この作品は執筆を終了しています。
進撃の巨人Another 第21話 『鍵《ヒント》』 ――憲兵団配属編 No.13――
-
- 1 : 2013/11/15(金) 09:19:30 :
-
進撃の巨人Another 第21話 『鍵《ヒント》』
――憲兵団配属編 No.13――
――――トロスト区滞在 4日目(配属17日目)――――
ユーク「ほら起きて、アニ」ユサユサ
アニ「うぅーん、まだねむいぃ」モゾモゾ
ユーク「(…可愛い)」ジーーッ
アニ「……Zzz」スピーー
ユーク「あっ!また寝始めた!!」ユサユサ
アニ「ちょっとぉ、やめてよぉ…」ウトウト
-
- 2 : 2013/11/15(金) 09:20:36 :
ユーク「いい加減、起きなよ。今日も出掛けるよ?」ユサユサ
アニ「…あ、おはよう、ゆーくぅ…」ゴシゴシ
ユーク「…はぁ、俺は朝食を食べに、先に降りてるからね?」
アニ「わかった。着替えてから行くよ…」ウトウト
ユーク「(心配だな…また寝てしまわないだろうか…)」ソワソワ
アニ「Zzz…Zzz…」ウトウト ノロノロ
-
- 3 : 2013/11/15(金) 09:21:18 :
――――食事処――――
ユーク「(アニは、朝がとても弱いよね)」
ユーク「(結局、昨夜も押し掛けて来たか)」
ユーク「(まぁ嬉しいんだけどさ…ちょっと危機感が足りないかもな)」(←人の事言えない)
ユーク「(…アニ、まだかなぁ)」チラチラ
ユーク「(折角いい料理なのに、冷めてしまったら勿体ないよ)」グゥゥ
ユーク「(もういいや。先に食べていよう!)」パクパク
-
- 4 : 2013/11/15(金) 09:25:08 :
スタスタ スタスタ
スチャ スチャ
ユーク「(ん?誰か来た?)」チラ
「――――」
「――――」
ユーク「(誰だろうな、あれ)」
ユーク「(体格が対極な2人だな)」
-
- 5 : 2013/11/15(金) 09:25:26 :
ユーク「片方は…190cmは超えていそうだ)」チラ
ユーク「(対して、もう1人は随分と小柄…でも目がやばい事は、何となく解る)」
ユーク「……」
ユーク「(…何だろうか?)」
ユーク「(これ以上、2人を見ない方がいいと、勘が言っている気がする)」フイ
ユーク「(ここの客かな…まぁ俺には、関係ないかもな?)」
-
- 6 : 2013/11/15(金) 09:25:52 :
ミケ「次の壁外調査では、“彼”の活躍が人類の勝利の鍵を握っている」
リヴァイ「そうだな。奴をコントロールできるかが、調査兵団の命の境目となるとも言える」
ミケ「彼も人間であるから、あまりそういう言い方はしたくはないが」
リヴァイ「しかし、それが力を持った人間の宿命でもある」
リヴァイ「仕方のない事だ」
ミケ「そうだな」
-
- 7 : 2013/11/15(金) 09:26:09 :
ミケ「我々も“彼”の為に、冷徹になる必要がある」
リヴァイ「あぁ」
ミケ「それこそ、人間性をも捨て去る覚悟が必要だ」
リヴァイ「“あいつ”に人間でいてもらう為にもな」
ミケ「その通りだ」
リヴァイ「この話は、これで終わりにしよう」
-
- 8 : 2013/11/15(金) 09:26:22 :
ミケ「そうだな。折角、朝食に寄ったんだからな」
リヴァイ「そういう事だ。こんな話は本部ですればいい」
「――――」
「――――」
ユーク「(あの2人、何を話してるんだろうな?)」モグモグ
ユーク「(距離がある所為で、内容は聞き取れない)」
ユーク「(まぁこんなところで話す内容なんて、“大した事”じゃないと思うけど…)」
ユーク「(それにしてもアニは遅いなぁ…もう食べ終わっちゃうよ)」チラチラ
-
- 9 : 2013/11/15(金) 09:26:58 :
アニ「おはよう」ウトウト
ユーク「ようやく、来たか」
アニ「ごめんね、遅れて」シュン
ユーク「ほんとだよ。アニと一緒に食べたかったのに」
ユーク「冷めちゃうといけないから、我慢出来なくて、先に食べちゃったよ?」
アニ「私も今から食べるから、待っててくれない?」ジッ
-
- 10 : 2013/11/15(金) 09:27:17 :
ユーク「そりゃ勿論、待つよ?」
アニ「ありがとね」
ユーク「(俺は待ってる間、アニの食べてる姿を見て、癒されるとするかな)」ジーーッ
アニ「……///」モグモグ
ユーク「(……可愛いなぁ)」ジーーッ
アニ「…ねぇ、ちょっと?///」ジッ
-
