全に消えたデータを復元させることは出来ないんだね!!」


    カムクラ「出来ませんよ。出来るのは……このゲームを操るGMくらいですから」


    狛枝「全ては(GM)の導きだ……ボクらはただの駒。サイコロゲームのように一つ一つ決められたマスに止まるだけだよ」


    カムクラ「全く。ツマラナイです。」
  44. 44 : : 2015/05/01(金) 08:12:43

    0と1の数字が並ぶ空間。そこで一人の少女がゲーム世界を見守っていた。

    七海「あれ・・・?」

    少女はふと、辺古山のステータスに気付く。

    七海「おかしいな・・・辺古山さんはgameoverになって、復活が出来なかったはず・・・」

    少女は次にソニアのステータスを見る。

    七海「これは・・・!無茶をしたせいでソニアさんのステータスがバグを起こしてる・・・」

    (GM)である彼女やネクロマンサー(江ノ島)に頼らず自力でデータを復元したのだ、その代償が来ているのだろう。


    現実世界でも同じようにこの世界も等価交換でなりたっている。
    リンゴを買う代償が提示されたお金のように命を与えるには同じような代償を得なければならない。

    命の代償は・・・

    七海「とにかく、お父さんに報告しよう・・・このままだと、ソニアさんは・・・」

    たとえ、ゲームをクリアしたとしても。
    現実世界に戻ってこれないかもしれない。

  45. 45 : : 2015/05/01(金) 22:37:56
    魔王城の廊下をワープホールに向かって走る。急がないと、早く坊っちゃんに私という駒がまだいることを知らせないと。

    貴方はまだまだ上へ行くお方だ。

    私という道具を使い、今よりも上へお進みください。

    視界が止まる。いや止まったのは私の体だ。

    ピタリ、と不格好に止まった自分の体に冷汗がつたる。

    後ろから薬品の臭いのする布を鼻に近づけられる。気を失う前に最後に見たのは

    辺古山「小泉…!」

    小泉「ごめんね、ペコちゃん。少しの間協力してもらうよ。」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    店で買った饅頭を食べながら、街をフラフラと練り歩く。

    石丸と大和田に宿をとらせ、しばらくの間自由時間として探索することにした。

    今日は布団で寝られるかな、久々に思える。

    饅頭を食べ終えると、包んでいた紙を、くしゃくしゃに丸め鞄に入れ、また歩き出す。

    こういうところなら、かりんとうも売ってそうだ。

    肩と肩がぶつかりバランスを崩す。

    九頭龍「テメェ痛てぇじゃねぇか!何しやがる!」

    「うるさいなぁ!なんなの?チビのクセに当たり散らしてんじゃねぇよ、この童貞野郎!」

    ぶつかった相手をよく見ると、見覚えがあった。

    いや、でも明らかに違う。

    「あ、こいつ九頭龍冬彦だよ。何その格好?歩く条例違反のゴキブリ野郎のクセにお坊さんのつもり?」

    あいつはもっと、身長も小さくて

    「もしかして葬儀屋ってアンタみたいなとこと繋がってんのかな?そうやって死体隠してんの?…あ、単純に耐え切れなくて出家したとかー?」

    こんな、こんな…見下されるほどの身長差なんてなかったはずで…

    九頭龍「テメェ…西園寺!調子乗ってんじゃねぇーぞ!その姿何だ⁉︎何でそんなでけーんだよ!」

    西園寺「何?女性に向かってデケェとか。ほんっと失礼。礼儀なってないよね。」

    九頭龍「次から次へと言いたいこと言いやがって!ぶっ殺すぞ!」

    西園寺「あーもう、ほんっと野蛮!そんなんだからモテないんだよ。一生童貞で過ごしたいの?別に止めないけど。」

    西園寺は数歩先へ進むとこちらを振り返り、

    西園寺「あ、そーだ。ぶつかったお詫びとしていいこと教えてあげるよ。今日の夜そこの広間で面白いことが起きるよ。行ってみたら?」

    そう言うと、西園寺はくるりと踵を返し去って行った。

    …オレは何も思っていない。

    あんなダイナマイトボディに暴言を浴びせられて何も思ってなんかいない。

    オレは正常だ。

    そういうのは左右田の役目だ…そうだ…

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    頭が痛い、割れるようだ。

    頭に手を当て、しゃがみ込む。

    私は知らない、こんなこと。

    でも、この時私は近くにいた。

    そうだった。

    西園寺「おねぇを殺したのは、アイツじゃないか。」
  46. 46 : : 2015/05/02(土) 08:49:02
    またまたその頃苗木サイドでは…

    苗木「…早く宿を探さないと……」

    戦刃「……………うーん…」

    苗木「ど…どうしたの?」

    戦刃「…うんあのね…あの仮面男ってさ…まさかなんだけど…改z(花村「んフフフ!こんな所に可愛らしい子達が!なら是非是非!うちの宿に泊まらない?アーバンな香りがするよ?」

    苗木「可愛らしい子達って…僕も入ってるのかな?」苦笑い

    霧切「…何もしなければ泊まりたいけれど……よろしいですか?花村先輩」

    花村「うんうん!ok!ok!何もしないけど…おかずにはするよ!」チャリ

    戦刃(……あれは…『地のエレメント』?)

    花村「沢山料理を御馳走しちゃうよー!」タッタッタッ

    苗木「本当に大丈夫かな?」タッタッタッ

    霧切「…何してるの?速く行くわよ?戦刃さん」タッタッタッ

    戦刃(……まぁいっか)

    戦刃「みんなー!待ってよー!」タッタッタッ
  47. 47 : : 2015/05/02(土) 10:35:52
    -民宿

    戦刃「ふぅ・・・ついた」


    苗木「さて、今後どうしようか?」

    霧切「とりあえず問題なのは、私達側には復活する手段が無いことだわ」

    苗木「え?魔王側にはあるの?」

    戦刃「あのね、苗木君・・・魔王側はね、転送システムを使ってるんだよ・・・」

    苗木「〝転送システム〟って?」

    霧切「転送システム、魔王側に付いてる人が戦闘不能になると自動的に王宮に転送され復活出来るシステムの事」


    戦刃「だけど、このゲームに入っちゃった時から〝あるラグ〟が発生しちゃったんだよ・・・」

    苗木「そのラグって・・・」

    戦刃「5回目の戦闘不能の時に、その人のデータが完全消滅してしまうんだよ・・・」

    霧切・苗木「「!!?」」

    戦刃「そうなってしまえば、例えネクロマンサーやウサミのマジカルステッキを使っても復活出来なくなるかr・・・」

    苗木「ちょっと待ってよ!!?それって噛み砕いて言えば〝このゲームに殺される〟って事だよね!?」


    戦刃「・・・そうだよ?だから、四天王達も後4回倒せば復活が完全に出来なくなるよ?」

                                     Now Lowding....

    -九頭龍サイド

    石丸「・・・」パラパラパラパラパラ…

    九頭龍「お、オイ・・・いしm(大和田「先輩、今兄弟に話しかけねぇ方が良いぜ?集中してるからよぉ」

    九頭龍「あ、そ、そうか・・・」アセ…


    九頭龍「ってかコイツ何やってんだよ!」ヒソ

    大和田「ネクロマンサーの習得方法を調べるついでに、本の翻訳を片っ端からやってるんだと・・・」ヒソ

    九頭龍「・・・は?またやってんのかよ!?」

    大和田「まぁ兄弟の勉強癖は今に始まった事じゃねぇしな」ジト

    九頭龍「・・・てかオイ、ネクロマンサーって・・・」

    大和田「そうだ・・・兄弟はペコ山先輩を復活させる方法を探してんだよ!」ヒソ

    九頭龍「・・・俺のためにか?」

    大和田「それ以外に何があるってんだ?」ジト

    九頭龍「・・・」


    大和田「俺もウサミのステッキってやつがねぇか、店を片っ端から捜したんだけどよ?売ってなかったんだ・・・」

    九頭龍「いや、そうだろ・・・普通」

    大和田「・・・説明書を見たから気づいた事だけどよぉ」


    大和田「・・・ウサミのステッキ自体は、序盤から売ってるらしいんだけどな?」(結構高ぇけど)

    九頭龍「じゃあ・・・このゲームは・・・」

    大和田「あぁ・・・大分改変されてるみてぇだな・・・」
  48. 48 : : 2015/05/02(土) 16:14:44
    魔王城の奥


    カムクラ「そろそろ頃合いですかね」


    魔法を使い、魔法陣を空中に出す。


    狛枝「なにが?」


    カムクラ「ミニゲーム、ですよ」


    無表情でそう言うと、魔法陣が赤く光だした。


    カムクラ「データ・オン」













    モノクマ「うぷぷぷぷぷ」


    モノクマ×那由他「「うぷぷぷぷぷ!!!」



    苗木や九頭龍、四天王などの全プレイヤーの元に赤い魔法陣が写し出される。


    と共に、大量のモノクマ達が現れる。


    そして、謎の声が聞こえる__



    ???「あー、あー……マイクテスト、マイクテスト。よし。皆さんにお伝えしたいことがあります」


    ???「このモノクマ達を最低10匹倒さなければこのゲームから脱落します。というかさせます」


    ???「いわばこれは【ミニゲーム】です。レベル上げみたいなものですね。では、検討を祈ります」



    プレイヤー全員「ハァ!?」



    全プレイヤーが騒然とした。


    突如訳のわからないことを言い出し、消えていった謎の声に……





    カムクラ「ふう」


    狛枝「余計なことするよね、キミって」


    カムクラ「褒め言葉です」


    狛枝「っていうかさ、ソニアさんはどうするのさ」


    カムクラ「特別にミニゲームに参加しなくていいことにします。パンツは貰いますが」


    カムクラの手元に黒いレースの高級パンツが現れる。


    狛枝「やるねぇ」


    カムクラ「……そういえば、ソニアがどうしてあの技を使えたのか判明しました。」


    狛枝「ザオリクのこと?」


    カムクラ「はい。ソニアには、特別な権限があったんですよ。このゲームを作った会社を思い出してみてください。」


    狛枝「『(株)ノヴォセリック王国』だっけ」


    カムクラ「それです。彼女の母国が作っています。ということは……」



    狛枝「母国が彼女を大切にするのは当たり前。それなりの発言力は持っているはずだね」


    カムクラ「正解です。でなければ、あんな奇跡起こせる訳がありません」


    カムクラ「そして、困ったことに……」




    カムクラ「彼女には、誰も逆らえないというルールがあるのです。普通のゲームのように、絶対倒せないキャラがいるのと同じ。」


    狛枝「なら、このままずーっとおやすみしててくれたほうが……」


    カムクラ「ボク達にも好都合なんです」


    狛枝「そうだねぇ」


    カムクラ「まぁGMのように必ずの権限を持っている訳じゃないんですが。あくまで彼女もプレイヤーなので」


    狛枝「本当めんどくさい設定だね」
  49. 49 : : 2015/05/02(土) 18:57:11

    七海「・・・」

    何かが可笑しい。バグがどんどん溢れてデータを蝕み始めている。

    このバグは何処から出ているのだろう?

    七海「・・・魔王城?」

    バグは魔王城から溢れていた。

    七海「どうなっているの・・・?まさか、転送システムに異常が?」

    七海は転送システムに潜り込もうとしたが、バグに阻まれて近づく事さえできなかった。

    七海「どうしよう・・・私一人じゃ止められない・・・!!」

    その時、バグが意思を持つかのように七海を飲み込み始めた。

    七海「っ!?」

    必死にもがく。ここで自分が消えたらこの世界は・・・

    七海「お父さん・・・!江ノ島さん・・・!!」

    その声は誰の元へも届かなかった。
    あとには何も残らず、ただ0と1の数字が浮かんでいた。
  50. 50 : : 2015/05/03(日) 10:36:38
    澪田「紅茶でも飲むっすかー?いい茶葉あるんすよー!」

    澪田は軽やかな足取りで茶を淹れにいく。

    大神「このように世話になり、なんだか申し訳ないな。」

    十神「どこがだ、当然だろう。」

    キッチンの方から顔の覗かせ、

    澪田「そういえば晩ご飯どうするっす?丁度残ってるんすよ、いりますかー?」

    大神「ああ、すまぬ。お願いしていいだろうか。」

    澪田「了解っすよー!」


    しばらくすると、チキンの入ったモロヘイヤスープに、チャパティと呼ばれるものが出てきた。

    大神「美味だな、料理は手慣れているのか?上手だな。感謝する。」

    澪田「そんなー♪照れるっすよー!さくらちゃんのご飯もまた今度食べてみたいな!」

    大神「この紅茶も、我は緑茶の方が好きなのだが、いい香りだな。」

    澪田「でしょー?香りで選んだんっすよー!」

    楽しく食卓を囲い、久々に感じる安心さ。


    窓の方から赤い光が入ってくる。

    十神「なんだ…何が起きている!」

    澪田「騒がしいっすね。」

    外に出ると、騒がしさの訳がわかった。誰かがスピーカー越しに喋っているようだ。

    十神「ミニゲームか…大神、行くぞ!」

    大神「ああ、わかった!世話になったぞ、少し用事に行ってくる!」

    澪田「あ、ちょっと!」

    二人は澪田を残しモノクマの下にかける。

    澪田「あー、行っちゃった。せっかちっすねー。」

    澪田の下に、モノクマがてとてとおぼつかない足取りで走ってくる。

    澪田「あ、かわいいのもいるんじゃないすか。」

    澪田は足を上げ、モノクマを思い切り踏み潰す。モノクマには、穴が空き、コードがはみ出したりビリビリと青白い電気が見える。

    澪田「ちょっとぐらいなら手伝ってあげてもいいかなー!なんて。」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    コンピュータが熱くなりすぎない様にガンガンにクーラーを効かせている。僕にとっては寒いくらいだ。

    不二咲「ねぇ、澪田さんてこんな人だっけ?」

    江ノ島「あー、澪田?うん、違うね。」

    江ノ島は両手を丸め、顔の近くに持って行き、

    江ノ島「あのね、怒らないで聴いて欲しいんだー♪…いや、答えてほしい?違う、考えて欲しいかな。」

    江ノ島は恍惚な表情を浮かべると、

    江ノ島「さーて、私が澪田を生き返らせた回数は、いったい何回でしょうか!」

    不二咲「あ、そういうことかぁ。生き返らせることで人格崩壊を起こしてるんだねぇ。これはいったい何回目なのかなぁ?5回程度じゃないと思うけどぉ…。まさかエレメント全員が?いや、それは違うねぇ…。」

    江ノ島「人格崩壊というより、キャラ崩壊だよね。なんか面白いわ。ファンが見たらどう思うんだろ。あの、歌通りの彼女に喜ぶのか、それとも絶望するのか。」
  51. 51 : : 2015/05/03(日) 11:08:57
    へいへいヘイ!しょうへい!という事でその頃九頭竜達は…

    石丸「!あったぁぁぁぁ!!!!」

    九頭竜「本当か!嘘だったら海外に売り飛ばすぞ!」

    石丸「それは嫌です!…その前にこれを見てください!」

    大和田「ネクロマンサー…の習得法」

    石丸「うむ!そうだ!」

    九頭竜「でもよぉこれ」

    九頭竜「『レベル99』からしか取れないって書いてあるぜ?」(虚無目)

    石丸「」

    大和田「」

    九頭竜「これムリゲーだろ」

    キュィィン!

    石丸「あれ?何か言いました?」

    大和田「言ってねぇぞ」

    九頭竜「俺もだ」

    モノクマ「僕も!」

    九頭竜「そうk…って…うぉ!?モノクマ!?」

    モノクマ「(「・ω・)「ガオー」

    九頭竜「絵文字使ってきやがった!」

    大和田「んなことより…これはチャンスじゃないっすか?」

    石丸「そうだな!」

    九頭竜「レベルをあげたら……俺が司祭……石丸がネクロマンサー…でいいな?」

    石大和「ああ!」

    九頭竜「じゃあ…行くぞ!」
  52. 52 : : 2015/05/03(日) 15:27:27
                      Now Lowding.
    ・・・

    セレス「・・・」ウフフ♥


    セレス「全く・・・哀れですわ」


    セレス「レベルなんて、〝ただのお飾り〟にすぎませんのに・・・」ニコー


    セレス「道具採取やメダル集めもあの駒(桑田君)に任せれば良い・・・」


    セレス「まぁ、皆さんの高みの見物も悪くありませんわね・・・」


    セレス「・・・ですがここは」

             ───ナイト(わたくしの所有物)を取り返す方が面白そうですわ・・・


                            Now Lowding...

    仮面「・・・!」ジュダダダダダ!!!?

    モノクマ達「「「(′ω′)ふぁっ!!?」」」

    仮面(桑田)(くっそふざけんな!!セレスううぅぅ!!?)ゴゴゴ

    -ズバババッバババアアアァァァァァア!! 通算4,869 CONBO!!

    仮面(桑田)(これで580っ体目えぇぇぇぇええ!!?)

    モノ/「」

    /ノクミャ「・・・」

    モノクマだった物「解せぬ・・・」

                       Now Lowding.

    十神「・・・っち!レベルが上がらんではないか!?」イライラ…

    大神「で、あろうな・・・しかし他の奴もやっているのだ・・・最低でも同等の力はつけねばな」スッ

    澪田「ひゃっほーぅ!手伝ってあげるっすよ!」

                       Now Lowding...

    モノクマ達「「「「クマー!!」」」」


    九頭龍「行くぜ・・・お前ら!」ザッ…

    石田・大和田「「・・・了解!!」」


                       Now Lowding.

    苗木「やるしか・・・無いみたいだね・・・!」

    霧切「そのようね・・・」スッ

    戦刃「・・・行くよ?二人とも」チャキ…


    花村「あれぇ?僕も忘れないで欲しいなぁ」ムッフゥ…


                       Now Lowding..
    田中「くっ!!いったい何事だ!?」ガタッ!!

