この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
この作品は執筆を終了しています。
#00 進撃の巨人 ~もしこの壁の中で 一人の少女と狩人が恋に落ちたとしたら~
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- 1 : 2015/01/28(水) 14:46:24 :
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エレン「ってタイトル長げぇよ!!」
ミカサ「確かに。でも、無為にそこに対して批判をするべきじゃない」
ミカサ「きっと作者にも、何か理由があるのかもしれないから」
エレン「ま、まぁ確かにな。でもよ……」
エレン「……なんでも……今回、お前がヒロインじゃないらしいぞ? ミカサ」
ミカサ「」
エレン「…ていうかなんか、タイトルがどっかのアルバムに入ってた曲の曲名にすんげぇ、似てる気がするんだけどよ…」チラ
ミカサ「……」チラッ
……………………………パクリ?
ジーーーーーーーーー・・・・・・・
作者「…………」ゼンリョクデメヲソラス。
……………パクリじゃないよ!!!!!
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- 2 : 2015/01/28(水) 15:00:28 :
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2019/ 09 改稿版
まえがき(長いので飛ばしたい方は>>4へ)
改めまして、こんにちは。空山 零句 と申します。
このまえがきを見てくださってる方、ありがとうございます。
…そうだね…エレン、ミカサ。タイトル長いね。今見てもそう思うよ笑
今回、執筆させていただいているのは
諫山創先生の作品「進撃の巨人」の外伝にあたる二次創作です。
おっしゃる通り、ちなみにこの物語のヒロインは厳密には『ミカサではありません』。
ごめんね。でもちゃんと重要な人物としても登場しますのでその点ご安心を。ちなみにキャラ崩壊などもありません。
世界観としては原作とほぼ全く同じですが、敢えて細かい点において微妙に演出を変えているシーンがございます。
限りなく近い並行世界、としてご覧いただければ「あぁ、あの物語においてこの子はこんな気持ちだったのかもしれない」と感情移入して見て頂けるのでは無いかと思います。
ちなみにこの作品は2015年執筆作品ですので、少々粗が残るキャラシーンが多いです。その点は申し訳ありませんが、ご了承ください。
なお、この作品はハーメルンという二次創作専門小説サイトにおいても掲載しております。
そちらでは、完全改稿、かつ小説完成版として執筆しておりますのでもし宜しければこちらのURLからどうぞご覧下さいませ。
あの残酷な世界において────
今回のヒロインにあたる
ある「普通の少女」が選んだ一つの選択について、描いていきたいと思います。
長い長い物語となると思いますが、どうぞ、ご覧下さいませ。
ハーメルン版→ https://syosetu.org/novel/197582/
追記
今まで作中で沢山のありがたい意見を頂いております。ありがとうございます!
ですが、今現在は他の方が読みやすくなる様、コメントは申し訳ありませんが不許可とさせて頂いてます。
ご了承くださいませ。もし壁第3話においてのみ、現在感想欄としてコメント欄を開放中です。宜しければご利用ください。
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- 4 : 2015/01/28(水) 15:10:16 :
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─────その日
人類は思い出した
奴らに 支配されていた
『恐怖』を・・・
鳥籠の中に 囚われていた
『屈辱』を・・・・・・
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- 5 : 2015/01/28(水) 15:31:30 :
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――――845年
謎の『超大型巨人』及び『鎧の巨人』により
シガンシナ区は突破。
"ウォール・マリア”は陥落した。
100年以上の虚偽の平和は2体の巨人により
突如として『壁』とともに打ち破られ
人類は 再び 蹂躙された
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- 6 : 2015/01/28(水) 15:56:05 :
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―――この物語は
その悲劇から 二年後の
847年
"ウォール・マリア”陥落以降、流れるようになった
『12歳を迎えても生産者に回るものは臆病者である』
という世論に後押しされ『訓練兵団』に志願した
一人の少女の、物語である
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- 7 : 2015/01/28(水) 16:00:32 :
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第0章 「 夢 」
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- 41 : 2015/02/22(日) 10:28:48 :
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√A BAD
※
淀む視界。
レンガ造りの民家に打ち付けられた背中。きっと、肋骨は何本か粉々に砕けたんだと思う。
