ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

この作品は執筆を終了しています。

エレン「遅かったんだよ・・・。」 *転生パロ番外編

    • Good
    • 2

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2015/02/25(水) 00:36:30
    「女の子に生まれちゃったアルミン *転生パロ」シリーズの作品の一つです。

    http://www.ssnote.net/series/1954




    今回は番外編ということで、以前リクエストのあったアルミンが前世の記憶を取り戻さなかったらという話を書きたいと思います。





    *注意



    アルミンが女の子に転生してしまっています。



    エレンだけが前世の記憶を持っています。


  2. 2 : : 2015/02/25(水) 00:43:26








    難しいことは、信じ続けること・・・・




















    気付いた時には、もう遅かった。




    何も捨てることができない人には、何かを変えることはできない。




    でも俺は、その為に十分すぎる代償を払ったんだ。



  3. 3 : : 2015/02/25(水) 00:49:16
    やっときたか、期待
  4. 4 : : 2015/02/25(水) 00:57:48
    期待ありがとうございます!


    遅くなって申し訳ないです!



    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




    キ~ン コ~ン カ~ン コ~ン




    エルヴィン「おはよう、諸君。噂になってたかもしれないが、今日は転校生を紹介したい。」




    ザワザワ・・・・




    エレン(一体どんな奴なんだろうな?)




    エルヴィン「じゃあ、教室に入ってくれ、アルミンさん。」




    エレン「!!!」(あ、アルミンだと!?)




    ガララララ・・・・・




    アルミン「初めまして、カラネス中学校から転校してきたアルミン・アルレルトです。よろしくお願いします。」ニコッ




    クリスタ(天使。)




    ジャン(女神。)




    ライナー(結婚したい。)




    エレン「はぁ!?」ガタッ!




    エルヴィン「ん? どうしたのかな? エレン君?」




    エレン「何で・・・・・



































    ・・・・・何でお前、女になってんだよ!?」



  5. 5 : : 2015/02/25(水) 01:02:50
    意味が分からなかった!




    俺の親友のアルミンが、お、女になっただなんて信じろって言われたほうが無理だろ!?




    アルミン「あの。」




    エレン「な、何だよ、アルミン?」




    アルミン「初対面の人に向かって、ちょっと失礼ではないでしょうか?」




    エレン「えっ?」




    アルミン「言いたいことはそれだけです。」キッパリ!




    俺は・・・・・アルミンに嫌われたのか!?




