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エレン「竜の血を受け継ぐ者」

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  1. 1 : : 2015/04/17(金) 00:38:53
    更新不定期
    前作エレン「刻印を刻まれし者」の続編です。
    http://www.ssnote.net/archives/33376
  2. 3 : : 2015/04/17(金) 06:59:06
    エレン「ああ、壁の上に登るのも久しぶりだな。あれからもう五年かぁ…最近ライナーやベルトルトと会ってねぇな。昨日の卒団式で少し顔みたぐらい出しな。」

    トーマス「エレン、よぉ…久しぶりだな。」

    エレン「おっ、トーマス、それにサムエルか。」

    サムエル「やぁエレン。最後に会ったのは確か…。」

    エレン「2、3週間だったな。」

    トーマス「それにしてもどうしたらあんなになるんだよ。」

    エレン「ああ、俺がちょっと加減ミスってぶっ壊した。」

    あの俺の暴走に関しては教官と俺たちだけの秘密だ。しかし、秘密もいつかは手のひらからこぼれ落ちる物だ。

    アルミン「おーい、エレン。少し話があるんだ。」

    エレン「?」

    アルミン「エレン、どういう事だい?なんで彼が知ってるんだ?」

    エレン「彼って誰だよ。」

    アルミン「ジャンだよ。」

    エレン「くっそぉ。なんでよりによってジャンなんだ。」
  3. 4 : : 2015/04/17(金) 07:04:39
    エレン「仕方ねぇ。ジャンって何処に居るんだ?」

    アルミン「確か…3班だったと思うよ。」

    エレン「分かった。少し行ってくる。」タッタッタッタッ

    トーマス「どうしたんだ?アルミン。」

    サムエル「なんか大変なことみたいだけど。」

    アルミン「あ、いいや…大丈夫だよ。」
  4. 5 : : 2015/04/17(金) 07:12:05
    タッタッタッタッ

    マルコ「どうしたんだろう。」

    エレン「おいマルコ、ジャンは何処に居るんだ。」

    マルコ「ほら。」

    ジャン「よぉ、死に急ぎ野郎。」

    エレン「おいジャン…お前この前のこと…。」

    ジャン「あ、あぁ。言う気はねぇよ。俺はあの破壊の跡をおかしく思って本当の理由を調べただけだ。訓練でミカサを助けたのが俺じゃないのは気に食わねぇがお前はミカサを助けてくれたからな。その礼だ。」

    エレン「ああ、すまねぇな。」

    ドゴォォォン
  5. 6 : : 2015/04/17(金) 23:14:12
    エレン「なんだ!?今の音は!!」

    マルコ「まさか…壁が破られた!?」

    ジャン「これじゃあ…あの時の悲劇と同じじゃねぇか。」

    エレン「アルミン、トーマス、サムエル、ミーナ、班のやつらは!!」タッタッタッ

    マルコ「ジャン…僕らはまずみんなにこれを知らせなければ。」

    ジャン「ああ。」スッビュウゥゥゥゥゥゥ…バシュッ

    マルコ「速いなぁ。」スッビュウゥゥゥゥゥゥ…バシュッバシュッ
  6. 7 : : 2015/04/17(金) 23:18:04
    アルミン「これは…超大型巨人!?」

    トーマス「マジかよ。なんでこんなときに?」

    サムエル「さぁ?」

    ミーナ「ねぇアルミン。どうしたら?」

    アルミン「じゃあこれを一度兵団本部に戻って連絡する必要がある。一時撤退だ。」

    トーマス「分かった。」スッビュウゥゥゥバシュゥ

    サムエル「行こう、ミーナ。」スッビュウゥビュウゥゥバシュッ

    ミーナ「うん。」スッビュウゥゥゥゥゥゥゥバァシュッ
  7. 8 : : 2015/04/18(土) 07:35:00
    アルミン「エレン、壁が破られた!」

    エレン「ああ、知ってる。こいつは…俺の…俺達の家族を奪ったやつだ。アルミン、先に行ってくれ。」

    アルミン「エレン、それは僕も同じさ。だから…僕もやる。」バシュ

    エレン「ああ、目標…超大型巨人。1体。」バシュッバシュッ

    エレン「(よぉ、久しぶりだな。俺は…あの日からずっと強くなってきたんだ。もう…大切な物を失いたくはねぇ。ここで……お前を……殺す!!)」バシュッ

    アルミン「魔力蓄積……。」ギュイィィィィ

    エレン「神器・暴風迅槍グングニル。」

    アルミン「大樹縛・木柱刺突縛り。」ミシミシミシミシグサグサ

    エレン「喰らえ。復讐の閃光(リベンジ・フラッシュ)」ズザァァァ

    スゥッ

    エレン「奴は…何処に消えたんだ!?」バシュッ

    アルミン「エレン!!」ビュウゥゥゥ

    エレン「アルミン!?」バシュッバシュッ

    アルミン「うわあぁぁ。」

    エレン「風速強化。」キィィィィン

    エレン「追い付いた。アルミン…掴まれ。」

    アルミン「…。」ガシッ

    エレン「よし。」バシュッバシュ

    アルミン「はぁ、はぁ、はぁ。」

    エレン「アルミン、皆は。」

    アルミン「兵団本部にいったはずだ。」

    エレン「分かった。」バシュッ

    アルミン「あっ。まってよ。」バシュッ
  8. 10 : : 2015/04/18(土) 15:19:29
    バシュッ

    エレン「やっとついたな。」

    トーマス「おっ、エレン。遅かったな。」

    サムエル「心配していたんだよ。」

    ミーナ「あまり人は待たせる物じゃないよ。」

    エレン「ああ、すまねぇな。」

    トーマス「アルミンはどうした?」

    エレン「アルミンならすぐ。」

    バシュ

    アルミン「はぁ、エレン、速すぎだよ。」ハァ…ハァ…

    エレン「よし、揃ったな。」

    サムエル「皆集まってるよ。」

    アルミン「そうみたいだね。」
  9. 11 : : 2015/04/18(土) 16:51:57
    キース「よし、全員集合したな。皆分かっていると思うが、先程超大型巨人と呼ばれる巨人によってトロスト区が突破された。しかしいまだに住民の避難が完了していない。そこでお前らには住民の避難が完了するまで巨人を足止めしてもらう。各自前衛、中衛、後衛に分かれてもらう。前衛は巨人を討伐しろ、中衛は前衛が取りのがした巨人を討伐しろ、後衛は住民を避難させろ。各自担当は…。」

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    エレン「よし、さっき聞いた通り俺達4班は中衛だ。」

    トーマス「おう、そうだ。エレン、お前このまえ剣術の成績1位だったよな。」

    エレン「生憎様にな。俺は剣術より槍術のほうが得意なのによ。」

    トーマス「ならこれをもらってくれよ。この前の休日に買ったんだ。かっけぇだろ。この刀。」スッ

    エレン「ああ、すまねぇな。でも武器なら俺にはこいつがあるしな。」

    トーマス「はは、だよな。じゃあ1つ約束してくれよ。もし俺が死んだらこいつを俺と思って受け取ってくれ。これならお前は貰わなくてすむだろ。」

    エレン「ああ、それで頼む。」

    ミーナ「ねぇ、エレン…ちょっときて。」

    エレン「?」

    ミーナ「実は……。」

    ドッドッ…ドッ…ドッドッドッ

    エレン「巨人か!」

    トーマス「よし、エレン…ここは俺にやらせてくれ。」

    エレン「頼んだ。」

    トーマス「なぁエレン。これが終わったら俺に剣術を教えてくれよ。」バシュッ

    チャキン

    トーマス「くらえ。スパークラッシュ。」

    ズババババ

    巨人c「……」

    トーマス「消えろおぉぉぉ。」

    巨人c「ウガァァ。」

    ガチン

    トーマス「!?」
  10. 14 : : 2015/04/21(火) 22:02:34
    エレン「トーマス!!」ボワン

    エレン「暴風迅槍グングニル……疾風閃迅!!」スゥッズザァッ

    ミーナ「なんでエレンは心臓がある位置を攻撃したの?」

    アルミン「全ての魔力は心臓から生成されるんだ。だから心臓を攻撃してトーマスを拘束していた氷を破壊しようとしたんだ。」

    トーマス「エレン、助かったぜ。」

    トーマス「バチバチ…さぁ、今度こそお前を殺す。」

    エレン「!」

    アルミン「サムエル、ミーナ、フォーメーションBだ。」バシュ

    サムエル「!」バシュッ

    ミーナ「分かったわ。」バシュッ

    トーマス「スパークラッシュ弐式!」ビリビリビリィ

    ジュウゥゥゥ

    エレン「トーマス、かがめ。」バッシュゥ

    ゴオォォォ

    ミーナ「火炎連山!!」ズザァッ

    ジュウゥゥゥ

    トーマス「エレン…この量はどういう事だ。」

    エレン「多分だが…前衛が突破された。」
  11. 15 : : 2015/04/21(火) 22:04:48
    アルミン「これからは僕らが前衛って事だね。」

    エレン「ああ、皆…気を引き締めろ。」

    アルミン「散!!」

    バシュッバシュッバシュッバシュッ
  12. 16 : : 2015/04/21(火) 22:12:46
    エレン「疾風閃迅!!」ズザァッ

    アルミン「大木縛破陣!!」ゴオォォババババ

    トーマス「ライトニングスパーク!!」ビリビリ…ズザァァァ

    サムエル「ウォータースプリング!!」ドドドドッ

    ミーナ「炎掌圧縮!!」ズズズズズズズズズ

    ジュウゥゥゥジュウゥゥゥ…ジュウゥゥゥ
  13. 18 : : 2015/04/23(木) 22:07:14
    トーマス「なぁ、アルミン。あとどれくらいいるんだ?」

    アルミン「そうだねぇ。まぁ…軽く見積もって8体ぐらいかな?」

    エレン「つまりこっからが正念場ってわけだ。」

    トーマス「なら俺が全部叩き切ってやらぁ。」

    サムエル「いいや、僕が撃ち殺すよ。」

    ミーナ「二人とも喧嘩しない。」

    エレン「喧嘩の前にあいつら殺すぞ。」

    トーマス「分かったよ。」
  14. 19 : : 2015/04/23(木) 22:10:51
    エレン「よし、じゃあ配置だ。アルミンとサムエルは後方支援を頼む。俺があいつらの心臓を攻撃するからその隙に殺せ。」

    サムエル「分かった。」

    トーマス「了解。」

    アルミン「じゃあ皆配置につこう。」

    バシュッバシュッバシュバシュッ

  15. 20 : : 2015/04/23(木) 22:20:12
    アルミン「じゃあサムエル、僕らは後方支援だからね。君はここから射撃援護、僕は拘束をする。じゃあいくよ。」

    サムエル「スプリングキャノン」ドドドドッ

    アルミン「大樹拘束!!」ズズズズズズ…ドォォォ

    エレン「始めたな。次は俺だ。」

    エレン「神風流槍術・疾風千刃!!」ズドドドッザシュザシュ

    トーマス「とどめだ。」

    トーマス「ライトニングボルト!!」ビリビリビリビリ…ズドォォォ

    ミーナ「ブレイズラッシュ!!」ゴオォォガガガガガ
  16. 21 : : 2015/04/23(木) 22:27:15
    エレン「神風流槍術・風迅!!」ズザァッ

    ぐあぁぁぁ。

    エレン「トーマス!!」

    トーマス「ぐ、ぐぐ。」ギシィ

    トーマス「ぐはぁ。」ゴホッ

    エレン「くっ。(次の攻撃までインターバルが長すぎる。間に合わねぇ。)」

    エレン「アルミン!!」

    アルミン「分かってるよ。もう始めてる。」スッスッスッ

    アルミン「発動!!双壁流・樹木壁!!」ズズズ…ガガガ

    ミシミシィ

    トーマス「うっ。」ドンッ
  17. 22 : : 2015/04/23(木) 22:29:18
    エレン「よし、助かったか。」ズザァッ

    ジュウゥゥゥ

    エレン「トーマス、大丈夫か?」

    トーマス「大丈夫なわけねぇよ。」ズキィ

    エレン「アルミン、サムエル。トーマスを頼む。この調子だと今はとても戦えねぇ。」

    アルミン「分かった。」
  18. 23 : : 2015/04/23(木) 22:39:51
    エレン「(ちっ。このままだと多分だれか死ぬ。)」

    エレン「サムエル、ミーナ、トーマス。今から見るものは誰にも言うな。」

    アルミン「!!」

    エレン「大丈夫だアルミン。教官にすでに許可はもらってる。」

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    キース『イェーガー、これはお前らにとっては初陣だ。誰も死なせるなよ。』