- 11 : 2013/11/15(金) 09:27:42 :
ユーク「ん?何だい?」
アニ「なんで、じっと見てるの?///」モジモジ
ユーク「なんでって、そりゃあ…アニの食べてる姿が可愛いから?」ケロッ
アニ「…もう、部屋に戻っててよ///」モグモグ
ユーク「…わかったよ、名残惜しけどね」ニコ
アニ「…さっさと行って?///」モジモジ
ユーク「はいはい、わかりましたよ?」スタスタ
アニ「(…ユークのばかっ///)」モグモグ
-
- 12 : 2013/11/15(金) 09:28:03 :
――――街中――――
ユーク「少し出遅れちゃったな」スタスタ
アニ「ごめんね?遅れちゃって」シュン
ユーク「それはもういいよ」
アニ「うん」
ユーク「今のうちに、好きなだけ甘えときなよ?」ニコ
アニ「…うん///」モジモジ
-
- 13 : 2013/11/15(金) 09:28:28 :
ユーク「…今日を含めて、残り2日なんだけどさ」
アニ「そうだね」
ユーク「今日は、アニの女の勘を頼ってみようと思うんだ!」ピコーン
アニ「なにそれ?」
ユーク「まぁつまり、アニの気の赴くままに散策してみよう!」
ユーク「というわけさ」
-
- 14 : 2013/11/15(金) 09:28:45 :
アニ「なんでそんな事を思ったの?」
アニ「もう疲れちゃった?」クスッ
ユーク「少し気分転換が必要だと思ってね」ニッ
アニ「そういう事ね」
ユーク「それで、アニ。どこか行きたい場所はあるか?」
アニ「どこでもいいの?」
-
- 15 : 2013/11/15(金) 09:28:55 :
ユーク「あぁ、情報を得る事は考えなくていい」
ユーク「純粋にアニが今、一番行きたいところへ行こう!」
アニ「それって、ただのデートじゃないの?」クスリ
ユーク「そうとも言うな」ハハハ
アニ「そんな事で大丈夫なの?後2日だよ?」
ユーク「情報はどんなところにあるかは、わからないものさ」
-
- 16 : 2013/11/15(金) 09:29:23 :
ユーク「アニが意識していなかった場所にも案外、情報は転がってるかもしれないよ?」
アニ「そうかもね」
アニ「可能性を否定しちゃいけないものね?」
ユーク「アニもちゃんと、わかってきたようだね」ニコ
アニ「なら、今度は私の行きたい場所に行くとするよ」
ユーク「昨日は俺がアニを付き合わせたからな」
-
- 17 : 2013/11/15(金) 09:29:36 :
アニ「今日は私だね」
ユーク「そういう事だ」
アニ「じゃあ、どうしようかなぁ?」
ユーク「単純にデートでも、俺は構わないよ?」ニカッ
アニ「それも…いいかもね」
ユーク「なら、決まりだ!」ワクワク
-
- 18 : 2013/11/15(金) 09:30:21 :
アニ「じゃあ、街をぶらぶらしよっか?」ニコ
ユーク「それもまた一興だ!」ニコ
アニ「そういえば。今朝、寝ぼけてた時にね――――」
ユーク「ははっ!アニは朝弱いもんね――――」
スタスタ トコトコ
-
- 19 : 2013/11/15(金) 18:29:42 :
――――とあるお店の前――――
ユーク「あれ?ここは…」
アニ「気が付いた?“あの時”のお化け屋敷の後、2人で来たカフェだよ」
ユーク「外装が変わったな」
アニ「この前の襲撃でね」
ユーク「一応、残ってたんだな」
アニ「復旧が早かったみたいだね」
-
- 20 : 2013/11/15(金) 18:30:16 :
ユーク「アニは、この店の復旧の事を知ってたのか?」
アニ「ううん。何となく、来てみただけさ」
ユーク「女の勘は、鋭いな」
アニ「いざという時には、良い武器になるかもね?」クスッ
ユーク「頼りにしてるよ?」ニコ
アニ「…それでね、ユーク」ジッ
-
- 21 : 2013/11/15(金) 18:31:02 :
ユーク「ん?」
アニ「ここで、またお菓子…頼んでもいい?///」ジッ
ユーク「(こんな時ばっかり、上目遣いをして来て…全く)」ニマニマ
ユーク「(こんな表情をされたら…奢らないわけには、行かないじゃないか!)」ニヤニヤ
アニ「……///」ジーーッ
ユーク「(…可愛いなぁ)」ホッコリ
-
- 22 : 2013/11/15(金) 18:31:35 :
アニ「...ダメ?」ジーーッ ウルウル
ユーク「そんなに食べたいのかい?」クスッ
アニ「…うん///」コクリ ジーーッ
ユーク「仕方ないね…頼んでいいよ。紅茶もね?」ニコ