激痛は身を引き裂くよう。でもそんな痛みすらも、何故か次第に楽になっていく。
人は死ぬ前に走馬灯を見ると、聞いたことがあった。もしかして、これがそうなのかもしれない。
薄れていく景色と意識。滲んでいく輪郭。
次第に耳から遠のいてゆく地響きと、誰かの悲鳴。消えていく光景の中、一瞬、視界に映る。
それは、一匹の鳥だった。
青い空に、散り散りの綿が散らばっているその中で、あの鳥は『自由』に飛び回っていた。
そうして私は、彼をその鳥と重ねる。
その束の間に、濁流の様な勢いで記憶が右から左へ、左から右へと過ぎ去って行く。
そうして不意に、世界の景色はその身を変えた。私がいるトロスト区の戦火の中ではないその場所は、私が知り得ない筈の場所だった。
そこは薄青く眩さを放つ、地平線の果て。
無限にも思えるように広がる星空の景色。まるで河の様に果ての空へと消えゆく薄緑の粒子の河が空には広がっている。それはまるで、夜の虹のような幻想的な世界だ。
最初にその光景を目に映した時。
それは─────私ではない『誰か』の光景だ、と何故か直感的にそう思った。
でもその景色は次の瞬間、記憶の残像の映像へと切り替わる。
最初に映るそれは、『彼』の横顔。
微熱に浮かれていたあの時、ぼんやりと輝いていた月の下で、共に星空を見ながら彼と話した、『夢』。
多彩な色に揺れる『花畑』の中で、彼を真っ直ぐに見つめたあの時の光景。
誰かが私の頭を撫で、何故か『泣いている』光景。
「壁の中で、人を愛せ」と聴こえる声。
「それができなければ、繰り返すだけだ」
「同じ歴史を」「同じ過ちを」「何度も」と、誰かが言う。
なんの話をしているのかまるでわからない。
燃える様に赤い夕焼けの中で、手を血塗れにし、一枚の紙を持つ男の人。そしてその男を見つめているのは、襟足までの長さで切り揃えられた髪のもう一人の男の人。
その人は、何故か注射を持っている。
彼は言う。雑音のせいで聞き取れないけど、これだけは聞き取れた。
「そうとも限らん」
「もしかしたら誰かが見ているかもしれない」
「……さぁ? これは、誰の記憶だろう」
彼はどこか寂しそうにみえる口調でそう言った。
私は朧気な意識の中、彼の言葉を聴く。その言葉は反響しながら、意識の様な空間を超えていく。
自分という存在がたゆたう世界の中で、その言葉に思いを馳せる。
誰か。
誰かを、愛する。
もし、私が、彼に想いを伝える事が出来ていたならば、愛する事が出来ていたならば。
何か、変わったのかな。
気がつくと、元の光景が広がっていた。
やがて数週間腐り果て、それに吐瀉物をさらに織りまぜたようなこの世のものでは無い臭いによって鼻腔が麻痺していく。
大きな何かに身体を潰され、捻られ、関節が折れ曲がっているらしい。
だけど、きっと幸せなのかもしれない。
痛みがやはり感じない。そういえば身体が動かない。動いているのは脳だけだ。
でもいや、だ
彼に、
やだよ
お母さんやお父さんに、お姉ちゃんに、
まだ、しにたくない
2年前に別れてからもう会えていない友人に、
おねがい、やだ、
何も言えなかった。
わたし、ほんとうは
そしてそのまま、何かが砕ける音と共に、
だれか、たすけ
意識は、途絶えた。
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- 42 : 2015/02/22(日) 10:47:05 :
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- 43 : 2015/02/22(日) 10:49:57 :
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√A
- Wiederbelebung -
- 847 -
※
ドッグン……
_______
______
____
__
_
────チュン……チュン…
「ん……」
「……ッ!!?」パチッ
「あ……れ……?」
「…ゆ、め…?」ボーー・・
「…ッ」ムク
(……おかしい、なぁ)ボ--・・
(すごく……幸せな夢を見ていた気がするのに)
────ドクン
────ドックン
「なんで、だろ………?」ガチャ・・
チュン……チュンチュン……
ザァアァァァァ………………ソヨソヨ……
「─────思い、出せないや………」
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- 44 : 2015/02/22(日) 10:59:51 :
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進撃の巨人 attack on titan
〜もしこの壁の中で一人の"少女"と"狩人" が 恋に落ちたとしたら〜
第1章 「少年」 -Eren Yeager- 【前編】
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- 45 : 2015/02/22(日) 11:10:09 :
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「ふ、あぁあ~~~~っ」トン・・トン・・
母「!」
「おぁよ~~」ポケ~~
母「ミーナ! あんた今何時だと思ってるの!?」
ミーナ「ほへ?」
姉「あーあ、1回起こしたのに」
母「はあ…………あんたは今日『訓練兵団』の入団式でしょう!? お友達待ってるんじゃないの!?」
ミーナ「」
ミーナらしきもの「──────待って…ごめん今何時……?」
姉「ろくひごひゅうはんぷん(訳 6時53分。)」モグモグムッシムッシ
ミーナらしきもの「」
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- 46 : 2015/02/22(日) 11:19:04 :
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ミーナ「ああああああああああああ!! やっば、寝落ちしたああッッッ!」ガッタァアン!