    左右田「まぁ、一掃すれば良いだけの話だろ?相手は雑魚みたいだし」


    モノクマ達「「「・・・うぷぷぷぷっ!」」」


    ─それぞれの死闘を繰り広げる中で・・・

    ──一部の人間はそれを高みの見物をしている勢力有り・・・


    その勢力の一人、セレスティア・ルーデンデルクは────

                          Now Lowding.....
  53. 53 : : 2015/05/03(日) 20:58:06
    -???-


    ソニア「ん、ぅ……ここはどこでしょうか」


    あたり一面真っ白で、大きな巨大なモニターがあるだけの部屋にソニアはいた。


    七海「やぁ、ソニアさん」


    ソニア「七海さん!」


    床に寝そべってゲームをしている。
    あたりを見渡すが、二人以外には誰もいない。


    七海「気づいたらここにいたんだ……推測だけど、ここはある程度の力を持つ人の"収容所"じゃないのかな?」


    よく見ると、七海のゲーム画面にはたくさんの数字とメッセージが映されていた。そこから情報を手に入れているのだろう。


    ソニア「あの、モニターは?」


    七海「見ればわかるよ」


    モニターに映像が映し出される



    -モニター-


    田中「うぐっ!!此奴ら、一体どこから湧いているのだ!?」


    左右田「くっそ!なめてた!意外と強いぞ!?数の暴力って素敵(」


    魔法陣から火を放ったり、雷で攻撃している田中と……
    レンチでボコボコにしている左右田達が映されている。

    その二人の間には、ソニアが倒れていた。


    田中「救護班は既に避難してしまっている!俺様達だけでなんとかここを守るぞ!!」


    左右田「あたりめーだろ!?」



    モノクマ「うぷぷ」


    モノクマ達「うぷぷぷ!!」



    田中「何故だ!!!何故此奴らは……」


    左右田「ソニアさんばっか狙ってるんだよ!?」


    モノクマ達は左右田達に目もくれず、ソニアのほうに向かっている。


    左右田「なんなんだよ!!!くっそ!!!数が尋常じゃねぇ!!!」




    モノクマ「うぷぷっ!」ザシュッ




    田中「ぐあっ!!!」


    HP♥100/????


    モノクマ「うぷぷぷぷぷ!!!」ザシュッザシュッザシュッザシュッ



    左右田「いってえええ!!!」



    HP♥19/????




    左右田「ゼェ……ゼェ……こんなことで負けてられっか……ソニアさんはオレが守るんだよ……」フラフラ


    フラフラになりながらもなんとか立ち上がっていられる左右田。


    田中「負けていられるか……!!!」フラフラ


    魔王、お前魔王のくせに弱い……

    あ、フラフラになりながらもなんとか立ち上がっていられる魔王。



    そこで、一度画面暗くなった。



    七海「どう?わかった?」


    ソニア「魔王城が映し出された……?そ、それよりも早くお二人を助けないと!!!!」


    七海「無理だよ」


    ソニア「え……?」


    七海「出口は無かった。なんらかの方法をつかわないと無理なんだと思う。私はお父さんになんとかしてもらわないと……ソニアさんは多分、魔王城にある"本体"になにかしないといけないんだよ」


    ソニア「そんな……」


    七海「でもソニアさん。どんなものにも……」


    ソニア「希望は、ある?」


    七海「そうだと思うよ?」


    ソニア「……ありますよ。絶対!」



    またモニターが映し出される

    そこには……




    ジェノサイダー「そんなピンチなお二人に!笑顔が素敵な殺人鬼!ジェノサイダー翔参上!あはんっ!!」


    舞園「笑顔が素敵な人気アイドル!!!舞園さやか参上です!!」


    弐大「笑顔を素敵にさせるマネージャー!!弐大猫丸参上じゃあああああ!!!!」


    ウサミ「笑顔が素敵な人が好みの魔法少女!!!ミラクル☆ウサミ参上でちゅ!!」



    田中「遅いぞ貴様ら……」


    左右田「色々ツッコミどころありすぎるだろ!」


    助っ人たちが来ていた。




    四人(?)がズバズバとモノクマを退治すると、あたりにはモノクマはいなくなっていた。




    田中「今回は礼を言うぞ……ありがとう」


    左右田「部下に助けてもらうだなんてな」


    ジェノサイダー「アタシは一応ほんkモゴッ」


    舞園「詳しくは絶対絶望少女で!!」


    左右田「やめろオメーら!!!」



    そして、モニターは消え……



    七海「あったね、希望。」


    ソニア「希望はどこにでもあるんです、ね。頑張ってください……」




















    ソニア「左右田さん」



    ソニアの顔は少し赤くなっていた。





    左右田に春が来た。

  54. 54 : : 2015/05/04(月) 12:22:25

    七海「っ!?ソニアさん!!」

    ソニア「えっ!?」

    ドンッ!!

    ソニアは七海に押し出された。ソニアがいた所にバグの大群が襲ってきたのだった。
    そして、近くにいた七海が飲み込まれようとしている。

    ソニア「七海さんっ!!」

    助けようとするが

    七海「近づいちゃダメっ!!!このバグ・・・何故だかわからないけどソニアさんを狙っている・・・私の事は心配しないで?」

    ソニア「っ!!七海さん・・・!」

    バグは七海を飲み込み、消えた。

    ソニアだけがこの場に取り残された。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    狛枝「アハッ!皆頑張ってモノクマを倒してるよ!!でもモノクマを倒してもレベル上がりにくいんだよねだって経験値1だもん絶望的だよねでもその絶望を乗り越えてこその希望だもんねさぁ輝かしい君たちの希望を(以下略)」

    カムクラ「・・・狛枝」

    狛枝「田中くん達も頑張ってるねぇでも部下に助けられる魔王ってどうなのかな?というか魔王レベル低くない?いやカムクラくんに比べたら高いんだけどステータスが低いよ絶望的だね!!あ、でもソニアさんや日向くんが戦闘不可の時点で絶望してるよねでもその絶望を乗り越えてこそ君の希望は輝くんだもんねさぁ君の希望を見せてよ・・・いてっ!!」

    カムクラが投げたガラス玉が入った靴下(田中のもの)にあたり、狛枝の希望うんぬんはストップした。

    狛枝「いてて・・・どうしたんだい?何か問題でも?」

    カムクラ「左右田のツナギが見当たりません」

    狛枝「いやだなぁ。さっき食べちゃったじゃないか・・・」

    カムクラ「そうでしたっけ?・・・冗談はさておき、GMの気配が消えました」

    狛枝「え?」

    カムクラ「そもそもこのミニゲームはGMを呼び出すためのもの・・・GMなら止めにはいるはずなのですよ」

    狛枝「ということは・・・」

    カムクラ「GMに何かあったのでしょう・・・まぁそれはそれでオモシロイのですが」

    狛枝「絶望的ィ・・・」

    カムクラ(・・・一体、何が起きてるのでしょうね・・・)
  55. 56 : : 2015/05/05(火) 14:22:06
    あらかた減ってきただろうか。モノクマの数もこの辺りはあと50〜60匹ぐらいだろう。

    大和田「おい、誰かいるぞ。…女だ。」

    石丸「一般人が巻き込まれてしまったのだろうか。助けに行くぞ!」

    二人が、かけようとすると

    九頭龍「お前ら馬鹿か、罠だとは考えねーのかよ。」

    大和田「誰が馬鹿だ!なら放っておけと言うのかよ!よく見ろ!あんなに囲まれて!」

    九頭龍「あぁ、言うさ。お前こそよく見ろよ。あんな服のはだけ方なかなかねーよ。テメーは猿か、裸の女なら欲情して助けんのかよ。」

    大和田「テメェ…オレがそんな漢に見えんのかよ…!」

    石丸「やめないか二人とも!こんなことをしている場合ではない!」

    九頭龍は石丸を見ると、何か面白いことを思いついたように笑い、

    九頭龍「お前、遊び人だろ?助けに行ってこいよ。」

    大和田「テメェ兄弟に何させる気だ!」

    九頭龍「助けて来いって言ってるだけだろ。遊び人にとっての風紀ってさー、オレもどんなんもんか知らねーんだわ。見せてみろよ。」

    どういうことだ?つまり、僕にあの女性を…

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    僕には今、三人の人間が見える。

    一人は僕の同級生、もう二人は一つ下の学年の生徒だ。

    後輩というには少し気が引ける。高3で入学した人もいるというし、学年が下でも、年も下ではないだろう。

    そもそも僕は、自分の本当の年なんてわからないのだから、考えても意味がないけれど。

    僕は、僕は、僕は…私は

    「誰か…助けて!」

    女性の叫び声。それを出しているのは僕の喉。

    超高校級の詐欺師にかかれば、声の変化など造作もない。




  56. 57 : : 2015/05/06(水) 12:41:07
    九頭竜「おい!石丸!」

    石丸「行けと…」」

    九頭竜「あぁ…話が早くて助かる」

    ???「助けてっっーー!!!」

    石丸「ですが……僕には…本当に叫んでるようには思えないんですが……」

    九頭竜「なんで…そう思う?」

    石丸「うーん…いや!気のせいかもしれません!ちょっと人助けしてきます!」ダッ

    九頭竜「……ちょっと待て!」グィ

    石丸「おぁ!?」グェ

    九頭竜「……俺が行く!」

    石丸「けほっ……えっ?」

    大和田「なっ!」

    九頭竜「石丸!ありがとよ!その可能性を考えてなかったわ……」ニヤ

    石大和「えっ?つまり?」

    九頭竜「……この女の叫んでる声はな……」


    九頭竜「『超高校級の詐欺師』……俺の…同級生だ!」


    石丸「そんな!」

    九頭竜「お前なんで本当に叫んでるようには思わなかった?」

    石丸「えっ?…風紀委員を勘です!」

    九頭竜「………あぁそうか…とにかくもう攻撃するぞ…」スッ

    大和田「でも…同級生なんすよね…いいんすか?」

    石丸「…そうですよ!」

    九頭竜「……わかったちょっと罠に掛かってくる」

    石丸「いや!そういう意味で言ったんじゃ…」

    九頭竜「任せろよ……じゃモノクマよろしくな」ダッ

    いっぽうその頃???では…


    ???「おかしい…エラーがおきている」

    _エラー

    ???「どっどうするの!?松田君!」

    松田「……仕方ねぇな…『アイツ』を送るぞ」

    ???「え?アイツ!?」

    松田「手伝え…音無」

    音無「…うー………わかったけどやり方どうだっけ?」

    松田「…お前死ねよ」

    音無「あはは…ごめん)


    _エラ
  57. 58 : : 2015/05/06(水) 12:41:49
    _エラになってる…_エラーに脳内変換しててください!
  58. 59 : : 2015/05/06(水) 16:04:05

                           Now Lowding.....

    霧切「・・・ふぅ、大分片付いたわね」

    戦刃「でもまだ気を抜いちゃ駄目・・・他の人もレベルのためにわざと戦いに行ってる筈だから・・・」

    苗木「本当にありがとうね!僕のために戦ってくれて・・・」現在Lv6

    戦刃「そ、そんな事ないよ//苗木君だって500体位倒してたよ・・・」


    ***「全く・・・哀れを通り越して滑稽ですわね?」

    霧切・戦刃「「!?」」ビクッ!!

    セレス「皆さん・・・ごきげんよう」ニコ

    苗木「せ・・・セレスさん?」


    戦刃「苗木君、下がってて・・・」チャキ…

    セレス「あらあらまぁまぁ・・・わたくしのナイトにベタベタし過ぎではありませんか?」

    霧切「まさか、この状況を作ったのは・・・あなたの仕業かしら?」ギリ…

    セレス「知りませんわよ、どうしてそんな事わたくしがしなきゃいけねぇんだよ」ジト

    戦刃「・・・でも、味方でもないんでしょ?」


    セレス「・・・お察しが宜しくて助かりますわ」ニヤリ

    霧切「・・・レインアロー」

    セレス「・・・!!!?!?」ザクザクザクザクッ!!?

    霧切「・・・!」ピク

    人形「バーカ」ドサッ ♥-10

    苗木「変わり身!?」


    セレス「全く、どこを狙っているのやら・・・」

    戦刃「・・・!」(カウンター!)ザシュザシュッ!!?

    人形「ザンネーン」バタリ ♥-10


    セレス「はぁ・・・かいかぶり過ぎましたわね、全くの雑魚じゃありませんの・・・」

    セレス「こんな雑魚位倒して貰った方が良かったですわ?」

    霧切「・・・あなたこそ、そうやって変わり身ばかりしていても私達には勝てないわよ?」

    セレス「・・・」ギロッ


    セレス「あなた方、レベルが高ければ良いなんて勘違い・・・しておりませんか?」

    戦刃・苗木「「・・・勘違い?」」

    セレス「確かに私のレベルは2・・・あなた方より劣っておりますわ?」

    霧切「・・・何が言いたいのかしら?」

    セレス「っち、面倒ですわね・・・」



    セレス「RPGというものは、〝レベルが高い方が勝つ〟のではありませんわ・・・」

    セレス「〝HPが0になった方が負ける〟のですわ」

                                 Now Lowding...

    桑田(・・・セレスのやつ、今頃苗木ん所に着いたか?)


    桑田(しっかし苗木も・・・やなヤツに目を付けられたなー・・・)

              ...
    桑田(今のお嬢に・・・あの技に勝てる奴なんていねーっつーの!)

                                 Now Lowding...

    -ゴゴゴゴゴォォォオ!!?

    苗木「!?なんだよ!これっ攻撃できない!!?」

    セレス「・・・ふふふ」


    霧切・戦刃「「苗木君!!?」」キーン!!?

    戦刃(なにこれ・・・苗木君とセレスさんの周りに、結界が・・・!?)


     安広(ヤスヒロ) 多恵子(タエコ) Lv2 ギャンブラー
    H P♥9979/9999
    M P★ 245/255
    ATB▶ 攻撃可能


    セレス「・・・〝デス・ポーカー〟」

                          Now Lowding....
  59. 60 : : 2015/05/07(木) 17:52:23
    ???


    ???「フハハハハァ!!!私たちは魔王軍とは別に世界征服を目論みている悪の組織、『鳥の爪団』だよ!!!……じゃなくてなのだぁ!!!ここでは仮の名として『オーアイト』と言う!ついでに言うと団長だ!!」


    ??「鳥の爪団団長の右腕!!!『アージェント』だべ!!!」


    ??「えー、見た目はデブ、頭脳は工藤○一の『ペルライト』ですぞ!!!」



    オーアイト「決まった!!!」


    アージェント「いや!バレッバレだべ!!!」


    ペルライト「決めゼリフがわかりやすすぎなんですよ!!悪の組織なめてんのかッ!!!」


    オーアイト「だってさー、出番ないんだもん」


    アージェント・ペルライト「それな」


    オーアイト「モノクマはさー、もう10体倒したしー、ドーナツも食べたしー」


    ペルライト「あさh……オーアイト殿の食欲は異常ですぞ!!!おかげてモノクマメダルがっ!!!」


    アージェント「ペルライトっちの油芋とコーラ代もすごいべ」


    オーアイト「アージェントが変な詐欺に引っかかるから!!!」


    三人「ぐぬぬぬぬ」


    オーアイト「ハァ……もうやめよう。意味ないよ」


    ペルライト「素!素!!!」


    アージェント「それにしても、ここって何処なんだべ」


    オーアイト「しーらない」


    ペルライト「っとぉ!!!拙者たちはこんなことしてる暇なんてないだーい!」


    アージェント「あ、それダメな口調!!!」


    オーアイト「必殺技を使って、モノクマたちを全滅させるんだったよね!!全ては世界征服のために!!!」


    アージェント「だりぃべ。」


    ペルライト「やらなきゃ……やられる……」


    アージェント「アウトだべ」


    オーアイト「はいはい!じゃあやるよ!準備して!!」


    ペルライト・アージェント「へーい」


    三人は三角形になるように立ち、中心に右手を上げる。


    右手の中指に付けている指輪から、眩い光の光線が放たれ……



    オーアイト「アウルム(金)!!」


    アージェント「アルゲントゥム(銀)!!」


    ペルライト「ぺルラ(パール)!!」


    全員「ドムヌ(プレゼント)!!!」


    ラテン語で「金、銀、パール、プレゼント」の意味の呪文を発した。

    ネタを知らない?調べてみよう。




    その光の光線はやがて世界を包み、モノクマたちを撤去して行った。







    プレイヤー達「ハァ!?」

    プレイヤーたちは、勝手に出て勝手に消えたモノクマ達を見て、騒然としていた。




    -魔王城-


    カムクラ「チッ……余計なことしてくれましたね。どこの誰かは知りませんが」


    狛枝「モノクマが全滅だなんてね……これでミニゲーム終了だ。10体以下の人はいる?」


    カムクラ「いませんよ。ツマラナイ」


    狛枝「アハッ!!!ただのレベル上げだったんだ!!!」


    カムクラ「黙りなさい」
  60. 61 : : 2015/05/08(金) 12:56:22

    日向「う・・・ん・・・?」

    真っ白い空間の中、日向は目を覚ました。

    日向「ここは・・・何処だ?俺は確か、魔王の命令で小泉の所に・・・」

    狛枝「やあ!!!」

    日向「・・・」

    日向は無言で狛枝にげんこつを食らわせた。

    狛枝「いてっ!!」

    日向「お前か・・・俺をここに閉じ込めたの!!」

    狛枝「何でも人のせいにしないでよ・・・そうだけど」

    日向「そうなのかよ!!」

    狛枝「大魔王(カムクラくん)の命でね。ちょっとした人質?って事」

    日向「何?!」

    狛枝「こうでもしないと田中くん、言うこと聞かなさそうだったんだもの。仕方ないよね」

    日向「・・・」

    狛枝「そんな顔しないでよ。こうなったのは君のせいじゃないよ・・・」

    日向「・・・ハァー」

    溜め息をつくと日向はその場に座り込んだ。

    日向「誰かが助けにくるまで待つしかないのか」

    狛枝「これないとおもうけどね!!だってこの空間・・・」
















    大魔王の間にあるんだよ?
  61. 62 : : 2015/05/09(土) 20:34:08
    倒れていた女性の下に急ぐ。この格好は動きにくくてしょうがない。

