この作品は執筆を終了しています。
ミーナ「“ガーベラ”の花が咲く時、あなたに伝えたいこと」
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- 1 : 2015/01/25(日) 14:26:28 :
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--Prologue--
――私の名前はミーナ・カロライナ。
今年、849年で 私はもうすぐ15歳になる。
私の特徴? えーと…
…………。
(周りのキャラが濃すぎてあんまり無いかもなんていえないよ。)
うん、まああえて自分で言う特徴なら、小さい頃にお母さんに結ってもらってからずっと気に入っているこのお下げ髪くらい、かな?
うんまあ、実を言うとこの髪形、はやってないからなのか
104期の女子で誰もこの髪型の人いないから特徴的なだけなんだけどね。陰では「モサイ」とか言われてるみたいだね!
あれ? なんだろこの気持ち?
あ、あとまぁ得意なことといえば… あ、そうそう!
私 今“ミサンガ”ていうね、
確か、かなり大昔の、え~と…「東洋」てとこで作られてたお守りなんだったかな?
何でも着けてるときに切れたら願い事が叶うっていうそれを作るのが、最近得意なことかな?
こう見えても私、細かい作業は好きなの!
………何か私、さっきからずっと独り言しかしゃべってなくないかな。
あれ? これ誰が聞いてくれているんだろ?なんかすっごい空しくなってきたよ?
うん…
まああとここで伝えなきゃいけないこと…
えーと、なになに……?(ガサガサ)
……。
……―――――――――――っ!!?///
……まあどうせ独り言だし?///
うん、どうせ誰にいってるかわかんないもんね。
別に大丈夫、大丈夫…。うん、多分。
え――――と、はい。
―――――私、ミーナ・カロライナは・・
エレン……
エレン・イェーガーのことが………
だ、大好き……で、す///
つまり私は今絶賛片思い中。
うん、まあ色々あって色々あり、……ベタ惚れしちゃいました。
いつか、そのお話もできるといいな。
…………………。
っっっって!!!///
は、恥ずかしいよ!!!///
私、何告白しちゃってんだろ………////
…誰も聞いてませんように。
っていうか何で私の独り言からこの話始まってるのかな。
そもそもそれがおかしくないかな。
だれ、これ考えたの。
激怒プンプン丸だよ。
―――はい、もう言わずもがなでございますが
この物語は私と、エレンの、物語です。
無理な方は今すぐBACK!!
イヤ、どこに何にバックなのか知らないけど。
もしこんなグダグダな恋愛&ギャグに付き合ってくださる方がいたら、とてもありがたいです。
あと誰かさんからの伝言で亀更新ですみません、だそうです。
何の事なの。だから。
まぁ、何はともあれ、この物語を開いていただいて、本当に有難うございます!
どうか。
最後までこの物語を
…よろしくお願いします。
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- 2 : 2015/01/28(水) 12:27:47 :
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作者「はいミーナさんカットカットオオオオ!!」
ミーナ「え゛っ?」
ミーナ「はあああぁぁあああぁぁぁぁ!??」ガッターーーーーン
ミーナ「えっちょっと待って。マジで!?」
作者「いやいや無駄事多いわ!「まあどうせ独り言だし~?」じゃないよ!?アドリブにも程があるわ!」
ミーナ「いやあんな告白なんて普通にできるわけないでしょ!?」
作者「そこを無心で演じるのがあんたの仕事だろうがああ!!」
ミーナ「いやああああああ!大体私何回コクればいいのよ!!?もう37回目なんですけど!!」
作者「んなもんOKになるまでだ!!」ドーーン
ミーナ「ふざけんなああああああ!!!私エレンに片思いしちゃってます///テヘッなんてもうこれ以上言えるかバカァァアアアアーーーーーー!!!!!!///」
エレン「―――――――……は?」///
↑トオリスガリ。
ミーナ「」
作者「この世界は、残酷なんだ。」ポン・・・
ミーナだったもの「」
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- 3 : 2015/01/28(水) 12:39:25 :
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2019 / 9
改稿版 まえがき
ここまでご覧頂き、ありがとうございます。
大変文章的にも内容的にもチャチな始まりですが、それなりにこの後はちゃんと進行して参りますのでご安心下さい笑
空山 零句 と申します。
この作品「ガーベラの花が咲く時、あなたに伝えたいこと」はただいま執筆中の作品、
「もしこの壁の中で、一人の少女と「狩人」が恋に落ちたとしたら」
という物語の外伝にあたる作品になります。
一応、物語としては全く独立した形で執筆したものですので単体だけでもお楽しみいただけると思います。
物語の特徴としては、ここまで読んでいただければお察しの通りエレン×ミーナのカップリング作品です。
特に、この作品は初期作品という事もあり本編とは違ったラブコメ感ある作品です…が、出来る限り本編の雰囲気を崩さない形で執筆はさせて頂いてます。
苦手な方は、ミーナが先程言った通りブラウザバッグをおすすめ致します。
ですが、…ここまで来たら読んでやる。そんな心境になって頂けた方は、どうぞスクロール下さいませ。
ちなみにこの物語はearthmindさんの『Nostalgia』という歌を元に構想しました。物語の終盤、きっとこの歌に通ずる場面があるかと思われます。もし良ければ、そちらの曲と一緒にこの物語を見届けていただければと思います。
では、どうぞ。
追記
今まで作中で沢山のありがたい意見を頂いております。ありがとうございます!
ですが、今現在は他の方が読みやすくなる様、コメントは申し訳ありませんが不許可とさせて頂いてます。
ご了承くださいませ。もし壁第3話においてのみ、現在感想欄としてコメント欄を開放中です。宜しければご利用ください。
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- 8 : 2015/02/22(日) 11:27:05 :
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-849-
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- 9 : 2015/02/22(日) 12:16:52 :
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-調整日-
【トロスト区】
~訓練兵団 第一訓練場 男子宿舎~
チュンチュン・・・・
エレン「あーーー~~~…」
エレン(そういや、今日はだいぶ久しぶりの休日だな)ボーーー・・・
エレン(いつもなら自主練するところだが、そろそろ…座学試験の事考えて、今日は勉強をしたほうがいいか…?)ノビーーー
エレン(ん~~、いや…。たまには一人でぶらりとどっかいっくのもいいよな…)
エレン(うしっ!)スクッ
カチャ
ギィ…
アルミン「あ!エレン!起きてたんだ!」
エレン「おぅ、アルミン」
アルミン「あれ?どうしたの?」
エレン「いや…ちょっと散歩でも行こうかと思ってな。準備をしてたところだ」
アルミン「珍しいね!いつもなら真面目に自主練に取り組む君が」
エレン「ん? あぁ、まぁ…そういう気分の時もあんだよ」
アルミン「ふ~ん…?」
アルミン(…)
アルミン(………え!? ま、まさか…)
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- 10 : 2015/02/22(日) 12:24:16 :
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アルミン(…まさか、ミ、ミーナと……ついにデートするつもりなの…? エレン……!)
※説明しよう。(CV:原作ナレーション)
アルミンはミーナがエレンに恋しているのを知っている。
そのため、ミーナはエレンにとうとうデートを仕掛けたものとアルミンは「勝手」に解釈したのである。
しかし―――実際はそんなことは一ミリも無い。
アルミン(ついに死に急ぎ野郎にも青春が来たぁぁああ!!)
――――アルミンは微塵も聞いてない。
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- 11 : 2015/02/22(日) 12:38:32 :
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アルミン「エレン!」ガッ!!
アルミン「外さっき見てきたけど風も結構気持ちいい上にそんな暑くなかったし、空もいい感じだった。」ウキウキ
アルミン「出かけるには最適だと思う!!」
エレン「…は?」
アルミン「あと、エレン。トロスト区の街まで行くのならちゃんと持っている限りの服でいいからおしゃれをすること。いいね?絶対だよ?」ズイッ ズイッ
エレン「お、おいアルミン? お前どうした?」
アルミン「わかったね? エレン」
エレン「……お、おう。わかったよ…。」
アルミン「それならいいんだ!」ニヤニヤ
エレン「ま、まぁいろいろ助かる。ありがとな」スッ カチャ
アルミン「楽しんどいでね!! あと帰ってきたら、いろいろ話聞かせてもらうからね~?」ニヤニヤ
エレン「?? お…おう、じゃあな」ギイイ
バタン。
エレン「…なんであいつあんな二ヤついてんだ?」
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- 14 : 2015/03/21(土) 13:23:43 :
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エレン「あ”」トッ・・トッ・・・ピタ
エレン「……しくった」
エレン「どこいくか決めてねぇな。そういや。」
エレン「……」
ヒョォォオオオオオ
エレン「…ん~。 …どうすっかな…これ」
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- 15 : 2015/03/21(土) 13:50:00 :
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トッ・・・トッ・・・トッ・・・
エレン「!! ゲッ…ッ!?」
エレン「(ササッッ!)」
ミカサ「…?」キョロキョロリ
サシャ「どーひたんれす?みはは?(訳 どーしたんです?ミカサ?)」モグモグ・・・ガブ・・
ミカサ「………」
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- 16 : 2015/03/21(土) 13:57:39 :
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エレン(ッッぶな………!!)ハア・・ハア・・
ミカサ「…今、私の第六感がエレンの存在を感じ取った気がした。でも、いない。」
サシャ「なうほろ。」ムッシムッシ ガブ
エレン「」
エレン「……。」
エレン「いや、オイ」
エレン「第六感って何だよ」
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- 17 : 2015/03/21(土) 14:09:38 :
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エレン(……)
エレン(何でだろうな。なんか驚きすっとんで久しぶりにミカサが怖ぇわ。)
ミカサ「正確にはマフラーが感じ取ったので近くにはいる筈。」
エレン(はぁ!!? マフラー!!?そんな高性能だったのかよアレ!!?)
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- 19 : 2015/03/21(土) 14:22:34 :
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サシャ「にひへも…」モゴモゴモゴ
ゴクッッ
サシャ「ミカサはエレンの奥様みたいですね。いつもいつも一緒にいますし!」
ミカサ「!!?」//////
エレン(な!!? は、はぁぁ!!!?)//////
ミカサ「………」///
エレン「………」
エレン(いや、否定しろよ!!? 何黙ってんだアイツは!?)
ミカサ「…私とエレンは」
エレン(あぁ、そうだ、オレたちは…あの日、あいつと出会った頃から…!)
ミカサ「夫婦。」//////←冗談。
エレン(かぞ…く………)
サシャ「」
サシャ「え、そ、そう、なんですか…!!?」タベカスポロッ
エレン「」
エレン「」
エレン「いやなにを言ってやがんだお前は!?んなわけねぇだろうが!??」ガッターーーーーン
ミカサ「ビックゥゥ!!?」
サシャ「!?」
エレン「」
エレン「…あ”」
ミカサ「…サシャ、あと、今のは冗談。」///
サシャ「え… あ、はい。ミカサも冗談、言うんですね」
エレン「」
エレン「」
エレンだったもの「」
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- 20 : 2015/03/21(土) 14:40:20 :
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――――――
――――
―――
――
―
エレン脳内↓
(さっきまで思ってたこと)
くッ!
ミカサにまた見つかるといつもみてえに絶対についてきやがる!!
…せめて、今日ぐらいはアイツからは一人で…!!
アセッテカクレタ。
脳内パッリーーーーーーン!!
―
――
――――
――――――
――――――――
エレン「」
エレン「」
ミカサ「(パアァァアア)エレン………!!」///
サシャ「? …何をしてるんです?エレン?」
エレン(あああああああやらかしたァァァァァァ!!!!!)
エレン(隠れた意味ねぇじゃねぇかぁぁぁ!!!!!!!!)
エレン(クソッッ!!どうする!?このままミカサに絡まれたら今日のオレの休日が確実にめんどくせぇ事になる気しかしねぇ!!)
エレン「……!!」ドックン・・・
エレン(どうする……!!)
ドックン・・・!!
エレン「どうする……!!?」
ドックン・・・・!!!
