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平塚「口癖交換ゲーム⁈」由比ヶ浜「はいっ!」
- やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
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- 1 : 2013/11/22(金) 22:28:10 :
- 9作目。今回はシリーズではなく単発となります。
シリーズ物と比べると短いかもしれませんが、楽しく書けたらなーと思います。
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- 2 : 2013/11/22(金) 22:30:23 :
- 平塚「勝負に関係する話だと言うから来てみれば……まあいい、どういう事か説明しろ比企谷」
由比ヶ浜「はい!って、あたしじゃないのっ⁈」
八幡「え、いやなんで俺…」
雪ノ下「そうですよ先生。今回の件に関しては……今回の件に関しても彼は関係がありません」
八幡「雪ノ下、その言い直し方だと俺は毎回無関係みたいになってるんだが…」
雪ノ下「あら、比企外野くんにしては随分と察しが良いのね。褒める程ではないけれど」ニコッ
八幡「馬鹿め、俺は外野にすら入れて貰えない男だぞ……名前は覚えちゃいないが小3の時野球やろうぜとか誘っといて集合場所を俺にだけ教えなかった山口君は絶対許さん」
由比ヶ浜「名前覚えてるしっ……」どんびき
雪ノ下「この男のはみ出し度合いを舐めていたわね…」はぁ
平塚「比企谷……」
八幡「…まあいい。関係無いなら今日は帰らせて貰うわ」
由比ヶ浜「ちょっとヒッキー!ゆきのんも!2人とも賛成してくれたじゃん!」ぷんすか
八幡「っち…わーったよ」
雪ノ下「ええ…ごめんなさい由比ヶ浜さん、つい。」
八幡「おい、ついなんだよ。出来心で罵倒したとか言い出すんじゃないだろうな?」
雪ノ下「あら、そう言ったつもりなのだけれど…耳まで腐って来たのかしら?」
八幡「おま
平塚「君たち…顧問をいつまで放っておくつもりだ?私は教師の中でも下っ端だからそれなりに忙しいのだが」
八幡「下っ端からの若さアピールが痛いで………痛いっ!!あれ、痛い⁈げほぉ……」
平塚「何か言ったかね?」シュー
八幡「ぐぅ……いえ…何も……」
平塚「で、話を戻すぞ。口癖交換ゲームが、どうしたって?」
由比ヶ浜「はい!なんか3人と暇だねーって話してたんですけど、じゃあ何かゲームしよーってなって!…で、何が良いかなーって考えた時に…あ!口癖交換して話したら楽しそうじゃない⁈ってな感じです!」えっへん
平塚「……だから、比企谷と言ったんだ」はぁ
由比ヶ浜「ほえ?」
八幡「あー、つまりクジで引いた相手の口癖を真似して部活が終わるまで過ごす。で、平塚先生に誰が1番うまく真似出来てたかってのを審判してもらおうって事ですよ…」
平塚「ふむふむ…なかなか楽しそうじゃあないか。ん?雪ノ下、どうした?」
雪ノ下「はい、補足ですが勝者は奉仕部のバトルロワイヤルルールの勝数にプラス1とする。…としたいのですけれど、どうでしょうか?」
由比ヶ浜「おー…やっぱし2人とも説明うまいねっ!!」
八幡「お前が下手すぎんだろ…つーかお前のは説明じゃなくて感想だ」
雪ノ下「あの程度なんの造作もないけれど…褒められて悪い気はしないわね///」
平塚「うむ、仲が宜しい様で何よりだ。…まあいい、わたしも退屈していたからな。その審判、してやろうじゃないか」むふん
八幡「おいこの人さっきと言ってる事ちげぇぞ…忙しいんじゃねえのかよ」
平塚「ん?比企谷、何か文句があるかね?」ニヤニヤ
八幡「いえ……ないです」びくびく
由比ヶ浜「よーしっ!じゃあ早速始めよう!あ、その前にクジ作らないとね」
雪ノ下「それなら、もう作ってあるわ」スチャ
八幡「仕事はえぇ…」
平塚「ほう、なかなか準備が良いな雪ノ下…実はノリノリなんじゃないのか?」ニヤニヤ
