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エレン「あと一ヶ月の命を」【エレミカ】現パロ

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  1. 1 : : 2014/11/28(金) 00:51:10
    大学受験に失敗し、絶望していた俺に、一人の少女が、近寄ってきた。



    ミカサ「どうしたんですか?暗い顔をして……」



    エレン「え?」



    びっくりした。話しかけられるとは、思ってもいなかった



    この少女は、すごく顔色が青く、今にも倒れそうだった。



    ミカサ「暗い顔、していると人生楽しくないですよ。」



    エレン「は、はぁ……」



    話を聞く限り、この子はミカサと言うらしい。なんと、俺の親父の病院に入院している……。



    ミカサ「今日、初めて外出許可が出されて……」



    エレン「ミカサさんは、何の病気ですか?」



    ミカサ「……さぁ、何でしょう。」



    ミカサ「家族も、お医者さんも教えてくれないので、重病だと思います。」



    エレン「……!」



    自分が重い病気だと、知ったのに、なんでこんなに明るくいられるんだよ……。



    エレン「そうですか……。」
  2. 2 : : 2014/11/28(金) 00:56:06


    二日後、俺は運の悪いことにバイトに行く途中、車にはねられ全治三ヶ月の怪我を負った。



    そして、ミカサと隣の病室に入院することになった。



    ミカサ「あ……。」



    エレン「ど、どうも……」



    カルラ「あら?エレン。知り合いなの?」



    ミカサ「いえ。二日前、会ったもので……」



    カルラ「そう。じゃあ、二人とも仲良くしててね」



    保育園の先生が言うようなことを言って、母さんは去っていった。
  3. 5 : : 2014/11/28(金) 22:21:21
    ミカサ「……痛そう、ですね…」



    エレン「まぁ……バイクでよそ見してた俺が悪いです…」



    点滴を刺されている彼女の腕は、とても細く、白かった。



    ミカサ「そうですか。これからは気をつけてくださいね」



    エレン「はい。」



    ミカサ「グリシャ先生は、優しいですよね」



    エレン「父さんが……?」



    ミカサ「はい。先生に出会って、あんなに優しくされたの、何年振りだろうと……」



    ミカサ「少し、長話をいいですか?」



    エレン「どうぞ」



    ポタリ。ポタリ。点滴の落ちるペースを見て、俺は答えた。



    ミカサ「ありがとう、ございます。」



    ミカサ「私は、今から5年前。10歳の時ですね。両親が他界して、今の家族に引き取られたんです。」



    エレン「……」



    ミカサ「やっぱり、家族が急に増えると言うことはとても大変らしく、私は邪魔扱いされることが多々ありました」



    ミカサ「当然のごとく……姉妹にもいじめられて……」



    ミカサ「そして、二年前。私が血を吐いて倒れていたのを発見され、ここにずっと入院してました。」



    ミカサ「私に優しくしてくれるグリシャ先生は、唯一の救いでした。」



    ミカサ「家族も、先生に呼ばれた時以外は絶対来ません。だから、今日、同じ部屋になったあなたが来てくれて、とても嬉しいです。」




    エレン「……」



    ミカサ「あ!すみません。嬉しいなんて……交通事故なのに……。」



    エレン「いえ、いいんですよ」



    ミカサ「あ。点滴終わった。」



    点滴が終わり、看護士が来るよう、ブザーを鳴らす。



    この人は、壮絶な人生を送ってきたんだな。と、思った。

  4. 6 : : 2014/11/28(金) 22:29:34

    ミカサ「これから、よろしくお願いしますね。エレンさん」



    エレン「こちらこそ、よろしくお願いします」



    母さんが来た。



    カルラ「少し痛いけど、我慢してね……」



    白い腕に刺さった針を抜く。



    抜く瞬間、すごく顔をしかめてた。



    俺は、怪我だから点滴をしないけど、痛そうだな。



    カルラ「はい。5本目。」



    エレン「……まだやるの?」



    ミカサ「いつ血液が止まっても、おかしくないそうなので……」



    刺す時は平気なようだ。やっぱり、痛そうだな……。



    カルラ「よし。OK!これは長時間用だから、歩いてきていいわよ。」



    カルラ「ただし、病院内だけよ」



    ミカサ「ガーン……」



    エレン「プッ……」



    自分でガーンとか言うやつ見たことねぇぞ……。結構面白いな……



    カルラ「手すりに捕まって、階段もね」



    ミカサ「分かりました」



    そう言うと、母さんはまた去っていった。
  5. 7 : : 2014/11/29(土) 22:13:33
    ミカサ「よいしょ…っと……」



    点滴と一緒に、ゆっくり歩いていった。



    ミカサ「カルラさんも、優しいですね……」



    母さんや、父さんが優しい。



    そんなこと、一ミリも思ったことなんかなかった。



    いつも、うざくて、鬱陶しくて。



    でも、それは。



    俺が幸せな家庭に生まれてきたからなのだろうな。



    彼女は、俺の考えられないような、そんな人生だったんだな。



    ミカサ「いたたた……」



    足を引きずって、戻ってきた。



    早いな。もう、終わりか?