アニ「ありがとうっ!!」パァァ
ユーク「(…こんな状況だけど、幸せだな…俺は)」ジーン
-
- 23 : 2013/11/15(金) 18:31:45 :
ユーク「アニ、浮かれすぎて、転んだりしないようにね?」
アニ「うんっ!大丈夫っ!!」トテトテ
ユーク「(すっかりはしゃいじゃって…忘れてるな、こりゃ)」ウットリ
アニ「――――♪」ウキウキ
ユーク「(アニが嬉しそうで、俺も気分がいい♪――――)」
-
- 24 : 2013/11/15(金) 18:32:07 :
――――カフェ内――――
アニ「――――♪」ルンルン
ユーク「――――♪」ホッコリ
アニ「味が変わってない。よかったぁ!」パァァ
ユーク「俺もここのローズティーが、また飲めて良かったと思うよ」ジーン
カランコロン♪
アニ「新しい客が入って来たね」
ユーク「昼前だけど、客足があるようだな」
-
- 25 : 2013/11/15(金) 18:33:20 :
「――――」
「――――」
アニ「……」ジーーッ
ユーク「……」ジーーッ
アニ「…あれ、クリスタじゃない?」
ユーク「ほんとだな」
ユーク「という事は」
アニ「当然…ね?」
-
- 26 : 2013/11/15(金) 18:33:49 :
クリスタ「今日はゆったりティータイムだね、ユミル!」ウキウキ
ユミル「まぁ偶にはいいか。最近は、訓練が厳しくて参っちまうぜ!」
クリスタ「今日は何を頼もうかなぁ♪」
ユミル「いつ死ぬかわからねぇんだから、今のうちに思う存分、金使っとけよ?」クシシ
クリスタ「もう、ユミル!そんな縁起の悪い事、言わないでよぉ!!」プンプン
ユミル「ははっ!わりぃ、わりぃ」ケラケラ
-
- 27 : 2013/11/15(金) 18:34:04 :
ユーク「勿論、2人セットだよな」チラ
アニ「恒例だからね、容易に想像できたよ」チラ
ユーク「さて、どうする?」ジッ
アニ「『どうする』って、どうするの?」
ユーク「『2人と合流する?』って事さ」
アニ「アンタはどうしたいの?」
-
- 28 : 2013/11/15(金) 18:34:14 :
ユーク「俺はこのまま気づかないふりして、アニとのデートを続けているのも構わない」
ユーク「勿論、向こうが気づいて、話しかけてこない限りはね」
アニ「じゃあ、暫くは向こうの出方を見ていてもいいんじゃない?」
ユーク「なんだ、アニもなるべくデートを邪魔されたくはないって?」クスリ
アニ「まぁそんなところだよ」
ユーク「素直でよろしい」ニコ
-
- 29 : 2013/11/15(金) 18:34:50 :
アニ「それで、私達はこのままどうすればいいの?」
ユーク「とりあえず、向こうの話に聞き耳を立てながら、ゆったり楽しもうか!」ワクワク
アニ「アンタの尾行好きも、ミカサの影響だったね」
ユーク「尾行したり、聞き耳を立てたりするのって、スリルがあって楽しいんだぜ?」
アニ「はいはい、わかったよ」
ユーク「じゃあ、静かにしてようか」シーーッ
アニ「そうだね」
-
- 30 : 2013/11/15(金) 18:42:22 :
クリスタ「それでね、ジャンはその時にね――――」ペチャクチャ
ユミル「その話は、前にも聞いたっての!」ワハハ
クリスタ「あれ?そうだったっけ?」ポカン
ユミル「ほんとにおめぇは、あの馬面の事となると、見境がねぇなぁ」ケラケラ
クリスタ「ミカサ程じゃないもんっ!」プンプン
ユミル「あいつと比較する時点で、かなり深刻だと思うぞ?」
-
- 31 : 2013/11/15(金) 18:42:36 :
クリスタ「え!?そ、そうなのかなぁ?」ソワソワ
ユミル「…それで、クリスタ」ジッ
クリスタ「ん?どうしたの、ユミル。急に真剣な顔になって」ポカン
ユミル「最近はずっと、つけられてないのか?」ジッ
クリスタ「う、うん…なんか大丈夫みたい」
ユミル「突然なくなったもんな。“アレ”が」
-
- 32 : 2013/11/15(金) 18:42:50 :
クリスタ「何でだろうね?」
ユミル「さぁな。だが、何者かの意図を感じるぜ」
クリスタ「私って…やっぱり要らない子だったのかな?」ショボン
ユミル「そんな事ない」
クリスタ「だって、また“あの人達”が来たら…他の人にも迷惑が掛かるかもしれないし」
ユミル「その時は、お前だけでも私が守るから!」
-
- 33 : 2013/11/15(金) 18:43:21 :
クリスタ「ありがとね、ユミル」