    九頭龍「おい、大丈夫か?1人で何してる。」

    女は頭を上げ、その顔を露わにさせる。服の破れた所から、血が流れ出ている。

    九頭龍「怪我してんじゃねーか、こっち来い、宿で手当てしてやるよ。」

    女「お優しいのですね…。お言葉に甘えさせていただきます。」

    彼女は苦しそうな表情だったが、笑顔を作りそう言った。

    九頭龍は女を抱きかかえ、二人の元へ運ぶ。

    九頭龍「なぁ、この血なんだ?どっかの馬の血でも抜いて怪我に見せてんのか?」

    詐欺師「何を…!これはさっきあの変な魔物に襲われて!」

    九頭龍「その割りには妙にピンピンしてやがんな。化粧が全然落ちてねぇ。普通なら汗や泥でグチャグチャになってそうなもんだけどな。」

    女の表情は凍りいたように固まる。そのまま手を自分の顔に持っていき、

    女「僕、僧侶が引っかかるなんて思わなかったよ。君じゃ手玉に取ることはできない。」

    九頭龍「残念だったな、オレは男に興味ないんでね。」

    詐欺師「僕の本当の性別を君に教えた覚えはないけど?」

    九頭龍「何が狙いだ?」

    誰?「1人よりはマシかな、と。接触してみたんだよ。」

    大和田と石丸がやってくる。大丈夫か、と心配する声をかけられる。

    詐欺師が立ち上がり、石丸に近づいた。

    女「お兄さんかっこいいのね、目が綺麗。この服高かったでしょう?結構お金持ちなんだ?」

    石丸「な、何をしているのかね⁉︎女性がこの様な…!不健全だろう!!」

    詐欺師は、石丸の腕を取り自分の胸を押し付ける様にして抱きつく。

    女?「怪我してて、頭もクラクラするんです…。連れて行ってくれると嬉しいなー、なんて。遊び人さん」


  62. 63 : : 2015/05/09(土) 21:21:18
    石丸「んんっ!?ふっ不純…//」

    大和田(あっこれ…助けないと…)

    女?「助けてくれないの?遊び人さん?」グイッ

    石丸「ちょっ…やめっ……ふっ不健全//」

    大和田(だめなパターンだ)

    大和田「おi(九頭竜「やめてやれ…コイツが壊れちまう……一人で歩けるだろ?」グイッ

    女?「ちぇっ……」

    大和田「(´Д`)ハァ…疲れた……色んな意味で」

    九頭竜「とりあえず…ソイツと石丸を宿に運ぶぞ」タッタッタッ

    大和田「押忍!わかりました!」タッタッタッ

    女?「あっ!待ってよ!」タッタッタッ

    その頃???では

    松田「……わかったか?ドブス」

    音無「うん!わかったよ!ありがとう!松田君!」

    松田「(´Д`)ハァ…」

    松田(にしてもだ……このゲーム内にウイルスなんてない……だったら…このゲーム内で何が起きてるんだ………)

    一方苗木達は………
  63. 64 : : 2015/05/11(月) 13:53:02
    霧切・戦刃『『苗木君!』』

    セレス「・・・デス・ポーカー」


    苗木「・・・えっ、結界技!?」

    セレス「・・・いえ、特殊攻撃技ですわ」


    セレス「デス・ポーカーは、その名の通り・・・ポーカー勝負ですわ」

    セレス「・・・ただし、掛けるのは・・・HP(ヒットポイント)ですわ?」

    苗木「!?」


    戦刃『・・・セレスさん、2~3質問して良いかな・・・?』

    セレス「何でしょうか?戦刃さん」

    戦刃『ただのポーカー勝負に、苗木君とあなたの周りに結界が張られているのは何故?』

    セレス「そんなの、邪魔が入らないよう1対1にする為ですわ」


    霧切『じゃあ、あなたはどうしてギャンブラーになっているのかしら?』

    霧切『・・・それに、そのHPは何?』

    セレス「聞く必要はないのでは?ギャンブラーはなりたくてなったまでですわ?」

    セレス「それにこの〝デス・ポーカー〟は、HPが多い方が有利に進めるので・・・」

    セレス「カンストさせたまd(霧切『その事を聴いているんじゃないわよ!』

    霧切『そもそもギャンブラーは、〝遊び人〟の上位役職な筈よ?しかも習得にはLv30は必要だった筈・・・』

    霧切『一番おかしいのはそのHPよ!なんでLv2でカウントストップしているのかしら!?』


    セレス「・・・ふぅ、全く・・・一々説明するのも面倒ですわね・・・」

    戦刃『・・・データを改造したの?』

    セレス「・・・」ピクッ

    苗木「えっ・・・でもそれって自分のデータが飛んじゃうかもしれないから誰もやらないんじゃあ・・・」

    セレス「そんなの弱者の考える事ですわよ・・・苗木君?」

    苗木「!じゃあ、セレスさん・・・」


    セレス「そうですわ・・・わたくしは自分のステータスデータに加え、モブ、お城のデータにほんの少し手を加えましたわ♥」

    苗木・戦刃・霧切『「『ふぁっ( ′ω′)!!?』」』


    セレス「?何故戦刃さんまで驚いておりますの?」パチクリ

    戦刃『・・・いや、ステータス改造はとりあえず分かるけどモブとお城のデータ改造って何!?』ガビーン

    セレス「何って・・・そのままの意味ですわよ?」

    戦刃『・・・ねぇ、セレスさん・・・ほんの少しってどの位改造したの?』

    セレス「そんなの一々覚えていませんわよ」フイッ

    霧切『ようするに覚えていられないほど改造しまくったって事よねそれ』ジト

    戦刃『・・・私、頭痛いんだけど』アチャー

    霧切『奇遇ね、戦刃さん・・・私もよ・・・』ハァ…

    戦刃『セレスさん・・・私達のデータが飛んだらあなたの所為だから・・・』ギロッ

    セレス「まぁ、桑田君と同じ事を言われるとは思いもよりませんでしたわ・・・」


    苗木「・・・セレスさん、なんとなく察しがついたけどさ・・・桑田君もちょっとデータを改造しているよね?」サー

    セレス「えぇ、わたくしに忠誠を誓わせるために一つ改造させましたわ」ニコ

    苗木・霧切・戦刃『「『うわあぁ・・・』」』ドンビキ
          . . . .
    セレス「彼は(こころよ)く引き受けてくれましたわ~♪」

    霧切・戦刃((絶対恐喝してるよこの人))(虚無目)


                                           Now Lowding...

    -桑田サイド
  64. 65 : : 2015/05/11(月) 17:51:38
    桑田「ったくよ。いつの間にかこんなとこに飛ばされて……まーたバグか」




    黒い、謎の部屋にいた桑田。







    すると、小さな白い球体が現れ……




    ソニア「〜〜〜〜〜〜っ!!!」ドンドンドンッ



    桑田「そ、ソニア先輩!?」



    何かを桑田に訴えるように、白い球体の中から声をあげている。


    が、どうやってもぼやけていて声が聞き取れない。



    桑田「なんなんだよ!?ここから出せって言ってんのか!?」



    ソニア「〜〜〜!!!!!」ドンドンッバンッバンッ



    桑田「今開ける……っつってもどう開けんだよこれ!?」



    ソニア「……!」



    閃いたようで、魔法陣を空中に出す。


    そして、出てきたのは文字だ。








    【MPを少し注いで下さい】





    桑田「MP?どうやりゃいーんだよ……」





    【念】





    ソニア「〜!!…〜〜〜〜!!!……」



    そこでもう体力が無くなってしまったようだ。



    桑田「念じろってか……くっそ!やってやる!!」グッ




    ググググググ……







    パリンッ





    ソニア「……っはぁ!」




    小さな白い球体は割れ、中からは普通のサイズのソニアが出てきた。



    桑田「うお!?」



    ソニア「ありがとうございます。誰かがわたくしをあそこに閉じ込めたのです。邪魔者は消えろという思考ですかっ!ガッテム!!!!」




    桑田「ソニア先輩……?なんであんなとこに?」



    ソニア「わかりません。GM……の仕業でしょうか?」



    桑田「っすか……」


    ソニア「にしても、真っ白のあとは真っ黒だなんて。やっとあの場から出られたのに……」



    桑田「バグの世界じゃないっすかね?オレ、色々改造されてバグだらけっすし」


    ソニア「……なんという大迷惑。と、さっさとここから出たいところですが……」



    ソニア「目には目を、歯には歯を!!!バグにはバグを!!!といういうことで、バグでここから抜け出します」



    桑田「えぇ!?」


    ソニア「大丈夫です。最悪桑田さんだけでも出しますから」



    桑田「そういうことじゃなくって……」



    ソニア「いきますよー!おりゃっ!!!!」







    大量のバグが発生する。



    黒い部屋に、わらわらとバグが群がって行くと、眩い光が現れる。




    ソニア「桑田さん。お先にどうぞ」



    桑田「あそこからっすか!?うぇ……気持ち悪!!!」




    ソニア「はやくしてください!」



    桑田「は、はい!」




    眩い光に触れると、そのまま桑田は消えて行った。





    -ゲーム世界-



    桑田「……」




    桑田「なんだったんだ。今の……」







    -その頃ソニアは-





    ソニア「……わたくしは……」





    ソニア「本当に、戻ってもいいのでしょうか……?」











    左右田「ソニアさーん!!!」




    ソニア「!?」




    左右田「いやぁ、帰りが遅いので迎えに来ちゃいました!」



    ソニア「なんでですか!?こっちは危険なんですよ!?どうして……来ちゃったんですか!?」



    左右田「好きな人を命がけで護るのは普通だと思うんですが?間違ってましたか?」



    ソニア「う……」



    左右田(手応えあり)




    左右田「さて、帰りましょうソニアさん。」




    ソニア「え、あ、はい!」










    ???「あー、お取り込み中すみません!アンタらはそのままそこにいてね!!」



    全てのバグは消え、暗い世界に戻される。



    ソニア「っ!!」


    左右田「なんだよ!?」

















    ???「アタシはGM……アンタらの神様さ」
  65. 66 : : 2015/05/11(月) 19:46:04

    カムクラ「わしじゃよ、新●」












    ソニア「・・・」

    左右田「・・・なんでお前なんだよ!!」

    カムクラ「ツマラナイ質問はあとにしてください。とりあえずソニアにはここにいてもらわなければならないのですよ」

    左右田「なんでだ!!」

    カムクラ「貴方には関係のない事です・・・それにソニアを救えるのは貴方じゃない」

    左右田「何・・・?」

    カムクラ「全て僕の思惑通りにいっています。あなた方は黙って成り行きを見届ける事ですね・・・」

    そう言ってカムクラは去った。

    ソニア「カムクラさん・・・















    なんで(小泉の)紐パンなんて被っていたんでしょう?」

    左右田「ソニアさん・・・そこにつっこんじゃダメっす・・・」
  66. 67 : : 2015/05/11(月) 21:42:13
    鞄のなか、布団の下、クローゼットの中、絨毯の下、ポケットの中。

    見つからない、何処を探しても見つからない。

    外に落とした?…どうして、理由がない。この部屋以外でアタシが着替えた場所はない。

    やはりこの部屋に?だけどこれ以上何処をどう探せと。

    座り込み、考える。

    ひとつの考えに行き着き、恐怖する。

    いや、まさかそんなわけ、ありえない。

    だけど、

    小泉「アタシの下着が盗まれた…?」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    十神「なんだその顔は。気持ちの悪い。」

    フラフラと頼りの無い足取りでこちらへ歩み寄る。

    手には弦楽器を持っている。それはすごく大切そうに持つ。

    澪田「白夜ちゃんてばー、そんな怖い顔しないでほしいっすよ。」

    澪田は弦楽器を鳴らす、途端近くの岩がひしゃげる。

    十神「なんのつもりだ…。貴様!」

    澪田「ただの…お遊びっすよ。ねぇ、さっきのモノクマのついでに少し運動しよう。楽しい楽しいライブの始まりだよ!」
  67. 68 : : 2015/05/11(月) 23:09:49
    その頃!九頭竜たっちはー…

    九頭竜「なぁ…大和田よ」

    大和田「何すか先輩」

    九頭竜「宿ってこっちにあるっけか?」

    大和田「きっと…あってますよ……」

    九頭竜「そうかーこんな森の中でもかー?(棒)」

    大和田「そっそうです」ダラダラ

    九頭竜「……んな訳ねーだろ!」スパン!

    大和田「いてっ!」

    九頭竜「とりあえず聞くが……ここ……」

    どこなんだよぉぉぉぉ!!!!??

    それは少し遡る事5分前

    大和田「ハァハァ」タッタッタッ

    九頭竜「あってるよな!こっちで!」タッタッタッ

    大和田「合ってると思います!」タッタッタッ

    九頭竜「そうか……なら信じるよ…」タッタッタッ

    九頭竜(今一瞬見えたが…地図逆じゃなかったか?…………まぁ気のせいか…)タッタッタッ

    そして今に至る

    九頭竜「気のせいじゃなかった」

    女?「どうするの?…まさか…こんな森でサバイバルしろとか言うんじゃないでしょうね!?」

    九頭竜「言うか馬鹿野郎!」

    石丸「うっ……うーん…」ムク

    大和田「おお!兄弟!起きたか!」

    石丸「ああ……起きたぞ……それよりなぜ僕らは森の中にいるn…(小泉「…お前らかぁぁぁ!!!」ダダダダダ

    九石大女?「!?」

    小泉「私のぉぉぉ!私の下着を盗んだのわぁぁぁ!!!」ダダダダダ

    九頭竜「………………逃げるか?」

    小泉「殺してやるぅぅぅ!!!」ダダダダダ

    石大女?「…逃げる!」タッタッタッ

    九頭竜「だな!」タッタッタッ

    小泉「待てやぁぁぁ!!!お前らぁぁ!!」ダダダダダ

    そして…九頭竜達の逃走劇は始まる!
  68. 69 : : 2015/05/12(火) 01:07:44
    桑田「・・・ふぅ」

    桑田(ったく、またバグにはまった・・・これで2回目だぞ!)


    桑田(今回はソニア先輩が居てくれたから出る事が出来たけど・・・)


    桑田「・・・」ギリッ

    桑田(・・・オレは、二重スパイなんてやってる暇ねーんだよ!)


    桑田(舞園ちゃんを救ってさっさとこんなゲーム終わらせてーのに!)

    -マテヤ!!オマエラアアアァァァア!!!?

    桑田「!!」(誰か来る・・・!仮面仮面)ガジ…スチャッ

    -ズダダダダダダアァァ!!!?

    仮面(※桑田)(は?なんでイインチョとモロコシヘッドと偽十神と九頭龍先輩が小泉先輩から逃げてんだ?)


    仮面「・・・!」

    仮面(しかも後ろからペコ山先輩まで・・・)


    仮面(つーかペコ山先輩って誰かから復活させてもらったんだな・・・まぁどーせまだ四天王の一人だろーし・・・)

    仮面「・・・?」

    仮面(・・・なんか、ペコ山先輩・・・様子がおかしーな?なんだあれ・・・バグ?)


    仮面(とりあえず、ついてこよーっと・・・)


    仮面(仮面してるから田中先輩からはこっちの動きは知られねーハズ・・・よし!)バッ!!





    小泉「待てっつってんだろうが!お前らあぁ!!」ズダダダダダダ

    石丸「小泉先輩!女性がそんな乱暴な言葉使ってはいけませんよ!」ダダダダ

    大和田「今説教してる場合じゃねぇだろ兄弟!!こんな時ぐれぇは状況考えろ!!!?」ダダダダダダ


    小泉「とぼけんじゃないよ!私のパンツ盗んだのお前らだろうが!あぁん!!?」ズダダダダダダ

    石丸「なるほど!盗難にあったのですね!!分かりました!探しておきます!!」ダダダダダダダダ

    石丸「因みにどんな特徴や柄のパンツg(九頭龍「お前こそ変態じゃねぇかよ!!?」ダダダダ

    石丸「何を言ってる!!盗難にあった物がどんな物か分からなければ探しようがないでしょ!!?」ダダダダ

    九頭龍「そういう問題じゃねぇだろ!!?マジで空気読めやお前!!?」ダダダダダダダダ

    石丸「!そうだ君は小泉先輩のパンツ知りませんかn(九頭龍「デレカシーの欠片もねぇのかよお前ぇ!!?」ダダダダ

    女?「僕に聴かないでよ!!ってかよく後ろ向きで走れるよね君!!?」ダダダダダダ ←完全に素が出てる



    仮面(なんかカオスを極めてやがる・・・)スタタタタ…


                                      Now Lowding.....
  69. 70 : : 2015/05/12(火) 01:32:30
    小泉の紐パン「……」





    小泉の紐パン「……は!?」



    私の名前は辺古山ペコ。


    超高校級の剣道家のはずなんだが……



    小泉の紐パン「小泉のパンツになっている!?どういうことだ!?」



    目線は意外と高く、辺りを見渡せる。


    下を見てみる……





    カムクラ「……」




    見なかったことにしよう。



    カムクラ「辺古山、元気ですかー?」



    小泉の紐パン(辺古山)「!?」



    カムクラ「なぜわかるかって?それは、僕が貴女と小泉の紐パンを入れ替えたからです」





    小泉の紐パン(辺古山)「はやく戻せ!!!!」



    カムクラ「嫌です。バグにバグが重なって、これ以上やると世界が崩壊するかもしれないので」




    小泉の紐パン(辺古山)「くっ……」





    カムクラ「いずれ戻りますよ。いずれ。それまで僕の帽子になっていてください」




    小泉の紐パン(辺古山)「いやだっ!やめりおおおおお!!!!!」














    辺古山(小泉の紐パン)「……」ダダダダダダ




    仮面(なんなんだよアレ……)スタタタタ





    辺古山(小泉の紐パン)「T……バック……」ダダダダダダ





    仮面(おう!?)スタタタタ




    辺古山(小泉の紐パン)「石丸清多夏、ブリーフ……」ダダダダダダ




    仮面(辺古山先輩!?淡々と誰かのパンツを見抜いてるぞ!?)スタタタタ




    辺古山(小泉の紐パン)「……」ダダダダダダ




    仮面(まさか、辺古山先輩……)スタタタタ




    仮面(相手のパンツを見透かす能力を持ったのか!?)スタタタタ
  70. 71 : : 2015/05/12(火) 08:50:07

    魔王城(すっかり忘れ去られている気がする)