    エルヴィン「と、とにかく今日からアルミンさんと一緒に勉強していくことになった。皆仲良くするように。」




    「「「は~い!!!」」」




    エルヴィン「じゃあ、アルミンさんはライナー君の隣に座ってくれ。」




    アルミン「はい。」スタスタ




    ライナー「初めましてだな。俺はライナー・ブラウンっていうんだ。よろしくな、アルミン。」




    アルミン「よ、よろしくお願いします!」




    何だろな・・・・・・なんかこう、胸の中がもやもやする・・・・。




    ライナー「まぁ分からないことがあったら何でも聞けよ。」




    アルミン「うん。」



  6. 6 : : 2015/02/25(水) 01:14:43
    その日は結局、ずっともやもやしたまま一日が過ぎていった。




    アルミンはクリスタやユミル、サシャともう仲良くなっていた。




    ・・・・声をかけられない。






















    カナカナカナカナ・・・・・・




    結局一言も声をかけられないまま、下校の時間はやってきた。




    日が傾きはじめ、ひぐらしが鳴いているのが聞こえる。




    ライナーが家の手伝いで先に帰ったから、俺はベルトルトと一緒に下校していた。




    エレン「なぁベルトルト。」




    ベルトルト「何だい? エレン?」




    エレン「お前はさぁ・・・・前世って信じるか?」




    ベルトルト「ぜ、前世?」




    エレン「ああ・・・。」




    ベルトルト「僕は・・・・どうかなぁ。あんまり信じてるとは言えない・・・かな。」




    エレン「だよなぁ・・・・・。」




    ベルトルト「何だか・・・・今日一日中上の空だったよ? エレン?」




    エレン「・・・・・そうだな。」




    ベルトルト「話してみてよ・・・・・僕でよければ、相談に乗るからさ。」































    エレン「・・・・・・いや、大丈夫だ。何でもねえよ。」




    ベルトルト「そうかい? ・・・・無茶だけはしないようにね? エレン。」




    エレン「ああ・・・・・そうするよ。」




    今のアルミンには記憶がない・・・・・・仕方ねえけどよ、俺は友達としてもう一度やり直すしかない。




    この時はそう思ったんだ。




    ベルトルト「それにしても、今日転校してきたアルミンって女の子、可愛かったね?」




    エレン「あ、ああ。」




    ベルトルト(やっぱりアルミンのことなんだろうな。でも、何に悩んでいるんだろう?)




    エレン「あいつ、きっと人気者になれるぜ。」




    ベルトルト「うん、僕もそう思うよ!」




    目の前の夕日に向かって歩き出す。




    赤い光は既に沈みかかっていた・・・・。



  7. 7 : : 2015/02/25(水) 06:12:18



    ~翌日~




    ガラララ・・・・




    エレン「おはよ!」ふあ~




    ミカサ「おはよう、エレン。」




    エレン「お? 風邪治ったんだな?」




    ミカサ「この通り、元気になった。」




    こいつはミカサ。前世の時と同じく、俺の幼なじみだ。ただし、前世の記憶は持っていないらしく、従って前の時のような愛情を持ってるわけじゃない。




    ただ俺は、何かと困った時には相談する仲で、ベルトルトやライナーとも親しい。




    ライナー「ミカサが風邪ひくなんてな。」




    ベルトルト「珍しいことだったから心配したんだよ?」




    ミカサ「3人とも、ごめん。」




    エレン「まぁ、これで元通り、4人で登下校できるしな。」











    ガラララ・・・・




    アルミン「おはよう。」ニコッ




    サシャ「あ、おはようございます!」




    ユミル「おう!」




    クリスタ「おはよう、アルミン。」ニコッ




    アルミン「昨日はありがとね! 皆!」ニコッ




    男子一同(((何だこれ、天使が二人!!??)))




    エレン「」ドキンッ!




    アルミン「!」ピタッ




    エレン「よ、よお! アルミン!」




    アルミン「」フイ




    エレン「!?」(えっ!?)




    ライナー「よう、アルミン!」




    アルミン「おはよう、ライナー。」




    俺は・・・・・・アルミンに、避けられてるのか!?




    ミカサ「!!! どうしたの、エレン。」




    エレン「えっ、ああ・・・。」




    ミカサ「ボーっとしてる。何かあったの?」




    エレン「いや、何でもねえよ。」




    くそ、前世ではあんなに親しかったのに!!! なんであいつが俺を避けんだよ!!!!



  8. 8 : : 2015/02/25(水) 07:00:06
    アルミン「・・・でね、私、すっかり感動しちゃったの!」




    ライナー「なるほどな、俺もその話は大好きだぜ。」




    アルミン「ホント!? 嬉しいなあ、分かってくれる人がいて!」




    ライナー「ああ、自分の心に嘘を付いちまって、気付いた時にはもう手遅れって話は何時読んでも胸を締め付けられるよな?」




    アルミン「切なくなるよね? 私、主人公がようやく気が付く場面で泣いちゃった。」





















    昨日感じたもやもやは、心の中でますます大きくなっていく。




    昔はおんなじことを考えていたはずなのに!