    エレン「どうしたんですか?」



    ミカサ「いえ……ちょっと、車イスの方に足を踏まれて……」



    エレン「冷やしますか?」



    ミカサ「いえ、大丈夫です。お気遣い、ありがとうございます。」



    強いな。俺なんか、友達にふざけて蹴られたぐらいで泣いてたし。



    虐待なんかも、受けてきたんだろう……。



    ミカサ「よいしょ……」



    点滴を、元の位置に戻し、彼女はスヤスヤと寝息をたてた。



    彼女の寝ている姿を見ると、俺も眠くなり、すぐに眠りについてしまった。
  6. 8 : : 2014/11/30(日) 16:38:07

    カルラ「エレン!起きなさい!」



    エレン「んあ……」



    カルラ「包帯変えるわよ。さっさと体起こして」



    エレン「ああ……」



    体を起こしてを、ぐぐーっと背伸びする……いててて……くそ…



    カルラ「これ以上悪化してどうすんのよ」



    エレン「うっせーな……」



    ふと、隣のベッドを見ると、彼女の姿がない。



    エレン「ねぇ……ミカサさん、どこ行ったんだ?」



    カルラ「今、検査中よ。」



    グルグルグル。ちょっ母さん、きつすぎだって……



    エレン「……」



    カルラ「よし、オッケー!」



    エレン「声でけぇ……」



    カルラ「はいはいすみません。後で夕食持ってくるから、寝ないでよ」



    エレン「ん……」



    ……このどこが優しいんだか。
  7. 11 : : 2014/12/02(火) 22:34:34
    ミカサ「つ、疲れた……」



    フラフラになって、検査から帰ってきた。



    ミカサ「なんで今日に限って検査いっぱいあるの……」ブツブツ



    確かに、検査は痛いし、待っている時間だるいし、いいことあんまないよな。



    それに、検査の結果も分からないのに……。



    エレン「お疲れ様。」



    ミカサ「あ、ありがとうございます。」



    エレン「検査、嫌いですか?」



    ミカサ「まぁ……はい。」



    エレン「俺も」



    ミカサ「仲間、ですね……」



    一瞬、微笑んだかと思った。気のせいみてぇだけど。



    カルラ「エレ~ン?」
  8. 15 : : 2014/12/09(火) 22:43:17


    エレン「ん?」



    カルラ「お取り込み中悪いけど、夕食。ミカサちゃんもね♪」



    ミカサ「はーい」



    エレン「げっ!病院食って薄いんだよな!?」



    カルラ「げっ!って何よ。文句言わずに食べなさい」



    カルラ「ミカサちゃんはあんたより薄いのよ」



    エレン「え・・・」



    チラッと隣を覗くと、苦笑いをしていた。



    マジかよ……おい……。



    ミカサ「美味しいですよ。」



    カルラ「そう?体のために薄くしてるけどごめんなさいね」



    エレン「俺、怪我人だし普通でいいだろー!」



    カルラ「あら、食べない?」ゴゴゴ



    エレン「へーへー食べますよ食べればいいんだろ」



    カルラ「うんうん」



    ミカサ「・・・」



    こんな、何気ない会話も、したことがあんまり無いんだろうな。
  9. 16 : : 2014/12/12(金) 21:51:23
    カルラ「じゃあね。器は30分後、とりにくるわ」