エレン「逃げる!!!!!」ダッ!!!
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- 21 : 2015/03/21(土) 14:48:02 :
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ミカサ「あっ…」
ミカサ「」
ミカサ「何故? どうして…私からそんな逃げるの?」
ミカサ「…もしかして、エレンは、誰かに私に近づかないようにさせられている…!!?」
サシャ「いや、ないですよミカサ。あれはただ単に多分ミカサに絡まれないように逃げてるだ…」
サシャ「……どんだけ悲愴な顔してるんですかミカsミカサ「エレン!!!」ドオオオオッ!!!
サシャ「あっ聞こえてないですね」
ミカサ「どこの誰が相手であろうと…!! エレンは私が守る!!! 誰…!!エレンに私を近づけさせないよう吹き込んだのは!!!」
ミカサ「エレンを、返せぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」
エレン「あああああああああああああああああああ!!!?」
サシャ「ミカサ………。だから…ナイですって、それは…」モグッ
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- 25 : 2015/03/30(月) 03:18:27 :
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エレン「…………………(ハァハァハァハァハァハァハァ………)……待てよ…ハァハァ…何でハァハァ」
エレン「せっかくの……休息日に…ッッこ…んなッ…ゼェゼェ言ってんだよオレは………っ」
エレン「……」
エレン「………ホント何でだろうな」
エレン「ミカサが……怖ぇ……」
ミカサ「ふへっきしっ!!?」
ミカサ「んっ…風邪……? エレン…会いたい」
ミカサ「エレンエレンエレンどこにいるのどこにいるのまもる守るマモルまも――――
サシャ「ミカサ、ますますヤンデレ入っちゃってます。落ち着いて下さい。」
サシャ「あとミカサ。」
サシャ「コワイですよ。」
ミカサ「」
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- 26 : 2015/03/30(月) 03:51:08 :
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エレン(…あ、くそ…結局どこ行くか決めてねぇじゃねぇか…)
エレン「しまったな……」
エレン(まぁ、その辺歩いてりゃ…行きてぇ所くらい見つかるか…)
エレン(…街んとこに通じてる広い草原の街道が確かあったっけな)
エレン(…ん~…ちょっとそこら辺、散歩でもするか)
______
____
__
_
ザァアアアアア―――………
ソヨソヨ……
エレン「…んーっ、にしても…今日は天気もいいし、風も、アルミンが言ってた通り、結構いい感じじゃねぇか」
トッ トッ トッ
エレン(……何か)
エレン(久しぶりに空をのんびり見てぇ気分だな)
トッ トッ
……ピタ……
エレン「……(キョロキョロ…)」
エレン(お、いい感じに傾斜がある草原だな、ここ)
エレン(座ってみるか)スッ
カサカサ…
エレン(お、見晴らしも結構いい感じだな)
エレン(…寝てみるか…)ヨイショ
エレン(ここはあんま人通らねぇし…堂々と寝っ転がれるな。確か…アルミンが教えてくれたんだったか?ここは)
ゴロン……
―――――ザアァァッ……
エレン(…うん、やっぱ寝っ転がるのはいいな。)
エレン(……たまには、悪くねぇ。)
ソヨソヨ…………ヒュゥゥッ―――
ヒョォォォォ……
エレン「………」ボーッ………
エレン「風、気持ちいい…」
エレン「…ん」
エレン(何だあの雲…… こないだアルミンと食ったドーナツみてぇだな)
エレン(ん? …あれもずいぶん変な形してやがる。)
エレン(……顔みてぇな雲だな)
エレン(…誰かに似てやがる。誰だ?)
エレン「あ」
エレン「…そうだ、ミーナだな」
エレン「…ッ」クスッ
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- 27 : 2015/03/30(月) 04:00:53 :
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ザアァァァッ………
エレン「……」
エレン(…あぁ、そうだ。ガキの頃)
エレン(オレ、毎日、家の近くの川辺で、寝っころがりながら…雲を見てボーッとしてたんだったっけか)
エレン(そうだ… そん時に、アイツ……アルミンに)
エレン(――――「外の世界」の話、初めて聞いたんだ。)
エレン「……」
エレン「…やっぱ、一人じゃなくてアルミンとかミカサ…連れてこりゃあよかったか」
エレン(もったいねぇことしちまったな)……ムク…ッ
エレン「ん?」
エレン「……おおっ」
エレン「…すげぇ綺麗な花畑あるな」
エレン「訓練所の近くに……あんなに綺麗な花畑、あったのか」
エレン「……ん?(ジーッ)誰かいやがる?」
エレン「…誰だ? あの人影」
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- 28 : 2015/03/30(月) 04:20:52 :
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エレン(…ブルーのTシャツに緑のスカート、黒タイツ)
エレン(なんか見たことある格好のヤツだな)
エレン「…ん? ………ん!?」
エレン「あのおさげ髪…って…」
エレン「! 振り返った……」
エレン「ッ!」
エレン「…今、目、合った…?」
___
__
_
ザアアアァァァ・・・
少女「!? えっ、今、目合った…?」
少女「? 誰だろ、あれ?」
少女「…………えっッ!?」
少女「え、うそッ!? えっ!?」////
少女「エレン!?」////
少女「えっ!? えっ!?えっ!?な、何でエレンここにいるのッ!?/////」カァァアア
エレン「……? やっぱあれ、ミーナ、だよな……!?」
エレン「おーーーーい!!ミーナだよな!!?お前ーーー!?」
ミーナ「!! えっ、結構こっからエレンの所まで距離あるのに!?」
ミーナ「…私って、気付いてくれたの……!?」
ミーナ(……う、嬉しい///)
ミーナ「あっ…! うん!!私よ!!エレン!!ミーナだよ!!」
エレン「!! やっぱしな…!!」タッタッ・・!!
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- 29 : 2015/03/31(火) 15:17:31 :
- エレミナ一時期ハマってたんで期待です(((o(*゚▽゚*)o)))
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- 31 : 2015/04/27(月) 01:41:41 :
- 続きwktk ψ(`∇´)ψ
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- 33 : 2015/04/27(月) 19:39:48 :
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ザアァアアァァ・・・・・
ミーナ(!! あっ、しまった最悪---!)
ミーナ(こんなことならもっと身だしなみ整えとけばよかった~~~!!)ガーーンガーーン
エレン「よぉ、ミーナ。奇遇だな!」
ミーナ「あっ、うん…そうね! お、おはよ!」
エレン「おう、何してんだお前?こんなとこで」
ミーナ「え?私? ああ…う~んと…」
ミーナ「ちょ、ちょっと散歩がてら寄ってみよっかな~って思ってね!」ニコッ
エレン「ふ~ん? そうなのか…」
ミーナ「あれ? そういうエレンは?何で一人なの?」
エレン「あ? あぁ…まあ、たまにはな。」
ミーナ「珍しいよね? ミカサもいないなんて?」
エレン「なんでまるでいつもセットみたいな感じになってんだよ」
ミーナ「? 実際そうでしょ?」
エレン「……………」ヒテイデキネェ
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- 39 : 2015/05/10(日) 13:08:37 :
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エレン「…まぁ確かに一緒にいることは多いな」
ミーナ「ふふっ、でしょ?」クスクス
ミーナ「!」
ミーナ(そうだ…これはチャンスよ!ミーナ!!)
ミーナ(こんなおしゃれも何もしてない状態なんてホントはイヤだけど!)
ミーナ(こんな機会! 逃す手なんてないじゃない!!)キラーン!!
ミーナ(が、頑張ってエレンと、いっぱい喋らなきゃ! 私…エレンと…喋りたい・・!!)///
ミーナ「え、えっと…ね、ねぇ、エレン?」
エレン「ん? 何だよ?」
ミーナ「そ…その、よかったら少しお話しない?」///
エレン「? あぁ、別に構わねぇけど」
ミーナ(よっしゃぁあああああああ!!!!)/////
エレン「…どうしたお前? んなニヤけてよ」
ミーナ「ふぇっ!?/// べ、別にニヤケてなんかないよ!」///
エレン「そうか?ならいいんだけどよ?」
ミーナ「う……うん」///
ミーナ「…ね、ねぇエレン?よかったら、さっきの…話、続き聞かせて?」
エレン「ん?あぁ、ミカサのことか?」
エレン「…あいついつもめんどくせぇんだよな…オレの事心配してくれんのはわかんだけどよ」
ミーナ「え? ミカサのことでしょ?」
エレン「あぁ」
エレン「オレに対して過保護すぎんだよ、ホント」
エレン「たとえばオレが重い荷物持ってたらよ?」
――ミカサ『エレン、荷物重そうに見える。私が持とう。』
エレン「…とか」
――ミカサ『…エレン、人参はちゃんと食べて。好き嫌いは身体に悪い。』
エレン「………とかよ」
エレン「……………」
エレン「いや、あいつはオレの姉か母親か何かか!! オレはお前の兄弟でも親でもねぇってんだよ!!」
エレン「…あぁ、つい愚痴が大声になっちまった。悪いなミーナ…って」
エレン「…ミーナ?」
ミーナ「…」パチクリ
ミーナ「クス、クス…っ」
ミーナ「…ふっふ、あはははは!!」
エレン「!!? な、何だよいきなり!?」
ミーナ「いや、だって~~~!!! あっははははは!!」
ミーナ「ふふっ、あ~~っ!! お腹痛いーーーーっっっ!!あははははははは!!!」
ミーナ「ご、ごめ、に、人参て…あっははははは!!!ひ~!ひ~!つぼったぁぁあっ!!」
エレン「笑いすぎだろお前!!! 話した俺の方が恥ずいじゃねえか!!!」///
ミーナ「あっははははははははは!!!」
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- 40 : 2015/05/10(日) 13:18:41 :
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ミーナ「は~~っ…笑った笑ったぁ」クスス
エレン「おまえなぁ…」
ミーナ「ふふっ、ごめんね?」
エレン「別にいいけどよ…今日も訓練所出る前にちょっとあってな?」
ミーナ「うん」
エレン「色々あって…あいつ追いかけてきやがったんだよ。あのくそ速ぇ足で」
ミーナ「えっ!? 追いかけてきたぁ!?そ、それで?」
エレン「何とか撒いてきた。で、一人でここらをぶらぶらしてたっつう訳だよ」
ミーナ(み、ミカサ…何してるの…)
ミーナ「っていうか追いかけられたって何したのよエレン?!」
エレン「…いや、まぁ、それは…ちょっと説明しづれぇんだよな」
ミーナ(いったいその訓練所出てくる前に何があったの・・?)
ミーナ(…うん、気になるけど何かエレン話しづらそうにしてるし、深く切り出すのはエレンのためにもやめとこ…)
ミーナ「へぇ…大変だったんだねエレン…(遠い目)」
エレン「どうしたお前、えらい目が死んでねぇか?」
ミーナ「気のせいじゃないかな?」
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- 41 : 2015/05/10(日) 13:41:44 :
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エレン「…? っていうかよ…お前、さっきから何ニヤニヤしてんだ?」
ミーナ「ふぇっ!!?///」カアアアッッ
ミーナ「えっ!? いや、だから!!べ、べ…別に何でもないよ?///」
エレン「何か心なしか顔赤いしよ、大丈夫か本当に?」
エレン「熱でもあんじゃねぇのか?」
ミーナ「だ、大丈夫…」///カアアッ
ミーナ「…え? エレン、私のこと心配なんてしてくれてるの?」
エレン「は? 当たり前だろ?」
↑(同じ班だからである。)
ミーナ「…エレン」
ミーナ「…えへへ(にこっ)あ・・ありがと。う、嬉しい」///
エレン「? 大げさだな、お前は。体調悪そうなやつなんて放っておけねえだろ普通?」
ミーナ「!」
ミーナ(…あぁ、そうだ…エレンって…)
ミーナ(こういう人だった…)
ミーナ(さっきだって、ミカサがエレンのこと…ホントに家族みたいに心配して(ちょっと度は過ぎてるかもしれないけど)言ってあげてるんだってことには…)
ミーナ(ちゃんとエレンも…気づいてる…)
ミーナ(……ああ…やっぱり)
ミーナ(エレンって、いいなぁ………)トクン
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- 42 : 2015/05/14(木) 17:46:35 :
- 続き楽しみでっす。
俺好みの作品や
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- 46 : 2015/05/17(日) 17:07:08 :
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エレン「にしてもすげえな! この花畑はよ!」
ミーナ「え、そう? わかる!?」
ミーナ「本当にすっごく綺麗よねココ!」パアァ
エレン「あぁ、ホントな!」
ミーナ「……………………」
エレン「……………………」
ミーナ(うわああああ~~~ん!!! 会話途切れちゃったよどおしよおおお~~~!!)