    ーー




    ーー




    アルミン「うん・・・・エレンはさ、人類は壁の外に出るべきだと思う?」




    エレン「壁の外に? 行くべきに決まってんだろ!」




    アルミン「えっ!?」ポカーン




    エレン「壁の中でぬくぬくと暮らしてるなんて、まるで家畜じゃないか!」




    アルミン「君もそう思うのかい!?」キラキラ




    エレン「と、当然だろ!?」




    アルミン「嬉しいなあ、こんなところで僕とおんなじことを考えてる人がいたなんて!!!」







    ーー




    ーーー





    今の俺には、あいつと同じ目線が持てないでいる。




    そして、あいつは読書を通じてライナーと共通の目線を持ちつつある。





























    くそ、あそこは俺の居場所だったのに・・・




    ミカサもアルミンもいるのに、何で一緒じゃないんだよ!?






































    俺たちの関係は、既に変わってしまった。




    でも俺は、そこから目を背けたかったんだ。




    その代償は、俺にとって高くつくことになった。



  9. 9 : : 2015/02/25(水) 07:08:39
    期待
  10. 10 : : 2015/02/25(水) 07:58:15
    期待ありがとうございます!



    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






    ~アルミンside~





    ユミル「よし、帰るぞ、クリスタ、サシャ、アルミン。」




    クリスタ「ちょっと待ってよ!」




    アルミン「まだ準備できてないよ!」




    ライナー「忙しいなwww」




    アルミン「ちょっとぉ、からかわないでよ!」モウ




    ライナー「また明日だな。」




    アルミン「うん。」




    サシャ「行きますよ!?」




    アルミン「今行くよ!!!」ダッ
















    カナカナカナカナ・・・・・




    クリスタ「・・・・そういえばアルミン?」




    アルミン「なあに?」




    クリスタ「ちょっとずつこの学校にも慣れてきたと思うんだけど、気になる男の子はいた?」




    アルミン「えっ!?」




    ユミル「そういやライナーといい感じだったじゃねえかwww」ダハハハハ




    アルミン「ちょっ、やめてよユミル//////」




    サシャ「気になりますねえ。」ニヤニヤ














    参ったなあ・・・・・分かりやすいのかなぁ、私って。



  11. 11 : : 2015/02/25(水) 12:00:02





    ~エレンside~






    今日もアルミンと接点を持てないまま、下校することになった。




    ベルトルトに加え、ライナーやミカサと一緒だったが、俺は何時にもまして不機嫌だった。




    ライナー「アルミンって可愛いよな?」




    ベルトルト「あ・・・ああ・・・ぼくもそう思うよ。」チラッ




    エレン「」

























    面白くない




    不愉快




    心の中のもやもやは、徐々に形をとり始め、ライナーへの嫉妬や敵意といったものへと変換されていった・・・・










    ミカサ「エレン、どうかした?」




    エレン「何でもねえよ!」




    必要以上に言葉がとげとげしくなる。




    ベルトルト「一体どうしたのさ!? エレン!? 昨日から様子がおかしいじゃないか!?」




    ライナー「お前、本当に大丈夫か!?」




    エレン「・・・・のせいだろ?」




    ライナー「何!?」




    エレン「テメエのせいだって言ったんだよ!!!!」



















    親友への敵意を俺は剥き出しにしてしまった!