    エレン「あっ…ちょっ……」



    シーーンッ



    ミカサ「いただきます」



    しっかり両手を合わせて食べてる。



    偉いな~



    エレン「いただきます」



    俺も真似をする。



    それから、無言の食事。



    やっぱり、病院食は不味い。



    ミカサさんのは、もっと不味いんだろうな。



    ミカサ「ん……」



    それでも、ゆっくり、少しずつ食べていて、一生懸命に感じる。わからないけど、なぜか。



  10. 17 : : 2014/12/14(日) 16:36:16

    夕食を食べてすぐ、ミカサさんは眠ってしまった。



    エレン「暇だな……」



    怪我だから、散歩とか行けねぇし……。



    仕方なく、俺はスマホをいじる。



    10分ほど経つと、俺はふと気がついた。



    ミカサさんの点滴が切れそう……。



    そのままで、良いのかな。




    でも、血液が止まってもおかしくないって……。



    一応、ナースコールを押して母さんを呼んだ。



    カルラ「はいはい何よ」



    エレン「点滴、あのままでいいの?」



    カルラ「あら!また眠っちゃったんだ……」



    母さんは急いで長時間用の点滴を刺す。



    カルラ「気づいてくれてありがとうね。ミカサちゃんはすぐ寝ちゃうから点滴をしょっちゅう忘れるの」



    エレン「点滴を打たないと、危険じゃないのか?」



    カルラ「危険ね。夜間見回りの人が急いで付け替えるの」



    エレン「……」



    カルラ「じゃあね。できれば、あんたの怪我が治るまでナースコール押してほしいな♪」



    エレン「・・・」



    エレン「わかった」



    カルラ「!?」



    カルラ「(珍しく反抗しないわね)」

  11. 20 : : 2014/12/21(日) 09:58:28
    エレン「用は終わったから出ていけ」



    カルラ「反抗期の息子は困ったものね……」ヤレヤレ



    エレン「早くしろよ!」



    カルラ「ミカサちゃんが起きちゃうでしょ」



    エレン「へーへー」
  12. 21 : : 2014/12/21(日) 10:01:14
    エレン「……試験勉強して、俺も寝るかな」







    翌日



    午前6時。俺は目が覚めた。



    俺の部屋の天井と違って、びっくりしたが、すぐに入院したことを思い出した。



    隣に、ミカサさんはいない。



    また、検査か散歩かな
  13. 22 : : 2014/12/28(日) 15:01:17

    ・・・



    暇、マジで暇すぎる。



    事故なんて起こさなきゃ良かった……



    ミカサ「・・・」



    あ、帰ってきた。



    なんだか、顔色が悪い。



    エレン「・・・おはようございます」



    ミカサ「おはようございます……」



    声にも昨日の様な元気がない。



    どうしたんだろう。



    エレン「何か……ありましたか?」



    ミカサ「えっ・・・」



    エレン「あ、いや・・・顔色が悪いなぁって」



    ミカサ「あはは……分かります?」



    エレン「……はい」



  14. 23 : : 2014/12/28(日) 15:09:13
    ミカサ「さっき、家族が来て・・・」



    エレン「・・・」



    ミカサ「少し、不快なことを言われました。」



    エレン「・・・」



    ミカサ「やっぱり、早く死んだ方が、あの人達の為にもなるかなぁ・・・」



    エレン「……!」



    今、なんて言った………?



    『早く死んだ方が………』



    「死」という言葉を聞いて、俺は反応してしまった。



    ああ……やっぱりクリスタのこと、引きずってんだな・・・
  15. 24 : : 2014/12/28(日) 15:16:58






    5年前・・・





    あれは確か、中学1年の頃だったよな……。



    俺には、付き合っていた相手がいた。



    まだ付き合っていない周りの奴らは、俺たちのことを「バカップル」ってバカにしてきた。



    そんで、俺がキレたらいつもクリスタが宥めてきた。



    クリスタ「エレン、落ち着きなよ」



    エレン「だってよ!!あいつらが!!」



    「ヒューヒュー!バカップル!バカップル!」



    エレン「てめぇっ!!」ガタッ



    「うわっ!逃げろー!!」



    クリスタ「あんなこと言われるのは、私達が羨ましいからだよ。」



    クリスタ「エレンは、誇りに思って」



    エレン「あ、ああ・・・ごめん、取り乱した。」



    クリスタ「フフッ、いいって!」



    弾けるような笑顔で、いつも俺を癒してくれた。



    この、幸せな日々が終わる時がくるなんて、予想もしていなかった。



  16. 25 : : 2014/12/28(日) 15:27:46


    ピーポーピーポー



    この日、パトカーの音と救急車の音が、やけにうるさい日だった。



    いつも通り、学校へ向かっていると、親友のアルミンからとんでもないことを聞いてしまった。



    アルミン「エレン!大変だよ!」



    エレン「ん?どした?」



    アルミン「クリスタが……っ!」



    エレン「え・・・?」



    アルミンの見せてくれた画像には、強盗の姿があった。



    『こちらは生中継です!犯人はライフルを持っているもようで、すでに3人死亡確認されました!繰り返します・・・』



    その、強盗の腕の中には、泣きじゃくっているクリスタの姿があった。



    エレン「………!!!」



    エレン「嘘だろ・・・?!おい……」



    アルミン「本当だよ。生中継なんだ」



    『ただいま、警察が犯人と連絡を取ったようです』



    『金だぁっ!!!金を寄越せぇ!!!』



    『五分以内に持ってこなければ次はこいつを殺すぞ!!!』カチャ



    クリスタ『きゃあああああ!!!』



    信じられねぇ、あれが本当にクリスタなのか・・・?



    人違いじゃねぇのかよ!!!



  17. 28 : : 2014/12/30(火) 20:35:17
    五分経っても警察は何もしなかった。



    何も対応をしなかった。



    俺には、『やる気がない』ように見えた



    エレン「なんであいつら警察動かねぇんだよ…!」



    アルミン「クリスタ……!」



    『ぎゃはははははっ!!おい!見殺しにされたな!!』



    男は笑っている。



    俺には、何もできないのか……?



    無力で、何もできない。



    畜生!!!



    ドオォオンッッ!!



    鈍い銃声が響いた。


















    記憶は、そこまでで終わっている。



    でも、あれからニュースなどで『死』と言う言葉を聞いても反応しないのに、なぜだ・・・?



    ミカサ「すみません、変なことを……」
  18. 29 : : 2014/12/30(火) 20:45:32

    あれから、ミカサさんと俺は少し気まずくなって、口数が減った。



    俺は、予想以上の回復力で、後1週間で退院だ。



    病院食は不味いのに。



    検査は嫌なのに。



    何だろう、このモヤモヤした気持ちは



    俺が病院内で散歩していると、父さんと誰かが話している声が聞こえた。



    グリシャ『ミカサさんの容態ですが……』



    ミカサの親のようだ。気になる。



    グリシャ『残念ながら、後、一ヶ月でしょう……』



    え……?一ヶ月……?