――――やばい。どうしよう。会話が本当に続かない。
目の前には私のお気に入りの花畑。今、この場にいるのは・・私とエレンの二人だけ。
状況としては本当にこれ以上ないくらい最高なのに―――あぁもう泣きそう。いや泣いてる。もうこれ絶対泣いてる。
エレン(そういやこいつとこうして二人でしゃべんのもよくよく考えたら数えるくらいしかなくねぇか?)
エレン(…………)
エレン(やべぇ会話続かねぇ。 何話せばいいんだ?)チーン
ミーナ「………」
――――自分のこの機転の利かなさにはもうホントに落胆するしかないなぁ……
そんな風に思いながら、私は隣のエレンを、こっそり見つめた。
沈黙が続くこの状況が気まずいのは私も、エレンも同じなのかな。
エレンも―――うっすらと微妙そうな表情を浮かべていた。
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- 47 : 2015/05/17(日) 17:08:23 :
- 頑張れ!
続きが気になるhshs
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- 48 : 2015/05/17(日) 17:16:33 :
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ミーナ(え、エレン、何か喋ってくんないかなぁ…?)チラッ
エレン(…ミーナ、なんか喋らねえのか?)チラッ
パッチ……
エレン「………!」
ミーナ「……っ!?」///
ミーナ(はわぁあああああぁぁぁ!!? ///目ぇ合ってもうたぁぁ!!!?)///
ミーナ(ちょっ、待って、心の準備がまだっ…///ど、どーしよ・・そ、そんな見ちゃやだエレン!!!///)カァァァアア
エレン「っ! な、なんだよ…そんなにジッと見つめんなよ。なんか緊張すんだろ」
ミーナ「ち、違…ッ!!///(カアア)そ、そんなんじゃないよ!!」
ミーナ(あ。)
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- 50 : 2015/05/17(日) 17:28:48 :
-
ミーナ(あぁもおお!!なんでこんな言い方しかできないの私のバカバカ~~~~~!!!)///
ミーナ「ご、ごめん」
エレン「? 何がだよ?」
ミーナ「あ、いやその…ッ、
い、いきなり大声出しちゃってびっくりしたでしょ?」
ミーナ(もおぉ~~~! ううっ、舌がうまく回んないよ~~)
―――どうして…こんなに私 エレンの前だと緊張しちゃうんだろ…?
エレン「…え、いやそれを言うなら謝んのはオレのほうだろ」
エレン「その、悪ぃな。いきなり見つめちまってよ」
エレン「気を悪くさせたんなら謝る」
エレン「すまん」
ミーナ「えっ!?えっ?! いや、そ、その…そんな!!」
ミーナ「エレンは謝らなくてもいいよ!!」
ミーナ「それに、そのこっちこそごめん」
ミーナ「その…私もエレンともっと何か喋りたいなぁ、って思って…」
ミーナ「私も、見つめちゃったの」
エレン「…」
エレン「…は…………?」///
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- 52 : 2015/05/18(月) 03:35:52 :
- ミーナかわゆす///
続きが楽しみhshs
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- 53 : 2015/05/18(月) 15:53:33 :
- ミーナ大好き!
続き楽しみです。
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- 54 : 2015/05/29(金) 00:04:59 :
- 執筆ファイト!
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- 57 : 2015/07/19(日) 23:37:49 :
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エレン「………」///
ミーナ「………」///
―――時が、止まった気がした。
たぶん5秒くらい、私は…エレンと見つめ合ってしまったと思う。
でも。その時間は…
何かの本で見たような…
ホントよく聞くありきたりのような言い方だけど―――
まるで、1時間くらい…ずっと見つめ合えていたように、私には感じた。
心臓の鼓動が――――
聞こえないはずの鼓動が、確かに脈打っているのを感じる。
その音は、早鐘のように私の中で響き続ける。
顔が、熱い。
エレンの、緑色の瞳――――――――綺麗。
引き寄せられてしまいそう。
視線を、外せない……
-
- 65 : 2015/08/10(月) 00:39:58 :
-
ミーナ「…っあ」
ミーナ「ああ~!! え、エレン!」///
エレン「!? な、何だよ?」
ミーナ「え、えと、…そのぉ……」モゴモゴ///
――――だ、ダメ!もう無理にでも話題を変えないと…
こんな、こんな雰囲気、
こんな状況、恥ずかしくて死んじゃうううう~~~!!!
――――もっと、知りたい…
――――もっと、エレンのこと、いっぱい、知りたい。
――――だから…もっと、エレンと話さなきゃ……!
…ううん、話したい…だって―――――
こんな機会――――――もう、ないかもしれないんだから…
ミーナ「…え、エレンって…! その…さっきこの花畑のこと、すごいって言ってたけど…」
エレン「? 何だよ?」
ミーナ「もしかして花…好きなの?エレンも」
エレン「え…あ、いや…」
エレン「あいにく、オレは花はそんな好きってわけじゃねぇな…」
ミーナ「あ、そ…そうなの…?」
エレン「おう」
ミーナ「…ふふ」
エレン「!」
ミーナ「それもそっか! エレン、そんな感じする!」にこっ
エレン「な、何だそりゃ…そんな感じって…」
-
- 66 : 2015/08/10(月) 00:50:15 :
-
ミーナ「…!」
ミーナ(――――――そっか)
ミーナ(そうだ…そんな、無理して話そうとしなくったって)
ミーナ(エレンは…ちゃんと、話、聞いてくれる……)
ミーナ(あせらないで、エレンに)
ミーナ(エレンの、私が知りたいこと…ちゃんと伝えていけばいいのかな)
ミーナ「…う~ん、じゃあ、もしかしてここにいっぱい咲いてるこの花のこと…」
エレン「まったく知らねぇな」
ミーナ「そっかぁ」
ミーナ「…じゃあ、その、よかったら…」
ミーナ「教えて、あげよっか…?」
エレン「! いいのか?」
ミーナ「うん。私の下手な説明でいいんなら!」にんまり
エレン「…おう! 頼む」
ミーナ「やったっ! うん!教えてあげるね!」
ミーナ「―――この花はね?」
ミーナ「“ガーベラ”っていうの。」
エレン「…ガー…ベラ…か?」
ミーナ「うん! そう!」ニコッ
-
- 70 : 2015/11/08(日) 19:31:16 :
-
ヒョォォオオオオオ………
エレン「お前は…花、好きなのか?」
ミーナ「うん!大好き!」
ミーナ「エレンにはまだそういえば言ってなかったよね?私が花好きって」
エレン「ん…まぁ、確かに聞いてねぇな」
ミーナ「えへへ、私ね!ちっちゃい頃から…花を見るのが大好きでね…?」
ミーナ「お母さんが、いっぱい花のことを教えてくれたの!」
エレン「そうなのか…」
ミーナ「うん!」
エレン「…優しい母さんだったんだな」
ミーナ(…! あ…)
ミーナ(…そういえば、エレンはお母さんを4年前の時に…)
ミーナ「……あ、あの…ごめん、エレン」
ミーナ「そ、その…つらいこと思い出させちゃった…?」
エレン「ん? …あぁ、気にすんなよ。オレは大丈夫だからよ」
ミーナ「…そ、そっか、ごめんね?」
エレン「おう。 …あぁ、そういやよ」
ミーナ「? どうしたの?」
エレン「ついこないだ、ピクシス司令がトロスト区襲撃想定訓練を見に来たことあったろ?」
ミーナ「あぁ…あははっ! 大変だったよね…あの時は!ジャンすんごい暴走してたし」
エレン「あぁ、ホントな… 急によくわかんねぇ料理対決とか始めやがるし、ついてけなかったぜ…」
ミーナ「ふふふ、まぁ私も正直それは思った!」くすくす
ミーナ「ジャンのお母さんが来たときとか、ジャンが「ジャンボ」ってお母さんに呼ばれてたから、もぉ笑った笑った!」クスクスクス
エレン「あぁ、んなこともあったよな…」クスッ
エレン(…母さん、か…)
エレン(………あ)ドクン
エレン(あれ……ちょっと、待てよ?)
エレン(この花……って)
エレン(見た、ことが…)
――――――――――――
―――――――――
――――――
――――
――
―
-843-
5月
「エレン!」
「こら!エレン!」
「あんた、またこんなに怪我なんてしてきてからに!」
「また喧嘩したんじゃないだろうね!」
「ち、違ぇよ!」
「…し、仕方ないだろ! アルミンが川に落っこちまったんだからよ!」
「助けなきゃいけない、って思って飛び込んだんだよ!」
「…」
「ホントだって!!信じろよ!」
「まぁ、カルラ、そんなエレンを怒ってやらなくてもいいじゃないか。エレンの言ってることはすべて本当だ」
「…あら、そうなの?」
「~~そーだよ! オレの言うこともうちょっと信じてくれてもいいだろ!?」
(…耳赤くないわね)
「あんた、喧嘩してきたことは大抵私には話さないからね…」
「……ぅぅ」
「もう、そういうことがあったときはいっつもお母さんを呼びなさいっていってるでしょう?」
「エレン、あんたのそういうの所は悪い癖よ?」
「……わかったよ」
「………あ、あのさ」
「何、どうしたの? エレン」
-
- 72 : 2015/11/08(日) 19:51:29 :
-
「こ、これ! 見てくれよ!」
「…なに?」
「あら、この花…」
「…じ、実は…これ、アルミンが見つけて…」
「綺麗だな、って思ったから、オレが取ろうとしたんだよ」
「そしたら、アルミンも手伝ってくれてさ」
「まぁ、橋の下の…結構危ねぇとこに咲いてたから」
「それ取ったとき、アルミンが川に落っこちまったんだ」
「だから、助けようとして…こうなった。」
「…そう、だったの。」
「顔、ケガしてるじゃない…どこか、他には痛むの?」
「…いてぇけど、こんなもん屁でもねぇ…いてててて!!」
「ほら言わんこっちゃないじゃない!!」
「…まったく、アルミン君は?大丈夫?」
「ん…まぁあいつはケガはなかったみてぇだ」
「…そう、よかったわ。」
「…エレン、あんた…この花をどうして私に持ってきてくれたの?」
「………」
「…母さんに、あげたいなって思ったんだよ」
「…!!」
-
- 73 : 2015/11/09(月) 09:04:03 :
-
(…………エ、レン)
「エレン、救急箱だ。こっちにきなさい、手当てをするぞ」
「わかったよ、父さん…」
「…」
「…母さん?」
「! え…な、何よ?」
「……何で、泣いてんだよ?」
「え?な、泣いてなんかいないわ! ほ、ほら!早くお父さんに手当てしてもらいなさい!」
「…わかったよ」
トッ トッ トッ…
「……」グス・・ポタッ・・・
「…ありがとう。エレン」ニコ・・
――――――――――――
―――――――――
――――――
――――
―
-
- 74 : 2015/11/09(月) 09:19:24 :
-
エレン「…………」
ミーナ「…? エレン、どうしたの?」
エレン「…え、あ…いや、ちょっと思い出した事があってな」
ミーナ「え…? 何を?」
エレン「やっぱり違った。オレ…この花、見たことがある」
ミーナ「そう、なの?」
エレン「あぁ…昔、まだこの花がどんなヤツなのかまったく知らんかった時に」
エレン「母さんに、プレゼントしたことがある。…思い、出したんだ」
ミーナ「え…! そ、そうなの!!?」
ミーナ「え~~!!? すっごい偶然じゃない!?」
ミーナ「………ふ、ふふふふ…!」くすくすくす
エレン「? な、なんだよ…?何がおかしいんだ?」
ミーナ「だって…エレン、お母さんとかに反抗ばっかしてそうなイメージあったし」
エレン「…否定できねぇな」
ミーナ「でも、お母さんの為に…ガーベラを持ってってあげたんでしょ…?」
ミーナ「やっぱり―――――――エレンは優しいね」ニコッ
エレン「!!」//
エレン「は、はぁ!?そ…そんなオレは優しくなんてねぇよ!」
エレン「…オレはただ、それが綺麗な花だったから、母さんに見せたくて…持っていこうって思っただけだっつうの…」///
ミーナ「そういうところがいいんじゃない! エレンのいいとこでしょ?」にこっ
ミーナ「えへへ、エレンのいいとこ…また見つけちゃった!」///
エレン(…)///
ミーナ「? どしたの?」
エレン「…………」
エレン「……な、なんでもねぇよ」
エレン(何だこれ…今、何か)カァアア・・///
エレン(すんげぇ…ミーナが可愛く、見える…)
-
- 75 : 2015/11/09(月) 09:23:22 :
-
エレン(ってか、さっきだってそうだ…)
エレン(何でオレは、こいつに見つめられると…こんなに気恥ずかしい気持ちになるんだ…?)