姉「あの子たちとの待ち合わせもそうだけど、あんた何時にトロスト区出る馬車乗んの?」ズズ---ッ
ミーナ「7時15分に馬車"出る”!!」バクッ!!! ムグムグムグムグゴックン
姉「」
姉「(ぶーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!)」ブッシャアアアア!!
父「」
母「!?」
父「………………………」ポタポタポタ
姉「あ……ごめん」ポタポタ・・
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- 47 : 2015/02/22(日) 12:43:58 :
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姉「ってはあああっ!? あんた何してんのマジで!?」ゴシゴシゴシゴシゴs
父「」ゴシゴシゴシ
ミーナ「いやなんでだろ…今のお姉ちゃんにだけはいわれたくない……」ムッシ ムッシ m・・・ゴクリ ゴチソーサマンサ!!
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- 48 : 2015/02/22(日) 12:48:32 :
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ミーナ「え、ていうか今何時!!?」
7:00 チーーーーンーーー!
ミーナ「」
ミーナ「って本編の雰囲気壊してる場合じゃなあああああああい!!」ガッタアアアアアン!!!
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- 49 : 2015/02/22(日) 13:17:11 :
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7:00:14
ミーナ「(シャカシャカシャカシャカシャカシャカ)!!!」
姉「……」
姉「ねえ、母さん」
姉「この字面、大丈夫なの? これ何の説明もないと結構怖い字面じゃn母「黙りなさい」
ミーナ「しゃかしゃかsy……ペッ、ゴクっ ブクブク……ペッ」ジャァーー
姉「ねえちょっと…だから一応こいつヒロインだよね大丈夫なのこの字面っt母「黙らんかい!!!」
※歯磨き中だよ☆
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- 50 : 2015/02/22(日) 13:44:46 :
- ☆注意☆
多分歯磨きしてるシーンがあるSSなんてnote探してもこのSSしかないくらいシュールなシーンだけど
一応これシリアスな作品だよ!
☆読むの止めないでね☆ ミカリンからの お☆願☆い❤
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- 52 : 2015/02/22(日) 13:51:37 :
- 7:00:57
ミーナ「おかあさーーーん!! 私の前送られてきた訓練兵団のジャケット知らない!?」
母「あんたのベットの上!! っていうか何回このやりとりしてんのよ!?」
姉「ってか待った。いま歯磨きあんた何分、いや何秒で終わらせた!!?」
ミーナ「火事場の馬鹿力ってヤツだよ姉ちゃん!!あ ドヤァ!」
姉「いやたぶん違うしドヤるな!!」
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- 53 : 2015/02/22(日) 13:56:13 :
- 7:05:48
ミーナ「うわもう5分ジャン!! やばいやばいがちやばし!!!」ドタドタ
母「ミーナ 来なさい」
ミーナ「え!? いやもうギャグはお腹いっp母「いいから来い」
ミーナ「アッ、ハイ」
父「……恐っ…」
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- 54 : 2015/02/22(日) 14:01:40 :
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母「ふうーーもうこれでしばらくあなたの髪を結わなくて済むとおもうと楽だわ~~……」キュ
ミーナ「むうう、悪かったですね~~!」
母「ふふ冗談よ」ナデナデ
ミーナ「…………////」
母「ねぇ…? ミーナ」ナデナデ
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- 55 : 2015/02/22(日) 14:09:45 :
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母「つらくなったら、いつでも帰ってきなさい?」
ミーナ「!」
母「お父さんも、お姉ちゃんも、お母さんもずっと……この家で待ってるから」
母「あなたは優しいわ。本当に、本当に優しくて、人の気持ちを考えることができる自慢の娘。───だから、だからこそ」
姉 父「……」
母「────きっとこれから先、きっと、つらいことや悲しいことにいっぱい出遭うと思うわ」
母「でもね。そんな時はきっと」
母「あなたの優しさを知るだれかが、必ずあなたのことを助けてくれるわ」