    嘘だろ……?あの、ミカサさんが…?



    嫌だ。自然に涙が溢れていた。



    悲しくなり、立っていられない。



    はは…俺らしくもないな…….



    そのとき

  19. 30 : : 2014/12/30(火) 21:01:06

    『まだ一ヶ月も生きているのですか』



    『先生、私達も入院費なんか払っているお金がないんです』



    『安楽死、させてください』



    グリシャ『安楽死……?』



    『はい。今すぐにでも』



    グリシャ『し、しかし……』



    父さんは困っている。



    今すぐにでも、ミカサさんが死ぬ……?



    そんなの、嫌だ



    ガララッ



    『『!!』』



    グリシャ「エレン!!」



    エレン「……」



    「な、何よあなた……」



    「用がないなら早く去りなさい。大切な話なんですよ」



    エレン「お願い…します……」



    「は?」



    エレン「入院費は俺が払います……だから、どうかミカサさんを殺さないでください……」



    グリシャ「エレン……」



    カルラ「エレン……あなた…」



    「あのねぇ、家にも事情ってもんがあるの。勝手に言われてもねぇ……」



    エレン「お願いします!!」



    気がつくと、土下座をしていた。



    ここまで人のことで必死になるなんて、何年振りだろう



    「ちょ、ちょっと………」



    「顔を上げなさい……」



    エレン「嫌です!!ご両親がイエスを出さない限り、俺はこうしてます!」



    グリシャ「……私からも、お願いします」



    カルラ「お願いします……」



    「せ、先生達まで……」



    グリシャ「お願いします!!」



    「……わかったわ」



    「その代わり、もう入院代も払いませんし、もう病院にもきません。」



    「では、失礼します」



    足音が遠ざかって行く



    グリシャ「エレン、お前……」



    エレン「ごめん、父さん……」



    怒られる。そう、思った



    グリシャ「よくやったじゃないか!!」



    えっ・・・?



    カルラ「クリスタちゃんの事件から、あんたが人の為に頼むなんて無かったじゃないか……」



    エレン「……俺、間違ってないかな」



    グリシャ「ああ、エレンは立派だ」



    少し照れてしまった。

  20. 31 : : 2014/12/30(火) 21:11:53
    部屋に戻ると、また点滴を忘れて、眠っているミカサさんを見つけた。



    俺はフッ、と微笑んでナースコールを押す



    この寝顔を、永遠に残したくない。



    いつまでも、目を覚まして生きていてほしい



    ミカサ「ん……」



    起きたようだ。ミカサさんはいつも寝起きがいい。



    エレン「おはよう」



    ミカサ「は、おはようございます」



    今日から俺は敬語を無くしてみた。



    ミカサさんも、そっちの方が話しやすいようだ。



    エレン「俺、一週間後退院するんだ」



    ミカサ「……また、寂しくなりますね」



    エレン「……」



    せめて、一ヶ月。



    一ヶ月だけでも、充実させてあげたい。



    最期を、綺麗に飾りたい。



    エレン「……俺が退院しても、」



    エレン「お見舞いに来ても、いいかな」



    多分、顔は赤かったと思う。



    ミカサさんは、驚いて声をでないようだ



    ミカサ「……いいんですか…?」



    エレン「!」



    エレン「もちろん!」



    ミカサ「…お願いします。」



    少し微笑んでいた彼女の姿は、今までで一番輝いていた。
  21. 32 : : 2014/12/31(水) 20:56:14


    1週間後、俺は無事退院した



    今まで、一緒の部屋だったミカサさんは、嬉しそうな、悲しそうな表情をしていた



    俺の勘違いかもしれないけど



    エレン「明日から、毎日来るから……」



    ミカサ「!」



    ミカサ「本当に、ありがとうございます……」



    エレン「待ってろよ!」



    ミカサ「はい!」



    エレン「じゃあな!」
  22. 33 : : 2015/01/02(金) 23:45:51

    約束通り、俺は毎日病院に通い続けた



    たまに、自分のリハビリもあったが



    お見舞いに来たとき、いつもミカサさんは笑顔でいてくれた



    体はもう、しんどい筈なのに



    エレン「こんちは~」



    ミカサ「エレンさん!」



    エレン「林檎、剥いてやるよ」



    ミカサ「ありがとうございます」



    ミカサさんは、フルーツが大好きで



    何を持ってきても喜んでいた


  23. 37 : : 2015/01/04(日) 17:07:11

    そして、17日目のある日



    その日が来てしまった



    俺が病室に訪れると、ミカサさんがうずくまっていた



    近づいてみると



    床と胸に赤い液体が大量に飛び散っていた



    俺は一瞬、呼吸が止まってしまった



    そして、慌ててナースコールを押すと



    父さんと、母さんと、他の看護士さんがやってきた



    グリシャ「これは・・・!」



    カルラ「ミカサちゃん?意識はある?」



    ミカサ「……」



    ミカサさんは黙ったまま、静かに目を閉じた



    グリシャ「急いで集中治療室へ!手術を始める」



    「「「はいっ!!」」」



    グリシャ「エレン、お前は外へ」



    エレン「……父さん」



    エレン「死ぬ…のか……?」



    グリシャ「……」



    グリシャ「今は何とも言えない」



    そういって、父さんは手術へ向かった
  24. 40 : : 2015/01/05(月) 11:28:07
    俺は待った



    最悪なことになりませんように



    手術が始まって、もう5時間経った



    今、助かったとしても、きっと死は突然やってくるだろう



    クリスタの時みたいに・・・



    俺はまた、何にもできない無力のままなのか・・・?



