この作品は執筆を終了しています。
謎の記憶 ~アルレルト~
-
- 1 : 2015/03/16(月) 01:06:33 :
- http://www.ssnote.net/archives/32336
http://www.ssnote.net/archives/32340
http://www.ssnote.net/archives/32398
の続きです。
今回も更新は遅くなります。
多分短くなります。
-
- 2 : 2015/03/16(月) 21:29:07 :
- 発足したばかりの国際平和機構は、半ばボランティアのようなものだった。
やはりまだ、支持が足りないのだ。
しかし、それも明日には解決しているだろう。
シガンシナ共和国の真の王家の跡継ぎという、なんともブラックな正体を明かした、クリスタ・レンズ、
本名をヒストリア・レイスというのだが、彼女が正式に加わるのだ。
そこまであの世界と同じにしなくてもいいのに……
と、謎の記憶が健在の僕らは思ったが、1つ違った。
それは、クリスタがヒストリアになっても尚、いい人であり続ける事を選んだこと。
しかしその上で、ありのままであろうとしたこと。
-
- 3 : 2015/03/17(火) 00:31:40 :
- アルミン「よかったの? ヒストリア。」
ヒストリア「うん。覚悟は決めたから。それに、一国の女王として、この活動は絶やしちゃいけないと思ったからね。」
エレン「本当にすまねえな。なんか色んな面で支えてもらって、」
ミカサ「私も、とても感謝している。ありがとう。」
案の定、世界の、僕らを見る目が変わった。
一国の女王が自らというのはやはり、注目を集め、文字通り僕らは国際機関になったのだ。
-
- 4 : 2015/03/17(火) 00:33:56 :
- 本日中に終わらせるつもりです。
-
- 5 : 2015/03/17(火) 01:13:31 :
- !ればんが
-
- 6 : 2015/03/17(火) 22:10:53 :
- 最近、僕らは正しかったのかもしれないと思えてきた。
大幅にとはいえないが、戦争や紛争の数が心なしか減ったようにも感じられた。
それに伴ってか、技術の発展も見られた。
アルミン「これを見てほしい。」
ミカサ「これは?」
エレン「おお、アルミン髪切ったのか。」
アルミン「ああ、そっちじゃないんだけどね、すっきりしたよ。それよりこれ、先日打ち上げられた人工衛星からの画像だ。」
ヒストリア「やっぱりまだ不鮮明なのね。」
アルミン「さすがに最近の技術だし、こればっかりはね。それよりここ。」
ミカサ「なんだか、これは……」
エレン「ぐちゃぐちゃじゃねえか。なんだこれ?」
アルミン「わからない。でも、なるべく早く真相を掴まないと、」
ヒストリア「と?」
アルミン「世界が荒れる、かも。」
ミカサ「どうして?」
アルミン「僕たちには国際機関として情報を開示する義務がある。この画像は地球全体をうつしたものだけど、このぼやけて確認できないところは、今までの世界地図の外側にあたるところなんだ。」
エレン「また、領土をめぐって争うってか?」
アルミン「簡単に言えばそういうこと。だから、この情報は一時的に隠して、僕らだけで実際に行ってみようと思う。」
ヒストリア「確かに、それ以外なさそうね。」
ミカサ「でも、それがバレたら……」
アルミン「そしたら尚更まずいから、この調査はなるべく少人数で行いたい。」
ヒストリア「じゃあ、私は残る。」
エレン「え、なんで?」
ヒストリア「私は女王よ? そんな人物が動けばかなり目立つわ。」
エレン「あ、そっか。」
アルミン「じゃあ、僕ら3人で行こうか。ここの管理はヒストリア、任せていいかな?」
ヒストリア「なるべくバレないように頑張るよ。」
アルミン「うん。じゃあ、詳しい計画は追って連絡するよ。」
ミカサ「わかった。」
エレン「よろしくな、アルミン!」
-
- 7 : 2015/03/17(火) 22:13:17 :
- 4日後、僕らは出発した。
僕はとても不安で、エレンはなんだかワクワクしているみたいで、ミカサはそんなエレンを見つめている。
この出航の目的は世界地図の外側を確認すること。
必ずや衛星の画像のバグの正体を暴く。
これは人類にとっても確かに必要なこと。
だから僕らは、決心するだけでなく、いや、そもそもこれは、決心することではなく、義務なのだ。
-
- 8 : 2015/03/17(火) 22:15:07 :
- しかし、そんな大事な時に、何故か頭をよぎる。
それは、2人も同じだったようで、先に口を開いたのはエレンだった。
エレン「なあ、この記憶、消えねえな。」
ミカサ「……そうね。」
アルミン「急にどうしたの?」
エレン「いや、なんとなく。」
ミカサ「でも、私も今、頭に浮かんだ。」
アルミン「僕もだけど。」
エレン「なんか悪いな、こんなときに。」
アルミン「いいんだよ。」
-
- 9 : 2015/03/17(火) 22:17:56 :
- そして、3日が経った。
しかし、未だここは世界地図の領域内。
予定より遅れている。
まあ、そもそも何が起こるかわからないのが海なんだけどね。
エレンもミカサも僕も、特に変わりなく航海していた。
明日、遅くとも明後日には目的の領域に入るだろう。
ここで、僕は何を思ったのか、ヒストリアに電話した。
そして何故か繋がった。
アルミン「……。」
プルルルルル プルルルルル プルルルルル
プルッガチャ
ヒストリア 「はぁ、……ゥッ、、ハァハァ……ハァ……、ア、ル、、ミン?」
アルミン「!? ヒストリア! 何かあったの!?」
ヒストリア「ご、めんなさぃ……。ぃま、ゥッ……、今、帰ってきちゃ……だめ……ガハッ…ゴホゴホ」
ブツッ
プーー プーー プーー
アルミン「……。」
このことはエレンやミカサには伝えないことに決めた。
ヒストリアが今帰ることを止めた。
大丈夫、きっと大丈夫と、半分以上無理矢理に自分に言い聞かせた。
-
- 10 : 2015/03/17(火) 22:19:32 :
- あれから何時間経っただろうか。
ぼーっとして、記憶が曖昧だ。
僕の横でエレンとミカサが唖然としている。
そして、僕も同じく。
エレン「ぁ、ぁ、ああ、あれって……」
ミカサ「……壁、」
アルミン「ど、どうして、……」
僕ら3人の前には大陸が見える。
その大陸には、大きな大きな壁がそびえ立っている。
その上には、固定砲が設置してある。
僕らは無意識に巨人を探した。
いないようだ。
と、その瞬間、目の前の景色が大きく歪み、崩れ落ちた。
ガラガラと、音をたてるように全てが崩壊し、僕らは漆黒に包まれた。
-
- 11 : 2015/03/17(火) 22:20:23 :
僕は、?