雪ノ下「…ち、違います。仮にも勝敗が付くのであれば、手を抜く訳にはいかないというだけです。ですから決して私が率先してこのゲームを手配している訳ではないので、もしその様な勘違いをしているのなら迷惑ですので即刻考えを改めて下さい。…そもそも先生はあれ程ノックをして下さいと言っているにも関わらず今日も今日とていきなりドアを開けましたよね。そういう行為は生徒の模範となるべき立場である教師のする行いとは到底思え
平塚「」
由比ヶ浜「」
八幡「わかったから、もうやろうぜ……」
雪ノ下「…」キッ
八幡「なぜ俺を睨む……」はぁ
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- 3 : 2013/11/22(金) 23:46:14 :
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ーーー
ー
平塚「クジは回ったな…よし、せーので開けるんだぞ。ではいくぞ…せーのっ!」
八幡「由比ヶ浜」
由比ヶ浜「お!ゆきのんだ!」
雪ノ下「……比企谷君?」きょとん
八幡「…おい、なんで初めて見ました。みたいな態度になってんだよ…」
由比ヶ浜「あはは…じゃあ、先生合図お願いしまーす!」
平塚「わかった!途中で自分の口調に著しく戻ったり、口癖を長時間使わない。また喋らない等の行為は減点の対象とする…無論、終了までにゲームそのものを放棄したら負けだ。いいな?」
八幡「うす」
雪ノ下「ええ」
由比ヶ浜「無花果汁?」
雪ノ下「著しくよ、由比ヶ浜さん…それでは果物だわ」
八幡「アホめ」
由比ヶ浜「わ、わかってるし!」あははー
平塚「よし、では…スタート!」
八幡「…」
由比ヶ浜「…えとえと」
雪ノ下「…」ペラッ
平塚「減点!」
八幡「ちょ!いや、早えよ!開始して2秒で減点とかどうなっ
平塚「比企谷、減点!」
八幡「っぐ…!」
由比ヶ浜「!」
雪ノ下「…」
平塚「ほらほら、どうしたお前達?話さないと減点になるぞー?」にしし
由比ヶ浜「あわわ……そ、そうね!話さないと減点になっちゃうもん。かしら!」
雪ノ下「…由比ヶ浜さん、それは私の真似なのか?」
平塚「ほう……」ニヤニヤ
雪ノ下「…?」
八幡「おい先生!今の由比ヶ浜のはあ〜、減点じゃないんですかあ〜?」きゃぴきゃぴ
由比ヶ浜「それあたしの真似っ!?」ガーン
平塚「由比ヶ浜、今のは減点だ。それと比企谷、さっきのはギリギリセーフだ。」
由比ヶ浜「しまった!…かしら……ヒ、ヒッキーマジキモい!…のだけれどー!!」むきー
八幡「まあ、一回減点になったからいいかあ〜」ひひっ
雪ノ下「なんて下卑た笑みなんだ…」
平塚「ふふ…雪ノ下、なかなか筋がいいな。まさか普段から練習している、なんて事はないだろうな?」ニヤニヤ
雪ノ下「…!ばっ、バカな事を言わないで下さい。心外です!…そ、そもそも先生はどういった根拠に基づいてそんな根も葉もない憶測を建てることができ
平塚「雪ノ下、減点」
雪ノ下「…くっ」キッ
八幡「だから、なんで俺睨むしっ!!」きゃぴんっ
由比ヶ浜「む、ムカつくー!のだけれど!あたしそんなんじゃないしっ!…あ!」
平塚「由比ヶ浜、減点。それと比企谷、動きが気色悪い…減点だ」
八幡「おいマジかなんだそ
平塚「減点!!」へっへっへ
八幡「」
雪ノ下「ふふっ…いい気味ね」くすっ
平塚「雪ノ下、君もだ」
雪ノ下「あっ……くっ……」キッ
八幡「俺が何したって言うんだし……」はぁ
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- 4 : 2013/11/22(金) 23:51:11 :
- 面白い
支援&期待
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- 5 : 2013/11/23(土) 00:36:55 :
- 由比ヶ浜「ていうかヒッキー、ちょっとあたしのマネ雑過ぎじゃない?…かしら!」