    また、人の死を見ているだけなのか・・・?



    そうじゃないだろう



    今の俺ならできる。あの子を少しでも幸せにできる



    クリスタと同じような思いはさせたくねぇ


    クリスタ・・・俺を、どうか見守っててくれよ……



    やっと、手術室のランプが消えた



    父さんが出てきた



    グリシャ「……手術は、成功だ」



    エレン「!」



    グリシャ「だが・・・」



    グリシャ「もういつ発作が始まってもおかしくない」



  25. 41 : : 2015/01/05(月) 11:34:47

    エレン「……あと、一週間ぐらい…だよね…?」



    グリシャ「ああ」



    エレン「父さん」



    グリシャ「なんだ」



    エレン「ミカサさんの、外出許可をくれないか?」



    今、俺にできることを精一杯尽くすだけだ



    俺には、それぐらいしかやれることはない。



    だが



    何もしないよりは、ずっとマシだ



  26. 42 : : 2015/01/06(火) 11:01:41



    体調も良好になり、ミカサさんは元気になった



    エレン「・・・ミカサさん」



    ミカサ「はい……?」



    エレン「なんか……行きたい所とか、ある?」



    ミカサ「行きたい所……」



    エレン「遊園地とか、水族館とか」



    ミカサ「・・・あるとすれば……」



    エレン「すれば……?」



    ミカサ「前の学校に行きたいです」



    エレン「学校……」



    ミカサ「はい。転校する前のクラスメイトは、とても優しかったので……」



    ミカサ「エレンさん」



    エレン「ん?」



    ミカサ「私……あと一週間で死ぬんですよね?」



    エレン「……!!!」



    ミカサ「今の家族の姉妹に言われました」



    ミカサ「私は後、一週間と……」



    ほっとくって………もう病院に来ないって……



    あいつら言ってたのに……



    どうしてこんなことばっかり関わってくるんだよ……



    エレン「……」



    俺は黙るしかなかった



    黙っても、何も変わらないのはわかっている



    ミカサ「私は怖くないです。」



    ミカサ「いつか、来るとは思ってたので」



    エレン「ごめん……っ!ごめん……」



    為させないな。



    本人の目の前で泣くなんて



    ミカサ「謝る必要はないです・・・」



    ミカサ「エレンさんと出会えたことで、私はいいことばかりです」

  27. 43 : : 2015/01/06(火) 11:04:49


    エレン「連れていってやるよ・・・」



    ミカサ「えっ・・・?」



    エレン「前の学校に、連れていってやる……」



    ミカサ「・・・!」



    エレン「行こう」



    ミカサ「・・・」



    ミカサ「はい……」


  28. 44 : : 2015/01/06(火) 11:19:47

    その小学校は県外にあり、でも意外と近く2時間でついた



    小学校に着く頃には、ミカサさんは熟睡していた



    寝ている間に、校長先生に話をしよう



    車のシートに書き置きをして、しっかり鍵を閉め、俺が校舎に向かった



    その時……



    「あれ・・・!エレン兄!!」



    聞いたことがあるような声がした



    それは、同じ中学の後輩のあいつだった



    エレン「サシャか・・・」



    サシャ「覚えててくれたんですね!」



    エレン「相変わらずだな」



    サシャ「えへへ~」



    サシャ「ところで、エレン兄は何故ここに?」



    エレン「ああ、ここの校長先生と話がしたくてな……」



    サシャ「私の父さんに……」



    え?



    エレン「今、何て言った・・・?」



    サシャ「え?私の父さんに……」



    校長先生が!?



    サシャの父さん!?