    俺はすぐに言った言葉を後悔した・・・・が、もう遅かった。




    ライナー「おいエレン、どういうことだ。」




    ライナーの言葉の端に、珍しく怒りが滲んでいる。












    エレン「俺から・・・・・アルミンを・・・・・奪わないでくれよ・・・。」ジワッ




    俺の頭の中には、前世でのアルミンの思い出が溢れ出た。




    それが涙となって外に出てしまった。




    泣いても泣いても、止まらない・・・・。




    でも、周りはそうは思わなかった。



  12. 12 : : 2015/02/25(水) 12:09:29
    ライナー「つまりは、嫉妬ってわけか。」フルフル




    ベルトルト「ライナー! 落ち着くんだ!」




    ミカサ「確かにエレンが悪かった。でも・・・」




    ライナー「でも何だ? 俺は失望したぞ。エレンがそんなやつだったなんてな。」




    ライナーは吐き捨てるようにそういうと、足早に帰っていった。
























    ベルトルト「エレン、悩みを詳しく話してくれないかい? そうじゃなきゃ僕らも力になれないよ。」




    エレン「・・・・笑われるかもしれねえけどよ、アルミンは前世で親友だったんだ。」




    ミカサ「前世で?」




    ベルトルト「親友?」




    2人は顔を見合わせていた。まぁ当然の反応だよな。




    ベルトルト「悪いけど、君がそんなふざけたことを言うつもりなら、僕も協力できないな。」




    ・・・・頼むよ、俺をもうこれ以上追い詰めないでくれよ。




    ミカサ「エレンの本当の気持ちを聞かせて。」




    今言ったじゃねえかよ。俺はただ・・・・・アルミンと・・・






























    アルミンと・・・・・




  13. 13 : : 2015/02/25(水) 12:24:08




    突然に、アルミンへの想いが募った。




    くそ、どうしてだよ・・・・どうしてこんな気持ちになっちまたんだよ・・・・




    エレン「」ポロポロ




    ベルトルト「ごめん、僕ももう帰るね。」




    ミカサ「エレンは私が送っていく。」




    ベルトルト「うん、僕はライナーと話すから。」






















    気付いてたんだ、俺がアルミンに恋をしていたって・・・・




    分かってたんだ、無駄な時間を過ごしてしまったって・・・・




    ・・・・・ただ親友に戻りたいという言い訳は、結局親友達との別れを早めてしまっただけだった。




    今はもう、アルミンとは赤の他人同士・・・・つながりも何もなくなってしまった。




    俺は・・・・・俺は!!!!








    エレン「うう・・・・・ううう・・・・・。」ポロポロ









    ミカサがいるにも関わらず、俺は泣き続けた。




    俺の心に、ぽっかりと穴が開いた気がした・・・。




  14. 14 : : 2015/02/25(水) 17:35:33










    あの時から、この世界が酷く色あせて見える。









    炎の水、氷の大地、砂の雪原・・・・・




    遥か昔、アルミンが教えてくれた、宝石のような言葉も、




    今ではその輝きを失っている。


















    今は朝の4時だ。




    結局眠れなくて、ずっとベットの上で呆然としていた。




    この世に再び転生して、沢山やりたいことはあるけれど、




    そのどれもが、今の俺を慰めてはくれなかった。




















    また俺は、いらなかったのかよ?




    どうしても、暗い考えから、抜け出せない・・・・・




  15. 15 : : 2015/02/25(水) 17:41:26
    期待!
    番外編でエレンが女編を
  16. 16 : : 2015/02/26(木) 00:49:01
    期待ありがとうございます!


    番外編、考えますね!


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






    コンコン




    ミカサ「ごめん下さい。」




    ガチャ カルラ「あら、ミカサじゃない。」




    ミカサ「おはようございます。エレンは?」




    カルラ「自分の部屋から出てこないのよ。何かあったのかしら?」




    ミカサ「そうですか・・・・・。分かりました。」




    カルラ「ありがとね、気にかけてくれて。」




    ミカサ「いいえ、家族ですから。」




    カルラ「ふふ、そうね。気を付けていってらっしゃい。」




    ミカサ「行ってきます。」











    ミ~ン ミ~ン




    夏の暑い日差しが、私たちを明るく照らし出す。




    ミカサ「おはよ、ライナー、ベルトルト。」




    ライナー「おう。」




    ベルトルト「おはよう!」




    ライナー「あいつの様子は・・・・どうだったんだ?」




    ミカサ「・・・・自分の部屋にこもってしまって、分からない。」




    ライナー「そうか・・・。」




    ベルトルト(後悔しているんだね・・・ライナー。君はやっぱり優しい男だよ。)




    ミカサ「ありがとう、2人とも・・・。」



  17. 17 : : 2015/02/26(木) 18:51:49
    期待です!
  18. 18 : : 2015/02/28(土) 18:19:23
    すっげー期待!!
  19. 19 : : 2015/03/01(日) 18:19:33
    期待してます!
  20. 20 : : 2015/03/04(水) 00:17:37
    ご期待本当に感謝です。


    別の作品に集中していたため、中々構想が浮かばなかったのですが、浮かんだので少し書きます!