八幡「そうか?なあ…こんなもんだしっ♪」げへへへ
雪ノ下「ああ、笑い方はともかく、話し方は概ねそんな感じだな」
由比ヶ浜「ゆきのんはうますぎ…!」
平塚「由比ヶ浜、減点」
由比ヶ浜「あぅ……このままじゃマズイ、わね…うぅ……」
八幡「まあまあ由比ヶ浜、いくら勝敗があるとはいえ、これはあくまでゲームだしい…負けてもそんなに気にする事なくなくなくなーい?」ぎゃぴーん
雪ノ下「それは誰の真似なのか…」
由比ヶ浜「むっか!!ヒッキーマジうざい…わ!」
平塚「まあ落ち着け由比ヶ浜。時間はまだあるんだ、いくらでも卍解出来るさ。」
八幡「先生、いま挽回の字が違く見えたし…」
平塚「ほう、さすがだな比企谷…よし、加点!」
由比ヶ浜「えぇ⁈」
八幡「やったーちょー嬉しいし…!」きゃぴるん
雪ノ下「ちょ…ちょっと待って下さい先生!今のは不公平です」
八幡「うわ、出たよ負けず嫌い…」
平塚「比企谷、減点だ」
八幡「」
平塚「ふむ…理由を聞こうか、雪ノ下。」
雪ノ下「はい。そもそも最初に決めたルールには加点をするという内容は無かった筈です。それを先生の独断で勝手に行われては勝負の公平性が失われると思うのですけれど」
平塚「なるほど…雪ノ下、話し方が戻っているな。減点!」
雪ノ下「…っく……」ギロッ
八幡「」
平塚「それと雪ノ下…君の勘違いを1つ直しておこうか。」
由比ヶ浜「…勘違い?」
雪ノ下「…なんでしょう?」
平塚「君は、いつからルールが私ではないと錯覚していた…?」
雪ノ下「…どういう意味です?」
平塚「そのままの意味だよ。君は何故ルールが私の関与しない位置にあると思っていたのだね?」
雪ノ下「それは…平塚先生はしんぱ
平塚「そもそもだ、ゲームを始める直前、私がいくつかのルールを追加させて貰ったな?」
雪ノ下「!」
平塚「君は、私がルールではないと考えていたのならばその時点で異議を唱えるべきだったんだよ…それと、…お、比企谷はもう気付いている様だな。説明したまえ。」
雪ノ下「…」ジッ
八幡「はーい。それに、俺の加点の時じゃなく俺の動きが気持ち悪いからって理由で減点された時に雪ノ下は注意を促さなかったってわけだしっ!」
雪ノ下「それは…」
由比ヶ浜「え、つまり…どーいうこと?」
平塚「由比ヶ浜、げ
八幡「だからあ〜、俺たちは皆2回も平塚先生のルール改定を呑んだ上でゲームをしてるってわけ!つまり
平塚「比企谷!気色が悪い!2、減点だ!」
八幡「…え」
雪ノ下「つまり…実質的に平塚先生がルールを担うのを黙認していた、と言うことになるわ…悔しいけれど」ぎりっ
平塚「そう言う事だ…理解が早くて助かるよ……だが、口調が戻っていたな。減点だ雪ノ下」
雪ノ下「はい。ここからは……本気を出す」
由比ヶ浜「ゆ、ゆきのん…目がマジだけれど……ヒッキィ…」ぐいぐい
八幡「ああ、俺たちも本気でやらないと…………潰されるかも☆」
由比ヶ浜「緊張感なさすぎっ!」
平塚「ふふ…由比ヶ浜、減点だ」
由比ヶ浜「あ!…うぅ……」
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- 6 : 2013/11/23(土) 01:14:40 :
- ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
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八幡「大分慣れてきたしっ!」
由比ヶ浜「そうだね、変な気持ち悪さは無くなったかしらっ!」
雪ノ下「由比ヶ浜さんも、余りミスをし無くなったな」
平塚「ふむ…そろそろ頃合いか」
八幡「頃合いったって、まだ時間残ってるよ?☆」
雪ノ下「なんか企んでんじゃないだろうな…」
由比ヶ浜「ゆきのんうますぎると思うのだけれど…で、先生、頃合いって何がです?」
平塚「聞いて驚け……第二フェーズだっ!!」ガッ
八幡「」
雪ノ下「…!」