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    エレン「(ここでこいつらに死なれるわけにはいかねぇんだ。)」

    エレン「本当ならあまり使いたくねぇんだかな……。」フワッ

    トーマス「魔力を消した?どういう事だ?」

    アルミン「(エレン、死なないでくれよ。)」

    エレン「うっ、うううあぁぁぁぁ。」ゴゴゴゴゴゴゴ

    エレン「第1形態…解除……第2形態…解除!!」ズズズズズズズ
  19. 24 : : 2015/04/24(金) 07:15:57
    ミーナ「アルミン、あれは…?」

    アルミン「座学で習ったと思うけど何年かに一度発現する『竜の血を受け継ぐ者』だよ。エレンはその力を使うことができる。ただ……。」

    サムエル「ただ…?」

    アルミン「力を使っている間は理性がほとんどとびかけてるからエレンは巨人をただ殺すだけの破壊兵器と同じみたいな物だよ。だから僕達が少しでも危険にさらされればエレンは暴走するだろうね。だから僕達はここにいることしかできない。」

    エレン「殺す…殺す殺す殺す殺す殺す…殺してやる。」ゴゴゴゴゴゴゴズザァァァズズズズ

    ジュウゥゥゥジュウゥゥゥジュウゥゥゥ

    ミーナ「そんな…。」
  20. 25 : : 2015/04/24(金) 07:19:41
    エレン「ぐわあぁぁぁぁ。」ズザァッズザァッザシュザシュ

    トーマス「なんだこれ……。巨人が一瞬でどんどん死んでいる。」

    エレン「(まだダ。まダコロしたりナイ。コロす。)」

    エレン「ぐおぉぉぉぉォォォ。」ズザァッズザァッズザァッ…ガガガガガガ…ザシュッ
  21. 26 : : 2015/04/25(土) 07:48:41
    ドドドドッドドドッドドドドッ

    アルミン「!!」

    ミーナ「何!この数?」

    アルミン「さぁ、でも壁が破られてまだ3、4時間しかたっていない筈…この短時間でここまで巨人が出現する事はほぼ不可能…。何が…おきているんだ!?」

    エレン「ぐおぉぉぉ…ガァァァァ。」ゴゴゴゴゴゴゴ

    サムエル「この状況…絶望的だね。」

    ミーナ「アルミン…なんとかならないの?」

    アルミン「なんとかするにも僕達の力では巨人の集団は倒せない。出来るとすれば、それはトーマスを守って死なずに生き延びるぐらいかな。」

    ミーナ「どうやって?」

    アルミン「守護陣形を組むんだよ。」

    サムエル「確か陣形は四人以上で組むものだよ。ここにはトーマスを除くと3人しかいないんだ。陣形を組むには人数が足りない。」

    アルミン「いいや、その点は大丈夫だよ。」

    アルミン「二重式刻印・分身召喚!!」ドォォン

    アルミン「やあ、久し振り…僕!
  22. 27 : : 2015/04/25(土) 16:42:55
    アルミン(分)「やあ、本当に久し振りだね。」

    アルミン「うん、久し振りで悪いんだけど今巨人に囲まれているんだ。エレンが第2形態を開放しているからまだ生きてはいるもののトーマスはほぼ瀕死状態だし、陣形を組もうにも1人足りないんだ。だから手伝ってくれないか?」

    アルミン(分)「いいよ。で…その陣形は?」

    アルミン「もちろん双壁流さ。」

    アルミン(分)「うん、ならいいよ。二人とも発動方法はわかるかい?」

    アルミン「まだ教えてないよ。」

    アルミン(分)「そうか。じゃあ発動方法だけど、まずは自分の手のひらに魔力をこめるんだ。魔力は多ければ多いほど障壁は強くなるけどその代わり疲労や強い精神力が必用になるよ。」
  23. 28 : : 2015/04/25(土) 17:58:37
    アルミン(分)「次に魔力の変形を行うんだ。コツは壁を手を中心として作るような感じだよ。」

    アルミン「じゃあ説明は終わり…早く陣形を組まないと殺されるよ。」

    ミーナ「分かったわ。」

    サムエル「とにかく頑張るよ。」

    アルミン「じゃあいくよ。」

    アルミン(分)「せぇぇの…。」

    アルミン「双壁流・守護陣形!!」

    スウゥゥッ

    アルミン(分)「サムエル!!」

    サムエル「分かってるよ。」スウゥゥッ

    サムエル「アクアウォール!!」ズズズズズズ

    ミーナ「次は私ね。」

    ミーナ「ファイアウォール!!」ゴゴゴゴゴゴ

    アルミン(分)「僕がやる。」

    アルミン(分)「双壁流秘伝・大樹双壁!!」ズズズズ…ゴゴゴ…ドォォン

    アルミン「へぇ、秘伝使えるんだ。ならぼくも…。」

    アルミン「双壁流秘伝・樹木蒼壁!!」ズズズズ…ミシミシィ…ゴゴゴゴゴゴ
  24. 29 : : 2015/04/26(日) 07:51:17
    アルミン「これで守護陣形は組めたね。」

    ミーナ「次は何をするの?」

    サムエル「僕としては少し休憩したいんだけど。」

    アルミン(分)「いいや、それは無理だよ。」

    アルミン(分)「だって…。」
  25. 30 : : 2015/04/26(日) 16:50:38
    「おい、お前ら…俺だ。ジャンだが…少し話したい事がある。」

    アルミン「ジャン!!君は前衛だった筈だよ。どうしてここに!?」

    ジャン「そんなことはどうでもいい。ともかくだ。俺たち3班は、1班、7班、12班の3班と行動していたんだ。ヤツが出るまでは俺たちが優勢だった。だがヤツが出てきて形勢は変わった。一気に攻められた俺たちはそのとき残っていた12人で守護陣形を三重に組んだんだが普通の巨人はともかくヤツの攻撃をくらい、 守護陣形は崩された。その後俺たちは中衛に行く巨人を減らす為に連携を仕掛けたが…結果は惨敗だった。上に撤退して中、後衛にこれを連絡するよう言われた。気を付けろ。」

    ジャン「ヤツが………鎧の巨人が出現した。」
  26. 31 : : 2015/04/26(日) 17:29:10
    サムエル「え……。」

    ミーナ「そんな…。」

    アルミン「それは、まさか。」

    ぐわあぁぁぁぁ。ドォォォン

    ジャン「マルコおぉぉぉ。」

    マルコ「うっ。」

    アルミン「マルコっ。大丈夫かい?」

    マルコ「なんとかね。」

    ジャン「いずれ、鎧もここに到達するだろう。そうなったら危ない。撤退しろ。」

    アルミン「いいや、それは無理だよ。」

    ジャン「じゃあどうする?ここで仲間を無駄死にさせるのか?」

    アルミン「いいや、そのつもりもない。どうにか鎧の攻撃を受けきれる陣形が組める筈さ。」

    マルコ「それは可能性が確かにあるといえばあるけども可能性はとても低いよ。
    手段は2つ…『刻印を刻まれし者』4人以上で組むかエレンの『無』の魔力を組み込むかのどちらか。」

    アルミン「ここには『刻印を刻まれし者』は3人しかいない。となると…。」

    ジャン「エレンのヤツを使うしかねぇな…だがそれはこのままだと無理な話だ。」

    サムエル「なんでだよ。」

    ジャン「あれをみろ。俺たちが今攻撃を受けずにいられるのはあいつが攻撃を惹き付けてくれてるからだ。」

    エレン「ぐおぉぉぉ…。ガァァァァ。」ズザァッ

    アルミン「!?」

    サムエル「早く助けに行かねぇと。」

    ジャン「ああ、だからアルミン。早く行くぞ。」

    アルミン「それは無理だよ。今の僕達じゃ。」

    ジャン「なんだと!?」

    ジャン「ちっ。まぁいい。俺は行く。」

    バシュッ

    マルコ「ジャンっ。……こうなれば僕も行く。アルミン…また生きてたら会えるよ。」バシュッ

    アルミン「………。」
  27. 32 : : 2015/04/27(月) 19:22:39
    ジャン「まずは様子見だな。マルコ!!」

    マルコ「分かってるよ。本当人使いが荒いんだから。」

    ジャン「なんか言ったか?」

    マルコ「何にも?」

    マルコ「ブロックエフェクト・鏡水壁!!」

    ザザザザァビシィ

    マルコ「よし。エレン…聞こえるかい?」

    エレン「ぐ……マ…マルコ…か?……。」

    マルコ「そうだよ。エレン…傷は大丈夫かい?」

    エレン「は…ハハ……両手…と……左…脚…を…やられ…て…大丈夫なわけ…あるか。……グハッ」
  28. 33 : : 2015/04/27(月) 20:12:39
    マルコ「ごめんよ。もうすぐの辛抱だから…。」

    マルコ「行くよ…ジャン…。」

    マルコ「カウンターエフェクト・鏡水壁!!」

    ピシピシピシピシ…パキパキ…ガチィィン

    ジャン「よし…捕らえたな…。」

    ジャキン……ビリッ…ビリビリ…バチチチチチチチ

    ジャン「名刀・黒雷っ。」

    ジャン「おとなしくこの剣の錆になりやがれ。」

    ジャン「黒鳴流秘伝・雷鳴黒光!!」ズザァッビリビリビリビリビリィ

    ジャン「殺ったか?」
  29. 34 : : 2015/04/27(月) 20:22:25
    ジャン「マルコの技によって拡散された俺の技は同時に多数の巨人を攻撃し、さらにこの黒雷は雷の魔力を受ければ魔力を倍増させる代物…威力が倍増された攻撃はまた巨人を攻撃する。これが永遠と続くんだ。絶対勝てる筈だ。」

    ビュン

    ジャン「!?」

    マルコ「ジャン!?」

    ドゴォォォォン

    ジャン「今の…まさか!?」

    鎧の巨人「ウォォォォォ。」ビュンツ

    ジャン「(ヤバい…殺られる!?)」

    ドォォォンドォォォンドォォォォォォン

    ジャン「ぐっはあぁぁ。」ゲホッ
  30. 36 : : 2015/04/27(月) 20:42:07
    マルコ「ジャアァン!!……大丈夫かい?」

    ジャン「マ…ルコ……奴は、……風の魔力…を……。」パクパク

    ビュン

    ジャン「マルコ……危……ね…ぇ。」ビリッ

    マルコ「うっ!?」ヒュン

    ジャン「ぐあぁぁぁァァァ。」ドツゴォォォォン

    マルコ「ジャン!?(まさか…ジャンは僕を助けるために!?)」

    マルコ「くっ。」

    うあぁぁァァァ。

    マルコ「!?」

    アルミン「トーマス!サムエル!ミーナ!」

    サムエル「アルミン!?」

    ミーナ「あっ…。」

    トーマス「!!」

    グッシャァ

    アルミン「僕は、誰も守れないっ!!トーマスも…ミーナも…サムエルも…。
    エレンやジャンも……僕達を守ってやられた。………僕のせいだ…。」

    マルコ「ジャンの仇…!必ず討つ。」ジャキンツ

    エレン「待てマルコ…ジャンはまだ死んでねぇ。骨が折れまくりはしたがまだ生きてる。」ジュウウゥゥゥゥ

    マルコ「えっ。」

    エレン「のけ。ここからは俺に任せろ。」ジュウウゥゥゥゥ
  31. 38 : : 2015/04/28(火) 06:32:40
    マルコ「エレン!!君……体が……再生している!?」