    驚きのあまり、俺は固まる



    サシャ「あ、父さん呼んできますよ!」



    エレン「待て!」



    サシャ「へ?」



    エレン「お前・・・もしかして……」



    エレン「ミカサさんと同じクラスだったり・・・?」



    サシャ「ミカサですか!?」



    エレン「うわっびっくりした……」



    サシャ「すみません。ミカサなら、5年生の頃転校してそれきりで……」



    サシャ「いい子でしたよ、何もかも完璧で、皆さんに好かれてました」



    エレン「実は・・・」



    俺は彼女がここにいることを伝えた



    サシャは今すぐでも会いたがっていたが、先に校長先生と話をすることにした



  29. 45 : : 2015/01/06(火) 11:26:12


    サシャ父「ほう・・・ミカサさんかぁ、懐かしい……」



    エレン「知ってるんですか?」



    サシャ父「ああ、私も二度担任をしたからね」



    エレン「では・・・」



    サシャ父「ああ、協力するよ。サシャには、病気のことはまだ伝えないでくれるかな」



    エレン「はい!ありがとうございます」



    サシャ父『私が君の携帯に電話をかけたら、もう一度小学校に来てくれるかな?』



    何の時間だろう



    しかし、良かった



    サシャの父さんが優しくて



    校門のところにサシャが立っていた



    ミカサさんに会いたいんだな



    サシャ「エレン兄!!早く会わせて下さい!」



    エレン「はいはい、あまり暴れさせるなよ?」



    サシャ「はい!」



    ははっ……こんなに喜んでらぁ……



  30. 47 : : 2015/01/06(火) 11:29:04


    車に行くと、ミカサさんは起きていた



    エレン「お、おはよう」



    ミカサ「……ここは…?」



    エレン「ミカサさん、特別ゲストだ」



    ミカサ「?」



    サシャ「ミカサ~♪」ダキッ



    ミカサ「!?」



    サシャ「……昔より、細くなりましたね」



    ミカサ「もしかしてこの匂い……サシャ?」



    サシャ「そうです!お久しぶりです!」



    ミカサ「本当に、サシャにの・・・?」



    サシャ「はい!そうです!!」



  31. 50 : : 2015/01/07(水) 23:56:26

    久しぶりに会えて、二人共、いい表情だ



    この表情も、たった七日で見られなくなるんだな・・・



    エレン「暇潰しに、どこか行くか」



    サシャ「バイキングがいいと思ます!!」



    エレン「お前はいっつもそこだよな」



    サシャ「えへへ……」


    ミカサ「サシャらしくていい。」



  32. 52 : : 2015/01/12(月) 00:19:07


    食事も済ませて、サシャの父さんから電話がきたのは4時頃だった



    小学校に戻るとびっくりした



    そこには、ミカサさんと同じぐらいの年の男女が、大勢いた



    ミカサ「・・・!」



    ミカサ「もしかして・・・?!」



    サシャ「みんな・・・!?どうしてここへ・・・?」



    「先生が集めてくれたんだよ、皆を」



    サシャの父さんの方を向くと、ニコニコ笑っていた




    俺は感動した



    人、一人の為にここまで・・・
  33. 53 : : 2015/01/12(月) 00:23:54



    もう病院に着く頃には、夜中になっていた



    こんな時間まで、連れていたら叱られるからな・・・



    俺も眠い。



    今日は久しぶりに病室にお邪魔するか



    エレン「起きて…ミカサさん、起きて・・・」



    ミカサ「へ・・・?」



    エレン「病院着いた。」



    ミカサ「エレンさん」



    エレン「ん?」



    ミカサ「今日は本当に、ありがとうございました」



    ミカサ「私、入院してから一番幸せでした」



    エレン「・・・」



    溢れ出そうな涙を引っ込める



    今、泣いたらダメなんだ



    今・・・
  34. 55 : : 2015/01/18(日) 15:22:10

    次の日、俺は特別ゲストをまた用意した



    ゲストの顔を見たときのミカサさん、すごく面白かった


    ミカサ「!?」



    ???「どもー!」



    ミカサ「え・・・!?」



    エレン「・・・」



    それは・・・



    ????「少しは静かにしろ。クソメガネ」



    今、人気急上昇中の・・・



    「まあまあ、二人とも。落ち着くんだ」



    「・・・久しぶりだな、エレン」



    エレン「はい、お久しぶりです」



    バンドの人達なのだ。



    「ちょっとリヴァイ~久しぶりにエレンに会ったんだから固い顔しないで」



    リヴァイ「・・・で、エレン。用件はなんだ」



    「見事にスルーされたな、ハンジ」



    ハンジ「う、うっさいよミケ!!」



    ミケ「・・・」



    「全く・・・子供を育ててるようだ」



    ハンジ「なんだよ、おっさんエルヴィン!」



    リヴァイ「・・・お前ら、少し黙れ」



    リヴァイ「で、エレン」



    エレン「えーと………」



    ミカサ「わあ・・・」



    リヴァイ「・・・俺達に会わせたいのはこの女か」



    エレン「ええ・・・まあ」



    実は、ミカサさんの荷物を預かった時に見た



    この人達の雑誌がたくさんあって、ファンなのだとすぐ分かった



    しかも、俺の3つ上の先輩達だった



    ハンジ「ふ~ん、かわいい!」ギュッ



    ミカサ「あう!」



    ハンジさんはすぐ人に抱きつく癖、変わらないな



    ミケ「ハンジ、窒息・・・」



    ハンジ「ああ!ごめんごめん!」パッ



    ミカサ「~~~~~っ!!」



    顔赤い。相当嬉しそうだ



    良かった、会わせてあげられて



    エルヴィン「君は私達のファンだそうだな」



    ミカサ「は、はい・・・」



    ハンジ「一番誰が好き~?」



    ミカサ「は、ハンジさんです・・・」



    ハンジ「フッ、流石私」



    エルヴィン「苦手な人は?」



    ミカサ「リヴァイさんです・・・」



    ハンジ「ぶっひゃひゃwwww人気第一位がwwwww」



    ミケ「プッ……」



    リヴァイ「……うるせぇぞ」



    エルヴィン「リヴァイが苦手とはな」



    ミカサ「ちょっと・・・怖いので」



    ハンジ「こwわwいw」



    リヴァイ「あ”?なんだクソメガネ」



    ハンジ「いえいえ~!」



    エレン「今日、1日。いいですかね・・・?」



    リヴァイ「・・・」



    ミカサ「・・・」キラキラ



    リヴァイ「……いいだろう、気に入った」



  35. 58 : : 2015/01/24(土) 10:00:15


    エレン「ありがとうございます!」



    ハンジ「何する何する~?