僕は、アルミン・アルレルト。
-
- 12 : 2015/03/17(火) 22:20:57 :
- 懐かしい光景が目に入る。
巨人に占拠される前の、シガンシナ区だ。
でもおかしい。
何故だか僕は、そこにいない感じがした。
否、僕は確かにそこにいない。
僕は誰だ?
僕は何だ?
家に行ってみよう。
ここがあの日のシガンシナ区なら、おじいちゃんがいるかもしれない。
が、いなかった。
というより、そもそも僕の家じゃなかった。
そこには、知らない誰かが住んでいた。
街は賑わいに欠けている、そんな感じがする。
すると、次の瞬間、心なしか人が増えたような……
-
- 13 : 2015/03/17(火) 22:22:42 :
- 僕は幽霊なのかな?
と、僕らしくないことを考えていたときだった。
誰かが僕に近づいてくる。
僕は目を疑った。
アルミン《あ、あなたは……!?》
???《何か、聞きたいことはあるかい?》
アルミン《ぇ、あっ、僕は、一体……》
???《ああ、君は今見えている世界には存在しない。》
アルミン《そう、ですか。あの、何でも答えてくれるんですか?》
???《時間がある限りはね。》
アルミン《この世界は、何なんですか?》
???《君がいなくて、巨人がいる世界、だな。》
アルミン《まさか、この次は僕と巨人がいない世界……とかですか?》
???《流石、察しがいいね。》
アルミン《じゃあ、その後は?》
???《さあ? でも、エレンはいるよ。》
アルミン《どう、して?》
???《彼がまだ、主人公だからだ。》
アルミン《じゃあ、前の世界の記憶は、主人公に近かったから蘇ったんですか?》
???《半分正解、かな。》
アルミン《半分?》
???《記憶が蘇ったのは、君達が前の世界でとても内容の濃い人生を送ったからだよ。》
アルミン《そう、ですか。これは、この世界の連鎖は、ずっと続くんですか?》
???《かも知れないし、そうじゃないかもしれない。》
アルミン《どうしたら、終わるんですか?》
???《…………すまない。時間だ。》
アルミン《えっ、ちょっと待ってください!》
???《いいじゃないか。どうせ、二つ先の世界じゃ、この会話の記憶なんて残っていない。》
アルミン《どうして……、どうしてあなたなんですか!?》
???《すまないな。悪いとは思っているが、私じゃ駄目だったんだ。君らには、期待している。》
その人はそう言い残すと、消えた。
僕はその後も、しばらくは傍観者として世界を見ていたけど、いつの間にか僕は消えていた。
-
- 14 : 2015/03/17(火) 22:28:04 :
- 気が付くと、僕は草原に立っていた。
空を見上げると、陽が傾き始めていた。
そろそろ帰らなきゃ
ズキンッ
ああ、頭痛がする。
こんなとき、必ず頭に響く言葉。
しゅじ……はざ…………り、すな……みとなる
その言葉は、決まって途切れてしまい、なんのことだか未だにわからない。
っと、そうじゃなくて、帰らないと。
そして僕は、木にもたれかかって寝ている親友を起こす。
アルミン「エレン!!」
エレン「ん……?」
アルミン「起きて。もう帰らないと日が暮れるよ。」
エレン「……? …あれ?
アルミン… …お前…
-Fin-
-
- 15 : 2015/03/17(火) 22:36:25 :
- というわけで「謎の記憶」シリーズは完結です。
謎解明するみたいなことを書いたにも関わらず、割と理解しずらい感じになってしまったので、104期生がこのシリーズの解説をするssを書こうかと悩んでおります。
希望してくださる方がいたら書こうと思うので、いらっしゃったら是非書いてください。
また、質問があれば答えるつもりです。
最後に、この作品を読んでくださった方々、期待や応援のコメントをくださった方々にはとても感謝しています。
ありがとうございました。
-
- 16 : 2015/03/18(水) 06:24:11 :
- 次作に期待
-
- 17 : 2015/06/13(土) 10:11:35 :
- 結局ヒストリアはどうなったの?
- 著者情報
- この作品はシリーズ作品です
-
謎の記憶 シリーズ
- 「進撃の巨人」カテゴリの人気記事
- 「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
- 「進撃の巨人」SSの交流広場
- 進撃の巨人 交流広場