    エレン「あぁ、これな。『無』の魔力の恩恵といっていいだろうな。」

    エレン「ただ…魔力は回復しないらしい…。お陰で魔力はほとんどないな。」

    マルコ「じゃあとても勝てるわけがない。」

    エレン「いや、待てよ。俺はまだ第2形態までしか発動させてない。俺には第3形態と第4形態がまだ残ってる。」

    アルミン「でもエレン……第3、第4形態は発動させると体に負担がとてもかかるんだよ。そんなことをすれば君は最悪死んでしまう。」

    エレン「黙ってろ。俺はこれ以上……仲間を失いたくねぇ。ジャンなんか…何もしなければマルコと二人逃げられた筈なのに…俺達の為に戦ってやられた。」

    エレン「このまま仲間を見殺しにするぐらいなら……お前らを助けられるなら……。」

    エレン「この命!!……何個でもくれてやる!!!」ドゴォォォォン

    エレン「第3形態……解除!!」ズズズズズズズズ

    マルコ「エレンの体が……紅くなった!?」

    エレン「うあぁぁぁ……まだまだァァァ。」バキバキバキバキバキバキバキバキ

    エレン「第4形態……解除!」ズズズズズズズズズ…バサッバサッ…ゴゴゴゴゴゴゴ

    エレン「ハァ……ハァ……俺は……もう誰も殺させねぇ、皆守り抜く。これが…… 。」

    エレン「俺にできる唯一の恩返しだからな。」バキバキバキバキ…ズズズズズズ…ゴゴゴゴ
  32. 39 : : 2015/04/28(火) 06:55:11
    エレン「!」

    エレン「この刀……。」

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    トーマス『はは、だよな。じゃあ1つ約束してくれよ。もし俺が死んだらこいつを俺と思って受け取ってくれ。これならお前は貰わなくてすむだろ。』

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    エレン「トーマス……お前の意思…受け取ったぜ。」

    エレン「鎧との距離は約12メートル……奴は風の魔力を使い、奴の攻撃は秒速11メートル…大体到達まで約1,09秒……遅いな。」

    鎧の巨人「……。」ブゥン

    エレン「はっ。」ビュン

    スパッ

    エレン「この刀…雷の魔力と風の魔力を帯びているみたいだな。」

    エレン「それにしても今の技…風刃か…。それも壁内に存在するどの流派でもない。独特の流派だな。こいつ…ただ者じゃない。やっぱり、お前なのか…。」

    鎧の巨人「ウォォォォォ。」ドッドッドッドッ

    エレン「タックルか…。だがやっぱり遅いな。」ビュンバサッ…
  33. 41 : : 2015/04/28(火) 17:11:15
    エレン「神風流剣術・風刃乱舞!」ビュンビュンビュン…ズザズザズザアアァァ

    鎧の巨人「!」ガキンガキンザシュツ

    エレン「ちっ。かてぇな。鎧を突き破ったのは一発だけか…。」

    エレン「なら!」

    エレン「(トーマス…お前の力を…俺に貸してくれ…。)」

    ビリイィィビリビリビリツゴロゴロゴロ

    エレン「予想以上に強いな。これが『雷鳴』の由来か…。」

    鎧の巨人「ウォォォォォ。」ゴゴゴゴゴゴゴ…ビュウウゥゥゥ

    エレン「反撃の稲妻(カウンター・ライトニング)」

    ドゴゴゴゴドォォォォン

    エレン「まだまだァァ。」

    エレン「雷鳴の風刃(ライトニング・トルネード)」ビュウウゥゥゥドゴゴゴゴォォン

    鎧の巨人「グググ…ガガ…。」

    エレン「なぁ、本当なのか?俺はお前に感謝しきれねぇ程感謝してる。中には、命を助けてもらった事もあるよな。でも……トーマスやミーナやサムエルを殺し…ジャンも殺そうとしてやがるお前は許すことは出来ねぇ。俺が……この手で…清算してやるよ…ライナー…。」キイイィィィィィン…ゴゴゴゴゴゴゴ
  34. 42 : : 2015/04/28(火) 17:23:13
    鎧の巨人「グ……ググ…。」

    ライナー『(やはり気づかれていたか…。あいつらは気づかれてなきゃいいが…。
    それにしても…。この巨人体にここまで傷を与えるとは…恐ろしい奴だぜ。でもエレン…お前は1つ気づいてねぇ。それに気づかない限りお前は勝てねぇ。)』

    鎧の巨人「ウォォォォォ…ウォォォォォ…ウォォォォォォォォォ。」

    エレン「何をしてやがる。」

    エレン「まぁいい……お前は終わりだ。ライナー…俺の感謝と怒り…この攻撃に全てを込める。受けとれぇぇぇ。」ビュンツゴロゴロゴロ…ビリビリビリビリビリイィィ

    鎧の巨人「ウォォォォォ。」ガシッ

    ガガガガガガガガ

    エレン「行っけぇぇぇ。」ガガガガガガガガ

    ライナー『止まれぇぇぇぇぇぇ。』ガガガガガガガガ

    ザシュッッ
  35. 45 : : 2015/04/29(水) 19:08:02
    エレン「………、心臓は潰した。………もう……抵抗は出来ねぇ筈だ。」スタッ…スタッ

    エレン「後は……本体(ライナー)を 引きずり出すだけだ…。」スタッ…スタッ…スタッ……

    エレン「問題は……どう引きずり出すか……だな。」スタッ……スッ

    エレン「方法は…2つ……。1つ目は…うなじを切り開いて引きずり出す。……これは無理だ…。この巨人体の強度には『雷鳴』では敵わねぇ。一点集中攻撃型のグングニルならなんとかいけるが引き抜けば一瞬で再生される。……となれば…。」ピタッ
  36. 46 : : 2015/04/29(水) 19:12:31
    エレン「2つ目の方法…魔力で巨人体を消滅…破壊する…。再生する隙を与えないようにな。……再生するまでには必ず2秒以上かかる…。風の魔力と雷の魔力を使えば2秒もかかりはしない。これで終わりだな。」バチッ…ビリビリビリイィィ…キィィィィィィィン
  37. 49 : : 2015/05/01(金) 22:01:38
    エレン「大丈夫だ。一瞬で終わる。」

    ビリビリビリビリィィィィ…キィィィィィィィン

    エレン「殲滅の千刃!」

    ズザザザザザ…ザシュッッ
  38. 50 : : 2015/05/01(金) 22:05:32
    ジュウゥゥゥゥ

    ボタッ…ボタッ…

    「かはっ。」

    エレン「まさか…な…。お前…。」

    ライナー「あぁ…俺は…。」

    ライナー(分)「二重式だ。」
  39. 51 : : 2015/05/01(金) 22:19:09
    エレン「くっ…。」ボタッ…ボトッ

    ライナー「でも驚いたぜ。この巨人体を貫通するどころか消滅させるとはな。」

    ライナー(分)「だが、鎧の正体が俺と知られた以上お前を生きては帰せねぇな。」ジャキンッ

    ライナー「だがお前の刻印は珍しい。知ってるか?刻印を持たない者が刻印を持つ者を殺し、そいつの血を取り込んだ時、取り込んだ奴の刻印を手に入れることができる。」

    エレン「そ…れが…どうか……したか?」

    エレン「お前は…刻…印を持って……る。お前…が俺の血……を取り込んだ…としても意味…はねぇ。……筈だ。」
  40. 52 : : 2015/05/01(金) 23:42:07
    ライナー「俺ならな。」

    エレン「!?」

    ライナー「あいつらを呼んできてくれ。」

    ライナー(分)「分かった。」

    エレン「くっ。(そういやアルミンとマルコはどうしたんだ?)」

    ライナー「なぁエレン。そういえば死なれる前にお前に聞くことがある。」

    ライナー「なぜ……何故お前が『無』の魔力を使うことができる!?」
  41. 53 : : 2015/05/14(木) 22:10:35
    すいません。しばらく更新ストップしてました。一気にVS鎧の巨人編を完結させます。

    エレン「さぁな。それが…どうかしたか?」ボト…ボト…

    ライナー「あぁ…これだけは聞いとかねぇとな。下手すりゃ世界の未来に関わる話だ。」

    エレン「へ~え…そんなに…すごいことかよ。ぐっ!」ボタボタッ

    ライナー「そうだ。今からお前に昔話をしてやる。信じるかはお前次第だ。」
  42. 54 : : 2015/05/14(木) 23:05:30
    ライナー「これは巨人が出現する前の事だ。」

    昔、まだ巨人が出現する約25年前、ある家に1人の男が産まれた。その男は、魔力を産まれながらに覚醒し、周りの人間をとても驚かせた。
    だが、魔力をまだ扱うことの出来なかったその男はある出来事から街を消滅させた。
    男が5歳の時だった。
    それから男は怪物と蔑まれ、また、神とも呼ばれていた。
    だが、男はそれから姿を消し、いつの日か周りの人間に忘れ去られた。


    そして、巨人が出現する5年前、男はまた姿を現した。
    男はその魔力を使い、逆らうものを次々と殺した。人間たちは男を恐れた。
    魔力を持つ人類(ここでは新人類と呼ぶ)は昔、21部族に分かれていた。
    7つの優れた魔力を持つ部族を上位7部族、そして7部族に統制された14部族は下位14部族と呼ぶが、男はその下位14部族をまず滅ぼそうと考えた。


    上位7部族は下位14部族を統制するうえである契約を結んでいた。
    上位7部族は1年に一度、下位14部族から年貢としてその年の収入の3分の1を得る代わりに下位14部族は危険にさらされた時上位7部族に守られるという物だ。
    下位14部族は魔力を持つがあまり戦闘力を持たず、ほぼ生活に使われるだけだった。それ故だ。


    上位7部族と下位14部族はそれぞれ1つ、7つの属性を持っていた。
    魔力の属性は互いに関係しあい、得意な属性と苦手な属性を持っていた。
    だが男はその7つの属性を超越した『無』の魔力の使い手であり、属性関係を無効化し、上位7部族は苦戦を強いられていた。そのときだ、ある部族が男の襲撃を受けたのだ。その部族は火炎の魔力を使い、反撃するが男は『無』の第1の力、破壊の魔力を使い、技をかきけしたのだが、その部族は襲撃を受けた時他の上位7部族と会談している途中で上位7部族の包囲網に捕まり、あっという間に弱らされた。


    だが男は第3の力を発動させたのだ。その姿はまるで後の時代に現れた『巨人』のようだがとても高温で皮膚は鎧を越える高度で、全長70メートルほどあったという。
    7部族の攻撃は全て跳ね返され、なす術無くした7部族だったがその中でも最強の男達7人が前に出て、男の魔力を自分達の中に封印した。魔力を失った男は高温を放ちながら消滅し、男は死んだのだった。


    それからその7部族の7人の男達の子孫はその『無』の魔力を受け継いでいった。
  43. 55 : : 2015/05/14(木) 23:37:54
    エレン「なかなか……古くさい話だな…。アルミンが…好き…そうだぜ…。」

    ライナー「現在、7部族は今は散り散りになっている。そのうち1つが現王族の一族だ。他の7部族のうち3部族は壁外にいる。そして壁内の残り3部族のうち1部族はもう絶滅した東洋人の部族で、もう1部族はアッカーマン家だ。だが少なくともミカサはその男の子孫じゃないだろうな。『無』の魔力が感じられん。」

    エレン「(ライナーはまだ気づいてないみたいだな。)そうか。ぐっ…。」ボタボタッ

    ライナー「エレン、お前の剣術は親から教わったらしいな。そしてその剣術をコニーは習得出来たらしい。」

    エレン「それが…何だよ。」ボトッ

    ライナー「エレン、お前の剣術は『無』の魔力を利用した剣術で、『無』の魔力がなければ習得は不可能だ。コニーは残り1部族の子孫だ。」

    エレン「!(コニーが…『無』の魔力の使い手…。)」

    ライナー「驚いているのか。まぁそれも仕方ない。コニーは実質『無』の魔力を扱えない。」
  44. 56 : : 2015/05/14(木) 23:50:06
    エレン「はっ?どういう事だよ。」

    ライナー「エレン、リアクターを見てみろ。普通のリアクターは魔力の属性によって7色に分けられている。だが、コニーのリアクターの色を思い出してみろ。何色だった?」

    エレン「確か……。薄い青と白の二色だ!」

    ライナー「薄い青は氷、白は『無』だ。コニーのリアクターはコニーの中に眠る『無』の魔力を感じとり、『無』の魔力はリアクターによって解放された。コニーはその存在を知らないがな。」
  45. 57 : : 2015/05/15(金) 00:13:43
    ライナー「そしてエレン、お前は『無』の魔力を扱っている。7部族の子孫ではないのにだ。じゃあリアクターが『無』の魔力を持っているのか?違う。となるとお前は『無』の魔力を持つ理由がない。エレン、お前は何故『無』の魔力を扱える?」