    ミカサ「え…あ……うう」



    緊張しまくって、考えてることが整理されてねぇ



    まあ、俺だってこうなるよな



    ミカサ「うー……」



    ハンジ「あっ!そうだ、通信対戦しよう!!」



    ミカサ「へ?」



    ミケ「……あれか…」



    リヴァイ「チッ…」



    ミカサ「つ、通信とは・・・?」



    エルヴィン「今、全国で流行っているあのアニメのゲームだ」



    あれ……?ま、まさか……!



    『あれ』か・・・?



    ハンジ「そうっ!!!」



    ミカサ「」ビクッ



    ハンジ「妖怪ウ○ッチ!!真打!!」



    リヴァイ「クソ……」



    ミカサ「ゲーム……ですか…?」



    ハンジ「うん!!」キラキラ



    ミケ「(実際、ハンジはリヴァイが勝てないぐらい強い・・・)」



    リヴァイ「俺はパスだ」



    ミカサ「私、やったことないんですけど……」



    ハンジ「じゃあ、リヴァイのデータでやろっか」



    エレン「(リヴァイさんゲームするんだ・・・)」



  36. 59 : : 2015/01/24(土) 10:09:05

    ハンジ「フフフフフフ……山吹鬼とナマハゲと・・・」



    ハンジ「レジェンド妖怪を投入!!」



    ミケ「初心者相手に大人げない……」



    ハンジ「へっへっへっ・・・」



    ミカサ「エレンさん、チームはこんな感じですか?」



    エレン「あ、うん。ここに回復系を入れといた方がいいかな」



    ミカサ「はい」



    エルヴィン「ハンジは無敗だからな・・・」



    ミケ「勝てないな」



    ハンジ「よーい、スタート!!」



    15分後♪



    ハンジ ブシ○ャン 一体



    ミカサ ジバ○ャン 以外生存



    ハンジ「あああああああああ!!」



    しかも、ブシ○ャンHP50



    アイテム、全滅



    ミカサ「えーと、必殺技は・・・」



    ハンジ「もうやめてぇぇぇぇぇ!!」



    リヴァイ「いい気味だクソメガネ」



    エルヴィン「才能……」
  37. 60 : : 2015/01/24(土) 17:12:13


    ハンジさんが負けた・・・ミカサさん、初心者なのに・・・



    ハンジ「ぬおおおおおおお!!」



    リヴァイ「(レベル上げ超したからな)」



    ミケ「負けなかったら100連勝だったのにな」



    リヴァイ「……何故覚えてる」



  38. 61 : : 2015/01/31(土) 15:16:37

    ハンジ「ぬぅおおおおおおおお!!」



    リヴァイ「・・・次は俺とだ」



    ハンジ「どーせ、負けるよ・・・」



    五分後……




    ハンジ「ひゃっほー!!」



    リヴァイ「・・・!?」



    ミカサ「あはは………」



    エレン「リヴァイさんすぐ必殺技使うから・・・」
  39. 64 : : 2015/02/23(月) 01:40:10



    エレン「今日は、本当にありがとうございました!」



    ハンジ「またね~☆」



    リヴァイ「おい、エレン。」



    エレン「はい?」



    リヴァイ「・・・いや、何でもない」



    エレン「?」



    リヴァイ「じゃあな」



    ミケ「またな」



    エルヴィン「では・・・」



    ミカサ「ありがとうございました!」










    しーん




    ミカサ「・・・楽しかったです」


    エレン「そっか」



    ミカサ「はいっ!」



    彼女の笑顔は、俺の胸を締め付けた



    この笑顔が、後数日



    明日……いや、今日にでも尽きるかもしれない命



    畜生・・・
  40. 67 : : 2015/03/07(土) 23:26:25

    容態が急変した。



    今日の夜中、いや、明日の4時だった。



    突然、胸が苦しい・・・胸が苦しい・・・と訴えていた



    ミカサ「うう、ううぅぅ・・・」



    ミカサ「苦しい……っ!」



    カルラ「ミカサちゃん?聞こえる?私よ」



    グリシャ「ついにきたか・・・!」



    ミカサ「誰か……っ!助けて・・・っ!!」



    エレン「・・・っ!」



    もがき、苦しむミカサさんの姿を俺は黙って見ているしかなかった



    母さんが必至に呼び掛けをするけど、全く応答しない



    父さんがどんなに頑張っても、安静にならない



    悪夢なら、止めてくれよ。



    今すぐにさ、覚めてくれよ



    ミカサ「うああああ!!」



    エレン「やめてくれよ・・・」



  41. 68 : : 2015/03/08(日) 00:06:36
    それから、すぐに集中治療室に入れられた。



    悲痛な声をあげて、とても苦しそうにしている



    心拍数も、だんだん低くなっくいく。



    グリシャ「エレン」



    エレン「・・・」



    グリシャ「今日が、ヤマだ・・・」



    エレン「・・・っ!」



    エレン「父さん・・・こんな人生で終わりでいいのかよ・・・?」



    エレン「楽しい、幸せなことなんて一切無かったじゃねぇか!!」



    グリシャ「・・・エレン、これがミカサさんの運命なんだ」



    グリシャ「人は、それぞれの最期がある」



    エレン「そんな・・・」



    グリシャ「・・・私は、こんな死を何回も見てきた」