    田中「何がどうなっている・・・混沌の極み(カオス)ではないか!!」

    九頭龍達の様子をモニターで見て愕然とする魔王。

    田中「ぐぬぬ・・・ここをかぎつかれるのも時間の問題か・・・四天王のうち三人が倒され、結界は脆くなってしまっている・・・!!そしてこの城もいまや手薄・・・」

    ちらりと転送装置をみるが、味方のザコが出てくる気配もない。

    田中「何事かわからぬがモンスターも出てこぬ・・・このままでは魔王軍は壊滅してしまうぞ!!!」

    狛枝「やぁ!何一人でぶつぶつ言ってるのさ?希望の君らしくないよ?」

    田中「っ!?貴様!!何処から入った!?」

    狛枝「そんな事は重要じゃないでしょ?魔王が倒されれば世界は平和になり、ハッピーエンド。でもそんな事させないためにボクはここへきたんだから」

    田中「・・・誰からの差し金だ?」

    狛枝「新たなGMからさ!!まいったよ、田中くんの脱ぎたてパンツ持ってこいなんてさ」

    田中「GMだと・・・」

    狛枝「ゲームバランスがバグによって崩壊しかけてるからね。このままだと魔王陣営も勇者陣営も第3陣営も共倒れになっちゃうからね」

    田中「・・・」

    狛枝「出来うるかぎりの協力はするつもり。だから・・・















    今履いてる下着くれないかな?」

    田中「断る!!!」

    狛枝「言っただけだよ。もうGMの手元に転送されたし」

    田中「!?いつの間に!?」

    狛枝(全てカムクラくんの計画通り・・・あとは勇者達がここに来ることを願おうか・・・)
  71. 72 : : 2015/05/12(火) 15:28:07
    田中は手で顔を隠し下を向く。

    笑い声が聞こえる。

    田中「ククッ…クククッ…フハハハハハハハ!!!」

    怪訝そうに笑い声の方を見る。

    狛枝「なに?…どうして笑ってるのかな?」

    田中は勝ち誇った顔でこちらを見やる。

    田中「俺様の肌に直に触るのだ、ただの布ではない。アストラルレベルが低級のものには見ることも触れることも叶わぬわ!」

    狛枝「そんな…確かに転送したはず…!」

    田中「誰もが同じ下着を身につけているという固定観念からそう思い込んだのだろう。…愚かな奴だな。」

    狛枝「…絶望的だよ。まさか君がノ」

    田中「違う!アストラルレベルの低い者には見ることも触れることもできないだけだ。」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    おかしい、そろそろ転送される筈です。転送された印の合図もあった。だが一向にそれ、は現れない。

    辺古山「残念だったな、魔王はそんなもの着用していない。貴様のその腐った性癖もそこまでだ。」

    カムクラ「そんな…パンツハンターカムクラの名が…誇りが!!」

    辺古山「そんな誇りさっさと捨てろ。」

    立ち止まる。

    カムクラ「なんて冗談ですよ。彼奴ならこんな反応をするかと、だからこんな行動をするべきなのかと。」

    カムクラはポケットから何か布を取り出す。確かに見覚えのあるそれに戦慄する。

    辺古山「おい…どうしてお前がそれを!」

    カムクラ「おや、知ってるんですね。」

    辺古山「…それからその手を放せ。」

    カムクラ「欲しいですか?この…九頭龍のパンツを。」





    辺古山「私がそんなものに引っかかるとでも?もう既に持っている。」

  72. 73 : : 2015/05/12(火) 18:29:35
    その頃!すっかり忘れ去られていた十神サイドでは!

    澪田「うっきゃー!!!」ジャーン

    その時!澪田のつけていた緑色のエレメントが光り始める!

    十神「!?」スパン

    大神「ぬうっ!?」スパン

    澪田「私の能力は!『鎌鼬(かまいたち)』!どんなものでも切り裂くっすよ!」

    十神「くっ……」

    十神(くそっ!…だったら…俺の能力と相性が悪すぎる!)

    大神「……十神よ」

    十神「?どうした」

    大神「我が隙を作る…その間にお前の必殺技をぶち込め」

    十神「!それではお前が!」

    大神「…でないと……二人共死んで苗木達また会えなくなる!」

    十神「くっ…」

    澪田「もういいっすかー?よし!もういいよね!じゃっ!殺しまーす!」ジャーン

    大神「後は任せたぞ!十神!」シュッ!

    十神「おっ…大神ーーっっ!!!!」
  73. 74 : : 2015/05/12(火) 23:38:58
    大神「うおぉぉぉぉおお!!!」ダダダダ

    -スパパパァン!!!?


    十神「・・・ザ・パーフェクトCONBO」

                         Now Lowding...

    仮面「・・・!」スタタタタ…

    仮面(これは!?)


    仮面「・・・チッ!」スチャッ

    仮面(・・・これは、辺古山先輩を復活させる必要があるな)キッ…



    仮面(それには・・・)ギロ


    カムクラ「今、君の状況分かってる?」

    小泉の紐パン「~!~っ!!」 ←必要な物その1


    小泉「待てや!っごらあぁ!!?」ズダダダ

    九頭龍「だから俺達は知らねぇっつってんの分かんねぇのか!!」ダダダダ

     九頭龍の腰に・・・辺古山の竹刀 ←必要な物その2


    仮面「・・・」ズーン…

    仮面(ちっ!恥とか常識とか考えてる暇はねー!ほんとーはやりたかなかったけど)

     狐の仮面は右手を出す・・・その人差し指に、真っ赤なエレメントが光り出す!

    仮面「・・・」ダッ!!


    カムクラ「・・・?」クルッ

    カムクラ「!?君はっ!」 ▶次の攻撃まで後5秒

    仮面「!!っ・・・!」(4!)ジュババババッ!!!?

    カムクラ「くっ!!?」ザシュザシュザシュッ!? ▶後3秒

    カムクラ(!?ワイヤー?)グルグルッ!! ▶後2秒

    ATB▶後1秒  仮面(龍火(りゅうか)!)ボゥッ!!


    カムクラ「わああああぁぁぁぁーーーーぁあ!!!?!?」ゴオオォォォォォオ!! ♥-2800

    小泉の紐パン「!」ヒラ…ガシッ!!?

    仮面(先輩の半身・・・ゲットオォ!!) ※桑田君です

    仮面(そして・・・)スチャッ!?

    仮面(逃げるっ!!?)ダッ!!

    小泉の紐パン(※辺古山)(何者だコイツ!)


    -ドゴォォォォオン!?

    小泉「え?何この地響き?」

    石丸「!・・・誰か来る」ピクッ

    九頭龍達「「「!?」」」クルッ

    仮面「・・・!」バッ…ガシッ!!

    九頭龍「・・・なっ!?あの野郎っ!!」(ペコの竹刀を!!)

    小泉「私のパンツ!」ズダダダダダダ

    大和田「追いかけっぞ!」ダッ

    石丸・女?「「ああ!!」」ダッ


     ※ここから少々グロ注意※

    九頭龍「・・・何だよ、ここ」

    小泉「ちょっと!これ外しなさいよ!?」ギチギチ

    石丸・女?・大和田「「「」」」ドンビキ

    女?(豚神)(い・・・今、起こっていることをありのまま説明する)

    女?(小泉がワイヤーで拘束され、魔法陣の中央に辺古山の竹刀と小泉の紐パン・・・)


    女?(後臓物3種。・・・バグだと思うがどう見ても腐りかけの臓物ですどうもありがとうございます)

    桑田「うぇ・・・きしょい」ゲホ…

    石丸「仮面の正体は桑田君だったのか・・・」 ←今知った

    九頭龍「なんでアイツ、吐いてんだよ・・・」 ※桑田・小泉以外はどうやらグロに耐性があるようです

    桑田「おう、遅かったな・・・」フラッ

    大和田「お前、これ今から何を始めようってんだ?」ジト

    桑田「辺古山先輩を復活させんだよ・・・聴きてー事もあるし」

    九頭龍「!出来るのか!?」ガタッ!

    桑田「まぁやってみねーと何とも言えねーっすけど」ボリボリ

    石丸「竹刀にパンツに心臓に肺に脳みそなんて風紀以前の問題ではないのかね」ズーン…

    女?(どんな絵図等だよ・・・)

    桑田「じゃ、やるっすよー(棒)」

    九頭龍「え、ちょ・・・おm(桑田「はいどーん(棒)」

    -カッ!!


    辺古山「・・・!」

    桑田「・・・オプション!」ピピッ!!

    桑田「・・・」ピッピッピ

    桑田「おぉ~綺麗さっぱりバグが消えたッスね!」

    九頭龍「・・・ペコ?」ウルッ

    辺古山「・・・坊ちゃん?」ポロポロ

    桑田「あ、これもう用済みなんで返しますわ」つ血まみれ紐パン

    小泉「」


    桑田「・・・で、辺古山先輩に聴きますけど・・・」

    辺古山「?」

    桑田「どーやって〝魔王側とのリンクを切った〟んスか?(棒)」
  74. 75 : : 2015/05/13(水) 18:01:17
    一方その頃ソニア達は……


    ソニア「寒い過ぎですよここ……」



    当然だった。

    ここには暖まるものがない。

    ソニアは魔力が少なく、左右田は魔法系がほとんど使えない。
    暖房も勿論なく、あるのは魔法で出した小さなランプだった。



    左右田「オレがあたためt(ソニア「や、やめてくださいっ!」


    左右田「すみません!でも、毛布もなにも無いですし暖まるのは……」


    ソニア「だったら凍えたほうがマシです……はくしゅんっ!」


    ソニアは肩だしのドレスだ。

    スカート部分はボリュームがあるが、肩のほうは丸出しなので冷える。


    左右田はいつものツナギだ。

    いつもは腕まくりしているが、寒いので元に戻している。


    左右田「ソニアさん……よし。待っててください」


    すると、着ていたツナギを脱ぎ始めた。


    ソニア「左右田さん!?あ、あぅ……」


    ツナギを脱ぎ、ソニアに掛ける。

    無論、中はTシャツとパンツのみだ。


    左右田「オレなら大丈夫です。だから、これを着て魔力を回復してください。そしたら暖房でも出してあったまりmぶえっくしょい!!!」


    ソニア「も、もう!やっぱりダメですよこんなの!」


    そういうと、ふわふわのスカートを膝上のところで破り……


    ソニア「汚いですが、我慢してください。それなら膝掛けくらいにはなります」


    左右田「ソニアさん……!!ありがとうございます!!!」クンクン


    ソニア「匂いを嗅がないでくださいよ!?」


    左右田「いやぁ……いい匂いですよ?」


    ソニア「……」ジィ


    左右田「すみませんすみません!!!本当ごめんなさい!!」













    左右田(にしてもソニアさんの骨格綺麗だよなぁ……足も美脚だし!眼福!!)



    ソニア「なにを考えているんですか?」



    左右田「な、なんでもないです!」
  75. 76 : : 2015/05/13(水) 18:39:46
    玉座の間

    狛枝「戻ったよ!!ってカムクラくんが死んでるー!?」

    狛枝の前には血だまりに倒れているカムクラの姿が。しかもダイニングメッセージが残されている。


    『アポ』

    狛枝「わかった!!犯人は11037の人!!」

    カムクラ「桑田ですよ、クダラナイ・・・」

    狛枝「わぁっ!?カムクラくんが二人もいる?!」

    カムクラ「変わり身の魔法使いました。弐大のパンツが犠牲になりました」

    狛枝「大丈夫そうだね」

    カムクラ「しかし・・・バグを使ったとはいえ侵入を許してしまうとは・・・ちょっと田中に調きょ・・・もとい、説教してきます」

    狛枝「それはボクがやるから!!カムクラくんが今出てったら混乱するって!!!」

    日向『・・・今も大混乱(カオス)だろ・・・』

    日向『(それにしても、いつ助けが来るんだ?正直、誰も来れない気がしてきたぞ・・・二重の意味で)』

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    バグは着々と最深部まで進行しています。

    GMもあの王女も亡き今こそ、このゲームを崩壊させるとき。

    まて、まだ役者が出揃っていない。

    役者だと・・・?

    勇者、魔王・・・そしてその二つの陣営にも属さない第3者・・・それらが集まって初めてあのバグは効果を発揮するのだ。

    あのバグは一体・・・?

    時期にわかるだろう。我々はこの余興を楽しむ事にしよう・・・。

    全てはあの国を手に入れるために。
  76. 77 : : 2015/05/13(水) 23:13:58
    大きな力がぶつかり合い、相殺される。一瞬の隙ができる。

    すかさず十神はそこに必殺技を撃ち込む。

    十神「うおおおおおぉぉぉっっ!!!」

    確かな手応え、右手に全力を込め、振り切る。

    澪田が吹っ飛び、地面に叩きつけられる。舌を出し、咳き込む。

    十神「大神っ!大丈夫か!」

    大神は腕から血を流し、出血部分を手で押さえている。

    ぜぇぜぇ、と息が荒く、だがその姿に気弱に見えるような軟弱さはない。

    十神「動けるか?ポーションが必要だろう。今出す。」

    鞄の中をゴソゴソと探る。その手には切り傷ができており、十神もかなりの怪我をしていることが伺える。

    大神「すまないな…我としたことが…。」

    十神は目をそらしながら、呟く。

    十神「気にするな、お前は十分にやっている。お前が力足らずに思ったのは俺の力が足りなかったからだ。人の上に立つべき人間が…情けない。」

    大神は驚いたように目を見開く。そして口元を半月型に歪ませると、

    十神「なんだ、何を笑っている。」

    大神「主がそのような弱いところを我に見せるとはな…。我も少しは信頼されているということか?」

    十神「信頼だと…⁉︎…まぁ、いい。俺は疲れた、こいつの家で一晩寝たらすぐにでもここを立つぞ。」

    地面に横たったままの澪田を見る。肌の色はいつもの通り白く、まるで変化がないように

    大神「十神!まだだ…!」

    澪田は腕をあげてから、地面に手をつき、膝を曲げ力を入れる。立ち上がった姿はやはりいつもと変わらない。

    澪田「意外にやるんすね、唯吹驚いちゃったっすよー。」

    大神はまた構える、十神もアイテムを手に持ってサポートの準備だ。

    澪田「そーんなヤル気満々に来ないで欲しいっす!言ったじゃないっすかー!ただのお遊びだって!」

    澪田は両手を前にピン、と突き出し焦ったように手を振る。

    澪田「なら戻ろうか、家に。」

    手に持った弦楽器を担ぎ、歩き出す。

    十神「ふざけるな、お前のどこが信用できる。第一、あれがお遊びだと?そんな程度の話ではない!」

    澪田「そんなこと言っちゃっていいんすか?隣りのさくらちゃん、かなりキツそうだけど。野宿なんてして、襲われたらもうおしまいっすよ。」

    大神「気にするな十神、我は大丈夫だ。」

    澪田「女の子に無理させちゃいけねーっす。」

    こちらを振り向く。その顔には何の感情を読み取れない。

    澪田「あんたらはウチらに協力さえしてくれりゃ、悪い様にはしねーから。」

    にかっ、という笑顔に一瞬で変える。

    澪田「思う存分にくつろいで欲しいっす!」
  77. 78 : : 2015/05/13(水) 23:33:14
    その頃!九zu竜タ…ちha?

    ザザーッ……

    −エラーエラーエラーエラーエラーエラーエラーエラーエラーエラーエラーエラーエラーエラーエラーエラーエラーエラーエラーエラーエラー(ry

    松田「!?何だこれは!?」

    音無「えっと…やばいのかな?」

    松田「………あぁ…やばいな」

    音無「どうするの!?」

    松田「………七海は消えてしまったからな…」

    松田「とりあえず…九頭竜とか言う奴の状況を見てみるか」

    音無「うっ…うん…」

    ______________

    辺古山「……別にいいだろうそんな事は」

    桑田「良くないから言ってるんじゃないんですかー」

    辺古山「……とりあえず…その話は後だ……今は感動させろ!」ビシッ

    桑田「…わかりましたよじゃあ…向こうで待ってますね」テクテク

    石丸「ちょっと待った!桑田君!」ガシッ

    桑田「なっ…なんだよ!」

    石丸「君には聞きたいことが山ほどある!…まずは1つm(桑田「いやいや!待ってくれ!展開が早すぎるって!」

    大和田「別にいいだろ…早く話せアポ野郎」

    桑田「アポ野郎!?酷くねーか!?」

    ワイワイガヤガヤ! ドンドンペラペラ!

    女?(僕………空気だな…)

    _______________

    松田「……やっぱり気のせいだったかもしれねぇ」

    音無「そうだね!なんか楽しそうだもn(松田「そういう事じゃない!」

    音無「えっ?」

    松田「エラーが消えてるんだよ……いつの間にか…」指差し

    音無「えっ!?……ホントだ…」

    松田(………このエラーは思った以上にヤバいものかもしれない……早急に片付けねーと…)カタカタ

    松田「おい!ドブス手伝え!」

    音無「うっ…うん!」
  78. 79 : : 2015/05/14(木) 17:02:18
    ─────────────────

    桑田「・・・で?何から聞きてーの?」ジト

    石丸「一つ目はその臓器だな!」

    桑田「あ、やっぱりぞーきに見えんだな・・・これ」ヌチャ…

    大和田「なんだ、違ぇのかよ?」

    桑田「モンスター倒すと手に入るんだよなー?これ・・・何でか捨てられねーけど」ボソッ

    女?「だったら内臓で確定じゃないか・・・」ボソッ(モンハンかよ・・・)

    大和田「オイ、俺達はそんな物手に入れた事ねぇぞ」ジト

    桑田「そりゃそーだろーな、イインチョ達は改造してねーんだし」

    大和田「・・・は?」

    石丸「・・・か、改造って」

    桑田「オレのは改造データなんだよ・・・んで、それはいわばバグの塊ってやつだ。」ジト

    石丸・大和田「「」」

    桑田「ついてきてっかー?因みに改造は左右田先輩や不二咲ならいつもやってる事だろー?」

    大和田「あー、なんとなく分かった。じゃあなんで小泉先輩のパンツをお前が持っていたんだ?」

    桑田「持ってたっつーか奪ったんだけどな」

    石丸「小泉先輩からか!」ケシカラン!!