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- 56 : 2015/02/22(日) 14:16:24 :
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ミーナ「お母、さん……」
母「何があっても希望だけは捨てないこと。どんなに辛くても、苦しくても、くじけないこと」
母「そしてもし、そんな中でだれかがあなたを助けてくれたら」
母「今度は、あなたがその人を助けてあげなさい?」
ミーナ「!」
母「世界は、この狭い壁の中でもそうやって回っているのだから」
母「約束よ? いいわね?」
ミーナ「─────うん! わかった!」
ミーナ「ありがとう」
ミーナ「いって、来ます」
ミーナ「お母さん」
ミーナ「お父さん」
ミーナ「お姉ちゃん」
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- 57 : 2015/02/22(日) 14:18:02 :
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姉「────ちゃんと元気でいなさいよね?」
姉「母さんの言うとおり…あんたの帰ってくるとこはここなんだから」
父「気をつけて行ってくるんだぞ」
父「必ず無事に帰ってこい」
母「いってらっしゃい、ミーナ」
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- 60 : 2015/03/01(日) 14:07:28 :
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ミーナ「────うん!」
ミーナ「ほんとに、ありがとう」
ガチャ・・・ギイィ・・・
ミーナ「いってきます!」
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- 64 : 2015/03/01(日) 14:29:33 :
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____
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ミーナ「はぁ、はぁ、はぁ……ッ!」タッ タッ タッ タッ!
ミーナ「や、やばっ!! 間に合わない……っ!!」
7:14:48
少女「あーーもうっ! まだ来ねぇのかよあいつはーーー!?」
少女「もぉーーっ! 寝坊したのかな!?」カチャ
少女「や、やばいよ、もう馬車出ちゃうよ!!」
少女「なにやってんだよあいつはーーーー!!!」イライライライライラアア
少女「ん? あっ?!」
少女「あ? どうした、ってああっ!!」
ミーナ「き、きっつ……!! 荷物重っ!!」ゼエゼエゼエ
ダッタッタッタッ・・・!!
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- 65 : 2015/03/01(日) 14:45:58 :
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少女「っ!! 来やがった!」
少女「おーーーーーーい!! 早くしろこの馬鹿!!」
少女「ミーナーーーーー! 早くーーー! 馬車行っちゃうよーーー!!」
ミーナ「うそ!!? 私待ちじゃん!!!」
ミーナ「うわあああ!! ごめーーーーーん!! !」ダッタッタッタッ!!!
運転人「ん? 君たち、早く乗りなさい!」
少女「ごめんなさい! あともう一人いるんです!もう少し待ってもらえないですか?!」
運転人「ふむ……あと3分待つ、急ぎなさい!」
少女「ありがとうございますっ! ごめんなさい!!」
運転人(この子は最近のわかものにしてはとても礼儀がいいな。……ん? この、薄緑の髪型、何やら見覚えあるような…)
少女「ああもう!! あいつ!!」ダッ!!!
少女「え、ノア!?」
ミーナ「ハアハアハア……うう……やばいよ遅れちゃうーー!」
ノア「くそっ! 貸せ!」ガッ!
ミーナ「っ!? ノア!」ハア・・ハア・・ハア
ノア「ったくなにやってんだよお前は!!」ダッタッ・・タッ
ミーナ「うう……ごめんね」
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- 66 : 2015/03/01(日) 15:42:16 :
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少女「急いでーーー!! あ、すみません! お願いします!」ガララ・・・ンショット・・・
ミーナ「─────っ!! ぶはぁ!! ゲホゲホっ、っハア、ハァ、ハァっ、……」ガラッ
ミーナ「な、なんとか間に合ったぁ~~~!! お、お願いします!」ドサッ・・・
ノア「お願いします!(ガラララ・・・ピシャ・・)」ハアハアハア・・・
運転手「よぉ~~し! 行くよ~~ ハイヤッ!!」ヒヒーーーン!!
ガラガラガラガラガラガラ・・・・・!!!
_______
______
____
___
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ザワッ…ザワザワ…
ノア「いや間に合ったフゥ、じゃねえよ! このバカッ!!」ピシイ!!