    エレン「そんなの…知ったことかよ。『無』の魔力はその7部族の子孫じゃなきゃ扱える筈がない?知るか!!俺だって好きで持ってるんじゃねえ。それに忘れてんじゃねぇか?7部族の子孫には先祖の魔力の属性が受け継がれてんだろ?じゃあ話に出てくる男が『無』の魔力を持ってたんだからその子孫が『無』の魔力を持っていているのは当たり前だろ?ライナー?」

    ライナー「!(つまり…コイツは……。)」

    エレン「そうだ。俺がその男の子孫だ!」ボトッ……ジュウウゥゥゥ
  46. 58 : : 2015/05/15(金) 00:52:17
    エレン「ライナー、これを人に教えたのはお前が二人目だ。」

    ライナー「(二人目か…。だれだ?一人目は?)」

    エレン「なぁライナー、お前の鎧の巨人…あれって第3の力の発動状態だよな。」

    ライナー「エレン…お前…どこまで『無』の魔力について知ってるんだ?」

    エレン「全てだ。」

    ライナー「!」

    エレン「それとライナー、お前の巨人体にはデメリットがある。発動には魔力がかかりすぎる。その影響で発動後30分は発動は出来ない。そうだろ?」

    ライナー「それが何だ?所詮お前の魔力残量じゃ俺の方が有利だ。(それに発動の為の魔力ならまだ残ってるしな。)」

    エレン「ライナー、お前に1つ…教えてやるよ、7部族の『無』の魔力はもともとの7分の1だ。だが俺の魔力量はお前の7倍だ。つまり俺は第3の力を発動出来る。」
  47. 62 : : 2015/05/15(金) 23:17:52
    エレン「ライナー、賭けをしねぇか?」

    ライナー「…。いいだろう。」

    エレン「じゃあ言うぜ。今から同時に第3の力を発動させる…。それで先にどっちかを倒した方の勝ちだ。どうだ?」

    ライナー「なら俺が勝ったらお前の力は頂くぞ。」

    エレン「あぁ…俺が勝ったらライナー、お前の仲間とお前には死んでもらう。」

    ライナー「エレン、準備はいいか?」

    エレン「ああ。」

    エレライ「「覚醒しろ!そして俺に力を与えろ!発動せよ。第3の力よ。」」ザシュッ

    ピカァァァーン

    エレン巨人体「ウオォォォォォ。」

    鎧の巨人「ウガァァァァァ。」

    エレン『まずはあれだな。』

    エレン『神風流秘伝・尖刃嵐武!』

    ドドドドドドド

    ライナー『撹乱か?ならっ…。』

    ライナー『魔力感知形態移行!』

    鎧の巨人「ガァァァ。」ダッッダッダッダッッ…ドゴォォォン

    エレン巨人体「ォォォォォ。」ガシィッ…ビュンッッ……ドッサァァ
  48. 65 : : 2015/05/18(月) 00:06:48
    ライナー『(これで攻撃の感知は問題ない。あとは…どう耐えるかだな。確か2年前のあの訓練の時は…。)』

    エレン『さぁ…どういたぶってやるかな。……まずは…。これだっ…。)』

    ライナー『(!?)』

    ザシュッ

    鎧の巨人「ガァァァ。」

    ライナー『(くっ…。エレンの奴…。まぁいい。確かこの技は発動と攻撃それぞれに魔力を消費する。たぶんだがあいつは最大の6割しか残ってない。発動と攻撃、そしてトドメに魔力を使用するだろうからな。発動に使うのは約1割…。大体持続時間は10分ぐらいか?ならトドメは大体8分ぐらいに来るだろう。なら…。)』

    鎧の巨人「ガァァァ…ゴオォォォ…。」ダッッダッダッダッ

    エレン『ライナーの奴……。何をする気だ!?』

    ライナー『くらえ、エレン!黒風流・風刃撃』

    ズザザザザザ

    エレン『くっ!?』
  49. 66 : : 2015/05/19(火) 21:51:04
    エレン『流石だぜ、ライナー……でもよぉ…。俺も負けらんねぇんだ。』

    エレン巨人体「……。ギギギィィ。ガァァァ。」キイィィィィン ゴ…ゴ…ゴ…

    エレン巨人体「グォォォォォ!!」 エレン『全解放!!』

    ライナー『なっ!!こいつ…何をする気だ?とにかく今は…。』

    ライナー『感知形態解除!……防御形態移こuエレン『神風流秘伝・尖刃四風迅!』

    ライナー『うっ……ぐっ…。』ズザザザザ

    エレン『これで終わりだと…思うなよ!!』

    エレン『終りだ!!神風流奥義・暴風尖迅撃!!』

    ライナー『くそぉぉ…。こうなったら……。』

    鎧の巨人「グォォォォォ…ウガァァァァァ。」ドゴゴゴゴ…ズズズズズ

    ライナー『全解放、黒風流秘技・黒陰死滅壁!!』

    ドドドドドドドドドゴォォォォォォォォォォォ
  50. 67 : : 2015/05/19(火) 22:10:23
    ライナー『うっ…。グハァァッ。』ズズズ…ジュウウゥゥ

    ライナー「はぁ…はぁ…。この技は…。いつ…使っても…疲れるな…。」

    エレン『ぐっ………。まさ…か……。カウンター……をく…う……か………。』

    ライナー「はぁ…エレン…。はぁ……、お前…強いな…。なんとか…ぎり……ぎ…り…だっ…。」ドンッ

    エレン『ぐっ…、はっ…。』ズズズ……ジュウウゥゥゥゥ

    エレン「ライナー、俺は……、お前を……。ぐっ…ぐはっっ。」ガフッ…ゴホッ…ボタボタ…

    エレン「ああ、尊…敬して…たッ。もう……、俺が会うことは……。ねぇ…。じゃあ…な…、ライナー、そして…。」

    ザシュッブサッボトボトッ
  51. 68 : : 2015/05/19(火) 22:46:39
    「ライナー、あんたどうしたんだい?」

    「まさかあれを使ったのかい?もしそうだとすれば…。」

    「おいおい、なにやってんだよ。仮にも戦士だろ?ライナー。」

    「とにかく2人とも…もう少しやさしめでもいいんじゃないかな?エレンの魔力の強さは僕ら3人合わせたより強いんだよ?それをここまで追い詰めたんだ。」

    「私は優しめなほうだよ。これでも私はイヤイヤやってるんだから。」

    「何だ?氷の女が溶かされたってのは本当だったと?」

    「あんた…覚悟しときな?死んでも知らないよ?」

    「まぁまぁ…。」

    「「あんた(お前)は黙ってな(ろ)、ベル(トルト)!」」

    ベルトルト「ライナー、何でこんなに2人は元気なの?僕には荷が重すぎるよぉ。」ショボォォーン  ボソッ

    「まぁ…その点ではライナーは流石だな…。」

    「流石鎧だね。」

    ベルトルト「だろ?ライナーはちゃんとやってくれたんだよ。」

    エレン「ああ……。ライナーは……強かった…ぜ…。」

    「なんだ。まだ意識があったのかよ。」

    「ベリック…あんたこれ以上」

    エレン「いいんだ…。どう…せ、俺は負けたから…な…。」

    ベリック「ああそうだ。お前は負けたよ。」ゲシッ…グリグリ…

    エレン「グアァッ…。」

    「猛毒の憎刃!!」

    ベリック「効かねぇって。」

    ベルトルト「効かないのは知ってるでしょ。アニ。」

    アニ「でもこいつはエレンを…。」

    エレン「いいって…。アニ、お前は本当に氷の女じゃなくなったな?ハハ…。グアァッ…ぐっ。」ゲホッゲホッ

    今日はここまで
  52. 69 : : 2015/05/20(水) 23:50:37
    ベリック「本当うるせぇな、そんなにころされたいのか?なら…さっさと殺してやるから黙ってろよ。」ゲシッ パキパキ

    エレン「アアアァァァ。」ゲホッゲホッ 

    アニ「ベリック!!」

    ベルトルト「ベリック、いい加減やめろ!!僕らの計画は『座標』を持ち帰ることだ。エレンをここで殺せば『座標』が分からなくなる。もう見つかったんだ。そして今すべきはライナーをまず目覚めさせる事だ。」

    ベリック「分かったよ。」

    ベリック「ならちょっと退いててくれ…。」

    アニ「何をするんだい?」

    ベルトルト「アニは知らなかったかな?ベリックは特殊能力の持ち主なんだ。その能力は刻印を利用して発動させる広範囲型の物でね。とにかく見てなよ。」
  53. 70 : : 2015/05/21(木) 01:01:39
    カチャカチャ…シュッ…プスッ

    アニ「!?(自分の手を刺した?)」

    ベリック「創造せよ…眠る魂に目覚めを与えろ… 我が力よ…傷つく彼の者に再生を与えろ…。」スッスッスッスッスッ…

    ベリック「特殊性質・創造」ゴォォォォォォ……グググググ……ドォンッ

    アニ「なんだい?この衝撃は!!」ゴゴゴゴ

    ベルトルト「ベリックの力は魔力とはかけ離れた存在であり、また同じ存在でもあるんだ。それにね、この力は魔力に比べると圧倒的に優れているからね。だから魔力が効かないんだよ。」

    アニ「へぇ…無駄なこと聞いたね。」

    ベリック「ゼェ……これで俺に出来る…ゼェ…ことはやった…。後はライナー次第だな。」ゼェ…ゼェ…
  54. 71 : : 2015/05/21(木) 01:25:38
    パキパキ…パキ……パキ…

    ベルトルト「ベリック…御苦労様。」

    ベリック「ああ、それにしても……。本当にこいつなのかよ。」

    ベルトルト「そうだよ。どうかしたの?」

    ベリック「いや…。(エレン・イェーガー。『無』の魔力を覚醒し、『竜の血を受け継ぐ者』……そして…あいつの……。)」

    アニ「目覚めたみたいだよ?」

    ライナー「くっ、ここは…。」

    ベルトルト「ライナー?ここはさっき君がエレンと戦っていたところだよ。」
  55. 72 : : 2015/05/21(木) 20:01:31
    ライナー「そうか…。そういえばベルトルト、ベリック、1つ気になることがあるんだよ。」

    ベルトルト「?」

    ベリック「何だ?」

    アニ「気になるね。」

    ライナー「ああ、俺が気を失う前なんだが…エレンが言った言葉が……どうにも引っ掛かる。俺らは何かしらやらかしたんじゃないか…。なにかを忘れているんじゃないか…。てな。」

    ベルトルト「それで何て言ったんだい?エレンは。」

    ライナー「ああ、それだな。エレンは『もう俺が会うことはねぇ。』って言ってたんだ。どう思う?」

    ベルトルト「ライナー?僕にはただ死を悟っただけじゃないかと思うんだよ。ちがうかい?」

    ベリック「まぁそれも一理あるな…。でもそれだけってことはないんじゃ…ねぇ…。」ゾクッ

    ベリック「(何だ!?今のは!!なんか、禍々しい物を…感じた…。)」
  56. 74 : : 2015/05/21(木) 22:20:31
    アニ「どうしたんだい?ベリック……あんたらしくもない。いつもならこんな時…。『そうに決まってるだろ。なに考えてんだよ。』とかさぁいってそうなのにね。」

    ベリック「ああ、すまねぇ。(アニは今のを感じてねぇのか?じゃあ何故俺は聞こえるんだ?)」

    ライナー「で、ベリック、何て言おうとしてたんだ?」

    ベリック「ああ、このエレンの奴はもしかしたら…何かを知ってるんじゃないか?って言おうとしたんだが…。」

    ベルトルト「何かを……ねぇ。」

    ライナー「とにかくさっさと始めよう…。エレンが目覚める前にな。」

    アニ「ああ。」

    ベリック「そうだな……。」
  57. 76 : : 2015/05/21(木) 22:25:50
    ポツ…ポツ…

    エレン『…。ここは…。俺の深層意識のなかか。ここにくんのは久し振りだな…。確かここでフリーダに会って…。神器を手に入れて……。そして、初めてここに来たあの時は……。駄目だ。思い出せねぇ。父さんがどうしたんだっけ…。』