    エレン「!」



    グリシャ「エレンよ、最期までミカサさんを見届けてあげようじゃないか」



    エレン「・・・ああ」
  42. 69 : : 2015/03/08(日) 00:09:48
    カルラ「あなた、大変よ!!」



    グリシャ「っ!」



    グリシャ「最善は尽くすからな・・・」



    最善を尽くしても、結果が変わらないのはわかっている



    でも、希望を持ちたかった



  43. 70 : : 2015/03/08(日) 00:10:42















































    ______________________________________













































  44. 71 : : 2015/03/08(日) 00:15:32



    あの日から、10年の月日が経った



    ミカサさん・・・君は天国で今、何をしているんだ?



    ちゃんと、笑っているか?



    幸せに、なっているか?



    ご両親には会えたか?



    俺は、医者になったぞ。



    世界で、君のような病を持ち、苦しんでいる子供達を助けているんだ



    君が俺に与えてくれた、色々なもの。



    それが、今。小さな命をたくさん救っている



  45. 72 : : 2015/03/08(日) 00:35:40

    「エレン先生ぇ、どうして空を見ているの?」



    エレン「・・・ああ、昔の大切な人を思い出してね」



    「え~!誰誰~?」



    エレン「とても、とても、重い病をもってね」



    エレン「それでも、最期まで一生懸命生きて生き延びた人だよ」



    「・・・僕より、重い病気?」



    エレン「ああ、だからな、君より辛い思いをした人の分まで君は幸せになるんだぞ」



    「・・・僕はもう、幸せだよ?」



    エレン「そうか!だったらもっと幸せにな!」



    「うん!エレン先生も幸せに!」



    エレン「よし、病気なんてすぐに治すぞ!」



    「おーっ!」



    また、一人。



    命を救う。



    君が存在したことでどんなに俺の人生が変わったことか



    そして、周りの人の人生が変わったことか。



    ミカサさん、これからも俺は、救い続けるよ。



    尊い命を大切に
  46. 73 : : 2015/03/08(日) 00:39:59



    ミカサさん、そっちでは幸せにな。



    絶対だぞ



    いつか、俺とまた会えた時には



    とびっきりの笑顔でまた会ってくれよな



    なあ、今更だったけどさ。



    「好きだよ」



    言わせて欲しかったんだ。



    柔らかいそよ風が全身に透き通っていく。



    そしてまた、俺は空を見上げる
  47. 74 : : 2015/03/08(日) 00:45:51

    終わりました~

    感動した方はいましたでしょうか?
    いたら、とっても嬉しいですねぇ。

    皆さんは、ミカサの人生をどう思いますか?

    『可哀想』と思うでしょうか?

    もしも、自分の一番大切な人がミカサのような人生だったらあなたはどうしますか?

    助けますか?それとも、黙って見届けますか?

    それは人、様々だと思います。

    助けたいと思うこと、それが大切です。

    このSSで何か感じた……っ!という人がいたらとても嬉しいです。

    それでは。
  48. 84 : : 2015/11/27(金) 16:40:19
    私のお父さん、病気で。。。

    今、お母さんから電話が来ました。。。

    お父さんは、あと何日かしか、生きられないかも。と。

    おとといまで元気にごはんを食べていて、

    なのに、昨日、急に入院を。。。

    一週間の入院が、一週間の、命に、。。。

    電話がきた時、お母さんは、泣いていました。

    電話でもわかるくらい。。。

    なので、エレンの、気持ち、わかります。。。

    今、といってるので嘘つけとか言う人へ

    嘘ではありません。

    まりあさん、このSSにあえて幸せです!

    なんか、しめっぽくてごめんね。。。
  49. 85 : : 2015/11/29(日) 19:32:17
    上のは、忘れてください!!

    あ、ログインしました!

    フォローしました!

    これからも楽しいSS、よろしくお願いします!!!
  50. 86 : : 2015/11/30(月) 00:36:17
    このssに出会って幸せを感じてくれてありがとうございます。
    お父様との日々。エレンのように後悔しないようにしてくださいね。

    私も小さい頃、父を亡くしています。悲しいなんて感情はなかったけれども、親孝行してあげたかった後悔は今でもあります。

    絶対、後悔しないよう残りの日々をお父様と共にお過ごしください。

  51. 87 : : 2017/11/10(金) 18:33:12
    感動しました!
  52. 88 : : 2017/12/30(土) 20:07:27
    エレンは素晴らしいぞ。さすがだ。
  53. 89 : : 2018/05/03(木) 13:02:53
    エレンを養子としたい。次の将軍候補だ。

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eremika1

MARIA

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