クリスタ「でも、私の所為で皆に迷惑をかけるのは…やっぱり嫌なの」シュン
ユミル「でも、もう来ていない」
ユミル「なら、今は心配しなくても、別にいいじゃねぇか」
クリスタ「本当に、それでいいのかな?」
ユミル「この問題は、お前の力だけでなんとかできる事じゃないんだ」
-
- 34 : 2013/11/15(金) 18:43:35 :
ユミル「もっと周りを頼れ」
ユミル「例え迷惑事だって、構わねぇから」
ユミル「ここの人間は、誰もお前を拒んだり、要らないと思ったりなんてしない」
クリスタ「…ありがと」グスッ
ユミル「…折角のお楽しみなんだ」
ユミル「さっさと切り替えて、気分転換しようぜ?」サスサス
-
- 35 : 2013/11/15(金) 18:43:50 :
クリスタ「そうだねっ!私、元気出すよっ!!」パァァ
ユミル「あぁ!笑顔でいてこそ、我らが天使だ!!」ニカッ
クリスタ「もう、またそんな事言って…あれ?」
ユミル「どうかしたか?」
クリスタ「ねぇ、あそこにいる2人って」スッ
ユミル「ん?」クルリ
-
- 36 : 2013/11/15(金) 18:45:16 :
クリスタ「…アニと…ユークだよね?」
ユミル「…そうだな。あの特徴的な体格差は、例のバカップルだな」
クリスタ「さっきまでは、ユミルの影になってて、全然気付かなかったよ」
ユミル「私も背を向けていたからな。気付かなかったよ」
クリスタ「(どうしよう…聞かれちゃってたかな?)」ビクビク
ユミル「(今の会話…聞かれてねぇだろうな?)」ソワソワ
-
- 37 : 2013/11/15(金) 18:47:18 :
クリスタ「とりあえず、2人に話し掛けに行こうか!」
ユミル「そうだな。それが良いかもな」
クリスタ「行こっ、行こっ!」
クリスタ「(2人に会うのも、久しぶりだぁっ!!)」ワクワク
ユミル「(聞かれてなかったかを確かめるいい機会だしな)」
ユミル「(初めは、様子を見よう)」ジーーッ
-
- 38 : 2013/11/15(金) 18:47:54 :
ユーク「…“あの時”の事だよな?」
アニ「…そうだね」
ユーク「もう…半年前になるな」
アニ「あの時は…すまなかったね」
ユーク「それは…もういいんだ」
アニ「でも…」
-
- 39 : 2013/11/15(金) 18:48:30 :
ユーク「アニ、この話はこれで終わりだ」
アニ「…うん」
ユーク「これは、俺達の中で止めておくべき事だ」
アニ「…そうかもね」
ユーク「彼女の事は、ベルトルトにも概要を話してある」
ユーク「だから…今はもう、この話は…いいんだ」
-
- 40 : 2013/11/15(金) 18:49:59 :
アニ「…ありがとう」ボソリ
ユーク「それより、クリスタがこっちに気付いたみたいだな」チラ
アニ「そのようだね…」
アニ「彼女、軽い足取りで近づいてきたよ」
ユーク「まるで小動物だな」
アニ「皆、天使やら女神やら言ってるもんね」
-
- 41 : 2013/11/15(金) 18:50:16 :
ユーク「じゃあ、アニ」
ユーク「“これからすべき事”は、解ってるよな?」ヒソヒソ
アニ「『今ようやく、2人に気付いた』ふりをする…だよね?」ヒソヒソ
ユーク「よし…じゃあ、開始!」ヒソヒソ
-
- 42 : 2013/11/15(金) 18:50:46 :
クリスタ「アニ!ユーク!久しぶりっ!!」ニコニコ
ユミル「よぉ!ご無沙汰だな」ケラケラ
ユーク「おぉ!2人とも久しぶりだな」ニコ
アニ「久しぶり」
クリスタ「今は2人でデート中?」ワクワク
ユミル「大層なご身分だなぁ」クシシ
-
- 43 : 2013/11/15(金) 18:51:22 :
クリスタ「もう!ユミルはそうやって茶化さないのっ!!」プンプン
ユミル「はいはい、わるぅーござんしたぁー」ケラケラ
ユーク「まぁ、そんなところだよ」
アニ「久しぶりに、トロスト区に戻ってきた事だしね」
ユーク「君達は、今日は非番なのかい?」
クリスタ「そうなの!だからこうして、お菓子を食べに来たんだぁ」キラキラ
-
- 44 : 2013/11/15(金) 18:51:35 :
アニ「へぇ、それは良かったね」
クリスタ「ねぇねぇ!もしよかったら、私達もここに座っていいかな?」
ユーク「別に構わないよ?」
アニ「どうぞ」
クリスタ「うん、ありがとう!」スチャ
ユミル「邪魔するぜ?」スチャ
-
- 45 : 2013/11/15(金) 18:52:17 :