    スゥゥゥ

    エレン『まぁいいか……。それにしても……。!』

    エレン『あんた……。誰だ!?』
  58. 77 : : 2015/05/22(金) 07:02:16
    『ハハハハハ』スゥゥ

    『俺が誰か……。そうだな…。特に名乗る名はないね。』

    『まぁ、言ってしまえば…君の影って所かな?』

    エレン『俺の影?どう言うことだよ。』

    エレンの影?『そのまんまさ…。別の言い方をとるなら、君の感情の一部…憎しみ、嫉妬、怒り、哀しみ等など負の感情の集合体だな。』

    エレン『へぇ、まぁ少なくとも……俺の…敵ってことだ。』

    エレンの影?『うあっ、危なっかしいなぁ。行きなり攻撃はないだろ。まぁ……効いてないんだけどね。』ニヤッ

    エレン『!』

    エレンの影?『もちろんぼくは君の技を使えるんだ。そこを覚えておいてね。』

    エレンの影?『神風!!』ズドドォォォォ

    エレン『神風!!』ズザザザザ……ゴォォォォォォ

    エレンの影?『まぁ…魔力量とかなら君の方が上か。』

    エレン『うっせぇな……さっさと寝てろ。』

    エレン『出現せよ !付呪!』

    エレン『暴風迅槍・グングニル!!』
  59. 78 : : 2015/05/23(土) 14:16:26
    ゴゴゴゴゴゴゴゴ

    エレン『第3形態…解除!!』ゴゴゴゴゴォォォォォォ

    エレンの影?『竜の力を使ってきたか……。厄介だな。』

    エレン『さぁ…行くぜ!!』

    エレン『全解放!』
  60. 79 : : 2015/05/29(金) 07:17:04
    エレン『竜迅槍・ドラゴウィンド』ゴォォォ…ズザザザザァ

    エレンの影?『消滅せよ。解呪!!』ブゥゥゥゥン

    エレン『やっぱな、そうすると思ったぜ。』

    エレン『いいことを教えてやるよ。竜の力は魔力とは異なる領域の力だ。魔力は消滅させることはできても竜の力は消滅させれねぇ。』

    エレンの影?『どう言うことだ!?』

    エレン『さぁな。竜槍・ドラゴバースト!!』ゴォォォォォォォォォ
  61. 80 : : 2015/05/30(土) 18:43:34
    エレンの影?『へぇ、なかなかやるじゃないか。竜の力を支配するなんて。ただすべてを操れる訳じゃないみたいだ。』

    エレン『やっぱ倒せてはねぇか。あんまり力が残ってねえって言うのによ。』

    エレンの影?『いや、倒せてはいるよ。なんたって君は今負の感情がほぼ存在しないからね…僕が存在できるほど君は負に飲み込まれていない。ただね…負の感情も1つの力には代わりないんだ。あんまり多すぎると暴走を引き起こす危険な力さ。僕の存在価値は君の力であることだけだ。しかし今の君は僕の力を操ることが出来ない。なら僕は君にたいして敵となろう。また君が力を支配できるようになったとき、僕はここで君と戦い、力となることを誓おう。今はまだ無理だけどね。そして最後に…僕の力を発動させる。この力は君を危機から救い、危機へと誘う。君はその覚悟があるかい?』

    エレン『さぁな。ただ、やってみねぇとわかんねぇだろ?』

    エレンの影?『ならよかった。じゃあ……また会おう。』
  62. 83 : : 2015/06/04(木) 06:50:56
    ベルトルト「なんだか…嫌な予感がする。」

    アニ「同感だね。多分エレンだろうけど。」

    ライナー「あぁ、エレンの奴から禍々しい力が溢れてやがる。」

    ベルトルト「でも…エレンは力を使い果たした筈だよ。もし残ってても今なら僕らが有利だ。」

    ライナー「そうだ。早く始めようぜ。」

    ベルトルト「うん。」

    ベリック「待てよ、今はまだその時じゃねぇ。逆に死ぬぞ。」

    アニ「どういうことだい?」

    ベリック「話はあとだ、皆、来るぞ!」

    ドゴゴゴゴゴゴゴ
  63. 84 : : 2015/06/04(木) 07:07:17
    ベルトルト「くっ、なんだろ?この禍々しい力は?」

    アニ「さぁっね。」

    ゴゴゴゴ

    ライナー「くそ、なんだよこの力は。」

    ゴゴゴゴゴゴ

    ベリック「くっ、光翼の守護魔方陣!」

    ギュインッギュインッギュインッズザザザ

    ベルトルト「はぁ、助かったよ。ありがとう、ベリック。」

    ベリック「それは後だ。あのエレンって奴からこの禍々しい力が溢れてる…多分あいつが目覚めるぞ。」

    ライナー「はぁっ?」

    ベリック「この力はお前らの『黒陰』の魔力と俺の『魔界術式』を合わせた魔力だ。多分あいつの竜の力ってヤツは『魔界術式』のひとつだろうな。それに元々の『白陽』が『負』の影響によって『黒陰』に染まったってとこか。」

    アニ「つまり?」

    ベリック「今の奴は…俺ら四人と一人で同等の力を持つってことだ。」

    エレン「……、黒龍の咆哮!」ゴゴゴゴゴゴゴ…ズォォォォ

    ベリック「ちっ、光翼の守護魔方陣・暗翼の守護魔方陣!」

    ギュインギュインギュインッズザザザズザザザ
  64. 85 : : 2015/06/04(木) 07:24:24
    ベルトルト「うわぁっ。」

    ライナー「ベルトルトォ。」ガシッ

    アニ「危ないね。」

    ベルトルト「ライナー、ありがとう。」

    ライナー「あぁ、それより…俺たちも行くぞ。」

    エレン「させねぇよ。黒炎乱舞、魔界術式・牙狼斬武!!」

    ライナー「うぐっ!」ズザァ

    ベルトルト「ライナー!」

    アニ「…はっ…。」ズザァ

    ベルトルト「アニ!」

    ベリック「クソガァァ。こうなりゃ…。黒魔方陣・死神の鎌!」

    ブウゥゥゥゥン

    エレン「ぐっ…なかなか来るぜ。でも…あんたには…親父の敵があるらしいしな。だろぉ…。」
  65. 86 : : 2015/06/05(金) 23:42:05
    ベリック「あぁ、そうらしいな。あんたがあの裏切り者のグリシャの息子だって知った時は驚いたぜ。(本当にな…。)」

    ベルトルト「!?」

    エレン「裏切り者の…?どういうことだ?」

    ベリック「どうもこうもねぇよ。あの裏切り者は俺の家族を皆殺しにしようとしたのさ。俺は家族の中でも特殊な方だったからな、殺されはしなかった…、だが、俺の家族を皆殺しにした罪は重いぜ。」

    エレン「へぇ、上等だ。殺ってやるよ。」ズズズズ…ガァァァ…スゥッ

    エレン「神器・暴風迅槍・グングニル!!」ジャキンッ

    ベリック「黒魔方陣!」

    ベリック「神器には神器だな。」

    ベリック「神器・死神の鎌・タナトス!!」ジャキンッ

    エレン「『魔界術式』を極めた者のみに許される鎌ってか?」ニヤッ

    ベリック「なかなかしってんじゃねぇか。」ニヤッ
  66. 88 : : 2015/06/06(土) 08:55:34
    ベルトルト「ベリック、まさかその神器は!」

    ベリック「ベルトルト、これは俺に課せられた…任務だ…。お前には…お前らには迷惑はかけねぇ。」

    エレン「おい、さっさと殺ろうぜ。こっちは時間がないからナ!!」ニヤッゴォォッ

    ベルトルト「!!」ゾクッ

    ベリック「雰囲気が変わった?」

    エレン「暴風迅・黒龍!」ゴゴゴゴ…ドゴゴゴゴゴゴゴォォォ

    ベリック「黒魔方陣・死神の障壁!」

    ベルトルト「ウッ。」

    ベリック「この風、まさか!!」ピカァァァ!!

    エレン「気付イタカ…黒龍の神風!」ドゴォォォォン

    ベルトルト「ベリック…。」

    ベリック「死ぬかよ。俺の任務はまだ終わってねぇ。任務が終わるまでは俺は死なねぇよ。」
  67. 90 : : 2015/06/06(土) 18:34:34
    ベリック「時間がないからな。ベルトルト…お前らには頼みたい事がある。これを終わらせたら……俺はこの任務…辞退させてもらうぜ?」ボソッ

    ベルトルト「ベリック…君…、何を!?」ボソッ

    ベリック「さぁ…なっ…。」

    ベリック「黒魔方陣!」

    エレン「神風流!」

    ベリック「さぁ…終わらせようぜ!!」

    エレン「はなからそのつもりだよ!!」

    ベリック「死神の大鎌ゥゥ[ヘル・デスサイズ]!」

    エレン「暗躍の迅竜ッッ[キラーエアブレイド・ドラゴン]!」
  68. 91 : : 2015/06/06(土) 18:35:45
    ドォォォォォ…サァァァァァ

    ベルトルト「何が…、どうなったんだ…。」
  69. 92 : : 2015/06/06(土) 18:42:41
    ジャキンッ…カラッカラカラッ…カラァン

    ベリック「…………。」ドクッドクッドクッドクッ……ドクンッ

    ベリック「くっ…。(予想以上にダメージが大きいな。あんたの息子ってだけあるよ…。でも……、やっぱまだまだだ。あんたの目指した者には届かねぇ…、まだ…、俺の任務は終わらねぇ……ってか?)」

    ガクッ

    ベルトルト「ベリックッ!!大丈夫かい?出血量が多いよ。早く止めないと。」

    ベルトルト「回復の清水!」キラァァァァ

    ベリック「ベルトルト、辞めておけ。俺には如何なる魔力も意味をなさない。回復の魔力もな…。」
  70. 93 : : 2015/06/06(土) 18:47:10
    ベリック「それより…アイツは…、どうなったんだ?(目が見えねぇ。片目を潰されたか…。もう片方は…視界が薄れてる。)」

    ベルトルト「エレンなら立ったまま動かないよ。多分立ったまま気絶している。今ならッ…。」

    ベリック「辞めろ。俺の任務の邪魔をする気か?」

    ベルトルト「でもこうなった以上殺さなきゃ…。」

    ベリック「それより記憶をけすほうがいい。殺せばお前の任務は失敗する。確実にな。」

    ベルトルト「…、分かったよ。」カタッ…カタッ…カタッ…カタッ…

    ベリック「よし…。」
  71. 94 : : 2015/06/06(土) 18:56:33
    ベリック「闇に巣食う民よ、ゲホッ、光を覆い隠す民よ…。今…その力を…、ゲホッ、我に与えよ…、彼の者の記憶の一部を、闇に覆い隠せ。」ゴホッ…ゲホッ…ゴホゴホッ

    ベリック「記憶よ…、消滅せよ!!」

    ギラァァ

    ベルトルト「何を…?」

    ベリック「記憶を消した。それだけだ…。」

    ベルトルト「それでベリック…どこまで消したんだ?」

    ベリック「……。じゃあ行く。あとは任せたぞ…。」

    ベリック「『魔界術式』青魔方陣!」

    ベリック「座標…235、71。」ボソッ

    ベルトルト「ベリック!?どこに!」

    シュウンッ
  72. 95 : : 2015/06/06(土) 18:58:30
    ベリック「さて…ライナーやベルトルト、アニは例の場所に送り返した。後は…コイツだな。」ジッ

    エレン「………。」
  73. 97 : : 2015/06/06(土) 19:47:09
    ベリック「これで…いいはずだよな…ゲホッ。」

    ベリック「さぁ、エレン・イェーガー…お前の活躍、とくと見せてもらうぜ。」

    ベリック「青魔方陣座標…110、380。」
  74. 98 : : 2015/06/06(土) 22:52:26
    エレン「…、ここは…、どこ…だ…。」

    ミカサ「エレン!!」

    アルミン「エレン!?目覚めたんだね。」

    エレン「アルミン!!ミカサ!!ここは!」

    ?「おい化け物、そこを動くな。」ガチャ

    ?「総員、銃を構えろ。標的が目覚めたぞ!!」

    エレン「化け物?どういうことだ!?」

    ?「どういうことじゃない!お前が巨人の体の中から現れた事はもうすでに知っている。」

    エレン「!!」

    エレン「俺が…巨人の中から…出てきた!?」

    アルミン「エレン、どういうことかは僕らも知らない。ただ、君はさっき…実際に巨人の中から出てきたんだよ。」
  75. 99 : : 2015/06/06(土) 23:06:19
    時は遡り>>38からのアルミンサイド