エレン(…ダメだ、今までこんなん感じたことねぇから、よくわからん…)
ミーナ「も~、ちょっとエレン~? さっきからちゃんと私の話聞いてる?」
エレン「あ? あぁ、聞いてる。」
エレン「悪ぃ、今何か話してたのか?」
ミーナ「いや、聞いてないんじゃん…」
-
- 76 : 2015/11/09(月) 09:53:00 :
-
エレン「悪かったって…すまねぇなミーナ」
ミーナ「ううん、全然、大丈夫!」
ミーナ「えっとね、花にはね…「花言葉」っていうのがあるっていう話してたの」
エレン「花、言葉…? 何だそりゃあ」
ミーナ「花言葉っていうのは、これはホンットに昔の話らしいんだけどね…? お母さんが教えてくれたんだ!」
エレン「ん?どんな話なんだ?」
ミーナ「えっと……その昔、花は、神様からのメッセージや…願いが込められてるって言われてたらしいの」
エレン「神様から?! なんだそりゃ!すげぇじゃねぇか!」
ミーナ「うん! それでね、その神様と暦を結び合わせて名付けられたものが…」
エレン「花言葉ってヤツか?」
ミーナ「そいうこと!」クスッ
ミーナ「私は、その花言葉が大好きで…いっぱいお母さんに教えてもらったんだよ!」
エレン「そうなのか…」
-
- 77 : 2015/11/09(月) 10:11:58 :
-
ミーナ「その中でもね? 一番、私が好きなのは」
ザァアアアア・・・・!
ミーナ「この、ガーベラなの!」
エレン「……!」
ミーナ「ね? 綺麗でしょ…?」
エレン「あぁ…」
エレン「綺麗だな…確かに」
エレン(…花なんて、正直、最初はまるで興味がなかったけど)
エレン(…こいつが、こんなにはしゃいで)
エレン(楽しそうに話すこのガーベラってのは)
エレン(…そんなに、良い花なんだな…)
エレン(…男だから、とか、女だから、とか関係なしに)
エレン(花を観賞するのも、悪くないかもしれないな)
ミーナ「訓練場の近くに、こんなにいっぱいガーベラが咲いてるなんてびっくりしたよ!」
ミーナ「前にアニと散歩してる時、たまたま見つけたの!」
ミーナ「えへへ…私お花好きなの、あんまり知られちゃうと恥ずかしいし」
ミーナ「馬鹿にして否定するよーなやな人も中にはいるから、ちょっと隠したかったんだけどね」
エレン「そんなことねぇだろ」
ミーナ「え?」
エレン「そんなお前の好き好んでやってることを、馬鹿にするような奴なんかほっときゃいいんだよ」
エレン「それにいいと思うけどな。オレは」
ミーナ「…え」
ミーナ「いいって、私がお花好きなのが?」
エレン「どこかおかしいのか? 別にそんなことねぇだろ?」
エレン「(クスッ)」
ミーナ「……ッ!?」カァアア///
ミーナ「ッ!!」///バッ
エレン「…? どうしたんだよ、いきなりそっぽなんか向いてよ」
ミーナ「何でもない! な、何でもないからぁ!」///
ミーナ(な、な、ななにその笑顔っっ!? は、は反則なのよ!馬鹿ぁぁ!!)
エレン「? お前体調ホントに悪いんじゃねぇのか?」
ミーナ(こんのっ唐変木ッッ!!!鈍感ッッ!!)//////
トッ トッ・・
エレン「オイ、おでこ出せよ?」
ミーナ「…え?」
ミーナ「ふ、ふぁぁッ!?!」///
ミーナ「え?//ちょ・・ちょっと!?//な、何ッ!?」//////
エレン「いいから!おでこ当てさせろ!」
ミーナ「え?え?え?え?え?ま、ままま、待ってやだエレン」////////////カァァァァ!!
ミーナ(ま、まま、待ってッ、やだやだやだ!キス!!?キスぅぅ!!?)//////
ミーナ(待って、だめっそんな! エレンの唇、かおっ!近づくぅぅぅ!!? やだやだやだやだだめぇ!!まだ心の準備がぁああああああああああああ―――――)////////////
ピト・・ッ
ミーナ「」
エレン「ん~~熱、あんのか?」
エレン(昔、そういやミカサによくされたな、これ)
エレン「…とくになんもねぇぞ?」
ミーナ「」
ミーナらしきもの「」
-
- 78 : 2015/11/09(月) 10:13:20 :
ミーナ「~~~~~~~~~~~~!!!??」//////////
ボッ!!!
エレン「うおッ!!?あっつ!!?」
-
- 79 : 2015/12/26(土) 01:41:04 :
-
エレン「お、おい!大丈夫かよミーナ!?」
エレン「お前、顔真っ赤じゃねぇかよ!!」
ミーナ「(バッ!!)だ、大丈夫!ホント大丈夫だから!」///
ミーナ(―――ダメ)
ミーナ(か、顔…あ、合わせられないよぉ…)///カァァァ
エレン「おい、ミーナ? 大丈夫なのか?」
ミーナ「!」
ミーナ「……」
ミーナ「ご、ごめん…」
ミーナ「心配、かけちゃって」
エレン「!」
-
- 80 : 2015/12/26(土) 02:06:04 :
-
エレン「心配なんて…」
エレン「するに決まってんだろ! 当たり前だろうが!」
エレン「オレにとっては
―――――お前は、その…大事な、仲間…なんだからよ!!」
ミーナ「…!」
ミーナ「…」
そっか。
そう、だよね。
――――エレンにとっては、私は…
ただの…『友達』で
ただの…『仲間』
なんだ…から。
そんなの、最初っからわかってたのに。
…あれ?
ズキンッ
ズキッ………!!
ミーナ「…あ、れ?」
ミーナ「…ぅ」ツーーー・・ ポタポタッ
エレン「…ミーナ?」
――――あれ? 痛い。
何で、だろ? 痛いよ。
―――――たまらなく
胸が。
あるいは心が?
どちらにしてもどっちでもいい。
痛い。痛い。痛いよ。やだ。何で。
涙が出てくる。溢れてくる。 何で?痛いから?
ウソでしょ、止まらない、止まって。やだ、やだよ。
エレンの前なのに。目の前なのに。
心配させちゃう。びっくりさせちゃう。
そんなの、嫌なのに…!!
あ。
そうなんだ。
そっか。私は やっぱり。
―――――エレンが、大好き、なんだ。
あの日の夜、一緒に壁の上で話した あの時から。
私は、エレンが、好きなんだ。
本当だったら、付き合いたい。一緒に、いたい。
巨人に立ち向かう為に戦う兵士が、
恋にうつつを抜かしているのは、おかしな話なんだと、思う。
そんなこと、わかってる。明日にでも壊されるかもしれない
この壁の中で、あなたと一緒にいられたらって
そう、思ってしまうのは
そう、願ってしまうのは
「わがまま」なんだろうなって。
でも、エレンの隣にいるのは
いつだってミカサ。
私なんて、場違い なんだ。
私は知ってる。ミカサと一緒にいる時
エレンは いつも、自分らしくしている。
私と一緒にいる時みたいに、こんな風にぎこちない会話なんて
したりなんてしない。
それに、ミカサだって。エレンのそばにいる時は
すごく、幸せそうにしてる。
わかってたんだ。本当は。
私が――――
どんなに。
ミカサのように
エレンの隣にいることができたらと、願っても。
二人っきりのこの時間が
永遠に続いてくれたらと、願っても。
あの時、落ちてしまった恋は
エレンへの。
この想いは――――
決して 実るものなんかじゃ、ないんだから。
ミーナ「うぇ・・っぅぁ・・うぇええん・・・」ポタポタポタ・・
ミーナ「あぁぁあああん・・・!!うぇええええん!!」
エレン「―――――え?」
-
- 81 : 2015/12/26(土) 02:13:43 :
-
エレン「お、おい! ミーナ!?」
エレン「な、なんで…何で泣いてんだお前!?」
エレン「オレが何か…お前の事、傷つけるような事言っちまったのか!?」
ミーナ「…ち、ちが…ちがう、の! ごめん、ごめ…んね…!」ポタポタ・・・グス・・! ヒック・・
エレン「泣いてちゃわかんねぇよ!! 教えてくれよ!」
――――やだ いやだよ…!
エレンが困ってる。
私のせいで…エレンが困ってる…!
違う。
こんな、こんなことをしたかったわけじゃないのに…!
-
- 82 : 2016/08/12(金) 00:24:27 :
- 長い事本当に放置してました、今日できる限り進めます!
本当にすみません!
-
- 83 : 2016/08/12(金) 00:36:36 :
- _______
_____
___
__
_
ザァアアアアッ………
ヒョオオオ………
エレン「………」
ミーナ「………」グスッ スズッ
エレン「…風強ぇな……」
エレン「……」チラッ
ミーナ「……」グスンッ スンッ…スンッ
エレン「…落ち着いたか? 大丈夫かよ」
ミーナ「…うん。」スズッ
グスッ…ゴシゴシ……
ミーナ「…ごめん、ホント、いきなりごめんね… エレン」
エレン「お、オイ…だから、何でお前が謝るんだよ…!」
ミーナ「……うう、ん、ごめん…ごめんん……〜〜ッ」ポタポタッ……
ミーナ(やだ、涙が止まらない…! いやだよぉ……)
エレン「……」
エレン「……ッ」
スッ
ゴソッ……
エレン「…ミーナ。」スッ
ミーナ「…ぇ?」グスッ ポタポタ…
ミーナ「…!」
ミーナ(…エレンのハン、カチ?)