由比ヶ浜「第二フェンスっ⁈」
平塚「ありがとう由比ヶ浜…惜しいけど違うな……そうだ、つまりここからは再度口癖を交換してもらう!交換する相手は各々わかっているな?」
八幡「なるほど…じゃあ俺が雪ノ下か」
雪ノ下「…由比ヶ浜さんね」
由比ヶ浜「あ、じゃああたしがヒッキーだ///」
雪ノ下「」
平塚「そうなるな…さて、ルールは今までと変わりない。」
平塚「では、スタートだ!」
八幡「ふん。雪ノ下の真似なら由比ヶ浜相手にたまにやってたからな、余裕かしら♪」ひっひっ
由比ヶ浜「あ!あたしもヒッキーのマネうちでやったり………ってないし!全然マネとかしてないし!!本当だからね⁈」カアァ
八幡「?」
雪ノ下「」ジトー
平塚「由比ヶ浜、減点」
由比ヶ浜「ワナだっ⁈」
雪ノ下「それは自爆というのだよ。由比ヶ浜さん」
平塚「…雪ノ下、減点だ」
雪ノ下「…?」
八幡「雪ノ下、あなたそれはいったい誰のマネのつもりかしら?」ぷぷーっ
由比ヶ浜「ゆきのん、酷すぎ…」
雪ノ下「なっ…!なぜ…」
平塚「何故って、雪ノ下…君には由比ヶ浜が一体どう写っているんだね…」
雪ノ下「……いいわ、ここから巻き返すもん!」
八幡「…///」
由比ヶ浜「ちょっと、ヒッキー?なに赤くなってんのかな?」ジトー
平塚「比企谷、顔が悪い。減点だ」
八幡「おい待て!俺の顔はそこそこいけてんだよ!…どうせ言うなら気色が悪いって言ってくれるかしら?」
雪ノ下「私の口調でそんな事を言わないで頂戴…」
平塚「比企谷、雪ノ下。減点」
雪ノ下「…」
八幡「ワナだ…」
平塚「比企谷、二番煎じだな。減点」
由比ヶ浜「2番戦士…?」
八幡「採点が鬼畜すぎると思うのだけれど…このアラサーどうしてくれようかし……ごほぉおお!!」
由比ヶ浜「ヒッキーが浮いたっ⁈」
平塚「何か聞こえたな…比企谷、雪ノ下。減点だ」
八幡「…はい」ぴくぴく
雪ノ下「な、何故私まで…」
平塚「あの口調は君のものだろう。恨むなら比企谷と(結婚出来ない)社会を恨め」
雪ノ下「横柄だと思うの…」
八幡「雪ノ下…申し訳ないわ」
雪ノ下「……もういいしっ…それより、早く慣れないとだもん」
八幡「…///」
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- 7 : 2013/11/23(土) 02:59:42 :
- 由比ヶ浜「ヒッキー顔!……ていうかゆきのん下手すぎだろ」
八幡「そ、そういうお前はなんでそんなにすんなり話せてるのかしら」
由比ヶ浜「な!べ、べつにヒッキーの喋り方なんて男言葉っぽくしてれば誰だってなれるよ!ね!ゆきのん⁈」
雪ノ下「…そ、そこで私に振るのはどうかとおもうのん…」
平塚「由比ヶ浜、雪ノ下。減点だ」
由比ヶ浜「ああっ!!」
雪ノ下「っく……由比ヶ浜さん……底が知れない…」
八幡「雪ノ下。お前は深く考えすぎだと思うのだけれど。由比ヶ浜のマネなんて語尾に "し" とか "だ" とか付けとけば大体できると思うの」
由比ヶ浜「あたしってそんな単純なのか…!」
雪ノ下「なるほど…こんな感じかし?」
平塚「雪ノ下、残念だ」
由比ヶ浜「減点ですらない⁈」
八幡「雪ノ下。お前それ、らを抜いただけじゃねえか…」ぷぷっ
雪ノ下「うるさいしっ!…あ、出来た♪」
八幡「お、良い感じ!かしら」
由比ヶ浜「ヒッキーマジでミスんないな…」
雪ノ下「よーしっ!ここから巻き返すし!」ぐっ
八幡「ふん。最早負ける気がしないわ……」
由比ヶ浜「あたしも追い上げるぞ…」
平塚「ーーさて。やる気を出している所悪いが、タイムアップだ!」ぱんぱん
由比ヶ浜「ふええ⁈」
八幡「…」
雪ノ下「…!」
平塚「ふふ。普段あんなにも無為に時間を浪費している君達が時間を忘れてゲームに没頭するとはな…見ていて微笑ましかったよ。」にこやか
由比ヶ浜「あ!…えへへー、まさかもう下校時刻になってるとはね…」あはは
八幡「時計いじったんじゃねえの…?」じとじと
平塚「残念ながら、弄ってはいないよ。」ふふ