    アルミン『ハァ…ハァ…早く…エレンが鎧の巨人の足止めをしてくれている間にジャンとマルコを連れて帰らないと。』バシュッバシュッ

    巨人a『…………。』ドンッ

    アルミン『うわぁっ。』

    ズザァッ

    ミカサ『アルミン!!大丈夫!』

    アルミン『あ、ありがとう。ミカサ…。』

    ミカサ『いえ、それは別にいい。家族は助け合う者。』

    アルミン『ハハハ…そうだミカサ…。ちょっとマルコを運ぶのを手伝ってくれないかな?』

    ミカサ『いえ、別に大丈夫。それより早く連れていこう。この傷は正直急がなければ死んでしまう。』

    アルミン『うん、ありがとう。急ごう。』バシュッ

    ミカサ『ええ。』バシュッ
  76. 100 : : 2015/06/07(日) 07:30:53
    シュタッ

    アルミン『確か…救護所はこっちだ!』

    ミカサ『アルミン…ジャンとマルコは私が救護所に運んでおく…。のでエレンが無事か確かめて欲しい。エレンがどこに居るかは貴方しか知らない。』

    アルミン『あ、うん。ごめんね。』バシュッ
  77. 101 : : 2015/06/07(日) 07:39:12
    アルミン『確かエレンは前門前に居たはずだ。』バシュッバシュッ

    アルミン『カチッカチッカチッ…え…まさか…。』

    アルミン『立体機動装置が壊れたのか…、どうしよう。』

    『おーい、アルミン!!』

    アルミン『コニー!?』
  78. 102 : : 2015/07/25(土) 16:28:16
    コニー『アルミン!少し来てくれよ。皆が危ないんだ!』


    アルミン『どういうことなんだい?』


    コニー『立体起動装置のガスを補給する所があったよな?その場所が沢山の巨人に囲まれて入れねぇんだ!』


    アルミン『何だって!』


    コニー『俺達じゃ到底勝てなかった!皆が魔力の半分以上を既に使いきって全部は倒せなかったんだ!』


    アルミン『そうなのか……。助けには行きたいけど僕の立体起動装置は今壊れちゃってて行けないんだよ。』


    コニー『それなら大丈夫だ。ほらコレ使ってくれよ。」


    アルミン『立体起動装置?どうして君が?』


    コニー『来る途中で兵士に貰ったんだよ。マルセルって奴にな。』


    アルミン『へぇ……とにかく使わせてもらうよ。』


    コニー『じゃあ先に行くからな?』プシュー バシュッバシュッ


    アルミン『うん…。』バシュッバシュッ
  79. 103 : : 2015/07/26(日) 22:21:32
    アルミン『にしても……やけにここら辺は巨人が少ないなぁ。』


    巨人j『ガァァァァ!!』 『誰か!助けてくれぇ!』


    アルミン『やっぱり居るみたいだね。』バシュッバシュッ


    『ウァァァァ!!』 巨人j『ウゴォォォ!!』


    ザシュッ


    『巨人が!助けてくれたのか?ありがとう!礼を言うよ!』


    アルミン『いいえ…それで何故立ち向かわなかったんですか?立体起動装置…見る限り壊れてませんよね?』


    『あぁ…立体起動装置自体は大丈夫なんだが何しろ同じ班員の男が今気を失っていてとても一人にしてはおけなかった…更に私は立体起動が苦手でね。』


    アルミン『なるほど…。』


    『それでは私は行くよ。ありがとう!』バシュッバシュッ


    アルミン『さっきの人……怪しいな。』


    巨人k『ウガァァ』 巨人l『ウゴォォォ!!』


    アルミン『巨人!まだ居たのか!?さっきはこの辺りには巨人は見られなかったんだけど。』


    巨人p『ゴァァァァ!!』


    アルミン『うわぁ!二重刻印解放!』


    アルミン(分)『どうしたんだい?辺りに巨人が5体も!』


    アルミン『壁が破られたんだ!君には少し一緒に居てほしい。』


    アルミン(分)『分かったよ!それでこの巨人達はどうする?倒すかい?それとも逃げる?』


    アルミン『戦うに決まってるよ!』バシュッ


    アルミン(分)『やっぱり?』バシュッゥゥゥゥ


    巨人k『ゴァァァァ!!』ビリビリビリ


  80. 104 : : 2015/07/26(日) 22:26:28
    アルミン『木柱突!』ミシミシミシィ


    ズズズッ


    巨人l『ガァァァァ!!』ゴォォォォ


    アルミン(分)『ヤバい!この巨人…炎の魔力を行使してる!』


    アルミン『木柱縛!』ミシミシミシィ ガシィ


    巨人p『ウガァァァァァ!!』


    アルミン(分)(炎を樹で他の巨人に誘導したのか!!)


    巨人l『ガァァァァ!!』


    アルミン(分)『樹縛!突!』ガシィ ミシミシミシィ ズドドッ


    ジュウゥゥゥゥ…


    アルミン『ダメだ!あの巨人の炎、今の僕らじゃダメージを与えることも出来ない!』ゴォォォォ


    アルミン(分)『諦めたらダメだ!君はエレンとミカサと一緒に壁外に行くんじゃないのか?』


    アルミン『確かにそうだけどもう僕らは負けてしまう!』


    ドッドッドッドッ


    アルミン(分)『ダメだ!なら僕が犠牲になる!』


    アルミン『それこそダメに決まってるじゃないか!それだといくら君が魔力から産まれる不死身の存在だとして君がまた復活するまで時間がかかる。更にこれからの君の魔力が不安定になりすぎてしまう!』


    ドッドッドッドッドッ


    アルミン(分)『でも君が死ねば僕は不死身の存在だとしても死んでしまう!なら僕だけが死ぬ方がまだ被害は少ない!』


    ドッドッドッドッドッドッ


    アルミン『ダメだ!更に1体巨人が近づいてきた!』


    『ウォォォォォォォ!!ウォォォォォォォ!!』ドゴォォン


    ジュウゥゥゥゥゥゥゥゥ


    アルミン(分)『巨人が巨人を!!』


    アルミン『攻撃した!?』


    アルミン(分)『まさか!そんな事があるはずがない!』


    アルミン『奇行種か!?』


    『ウォォォォォォォ!!ウガァァァァァァァァ!!』


    ドゴォォンドゴォォンッ


    ジュウゥゥゥゥゥゥゥゥ


    アルミン『巨人を……全滅させた!?』


    アルミン(分)『あの巨人……。』


    アルミン『とにかく今の内に行こう!』バシュッバシュッ


    アルミン(分)『うん!』



    ウォォォォォォォォォォォ…ウォォォォォォォォォォォ
  81. 106 : : 2015/07/26(日) 23:10:57
    コニー『アルミン!遅かったな!』


    ミカサ『アルミン、どうしたの?何も無ければ5分前にはもうとっくに来ていたはずなのに。』


    アルミン『ハハハ、少し巨人に囲まれてね。というかミカサはさっきジャンとマルコを運ぶために救護所に行ったんじゃ?』


    アルミン(何だったんだろう……あの巨人…。)


    ミカサ『ええ、それはそうなのだけど運ぶ途中で』


    ジャン『俺が意識を取り戻してマルコを運んだ後にコニー達と合流したって訳だ。』


    アルミン『ジャン!?』


    サシャ『はい!私やクリスタ!ユミルも居ますよ!』


    ライナー『何だ?分身体まで出すとは…そこまで多かったのか?』


    コニー『ライナー!!』


    ユミル『お?ベルトルさんも居るのか?』


    ベルトルト『まぁね…。』


    コニー『よし、ライナーとベルトルト、アルミンには説明しないとな。』


    ミカサ『あの施設を見て?周りには巨人が群がっている。』


    ジャン『あの奴等は施設をぐるっと囲んでいてどこにも隙はなかった。』


    クリスタ『私達はあそこに入るために巨人を倒してたんだけどガスがないから立体起動装置が使えなくて倒すことは出来なかったの。』


    ユミル『私達の魔力は半分以上尽きてろくに戦闘出来る状況じゃなかったからな。そこで戦いを出来るだけ避けてあの中に入れる方法をなんとかしてもらおうと思ってお前に頼んだんだ。』


    アルミン『うん、皆の言ってることはわかったよ?ただ……無理だ。この状況じゃどうにも出来ない。』


    ミカサ『アルミン…お願い。貴方には正解を導く力がある。貴方なら分かる…はず。』


    アルミン『うん、方法はあるんだ。ただこの状況じゃそれは出来ないんだよ。』


    ライナー『その作戦だけでも教えてくれ。最悪なんとか出来るかもしれない。』


    アルミン『うん、その作戦なんだけど。』



    ジャン『はぁ?巨人を仲間割れさせて入るだぁ?お前、気が狂ったんじゃないのか?』


    ライナー『あぁ…到底そんな作戦なんか成功はせんだろう。』


    ユミル『大体何で巨人が仲間割れするんだよ?』


    アルミン『うん、僕はさっき巨人と戦ってたんだけど5.6体も巨人が現れて死にかけたんだ。でもそこに黒髪の巨人が来て巨人を攻撃しはじめたんだよ!』


    ジャン『アルミン、悪いことは言わねぇ。ふざけてないで本当の事を教えてくれ。』


    アルミン『これが本当の事何だよ!』


    ジャン『はぁ?ふざけんな!』


    ミカサ『いえ、アルミンの言うことは本当。私もその巨人に助けられた。』


    ―――――――――――――――

    アルミン、ジャン、マルコとの合流前


    ミカサ『ハァハァ……もう終わってしまう…。私はエレンを守ることも…出来なかった。エレン……。』


    『ウォォォォォォォ!!』ドゴォォン


    ミカサ『なっ!巨人同士が仲間割れしている!?』


    『ウォォォォォォォ…ウガァァァァァァァァ!!』ドゴォォンッ


    ミカサ『くっ!今の内に!』バシュッバシュッ


    ―――――――――――――――


    ミカサ『と言うこと…。』


    アルミン『うん、とにかくあの巨人は今も巨人を殺して回っているはず!だからここに連れてきて倒させるんだ!』


    ジャン『ちっ!!仕方ねぇな!』


    『ウォォォォォォォ!』ドゴォォンッ


    アルミン『もしかして!さっきの巨人!?』


    『ウォォォォォォォ!!』ウォォォォォォ

  82. 107 : : 2015/07/27(月) 15:23:23
    巨人t『ガァァァァ!!』ビキビキビキ


    黒髪の巨人『ウォォォォォォォ!!』ピキッ パリィィィン


    ドゴォォンッ


    巨人o『ガァァァァ!!』ボォッ 


    黒髪の巨人『ウガァァァァァ!!』


    ドゴォォンッ ドゴォォンッ ドガァァンッ


    コニー『あの巨人…すげえ!他の巨人を物ともしてねぇぜ!』


    ジャン『本当だったのか!それなら…。』


    サシャ『今がチャンスですよ!行きましょう!今なら行けます!』


    アルミン『そうだね!』


    ライナー(まさか!あの巨人は!!)


    ベルトルト(あぁ……多分エレン!)