エレン「…使えよ」
ミーナ「……エレン」グスッ
ミーナ「…え、で、でも……
エレン「いいから!」
ミーナ「!」ぴくっ
エレン「…頼むから、使ってくれ」
ミーナ「………」
ミーナ「……うん……ありがとう。」
スッ……
-
- 84 : 2016/08/12(金) 00:52:40 :
-
エレン「……」
エレン「…なぁ、ミーナ」
ミーナ「…え?」グシグシ
エレン「…悪い」
エレン「…その…ごめん、な。」
ミーナ「…え?」
エレン「…オレには何でお前が泣いてんのか分からねぇけどよ」
エレン「…その、何か…オレが」
エレン「お前を傷つけちまう様な事、しちまったんだろ?」
ミーナ「あ…! そ、そんな!」
ミーナ「う、ううん! 違うのッ!」
エレン「え?」
ミーナ「そ、その…違うの! ホントにエレンは何も悪くなんてないの!」
エレン「それなら、何で…泣いてるんだよ?」
ミーナ「…あ…」
ミーナ「………」グスッ
ミーナ「…………………」
ミーナ(…! …エレン、ごめんね)
ミーナ「……そ、その、ね?」
___私、昔…犬、飼ってたの。
___その子は、女の子なんだけど
___私と同じで、お花が大好きだったの。
___特にね。
___さっき話した、この「ガーベラ」が
___あの子は 一番、好きだったんだ。
-
- 85 : 2016/08/12(金) 01:16:28 :
-
エレン「……そう、なのか」
ミーナ「…うん」
ミーナ「………でも、ね」
ミーナ「……その子は、死んじゃった」
エレン「え…」
エレン「……」
エレン「…何でか、聞いていいか?」
ミーナ「うん」
ミーナ「…いじめられてたの」
エレン「…は?」
ミーナ「…近所の誰かに、いじめられて……」
ミーナ「………」
ミーナ「……私がおねぇちゃんと散歩して帰ってきて」
ミーナ「…」
ミーナ「フローラに、ガーベラを見せてあげようとしたら…」
ミーナ「…身体中が切り傷だらけで…もう」
ミーナ「…もう、死んじゃってたの」
-
- 86 : 2016/08/13(土) 21:13:31 :
-
エレン「………」
ヒョオオオオオオ…
エレン(…フローラ、その飼ってた…犬のこと、だよな?)
エレン「…そうか。」
ミーナ「…うん。」
エレン「…なん、て言えばいいのか…なんて言ってやればいいか」
エレン「…わからねぇけど」
エレン「…つらかった、だろ?」
ミーナ「…!」
エレン「……」
ミーナ「…(グスッ)」
ミーナ「……うん。」
-
- 87 : 2016/08/14(日) 08:03:20 :
エレン「…その後は、どうしたんだ?」
ミーナ「その後は…」
ミーナ「………」
ミーナ「…泣いたかな、いっぱい」
ミーナ「…泣いて、泣いて、泣いて…いっっぱい泣いたかな」
___そう。
泣いた。
もう、どうしようもないくらいに。
こわれてしまいそうなくらいに。
あの日の「痛み」を
あの日の「悲しみ」を
___私は、忘れたことなんてない。
ミーナ「………」
エレン「…憎くなかったのか?」
ミーナ「え?」
エレン「そのいじめた、って奴だよ」
エレン「憎かったんじゃないのか?」
ミーナ「……」
ミーナ「…うん。もちろん、憎かった」
ミーナ「悲しかったし…何より恨んだよ」
エレン「…そりゃあ、そうだよな」
ミーナ「…うん。」
ミーナ「……でもね?」グスッ
エレン「ん?」
ミーナ「…私ね? エレン」
ミーナは、肌に触れる風でお下げの髪を
揺らしながら
オレの事を見つめていた瞳を、ふとガーベラの方へと移した。
ザァアアアア…………!
その時 、強い風が吹く。
近くのブナの樹が、緑の葉を大きく揺らし、それに続くかのように
ガーベラの花達が、小さく揺れ踊る。
ミーナは、そのガーベラを
どこか遠く、儚げな瞳で
やさしく見つめていた。
その時、ミーナが何を思い。
ガーベラを見つめていたのか。
____今のオレにも、それは分からないままだ。
-
- 88 : 2016/08/14(日) 08:17:26 :
エレン「……ミーナ?」
ミーナ「………」
ミーナ「…教えてもらったんだ」
エレン「…え」
ミーナ「それで、思い出したの。」
エレン「……」
エレン「何を、教えてもらったんだ?」
ミーナ「…」スクッ
ヒョ オオオオ……
ザァアアア…………
ミーナ「(クルッ)」
ミーナ「────『希望』、だよ。」
あぁ、そうだ。
ミーナは一言、そう言って。
優しく微笑んだんだ。あの時。
-
- 89 : 2016/08/14(日) 08:43:28 :
-
エレン「…そうか」
ミーナ「うん……!」
ミーナ「大事なのは」
ミーナ「そうやって相手を恨む事なんかじゃなくて、責めることでもなくて」
ミーナ「『自分自身が、どうしていくかを決めて』」
ミーナ「『希望を持つこと』だ、って」
ミーナ「教えて、もらったの」
エレン「…希望、か」
エレン「………」
エレン「…………!」チラッ…
ザァアアア……
ユラ…ユラ……
エレン「……きれい、だな」
ミーナ「…! え?」
ミーナ「…あ、ガーベラが……?」
エレン「あぁ」
ミーナ「…うん。」
ミーナ「───私も、ホントに…思う。」
-
- 90 : 2016/08/15(月) 01:07:29 :
エレン「…それで、その教えてもらった、ってのは一体誰からなんだ?」
ミーナ「え?」
ミーナ「………」
ミーナ(……あれ?)
____こんな、大切な事
教えてもらったのに。
あれ?
なんで、だろう?
……思い、出せない。
-
- 91 : 2016/08/15(月) 01:16:18 :
エレン「…?」
エレン「何だよ? 覚えてないのかよ?」
ミーナ「……うん、ごめん。 なんでだろ…?」
エレン「ったくよ……」
エレン「…お前は何ていうか、入団した頃から本当変わらねぇよな」クスッ
ミーナ「え… へ!?」
ミーナ「な、何それ! もう〜!!どういう意味よ〜!」
エレン「そういうとこの事だよ!」
ミーナ「む〜!! 何よそれぇえッ!」
ミーナ「ひどいよエレンッ〜!!」
エレン「ハッハッハ! 悪ぃ悪い!」
ミーナ「ウソ! 絶対反省してないくせに!」プクー
ミーナ「ばかっ」くすっ
エレン「………」
エレン(ったく… やっと、笑いやがった。)
エレン「…」クスッ
-
- 92 : 2016/08/15(月) 01:30:11 :
エレン「悪かったって、そんなむくれんなよ」二カッ
ミーナ「…!」/////
ミーナ「………ばか そんな風に笑顔見せられたら、怒れないじゃん」
エレン「? 何か言ったか?」
ミーナ「べっつにーー! 聞き間違いでしょ!」
エレン「? 変なヤツだな」
ミーナ「なっ! え、エレンにだけは言われたくないもんっ!!」
ミーナ「巨人バカ! 唐変木!! 鈍感!! 脳筋ッッ!!」////
エレン「…めっちゃ言うなお前」
エレン(…いくつか意味分からねぇ単語聞こえたが、聞いたらバカにされそうだし、やめとくか。)
エレン「…元気になったみてぇだな」
ミーナ「…!」ハ ッ…
ミーナ「…もしかして、元気付けようとしてくれてたの?」
エレン「………別に」
ミーナ「……」キョトン
ミーナ「…ふ、ふふっ」
ミーナ「……くすくす、ふふふっ、あははは…ッ!」
エレン「な! 何だよッ!何がおかしいんだよッ!?」////
ミーナ「いや、だってぇ…!! 図星なのが反応でバレバレだもん!」フフフッ
エレン「うっせぇなてめぇ!」////
エレン「…ったく、慣れねぇ事はやっぱするもんじゃねぇな」ポリポリッ…
ミーナ「……」クスッ……
ニコッ───
ミーナ「……ありがと。エレン」///
-
- 93 : 2016/08/15(月) 01:36:51 :
ミーナ「やっぱり、優しいね」
ミーナ「エレンは」
エレン「ホントにそうか…? …周りの奴からんな事言われたことねぇぞオレ。」
ミーナ「私は知ってるよ?」
エレン「は?」
ミーナ「……エレンの良い所。いっぱい、いっぱい!」
エレン「……」
ミーナ「…だから」
ミーナ「大丈夫だよ。」ニコッ
エレン「……」/////////
エレン(……だから、何で)
エレン(…お前がオレに向ける笑顔は)
エレン(……そんな、幸せそうな…満面の笑みなんだよ。)
エレン「……照れるだろうが」
ミーナ「え!? なに、照れてるのエレン!?」クスッ
エレン「あ!? べ、べつに照れてなんかいねぇよ!!バカじゃねえのか!?」//////
-
- 94 : 2016/08/15(月) 01:54:05 :
-
エレン「……それで!?」
エレン「いい加減話戻すぞ!」
ミーナ「え?」
エレン「……お前が、さっき」
エレン「あんな風にいきなり泣き出したのは」
エレン「それが理由なのか?」
ミーナ「…え」
ミーナ「……………」
ミーナ「…うん、そう、かな。」
ミーナ「………」
エレン「………そうかよ」
エレン「……ごめんな」
ミーナ「え?」
エレン「…さっきも言ったけど、やっぱり」
エレン「オレのせいで、お前につらい事、…その、フローラの事」
エレン「思い出させちまったんだろ…?」
ミーナ「…!」
ミーナ「…あ、ううん、そんな……」
ミーナ「……」
__言えない。
本当のこと、言いたい。
嘘じゃない。
フローラの事は、本当の話。
でも。
涙が、どうしようもなく
溢れちゃったのは─────
それを、その痛みを、
思い出したからじゃないの。
だって。だって────
それは……
ミーナ「……」
ミーナ「…大丈夫だよ。ホントにごめんね?私がいきなり泣いちゃったせいで」
ミーナ「すごく、心配させちゃったよね……?」
エレン「…そりゃ、まぁな」
ミーナ「…ホントに、エレンのせいじゃないの」
ミーナ「…心配、かけて…ごめんね」
エレン「も、もういい、謝らなくていい」
ミーナ「え?」
エレン「…その、もういいからよ。」
エレン「…オレも、何ていうか…ごめん」
ミーナ「…う、うん。大丈夫」
-
- 95 : 2016/08/15(月) 02:13:11 :
エレン「……」
ミーナ「……」
ミーナ(……なんか、また気まずくなっちゃった……)
ミーナ「………」チラッ
ミーナ「…あ、あの、エレン。」
エレン「…! な、なんだ?」
ミーナ「もうちょっとだけ、お話、してもいい?」
エレン「…おう」
エレン「…別にいいぞ、オレは」
エレン「お前が良いっていうならな」
ミーナ「……!(ぱああぁ)」
ミーナ「…あ、ありがと」
エレン「…あぁ」
エレン「……っていうか、さっきの……花言葉、だっけか?」
エレン「その話もまだ途中だろ?」
エレン「教えてくれよ。」
ミーナ「…!」
ミーナ「うんっ!」ニコッ!