    桑田「日向先輩(解)(まるかい)から奪った」

    女?「(解)って・・・」(カムクラか?)

    辺古山「・・・そもそも私は、小泉のパンツにされていたのだ・・・」
                 ↑
    九頭龍「なんでパンツ?」←泣きはらした2人

    桑田「知らね」

    九頭龍「じゃあペコの竹刀を奪った理由は・・・」

    桑田「バグだらけでデータが壊れぎみだったからなー、破損前のデータが必要だったんだよ・・・」

    桑田「その竹刀、辺古山先輩のデータがきっちり残ってたからな・・・使わせてもらったぜ」

    女?「じゃあ、あの異様な組み合わせは偶然と・・・」

    桑田「そーゆー事、まぁバグにはバグってのは、ソニア先輩のおかげだけどな?」

    桑田(後であのバグから出してやんねーとな・・・魔王城で)


    辺古山「・・・何故魔王側とのリンクの切断方法を問う?」

    桑田「舞園ちゃんを四天王から切り離してーんッスよ・・・舞園ちゃんは後4回死ぬとデータが確実に飛ぶから・・・」

    辺古山「・・・私は自分の意志で、転送システムを切ったのだ・・・」


    桑田「・・・は?それだけ?」

    辺古山「それだけだ」

    桑田「でもそれだけじゃ魔王側とのリンクって切れねーッスよ?」

    辺古山「だから一度倒される必要があったのだ・・・」

    桑田「・・・マジ?でもそれってイインチョ達がステッキかネクロマンサーを持てなかったら死ぬんすよ?」

    辺古山「あの時は坊ちゃんを傷つける位なら死んだ方がマシだと思ったのだ、それに・・・」フイッ

    九頭龍「・・・」

    辺古山「心のどこかで、坊ちゃんを信じていました・・・」

    桑田「・・・そうッスか、ならもう自分の事を駒だとか考えないでくださいよ?」

    桑田「誰かさんが泣いて寂しがりますからww」ニヨニヨ

    九頭龍「なっ//桑田っ!!てめぇぇえ!?」

    桑田「にっしっしww・・・あそうそう、イインチョ達にこれ渡しとくわ。」ゴソゴソ…スッ

    九頭龍「・・・!?これ〝ウサミのステッキ〟じゃねぇか!良いのかよ!?」

    桑田「3つまでですが・・・あくまで、保険として持っておいてください?」




    桑田(オレ・・・後でお嬢に消し炭にされるな・・・こりゃ)(・_・;)
  79. 80 : : 2015/05/14(木) 18:19:52
    _________________




    No name……








    ここは、もう一つの世界……







    こまる「お、お兄ちゃんがいない!?!?どういうことなの!?」




    誰もいない、散らかっている部屋の中にポツンとvitaが転がっていた。





    こまる「確かにお兄ちゃんは部屋にいた。なのに、どうして?」



    こまる「……」



    vitaを手に取る。


    電源をつけるが……





    vita「」ザァ……ズズッ……ピーーーーーーーーーーーー



    こまる「砂嵐……ん?」




    かろうじて映し出された文字を読む。






    【選ばれしモノいがイ立ち入ルコと禁ズる】




    こまる「選ばれし者以外立ち入ること禁ずる……だよね。私は選ばれし者じゃないから入るなってこと?」




    こまる「となると、お兄ちゃんは選ばれし者だったの?っていうか入るってなに!?」





    こまる「どういうこと???一体なにが……そういえば、お兄ちゃんの同級生の不二咲さん、だっけ。その人に聞いてみよう」










    【このモノガタリをスクえるのは、王女サマま】





    そんな文字が映し出されたことに気付かず、こまるは不二咲を探しに部屋を出て行ってしまった。
  80. 81 : : 2015/05/14(木) 19:04:07

    左右田「それにしても・・・なんでソニアさんを閉じ込めたんだ、あの野郎(カムクラ)は・・・」

    ソニア「わかりません。何故でしょう・・・わたくしが邪魔だから・・・?」

    左右田「そ、それはありません!!絶対!!!」

    狛枝「いや、そうとしか考えられないんじゃないかな?」

    左右田「ぎにゃあああああああ!!!なんでテメーがここにいんだよ!!」

    狛枝「来ちゃった★」

    ソニア「狛枝さん!!」

    狛枝「そもそもこのゲーム、ある物語を題材に作られているんだ。ソニアさんならわかると思うけど・・・」

    ソニア「・・・!王国に伝わる童話、『マカンゴ勇者伝説』ですね!!?」

    左右田「なんかツッコミたいんですけど・・・どんな話なんです?」

    ソニア「さらわれたお姫様を救いに勇者とマカンゴ達が一丸となって魔王を倒すお話です。勇者のキスでお姫様が眠りから覚めるシーンはとても感動したのを覚えております!!」

    狛枝「このゲームだと、お姫様役はソニアさんで勇者役は・・・」

    左右田「・・・苗木か!?」ガーン

    ソニア「それで最後は・・・え?」

    狛枝「?どうしたんだい」

    ソニア「た、確か最後は・・・大魔王が、勇者を・・・?肝心な所が思い出せません」

    左右田「最後が異常に気になるけど、それよりも大魔王ですって?」

    ソニア「はい。魔王を倒した後に大魔王が現れるのです」

    左右田「ラスボス田中じゃねーのかよ・・・」

    狛枝「そもそも田中クンあのステータスじゃ中ボスと大差ないからね・・・絶望的だよねでもその絶望を打ち破ってこその希望だもんねまだ結界は張ったままだけどそれでも苗木クン達はここへ来るよねだってそうしないとソニアさんも日向クンも救えないもんねああ、早く苗木クン達と対戦したいよ・・・」

    左右田「お前は変態の本性表してるんじゃねーよ!!」

    ソニア(最後・・・最後は・・・ハッピーエンドだったような、そうでなかったような・・・何か、欠けているような・・・)

    物語を知るのは、王女だけ。
    その王女を救えるのは・・・

  81. 82 : : 2015/05/17(日) 18:49:35
    その頃の九頭竜達は…

    桑田「………ありゃ?」

    九頭竜「ん?どうした?」

    桑田「…いや……なんか…このエリアから出られないんすよ」

    石丸「何を言っているのだ桑田君!」

    と言って石丸はそのエリアから出ようとすると?

    ガンッ!?

    石丸「ッ!」ドサッ

    大辺九「!?」

    石丸「出られない?」

    桑田「ほらな?言った…ぐぁッ!?」ドガッ

    石大辺九「!?」

    ???「あはは!やっぱり改造してても弱いねぇ……桑田『おにぃ』?」

    九頭竜「!?……てめぇは……」

    ???「やっほー!死んで詫びたら許してあげるよー?」

    九頭竜「西園寺っ!!!!」

    西園寺「でも…九頭竜おにぃだけは許さない!」

    そう言うと青色のエレメントが光りだす

    辺古山「!?みんなっ!避けろ!!」
  82. 83 : : 2015/05/18(月) 14:54:00
    西園寺「〝アクア・カノン〟」プクッ…

    -バシャァァァア!!?

    ・・・

    九頭龍「オイ!お前ら無事か!?」ヒソ…

    石丸「えぇ・・・無事です!九頭龍先輩」ヒソ…

    大和田「水か・・・俺らの連携技が使えねぇじゃねぇか・・・」ボソッ

    石丸「・・・水?」

    -クズリュウオニィ?ナニカクレテンノ?サッサトデテキナヨーwプークスクスww

    石丸(水って事はH (2)O・・・)

    辺古山「・・・このままではジリ貧だな」ヒソ…

    石丸「・・・僕に考えがある」ヒソ…

    大和田「・・・考え?」(いやな予感が・・・)

    石丸「・・・しかし、足止めが必要なのだが・・・」ボソッ

    -ザシュザシュッ!!? -クワタオニィ!!?ナンデシンデナイノヨ!?

    石丸・大和田・九頭龍・辺古山「「「「!!?」」」」クルッ!


    桑田「・・・スーゥ、ふーぅ・・・」…カッ

    西園寺「・・・桑田おにぃってさぁ・・・あのモブ男(左右田おにぃ)と同じじゃなかったっけ?」キッ

    桑田「・・・」 ♥126/243

    西園寺「あのモブ男と同じ雑魚な筈よね?なんで生きてんのさ?」

    桑田「・・・」チャキ…


    大和田「・・・なんかアイツ・・・キャラ変わってねぇか?」ヒソ…

    石丸「奇遇だな兄弟・・・僕もそう見えるぞ!」ヒソ…


    西園寺「・・・無視?」イラァ…

    桑田「・・・!」バッ!!

    西園寺「そう・・・だったらアンタから殺ってやるよ!!」プクッ…

                                Now Lowding...

    霧切「・・・ねぇ、桑田君に施した改造ってATB(アクティブ.タイム.バトル)だけよね?」

    セレス『えぇ、そうですわよ?』

    霧切「・・・何故ステータスには手を施さなかったのかしら?」

    セレス『そんな事したら、わたくしに逆らうじゃありませんの』フフフ

    戦刃・苗木『「・・・えぇ!?」』

    セレス『本当はあの雑魚、捨て駒のつもりでしたのよ?』


    セレス『まさかあなた方が、あ~んな雑魚を倒せないとは思いもよりませんでしたけども♪』フフフ

    霧切・戦刃「「・・・」」…ギリッ!

    苗木『じゃあ・・・桑田君は』

    セレス『・・・確かにステータスは雑魚ですわよ?(わたくしの仕様で)』

    セレス『ですが、ATBとアレ(桑田君)の元々持ってた才能がはまったのでしょうね?』


    セレス『全く・・・わたくしも良い拾い物をしましたわ♪』フフフ

    戦刃(それに桑田君は、私が目でやっと追える速さまで化けている・・・)

    戦刃(それってその分成長しているって事だよね)アセアセ

    霧切「本当、つくづく(あなど)れないわね・・・あなたは」

    霧切(それに加えて人が悪過ぎよ!)

    セレス『さて、長話はこの辺にして・・・わたくしのナイトを返して貰いますわ!』

    安広多恵子
    『必殺スキル:デス・ポーカー(必要MP★10)』
     HPを賭け金に、ポーカー勝負をする…尚、賭け金は術者が決められる…ポーカーに負けると
    賭けたHPを持っていかれてしまう…このスキルを解くには、術者が解くか
    どちら側かが戦闘不能になる事で、解ける…スキル発動中は、術者にポーカー勝負に勝つ以外
    ダメージを与える術が無い為、〝スキル発動前に倒す〟のが無難だろう…

    セレス『このスキルは1臆分の1の確率でしか、わたくしは負けませんわ!』ゴォォォオ!!

    セレス『わたくしは♥570を賭けますわ!』

    苗木『・・・』♥568/569

    戦刃「そんな・・・このままだと苗木君が・・・!」

    霧切(戦闘不能にされる・・・!)

     ──この時セレスは知らなかった・・・いや、正確には忘れていたと言えば良いだろうか?

      ──苗木誠も、1プレイヤーである前に・・・1人の超高校級の才能の持ち主である事に・・・

                                        Now Lowding....
  83. 84 : : 2015/05/20(水) 18:01:21
    【マカンゴ勇者伝説】


    あるところに、一人の男の子がいました。

    その子は、なんの変哲もなく平凡な村に生まれ育ち、なにごともなく高校生に成長しました。



    ですがある日、親が仕事でミスをし、多大な借金をおってしまったのです。


    途方に暮れた家族でしたが、噂でこんな話を耳にしました




    "勇者になり魔王を倒し姫を助ければ、報酬はいくらでも出す。"


    国王がそんな事を言ったらしい……

    勇者になって、魔王を倒せば……大金が貰える……!


    この一つの望みにかけ、男の子のお母さんは男の子に剣と盾を持たせ、国王の元に行き勇者になってこいと言いました。



    男の子は逆らえません。逆らえ無いというより、逆らう勇気がありませんでした。


    男の子「いってきます」


    そして、勇者は村から出て、王国に行ったのでした。







    王国は村とは違い活気に溢れ、あるマカンゴは宙を舞い、またあるマカンゴはこんがり美味しそうに焼けています。


    男の子(すごいなぁ……)


    村ではマカンゴなど高級品のため、決して見ることも触ることも食べることもできませんでした。



    そんな風に王国を見ていると、大きなお城につきました。

    怖そうな門番がこちらを睨みつけますが事情を説明すると、すんなり通してくれました。


    中は綺麗な骨董品や、高そうな絨毯、それにメイド、執事がなん人も……


    長い長い廊下を抜けると、椅子に踏ん反り返った国王がいます。


    素早く一例をすると、国王は笑顔になって


    国王「よく来た勇者よ!歓迎するぞ!」



    一言も勇者だなんて言っていないのに……


    国王「まず、そなたの相方となるマカンゴを渡す。次に資金として500G渡す。それでもう旅立ち準備OKじゃ!」


    男の子(そんなに簡単でいいんだ)


    マカンゴと500Gを貰い、勇者は立ち去った。




    勇者(王国って怖いなぁ……)


    勇者は、魔王城を目指し旅立っていった_____






    ソニア「わたくしが鮮明に覚えているのはここまでです」


    左右田「ますます勇者の苗木臭がああああ!!!!!」
  84. 85 : : 2015/05/20(水) 18:47:37

    舞園「・・・」

    舞園はその状況に恐怖を感じた。
    モンスターが襲ってきたわけではない。はたまたたちの悪い盗賊などが襲ってきたわけでもない。

    舞園「どうして・・・どうしてなのぉ!?」

    思わず、叫ぶ。
    どこを探してもない。見つからない。

    舞園「どうして・・・私の下着がないんですか・・・?」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    狛枝「ヤレヤレ・・・ボクもこんな事したくないんだけど・・・」

    そう言って狛枝は十神、大神、澪田のいる民家へ侵入した。
    三人とも戦闘時の疲れからか深い眠りについているようだ。

    狛枝「・・・あった」

    狛枝は十神がもっていた道具袋を見つけると探り始めた。

    狛枝「まさかこんな所でボクの盗賊としてのスキルが役に立つなんてね」

    目当てのものを手にする。それも一つや二つではない。
    大量に・・・それを自分の道具袋に入れた。

    狛枝「ふう・・・じゃ、いただいていくよ」

    薄く笑うと狛枝はワープの魔法を使い、次の場所へと向かった。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    ・・・・・・

    『なんで絶望を与えるんだ?』

    『貴様ら人間に絶望を与えるこそ我が望み』

    『本当にそれがお前の望みなのか?』

    『なんで・・・そこまで人間を怖がるんだよ?』

    『貴様にはわかるまい。人間と・・・我ら魔族は決定的に違う。魔族の方が優れている!!それを証明して、我らの存在を世界に知らしめる!!』

    『・・・そんな事しなくたって、人間と魔族が手を取り合えば・・・』

    『生ぬるい事を抜かすな!!貴様ら人間が魔族にどれほどの仕打ちをしてきたか・・・』

    『確かに俺には俺達人間が魔族にしてきた仕打ちなんてわからない。でも俺は少なくともお前を差別しようだなんて、思ってないぞ』

    『っ!?・・・貴様は・・・』

    『ただの人間だ・・・そう言ったのはお前じゃないか』

    『・・・面白い奴だ・・・気に入ったぞ』

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    狛枝「・・・へぇ、あの物語にこんな話もあったなんて。興味がわいてきたよ!!この話に関する資料を探しにいこうかな!ついでに皆のアレも回収しに行かなきゃね」
  85. 86 : : 2015/05/21(木) 19:56:14
    情報室に篭りきりだったため、外が恋しくなり不二咲と松田に出掛けてくるとだけ伝え街を歩く。

    目的も特に無い、ブラブラと歩き回っていると、ふとコンビニ限定の新作スイーツがCMに流れていたのを思い出す。

    ここから一番近いコンビニは何処だっただろうか。

    マップで調べるために、携帯を取り出す。

    通知欄に速報が着ている。

    大手企業のコンピュータにウイルスが感染し個人情報流出。

    希望ヶ峰学園在校生失踪。

    これの原因を私は知っている。

    おそらく、ゲームの中の影響がここまできているのだろう。

    記事の内容を読まずに、マップを開く。

    なんだ、すぐ近くにあるんじゃないか。

    ビルの裏まで歩くとおにぎり百円セールの旗がはためいていた。

    中に入ると冷房が効いており、心地いい温度でずっとここにいたいなんて思った。

    雑誌のコーナーをざっと見て、ペットボトルのコーナーの前で少し立ち止まる。

    何も手に取らずに、スイーツのコーナーへ三歩歩く。

    ガトーショコラに目が止まる。

    江ノ島「ねぇ、これ美味しそうだよね。ネットでも話題になってるし。」

    「おっ、そうだな!ネットとかあんま触んねーからわかんねーけど、うまそーだな。」

    彼女は、種類のあるスイーツを見て、興味深そうに見ている。

    江ノ島「美味しそうでしょ、こういう女の子らしいもんも意外に興味ありそうだもんね。どれが好き?…てか食べたことあんの?」

    「あー…たまに、おっさんが土産とかで持ってきてたりしてたから…こんなロールケーキとかなら食ったことあんぞ。」

    江ノ島は、手を顎にあて考えるような仕草をしたあと、

    江ノ島「ならさ、このロールケーキ奢ってあげるから一つお願い聞いてよ。」

    「お願い…?なんだよ?」

    江ノ島「このゲームをプレイしてほしい。」

    江ノ島は鞄から、携帯ゲーム機を取り出す。

    江ノ島「このお願い聞いてくれたらロールケーキも食べられるし、私の目的も叶うし、うぃんうぃんの関係だよね!









    ねぇ、前食べたロールケーキ、1人で食べちゃったんだよね。丸々一個。兄弟姉妹に分けずに全部、1人で。お腹空いてたもんね、しょうがないよね、お菓子なんて、こんな生クリームのたっぷり入っているお菓子なんて食べたことなかったもんね。憧れだっよね?食い意地張っちゃってさ、罪悪感残ってる?