    バシュッ プシュゥゥゥゥゥ 


    巨人r『ウガァァァァァ!!』 巨人s『アァァァァァ!』 巨人q『オォォォォォ!!』


    アルミン『来た!巨人が3体!』


    ジャン『邪魔だァァァァ!雷轟黒光!』バチバチバチィ


    ミカサ『火炎双刃!!』ボォッ ゴォォォォ


    コニー『氷塊!!』ピキィィィィン


    巨人w『オォォォォォ!!』


    アルミン『行かせない!大樹縛・突!!』ピシピシピシィ ズドドッ


    ライナー『風刃!』ビュンッ


    ベルトルト『水牙竜!!』ズズズッ ブクブクブク…


    黒髪の巨人『ウォォォォォォォ!!』ドゴォォンッ ドドドドッ


    ドゴォォォォォォォォンッ
  83. 108 : : 2015/07/27(月) 18:25:29
    アルミン『これで全員中に入れた?』


    ユミル『あぁ……入れたみたいだ。』


    ライナー『そういえばユミル…お前は何をしてたんだ?』


    ベルトルト『そういえば姿が見えなかったね。』


    ユミル『うっ……いいじゃねぇか!』


    ジャン『おい、お前ら!!話してる場合じゃねぇ!こっち来てあれ見ろ!』


    アルミン『何だい?』


    ジャン『建物内に……巨人が何体か入り込んでる。』


    サシャ『それは本当何ですか!』


    コニー『マジかよ!じゃあ俺たち…死ぬのか?』


    ライナー『いや、まだ諦めるには早いだろ?』


    アルミン『そうだ!皆!少し集まってくれ!話したいことがある!』
  84. 109 : : 2015/07/28(火) 22:45:59
    ジャン『なるほどな…。リフトを使って銃をブッ放す…。中々面白い作戦じゃねぇか!』


    ユミル『だがそれはあくまで囮…、ミカサとジャン、コニーが背後から立体起動装置で討伐する…。そういうことで良いのか?』


    アルミン『いいんだ。多分僕らの中で立体起動の扱いが上手いのは今の3人だろうからね…。僕らは囮として銃を撃って巨人を引き付ける。そしてもしも3人が巨人に捕まるようなことがあれば…倒し損ねた巨人が居れば僕らが魔力で支援する。大体の説明はこれで終わりだけどいいかな?』


    ライナー『ああ!』


    ベルトルト『皆、銃を持ってきたよ?』


    コニー『緊張するな。アルミン…ライナー、もし失敗したら助けてくれよ?』


    ライナー『ああ!勿論だ!』


    ベルトルト(ライナー……今の君は…。)


    ガチャンッ


    ミカサ『アルミン…私もジャンも準備は出来た。そっちは出来た?』


    アルミン『うん、後は……。』


    ギィィィィィ…


    アルミン『よし!さぁ皆!リフトに乗って!』


    クリスタ「絶対に……作戦を成功させようね!!』


    アルミン『うん!成功させよう!』


    アルミン(天使……。)


    ライナー『ああ!この命に懸けてもな!』


    ライナー(結婚しよ……。)


    ジャン『じゃあな?また後で…。』


    ギィィィィィィィン
  85. 110 : : 2015/07/28(火) 23:39:46
    ズドドドッ


    巨人u『ウォォォ!!』ドンッ


    アルミン『まだまだ巨人は惹き付けられてない!まだ今はダメだ!』


    クリスタ『でも巨人はけっこうこっちに来てるよ?』


    ユミル『ダメだ!いくらこっちに来ててもアイツらに気づかれたら逆に殺られるからな!』


    ライナー『まだまだ惹き付けるぞ!』


    サシャ『まだですか?もうけっこう危ないんですけど!』


    アルミン『今だ!』


    バシュバシュバシュッッ 


    ジャン『オラァァァ!!』ザシュッ


    コニー『くらえぇぇぇ!!』ザシュッ


    ザシュッ


    巨人v『ガアァァァ!!』 巨人y『ヴォォォ!!』 巨人k『アァァァァ!!』


    ジャン『まだまだァァァ!!』ザシュッ 


    ミカサ『削ぐ!』ザシュッザシュッ


    コニー『うぉぉぉぉ!!』スカッ


    ジャン『コニー!?』


    コニー(ヤバい!今の当たってなかったのか!?)


    ライナー『風刃!!』ザシュゥッ


    ジャン『ナイスだ!ライナー!!』


    ライナー『コニー!!大丈夫か?』


    コニー『あぁ!!すまねぇ!』


    アルミン『とにかく……今は上に戻ろう!内部の巨人は皆倒したはずだ!』


    ジャン『おう!』
  86. 111 : : 2015/07/29(水) 06:56:50
    ライナー『さて……これからどうする?もう皆ガスは補給したしな…。』


    ジャン『確かにガスは補給したがどうするんだ?』


    ユミル『そうだな…。外には巨人がまだいるしな…。あの黒髪の巨人が何体か倒してたみたいだがどうやら力尽きたらしい…。』


    クリスタ『他の巨人に食べられてる…。』


    コニー『あの巨人は俺達を…ミカサやアルミンを助けてくれたんだろ?それなら俺はあの巨人を援護した方がいいと思うぜ?』


    ベルトルト『でもコニー…あの巨人は敵かも知れないだろう?』


    ライナー『ああ…あの巨人がもしも仮に仲間だとしてもだ。もうあの巨人は危ない…。そこへ行けば俺達が危険に晒されるんだぞ?』


    ミカサ『そう……私は行く。私は強い…貴方達より強い…ので私は巨人を蹴散らすことが出来る……。貴方達は弱い上に臆病だ。残念…。ここで指をくわえて見てて…。負ければ死ぬ…、でも勝てば生きる…。戦わなければ…勝てない。』バシュッッ


    ユミル『何だと!』


    ジャン『残念なのはお前の言語力だ!行くぞ!お前ら!』バシュッッ


    コニー『おう!』


    クリスタ『行くしか…ないのかな…。』


    ユミル『クリスタ、芋女…早く行くぞ?』


    サシャ『分かりました!』バシュッ


  87. 112 : : 2015/07/29(水) 07:11:10
    黒髪の巨人『ウォォォォォォォォ!!』


    巨人r『アァァ!!』ガブッ 巨人z『ウァァァ!!』ガブッ グシャッ


    黒髪の巨人『ウォォォォォォォォ!!』


    ドッドッドッドッドッ


    奇行種a『ガアァァァ!!』


    黒髪の巨人『ウォォォォォォォォ!!ガアァァァァァ!!』ドゴォッン


    ジュウゥゥゥゥ


    ジャン『後巨人は3体か…。』


    ザシュッ


    ライナー『まだ居るのか…。』


    ガシッ


    コニー『うぁぁぁ!!』


    ザシュッ


    ミカサ『大丈夫?』


    コニー『ありがとな!ミカサ!!』


    ミカサ『えぇ…。』


    アルミン『良かった…皆無事なんだね?』


    ジュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ


    ユミル『おい!?あれ見ろ!黒髪の巨人のうなじからなんか人影が出てきたぞ!』


    ミカサ『エレン!?』


    コニー『おいおい!』


    ジャン『死に急ぎ野郎が何で巨人の中から出てくんだよ!』


    アルミン(まさか……。)


  88. 113 : : 2015/07/29(水) 07:18:14
    エレン『「殺してやる…。」』


  89. 114 : : 2015/07/29(水) 07:39:40
    >>98の続きに戻る


    ?「貴様に問う!お前は人間か!それとも巨人か!」


    エレン(は?何をいってるんだ?目の前にいるのは人間だろ!)


    ?「どちらだ!」


    エレン「人間です!!!」


    ?「そうか……。悪く思うなよ…。これは……巨人を倒すためだ。」ビュッ


    アルミン「エレン!?」


    ミカサ「エレン!?」


    エレン(砲弾!?くそ!)ジャラッ


    エレン(この鍵は…。)


    ―――――――――――――――


    エレン『止めてよ!父さん!父さんは母さんが死んで可笑しくなったんだ!』


    グリシャ『エレン、今からお前に記憶障害が起きる。アルミンやミカサを守りたくば…この力を使いこなさねばならない。使い方は、彼らが教えてくれる。』


    ―――――――――――――――


    エレン(そうだ!俺は地下室に行かなきゃいけないんだ!とにかく今は…ミカサとアルミンを守る!)ガリッ


    ピカァァァ ドゴォォンッ

  90. 115 : : 2015/07/29(水) 18:36:36
    アルミン「助かったのか!?」


    ミカサ「えぇ…エレンが私達を助けてくれた。」


    エレン「二人とも無事か!?」


    アルミン「うん!お陰さまでね!」


    エレン「なら良かった。二人に言っておく事がある。俺はこれから巨人になって地下室に行く。(にしても親父は今どこにいるんだ?)」


    アルミン「何を言ってるんだい?そんな…顔色も悪いし呼吸も荒い!
    それじゃあ無理だよ!」


    ミカサ「アルミンの言う通り……それにもしも行くのなら私も行く。」


    エレン「いや!俺一人で行く!ミカサと一緒に行く気はない!」


    アルミン「エレン!?」


    エレン「駐屯兵団を説得できるのなら俺はアルミンに従うよ。」


    アルミン(僕は今まで二人に助けられてばかりだった。助けられることはあっても助けることはなかった。そんな関係で僕は二人の親友と呼べるのか…そう思ってた。でも…それは違ってたんだね。)


    アルミン「分かった。必ず説得して見せる!」


    「煙が晴れてきたぞ!」 「誰か歩いてきたぞ?」


    バンッ


    アルミン「僕は第104期訓練兵団所属のアルミン・アルレルトといいます。彼は……エレン・イェーガーは味方です!先程彼が巨人の中から出てきた事を見た人は居るのなら彼が巨人に襲われる所を見た人も少なくはないはずです。」


    「あぁ…確かに襲われてたな。」 「本当その通りだわ。」 「マジか!?」


    スッ


    アルミン(まさか!ダメだったのか!?)


    ?(私は正しいのだ…悪くなどない。ただバケモノを殺すだけだ…。)


    「よさんかキッツ…。相変わらず図体の割には小鹿のように繊細な男じゃ。お主にはあの者の見事な敬礼が見えんかの?」


    キッツ「ですが!」


    「警戒する必要はないのう…。ワシの名はドット・ピクシス…、お主の言うその考えとやらをちと教えてもらおうかの。」
  91. 116 : : 2015/07/29(水) 19:42:18
    壁の上


    ピクシス「なるほどのォ…お主のその巨人になる力とやらを使ってあの大岩を持ち上げ、穴を塞ぐ。確かに岩を持ち上げることができれば実現は可能じゃの。しかし、それはもしも持ち上げることが出来ればの話じゃ。お主……出来るのか?」


    エレン「出来ます…というかやります!」


    ピクシス「ほう…中々の心意気じゃの……。飲むか?」スッ


    エレン「頂きます!」ゴクッ


    エレン「ブフゥゥ!!」ゲホッゲホッ


    ピクシス「少し早かったか…。」
  92. 117 : : 2015/07/30(木) 14:35:08
    ピクシス「さて…始めるとするかの…。」スゥゥ


    ピクシス「注ゥゥモォォォォォク!!」


    「なんだ?」 「どうせ司令のことだ…野暮用だろうよ。」


    ピクシス「今回皆に集まってもらったのは何でもない……トロスト区奪還作戦を行うためじゃ!」


    「トロスト区…奪還作戦だと?」 「また3年前の無駄死にをやるのか?」


    ピクシス「おっと…皆に紹介せねばならん者がおるのォ……彼の名はエレン・イェーガー訓練兵…我々人類の巨人体精製実験の成功者じゃ!」


    「なんだ?遂に俺達人類は巨人の力を操れるようになったのか?」 「嘘だ!そんなわけがあるか!」


    ピクシス「さて…奪還作戦じゃが…彼が巨人体を精製し、その体で大岩を持ち上げ、それを使って壁を塞ぐというものじゃ。」


    「へ、どうせ無駄死にするだけだろ?」 「貴様!逃げることは死刑に値するぞ!」


    ピクシス「よい!今回は逃げることを罪にすることはせん!しかしじゃ!自分の愛する家族や恋人に巨人の恐怖を味あわせる覚悟があるものは背を向けよ!」


    ピクシス「それでは作戦を始める!」
  93. 118 : : 2015/07/30(木) 15:22:30
    壁の上


    ピクシス「イェーガー訓練兵よ…お主には壁を塞いでもらわねばならんが護衛がおらんといかんだろう。彼らはお主の護衛につく。イアンとミタビとリコじゃ。皆精鋭でのぅ…。」


    イアン「イアン・ディートリッヒだ。魔力は雷を使わせてもらっている。もちろんリアクターだが。よろしくな。」


    ミタビ「ミタビ・ヤルナッハだ。炎の魔力を使う。よろしく。」


    リコ「リコ・ブレチェンスカだ。お前が人類の希望とは哀れだな。」


    エレン「よろしくお願いします!!」


    イアン「あぁ…お前のほうこそ失敗はするな。この作戦には大きな犠牲が伴う。失敗すればそれは無駄になるからな。」


    ピクシス「イアンよ…。現場での指揮権は全てお前に任せる。よいな?」


    イアン「ハッ!」


    ミタビ「イアン…お前なら信頼できる。俺達はお前の命令に従うからな。」


    リコ「私もだ。」


    イアン「あぁ…。それと…。」


    ピクシス「アッカーマン訓練兵よ…お主はイェーガー訓練兵の護衛に加われ。アルレルト訓練兵には悪いが他の者達と共にいてもらうがの…。」


    ミカサ「ハッ!」
  94. 119 : : 2015/07/30(木) 15:42:46
    壁上、囮となる人々からはとても離れた所


    イアン「よし、ここからは家屋を飛んでいく。立体起動の準備をしろ。」


    エレン「はい!」


    バシュッ


    エレン(壁を塞げるかは分からないけど……絶対に塞いで見せる!)