-
- 96 : 2016/08/15(月) 02:55:16 :
-
ミーナ「えっと…どこまで話したっけ?」
エレン「…あぁ、えっと…そうだ。花言葉の由来まで聞いたんだったっけな」
ミーナ「あ…そうそう、そうだね!」
ミーナ「あ、じゃあガーベラの花言葉は話した、かな?」
エレン「いや、聞いてねぇな」
ミーナ「…ごめんね?つまんなくないな?」
エレン「? 全然そんな事ねぇぞ?」
ミーナ「そ、そう? 良かった…!」
ミーナ「私、夢中になると止まらなくなっちゃうから…えへへ」
エレン「…否定しねぇな。」
エレン(アニは、そういやよくミーナと話してたよな…)
エレン(…なんていうか、いつ見てもほぼミーナしか喋ってなかった気がする……)
エレン「…」
エレン(…こいつ、普段は確かに喋りだしたらもう止まらねぇヤツのくせに)
エレン(…人の話とか気持ちとかは……誰よりも聴こうとするヤツなんだよな)
エレン(……なぁ、ミーナ。)
――――――お前はオレを優しい、って言ってたけどな。
それは、たぶん違う。
人のいい所を誰よりも見つけようとする
お前が、本当は────
誰よりも、優しいんだよ。
-
- 97 : 2016/08/15(月) 03:03:24 :
-
こいつと話す度に。
いつも、オレは思う。
優しいとことか、気を遣うとことかは
マルコとか、クリスタに似てるけど───
アイツらとは、どうも何かこいつは違う。
マルコは優しい。
…正直、ジャンみたいなヤツと仲良くできてる時点で
オレからしたら十分アイツはすげぇし、何より
オレら104期ん中じゃ…
たぶんずば抜けて周りが見えてるとオレは思う。
何より気遣いも上手いしな。
でも、ミーナとは似てるけどなんか違う…
クリスタは───正直、あまり悪く言うつもりはねぇけど……
何ていうか。
見ていて、アイツの優しさは───
"何か" が。
ひどく、歪に見える。
歪んで見える時がある。
何が、と聞かれてもそれは説明できねぇんだけど
何が、おかしく見える。
なんで、あそこまで自分を出さずに、自己主張もせずに
誰かを助けようとすんのか…正直理解できねぇことがたまにある。
イヤ、良いヤツなのは間違いはねぇんだけどさ…
-
- 98 : 2016/08/15(月) 08:59:38 :
-
正直、見ていて不自然だとさえ感じる時もある。
気のせいなのだろうか。
───だけど、ミーナはまた、アイツらとは違うとこがある。
こいつはいつでも自分らしさを忘れねぇし、
優しいけど、間違ってることは言う時には言える
強さ、みたいのを感じる。
そして何よりも、その強さみたいなのを
「誰か」の為に いつも使ってる。
オレには そんな事、出来るだろうか。
人の為に。誰かの為に。
戦おうとした事なんて、今まで1度もねぇ気がする。
……………いや。
一度だけ、あるにはある。その一度で、オレは人を殺した。
ミカサを、救う為に。助けてあげたくて、獣を駆逐する為に、戦った。
強いてあげるなら、それだけ。
基本的にオレはオレの為に、オレ自身の目標や……巨人を駆逐する、その目的の為に、自分の為に、戦う。
でも、コイツは、違う。
ミーナは、人の気持ちを考えることをいつも意識してて
いつだって人を自分から進んで助けようとする。
オレはそんな事、正直余程自分から考えようとはまずしない。
…普通は、こんな生活してりゃイヤでも、周りのことなんて見えなくなるものだと思うから。
だからこそ。
だからこそいつも、ミーナの事を本当は、
心底、いつも────すげぇな、って思ってるんだ。
-
- 99 : 2016/08/15(月) 09:14:04 :
エレン「………」
ミーナ「?」
ミーナ「エレン〜?」フリフリ
エレン「! あ、あぁ、悪い。考え事してた」
ミーナ「ふふ、エレンて意外とどこか抜けてるよね。」くすくす
エレン「お前にだけは言われたくねぇ。」
-
- 100 : 2016/08/15(月) 10:29:16 :
-
エレン「それで、 ガーベラの花言葉って何なんだ?」
ミーナ「あ、うん、そーだね!」
ミーナ「花言葉はね? やっぱり、花によって、色々違うの。」
エレン「じゃあつまり、もちろんガーベラだけに関わらず他の花にも花言葉はあるってことだろ?」
ミーナ「うん、もちろん!」
エレン「例えば? 何があるんだ?」
ミーナ「例えば? うーん」
ミーナ「エレンでも、さすがに薔薇くらいは知ってるでしょ?」
エレン「む… ま、まぁな」
ミーナ「ドやるとこじゃないからね」
エレン「あ!?///」
エレン「別にドやってねぇ!!」///
-
- 101 : 2016/08/15(月) 10:59:45 :
-
ミーナ「図星か…」フッ……
エレン「………てめ……」
ミーナ「まあ知ってるってことで話進めるけど、例えば薔薇だったらね」
エレン「なんか釈然としねぇけど、まぁ良いか……薔薇なら?」
ミーナ「んーとね、よく知られてるのが『愛』とか、『美』の意味なの!」
エレン「ふーん……それで?」
ミーナ「それと同じように」スクッ
ミーナ「(よいしょ)…見て!」
ザァァァアアア…………
エレン「…! ガーベラか?」
ミーナ「うん!」トッ トッ トッ
ミーナ「こっちこっち!エレン!」フリフリ
エレン「…ったく、おう」ググッ
ミーナ「えへへっ」ニコニコ
-
- 102 : 2016/08/15(月) 19:33:24 :
- …見てくれてる人、いるかな?w
更新していきますね。
-
- 103 : 2016/08/16(火) 14:40:09 :
-
ミーナ「ほら! エレン、見て見てッ!」
ミーナ「ほら、よく見ると、お花の形…色々あるでしょ?」
エレン「! …ホントだ」
エレン「確かに、よく見るとなんか微妙にどの花も形が違うな」
ミーナ「でしょでしょ?」
エレン「なんか、小さいヒマワリみたいな形のやつもあれば、花びらがあんま見えねぇやつもある…」
ミーナ「そうそう! 確かに、ガーベラはほとんどが八重型だったり、半八重型だったりするしね!」
ミーナ「うん、あとは、今エレンが言ってた球状形ってのもあるよ! 結構、珍しいけどね」
エレン「よく知ってるんだな…ホント」
ミーナ「えへへ~! まぁね!」
エレン「ん? ミーナ、この赤色も…そのなんだったか、八重型ってやつか?」
ミーナ「? あ、これ? ううん、惜しいな!」
ミーナ「その赤色のガーベラはね、クモ型って言われてる型だよ」
エレン「クモ?」
ミーナ「形がクモが出す糸みたいでしょ?」
エレン「…なるほど。確かに見えなくもねぇな」
-
- 104 : 2016/08/16(火) 14:43:04 :
-
エレン「っていうか、そもそも色も結構多彩だな」
ミーナ「えへへへ~~!! でしょでしょ!?」
エレン「お、おぅ?」
ミーナ「青い空にさんさんと輝く小さな赤、オレンジ、ピンク…それに、黄色も…!!」
エレン「…おい、ミーナ」
ミーナ「あぁ!! やっぱり素敵ぃ!♡♡」キャーッ//////
エレン「おい。おーーーい、戻ってこーいミーナ」
-
- 105 : 2016/08/16(火) 14:51:53 :
-
ミーナ「はっ!! つい自分の世界に浸ってしまったッッ」
エレン「やっと気付いたのかよ、ったく」
エレン「…!」
エレン「なぁ、ミーナ? ガーベラにも花言葉はあるんだろ?」
エレン「もしかしてそれ、色によって違ったりするのか?」
ミーナ「あぁ、うん! そーよ! 大当たりッ!」
ミーナ「まぁ、それはガーベラに限った話じゃないけど、ガーベラもね。いろんな花言葉があるの!」
エレン「なるほどな…… たとえば何だよ?」
ミーナ「えっとねぇ……」キョロキョロ
ミーナ「よいしょッ、踏まないよーに…」
ミーナ(…!)
ミーナ(あ、赤のガーベラ…)
ミーナ(………エレンに、ピッタリかも…!)
ミーナ「エレン、お花踏まないよーにこっち来て!」
エレン「? 何だよ…」
ミーナ「ほら、このガーベラ…きっとエレンにぴったりだよ」
エレン「ん? なんでだ?」
ミーナ「このガーベラにはね」
─────『夢に向かって 前へ進め』 とか
─────『戦いに挑め』とか
─────『情熱』って意味があるの。
-
- 106 : 2016/08/16(火) 14:57:42 :
ミーナ「前に、教えてくれたでしょ?」
ミーナ「あの話!」
エレン「…!」
エレン「あん時のこと、言ってんのか?」
ミーナ「うんッ!」ニコッ
エレン「………」
エレン「誰にも言ってねぇか…?」
ミーナ「え? ふふっ、言ってないよ!」
ミーナ「私だけ、なんでしょ…?」
エレン「まぁ、お前だけってわけでもねぇけど…まぁ、ここに来て、その事を話したのは」
エレン「この二年間だけじゃ、お前だけだな」
ミーナ「…!」//////
ミーナ「……そ、そっかぁ、やっぱり、私、だけなんだ」///
ミーナ「…ふふふっ、嬉しい。」//////
エレン「? 何でそんな顔赤い上に嬉しそうなんだ?」
ミーナ「なんでもないよっ!」ニコッ
-
- 107 : 2016/08/16(火) 15:05:49 :
-
エレン「…まぁ、お前が信頼できるヤツってのは、やっぱ間違いなかったな」
ミーナ「………ッ、し、信頼してくれてた、の? やっぱり」
エレン「ん? そりゃまぁな。お前にくらいにしかホント話したことはないぞ」
エレン「あいつからはキツく口止めされてたし、たとえ話しても…バカにされて貶されんのがオチだからな」
ミーナ「そっか……」
エレン「…お前は、人の話を否定せずに聞いてくれるヤツだからな」
ミーナ「え? そ、そうかな…?」
エレン「あぁ。もう二年も何かの縁でほとんど同じ班なわけだしな、それくらいはわかる」
ミーナ「……うん。ありがとう」//////
ミーナ「…そういえば、昔、入団したばかりの頃も…そんなことを言ってくれる人いたなぁ…」
エレン「入団したての時か?」
ミーナ「うん。 …その人は、開拓地に行っちゃったし名前も知らない人だったんだけど」
エレン「何だそりゃ」
ミーナ「えへへ」
ミーナ「…でも。すごい、優しい人だったよ」
ミーナ「『あなたに出会えて 良かった ありがとう』」
ミーナ「そんな風に」
ミーナ「言ってくれた人だったんだ」
-
- 108 : 2016/08/16(火) 15:11:12 :
-
エレン「『出会えて 良かった』、か…
ミーナ「うん」
エレン「…そんなん、よほど感謝されてねぇとなかなか出てこねぇ言葉だろうな。」
ミーナ「あ…」
エレン「だろ?」
ミーナ「うん、そうだね。」
エレン「…オレも」
ミーナ「え?」
エレン「一度くらいは、んなこと言われてみてぇな」
ミーナ「え……」
ミーナ「…………」
ミーナ(…私は)
そう、思ってるよ。エレン。
ミーナ「…そっか」
ミーナ「まあ、でもそうだよね。だってさ、その言葉って……相手の存在を全て肯定してないと、想ってないと出てこないわよね。だから、それはたしかにその気持ちは、わかるかも」
ミーナ「ふふふっ、……ねね、エレン? ……たとえば、さ? 好きな人から、そんなこと言われてみたら…エレンはどう思うの?」
エレン「? 何だよ、急に。好きな人?」
エレン「…ん~…いや、まぁ、どうなんだろうな。そんな状況に、なったことないしさ。やっぱ…よくは分からねぇけど」
エレン「嬉しい、んだろうな。やっぱり」
-
- 110 : 2016/08/16(火) 15:14:48 :
-
ミーナ「ふふ、そっか。」
ミーナ「じゃあ、エレンにひとつ予言してあげるっ!」
エレン「は?」
ミーナ「─────エレンには」
ミーナ「近い将来」
ミーナ「必ず、そういうふうに言う人」
ミーナ「現れるよ?」
エレン「…根拠は?」
ミーナ「えへへっ、お・と・め・のカンっ!」ニコッ
エレン「(…くす)…なんだそりゃ」
ミーナ「ふふふ、なんちゃって♪ 多分ね!」
エレン「多分かよッッ!!」
-
- 112 : 2016/08/16(火) 15:18:58 :
ミーナ「えへへへ! エレンと話すのやっぱ楽しいなッ!」///
エレン「そーかよ。そりゃよかったな」
エレン「それで、ほかの色のガーベラにはどんな意味があるんだよ?」
ミーナ「あ、そーだね…!」
ミーナ「何色が知りたい?」
エレン「全部だな」
ミーナ「欲張りね、エレンは」
エレン「ほっとけ」
-
- 113 : 2016/08/16(火) 15:24:21 :
ミーナ「そうだねぇ、じゃあ今度はピンク!」
エレン「おう」
ミーナ「ピンクはね、薔薇に似てるかもっ!」
ミーナ「『愛』とか『崇高美』とか、あとは…そう!」
ミーナ「『感謝』とか『思いやり』って意味もあるんだよ!」
エレン「へぇ~… 結構良い意味が並んでんだな」
ミーナ「でしょでしょ♪」
ミーナ「こないだフランツにもね教えてあげたの!こっそりと!」
エレン「フランツに? 花好きなのは秘密なんじゃなかったか?」
ミーナ「その時は、たまたま街の花屋さんにフランツがいてね」
-
- 114 : 2016/08/16(火) 15:29:46 :
ミーナ「ハンナの誕生日に、派手すぎず、素敵な花をプレゼントしたいんだけど、何がそういうプレゼントには一番いいのか」