雪ノ下「…分かりました。では平塚先生…早速結果を」
八幡「まあ、聞くまでもなく俺が優勝だろうがな」ふん
由比ヶ浜「うーん…あたしはあんまり自信ないかなあ…」
雪ノ下「順当に行けば私が優勝だと思うのだけれど…」わくわく
平塚「では発表する……第3位は……」
平塚「由比ヶ浜だ!」
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- 8 : 2013/11/23(土) 03:01:41 :
- 由比ヶ浜「あちゃー…まあ、しょうがないかなあ」あはは…
雪ノ下「ええ…でも由比ヶ浜さん、あなたは頑張っていたと思うわ」ニコッ
八幡「またゆるゆりが始まったか……で、先生。2位は?」
平塚「そ、そうがっつくな比企谷…///」ぽっ
由比ヶ浜「ヒッキー…」ジトー
雪ノ下「最低ね。猿以下だわ」キッ
八幡「なんもしてねえだろ…」
平塚「ご、ごほん……では第2位は……」
平塚「雪ノ下!」
雪ノ下「そん…な」
八幡「っし!!わりいな雪ノ下。勝っちまったよ」へっへっ
由比ヶ浜「ゆきのん、元気だして!」
雪ノ下「…平塚先生。なぜこの男が1位なのか理由を聞いても良いですか?」
八幡「はあ?決まってんだろ!俺が最も上手くマネを出来たからだよ!」
平塚「ふふふ……ふはははは……くーくっくっくっく!!」
由比ヶ浜「え、え?」
雪ノ下「…狂ったのかしら?」ゾクッ
八幡「笑い方くらい統一しろよ…で、どうしたんすか?」
平塚「お前達…わたしがいつ、優勝は比企谷だと言った⁈」ニヤリ
由比ヶ浜「ふえ?」
八幡「…な」
雪ノ下「…どういう意味です?」
平塚「そのままの意味だ。もっと言おうか?いつ、わたしも参加していないと言った⁈」
八幡「…まじかよ」
雪ノ下「……」キッ
由比ヶ浜「え?…つまり、なに?」
平塚「あえて言おう!!優勝は………あたしだぁ!!!」
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- 9 : 2013/11/23(土) 13:40:58 :
- 八幡「おいおい待てよ…クジはどうす
平塚「ん?クジが、なんだね?」ピラッ
由比ヶ浜「平塚……て、クジだっ!」
雪ノ下「引く時に机の上にありませんでしたが…?」
平塚「ふん…わたしがこれを乗せる前に君達が勝手に引いてしまったのだろう?ならばわたしはこれを引くしかあるまい。」
雪ノ下「くっ……なら、第2フェーズの時は…」
八幡「無駄だ雪ノ下…それだって俺達が勝手に相手を決めつけて交換しただけ…先生はあの時相手を指示してはいなかったからな…」
雪ノ下「でもっ…」
八幡「それに……先生がルールだと認めた時点でこの展開に気付くべきだった…完敗だな」
雪ノ下「……わかったわ。では100歩譲って先生が優勝だとして、勝利者へのルール適用はなされない筈です。」
平塚「そうだな。わたしは君達のバトルロワイヤル勝負には組み込まれていない。…だからここは、ビリに命令できる。というのが妥当ではないかな?」ニヤリ
由比ヶ浜「な…!」
雪ノ下「それが狙いだったと…そういう事ね…」
平塚「さて。勝敗も決した所で本当に下校時刻だ。…鍵はわたしがやっておくから君達は帰りなさい。」
由比ヶ浜「はーい…」しゅん
雪ノ下「…納得いかないわ」むす
八幡「おつかれっしたー!」ダッ
平塚「比企谷、君は残りたまえ」ガシッ
八幡「うげぇ……」
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー
ー
由比ヶ浜「また明日ね!ヒッキー!」ぶんぶん
雪ノ下「さようなら。比企谷君」ふりふり
八幡「おう」
平塚「…わたしに挨拶はなしか」
ーースタスタ
平塚「さて…では命令を使わせて貰おうか。」
八幡「い、言っときますけど、命令できる数を増やす命令とかそういうのは無しですよ…」あせあせ
平塚「相変わらず君は捻くれた考えをするな。…そんな事は命令しないよ。……君にとっては、それよりも大変な命令になるかもしれないがね。」