ミーナ「痛た! ううっ」
ミーナ「待たせちゃってごめんね、せっかく待ち合わせしたのに」
ノア「ホントだっつうの! ホントならもう置いてかれてるぞお前! 馬車が始発だったし他に乗ってる奴もいなかったら良かったけどよ!」
少女「まあまあ、ノア! そんなに怒らないで。おくれちゃったの……ミーナも、何かあるんでしょ?」
ノア「お前は優しすぎんだよソフィ、馬車の人にも迷惑をかけてんだからここはいわねえとよ?」
ソフィ「ノアは口調が強いんだってば! 別にもうもうちょっと言い方変えてもバチあたらないよ?」
ノア「うっせ! これが生まれつきなんだから仕方ねえだろ」
ノア「で、お前はどーしたんだよ。ミーナ」
ノア「まさか寝坊でもしたのかよ?」
ミーナ「うん、そう……ごめん。なんかお姉ちゃん曰く、二度寝してたらしい」
二人「」
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- 67 : 2015/03/01(日) 15:47:56 :
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ノア「はあああ!!?」
ソフィ「ええええ!?」
ミーナ「ふあ!?」
ノア「遠征前の5歳児かよてめえは!!?」
ソフィ「いやノアそのつっこみなんかおかしい・・・」
ノア「今それ言う!!?」
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- 76 : 2015/04/02(木) 00:15:27 :
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ガラガラガラガラ・・・・!
ノア「…………あのさぁ」
ノア「普通に考えて明日は寝坊したらヤバいな…ってときに限って」
ミーナ「……はい」
ノア「なんでお前はいっつも寝坊すんだよ!?」
ミーナ「」
ソフィ「……あ、あはは」
ミーナ「ええもう、まったくもってその通りでございます…」
ノア「おまけにこのわずか数行のお前に費やさねばならぬネタが浮かばないおかげで」
ノア「一か月近くこのSSが止まってたんだぞおいゴラどうしてんくれんだこのバカがァァァァァ!!?」
ミーナ「あれ!? どうしよう。ノアが今怒ってる理由がまったくわかんないの私だけなのかな?」
ミーナ「あれ!? しかもなんかすごく理不尽な気さえするの気のせい? ねえ、気のせい!?」
ノア「うるっせええええええ!!」バキィィィ
ミーナ「ぐっはあぁぁぁあああ!!!??(何でえええええ!!?)」ドサッアアア・・・!!
ソフィ「ミーナーーーー!? ちょノアおちついてよ!!?」
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- 119 : 2015/04/27(月) 14:01:14 :
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ガラガラガラガラガラ・・・・・
ミーナ「……うん(やっぱなんか多少理不尽な気がしないでもないんだけど)」イテテ・・
ミーナ「まぁでも……こんな時にまで迷惑かけちゃったこと…本当にごめんね」
ノア「まあお前のその癖は昔からな訳なんだしな」
ノア「仕方ねえかもしんねぇけどよ。っていうか集団生活する上で浮きかねないから直せそろそろ」
ミーナ「……ううっ、はいいぃ……」
ソフィ「(くすっ)………もぉ、ノアったら素直にミーナに言えばいいのに~!」
ノア「あ、あぁ!?」
ミーナ「?」
ソフィ「ねえ、ミーナ? ううん、ミーちゃん……私たち、もう今日から訓練兵になるわけじゃない?」
ソフィ「これからは今までみたいにいつも一緒にいられる訳じゃない。だから」
ソフィ「ノアは心配してるんだよ、ミーちゃんのこと」
ソフィ「ちっちゃいころからいっつもどっか抜けてる上に、とっても天然で、優しすぎるミーちゃんのことを」
ノア「っ…べ、つにそんなんじゃねえ! 大げさなんだよお前はいつもさ」///
ソフィ「も~! 照れんな照れんな!」
ソフィ「もちろん、それは私もだよ?」
ミーナ「(コクッ)」
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- 121 : 2015/04/27(月) 18:00:40 :
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ソフィ「ノアは私の事、『優しすぎる』って言ってくれたけど」
ソフィ「ミーちゃんの方がもっともっと優しくて、人の気持ちを考えてあげられる人だと思う」
ノア「まあ、ほんと、それな」ヨイショッ・・
ミーナ「ノア……!?」
ミーナ「………ソフィ」
ミーナ(!)