ミーナ「どうも困ってたみたいだったから、私も手伝ったの!」
エレン「へぇ… んなことがあったのか」
ミーナ「うん! それで30分くらい悩んで決めたのがガーベラ!」
ミーナ「それも、もう一度改めて、想いと普段の感謝を告白したいって、ことでピンクのガーベラにしたみたい!」
エレン「お前が色々教えた感じか?」
ミーナ「ま、まぁ、今ほど夢中になってしゃべり続けないよー気をつけはしたから、常識の範囲内程度の花好きって風に」
ミーナ「きっとフランツの中にはとどまってるだろうね、私の印象」
エレン「…まぁ、それなら良かったな」
-
- 115 : 2016/08/16(火) 15:32:44 :
-
エレン「それで? ハンナの反応は?」
ミーナ「今朝の食堂でのラブラブっぷりを見る限り予想つくでしょ?」ニコッ
エレン「大成功、か?」
ミーナ「もっちろん!」
ミーナ「ハンナも大喜びしててね、フランツも幸せそうだったったし」
ミーナ「私も、嬉しかったな♪」
エレン「…そうか。よかったな」ニコッ
ミーナ「うんっ!」
-
- 116 : 2016/08/16(火) 23:28:46 :
-
エレン「それで? ほかの色はどんな意味があるんだよ?」
ミーナ「おやおやぁ? エレンも何だか興味が出てきたのかな?」
エレン「は!? い、いや、そういうわけじゃねぇ、話が途中のまま進まねぇのはスッキリしなくて嫌なだけだ!」
ミーナ「またまたぁ~、もぉ、エレンは素直じゃないな~」
ミーナ「はいはい、ご要望にお答えして、他の色の話、しよっか」
エレン「早くしてくれ」
ミーナ「ふふふ、じゃあ次は黄色とオレンジの色かな!」
ミーナ「エレン、問題! 勘で当ててみて、花言葉♪」
エレン「知るかッ!!」
ミーナ「もぉーつれないなぁ~ 本当に勘でいいんだよ?」」
エレン「……ったく、ん~…「愛」とかか?」
ミーナ「それ一緒じゃん…」
エレン「わからねぇんだよ! 仕方ねぇだろ!」
ミーナ「わかったわかった、答え言うね?」
エレン「頼んだ」
ミーナ「じゃあ答えはね…オレンジは『我慢強さ』とか、『冒険心』の意味!」
エレン「……冒険心、か」
エレン(…アイツに、アルミンには、ピッタリかもしれねぇな)
ミーナ「それでその次の黄色が!」
ミーナ「『親しみやすさ』や『究極美』!」
エレン「究極美? どうもしっくりこねぇ意味だな」
ミーナ「そう? 究極の美って意味だよ? 素敵じゃない?」
エレン「まぁ、いい意味ではあるな」
ミーナ「でしょ? ふふっ、私この言葉好き!」クスクス
ミーナ「でも、黄色の花って結構暗い意味の言葉もあるから、珍しいんだよ? ここまで素敵な意味の花言葉は」
エレン「なるほどな…」
-
- 117 : 2016/08/16(火) 23:37:11 :
-
ミーナ「さて! こんなところかな、ガーベラの意味は」
ミーナ「って違う違う違う!!! 一番大事な意味忘れてたよぉ!!」
エレン「は?! 急にどうしたよ!?」
ミーナ「一番私の好きな色をわすれてたの! ガーベラってね、もう一つ色があるの!」
エレン「? なんだよそれ?」
ミーナ「それはね… ええぇと…、ないかなぁ、周りに」
エレン「?? 手伝うか?」
ミーナ「ううん、大丈夫! …私がエレンに見せてあげたいの」
エレン「?? 一体、何の色なんだよ?」
ミーナ「ちょっと待って…!」
ミーナ「…えっとぉ…」キョロキョロ
エレン「? オイ、ミーナ…」
ミーナ「あった!」
エレン「!?」
トットットッ………!!
ミーナ「ほら、これだよ!」
ミーナ「エレン、どぉ?」
ミーナ「綺麗でしょ――――――――
_______________
_____________
__________
________
_______
______
_____
____
___
__
-
- 118 : 2016/08/16(火) 23:38:31 :
-
-850-
-
- 119 : 2016/08/16(火) 23:50:58 :
ヒョォォォオオオオオオオ―――――
ザァアアアアアア…………!!!
【ウォール・ローゼ】
~東城壁都市 「カラネス区」付近 森林地区~
[ 旧村 廃墟 ]
ペトラ「エレン!」
トットットッ……!
ガサガサ…
エレン「…………」
ペトラ「エレン? エ~レン!」
エレン「…! あ、ペトラさん」
ペトラ「こんなところにいたのね!エレン!」
エレン「すいません、ボーッとしてました」
ペトラ「最近、多いわよ? 大丈夫?」
エレン「…えぇ」
-
- 120 : 2016/08/17(水) 00:35:18 :
-
ペトラ「10分後には、兵長のところに集合、模擬戦闘開始よ。立体機動装置のチェックは大丈夫?」
エレン「はい、ガスも先ほど補給しておきました」
ペトラ「そう、なら大丈夫ね!」
ペトラ「…? あら?」
ペトラ「エレン、さっきから何を見ていたの?」
エレン「え… あ…」クルッ
エレン「…ガスを補給したあとに、偶然あれを見つけて」
ペトラ「…? アレって…?」
-
- 121 : 2016/08/18(木) 23:40:32 :
ペトラ「…え、何、あれ!」
エレン「花畑みたいですね」
ペトラ「すごい綺麗じゃない! エレン、ちょっと見に行ってみましょ!」
エレン「あ、そう、ですね」
エレン「……」
────あの花
やっぱり、見覚えがある。
まさか───あの、花なのか?
-
- 124 : 2016/12/17(土) 17:30:31 :
-
ヒョオオオオオ………
ザァァァァ……
トットットッ……
ペトラ「きゃー、綺麗~~!!」
エレン「………」
ペトラ「すごい綺麗……まさかウォール・ローゼでこんな綺麗な花畑が見れるなんて思わなかったわ……」
トットットッ……パシャッ
ペトラ「あ」
ペトラ「やだ、こんな所に小川あるなんて」
エレン「……」トットットッ……
ペトラ「エレン! 下、足元見て!」
エレン「……え、ッわ!!?」
ズッ__バシャッアッ
エレン「………うわ」
ペトラ「だから言ったじゃない、足元見てって……案の定左足突っ込んでるし」
ペトラ「ほら、左手、貸すから早く上がりなさい」スッ
エレン「……あ、す、すみません」パシッ
パシャ……ポタ、ポタッ
ペトラ「ふふふ、良かったわ。ブーツ履いておいて正解ね」
エレン「……え、えぇまあ。おかげさまで、靴下も濡れてないです」
ペトラ「なら、なおさら良かったじゃない」フフフッ
ペトラ「…………エレン?」
エレン「……はい? 何です?」
ペトラ「……どうして、ここに来てからそんなに」
ザァァァアアア……
ペトラさんの髪は、そよ風に撫でられているかのように、そっと。
淡く、揺れている。
それと同時にゆらゆらと、まるでロウソクの頼りない光のようにたくさんのガーベラが揺れている。
ペトラ「───懐かしそうだけど」
エレン「……!」
ペトラ「どこか、哀しそうな顔をしてるの?」
-
- 125 : 2016/12/26(月) 12:14:11 :
-
ヒョオオオオオオ………
エレン「……オレ、今そんな変な顔してました?」
ぺトラ「そうね、少なくとも」
ぺトラ「私から見たら、そう見えたわ」
エレン「………ははは」
ぺトラ「笑って誤魔化さないの」
エレン「……はい」
ガーベラは、色鮮やかに。
柔らかい風によって、変わらず、優しく
凪いでいる。
何だか、その姿は。
まるで、ミーナのあのふわふわとしたお下げ髪みたいだ、とふと思う。
エレン「………」
エレン「ぺトラさんは知ってますか」
エレン「この花のこと」
ぺトラ「ううん、私はローゼの出身だけど、こんな花は初めて見たわね」
エレン「そうなんですか。やっぱり、珍しい花なんですね」
ぺトラ「そうね…っていうか、花屋さんでしか見ないわ。多分こういう花は」
ぺトラ「こんな自然に咲いてるなんて、珍しいわよ? 普通」
-
- 126 : 2016/12/26(月) 12:27:55 :
ぺトラ「というより、多分難しいの。.
こんな風に、綺麗な花畑になるくらい咲くのなんて」
ぺトラ「実は、誰か育ててるのかもしれないわね」
エレン「……そうですね」
ぺトラ「エレン」
エレン「何です?」
ぺトラ「エレンはこういうの、意外と好きなの? 何だか、詳しそうだし」
エレン「………」
オレは、その質問には、少しだけ苦笑しながら答えた。
エレン「…いえ、実の所、オレもそんな興味はないんです」
ぺトラ「え?」
エレン「……この花以外は」
ぺトラ「どうゆうこと?」
エレン「ぺトラさんは花言葉とか知ってます?」
-
- 127 : 2016/12/26(月) 12:38:48 :
ぺトラ「まぁ有名どころくらいよ? そんなに多くはないわね」
エレン「じゃあこの花の花言葉も知らないです?」
ぺトラ「悔しいけど、そうなるわね」
エレン「あはは……」
エレン「……」
エレン「…この花は、ガーベラっていうんです」
ぺトラ「ガーベラ?」
エレン「えぇ」
ぺトラ「へぇ〜〜、そうなの……!」
エレン「この花、色によって実は花言葉違うんですよ」
ぺトラ「そうなの!?」
エレン「はい」
エレン「そうですね、たとえば───」
そう言って、オレは金色に輝く黄色のガーベラを、摘み取らないように軽くつまむ。
ぺトラ「黄色?」
エレン「えぇ、なんだと思います? コレの花言葉」
ぺトラ「…んー、そうねぇ」
-
- 128 : 2017/01/08(日) 14:51:51 :
ペトラ「…ん~~、「純愛」…とか?」
エレン「あはは、いいえ、ちがいます」
ペトラ「えええぇーーっ」
ペトラ「ちなみに、エレンは知っているの?」
エレン「………はい」
エレン「たとえば」
エレン「この黄色のガーベラは…」
_____「それでその次の黄色が」
_____『親しみやすさ』や『究極美』!」
エレン「『親しみやすさ』、『究極美』」
エレン「――――あの赤色は」
_____『夢に向かって 前へ進め』 とか
―――――『戦いに挑め』とか
―――――『情熱』って意味があるの。
エレン「『夢に向かって、前に進め』、『情熱』」
エレン「あとは――――『戦いに、挑め』って意味があります」
ペトラ「…へぇぇ~…そう、なのね…」
-
- 129 : 2017/01/08(日) 15:10:36 :
-
ペトラ「…素敵ね」
エレン「─────はい」
ペトラ「もしかして、他にもまだあったりする?」
エレン「えぇ、まだありますよ」
エレン「たとえば、あそこのオレンジのガーベラは『我慢強さ』」
エレン「あるいは、『冒険心』ですね」
ペトラ「きゃあーーロマンあるっ!」
オルオ「おい、お前ら何やってるんだ?」
グンタ「こんなところにいたのか、エレン、ぺトラ」
エレン・ペトラ「!」
グンタ「どうも遅いなぁと思ったらこんなとこにいたのか……ん、おぉ……すごいな、よく咲いてるな…」
ペトラ「エルド、グンタ……オルオまで・・・」
エレン「あ、すみま、せ…っ!!?」
リヴァイ「────オイ、お前ら」
エレン「り、リヴァイ兵長!!」バッ
リヴァイ「…何やってる、とっくに集合時刻は過ぎてるだろうが」
ペトラ「す、すみません……兵長」
リヴァイ「…!」
リヴァイ「…なんだここは」
ペトラ「あ…ここ、エレンが教えてくれたんです、兵長」
リヴァイ「ほう…」
ペトラ「なんでも、ガーベラってお花らしいんです!」
グンタ「ガーベラか! なんか見たことある花だと思ったら…」
エルド「初耳だな…」
ペトラ「エルド、彼女さんにこういうお花プレゼントしたらどう? 案外喜ばれるんじゃない?」クスクス
エルド「ん、そうだな……いいかもしれん」
エルド「エレン、お前がペトラにここを教えたって話だが、そういうの詳しいのか?」
エレン「あ…まぁ、この花は、一応」
グンタ「意外だな…」
ペトラ「そうよね……私も正直意外だったわ」
リヴァイ「お前に花を愛でる趣味があったとはな、エレン」
オルオ「意外っすよね、兵長…」
エレン「いえ…そんなでもないんですけど…」
エレン「…………」
エレン「…この花のことは」
ヒョォオオオオオオオオ…………
ザァァアアアアアア
エレン「ある、同期のヤツに…教えてもらったんです」
ペトラ「…!」
エルド「?」
グンタ「ほぅ、そうなのか」
リヴァイ「…………」
ペトラ(…その、同期の子って……)
エレン「……はい」
-
- 130 : 2017/01/08(日) 15:21:28 :
-
________________
_____________
___________
________
______
____
___
__
_
ヒョオオオオオ………
ザァァァアアアアア
ミーナ『…エレン』
エレン『ん? なんだよ』
ミーナ『…私ね』
ミーナ『ずっと、エレンに…伝えたかったこと、あるんだ』
ミーナ『―――――――私ね』
ザァァァアアアアア________
ミーナ『――――エレンの、ことが
す き
だ よ
エレン『_________』
ミーナ『________…………っ」/////////
エレン『………え、悪い、なんて?』
エレン(なんで、いま、声に出さなかったんだ? なんで、口パクで……?)