    エレン(トーマス、ミーナ、サムエル…お前らが死んだことは悲しいけどよ!俺は!お前らの分も巨人を駆逐して見せる!)


    ガリッ ピカァァァ


    エレン巨人体「ウオォォォォォォォ!」
  95. 120 : : 2015/07/30(木) 18:20:15
    ミカサ「これが巨人化したエレン…。」


    イアン「なんだ?動きが停止した?」


    エレン巨人体「ウオォォッ!」ドゴォォン


    イアン「アッカーマン!!大丈夫か!?」


    ミカサ「はい!」バシュッ


    ミカサ「エレン!私はミカサ!!貴方の家族!」


    エレン巨人体「ウオォォ!!」ドゴォォンッ


    ドォォン


    ミカサ「危なかった。」バシュッ


    リコ「なんだ?こいつ座り込んだぞ?」


    エレン巨人体「……。」ジュウゥゥゥゥ


    ミカサ「エレン!?」


    「前方に巨人4体接近!」


    リコ「くっ!」バシュッ


    ミタビ「こんなときに巨人か!」バシュゥ


    ミカサ「エレン!目を覚まして!!」


    ミカサ「エレン!!エレン!?」


    イアン「巨人がまた近づいてきた!アッカーマン!!お前も巨人を倒せ!」


    ミカサ「……分かりました。」


    バシュッバシュッバシュッ


    リコ「おい!イアン!!こいつはさっきから動かない!失敗したんだ!!もうこれ以上こいつを守る必要はないだろう?こいつを置いて脱出するぞ!!」


    ミタビ「俺もリコに賛成だ!」


    ミカサ「……。」ギロォ


    イアン「お前ら落ち着け!こいつは確かに失敗はしたかもしれん…。だがこいつは回収しなくてはならない。待て!」


    リコ「ふん!私は知らんぞ!」バシュッ


    ミタビ「俺はお前を信じてる。その判断に俺は任せるぞ?」


    ミカサ「イアン班長…ありがとうございます。」


    イアン「恋人を守るためだからな。」


    ミカサ「………家族です。」


    バシュッバシュッ ザシュッ


    ジュウゥゥゥゥ
  96. 121 : : 2015/07/30(木) 18:51:04
    アルミン(赤の信煙弾?何かあったのか?)バシュッバシュッ


    エレン巨人体「………。」


    エレン(ここは……。母さん?その隣に居るのは…ミカサか…。あぁ…眠い。寝るか…。)


    アルミン「何故!?ミカサ!!これはどういうことなんだい?」


    ミカサ「アルミン!!作戦は失敗した!私達はエレンを回収するために巨人を倒している!でもこのままだと…全滅してしまう!」


    アルミン「!?」


    アルミン(確か……うなじの辺りに…。)


    ミカサ「アルミン!?何を!!」


    アルミン「大丈夫だよ。真ん中さえ避ければ……。」


    ドスッ


    エレン巨人体(エレン)「ウオォォォォォォォ!!(ウァァァァ!!)」


    アルミン「エレン!!巨人の体なんかに負けるな!自分をはっきり持つんだ!」


    ミカサ「なっ!」


    エレン(何を言ってるんだよ…。聞こえねぇ…。眠い。)


    アルミン「このままだといずれ巨人に殺されてしまう!僕も…君も…ミカサも!」


    エレン(何を言ってるんだよ……ミカサならここにいるだろ?それに…巨人なんて居ないじゃねぇか…。)


    アルミン「僕達はいつか!壁の外を……外の世界を探険するんじゃなかったのか!?」


    エレン(外の……世界……。)


    アルミン「どうしてエレンは外の世界に行きたいと思ったの?」


    エレン(そんなの……決まってるだろ……?)


    エレン(俺が!この世界に!生まれたからだ!!)


    ドォンッ ドォンッ



    エレン巨人体「ウオォォォォォォォ!!」


    イアン「目を覚ました!?」


    エレン巨人体「ガァァァ!!」


    ドンッ


    ミカサ「エレン!!」


    イアン「アルレルト!!アッカーマン!!イェーガーの周りに行け!我々の命に代えてもイェーガーを壁まで守れ!」


    ドォンッ ドォンッ シュッ


    ミタビ「地上に降りろ!奴等が食いつかないように!」


    エレン(この岩を……壁まで…運ぶ!穴を……塞ぐ!!)


    ミカサ「ふっ!」ザシュッ


    ジュウゥゥゥゥ


    エレン(俺達は皆……生まれた時から自由だ!それを拒む奴が……いくら強くても関係ない!)


    リコ「ふん!」バシュッバシュッ ギュイィィン ザシュッ


    ジュウゥゥゥゥ


    エレン(炎の氷でも……氷の大地でもなんでもいい!それを見た奴はこの世界で一番の自由を手に入れた奴だ!)


    ミタビ「ウァァァァ!!」 「班長!!」


    巨人「………。」ガブッ


    エレン(戦え!)


    イアン「ミタビィ!!」


    巨人「………。」ドッドッドッドッ


    エレン(そのためなら……命なんか惜しくない!どれだけ世界が恐ろしくても関係ない!どれだけ世界が残酷でも関係ない!)


    ガブッ


    「イアン班長ォォ!!」


    リコ「イアン!!」


    ザシュッザシュッ


    エレン(戦え!)


    巨人「ガァァァ!!」 巨人「グゴォォォ!!」


    リコ「うぉぉぉぉ!!」


    ザシュッ ザシュッ


    エレン(戦え!)


    アルミン「行っけぇぇ!エレェェン!!」


    ドォォォォンッッ


    リコ「皆……やったぞ!今……人類は勝利したんだ……。」パシュゥゥゥッ


    ―――――――――――


    ピクシス「作戦は……成功したか…。」


    ―――――――――――


    ミカサ「早くエレンを!!」


    アルミン「うん!」


    ドンッ ザッ


    巨人「ウガァァァ!!」 巨人「ゴォォォ!!」


    アルミン「なっ!まだエレンを取り出せてないのに!」


    ギュイィィン ザシュッ ザシュッ


    ジュウゥゥゥゥ


    ミカサ「え?巨人が……。」


    アルミン「なっ!」


    リヴァイ「オイ……ガキども……これはどういうことだ?」
  97. 122 : : 2015/07/30(木) 19:06:47
    エレン(ここは……。鉄格子!?)


    リヴァイ「よう……起きたか?お前は地下牢に入れられてる。」


    エレン(手が拘束されてる?……鍵!そうだ!鍵はどこにいった?)


    リヴァイ「鍵は俺が預からせてもらっているぞ?」ジャラジャラ


    エレン「貴方は……もしかしてリヴァイ兵長!?」


    リヴァイ「ああ……そうだ。にしても巨人になれる奴が居たのか…。世界は広いな…。」


    エルヴィン「起きたのか?始めて見るだろう?私は調査兵団の団長…エルヴィン・スミスだ。」


    エルヴィン「君にはいくつか訪ねておきたいことがある。この鍵は何だね?」


    エレン「それは……俺の家の地下室の鍵です。」


    エルヴィン「ほう……。それで地下室…には何があるんだい?」


    エレン「親父から渡された鍵で5年前に貰いました。地下室には何があるかは分かりません。ただ何か人類に役立つものとしか…。」


    エルヴィン「なるほど…それは興味深い。地下室はどこにあるんだ?」


    エレン「シガンシナ区です。」


    リヴァイ「なるほどな…。地下室とやらには何かがあってそこに行くにはウォール・マリアの奪還と多分だがお前の巨人の力が要ると言うことか…。」


    エルヴィン「君は巨人になれるらしいね…そして意識を持っていた。恐らくあの超大型巨人と鎧の巨人は君と同じ原理だろう。」


    エルヴィン「ありがとう…。質問はこれで終わりだ。」


    リヴァイ「いや…1つ…。」


    リヴァイ「エレン…。お前は何がしたい?」


    エレン「俺…は……。とにかく調査兵団に入って……巨人をとにかくぶっ殺したいです。」


    リヴァイ「ほう……いい目だ。悪くない…。認めてやるよ…。調査兵団への入団を……。」


  98. 123 : : 2015/07/30(木) 19:34:52
    ハンジ「やぁ!生きてるかい?早く出なよ!」


    エレン「あ!はい!」


    ハンジ「やぁ!始めまして!私はハンジ・ゾエ。調査兵団の分隊長を務めさせてもらってるよ?あ、そうそう。そこの彼はミケ…人の臭いを嗅いでは鼻で笑う素敵な癖を持ってるんだよ?」


    ミケ「スンスン……ふん!」


    ガチャッ


    エレン「ここは…審議所?」


    ハンジ「そう!これから兵法会議を行うのさ…。あそこに居るのは知ってるだろうけどピクシス司令とリヴァイ、エルヴィンに憲兵団のナイル師団長だね。君の幼馴染みも居るね。そして…。あの人は三兵団を纏める総統、ザックレー総統さ!」


    ジャラジャラ


    ザックレー「さて…。これから兵法会議を始める!今回は彼、エレン・イェーガーの処遇を決めるための会議を行う。まずは憲兵団のナイル殿…意見を!!」


    ナイル「王や貴族は彼を脅威と認識しており、ローゼの民衆はこのままでは彼を英雄視し、内乱を起こしかねません…。そのため私は彼の体を速やかに解剖して調べ、処分すべきと思います!」


    ミカサ「チッ!」


    アルミン「ミカサ、落ち着くんだ!」


    ウォール教信者「待て!すぐに奴は殺すべきだ!」


    ザックレー「静かに!調査兵団のエルヴィン団長の意見は?」


    エルヴィン「我々は彼を調査兵団に引き入れ、ウォール・マリアを奪還します。以上です。」


    「ふざけるな!」 「こいつは殺すべきだ!」


    ザックレー「静かに!アッカーマン訓練兵、そこのイェーガー訓練兵は巨人になったときにアッカーマン訓練兵を攻撃したと聞いているが?」


    ミカサ「チッ!あの眼鏡…。」


    リコ「私は真実を言っただけだ。」


    ミカサ「はい……それは事実です。しかし私はその以前に2度ほど彼に救われました。」


    ナイル「待て!彼ら二人は9才の時に殺人を犯している!」


    「なんだと?9才で…。」 「やはりそいつは処分すべきだ。」


    エレン「巨人を見たことが無いくせに何が怖いんですか?」


    エレン「この腰抜け共……いいから黙って全部俺に投資しろ!」


    ドォンッ コロコロ ドンッ ドンッ


    リヴァイ「場をわきまえろ!お前に今必要なのは…教訓だ。」


    リヴァイ「これは俺の持論だが…。躾に必要なのは…痛みだ。」


    エルヴィン「彼は危険分子です。リヴァイが監視するべきでしょう……彼なら大丈夫だと言えます。それは貴方がたもわかると思いますが。」


    ザックレー「今回の兵法会議、処遇は調査兵団に一存する!以上だ!これにて終了する。」
  99. 124 : : 2015/07/30(木) 19:36:20
    エルヴィン「さて……エレン。これで君は調査兵団のもとに居てもらう……。調査兵団への入団を…正式に歓迎しよう。」


  100. 125 : : 2015/07/30(木) 19:48:22
    以上で兵法会議編まで終了です。一時期は執筆を停止してましたが今作はこれにて終了です。次作は調査兵団に入団してからになります。とはいえ建ててはおきますがこのシリーズ以外の物も執筆しなければいけないので次作の執筆はすぐには不可能です。

    次作
    http://www.ssnote.net/archives/37790
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