    ロールケーキ、食べさせてあげなよ。今度はさ、


    ねぇ、終里。」
  86. 87 : : 2015/05/26(火) 23:43:49
    その頃九頭竜たt(ry

    西園寺「アクア……ッ!?」

    桑田「……先輩…それ……ため技っすよね?」

    西園寺「…ッ!だから何よっ!?ガハァ!?」

    桑田「俺ってスピードタイプなんすよ」

    西園寺「だーかーらー……何が…」

    桑田「…(´Д`)ハァ…だから……スピードとため技…確かに強いのはため技っすよ?…でも…」

    桑田「ため技って……俺のスピードタイプと相性が悪いんですよ」

    西園寺「!?」

    桑田「まぁ…炎よりも水の方が強いから…つーか弱点ですけどね」チャキ

    西園寺「だったら…!」

    桑田「まぁ…そっちには沢山の…ハンデ?がある…」

    西園寺「アクア…!」プク…

    桑田「でも…俺だって負けないですよ?」

    西園寺「カノンッッッ!」バシャァァ!!

    桑田「龍火『神楽』!」ボウッ!
  87. 88 : : 2015/05/28(木) 19:08:15
    西園寺「ぎゃっ!!?」ゴゥッ!! ♥-760

    桑田 チッ(やっぱりダメージ入んねーか!)スチャッ!


    西園寺「・・・プークスクスっ、やっぱモブ男と同類じゃん!」

    桑田「・・・」チラッ‥

    西園寺「このエリアに結界(バリア)張ってたの忘れてた?」

    桑田(まだかよ!イインチョ!)

    西園寺「このゲームってね、ゲームのクセして変な所で現実じみているんだよ?」

    桑田「随分よゆーッスね、先輩」

    西園寺「あんたこそ随分余裕だよね?モブ田・・・いや、それだと左右田おにぃとかぶっちゃうね~」

    西園寺「じゃあ・・・さっき大和田おにぃが言ってたアポ野郎をもじってアポ田にしよっか~」プークスクス


    西園寺「・・・で、話を戻すけどさー・・・このエリア、結界のせいで湿気が凄いたまっちゃってんの」

    西園寺「だからあんたのお得意の炎技、ダメージが1/4しか入んないんだよ?」プクッ

    桑田「先輩こそ、アホじゃねーの?」スッ

    西園寺 ブチッ#(アクア・ブースト!!)ビシュッ!!



    九頭龍(水が枝分かれしやがった!?)


    桑田「どんなにっ、強い、技!出してもっ、なっ!」ヒョイヒョイッ…

    西園寺「!?もうっ!なんでよおぉぉ!」

    桑田「・・・!」ズシャァ!!

    桑田「・・・結局あてなきゃ意味ねーっすよ・・・」キッ

    西園寺「ムカつく・・・レベルも、ステータスも!エリア特性も、相性も!」

    西園寺「全部私に有利な状況で!なんであんた!そんな余裕ぶっこいてられんのよ!」

    桑田「お嬢(セレス)と比べたらこんな状況、まだマシッスよ・・・!」

    西園寺「・・・えっ!?」

    西園寺(これ以上の酷い状況ってどんな状況よ!?)

    桑田「それに、今回はオレ・・・ただのおとりっすから」

    西園寺「!?」(しまった!?)クルッ


    石丸「・・・サンダー」バチッ…

    -バチチィ!!

    西園寺「・・・は?」ポカーン

    桑田(おいぃぃぃ!!アホかイインチョ!?いくら電気技使っても直であてなきゃ意味ねーだろ!?)

    西園寺「私を馬鹿にしてんの?そんな下級魔法、私に効くと思ってんのなら・・・」プクッ…

    桑田「ちぃっ!!」ダッ!!

    西園寺「!?」ザシュザシュッ!!

    西園寺「邪魔すんな!」バッシャァァァア!!

    桑田「うおっ!!?」ヒョイ…

    西園寺「もう!避けんな!」・・・ピッ! ▶あと8秒

    桑田「・・・?」…チラッ

    石田「・・・」ニヤリ

     いつのまにか、石丸の髪は白く変色し・・・その瞳からは炎すら見えるほどに燃え上がっていた

    桑田(おいおいイインチョ?今から何を・・・)

    大和田「桑田あぁぁぁあ!!!ひけえぇぇぇぇえっ!!?」

    桑田・西園寺「「!!?」」クルッ

    桑田「っつ!!?」サッ!!

    石田「・・・特殊スキル、火拳!」ゴウッ!

    大和田「・・・特殊スキル、ファイアーキック・・・」ボウッ!!

    辺古山「!・・・この技は!?」

    石田・大和田「「〝ファイアー・ラリアットォォオ〟!!!」」

    -ドッカアァァァァアン!!

    女?「!?」 パリーン!!

    女?(豚神)(エリア結界が・・・破壊された!?)

    石田・大和田
    『連携スキル:ファイアー・ラリアット』
     火拳とファイアーキックをタイミング良く繰り出す事で、発動出来るスキルである。
    どちらか片方だけでは大した攻撃力はないが、この2つの技をタイミング良く繰り出すと
    双方の攻撃力分だけ倍増する。低レベルプレイヤーにとってのボス戦専用のスキルである。

                                      Now Lowding....

    -苗木サイド

    セレス「!!!?」バシュッ!!?♥-570

    -パリーン!!

    霧切(!!技が解けた!)ダッ

    苗木「うわっ!?」

    セレス「・・・な、何故わたくしが・・・!?」ザシュザシュッ!!

    戦刃「・・・どうやら、苗木君には効かなかったみたいだね?あなたのスキル・・・」

    変わり身人形「・・・」バタ…

    霧切「やっぱり逃げられるわね・・・」キッ

    苗木「えっ?・・・え?」 ←何が起こったか分かってない


    セレス「全く・・・忘れていましたわ、苗木君の才能を・・・」スッ…

    苗木「!セレスさん!?」

    霧切「っ!・・・まだ殺る気?」チャキ…

    セレス「ご冗談を・・・これ以上は無意味ですわ」ヒラヒラ…

                               Now Lowding.....
  88. 89 : : 2015/05/30(土) 19:51:39
    ソニア「___っ!!!」

    なにかが、ソニアの頭をよぎった。

    ビリっと走るような感覚、なにか、大切なものを教えられたような……


    ソニア「誰か、来ます!」


    瞬時にそう感じた。

    確証などない。ただ、絶対誰か来たと、"感じた"のだ。


    左右田「え!?」







    黒い空間から、丸い穴があき…


    落っこちてきたのは……




    こまる「おにいちゃあああああああああん!!!!!!」ヒュー





    セーラー服に、拡声器を腰に持った、アンテナが特徴的な女の子だった。





    どてんっ



    こまる「いてて……お兄ちゃん!?お兄ちゃんはどこ!?」


    ソニア「えっと……」


    こまる「あー!!!あの、王女様の……!ソニアさんだ!!!」


    ソニア「ちょっと……」


    興奮しているのか、話しを聞いてくれない。


    左右田「んだよおめぇ!?」


    こまる「誰」


    左右田「こっちのセリフだ!!!」











    こまる「あ、私ですか?苗木こまる……苗木誠の妹です!」




    新しいモノガタリが動き出した。
  89. 90 : : 2015/05/31(日) 08:21:47

    狛枝「ああ・・・希望の為とはいえ、こんな事しなくちゃならないなんて自己嫌悪で死にたくなるよ・・・」

    ブツブツと呟きながらエリアを歩き回る。

    狛枝「九頭龍クン達何処かな?早くしないとカムクラクンに怒られちゃうよ・・・」

    そしてふと、空を見上げる。
    青空はそこにはなく、段々と曇り始めていた。

    狛枝「・・・おかしいねぇ。ここはゲームの世界で天候なんか変わらないはずなのに・・・」

    嫌な予感がする。
    狛枝はワープの魔法で魔王城へ帰還した。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    『・・・』

    『なぁ、お前はさ』

    『根は優しい奴だと思ってるんだ』

    『黙れ』

    『そのおぞましき言霊を浴びせかけるな』

    『そうだろ?だってそうでなきゃとっくに俺を殺してるはずだろ?』

    『・・・黙れ』

    『本当は人間と仲良くなりたいんじゃないのか?』

    『黙れ!!!』

    『・・・』

    『俺様は魔王だ!!人間と駆け落ちしたあの女とは違う!!!人間など存在する価値などない!!』

    『   』

    『っ!!』

    『本当にそう思うなら俺を殺せよ。お前に殺されるなら本望だ』

    『・・・俺様は』

    『   』

    『俺様は・・・貴様だけが』

    ・・・ああ、ツマラナイ
  90. 91 : : 2015/05/31(日) 16:25:40
    舞園「弍台さん!こっちの方に洗濯物飛んできてませんか?」

    焦り気味に舞園は問い質す。

    弍台「いや、ないぞ。どんなものだ?」

    舞園「えと…どんなものかと言われますと…。」

    弍台「むっ、どんなものかわからなければ探しようがないではないか!ほれ!言うてみぃ!」

    舞園「大丈夫です!自分で探しますから…。」

    舞園くるりと背を向け、ここから去ろうとする。

    ジェノサイダー「あっれー?どしたの?お前らが揃うのなんて珍しいじゃーん…。」

    腕を組み、考え込む動作をとる。

    舞園「あの、これはですね、」

    ジェノサイダー「いいの!アタシには言わなくてもわかるから!わかってあげられるから!」

    両手を頬にあて、嬉々とした表情で語り出す。

    ジェノサイダー「アタシは雑食系女子だから!大丈夫!」

    困惑している二人を置き去りに語り続ける。

    ジェノサイダー「マイナーCPも大丈夫よ!まーぁー!いっちばーんは腐りまくった…ばあっくしょい!!」

    大きなくしゃみをして、人が変わったように陰気な雰囲気になる彼女。

    腐川「なんなのよ…ここどこよ。どうしてアンタ達が揃ってるのよ。」

    何かに思い当たった様子で口の前に手を当てる。

    二人を指さしながら、

    腐川「不潔よ…不潔だわ!!」

    顔を赤くしながら地団駄を踏む。

    腐川「あんた達そういう関係だったのね…!『マネージャーさん!私をプロデュースしてください…』『憤っ、今日の練習は寝れると思わんことじゃな…』とか言いあったりする仲だったのね…不潔よ…!」

    舞園「そんなわけないじゃないですか!私は清純派アイドルですよ!ありえません!」

    腐川「ふんっ…どうだか。そういうのに限って実はクソビッチだったりするんじゃないの…!」

    舞園「やめてください。本当に怒りますよ。」

    弍台「おう…お前ら、そろそろいい加減に…」

    腐川「何よ、どうせあれでしょ?わざと、下着を気になる人間の部屋に置いて『下着ありませんでした?』とか聞くんでしょ。そうやって家に上がり込んであんなことやこんなことを…!!」

    舞園「いい加減にしてください!そもそも、どうして私の下着がなくなっていること知っているんですか?まさか犯人を知って…」

    腐川「知らないわよ…!私が知るわけないじゃない。」

    舞園「どうだか。私って、アイドルですから…そういうのにも価値がつくんですよね…。何かと引き換えに…例えば十神君の眼鏡と引き換えに交換したとかなくはないですよね?」

    腐川「あるわけないじゃない!そんな方法じゃなくたって白夜様は眼鏡を私に譲るなんて…そもそも白夜様の眼鏡を手に入れられる訳ないじゃない!」

    舞園「そういえば、水晶玉で状況を見てきたんですけどー…。十神君と大神さん、良い雰囲気でしたよ。名字似てるし丁度良いんじゃないですかね?」

    腐川「そんなの信じないわ!どうせあんたの嘘よ、デタラメよ!…そういえば私も見たわよ。苗木ってば今ハーレムみたいなもんじゃない。アンタみたいにお高くとまってるアイドルよりも、身近で手軽なあいつらの方が苗木に相応しいんじゃない…?」

    舞園「苗木君は私のファンですから、中学も一緒ですしあの人達とは一緒にいた時間が違うんです、だから大丈夫ですよ!」

    腐川「随分自身満々なのね…。その前向きさが眩しいわ…もう…!」

    舞園「何言ってるんですか!腐川さんも十神君を思っていた時間が違うでしょう。腐川さんも大丈夫ですよ!」

    舞園は、しゃがみ込んだ腐川に手を差し伸べる。

    舞園「さぁ、一緒に行きましょう。この鬱憤を晴らしに。」

    腐川「そうね…二人なら…心細くないわ。」

    手を取り合った2人は、先程までとは違う、希望に満ちた瞳だ。

    「私達!アイドルになります!アイドルの魅力でこっちを振り向かせて見せます!」

    2人は弍台を見ながら言う。

    「マネージャーさん!プロデュースお願いします!」

    弍台「お…噴!任せておけぃ!まずは体力作りじゃあ!廊下を二十週じゃ!!」

    「はい!」
  91. 92 : : 2015/05/31(日) 23:24:27
    そしてそれをモニターから見ている人……そう…その名は……可哀左右d……左右田和一……

    左右田「可哀左右田ってどう言うことだよっっ!!!?」

    その名のとおりです

    左右田「ウグッ…ウッ…うっせうっせ!!」

    まぁとにかく…頑張ってくださいね

    左右田「……くそぉ!」

    やはり左右田が可哀左右田には変わりない

    そして…その頃の十神達は?

    大神「やっぱり見つからんか?」

    十神「(・д・)チッやはりない…『あれ』がない!」ガサゴソ

    澪田「私も手伝ってあげるっすー!パンt……『あれ』探し!」

    十神「もう答えを言ってるではn(ドゴォォォン!!?

    澪十大「!??」

    十神「何だ!?何がおこっている!?」

    澪田「……なーんかまた…変な事に巻き込まれたみたいっすよ?白夜ちゃん」

    大神「ぬぅ……1度外に出るぞ!」ダダダダダ

    十神「そうだな」ダダダダダ

    澪田「面倒臭いっすねー………そんなもの一気に片付けてしまえばいいのにね」

    澪田「まぁいっか!ちょっと待つっすよー!!!」ダダダダダ

    物語は進み始める…着々と………

    ○???

    ???「よーしッ!おれっちが希望の戦士として頑張るぞー!!」

    ???「ねぇねぇ大門くんあまりはしゃぎ過ぎると怪我するよ?あっ!ちなみn(???「ハイハイ!いつも蛇太郎くんの話は長いので割愛させていただきまーす!」

    蛇太郎「あっ!ずるいよ言子ちゃん!まぁ…僕は嫌われ星人だからいいけどね」

    大門「そんな事よりよー!おれっち達の出番まだかよー?新月ー!」

    新月「まったく…騒がしいな……ん?モナカちゃん?」

    モナカ「そんな事よりー私達希望の戦士がー…魔王をー蹴散らしに行くのじゃー!」

    空木「それに賛成です!モナカちゃん!」

    大門「よーしッ!じゃあ…!行くぞーー!!」

    希望の戦士「オーっ!!!」
  92. 93 : : 2015/06/01(月) 14:02:29
                              Now Lowding...

    セレス(全く・・・誤算ですわ、大誤算ですわ!)

    セレス(一億分の1の確率でも、負ける可能性は残っておりましたのに・・・)

    セレス(しかもその後、動揺して魔法を解いてしまうなど、ギャンブラーの名折れですわね・・・)


    セレス「・・・・・・・・・」

    セレス(何にせよ、魔王城には近づかないように言っておいて正解ですわね・・・)

    セレス(このまま物語を進めてしまえば───)


       ─────折角築き上げた物を棄てたくはありませんからね?


                                       Now Lowding..


    苗木「・・・〝魔王城には近づくな〟〝さもなければ大変な事になる〟か・・・」

    苗木「これってどういう事だろう?」

    霧切「おそらく戦闘不能に関することか、或いは今起こっているバグに関すること・・・」

    霧切「そんなところでしょうね・・・」


    苗木「セレスさん・・・僕達に情報を聞かせてくれるなんて」

    苗木「なんかセレスさんらしくなかったなぁ・・・」(--;)

    霧切(それ多分、折角バグらせてまで造った夢のお城を手放したくないからよ)


    霧切(物語を進めてしまえば、おのずとこのゲームが終わりに近づく・・・)

    霧切(まだ確証はないけど、ラスボスを倒せば全員このゲームから出なければならなくなるわ・・・)

    霧切(だからセレスさんは、このゲームを永遠に終わらせないつもりでいる筈・・・)


    霧切(だからって今、魔王城に乗り込むのも危険・・・)

    霧切(・・・ここは一旦、十神君や石丸君達と合流した方が良さそうね・・・) ※苗木から聴きました。


    苗木「・・・?戦刃さん、僕の顔に何か付いてる?」

    戦刃「!うぅうん!ちょっと、ね・・・//」

    苗木「?」


    戦刃(盾子ちゃん、今回のセレスさんの襲撃でわかったよ・・・)

    戦刃(確かに苗木君は、手強いと思うよ・・・//)


     ───苗木誠の才能・・・超高校級の幸運・・・

    それだけでは、江ノ島盾子が苗木を脅威に思う事はなかっただろう───

      ────苗木の場合、幸運が起こる時は決まって自らの命に関わる事である。

    それ以外は、何時だって幸運と呼ぶには相応しくない・・・むしろ人より不運な方だ───


     ──更に、彼の人格は人より前向きで、芯のある人格・・・

    大抵の不運(ぜつぼう)には、耐性が付いてしまっているのだ───


     ───不運に近い幸運を持っているから、苗木が脅威なのではない。


                  〝苗木が幸運を持ったから脅威〟なのだ────


    戦刃(・・・ごめんね、盾子ちゃん・・・残念なお姉ちゃんでごめんね・・・)

    戦刃(・・・私、苗木君の事・・・よく分かってなかった・・・)

    戦刃(でも、わかったの・・・私───)

              苗木君の事、余計に〝好き〟になっちゃったみたいなんだ───

                                       Now Lowding....
  93. 94 : : 2015/06/13(土) 12:46:19

    狛枝「ねぇ、カムクラクン」

    カムクラ「早かったですね?」

    狛枝「あ、まだ半分くらいしか・・・そんな事よりもバグの事が気がかりだよ」

    カムクラ「・・・あのバグは只のバグではありません。おそらく、何者かが造り上げた人工知能が備わった意思のあるバグ・・・しかもあのバグが狙うのはソニアのみ。そしてバグはちゃくちゃくと魔王城やこの世界を飲み込み始めている・・・このままダラダラ物語を進めていたら僕達はバグに飲み込まれて消えてしまいます」

    狛枝「そ、そこまでのバグなのかい・・・?」

    カムクラ「こんなバグが造れる所なんて限られてますよ。おそらく国家ぐるみなんでしょうね。国家ぐるみの場合は犯罪にならんZOY★」

    狛枝「だとしてもどうするの?誰かがキミを倒さないかぎりこの世界から脱出は出来ないんでしょう?」

    カムクラ「それに僕を倒すには勇者陣営と第3陣営が手を組む必要があります。あの物語のようにならなければ魔王城までこれません」

    狛枝「・・・一つ聞きたいんだけどさ













    あの物語の勇者って、二人いるの?」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    『危険な賭けになると思う』

    『それでも・・・来てくれるのか?』

    『無粋な事を聞くな・・・貴様を生かした時点で俺様の心は決まっている』

    『そっか』

    『   よ』

    『ん?』

    『俺様はお前が・・・』

    終わりの見えないゲームは続く。
  94. 95 : : 2015/06/13(土) 23:22:33
    その頃の九頭竜達は?