ミーナ(お母さんも、同じこと……私に言ってくれてた)
ソフィ「だからそんなミーちゃんに」
ソフィ「私も、ノアもね。つらい思いしてほしくないんだ」
ノア「まあ、いろいろ抜けてやがるお前のこと悪くいう奴なんていたら私が吹っ飛ばしてやるけどな」
ソフィ「ふふっ」
ノア「まあ、つまりよ。おまえは一人じゃねぇ」
ノア「たとえどんなにキツイ訓練だろうが、精神的にくるようなことがあろうが」
ノア「一人で背負いこむんじゃねえ」
ソフィ「うん。────私たちは(チャリッ)」
ミーナ「! あっ?! それっ…!」
ノア「! ああ……(ゴソッ)」チャリッ
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- 123 : 2015/04/27(月) 18:27:11 :
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チャリッ……!
ミーナ「私たちの…… “ミサンガ ”……!」スッ
ノア「お前の作ってくれた『約束の腕輪』だな」
ソフィ「たとえ何があっても、私たちは」
ソフィ「ずっと一緒!!」
ノア「(ニカッ)当たりめえだろ!!」
ミーナ「うん!!」
ミーナ「約束したもんね……!」
ノア「ああっ!」
ソフィ「うん!」ニコッ
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- 124 : 2015/04/27(月) 18:45:52 :
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ガラガラガラガラ………!!
ガタン・・・ガッタンッ!!
ざわざわ…ぐーーっ……ぐーーっ……zzz……
ミーナ「す~……す~~っ……」zzzz
ノア「んく~~っ……くぅ~~」zzzz
ソフィ「ミーナもノアも周りの人もみんな寝ちゃったな」
ソフィ「う~~ん」
ソフィ「暇だなぁ。いつ着くんだろ……」
ソフィ「ん? ……んん!!?」バッ!!
ソフィ「あ! ……あれって! ねえ!! ちょっと!」
ソフィ「二人とも起きて!!(ユサユサ!)」
ミーナ「んがっ……! ん~…?」
ノア「」zzzzz
ソフィ「ねえちょっと! ノア!? ふつうここは起きるところでしょ!?」
ノア「」zzzzzzzzzzzz
ソフィ「さらに深く寝るなや!?」ゴッ!!
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- 125 : 2015/04/27(月) 18:56:06 :
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ノア「……いてえ……」シュ~ッ
ソフィ「まったくもうっ」
ミーナ「…………んんぅ、何、どしたの…??」コシコシ・・
ソフィ「ほらっ! 二人とも見てあれ!」
ノア「?」
ザァアアアアアッ・・・!!
ガラガラガラガラ!!
ミーナ「あっ……! あれって!!」ガバッ
ノア「………間違いねぇ!」
ノア「〈トロスト区訓練兵団第一訓練場〉だ!!」
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- 128 : 2015/04/30(木) 01:25:30 :
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ザワザワ…………
ガヤガヤ
ミーナ「ん~~~!! よーやく着いたね~!!」ノビー
ノア「しっかし、まあ」
ソフィ「なんというか」
二人「人多いッッ!!!」ド―――――――ン
ザワザワザワザワザワザワッッ・・・・
ミーナ「ふぇ!? 毎年これくらいじゃないんだ!?」
ノア「んなわけねぇよ、軽くパッと見でも」
ソフィ「300人は、いるよね……」
ソフィ「私が聞いていた話だと大概例年だとせいぜいいたとしても」
ソフィ「200人もいくかどうか、って感じのはずなのに……」
ミーナ「え……じゃあ今年は、特に多いってことなの?」
ソフィ「多分ね」
ノア「やっぱ……これも1年前の『“ウォール・マリア”奪還作戦』をきっかけに」
ノア「世論が変わったっていうのは……本当だった、ってことになるんだろうな」
ミーナ「え? よ、世論って?」
ミーナ「きゃっ!?」ドンッ
ノア「ミーナ!?」
黒髪の少女「あっ……ごめんなさい」
ミーナ「あいたた……! あっ、ご、ごめんなさい! 前見てなくて」
黒髪の少女「あなたが謝ることは何もない。ケガはない?」
ミーナ「あ、ううん! 大丈夫、あなたは?(や、優しいなこの人……嬉しい……!)」
黒髪の少女「私は大丈夫。とにかくあなたにケガがなくてよかった」
少年「おい、ミカサ! 何してんだよ。行くぞ!」
黒髪の少女「えぇ、ごめんなさいエレン! 今いく!」ダッ
金髪の少年「ミカサ? いったいどうしたんだい?」
黒髪の少女「人にぶつかってしまった。私の不注意で(クルッ)」
黒髪の少女「(ぺこり)」
ミーナ「!!(ペコッ!)」
ッタク キヲツケロヨ ミカサ
ゴメンナサイ…エレン。 ! ア、エレン。ニモツヲモトウ。
ハッ!? イヤイイッテ!! イツモイッテンダロウガ! ンナコトシナクテモ
イイッテヨ!