八幡「…?」
平塚「比企谷、今日のゲーム楽しかったか?」
八幡「はあ?それと命令に何か関係があるんすかね?」
平塚「…比企谷、楽しかったか?」
八幡「…」ジー
平塚「」ニコッ
八幡「…まあ、最近依頼もありませんでしたし。久しぶりに暇では無かったですね。」ふい
平塚「そうか。わたしも楽しかったよ。」
八幡「…はあ。」じとー
平塚「比企谷……君は、何か理由がなければ満足に動く事もままならない様だからな…ここで君に一つ、理由を与えておこうと思ってね」
八幡「」ジッ
平塚「比企谷。もし君が今日の様な時間を…あの2人との時間が大事だと、そう思うのなら…何かあった時、君が真っ先に動くんだ。」
八幡「はあ?なんで俺が…
平塚「これが、命令だよ。」ぽんっ
八幡「…」
平塚「…それか、命令できる数を増やす命令に変えようか?」ふふっ
八幡「…いや、遠慮しときます。」
平塚「そうか…頼りにしているぞ。」
八幡「…命令、なんですよね。」
平塚「…ああ」
八幡「ん…命令なら、仕方ないすね。」
平塚「うむ…素直なのは良い事だ!さて、比企谷。ラーメンでも食べに行こうかっ。ほら、教室から出たまえ」スタスタ
八幡「あ、いや。家で小町がメシ作って待ってるんで帰ります」スタスタ
平塚「ん?なんだなんだ、遠慮するな!君位の歳ならいくらでも食べられるだろう。」
八幡「まあ…でも家にもいっぱいメシあるんで…」
平塚「つれない事を言うな…ラーメンの1杯くらい良いじゃないか」
八幡「それも、命令ですか?」
平塚「ん?いや、これはそうだな……教育だよ。」ぽんぽん
八幡「…教育なら、仕方ないっすね」ふっ
ーーガチャン
平塚「ふふ…やれやれ、君もとことん難儀な性格だな……」
八幡「その歳で結婚出来てない先生には負けま……げふぅうっ!!!」
平塚「…君も、とことん。難儀な性格だな?比企谷?」
八幡「ぐ…そ、そうですね……これは、教育が必要かもしれないすね…」いてて
平塚「まったく。初めからそうして素直に返事をしておけば……ん?」
八幡「ん?なんすか?」
平塚「いや、比企谷。少し、背が伸びたんじゃないか?」
八幡「はあ。…自分じゃあんまわかん無いですけどね。」スタスタ
平塚「…君も、ちゃんと成長しているんだな……」ふふっ
八幡「…は?なんか言いました?」
平塚「いやなに…教師冥利に尽きる。と、思っただけだよ」にこっ
平塚「ーー頼んだぞ、比企谷。」
八幡「…うっす」
-
- 10 : 2013/11/23(土) 13:44:24 :
- という事で終わりとなります。
今回は単発という事で、平塚先生が本格登場でした。
優しくも厳しい(物理的)平塚先生でした。
ではまた…
-
- 11 : 2013/11/23(土) 14:43:48 :
- よかった
-
- 12 : 2013/11/23(土) 23:48:16 :
- >>11
コメントありがとうございます^o^
次も、頑張ります!
-
- 13 : 2013/11/24(日) 05:12:32 :
- おもしろかったけど、さすがにちょっと平塚先生理不尽すぎだな
いきなり自分が優勝ってのはせっかく生徒たちが楽しんでたゲームぶっ壊してる
あとギャグSSだから最後に説教してイイハナシっぽく終わらせるのは無い方が良かったかも
卯もみさんの書く奉仕部三人はいつも楽しそうでいいですね
次回も楽しみです
-
- 14 : 2013/11/24(日) 10:52:37 :
- >>13
貴重なコメントありがとうございます。
そうですね。理不尽すぎる平塚先生の見せ場を作ろうとした最後の展開ですが、裏目に出た様に感じます(._.)
次も楽しく書けたらなーと思うので、よろしくお願いします^ ^
-
- 15 : 2014/07/27(日) 02:58:24 :
- 普通に面白かった
やっぱゆきのんは俺の嫁でした異論は認めない
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