    九頭竜「エリアが壊れた!殺れぇぇ!!桑田ぁぁぁ!!!」

    桑田「うぉぉぉ!!!…ッ!?」

    西園寺「ゆ……ない……」

    桑田「…あぁ?何言ってんのかわかんないでッ!?」

    桑田(バグが西園寺先輩に群がってきてる!?)

    西園寺「あはははははは!!!ナニコレ!?どんどん力がワイテクルyo!」

    九頭竜「!?西園寺!?」

    西園寺「コォレ奈良!あんなゴミ屑ヤロウ共ブッコロシテヤレルu」

    桑田「バグが西園寺先輩を壊してます!このままじゃ俺達まで飲まれます!…逃げますよ!」タッタッタッ

    西園寺「亜ハ♡あHAはは派刃は♡」プクゥ!?

    九頭竜「っち!」タッタッタッ

    大和田「なんなんだよ!」タッタッタッ

    石丸「なんとかして…救える方法はないのか!?」タッタッタッ

    辺桑「無いと思う(ぜ)…」

    九大石「!?」

    桑田「でも…救えるとしたら……」


     『ネクロマンサー』か…
          『主人公』位だな………

    ゲームは進む……『鍵を握る』のは……

    苗木「……あれ?」

    霧切「どうしたのかしら?」

    苗木「いや…今まで気付かなかったけど……

     なんかさ…『鍵』を持ってるんだけど?」


    『主人公』のみ……


    真実を知るのは生き残ったものだけ…


    このゲームの真実は?
  95. 96 : : 2015/06/14(日) 13:29:55
                         Now Lowding.

    -九頭龍サイド

    大和田「・・・ふぅ酷いめにあったぜ」

    石丸「全くだな!」

    桑田「・・・」ブッスー

    辺古山「どうした?」

    桑田「イインチョ・・・オレまで殺る気じゃなかったか?アレ・・・」ジト

    九頭龍「いや、大和田が警告しただろ・・・何が不満なんだよお前」

    桑田「エリア結界のせいで湿気が溜まってんのに炎が出たどころかそのエリア結界まで破壊する火力がどこにあんだっつーの!」

    桑田「大体湿気が無かったらオレ達まで黒焦げになってただろーが!?」

    桑田「オレ爆風でぶっ飛ばされたんだからな!?」

    石丸「!そうか、君は作戦を聞かずに足止め係を駆って出たのだったな!」ウム!

    桑田「作戦?」

    辺古山「あの火力は水素爆発のせいだ」

    桑田「・・・ゑ?」

    九頭龍「ったく、これだから勉強のできる馬鹿はめんどくせぇんだよ・・・」

    桑田「水素爆発て・・・爆発させる水素がどこにあったんだ?」

    大和田「兄弟が作ったじゃねぇか、サンダーで」

    桑田「・・・えぇ~・・・あれってそーゆー?」

    九頭龍「しかし、これからどうすっかなぁ・・・」

    桑田「・・・とりあえず苗木達と合流しよーぜ」

    石丸「うむ!そうだな!」

                               Now Lowding....
  96. 97 : : 2015/06/21(日) 21:35:27
    大和田の頭が良い…だと…!?
  97. 98 : : 2015/06/27(土) 17:24:49
    こまる「いやぁ!本物のお姫様に会えるなんて!生きててよかったー!」


    ソニア「……こまるさんは、一体どこから?」


    こまる「えっとですねー、不二咲さんが持っている"秘密の抜け穴"っていうの使ったんです!面白いからって、江ノ島さんって人が通してくれました!」


    左右田「秘密の抜け穴!?」


    こまる「はい!管理者がもしものときのために作ったんだそうです!」


    ソニア「……」

    ソニア「ならここは、その"秘密の抜け穴"とゲーム世界の狭間の空間、ということでしょうか」


    左右田「ってことは!ゲーム世界から脱出出来るかもしれないということですね!!」

    ソニア「多分ですけど……」


    こまる「狭間の空間???うむむ、あまり難しいことは……」

    ソニア「このことがわかれば大丈夫です。魔力もだいぶ回復しましたし……」




    ソニア「ここに、新しいゲームワールドを築きあげます!!!」

    左右田「えぇぇ!?いくらソニアさんでも、それは難しいんじゃ……」


    ソニア「そこでですね、左右田さんとこまるさん。力を貸してください」

    空間に浮くウィンドウには、左右田とこまるの能力の情報が書かれていた。



    ソニア「左右田さんは、あっちのゲーム世界の様子をイメージ。こまるさんは、拡声器で声を出してください」


    左右田「やるだけやりますが……」

    こまる「わわっ、わかりました!」



    ソニア「では行きます。【コンテニュー!!!!!】」






    左右田(前の世界は、魔王城があって……)


    こまる「あーーーーー!!!!!!!!」


    こまる(これでいいのかな)






    ソニア「目を閉じて!!!3秒後に開けてください!」


    目を閉じる。

    1、2、3……




    開けると、鏡写しのように、左右が異なった、"ゲーム世界"にいた。





    左右田「あれ!?」


    こまる「字が左右別だ!!読みづらっ!!」


    ソニア「むこうのゲーム世界を映し出しました。ここが、新しいゲームワールドです」




    また、未来が入れ替わった

  98. 99 : : 2015/06/28(日) 22:06:32

    カムクラ「・・・ソニア達に動きがあったようですね」

    狛枝「ん?何かあったのかい?」

    カムクラ「・・・この世界のカラクリに気づいたようです・・・ツマラナイ。まぁここには戻ってこられないでしょうし、勇者達はまだ合流してなさそうですし、気長に待ちましょう」

    狛枝「気長って・・・もうモンスターが産み出せないからすぐにやって来ると思うんだけど」

    カムクラ「ハジメの結界がまだあります。ハジメが僕の手の内にあるうちは安易に入ってこれませんよ。それに・・・」

    カムクラは退屈そうにため息をつき、目を細めた。

    カムクラ「いざとなれば、ハジメや田中を手駒にする準備は整ってます」

    狛枝「そんな事していいの?だって日向クンはあの物語でいう・・・」

    カムクラ「もう物語はあのバグでめちゃめちゃになってます。僕がやれる事は精一杯足掻く事。この世界から出るには僕を倒すしかありませんからね」

    狛枝「・・・」

    日向『・・・なんで俺、蚊帳の外なんだろうなぁ・・・』
  99. 100 : : 2015/07/02(木) 19:57:53
    ゲームの中の自分は魔法使いだ。

    火だって飛ばせるし、風を吹かせることもできる、水を生み出すこともできれば、大地を割ることだってできる。

    大嫌いな彼奴に雷を落とすことだってできるんだ。

    楽しい、とても楽しいさ。

    小さい頃、普通の子どもが描いたとても叶えられそうにない夢が、簡単にこなせる。

    羨ましいと思っていたのだろう。

    手に入り、一歩下がって考えられる今は自己分析できる。

    自己分析だなんて、言葉があってるかわからないけれど。

    大きな鏡のある部屋に入り、自分の姿を見た。

    くるりと、その場で回転し、今の自分の服装を見た。

    黒を基調としたワンピース、体のラインを強調するかの様に入った赤い刺繍。

    ロングスカートなんて、ミニスカートしか履いたことのない自分にとっては動き辛いものだと思っていたが、そうでもないようだ。

    化粧もされた自分の姿をしばらく見つめ、溜め息を吐いた。

    手袋を着用した両手を前に突き出し、呪文を唱えた。

    瞬間、鏡に映り出したのは、雪山にある洞窟の中の様子。

    「オイ、江ノ島。こんな感じでいいのか?」

    どこからか聞こえる声。

    それは、遠くのスピーカーから聞こえるようで、耳元で囁かれているようで。

    江ノ島「あぁ、うんその調子その調子。ありがとーねー。」

    終里は両手を下ろし、その声に言葉を返す。

    終里「何度も言うようだけど、オレにはこんなの向いてねーって、大丈夫かよ。」

    江ノ島の声は、うざったいと言いたげに言葉を返した。

    江ノ島「くどい、あたしはあんたにやってって言ってんのよ。」

    終里「だけど、」

    江ノ島「あたしの代わりはあんたにしかできない。」

    それ以上の発言は許さない、そんな感情がその声からは感じられた。

    江ノ島「あんたに、そんな弱気な表情は似合わないよ。」

    それなのに、優しく、包み込まれるようで。

    江ノ島「あんたは、今その世界で一番可愛くて、最強に強い!」

    それは真実に聞こえた。

    違う、事実だ。

    終里「わりぃ、慣れないから落ち着かなくてさ。今からはちゃんとやるから。」
  100. 101 : : 2015/07/02(木) 22:38:54
    十神達は?

    十神「なっ?!」

    大神「…なんだ!?この船は?」

    澪田「でも…この世界であんな船は見た事ないっすよ?」

    十神「じゃあ…あれはなんなn(大門「おぉ!?モナカちゃん!あそこに魔物がいるぞ!」

    十神「!?」

    モナカ「うーん…だったらー…砲弾で狙い撃っちゃえ!」

    新月「僕らがでるまでもないしな」

    蛇田郎「じゃあ…発射!」

    ドーン! ドーン! ドーン! ド(ry

    十神「うぉぉ!?砲弾がきたぞ!?」

    澪田「…ここは…任せるッス」ジャーン…

    大神「…何をするつもりだ?」

    澪田「唯吹の『必殺技』を発動してあの砲弾を切り裂くッス」ジャーンジャーン…

    十神「…!そんな事をしたらMPがつきて何もできなくなるぞ!?そのアクセサリーは『鎌鼬』とかいう魔法の為にあるはずのものだ!」

    十神「それに!さっき俺達と戦ってMPもギリギリなはずだ!」

    澪田「いいんすよ…何回も死んでるし」

    大神「どういう事だ!?」

    澪田「…それは唯吹達が生き残ったあとで話すッス……!…じゃあ…いくっすよ!サクラちゃん!白夜ちゃん!手伝って!」ジャーン!!!

    音を鳴らしたと同時に風が唸る

    大神「ぬう…わかった…ならば我も手伝おう」ザッ

    十神「…当たり前だここで死ぬわけにはいかないからな…!『あいつら』と後で合流しなければいけないんだ…!」ザッ

    澪田「……うん…!じゃあ……ミュージックスタートッス!」ジャーン!!!!

    澪田「『切り裂きジャック・ミュージック』」ジャーン…
  101. 102 : : 2015/07/06(月) 23:26:46



    -スパパパァン!!



                   Now Lowding...

    オーアイト「・・・ねぇはg、アージェント」トコトコ

    アージェント「ん?なんだべ?オーアイト」トコトコ

    オーアイト「私達〝鳥の爪団〟って何時になったら出番有るんだろ?」

    ペルライト「それを言わないで頂きたかったのですが・・・」

    アージェント「てかその台詞(セリフ)、俺らの初登場の時にも言ってなかったか?」

    ペルライト「>>60ですな~・・・思えばモノクマ排除しか、僕たちやっていませんなぁ」

    オーアイト「うわ懐かしいー(棒)」

    アージェント「朝日奈っち目がこわいべ、後山田っちメタいべ・・・ん?」

    ペルライト「・・・どうされましたかな?アージェント殿」

    アージェント「あそこに居るの、罪木っちじゃねぇか?」

    オーアイト「えっ?どこに・・・あ」




    罪木「・・・ふゆぅ」




    オーアイト「居たよ・・・罪木先輩」

    ペルライト「あの~、罪木蜜柑殿って確か・・・設定上大魔王(カムクラ)の幹部の一人でしたよね?」

    アージェント「レベル18・・・俺達の方が60レベル以上も上だべ」

    ペルライト「しかも不用心な事に1人・・・正直負ける気がしませんなぁ」

    アージェント「世界征服を企む鳥の爪団としてはここでヤっといた方が」

    オーアイト「・・・あんた達、最低!そんなの弱い者虐めじゃん!」

    ペルライト「オーアイト殿、そもそもラスボスを倒さなければ僕達帰れないのですが・・・」

    オーアイト「はぁ・・・わかったよ・・・」


                               Now Lowding...

    江ノ島「・・・うぷぷっ、そろそろ動き出す頃かな?」

    終里「ん?何が?」

    江ノ島「こっちの話~!それよりそっちの道だよ?先輩!」ウププ

    終里「ぉお・・・そうか」




    江ノ島「・・・」




    江ノ島(・・・〝罪木先輩〟)

                          Now Lowding...

    オーアイト「ハァ、ハァ、ハァ、っつ!」タッタッタッ…ドサッ!!


    オーアイト「う、うぅ・・・」グスン

    朝日奈「あんなの・・・魔法じゃない!」ポロポロ



    葉隠康比呂・山田一二三 gameover...


    罪木「・・・ふゆぅ、怖かったですぅ・・・」


                     Now Lowding....
  102. 103 : : 2015/07/15(水) 01:13:20
    ソニア「新しいゲームワールド……名付けて、"アルティメット"。ここで騒ぎを起こせば、向こうでも反映されます」


    左右田「ソニアさんがチートすぎて、オレなんも言えません!すげぇ!!」


    ソニア「そしてここは、ゲームオーバーになった人の、集うところでもあります。」


    こまる「むむむ、あ、あそこにクロワッサンが!!!」


    指を指す先のものが、こちらに接近している。



    セレス「誰がクロワッサンだぁ!?このダポが!!!!」ダダダダダダダダ


    こまる「ひぃぃ!?」


    ソニア「セレスさん……」


    左右田「ぎにゃあああああ!!!!!」


    セレス「ったく、なんですの。ここは。左右反転なんて、よいますわ……」


    ソニア「ゲームオーバーしてしまったんですね。」


    セレス「……残念ながら、その通りですわ」


    ソニア「とにかくわたくしたちは、この元凶であるはずのカムクライズルさんを倒さないといけないんです。協力してくださります?」


    セレス「夢も朽ちたこの世界に、もう用はないですわ。さっさと終わらせてしまいましょう」


    ソニア「と、契約成立ですね。」


    こまる「うぇぇっと、その、カムクライズルさん?を倒せばお兄ちゃんに会えるんですか?」


    ソニア「はい。必ず」


    こまる「本当ですか!?頑張ろう!!」


    左右田「オレはソニアさんについて行きますよ!」


    ソニア「……………………あ、ありがとうございました」


    左右田「過去形!?」



    ソニア「とにかく、アルティメットから魔王城を奇襲します。」


    セレス「奇襲、とは?」


    ソニア「ここは……反映、するんです」
  103. 104 : : 2015/07/18(土) 16:12:05
    馬車に乗っていた彼女は、溜息をついた。

    溜息をつく姿も、妖しげで、見惚れそうだ。

    セレス「ちょっと、ちゃんと前を見てくれませんこと?交通事故だなんて、わたくしには相応しくありませんわ。」

    運転手「あぁ、申し訳ありません。」

    運転手は、顔にかかった銀髪を耳にかけ前を向く。

    運転手「あまりにも美しく思い…暫し見惚れておりました。」

    セレスは、扇子で口元を隠した。

    セレス「あら、わたくしが美しいだなんて…。」

    閉じた扇子を、運転手に向かって投げつけた。

    セレス「なんて地味で貧相な美辞麗句でしょう。そんなものでこのわたくしが喜ぶと思いましたか?」

    セレスは、もう一度悩まし気に溜息をついた。

    セレス「今、わたくしは機嫌が悪いのですわ。だから、その貧相で語彙の少ない汚い口を開かないでくれますこと?」

    運転手「いやぁ、申し訳ない。本当に、ボクの悪い頭では言い表せない美貌をお持ちで。」

    セレス「まぁ、今のは悪くありませんわね。」

    セレスは微笑み、運転手を見つめた。

    セレス「それで、貴方は誰ですか?」

    運転手は、短く笑うと

    運転手「嫌だなぁ、ボクはただの運転手ですよ。そこらへんの石ころと同じ、ただのモブ。それを作り上げたのは貴方でしょう?」

    セレス「わたくし、銀髪のお方は好きですわ。ですけど…銀髪は短髪しか認めませんわ。」

    運転手「つまり、ボクを作った覚えはないと。」

    セレス「ええ、顔形は悪くありませんが、好みじゃありませんわね。」

    運転手「見知らぬ男が目の前にいるのに、どうしてそんなに笑っていられるんだい?恐怖を紛らわすためか、それとも威嚇かな?」

    セレス「貴方ごときに怖がる様に見えますか?堕ちたものですわね、わたくしも。」

    運転手「さっきの戦闘で疲れてるでしょ、もう戦うことはできない筈だ。」

    セレス「こんなところを狙われるなんて、憎いですわね。」

    運転手「元の世界で会ったら、チェスでもしようよ。ボク、幸運なんだよ。」

    セレス「それは楽しそうですわね。」

    大きな音が近づいてくる。

    見ると、大きな石が馬車に向かいゴロゴロと転がってきていた。

    セレス「わたくしに勝ったのです。勝ち残らなければ、許しませんわ。わたくしは貴方に賭けるのですから。」

    運転手「あは、超高校級のギャンブラーであるセレスさんに期待してもらえるだなんて光栄だなぁ…。」

    セレス「最期に、名前をお聴きしても?」

    運転手「狛枝凪斗だよ。」

    それがわたくしがゲームオーバーになるまでの経緯。
  104. 105 : : 2015/07/20(月) 12:55:33
    そして…澪田唯吹が風を起こし
    砂埃が巻き上がる中…ある船の中で少年達が笑っていた

    大門「へへーい!これで流石に魔物共も死んだだろ!」

    空木「ですね!モナカちゃんこれであんしn(モナカ「いや…まだだよ」

    空木「え?」

    モナカ「なんか…聞こえない?」

    …コンボ………8コン……

    新月「…コンボ?」

    蛇田郎「嫌な予感しかしなi(ガコンッ!