イイカラ。(ヨイショ)
チッタアヒトノハナシヲキケヤオマエハ!!!
アハハハ マアマア!
ノア「あいつらも訓練兵なのか……?(何で今の女こんな時期にマフラーなんて巻いてんだ?)」
ソフィ「かな?(凄い黒髪、ミーちゃん以外に黒髪の人なんて初めて見た……)
ソフィ(すっごい綺麗なロングストレートだなぁ)
ミーナ「そうだよね! きっと…!!(はわわ~!/// 綺麗な女の子だったな~~……すっごく優しかったし……)
ミーナ(嬉しかったなぁ……)///
ソフィ「ミーナ? 行くよ?」
ノア「早く来いよ」
ミーナ「あっ!? ご、ごめんっごめんっ!」タッ!
ミーナ(何だか私)
ミーナ(ここでがんばれる気がしてきたなッ!!)
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- 132 : 2015/05/01(金) 00:23:33 :
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___
_
ザァァアアアッ
教官「(トッ・・・トッ・・・)」
教官「………スウウゥゥッ………!!」
教官「……注もぉぉオオオオオオオオオオオオオく!!!!!!!」
ザワァァァアアア………ッ!!!!?
ミーナ「!!? な、なに!?」バッ
ノア「!?」
ソフィ「ッ!?」
少年兵「な、何だあのハゲの人」
少女兵「シーッ!! バカっ、どう見てもあの人教官だって!!」
少年兵「えっ!? マ、マジかヤベッ!」
教官「………………」
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- 142 : 2015/05/10(日) 16:13:14 :
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ヒョオオオオォォォォォォ・・・
キース「この度は、よく集まってきた。”家畜”共」
ノア「(ピクッ)……は? 今何つった、あのハゲ」
ソフィ「しっ! 黙った方がいいわ、ノア」
ミーナ「……………」
キース「貴様ら大半の人間は、2年前の悲劇以降ものうのうと平和ボケをしていたこの壁の中の“家畜”同然だろう」
キース「そんな最早家畜以下である貴様らには……これより、第104期訓練兵入団式に参加してもらうことになる!!」
キース「だがッッ!!」
ミーナ「!?(ビクッ)」
キース「貴様ら“家畜”どもには」
キース「王へ心臓を捧げ」
キース「“2年前の悲劇”以降」
キース「後退を余儀なくされ、居場所を失った多くの“ウォール・マリア”の民!!」
キース「それらを含めたこの壁の中の」
キース「全人類ッッッッ!!!」
ミーナ「……!!」
キース「それら全ての為に!!」
キース「“命”を懸けることができるか!!?」
キース「その覚悟のある者だけは!!!」
バッッ!!!
──────ドンッッ!!!
キース「右胸に手を当てッッッ!! 公の場へ、そして王へ『心臓を掲げ』!!!」
キース「これから始まる入団式へ、その自らの足で赴くがいい!!」
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- 143 : 2015/05/10(日) 16:44:25 :
-
キース「そんな覚悟もない文字通りの本物の家畜は」
キース「既にその時点で、“巨人”の囮にも使えんッッ!!!」
キース「そのまま惨めに開拓地へ戻るがいい。ただ邪魔なだけだからな。………さあ、貴様らはどっちだ? 今ここで…………」
キース「─────自らの意思で、決めろ!!」
ザワアアァァァ!!
ヒョオオオオォオオオオオオオッ…………
_____………ザワ ザワ……ザワザワッ
キース(─────動き始めたか)
黒髪の少年「────────ッ、」
黒髪の少年「ふ、ふざけんじゃねえ……」ギリッ!!
黒髪の少年「オレは……ッ」
黒髪の少年「……母さんを、帰る家を奪った」
黒髪の少年「───奴らを、この手で!!」ギュッ・・・!!!
黒髪の少年「一匹残らずぶっ殺す」
黒髪の少年「この世から駆逐する!!!」
黒髪の少年「その為に、ここに来たんだッッ!!」ダッ!!