    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







    キ~ン コ~ン カ~ン コ~ン




    アルミン「あ、ライナー! おはよう!」フリフリ




    ライナー「お、おう!///////」




    これ以上ないくらい顔を赤くするライナー。




    アルミン「ねぇ、実は昨日ね、帰り道で素敵なカフェを見つけたんだ!」キラキラ




    ライナー「そ、そうなのか!?///////」ドキドキッ




    アルミン「だからね、ライナー・・・・その・・・・//////」モジモジ










    サシャ(アルミン、ファイトです!)




    クリスタ(頑張って、アルミン!)












    アルミン「・・・・・私と、付き合ってほしいんだ///////」




    ライナー「!!!」ズキッ!




    ベルミカ「「!!!」」




    アルミン「あっ、カフェに付き合ってほしいって意味であって・・・・その・・・・////////」アタフタ














    くっ、どうすりゃいいんだ・・・・




    今付き合ったら・・・・・エレンが・・・・・




    アルミン「・・・・ダメ・・・かな・・・・?///////」










    コニー「おい、あれって告白だよな?」




    ユミル「少し黙ってろ、バカ。」ワクワク




    いつの間にか、クラス中の注目を集めてしまった。




    ベルトルト(ライナー・・・・・君は・・・・。)




    ミカサ(どうするつもり?)




















    ライナー「い、いいぞ、アルミン。一緒に行こうぜ。」



  21. 21 : : 2015/03/04(水) 16:53:12
    自分のペースで頑張ってください
  22. 23 : : 2015/03/07(土) 20:11:40
    ジャン「おい、嘘だろ!? ライナー!!!」