クリスタ「それで、2人は何を食べていたの?」
ユーク「久しぶりにここに来たからね」
ユーク「懐かしいものを、と思ってさ…」チラ
アニ「……」パクパク
クリスタ「美味しそうだね、それ!」キラキラ
アニ「…少し食べるかい?」スッ
-
- 46 : 2013/11/15(金) 18:52:33 :
クリスタ「いいの?」パァァ
アニ「いいよ。さぁどうぞ」ニコ
クリスタ「やったぁ!いただきます!」パクッ
クリスタ「甘くて美味しいねっ!!」キラキラ
アニ「そう、喜んでもらえて良かったよ」
ユーク「俺も2人も笑顔が見られて、奢った甲斐があったよ」ニコ
-
- 47 : 2013/11/15(金) 18:53:00 :
ユミル「なんだ、お前が金出してたのか」ケラケラ
ユーク「まっ、必要な事だろ?」
ユミル「そうだな。男の甲斐性ってやつだ」ニシシ
クリスタ「ありがとね、アニ」ニコ
アニ「どういたしまして」ニコ
ユーク「…癒されるなぁ」ウットリ
-
- 48 : 2013/11/15(金) 18:53:22 :
ユミル「全くだ。天使が2人居るように見える」ホッコリ
ユーク「いや、実際2人居るだろ?」
ユミル「勿論、クリスタの方がランクが上だけどな」ニシシ
ユーク「…ちょっと、ユミル。それは聞き捨てならないな」ギロリ
ユミル「あぁ?やんのか、こら?」ギロリ
ユーク「俺の実力は知ってるだろ?」
-
- 49 : 2013/11/15(金) 18:53:35 :
ユーク「早く謝るか、表出るか、どっちにする?」ニコ
ユミル「へっ、お前に勝てないでこの先、クリスタを守れるかってんだよ!」ニッ
クリスタ「ちょ、ちょっと2人とも止めなよぉ」オロオロ
アニ「子供だね、アンタら。落ち着きな」ハァ
ユーク「…ふふっ」ニヤ
ユミル「…ははっ」ニヤ
-
- 50 : 2013/11/15(金) 18:53:59 :
クリスタ「…?どうしたの、2人とも?」キョトン
ユーク「まぁ2人の前で争ってところで、仕方がないな」
ユミル「そうだな、決着はいずれ別の機会に着けるべきだ」
ユーク「その時は、楽しみにしてるよ」
ユミル「てめぇこそ、ビビッて逃げんじゃねぇぞ?」
ユーク「…じゃあ、お茶の時間を再開しようかっ!」ケロッ
-
- 51 : 2013/11/15(金) 18:54:17 :
ユミル「そうだな、私はもっとクリスタを見ていたい!」ケロッ
クリスタ「え?2人とも身代わり早くない?」ネェネェ
アニ「割といつも通りで安心したよ」シレッ
クリスタ「ええ?わかんないの、私だけ!?」
クリスタ「ねぇ、ちょっとぉ!――――」
-
- 52 : 2013/11/15(金) 19:14:38 :
――――街中――――
ユーク「2人はこの後、どうする予定なの?」
クリスタ「うーん、とりあえず街を散策して気分転換かな?って感じだよ!」
ユミル「私はクリスタが楽しそうなら、何だっていい!」
アニ「相変わらずのクリスタ好きだね」
ユーク「じゃあ4人で、どこか行ってみるかい?」
クリスタ「いいね、それ!」ワクワク
-
- 53 : 2013/11/15(金) 19:15:29 :
アニ「まぁ、いいんじゃない?」
ユミル「私も構わない」
ユーク「じゃあ、今日は俺達2人も、クリスタの気まぐれに着いて行ってみる事にするよ」
ユーク「アニは、それで構わない?」
アニ「いいよ、午前中は付き合ってもらったからね」
クリスタ「それじゃあ、出発だぁー!!」ウキウキ
-
- 54 : 2013/11/15(金) 19:16:40 :
ユミル「へへっ、今日もいい笑顔が見られそうだぜ!」ニシシ
ユーク「何が起こるのだろうね、アニ?」
アニ「さぁ私にはわからないよ…けど」
ユーク「けど?」
アニ「偶には、すべて忘れて、こういうのも…いいものだねって思った」
ユーク「そう…それなら、俺も嬉しいよ」ニカッ
-
- 55 : 2013/11/15(金) 19:17:22 :
アニ「うん」ニコ
クリスタ「皆ぁ!早く行くよぉーー!!」ルンルン♪
ユミル「待てって、クリスタぁ!」タッタッタ
ユーク「アニ、俺達も置いて行かれないように、行くよ?」ギュ
アニ「…うん。そうだね」ギュ
ユーク「(今日は、平和な一日に完結するのかな?――――)」
To be continued...
-
- 56 : 2013/11/15(金) 19:17:46 :
【あとがき】
運命とは、皮肉なものであり
その時には、取り留めもないと思っていた事でさえも