金髪の少年「ま、待ってよエレン!!」
黒髪の少女「エレン!! 待って!」
ザワザワザワザワ………ッ!!!!
ミーナ「────────」
ノア「んな覚悟くれぇ、とっくに決めてるに決まってんだろうが!!」
ノア「行くぞ! ソフィ、ミーナ!!」
ソフィ「……ッ、うん!!」
ミーナ「………っ、うぅ……ッ」
ノア「────ミーナ! ………行けるか?」
ミーナ「………」ガタガタ
ミーナ「…………っ、う…」ッギュ・・・!!
─────私は…
─────…私は……ッ
___________
_________
______
___
_
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- 144 : 2015/05/16(土) 16:53:47 :
-
姉『あんたの帰ってくるとこはここなんだから』
母『つらくなったら、いつでも帰ってきなさい?』
父『必ず、無事に帰ってこい』
ノア『おまえは一人じゃねぇ』
ソフィ『約束……! たとえ何があっても、私たちはずっと一緒だよ!!』
_
___
_____
_______
__________
ミーナ「ッ!!」
______ドックンッッ・・・
ギュ・・・
──────パチッ・・・!!!
ミーナ「─────行くッ!!!」ダッッ!!
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- 148 : 2015/07/19(日) 15:07:06 :
-
ザアアァァ……………ヒョオオォォ…………
ザッ………ザッ………ザッ!!
「時間だ………」
「(スウウゥゥ・・)」
「ただいまよりッッ!!!」
「第104期『訓練兵団』の入団式を行うッッ!!!」
「改めて私が運悪く貴様らを監督することになった」
キース「キース・シャーディスだ!!」
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- 149 : 2015/07/19(日) 17:11:28 :
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キース「貴様らを歓迎する気など毛頭無い!!」
キース「先程も言ったが、今の貴様らは」
キース「せいぜい、巨人の餌になるしかないただの“家畜”ッッ!!」
キース「“家畜”以下の存在だッッッ!!!」
ノア「………(イラッ)」
金髪の少年(僕は、二人を守る。その為に僕も、強くなるんだ)ギュ………
金髪の少年(エレン、ミカサ……おじいちゃん!)
金髪の少女(─────“家畜”か。酷い言い方、するなぁ……)
キース「─────そんなクソの役にも立たん貴様らを」
キース「我々が3年掛けて鍛え上げるッ!!!」
キース「“巨人”と戦う術を叩き込んでやる。」
キース「3年後……ッ!!」
キース「貴様らが“巨人”を前にし」
キース「奴らの、ただの『餌』のままか!!」
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- 150 : 2015/07/19(日) 17:29:01 :
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キース「あるいは、王を守る名誉ある『壁』となるか」
そばかすの少年(ッ!!)
キース「または────巨人を『駆逐』する」
ソフィ「………」
金髪の少女(…………)
背の大きな少年「………」チラ
ごつい少年「………(オイ、何よそ見してんだお前は)」コソッ
背の大きな少年「(い、いや何でもない。すまない)」コソッ
黒髪の少女(エレン………)チラ
キース「─────栄光ある人類の兵士か」
ミーナ「……………ッ!!」ドクン
キース「貴様らが決めろッッ!!!!」
少年(─────あぁ………)ドクンッッ
少年(オレはなる……)
────巨人を、一匹残らず………駆逐してやる。
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- 151 : 2015/07/19(日) 17:36:30 :
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進撃の巨人 attack on titan
〜もしこの壁の中で一人の"少女"と"狩人" が 恋に落ちたとしたら〜
To be continue...
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- 152 : 2015/07/19(日) 17:46:58 :
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2019/09 改稿版
あとがき
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
物語としては区切りの良いここで第一話 前編の締めとさせていただきます。
いやー拙い。これでもまだ書き直した方なんですがほんとに4年前はもっと酷かったんですよね。かなり構想に悩んでたのもあって笑
……悩みすぎですね。しかも療養理由に事実上執筆放置だし。当時、かなりお気に入りやコメを頂いてたので本当に申し訳ない限りです。
もう見てくださってる方はほとんど居ないかもしれませんが、
それでも私は今書いてる作品だけはちゃんと終わらせてからハーメルンの方へ移ろうと思っています。
どうか、時間はかかると思いますが…見ていただけたら本当に幸いです。
空山 零句でした。
2019/09
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