    マルコ「カップル成立だね。」




    カップル誕生に教室が一層盛り上がった。












    ベルトルト「どういうつもりなの!? ライナー!!!」




    意外な人物の大声に、教室が一気に静まりかえる。




    ライナー「ベルトルト・・・・・・。」




    ベルトルト「君はエレンの気持ちをわかって言っているのかい!?」




    その一言に、アルミンが反応した。




    アルミン「どうしてそこでエレンが出てくるの?」




    ベルトルト「そ、それは・・・・・・。」




    ・・・・・・前世の話なんて言えるわけがなかった。言ったところで伝わらないし、僕自身も信じていなかったから。




    アルミン「おかしなことを言わないでよ! 私だって勇気を振り絞んたんだよ!?」




    返す言葉がなかった・・・・・・僕がライナーを止める理由がないし、アルミンにはなおさらだ。









    結局、アルミンとライナーは付き合い始めた。




    僕やミカサと、ライナーは疎遠になっていった。



  23. 24 : : 2015/03/07(土) 20:19:19





















  24. 25 : : 2015/03/07(土) 20:25:01





    ざぁ~   ざぁ~





    俺は、目撃してしまった。




    街中で、ライナーとデートを満喫するアルミンの姿を。




    向こうはこっちに気づかずに、俺の目の前を通り過ぎていった。


















    ・・・・・・泣いた。




    恋愛とか失恋とか、はっきり言ってバカバカしい気の迷いだと思ってた。




    でも、今の俺は病気だ。




    弱弱しい気の迷いに、散々に振り回されていた。


















    あいつとの時間は、もう過ぎ去ってしまったことに気が付いた。




    色あせた言葉が、心の中から落ちていく。




    炎の水・・・・・・




    砂の雪原・・・・・・




    氷の大地・・・・・・












    一つひとつに、別れを告げた。






  25. 26 : : 2015/03/07(土) 20:52:31












    「やっぱり、ここにいた。」




    聞きなれた声が耳に入ってきた。




    首にはマフラーを巻いている。




    エレン「お前なぁ、今日は学校だろ? なんでここに居んだよ?」




    ミカサ「エレン、あなたもでしょ?」




    エレン「うっ・・・・・・。」




    ここしばらく、俺は学校に行っていなかった。




    理由は単純で、ライナーと付き合うアルミンを見たくなかったからだ。




    ミカサ「ベルトルトが、心配している。」




    エレン「はぁ、そうだろうな。あいつはいいやつだ。本当に申し訳ないよ。」




    ミカサ「エレン、物事がすべて上手くいくとは限らない。」




    エレン「分かってんだよ!」




    思わず大声をあげてしまった。




    エレン「・・・・・・わりい、ミカサ。」




    何だかまた悲しくなって、頬に涙が流れた。




    何なんだろうな、これが・・・・・・失恋ってやつなのかな?












    ミカサが俺の隣に座った。




    俺も砂浜に腰を下ろした。




    ミカサ「その、アルミンの前世での話・・・・・・聞かせてもらえる?」




    エレン「アルミンのか!?」




    ミカサ「うん、私も、何か引っかかるから・・・・・・。」




    エレン「ミカサ!? お前覚えてるのか!?」




    ミカサ「覚えてる!? 何を・・・・・・うっ!」ズキッ























    ミカサ「・・・・・・エレン・・・・・・アルミン・・・・・・。」ジワッ




    エレン「ミカサ?」




    ミカサ「おかえり、エレン。」




    エレン「あ、ああ・・・・・・ただいま?」




    ミカサ「エレン!!!」ギュウウウ!!!




    エレン「あがががが・・・・・・折れるって!!!」




    ミカサはいつの間にか泣いていた。俺も涙を流していて、周りの人間にはどう映ったんだろうな。




    多分バカップル・・・・・・そう思うと今でも恥ずかしくなる。












    ミカサのおかげで俺は、再び学校に行き始めた。



    アルミンがライナーといちゃつくのを見るのは確かに辛かったけど、ミカサのおかげで耐え切れた。


















    何か月か経った頃、ライナーとアルミンが別れたという話を聞いた。




    それでも、俺とアルミンとの関係は変わらないままだった。



  26. 27 : : 2015/03/07(土) 20:53:17





















  27. 28 : : 2015/03/07(土) 20:59:24






    今でも俺は思い出す。




    あの時俺はアルミンに、もっと恋をすべきだったと。




    俺たちはすれ違っただけだった。今ではアルミンがどこで何をしているのかさえも、分からない。













    あの後、俺を支えてくれたミカサと俺は付き合い始めた。




    今では俺の隣で、大きなお腹を大切そうに抱えている。














    アルミンとの友情が、失われてから久しい。




    それでも、アルミンの言葉の一つひとつは、今だに俺の心の中で輝いている。







    青春の輝きを受けて、輝いている。







                 おしまい





  28. 29 : : 2015/03/07(土) 21:02:48
    以上で終了です。


    今回の作品も、私の大好きなカーペンターズの曲の一つ。「青春の輝き」から着想を得ました。



    もの哀しい失恋ソングですが、私のお気に入りの曲です。
  29. 30 : : 2015/03/21(土) 09:16:16
     神    作    降    臨

▲一番上へ

名前
#

名前は最大20文字までで、記号は([]_+-)が使えます。また、トリップを使用することができます。詳しくはガイドをご確認ください。
トリップを付けておくと、あなたの書き込みのみ表示などのオプションが有効になります。
執筆者の方は、偽防止のためにトリップを付けておくことを強くおすすめします。

本文

2000文字以内で投稿できます。

0

投稿時に確認ウィンドウを表示する

著者情報
hymki8il

進撃のMGS

@hymki8il

この作品はシリーズ作品です

女の子に生まれちゃったアルミン *転生パロ シリーズ

「進撃の巨人」カテゴリの人気記事
「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
「進撃の巨人」SSの交流広場
進撃の巨人 交流広場