後にそれが『鍵《ヒント》』となり得る事は、この世の中では少なくない
それに注意深く気が付くことができる者は、ごく稀な存在である――――
-
- 57 : 2013/11/15(金) 19:18:13 :
【投稿完了 / シリーズ名 / 話数 / タイトル / URL】
――本編――
【13/11/10 進撃の巨人Another 第20話 『懐古、そして展望』】
http://www.ssnote.net/archives/2440
【13/11/08 進撃の巨人Another 第19話 『待つ者』】
http://www.ssnote.net/archives/2307
【13/11/06 進撃の巨人Another 第18話 『以心』】
http://www.ssnote.net/archives/2219
【13/11/05 進撃の巨人Another 第17話 『志と命』】
http://www.ssnote.net/archives/2140
【13/11/04 進撃の巨人Another 第16話 『選ぶ』】
http://www.ssnote.net/archives/2041
【13/11/03 進撃の巨人Another 第15話 『悪癖』】
http://www.ssnote.net/archives/1992
【13/11/02 進撃の巨人Another 第14話 『クチは...』】
http://www.ssnote.net/archives/1943
【13/11/01 進撃の巨人Another 第13話 『ドウキ』】
http://www.ssnote.net/archives/1886
【13/10/31 進撃の巨人Another 第12話 『人柄』】
http://www.ssnote.net/archives/1841
【13/10/30 進撃の巨人Another 第11話 『危機と嬉々』】
http://www.ssnote.net/archives/1815
【13/10/29 進撃の巨人Another 第10話 『見上げる先』】
http://www.ssnote.net/archives/1748
【13/10/28 進撃の巨人Another 第9話 『辛辣』】
http://www.ssnote.net/archives/1702
【13/10/10 進撃の巨人Another 第8話 『本物』】
http://www.ssnote.net/archives/805
【13/10/10 進撃の巨人Another 第7話 『捨てる』】
http://www.ssnote.net/archives/800
【13/10/10 進撃の巨人Another 第6話 『側』】
http://www.ssnote.net/archives/796
【13/10/10 進撃の巨人Another 第5話 『指令』】
http://www.ssnote.net/archives/795
【13/10/10 進撃の巨人Another 第4話 『再び』】
http://www.ssnote.net/archives/793
【13/10/10 進撃の巨人Another 第3話 『解散式の夜』】
http://www.ssnote.net/archives/792
【13/10/10 進撃の巨人Another 第2話 『見たもの、見るもの』】
http://www.ssnote.net/archives/791
【13/10/10 進撃の巨人Another 第1話 『4人目』】
http://www.ssnote.net/archives/790
-
- 58 : 2013/11/15(金) 19:18:37 :
――番外編――
【執筆中 進撃の巨人Another ――番外編―― 第10話】
http://www.ssnote.net/archives/2668
【13/11/12 進撃の巨人Another ――番外編―― 第9話】
http://www.ssnote.net/archives/2257
【13/10/27 進撃の巨人Another ――番外編―― 第8話】
http://www.ssnote.net/archives/1550
【13/10/24 進撃の巨人Another ――番外編―― 第7話】
http://www.ssnote.net/archives/1374