ミーナ『・・・・・・ううん』
ミーナ『_____やっぱり、ね』ニコ
________なんでも、ないよ。
-
- 131 : 2017/01/09(月) 00:17:37 :
-
ミーナ(・・・・・・ねぇ、エレン)
ミーナ(私ね)
ミーナ(今は、あなたに・・・想いを伝えることは)
ミーナ(とても・・・とても、できそうにはないけど)
ミーナ(せめて、せめて………────)
ミーナ(私にとって、大切な花が咲く、今この時に)
ミーナ(──────あなたに、伝えたいことがあるの)
-
- 132 : 2017/01/09(月) 00:25:11 :
-
ミーナ『・・・エレン』
エレン『ん?』
ミーナ『さっきの、白いガーベラの花言葉ってね』
エレン『あぁ』
ミーナ『実は、全てのガーベラに共通してる花言葉なの』
エレン『・・・!』
エレン『そうなのか』
ミーナ『うん』
ミーナ『――――ねぇ、エレン』
ミーナ『忘れないで』
ミーナ『その花言葉は、白いガーベラの・・・ガーベラ全ての花言葉は』
ミーナ『エレンに、伝えたかった言葉なの』
エレン『・・・・・・・・・ミーナ』
ミーナ『だから、エレン』
ミーナ『夢を、諦めないで』
ミーナ『私は、ずっと、応援・・・してるから』
ミーナ『だから、エレン、お願い―――――――
_____________
___________
_________
_______
_____
____
___
__
_
-
- 133 : 2017/01/09(月) 00:35:18 :
-
ザァァアアアアアアアアア・・・・・・
ペトラ「・・・ねぇ、エレン」
ペトラ「・・・・・・・・・」
ペトラ「・・・その、同期の子って・・・」
エレン「――――ペトラさん」
ペトラ「!」
エレン「・・・さっき、花言葉、まだ全部言ってませんでしたよね」
ペトラ「え、えぇ、そうね」
エレン「・・・ここには、どうやらなさそうなんですけど」
エレン「ガーベラには、赤や黄色、オレンジ以外にも」
エレン「もう一色だけ、あるんです」
グンタ「何色なんだ?」
エレン「・・・・・・白色です、グンタさん」
エレン「あと、その白の花言葉は、実はガーベラ全体を表す花言葉でもあるんです」
ペトラ「それは、なに・・・?」
そこまで言ったところで、ふと____
とても、とても強い風が吹いた。
ヒョォオオォォオオオオオ!!
ペトラ「きゃっ!」
グンタ「うお!」
オルオ「っっ!!(ブチッ)グ・・・ッ、まままた、舌が・・・!!」
エルド「・・・っ! えらく強いな・・・!」
リヴァイ「・・・・・・・・・」
エレン「・・・・・・・・・・・・・・・っ」
_______その、時だった。
-
- 134 : 2017/01/09(月) 00:47:01 :
________忘れないで。
エレン「・・・・・・・・・・・・!!」
オレの、脳裏に
あの日の、景色が。
______あの時の、アイツの
今にも泣き出しそうで、でも
とても、とても、儚げに
浮かべていた――――あの、微笑みが。
とても強いつよい風に吹かれ、
ガーベラが植わった土の上の花びらが、
いくつもの、花びらが。
ちょうど、今、この瞬間と同じように
晴れ渡る、悲しいほどに綺麗なあの空に
―――――やさしく、舞い上がっていった光景が。
あの時のアイツの―――――
ガーベラといっしょに 伝えてくれた、願いが。
オレの、脳裏に 突然に浮かんだ。
-
- 135 : 2017/01/09(月) 00:53:01 :
-
______ガーベラ全ての花言葉は
______エレンに、伝えたかった言葉なの。
______夢を、諦めないで。
______私は、ずっと、応援・・・してるから
______だから、エレン、お願い───
______生きて、エレン
______たとえ、この世界が、
______どんなにひどい世界であったとしても。
______それでも。
______絶対に、このガーベラの花言葉と同じように
______『希望』だけは、捨てないで────
-
- 136 : 2017/01/09(月) 00:53:30 :
-
- 137 : 2017/01/09(月) 02:09:09 :
-
リヴァイ「─────」
リヴァイ「・・・『希望』、か」
エレン「――――はい」
ペトラ「素敵ですね、兵長・・・」
オルオ「(フキフキ)・・・ま、まぁ悪くはねぇな」
エルド「・・・これは、訓練前にまた、良い話を聞いたな」
グンタ「あぁ・・・そうだな」
リヴァイ「・・・・・・・・・」
リヴァイ(―――――そういえば)
リヴァイ(あいつらも、初めての壁外調査の時――――)
____『アニキ!! あれ見てくれよ! すげぇぞ!!』
____『オイ、イザベル・・・ったく、今はそれよりもやることあるだろ・・・!?』
____『なんだよファーラン! けちくせぇぞ!』
____『アニキアニキ! ほら、見ろよ! 地下じゃ見たこともない花が咲いてんだ!! ほらファーランも!!』
____『・・・ったく。行こうぜ? リヴァイ―――――』
リヴァイ「・・・・・・・・・」
ペトラ「? 兵長?」
リヴァイ「・・・悪くねぇな」
-
- 138 : 2017/01/09(月) 02:19:49 :
リヴァイ「・・・オイ、お前ら。だいぶ遅れた」
リヴァイ「・・・そろそろ行くぞ」
リヴァイ班『ハッ!』バッ
エレン「・・・兵長・・・・・・」
エレン「あ、あの! 兵長!」
リヴァイ「なんだ・・・」
エレン「あの・・・すみません、オレが単独行動してたせいで」
リヴァイ「・・・・・・」
リヴァイ「・・・行くぞ」
エレン「あ、あの・・・兵長・・・!」
ペトラ「大丈夫よ、エレン」ニコッ
エレン「え」
ペトラ「・・・リヴァイ兵長、きっとそんな怒ってないと思う」
グンタ「そうだな、今の兵長からは、あんまりそういった感じがなかった。よほど大丈夫だ」
オルオ「それよりもだ、小便ガキ。このあとの訓練で足引っ張んじゃねぇぞ?」
エレン「は・・・はい!!」
エルド「オイ、そろそろ行くぞ」
ペトラ「えぇ!(トッ・・・!)」
トッ トッ トッ・・・・・・・・・
ザァァァアアアアア・・・・・・・・・
エレン「・・・・・・・・・」
_______エレン!
エレン「ハッ・・・!!!」
バッ・・・!!
何故か。
何故か、オレは・・・その時、ミーナが
オレの名前を呼んだような、そんな気がして、
背後を振り返った。
だけど、当然アイツは、そこにいるはずもなかった。
-
- 139 : 2017/01/09(月) 02:24:36 :
でも。
エレン「・・・!!」
オレの目に、ある一輪のガーベラが目に入った。
それは
白色の、ガーベラだった。
他の花たちとは外れたところに、
一輪だけポツリと咲いているそれは
風に煽られて、
ゆらゆらと、やさしく、そっと揺れている。
ふと、オレは
ミーナの、柔らかく風にふわふわと揺れていた
あの二つのおさげの髪を、思い出す。
-
- 140 : 2017/01/09(月) 02:39:21 :
-
そして同時に、
泣いたり、哀しい顔をしたり、
怒ったり、笑ったり。
表情が、どうしようもないほどに豊かで
暖かい笑顔に溢れていた、ミーナの表情を、思い出す。
まるで。
まるで、その花は
『希望』を絵に書いたようなアイツのようだ、と。
そんなことを、オレは思った。
生きていく。
あいつに話した、あの壁の向こうの自由を、
いつか、必ず、手に入れるために。
オレは必ず、巨人を駆逐する。何があろうとも。
生きて、生きて生き抜く。
戦い続ける。
アイツの、願いの通りに。
たとえ、この世界が、
どんなに残酷であったとしても。それでも。
そしてオレは、歩き出す。
アイツの、願いを忘れないために。
もう、たとえ二度と会えないとしても。
それでも、歩いていく。
希望の花 は、
いつまでも、いつまでも。
その願いと、想いを消すことのないままに。
やさしく、揺れていた。
-
- 141 : 2017/01/09(月) 02:49:42 :
進撃の巨人 attack on titan
〜もしこの壁の中で一人の"少女"と"狩人" が 恋に落ちたとしたら〜
side Another ______Mina
『“ガーベラ”の花が咲く時、あなたに伝えたいこと』
fin.
-
- 142 : 2017/01/09(月) 02:49:50 :
-
- 143 : 2017/01/09(月) 02:57:22 :
あとがき
こんばんわ、空山零句と申します。
これをもって、SSnote最初の執筆作「ガーベラ」は終幕です。
・・・実はこの作品、執筆は一番最初の作品なのですが
なんと終幕までほぼ二年という間が空いてしまいました。
すみません、すみません、本当に申し訳ございませんでした。
自分は諸事情がありまして、ほとんど一ヶ月に何遍かの更新
となっていたのですが、どうにも思いついたものを次々と
ポイポイ投稿してしまう癖があり、最終的にこのような時間が
空いてしまいました。
こんな駄作にも、数々の期待コメント、スターを頂けたこと
本当に感謝しています。
長いこと、間が空いてしまい、本当に済みませんでした。
ですが同時に。
ここまでもし読んでくださった方がいらっしゃれば。
本当に、ここまでお付き合い頂き。
有難うございました。
空山 零句
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- 144 : 2017/01/09(月) 03:00:01 :
※なお、この作品は「もしこの壁の中で、一人の少女と狩人が恋に
落ちたとしたら」という作品の外伝的な物語となっています。
これから執筆を本格的に進めていきます「もし壁」も、
もしよろしければ、見ていただけたら、幸せです。
ここまで本当に、有難うございました。
2017.1 9
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- 145 : 2017/01/15(日) 17:52:31 :
- お疲れ様でした。
ミーナ、可愛かったです。まさしく希望そのものですね!^^
-
- 148 : 2017/02/22(水) 01:21:55 :
- もし壁続編期待
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