    希望の戦士達「!?」

    大門「なっ…なんか…船が揺れてるぞ!」

    モナカ「やっぱり…あの魔物達生きてるっ…!」

    空木「でもここは空中ですよ!?どうやって…」

    そして…時間は少し…澪田唯吹が風を起こすところに戻る

    澪田「『切り裂きジャック・ミュージック』…」ジャーン…

    スパパパンッ!?

    十神「!大砲が玉が…!全て切れていく!」

    大神「なるほど…だが流石に『射程距離』というものがあるのだな」

    澪田「うん…流石にあの船までは届かないッス」スパパパンッ!?

    十神「それでどうする?ここから…」

    澪田「…この大砲達を全部切ったらあの船に白夜ちゃんの『ザ・パーフェクトCOMBO』を叩き込んで欲しいっす」

    十神「だが…空中にあるぞ?あの船は」

    大神「……我がお主をあの船まで運ぼう…こうみえても魔法使いだからな」

    澪田「…そうっ……すか…じゃあ…あと…は任せた…っす…」ドサッ

    十神「…!澪田!」

    大神「行くぞ…」ガシッ

    十神「…ッ!…後で回復させるからな」シュン!

    大神「…………ついたぞ…」シュン!

    十神「…早いな…」

    大神「じゃあ…任せたぞ」

    十神「…あぁ……『ザ・パーフェクトCOMBO』」

    そして場面はかわる
  105. 106 : : 2015/07/21(火) 00:27:53
                     Now Lowding.....

    -苗木サイド

    苗木「この鍵は一体・・・」

    霧切「?・・・誰かしら」チラッ




    ***「うっ・・・」



    戦刃「・・・朝日奈さん?」

    苗木「朝日奈さん!」ダッ!!

    霧切「!?苗木君!待ちなさい!」


    苗木「朝日奈さん!しっかりして!」

    朝日奈「・・・な、えぎ?」Lv81♥1/7867


    オーアイト Lv81
    H P♥1/7867
    M P★0/5372

    霧切・戦刃「「!!?」」ハッ

    霧切(Lv(レベル)81で、MP(マジックポイント)0!?エリア大ボスでもいたのかしら?)

    戦刃(Lv80以上でこの有様、普通50以上あればエリアボスなんて大抵負けない筈・・・もしかして)


    苗木「朝日奈さん・・・何にやられたの?」



    朝日奈「・・・罪木・・・先、輩」ボソッ

    苗木・霧切「「え!?」」

    戦刃(・・・やっぱり)


    朝日奈「あんなの・・・勝てるわけないじゃん!」ポロポロ


    戦刃「・・・宿屋探すよ」

    苗木「!戦刃さん・・・」

    霧切「・・・何か知ってるのかしら?」

    戦刃「話は後、ここじゃあ危険、罪木先輩にあったら私達も終わりだから隠れながら行くよ・・・」

    苗木「・・・わかった!」


                               Now Lowding...
  106. 107 : : 2015/07/21(火) 15:36:17
    カムクラ「……狛枝、逃げなさい」


    偉そうに、過去の王が座っていた年季の入った豪華な椅子に腰掛けていたカムクラは、眉を潜めそう呟いた。


    狛枝「え?どうしたのさ、怖じけずいちゃったの?」


    今では誰よりも強いカムクラがそんなことを呟けば、そういう反応にもなる。狛枝は顔色を伺いながら、また、少し挑発し聞き返す。


    カムクラ「向こうからなにか来ているんです。異常なほどの力を感じます」

    カムクラ「一騎打ちだと、僕でも勝てるかわからないほど__強い」


    カムクラより、強いとは……考察し、考え、脳みそをフル回転させる。


    狛枝「珍しいね、キミがそんなこと言うなんて。絶対無敵なんでしょ、キミはさ」


    だがしかし、人の脳は残念なもので、答えは出なかった。仕方なく、質問する。




    カムクラ「システムには逆らえないですよ……っ!?」ドコッ


    かえってきた答え意味を即吸収しようとするが、何者かがそれを遮った。カムクラを殴った者に、考えを停止させられたのだ。


    目を向けるとそこには、自由奔放に動き回れる日向創がいたのだ。


    日向「なーに言ってるんだよ!アホ!」


    威勢がいい。いつ抜け出したのか、あの強い拘束から……


    カムクラ「……いつ抜け出したんですか、あそこから」


    再度拘束しようとする。だがそこに日向創はいなかった。



    かわりにいたのは、鏡写しのように左右反対のソニア、セレス、左右田の三人だ。



    ソニア『わたくしたちにかかれば!』


    セレス『余裕ですわ』


    左右田『ざまあねぇな!』




    カムクラ「さっきのは、貴女たちだったんですね。」


    心底つまらなそうに三人に近づく。


    狛枝「邪魔者のご登場かぁ!」


    邪魔者、そう、邪魔者なにだ。排除しないといけない。でも、何故そこにゲームオーバーになったはずの彼等がいるのか。頭が追いつかない。


    ソニア『"Dream of the princess"!!!!』


    大声で叫ぶ。

    部屋に響き渡り、やがて消えていくその声。


    なにも、変化はない……


    カムクラ「それが貴女の必殺技……変幻自在の、貴女の夢」


    深刻そうに、重く言う。


    カムクラ「ここからでは向こうに手のだし用がない。一度向こうに行きますよ!狛枝!」


    向こう、とは……あの新しい世界だろうか。


    少しの疑問を持つが、狛枝はそれに従うだけだ。


    狛枝「了解したよ。」



    黒い穴が開く。


    それはまるで、地獄の入り口に見えた。
  107. 108 : : 2015/07/26(日) 22:45:03

    『・・・を始末してきなさい』

    『!どうして・・・?どうして   を?』

    『邪魔だからです。・・・他に理由などありません』

    『わ、私・・・あの人を・・・』

    『従いなさい。これは僕の、大魔王の命令です。背く事は許されません』

    『・・・』

    『私、私・・・』

    『さぁ、行きなさい。僕の可愛い(ドール)






    ・・・許さない。

    七海『・・・誰?私に語りかけるのは・・・』

    許さない。私は許さない!!大魔王も!あの男も!!!
    どうして私が、私だけが・・・!!

    七海『(・・・女の人の声。悲痛で痛々しい、そんな感じがする・・・)』

    あの日、あの時。私は復讐を誓った。
    大魔王に、そして大魔王が甘やかすあの男に!!!!

    だから、今度こそ・・・

    七海『(!だ、誰かが私の中に・・・!!)い、痛い!!お父さ・・・!!!』

    ブツッ

    ・・・さぁ、懺悔なさい
  108. 109 : : 2015/08/02(日) 13:24:47
    虫の鳴き声がうるさい。

    葉の隙間から零れる日の光が、女の座る場所を照らす。

    手にアリが登って来たため、左手で潰し、持たれている木に擦り付ける。

    西園寺「これからどうしようか。」

    西園寺は扇子を取り出し、前方を扇ぐ。

    すると、辺りは濡れ、倒れた木が鳥を散らした。

    高い声で鳴きながら、小鳥が空を飛んでいく。


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    舞園は、ワープホールの間にて、あるものを見た。

    その発見を、隣にいる腐川に相談する。


    腐川「なんなのよぉ…折角新しい妄想を思いついたのにぃ…。」

    イライラした様子で腐川は舞園の隣に立つ。

    だが、自分の用事よりも私との用事を優先してくれたことにこそばゆく感じる。

    舞園「あ、ありました!新しくワープできる場所が増えてるんです!」

    腐川「どうしてそんなものが…。」

    舞園「ねぇ、腐川さん。行って見ませんか?」

    危険かもしれない。

    だが、ここから出るための手がかりを掴むことができるかもしれない。

    腐川「あんたは行きたいんでしょうけど…。」

    舞園は腐川を上目遣いで見て、一緒に行きましょう、と誘う。

    腐川「きぃー…!なんなのよぉ…あざとい…あざといわ!でもね…そんな仕草…女には通じないのよ…。」

    舞園「腐川さん!これもアイカツですよ!行きましょう!ね、お願いです!」

    腐川「…別に、誰も行かないなんて言ってないじゃない。」

    舞園「なら!」

    腐川「さっさと帰るわよ…。それに、もしかしたら白夜さまに出会えるかもしれないしね…。」
  109. 110 : : 2015/08/08(土) 18:56:42
    一方その頃十神は?

    ドンッ!ドドドンッ!

    どんどん音は大きくなっていく

    大門「うわっ!?あぶねぇ!」

    蛇田郎「うわわわ」

    空木「きゃー!」ゴロンゴロン

    新月「くっ…!おいお前ら!この船から降りるぞ!」

    大蛇空「わかった!(りました)」シュッ

    モナカ「…………………………」

    新月「モナカちゃん!行こう!」

    モナカ「………うん」シュッ

    新月「………………………」シュッ

    ドンッ…ドンッ………ドカーン!!!

    十神「うおっ…」グラッ

    大神「……地上に戻るぞ」シュッ

    十神「あぁ…」シュッ

    ドドドンッ!

    そして船は墜ちる。

    澪田「…………やった…スね…!」

    ○???

    日向「のはわっ!?」ドサッ

    日向「………ここどこだよ」

    ???「………うぷぷぷぷ」

    日向「!?誰だ!?」

    モノクマ「僕はモノクマの初号機(オリジナル)みたいなものだよ!」

    日向「……初号機?」

    モノクマ「そう!初号機!…あれ?君知らないの?僕大量発生したよ?(>>48参照)」

    日向「知らねぇよ!俺……誰かに閉じ込められてたからな!」

    モノクマ「僕に八つ当たりしないでよ!……一応僕…モノクマの中では一番強いからね!し・か・も!」

    日向「しかも?」

    モノクマ「田中くんと同じ……つまり中ボス的存在なんだからな!」

    日向「へぇー…中ボスなら俺でも倒せるぞ?」

    モノクマ「なんだとー!やるか?殺っちゃうか!?」ガオー!

    日向「やらねーよ」

    モノクマ「………チェッ」

    日向(…モノクマ(オリジナル)……てかまずここはどこなんだ?)

    日向「おい!モノクマ!」

    モノクマ「なになに?やるの?」

    日向「やらないけどお前に聞きたいことがある」

    モノクマ「いいよー…っで?何が聞きたいのさ」

    日向「……ここ…どこだ?……あと…」

    モノクマ「…?あと?」

    日向「『ここ』どこだ?」

    モノクマ「…うぷぷ…言葉は同じでも違う質問したんだね……わかったよ…!でも答えられるのはこの場所はどこかって事だけ」

    日向「それだけでいい…教えてくれ」

    モノクマ「ここはね…



    ストーリースタート(原点)

    この世界の始まり…つまり最初の村じゃないけど……最初の村のもっと前…つまり…『データ世界』…だよ」

    日向「はっ?」

    モノクマ「うぷぷ…わかんない?わかんないよね…じゃあ仕方ない!十神編は後回しにして教えてあげよう!」

    日向「あぁ…!頼む!」


    ストーリースタート……つまり…全ての始まり……
  110. 111 : : 2015/08/12(水) 14:01:28

                            Now Lowding...

    九頭龍「ったく、今あいつら何処に居んだよ」イライラ

    石丸「近くに居るらしいのだが・・・」

    大和田「・・・なんかいやな予感するんだよな」


    桑田「・・・辺古山先輩?」ヒソ…

    辺古山「ん?なんだ?」

    桑田「先輩ってさぁ、まだあの能力って健在?」ヒソ…

    辺古山「何だ、あの能力って・・・」

    桑田「〝パンツ透視能力〟だよっ!」キラキラ ※忘れた方は>>70参照

    辺古山「・・・///」カアァァア//



    辺古山「・・・桑田怜恩」チャキ…

    桑田「・・・!?」ゾクッ!!

    辺古山「・・・次、その話したら打ち首」ニコッ

    桑田「・・・は、はい・・・」サーッ


    辺古山「・・・」

    辺古山(健在もなにも、現在進行形で見えている(目のやり場に困っている)のだが・・・)

    辺古山(・・・よりによって、この男に知られるなど・・・)


    辺古山(!?これは!)

    辺古山「坊ちゃん!今すぐこの場を離れましょう!」

    九頭龍「あぁ?ペコいきなりどうs(**「どうしてこの場を離れるんですかぁ?」

    石丸・大和田・桑田「「!!?」」

    辺古山(遅かったか!)ギリ


    罪木「・・・ふゅぅ」
  111. 112 : : 2015/11/20(金) 20:33:25

    田中「・・・!」

    田中(何か・・・来る!?)

    ガッシャーン

    凄まじい暴風が結界を破り、何かが魔王城に入ってきた。

    七海?「・・・」

    七海に似たそれは田中を見つめると突如魔法をぶつけてきた。

    田中「くっ!?」

    辛うじて避ける。

    田中(どうなっている!?)

    彼女のデータはバグっており、レベルがカンストどころかとどまるところをしらない。

    田中(こちらが不利だな・・・どうにかしてこの場から去らねば)

    七海?「逃しはしない・・・貴方にはもう一度死んでもらう」

    田中「もう一度・・・だと!?」

    七海?「私は貴方を許しはしない・・・絶対に」

    七海ににた何かは田中を深い憎しみの目で睨むと手をかざす。

    七海?「【イレイザー・ホール】」

    白い球が田中を飲み込もうとする。

    田中「俺様を誰だと思っている!?」

    速攻で魔方陣を描き、魔法を放つ。

    田中「【ダークサンダー・フォール】」

    闇と雷の壁が白い球にぶつかる。が、何事もなかったかのように球は壁をすり抜ける。

    田中「なん・・・だと・・・?」

    七海?「さようなら、魔王(お兄様)

    白い球に触れた田中は一瞬で姿を消した。

    七海?「・・・なぜあの男には許して、私には許されなかったの?答えてよお父様・・・」

    彼女の呟きは風に吹かれて消えた。
  112. 113 : : 2016/01/09(土) 18:34:05
    モノクマ「ここは、裏世界とでも言うのかな?」

    日向「裏世界?」

    モノクマ「そう、裏世界、表世界では人工的に作られたバグで鏡みたいな所が作られちゃったね」

    日向「人工的なバグ?……てか、なんでそんなこと知ってるんだ?」

    モノクマ「ここでは表世界の事が分かるんだよ」

    日向「はぁ…」

    モノクマ「さっき、十神君が希望の船(笑)を破壊したね…それで九頭竜君達が罪木さんに会ってるね、そして田中くんが七海さんによって消されたね……もうじきくるんじゃない?田中くん」

    日向「へぇ………え?ちょっとまて、受け流そうとしてたけど田中消えたの?」

    モノクマ「消えたよ?」

    日向「へぇ……いや、は?待てよ…田中来るの?」

    モノクマ「うん、データが行き着き生まれる場所がここストーリースタートだから」

    日向「そ、そうなのか」

    モノクマ「でも、七海さんの様子がおかしかったね…何かあったのかな?」

    日向「……………てか、ここからでられないのか?」

    モノクマ「うーん……僕もバグの1つだからね…ここに来れたのもある意味奇跡なんだよ」

    日向「…………………」

    モノクマ「そうだ、言っておこうかな?」

    日向「?」

    モノクマ「死んだら生き返れないから…元の世界に戻れないよ、奇跡が起きない限り」

    日向「ふーん…………、は!?」

    モノクマ「とりあえず、今はここまでかな?次にバトンパスだね」

    日向「ちょちょちょ!一番気になるところで!?」
  113. 114 : : 2016/06/09(木) 23:33:23
    突然裏と表の世界が崩れはじめる。


    ソニア「きゃあ!!」

    左右田「ソニアさんっ!!!!」


    そのまま裏と表は一緒くたになり、ゲームの世界は小さい球へと変わっていった。


    そのゲームの球を握るのは不二咲だ。


    不二咲「ごめんねぇ……大変だったよね。今戻してあげるから。僕の遊びに付き合ってくれてありがとう!」


    球はそのまま、光となって散った。




    苗木「うん……?」


    ボクが目覚めたのはいつもと変わらない自室。


    何もかも、いつもと同じだ。


    苗木「戻ってこれた!?」


    乱れた服装などは気にせず、ボクはあるところに一直線でかけていった。


    苗木「……」


    あの時ゲームを買った店があった場所に来た、がそこにはちりひとつないただの広場になっている。

    一緒に冒険した皆に電話したが誰一人出なかった。


    家に帰って母に聞いてみた。希望ヶ峰学園の生徒を知らないかと。


    そしてボクが聞いた答えは……




    母「希望ヶ峰学園?そんな学校知らないわよ?」










    ……ボクは平和な日々を過ごしている。


    テレビに映る美しい王女。


    何万部も売れている漫画。


    どこにでもある財閥の文字。


    そして……


    日向「よお!」



    苗木「日向先輩!!」



    ボクと同じ、普通の先輩。


    終わり
  114. 115 : : 2016/06/09(木) 23:33:46
    勝手に終わらせてすみません!
  115. 116 : : 2016/06/10(金) 17:36:44
    お疲れ様でした!

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