【13/10/15 進撃の巨人Another ――番外編―― 第6話】
http://www.ssnote.net/archives/1078
【13/10/14 進撃の巨人Another ――番外編―― 第5話】
http://www.ssnote.net/archives/1040
【13/10/13 進撃の巨人Another ――番外編―― 第4話】
http://www.ssnote.net/archives/941
【13/10/12 進撃の巨人Another ――番外編―― 第3話】
http://www.ssnote.net/archives/923
【13/10/12 進撃の巨人Another ――番外編―― 第2話】
http://www.ssnote.net/archives/878
【13/10/11 進撃の巨人Another ――番外編―― 第1話】
http://www.ssnote.net/archives/845
――雑談――
【13/10/14 進撃の巨人Another シリーズ ――思い出(過去コメント)保管所――】
http://www.ssnote.net/archives/1038
【13/10/12 進撃の巨人Another シリーズ ――雑談所――】
http://www.ssnote.net/archives/924
-
- 59 : 2013/11/15(金) 19:19:20 :
4日ぶりの本編21話、これにておわり!
-
- 60 : 2013/11/16(土) 09:13:15 :
- 相変わらずの文章表現力・・・・
すごいです
-
- 61 : 2013/11/16(土) 09:49:26 :
- >>60
ありがとう
でも年を取れば、こんなもんです
-
- 62 : 2020/10/06(火) 15:12:41 :
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
http://www.ssnote.net/archives/80410
恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
http://www.ssnote.net/archives/86931
害悪ユーザーカグラ
http://www.ssnote.net/archives/78041
害悪ユーザースルメ わたあめ
http://www.ssnote.net/archives/78042
害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
http://www.ssnote.net/archives/80906
害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
http://www.ssnote.net/archives/81672
害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
http://www.ssnote.net/archives/81774
害悪ユーザー筋力
http://www.ssnote.net/archives/84057
害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
http://www.ssnote.net/archives/85091
害悪ユーザー空山
http://www.ssnote.net/archives/81038
【キャロル様教団】
http://www.ssnote.net/archives/86972
何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
http://www.ssnote.net/archives/86986
http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=51
- 著者情報
- この作品はシリーズ作品です
-
【進撃の巨人Another】 シリーズ
- 「進撃の巨人」カテゴリの人気記事
- 「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
- 「進撃の巨人」SSの交流広場
- 進撃の巨人 交流広場